JP2009160329A - 安全帯用ストラップ巻取機及び安全帯 - Google Patents

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Abstract

【課題】ストラップ巻取機からのストラップの繰り出し方向を制限する繰り出し方向規制機構を備えたストラップ巻取機とこの巻取機を備えた安全帯の提供。
【解決手段】本発明に係る安全帯用巻取機8は、フレーム12と、フレーム12に回動可能に取り付けられたドラム16と、ドラム16に巻かれたストラップ18と、ストラップ繰出方向規制機構19とを備えている。この巻取機8は、このストラップ18が繰り出されるとドラム16が一方の向きに回転し、ドラム16が他方の向きに回転するとストラップ18が巻き取られるように構成されている。この巻取機8では、ストラップ18を下方に繰り出す力を受けるとストラップ繰出方向規制機構19がドラム16の回転を阻止してストラップ18が繰り出されることを阻止する。本発明に係る安全帯は、胴ベルトと、本発明に係る安全帯用巻取機とを備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、高所作業等に使用される安全帯と、安全帯に用いられるストラップ巻取機とに関する。
高所作業用安全帯は、その先端にフックが連結されたストラップを備えている。このストラップが命綱である。このストラップは胴ベルトに取り付けられたストラップ巻取機に収容されている。高所作業者は、安全帯の胴ベルトを身体に巻付ける。ストラップの先端に連結されたフックが構造物に係止される。高所作業者が一定の範囲で作業をする際にその作業位置に合わせてストラップ巻取機からストラップが繰り出される。このストラップ巻取機から繰り出せるストラップの最大長さは予め一定にされている。万が一、作業者が高所から落下した時には、この安全帯により作業者の墜落事故が防止される。
作業に必要な長さでストラップの繰り出しがロックされて使用されるストラップ巻取機がある。このストラップ巻取機では、ロックされた長さの範囲内で移動するとストラップが弛む。弛んだストラップが構造物に引っ掛かり作業者が不安定になる場合がある。また、ストラップが鋭利な構造物に引っ掛かれば切断されるおそれもある。更に、作業者が万が一、落下した場合には、ストラップがロックされている長さだけ落下することとなる。ストラップがロックされている長さが長い場合には、落下衝撃荷重が大きい。下層の構造物への激突の危険が大きい。落下による横方向の揺れが大きい場合には横方向の構造物への激突の危険もある。
これに対して、常時巻き取り機能を備えたストラップ巻取機がある。このストラップ巻取機では、フックが係止された位置から作業者が離れる場合にはその距離に応じてストラップが繰り出される。フックが係止された位置に作業者が近づく場合には常時巻き取り機能によりストラップが弛まないように巻き取られる。このストラップ巻取機は、ストラップの弛みによる危険を回避させる。しかし、作業者が落下した場合にはそのストラップは全長にわたり繰り出されて落下距離が長くなる。このストラップ巻取機では落下衝撃荷重が大きくなるおそれがある。このストラップ巻取機では落下による構造物への衝突の危険性も大きくなる。
作業者が万が一、落下した際の落下距離を短くして安全を確保するものとして、落下時の急激なベルト繰り出しを防止する機能を備えたストラップ巻取機が提案されている。このストラップ巻取機は、実用新案登録第3097943号公報、実用新案登録第3097944号公報に開示されている。
これらのストラップ巻取機では、遠心力で作動する遠心爪とこの遠心爪と係合する爪受け部を備えている。ストラップの急激な繰り出しには遠心力が働く。この遠心力により遠心爪が爪受け部に係合する。この係合によりドラムの回転が阻止される。これによりドラムに巻かれたストラップの繰り出しが阻止される。万一、作業者が高所から落下するとストラップ巻取機から急激にストラップが繰り出される。このストラップの急激な繰り出しにより、ドラムの回転が阻止される。このストラップ巻取機は落下時のストラップの繰り出し長さが短い。このストラップ巻取機では、作業者の落下距離が短い。落下衝撃荷重が小さい。構造物との衝突の危険性が抑制される。
