JP2009165256A - 電源供給装置、電源受給装置及び電源システム - Google Patents
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Abstract
【課題】電源供給装置から供給される直流電圧によって電源受給装置に支障が生じることのないようにする。
【解決手段】ACアダプタ20は、メインスイッチ40がオフの状態つまりプリンタ本体50への所定の直流電圧の供給を制限した状態で、トランジスタ42をオンオフ制御することにより電圧供給ライン36を介してプリンタ本体50へ認証開始コマンドを出力する。このとき、電圧供給ライン36に直列接続された抵抗38により直流電圧は低電圧化されてプリンタ本体50へ供給される。その後、端子P2を介してプリンタ本体50から認証応答信号を入力し、該認証応答信号によりプリンタ本体50を認証できたときにはメインスイッチ40をオンに切り替える。すると、電圧供給ライン36は抵抗38を介さずに所定の直流電圧をプリンタ本体50へ供給する。
【選択図】図2
【解決手段】ACアダプタ20は、メインスイッチ40がオフの状態つまりプリンタ本体50への所定の直流電圧の供給を制限した状態で、トランジスタ42をオンオフ制御することにより電圧供給ライン36を介してプリンタ本体50へ認証開始コマンドを出力する。このとき、電圧供給ライン36に直列接続された抵抗38により直流電圧は低電圧化されてプリンタ本体50へ供給される。その後、端子P2を介してプリンタ本体50から認証応答信号を入力し、該認証応答信号によりプリンタ本体50を認証できたときにはメインスイッチ40をオンに切り替える。すると、電圧供給ライン36は抵抗38を介さずに所定の直流電圧をプリンタ本体50へ供給する。
【選択図】図2
Description
本発明は、電源供給装置、電源受給装置及び電源システムに関する。
パーソナルコンピュータやプリンタ、スキャナなどの電子機器には、直流電圧を供給可能な電源供給装置が装着される。こうした電源供給装置としては、乾電池パックやバッテリパック、ACアダプタなど複数の種類がある。こうした電源供給装置につき、電子機器でその種類を認識したいという要望がある。例えば、特許文献1では、乾電池パックやバッテリパックなどの複数種類の電池パックにつき、正、負極の端子のほかに第3の外部端子を設け、この第3の外部端子に所定の電圧を抵抗を介して供給したときの該第3の外部端子の電圧値を検出し、検出された電圧値が各電池パックの種類に応じて異なるようにしたものが開示されている。こうすることにより、第3の外部端子の電圧値を検出すればどの種類の電池パックかを識別することができる。
特開平9−271144号公報
しかしながら、このようにして識別する場合、電源供給装置から供給される直流電圧が電源受給装置の電源規格を超えていたとしても、その直流電圧がそのまま電源受給装置に供給されてしまうおそれがある。また、正、負極のほかに第3の外部端子を新たに設ける必要があるが、例えばACアダプタのDCプラグのように構造上このような新たな外部端子を設けることが困難な場合もある。
本発明は、こうした課題を解決するためになされたものであり、電源供給装置から供給される直流電圧によって電源受給装置に支障が生じることのないようにすることを主目的とする。
本発明は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明の電源供給装置は、
所定の直流電圧を電源受給装置へ供給可能な電源供給装置であって、
前記電源受給装置へ前記直流電圧を供給する電圧供給ラインに直列接続された抵抗素子と、
前記電圧供給ラインに前記抵抗素子と並列接続され、通常時はオフに設定され前記電源受給装置への前記直流電圧の供給を制限する一方、オンされたときには前記電源受給装置への前記直流電圧の供給を許容する電源供給スイッチと、
前記電圧供給ラインのうち前記抵抗素子及び前記電源供給スイッチよりも前記電源受給装置側の接続点に接続されたスイッチング素子と、
前記電源供給スイッチがオフの状態で前記スイッチング素子をオンオフ制御することにより前記電圧供給ラインを介して前記電源受給装置へ認証開始信号を出力したあと、前記電圧供給ラインのうち前記抵抗素子及び前記電源供給スイッチよりも前記電源受給装置側の接続点に接続された信号入力線を介して前記電源受給装置から認証応答信号を入力し、該認証応答信号により前記電源受給装置を認証できたときには前記電源供給スイッチをオンに切り替える電源供給制御部と、
