JP2009172763A - 動力工具用ハンドルアセンブリ - Google Patents

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Abstract

【課題】ハンマドリルの製造コストと製造の複雑さを解消する。
【解決手段】ユーザが握るハンドルと、ハンドルアセンブリを動力工具のハウジングに着脱自在に取り付けるためのマウント部分と、マウント部分を動力工具のハウジング上で締める、及び/又は、弛めるための締着機構と、締着機構からハンドルに伝達された振動を減衰させるべくハンドルと締着機構の間に位置するように作られた少なくとも1つの第1振動減衰部材とを備え、ハンドルがマウント部分に相対して予め定めた限度を超えて回転すると、締着機構が働いてマウント部分をハウジングに相対して締める、及び/又は、弛めることになる、動力工具用ハンドルアセンブリを提供する。
【選択図】図7

Description

本発明は、動力工具用ハンドルアセンブリに関し、また、特に着脱式ハンマドリル用ハンドルアセンブリに関するが、他のものを排除しない。
動力工具としては、後部にリヤハンドルを持つハウジング、及び、ハウジング前部の着脱自在に取り付けられたマウント部分を持つハンドルアセンブリを有するハンマドリルなどが知られている。マウント部分に結合したグリップ部分を握って、ユーザは動力工具を両手で保持できるようになっており、また、サイドハンドルアセンブリは、左利き用又は右利き用に着脱自在に取り付けられている。既知のハンドルアセンブリの場合は、ハンマドリルの主軸からサイドハンドル及びリヤハンドルを握るユーザの手に伝達された振動を減衰させるための振動減衰手段を含む。
1つの既知の装置として、ハウジングの前部を包囲するストラップリテーナを使って動力工具のハウジングに取り付けられたハンドルアセンブリを備えている装置が開示されている(特許文献1)。ストラップリテーナを締めたり弛めたりするためにねじ付きナットがテンショニング部品と係合し、ねじ付きナットにグリップ部分がねじ込まれる。
独国特許第4406718号公報
しかしながら、この装置は、相当の振動がなおハウジングからグリップ部分に伝達されるので、ストラップリテーナを締めたり弛めたりするために別個のテンショニング部品が要求され、これがハンマドリルの製造コストと製造の複雑さを増大させてしまうという欠点を持つ。
本発明の好ましい実施例が、上記先行技術の欠点の1つ以上を克服するものとなる。
本発明の一形態によれば、ユーザが握るハンドルと、ハンドルアセンブリを動力工具のハウジングに着脱自在に取り付けるためのマウント部分と、マウント部分を動力工具のハウジング上で締める、及び/又は、弛めるための締着機構と、締着機構からハンドルに伝達された振動を減衰させるべくハンドルと締着機構の間に位置するように作られた少なくとも1つの第1振動減衰部材とを備え、ハンドルがマウント部分に相対して予め定めた限度を超えて回転すると、締着機構が働いてマウント部分をハウジングに相対して締める、及び/又は、弛めることになる、動力工具用ハンドルアセンブリが提供される。
少なくとも1つの第1振動減衰部材がハンドルと締着機構の間に位置するように作られていて、ハンドルがマウント部分に相対して予め定めた限度を超えて回転すると、締着機構が働いてマウント部分をハウジングに相対して締める、及び/又は、弛めることになるハンドルアセンブリを設けることにより、工具のハウジングからハンドルに伝達された振動をより効果的に減衰させる一方、ハンドルアセンブリの製造に必要なコンポーネントの数を減少させる利点が得られる。
好ましい一実施例では、マウント部分は可撓性バンドを備え、締着機構はサポート、可撓性バンドの端に隣接して取り付けられた第1ねじ付き部材、及び、可撓性バンドの端をサポートに近づけ、及び/又は、サポートから遠ざけるために第1ねじ付き部材と噛み合うように作られた第2ねじ付き部材を備え、ハンドルが可撓性バンドに相対して予め定めた限度を超えて回転すると、第2ねじ付き部材が第1ねじ付き部材に相対して回転し、これにより、可撓性バンドの端がサポートに近づけられ、及び/又は、サポートから遠ざけられ、これにより、可撓性バンドがハウジングに相対して締められる、及び/又は、弛められることになる。
第2ねじ付き部材は、第1ねじ付き部材の端と噛み合うために雌ねじ付き通路を有してよい。
これは、ハンドルアセンブリをよりコンパクトに製作できるようにする利点をもたらす。
好ましい一実施例では、締着機構は、サポートに回転自在に取り付けられ、第2ねじ付き部材と回転不動に噛み合うように作られた締着部材を更に備え、ハンドルがサポートに相対して予め定めた限度を超えて回転すると、締着部材がサポートに相対して回転し、これにより、第2ねじ付き部材が第1ねじ付き部材に相対して回転させられることになる。
アセンブリは、更に、ハンドルと締着部材を噛み合わせるように作られた少なくとも1つのロック部材を備えてよく、ハンドルがサポートに相対して予め定めた限度を超えて回転すると、締着部材がサポートに相対して回転させられることになる。
少なくとも1つの前記ロック部材は、少なくとも1つの第1凸部及び/又は凹部を有し、これがそれぞれ前記締着部材側の第2凹部及び/又は凸部と噛み合うように作られた本体を備えてよい。
少なくとも1つの前記ロック部材は、少なくとも1つの第3凸部及び/又は凹部を有し、これがそれぞれ前記ハンドル側の第4の凹部及び/又は凸部と噛み合うように作られた本体を備えてよい。
少なくとも1つの前記凹部は、対応するロック部材をハンドル及び/又は締着部材に相対して限られた範囲内で回転できるようにするため、対応する前記凸部より周方向において広幅であってよい。
アセンブリは、更に、前記第1凹部及び/又は凸部を対応する前記第2凸部及び/又は凹部との噛み合いから外す方向に押しやる第1付勢手段を備えてよい。
これは、工具のハウジングからハンドルに伝達された振動を減衰させるのを助けるという利点をもたらす。
アセンブリは、更に、前記第3凹部及び/又は凸部を対応する前記第4の凸部及び/又は凹部との噛み合いから外す方向に押しやる第2付勢手段を備えてよい。
好ましい一実施例では、少なくとも1つの前記ロック部材は、更に、ほぼ直径方向で互いに向き合って位置する1対の前記第1凹部及び/又は凸部、及び、ほぼ直径方向で互いに向き合って位置する1対の前記第3凹部及び/又は凸部を備え、前記第1凹部及び/又は凸部の対が、前記第3凹部及び/又は凸部に相対して角度的にほぼ90度片寄っている。
アセンブリは、更に、少なくとも1つの前記第1凹部及び/又は凸部と対応する前記第2凸部及び/又は凹部の間に位置する少なくとも1つの第2振動減衰部材を備えている。
アセンブリは、更に、少なくとも1つの前記第3凹部及び/又は凸部と対応する前記第4の凸部及び/又は凹部の間に位置する少なくとも1つの第3振動減衰部材を備えている。
好ましい一実施例では、前記第2ねじ付き部材は、少なくとも部分的にハンドルの内側に位置するように、かつ、複数の前記第1振動減衰部材を使って前記ハンドルに相対して回転自在に取り付けるように作られた細長いボルトを備えている。
これは、ハンドルアセンブリをコンパクトな構造に製作できるようにする一方、工具のハウジングからハンドルに伝達された振動を効果的に減衰できるようにする利点をもたらす。
少なくとも1つの前記第1振動減衰部材は、前記第1振動減衰部材の一方及びハンドルに設けられた溝と、前記第1振動減衰部材の他方及び前記ハンドルに設けられた隆起との噛み合いにより前記ハンドルに取り付けられていてよい。
これは、アセンブリの構造を単純化する利点をもたらす。
アセンブリは、更に、工具のハウジングからマウント部分に伝達された振動を減衰させるべくマウント部分とハウジングの間に位置するように作られた少なくとも1つの第4の振動減衰部材を備えてよい。少なくとも1つの前記第4の振動減衰部材は、弾性材料のストリップを備えてよい。
本発明の別の形態によれば、
本体と、
ハンドルアセンブリの締着部材側の第2凸部及び/又は凹部と噛み合うように作られた少なくとも1つの第1凹部及び/又は凸部と、
それぞれハンドルアセンブリのハンドル側の第4の凸部及び/又は凹部と噛み合うように作られた少なくとも1つの第3凹部及び/又は凸部とを備えている、動力工具用ハンドルアセンブリのためのロック部材が提供される。
本発明の別の形態によれば、上で定義された通りのハウジングとハンドルアセンブリを備えている動力工具が設けられている。
以下、本発明の好ましい実施例を添付図面に則して詳細に説明する。