実用新案登録第3097943号公報 実用新案登録第3097944号公報
安全帯のフックは作業者の上方の構造物に係止されることが望ましい。万一、作業者が高所から落下するとフックの係止位置からストラップの長さの距離を落下する。フックが上方の構造物に係止されることで、作業者の落下距離が短くされる。落下距離が短いことにより、落下衝撃荷重が小さい。下層の構造物に衝突する危険性も抑制される。しかしながら、作業者が作業中にフックを係合させるには、足下など下方の構造物の方が楽に取り付けられる。従来のストラップ巻取機では、ストラップは、上方、水平及び下方のいずれの方向にも繰り出すことができた。フックが下方の構造物に係止されている場合には、落下距離が長くなる。落下距離が長くなる分、危険は大きくなる。
作業者にフックを上方の構造物に係合するように指導しても、必ずしも守られるとは限らない。足下の構造物にフックを係合させる方が上方の構造物に係合させるより簡単な場合もある。作業者の安全は、確実に確保されなければならない。
本発明の目的は、ストラップ巻取機からのストラップの繰り出し方向を制限する繰り出し方向規制機構を備えたストラップ巻取機とこの巻取機を備えた安全帯の提供にある。
本発明に係る安全帯用巻取機は、フレームと、フレームに回動可能に取り付けられたドラムと、ドラムに巻かれたストラップと、ストラップ繰出方向規制機構とを備えている。この巻取機は、このストラップが繰り出されるとドラムが一方の回転向きに回転し、ドラムが他方の回転向きに回転するとストラップが巻き戻されるように構成されている。この巻取機では、ストラップを下方に繰り出す力を受けるとストラップ繰出方向規制機構がドラムの一方の回転向きの回転を阻止してストラップが繰り出されることを阻止する。
本発明に係る安全帯用巻取機は、以下の一の繰り出し方向規制機構をそなえている。一のストラップ繰出方向規制機構は、ドラムと一体に回転可能に取り付けられたラチェット歯車と、フレームに回動可能に取り付けられたレバーと、ラチェット歯車からラチェット歯車の半径方向に所定の距離を離されて位置するストッパーと、弾性体とを備えている。ラチェット歯車は、歯を備えている。レバーは、本体と、案内部と、アームとを備えている。案内部は、ストラップ繰出口近傍に位置している。アームは、ラチェット歯車とストッパーの間に位置している。アームは、弾性体によりストッパーに付勢さられている。このストラップ繰出方向規制機構では、ストラップが下方に繰り出されると案内部が下方に回動させられて、アームが回動してラチェット歯車の歯に係合するように構成されている。ストラップ繰出方向規制機構は、この係合により、ストラップが繰り出される一方の回転向きへのドラムの回転が阻止される機構である。
本発明に係る安全帯用巻取機は、以下の他の繰り出し方向規制機構をそなえている。他のストラップ繰出方向規制機構は、ドラムと一体に回転可能に取り付けられたラチェット歯車と、フレームに回動可能に取り付けられたレバーと、ラチェット歯車からラチェット歯車の半径方向に所定の距離を離されて位置するストッパーと、弾性体とを備えている。ラチェット歯車は、歯を備えている。レバーは、本体と、案内口と、アームとを備えている。案内口は、ストラップ繰出口近傍に位置している。アームが、ラチェット歯車とストッパーの間に位置している。アームは、弾性体によりラチェット歯車に付勢さられて、ラチェット歯車の歯に係合している。この係合により、ストラップが繰り出される一方の回転向きへのドラムの回転が阻止されている。ストラップは、案内口を通されている。このストラップ繰出方向規制機構では、ストラップが上方に持ち上げられると案内口が上方に回動させられて、アームが回動してラチェット歯車の歯との係合が解除されるように構成されている。
本発明に係る安全帯は、胴ベルトと、胴ベルトに連結された巻取機とを備えている。この巻取機は、胴ベルトと、胴ベルトに連結された巻取機とを備えている。この巻取機は、フレームと、フレームに回動可能に取り付けられたドラムと、ドラムに巻かれたストラップと、ストラップ繰出方向規制機構とを備えている。この巻取機は、このストラップが繰り出されるとドラムが一方の回転向きに回転し、ドラムが他方の回転向きに回転するとストラップが巻き戻されるように構成されている。この巻取機では、ストラップを下方に繰り出す力を受けるとストラップ繰出方向規制機構がドラムの一方の回転向きの回転を阻止してストラップが繰り出されることを阻止する。
