JP2009164941A - 圧電振動素子の位置決め治具、圧電振動素子の搭載方法、圧電振動子、及び圧電発振器 - Google Patents

圧電振動素子の位置決め治具、圧電振動素子の搭載方法、圧電振動子、及び圧電発振器 Download PDF

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龍夫 池田
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Abstract

【課題】圧電振動素子を絶縁基板上の熱硬化性接着剤上に落下させて被接着側端部下面を該接着剤に接着させた後で、絶縁基板及び圧電振動素子の上下を反転させてから該接着剤を硬化させることにより圧電振動素子を傾斜状態で搭載完了する方法において、圧電振動素子の自重のみに依存することなく圧電振動素子の傾斜角度を常に一定に設定することを可能とする収容トレイを提供する。
【解決手段】絶縁基板2上の未硬化状態にある熱硬化性接着剤25により一端部を接着保持された圧電振動素子20を有した素子搭載ユニットBを支持する収容凹所を備えたトレイ本体51と、収容凹所の上開口部側を閉止する蓋部材60と、を備えた収容トレイであって、蓋部材の下面には、収容凹所内に収容された素子搭載ユニットを構成する圧電振動素子の自由端部上面と対向する位置決め用のスペーサ61と、圧電振動素子の一端部を抑える抑え部62と、が配置されている。
【選択図】図3

Description

本発明は圧電振動素子を片持ち支持した構造を備えた圧電振動子等の圧電デバイスの製造工程において使用する圧電振動素子の位置決め治具の改良に関し、特にパッケージ内の素子搭載パッド上に塗布した熱硬化性接着剤上に圧電振動素子端部をマウンターにより着座させた後の接着剤の硬化時に圧電振動素子の搭載角度を一義的に確定することを可能とする圧電振動素子の位置決め治具、圧電振動素子の搭載方法、圧電振動子、及び圧電発振器に関する。
水晶振動素子等の圧電振動素子は、圧電振動子、圧電発振器等に組み込まれて使用される。圧電振動素子は、目標とする共振周波数を得る為に好適な肉厚の振動部を有した圧電基板に励振電極やリード端子等を構成する金属膜を蒸着等によって形成した構成を備えている。
表面実装型の圧電振動子は、上面に凹陥部を有し、且つ底面に実装端子を備えた絶縁基板の該凹陥部内に素子搭載パッドを設け、この素子搭載パッド上に塗布した熱硬化性の導電性接着剤により圧電振動素子の一端部を片持ち状態で支持してから、凹陥部をリッドにより気密封止した構成を有している。
圧電振動素子は、通常、各リード端子を含む圧電基板一端部を導電性接着剤によって素子搭載パッド上面に電気的機械的に接続固定された片持ち構造により支持される。圧電振動素子の素子搭載パッド上への搭載は自動マウンターによって行われるのが一般である。
自動マウンターは、図7に示すように吸着ノズル100の吸着面101に設けた複数の通気孔102から供給される負圧によって圧電振動素子110の片面を吸着しつつ、パッケージの凹陥部105の内底面上に設けた素子搭載パッド106上に塗布した導電性接着剤107の直上位置に圧電振動素子110の一端部下面を接近させた状態で負圧供給を中止し、更に各通気孔102から正圧を供給開始して圧電振動素子を吸着面から落下させる。圧電振動素子110はその一端部下面を導電性接着剤の直上位置に近接させた状態で至近距離から落下して導電性接着剤上に着座することにより接着がなされる。
ところで、表面実装型圧電振動子の小型化、低背化が進むに連れてパッケージの凹陥部内における圧電振動素子の収納スペースが減少し、素子搭載パッド上に接続固定された圧電振動素子の一端部とは反対側の自由端部と凹陥部内底面との間のギャップGが狭小化し易くなっている。
このようにパッケージの小容積化が進む中で、従来のように圧電振動素子面が凹陥部内底面と平行な水平姿勢となるように搭載しようとすると、搭載時の僅かな搭載角度の下降傾斜、導電性接着剤の硬化時の応力による影響等によって圧電振動素子の自由端部が凹陥部内底面に接触し、圧電振動素子の共振周波数が変動するという不具合があった。
また、完成品としての圧電デバイスに落下衝撃が加わった時にも圧電振動素子は振動して面方向へ撓みを起こすが、このとき圧電振動素子の自由端部がパッケージ内底面に衝突すると、その瞬間に振動数が変化してずれを起こしたり、破損する虞がある。
このような不具合に対処するために圧電振動素子110の一端部下面を素子搭載パッド106上の導電性接着剤107に搭載する際の姿勢を、圧電振動素子の自由端部が上向きに傾斜するように吸着搭載ノズル100の吸着面101と搭載基板面(凹陥部内底面)との相対的な傾斜角度を調整するようにした技術が提案されている。