本発明を具現するハンマドリルの斜視図である。 図1のハンマドリルの伝動ハウジングの斜視図である。 図1のハンマドリルの速度調節ダイアル及び速度制御機構の下からの斜視図である。 図3のハンマドリルの速度調節ダイアル及び速度制御機構の下からの視図である。 図1のハンマドリルの代替実施形態である振動減衰機構を有するハンマドリルの外ハウジングのクラムシェルの概観図である。 図5のクラムシェルと共に使用される伝動ハウジングの代替実施形態の概観図である。 図1のハンマドリルと共に使用されるサイドハンドルアセンブリの第1実施例の分解斜視図である。 図1のハンマドリルのハウジングに取り付けられた図7のハンマドリルの垂直横断面図である。 図7のハンドルアセンブリの端面図である。 図7のハンドルアセンブリの端面図である。 図8の線B−Bに沿った断面図である。 図8の線C−Cに沿った断面図である。 図7の組み立てられたハンドルアセンブリの部分切取斜視図である。 サイドハンドルアセンブリの第2実施例のハンドルアセンブリの分解図である。 サイドハンドルアセンブリの第3実施例のハンドルアセンブリの分解図である。 サイドハンドルアセンブリの第4の実施例のハンドルアセンブリの側面図である。 図1のハンマドリルの既知の2トルク過負荷クラッチの側部横断面図である。 図17のクラッチの分解図である。 図18のクラッチのためのトルクチェンジ機構の斜視図である。 図1のハンマドリルと共に使用される新設計の過負荷クラッチの側部横断面図である。 ハンマドリルの前部の側部横断面図である。 本発明の更なる実施例のハンマドリルの分解斜視図である。 図22のハンマドリルのハンドルとハウジングの上部の細部切取斜視図である。 図22のハンドルとハウジングの下部の細部切取斜視図である。 図24のハンドルとハウジングの下部のピボットピンと変形可能な部材の、弛緩状態における概観図である。 使用中の工具のハンドルに力が加えられた時のハウジングの下部の図25に対応する概観図である。 図22のハンマドリルに使用されるベローズの斜視図である。 図27のベローズの側面図である。 図27のベローズの端面図である。 図22のハンマドリルの振動減衰部材とスライドバーの部分切取斜視図である。 図30の振動減衰部材とスライドバーの側部斜視図である。 図30の振動減衰部材とスライドバーの側部断面図である。 図22のハンマドリルの工具ハンドル及び工具ハウジングの一部の一方向にねじられた時の更なる実施例の横断面図である。 図33と反対の方向にねじられた時の、図33に対応する図である。 ねじられていない状態にある時の、図33に対応する図である。 図22のハンマドリルの振動減衰部材とスライドバーの更なる実施例の概観図である。 図36の圧縮可能な振動減衰部材の概観図である。 図22に示したリヤハンドルの概観図である。
速度調節機構
図1について説明すると、ハンマドリル2が、ユーザが握るリヤハンドル6を形成する主ハウジング4を有する。リヤハンドル6は、図2に示した通り、電力ケーブル10から伝動ハウジング14の下部に取り付けられたモータ12に電力を供給するためのトリガスイッチ8を具備する。伝動ハウジング14は、下で詳述する理由から、主ハウジング4の中を移動できるように取り付けられている。
モータ12は、主ハウジング4の前部においてチャック18に取り付けられたドリルビット(図示なし)を回転させるための、かつ、そのドリルビットに衝撃を与えるハンマ機構20を駆動するためのスピンドル16を駆動する。スピンドル駆動機構とハンマ機構20の操作は、当業者によく知られているので、ここでは詳述しない。
モータ12の回転速度と、それゆえ、ハンマ振動数及びスピンドル16の回転速度は、主ハウジング4の上部に回転自在に取り付けられた速度調節ダイアル22の回転により調節される。これは、図3に詳細に示した通りである。
図3について説明すると、速度調節ダイアル22は、サポート26、速度調節ダイアル22と共に回転できるようにこれと同軸で接続された第1歯車28、及び、速度調節ダイアル22からポテンショメータ34の入力部にトルクを伝送するための、非円形横断面を持つ出力シャフト32を有する第2歯車30を具備する速度調節機構24に取り付けられており、ポテンショメータの方はモータ12の回転速度を制御する制御回路(図示なし)に接続されている。従って、速度制御ダイアル22を調節することにより、モータ12の回転速度は調節でき、これで、ハンマ振動数及びスピンドル16の回転速度は調節できることになる。
サポート26は、モータ制御回路を支持する働きをする主ハウジング4のコンポーネント(図示なし)に取り付けられるように作られている。サポート26は、耐久性弾性プラスチック材料から形成されており、第1歯車28が装着された第1縁材36と、第2歯車30が装着された第2縁材38を備えている。第1縁材36と第2縁材38は、細長い開孔40により分離されているので、第1縁材36と第2縁材38を限られた範囲内で撓める(互いに関係なく)ことができ、これにより、第1歯車28を第2歯車30に相対して限られた範囲内で運動させることが可能になる。サポート26は、また、モータ制御回路を支持するコンポーネントにサポート26を弾力的に取り付けできるようにするために変形可能なマウント部分42、44を備え、これで、ハンマドリル2の組み立てが容易にできるようになる。
第1歯車28は、速度調節ダイアル22と共に回転できるようにこれと同軸で取り付けられており、速度調節ダイアル22の回転が第2歯車30の回転を生じさせるように第2歯車30と噛み合い、これにより、第2歯車の方は、ポテンショメータ34の可変抵抗を調節すべくポテンショメータ34にトルクを伝送し、これでモータ速度は調節されることになる。図3に示した通り、第2歯車30は、その回転軸線の方向において第1歯車28より長い、それも、サポート26の第1縁材36と第2縁材38の相対的な撓みの結果として、第1歯車28の第2歯車30に相対する運動が生じた時でさえ、第1歯車28と第2歯車30が互いに噛み合った状態に留まるほど長い。
ユーザがハンマドリル2を落とした場合、速度調節ダイアル22が下になって地面にぶつかり、速度調節ダイアル22から第1歯車28に衝撃が伝達されることがある。そうなった場合、サポート26の第1縁材36は第2縁材38に相対して限られた範囲内で撓むことができる。これにより、第1歯車28は第2歯車30に相対して限られた範囲内で運動できることになる。第2歯車30の長さが第1歯車28のそれより大きいので、第1歯車28は、第2歯車30と噛み合ったまま第2歯車30に沿って摺動し、第1歯車28が第2歯車30の運動を生じさせることはない。こうして、速度調節ダイアル22に加えられた衝撃が第2歯車30に伝達される範囲は制限され、その結果、その衝撃がポテンショメータ34とモータ速度調節回路に伝達される範囲は制限される。従って、衝撃がサポート26及び/又は速度調節ダイアル22に損傷を及ぼすほど大きい場合でさえ、ポテンショメータ34及び速度制御回路の損傷の危険は最小限に抑えられ、速度調節機構24だけ交換することができる。
第1歯車28と第2歯車30は、それぞれ矢印の形のインジケータ46、48を付けており、矢印が互いを指すように揃えられた時、その向きは、第2歯車30の出力シャフトの予め定めた方位に合致する。この方位は、ポテンショメータ34の入力開孔の予め定めた方位と揃えられた第2歯車30の出力シャフト32の方位に合致するので、歯車28、30は、インジケータ矢印が互いに揃えられるように噛み合わなければならず、そうなることにより、速度調節機構24を正確に組み立てることが可能になり、また、ハンマドリル2の製造又は修理の間に速度調節機構24をハンマドリル2に取り付けることが容易になる。
内部伝動の減衰
再び図1及び2について説明すると、伝動ハウジング14は、伝動ハウジング14から外ハウジング4に伝達された振動を減衰させるべく、2対の旋回可能な剛性アーム50、52により主ハウジング4の内側に移動自在に吊下げられている。モータ12の重量とドリル2のスピンドル16の回転軸線54の下に配置されたその位置の結果として、伝動ハウジング14の質量の中心は、スピンドル16の回転軸線54に下にある。その結果、振動がハンマ機構20の衝撃の結果としてスピンドル16の回転軸線54に沿って(図2において矢印Xの方向に)生じるので、振動がスピンドル16に沿って伝搬する時、伝動ハウジング14はその質量の中心の周りをロータリ式に振動しそうになる。これにより、垂直成分、すなわち、図2において矢印Yの方向の成分を持つ振動が生じさせられる。
第1アーム対50は、モータ12の向き合った側に同軸のピボットポイント56で装着され、外ハウジング4には、ハンドル6の底部付近に設けられた同軸のピボットポイント58で装着されている。第2アーム対52は、伝動ハウジング14の向き合った側に同軸のピボットポイント60で装着され、外ハウジング4には、ハウジング4の中心領域64の底部付近に設けられた同軸のピボットポイント62で装着されている。ハンマドリル2使用時にユーザにより生じさせられた、ハンドル6及び外ハウジング4を押さえつける反作用力に対し、1対のトーションばね66が伝動ハウジング14を前方へ押しやる働きをする。
ピボットアーム50、52の長さ及び対応するピボット軸56、58、60、62の位置は、外ハウジング4に相対する伝動ハウジング14の移動の距離が特定されるように選択する。伝動ハウジング14の移動の方向は、それが外ハウジング4内部を移動するにつれて変化するが、それが前端位置にある時はスピンドル16の軸線54にほぼ沿っており、後端位置にある時は軸線54に関して傾斜している。
工作物(図示なし)に穴をあける初期段階において、ユーザは工具ビット(図示なし)の尖端の方向決めに集中しており、従って、ビットの尖端がふらつくのを防ぐために、工具2の外ハウジング4をしっかり押さえつけていない。結果として、図2における矢印Xの方向の(すなわち、スピンドル16の軸線54に沿った)振動が最小であり、図2における矢印Yの方向の振動がほとんど存在しない。従って、外ハウジング4に相対する伝動ハウジング14の相対移動の方向は、スピンドル軸線54に沿っているのが望ましい。初期段階の間、伝動ハウジング14はその前端位置にある。その前端位置にある時、伝動ハウジング14の移動の方向はほぼ矢印Xの方向である。トーションばね66は弛緩しており、伝動ハウジング14は外ハウジング4内部でその前端位置の付近にある。