を備えたものである。
所定の直流電圧を電源受給装置へ供給可能な電源供給装置であって、
前記電源受給装置へ前記直流電圧を供給する電圧供給ラインに直列接続された抵抗素子と、
前記電圧供給ラインに前記抵抗素子と並列接続され、通常時はオフに設定され前記電源受給装置への前記直流電圧の供給を制限する一方、オンされたときには前記電源受給装置への前記直流電圧の供給を許容する電源供給スイッチと、
前記電圧供給ラインのうち前記抵抗素子及び前記電源供給スイッチよりも前記電源受給装置側の接続点に接続されたスイッチング素子と、
前記電源供給スイッチがオフの状態で前記スイッチング素子をオンオフ制御することにより前記電圧供給ラインを介して前記電源受給装置へ認証開始信号を出力したあと、前記電圧供給ラインのうち前記抵抗素子及び前記電源供給スイッチよりも前記電源受給装置側の接続点に接続された信号入力線を介して前記電源受給装置から認証応答信号を入力し、該認証応答信号により前記電源受給装置を認証できたときには前記電源供給スイッチをオンに切り替える電源供給制御部と、
を備えたものである。
この電源供給装置では、電源供給スイッチがオフの状態つまり電源受給装置への所定の直流電圧の供給を制限した状態で、スイッチング素子をオンオフ制御することにより電圧供給ラインを介して電源受給装置へ認証開始信号を出力する。このとき、電圧供給ラインに直列接続された抵抗素子により直流電圧は低電圧化されて電源受給装置へ供給される。その後、電圧供給ラインのうち抵抗素子及び電源供給スイッチよりも電源受給装置側の接続点に接続された信号入力線を介して電源受給装置から認証応答信号を入力し、該認証応答信号により電源受給装置を認証できたときには電源供給スイッチをオンに切り替える。すると、電圧供給ラインは抵抗素子を介さずに所定の直流電圧を電源受給装置へ供給する。つまり、電源受給装置の認証が終わるまでは所定の直流電圧が電源受給装置に供給されることを制限し、認証できたときに所定の直流電圧が電源受給装置に供給されるようにするため、電源受給装置を確実に保護することができる。また、認証に関する信号のやり取りを電圧供給ラインを介して行うため、新たな外部端子を設けたりする必要もない。
ここで、認証とは、電源供給装置が電源受給装置を所定の直流電圧を供給可能であるとみなすことができるのであれば、特にどのようにして行われてもよい。例えば、認証応答信号を電源受給装置の電源規格に関する情報としてもよい。この場合、電源供給制御部は、その電源規格から所定の直流電圧を供給可能か否かを判定し、供給可能であれば電源受給装置を認証できたと判定してもよい。あるいは、認証応答信号を電源受給装置のID情報としてもよい。この場合、電源供給制御部は、そのID情報から所定の直流電圧を供給可能か否かを判定し、供給可能であれば電源受給装置を認証できたと判定してもよい。
本発明の電源供給装置において、前記電源供給制御部は、前記電源供給スイッチのオフ時にプルアップされるようにしてもよい。こうすれば、電源供給制御部への電源供給を容易に行うことができる。
本発明の電源供給装置は、コンセントプラグと、前記コンセントプラグを介して商用電源から得られる交流電圧を前記直流電圧に変換するAC/DC電圧変換回路と、前記電圧供給ラインに接続され前記電源受給装置のDCジャックに挿入可能なDCプラグと、を備えることにより、ACアダプタとして用いられるものとしてもよい。ACアダプタでは、DCプラグが他社の電源受給装置のDCジャックに誤挿入できてしまうことがあり、そうした場合に電源受給装置を保護する意義が高い。
本発明の電源受給装置は、
上述したいずれかの電源供給装置から電源供給を受ける電源受給装置であって、
前記電源供給装置から前記直流電圧が供給される電圧受給ラインに接続されたスイッチング素子と、
前記電圧受給ラインを介して前記電源供給装置から認証開始信号を入力したあと、前記スイッチング素子をオンオフ制御することにより前記電圧受給ラインを介して前記電源供給装置へ認証応答信号を出力する電源受給制御部と、
を備えたものである。
上述したいずれかの電源供給装置から電源供給を受ける電源受給装置であって、
