JP2009174190A - トイレ装置システム - Google Patents

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JP2009174190A JP2008014009A JP2008014009A JP2009174190A JP 2009174190 A JP2009174190 A JP 2009174190A JP 2008014009 A JP2008014009 A JP 2008014009A JP 2008014009 A JP2008014009 A JP 2008014009A JP 2009174190 A JP2009174190 A JP 2009174190A
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祐二 辻丸
Shoki Yamanaka
章己 山中
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Abstract

【課題】 トイレブースで電波を送信するトイレ装置とその周辺機器との電波通信において、電波の定在波の影響を回避すること。
【解決手段】 人体の局部を洗浄する洗浄機能を制御する制御部と、制御部の制御信号に基づいて電波信号を送信する電波信号送信手段と、制御部及び電波信号送信手段を内部に収納する筐体とを備えたトイレ装置と、トイレ装置から送信される電波信号によって制御され、トイレブース内に設置される周辺機器とを備えたトイレ装置システムにおいて、トイレ装置はトイレブースに配置された便器に設置され筐体前端部を便器上の便座部側に配置すると共に、筐体の後端背面部に電波信号送信手段より放射される電波信号を反射する帯状の電波反射部材を有し、筐体の後端一側面近傍から後端他側面近傍にかけて設けられた。
【選択図】 図4

Description

本発明は、衛生洗浄装置などのように便器に設置されるトイレ装置と、このトイレ装置の制御状態に応じてトイレブース内に設けられた周辺機器を制御するための電波信号を送信するトイレ装置システムの技術に関する。
近年、便器を設置したトイレブースには、その快適さから、洗浄機能、乾燥機能、脱臭機能などの各種機能を有する衛生洗浄装置と呼ばれるトイレ装置が取り付けられてきている。
また、この種のトイレ装置の周辺機器として、トイレブース内に設けられた音情報再生装置から音楽を流したり、トイレブース内を暖める室内暖房装置や手洗い用の電気温水器を作動させたりしてトイレ装置システムと快適性を向上させている。(たとえば、特許文献1参照。)。
そして、トイレ装置において、利用者が利用している状況やトイレ装置が電気ヒータを通電制御している状態に合わせて、トイレブース内の周辺機器の動作をコントロールしている。たとえば、トイレブース内の電気配線の電流容量を超えないように周辺機器の消費電力の制限や使用者の入室動作に応じて周辺機器(音情報再生装置)の再生開始や退室に伴うその停止などである。
また、それらの周辺機器とは、無線で行うことでトイレ装置と周辺機器との配線をなくすことで周辺機器とレイアウトの自由度が増加するので市場でも好まれている。さらに、無線通信では、一般に電波を用いた電波通信を行うことの方が、赤外光で行う赤外線通信に比べて到達範囲や消費電力を低減することができることから、電波を利用したものが増加してきている。
赤外線を利用するトイレ装置は、赤外線出力用LEDによる赤外線による通信を行っているため、その赤外光の直進性のために、その送信部と受信部との相対的な位置的な制約も多い。一方で、電波を用いた無線通信は、赤外線通信に比べて消費電力を低減でき、位置的な制約も少ないことから、電波を利用した機器が増加してきている。
以上のように、無線で周辺機器を制御するためのトイレ装置として、特許文献1のように赤外線を利用するものと、特許文献2のように電波を利用するものがある。
特開2003−301502号公報 特開平5−15472号公報
