JP2009170019A - 光ディスクの表面評価方法及び光ディスク記録再生装置 - Google Patents

光ディスクの表面評価方法及び光ディスク記録再生装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2009170019A
JP2009170019A JP2008006198A JP2008006198A JP2009170019A JP 2009170019 A JP2009170019 A JP 2009170019A JP 2008006198 A JP2008006198 A JP 2008006198A JP 2008006198 A JP2008006198 A JP 2008006198A JP 2009170019 A JP2009170019 A JP 2009170019A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
servo signal
optical disc
recording
evaluation value
optical disk
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008006198A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahiko Hirano
昌彦 平野
Masato Ikeda
正人 池田
Katsuhiro Koyama
勝弘 小山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taiyo Yuden Co Ltd
Original Assignee
Taiyo Yuden Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Taiyo Yuden Co Ltd filed Critical Taiyo Yuden Co Ltd
Priority to JP2008006198A priority Critical patent/JP2009170019A/ja
Publication of JP2009170019A publication Critical patent/JP2009170019A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】 サーボ信号に基づく評価値を用いて光ディスクの光透過層の表面の評価を行う際に、サーボ残差とデータ復号エラーの発生量との相関関係が低いために評価の精度が低いという課題を解決する。
【解決手段】 フォーカスまたはトラッキングのサーボ信号を検出し、検出された前記サーボ信号とその検出時間から前記サーボ信号の推移を検出し、前記サーボ信号の推移から得られたピークのうち、所定の閾値を超えた部分について、前記所定の閾値からのピーク高さをその継続時間と線速度との積で算出される距離で積分し、積分によって得られた積分値を合計して評価値を算出し、該評価値とデータ復号エラーの発生量との相関関係に基づいて、前記光ディスクの光透過層の表面の凹凸を評価する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、サーボ動作に影響を与える光ディスクの表面の凹凸による欠陥を光学的に検出して評価を行う方法と、その方法を用いて光ディスクの合否判定を行う記録再生装置に関するものである。
追記型CD(CD−R)、追記型DVD(DVD±R)または追記型ブルーレイディスク(BD−R)等の光ディスクは、光透過性ディスク状基板の一方の面上に、記録層、反射層、及び必要に応じて保護層を形成した構造を有している。また、前記基板の一方の面にはグルーブと呼ばれる螺旋状または同心円状の溝が形成され、隣り合うグルーブの間はランドと呼ばれる凸部となっている。このような光ディスクは、記録用レーザ光をグルーブ上の記録層に照射してピットを形成することにより記録が行われ、このピットの長さ、ピットとピットの間の部分(スペース)の長さ及びこれらの配列を、再生用レーザ光を照射して反射光を光電変換して再生信号として読み取ることによって再生が行われる。
このような光ディスクは、記録用レーザ光及び再生用レーザ光が光透過層を通して記録層に照射される。ここで光透過層は、CD−RやDVD±Rの場合は光透過性ディスク状基板(厚さはCD−Rの場合1.2mm、DVD±Rの場合0.6mm)の上に記録層、反射層が順次形成された構造を有するので、光透過性ディスク状基板が光透過層に相当する。また、BD−Rの場合は厚さ1.1mmの光透過性ディスク状基板の上に反射層、記録層が順次形成され、記録層上に厚さ0.1mmの透明のカバー層が形成された構造を有するので、透明のカバー層が光透過層に相当する。