穴あけが進行するにつれて、ユーザは工具ビットをしっかり押さえつけ始める。ユーザがより強く圧力をかけるにつれて、伝動ハウジング14とモータ12は、ばね66の付勢力に抗して外ハウジング4内部を後方へ動いていく。その上、スピンドル軸線54に沿った後方への振動は、ハンマ作用に反応して増大していく。その結果、伝動ハウジング14はその質量の中心の周りで振動させられ、これにより、主に図2において矢印Yの方向に相当の成分を持つ振動が生じさせられる。トーションばね66は、伝動ハウジング14がその前端位置にある時、及び、伝動ハウジング14が外ハウジング4内部でその後端位置の付近にある時より大きいテンションをかけられる。この段階における移動の方向は変化し、スピンドル16の長手軸線54に関して傾斜しており、その結果として、伝動ハウジング14が外ハウジング4に相対して移動することにより、図2における矢印X及び矢印Yの方向の振動が減衰させられる。
伝動ハウジング14の後部を外ハウジング4につなぐ横向きのアーム68が、矢印X及び矢印Yに対して直交の方向(すなわち、図2における矢印Zの方向)の運動を減衰できるようにする。これで、工作物(図示なし)において障害物に衝突した時のスピンドル16のねじれモーメントにより生じさせられた振動が減衰させられる。
振動減衰機構の代替の一実施例が、図5及び6に概略的に示してある。剛性の旋回アーム50、52の代わりに、外ハウジング4の内表面に形成された1対の異形カム溝70、72が設けられており、これらがそれぞれ、伝動ハウジング14の各側に回転自在に取り付けられたローラ74、76の形のカムフォロアを受け止める。伝動ハウジング14は、図1の実施例におけると同様、ばね(図示なし)により外ハウジング4に相対するその前端位置に向けて押しやられる。カム溝70、72の形状は、穴あけ中にユーザが外ハウジング4に力を加えるにつれて、ローラ74、76が、外ハウジング4に相対する伝動ハウジング14の方位を調節すべくそれぞれカム溝70、72に沿って移動し、これにより、外ハウジング4に相対する伝動ハウジング14の相対移動の方向が伝動ハウジング14から外ハウジング4に伝達された振動の合成方向にぴったり合わせられるように選択されている。
サイドハンドルアセンブリ
図7〜13について説明すると、図1のハンマドリル2に装着されるハンドルアセンブリ78が、耐久性プラスチック材料からなるベース80の形のサポート、ハンドルアセンブリ78を外ハウジング4の前部に取り付けるための可撓性金属ストリップ82を備えているマウント部分、及び、ユーザが握るのに適した弾性材料からなるハンドル84を有する。
ベース80は、ハンマドリル2の外ハウジング4の前部側面に接する一部円形の部分86と、その上側に形成された、深さ止め機構(図示なし)の位置決めのためのソケット88を有する。その機能は当業者が熟知していると思われるので、ここでは詳述しない。ベース80の一方の側にほぼ円形のプラットフォーム90が形成されており、ループ状に形成された金属ストリップ82の2つの端96、98に連結されたねじ付きロッド94を受け止める穴92を付けている。
プラットフォーム90に、耐久性プラスチック材料からなるサポート100が取り付けられており、延長金属ボルト106の六角頭104を受け止める六角形の凹部102を有し、これにより、ボルト106がサポート100に相対して回転することは阻止される。穴108が、凹部102の底110を通って、ねじ付きロッド94を受け止めるためにプラットフォーム90の穴92と合わさるように形成されている。延長ボルト106の中に、軸線方向に雌ねじを付けた通路112(図8)が、ねじ付きロッド94をこの通路112にねじ込みできるように設けられており、通路112への入口は、サポート100に面するボルト106の頭104に設けられている。
プラットフォーム90に面しない方のねじ付きロッド94の端114は、金属ストリップ82をハンマドリル2の外ハウジング4の前部の周囲にゆるく巻き付けできるように、ループ状に形成された金属ストリップ82の2つの端96、98に連結されている。金属ストリップ82は、外ハウジング4により、ベース80に相対して回転するのを阻止され、その結果として、ねじ付きロッド94は、ベース80に相対して回転するのを阻止される。結果として、延長ボルト106がベース80に相対して回転することにより、ねじ付きロッド94は、延長ボルト106の中の管状通路112に相対して移動させられ、これにより、ねじ付きロッド94は、プラットフォーム90及びサポート100の穴92、108を通って延長ボルト106の中に引き入れられ、外ハウジング4周囲の金属ストリップ82を締めるか、通路112の外へ移動し、外ハウジング4周囲の金属ストリップ82を弛めるか、どちらかになる。サポート100は、延長ボルト106の頭104とベース80上のプラットフォーム90の間にサンドウィッチ状に狭着された形で位置する。
ハンドル84は、耐久性プラスチック材料から形成され、延長ボルト106の軸部116に2つの弾性ゴムダンパ118、120で回転自在に取り付けられている。第1ダンパ118は、頭104に隣接するボルト106の軸部116に取り付けられており、第2ダンパ120は、頭104から遠隔の軸部116の端122においてボルト106の軸部116に取り付けられている。ダンパ118、120は、それぞれダンパ118、120の外表面に形成された溝124、126によりハンドル84に回転不動に取り付けられており、その溝がそれぞれ、ハンドル84の内側に設けられた隆起128、130(図11及び12)と噛み合う。第1ダンパ118は、一方の側でサポート100とボルト106の頭104の間、他方の側でサポート100と隆起128の間にサンドウィッチ状に狭着された位置で保持される。第2ダンパ120は、ボルト106の軸部116の端122に螺着されたナット132及びワッシャ134とハンドル84の内表面に設けられた隆起130の間にサンドウィッチ状に狭着された位置で保持される。ダンパ118、120の圧縮の結果として、ハンドル84がボルト106の長手軸線に垂直な軸線を中心として限られた範囲内で旋回するにつれて、ハンドル84はボルト106に相対して限られた範囲内で軸線方向に移動することが可能である。
ハンドル84は、サポート100に隣接するその端に形成された、半径方向に延びるフランジ136を具備する。フランジ136は、ハンドル84の長手軸線の直径方向で向き合った側に位置する1対の凹部138(図13)を具備する。耐久性プラスチック材料からなるロックリング140が、フランジ136とサポート100の間に図サンドウィッチ状に狭着されている。ロックリング140は、第1の面144に直径方向で向き合う1対の第1ペグ142を、それぞれフランジ136の凹部138の中に位置するように具備し、ペグ142は、ハンドル84のボルト106の長手軸線を中心としてロックリング140に相対して限られた範囲内で旋回運動できるよう、その周方向広がりが凹部138のそれより小さい。
ロックリング140は、また、第1ペグ142の反対側に1対の第2ペグ146を、ロックリング140の第2の面148に位置する形で具備する。第2ペグ146は、第1ペグ142に相対してほぼ90度片寄っており、サポート100の直径方向で向き合った側に形成された1対の凹部150と噛み合う。第2ペグ146は、ロックリング140がボルト106の長手軸線を中心としてサポート100に相対して限られた範囲内で旋回運動できるよう、その周方向広がりが凹部150のそれより小さい。第1ペグ142及び第2ペグ146をそれぞれ対応する凹部138、150の中心に向けて押しやるために、ばね(図示なし)をフランジ136の凹部138及び/又はサポート100の凹部150に設けることができる。
従って、ハンドル84はベース80に相対して限られた範囲内で回転できるが、予め定めた限度を超えると、ハンドル84からロックリング140を介してサポート100にトルクが伝達され、その結果、延長ボルト106がねじ付きロッド94に相対して回転させられ、これにより、ハンマドリル2の外ハウジング4の周囲で金属ストリップ82が締められるか弛められるかすることが分かる。
本発明を具現するサイドハンドルアセンブリの第2実施例が図14に示してあり、弾性の振動減衰部材152の対がサポート100の凹部150の中に設けられている。同様の振動減衰部材(図示なし)をハンドル84のフランジ136の凹部138の中に設けることができる。
本発明を具現するサイドハンドルアセンブリの第3実施例が図15に示してあり、弾性の振動減衰部材154の対がロックリング140の第1ペグ142と第2ペグ146に設けられている。
本発明を具現するサイドハンドルアセンブリの第4の実施例が図16に示してあり、ハンマドリル2の外ハウジング4から金属ストリップ82に伝達された振動を減衰させるために、弾性材料からなるストリップ156が金属ストリップ82の内表面に設けられている。
過負荷クラッチアセンブリ
図1のモータ出力シャフトとハンマドリルのスピンドルドライブの間に連結された既知の2トルククラッチが国際公開第2004/024398号で開示されている。同様のクラッチを図17〜19に則してより詳細に説明する。
クラッチ装置の一部をなすベベルギヤ158が、円形横断面のシャフト160と一体で形成されている。シャフト160の上端は、シャフト160に剛着された内輪162と、ハウジング及び玉軸受166に剛着された外輪164を備え、外輪164が内輪162を中心として自在に回転できるようにしている軸受を介してハンマのハウジング4の中に回転自在に取り付けられている。軸受は、ベベルギヤ158の下側に隣接して位置する。
