JP2009164255A - 基板処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】省スペースで、水平姿勢の基板に対して処理具を移動させて基板に処理を行うことができる基板処理装置を提供する。
【解決手段】略水平方向に並べて設けられ、基板Wを略水平姿勢で保持する複数の処理ユニット101a、101bと、基板Wに現像液を供給するノズル111a、111bと、ノズル111a、111bを支持するアーム部材113a、113bと、アーム部材113a、113bを直線的に移動させる駆動部120a、120bと、を備えている。駆動部120a、120bは異なる高さ位置に配置され、平面視で一部重複している。アーム部材113aは、駆動部120bと干渉しない形状を呈して、駆動部120aが駆動部120bと平面視で一部重複している範囲にも移動可能である。このように、複数の駆動部120a、120bを平面視で一部重複させて設けているので、設置面積を抑制することができる。
【選択図】図2

Description

この発明は、半導体基板、液晶表示装置用ガラス基板、フォトマスク用ガラス基板、光ディスク用基板等(以下、単に「基板」と称する)に対して処理を行う基板処理装置に関する。
従来、保持部によって水平姿勢で保持された基板にノズルから処理液を供給する、あるは、この基板にブラシを押し当てて処理する装置がある。具体的には、処理液として現像液を供給する現像装置や、ブラシで基板を洗浄する洗浄装置が例示される。これらノズルやブラシなど基板に処理を行う処理具は、駆動部によって基板の上方と基板の上方から外れた位置とにわたって移動可能に構成されている。これにより、基板全面に好適に処理を行うことができる。また、基板の搬入、搬出を容易に行うことができる(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−138148号公報
しかしながら、このような構成を有する従来例の場合には、次のような問題がある。
すなわち、従来の装置では、単一の装置、または、単一のチャンバーにおいて、基板を1枚ずつしか処理できない。このため、単一の装置またはチャンバーではスループットが低いという不都合がある。これに対して、装置またはチャンバーを複数配置するとフットプリントが大きくなりやすいという不都合がある。
この発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、省スペースで、水平姿勢の基板に対して処理具を移動させて基板に処理を行うことができる基板処理装置を提供することを目的とする。
この発明は、このような目的を達成するために、次のような構成をとる。
すなわち、請求項1に記載の発明は、基板に処理を行う基板処理装置において、略水平方向に並べて設けられ、基板を略水平姿勢で保持する複数の処理ユニットと、前記複数の処理ユニットごとに、基板に処理を行う処理具と、前記処理具を支持するアーム部材と、前記アーム部材を直線的に移動させる駆動部と、をそれぞれ別個に備え、前記駆動部は異なる高さ位置に配置され、平面視で前記駆動部同士が少なくとも一部重複しており、前記アーム部材は、当該アーム部材を駆動する駆動部以外の駆動部と干渉しない形状を呈して、当該アーム部材を駆動する駆動部が他の駆動部と平面視で一部重複している範囲にも移動可能であることを特徴とする。
[作用・効果]請求項1に記載の発明によれば、基板を保持する処理ユニットを複数設けるとともに、これらに付随する複数の駆動部を平面視で一部重複させて設けているので、設置面積を抑制することができる。また、アーム部材が他の駆動部と干渉しない形状のため、駆動部が重複している範囲を含め、駆動部の可動域全体にわたって移動することができる。よって、処理具による処理を好適に行うことができる。
本発明において、前記各駆動部は、平面視で前記処理ユニットが並ぶ並び方向と略平行な同一直線上に配置されていることが好ましい(請求項2)。駆動部を好適に重複させて配置することができ、容易に駆動部の設置面積を低減することができる。
本発明において、前記駆動部は前記複数の処理ユニットの側方に配置されていることが好ましい(請求項3)。処理ユニットの上方、下方に配置する場合に比べて、基板に行う処理に駆動部が干渉することや、処理の影響を駆動部が受けることを好適に防止することができる。
本発明において、各駆動部はそれぞれ、前記処理ユニットの並び方向と略同じ方向に前記アーム部材を移動させることが好ましい(請求項4)。隣り合う処理具の待機位置を同じ領域とすることができ、設置面積の低減を図ることができる。
本発明において、各駆動部はそれぞれ前記処理具よりも低い高さ位置に配置されており、
各アーム部材はそれぞれ、各駆動部から上方に向けて延びていることが好ましい(請求項5)。装置高さの低減を図ることができる。
本発明において、前記アーム部材は、折れ曲がり部を有して、当該アーム部材を駆動する駆動部以外の駆動部との干渉を回避していることが好ましい(請求項6)。好適に他の駆動部との干渉を避けることができる。
本発明において、前記折れ曲がり部は、前記処理ユニット側に向いて突出することを特徴とすることが好ましい(請求項7)。処理ユニットと反対側に向かって突出させる場合を比べて、設置面積を低減することができる。
本発明において、前記アーム部材は、基板の上方の高さ位置で前記処理具を支持することを特徴とすることが好ましい(請求項8)。基板に好適に処理を行うことができる。
本発明において、前記駆動部はそれぞれ、前記処理具を、当該処理具に対応する処理ユニットに保持される基板の上方の処理位置と、この基板の上方から外れた待機位置とにわたって移動させることが好ましい(請求項9)。基板に好適に処理を行うことができるとともに、処理ユニットに対する基板の搬入、搬出を好適に行うことができる。
本発明において、前記処理ユニットの並び方向の両端に位置する各処理ユニットの両外側は、これら両端の処理ユニットに対応して設けられる前記処理具の待機位置であることが好ましい(請求項10)。処理ユニットが並んでいる中央側にスペースを確保することができる。これにより、処理具に付随する配管系、電気系を効率よく収納、配設できる。
本発明において、前記処理具は、基板に処理液を供給するノズルまたは基板に押し当てられるブラシの少なくともいずれかであることが好ましい(請求項11)。基板に好適に処理を行うことができる。
本発明において、前記処理ユニットは基板を現像する現像処理ユニットであり、前記処理具は基板に現像液を供給するノズルであることを特徴とすることが好ましい(請求項12)。基板を好適に現像することができる。
本発明において、前記アーム部材の全てを移動方向に案内する共通のガイド部材を備えていることが好ましい(請求項13)。ガイド部材を単一とすることができ、設置面積の低減を図ることができる。
なお、本明細書は、次のような基板処理装置に係る発明も開示している。
(1)請求項1から請求項13のいずれかに記載の基板処理装置において、前記処理具は前記アーム部材に連結されており、前記駆動部は前記処理具を直線的に移動させることを特徴とする基板処理装置。
(2)請求項1から請求項4のいずれかに記載の基板処理装置において、各駆動部はそれぞれ前記保持部よりも高い位置に配置されており、各アーム部材は、それぞれ各駆動部から下方に向けて延びていることを特徴とする基板処理装置。
前記(2)に記載の基板処理装置によれば、装置高さの低減を図ることができる。
(3)請求項1から請求項13のいずれかに記載の基板処理装置において、前記駆動部は、前記処理具を、当該処理具に対応する処理ユニットの前記並び方向の両側方まで移動可能であることを特徴とする基板処理装置。
前記(3)に記載の基板処理装置によれば、柔軟に処理具を移動させることができるので、基板に所望の処理を行うことができる。また、処理具同士、またはアーム同士などの干渉を適宜に避けることができる。
(4)請求項1から請求項13のいずれかに記載の基板処理装置において、前記駆動部は、前記処理具を、当該処理具に対応する処理ユニット以外の他の処理ユニットが保持する基板の上方にも移動可能であることを特徴とする基板処理装置。