このような光ディスクは、生産時におけるバラツキ等の原因により、光透過層の表面に凹凸が形成される場合がある。特にBD−Rの場合、光透過層となる透明のカバー層は透明な硬化性樹脂をスピンコート法で塗布して硬化させる方法または透明な樹脂シートを貼りつける方法によって形成される。そのため光透過層となるカバー層の表面に凹凸が形成されやすい。このような凹凸が形成された光ディスクに記録用レーザ光及び再生用レーザ光を照射した場合、凹凸による厚みバラツキによってレーザ光の焦点位置に目標とする位置からのズレが生じる。このズレが所定の閾値を超えると、球面収差やデフォーカス等のフォーカスエラーや、トラッキングエラーが発生する。フォーカスエラーやトラッキングエラーは、データ復号エラー等のような、光ディスクへの書き込み及び光ディスクからのデータの読み出しが正常に行われないような影響を与える。特に近年は光ディスクの記録再生速度の高速化が進んでおり、その影響はさらに大きくなってきている。そこでこれらのエラーを防止するため、光ディスクの光透過層の表面の評価が必要になっている。
光ディスクの光透過層表面の凹凸による欠陥を検出する方法としては、特開2007−095219号公報に開示されているように、サーボ信号の目標値からのズレを検出する方法がある。そしてこのサーボ信号の目標値からのズレと、例えばデータ復号エラーの発生量との相関関係から、光ディスクの光透過層の表面の評価を行う方法が考えられている。
図15に光ディスクの任意のグルーブにレーザ光を照射して一周したときに検出されたフォーカスのサーボ信号の推移を示す。ここで閾値は、データ復号エラーが発生するズレ量すなわちサーボ残差とする。検出されたサーボ信号には光ディスクの光透過層表面の凹凸によってサーボ残差が発生する。このとき、サーボ残差Bは閾値の範囲内であるが、サーボ残差Aは閾値を超えている。この光ディスクは、最もズレ量の大きいサーボ残差Aを評価値として用い、図16に示すグラフのようなサーボ残差とデータ復号エラーの量との相関関係から光透過層の表面の評価が行われる。なお、データ復号エラーの量の基準値は、光ディスクからのデータの読み出しが不能になるような量とする。
特開2007−095219号公報
しかし、サーボ残差とデータ復号エラーの量との相関関係は、図16に示すグラフのように、実際にはサーボ残差が閾値以下でもデータ復号エラーの量が基準値を超える場合や、サーボ残差が閾値を超えていてもデータ復号エラーの量が基準値以下である場合があり、相関係数が比較的低いものであった。
この原因は以下のように考えられる。サーボ残差を評価値として用いた場合、光透過層の一部に閾値を超える部分があれば、そのサーボ残差の値が光ディスクの評価値となる。一方光ディスクは、光透過層の一部に閾値を超える部分があっても、その他の部分が閾値以下であれば、データ復号エラーの量が基準値以下となり、光ディスクへのデータの書き込みまたは光ディスクからのデータの読み出しが問題なく行うことができる。このため、サーボ残差とデータ復号エラーの量との相関関係は、相関係数が比較的低くなるものと考えられる。
本発明は、サーボ信号に基づいた評価値を用いる光ディスクの光透過層表面の凹凸を評価する方法であって、上記の問題点を解決して、比較的高い相関関係が得られる方法を提案するものである。
本発明では第一の解決手段として、記録層と、該記録層に照射される記録用レーザ光及び再生用レーザ光が通過する光透過層と、を有する光ディスクの表面を評価する方法において、前記光ディスクの前記光透過層表面にレーザ光を照射して、その反射光によって得られる信号からフォーカスまたはトラッキングのサーボ信号を検出するステップと、検出された前記サーボ信号とその検出時間から前記サーボ信号の推移を検出し、前記サーボ信号の推移から得られたピークのうち、所定の閾値を超えた部分について、前記所定の閾値からのピーク高さをその継続時間と線速度との積で算出される距離で積分し、積分によって得られた積分値を合計して評価値を算出するステップと、前記評価値とデータ復号エラーの発生量との相関関係に基づいて、前記光ディスクの光透過層の表面の凹凸を評価するステップと、を有する光ディスクの表面評価方法を提案する。