モータ12の出力シャフトに連結された駆動ギヤ168が、シャフト160に回転自在に取り付けられており、シャフト160を中心として自在に回転できる。駆動ギヤ168は、軸受の内輪162の下側と境を接し、下に詳述するクラッチ機構のレストにより軸線方向に脱落する(下方へ)のを阻止される。
駆動ギヤ168は、ドーナツ形スペースを包囲するように成形されており、そのスペースが、内輪162から半径方向外向きに突き出る平らな底部170と、外表面に駆動ギヤ168の歯を付けた外側壁172と、シャフト160に隣接する内側壁174により包囲されている。
平らな底部170に隣接する駆動ギヤ168のドーナツ形スペースの中に位置するのは、内側壁174とシャフト160を包囲するワッシャ176である。ワッシャ176の頂端に取り付けられているのは、皿ワッシャ178である。皿ワッシャ178の内エッジは軸受の内輪162の下に位置し、他方、皿ワッシャ178の外エッジは、駆動ギヤ168の外側壁172に隣接するワッシャ176の外エッジと境を接する。駆動ギヤ168は、皿ワッシャ178に関してシャフト160の長手軸線で軸線方向に保持されておりので、皿ワッシャ178は圧縮され、その結果、ワッシャ176を駆動ギヤ168の平らな底部170に向けて押しやる下向きの付勢力が加えられることになる。
駆動ギヤ168の平らな底部170に2組の穴であけられており、第1の内側の組180の5つが各々、半径方向においてシャフト160の長手軸線から等距離に、かつ、シャフト160の長手軸線を中心として互いに角度を付けて位置し、第2の外側の組182の5つが各々、半径方向においてシャフト160の長手軸線から等距離に、かつ、シャフト160の長手軸線を中心として互いに角度を付けて位置する。外側の組の、シャフト160の長手軸線からの距離は、内側の組のそれより大きい。
穴180、182の各々の中に玉軸受184が位置し、ワッシャ176の下側と境を接する。玉軸受184の直径は全部同じで、駆動ギヤ168の平らな底部170の厚みより大きく、これにより、玉軸受184の頂部か底部かどちらかが駆動ギヤ168の平らな底部170の上面か下面かどちらかを越えて突き出ることになる。
駆動ギヤ168より下にあって、これに隣接してシャフト160に取り付けられているのは、第1スリップワッシャ186である。第1スリップワッシャ186は、2つのスプライン188が入り込む円形の穴を備え、ワッシャ186がシャフト160に取り付けている時、スプラインは、シャフト160に形成された2つの対応するスロット190の中に位置する。第1スリップワッシャ186自体は、シャフト160に回転不動に取り付けられており、第1スリップワッシャ186が回転する時にシャフト160は、回転する。
第1スリップワッシャ186の一方の側でその周囲に形成されているのは、U字形横断面を持つ円形トラフ192である。円形トラフ192は5つのセクションに分割されており、各トラフセクションの深さは下位ポイントから上位ポイントへと変化する。各トラフセクションは形状が他のトラフセクションと同じである。1つのトラフセクションの下位ポイントが次のトラフセクションの上位ポイントに隣接する。2つはランプを介して連結されている。第1スリップワッシャ186がシャフト160に取り付けられた時、スリップワッシャ186の側面は駆動ギヤ168に面する。第1スリップワッシャ186の直径は駆動ギヤ168のそれより小さく、スリップワッシャ186がシャフト160に取り付けられた時、トラフ192が第1の内側の組の穴180に面するような大きさである。トラフ192を形成する5つのセクションは、駆動ギヤ168における最内の組の穴を形成する5つの穴180に対応するので、クラッチが組み立てられた時、トラフ192の各セクションの中に1つの玉軸受184が位置する。
第1スリップワッシャ186より下でスピンドルシャフト160に取り付けられているのは、第2スリップワッシャ194である。第2スリップワッシャ194は、角度を付けた側壁196が平らな底部198を包囲する皿形をなしている。シャフト160に取り付けられた時、第1スリップワッシャ186は、図17で最も良く分かる通り、側壁196と平らな底部198により包囲されたスペースの中に位置する。第2スリップワッシャ194は、スピンドルシャフト160を中心として自在に回転できる。円形の穴の上に重ねられた矩形スロット200が、平らな底部198において第2スリップワッシャ194の回転軸線を中心として対称に形成されている。角度を付けた側壁196の頂部に形成されているのは、半径方向外向きに突き出るフランジ202である。
半径方向フランジ202の頂部側で半径方向フランジ202の周囲に形成されているのは、第1スリップワッシャ186のそれと同様の形状を持つU字形横断面の円形トラフ(図示なし)である。円形トラフは5つのセクションに分割されており、各トラフセクションの深さは下位ポイントから上位ポイントへと変化する。各トラフセクションは形状が他のトラフセクションと同じである。1つのトラフセクションの下位ポイントが次のトラフセクションの上位ポイントに隣接する。2つはランプを介して連結されている。第2スリップワッシャ194が図示された通りシャフト160に取り付けられた時、トラフを付けたフランジ202の側面は駆動ギヤ168に面する。フランジ202の直径は、第2スリップワッシャ194がシャフト160に取り付けられた時、トラフが駆動ギヤ168の外側の組の穴182に面するような大きさである。トラフ192を形成する5つのセクションは、駆動ギヤ168における最外の組の穴を形成する5つの穴182に対応するので、クラッチが組み立てられた時、トラフの各セクションの中に1つの玉軸受184が位置する。
第1スリップワッシャ186のトラフ192にあるランプのサイズは、第2スリップワッシャ194のトラフに形成されたランプのサイズより小さく、第1スリップワッシャ186における各トラフセクションの低位端から高位端への変化は、第2スリップワッシャ194における各トラフセクションの低位端から高位端への変化より小さい。
クラッチが組み立てられた時、駆動ギヤ168における最内の組の穴180の中の玉軸受184は、第1スリップワッシャ186のトラフ192内部に位置し(セクション当たり1つの玉軸受)、駆動ギヤ168における最外の組の穴182の中の玉軸受184は、第2スリップワッシャ194のトラフ内部に位置する(セクション当たり1つの玉軸受)。
第2スリップワッシャ194の下でシャフト160に円形クリップ204が剛着されており、第1及びd2のスリップワッシャ186、194を駆動ギヤ168と共にサンドウィッチ状に軸受の下側に押し付けるように保持し、上記3つの部分がシャフト160に沿って軸線方向にずれるのを防止する。円形クリップ204が回転すると、結果的にシャフト160が回転することになる。
シャフト160の下端は、シャフト160に剛着された内輪206と、ハウジング4及び玉軸受210に剛着された外輪208を備え、外輪208が内輪206を中心として自在に回転できるようにしている第2軸受を介してハンマのハウジング4の中に回転自在に取り付けられている。軸受は、円形クリップ204の下側に隣接して位置する。
クラッチが完全に組み立てられ、クラッチを通して回転トルクがまったく伝達されない時、駆動ギヤ168の最内の穴180の中の玉軸受は各々、第1スリップワッシャ186におけるトラフ192の対応するセクションの最下位ポイントに位置する。玉軸受184がトラフ192のセクションの最下位ポイントに位置する時、ワッシャ176に隣接する玉軸受184の頂部は、駆動ギヤ168の平らな底部170のワッシャ176に面する表面と面一である。玉軸受184は、ワッシャ176を下向きに押しやる皿ワッシャ178の付勢力のゆえに最下位ポイントに位置する。
同様に、クラッチが完全に組み立てられ、クラッチを通して回転トルクがまったく伝達されない時、駆動ギヤ168の最外の穴182の中の玉軸受186は各々、第2スリップワッシャ194におけるトラフの対応セクションの最下位ポイントに位置する。玉軸受184がトラフセクションの最下位ポイントに位置する時、ワッシャ176に隣接する玉軸受184の頂部は、ワッシャ176に面する駆動ギヤ168の平らな底部170の表面と面一である。玉軸受184は、ワッシャ176を下向きに押しやる皿ワッシャ178の付勢力のゆえに最下位ポイントに位置する。
シャフト160の全長にわたって形成されているのは管状通路212である。管状通路212の下セクション内部に位置するのはロッド214である。ロッド214は、シャフト160より下でシャフト160を越えて突き出る。シール216がシャフト160のベースに装着され、ロッド214を包囲する。シール216は汚れの侵入を防ぐ。
ロッド214の上端に隣接するのはスリーブ218である。このロッド214の端は、下で詳述するカム228によりスリーブ218に押し付けられるように保持される。スリーブ218に垂直に反対方向に突き出ているのは2個のペグ220である。スリーブ218は、シャフト160内部にあって、シャフト160の長手方向においてスリーブ218とペグ220が円形クリップ204により包囲される位置にある。円形クリップ204の両側に2つの垂直スロット222が形成されている。スロット222の頂部は円形クリップ204の頂部に向かって延びる。スロット222の底は、円形クリップ204から下向きに延び、ベース位置で終わっている。スロット222の各々の中にペグ220の一方が位置する。ペグ220は、シャフト160上のスロットと円形クリップ204上のスロットを貫通する。ロッド214は、スリーブ218及び2個のペグ220と共に上下に摺動できる。最も下がった位置で2個のペグ220は円形クリップ204のスロット222の底とぶつかり、図17に示した通り、そこから先の下向き移動が円形クリップのスロット222のベースで阻止される。最も上がった位置で2個のペグ220はスロット190の頂部端の中に入るのに加えて、第2スリップワッシャ194の矩形スロット200の中に入り、そこから先の上向き移動が第1スリップワッシャ186の下側で阻止される。ばね224が、シャフト160とスリーブ218の間の管状通路212の上セクションに位置する。ばね224は、スリーブ218、2個のペグ220及びロッド214をそれぞれの最下位置に向けて押しやる。ペグ220がその上位置にあるか下位置にあるかに関係なく、ペグ220はスロット222の中に位置するので、ペグ220が回転すると、結果的に円形クリップ204が回転し、その結果、シャフト160が回転することになる。
