JP2009166907A - 綾振ドラム及びこれを用いた糸巻取装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】リボン巻き防止のためにワインド数の異なるトラバース溝に切り替えても、パッケージの両端面に段を発生しにくくさせ、外観の体裁の良好なパッケージを製造することができる綾振ドラム及びこれを用いた糸巻取装置を提供する。
【解決手段】トラバース溝21は、第1端部である開始点Aから第2端部である折返し点Dまでの間で異なるワインド数となるように形成されている。その異なるワインド数となるように形成されたトラバース溝21は3ワインド往路と2ワインド往路である。異なるワインド数の切替えは、分岐点Pにおいて糸11が案内されるトラバース溝21を切り替えることにより行われている。図の矢印で示した方向を進行方向とすれば、分岐点Pは、開始点Aからほぼ半周進んだ位置に設定されている。一方、合流点Qは、折返し点Dからほぼ3/4周戻った位置に設定されている。
【選択図】図2

Description

この発明は綾振ドラム及びこれを用いた糸巻取装置に関し、特に糸をトラバースさせながらパッケージに糸を巻き取らせる綾振ドラム及びこれを用いた糸巻取装置に関するものである。
周面に糸をトラバースさせるトラバース溝が形成された綾振ドラムを使用して、給糸ボビンから糸をトラバースさせながら巻き返してパッケージを製造する糸巻取装置が開示されている(例えば、特許文献1参照)。この糸巻取装置では、綾振ドラムの周面がパッケージと接触しながら綾振ドラムが回転し、その回転に従動してパッケージが回転している。又、綾振ドラムには所定のワインド数となるようにトラバース溝が形成されている。1つのワインド数の綾振ドラムを使用してパッケージを製造すると、綾振ドラムの回転数とパッケージの回転数とが所定の関係になったときに、いわゆるリボン巻きが発生する。リボン巻きは、綾振ドラムによる糸の綾振周期とパッケージによる糸の巻取周期とが同調して、パッケージに巻き取られる糸が同じ糸道を通過して、同じ所に糸が集中して重なり合ってリボン状に巻かれる現象である。リボン巻きは、後工程であるパッケージの糸解舒において、スラッフィングやラッチングによる糸切れを発生させ、解舒不良の原因となる。スラッフィングは、輪抜けのように糸が互いに絡みあって一気に解舒される現象であり、ラッチングは、解錠される糸の上下関係が逆になる現象である。
リボン巻きの発生を防止するために、2つの異なるワインド数のトラバース溝が形成された綾振ドラムを使用してパッケージを製造する糸巻取装置がある。この糸巻取装置では、一方のワインド数のトラバース溝を基調として使用して糸を巻き取り、この基調としたトラバース溝のワインド数に対してパッケージのワインド数がリボン巻きの発生する所定の範囲になったときだけ、他方のワインド数のトラバース溝に切り替えて糸を巻き取り、リボン巻きの発生を防止している。ここで、2つの異なるワインド数のトラバース溝が形成された従来の綾振ドラムについて説明する。
図4は、トラバース溝を模式的に示した従来の綾振ドラムの周面の展開図である。
図4を参照して、2点鎖線で示した直線が上記綾振ドラムの軸方向である。3ワインド往路は、開始点Aから通過点B、通過点Cを通過して折返し点Dに至るトラバース溝であり、実線で示されている。2ワインド往路は、開始点Aから分岐部である分岐点Pにおいて分岐して通過点Fを通過して折返し点Dに至るトラバース溝である。2ワインド往路は、開始点Aから分岐点Pまでが、3ワインド往路と共通のトラバース溝であり、実線で示され、分岐点Pから折返し点Dまでが1点鎖線で示されている。2ワインド復路は、折返し点Dから通過点Eを通過して開始点Aに戻るトラバース溝であり、破線で示されている。折返し点Dは、3ワインド往路と2ワインド往路の合流部である。ワインド数は、往路であれば糸が開始点Aから折返し点Dまでトラバースするときの、復路であれば糸が折返し点Dから開始点Aまでトラバースするときの、綾振ドラムの回転数である。3ワインド往路と2ワインド復路のトラバース溝を使用して糸を巻き返す場合を2.5ワインド巻きと称し、2ワインド往路と2ワインド復路のトラバース溝を使用して糸を巻き返す場合を2ワインド巻きと称する。このようなトラバース溝が形成された綾振ドラムを使用して給糸ボビンから糸を巻き返してパッケージを製造するとき、例えば細い糸の場合であれば、通常2.5ワインド巻きで巻かれる。そして、パッケージのワインド数がリボン巻きが発生する所定の範囲になったときだけ、2ワインド巻きで巻かれる。
