JP2009164882A - 移動端末及び移動体通信管理システム - Google Patents

移動端末及び移動体通信管理システム Download PDF

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Abstract

【課題】移動端末から接続不具合があったアクセスポイントなどを把握する。
【解決手段】移動端末は、アクセスポイントを識別するためのIDとアクセスポイントに接続し、ユーザ認証サーバと通信するための接続情報とを対応付けたリストを保持する。アクセスポイントからのIDの受信に応答して、リストの中の受信したIDに対応する接続情報を用いてアクセスポイントとの接続処理及びユーザ認証サーバとの接続処理を実行する。この接続処理の失敗に応答して、少なくとも失敗した接続処理のフェイズをログとして記録する。管理システムは、移動端末からのログを基に、移動端末から接続不具合があったアクセスポイントなどを把握する管理端末を有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両等の移動体に搭載される移動端末とその移動体による通信を管理する移動体通信管理システムに関する。
特許文献1には、ユーザ自身が蓄積する、無線サービスを受ける際の無線基地局の識別情報とそのサービスを受ける際の端末の位置情報とを関係付けて記憶する機能を有し、地図情報とあわせて無線LANサービスエリアを表示する方法が開示されている。
特開2004-180204号公報
上記特許文献1では、過去に通信可能であったという履歴を保持し、その履歴をもとにアクセスポイントの活用が可能であると判断する方式が提案されている。しかしながら、設置されたアクセスポイントの周辺では周波数利用状況の変化などの環境変化が起こり得るため、将来にわたって接続が可能であり続けるとは限らない。そのため、移動端末が実際には接続不可能なアクセスポイントを、接続可能なアクセスポイントと認識したままであり続けるという可能性がある。この場合、移動端末は、実際には接続不可能なアクセスポイントへの不要かつ冗長な接続処理を起動する可能性がある。
これを避けるためには、ユーザが接続可能なアクセスポイントのリストを常に持ち続け、接続不可能なアクセスポイントのリストを持たないようにする仕組みが必要である。この仕組みを実現するためには、接続不具合があったアクセスポイントを把握することが必要である。
本発明の移動端末及び移動体通信管理システムは、次のような構成である。移動端末の構成は、アクセスポイントを識別するためのIDとアクセスポイントに接続し、ユーザ認証サーバと通信するための接続情報とを対応付けたリストを格納する記憶装置、及びアクセスポイントからのIDの受信に応答して、記憶装置に格納されたリストの中から受信したIDに対応する接続情報を用いてアクセスポイントとの接続処理及びユーザ認証サーバとの接続処理を実行し、この接続処理の失敗に応答して、少なくとも失敗した接続処理のフェイズをログとして記憶装置に格納する処理装置を有する。
移動端末の望ましい他の態様は、ログとして記憶する接続処理のフェイズには、アクセスポイントへの接続処理時及びユーザ認証サーバとの接続処理時の少なくとも一方を含んでいる。
移動体通信管理システムは、移動端末と移動端末を管理する管理端末とを接続し、管理端末が、移動端末からのログを受信し、受信したログを用いて、失敗した接続処理のフェイズを、移動端末が接続処理に失敗したアクセスポイントの位置に対応させて表示するシステムである。移動体通信管理システムの望ましい他の態様は、移動端末によるログの取得時刻、アクセスポイントへの接続情報、アクセスポイントに関する情報、及び移動端末を搭載する移動体に関する情報を含んでいる。
本発明によれば、移動端末から接続不具合があったアクセスポイントなどを、失敗した接続処理のフェイズに対応させて把握することができる。
単一の無線LANアクセスポイントがカバーする通信可能範囲は数キロメートル以下のものがほとんどであるため、車載端末などの移動端末で無線LAN通信を利用するためには、移動に応じて接続先アクセスポイントの切替が必要になる。これを実現するために、移動端末は複数のアクセスポイントのそれぞれに対応した接続プロファイルを保持し、移動端末の移動に伴う状況変化に伴って新たなアクセスポイントへの自動接続処理を行う必要がある。
