JP2009173401A - 画像形成装置の用紙排出機構、これを有する画像形成装置 - Google Patents

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Makoto Kikura
真 木倉
Tetsuji Nishikawa
哲治 西川
Yasuhiro Maebatake
康広 前畠
Masahiro Ishida
雅裕 石田
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Abstract

【課題】用紙後端のカールと、用紙の摺動摩擦という二つの形態の用紙押し出しを同時に解決可能な用紙排出機構を提供する。
【解決手段】排紙部にモータ駆動の排紙コロ7を配置する。用紙2は排紙コロ7を通って排紙トレイ9上に排出する。駆動用のギヤ14を備えた軸15にセットして排紙コロ7の用紙排出方向直後に用紙押え部材13を配置し、排紙コロ7用とは別のモータ16で単独駆動可能とする。排紙コロ7の用紙排出方向で直前位置に排紙センサ17を配置する。用紙2を排紙センサ17で検知し終わった直後、モータ16にスタート信号が入り、用紙押え部材13を用紙2の排出直後に一枚ごとに必ず作動させる。用紙2の排出が完了した直後のみ、排出された用紙2の後端部表面を押え、カールを矯正し、排出用紙間の摺動摩擦が大きくなるのを防ぎ、二つの押し出し現象を同時に解決する。
【選択図】図6

Description

本発明は、電子写真式の複写機、プリンタ、ファクシミリ、またはこれらの複合機等の画像形成装置に関し、詳細にはその用紙排出機構に関する。
昨今の画像形成装置、特にデスクトップタイプのものにおいては、省スペース化が非常に重要な要求項目となっている。この要求を満たすためには、装置構成がレイアウト的に制約を受けてしまうことを避けることができなくなっている。特に、装置の高さ方向、具体的には排紙口から排紙スタック面までの高さ寸法をできるだけ小さくし、両者の間を狭めるレイアウトが一般的になってきている。
このような構成においては、排出された用紙のスタック不良が問題となる。具体的には、用紙の押出しによる落下が問題視されることが多い。この現象としては、次の2つの現象がある。
(1)排出された用紙の後端がカールしていて用紙排出口を塞いでしまい、その状態で、後から来た用紙が前の用紙の端面を押してしまい、前の用紙の落下を引き起こす。
(2)用紙が排出される際、その下面が前に排出された用紙の上面を擦りながら排出される。このとき、両用紙の面の摺動時の摩擦により、前に排出された用紙が押し出されて落下してしまうという事態が引き起こされる。
これらの不具合については、排紙トレイにストッパ付きの延長トレイを用い、ストッパのところで押し出された用紙が止まるようにする構成が落下防止対策として実施されている。ところが、この構成は、用紙排出方向に装置の占有スペースが大きくなってしまい、上述したような省スペース化という要求に反してしまうことになる。
そこで、上述のような用紙落下(特に前記問題(1)で述べた後端押し出しでの用紙落下)に対しては、排紙口に用紙押え部材を設け、排出された用紙の後端が上方向にカールした用紙後端を押えるようにすることで、用紙が排出口を塞がないようにしているものがある。しかしながら、この構成では、用紙を常に下に押し付けながら排出するため、前記問題(2)で述べた排出中の用紙の下面の表面と前に排出された用紙の上面の表面との摺動摩擦が大きくなってしまい、摺動時の摩擦に起因する用紙の落下については逆効果になってしまう。