しかし、圧電振動素子は極めて軽量であるため落下時に空気抵抗による影響を受けやすく、至近距離から落下させたとしても一端部下面が導電性接着剤面に到達するまでの過程中に圧電振動素子の下面全体に加わる空気抵抗のバラツキによって落下姿勢が一定にならない。
このような原因により導電性接着剤が硬化した際の圧電振動素子の傾斜姿勢にばらつきが発生し易く、圧電振動素子の自由端部と搭載基板面との間のギャップG、及びパッケージ凹陥部を閉止するリッド下面との間のギャップを一定に確保することは極めて困難であった。特に、パッケージの薄型化(例えば、全高0.5mm)により、圧電振動素子の傾斜角度を大きくすることに限界があるため、僅かな傾斜角度のバラツキによりギャップの確保が困難となる虞が生じる。
また、特許文献1には、予め素子搭載パッド側が上方に位置するように傾斜させて保持したパッケージ内の導電性接着剤上に圧電振動素子の端部を搭載することにより、圧電振動素子の自由端部側を上向き傾斜させるようにした製造装置が開示されているが、接着剤が硬化するまでの間に圧電振動素子の自重により傾斜姿勢に変化が発生し、圧電振動素子の自由端部とパッケージ内底面との間のギャップ、及びパッケージ凹陥部を閉止するリッド下面との間のギャップを一定に確保することは極めて困難であった。
特許文献2には、基板上の接着ペーストに振動素子の一端部を着座させてから基板と共に振動素子の上下を逆転させ、この状態で接着ペーストを乾燥させることにより振動素子の自由端部を傾斜させて保持する方法が開示されている。
しかし、特許文献2に記載の従来方法では、基板上に保持された振動素子の上下を反転させた際に自重によって傾斜状態となる振動素子の傾斜角度を一定にコントロールできないという問題があった。即ち、振動素子の自重のみに依存することによるギャップコントロールには限界があった。また、振動素子の上下を反転させた際に、未硬化状態にある熱硬化性接着剤により保持されている圧電振動素子の基端部は振動素子の自重によって位置ずれしたり、脱落する虞がある。
次に、本出願人による特願2007−059573(特許文献3)には、圧電振動素子の被接着側端部下面を絶縁基板上の熱硬化性接着剤上に接着させた後で、絶縁基板及び圧電振動素子の上下を反転させてから該接着剤を硬化させることにより圧電振動素子を傾斜状態で搭載完了する工程において、圧電振動素子の自重のみに依存することなく圧電振動素子の傾斜角度を常に一定に設定する収容トレイが提案されている。
この収容トレイは、絶縁基板下面を下向きにして支持する収容凹所と、収容凹所の上開口部側に装着されることにより該上開口部を閉止する蓋部材と、を備え、蓋部材の下面には、収容凹所内に収容された圧電振動素子の自由端部上面と対向する位置決め用の突起が配置されている。収容トレイの上下を逆転させることにより圧電振動素子が自重によって傾斜して遊端部を位置決め用の突起に当接させた状態となり、この状態で接着剤を硬化させることにより常に所定の傾斜角度にて圧電振動素子を固定することが可能となる。
しかし、蓋部材に設けた位置決め用の突起は圧電振動素子の自由端側を位置決めするに過ぎないため、特許文献2と同様に未硬化状態にある熱硬化性接着剤により保持されている圧電振動素子の基端部は振動素子の自重によって位置ずれしたり、脱落する虞がある。特に、近年使用される接着剤は柔らかく、硬化するまでに時間を要するため、圧電振動素子が位置ずれ、脱落する虞が高くなっている。
なお、圧電振動素子を構成する圧電基板には、図7に示した如く厚みが均一なフラット板タイプの他に、外周縁(両端部)よりも中央部の厚みが大きいベベルタイプや、コンベックスタイプがあるが、後二者の圧電基板にあっては導電性接着剤との接着面が傾斜、或いは湾曲しているために接着剤による保持力が安定せず、圧電振動素子の保持角度に特にバラツキが発生し易い。
更に、音叉型振動素子のように細長くて厚みのある圧電基板を片持ち支持した場合には、自重により自由端部が垂れ下がる虞が高くなるため、この点の改善も従来から求められていた。
特開2001−102890公報 特開2002−198757公報 特願2007−059573
特許文献3には、絶縁基板の素子搭載パッド上に塗布した熱硬化性接着剤上に圧電振動素子の一端部下面を着座(接着)させてから、圧電振動素子を含めた絶縁基板を収容トレイ上に保持し、続いて収容トレイの上下を反転させて圧電振動素子の自由端部を収容トレイの蓋部材側に設けた突起と当接させることにより、接着剤硬化時の振動素子の傾斜角度をコントロールして圧電振動素子の自由端部と絶縁基板面との離間距離を確保していた。