上記第一の解決手段では、サーボ信号の目標値からのズレの量をそのズレのピークの継続時間と線速度との積で算出される距離で積分し、この積分した値を評価値として用いている。このことにより、閾値を超えた部分を定量的に示すことができるため、データ復号エラーの発生量との相関関係について、相関係数を高くすることができる。これによって従来よりも高い精度で光ディスクの光透過層の表面の凹凸を評価することができる。なお、積分値を得るために継続時間と線速度との積で算出される距離で積分するのは、線速度すなわち光ディスクの回転によるグルーブの移動速度によってフォーカス及びトラッキングの追従性が変わり、それに伴ってサーボ信号のピーク高さが変わることにより、積分値が変化するためである。
また、本発明では第ニの解決手段として、上記第一の解決手段に加えて、前記所定の閾値を複数段階設け、それぞれの閾値を超えた部分の積分値と重み付けのための係数との積を合計して評価値として用いる光ディスクの表面評価方法を提案する。この第二の解決手段によれば、各々の閾値を超えた部分に重み付けを行うことで、相関関係をより高くすることができる。これにより、より高い精度で光ディスクの光透過層の表面の凹凸を評価することができる。
また、本発明では第三の解決手段として、前記光ディスクの前記光透過層表面にレーザ光を照射したときの反射光によって得られる信号からサーボ信号を検出するフォーカスのサーボ信号検出部及びトラッキングのサーボ信号検出部と、検出された前記サーボ信号とその検出時間から前記サーボ信号の推移を検出し、前記サーボ信号の推移から得られたピークのうち、所定の閾値を超えた部分について、前記所定の閾値からのピーク高さをその継続時間と線速度との積で算出される距離で積分し、得られた積分値を合計して評価値を算出する積分手段と、前記評価値とデータ復号エラーの発生量との相関関係に基づいて、前記光ディスクの光透過層の表面の凹凸を評価する評価手段と、を有する光ディスク記録再生装置を提案する。
上記第三の解決手段によれば、データ復号エラーの発生量との相関関係について、相関係数を高くすることができる。これによって従来よりも高い精度で光ディスクの光透過層の表面の凹凸を評価することができる。
本発明によれば、サーボ信号に基づく評価値とデータ復号エラーの発生量との相関関係について、相関係数を高くすることができるので、高い精度で光ディスクの光透過層の表面の凹凸を評価することができる。
本発明の実施の形態における記録再生装置を、図1を用いて説明する。光ディスク記録再生装置100は、光ピックアップ110と、光ピックアップ110の制御を行う光ピックアップ駆動制御部121と、処理途中のデータ、処理結果のデータ、処理における参照データ(例えば各メディアIDに対応するストラテジデータ)などを格納するメモリ126と、以下で説明する処理を行わせるためのプログラムが記録されるメモリ回路を含む演算部125と、記録用レーザ光及び再生用レーザ光の制御を行うレーザダイオード駆動制御部122と、光ピックアップ110からの信号に基づいてトラッキングのサーボ信号を検出するトラッキングのサーボ信号検出部123と、光ピックアップ110からの信号に基づいてフォーカスのサーボ信号を検出するフォーカスのサーボ信号検出部124と、光ディスク150の回転制御部(図示しない)及びモータ並びに光ピックアップ110用のサーボ制御部(図示しない)等を含む。
また、光ピックアップ110は、対物レンズ113と、ビームスプリッタ115と、検出レンズ114と、コリメートレンズ112と、レーザダイオード111と、フォトディテクタ116とを含む。光ピックアップ110では、図示しないサーボ制御部の制御に応じて図示しないアクチュエータが動作し、フォーカス及びトラッキングが行われる。
演算部125は、メモリ126、トラッキングのサーボ信号検出部123、フォーカスのサーボ信号検出部124、光ピックアップ駆動制御部121、レーザダイオード駆動制御部122、図示しない回転制御部及びサーボ制御部などに接続されている。また、演算部125は、メモリ回路に格納されているプログラムを実行することによって、積分手段および評価手段として機能するようになっている。さらに、フォーカスのサーボ信号検出部124は、フォトディテクタ116及び演算部125に接続されている。また、トラッキングのサーボ信号検出部123は、フォトディテクタ116及び演算部125に接続されている。光ピックアップ駆動制御部121は、演算部125及び光ピックアップ110に接続されている。また、レーザダイオード駆動制御部122は、演算部125及びレーザダイオード111に接続されている。演算部125は、インターフェース部(図示せず)を介して入出力システム(図示せず)にも接続されている。