前記電源供給装置から前記直流電圧が供給される電圧受給ラインに接続されたスイッチング素子と、
前記電圧受給ラインを介して前記電源供給装置から認証開始信号を入力したあと、前記スイッチング素子をオンオフ制御することにより前記電圧受給ラインを介して前記電源供給装置へ認証応答信号を出力する電源受給制御部と、
を備えたものである。
この電源受給装置では、電圧受給ラインを介して電源供給装置から認証開始信号を入力したあと、スイッチング素子をオンオフ制御することにより電圧受給ラインを介して電源供給装置へ認証応答信号を出力する。このとき、電源供給装置は電源受給装置の認証が終わるまでは所定の直流電圧が供給されることを制限し、認証できたときに所定の直流電圧が供給されるようにする。このため、電源受給装置は確実に保護される。また、認証に関する信号のやり取りを電圧受給ラインを介して行うため、新たな外部端子を設ける必要もない。
こうした電源受給装置は、更に、電圧受給ライン(電源端子と負荷とを結ぶライン)に直列接続された抵抗素子と、この電圧受給ラインに抵抗素子と並列接続され、通常時はオフに設定されて電源受給ラインから負荷への所定の直流電圧の供給を制限する一方、オンされたときには負荷への所定の直流電圧の供給を許容する電源受給スイッチと、を備え、電源受給制御部は、電源受給スイッチがオフの状態で電圧受給ラインのうち抵抗素子及び電源供給スイッチよりも電源供給装置側の接続点に接続された信号入力線を介して電源供給装置から認証開始信号を入力したあと、スイッチング素子をオンオフ制御することにより電圧受給ラインを介して電源供給装置へ認証応答信号を出力し、その後信号入力線を介して電源供給装置から認証OK信号を受信したときに電源受給スイッチをオンに切り替えるようにしてもよい。こうすれば、電源受給装置は、電源供給装置から認証OK信号を受信しない限り電源受給スイッチをオンしないため、負荷を確実に保護することができる。なお、この場合、電源供給装置は、認証応答信号に基づいて電源受給装置の認証ができたときに認証OK信号を電源受給装置へ出力するものとする。
本発明の電源システムは、上述したいずれかの電源供給装置と、上述したいずれかの電源受給装置と、を備えたものである。この電源システムによれば、上述したいずれかの電源供給装置によって得られる効果や上述した電源受給装置によって得られる効果が得られる。
次に、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は本発明の一実施形態であるプリンタ10の全体を示す斜視図、図2はプリンタ10の構成の概略を示す説明図である。
本実施形態のプリンタ10は、図1に示すように、用紙に印刷を行うプリンタ本体50のDCジャック52にACアダプタ20のDCプラグ22を挿入し、ACアダプタ20のコンセントプラグ24を商用電源の差込口に差し込んで使用するものである。図2に示すように、DCジャック52は電源端子52aとグランド端子52bとを備え、DCプラグ22も各端子52a,52bに対応して電源端子22aとグランド端子22bとを備えている。
ACアダプタ20は、コンセントプラグ24を介して商用電源から得られる交流電圧(例えば100V)を所定の直流電圧(例えば20V)に変換するAC/DCコンバータ26と、プリンタ本体50と信号のやり取りを行う信号処理回路34とを備えている。
AC/DCコンバータ26は、商用電源から得られる交流電圧を電圧変換トランス28で所望の交流電圧に変換し、変換後の交流電圧波形をダイオード30で半波整流し、それを平滑コンデンサ32で平均化して直流電圧として出力する回路である。
信号処理回路34は、AC/DCコンバータ26とDCプラグ22の電源端子22aとを結ぶ電圧供給ライン36に直列接続された抵抗38と、この抵抗38と並列接続されたメインスイッチ40と、電圧供給ライン36のうち抵抗38及びメインスイッチ40よりも電源端子22a側の接続点に接続されたトランジスタ42と、メインスイッチ40のオンオフ状態を切り替えたりトランジスタ42のオンオフ制御により信号を出力したりプリンタ本体50と信号のやり取りをしたりするマイクロコンピュータ44とを備えている。