ロッド214の最下位置と最上位置の間の移動が、クラッチを低トルククラッチから高トルククラッチにチェンジする。ロッド214が上下に移動するメカニズムを下で説明する。クラッチは、駆動ギヤ168からのロータリ運動をシャフト160と一体のベベルギヤ158に伝達することによって作動させられる。クラッチを横切るトルクが予め定めた値より低いと、駆動ギヤ168はベベルギヤ158を回転駆動する。クラッチを横切るトルクが予め定めた値より高いと、駆動ギヤ168は回転するが、ベベルギヤ158は静止したままで、駆動ギヤ168の回転につれてクラッチはスリップする。クラッチがスリップする時の予め定めた値のトルクは、ロッド214の最下位置と最上位置の間のすべり移動により2つのプリセット値の間で変更できる。
では、クラッチが働くメカニズムを説明する。
低トルク動作
クラッチが低トルククラッチとして働いている時、ロッド214はその最下位置にある。この位置にある時、ペグ220は第2スリップワッシャ194の矩形開孔200と噛み合っていない。従って、かくのごとく、第2スリップワッシャ194はシャフト160を中心として自在に回転できる。かくのごとく、第2スリップワッシャ194とシャフト160の間でロータリ運動が伝達できない。従って、駆動ギヤ168とベベルギヤ158の間のすべてのロータリ運動が、第1スリップワッシャ186を介してしか伝達されない。
電動モータ12は駆動ギヤ168を回転駆動し、駆動ギヤ168はシャフト160を中心として自在に回転できる。かくのごとく、ロータリ運動が駆動ギヤ168からシャフト160に直接伝達できない。駆動ギヤ168の回転につれて、駆動ギヤ168内部に形成された最内の組の穴180の中に位置する玉軸受184も、駆動ギヤ168と共に回転する。正常な環境のもとでは、ロータリ運動が伝達される時、玉軸受184は、皿ワッシャ178の付勢力によって下向きに押しやられるワッシャ176により、第1スリップワッシャ186に形成されたトラフ192の対応セクションの最下位ポイントに保持される。回転の方向は、玉軸受184がトラフ192のランプに押し付けられるような方向で、これで、玉軸受184は、皿ワッシャ178の付勢力を受けてランプに乗り上げるのを阻止される。かくのごとく、最内の組の穴180の中の玉軸受184が回転すると、ランプも、従って、第1スリップワッシャ186も回転する。第1スリップワッシャ186は、スプライン188がシャフト160のスロット190と噛み合うゆえに回転不動に取り付けられているので、第1スリップワッシャ186の回転につれて、シャフト160が、従って、また、ベベルギヤ158が回転する。かくのごとく、ロータリ運動は、駆動ギヤ168から最内の組の穴180の中の玉軸受184、ランプ、そして第1スリップワッシャ186を経由してベベルギヤ158に伝達される。
しかしながら、トルクがある一定の量を超えてクラッチに加えられると(ベベルギヤ158の転回運動に抵抗する形で)、玉軸受184から第1スリップワッシャ186のランプに伝達されることが要求される力は、皿ワッシャ178が玉軸受184に加え、これをトラフ192の対応するセクションの最下位置に保とうとする力より大きくなる。すると、そこで玉軸受184はランプに乗り上げ、次のランプと噛み合うまで、その次のセクションのスロープを下り続ける。トルクが依然予め定めた量より大きい場合、プロセスは繰り返され、玉軸受184は皿ワッシャ178の付勢力に抗してランプに乗り上げ、次のセクションを横切って転動する。このことが起こっても、第1スリップワッシャ186は静止したままであり、それゆえ、シャフト160とベベルギヤ158も静止したままである。従って、駆動ギヤ168のロータリ運動はベベルギヤ158に伝達されない。
低トルク設定時に第2スリップワッシャ194は駆動ギヤ168のロータリ運動をシャフト160に伝達する役割を果たさないが、それでも、シャフトは駆動ギヤ168により回転させられる。
高トルク動作
クラッチが高トルククラッチとして働いている時、ロッド214はその最上位置にある。この位置にある時、ペグ220は第2スリップワッシャ194の矩形開孔200と噛み合っている。かくのごとく、第2スリップワッシャ194は、矩形スロット200、円形クリップ204のスロット222、及びシャフト160のスロット190の中に置かれたペグ220を介してシャフト160に回転自在に固定されている。かくのごとく、第2スリップワッシャ194とシャフト160の間でロータリ運動が伝達できる。従って、駆動ギヤ168とベベルギヤ158の間のロータリ運動が、第1スリップワッシャ186及び/又は第2スリップワッシャ194を介して伝達できる。
駆動ギヤ168が自らのロータリ運動を玉軸受184及びランプを介して第1スリップワッシャ186に伝達するメカニズムは、第2スリップワッシャ194の場合と同じである。
電動モータ12は駆動ギヤ168を回転駆動し、駆動ギヤ168はシャフト160を中心として自在に回転できる。かくのごとく、ロータリ運動が駆動ギヤ168からシャフト160に直接伝達できない。駆動ギヤ168の回転につれて、駆動ギヤ168内部に形成された最内の組の穴180と最外の組の穴182の中に位置する玉軸受184も、駆動ギヤ168と共に回転する。正常な環境のもとでは、ロータリ運動が伝達される時、玉軸受184は、皿ワッシャ178の付勢力によって下向きに押しやられるワッシャ176により、第1スリップワッシャ186と第2スリップワッシャ194の両方に形成されたトラフの対応セクションの最下位ポイントに保持される。回転の方向は、玉軸受184が第1スリップワッシャ186と第2スリップワッシャ194の両方のトラフのランプに押し付けられるような方向で、これで、玉軸受184は、皿ワッシャ178の付勢力を受けてランプに乗り上げるのを阻止される。かくのごとく、玉軸受184が回転すると、ランプも、従って、また、第1及び第2のスリップワッシャ186、194も回転する。第1及び第2のスリップワッシャ186、194は両方とも、シャフト160に回転不動に取り付けられているので、第1及び第2のスリップワッシャ186、194の回転につれて、シャフト160が、従って、また、ベベルギヤ158が回転する。かくのごとく、ロータリ運動は、駆動ギヤ168から最内の組の穴180と最外の組の穴182の中の玉軸受184、ランプ、そして第1及び第2のスリップワッシャ186、194を経由してベベルギヤ158に伝達される。
しかしながら、トルクがある一定の量を超えてクラッチに加えられると(ベベルギヤ158の転回運動に抵抗する形で)、玉軸受184からランプに伝達されることが要求される力は、皿ワッシャ178が玉軸受184に加え、これをトラフの対応セクションの最下位ポイントに保とうとする力より大きくなる。高トルク設定時に要求されるトルクの量は、低トルク設定時に要求されるトルクの量より大きい。これは、第2スリップワッシャ194におけるトラフのセクション同士の間のランプのサイズが、第1スリップワッシャ186におけるトラフ192のセクション同士の間のランプのサイズより大きく、皿ワッシャ178をその分大きく圧縮する必要があり、従って、そうするための力が必要になるからである。従って、力がこの大きい値を超えると、玉軸受184はランプに乗り上げ、次のランプと噛み合うまで、その次のセクションのスロープを下り続ける。トルクが依然予め定めた値より大きい場合、プロセスは繰り返され、玉軸受184は皿ワッシャ178の付勢力に抗してランプに乗り上げ、次のセクションを横切って転動する。このことが起こっても、第1及び第2のスリップワッシャ186、194は静止したままであり、それゆえ、シャフト160とベベルギヤ158も静止したままである。従って、駆動ギヤ168のロータリ運動はベベルギヤ158に伝達されない。
トルクチェンジ機構
では、クラッチのトルク設定が調整されるメカニズムを説明する。
図17〜19について説明すると、2つのトルククラッチの下側はクラッチハウジング226内部に閉じ込められている。ロッド214はハウジング226のベースを通って突き出る。ロッド214の最下端はカム228と噛み合う。カム228は、自らの長手軸線232を中心としてピボット運動できるシャフト230に取り付けられている。ロッド214は、従って、また、カム228は、クラッチのシャフト160内部のばね224(図18)によりそれぞれの最下位置に向けて押しやられる。シャフト230のピボット運動の結果としてカム228のピボット運動が生じ、その結果、カム228と摺動自在に噛み合わされたロッド214の端がカム228に乗り上げ、これで、ロッド214をばね224の付勢力に抗して垂直方向で上向きに摺動させ、クラッチを低トルク設定から高トルク設定に切り換えることになる。