(ハードウェア構成)
図1は、端末のハードウェア構成図である。ハードウェア構成としては、移動端末も、後述する管理端末も類似の構成であるので、ここでは、端末として共通の構成図で説明する。ただし、両者の差異は、以下の説明の中で明らかにする。
端末は、CPU(処理装置)51、メインメモリ53、ハードディスク装置のような不揮発性の外部記憶装置55、無線通信により他装置とデータの送受信を行う無線通信インタフェース57、有線通信により他装置とデータの送受信を行う通信インタフェース58、ユーザやオペレータ等との入出力を制御する入出力装置63(ディスプレイ、スピーカ、タッチパネル等)、及びGPS装置60からなり、これらはバス等の通信線59により接続される。
CPU51は、記憶装置55に格納されるプログラムをメインメモリ53に読み込み、実行することにより、種々の処理を行う。これらのプログラムやデータは、予め記憶装置55に格納しておいてもよいし、CD−ROM等の記憶媒体から入力してもよいし、ネットワーク経由で他の装置からダウンロードしてもよい。又、該プログラムにより実現される機能を、専用のハードウェアにより実現してもよい。
移動端末は通信インタフェース58を備えてなくても良い。一方、管理端末はGPS装置60を備えてなくても良い。
(全体構成)
図2に本実施形態の全体構成図を示す。移動端末1は車両などの移動体に搭載あるいは歩行者に携帯される端末である。基地局(アクセスポイント)35はIEEE802規格に基づく無線通信の基地局である。移動端末1は基地局(アクセスポイント)35との無線通信が可能であり、該基地局を介してインターネットなどの通信回線33を経由して管理端末3との接続が可能である。
移動端末1の記憶装置5には、自動接続処理部7、接続成否記録部9、ログ送信部11、接続プロファイルリスト取得部15などのプログラム、ならびに、接続成否ログ13、接続プロファイルリスト17、接続プロファイルリストバックアップ19などのデータを格納する。管理端末3の記憶装置21には、ログ受信部23、接続成否統計表示部25、接続プロファイル更新部29などのプログラム、ならびに、接続成否ログDB27、接続プロファイルリストDB31などのデータを格納する。以下、容易に理解される場合は、記憶装置5又は21に格納されるデータ及びそのデータの格納領域(ファイル)の双方を区別せずに同一名称、同一符号で呼ぶことがある。
(システムの動作概要)
以下に移動端末1と管理端末3の関連および動作概要を示す。移動端末1は自動接続処理部7によりアクセスポイント35及びユーザ認証サーバとの接続処理を行う。自動接続処理部7はアクセスポイント35及びユーザ認証サーバとの接続処理を行うための接続プロファイル情報を、接続プロファイルリスト17から取得する。自動接続処理部7は取得した接続プロファイルリスト17により基地局(アクセスポイント)35およびユーザ認証サーバとの接続/認証処理を行う。
移動端末1は、移動に伴い、複数の異なる地点に存在するアクセスポイント35との間で接続/認証処理を行う。自動接続処理部7によるアクセスポイント35との接続処理を失敗した場合、接続成否記録部9は接続成否ログ13にエラー内容をタイムスタンプ、アクセスポイント情報、接続先アクセスポイント識別情報、接続設定値、車両位置情報、受信電波強度、走行環境などと共に記録する。
移動端末1は、ログ送信部11により接続成否ログ13に記憶したログを管理端末3に対して送信する。ログ送信部11は接続成否ログ13にログが蓄積されており、かつ、アクセスポイント35経由での管理端末3との通信が可能であることを検知した場合に、ログの送信を開始する。
管理端末3は、ログ受信部23により、移動端末1からログを収集し、接続成否ログDB27に記録する。また、管理端末3は、接続成否統計表示部25により接続成否ログDB27のデータを、ログ内容に応じてフィルタ/統計表示する。
管理端末3のオペレータは接続成否統計表示部25により、アクセスポイント35の運用状況/障害有無を検知し、接続プロファイル更新部29により、接続可能なアクセスポイントの接続情報を管理するための接続プロファイルリストDB31を検知した内容に応じて更新する。