次に、フォーカスのサーボ信号検出部124の動作について、図2乃至図4を用いて説明する。図2に示すように、フォーカスのサーボ信号検出部124には2つの加算回路と、この2つの加算回路と接続される差分回路を有している。フォトディテクタPDはA、B、C、Dの領域に4等分されており、対角線上に並ぶAとCがフォーカスのサーボ信号検出部124の一方の加算回路と接続され、同様にBとDがフォーカスのサーボ信号検出部124の他方の加算回路と接続されている。フォトディテクタPDに反射光によるスポットSPが形成されると、A、B、C、Dの各領域に起電力が発生する。フォーカスのサーボ信号検出部124の2つの加算回路は、各々接続された領域からの起電力を加算して、差分回路に対して加算信号を出力する。差分回路は各々の加算回路から出力された加算信号に基づいて、FS=(A+C)−(B+D)となるサーボ信号FSを出力する。サーボ信号FSは、目標値にある場合は、0となる。
フォーカスの位置が近い場合、スポットSPが図3に示すように変形する。このような場合、スポットSPがフォトディテクタPDに当たる面積が、AとCで大きく、BとDで小さくなる。よってFS=(A+C)−(B+D)となるサーボ信号FSは+側に変位する。
フォーカスの位置が遠い場合、スポットSPが図4に示すように変形する。このような場合、スポットSPがフォトディテクタPDに当たる面積が、AとCで小さく、BとDで大きくなる。よってFS=(A+C)−(B+D)となるサーボ信号FSは−側に変位する。
以上のようにして、フォーカスのサーボ信号検出部124はサーボ信号FSを検出することができる。
次に、トラッキングのサーボ信号検出部123の動作について、図5乃至図10を用いて説明する。トラッキングについては、3ビーム法あるいはプッシュプル法があるので、それぞれについて説明する。
図5に3ビーム法のトラッキング制御の模式図を示す。トラッキングのサーボ信号検出部123は、差分回路を有している。3ビーム法はレーザダイオード111からのレーザ光を回折格子でメインビームMB、サブビームSB1及びサブビームSB2に分岐させて目標とするグルーブGVに照射され、メインビームMBのスポットMBP、サブビームSB1のスポットSBP1及びサブビームSB2のスポットSBP2が形成される。フォトディテクタPDは、メインビームMB用のフォトディテクタ、サブビームSB1用のフォトディテクタ及びサブビームSB2用のフォトディテクタを有しており、サブビームSB1用のフォトディテクタ及びサブビームSB2用のフォトディテクタはトラッキングのサーボ信号検出部123の差分回路に接続されている。差分回路はサブビームSB1用のフォトディテクタとサブビームSB2用のフォトディテクタとの信号の強度差に基づいて、サーボ信号TSを出力する。サーボ信号TSは、目標値にある場合は、サブビームSB1用のフォトディテクタとサブビームSB2用のフォトディテクタとの信号の強度差がないので0となる。
トラッキングが図6のような位置の場合、サブビームSB1のスポットSBP1はグルーブGVにかかる面積が大きくなる。一方サブビームSB2のスポットSBP2はランドLNにかかる面積が大きくなる。反射光の強度はグルーブGVからの反射光よりもランドLNからの反射光の方が大きいので、サブビームSB1の反射光よりもサブビームSB2の反射光の方が信号の強度が大きくなる。その結果、サーボ信号は−側に変位する。
トラッキングが図7のような位置の場合、サブビームSB1のスポットSBP1はランドLNにかかる面積が大きくなる。一方サブビームSB2のスポットSBP2はグルーブGVにかかる面積が大きくなる。そのため、サブビームSB1の反射光の方がサブビームSB2の反射光よりも信号の強度が大きくなる。その結果、サーボ信号は+側に変位する。
3ビーム法におけるトラッキングのサーボ信号検出部123は、上記のようにしてサーボ信号TSを検出することができる。
一方、プッシュプル法のトラッキング制御の模式図を図8に示す。トラッキングのサーボ信号検出部123には2つの加算回路と、この2つの加算回路と接続される差分回路を有している。フォトディテクタPDはA、B、C、Dの領域に4等分されており、グルーブGVに平行な方向に並ぶAとBがトラッキングのサーボ信号検出部123の一方の加算回路と接続され、同様にCとDがトラッキングのサーボ信号検出部123の他方の加算回路と接続されている。フォトディテクタPDに反射光によるスポットSPが形成されると、A、B、C、Dの各領域に起電力が発生する。トラッキングのサーボ信号検出部123の2つの加算回路は、各々接続された領域からの起電力を加算して、差分回路に対して加算信号を出力する。差分回路は各々の加算回路から出力された加算信号に基づいて、TS=(A+B)−(C+D)となるサーボ信号TSを出力する。サーボ信号TSは、目標値にある場合は、各領域にかかるグルーブGVとランドLNの面積が等しいので、0となる。