しかし、この従来方法では、導電性接着剤により圧電振動素子の一端部を支持した絶縁基板を上下反転させた際に、圧電振動素子の自由端側のみが突起により位置決めされるに過ぎないため、未硬化状態にある熱硬化性接着剤により保持されている圧電振動素子の一端部は振動素子の自重によって位置ずれしたり、脱落する虞があった。
本発明は上記に鑑みてなされたものであり、圧電振動素子を絶縁基板上の熱硬化性接着剤上に落下させて被接着側端部下面を該接着剤に接着させた後で、絶縁基板及び圧電振動素子の上下を反転させてから該接着剤を硬化させることにより圧電振動素子を傾斜状態で搭載完了する方法において、圧電振動素子の自由端部側の位置決めを行って傾斜姿勢をコントロールする際に、接着剤により保持された基端部側をも同時に押さえるようにして接着剤からの脱落、位置ずれを防止するようにした圧電振動素子の位置決め治具、圧電振動素子の搭載方法、圧電振動子、及び圧電発振器を提供することを目的としている。
上記目的を達成するため、本発明に係る圧電振動素子の位置決め治具は、絶縁基板、該絶縁基板上面に設けた素子搭載パッド、該絶縁基板下面に設けた実装端子、及び該素子搭載パッドと該実装端子間を接続する接続導体を有したパッケージ本体と、前記素子搭載パッド上の未硬化状態にある熱硬化性接着剤により一端部を接着保持された圧電振動素子とを有した素子搭載ユニットを、前記絶縁基板上面を下向きにして支持する上下逆転保持部材を備えた圧電振動素子の位置決め治具であって、前記上下逆転保持部材上には、前記絶縁基板上面を下向きに支持した際に前記圧電振動素子の他端部と対向するように配置されたスペーサと、前記圧電振動素子の一端部と当接してこれを前記熱硬化性接着剤に押圧する抑え部と、が夫々配置されていることを特徴とする。
使用する熱硬化性接着剤の性能、圧電振動素子の重量、形状(接着保持し易いか否か)等の要因により、圧電振動素子の自重のみによって保持姿勢をコントロールすることには限界がある。本発明ではこのような不確定要因に依存することなく、接着剤を硬化させる前の段階で圧電振動素子の姿勢を一定に保持し、この状態で接着剤を硬化させるようにしたので、最終的に得られる姿勢を一定とし、パッケージ内壁との間のギャップを常に一定に保持することが可能となる。特に、接着剤の硬化過程において、接着剤により保持される圧電振動素子の一端部をも同時に抑え続けるため、該一端部側の位置ずれ、脱落をも確実に防止できる。
本発明は、前記圧電振動素子と対向する前記スペーサには、前記圧電振動素子の対向面との干渉を避けるための凹所が形成されていることを特徴とする。
圧電振動素子の励振電極とスペーサとの接触により励振電極が損耗したり、ゴミが付着することを効果的に防止できる。特に、圧電振動素子の中央部の肉厚が厚いタイプにあっては特に有効である。
本発明は、前記上下逆転保持部材に、前記圧電振動素子を外気と連通させるための開放部を形成したことを特徴とする。
位置決め治具内に素子搭載ユニットを収容した状態でエポキシ系接着剤等の熱硬化性接着剤を硬化させるために加熱すると、接着剤から発生したアウトガスが圧電振動素子に付着して周波数を変動させる要因となる。そこで、本発明では位置決め治具の適所、この例では上下逆転保持部材に開放部を設けてアウトガスがパッケージ内に溜まらないようにした。
本発明の圧電振動素子の搭載方法は、前記スペーサ及び抑え部が夫々前記絶縁基板の上面と対応するように、上記何れかの位置決め治具を構成する前記上下逆転保持部材上に、上面を下向きにして前記素子搭載ユニットを載置する素子搭載ユニット載置工程と、前記素子搭載ユニットを加熱することにより前記熱硬化性接着剤を硬化させる加熱工程と、を備えたことを特徴とする。
上下逆転保持部材に位置決め用(ギャップ形成用)のスペーサを設けたので、位置決め治具によって保持された素子搭載ユニットの上下を逆転させるという簡単な作業を付加するだけで、その後の加熱硬化工程によって圧電振動素子の保持角度を一義的に確定させることが可能となる。また、抑え部により圧電振動素子の基端部も同時に抑え続けるため、圧電振動素子の傾斜姿勢保持が確実となる。
本発明の圧電振動子は、上面に凹陥部を有した絶縁基板、該凹陥部の内底面に設けた素子搭載パッド、該絶縁基板下面に設けた実装端子、及び該素子搭載パッドと前記実装端子間を接続する接続導体を有したパッケージ本体、並びに前記素子搭載パッド上の未硬化状態にある熱硬化性接着剤により一端部を接着保持された圧電振動素子を有した素子搭載ユニットと、前記凹陥部を封止するリッドと、を備え、前記圧電振動素子は、前記圧電振動素子の搭載方法によって前記熱硬化性接着剤上に接続固定されたことを特徴とする。