前記(4)に記載の基板処理装置によれば、柔軟に処理具を移動させることができるので、基板に所望の処理を行うことができる。
(5)請求項1から請求項13のいずれかに記載の基板処理装置において、前記処理ユニットは、基板を水平姿勢で保持する保持部を備えていることを特徴とする基板処理装置。
(6)請求項1から請求項13のいずれかに記載の基板処理装置において、前記保持部は基板を回転可能であることを特徴とする基板処理装置。
(7)請求項1から請求項13のいずれかに記載の基板処理装置において、
前記複数の処理ユニットは全て、同じチャンバー内に収容されていることを特徴とする基板処理装置。
この発明に係る基板処理装置によれば、基板を保持する処理ユニットを複数設けるとともに、これらに付随する複数の駆動部を平面視で一部重複させて設けているので、設置面積を抑制することができる。また、アーム部材が他の駆動部と干渉しない形状のため、駆動部が重複している範囲を含め、駆動部の可動域全体にわたって移動することができる。よって、処理具による処理を好適に行うことができる。
以下、図面を参照してこの発明の実施例を説明する。図1は、実施例1に係る基板処理装置の構成を示す平面図であり、図2は、実施例に係る基板処理装置の構成を示す斜視図である。
実施例1は、基板処理装置として、基板(例えば、半導体ウエハ)Wを現像する装置、いわゆる現像装置を例にとって説明する。本実施例に係る現像装置は、基板を略水平姿勢で保持する複数の処理ユニット101を備えている。各処理ユニット101は、基板Wの下面を吸着して、基板Wを水平姿勢で保持するスピンチャック103を備えている。スピンチャック103にはモータの出力軸(図示省略)が連結されており、モータは基板Wを鉛直軸周りに回転させる。スピンチャック103の周囲には、飛散防止カップ105が配備されている。飛散防止カップ105は、基板Wの外周から周囲に飛散する現像液等を下方へ案内するとともに回収する機能を備える。なお、スピンチャック103は、上記の例に限らず、基板Wの端縁を保持する複数のピンが設けられた回転板で構成してもよい。
このように構成される処理ユニット101は、略水平方向に2台並べられている。図1、図2では、各処理ユニット101の並び方向を符号「d」を付して明示する。以下では、2台の処理ユニット101を適宜に処理ユニット101a、101bと記載して区別する。各処理ユニット101a―101bの間には隔壁又は仕切り壁等はない。すなわち、全ての処理ユニット101a、101bは共通の単一のチャンバーに収容されているのみで、各処理ユニット101a、101bの周囲の雰囲気は互いに遮断されていない(周囲の雰囲気は連通している)。なお、後述するノズル111a、111bが通過する領域にのみ開口が形成されている隔壁を、各処理ユニット101a−101bの間に設けるように構成することもできる。
各処理ユニット101a、101bには、それぞれ別個に基板Wに現像液を供給するノズル111a、111bが設けられている。各ノズル111a、111bの下面には、現像液を吐出するためのスリット112が形成されている。スリット112の長手方向は、基板Wの直径相当の長さを有している。ノズル111a、111bは、この発明における処理具に相当する。
各ノズル111a、111bにはそれぞれ、アーム部材113a、113bの一端と連結されている。アーム部材113a、113bは、それぞれノズル111a、111bを基板Wの上方の高さ位置に支持している。各アーム部材113a、113bは各処理ユニット101(飛散防止カップ105)の側方において上下方向に延びている。また、アーム部材113aの略中央には、略「コ」の字状に折れ曲がった折れ曲がり部114(図2参照)を有している。この折れ曲がり部114は、処理ユニット101側に向いて突き出ている。この折れ曲がり部114の大きさや形状は、後述する駆動部と接触しない程度である。
各アーム部材113a、113bの他端側である下端は、それぞれ駆動部120a、120bに連結されて、移動可能に構成されている。各駆動部120a(120b)はそれぞれ、従動プーリ121a、122a(121b、122b)と、ベルト123a(123b)と、主動プーリ125a(125b)と、ガイドローラ127a(127b)と、モータ129a(129b)などを備えている。
各駆動部120a、120bの構成は略同じであるので、両者を特に区別せず説明する。従動プーリ121、122は、並び方向dと略平行な方向に対向して設けられている。各従動プーリ121、122の並び方向dにおける位置は、対応する処理ユニット101の両側方となるように配置されている。各従動プーリ121、122は、各処理ユニット101の並び方向dと略直行する水平軸心周りに回転自在に設置されている。これら従動プーリ121、122には、ベルト123がそれぞれ相対スリップすることなく巻き回されている。このベルト123にアーム部材113の下端が連結されている。主動プーリ125は各従動プーリ121、122の間であってそれらの下方に配置されている。この主動プーリ125に上述のベルト123が1対のガイドローラ127に案内されて巻き掛けられている。主動プーリ125にはモータ129が連結されている。モータ129は、主動プーリ125を水平軸心まわりに回転駆動する。これにより、ベルト123が回動し、アーム部材113が処理ユニット101の並び方向dと略平行な方向に直線的に進退移動する。さらに、各アーム部材113a、113bを進退移動に案内する単一のガイド部材115が設けられている。
各駆動部120a、120bは、処理ユニット101の側方に、並び方向dと略平行な同一直線l上に配置されている。また、各駆動部120a、120bは、それぞれ異なる高さ位置に配置されている。さらに、各駆動部120a、120b同士は平面視で一部が重複するように配置されている。図1、図2では、駆動部120aのベルト123aの一部と従動プーリ122aが、駆動部120bのベルト123bの一部と従動プーリ121bと平面視で重複している様子を例示している。
また、図1、2から明らかなように、各駆動部120はノズル111より下方に配置されており、各アーム部材113はそれぞれ駆動部120から上方に延びるように設けられている。
このように構成される各駆動部120a、120bによって、各ノズル111a、111bは、基板Wの上方の処理位置と基板Wの上方から外れた待機位置との間で移動可能である。移動方向は各処理ユニット101の並び方向dと略同じである。各ノズル111a、111bの待機位置は、各処理ユニット101a、101bの両外側である(図1において実線で示すノズル111a、11bの各位置)。さらに、各処理ユニット101a、101bの間の領域を、各ノズル111a、111bの共通の待機位置としている(図1において点線で示すノズル111a、111bの位置)。
このほか、ノズル111a、111bに現像液を供給するための配管などを備えている。
次に、実施例1に係る基板処理装置の動作について説明する。
ノズル111a、111bは、各処理ユニット101a、101bの両外側の待機位置にある状態で、図示省略の基板搬送機構が基板Wをスピンチャック103aに載置する。スピンチャック103aは基板Wを回転させる。駆動部120aは、ノズル111aを待機位置から基板Wの上方に移動させる。この際、ノズル111aはスリット112から現像液を吐出する。これにより、基板Wの全面に現像液が供給される。
また、駆動部120aはノズル111aを適宜に処理ユニット101a、101bの間の領域まで移動させてもよい。このとき、アーム部材113aが平面視で駆動部120aが駆動部120bと重複している範囲に移動しても、アーム部材113aは折れ曲がり部114を有しているので、駆動部120bと干渉することを好適に回避することができる。このため、アーム部材113aを駆動部120aの可動域全体にわたって移動させることができる。
所定の期間が経過すると、ノズル111aを処理ユニット101aの外側の待機位置に移動させるとともに、ノズル111aからの現像液の吐出を終了する。スピンチャック103aは基板Wの回転を停止する。その後、図示省略の基板搬送機構によって基板Wが外部へ搬送される。