トラッキングの位置が図9に示す位置にある場合、グルーブGVにかかる面積が、フォトディテクタPDの領域のうちAとBで小さく、CとDで大きくなる。反射光の強度はグルーブGVからの反射光よりもランドLNからの反射光の方が大きいので、グルーブGVにかかる面積が大きいCとDの領域からの信号強度は、AとBの領域からの信号強度よりも小さくなる。よってTS=(A+B)−(C+D)となるサーボ信号TSは+側に変位する。
トラッキングの位置が図10に示す位置にある場合、グルーブGVにかかる面積が、フォトディテクタPDの領域のうちAとBで大きく、CとDで小さくなる。そのため、グルーブGVにかかる面積が大きいAとBの領域からの信号強度は、CとDの領域からの信号強度よりも小さくなる。よってTS=(A+B)−(C+D)となるサーボ信号TSは−側に変位する。
プッシュプル法におけるトラッキングのサーボ信号検出部123は、上記のようにしてサーボ信号TSを検出することができる。
次に、本発明の評価方法に用いる評価値を算出する方法について説明する。なお、以下の説明については、トラッキングのサーボの場合でもフォーカスのサーボの場合でも同様であるので、特に断りがない場合は単に「サーボ」と表記する。
トラッキングのサーボ信号検出部123またはフォーカスのサーボ信号検出部124からのサーボ信号は、演算部125に積分手段に送信される。積分手段は、サーボ信号とともに、サンプリング時間を読み込む。読み込んだサーボ信号をサンプリング時間の順に時系列で並べることにより、図11のようなサーボ信号の推移が検出される。
続いて、サーボ信号の推移から得られたピークのうち、閾値を超えた部分について、閾値からのピーク高さを、その継続時間tと線速度との積で算出される距離で積分し、積分値α1を得る。すなわち、積分値α1は、継続時間t中におけるサンプリング数をz、閾値を超えた部分のピーク高さをF(r){r=1、2、・・・z}、線速度をVとすると、
α1=V×(t/z)×ΣF(r)
で算出される。なお、線速度Vは例えば光ディスク150の回転制御部(図示しない)の制御信号等から得ることができる。サーボ信号の推移の中に閾値を超えた部分がn箇所ある場合は、それぞれ積分して、評価値=α1+α2+・・・+αnのように合計して評価値を算出する。得られた評価値は、メモリ126に記憶させておくか、評価手段に読み込ませる。
次に、評価値とデータ復号エラーの量との相関関係を示す検量線を導出する方法について説明する。まず、本発明の評価値を算出する方法によって予め評価値を特定した光ディスクをサンプルとして用意し、異なる評価値を有するサンプルディスクを数点用意する。次いでそれぞれの光ディスクに試験用データを記録する。なお、サンプルとしては、記録時に電気的にオフセットを加えてサーボ信号のズレを生じさせた状態でサンプルデータを記録した良品の光ディスクを用いても良い。
続いて、各々の光ディスクについて、データ復号エラーの量を測定し、得られた測定値と評価値とをプロットして、図12に示すような検量線を得る。なお、データ復号エラーの量は、例えばパルステック工業(株)製のODU−1000等の測定装置によって検出される。図12より、積分値である各評価値と、データ復号エラーの量との相関関係は、比較的高い相関係数を有していることがわかる。
続いて、図12の検量線から、データ復号エラーの量の基準値に対応する評価値の基準値を求め、これを光ディスクの光透過層の表面の凹凸の評価に用いる。得られた相関関係は、光ディスク記録再生装置100のメモリ126に記憶させておいても良いし、評価時に光ディスク記録再生装置100にCD−ROMやハードディスクドライブ等の外部記憶装置等を介して入力しても良い。また、検量線は、フォーカスのサーボ信号用の検量線とトラッキングのサーボ信号用の検量線があるので、適宜選択して作成しても良い。
次に本発明の評価方法に用いる評価値を算出する方法の別例について説明する。これは図13に示すように、閾値を閾値α及び閾値βのように複数段階設けて、それぞれの閾値を超えた部分の積分値に重み付けのための係数を掛けて、これを合計したものを評価値として用いるものである。なお、閾値は+側と−側があるが、+側と−側とでデータ復号エラーの量への寄与度が異なる場合があるので、重み付けのための係数を+側と−側とで異なる係数にしても良い。