このような問題について、種々の提案がなされている。例えば特許文献1では、スタッカー上に積載されたシートを適正な強さで押圧して紙面レベルを検出することができ、しかもシートの任意の位置に検出用のレバーを臨ませてもシートの進入を妨害することがなくカールしたシートやステップル綴じしたシート束を整然と収容しその紙面レベルを正しく検出することができるシート集積装置として、排紙スタッカー上の積載シートを検出するシート高さ検出レバーを、該排紙スタッカーにシートを搬送する搬送ガイドからのシートの移動軌跡を過ぎって上方の退避位置から下方の排紙スタッカーと当接する検出位置との間で揺動自在に構成し、この検出レバーにシートの排出時は上記退避位置に該検出レバーを保持する作動手段を連結した構成としている装置を開示している。
また、例えば特許文献2では、画像が形成された用紙を積載した状態で排出する排出トレイと、この排出トレイ上に排出された用紙の排出方向の後端部を押さえる押さえ部材を備えた用紙積載装置であり、排出トレイを、用紙の排出方向と直交する方向に所定量だけオフセット可能に構成するとともに、押さえ部材を排出トレイのオフセット動作に連動して移動するようにしているものを開示している。
また、例えば特許文献3では、印刷手段の媒体排出口から排出される印字媒体を堆積する堆積手段と、この堆積手段の堆積面に垂直な方向から印字媒体を押圧する押圧手段と、堆積面に対し垂直で媒体排出口に平行な平面を有し印字媒体排出方向に移動可能で押圧手段を保持する保持手段とを備えることにより、印字媒体の種類や環境条件により生じるカールを抑制して良好なスタック性が得られるようにした技術を開示している。
また、例えば特許文献4では、排紙口には、排紙トレイの上方に位置させて満杯検知用のセンサと満杯検知フィラーを配置し、この満杯検知フィラーを、フィラー本体と補助フィラーとから構成し、これらをネジで締結し、使用される用紙の性状に合わせてフィラーとしての長さが適当になる位置でネジを締め付けてフィラー本体と補助フィラーの位置を固定し、フィラー長さを調整可能とすることで、使用する用紙の状態に応じた満杯検知の設定を可能とした技術を開示している。
さらに、例えば特許文献5では、排紙装置は、画像形成装置からガイド板の間を用紙が搬送されてくると、排紙検知部で用紙の排出を検知して、排紙コロによって排紙トレイに排出され、スタックされ、排紙トレイにスタックされた積載用紙は、順次積み重ねられていくが、アーム付回転体の回転体を用紙の排出タイミングに合わせて反時計周りに回転させることにより、常に排紙トレイ上に積載された積載用紙の最上部にアームを載せて押さえておくことができるようにし、用紙が満杯になったら満杯検知部で検知することができるようにした技術を開示している。
特開2004−352406号公報 特開2004−284786号公報 特許第2903921号公報 特開2003−137479号公報 特開2000−219396号公報
例えば、図1に示す構成を有する画像形成装置においては、図示のように、給紙トレイ1にセットされた用紙2は、給紙コロ3にて給紙された後、レジストローラ4を経て感光体や転写ローラが配置されている作像部5に搬送される。ここで画像を転写された用紙2は、定着部6で画像を定着された後、排紙コロ7によってマシンの用紙排出口8から排出され排紙トレイ9上に順次積載されていく。
図2は、図1のような画像形成装置が備える用紙排出機構の一例の概略図である。図示のように、定着部6を経た用紙2は排紙コロ7により、用紙排出口8から排出され、排紙トレイ9上に順次積載される構成になっているが、既述のように、昨今の省スペース化の要求により、用紙2が積載される排紙トレイ9のスタック面10は、図示のように、用紙排出口8に比べて同等かそれ以上の高さになるようにレイアウトされている。
図3は、従来の画像形成装置の用紙排出機構における用紙排出時の用紙押し出しの様子を2例示す。図3(a)では、排出された用紙2の後端を後から排出される用紙2が押してしまう現象が生じている状態の模式図である。図において、排紙トレイ9上に排出された用紙2aの後端がカールしている場合、そのカール量が大きいと、用紙排出口8を塞いでしまう。この状態において、後から用紙2bが排出されようとすると、後から来た用紙2bの先端が前に排出された用紙2aの後端を押してしまい、押し出しによるスタック不良、用紙落下、また、押し出しの際、後から来た用紙2bが前の用紙2aの下に潜り込んだ場合はページくるいという不具合も発生する。