他方、基板Wがスピンチャック103bに搬送されたときも、同様に、基板Wを回転させつつ、ノズル111bを基板Wの上方に移動させて、ノズル111bから基板Wに現像液を供給する。なお、駆動部120bは駆動部120aより高い位置に配置されているので、アーム部材113bは駆動部120aと干渉するおそれがない。このため、アーム部材113bについても駆動部120bの可動域全体に移動させることができる。
また、駆動部120a、120bは別個独立のノズル111a、111bをそれぞれ移動させる。このため、処理ユニット101aと処理ユニット101bとで並行して処理を進めることができる。
このように、実施例1に係る基板処理装置によれば、複数の処理ユニット101a、101bに対応して設けられる駆動部120a、120bを平面視で重複させて設けているので、駆動部を横方向に並べて配置する場合に比べて設置面積を抑制することができる。
また、駆動部120a、120bを同一直線l上に配置しているので、駆動部120a、120bを好適に重複させることができ、容易に設置面積の低減を図ることができる。
また、駆動部120a、120bを側方に配置しているので、基板Wに行う処理や、基板Wの搬入、搬出に駆動部120a、120bが干渉することを好適に防止することができる。また、処理液が飛散するなど処理に伴う影響を駆動部120a、120bが受けることを好適に防止することができる。
また、駆動部120a、120bは、処理ユニット101a、101bの並び方向dと略同じ方向に前記アーム部材113a、113bを移動させるため、処理ユニット101a、101bの間の領域を、双方のノズル111a、111bの待機位置として共用することができる。これにより、さらに設置面積の低減を図ることができる。
また、アーム部材113aは折れ曲がり部114を有しているため、駆動部120bと干渉するおそれがない。よって、アーム部材113aを駆動部120aの可動域全体にわたって移動させることができる。
また、折れ曲がり部114は、処理ユニット101a、101b側に向かって凸状に形成されているので、設置面積が増大させることを防ぐことができる。
また、各処理ユニット101a、101bの両外側を、ノズル111a、111bの待機位置としているので、ノズル111a、111bの間にまとまったスペースを確保することができる。これにより、ノズル111a、111bに付随する配管系、電気系を効率よく収納、配設できる。
また、ガイド部材115は、各アーム部材113a、113bに共通して設けられているため、装置構成を簡略化できるとともに、省スペース化を図ることができる。
以下、図面を参照してこの発明の実施例2を説明する。実施例2は、実施例1に係る基板処理装置を現像処理部に適用した例である。図3は、実施例に係る基板処理装置の概略構成を示す平面図であり、図4と図5は基板処理装置が有する処理ユニットの配置を示す概略側面図であり、図6ないし図10は、図1におけるa−a矢視、b−b矢視、c−c矢視およびd−d矢視の各垂直断面図である。なお、実施例1と同じ構成については同符号を付すことで詳細な説明を省略する。
実施例2は、基板(例えば、半導体ウエハ)Wにレジスト膜等を形成するとともに露光された基板Wを現像する基板処理装置である。本装置は、インデクサ部(以下、「ID部」と記載する)1と処理部3とインターフェイス部(以下、「IF部」と記載する)5とに分けられる。ID部1、処理部3およびIF部5はこの順番に隣接して設けられている。IF部5にはさらに本装置とは別体の外部装置である露光機EXPが隣接して設けられる。
ID部1は複数枚の基板Wを収容するカセットCから基板Wを取り出すとともに、カセットCに基板Wを収納する。このID部1はカセットCを載置するカセット載置台9と各カセットCに対して基板Wを搬送するID用搬送機構TIDを備えている。
処理部3は、基板Wに塗膜を形成する処理と、基板Wを現像する処理を行う。処理部3は複数の階層を有する階層構造で構成されている。本実施例では、上下方向に2つの階層に分けられている。上側および下側の各階層は、後述するように略同じである。各階層には、それぞれID部1とIF部5との間にわたって基板Wを搬送しつつ、基板Wに処理を行う基板処理列が構成される。各階層で行われる処理は、基板Wに塗膜を形成する処理と基板Wを現像する処理である。なお、図1は、上側の階層を示している。
処理部3は、塗布処理ユニット31と熱処理ユニット41とを各階層にそれぞれ設けている。塗布処理ユニット31は基板Wに処理液を塗布する。熱処理ユニット41は基板Wに熱処理を行う。塗布処理ユニット31および熱処理ユニット41は、基板Wに塗膜を形成する塗膜形成処理部を構成する。また、処理部3は、基板Wに現像液を供給する現像処理ユニットDEVや、基板Wに熱処理を行う熱処理ユニット42などを備えている(後述)。
また、処理部3は、4基の主搬送機構T、T、T、Tを備えている。主搬送機構T、Tは上側の階層に設けられており、主搬送機構T、Tは下側の階層に設けられている。主搬送機構T、Tは、それぞれ塗布処理ユニット31および熱処理ユニット41に対して基板Wを搬送する。また、主搬送機構T、Tは、それぞれ現像処理ユニットDEVなどに対して基板Wを搬送する。また、主搬送機構Tと主搬送機構Tとの間で、基板Wの受け渡しを行う。同様に、主搬送機構Tと主搬送機構Tとの間で、基板Wの受け渡しを行う。さらに、主搬送機構T、Tはそれぞれ、ID用搬送機構TIDとの間で基板Wの受け渡しを行う。
IF部5は、本装置とは別体の露光機EXPとの間で基板Wを搬送する。IF部5は基板Wを搬送するIF用搬送機構TIFを備えている。IF用搬送機構TIFは、IF用第1搬送機構TIFAとIF用第2搬送機構TIFBを有する。
以下では、本実施例の各部の構成をより詳細に説明する。
[ID部1]
ID部1は複数枚の基板Wを収容するカセットCから基板Wを取り出すとともに、カセットCに基板Wを収納する。このID部1はカセットCを載置するカセット載置台9を備える。カセット載置台9は4個のカセットCを1列に並べて載置可能に構成される。ID部1はID用搬送機構TIDを備えている。ID用搬送機構TIDは、各カセットCに対して基板Wを搬送するとともに、後述する載置部PASS及び載置部PASSに基板Wを搬送する。ID用搬送機構TIDは、カセット載置台9の側方をカセットCの並び方向に水平移動する可動台21と、可動台21に対して鉛直方向に伸縮する昇降軸23と、この昇降軸23に対して旋回するとともに旋回半径方向に進退して基板Wを保持する保持アーム25とを備えている。
[処理部3]
本実施例では、処理部3は、複数(2台)の処理ブロックBa、Bbを横方向(搬送方向と略同じ)に並べて構成されている。各処理ブロックBa、Bbは、それぞれ上下方向に複数(2つ)の階層Kに分けられている。なお、本明細書では、処理ブロックBa、Bbの各階層について符号「K」を付す。処理ブロックBaの上側の階層K1には上述の主搬送機構Tとこれに対応する各種処理ユニットが配置されており、下側の階層K3には主搬送機構Tと各種処理ユニットが配置されている。同様に、処理ブロックBbの上側の階層K2には主搬送機構Tと各種処理ユニットが配置されており、下側の階層K4には主搬送機構Tと各種処理ユニットが配置されている。
そして、主搬送機構T、T間で基板Wを受け渡し可能に連結された階層K1、K2が、処理部3の上側の階層を構成する。同様に、主搬送機構T、T間で基板Wを受け渡し可能に連結された階層K3、K4が、処理部3の下側の階層を構成する。
[処理部3〜処理ブロックBa]
処理ブロックBaはID部1に隣接して設けられている。ID部1と処理ブロックBaの各階層K1、K3の間には、基板Wを載置する載置部PASS、PASSが設けられている。載置部PASSには、ID用搬送機構TIDと主搬送機構Tとの間で受け渡される基板Wが載置される。同様に、載置部PASSには、ID用搬送機構TIDと主搬送機構Tとの間で受け渡される基板Wが載置される。断面視では載置部PASSは上側の階層K1の下部付近の高さ位置に配置され、載置部PASSは下側の階層K3の上部付近の高さに配置されている。このように載置部PASSと載置部PASSの位置が比較的近いので、ID用搬送機構TIDは少ない昇降量で載置部PASSと載置部PASSとの間を移動することができる。