閾値を複数段階設ける場合は、例えばデータ復号エラーが発生する頻度によって区分しても良い。各閾値を超えた部分について、その継続時間と線速度との積で算出される距離で積分する。そして、閾値αを超えた部分がn箇所ある場合はそれぞれ積分して、α1+α2+・・・+αnを算出し、これに重み付けのための係数Kαを掛ける。また閾値βを超えた部分がm箇所ある場合はそれぞれ積分して、β1+β2+・・・+βmを算出し、これに重み付けのための係数Kβを掛ける。
このようにして得られたKα(α1+α2+・・・+αn)とKβ(β1+β2+・・・+βm)を加算して、評価値=Kα(α1+α2+・・・+αn)+Kβ(β1+β2+・・・+βm)を得る。このような評価値を用いれば、より高い相関係数を有する相関関係を得ることができる。
次に、本発明の光ディスクの表面評価方法について、図14に示すフローチャートに基づいて説明する。
まず、評価対象の光ディスク150を、評価装置となる光ディスク記録再生装置100に挿入する。そしてレーザ光を照射して、サーボ信号を検出する(ステップS1)。続いて、検出したサーボ信号をサンプリング時間とともに積分手段に読み込む。読み込んだサーボ信号とサンプリング時間からサーボ信号の推移を検出する。検出したサーボ信号の推移から得られたピークのうち、閾値を超えた部分について積分を行い、得られた積分値から評価値を算出する(ステップS2)。算出した評価値は評価手段に入力する。
続いて、メモリ126または外部記憶装置等から評価値とデータ復号エラーの量との相関関係を読み込み、評価手段に入力する(ステップS3)。続いて、入力された相関関係から、積分手段で算出された評価値が基準値以内であるかどうかを判断する(ステップS4)。基準値以内であれば良品、基準値を超えていれば不良品と判断される。
以上、本発明の光ディスクの表面評価方法及び光ディスク記録再生装置について説明してきたが、本発明の範囲内であれば、閾値の設定や重み付けのための係数の設定等適宜変更可能である。また、本発明の光ディスクの表面評価方法の手順、積分手段及び評価手段は、プログラムの形で演算部125のメモリ回路に読み込ませることによって既存の光ディスク記録再生装置にて実行可能である。また、本発明の光ディスクの表面評価方法は、データ記録中にも実行可能であり、データ記録を行いながら光透過層の凹凸を評価し、評価値が基準値を超えた場合に書き込み速度を減速させたりデータ記録を中止させることもできる。
本発明の光ディスク記録再生装置を示す機能ブロック図である。 フォーカスのサーボ信号検出部を示すブロック図である。 フォーカスの状態を示す模式図で、(a)はフォトディテクタの状態、(b)はフォーカスの位置を示す。 フォーカスの状態を示す模式図で、(a)はフォトディテクタの状態、(b)はフォーカスの位置を示す。 3ビーム法におけるトラッキングのサーボ信号検出部を示すブロック図である。 3ビーム法におけるトラッキングの状態を示す模式図である。 3ビーム法におけるトラッキングの状態を示す模式図である。 プッシュプル法におけるトラッキングのサーボ信号検出部を示すブロック図である。 プッシュプル法におけるトラッキングの状態を示す模式図である。 プッシュプル法におけるトラッキングの状態を示す模式図である。 本発明の評価方法に用いる評価値の算出方法を説明するための、サーボ信号の推移を示す図である。 本発明の方法による評価値と、データ復号エラー量との相関関係を示すグラフである。 本発明の評価方法に用いる評価値の算出方法の別例を説明するための、サーボ信号の推移を示す図である。 本発明の評価方法を示すフローチャートである。 従来の評価方法を説明するための、サーボ信号の推移を示す図である。 従来の方法による評価値と、データ復号エラー量との相関関係を示すグラフである。
符号の説明
100 光ディスク記録再生装置
110 光ピックアップ部
111 レーザダイオード
112 コリメートレンズ
113 対物レンズ
114 検出レンズ
115 ビームスプリッタ
116 フォトディテクタ
121 光ピックアップ駆動制御部
122 レーザダイオード駆動制御部
123 トラッキングのサーボ信号検出部
124 フォーカスのサーボ信号検出部
125 演算部
126 メモリ
150 光ディスク

Claims (3)

  1. 記録層と、該記録層に照射される記録用レーザ光及び再生用レーザ光が通過する光透過層と、を有する光ディスクの表面を評価する方法において、
    前記光ディスクの前記光透過層表面にレーザ光を照射して、その反射光によって得られる信号からフォーカスまたはトラッキングのサーボ信号を検出するステップと、