これについての対策として、用紙排出口8付近にひさしのような押さえ部材11を設けているが、この押さえ部材11がカールした用紙2aを上から押さえ、用紙2bが排出される動作中常に押さえを利かせることになり、次の用紙2bとの間の摩擦による用紙押し出しについては悪影響を及ぼしてしまう。
図3(b)は、排出された用紙2aと後から排出される用紙2bとの間での摺動摩擦により、先に排出された用紙2aが押し出される現象の模式図である。図において、用紙排出口8から用紙2bが排出される過程においては、前に排紙トレイ上に積載された用紙2aの上面と後から排出される用紙2bの下面が擦れながら用紙2a、2bが排出される。この用紙2a、2bの摺動面においては、摺動摩擦が大きい場合、前に排出された用紙2aは後から排出される用紙2bによって押し出されてしまい、スタック不良、用紙落下に至るようになる。これについての対策としては、排紙トレイ9の先端部に補助部材(延長トレイ12)を設け、さらにこの部材にストッパ形状部12aを持たせる構成があるが、延長トレイ12を用いることにより、既述のように装置の設置スペースが大きくなってしまい、省スペース化に反してしまう。
すなわち、上述のような従来の技術では、上述した問題(1)については対策できるものの、その結果として問題(2)、すなわち摺動摩擦による用紙押し出しが解決できず、悪い方向にいくこともあり得た。
そこで本発明は、上述した二つの形態の用紙押し出しを同時に解決可能な画像形成装置の用紙排出機構と、これを有する画像形成装置を提供することを目的としている。
本発明の画像形成装置の用紙排出機構のうち請求項1に係るものは、用紙排出口から排出された用紙を積載するための排紙トレイを備えた画像形成装置の用紙排出機構において、排出が完了した直後の用紙の後端部表面を押えて該用紙の後端部に生じているカールを矯正可能なカール矯正機構を備えることを特徴とする。
請求項2に係るものは、請求項1の画像形成装置の用紙排出機構において、排出された用紙の後端部に生じているカールを検出するためのカール検知手段を備えることを特徴とする。
請求項3に係るものは、請求項2の画像形成装置の用紙排出機構において、前記カール矯正機構が、前記カール検知手段により、排出された用紙の後端部にカールが生じていることを検出したときにのみ、排出された用紙の後端部表面を押えてカールを矯正することを特徴とする。
請求項4に係るものは、請求項1ないし3のいずれかの画像形成装置の用紙排出機構において、前記カール矯正機構に回転部材を用い、該回転部材を、前記用紙の排出方向と反対向きに回転動作させることを特徴とする。
請求項5に係るものは、請求項4の画像形成装置の用紙排出機構において、前記カール矯正機構に用いる回転部材に、表面摩擦係数の大きい材質のものを用いることを特徴とする。
請求項6に係るものは、請求項1から5のいずれかの画像形成装置の用紙排出機構において、前記カール矯正機構を、前記用紙の排出方向に対して直交あるいはほぼ直交する用紙幅方向に複数箇所設置することを特徴とする。
請求項7に係るものは、請求項6の画像形成装置の用紙排出機構において、前記複数のカール矯正機構をそれぞれ独自に前記用紙幅方向に移動可能とすることを特徴とする。
請求項8に係るものは、請求項7の画像形成装置の用紙排出機構において、画像形成装置において設定された用紙のサイズに応じて、前記複数のカール矯正機構を移動させる制御手段を有することを特徴とする。
請求項9に係るものは、請求項2から8のいずれかの画像形成装置の用紙排出機構において、前記カール検出検知手段を、前記用紙の排出方向に対して直交あるいはほぼ直交する用紙幅方向に複数箇所設置することを特徴とする。