処理ブロックBa、Bbの間にも、基板Wを載置する載置部PASS、PASSが設けられている。載置部PASSは階層K1と階層K2との間に、載置部PASSは階層K3と階層K4との間にそれぞれ配置されている。そして、主搬送機構Tと主搬送機構Tは載置部PASSを介して基板Wを受け渡し、主搬送機構Tと主搬送機構Tは載置部PASSを介して基板Wを受け渡す。
各載置部PASSは複数(2台)であり、それぞれ上下方向に近接して配置されている。2つの載置部PASSのうち、一方の載置部PASS1Aには、ID用搬送機構TIDから主搬送機構Tへ渡す基板Wが載置され、他方の載置部PASS1Bには主搬送機構TからID用搬送機構TIDへ渡す基板Wが載置される。載置部PASS〜PASSおよび後述する載置部PASS、PASSも複数(2台)であり、基板Wが受け渡される方向に応じていずれかの載置部PASSが選択される。また、載置部PASS1A、PASS1Bには基板Wの有無を検知するセンサ(図示省略)がそれぞれ付設されており、各センサの検出信号に基づいて、ID用搬送機構TIDおよび主搬送機構Tによる基板Wの受け渡しを制御する。同様のセンサは載置部PASS〜PASSにも付設されている。
階層K1について説明する。主搬送機構Tは、平面視で階層K1の略中央を通り搬送方向と平行な搬送スペースAを移動可能に設けられている。階層K1に設けられる処理ユニットは、基板Wに処理液を塗布する塗布処理ユニット31と、基板Wに熱処理を行う熱処理ユニット41に大きく分けられる。塗布処理ユニット31は搬送スペースAの一方側に配置されており、他方側には熱処理ユニット41が配置されている。塗布処理ユニット31と熱処理ユニット41とは、上述したように塗膜形成処理部を構成する。
塗布処理ユニット31は、それぞれ搬送スペースAに面して縦横に複数個並べて設けられている。本実施例では、基板Wの搬送路に沿って2列2段で合計4つの塗布処理ユニット31が配置されている。
塗布処理ユニット31は、基板Wに反射防止膜を形成する反射防止膜用塗布処理ユニットBARCと、基板Wにレジスト膜を形成する(レジスト膜形成処理を行う)レジスト膜用塗布処理ユニットRESISTとを含む。
反射防止膜用塗布処理ユニットBARCは反射防止膜用の処理液を基板Wに塗布し、レジスト膜用塗布処理ユニットRESISTはレジスト膜材料を基板Wに塗布する。反射防止膜用塗布処理ユニットBARCは複数(2台)であり、下段に略同じ高さ位置となるように並べて配置されている。レジスト膜用塗布処理ユニットRESISTも複数であり、上段に略同じ高さ位置となるように並べて配置されている。各反射防止膜用塗布処理ユニットBARCの間には隔壁又は仕切り壁等はない。すなわち、全ての反射防止膜用塗布処理ユニットBARCを共通のチャンバーに収容するのみで、各反射防止膜用塗布処理ユニットBARCの周囲の雰囲気は互いに遮断されていない(連通している)。同様に、各レジスト膜用塗布処理ユニットRESISTの周囲の雰囲気も互いに遮断されていない。
図10を参照する。図10(a)は塗布処理ユニットの平面図であり、(b)は塗布処理ユニットの断面図である。各塗布処理ユニット31は、基板Wを回転可能に保持する回転保持部32と、基板Wの周囲に設けられるカップ33と、基板Wに処理液を供給する供給部34などを備えている。
供給部34は、複数個のノズル35と、一のノズル35を把持する把持部36と、把持部36を移動させて一のノズル35を基板Wの上方の処理位置と基板Wの上方からはずれた待機位置との間で移動させるノズル移動機構37とを備えている。各ノズル35にはそれぞれ処理液配管38の一端が連通接続されている。処理液配管38は、待機位置と処理位置との間におけるノズル35の移動を許容するように可動(可撓)に設けられている。各処理液配管38の他端側は処理液供給源(図示省略)に接続されている。具体的には、反射防止膜用塗布処理ユニットBARCの場合には、処理液供給源は種類の異なる反射防止膜用の処理液を各ノズル35に対して供給する。レジスト膜用塗布処理ユニットRESISTの場合には、処理液供給源は種類の異なるレジスト膜材料を各ノズル35に対して供給する。
ノズル移動機構37は、第1ガイドレール37aと第2ガイドレール37bと有する。第1ガイドレール37aは横に並ぶ2つのカップ33を挟んで互いに平行に配備されている。第2ガイドレール37bは2つの第1ガイドレール37aに摺動可能に支持されて、2つのカップ33の上に架設されている。把持部36は第2ガイドレール37bに摺動可能に支持される。ここで、第1ガイドレール37aおよび第2ガイドレール37bが案内する各方向はともに略水平方向で、互いに略直交する。ノズル移動機構37は、さらに第2ガイドレール37bを摺動移動させ、把持部36を摺動移動させる図示省略の駆動部を備えている。そして、駆動部が駆動することにより、把持部36によって把持されたノズル35を処理位置に相当する2つの回転保持部32の上方位置に移動させる。
熱処理ユニット41は複数であり、それぞれ搬送スペースAに面するように縦横に複数個並べられている。本実施例では横方向に3つの熱処理ユニット41を配置可能に、縦方向に5つの熱処理ユニット41を積層可能である。熱処理ユニット41はそれぞれ基板Wを載置するプレート43などを備えている。熱処理ユニット41は基板Wを冷却する冷却ユニットCP、加熱処理と冷却処理を続けて行う加熱冷却ユニットPHPおよび基板Wと被膜の密着性を向上させるためにヘキサメチルジシラザン(HMDS)の蒸気雰囲気で熱処理するアドヒージョン処理ユニットAHLを含む。なお、加熱冷却ユニットPHPはプレート43を2つ有するとともに、2つのプレート43間で基板Wを移動させる図示省略のローカル搬送機構を備えている。各種の熱処理ユニットCP、PHP、AHLはそれぞれ複数個であり、適宜の位置に配置されている。
主搬送機構Tを具体的に説明する。図11を参照する。図11は、主搬送機構の斜視図である。主搬送機構Tは、上下方向に案内する2本の第3ガイドレール51と横方向に案内する第4ガイドレール52を有している。第3ガイドレール51は搬送スペースAの一側方に対向して固定されている。本実施例では、塗布処理ユニット31の側に配置している。第4ガイドレール52は第3ガイドレール51に摺動可能に取り付けられている。第4ガイドレール52には、ベース部53が摺動可能に設けられている。ベース部53は搬送スペースAの略中央まで横方向に張り出している。さらに、第4ガイドレール52を上下方向に移動させ、ベース部53を横方向に移動させる図示省略の駆動部を備えている。この駆動部が駆動することにより、縦横に並ぶ塗布処理ユニット31および熱処理ユニット41の各位置にベース部53を移動させる。
ベース部53には縦軸心Q周りに回転可能に回転台55が設けられている。回転台55には基板Wを保持する2つの保持アーム57a、57bがそれぞれ水平方向に移動可能に設けられている。2つの保持アーム57a、57bは互いに上下に近接した位置に配置されている。さらに、回転台55を回転させ、各保持アーム57a、57bを移動させる図示省略の駆動部を備えている。この駆動部が駆動することにより、各塗布処理ユニット31および各熱処理ユニット41及び載置部PASS、PASSに対向する位置に回転台55を対向させ、これら塗布処理ユニット31等に対して保持アーム57a、57bを進退させる。
階層K3について説明する。なお、階層K1と同じ構成については同符号を付すことで詳細な説明を省略する。階層K3の主搬送機構Tおよび処理ユニットの平面視でのレイアウト(配置)は階層K1のそれらと略同じである。このため、主搬送機構Tから見た階層K3の各種処理ユニットの配置は、主搬送機構Tから見た階層K1の各種処理ユニットの配置と略同じである。階層K3の塗布処理ユニット31と熱処理ユニット41は、それぞれ階層K1の塗布処理ユニット31と熱処理ユニット41の下側にそれぞれ積層されている。
以下において、階層K1、K3に設けられているレジスト膜用塗布処理ユニットRESIST等を区別するときは、それぞれ下付きの符号「1」又は「3」を付す(たとえば、階層K1に設けられるレジスト膜用塗布処理ユニットRESISTを「レジスト膜用塗布処理ユニットRESIST」と記載する)。