本発明の圧電振動素子の位置決め治具は、絶縁基板、該絶縁基板上面に設けた素子搭載パッド、該絶縁基板下面に設けた実装端子、及び該素子搭載パッドと前記実装端子間を接続する接続導体を有したパッケージ本体と、前記素子搭載パッド上の未硬化状態にある熱硬化性接着剤により一端部を接着保持された圧電振動素子とを有した素子搭載ユニットを、前記絶縁基板上面を下向きにして支持する収容凹部を下面に有した上側治具と、前記圧電振動素子を支持するスペーサを上面に有した下側治具と、を備えた圧電振動素子の位置決め治具であって、前記収容凹部の天井面は、前記スペーサの水平な上面に支持された前記水晶振動素子との間に所定の傾斜角度を形成するように上下方向へ傾斜していることを特徴とする。
本発明の圧電発振器は、上記圧電振動子に発振回路を構成するIC部品を一体化したことを特徴とする。
以下、本発明を図面に示した実施の形態により詳細に説明する。
図1(a)は本発明方法によって圧電振動素子を搭載した圧電振動子の一例としての水晶振動子の全体縦断面図であり、(b)は圧電振動素子の一例としての水晶振動素子の構成説明図(下面側から見た斜視図)である。
水晶振動子(圧電振動子)Aは、表面実装用の構成を備えたパッケージ1と、パッケージ1内に収容された水晶振動素子(圧電振動素子)20と、から構成されている。
パッケージ1は、セラミック等の絶縁材料から成り上面側に凹陥部3を有したパッケージ本体(絶縁基板)2と、パッケージ本体2の外周壁5の上面に固定されて凹陥部3内を気密封止するリッド15と、を有する。このパッケージ本体2は、セラミック製の底板4と、底板4の上面周縁に沿って所要幅にて積層されたセラミック製の環状の外壁(外周壁)5と、外壁5の上面に沿って固定された環状のシールリング(コバール)6と、凹陥部3の内底面上に離間して露出配置された2つの素子搭載パッド7と、底板4の外底面に露出配置された実装端子8と、実装端子8と素子搭載パッド7等との間を接続する接続導体9と、を備えている。
水晶振動素子20は、図1(b)に示すように水晶基板21の両主面上に励振電極22を夫々形成した構成を備え、励振電極22に所要の交番電流を通電したときに表裏の励振電極22により挟まれた水晶基板部分(主振動部)が厚み滑りを起こすと共にエネルギー閉じ込め現象を起こして、励振電極付着部分に主振動が励起される。水晶振動素子20は、各励振電極22から基板の一端縁に延びるリード端子22aを備え、各リード端子を含む基板端部下面は各素子搭載パッド7上の熱硬化性の導電性接着剤25によって電気的機械的に接続固定される。この例では、各リード端子22aの内の上面側のリード端子は基板端縁を超えて下面側に先端を導出させており、基板下面に離間配置された各リード端子の端部は、夫々各素子搭載パッド7上の導電性接着剤25と一対一にて接続される。
なお、底面に実装端子を備えた平板状の絶縁基板の上面に素子搭載パッドを配置し、この素子搭載パッド上に接着剤を介して水晶振動素子端部を片持ち支持した上で、逆椀状のカバーを基板上面に被せたタイプの水晶振動子に対しても本願発明は適用可能であるが、以下の実施形態では上面に凹陥部を有した絶縁基板を備えた水晶振動子を中心に説明する。
図2はこの水晶振動素子20を素子搭載パッド7上の導電性接着剤25上に搭載するための装置構成、及び搭載手順を示す図である。
まず、実装治具30の下面に水晶振動素子20を吸着して、素子搭載パッド7上に配置する。実装治具30は金属材料等からなり、その下面は水晶振動素子20の基端部側20aから先端部側に向かって上方に傾斜しており、水晶振動素子20は傾斜した状態で実装治具30に吸着されている。次に、この実装治具30とともに水晶振動素子20を、導電性接着剤25を塗布した素子搭載パッド7上に配置することにより、水晶振動素子20は基端部20aから先端部側に向かって上方に傾斜した状態でマウントされる。なお、図では実装治具を水晶振動片の端部で吸着しているが、端部に限らず水晶振動片の中央部で吸着しても良い。また、水晶振動素子の下面、又は、下面及び側面にのみ導電性接着剤を付着し、水晶振動素子の上面には導電性接着剤を付着しない形態が望ましい。
このような手順によってパッケージ本体2上の導電性接着剤25に水晶振動素子20を着座させた状態にある構成要素を素子搭載ユニットBと称する。
水晶振動素子20の一端部(基端部)20aを未硬化状態にある導電性接着剤25上に着座させた状態で導電性接着剤25を加熱して硬化させるとすれば、水晶振動素子の自重や、導電性接着剤硬化時の応力によって、最終的に得られる水晶振動素子の保持角度にばらつきが生じることは前述の通りである。
図3はこのような不具合に対処するための本発明の実施形態を示す図である。即ち、図3(a)(b)及び(c)は収容トレイ内に素子搭載ユニットを収容した反転前の状態を示す縦断面図、反転前の状態における収容凹所内の平面図、及び反転後の収容トレイ内の状態を示す縦断面図である。