請求項10に係るものは、請求項9の画像形成装置の用紙排出機構において、前記複数のカール検知手段をそれぞれ独自に前記用紙幅方向に移動可能とすることを特徴とする。
請求項11に係るものは、請求項10の画像形成装置の用紙排出機構において、画像形成装置において設定された用紙のサイズに応じて、前記複数のカール検知手段を移動させる制御手段を有することを特徴とする。
請求項12に係るものは、請求項2から11のいずれかの画像形成装置の用紙排出機構において、前記カール検知手段が、用紙の積載状態が満杯であることを検出する満杯検知手段を兼ねることを特徴とする。
請求項13に係る画像形成装置は、請求項1から12のいずれかの画像形成装置の用紙排出機構を有することを特徴とする。
本発明によれば、用紙排出口から排出された用紙を積載するための排紙トレイを備えた画像形成装置であって、省スペース化要望により、用紙排出面が用紙排出口よりも高い位置にレイアウトされたもの等において、排出された用紙の後端が排紙口を塞ぐことで引き起こされる用紙押出しや、排出中の用紙下面と前に排出された用紙の上面との摺動摩擦が大きくなることで引き起こされる用紙押し出しの二つの不具合を、用紙の排出が完了した直後のみ、排出された用紙の後端部表面を押えてカールを矯正することにより、用紙排出時の用紙間摺動摩擦が大きくなるのを防止し、上述した二つの問題を同時に解決できる。
以下本発明を実施するための最良の形態を、図に示す実施例を参照して説明する。なお以下の説明では従来の例と共通する部分には共通する符号を付して説明する。
図4は本発明の実施例1に係る用紙排出機構を示す模式図である。図示のように、この実施例の機構の排紙部には排紙コロ7が配置してあり、図示しないモータにより駆動するようになっている。用紙2はこの排紙コロ7を通って排紙トレイ9上に排出される。また本実施例の構成では、排紙コロ7の用紙排出方向直後に用紙押え部材13が配置してある。この用紙押え部材13は、駆動のためのギヤ14を備えた軸15にセットしてあり、凸形状部位19を排紙コロ7を駆動するためのモータとは別のモータ16により単独で駆動できるようになっている。さらに、排紙コロ7の用紙排出方向で直前位置には用紙2の有無を検知する排紙センサ17が配置してあり、排出される用紙2をこの排紙センサ17で検知し終わった直後、モータ16にスタート信号が入り、用紙押え部材13を駆動するようになっている。このようにすることで、用紙2の排出直後に一枚ごとに必ず用紙押え部材13が作動するようになっている。なお凸形状部位19は図示の例では板状の部材であるが、この例の形状、構造に限定されず、用紙2を押さえるのに適するものであればどのようなものでもよい。
すなわち、用紙2の排出が完了した直後のみ、排出された用紙2の後端部表面を押え、カールを矯正することにより、用紙排出時の用紙間の摺動摩擦が大きくなるのを防止している。こうすることで、上述した二つの問題現象を同時に解決できる。
図5は本発明の実施例2に係る用紙排出機構を示す模式図である。図示のように、この実施例においては、用紙排出口8の直下に反射型フォトセンサ18が配置してある。排紙トレイ9上に用紙2が排出されたとき、その後端に生じたカールが大きい状態のままである場合、反射型フォトセンサ18が用紙2の存在を検知する。すなわち反射型フォトセンサ18は、図中矢印xで示すように排出された用紙2の後端カール検出手段として機能している。用紙排出口8から排出された用紙2を積載するための排紙トレイ9を備えた画像形成装置においては、排紙トレイ9に排出された用紙2のカールにより、用紙2のスタック性が悪くなってしまうが、本実施例では、反射型フォトセンサ18により排出直後の用紙2の後端部のカールを検知することで、スタック性の悪化が生じる可能性を察知し、それによって用紙落下、ページ狂い等のスタック性に関する不具合の発生を防止している。