特許第3696778号公報
上記のような糸巻取装置では、製造されたパッケージの両端面に、ワインド数の異なるトラバース溝に切り替えたことによるスジ状の段が発生するという問題がある。そして、スジ状の段は、ワインド数の異なるトラバース溝に切り替える度に発生するため、糸巻き量の多いパッケージ程、数多くのスジ状の段が発生することとなる。
図5は図4で示した綾振ドラムを使用して製造されたパッケージの斜視図であって、その(1)がパッケージの小径側からみた図であり、その(2)がパッケージの大径側からみた図である。
図5を参照して、パッケージ60は、中空円錐台状の巻取ボビン61に糸が巻き取られ、小径側の端面62と大径側の端面63を有する円錐台状に形成されている。小径側の端面62には、側面視円形形状で外方にわずかに突出したスジ状の段64が発生している。又、大径側の端面63にも、同様にスジ状の段65が発生している。尚、このスジ状の段64及び段65は、後工程であるパッケージ60の糸解舒において、解舒不良等を起こさせるものではなく品質上問題はない。しかしながら、パッケージ60の外観の体裁を多少損ない、パッケージ60の品質に疑問を抱かせるおそれはある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、リボン巻き防止のためにワインド数の異なるトラバース溝に切り替えても、パッケージの両端面に段を発生しにくくさせ、外観の体裁の良好なパッケージを製造することができる綾振ドラム及びこれを用いた糸巻取装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、第1の発明は、糸をトラバースさせながらパッケージに糸を巻き取らせる綾振ドラムであって、パッケージと接触する周面と、糸がトラバースの第1端部からトラバースの第2端部へトラバースするときに異なるワインド数となるように周面に形成されたトラバース溝とを備え、トラバース溝は、糸が第1端部から第2端部へトラバースする間に、異なるワインド数が切り替えられる分岐部と、糸が分岐部から分岐してから合流する合流部とを含み、分岐部は第1端部より進んだ位置に設定され、合流部は第2端部より戻った位置に設定されたものである。
このように構成すると、分岐部及び合流部において巻かれる部分の糸がトラバース方向においてパッケージの両端より内側に配置される。又、綾振ドラムのワインド数を切り替えてもパッケージ両端における糸の綾角は一定となる。
第2の発明は、第1の発明の構成において、分岐部は、トラバース溝において第1端部からほぼ半周以上、進んだ位置に設定され、合流部は、トラバース溝において第2端部からほぼ半周以上、戻った位置に設定されたものである。
このように構成すると、分岐部及び合流部において巻かれる部分の糸がトラバース方向においてパッケージの両端より所定の長さ以上内側に配置される。
第3の発明は、第1の発明の構成において、異なるワインド数は、3ワインドと2ワインドとに設定され、糸が第2端部から第1端部へトラバースするときのワインド数は2ワインドに設定され、分岐部は、トラバース溝において第1端部からほぼ半周進んだ位置に設定され、合流部は、トラバース溝において第2端部からほぼ3/4周戻った位置に設定されたものである。
このように構成すると、2.5ワインド巻きと2ワインド巻きを切り替えることができる綾振ドラムにおいて、分岐部と合流部とを結ぶ2ワインド側のトラバース溝がトラバース方向に対して所定の角度以上に傾斜する。