移動端末1は接続プロファイルリスト取得部15により、自端末が使用する可能性が高いアクセスポイントを優先して、管理端末3から接続プロファイルリスト17を取得する。移動端末1は接続プロファイルリスト17の更新時に、更新前のリストを接続プロファイルリストバックアップ19に記録しておき、更新した接続プロファイルリスト17を使用して接続失敗の繰り返しを検出した場合に、更新前の接続プロファイルリスト(接続プロファイルリストバックアップ19に記録した接続プロファイルリスト)に戻す。
移動端末1及び管理端末3の各々の記憶装置と接続するCPU(処理装置)等に関しては、図1を用いて説明したので、ここでの説明を省略する。
(接続プロファイルリスト)
移動端末1の接続プロファイルリスト17の一例を図3に示す。このリストではアクセスポイント35のID(識別子)とそのアクセスポイントへの接続プロファイルとを対応づけて管理する。例えば、Aという事業者が運用するアクセスポイントはそれぞれprovider_A、provider_A2、及びprovider_A3(45)というESSID(Extended Service Set Identifier)で運用され、それぞれに接続するための接続プロファイル情報と対応づけて管理する。アクセスポイント接続プロファイル欄の(I)無線LAN接続設定部分には、基地局(アクセスポイント)に接続するためのチャネル番号やESSIDなどの情報を格納する。(II)無線LANセキュリティ設定部分には、802.1X認証などの認証方式に対応したアクセスポイントに接続するための情報を格納する。(III)ユーザ認証情報部分にはRADIUS(Remote Authentication Dial-In User Service)サーバや通信プロキシ装置などのユーザ認証機能を有する装置における認証処理のための情報を格納する。
(自動接続処理部)
自動接続処理部7は、移動端末1が新たなアクセスポイント35に接近した場合に、自動接続処理を行う。移動端末1は以下のステップにより移動先のアクセスポイント35への自動接続処理を実行する。
(ステップ1)移動端末1が移動し、アクセスポイント35からのビーコンを受信する。
(ステップ2)移動端末1は受信したビーコンから、必要であれば無線LANアクセスポイント事業者を特定し、自動接続処理部7により、ビーコンあるいは事業者に対応する接続プロファイルを接続プロファイルリスト17から取得して自端末1の無線通信インタフェース57に設定する。
(ステップ3)無線通信インタフェース57は、設定された接続プロプロファイル情報(図3の(I)(II))に基づき、アクセスポイント35との間で接続処理のための通信フレームを送受信する。
(ステップ4)ステップ3において接続処理が完了した場合、無線通信インタフェース57は、接続プロファイル情報(III)に基づき、ユーザ認証処理を行う。
(ステップ5)ステップ4においてユーザ認証処理が完了した場合、移動端末1はアクセスポイント35を介して管理端末3とデータ通信が可能となる。
(自動接続処理における安全性)
ステップ3において、移動端末1は無線通信インタフェース57から接続先アクセスポイント35の受信電波強度を取得する。移動端末1は受信電波強度によりアクセスポイント35との接続が可能か否かを判定し、さらには受信電波強度の変化によりアクセスポイント35から離れたことや移動端末1とアクセスポイント35の間に障害物が生じたか否かを判断する。移動端末1は受信電波強度が十分に良好である場合であるにも関わらず、接続処理を規定回数失敗した場合には、それ以上の接続処理を行わず、接続先アクセスポイント35を識別するための当該アクセスポイントのBSSID(Basic Service Set Identifier)/MACアドレスなどの情報と共に、接続失敗したことを接続成否ログ13に記録する。
(接続成否記録部)
接続成否記録部9は、自動接続処理部7のステップ3処理においてアクセスポイント35との接続処理に失敗した場合には、図4の処理フローの各ステップ(以下、単にSで示す)にしたがってログの記録を行う。