本発明に係る安全帯用巻取機では、ストラップ繰出方向規制機構によりストラップを下方に繰り出すことが規制されている。作業者はストラップを上方に繰り出すこととなる。ストラップに連結されたフックは上方の建造物に係止される。これにより、万一の落下の際の落下距離が短くなる。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
図1は、本発明の一実施形態に係る巻取機を備えた安全帯が示された概念図である。この安全帯2は、胴ベルト4、ショックアブソーバ6、巻取機8及びフック10を備えている。ショックアブソーバ6は、胴ベルト4に取り付けられている。巻取機8はこのショックアブソーバ6に連結されるとともに胴ベルト4に取り付けられている。この巻取機8はショックアブソーバ6を介してベルトと強固に連結されている。この巻取機8はショックアブソーバー無しに直接ベルトに強固に連結されていてもよい。
図2は、図1の巻取機8の内部構造が示された正面概念図である。この図2に示された内部構造は、図示されていない樹脂ケースに覆われている。図3は、図1の巻取機8の内部構造が示された底面概念図である。図2の左右方向が水平方向である。この巻取機8は、フレーム12、主軸14、ドラム16及びストラップ18を備えている。ストラップ18は、命綱である。このストラップ18としては、平ロープ、平ベルト及びロープが例示される。ストラップ18は必ずしも平たいベルト状のものに限られない。
この巻取機8は、ストラップ繰出方向規制機構19を備えている。ストラップ繰出方向規制機構19は、ラチェット歯車20、レバー22、支持軸24、ストッパー26及び弾性体28により構成されている。図2では、巻取機8からストラップ18が斜め上方に繰り出されている。図1では、巻取機8のストラップ繰出口29からストラップ18が繰り出されている。このストラップ18の先端にフック10が取り付けられている。
フレーム12は、第一フレーム30及び第二フレーム32からなる。フレーム12は、図示されていない樹脂ケースに固定されている。第一フレーム30は、金属板を略Uの字に折り曲げた形状である。第一フレーム30は第一プレート34、第二プレート36及び連結部38を備えている。第一プレート34と第二プレート36とは対向してその平面が互いに略平行に向き合っている。第一プレート34及び第二プレート36には、主軸孔40が形成されている。第一プレート34と第二プレート36とは連結部38を介して一体である。連結部38はU字状に折り曲げられている。このU字状部分には、ショックアブソーバ6に取り付けるための図示されていない金具が通される。金具としては、軸、環が例示できる。
第二フレーム32は、第一フレーム30に固定されている。第二フレーム32は第一プレート34と第二プレート36の間であって、第一プレート34の内側面に固定されている。第二フレーム32は、平板状である。第二フレーム32は、第一プレート34の平面にほぼ平行に鋲着されている。第二フレーム32は第一プレート34に固定されていればよく、固定方法は特に制限されない。この実施形態では、第一フレーム30と第二フレーム32とは別体としたが、一体のフレーム12から構成されていてもよい。
第一プレート34及び第二プレート36の主軸孔40には主軸14が回動可能に取り付けられている。主軸14には、ドラム16が一体に固定されている。ドラム16は第一プレート34と第二プレート36との間に配置されている。ドラム16は、主軸14と一体でフレーム12に対して回動可能である。ドラム16には、ストラップ18の一端が固定されている。ストラップ18はドラム16に巻き取られて収容されている。 ドラム16は、軸方向両端に鍔39を備えている。この鍔39は、ドラム16の円筒形状の半径方向外向きに延びている。鍔39はドラム16に巻き取られたストラップ18の軸方向ガイドである。