第4の発明は、請求項1から請求項3のいずれかに記載の綾振ドラムを用いた糸巻取装置であって、パッケージと、パッケージに接触しながら回転し、パッケージを回転させる綾振ドラムと、綾振ドラムより糸の走行方向下流側に設置され、パッケージのワインド数が所定の範囲になったときに、分岐部において糸が案内されるトラバース溝を切り替える切替手段とを備えたものである。
このように構成すると、分岐部と合流部が所定の位置に配置され、所定の位置に配置された分岐部においてワインド数が切り替えられる。
以上説明したように、第1の発明は、分岐部及び合流部において巻かれる部分の糸がトラバース方向においてパッケージの両端より内側に配置される。又、綾振ドラムのワインド数を切り替えてもパッケージ両端における糸の綾角は一定となる。そのため、パッケージのワインド数が所定の範囲になったときに、リボン巻き防止のためにワインド数を切り替えてもパッケージの両端面に段が発生しにくくなり、外観の体裁の良好なパッケージを製造することができる。
第2の発明は、第1の発明の効果に加えて、分岐部及び合流部において巻かれる部分の糸がトラバース方向においてパッケージの両端より所定の長さ以上内側に配置されるため、パッケージの両端面に段を更に発生させにくくすることができる。
第3の発明は、第1の発明の効果に加えて、2.5ワインド巻きと2ワインド巻きを切り替えることができる綾振ドラムにおいて、分岐部と合流部とを結ぶ2ワインド側のトラバース溝がトラバース方向に対して所定の角度以上に傾斜するため、トラバース溝からの糸の乗り上げ等のトラバース不良を発生させないようにすることができる。
第4の発明は、第1から第3のいずれかの発明の効果に加えて、分岐部と合流部が所定の位置に配置され、所定の位置に配置された分岐部においてワインド数が切り替えられる。そのため、パッケージの両端面に段が発生しにくい位置で綾振ドラムのワインド数を切り替えることができる。
次に、発明の実施の形態について図を用いて説明する。
図1はこの発明の第1の実施の形態による糸巻取装置の概略構成を示した図である。
図1を参照して、糸巻取装置10は、リング精紡機等で生産された給糸ボビン12から糸11を巻き返してパッケージ24を製造する装置である。糸巻取装置10は、給糸ボビン12からパッケージ24に至る糸の走行方向に沿って、上流側から解舒補助装置13と、テンション装置14と、糸継ぎ装置15と、ヤーンクリアラ16と、切替手段であるピンシリンダ19と、綾振ドラム20とを備えている。
解舒補助装置13は、給糸ボビン12から糸11を解舒するときに発生する解舒バルーンを制御する装置である。解舒バルーンが適切に制御されることにより、糸が給紙ボビン12の巻き層から離れるときの糸11と糸11との接触は最少化される。そのため、スラッフィングが抑制されたり、毛羽の発生が減少したりする。
テンション装置14は、給糸ボビン12から解舒された糸11に可変のテンションを与え、巻取りテンションを制御する装置である。巻取りテンションが適切に制御されることにより、巻き始めから巻き終わりまで巻取りテンションが一定となり、高速巻取りが可能となる。又、糸切れによる中継ぎ時にも、速やかに巻取りテンションを復旧させることができる。
糸継ぎ装置15は、給糸ボビン12側の下糸とパッケージ24側の上糸を糸継ぎする装置である。ヤーンクリアラ16により糸11が切断されたとき等、糸11が下糸と上糸とに分離された場合に、下糸はサクションマウス17により糸継ぎ装置15に案内され、上糸はサクションパイプ18により糸継ぎ装置15案内される。そして、糸継ぎ装置15により、案内されてきた下糸と上糸とは繋がれパッケージ24への巻取りが再開される。ヤーンクリアラ16は、走行中の糸11のスラブ等の糸欠点を検出して、糸11を切断する装置である。