自動接続処理部7はアクセスポイント35に接近したことを、アクセスポイント35から定期的に送信されるビーコンを受信することで検知する。次に、自動接続処理部7が受信したビーコンに含まれるESSIDに対応する接続プロファイルを、接続プロファイルリスト17に保持しているならば、当該接続プロファイル情報を無線通信インタフェース装置57あるいは、無線通信インタフェース装置57を制御するためにメモリ53に格納されているドライバソフトに設定する(S61)。
自動接続処理部7が当該接続プロファイル設定後、無線通信インタフェース装置57およびドライバソフトはアクセスポイントとの接続処理を開始する。接続処理の失敗を検出した場合には、再度接続処理を開始する(S63、S65)。接続成否記録部9が所定回数の接続失敗を検出した場合には、図5のフォーマットに従ってログの取得を開始する(S67)。接続成否記録部9がログの取得および、接続成否ログ13へのログ書き込みを終了する(S69)。
接続成否記録部9が、接続処理失敗時にのみログを収集することで、接続成否ログ13などの記憶領域に蓄積されるログの総データ量を削減することが可能である。
(ログ形式)
図5に接続成否記録部9がS67において記録するログの形式を示す。データラベル欄91には取得するログの概要、データの内容欄93には各データラベル91に対応するデータの具体的な内容を示している。以下、ログの内容を説明する。
「エラーが発生した接続処理内容」欄には、移動端末1が実行する一連の接続処理のうち、どのフェイズで接続エラーが発生したかを記録する。接続処理の例として(1)アクセスポイントへの接続処理、(2)IPアドレスの取得処理、(3)RADIUSサーバ等の認証サーバへの接続・認証処理がある。これらの接続処理のうちどの処理の段階(フェイズ)でエラーが発生したかを記録する(ログをとる)ことで、管理端末3のオペレータは接続処理の不具合発生箇所を特定することが可能となる。例えば、オペレータは、多数の移動端末1からの特定のアクセスポイント35への接続処理におけるエラーログの集積を把握した場合には、その特定のアクセスポイント35の設置環境/運用環境又はアクセスポイント35自体に不具合があることを予測できる。また、オペレータは、多数の移動端末1からの認証サーバでの認証処理エラーログを把握した場合には、認証サーバやセンタ設備の不具合を予測できる。このようにして、不具合箇所の特定を早めることが可能である。
「走行環境(速度/進行方向/天気)」欄には、車両速度、車両進行方向、天気などの車両の走行環境を記録する(ここでは移動体として車両を前提として説明する)。オペレータは、「エラーが発生した接続処理内容」と共にこれら情報を参照することで、接続処理時のエラーが特殊な条件下に車両があったために発生したのか、あるいは、アクセスポイント35の設定/運用状況が不適切であったために発生したのかを判断可能である。
オペレータは「走行環境」情報により接続処理時のエラーが、移動端末1が特殊な環境にあったために発生したと判断できれば、アクセスポイント35その他の設備の設定/運用の調整は不要と判断できる。通信性能に影響を与える走行環境として、例えば、車両が高速で走行中、アクセスポイント35がカバーする通信可能エリアを非常に短い時間内に車両が通過してしまう場合がある。この場合、オペレータは接続処理エラー発生時の車両走行速度をログから参照して車両速度が高速であった場合には、通信処理の完了を待たずに車両が通過したためにエラーとなった可能性があると判断できる。移動端末1は、移動端末1に接続されたCAN(Controller Area Network)などの車載ネットワークから車速パルス情報を取得、あるいはGPS装置60によって車両速度を検知する。
また、通信性能に影響を与える走行環境として、例えば、アクセスポイントと移動端末1との間の距離/遮蔽物の状況がある。同じ道路を走行する車両であったとしても進行方向によって状況には相違があり、この相違が通信性能に影響を与える。オペレータは接続処理エラー発生時の車両進行方向をログから参照して、車両進行方向と通信性能の相関を把握できる。移動端末1はGPS装置60によって車両進行方向を検知する。
また、通信性能に影響を与える走行環境として、例えば、天気がある。センタ員は接続処理エラー発生時の天気情報をログから参照し、雨天であった場合には接続処理エラー発生の原因を雨天時の無線通信環境変化(劣化)によるものだと判断できる。移動端末1はCANなどの車載ネットワークからワイパ動作情報を取得して天気を判断する。