ところが、電波を用いた無線通信を閉じられた狭い空間で使用する場合、特にトイレ装置システムの場合、標準的な寸法で奥行き(1235〜1690mm)×間口(780〜1280mm)で、閉じられた空間である。そして、よく使う微弱電波のUHF帯の搬送周波数を300MHz近傍で使用すると、ちょうどこの波長が1000mmであるので、トイレブースの壁と壁との距離とこの波長が一致してしまう。そのため、トイレ装置からトイレブース内の周辺機器へ電波信号を送信すると、この無線信号がトイレブースの壁面等に反射することで、直進波と反射波により定在波が発生してしまう場合がある。
そのために、トイレ装置と周辺機器とは施工時の取付け位置によって決まるある所定の設置状態では、定在波が発生し、電波信号と反射信号とが干渉して互いに打ち消し合ってしまい、周辺機器が電波信号を受信できないといった問題が生じる。
しかし、これらの機器は、設置してしまうと互いに位置を移動させることが施工工事をやり直すこととなるので困難である。そのため、施工時にトイレ装置と複数の周辺機器との取付け位置を最も良好に電波信号を受信できる位置にする必要があるが、現実的にはそれを配慮した位置に設置するのは手間であった。
さらに、トイレ装置により制御されるトイレブース内に設置される周辺機器(音情報再生装置、室内暖房装置、電気温水器等)は、利用者の背部側は便器のロータンクが設けられていることから、前面壁や左側壁面又は右側壁面に取付けられる場合が多い。
そのため、トイレ装置から後方へ送信するその微弱電波を前方又は側方へ反射させての電波強度を大きくしたり、また電波信号を乱反射させることで、定在波の影響を小さくする必要がある。
そこで、電波を用いたトイレ装置とトイレブース内に設置された周辺機器との電波通信を行うトイレ装置システムにおいて、トイレ装置の前方の電界強度の不足やトイレブース内で発生する定在波の影響を回避することができるトイレ装置システムを提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、人体の局部を洗浄する洗浄機能を制御する制御部と、前記制御部の制御信号に基づいて電波信号を送信する電波信号送信手段と、前記制御部及び前記電波信号送信手段を内部に収納する筐体とを備えたトイレ装置であって、前記トイレ装置から送信される前記電波信号によって制御されるトイレブース内に設置される周辺機器とを備えたトイレ装置システムにおいて、前記トイレ装置はトイレブースに配置された便器に設置され前記筐体前端部を前記便器上の便座部側に配置すると共に、前記筐体の後端背面部に前記電波信号送信手段より放射される電波信号を反射する帯状の電波反射部材を有し、前記筐体の後端一側面近傍から後端他側面近傍にかけて設けられたことを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、人体の局部を洗浄する洗浄機能を制御する制御部と、前記制御部の制御信号に基づいて電波信号を送信する電波信号送信手段と、前記制御部及び前記電波信号送信手段を内部に収納する筐体と、を備えたトイレ装置と有し、前記トイレ装置から送信される前記電波信号によって制御されるトイレブース内に設置される周辺機器とからなるトイレ装置システムにおいて、前記トイレ装置はトイレブースに配置された便器に設置され前記筐体前端部を前記便器上の便座部側に配置すると共に、前記筐体の底面部の周辺に前記電波信号送信手段より放射される電波信号を反射する帯状の電波反射部材を有し、前記筐体の底面の一側面近傍から底面の他側面近傍にかけて設けられたことを特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、前記電波信号送信手段より送信する電波信号は、微弱電波方式の搬送波周波数であり、前記電波反射部材の長辺は前記搬送波周波数の1/2波長相当以上の長さであることを特徴とする。
また、請求項4に記載の発明は、前記電波反射部材は、アルミテープで構成され前記筐体に貼付されることを特徴とする。
また、請求項5に記載の発明は、外部に電波信号を送信する電波信号送信手段と、前記電波信号送信手段を内部に収納する筐体とを有する第1の装置と、前記第1の装置から送信される前記電波信号を受信する電波信号受信手段を備えた第2の装置とからなるトイレ装置システムにおいて、前記第1の装置は、前記電波信号を反射する電波反射部材を、前記筐体に対して取り外し可能、且つ前記筐体を構成する面のうち、前記第2の装置と相対しない面に設けたことを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、トイレ装置の筐体後端部側に電波反射部材を配置したので、筐体内に内蔵された電波信号送信手段から後方に放射される電波を前方に放射することになる。その結果、トイレ装置からトイレブース内の周辺機器に送信される電波信号は、トイレブース内で発生する定在波の影響を避けて、周辺機器の受信状態を良好にすることができる。