ラチェット歯車20と第二フレーム32とは第一プレート34を間にして対向して配置されている。ラチェット歯車20は円板形状である。ラチェット歯車20の中心の軸孔に主軸14が通されて一体に固定されている。ラチェット歯車20はその外周に歯21を備えている。この歯21は、ラチェット歯車20の外周に等間隔に複数設けられている。図2では6つの歯21を備えている。ラチェット歯車20はドラム16と一体に回転可能にされている。
図4は、図1に示された巻取機8のレバー22の外観図である。レバー22は、本体41、案内部42及びアーム44を備えている。本体41は略円筒形状であり、その中心に軸孔46が形成されている。案内部42は本体41の略円筒形の外周面から軸孔46に垂直な一方の向きに凸形状に形成されている。アーム44は、本体41の略円筒形の外周面であって、軸孔46を間にして案内部42に対向する位置に形成されている。アーム44は、案内部42とほぼ反対の向きに本体41から延びている。アーム44は軸孔46の軸方向に延びる部分と、その部分から軸孔46に垂直な向きに延びる部分からなっている。
図2に示されているように、支持軸24は第二フレーム32に固定されている。支持軸24は、巻取機8のストラップ繰出口29近傍に位置している。支持軸24は主軸14と平行に配置されている。支持軸24はレバー22の軸孔46に通されている。これによりレバー22は、第二フレーム32に回動可能に支持されている。
ストッパー26は、第二フレーム32に固定されている。ストッパー26は、ラチェット歯車20の歯21の近傍に位置している。ストッパー26は、ラチェット歯車20からラチェット歯車20の半径方向に所定の距離を離されて位置している。レバー22のアーム44の先端は、ラチェット歯車20とストッパー26の間に位置している。レバー22の一方の向きの回動により、アーム44の先端はラチェット歯車20の歯21に係合する。レバー22の他方の向きの回動により、アーム44の先端はストッパー26に当接する。
弾性体28は、第二フレーム32とレバー22との間に位置している。弾性体28は、支持軸24とストッパー26との間でレバー22に当接している。弾性体28は、アーム44がラチェット歯車20からから離れる向きに付勢している。この弾性体28により、アーム44は、ストッパー26に付勢されている。弾性体28としては、コイルバネ、板バネ、ゴムが例示される。
図2では、巻取機8からストラップ18が上方に繰り出されている。レバー22のアーム44は弾性体28によりストッパー26に付勢されている。このため、ラチェット歯車20の回転はアーム44によって阻止されない。ラチェット歯車20及びドラム16が回転してストラップ18が繰り出される。
図5は、図1の巻取機8の内部構造が示された正面概念図である。図5はストラップ繰出方向規制機構19が作動した状態が示されている。図5では、ストラップ18が下方に繰り出されている。繰り出されたストラップ18により、案内部42には下方向きに力が働く。支持軸24を中心に案内部42が下方向きに回動させられる。この回動により、アーム44は弾性体28の付勢力に抗してラチェット歯車20の方に回動させられる。アーム44の先端がラチェット歯車20の歯21に係合してラチェット歯車20の回転が阻止される。ラチェット歯車20と一体のドラム16の回動も阻止される。ドラム16の回転が阻止されるため、ストラップ18が繰り出されなくなる。このストラップ繰出方向規制機構19を作動させるためには、レバー22を回動させる必要がある。レバー22の案内部42を確実に下方向きに回動させられるため、案内部42の先端側をレバー本体41の略円筒形状の外周面より上方に位置させることが好ましい。
このストラップ繰出方向規制機構19により、ストラップ18の下方への繰り出しが阻止される。作業者はストラップ18を水平方向若しくは上方に繰り出すこととなる。フック10が下方の構造物に係止されることが抑止される。この巻取機8は作業者の腰に巻かれる胴ベルト4に取り付けられている。これにより作業者の腰より低い方向にフック10を係合することが抑制される。