シャフト230に可撓性レバー234が装着されている。可撓性レバー234の端に装着されているのは、bowdenケーブル238のケーブル236である。ケーブル236を引っ張ると、レバー234が引っ張られ、これで、レバーとシャフト230は軸線232を中心として回転させられる。その結果、カム228がピボット運動し、ロッド214を垂直方向で上向きに移動させることになる。ケーブル236を解放すると、レバー234とシャフト230はピボット運動し、これで、カム228は、ロッド214を介したばね224の付勢力により自らの最下位置に移動させられる。可撓性レバー234は、シャフト230を、従って、また、カム228をクラッチのトルク設定変更のために移動させるのに十分な剛性を持つ。しかしながら、2個のペグ220が第2スリップワッシャ194の矩形開孔と整合していない場合、ペグ220は、従って、また、ロッド214は、それぞれの最上位置まで移動するのを阻止される。それでも、ケーブル236を引っ張る手段は、これを認識できない。それゆえ、この状況においてレバー234は曲がり、その結果、ペグ220が第2スリップワッシャ194の下側にぶつかり一方、ケーブル236はその最大限度まで引っ張られる。モータ12を付勢すると、第2スリップワッシャ194が回転し、ペグ220は、曲がったレバー234の付勢力により、第2スリップワッシャ194の矩形穴に進入する時点でこの矩形穴と整合させられる。
低摩耗トルクチェンジシャフト軸受
図20に則して新設計のクラッチを説明する。先に図17〜19に則して説明したクラッチの設計との主な差違は、シャフト214の端とスリーブ218の間にサンドウィッチ状に狭着された玉軸受242の使用である。同じ特徴が存在する場所に同じ参照番号を使用する。シャフト214は、円形横断面の内室243を有する管状軸受ハウジング240の中まで延び、その中に、シャフト214の端とスリーブ218の間にサンドウィッチ状に狭着された玉軸受242が位置し、更に、それがシャフト214の回転軸線から半径方向に片寄った形で配置されているので、シャフト214の回転軸線は玉軸受242の中心を通過しない。これは、玉軸受242の直径が管状軸受ハウジング240の内室の直径より小さいこと、及び、シャフト214をスリーブ218に向けて押しやる時に玉軸受242が管状軸受ハウジング240の内室243の壁244の方へ押されるようにするためにシャフト214の端が凸形状であることによって確実にされる。
ハンマドリル操作時、シャフト214はカムによりスリーブ218に向けて上へ押され、玉軸受242はシャフト214の端とスリーブの間にサンドウィッチ状に狭着され、また、シャフト214の端の凸形状のゆえに、玉軸受242は軸受ハウジング240の内室243の内壁244に押し付けられる。トルクが駆動ギヤ168から過負荷クラッチを介してベベルギヤ158に伝達されるにつれて、シャフト160に取り付けられた軸受ハウジング240は、シャフト214の端に相対して回転し、その結果として、玉軸受242は、軸受ハウジング240の内室243の壁244とシャフト214の凸形の端を取り巻くほぼ円形の軌道の中を回転する。これにより、シャフト214の端の摩耗が減じられる。
低摩耗中間シャフト軸受
図21について説明すると、これは、ハンマドリルの代替的なハンマ駆動機構及びスピンドル駆動機構の側部横断面図である。
ハンマは、従来通り、ハンマハウジング4内部で回転できるよう取り付けられたスピンドル246を有する。スピンドル246の後部の中に、従来通り、中空ピストン248が摺動自在に位置する。中空ピストン248は、ハンマ駆動装置によりスピンドル246の中を往復させられる。ラム250が、ピストン248の往復運動を、ピストン248とラム250の間のスピンドル246内部のエアクッションにおける連続的な負圧と超過圧を利用して通常の方法で追従する。ラム250の往復運動により、ラムはビートピース252に繰り返し衝撃を与え、ビートピース自体が工具又はビット(図示なし)に繰り返し衝撃を与える。工具又はビットは、SDSプラス型工具ホルダなどの従来設計の工具ホルダによりハンマに着脱自在に締着され、これにより、工具又はビットは、ビートピース252の前向き衝撃を加工すべき表面(コンクリートブロックなどの)に伝達すべく工具ホルダ内部を往復できるようになる。工具ホルダは、また、スピンドル246からのロータリ駆動を、その内部に締着された工具又はビットに伝達する。
ハンマは、駆動ギヤ256を介して中間シャフト254を回転駆動するピニオン(図示なし)を有するモータ(図示なし)により駆動される。中間シャフト254は、ハンマハウジング4内部で回転できるよう、後向き軸受258(下で詳述する)と標準設計の前向き軸受260を使ってハンマスピンドル246に平行に取り付けられている。ばね262が、中間シャフト254を後向きに押し、下で述べるウォブルプレート形ハンマ駆動装置を介して中間シャフト254の伝達されるどんな往復運動も減衰させる働きをする。中間シャフト254は、これに一体成形かプレス嵌めかどちらかにより装着された駆動ギヤ(図示なし)を有するので、駆動ギヤは中間シャフト254と共に回転する。従って、モータに電力が供給されるたびに、駆動ギヤは中間シャフト254と共に回転する。
ハンマ駆動装置は、中間シャフト254に回転自在に取り付けられたハンマ駆動スリーブ264を備え、その周囲に、中間シャフト254の軸線に対して角度を付けてウォブルプレートトラック266が形成されている。ウォブルプレートリング268が、ウォブルプレートトラック266の周囲を回転できるよう玉軸受272を介して通常の方法で取り付けられており、そこからウォブルピン270が延びる。ウォブルリング268から遠隔の方のウォブルピン270の端は、開孔を付けた2本のアーム276を介して中空ピストン248の後端にピボット式に取り付けられたトラニオン274の開孔を通して取り付けられている。これにより、ハンマ駆動スリーブ264が中間シャフト254を中心として回転自在に駆動されると、ウォブルプレートドライブは、中空ピストン248を従来通りの方法で往復駆動する。ハンマ駆動スリーブ264は、スリーブ264の前端に設けられた1組の被駆動スプライン(図示なし)を有する。被駆動スプラインは、モードチェンジ機構(図示なし)を介して中間シャフト駆動ギヤ50と選択的に噛み合い可能である。その動作は、本発明を理解する上で重要でないので、ここではこれ以上詳しく説明しない。中間シャフト254がモータピニオンにより回転自在に駆動され、モードチェンジ機構がハンマ駆動スリーブ264の駆動スプラインと噛み合うと、駆動ギヤはハンマ駆動スリーブ264を回転自在に駆動し、ピストン248はウォブルプレートドライブにより往復駆動され、工具ホルダに取り付けられた工具又はビットがラム250の作用を介してビートピース252により繰り返し衝撃を加えられる。
スピンドル駆動部材は、中間シャフト254を中心として回転できるよう取り付けられたスピンドル駆動スリーブ(図示なし)を備えている。スピンドル駆動スリーブはその前端に1組の駆動歯を備え、これがスピンドル駆動ギヤ278の歯と永久的に噛み合っている。スピンドル駆動ギヤ278は、内周面に1組の歯を付けた駆動リングを介してスピンドル246に回転不動に取り付けられており、その1組の歯がスピンドル246の外側円筒表面に付けられた1組の歯(図示なし)と永久的に噛み合う。これで、スピンドル駆動スリーブが回転自在に駆動されると、スピンドル246は回転自在に駆動され、このロータリ駆動が工具ホルダを介して工具又はビットに伝達される。駆動スリーブは、その後向きの端に被駆動ギヤを有し、これが中間シャフト駆動ギヤによりモードチェンジ機構を介して駆動される。
中間シャフト254の後端は凸表面280を有し、中間シャフト254の後部軸受258は、中間シャフト254の凸形後端280を受け止めるための円形横断面の室を形成する管状軸受ハウジング282を備えている。玉軸受284が軸受ハウジング282の室で受け止められ、中間シャフト254の回転軸線が玉軸受284の中心を通過しないように該中間シャフト254の回転軸線から半径方向に片寄らされる。これは、玉軸受284の直径が軸受ハウジング282の室の直径より小さいことによって確実にされる。玉軸受284は、中間シャフト254を後向きに押しやるばね262を使って中間シャフトの端280と噛み合わされる。
軸受装置が中間シャフト254の後端に設けられた結果として、ハンマドリルの構造が単純化され、よりコンパクトにされ、その結果、その製造コストは減じられ、中間シャフト254の後端の摩耗が減じられる。
リヤハンドル
図22〜32について説明すると、本発明の更なる実施例のハンマドリル288は、ドリルビット(図示なし)を受け止めるチャック292を支持する主ハウジング290と、下で詳述する方法で主ハウジング290に可動的に取り付けられたリヤハンドル294を有する。ハンドル294は、第1ハンドル部分296と第2ハンドル部分298から形成されており、両部分がそれぞれ、主ハウジング290内部に置かれたモータ(図示なし)への給電を制御すべくハンドル294上のトリガ306により作動させられるコンポーネント304を備えている室を形成する嵌合輪郭300、302を有する。
第2ハンドル部分298の嵌合輪郭302の曲率半径(図37の矢印R1)は、応力を加えられていない状態にある時、第1ハンドル部分296の嵌合輪郭300の曲率半径(図37の矢印R1)より大きく、第1及び第2のハンドル部分296、298で囲まれた室を閉じるべく、第1嵌合輪郭300と第2嵌合輪郭302が互いに噛み合うように第1ハンドル部分296を第1ハンドル部分296に固定した時、第2ハンドル部分298に曲げ応力が加えられるようになっている。この曲げ応力は、第2ハンドル部分298のほぼ全体にわたって加えられ、その結果として、主ハウジング290からハンドル294に伝達された振動が第2ハンドル部分298に相当の振動をもたらしはしない。