本発明では、位置決め治具としての蓋部材(上下逆転保持部材)60の下面に、図3(c)に示すようにパッケージ本体2の上面を下向きに支持した際に水晶振動素子20の上面と対向するように所定厚を有したスペーサ(突起)61が配置されている。本例のスペーサ61は、水晶振動素子の全長をカバーし得る程度に長尺な板状であり、水晶振動素子20の自由端部20bと接する部位と反対側には、水晶振動素子の基端部20a(例えば、接着剤が存在しない中間部位)と接してこれを熱硬化性接着剤25に押圧し続ける突部状の抑え部62が形成されている。スペーサ61は、蓋部材60の面上に予め一体化しておいてもよいし、後付けしてもよい。
図3(a)に示すようにトレイ本体51の上開口部に蓋部材60を被せて閉止した状態で、図3(c)に示すように収容凹所52内の素子搭載ユニットBの上下を反転させると共に、蓋部材60の下面(内側面)に突設した位置決め用のスペーサ61によって水晶振動素子20の自由端部20bの傾斜角度を一義的に規制することができる。つまり、スペーサ61により水晶振動素子端部の過剰な垂れ下がりを防止することができる。
一方、図3(c)に示した上下反転状態での接着剤硬化工程において、水晶振動素子の基端部20aと対面するスペーサ部位に設けた抑え部62は、導電性接着剤25上に下面を接着された水晶振動素子の基端部20aの上面と接触してこれを押圧し続けた状態にある。このため、導電性接着剤25が水晶振動素子基端部を保持した状態を維持し続け、接着剤の硬化前に水晶振動素子の基端部20aが離脱したり、位置ずれすることを効果的に防止することができる。なお、この時に水晶振動素子の上面に導電性接着剤が付着していると、抑え部62と導電性接着剤25とが接着してしまい、蓋部材(上下逆転保持部材)60を取り外す際に水晶振動素子が破損、又は剥離してしまう虞があるので、前述の通り導電性接着剤は水晶振動素子の下面、又は、下面及び側面にのみ付着し、水晶振動素子の上面には導電性接着剤を付着しない形態が望ましい。
スペーサ61の形成位置、及びその形状、寸法は、図3(b)に示すように水晶振動素子20の自由端部20bの端縁をスペーサ下面(支持面)によって確実に支持することができるように設定する。また、抑え部62の形成位置、及びその形状、寸法は、図3(b)に示すように水晶振動素子20の基端部20a(接着剤を回避した中間部位)を抑え部62の下面(支持面)によって確実に支持することができるように設定する。
なお、抑え部62は必ずしもスペーサ61上に設ける必要はなく、スペーサとは別個に蓋部材60の適所に設けても良い。
以上のように、本発明の収容トレイ50は、蓋部材60の下面(内側面)に、トレイ本体51側の収容凹所52内に収容された素子搭載ユニットBを構成する水晶振動素子20の自由端部20b上面と対向する位置決め用のスペーサ61と、水晶振動素子の基端部20a上面と対向する抑え部62を夫々配置した構成が特徴的である。
スペーサ61は、素子搭載ユニットBを収容した収容トレイ50の上下を反転(逆転)させた時に自重によって蓋部材60側へ接近しようとする水晶振動素子の自由端部20bの面と当接することにより、それ以上の傾斜を阻止するスペーサとして機能する。このため、次の導電性接着剤の加熱硬化工程では、水晶振動素子の傾斜角度を一定に保持しつつ加熱を行うことが可能となる。
抑え部62は、素子搭載ユニットBを収容した収容トレイ50の上下を反転(逆転)させた時に自重によって導電性接着剤25から離脱したり、下方へ位置ずれしようとする水晶振動素子の基端部20aの面と当接することにより、それ以上の位置ずれを阻止する機能を有する。このため、次の導電性接着剤の加熱硬化工程では、水晶振動素子の傾斜角度を一定に保持しつつ加熱を行うことが可能となる。
更に、本発明の収容トレイ50は、蓋部材60のスペーサ61と抑え部62を回避した位置に、収容トレイ内外を連通させるための開放部63を形成した構成としてもよい。開放部63は導電性接着剤を硬化させるための加熱工程において発生するアウトガスをパッケージ外へ排出するために機能する。アウトガスをパッケージ外部に排出することにより、水晶振動素子をパッケージ内に気密封止した後におけるエージングの影響を解消することが可能となる。
次に、図4(a)及び(b)は本発明の他の実施形態に係る収容トレイ(位置決め治具)の構成を示す断面図である。
この実施形態に係る収容トレイ(位置決め治具)50においては、水晶振動素子20と対向するスペーサ61の面に、圧電振動素子の対向面との干渉を避けるための接触回避凹所65が形成されている。
極小化されたパッケージ内においては、水晶振動素子とスペーサ61との間は極めて近接している。このため、スペーサが水晶振動素子の対向面に形成された励振電極22、リード端子22aと接触してこれを削ったり、スペーサ61に付着した微小なゴミが水晶振動素子面に付着して、特性上の問題を惹起させる虞がある。特に、水晶振動素子の中央部が周縁部よりも厚肉となっているタイプには有効である。