この巻取機8は、ストラップ巻取機構47を備えている。この巻取機構47は、ストラップ18を常時巻き取ろうとする機能を有する。。図3に示されているように、ストラップ巻取機構47は、渦巻きバネ48を備えている。この渦巻きバネ48の一端は第二プレート36に固定されている。バネ48の他端は、主軸14に連結されている。この渦巻きバネ48により主軸14及びドラム16には、ストラップ18を巻き戻す回転向きの付勢力が働いている。ストラップ18は、渦巻きバネ48の付勢力に抗して巻取機8から繰り出される。ストラップ18が弛むとその弛んだ長さの分だけ、渦巻きバネ48の付勢力により巻き取られる。このストラップ巻取機構47により、この巻取機8では、作業者の作業中に不必要なストラップ18の弛みが生じない。
フック10が作業者の腰より上方の構造物に係止された巻取機8では、作業者がフック10の係止位置より離れる時に、ストラップ18が繰り出される。作業中に不必要なストラップ18の弛みが生じると、常時巻き取り機能によりストラップ18が巻き取られる。フック10が腰より下方に係止された巻取機8では、ストラップ繰出方向規制機構19によりストラップ18の繰出が制限される。作業者がフック10の係止位置より離れる時に、ストラップ18が繰り出されない。この巻取機8では、ストラップ18の繰り出しのため、フック10を上方に係止することとなる。巻取機8は、ストラップ繰出方向規制機構19及びストラップ巻取機構47を備えることが好ましい。
この巻取機8は、ストラップ巻取ロック機構49を備えている。ストラップ巻取ロック機構49は、常時巻き取り機能をロックする機能を有する。巻取機8のストラップ巻取ロック機構49は、切換レバー50、カム52、ピン54、カム軸56及び弾性体58を備えている。切換レバー50は、本体60の上部に切換つまみ62を備えている。切換レバー50は、本体60の一方の端には長孔64を備えている。本体60の他方の端には先端部66を備えている。カム52は、本体68の略中央部に軸孔70を備えている。一方の端には受け部72を備え、その受け部72に連続して軸孔70側に凹部74を備えている。他方の端には爪76を備えている。
切換レバー50は、図示されていない樹脂ケースに固定されたピン54に、長孔64が摺動可能に取り付けられている。ピン54は第二フレーム32に固定されていても良い。先端部66はカム52の受け部72に当接している。カム52は第二フレーム32に固定されたカム軸56に回動可能に取り付けられている。カム52は弾性体58により爪76がラチェット歯車20の歯21に係合する向きに付勢されている。切換レバー50の先端部66が受け部72に当接して、カム52がラチェット歯車20の歯21に係合する向きへの回動が阻止されている。
切換レバー50の切換つまみ62が右方向に押されると、本体60が右方向に移動する。先端部66がカム52の受け部72から外れ、凹部74の上方に移動する。カム52は、先端部66による回動阻止が解除される。カム52は、弾性体58の付勢より、爪76がラチェット歯車20側へ移動する向きに回動する。爪76がラチェット歯車20の歯21に係合する。これによりラチェット歯車20のストラップ18巻き取り方向の回転が阻止される。このストラップ巻取ロック機構49は、ストラップ18に余裕を持たせ、作業者の作業性を向上させるものである。
この巻取機8では、ストラップ繰出方向規制機構19及びストラップ巻取ロック機構49のラチェット歯車20が兼用されている。ラチェット歯車20の歯21はストラップ18の繰り出し回転向き及び巻き取り回転向きのいずれの向きにも係止面を備えている。この構造では、ストラップ巻取ロック機構49を備えた巻取機8であれば、ストラップ繰出方向規制機構19を加えるための部品点数も少なくできる。ストラップ繰出方向規制機構19は容易に追加することができる。
図6は、図1の巻取機8のストラップ急激繰出防止機構77の概念図である。この巻取機8は、ストラップ急激繰出防止機構77を備えている。ストラップ急激繰出防止機構77は、落下時の急激なストラップ繰り出しを防止する機能を有する。ストラップ急激繰出防止機構77は、遠心爪78、ピン80、弾性体82及び第二フレーム32からなる。遠心爪78は爪84、ピン孔86及び弾性体係止孔88を備えている。第二フレーム32は、中央部が空洞な円板状である。この空洞の中央部の内周面には、遠心爪78の爪84が係合可能な爪受け歯90が形成されている。ピン80は、第二フレーム32側のドラム16の側面に固定されている。このピン80に遠心爪78のピン孔86が回動可能に取り付けられる。弾性体係止孔88には弾性体82の一端が係止される。弾性体82の他端はドラム16の側面に固定されている。この弾性体82により、遠心爪78は主軸14の向きに付勢されている。