    検出された前記サーボ信号とその検出時間から前記サーボ信号の推移を検出し、前記サーボ信号の推移から得られたピークのうち、所定の閾値を超えた部分について、前記所定の閾値からのピーク高さをその継続時間と線速度との積で算出される距離で積分し、得られた積分値を合計して評価値を算出するステップと、
    前記評価値とデータ復号エラーの発生量との相関関係に基づいて、前記光ディスクの光透過層の表面の凹凸を評価するステップと、
    を有することを特徴とする光ディスクの表面評価方法。
  2. 前記所定の閾値を複数段階設け、それぞれの閾値を超えた部分の積分値と重み付けのための係数との積を合計して評価値として用いることを特徴とする請求項1に記載の光ディスクの表面評価方法。
  3. 記録層と、該記録層に照射される記録用レーザ光及び再生用レーザ光が通過する光透過層と、を有する光ディスクに情報を記録する記録再生装置において、
    前記光ディスクの前記光透過層表面にレーザ光を照射したときの反射光によって得られる信号からサーボ信号を検出するフォーカスのサーボ信号検出部及びトラッキングのサーボ信号検出部と、
    検出された前記サーボ信号とその検出時間から前記サーボ信号の推移を検出し、前記サーボ信号の推移から得られたピークのうち、所定の閾値を超えた部分について、前記所定の閾値からのピーク高さをその継続時間と線速度との積で算出される距離で積分し、得られた積分値を合計して評価値を算出する積分手段と、
    前記評価値とデータ復号エラーの発生量との相関関係に基づいて、前記光ディスクの光透過層の表面の凹凸を評価する評価手段と、
    を有することを特徴とする光ディスク記録再生装置。

JP2008006198A 2008-01-15 2008-01-15 光ディスクの表面評価方法及び光ディスク記録再生装置 Pending JP2009170019A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008006198A JP2009170019A (ja) 2008-01-15 2008-01-15 光ディスクの表面評価方法及び光ディスク記録再生装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008006198A JP2009170019A (ja) 2008-01-15 2008-01-15 光ディスクの表面評価方法及び光ディスク記録再生装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009170019A true JP2009170019A (ja) 2009-07-30

Family

ID=40971027

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008006198A Pending JP2009170019A (ja) 2008-01-15 2008-01-15 光ディスクの表面評価方法及び光ディスク記録再生装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2009170019A (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59142989U (ja) * 1983-03-15 1984-09-25 パイオニア株式会社 情報読取装置における汚れ検出表示装置
JPH06229873A (ja) * 1992-12-21 1994-08-19 Johnson & Johnson Vision Prod Inc 視力矯正レンズの検査の方法ならびにその装置
JPH10325713A (ja) * 1997-03-28 1998-12-08 Hitachi Electron Eng Co Ltd 表面欠陥検査方法および検査装置
JP2002260224A (ja) * 2001-03-02 2002-09-13 Ricoh Co Ltd 光ディスク検査装置
JP2006155859A (ja) * 2004-10-25 2006-06-15 Matsushita Electric Ind Co Ltd 光ディスク装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59142989U (ja) * 1983-03-15 1984-09-25 パイオニア株式会社 情報読取装置における汚れ検出表示装置
JPH06229873A (ja) * 1992-12-21 1994-08-19 Johnson & Johnson Vision Prod Inc 視力矯正レンズの検査の方法ならびにその装置