また、請求項2に記載の発明によれば、筐体の底面部の一側面近傍から底面部の他側面近傍にかけて導電部材を配置したので、電波信号送信手段から底面部に放射される電波を前方に放射することになる。その結果、トイレ装置からトイレブース内の周辺機器に送信される電波信号は、トイレブース内で発生する定在波の影響を避けて、周辺機器の受信状態を良好にできる。
また、請求項3に記載の発明によれば、前記電波信号送信手段より送信する電波信号は、微弱電波方式の搬送波周波数であり、前記電波反射部材の長辺は前記搬送波周波数の1/2波長相当以上の長さであるので、八木アンテナ効果(「八木アンテナ」は登録商標)により搬送波周波数の電波信号を効率よく反射できる。
また、請求項4に記載の発明によれば、前記電波反射部材は、アルミテープで構成され前記筐体に貼付されることで、安価で簡便に筐体の外表面に装着できる。
また、請求項5に記載の発明によれば、外部に電波信号を送信する電波信号送信手段を有する第1の装置に、電波信号を反射する電波反射部材を取り外し可能、且つ第1の装置の筐体を構成する面のうち、第2の装置と相対しない面に設けたので、筐体内に内蔵された電波信号送信手段から放射される電波を第2の装置の方向に放射することになる。その結果、第1の装置からトイレブース内の第2の装置に送信される電波信号は、トイレブース内で発生する定在波の影響を避けて、第2の装置の受信状態を良好にすることができる。
以下、本発明の最良の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は本実施形態におけるトイレ装置システムの全体構成図である。
以下、本実施形態に係るトイレ装置システムの一実施形態について、図面を参照して具体的に説明する。
図1は、本実施形態に係るトイレ装置システムを採用したトイレブースを示す斜視図であり、図2は、トイレ装置(衛生洗浄装置)の電気的構成を示す機能ブロック図であり、図3は、音情報再生装置の電気的構成を示す機能ブロック図である。図4は、トイレ装置を上面、側面、背面より見た図であり、電波反射部材が背面に貼り付けられてあり、図5は、トイレ装置を上面、側面、底面より見た図であり、電波反射部材が底面に貼り付けられている。
(トイレ装置システム構成)
図1に示すように、トイレ装置システム1は、トイレブース2に設置されている便器3に取付けられたトイレ装置(ここでは衛生洗浄装置として説明)4と、トイレブース2の壁面に取付けられた電子機器である音情報再生装置6やトイレブース内の室内を暖房する室内暖房装置6等とを備えている。
(トイレ装置の概略)
ここで、トイレ装置としては、衛生洗浄装置や暖房便座など便器に取り付けて使用する機器を言う。ここでは、衛生洗浄装置について、実施例を説明する。衛生洗浄装置4は、衛生洗浄装置本体7と、この衛生洗浄装置本体7と一体に設けられている便座8と、衛生洗浄装置本体7に回動自在に設けられた便蓋9とを備えている。
そして、衛生洗浄装置本体7には、トイレブース2内の使用者を検知する人体検知手段として機能するセンサ10を備えている。
このセンサ10は、トイレブース2への使用者の入室を検知する入室検知手段として機能する入室センサと、使用者の衛生洗浄装置4への接近を検知する接近検知手段として機能する接近センサと、使用者の便座8への着座を検知する着座検知手段として機能する着座センサという3つのセンサにより構成されている。
ここで、入室センサは、人体などから発せられる赤外線を検出する焦電型赤外線センサを使用し、接近センサは、接近する使用者へ向けて所定波長の光を照射し、その光が使用者に反射した反射光を受光して、使用者が接近しているか否かを検出する赤外線センサにより構成している。
また、着座センサは、便座8に着座している使用者へ向けて所定波長の光を照射し、その光が使用者に反射した反射光を受光して、使用者が着座しているか否かを検出する赤外線センサにより構成している。