ハンドル294は、ハンドル294の上部分を主ハウジング290の上部分に相対して摺動できるようにする上マウントアセンブリ308と、ハンドル294の下部分を主ハウジング290の下部分に相対してピボット運動できるようにし、かつ、限られた範囲内で直線移動できるようにする下マウントアセンブリ310とを使って主ハウジング290に取り付けられる。主ハウジング290の上部分とハンドル294の上部分の間のギャップは、下で詳述する圧縮可能なベローズ312によって閉じられる。
図22〜24について詳細に説明すると、主ハウジング290はモータとハンマ機構を備えているが、これらは当業者が熟知しているものであり、ここでは詳述しない。主ハウジング290は、互いねじ留めされた3つのクラムシェル314、316、318から形成される。2つのクラムシェル314、316が主ハウジング290の大部分を形成し、ほぼ垂直の平面320に沿って共に連結されている。第3クラムシェル318は、モータの下側に容易に接近できるようにするため、ほぼ水平の平面322において他の2つのクラムシェル314、316の下側に連結されている。
上マウントアセンブリ308は、主ハウジング290の上部分の後部に連結され、そこから延びる剛性金属棒324を有する。金属棒324の自由端は、主ハウジング290の上部分の中まで延び、ハンドル294の上セクションが主ハウジング290から遠ざかる方向に移動できる範囲を制限するストッパ326を具備する。金属棒324の自由端は、ハンドル294の上セクションに形成された細長い凹部328の中で受け止められ、これで、ハンドル294は、金属棒324に沿って主ハウジング290に向かって摺動でき、また、主ハウジング290から遠ざかる方向に摺動できる。金属棒324の頂面と該金属棒が中を摺動する細長い凹部328の上側の間に小さいギャップが設けられており、また、金属棒324の底面と細長い凹部328の間に小さいギャップが形成されている。これにより、ハンドル294の上部分がハウジング290に相対して摺動できる一方、ハンドル294の下部分は主ハウジング290の下部分に相対してピボット運動できる。圧縮ばね330が、ハンドル294の上部分を金属棒324の端ストッパ326との噛み合いに向けて主ハウジング290から遠ざかる方向に押しやり、ハンマドリル288のスピンドルの回転軸線の方向に沿った振動を吸収する。
図30〜32について詳細に説明すると、ハンマドリル288のスピンドルの長手軸線に直角の水平方向(すなわち、図22において矢印Zの方向)における振動を減衰させる振動ダンパ332が、ハンドル294の上部分に取り付けられ、金属棒324に摺動自在に取り付けられている。振動ダンパ332は、金属棒324の周囲に摺動自在に取り付けられたフープ336を形成する硬質プラスチック材料の本体部分334、金属棒324の各側に沿って延びる硬質プラスチック材料の摺動する内側壁338、及び、第1ハンドル部分296の上部分の各側壁に装着された外ラグ340を有する。ラグ340は各々、硬質プラスチック材料の外側壁342に連結されており、外側壁342は、摺動する内側壁338に相対してピボット運動できるように、そうでなければ内側壁338に相対して移動できるように金属棒324の長さ方向に延びる。弾性材料の楔形圧縮性部材344が、内側壁338と外側壁342の間にサンドウィッチ状に狭着されており、金属棒324が図22の矢印Zの方向においてハンドル290の上部分に相対して移動するにつれて、楔形圧縮性部材344の圧縮又は伸張が生じるようになっている。
また、見て分かる通り、圧縮性材料の更なるピース346が外ラグ340の端壁に設けられており、これにより、振動ダンパ332が本体290に相対してハンドル294の最外位置において金属棒324の端ストッパ326と噛み合っている時、その端ストッパ326から外ラグ340に、従って、また、ハンドル290に伝達された振動が減衰させられる。振動は、また、内側壁338と外側壁342の間に位置する楔形圧縮性部材344の代わりに、又は、該楔形圧縮性部材に加えて、ばね(図示なし)を使っても減衰できる。
図36及び37は、図22のハンマドリル288のハンドル294の上部分に使用される振動減衰機構の代替実施例を示す。振動ダンパ348が金属棒324に摺動自在に取り付けられており、第1ハンドル部分296に相対する金属棒324の移動が図36の矢印Zの方向で生じるにつれて互いに相対摺動できる内側壁350と外側壁352を有する。内側壁350と外側壁352の間に、矢印Zの方向におけるその相対移動の結果として生じる振動を減衰させるべく圧縮可能な弾性材料のブロック354が位置する。内側壁350と外側壁352は、ハンドル294に相対する金属棒324の回転に順応すべく、2つの直交方向(すなわち、矢印Zに平行な方向と、金属棒324の長手軸線に平行な方向)に沿って互いに相対摺動できる。端ストッパ326には、振動ダンパ348が端ストッパ326と噛み合う時に金属棒324からハンドル294に伝達された振動を減衰させるべく弾性部材346が設けられている。金属棒324の反対側には、図36に示したのと同じ更なる振動ダンパ348(図示なし)が設けられている。
図27〜29に示した通り、ハンドル294の上部分を主ハウジング290の上部分に継着するベローズ312は、耐久性プラスチック材料から形成されており、ハンドル294に取り付けるための第1マウント部分356と、主ハウジング290に取り付けるための第2マウント部分358を有する。第1マウント部分356と第2マウント部分358は、ひだを付けたプラスチック材料から形成された圧縮可能な部分360で連結されており、隣接する1対以上のひだの間に圧縮性エラストマー部材362を具備する。こうして、ハンドル294の上部分が主ハウジング290の上部分に向けて、すなわち、主ハウジング290に最も近いその至近位置に向けて押されていくにつれて、主ハウジング290に装着された硬質プラスチック製の第2マウント部分358からハンドル294に取り付けられた硬質プラスチック製の第1マウント部分356に伝達された振動は、第1マウント部分356と第2マウント部分358が互いに接近していくにつれて減衰させられる。
Z方向におけるハンドル294の振動を減衰させるための装置の代替設計が図33〜35に示してある。先ず図35について説明すると、振動ダンパ364が金属棒324と第1ハンドル部分296の内表面の間の金属棒324の各側に位置し、金属棒324に摺動自在に取り付けられた耐久性プラスチック材料のスライド部分366と、第1ハンドル部分296に剛着された外ラグ368を有する。外ラグ368に外壁370がねじ372で剛着され、外壁370と外ラグ368がスライド部分366に相対して互いにピボット運動できるようになって止着されており、また、圧縮可能な弾性材料からなる楔形部材374が各スライド部分366と対応する外壁370の間にサンドウィッチ状に狭着されている。主ハウジング290に取り付けられた圧縮ばね376が、各外壁370と対応するラグ368を金属棒324の端にある端ストッパ326に向けて押しやる。
ハンドル294の長手軸線にほぼ平行な垂直軸線を中心としてハンドル294をねじると、金属棒324の一方の側でエラストマー部材374の圧縮が生じ、他方の側でエラストマー部材374の伸張が生じる。こうして、垂直軸線を中心とするねじれ振動が減衰させられる。
では、図24〜26に則して、ハンドル294の下部分を主ハウジング290の下部分に連結する下マウントアセンブリ310を説明する。
第3クラムシェル318は、各々ほぼ円形の開孔382を設けた1対の内壁380を有し、その円形の開孔382が水平軸線に沿って互いに整合する。ハンドル294の下部分は開孔382を包囲し、ピボットピン384が、ハンドル294の下セクションの内側壁同士の間を該ハンドルの下セクションの幅方向に延び、2つの円形開孔382を通過し、これで、主ハウジング290の下部分に相対するハンドル294の下部分のピボット運動のためのピボット軸を形成する。ピボット軸は、円形開孔382の中心軸線386にほぼ平行である。
各開孔382の内周面とピボットピン384の間に弾性部材388が位置し、この弾性部材388は、その中心から全体的に片寄ったピボットピン384を受け止めるための開孔390と開孔382の内周面を嵌め合わせるほぼ円形の外周面を有する。弾性部材388の開孔390を通して挿入された時のピボットピン384の位置は、ハンドル294の下部分に力を加え、これにより、ハンドル294の下部分を主ハウジング290の方に押すことによって調整でき、その際、ピボットピン384の前方で弾性部材388の弾性材料の圧縮が生じ、ピボットピン384の後方で弾性材料の伸張が生じる。ピボットピン384は、弾性部材388の開孔390の中を自在の回転できる。
図25について説明すると、ハンドル294に力が加えられると、ピボットピン384は、弾性部材388の弾性材料により図25に示した位置に押しやられ、ピボットピン384の長手軸線が2つの開孔382の長手軸線386の後方に位置するようになる。しかしながら、ハンマドリルが動作している時は、ハンドル294の下部分を主ハウジング290の方に押しやる力がハンドル294に加えられる。これにより、ピボットピン384は開孔382に相対して前方へ移動させられ、ピン384の長手軸線は開孔382の長手軸線386に向かって移動する。弾性材料のばね力は、弾性部材388の振動減衰効果を最大にするため、オペレータがハンマドリル動作中に典型的な力をハンドル294に加えた時にピン384の長手軸線が開孔382の長手軸線386と整合する、又は、該長手軸線に近接するように選択される。