抵抗38は、メインスイッチ40がオンのときにはほとんど電流が流れず、メインスイッチ40がオフのときに電流が流れる。メインスイッチ40がオフのとき、抵抗38の端子間には抵抗値と電流との積である電圧降下が発生するため、DCプラグ22の電源端子22aには所定の直流電圧から電圧降下分差し引いた電圧が供給される。抵抗38の抵抗値は、この電圧が種々のプリンタ本体(プリンタ本体50だけでなく他のプリンタ本体も含む)の電源規格を超えることのない小さな値となるように設定されている。例えば、抵抗38は10kΩ程度としてもよい。
メインスイッチ40は、通常時はオフに設定されているスイッチであり、マイクロコンピュータ44によってオンオフの切替が可能となっている。
トランジスタ42は、DCプラグ22の電源端子22aとグランド端子22bとの間にコレクタとエミッタが接続され、ベースがマイクロコンピュータ44に接続されている。
マイクロコンピュータ44は、図示しないが周知のCPU、ROM、RAMなどにより構成され、メインスイッチ40にオンオフ信号を出力する端子P1と、DCプラグ22の電源端子22aに接続されプリンタ本体50から信号を入力する端子P2と、トランジスタ42をオンオフさせる制御信号を出力する端子P3と、DCプラグ22のグランド端子22bに接続された端子P4と、メインスイッチ40がオフのときにプルアップされて電源が供給される端子P5とを備えている。このマイクロコンピュータ44は、各種コマンドがパルス信号としてトランジスタ42からDCプラグ22の電源端子22aを介してプリンタ本体50に出力されるようトランジスタ42のオンオフ制御を行う。なお、端子P2と電源端子22aとの間には静電気防止用の抵抗r1(100Ω程度)が繋がれている。
プリンタ本体50は、ACアダプタ20と信号のやり取りを行う信号処理回路64と、電源が供給されることにより駆動する負荷L(例えば各種駆動モータなど)とを備えている。この信号処理回路64は、電源端子52aに接続されたトランジスタ72と、トランジスタ72のオンオフ制御により信号を出力したりACアダプタ20と信号をやり取りしたりするマイクロコンピュータ74とを備えている。トランジスタ72は、DCジャック52の電源端子52aとグランド端子52bとの間にコレクタとエミッタが接続され、ベースがマイクロコンピュータ74に接続されている。マイクロコンピュータ74は、図示しないが周知のCPU、ROM、RAMなどにより構成され、DCジャック52の電源端子52aに接続されACアダプタ20から信号を入力する端子Q2と、トランジスタ72をオンオフさせる制御信号を出力する端子Q3と、DCジャック52のグランド端子52bに接続された端子Q4と、電源端子52aからダイオード60を介して電源が供給される端子Q5とを備えている。このマイクロコンピュータ74は、各種応答信号がパルス信号としてトランジスタ72からDCジャック52の電源端子52aを介してACアダプタ20に出力されるようトランジスタ72のオンオフ制御を行う。なお、端子Q2と電源端子52aとの間には静電気防止用の抵抗r2(100Ω程度)が繋がれている。
次に、こうして構成された本実施形態のACアダプタ20とプリンタ10の動作について説明する。図3は、ACアダプタ20のマイクロコンピュータ44により実行される認証処理ルーチン及びプリンタ本体50のマイクロコンピュータ74により実行される応答処理ルーチンのフローチャートである。このルーチンは、各マイクロコンピュータ44,74の図示しないROMに記憶されている。
ACアダプタ20のコンセントプラグ24が商用電源の差込口に差し込まれてマイクロコンピュータ44に電源が供給されると、マイクロコンピュータ44は、まず、認証開始コマンドを出力する(ステップS100)。ここで、認証開始コマンドは、例えば所定数のビットで構成され、端子P3を介してトランジスタ42をオンオフ制御することにより生成される。こうして出力された認証開始コマンドは、電圧供給ライン36から電源端子22aを介してプリンタ本体50に送信される。