これに対して本実施形態では、スペーサ側に接触回避凹所65を設けることにより、スペーサ61と水晶振動素子の励振電極、リード端子との接触を回避することができる。
なお、図2、図3の実施形態のように、上下逆転保持部材60が水晶振動素子と対面する部位に、開放部63を設けた場合にはこの開放部63が接触回避凹所を兼ねることとなる。
次に、図2、図3に基づいて本発明の収容トレイを用いた水晶振動素子の搭載方法について説明する。
まず、収容トレイ50の各収容凹所52内にパッケージ本体(絶縁基板)2を夫々収容する絶縁基板収容工程と、パッケージ本体上の素子搭載パッド7上に導電性接着剤(熱硬化性接着剤)25を塗布する接着剤塗布工程とを順次実施してから、図2に示すように吸着ノズル30を用いて導電性接着剤25上に水晶振動素子の一端部20aを接着させる素子接着工程を実施する。ここまでの工程により、収容凹所52内には素子搭載ユニットBが収容された状態となる。
次いで、図3(a)に示すように収容凹所52の上開口部52aを蓋部材60が閉止するように、蓋部材60をパッケージ本体2の上面に被せて組み付ける蓋部材装着工程を実施する。蓋部材60をパッケージ本体上面に組み付けることによって、(b)に示すようにスペーサ61の下面が各収容凹所52内の水晶振動素子20の自由端部20bの上面と対面した状態となる。また、抑え部62は、水晶振動素子20の基端部20a上面と対向した状態となる。
次いで、図3(c)に示した第1の反転工程では、トレイ本体51と蓋部材60の上下が逆転するように収容トレイ50を反転させてから水平な姿勢にて定置することにより、水晶振動素子の自由端部20b側の片面をスペーサ61と接触させる。この工程により、未硬化状態にある導電性接着剤により一端部20aを支持された水晶振動素子20は、その自重によって自由端部20bを下側に位置を変えた蓋部材のスペーサ61上に下降させる。このため、自由端部20bの上開口52a側への傾斜角度がスペーサ61によって規制されて一定になり、過剰な垂れ下がりを防止することができる。これと同時に、抑え部62は、水晶振動素子の基端部上面と当接することにより、導電性接着剤からの脱落、位置ずれを防止することができる。
次いで、上下を反転した収容トレイ50をそのまま加熱炉内に移動して加熱(例えば、150℃程度)することにより、素子搭載ユニットを構成する熱硬化性の導電性接着剤25を硬化させる加熱工程を行う。この工程により、導電性接着剤が硬化するために水晶振動素子20の保持角度が確定する。
最後に、収容トレイ50の上下を再度反転させる第2の反転工程によりトレイ本体51を下側にして水平に定置してから、蓋部材60を取り外す。
その後、真空雰囲気中において素子搭載ユニットを収容した各パッケージ本体2の外壁5の上面にリッド15を固定することによって内部が気密封止された圧電振動子1を完成する。
本発明によれば、吸着パッドを用いて水晶振動素子を導電性接着剤上に着座させた際の傾斜角度がどのような状態であったとしても、収容トレイを反転させて水晶振動素子の傾斜角度を確定させた状態で、加熱炉内で導電性接着剤を硬化させる手順を実施するので、接着剤の材質の違い、使用する圧電基板の形状、重量、カットアングル(AT 、SCカット等)等の違いに関係なく、片持ち支持された水晶振動素子の傾斜角度(パッケージ内底面、或いはリッド天井面との間のギャップ)を常に一定にすることができる。
従って例えばベベルタイプやコンベックスタイプのように外周端縁へ向かうほどその肉厚がテーパー状、或いは曲線状に漸減する圧電基板の端縁を接着保持する場合においても、所定の傾斜角度(絶縁基板と平行な場合を含む)にて保持することが可能となる。また、音叉型振動子のように厚肉、長尺であるために自由端部が垂れ下がりやすいタイプを接着する場合にあっても傾斜角度を一定に保持することが可能となる。
次に、図5は本発明の他の実施形態に係る圧電振動素子の位置決め治具の構成、及びこの位置決め治具を用いた位置決め、搭載手順を示す断面図である。
この実施形態に係る収容トレイ70(位置決め治具)は、下側治具71と、上側治具75とから構成されている。
下側治具71の上面には所定のピッチにて突状のスペーサ72を有した素子載置領域が形成されており、各スペーサ72の水平な上面に水晶振動素子20を載置する。スペーサ72の上面に、凹み部72aを形成して水晶振動素子の励振電極がスペーサ面と接触しないように構成してもよい。凹み部72aは水晶振動素子の励振電極とスペーサ上面とが接触しないようにその形状、面積を設定する。なお、クリーンルーム内において素子搭載作業を行う場合には、スペーサ上面を常時清掃するようにすれば、凹み部72aは必ずしも必要ではない。