図6は本発明の実施例3に係る用紙排出機構を示す模式図である。図示のように、この実施例においては、排紙コロ7の直前に、用紙2の有無を検知するための排紙センサ17を配し、用紙排出口8の直下には、排紙トレイ9上に排出された用紙2の後端カールを検出するためのカール検知センサ18を配置してある。カール検知センサ18はモータ16を駆動するための用紙後端検出センサを兼ねる。したがって、排紙センサ17で用紙排出の有無を検知し、用紙排出口8から用紙が排出されたことを検知した場合、カール検知センサ18でモータ16にスタート信号が入り、用紙押え部材13が図中矢印zで示すように作動する。この2つのセンサにおいて、ある時間内に排紙センサ17のみが検知信号を受け、カール検知センサ18が検知をしないとき、つまり、用紙2の後端のカールが小さいまま排紙されている場合には、モータ16にスタート信号は入らず、用紙押え部材13は作動しない。
すなわち、排出される用紙2にいつもカールが発生しているわけではなく、カールしていないものについてはスタック性の不具合は発生しないので、本実施例においては、用紙2にカールが発生しているときのみ、カール矯正機構が働くようにし、カール矯正機構を効率よく動作させている。換言すればカール矯正機構の稼動をオンデマンド化することで、装置としての消費電力の低減を実現している。
図7は本発明の実施例4に係る用紙排出機構を示す模式図である。図示のように、この実施例においては、用紙押え部材13を、それが取り付けられた軸15を中心にして図中の矢印X、Yの方向に回転動作を可能としてある。矢印Xは用紙を押し戻す方向、Yは用紙を押えてカールを低減させる方向である。この動作の際、用紙押え部材13に設けた凸形状部位19が、排紙トレイ9上に排出された用紙2の後端に対し、下方向に用紙2を押えカールを低減させ、同時に、排出された用紙2を用紙排出口8の方向へ押し戻せるようになっている。すなわち本実施例では、カール押さえとして設けられたカール矯正機構が、カール矯正と同時に、押し出された用紙を引き戻すことでスタック性を改善している。
なお、用紙押え部材13の材質としては、ゴムなどのような表面摩擦係数の大きな部材を用いることが好ましい。それにより、その用紙戻し性をより高め得る。
図8は本発明の実施例5に係る用紙排出機構を示す模式図である。図示のように、この実施例においては、用紙押え部材13を取り付ける軸15には、用紙押え部材13が用紙の幅方向(図の紙面上で上下方向)に複数個配置してあり、モータ16から駆動を受けるとこの複数の用紙押え部材13が同時に作動するようになっている。
すなわち、用紙排出口から排出された用紙を積載するための排紙トレイ9を備えた画像形成装置においては、排出された用紙のカールの位置が用紙の幅方向で左側(図では上側)、中央、右側(図では下側)と異なる様相が見られるので、用紙の幅方向に複数のカール矯正機構を設けることで、様々な位置でのカールについてカール矯正することが可能となっており、確実にカール矯正することができる。
図9は本発明の実施例6に係る用紙排出機構を示す模式図である。図示のように、この実施例においては、軸15上に配置された複数の用紙押え部材13のうち、中央に配置されたもの以外(図示の例では左右端側の2個)を軸15の軸線方向に手動で移動させて位置を調整可能としてある(図中矢印cで示す)。例えば、排紙トレイ9上に排出される用紙の幅が小さい場合は、位置を変え得る用紙押え部材13を中心の不動の用紙押え部材13に向けて近付くように移動させ、用紙の幅が大きい場合は、逆に中心の不動の用紙押え部材13から遠ざかるように移動させるという位置調整を行えるようになっている。
すなわち、用紙排出口から排出された用紙を積載するための排紙トレイ9を備えた画像形成装置においては、例えば排出される用紙のコーナー部でカールが発生する場合、用紙のサイズ(幅)により矯正するべきカールの位置が装置(図示の例では排紙トレイ9)に対して異なってしまう。そこで、使用する用紙のサイズ(幅)に合わせてカール矯正部材の位置を移動させることで、カール矯正機構が様々な用紙サイズに対応できるようにして、カール矯正の精度をさらに向上させることを実現している。