すると、プリンタ本体50のマイクロコンピュータ74は、この認証開始コマンドを入力する(ステップS200)。具体的には、マイクロコンピュータ74は、認証開始コマンドを電源端子52a及び電圧受給ライン66を介して端子Q2から入力する。続いて、マイクロコンピュータ74は、この認証開始コマンドに対応する認証応答信号を出力する(ステップS210)。具体的には、マイクロコンピュータ74の図示しないROMに予め認証開始コマンドに対応する認証応答信号が記憶され、その認証応答信号を読み出して出力する。ここで、認証応答信号は、例えば所定数のビットで構成され、端子Q3を介してトランジスタ72をオンオフ制御することにより生成される。この認証応答信号は、本実施形態では、電源規格に関する情報、具体的にはプリンタ本体50で使用される電圧及び電流に関する情報とした。こうして出力された認証応答信号は、電圧受給ライン66から電源端子52aを介してACアダプタ20に送信される。
すると、ACアダプタ20のマイクロコンピュータ44は、この認証応答信号を入力する(ステップS110)。具体的には、マイクロコンピュータ44は、認証応答信号を電源端子22a及び電圧供給ライン36を介して端子P2から入力する。続いて、マイクロコンピュータ44は、この認証応答信号を解析し(ステップS120)、プリンタ本体50の認証ができたか否かを判定する(ステップS130)。具体的には、認証応答信号からプリンタ本体50で使用される電圧及び電流を読み取り、それらの値とACアダプタ20から出力される電圧及び電流とを比較し、プリンタ本体50が支障なく動作する場合にはプリンタ本体50の認証ができたと判定し、そうでない場合にはプリンタ本体50の認証ができないと判定する。そして、ステップS130でプリンタ本体50の認証ができたときには、図示しないインジケータにOK表示が出力されるようにし(ステップS140)、端子P1を介してメインスイッチ40をオフからオンに切り替え(ステップS150)、本ルーチンを終了する。なお、インジケータにOK表示を出力する一例としては、インジケータの緑色のランプを点灯することが挙げられる。このようにしてメインスイッチ40がオンされると、プリンタ本体50のDCジャック52にはACアダプタ20のDCプラグ22から所定の直流電圧が供給される。
一方、ステップS130でプリンタ本体50の認証ができなかったときには、図示しないインジケータにNG表示が出力されるようにし(ステップS160)、本ルーチンを終了する。なお、インジケータにNG表示を出力する一例としては、インジケータの赤色のランプを点灯することが挙げられる。この場合には、メインスイッチ40はオフのままであるため、プリンタ本体50のDCジャック52にはACアダプタ20のDCプラグ22から所定の直流電圧が供給されることはなく、負荷Lが保護される。
ここで、本実施形態の構成要素と本発明の構成要素との対応関係を明らかにする。本実施形態のACアダプタ20が本発明の電源供給装置に相当し、抵抗38が抵抗素子に相当し、メインスイッチ40が電源供給スイッチに相当し、トランジスタ42がスイッチング素子に相当し、マイクロコンピュータ44が電源供給制御部に相当する。また、プリンタ本体50が本発明の電源受給装置に相当し、トランジスタ72がスイッチング素子に相当し、マイクロコンピュータ74が電源受給制御部に相当する。
以上詳述した本実施形態のACアダプタ20によれば、プリンタ本体50の認証が終わるまでは所定の直流電圧がプリンタ本体50に供給されることを制限し、認証できたときに所定の直流電圧がプリンタ本体50に供給されるようにするため、プリンタ本体50を確実に保護することができる。また、認証に関する信号(認証開始コマンドや認証応答信号)のやり取りを電圧供給ライン36及び電圧受給ライン66を介して行うため、新たな外部端子を設ける必要もない。更に、マイクロコンピュータ44はメインスイッチ40のオフ時にプルアップされるため、マイクロコンピュータ44への電源供給を容易に行うことができる。更にまた、ACアダプタ20は、DCプラグ22が他社のプリンタ本体のDCジャックに誤挿入できてしまうことがあるが、そうした場合には認証応答信号が戻ってこないため認証できないと判定することになるから、結果的にプリンタ本体を保護することができる。
なお、本発明は上述した実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の態様で実施し得ることはいうまでもない。