綾振ドラム20は、糸11を図1の2点鎖線で示したように綾振ドラム20の軸方向にトラバースさせながらパッケージ24に糸11を巻き取らせる装置である。綾振ドラム20は、直径Lの円形断面からなる円柱状に形成され、パッケージ24と接触する周面22と、周面22に形成されたトラバース溝21とを備えている。綾振ドラム20は、その軸を中心に回転駆動され、綾振ドラム20に接触するパッケージ24は、綾振ドラム20の回転に従動して回転する。トラバース溝21は、綾振ドラム20の周方向に沿って形成され、綾振ドラム20の軸方向に変位するように形成されている。糸11は、トラバース溝21に案内されながら綾振ドラム20が回転することにより、綾振ドラム20の軸方向にトラバースされる。トラバース溝21の詳細については後述する。
ピンシリンダ19は、綾振ドラム20より糸11の走行方向下流側に設置され、パッケージ24のワインド数が所定の範囲になったときに、分岐部において糸11が案内されるトラバース溝21を切り替えて綾振ドラム20のワインド数を制御する切替手段である。ピンシリンダ19は、オンオフ制御され、オンのときには図1で示した位置に突出して糸11を屈曲させて糸11が案内されるトラバース溝を切り替える。ピンシリンダ19は、オフのときには、引き込まれ、糸11は切替え前のトラバース溝21に案内される。ピンシリンダ19のオンオフ制御により、綾振ドラム20のワインド数が切り替えられる。尚、綾振ドラム20の回転数とパッケージ24の回転数は図示しないセンサにより検出される。そして、各々の回転数からパッケージ24のワインド数が算出される。
パッケージ24は、中空円錐台状の巻取ボビン23に糸11が巻き取られ、円錐台状に形成されている。巻取ボビン23は、パッケージ24の周面が綾振ドラム20の周面22に常に接触するように付勢しながら、図示しないクレードルアームに支持される。側面視における巻取ボビン23の綾振ドラム20側の辺と、綾振ドラム20の軸方向とは平行になるように設定され、側面視におけるパッケージ24の綾振ドラム20側の辺が綾振ドラム20の周面22に接触するようになっている。
次に、綾振ドラム20の周面22に形成されたトラバース溝21の詳細について説明する。
図2はトラバース溝を模式的に示した、図1で示した綾振ドラムの周面の展開図である。
図2を参照して、2点鎖線で示した直線が綾振ドラム20の軸方向である。その軸方向に直交する方向の周面22の長さはπ×Lとなっている。綾振ドラム20により糸11がトラバースする幅は、第1端部である開始点Aと第2端部である折返し点Dとで両端部が構成されている。3ワインド往路は、開始点Aから通過点B、通過点Cを通過して折返し点Dに至るトラバース溝21であり、実線で示されている。2ワインド往路は、開始点Aから分岐部である分岐点Pにおいて分岐して通過点Fを通過して、合流部である合流点Qにおいて合流して折返し点Dに至るまでのトラバース溝である。2ワインド往路は、開始点Aから分岐点Pまでと合流点Qから折返し点Dまでとが、3ワインド往路と共通のトラバース溝21であり、実線で示され、分岐点Pから合流点Qまでが1点鎖線で示されている。2ワインド復路は、折返し点Dから通過点Eを通過して開始点Aに至るトラバース溝21であり、破線で示されている。
ワインド数は、往路であれば糸が開始点Aから折返し点Dまでトラバースするときの、復路であれば糸が折返し点Dから開始点Aまでトラバースするときの、綾振ドラムの回転数である。例えば3ワインド往路であれば、綾振ドラム20が3回転して糸11が紙面において右から左へトラバースする。トラバース溝21は、糸11が開始点Aから折返し点Dへトラバースするときに、異なるワインド数となるように形成されている。そして、トラバース溝21は、上記開始点Aから折返し点Dまでの間に、ワインド数が切り替えられる分岐点Pと糸11が分岐してから合流する合流点Qとを有している。その異なるワインド数となるように形成されたトラバース溝21は上記3ワインド往路と2ワインド往路である。異なるワインド数の切替えは、分岐点Pにおいて糸11が案内されるトラバース溝21を切り替えることにより行われている。図の矢印で示した方向が進行方向であり、分岐点Pは、開始点Aからほぼ半周進んだ位置に設定されている。換言すれば、分岐点Pは、開始点Aからほぼ半周以上、進んだ位置に設定されている。一方、合流点Qは、折返し点Dからほぼ3/4周戻った位置に設定されている。換言すれば、合流点Qは、折返し点Dからほぼ半周以上、戻った位置に設定されている。