そして、この衛生洗浄装置4は、接近センサにより使用者の便器3への接近を検知すると、便蓋9を自動的に開放状態にすると共に、使用者を検知しなくなると便蓋9を自動的に閉塞状態とする便蓋自動開閉機能を備えている。
また、この衛生洗浄装置4は、使用者の局部を自動洗浄する局部洗浄機能を備えており、局部を洗浄する際には、図1に示す洗浄ノズル11から洗浄水を使用者の局部へ向けて噴射することにより、局部洗浄を行うようにしている。
この他、この衛生洗浄装置4は、便座8表面の温度を使用者が快適と感じる温度となるように制御する便座暖房機能や、節電機能等、様々な機能を備えている。
特に、この衛生洗浄装置4は、衛生洗浄装置本体7の内部に、周辺機器に対して無線信号を送信する電波信号送信手段として機能する電波送信回路と、リモコン装置から送信される操作信号を受信する操作信号受信手段として機能する無線受信回路とを備えている。
そして、衛生洗浄装置4は、センサ10による検知結果を示す人体検知無線信号を音情報再生装置5やトイレブース内の室内を暖房する室内暖房装置6やトイレブース内に設けられる手洗い用の電気温水器(図示せず)等の周辺機器へ送信することによって、周辺機器を作動させるように構成している。尚、図1に示す符号12は、使用後の便器を洗浄するための洗浄水を貯留する貯水タンクであり、符号12aは、手動により便器3洗浄を行う際に操作する洗浄レバーである。
(衛生洗浄装置の電気的構成)
次に、衛生洗浄装置4の電気的構成について説明する。衛生洗浄装置4は、図2に示すように、CPU50と、ROM51と、RAM52と、無線リモコン受信ユニット53と、局部洗浄ユニット54と、便座暖房ユニット55と、便蓋開閉ユニット56と、無線送信ユニット57と、入室センサ10aと、接近センサ10bと、着座センサ10cとを備えている。
そして、ROM51、RAM52、無線リモコン受信ユニット53、局部洗浄ユニット54、便座暖房ユニット55、便蓋開閉ユニット56、無線送信ユニット57、入室センサ10a、接近センサ10b、着座センサ10cは、全てバスを介してCPU50に接続している。
CPU50は、ROM51に記憶している各種プログラム読出して実行することにより、衛生洗浄装置4が備える各ユニット23〜27、及び、各センサ28〜30の動作を統括制御する演算処理装置である。
ROM51は、無線リモコン受信ユニット53を動作させるための無線受信プログラム、局部洗浄ユニット54を動作させるための局部洗浄プログラム、便座暖房ユニット55を動作させるための便座暖房プログラム、便蓋開閉ユニット56を動作させるための便蓋開閉プログラム、無線送信ユニット57を動作させるための無線送信プログラム、入室センサ10a、接近センサ10b、着座センサ10cをそれぞれ動作させるためのセンサ動作プログラム等、CPU50が衛生洗浄装置4全体を統括制御するために実行する各種プログラムを記憶している記憶装置である。
RAM52は、CPU50がROM51から読出した各種プログラムを演算処理する際に、作業領域として用いる記憶装置である。
そして、本実施形態では、これらCPU50とROM51とRAM52とによって、衛生洗浄装置4全体の動作を統括制御する制御手段、及び、無線送信ユニット57の動作を制御する送信制御手段として機能する制御部50aを構成している。
無線リモコン受信ユニット53は、リモコン装置(図示せず)が衛生洗浄装置4の機能を遠隔制御するために送信する光信号からなる操作信号を受信(受光)する受光部と、この受光部により受光した光信号を電気信号に変換する光電変換回路とを備え、制御部50aが無線受信プログラムを実行することにより動作して操作信号を受信する操作信号受信手段として機能するものである。
そして、この無線リモコン受信ユニット53は、電気信号に変換した操作信号をバスを介して制御部50aへ送信する。
この操作信号を受信した制御部50aは、受信した操作信号に対応したプログラムを実行することにより、使用者によるリモコン装置の操作に対応した機能を作動させる。
また、このとき制御部50aは、無線送信プログラムを実行することにより無線送信ユニット57を動作させて、衛生洗浄装置の制御動作状態(たとえば、使用者が着座しているとか人体検知をしているとかの情報)に対応する電波による操作無線信号を、音情報再生装置5へ向けて送信させる。