ハンマドリル動作中、オペレータは、ドリルのドリルビット(図示なし)を工作物に押し付けるためにハンドル294に力を加える。力成分の大半はドリルの作用軸線、すなわち、ドリルのスピンドルの長手軸線に沿って加えられるので、図26に示した通り、ハンドル294の上セクションは金属棒324に沿って摺動し、ばね330を圧縮する一方、ハンドル294の下部分にあるピン384を開孔382の長手軸線386に向けて前方へ移動させる。ハンドル294の上セクションは下セクションより大きく移動し、その結果として、ハンドル294は主ハウジング290に相対してピボット運動する。このピボット運動に順応できるのは、ピン384が図25及び26に示した矢印Dの方向において弾性部材388に相対してピボット運動できるからである。
工具の動作の結果として、振動が主に図22の矢印Xの方向に生じさせられるが、矢印Xの方向に対して直交の2本の軸線に沿っても生じさせられる。矢印Xの方向における振動は、上マウントアセンブリ308がラム、ビートピース及び切削バイトの走行軸線により近い位置にあるので、主に上マウントアセンブリによって吸収されるが、この振動吸収は、金属棒324が細長い凹部328に関して摺動し、ばね330を圧縮、伸張する結果として行われる。しかしながら、矢印Xの方向における振動は、また、ピン384が開孔382の中を水平方向横向きに移動することにより、下マウントアセンブリ310の弾性部材388によっても吸収される。矢印Xの方向の運動はハンドル294の頂部でより大きく生じるので、これは、弾性部材388の中をピボット運動するピン384によって吸収される。
図22における矢印Yの方向の振動は、ピン384が開孔382の中を垂直に移動するにつれて弾性部材388が圧縮、伸張されることにより、下マウントアセンブリ310によって吸収される。金属棒324と細長い凹部328の上側及び下側の間の小さいギャップが、矢印Yの方向における金属棒324の移動を許容する。矢印Zの方向の振動は、金属棒324の両側に取り付けられた振動ダンパ332によって吸収される。
以上、本発明の実施例を制限的な意味でなく、単に例示的な意味において説明したが、当業者には、付記請求項により限定される本発明の範囲から逸脱することなく多様な変更及び改良が可能であることが察知されよう。
2 ハンマドリル
4 主ハウジング
6 リヤハンドル
10 電力ケーブル
12 モータ
14 伝動ハウジング
16 スピンドル
18 チャック
20 ハンマ機構
22 速度調節ダイアル
24 速度調節機構
26 サポート
28 第1歯車
30 第2歯車
32 出力シャフト
34 ポテンショメータ
36 第1縁材
38 第2縁材
40 開孔
42 マウント部分
44 マウント部分
50 アーム
52 アーム
54 回転軸線
56 ピボットポイント
66 トーションばね
78 ハンドルアセンブリ
82 金属ストリップ
84 ハンドル
92 ねじ付きロッドを受け止める穴
94 ねじ付きロッド
118 第1ダンパ
120 第2ダンパ
132 ナット
134 ワッシャ
136 フランジ
140 ロックリング
142 第1ペグ
146 第2ペグ
152 振動減衰部材
154 振動減衰部材
158 ベベルギヤ
160 シャフト
166 玉軸受
168 駆動ギヤ
172 外側壁
186 第1スリップワッシャ
188 スプライン
194 第2スリップワッシャ
240 軸受ハウジング
256 駆動ギヤ
278 スピンドル駆動ギヤ
282 軸受ハウジング
284 玉軸受
288 ハンマドリル
290 主ハウジング
294 ハンドル
308 上マウントアセンブリ
310 下マウントアセンブリ
314 第1クラムシェル
316 第2クラムシェル
318 第3クラムシェル

Claims (16)

  1. 動力工具用ハンドルアセンブリにおいて、
    ユーザが握るハンドルと、
    前記ハンドルアセンブリを動力工具のハウジングに着脱自在に取り付けるためのマウント部分と、
    前記マウント部分を前記動力工具のハウジング上で締める、及び/又は、弛めるための締着機構と、
    前記締着機構から前記ハンドルに伝達された振動を減衰させるべく前記ハンドルと前記締着機構の間に位置するように作られた少なくとも1つの第1振動減衰部材とを備え、
    前記ハンドルが前記マウント部分に相対して予め定めた限度を超えて回転すると、前記締着機構が働いて前記マウント部分を前記ハウジングに相対して締める、及び/又は、弛めることになる、アセンブリ。
  2. 前記マウント部分が可撓性バンドを備え、前記締着機がサポート、前記可撓性バンドの端に隣接して取り付けられた第1ねじ付き部材、及び、前記可撓性バンドの端を前記サポートに近づけ、及び/又は、前記サポートから遠ざけるために前記第1ねじ付き部材と噛み合うように作られた第2ねじ付き部材を備え、前記ハンドルが前記可撓性バンドに相対して予め定めた限度を超えて回転すると、前記第2ねじ付き部材が前記第1ねじ付き部材に相対して回転し、これにより、前記可撓性バンドの端が前記サポートに近づけられ、及び/又は、前記サポートから遠ざけられ、これにより、前記可撓性バンドが前記ハウジングに相対して締められる、及び/又は、弛められることになる、請求項1に記載のアセンブリ。
  3. 前記第2ねじ付き部材が前記第1ねじ付き部材の端と噛み合うために雌ねじ付き通路を有する、請求項2に記載のアセンブリ。
  4. 前記締着機構が、前記サポートに回転自在に取り付けられ、前記第2ねじ付き部材と回転不動に噛み合うように作られた締着部材を更に備え、前記ハンドルが前記サポートに相対して予め定めた限度を超えて回転すると、前記締着部材が前記サポートに相対して回転し、これにより、前記第2ねじ付き部材が前記第1ねじ付き部材に相対して回転させられることになる、請求項2又は3に記載のアセンブリ。
  5. 前記ハンドルと前記締着部材を噛み合わせるように作られた少なくとも1つのロック部材を更に備え、前記ハンドルが前記サポートに相対して予め定めた限度を超えて回転すると、前記締着部材が前記サポートに相対して回転させられることになる、請求項4に記載のアセンブリ。
  6. 少なくとも1つの前記ロック部材が、少なくとも1つの第1凸部及び/又は凹部を有し、これがそれぞれ前記締着部材側の第2凹部及び/又は凸部と噛み合うように作られた本体を備えている、請求項5に記載のアセンブリ。
  7. 前記第1凹部及び/又は凸部を対応する前記第2凸部及び/又は凹部との噛み合いから外す方向に押しやる第1付勢手段を更に備えている、請求項6に記載のアセンブリ。
  8. 少なくとも1つの前記ロック部材が、少なくとも1つの第3凸部及び/又は凹部を有し、これがそれぞれ前記ハンドル側の第4の凹部及び/又は凸部と噛み合うように作られた本体を備えている、請求項5〜7のいずれか1項に記載のアセンブリ。
  9. 前記第3凹部及び/又は凸部を対応する前記第4凸部及び/又は凹部との噛み合いから外す方向に押しやる第2付勢手段を更に備えている、請求項8に記載のアセンブリ。
  10. 少なくとも1つの前記凹部が、対応するロック部材を前記ハンドル及び/又は締着部材に相対して限られた範囲内で回転できるようにするため、対応する前記凸部より周方向において広幅である、請求項6〜9のいずれか1項に記載のアセンブリ。
  11. 少なくとも1つの前記ロック部材が、ほぼ直径方向で互いに向き合って位置する1対の前記第1凹部及び/又は凸部、及び、ほぼ直径方向で互いに向き合って位置する1対の前記第3凹部及び/又は凸部を更に備え、前記第1凹部及び/又は凸部の対が、前記第3凹部及び/又は凸部に相対して角度的にほぼ90度片寄っている、請求項6又は7及び8又は9に記載のアセンブリ。
  12. 少なくとも1つの前記第1凹部及び/又は凸部と対応する前記第2凸部及び/又は凹部の間に位置する少なくとも1つの第2振動減衰部材を更に備えている、請求項6に従属する請求項6〜11のいずれか1項に記載のアセンブリ。
  13. 少なくとも1つの前記第3凹部及び/又は凸部と対応する前記第4の凸部及び/又は凹部の間に位置する少なくとも1つの第3振動減衰部材を更に備えている、請求項8に従属する請求項8〜12のいずれか1項に記載のアセンブリ。
  14. 前記第2ねじ付き部材が、少なくとも部分的に前記ハンドルの内側に位置するように、かつ、複数の前記第1振動減衰部材を使って前記ハンドルに相対して回転自在に取り付けるように作られた細長いボルトを備えている、請求項2〜13のいずれか1項に記載のアセンブリ。
  15. 少なくとも1つの前記第1振動減衰部材が、前記第1振動減衰部材の一方及び前記ハンドルに設けられた溝と、前記第1振動減衰部材の他方及び前記ハンドルに設けられた隆起との噛み合いにより前記ハンドルに取り付けられている、請求項1〜14のいずれか1項に記載のアセンブリ。
  16. 前記工具のハウジングから前記マウント部分に伝達された振動を減衰させるべく前記マウント部分と前記ハウジングの間に位置するように作られた少なくとも1つの第4振動減衰部材を更に備えている、請求項1〜15のいずれか1項に記載のアセンブリ。
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