上側治具75の下面には、下側治具71に設けた各素子載置領域と一対一で対応するように天井面が傾斜した収容凹部76が形成され、この収容凹部76の天井面76aには水晶振動子のパッケージ本体(絶縁基板)2の底面が接着剤により仮接着される。パッケージ本体2の内底面に設けた2つの素子搭載パッド7上には予め導電性接着剤25を適量塗布しておく。収容凹部76の天井面76aは、下側治具上の水晶振動素子との間の距離が、基端部20aから自由端部20bに向けて離間して行くように上向きに傾斜している。
下側治具71の上面の各スペーサ72の水平な上面上に夫々水晶振動素子20を同じ向きにてセットした状態で、各収容凹部76内にパッケージ本体2を保持した上側治具75を被せると、図示のように水晶振動素子の基端部20aと各導電性接着剤25とが接着状態となる。この状態で加熱することにより接着剤を硬化させた際に、パッケージ本体2の内底面に対する水晶振動素子20の傾斜角度を所定に保持することができる。
なお、この実施形態においては、水晶振動素子の基端部20aとスペーサ上面とが予め接触しているので、パッケージ本体2を被せた際に水晶振動素子の基端部20aと導電性接着剤25との接触圧を十分に確保することができ、加熱硬化中に接着剤との位置関係がずれる虞がない。
次に、図6は平板状の絶縁基板の上面に設けた素子搭載パッド上に水晶振動素子の基端部を所定の傾斜角度にて接着するための位置決め治具の構成、及び位置決め、搭載手順を示した図である。
この実施形態に係る収容トレイ70(位置決め治具)は、スペーサを兼ねる下側治具71と、上側治具75とから構成されている。
下側治具(スペーサ)71の上面には所定のピッチにて凹み部73を有した素子載置領域が形成されており、各素子載置領域上に水晶振動素子20を載置する。凹み部73を形成することにより水晶振動素子の励振電極が下側治具上面と接触しないように構成する。凹み部73は水晶振動素子の励振電極と下側治具上面とが接触しないようにその形状、面積を設定する。なお、クリーンルーム内において素子搭載作業を行う場合には、下側治具上面を常時清掃するようにすれば、凹み部73は必ずしも必要ではない。
上側治具75の下面には、下側治具71に設けた各素子載置領域と一対一で対応するように天井面が傾斜した収容凹部76が形成され、この収容凹部76の天井面76aには水晶振動子のパッケージ本体(絶縁基板)2の底面が接着剤により仮接着される。パッケージ本体2の内底面に設けた2つの素子搭載パッド7上には予め導電性接着剤25を適量塗布しておく。収容凹部76の天井面76aは、下側治具上の水晶振動素子との間の距離が、基端部20aから自由端部20bに向けて離間して行くように上向きに傾斜している。
下側治具71上の各素子載置領域上に夫々水晶振動素子20を同じ向きにてセットした状態で、各収容凹部76内にパッケージ本体2を保持した上側治具75を被せると、図示のように水晶振動素子の基端部20aと各導電性接着剤25とが接着状態となる。この状態で加熱することにより接着剤を硬化させた際に、パッケージ本体2上面に対する水晶振動素子20の傾斜角度を所定に保持することができる。
なお、この実施形態においては、水晶振動素子の基端部20aと下側治具上面とが予め接触しているので、パッケージ本体2を被せた際に水晶振動素子の基端部と導電性接着剤との接触圧を十分に確保することができ、加熱硬化中に接着剤との位置関係がずれる虞がない。
平板状のパッケージ本体2上に所定の傾斜角度にて水晶振動素子20を接着完了した後で、真空炉内で図示しない逆椀状のリッドを用いて水晶振動素子を気密封止することにより水晶振動子の組立てを完了する。
上記各実施形態は、本発明の水晶振動素子の搭載方法を適用し得る圧電デバイスの一例として水晶振動子を示したが、この水晶振動子に対して、発振回路、温度補償回路等を構成するIC部品を組み付けた水晶発振器も本発明の範囲に属するものである。
なお、上記実施形態では、圧電材料として水晶を使用した水晶振動子、水晶発振器を中心として説明してきたが、本発明は水晶以外の圧電材料を使用した各種圧電デバイスにおける圧電振動素子の搭載方法にも適用することができる。