例えば、上述した実施形態では、信号処理回路64を備えたプリンタ本体50を例示したが、これに代えて図4に示す信号処理回路164を備えたプリンタ本体50を採用してもよい。この信号処理回路164において、上述した信号処理回路64と同様の構成要素については同じ符号を付す。この信号処理回路164は、電圧受給ライン66に直列接続された抵抗68と、この抵抗68と並列接続されたメインスイッチ(電源受給スイッチ)70と、電圧受給ライン66のうち抵抗68及びメインスイッチ70よりも電源端子52a側の接続点に接続されたトランジスタ72と、メインスイッチ70のオンオフ状態を切り替えたりトランジスタ72のオンオフ制御により信号を出力したりACアダプタ20と信号をやり取りしたりするマイクロコンピュータ74とを備えている。抵抗68は、メインスイッチ70がオンのときにはほとんど電流が流れず、メインスイッチ70がオフのときに電流が流れる。メインスイッチ70がオフのとき、抵抗68の端子間には抵抗値(例えば10kΩ程度)と電流との積である電圧降下が発生するため、負荷Lには電源端子52aに供給される直流電圧から電圧降下分差し引いた電圧が供給される。メインスイッチ70は、通常時はオフに設定されているスイッチであり、マイクロコンピュータ74によってオンオフの切替が可能となっている。マイクロコンピュータ74は、メインスイッチ70にオンオフ信号を出力する端子Q1と、上述した端子Q2〜Q4と、メインスイッチ70がオフのときにプルアップされてダイオード60を介して電源が供給される端子Q5とを備えている。この場合、図2の認証処理ルーチンのフローチャートにおいて、ACアダプタ20はステップS130でプリンタ本体50を認証できたときには認証OK信号を端子P3を介してプリンタ本体50へ送信し、その後ステップS140へ進む。一方、ステップS130でプリンタ本体50を認証できなかったときには認証NG信号を端子P3を介してプリンタ本体50へ送信し、その後ステップS160へ進む。プリンタ本体50は、図2の応答処理ルーチンにおいて、ステップS210のあと、認証OK信号を受信したときにはメインスイッチ70をオンして負荷Lに所定の直流電圧が供給されるようにして本ルーチンを終了し、認証NG信号を受信したときにはメインスイッチ70をオフにしたまま本ルーチンを終了する。このようにしても上述した実施形態と同様の効果が得られる。加えて、ACアダプタ20とは異なりいきなり直流電圧を供給してくるACアダプタが接続されたとしても、プリンタ本体50の保護を図ることができる。
上述した実施形態では、認証応答信号を電源規格に関する情報としたが、これに代えてID情報としてもよい。この場合、ACアダプタ20のマイクロコンピュータ44の図示しないROMに、ACアダプタ20と接続可能なプリンタ本体のID情報を予め記憶しておく。そして、認識応答信号を解析して得られるID情報がこのROMに記憶されていたときにプリンタ本体50の認証ができたと判定し、そうでないときには認証ができなかったと判定する。このようにしても、上述した実施形態と同様の効果が得られる。
上述した実施形態では、本発明の電源供給装置をACアダプタ20に適用した例を示したが、バッテリパックに適用してもよい。この場合、コンセントプラグ24とAC/DCコンバータ26の代わりに、二次電池又は一次電池が配置されることになる。このようにしても、上述した実施形態と同様の効果が得られる。
上述した実施形態では、本発明の電源受給装置をプリンタ本体50に適用した例を示したが、特にプリンタ本体50に限定されるものではなく、電源供給を受けることが可能な電子機器であればどのような電子機器であっても構わない。
10 プリンタ、20 ACアダプタ、22 DCプラグ、22a 電源端子、22b グランド端子、24 コンセントプラグ、26 AC/DCコンバータ、28 電圧変換トランス、30 ダイオード、32 平滑コンデンサ、34 信号処理回路、36 電圧供給ライン、38 抵抗、40 メインスイッチ、42 トランジスタ、44 マイクロコンピュータ、50 プリンタ本体、52 DCジャック、52a 電源端子、52b グランド端子、60 ダイオード、64 信号処理回路、66 電圧受給ライン、68 抵抗、70 メインスイッチ、72 トランジスタ、74 マイクロコンピュータ、164 信号処理回路、L 負荷、P1〜P5,Q1〜Q5 端子、r1,r2 抵抗。
Claims (7)
- 所定の直流電圧を電源受給装置へ供給可能な電源供給装置であって、