処理ブロックBaのその他の構成について説明する。搬送スペースA、Aには、清浄な気体を吹き出す第1吹出ユニット61と気体を吸引する排出ユニット62とがそれぞれ設けられている。第1吹出ユニット61と排出ユニット62は、それぞれ平面視における搬送スペースAと略同じ広さを有する扁平な箱状物である。第1吹出ユニット61と排出ユニット62の一方面にはそれぞれ第1吹出口61aと排出口62aが形成されている。本実施例では多数の小孔fで第1吹出口61aおよび排出口62aが構成されている。第1吹出ユニット61は第1吹出口61aを下に向けた姿勢で搬送スペースA、Aの上部に配置されている。また、排出ユニット62は排出口62aを上に向けた姿勢で搬送スペースA、Aの下部に配置されている。搬送スペースAと搬送スペースAの雰囲気は、搬送スペースAの排出ユニット62と搬送スペースAの第1吹出ユニット61とによって遮断されている。よって、各階層K1、K3は互いに雰囲気が遮断されている。
搬送スペースA、Aの各第1吹出ユニット61は同じ第1気体供給管63に連通接続されている。第1気体供給管63は載置部PASS、PASSの側方位置に、搬送スペースAの上部から搬送スペースAの下部にかけて設けられているとともに、搬送スペースAの下方で水平方向に曲げられている。第1気体供給管63の他端側は図示省略の気体供給源に連通接続されている。同様に、搬送スペースA、Aの排出ユニット62は同じ第1気体排出管64に連通接続されている。第1気体排出管64は搬送スペースAの下部から搬送スペースAの下部にかけて、載置部PASS、PASSの側方位置に設けられているとともに、搬送スペースAの下方で水平方向に曲げられている。そして、搬送スペースA、Aの各第1吹出口61aから気体を吹き出させるとともに各排出口62aから気体を吸引/排出させることで、搬送スペースA、Aには上部から下部に流れる気流が形成されて、各搬送スペースA、Aは個別に清浄な状態に保たれる。
階層K1、K3の各塗布処理ユニット31には、縦方向に貫く竪穴部PSが形成されている。この竪穴部PSには清浄な気体を供給するための第2気体供給管65と、気体を排気するための第2気体排出管66が上下方向に設けられている。第2気体供給管65と第2気体排出管66はそれぞれ各塗布処理ユニット31の所定の高さ位置で分岐して竪穴部PSから略水平方向に引き出されている。分岐した複数の第2気体供給管65は、気体を下方に吹き出す第2吹出ユニット67に連通接続している。また、分岐した複数の第2気体排出管66は各カップ33の底部にそれぞれ連通接続している。第2気体供給管65の他端は、階層K3の下方において第1気体供給管63に連通接続されている。第2気体排出管66の他端は、階層K3の下方において第1気体排出管64に連通接続されている。そして、第2吹出ユニット67から気体を吹き出させるとともに、第2気体排出管66を通じて気体を排出させることで、各カップ33内の雰囲気は常に清浄に保たれ、回転保持部32に保持された基板Wを好適に処理できる。
また、竪穴部PSにはさらに処理液を通じる配管や電気配線等(いずれも図示省略)が設置されている。このように、竪穴部PSに階層K1、K3の塗布処理ユニット31に付設される配管や配線等を収容することができるので、配管や配線等の長さを短くすることができる。
また、処理ブロックBaは、一の筐体75に収容されている。後述する処理ブロックBbも別個の筐体75に収容されている。このように、処理ブロックBa、Bbごとに主搬送機構Tおよび処理ユニットをまとめて収容する筐体75を備えることで、処理部3を簡易に製造することができる。
[処理部3〜処理ブロックBb]
処理ブロックBbはIF部5と隣接している。階層K2について説明する。階層K1と同じ構成については同符号を付すことで詳細な説明を省略する。階層K2の搬送スペースAは搬送スペースAの延長上となるように形成されている。
階層K2の処理ユニットは、基板Wを現像する現像処理ユニットDEVと、基板Wに熱処理を行う熱処理ユニット42と、基板Wの周縁部を露光するエッジ露光ユニットEEWである。現像処理ユニットDEVは搬送スペースAの一方側に配置され、熱処理ユニット42およびエッジ露光ユニットEEWは搬送スペースAの他方側に配置されている。ここで、現像処理ユニットDEVは塗布処理ユニット31と同じ側に配置されることが好ましい。また、熱処理ユニット42及びエッジ露光ユニットEEWは熱処理ユニット41と同じ並びとなることが好ましい。現像処理ユニットDEVおよび熱処理ユニット42は、基板を現像する現像処理部を構成する。
現像処理ユニットDEVは4つであり、搬送スペースAに沿う横方向に2つ並べられたものが上下2段に積層されている。各現像処理ユニットDEVは基板Wを回転可能に保持するスピンチャック103と、基板Wの周囲に設けられる飛散防止カップ105とを備えている。1段に並設される2つの現像処理ユニットDEVは仕切り壁等で間仕切りされることなく設けられている。さらに、各現像処理ユニットDEVには、それぞれ現像液を供給するノズル111a、111bと、ノズル111a、111bを別個に移動させる駆動部120a、120bが設けられている。各駆動部120a、120bは平面視で一部が重複するように配置されているとともに、駆動部120a、120bが重複している範囲であっても各駆動部120a、120bは各ノズル111a、111bを搬送可能に構成されている。現像処理ユニットDEVは、この発明における処理ユニットに相当する。
熱処理ユニット42は複数であり、搬送スペースAに沿う横方向に複数並べられるとともに、縦方向に複数積層されている。熱処理ユニット42は、基板Wを加熱する加熱ユニットHPと、基板Wを冷却する冷却ユニットCPと、加熱処理と冷却処理を続けて行う加熱冷却ユニットPHPを含む。
加熱冷却ユニットPHPは複数である。各加熱冷却ユニットPHPは、最もIF部5側の列に上下方向に積層されて、それぞれの一側部がIF部5側に面している。階層K2に設けられる加熱冷却ユニットPHPについては、その側部に基板Wの搬送口を形成している。そして、加熱冷却ユニットPHPに対しては、後述するIF用搬送機構TIFが上記搬送口を通じて基板Wを搬送する。そして、これら階層K2に設けられる加熱冷却ユニットPHPで、露光後の基板Wに露光後加熱(PEB:Post Exposure Bake)処理を行う。同様に、階層K4に設けられる加熱冷却ユニットPHPは、露光後の基板Wに露光後加熱(PEB:Post Exposure Bake)処理を行う。
エッジ露光ユニットEEWは単一であり、所定の位置に設けられている。エッジ露光ユニットEEWは、基板Wを回転可能に保持する回転保持部(不図示)と、この回転保持部に保持された基板Wの周縁を露光する光照射部(不図示)とを備えている。
さらに、加熱冷却ユニットPHPの上側には、載置部PASSが積層されている。この載置部PASSを介して、主搬送機構Tと後述するIF用搬送機構TIFとが基板Wの受け渡しを行う。
主搬送機構Tは平面視で搬送スペースAの略中央に設けられている。主搬送機構Tは主搬送機構Tと同様に構成されている。そして、載置部PASSと各種の熱処理ユニット42とエッジ露光ユニットEEWと載置部PASSとの間で、主搬送機構Tが基板Wを搬送する。
階層K4について簡略に説明する。階層K2と階層K4の各構成の関係は、階層K1、K3間の関係と同様である。階層K2、K4の搬送スペースA、Aにも、第1吹出ユニット61や排出ユニット62等に相当する構成がそれぞれ設けられている。また、階層K2、K4の現像処理ユニットDEVには、第2吹出ユニット67や第2気体排出管66等に相当する構成がそれぞれ設けられている。
以下において、階層K2、K4に設けられている現像処理ユニットDEVやエッジ露光ユニットEEW等を区別するときは、それぞれ下付きの符号「2」又は「4」を付す(たとえば、階層K2に設けられる加熱ユニットHPを「加熱ユニットHP」と記載する)。
[IF部5]
IF部5は階層K2、K4と露光機EXPとの間で基板Wを受け渡す。IF部5は基板Wを搬送するIF用搬送機構TIFを備えている。IF用搬送機構TIFは、相互に基板Wを受け渡し可能な第1搬送機構TIFAと第2搬送機構TIFBを有する。第1搬送機構TIFAは、階層K2、K4に対して基板Wを搬送する。上述したように、本実施例では第1搬送機構TIFAは、階層K3、K4の載置部PASS、PASSと、各階層K3、K4の加熱冷却ユニットPHPに対して基板Wを搬送する。第2搬送機構TIFBは、露光機EXPに対して基板Wを搬送する。