JPH10325713A (ja) * 1997-03-28 1998-12-08 Hitachi Electron Eng Co Ltd 表面欠陥検査方法および検査装置
JP2002260224A (ja) * 2001-03-02 2002-09-13 Ricoh Co Ltd 光ディスク検査装置
JP2006155859A (ja) * 2004-10-25 2006-06-15 Matsushita Electric Ind Co Ltd 光ディスク装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20040207944A1 (en) Optical recording/reproduction device and focal point control method
WO2005104098A1 (en) Information storage medium and method and apparatus for recording/reproducing data on/from the same
US7782722B2 (en) Method of adjusting spherical aberration and focus offset and information recording/reproduction apparatus using the same
JP2007122815A (ja) 光ディスク装置の球面収差及びフォーカスオフセット調整方法、それを用いた光ディスク装置
JP4581825B2 (ja) 光ディスク装置、フォーカスバイアス及び球面収差補正値調整方法
US20080151722A1 (en) Optical disc device and method for discriminating different kinds of optical discs
US7801003B2 (en) Optical disc type determining method and optical disc device
US7760603B2 (en) Apparatus and method for discriminating optical disc type
KR100464413B1 (ko) 광기록매체의 종류 판별방법 및 장치
KR20080071806A (ko) 광정보저장매체 재생/기록 장치의 포커스 제어 방법 및 그장치
KR20080058891A (ko) 광정보저장매체 판별 방법 및 그 장치
JP2009170019A (ja) 光ディスクの表面評価方法及び光ディスク記録再生装置
US20080101204A1 (en) Optical disk device and method for controlling the same.
KR20120076421A (ko) 판독 파워 제어
JP3982079B2 (ja) 光学記録再生装置、フォーカスバイアス設定方法
JP6091746B2 (ja) 精密なサーボのシステム及び方法
JP4215765B2 (ja) 光ディスク装置およびチルト制御方法
KR100948145B1 (ko) 포커스 서보 제어 방법 및 장치와 이를 이용한 광 디스크드라이브
TWI245567B (en) Focus servo device
KR100917179B1 (ko) 포커스 서보 제어 방법 및 이를 이용한 광 디스크 드라이브
KR100635912B1 (ko) 광 디스크 기록 및 재생 장치의 제어 방법
US8576683B2 (en) Disk decision method and optical disk drive using the disk decision method
JP4396707B2 (ja) 光ディスク装置
KR100648662B1 (ko) 광 픽업장치의 트래킹 서보 방법
JP5142975B2 (ja) 光ディスクドライブ装置の制御方法及び装置、光ディスクドライブ装置を備えた電子機器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110111

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110818

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120508

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20120912