「受信電波強度」欄には、接続失敗時のアクセスポイント35からの受信電波強度(RSSI:Received Signal Strength)を記録する。受信電波強度は、接続失敗の原因がアクセスポイントからの低い電波強度によるものか否かを、センタ員が判断するために用いられる。移動端末1が受信電波強度が十分に高いにも関わらず接続処理を失敗する場合には、アクセスポイントへ接続するための接続情報の設定に誤りがある、あるいは、不正に設置されたアクセスポイントに誤って接続を試みている等の可能性が考えられる。
「アクセスポイント情報(ESSID/プロバイダ名称/接続モード/データ転送レート)」「接続先アクセスポイント識別情報(MACアドレス)」欄には、無線LANリンクを確立するためのフレーム送受信シーケンスにおいてフレームに含まれる情報より取得したアクセスポイント情報を格納する。オペレータはこれら情報を参照することで、接続処理時に管理端末3が管理する正しいアクセスポイントに対して移動端末1が接続処理を試みているかを判断できる。
「接続設定値(ESSID、CHANNEL、認証用情報(ID/PASS)、暗号化用情報)」欄には、接続処理エラーが発生した際の無線LAN接続設定情報を記録する。オペレータはこの情報によりエラー発生時に無線通信インタフェース57またはドライバに適切な情報が設定されていたかを確認可能である。
「車両位置情報(緯度、経度情報)」欄には、接続処理エラーが発生した時点での移動端末1の位置情報を記録する。管理端末3は接続成否統計表示部25により地図上にエラー発生件数をプロットして図示する。オペレータはエラー発生地点および件数がプロットされた地図を参照することで、エラーが発生したアクセスポイント35の位置を容易に把握可能である。
「タイムスタンプ(ログ取得時刻)」欄には、接続処理エラーが発生した時点の時刻を記録する。管理端末3は接続成否統計表示部25により地図とのマッピングによるエラー発生状況図示/リスト表示により、オペレータにエラー発生地点/件数を提示するが、接続成否統計表示部25はこの際にログ取得時刻を活用することで取得時刻の新しいログのみを対象として図示/リスト表示できる。
(接続成否統計表示部による、管理端末3での通信状況把握)
接続成否統計表示部25は接続成否ログDBに蓄積される複数の移動端末1から受信したログ情報を統計処理し、統計処理後のデータを表示する。オペレータは接続成否統計表示部25の表示内容を確認することで、移動端末1の実際の通信可否状況、あるいは、アクセスポイント35の設置/運用状況を把握する。
図6、図7、及び図8に接続成否統計表示部25による統計処理および表示の例を示す。
接続成否統計表示部25は地図情報109を保持し、地図上の所定のエリアで発生した接続エラー件数およびエラーに関連する詳細情報107を、地図情報と対応づけて図示/リスト表示する。ここで、詳細情報は図5のログフォーマットで格納されるデータ内容から、接続成否統計表示部25が抽出するものである。
接続失敗件数は積上棒グラフ101で表示し、グラフに積上げたそれぞれの項目について表示枠107に説明される。図6の103は棒グラフ所在地点で稼動するアクセスポイント35における接続失敗件数を棒グラフ表示したものである。棒グラフ表示は、各件のエラー内容毎に積上表示を行う。接続成否統計表示部25はエラー内容によってフィルタすることにより棒グラフの積上表示の形態を変更することが可能である。図6の105は接続失敗の総件数より、雨天走行時/高速走行時等の電波環境が悪化する特殊な条件でのエラーを排除して表示した例である。オペレータは図6の105を参照することで、特殊な走行条件下では無い場合のエラー件数を把握することが可能であり、これにより当該アクセスポイント35の設定/運用の要否を判断可能である。
図7は接続成否統計表示部25によって表示される統計処理および表示の一例である。201は接続失敗の総件数を受信電波良好時/非良好時で分類した場合の、棒グラフ積上表示である。202は201の棒グラフより受信電波非良好時のエラー件数を排除した場合の棒グラフ表示を示す。オペレータは、202の表示形態により受信電波強度良好時にも関わらず接続失敗した件数を把握することで、移動端末1が正しい管理対象アクセスポイント35への接続を試みているか、不正に設置されたアクセスポイントへの接続を試みているかを判断可能である。併せて、接続成否記録部25は図中に移動端末1が接続対象としたアクセスポイント35のESSID、MACアドレスを表示し、オペレータの判断を支援する。