なお、具体的な機構の図示は省略するが、例えば画像形成装置側で設定された用紙サイズに連動してカール矯正部材である用紙押さえ部材13が自動的に移動できる構成とし、手動での位置調整の煩わしさをなくすことで、ユーザーの操作性改善を実現することもできる。用紙押さえ部材13を自動的に移動させる構成としては種々公知の構造、機構等を採用すればよい。
図10は本発明の実施例7に係る用紙排出機構を示す模式図である。図示のように、この実施例においては、カール検知手段であるカール検知センサ18を、ホルダ部材20を介して軸21にセットしてある。この軸21には、このカール検知センサ18が、排紙トレイ9上に排出される用紙2の幅方向に複数個配置してある。
実施例5でも述べたように、用紙排出口から排出された用紙を積載するための排紙トレイを備えた画像形成装置においては、排出された用紙のカールの位置が用紙の幅方向で左側、中央、右側と異なる様相が見られる。そこで、用紙の幅方向に複数のカール検知手段を設けることで、様々な位置でのカールについて検知し、確実にカール検知することを実現させ得るようにしてある。なお図10(b)では、ギヤ14、軸15、モータ16、用紙押え部材13、凸形状部位19等の図示を省略してある。
図11は本発明の実施例8に係る用紙排出機構を示す模式図である。図示のように、この実施例においては、軸21上に配置された複数のカール検知センサ18のうち、中央に配置されたもの以外は軸方向に手動による位置を調整可能としてある。排紙トレイ9上に排出される用紙幅が小さい場合は、この可動式のカール検知センサ18を中心側に向けて移動させて位置を調整し、用紙幅が大きい場合は、カール検知センサ18を中心から遠ざかる方向に位置調整する。
すなわち、使用する用紙のサイズ(幅)に合わせてカール検知手段を移動させることで、カール検知手段が様々な用紙サイズに対応でき、カール検知の精度をさらに向上させ得るようにしてある。
なお、複写機等の画像形成装置では、給紙トレイに用紙をセットする際に、サイズ検知ダイヤルなどにより用紙のサイズ設定を実施するものがあるが、設定された用紙サイズに連動して、排紙部に設けた複数のカール検知センサ18が自動的に移動するように構成することができる。カール検知センサ18を自動的に移動させる手段には種々公知の機構、手段を採用すればよい。そして、設定された用紙サイズに連動してカール検知手段が自動で移動させ得るようにすれば、手動での位置調整の煩わしさをなくすことができ、ユーザーの操作性を改善できる。
図12は本発明の実施例9に係る用紙排出機構を示す模式図である。図示のように、この実施例においては、用紙排出口8から排出された用紙2が排紙トレイ9上に積載されていき、ある高さ以上になると、用紙排出口8の直下に配置された用紙の後端カール検出用のカール検知センサ18により検知される。ここで、用紙押え部材13が作動しても、まだカール検知センサ18の検知が外れない場合、画像形成装置等の機械側では排紙の満杯として判断し、搬送動作をストップさせ、それ以上は用紙が排出されない。すなわち、カール検知のために用いられたカール検知手段を、排紙トレイへの用紙の積載高さ限界を検知する満杯検知手段の役割をも兼ねる構成として、部品点数を減らし、コストダウンを実現可能としている。
従来の画像形成装置の概略構成を示す図 図1のような画像形成装置が備える用紙排出機構の一例の概略図 従来の画像形成装置の用紙排出機構における用紙排出時の用紙押し出しの様子を示す図 本発明の実施例1に係る用紙排出機構を示す模式図 本発明の実施例2に係る用紙排出機構を示す模式図 本発明の実施例3に係る用紙排出機構を示す模式図 本発明の実施例4に係る用紙排出機構を示す模式図 本発明の実施例5に係る用紙排出機構を示す模式図 本発明の実施例6に係る用紙排出機構を示す模式図 本発明の実施例7に係る用紙排出機構を示す模式図 本発明の実施例8に係る用紙排出機構を示す模式図 本発明の実施例9に係る用紙排出機構を示す模式図