3ワインド往路と2ワインド復路のトラバース溝21を使用して糸11を巻き返す場合を2.5ワインド巻きと称し、2ワインド往路と2ワインド復路のトラバース溝21を使用して糸11を巻き返す場合を2ワインド巻きと称する。2.5ワインド巻きと2ワインド巻きとでは、図の1点鎖線で示した分岐点Pから合流点Qまでのトラバース溝21と図の実線で示した分岐点Pから合流点Qまでのトラバース溝21とが互いに独立したトラバース溝21となっており、その他の部分は共通のトラバース溝となっている。
開始点A及び折返し点Dを通過するときの糸11が、ほぼパッケージ24の両端部を形成するところ、上記のようにトラバース溝21が形成される綾振ドラム20では、開始点A及び折返し点Dを通過するときの糸11が作る綾角は所定の角度で一定となる。これは、例えば2.5ワインド巻きから2ワインド巻きへと、綾振ドラム20のワインド数を切り替えても一定である。
このようなトラバース溝21が形成された綾振ドラム20を使用して給糸ボビン12から糸11を巻き返してパッケージ24を製造するとき、例えば細い糸の場合であれば、通常2.5ワインド巻きで巻かれる。そして、パッケージ24のワインド数がリボン巻きの発生する所定の範囲になったときだけ、2ワインド巻きで巻かれる。
次に、綾振ドラム20のワインド数の切替えについて説明する。
図3は、図1で示した糸巻取装置によりパッケージを製造するときのパッケージのワインド数と大径側のパッケージ径との関係を示した図である。
図3を参照して、縦軸には、パッケージ24のワインド数が採られ、横軸には、大径側のパッケージ24径が採られている。2.5ワインド巻きを基調として、パッケージ24のワインド数がリボン巻きの発生する所定の範囲になったときだけ、2ワインド巻きに切り替えている。パッケージ24のワインド数が2ワインド近辺及び1.5ワインド近辺になったときが、パッケージ24のワインド数がリボン巻きの発生する所定の範囲になったときである。パッケージ24のワインド数が2ワインド近辺のときに、大径側のパッケージ24は、125mmから130mm程度の大きさであり、1.5ワインド近辺では165mmから170mm程度である。図示しない制御部が、検出した綾振ドラム20及びパッケージ24の回転数からパッケージ24のワインド数が上記所定の範囲になっていることを算出する。上記所定の範囲になっている間、ピンシリンダ19をオンの状態として、糸11が案内されるトラバース溝21を分岐点Pで切り替えて、糸11が2ワインド往路を通過するように制御する。上記所定の範囲から外れたときに、図示しない制御部は、ピンシリンダ19をオフの状態として、糸11が案内されるトラバース溝21が3ワインド往路を通過するように制御する。このようにして、2つの異なるワインド数のトラバース溝21が形成された綾振ドラム20を使用して、リボン巻きのないパッケージ24が製造される。尚、リボン巻きが発生する所定の範囲は、パッケージ24の径を検出することにより算出して綾振ドラム20のワインド数を切り替えてもよい。
以上から上記のように構成される綾振ドラム20を用いた糸巻取装置10では、分岐点P及び合流点Qにおいて巻かれる部分の糸11がトラバース方向においてパッケージの両端より所定の長さ以上内側に配置される。又、綾振ドラム20のワインド数を切り替えてもパッケージ両端における糸11の綾角は一定となる。そのため、パッケージ24のワインド数が所定の範囲になったときに、リボン巻き防止のためにワインド数を切り替えてもパッケージ24の両端面に段が発生しにくくなり、外観の体裁の良好なパッケージを製造することができる。
又、2.5ワインド巻きと2ワインド巻きを切り替えることができる綾振ドラム20において、分岐点Pと合流点Qとを結ぶ図2の1点鎖線で示した2ワインド往路のトラバース溝21がトラバース方向に対して所定の角度以上に傾斜するため、トラバース溝21からの糸11の乗り上げ等のトラバース不良を発生させないようにすることができる。