第1搬送機構TIFAと第2搬送機構TIFBとは、処理ブロックBa、Bbが並ぶ方向と略直交した横方向に並んで設けられている。第1搬送機構TIFAは階層K2、K4の熱処理ユニット42等が位置する側に配置されている。第2搬送機構TIFBは階層K2、K4の現像処理ユニットDEVが位置する側に配置されている。また、第1、第2搬送機構TIFA、TIFBの間には基板Wを載置して冷却する載置部PASS−CPと、基板Wを載置する載置部PASSと、基板Wを一時的に収容するバッファ部BFが設けられている。バッファBFは複数枚の基板Wを載置または収容可能である。第1、第2搬送機構TIFA、TIFBは、載置部PASS−CP及び載置部PASSを介して基板Wを受け渡す。バッファBFには、専ら第1搬送機構TIFAのみがアクセスする。
第1搬送機構TIFAは、固定的に設けられる基台83と、基台83に対して鉛直上方に伸縮する昇降軸85と、この昇降軸85に対して旋回可能であるとともに旋回半径方向に進退して基板Wを保持する保持アーム87とを備えている。第2搬送機構TIFBも基台83と昇降軸85と保持アーム87とを備えている。
次に本装置の制御系について説明する。図12は、実施例に係る基板処理装置の制御ブロック図である。図示するように、本装置の制御部90は、メインコントローラ91と第1ないし第7コントローラ93、94、95、96、97、98、99を備えている。
メインコントローラ91は、第1から第7コントローラ93〜99を統括的に制御する。また、メインコントローラ91は、ホストコンピュータを介して露光機EXPが備える露光機用コントローラと通信可能である。第1コントローラ93はID用搬送機構TIDによる基板搬送を制御する。第2コントローラ94は主搬送機構Tによる基板搬送と、レジスト膜用塗布処理ユニットRESISTと反射防止膜用塗布処理ユニットBARCと冷却ユニットCPと加熱冷却ユニットPHPとアドヒージョン処理ユニットAHLにおける基板処理を制御する。第3コントローラ95は主搬送機構Tによる基板搬送と、エッジ露光ユニットEEWと現像処理ユニットDEVと加熱ユニットHPと冷却ユニットCPにおける基板処理を制御する。第4、第5コントローラ96、97の制御はそれぞれ第2、第3コントローラ94、95の制御と対応する。第6コントローラ98は、IF用第1搬送機構TIFAによる基板搬送と、加熱冷却ユニットPHP、PHPにおける基板処理を制御する。第7コントローラ99は、IF用第2搬送機構TIFBによる基板搬送を制御する。上述した第1〜第7コントローラ93〜99はそれぞれ互いに独立して制御を行う。
メインコントローラ91および第1〜第7コントローラ93〜99はそれぞれ、各種処理を実行する中央演算処理装置(CPU)や、演算処理の作業領域となるRAM(Random-Access Memory)や、予め設定されている処理レシピ(処理プログラム)など各種情報を記憶する固定ディスク等の記憶媒体等によって実現されている。
次に、実施例に係る基板処理装置の動作について説明する。図13は基板Wに一連の処理を行う際のフローチャートであり、基板Wが順次搬送される処理ユニットまたは載置部などを示すものである。また、図14は、各搬送機構がそれぞれ繰り返し行う動作を模式的に示す図であり、搬送機構がアクセスする処理ユニット、載置部またはカセット等の順序を明示するものである。以下では、搬送機構ごとに分けて説明する。
[ID用搬送機構TID
ID用搬送機構TIDは一のカセットCに対向する位置に移動し、カセットCに収容される一枚の未処理の基板Wを保持アーム25に保持してカセットCから搬出する。ID用搬送機構TIDは保持アーム25を旋回し昇降軸23を昇降して載置部PASSに対向する位置に移動し、保持している基板Wを載置部PASS1Aに載置する(図13におけるステップS1aに対応する。以下、ステップの記号のみ付記する。)。このとき、載置部PASS1Bには通常、基板Wが載置されており、この基板Wを受け取ってカセットCに収納する(ステップS23)。なお、載置部PASS1Bに基板Wがない場合はステップS23を省略する。続いて、ID用搬送機構TIDはカセットCにアクセスして、カセットCに収容される基板Wを載置部PASS3Aへ搬送する(ステップS1b)。ここでも、載置部PASS3Bに基板Wが載置されていれば、この基板WをカセットCに収納する(ステップS23)。ID用搬送機構TIDは上述した動作を繰り返し行う。
このようなID用搬送機構TIDの動作は、第1コントローラ93によって制御されている。これにより、カセットCの基板Wを階層K1に送るとともに、階層K1から払い出された基板WをカセットCに収容する。同様に、カセットCの基板Wを階層K3へ送るとともに、階層K3から払い出された基板WをカセットCに収容する。
[主搬送機構T、T
主搬送機構Tの動作は主搬送機構Tの動作と略同じであるので、主搬送機構Tについてのみ説明する。主搬送機構Tは載置部PASSに対向する位置に移動する。このとき、主搬送機構Tは直前に載置部PASS2Bから受け取った基板Wを一方の保持アーム57(例えば57b)に保持している。主搬送機構Tは保持している基板Wを載置部PASS1Bに載置するとともに(ステップS22)、他方の保持アーム57(例えば57a)で載置部PASS1Aに載置されている基板Wを保持する。
主搬送機構Tは冷却ユニットCPにアクセスする。冷却ユニットCPには既に冷却処理が終了した他の基板Wがある。主搬送機構Tは空の(基板Wを保持していない)保持アーム57で他の基板Wを保持して冷却ユニットCPから搬出するとともに、載置部PASS1Aから受け取った基板Wを冷却ユニットCPに搬入する。そして、主搬送機構Tは冷却された基板Wを保持して反射防止膜用塗布処理ユニットBARCに移動する。冷却ユニットCPは搬入された基板Wに対して冷却処理を開始する(ステップS2)。この熱処理(冷却)は、当該冷却処理ユニットCPに主搬送機構Tが次にアクセスする際には既に終了している。以下の説明では、その他の各種の熱処理ユニット41や塗布処理ユニット31においても、主搬送機構Tがアクセスする際に、それぞれ所定の処理を終えた基板Wが既にあるものとする。
反射防止膜用塗布処理ユニットBARCにアクセスすると、主搬送機構Tは反射防止膜用塗布処理ユニットBARCから反射防止膜が形成された基板Wを搬出するとともに、冷却された基板Wを反射防止膜用塗布処理ユニットBARCの回転保持部32に置く。その後、主搬送機構Tは反射防止膜が形成された基板Wを保持して加熱冷却ユニットPHPに移動する。反射防止膜用塗布処理ユニットBARCは回転保持部32に載置された基板Wに対して反射防止膜材料塗布処理を開始する(ステップS3a)。
具体的には、回転保持部32が基板Wを水平姿勢で回転させるとともに、把持部36で一のノズル35を把持し、ノズル移動機構37の駆動により把持したノズル35を基板Wの上方に移動させ、ノズル35から反射防止膜用の処理液を基板Wに供給する。供給された処理液は基板Wの全面に広がり、基板Wから捨てられる。カップ33は捨てられた処理液を回収する。このようにして、基板Wに反射防止膜を塗布形成する処理が行われる。
主搬送機構Tは加熱冷却ユニットPHPにアクセスすると、加熱冷却ユニットPHPから熱処理が済んだ基板Wを搬出するとともに、反射防止膜が形成された基板Wを加熱冷却ユニットPHPに投入する。その後、主搬送機構Tは加熱冷却ユニットPHPから搬出した基板Wを保持して冷却ユニットCPに移動する。加熱冷却ユニットPHPでは2つのプレート43上に順次、基板Wを載置して、一のプレート43上で基板Wを加熱した後に他のプレート43上で基板Wを冷却する(ステップS4a)。
主搬送機構Tは冷却ユニットCPに移動すると、冷却ユニットCP内の基板Wを搬出するとともに、保持している基板Wを冷却ユニットCPに搬入する。冷却ユニットCPは搬入された基板Wを冷却する(ステップS5a)。