前記電源受給装置へ前記直流電圧を供給する電圧供給ラインに直列接続された抵抗素子と、
前記電圧供給ラインに前記抵抗素子と並列接続され、通常時はオフに設定され前記電源受給装置への前記直流電圧の供給を制限する一方、オンされたときには前記電源受給装置への前記直流電圧の供給を許容する電源供給スイッチと、
前記電圧供給ラインのうち前記抵抗素子及び前記電源供給スイッチよりも前記電源受給装置側の接続点に接続されたスイッチング素子と、
前記電源供給スイッチがオフの状態で前記スイッチング素子をオンオフ制御することにより前記電圧供給ラインを介して前記電源受給装置へ認証開始信号を出力したあと、前記電圧供給ラインのうち前記抵抗素子及び前記電源供給スイッチよりも前記電源受給装置側の接続点に接続された信号入力線を介して前記電源受給装置から認証応答信号を入力し、該認証応答信号により前記電源受給装置を認証できたときには前記電源供給スイッチをオンに切り替える電源供給制御部と、
を備えた電源供給装置。 - 前記認証応答信号は、前記電源受給装置の電源規格に関する情報である、
請求項1に記載の電源供給装置。 - 前記認証応答信号は、前記電源受給装置のID情報である、
請求項1に記載の電源供給装置。 - 前記電源供給制御部は、前記電源供給スイッチのオフ時にプルアップされる、
請求項1〜3のいずれか1項に記載の電源供給装置。 - 請求項1〜4のいずれか1項に記載の電源供給装置であって、
コンセントプラグと、
前記コンセントプラグを介して商用電源から得られる交流電圧を前記直流電圧に変換するAC/DC電圧変換回路と、
前記電圧供給ラインに接続され前記電源受給装置のDCジャックに挿入可能なDCプラグと、
を備え、ACアダプタとして用いられる電源供給装置。 - 請求項1〜5のいずれか1項に記載の電源供給装置から電源供給を受ける電源受給装置であって、
前記電源供給装置から前記直流電圧が供給される電圧受給ラインに接続されたスイッチング素子と、
前記電圧受給ラインを介して前記電源供給装置から認証開始信号を入力したあと、前記スイッチング素子をオンオフ制御することにより前記電圧受給ラインを介して前記電源供給装置へ認証応答信号を出力する電源受給制御部と、
を備えた電源受給装置。 - 請求項1〜5のいずれか1項に記載の電源供給装置と、
請求項6に記載の電源受給装置と、
を備えた電源システム。
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2008000070A Pending JP2009165256A (ja) | 2008-01-04 | 2008-01-04 | 電源供給装置、電源受給装置及び電源システム |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2009165256A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5867769B1 (ja) * | 2015-08-06 | 2016-02-24 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 電源装置、電子機器、および電子機器システム |
JP5896192B1 (ja) * | 2015-08-06 | 2016-03-30 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 電源装置、電子機器および電子機器システム |
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2008
- 2008-01-04 JP JP2008000070A patent/JP2009165256A/ja active Pending
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JP5867769B1 (ja) * | 2015-08-06 | 2016-02-24 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 電源装置、電子機器、および電子機器システム |
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