ストラップ18を繰り出す急激な回転がドラム16に働くと、ドラム16に回動可能に取り付けられた遠心爪78に遠心力が働く。遠心力により、弾性体82の付勢力に抗して爪84が主軸14から離れる向きに回動させられる。爪84は、第二フレーム32の爪受け歯90に係合する。この係合により、ドラム16のストラップ繰り出し向きの回転が阻止され、急激なストラップ18の繰り出しが阻止される。これにより、作業者が万一落下した際にもストラップ18の繰り出し距離が短くされる。
ストラップ急激繰出防止機構77により、作業者が落下した際のストラップ18の繰り出しが制限される。ストラップ繰出方向規制機構19により、フック10は作業者の上方の建造物に係止される。この二つの機構の組み合わせにより作業者の落下距離を短くできる。更に前述のストラップ巻取機構47を組み合わせることで、作業者の作業の際のストラップ18の繰り出し長さが短くできる。ストラップ繰出方向規制機構19、ストラップ急激繰出防止機構77及びストラップ巻取機構47を備えた巻取機8は作業者の落下距離を最小限にできる。
図7は、本発明の他の実施形態に係る巻取機8が示された概念図である。ここでは、一の実施形態と異なる構成について説明される。一の実施形態と同じ構成についてはその説明が省略される。この実施形態では、巻取機8はレバー92を備えている。
図8は、図7に示された巻取機8のレバー92の外観図である。このレバー92には、案内部42に代えて案内口94が形成されている。案内口94は中央部が開口になっている。案内口94の中央部にストラップ18が通される。
図7に示された弾性体28はアーム44をラチェット歯車20に向けて付勢している。図7ではストラップ18が上方に繰り出されている。ストラップ18が上方に繰り出されると、案内口94を上方へ回動させる力が働く。アーム44は下方へ回動させられる。アーム44は、弾性体28の付勢力に抗してストッパー26に押し当てられる。アーム44は、ラチェット歯車20の歯21との係合が解除されている。これによりストラップ18は繰り出される。案内口94は略四角形の枠体としたが、この形状に限られるものではない。ストラップ18が上方に持ち上げられると、案内口94を上方へ回動させる力が働く形状であればよい。
図示されていないが、ストラップ18が下方に繰り出されると、案内口94には上方へ回動させる力が働かない。弾性体28の付勢力により、アーム44の先端はラチェット歯車20の歯21に係合する。これによりラチェット歯車20及びドラム16は、ストラップ18を繰り出す方向への回転が阻止される。この巻取機8では、通常ストラップ18が繰り出されない状態にある。この巻取機8では、ストラップ18は下方に繰り出すことが防止されている。
この実施形態でも、一実施形態と同様に、ストラップ巻取機構47、ストラップ急激繰出防止機構77及びストラップ巻取ロック機構49と組み合わせることができる。この組み合わせにより、作業者の落下距離は最小限にすることができ、部品点数も少なくできる。
本発明は、電気工事、建設工事及び土木工事他の高所作業に使用される安全帯用巻取機に適用されうる。高所作業で通常使用される主ストラップ用の巻取機について説明されたが、主ストラップのフックの係止替えの間に使用される補助ストラップ用巻取機にも使用されうる。
図1は、本発明の一実施形態に係る巻取機を備えた安全帯が示された概念図である。 図2は、図1の巻取機の内部構造が示された正面概念図である。 図3は、図1の巻取機の内部構造が示された底面図である。 図4は、図1の巻取機のレバーが示された外観図である。 図5は、図1の巻取機の内部構造が示された正面概念図である。 図6は、図1の巻取機のストラップ急激繰出防止機構の概念図である。 図7は、本発明の他の実施形態に係る巻取機が示された概念図である。 図8は、図7の巻取機のレバーが示された外観図である。
符号の説明
2・・・安全帯
4・・・胴ベルト
6・・・ショックアブソーバ
8・・・巻取機
10・・・フック
12・・・フレーム
14・・・主軸
16・・・ドラム
18・・・ストラップ
19・・・ストラップ繰出方向規制機構