局部洗浄ユニット54は、洗浄水を所定の温度まで加熱する温水ヒータと、加熱した洗浄水を噴出するためのポンプ装置と、ポンプ装置が噴出させた洗浄水を使用者の局部へ向けて噴射させる洗浄ノズル11とを備えている。
そして、この局部洗浄ユニット54は、使用者がリモコン装置(図示せず)の「おしり」と書かれた操作スイッチを押圧操作したときに衛生洗浄装置4から送信される操作信号を無線リモコン受信ユニット53により受信すると、制御部50aが局部洗浄プログラムを実行することにより動作して、使用者の局部を洗浄する。
その後、使用者がリモコン装置(図示せず)の「止」と書かれた操作スイッチを押圧操作すると、その操作に対応した操作信号をリモコン装置から受信して、動作を停止させる。
便座暖房ユニット55は、便座8内部に設けた便座ヒータと、便座ヒータの温度を検知する便座温度センサと、便座ヒータへの通電量を制御する通電制御回路とを備えている。
そして、この便座暖房ユニット55は、制御部50aが便座暖房プログラムを実行することにより動作して、通電制御回路が予め使用者により設定された便座温度となるように便座ヒータへの通電量を制御することにより、便座の表面温度を使用者が快適に感じる温度となるように暖房する。
便蓋開閉ユニット56は、便座8と便蓋9とを同時に、又は、それぞれ個別に開閉動作させるモータを備えている。
そして、この便蓋開閉ユニット56は、接近センサ10bによって、使用者が便器3へ接近したことを検知すると、モータを駆動させて便蓋9を自動的に開放し、接近センサ10b又は着座センサ10cが人体を検知しなくなってから所定時間が経過した後に、再度モータを駆動した便蓋を自動的に閉塞させる。
無線送信ユニット57は、リモコン装置6へ向けて電波による無線信号を送信する無線送信回路を備えており、制御部50aが無線送信プログラムを実行することによって動作する。
そして、この無線送信ユニット57は、無線信号を送信する際に、センサ10による検知結果を示す人体検知無線信号、又は、衛生洗浄装置4から受信した操作信号に対応させた無線信号を所定時間繰り返し送信するようにしている。
(音情報再生装置の電気的構成)
ここで、図3に示す周辺機器の中で音情報再生装置5について説明する。ここでは、説明しないがトイレブース内の室内を暖房する室内暖房装置6や電気温水器(図示せず)等についても、無線受信ユニット47を設けて、電波信号で制御する。
まず、音情報再生装置5において、情報表示ユニット43は、文字情報を表示する液晶表示装置と、液晶表示装置を駆動する液晶表示装置駆動回路とを備え、制御部40aが情報表示プログラムを実行することにより動作して、液晶表示部に音情報再生装置5の設定状態等を示す文字情報を表示するものである。
つぎに、バッテリーユニット45は、音情報再生装置5の電源として機能する電池と、電池からの電力Vccを音情報再生装置5の制御部40a、情報表示ユニット43のそれぞれに供給する電力供給回路とにより構成している。
そして、ROM41、RAM42、情報表示ユニット43、操作ボタンユニット46、音情報出力ユニット44、電波信号受信手段として機能する電波受信回路を有する無線受信ユニット47は、全てバスを介してCPU40に接続している。
CPU40は、ROM41に記憶している各種プログラムを読出して実行することにより、音情報再生装置5が備える情報表示ユニット43及び音情報出力ユニット44の動作を統括制御する演算処理装置である。
ROM41は、情報表示ユニット43を動作させるための情報表示プログラム、無線受信ユニット47を動作させるための無線送信プログラム等、CPU40が音情報再生装置5全体を統括制御するために実行する各種プログラムを記憶している記憶装置である。
RAM42は、CPU40がROM41から読出した各種プログラムを演算処理する際に、作業領域として用いる記憶装置である。
そして、本実施形態では、これらCPU40とROM41とRAM42とによって、音情報再生装置5全体の動作を統括制御する制御手段として機能する制御部40aを構成している。
情報表示ユニット43は、文字情報を表示する液晶表示装置と、液晶表示装置を駆動する液晶表示装置駆動回路とを備え、制御部40aが情報表示プログラムを実行することにより動作して、液晶表示部に音情報再生装置5の動作設定状態等を示す文字情報を表示するものである。