更に、分岐点Pと合流点Qが上記所定の位置に配置され、上記所定の位置に配置された分岐点Pにおいてワインド数が切り替えられる。そのため、パッケージ24の両端面に段が発生しにくい位置で綾振ドラム20のワインド数を切り替えることができる。
尚、上記の実施の形態では、1つの綾振ドラムで2.5ワインド巻きと2ワインド巻きとを行うことができるように構成されているが、リボン巻き発生防止のために異なるワインド数のトラバース溝が形成されていれば、1.5ワインド巻きと2ワインド巻き等他のワインド数であってもよい。
又、上記の実施の形態では、往路側に異なるワインド数のトラバース溝が形成されているが、復路側に形成されてもよく、往路と復路が入れ替わってもよい。
更に、上記の実施の形態では、分岐点Pは開始点Aからほぼ半周進んだ位置に設定され、合流点Qは折返し点Dからほぼ3/4周戻った位置に設定されているが、分岐点Pは開始点Aより進んだ位置、合流点Qは折返し点Dより戻った位置であれば、他の位置に設定されてもよい。
この発明の第1の実施の形態による糸巻取装置の概略構成を示した図である。 トラバース溝を模式的に示した、図1で示した綾振ドラムの周面の展開図である。 図1で示した糸巻取装置によりパッケージを製造するときのパッケージのワインド数と大径側のパッケージ径との関係を示した図である。 トラバース溝を模式的に示した、従来の綾振ドラムの周面の展開図である。 図4で示した綾振ドラムを使用して製造されたパッケージの斜視図であって、その(1)がパッケージの小径側からみた図であり、その(2)がパッケージの大径側からみた図である。
符号の説明
10 糸巻取装置
11 糸
19 ピンシリンダ
20 綾振ドラム
21 トラバース溝
22 周面
24 パッケージ
P 分岐点
Q 合流点

Claims (4)

  1. 糸をトラバースさせながらパッケージに糸を巻き取らせる綾振ドラムであって、
    前記パッケージと接触する周面と、
    前記糸が前記トラバースの第1端部から前記トラバースの第2端部へトラバースするときに異なるワインド数となるように前記周面に形成されたトラバース溝とを備え、
    前記トラバース溝は、前記糸が前記第1端部から前記第2端部へトラバースする間に、前記異なるワインド数が切り替えられる分岐部と、前記糸が前記分岐部から分岐してから合流する合流部とを含み、
    前記分岐部は前記第1端部より進んだ位置に設定され、
    前記合流部は前記第2端部より戻った位置に設定された、綾振ドラム。
  2. 前記分岐部は、前記トラバース溝において前記第1端部からほぼ半周以上、進んだ位置に設定され、
    前記合流部は、前記トラバース溝において前記第2端部からほぼ半周以上、戻った位置に設定された、請求項1記載の綾振ドラム。
  3. 前記異なるワインド数は、3ワインドと2ワインドとに設定され、
    前記糸が前記第2端部から前記第1端部へトラバースするときのワインド数は2ワインドに設定され、
    前記分岐部は、前記トラバース溝において前記第1端部からほぼ半周進んだ位置に設定され、
    前記合流部は、前記トラバース溝において前記第2端部からほぼ3/4周戻った位置に設定された、請求項1記載の綾振ドラム。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の綾振ドラムを用いた糸巻取装置であって、
    前記パッケージと、
    前記パッケージに接触しながら回転し、前記パッケージを回転させる前記綾振ドラムと、
    前記綾振ドラムより前記糸の走行方向下流側に設置され、前記パッケージのワインド数が所定の範囲になったときに、前記分岐部において前記糸が案内される前記トラバース溝を切り替える切替手段とを備えた、糸巻取装置。
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