20・・・ラチェット歯車
21・・・歯
22・・・レバー
24・・・支持軸
26・・・ストッパー
28・・・弾性体
29・・・ストラップ繰出口
30・・・第一フレーム
32・・・第二フレーム
34・・・第一プレート
36・・・第二プレート
38・・・連結部
39・・・鍔
40・・・主軸孔
41・・・本体
42・・・案内部
44・・・アーム
46・・・軸孔
47・・・ストラップ巻取機構
48・・・渦巻きバネ
49・・・ストラップ巻取ロック機構
50・・・切換レバー
52・・・カム
54・・・ピン
56・・・カム軸
58・・・弾性体
60・・・本体
62・・・切換つまみ
64・・・長孔
66・・・先端部
68・・・本体
70・・・軸孔
72・・・受け部
74・・・凹部
76・・・爪
77・・・ストラップ急激繰出防止機構
78・・・遠心爪
80・・・ピン
82・・・弾性体
84・・・爪
86・・・ピン孔
88・・・弾性体係止孔
90・・・爪受け歯
92・・・レバー
94・・・案内口

Claims (4)

  1. フレームと、フレームに回動可能に取り付けられたドラムと、ドラムに巻かれたストラップと、ストラップ繰出方向規制機構とを備えており、
    このストラップが繰り出されるとドラムが一方の回転向きに回転し、ドラムが他方の回転向きに回転するとストラップが巻き戻されるように構成されており、
    ストラップを下方に繰り出す力を受けるとストラップ繰出方向規制機構がドラムの一方の回転向きの回転を阻止してストラップが繰り出されることを阻止する安全帯用巻取機。
  2. ストラップ繰出方向規制機構が、ドラムと一体に回転可能に取り付けられたラチェット歯車と、フレームに回動可能に取り付けられたレバーと、ラチェット歯車からラチェット歯車の半径方向に所定の距離を離されて位置するストッパーと、弾性体とを備えており、
    ラチェット歯車が、歯を備えており、
    レバーが、本体と、案内部と、アームとを備えており、
    案内部が、ストラップ繰出口近傍に位置しており、
    アームが、ラチェット歯車とストッパーの間に位置しており、
    アームが、弾性体によりストッパーに付勢されており、
    ストラップが下方に繰り出されると案内部が下方に回動させられて、アームが回動してラチェット歯車の歯に係合するように構成されており、
    この係合により、ストラップが繰り出される一方の回転向きへのドラムの回転が阻止される機構である請求項1に記載の安全帯用巻取機。
  3. ストラップ繰出方向規制機構が、ドラムと一体に回転可能に取り付けられたラチェット歯車と、フレームに回動可能に取り付けられたレバーと、ラチェット歯車からラチェット歯車の半径方向に所定の距離を離されて位置するストッパーと、弾性体とを備えており、
    ラチェット歯車が、歯を備えており、
    レバーが、本体と、案内口と、アームとを備えており、
    案内口が、ストラップ繰出口近傍に位置しており、
    アームが、ラチェット歯車とストッパーの間に位置しており、
    アームが、弾性体によりラチェット歯車に付勢されており、ラチェット歯車の歯に係合しており、
    この係合により、ストラップが繰り出される一方の回転向きへのドラムの回転が阻止されており、
    ストラップが、案内口を通されており、
    ストラップが、上方に持ち上げられると案内口が上方に回動させられて、アームが回動してラチェット歯車の歯との係合が解除されるように構成された請求項1に記載の安全帯用巻取機。
  4. 胴ベルトと、胴ベルトに連結された巻取機とを備えており、
    この巻取機が、フレームと、フレームに回動可能に取り付けられたドラムと、ドラムに巻かれたストラップと、ストラップ繰出方向規制機構とを備えており、
    このストラップが繰り出されるとドラムが一方の回転向きに回転し、ドラムが他方の回転向きに回転するとストラップが巻き戻されるように構成されており、
    ストラップを下方に繰り出す力を受けるとストラップ繰出方向規制機構がドラムの一方の回転向きの回転を阻止してストラップが繰り出されることを阻止する安全帯。
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