(a)は本発明方法によって圧電振動素子を搭載した圧電振動子の一例としての水晶振動子の全体縦断面図、(b)は圧電振動素子の一例としての水晶振動素子の構成説明図。 圧電振動素子を素子搭載パッド上の導電性接着剤上に搭載するための装置構成、及び搭載手順を示す図。 (a)(b)及び(c)は収容トレイ内に素子搭載ユニットを収容した反転前の状態を示す縦断面図、反転前の状態における収容凹所内の平面図、及び反転後の収容トレイ内の状態を示す縦断面図。 (a)及び(b)は本発明の他の実施形態に係る収容トレイ(位置決め治具)の構成を示す断面図。 本発明の他の実施形態に係る圧電振動素子の位置決め治具の構成、及びこの位置決め治具を用いた位置決め、搭載手順を示す断面図。 平板状の絶縁基板の上面に設けた素子搭載パッド上に水晶振動素子の基端部を所定の傾斜角度にて接着するための位置決め治具の構成、及び位置決め、搭載手順を示した図。 従来例に係る吸着ノズル等の構成と、搭載手順の説明図。
符号の説明
A…水晶振動子(圧電振動子)、B…素子搭載ユニット、1…パッケージ、2…パッケージ本体(絶縁基板)、3…凹陥部、4…底板、5…外壁、6…シールリング(コバール)、7…素子搭載パッド、8…実装端子、9…接続導体、15…リッド、20…水晶振動素子(圧電振動素子)、20a…一端部(基端部)、20b…他端部(自由端部)、21…水晶基板(圧電基板)、22…励振電極、22a…リード端子、25…導電性接着剤(熱硬化性接着剤)、30…吸着ノズル、31…吸着面、50…収容トレイ(位置決め治具)、51…トレイ本体、52…収容凹所、52a…上開口部、53…外周壁、60…蓋部材(上下逆転保持部材)、61…スペーサ、62…抑え部、63…開放部、65…接触回避凹所、70…収容トレイ(位置決め治具)、71…下側治具、72…スペーサ、72a…凹み部、73…凹み部、75…上側治具、76…収容凹部、76a…天井面

Claims (7)

  1. 絶縁基板、該絶縁基板上面に設けた素子搭載パッド、該絶縁基板下面に設けた実装端子、及び該素子搭載パッドと該実装端子間を接続する接続導体を有したパッケージ本体と、前記素子搭載パッド上の未硬化状態にある熱硬化性接着剤により一端部を接着保持された圧電振動素子とを有した素子搭載ユニットを、前記絶縁基板上面を下向きにして支持する上下逆転保持部材を備えた圧電振動素子の位置決め治具であって、
    前記上下逆転保持部材上には、
    前記絶縁基板上面を下向きに支持した際に前記圧電振動素子の他端部と対向するように配置されたスペーサと、
    前記圧電振動素子の一端部と当接してこれを前記熱硬化性接着剤に押圧する抑え部と、が夫々配置されていることを特徴とする圧電振動素子の位置決め治具。
  2. 前記圧電振動素子と対向する前記スペーサには、前記圧電振動素子の対向面との干渉を避けるための凹所が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の圧電振動素子の位置決め治具。
  3. 前記上下逆転保持部材に、前記圧電振動素子を外気と連通させるための開放部を形成したことを特徴とする請求項1、又は2に記載の圧電振動素子の位置決め治具。
  4. 前記スペーサ及び抑え部が夫々前記絶縁基板の上面と対応するように、請求項1乃至3の何れか一項に記載の位置決め治具を構成する前記上下逆転保持部材上に、上面を下向きにして前記素子搭載ユニットを載置する素子搭載ユニット載置工程と、
    前記素子搭載ユニットを加熱することにより前記熱硬化性接着剤を硬化させる加熱工程と、
    を備えたことを特徴とする圧電振動素子の搭載方法。
  5. 上面に凹陥部を有した絶縁基板、該凹陥部の内底面に設けた素子搭載パッド、該絶縁基板下面に設けた実装端子、及び該素子搭載パッドと前記実装端子間を接続する接続導体を有したパッケージ本体、並びに前記素子搭載パッド上の未硬化状態にある熱硬化性接着剤により一端部を接着保持された圧電振動素子を有した素子搭載ユニットと、前記凹陥部を封止するリッドと、を備え、
    前記圧電振動素子は、請求項4に記載の圧電振動素子の搭載方法によって前記熱硬化性接着剤上に接続固定されたことを特徴とする圧電振動子。
  6. 絶縁基板、該絶縁基板上面に設けた素子搭載パッド、該絶縁基板下面に設けた実装端子、及び該素子搭載パッドと前記実装端子間を接続する接続導体を有したパッケージ本体と、前記素子搭載パッド上の未硬化状態にある熱硬化性接着剤により一端部を接着保持された圧電振動素子とを有した素子搭載ユニットを、前記絶縁基板上面を下向きにして支持する収容凹部を下面に有した上側治具と、
    前記圧電振動素子を支持するスペーサを上面に有した下側治具と、
    を備えた圧電振動素子の位置決め治具であって、
    前記収容凹部の天井面は、前記スペーサの水平な上面に支持された前記水晶振動素子との間に所定の傾斜角度を形成するように上下方向へ傾斜していることを特徴とする圧電振動素子の位置決め治具。
  7. 請求項5に記載の圧電振動子に発振回路を構成するIC部品を一体化したことを特徴とする圧電発振器。
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