バッテリーユニット45は、音情報再生装置5の電源として機能する電池と、電池からの電力Vccを音情報再生装置5の制御部40a、情報表示ユニット43、操作ボタンユニット46、音情報出力ユニット44、無線受信ユニット47のそれぞれに供給する電力供給回路とにより構成している。
さらに、図4及び図5で、電波反射部材(アルミテープ)を設けたことについて説明する。衛生洗浄装置本体7には無線送信ユニット57より放射された電波を反射させるアルミテープ4aを備えており、アルミテープ4aは衛生洗浄装置本体7の筐体に着脱可能なように貼り付けられている。アルミテープにすることで、製品を組立てた後に、貼り付けることができたり、また、剥がすことができる。
図4では、アルミテープ4aは音情報再生装置5と相対しない面である本体背面に貼り付けられており、無線送信ユニット57より衛生洗浄装置本体7の後方に放射された電波を衛生洗浄装置本体7の前方に反射させるような位置に配置されている。
図5では、アルミテープ4aは音情報再生装置5と相対しない面である本体底面に貼り付けられており、無線送信ユニット57より衛生洗浄装置本体7の下方に放射された電波を衛生洗浄装置本体7の前方に反射させるような位置に配置されている。
電波を反射させるアルミテープ4aは、一般的に知られている八木アンテナ(登録商標)の反射効果を利用しており、反射効果を持たせる為には、アルミテープ4aの長さを電波の波長λに対してλ/2以上の長さに設定すれば良く、さらにはアルミテープを貼り付ける衛生洗浄装置本体7の筐体の樹脂材料の誘電率により波長短縮がなされる為、波長短縮を考慮した波長λ’に対して、λ’/2以上の長さに設定されている。
波長短縮は、比誘電率εとした場合、λ’=λ/√(ε)であらわされる。
ここで、無線送信ユニット57は周波数311MHzの微弱無線電波信号を用いており、波長λはおおよそ1mとなる。さらに、アルミテープ4aが貼り付けられる衛生洗浄装置本体7の比誘電率はおおよそ2.5であり、前述の式より計算すると短縮された波長λ’は0.63m程度になる。従って、反射効果を持たせる為に、λ’/2以上の長さ0.33mに設定されている。ここで設定した長さは一例であって、反射効果を持たせる長さ以上であれば問題無い。また、テープ幅は数cmであり、特に特性上の問題はない。また、テープの厚さは、0.13mmで片面に粘着面をもっている。
次に、定在波について説明する。一般的に電波は直進波と反射波により、定在波を形成する。定在波が発生するとλ/2にて電界が変化しないポイントが発生してしまう。本実施例のようなトイレ空間において電波信号を用いる場合、電波の直進波と壁等による反射波により定在波が形成される。定在波が発生すると、衛生洗浄装置本体7と音情報再生装置5の通信が正常にできなくなる様な電波信号の落ち込みを招く場所が発生する。
衛生洗浄装置本体7に貼り付けられるアルミテープ4aは、無線送信ユニット57より放射される電波を反射する効果を持たせている為、トイレ空間内の電界分布を変える効果がある。したがって、アルミテープ4aを貼り付けた衛生洗浄装置本体7において、仮に、定在波による電波信号の落ち込みにより正常な通信が出来なかった場合でも、アルミテープ4aを衛生洗浄装置本体7より取り去る事により、定在波の発生場所を動かす事ができるため、正常な通信を行うことができる。
また、逆に、アルミテープ4aを貼り付けていない衛生洗浄装置本体7において、仮に、定在波による電波信号の落ち込みにより正常な通信が出来なかった場合でも、アルミテープ4aを衛生洗浄装置本体7の背面あるいは底面に貼り付けることにより、定在波の発生場所を動かす事ができるため、正常な通信を行うことができる。
なお、本実施形態では周辺機器として、音情報再生装置について説明したが、トイレブースで使用する周辺機器とし、トイレブース内の室内を暖房する室内暖房装置6ほかに手洗い用の電気温水器(図示せず)などがある。これらの機器も電波受信部を設け、トイレ装置から送信される電波信号により制御されることでこのトイレ装置システムの発明の効果をうける。
また、電波反射部材としての具体例をアルミテープとしたが、電波の反射効果を有する他の部材を用いることができるのはもちろんである。