符号の説明
1:給紙トレイ
2、2a、2b:用紙
3:給紙コロ
4:レジストローラ
5:作像部
6:定着部
7:排紙コロ
8:用紙排出口
9:排紙トレイ
10:排紙トレイのスタック面
11:押さえ部材
12:延長トレイ
12a:ストッパ形状部
13:用紙押え部材
14:ギヤ
15:軸
16:モータ
17:排紙センサ
18:反射型フォトセンサ
19:凸形状部位
20:ホルダ部材
21:軸

Claims (13)

  1. 用紙排出口から排出された用紙を積載するための排紙トレイを備えた画像形成装置の用紙排出機構において、排出が完了した直後の用紙の後端部表面を押えて該用紙の後端部に生じているカールを矯正可能なカール矯正機構を備えることを特徴とする画像形成装置の用紙排出機構。
  2. 請求項1の画像形成装置の用紙排出機構において、排出された用紙の後端部に生じているカールを検出するためのカール検知手段を備えることを特徴とする画像形成装置の用紙排出機構。
  3. 請求項2の画像形成装置の用紙排出機構において、前記カール矯正機構が、前記カール検知手段により、排出された用紙の後端部にカールが生じていることを検出したときにのみ、排出された用紙の後端部表面を押えてカールを矯正することを特徴とする画像形成装置の用紙排出機構。
  4. 請求項1ないし3のいずれかの画像形成装置の用紙排出機構において、前記カール矯正機構に回転部材を用い、該回転部材を、前記用紙の排出方向と反対向きに回転動作させることを特徴とする画像形成装置の用紙排出機構。
  5. 請求項4の画像形成装置の用紙排出機構において、前記カール矯正機構に用いる回転部材に、表面摩擦係数の大きい材質のものを用いることを特徴とする画像形成装置の用紙排出機構。
  6. 請求項1から5のいずれかの画像形成装置の用紙排出機構において、前記カール矯正機構を、前記用紙の排出方向に対して直交あるいはほぼ直交する用紙幅方向に複数箇所設置することを特徴とする画像形成装置の用紙排出機構。
  7. 請求項6の画像形成装置の用紙排出機構において、前記複数のカール矯正機構をそれぞれ独自に前記用紙幅方向に移動可能とすることを特徴とする画像形成装置の用紙排出機構。
  8. 請求項7の画像形成装置の用紙排出機構において、画像形成装置において設定された用紙のサイズに応じて、前記複数のカール矯正機構を移動させる制御手段を有することを特徴とする画像形成装置の用紙排出機構。
  9. 請求項2から8のいずれかの画像形成装置の用紙排出機構において、前記カール検出検知手段を、前記用紙の排出方向に対して直交あるいはほぼ直交する用紙幅方向に複数箇所設置することを特徴とする画像形成装置の用紙排出機構。
  10. 請求項9の画像形成装置の用紙排出機構において、前記複数のカール検知手段をそれぞれ独自に前記用紙幅方向に移動可能とすることを特徴とする画像形成装置の用紙排出機構。
  11. 請求項10の画像形成装置の用紙排出機構において、画像形成装置において設定された用紙のサイズに応じて、前記複数のカール検知手段を移動させる制御手段を有することを特徴とする画像形成装置の用紙排出機構。
  12. 請求項2から11のいずれかの画像形成装置の用紙排出機構において、前記カール検知手段が、用紙の積載状態が満杯であることを検出する満杯検知手段を兼ねることを特徴とする画像形成装置の用紙排出機構。
  13. 請求項1から12のいずれかの画像形成装置の用紙排出機構を有することを特徴とする画像形成装置。
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