続いて、主搬送機構Tはレジスト膜用塗布処理ユニットRESISTに移動する。そして、レジスト膜用塗布処理ユニットRESISTからレジスト膜が形成された基板Wを搬出するとともに、保持している基板Wをレジスト膜用塗布処理ユニットRESISTに搬入する。レジスト膜用塗布処理ユニットRESISTは搬入された基板Wを回転させつつレジスト膜材料を塗布する(ステップS6a)。
主搬送機構Tはさらに加熱冷却ユニットPHPと冷却ユニットCPに移動する。そして、レジスト膜が形成された基板Wを加熱冷却ユニットPHPに搬入し、加熱冷却ユニット部PHPで処理が済んだ基板Wを冷却ユニットCPに移すとともに、この冷却ユニットCPにおいて処理が済んだ基板Wを受け取る。加熱冷却ユニットPHPと冷却ユニットCPはそれぞれ未処理の基板Wに所定の処理を行う(ステップS7a、ステップS8a)。
主搬送機構Tは載置部PASSに移動して、保持している基板Wを載置部PASS2Aに載置し(ステップS9a)、載置部PASS2Bに載置されている基板Wを受け取る(ステップS21a)。
その後、主搬送機構Tは再び載置部PASSにアクセスして上述した動作を繰り返し行う。この動作は第2コントローラ94によって制御されている。これにより、カセットCから載置部PASSに搬送された基板Wは全て、階層K1において各種処理ユニット間を上述した搬送経路で搬送され、搬送された各処理ユニットで所定の処理が順次行われる。
また、主搬送機構Tは、載置部PASSに搬送された基板Wを所定の処理ユニット(本実施例では冷却ユニットCP)に搬送するとともに、当該処理ユニットから処理済の基板Wを取り出す。引き続いて、取り出した基板Wを次の処理ユニット(本実施例で反射防止膜用塗布処理ユニットBARC)に搬送するとともにこの処理ユニットから処理済みの基板Wを取り出す。このように、各処理ユニットで処理が済んだ基板Wをそれぞれ新たな処理ユニットに移すことで、複数の基板Wについて並行して処理を進める。そして、先に載置部PASSに載置された基板Wから順に載置部PASSに載置して、階層K2へ払いだす。同様に、先に載置部PASSに載置された基板Wから順に載置部PASSに載置して、ID部1へ払い出す。
[主搬送機構T、T
主搬送機構Tの動作は主搬送機構Tの動作と略同じであるので、主搬送機構Tについてのみ説明する。主搬送機構Tは載置部PASSに対向する位置に移動する。このとき、主搬送機構Tは直前にアクセスした冷却ユニットCPから受け取った基板Wを保持している。主搬送機構Tは保持している基板Wを載置部PASS2Bに載置するとともに(ステップS21a)、載置部PASS2Aに載置されている基板Wを保持する(ステップS9a)。
主搬送機構Tはエッジ露光ユニットEEWにアクセスする。そして、エッジ露光ユニットEEWで所定の処理が行われた基板Wを受け取るととともに、冷却された基板Wをエッジ露光ユニットEEWに搬入する。エッジ露光ユニットEEWは搬入された基板Wを回転させつつ、図示省略の光照射部から基板Wの周縁部に光を照射する。これにより基板Wの周辺を露光する(ステップS10a)。
主搬送機構Tはエッジ露光ユニットEEWから受け取った基板Wを保持して載置部PASSにアクセスする。そして、保持している基板Wを載置部PASS5Aに載置し(ステップS11a)、載置部PASS5Bに載置されている基板Wを保持する(ステップS16a)。
主搬送機構Tは冷却ユニットCPに移動して、保持している基板Wを冷却ユニットCP内の基板Wと入れ換える。主搬送機構Tは冷却処理が済んだ基板Wを保持して現像処理ユニットDEVにアクセスする。冷却ユニットCPは新たに搬入された基板Wに対して処理を開始する(ステップS17a)。
主搬送機構Tは現像処理ユニットDEVから現像された基板Wを搬出するとともに、冷却された基板Wを現像処理ユニットDEVのスピンチャック103に置く。現像処理ユニットDEVはスピンチャック103に置かれた基板Wを現像する(ステップS18a)。具体的には、スピンチャック103が基板Wを水平姿勢で回転させつつ、ノズル111から基板Wに現像液を供給して基板Wを現像する。
主搬送機構Tは現像された基板Wを保持して加熱ユニットHPにアクセスする。そして、加熱ユニットHPから基板Wを搬出するとともに、保持する基板Wを加熱ユニットHPに投入する。続いて、主搬送機構Tは加熱ユニットHPから搬出した基板Wを冷却ユニットCPに搬送するとともに、この冷却ユニットCPにおいて既に処理が済んだ基板Wを取り出す。加熱ユニットHPと冷却ユニットCPはそれぞれ未処理の基板Wに所定の処理を行う(ステップS19a、ステップS20a)。
その後、主搬送機構Tは再び載置部PASSにアクセスして上述した動作を繰り返し行う。なお、この動作は第3コントローラ95によって制御されている。これにより、載置部PASS2Aに載置された順番どおりに基板Wが載置部PASS5Aに払い出される。同様に、また、基板Wを載置部PASS5Bに載置された順番どおりに基板Wが載置部PASS2Bに払い出される。
[IF用搬送機構TIF〜IF用第1搬送機構TIFA
IF用第1搬送機構TIFAは載置部PASSにアクセスし、載置部PASS5Aに載置される基板Wを受け取る(ステップS11a)。IF用第1搬送機構TIFAは受け取った基板Wを保持して載置部PASS−CPに移動し、載置部PASS−CP内に搬入する(ステップS12)。
次に、IF用第1搬送機構TIFAは載置部PASSから基板Wを受け取り(ステップS14)、加熱冷却ユニットPHPに対向する位置に移動する。そして、IF用第1搬送機構TIFAは加熱冷却ユニットPHPからすでに露光後加熱(PEB)処理が済んだ基板Wを取り出し、載置部PASSから受け取った基板Wを加熱冷却ユニットPHPに搬入する。加熱冷却ユニットPHPは未処理の基板Wを熱処理する(ステップS15)。
IF用第1搬送機構TIFAは加熱冷却ユニットPHPから取り出した基板Wを載置部PASS5Bに搬送する(ステップS16)。続いて、IF用第1搬送機構TIFAは載置部PASS6Aに載置される基板Wを載置部PASS−CPに搬送する(ステップS11b、12)。次に、IF用第1搬送機構TIFAは載置部PASSから加熱冷却ユニットPHPに搬送する。このとき、既に加熱冷却ユニットPHPにおける露光後加熱(PEB)処理が済んだ基板Wを取り出して載置部PASS4Bに載置する。
その後、IF用第1搬送機構TIFAは再び載置部PASSにアクセスして上述した動作を繰り返し行う。なお、この動作は第6コントローラ98によって制御されている。
[IF用搬送機構TIF〜IF用第2搬送機構TIFB
IF用第2搬送機構TIFBは載置部PASS−CPから基板Wを取り出して、露光機EXPに搬送する。そして、露光機EXPから払い出される露光済みの基板Wを受け取ると、載置部PASSに搬送する。
その後、IF用第2搬送機構TIFBは再び載置部PASS−CPにアクセスして上述した動作を繰り返し行う。
このように、実施例2に係る基板処理装置によれば、現像処理ユニットDEVに設けられる駆動部120a、120bは平面視で重複させて設けられているので、現像処理ユニットDEVを小容量化することができる。これにより、現像処理ユニットDEVをより高密度に基板処理装置に搭載することができる。
この発明は、上記実施形態に限られることはなく、下記のように変形実施することができる。
(1)上述した各実施例では、駆動部120a、120bが一部重複するように配置されていたが、これに限られない。たとえば、全部重複するように配置してもよい。
(2)上述した実施例1では、基板処理装置として現像装置を例示したが、これに限られない。例えば、洗浄処理装置や塗布処理装置など、水平姿勢で保持する基板Wに処理を行う装置であれば、適宜に選択、変更することができる。さらに、塗布処理装置に変更した場合には、実施例2で説明した塗布処理ユニット31に適用するように変更してもよい。
これに伴って、ノズル111a、111bも適宜に変更することができる。たとえば、他の処理液、薬液、洗浄液を基板Wに供給するノズルに変更してもよい。また、基板Wに押し付けるブラシを変更してもよい。
(3)上述した実施例では、ノズル111a、111bはスリット112を有するものであったが、これに限られない。たとえば、単一または複数の小孔が吐出口として形成されているノズルであってもよい。