さらにまた、第1の装置をトイレ装置(衛生洗浄装置)、第2の装置を音情報再生装置として説明したが、第1の装置を電波信号を照射するリモコン装置、第2の装置をリモコン装置からの電波信号を受信して動作するトイレ装置(衛生洗浄装置)とすることもできる。この場合においては、アルミテープ(電波反射部材)4aを、リモコン装置の背面に取り外し可能に備えておけばよい。
本実施形態に係るトイレ装置システムを採用したトイレブースを示す斜視図である。 トイレ装置(衛生洗浄装置)の電気的構成を示す機能ブロック図である。 音情報再生装置(周辺機器)の電気的構成を示す機能ブロック図である。 本発明の衛生洗浄装置の上面視図(a)、側面視図(b)、背面視図(c)である。 本発明の第二の実施例の衛生洗浄装置の上面視図(a)、側面視図(b)、底面視図(c)である。
符号の説明
1 トイレ装置システム
2 トイレブース
3 便器
4 衛生洗浄装置
4aアルミテープ(電波反射部材)
5 音情報再生装置
7 衛生洗浄装置本体
8 便座
9 便蓋
10 センサ
10a 入室センサ
10b 接近センサ
10c 着座センサ
11 洗浄ノズル
12 貯水タンク
12a 洗浄レバー
40、50 CPU
41、51 ROM
42、52 RAM
43 情報表示ユニット
44 音情報出力ユニット
45 バッテリーユニット
46 操作ボタンユニット
47 無線受信ユニット(電波信号受信手段)
48 外部記憶装置接続ユニット
49 外部記憶装置
53 無線リモコン受信ユニット
54 局部洗浄ユニット
55 便座暖房ユニット
56 便蓋開閉ユニット
57 無線送信ユニット(電波信号送信手段)

Claims (5)

  1. 人体の局部を洗浄する洗浄機能を制御する制御部と、前記制御部の制御信号に基づいて電波信号を送信する電波信号送信手段と、前記制御部及び前記電波信号送信手段を内部に収納する筐体とを備えたトイレ装置と、前記トイレ装置から送信される前記電波信号によって制御され、トイレブース内に設置される周辺機器とを備えたトイレ装置システムにおいて、
    前記トイレ装置はトイレブースに配置された便器に設置され前記筐体前端部を前記便器上の便座部側に配置すると共に、前記筐体の後端背面部に前記電波信号送信手段より放射される電波信号を反射する帯状の電波反射部材を有し、前記筐体の後端一側面近傍から後端他側面近傍にかけて設けられたことを特徴とするトイレ装置システム。
  2. 人体の局部を洗浄する洗浄機能を制御する制御部と、前記制御部の制御信号に基づいて電波信号を送信する電波信号送信手段と、前記制御部及び前記電波信号送信手段を内部に収納する筐体とを備えたトイレ装置と、前記トイレ装置から送信される前記電波信号によって制御されるトイレブース内に設置される周辺機器とを備えたトイレ装置システムにおいて、
    前記トイレ装置はトイレブースに配置された便器に設置され前記筐体前端部を前記便器上の便座部側に配置すると共に、前記筐体の底面部の周辺に前記電波信号送信手段より放射される電波信号を反射する帯状の電波反射部材を有し、前記筐体の底面の一側面近傍から底面の他側面近傍にかけて設けられたことを特徴とするトイレ装置システム。
  3. 前記電波信号送信手段より送信する電波信号は、微弱電波方式の搬送波周波数であり、前記電波反射部材の長辺は前記搬送波周波数の1/2波長相当以上の長さであることを特徴とする請求項1又は2に記載のトイレ装置システム。
  4. 前記電波反射部材は、アルミテープで構成され前記筐体に貼付されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のトイレ装置システム。
  5. 外部に電波信号を送信する電波信号送信手段と、前記電波信号送信手段を内部に収納する筐体とを有する第1の装置と、前記第1の装置から送信される前記電波信号を受信する電波信号受信手段を備えた第2の装置とからなるトイレ装置システムにおいて、
    前記第1の装置は、前記電波信号を反射する電波反射部材を、前記筐体に対して取り外し可能、且つ前記筐体を構成する面のうち、前記第2の装置と相対しない面に設けたことを特徴とするトイレ装置システム。
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