図8は接続成否統計表示部25によって表示される統計処理および表示の一例である。301は接続失敗の総件数を、無線LANリンク確立処理時/無線LAN認証時/IPアドレス取得時/ユーザ認証時等の接続エラーが発生した処理段階(フェイズ)で分類した場合の、棒グラフ積上表示である。センタ員は、この表示形態により、移動端末の接続処理において何れの処理段階(フェイズ)でエラーが発生しているかを把握し、障害箇所の特定に活用可能である。
(接続プロファイルリスト取得部)
移動端末1は接続プロファイルリスト17とその更新時刻とを管理しており、接続プロファイルリスト取得部15はこの接続プロファイルリスト17の更新を行う。図9に接続プロファイルリスト取得部15の処理フローの一例を示す。
接続プロファイルリスト取得部15は過去の接続プロファイルリスト更新時刻を参照し、前回の更新から一定時間経過したことを検知する(S71)。前回更新より一定時間経過している場合には、接続プロファイルリスト取得部15は「前回リスト更新時刻」「移動端末の現在位置情報」「契約済アクセスポイント運営事業者情報」を伴って、管理端末3に対して接続プロファイルリストの更新をリクエストする。「前回リスト更新時刻」「移動端末の現在位置情報」「契約済アクセスポイント運営事業者情報」は、移動端末1が管理端末3に対して送信する更新リクエスト要求を示す情報と共にパケット等のデータ列に同梱しても良い(S73)。
管理端末3は「前回リスト更新時刻」以降に更新された接続プロファイルリストの要素を抽出し、リスト(第一の更新リスト)を作成する(S75)。管理端末3は作成した第一の更新リストの行数/データ量が予め定めた規定数よりも多いか少ないかを比較する(S77)。第一の更新リストの行数/データ量が規定数よりも少ない場合には、管理端末3は第一の更新リストを移動端末1に送信する更新リストとして準備する(S81)。
第一の更新リストの行数/データ量が規定数よりも多い場合には、管理端末3は「移動端末の現在位置情報」近傍に存在するアクセスポイント35に対応する接続プロファイルリストの要素を第一の更新リストより抽出し、第二の更新リストを作成し、第二の更新リストを移動端末1に送信する更新リストとして準備する(S79)。移動端末1は管理端末3より、第一又は第二の更新リストを受信する。
管理端末3はS75、S79及びS81において、移動端末1から受信する「契約済みアクセスポイント運営事業者情報」を参照し、移動端末1の保有者が契約するアクセスポイント運営業者が運営するアクセスポイント35のみを、移動端末1に送信する接続プロファイルリストの要素として選択しても良い。
移動端末1は、既存のカーナビゲーション装置と一体化して構成可能である。
尚、説明した本発明を実施するための最良の形態は、車両に搭載される端末に限定されるものではない。
本実施形態の端末のハードウェア構成図である。 本実施形態の全体構成図である。 本実施形態の移動端末の接続プロファイルリストの一例を示す図である。 本実施形態の接続成否記録部の処理フロー図である。 本実施形態の接続成否記録(ログ)のフォーマットを説明する図である。 本実施形態の接続成否統計表示部による表示例を示す図である。 本実施形態の接続成否統計表示部による表示例を示す図である。 本実施形態の接続成否統計表示部による表示例を示す図である。 本実施形態の接続プロファイルリスト更新処理の処理フロー図である。
符号の説明
1:移動端末、3:管理端末、5:記憶装置、7:自動接続処理部、9:接続成否記録部、11:ログ送信部、13:接続成否ログ、15:接続プロファイルリスト取得部、17:接続プロファイルリスト、19:接続プロファイルリストバックアップ、21:記憶装置、23:ログ受信部、25:接続成否統計表示部、27:接続成否ログDB、29:接続プロファイル更新部、31:接続プロファイルリストDB、51:プロセッサ、63:入出力装置、55:外部記憶装置、53:メモリ、57:無線通信インタフェース装置、58:通信インタフェース装置、60:GPS装置。