(4)上述した実施例では、駆動部120a、120bはベルト駆動であったが、これに限られない。シリンダ、ラック・ピニオン、螺子軸、または、ワイヤーを用いた機構など一軸駆動機構であれば、適宜に変更することができる。
(5)上述した実施例1では、各アーム部材113を共通して案内する単一のガイド部材を備えていたが、これに限られない。アーム部材113ごとに別個にガイド部材を設けてもよい。
(6)上述した実施例1では、アーム部材113aは略「コ」の字状の折れ曲がり部114を有していたが、折れ曲がり部114の形状はこれに限られない。アーム部材113aが駆動部120bと干渉しない形状であれば、適宜に変更することができる。たとえば、折れ曲がり部の下側部位と上側部位とでアーム部材の縦軸心が異なるような段形状を呈する折れ曲がり部に変更してもよい。また、駆動部120bが挿通可能な略水平軸まわりのリング状あるいは環状を呈する折れ曲がり部に変更してもよい。
(7)上述した各実施例では、処理ユニット101、または、現像処理ユニットDEVを2つ並べて設ける構成であったが、3つ以上の処理ユニット、または、現像処理ユニットDEVを並べるように変更してもよい。この場合、3以上の処理ユニット101、または、現像処理ユニットDEVのそれぞれに、ノズル111、アーム部材113及び駆動部120を備えるように適宜に変更することができる。
(8)上述した実施例1では、アーム部材113aは処理ユニット101側に突出した折れ曲がり部114を有していたが、これに限られない。処理ユニット101とは反対側に突出させるように変更してもよい。
(9)上述した実施例1では、各駆動部120a、120bは、並び方向dと略平行な同一直線l上に配置されていると説明したが、これに限られない。各駆動部120a、120bが同一直線上とならないように適宜に変更してもよい。
(10)上述した実施例2では、処理部3は基板Wにレジスト膜や反射防止膜を形成する処理や、露光後加熱(PEB)処理、現像処理を行うものであったが、これに限られない。処理部3において洗浄処理などその他の処理を基板Wに行うように変更してもよい。これにより、各処理ユニットの種類、個数等は適宜に選択、設計される。
実施例1に係る基板処理装置の構成を示す平面図である。 実施例に係る基板処理装置の構成を示す斜視図である。 実施例に係る基板処理装置の概略構成を示す平面図である。 基板処理装置が有する処理ユニットの配置を示す概略側面図である。 基板処理装置が有する処理ユニットの配置を示す概略側面図である。 図1におけるa−a矢視の各垂直断面図である。 図1におけるb−b矢視の各垂直断面図である。 図1におけるc−c矢視の各垂直断面図である。 図1におけるd−d矢視の各垂直断面図である。 (a)は塗布処理ユニットの平面図であり、(b)は塗布処理ユニットの断面図である。 主搬送機構の斜視図である。 実施例に係る基板処理装置の制御ブロック図である。 基板に行う一連の処理をフローチャートである。 各搬送機構がそれぞれ繰り返し行う動作を模式的に示す図である。
符号の説明
1 …インデクサ部(ID部)
3 …処理部
5 …インターフェイス部(IF部)
31 …塗布処理ユニット
41、42 …熱処理ユニット
61 …第1吹出ユニット
61a …第1吹出口
62 …排出ユニット
62a …排出口
65 …第2気体供給管
66 …第2気体排出管
90 …制御部
91 …メインコントローラ
93〜99 …第1ないし第7コントローラ
K、K1、K2、K3、K4 …階層
B、Ba、Bb …処理ブロック
BARC …反射防止膜用塗布処理ユニット
RESIST …レジスト膜用塗布処理ユニット
DEV …現像処理ユニット
EEW …エッジ露光ユニット
ID…ID用搬送機構
、T、T、T …主搬送機構
IF …IF用搬送機構
IFA …第1搬送機構
IFB …第2搬送機構
PASS、PASS−CP …載置部
、A、A、A …搬送スペース
EXP …露光機
C …カセット
101、101a、101b …処理ユニット
103、103a、103b …スピンチャック
111、111a、111b …ノズル
113、113a、113b …アーム部材
114 …折れ曲がり部
115 …ガイド部材
120、120a、120b …駆動部
d …処理ユニットの並び方向
W …基板

Claims (13)

  1. 基板に処理を行う基板処理装置において、
    略水平方向に並べて設けられ、基板を略水平姿勢で保持する複数の処理ユニットと、
    前記複数の処理ユニットごとに、基板に処理を行う処理具と、前記処理具を支持するアーム部材と、前記アーム部材を直線的に移動させる駆動部と、をそれぞれ別個に備え、
    前記駆動部は異なる高さ位置に配置され、平面視で前記駆動部同士が少なくとも一部重複しており、
    前記アーム部材は、当該アーム部材を駆動する駆動部以外の駆動部と干渉しない形状を呈して、当該アーム部材を駆動する駆動部が他の駆動部と平面視で一部重複している範囲にも移動可能であることを特徴とする基板処理装置。
  2. 請求項1に記載の基板処理装置において、
    前記各駆動部は、平面視で前記処理ユニットが並ぶ並び方向と略平行な同一直線上に配置されていることを特徴とする基板処理装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の基板処理装置において、
    前記駆動部は前記複数の処理ユニットの側方に配置されていることを特徴とする基板処理装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の基板処理装置において、
    各駆動部はそれぞれ、前記処理ユニットの並び方向と略同じ方向に前記アーム部材を移動させることを特徴とする基板処理装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載の基板処理装置において、
    各駆動部はそれぞれ前記処理具よりも低い高さ位置に配置されており、
    各アーム部材はそれぞれ、各駆動部から上方に向けて延びていることを特徴とする基板処理装置。
  6. 請求項1から請求項7のいずれかに記載の基板処理装置において、
    前記アーム部材は、折れ曲がり部を有して、当該アーム部材を駆動する駆動部以外の駆動部との干渉を回避していることを特徴とする基板処理装置。
  7. 請求項6に記載の基板処理装置において、
    前記折れ曲がり部は、前記処理ユニット側に向いて突出することを特徴とすることを特徴とする基板処理装置。
  8. 請求項1から請求項7のいずれかに記載の基板処理装置において、
    前記アーム部材は、基板の上方の高さ位置で前記処理具を支持することを特徴とすることを特徴とする基板処理装置。
  9. 請求項8に記載の基板処理装置において、
    前記駆動部はそれぞれ、前記処理具を、当該処理具に対応する処理ユニットに保持される基板の上方の処理位置と、この基板の上方から外れた待機位置とにわたって移動させることを特徴とする基板処理装置。
  10. 請求項1から請求項9のいずれかに記載の基板処理装置において、
    前記処理ユニットの並び方向の両端に位置する各処理ユニットの両外側は、これら両端の処理ユニットに対応して設けられる前記処理具の待機位置であることを特徴とする基板処理装置。
  11. 請求項1から請求項10のいずれかに記載の基板処理装置において、
    前記処理具は、基板に処理液を供給するノズルまたは基板に押し当てられるブラシの少なくともいずれかであることを特徴とすることを特徴とする基板処理装置。
  12. 請求項1から請求項10のいずれかに記載の基板処理装置において、
    前記処理ユニットは基板を現像する現像処理ユニットであり、
    前記処理具は基板に現像液を供給するノズルであることを特徴とすることを特徴とする基板処理装置。
  13. 請求項1から請求項12のいずれかに記載の基板処理装置において、
    前記アーム部材の全てを移動方向に案内する共通のガイド部材を備えていることを特徴とする基板処理装置。
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