Claims (13)

  1. アクセスポイントを介して通信するための無線通信インタフェース装置、
    前記アクセスポイントを識別するためのIDと前記アクセスポイントに接続し、前記アクセスポイントを介してユーザ認証サーバと通信するための接続情報とを対応付けたリストを格納する記憶装置、及び
    前記無線通信インタフェース装置及び前記記憶装置に接続し、前記アクセスポイントからの前記IDの受信に応答して、前記記憶装置に格納された前記リストの中から前記受信したIDに対応する前記接続情報を用いて前記アクセスポイントとの接続処理及び前記アクセスポイントを介した前記ユーザ認証サーバとの接続処理を実行し、前記接続処理の失敗に応答して、少なくとも前記失敗した接続処理のフェイズをログとして前記記憶装置に格納する処理装置を有することを特徴とする移動端末。
  2. 前記処理装置は、前記無線通信インタフェース装置を介して該移動端末を管理する管理端末に前記ログを送信することを特徴とする請求項1に記載の移動端末。
  3. 前記接続処理のフェイズには、前記アクセスポイントへの接続処理時及び前記ユーザ認証サーバとの接続処理時の少なくとも一方を含むことを特徴とする請求項2に記載の移動端末。
  4. 前記ログには、該ログの取得時刻、前記接続情報、前記アクセスポイントに関する情報、及び該移動端末を搭載する移動体に関する情報を含むことを特徴とする請求項3に記載の移動端末。
  5. 前記アクセスポイントに関する情報には、前記アクセスポイントを識別するための前記ID及び前記アクセスポイントからの受信電波強度を含むことを特徴とする請求項4に記載の移動端末。
  6. 前記アクセスポイントからの前記受信電波強度が良好であり、前記接続処理に失敗した場合に、前記アクセスポイントに関する情報に前記アクセスポイントのMACアドレスを含むことを特徴とする請求項5に記載の移動端末。
  7. 前記移動体に関する情報には、前記移動体の速度、前記移動体の進行方向、及び前記移動体の移動地点の天気情報を含むことを特徴とする請求項4に記載の移動端末。
  8. 前記処理装置は、前記記憶装置に格納している前記リストのバックアップをとり、前記リストを更新し、前記更新したリストを用いた前記接続処理の失敗に応答して、前記バックアップした前記リストを用いて前記接続処理を実行することを特徴とする請求項3に記載の移動端末。
  9. アクセスポイントを識別するためのIDと前記アクセスポイントに接続するための接続情報とを対応付けたリストを保持し、前記アクセスポイントからの前記IDの受信に応答して、前記リストの中から前記受信したIDに対応する前記接続情報を用いて前記アクセスポイントとの接続処理を実行し、前記接続処理の失敗に応答して、少なくとも前記失敗した接続処理のフェイズを含むログをとる移動端末、及び
    前記アクセスポイントを介して前記移動端末と接続し、前記移動端末からの前記ログを受信し、前記受信したログを用いて、前記失敗した接続処理のフェイズを、前記移動端末が前記接続処理に失敗した前記アクセスポイントの位置に対応させて表示する管理端末を有する移動体通信管理システム。
  10. 前記ログには、前記移動端末による該ログの取得時刻、前記接続情報、前記アクセスポイントに関する情報、及び該移動端末を搭載する移動体に関する情報を含むことを特徴とする請求項9に記載の移動体通信管理システム。
  11. 前記アクセスポイントに関する情報には、前記アクセスポイントを識別するための前記ID及び前記アクセスポイントからの受信電波強度を含むことを特徴とする請求項10に記載の移動体通信管理システム。
  12. 前記アクセスポイントからの前記受信電波強度が良好であり、前記接続処理に失敗した場合に、前記アクセスポイントに関する情報に前記アクセスポイントのMACアドレスを含むことを特徴とする請求項11に記載の移動体通信管理システム。
  13. 前記移動体に関する情報には、前記移動体の速度、前記移動体の進行方向、及び前記移動体の移動地点の天気情報を含むことを特徴とする請求項10に記載の移動体通信管理システム。
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