JP2009160069A - ゲーム装置及び集電装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 集電ピンの磨耗状態の検査に係る作業負荷を軽減し、又は、集電ピンの交換時期の遅れによる大幅な修理やゲーム装置の稼働停止などの不具合を防止する。
【解決手段】 所定の走行面7sと平行な面内に敷設された給電板6に複数の集電ピン61を摺接させて給電板6からの給電を受ける集電装置60において、集電ピン61のうちの少なくとも1の集電ピンである特定ピン61bを、給電板6との摺接による磨耗によって、他の集電ピンである一般ピン61aよりも早く給電板6と接触不良になるように構成し、又は、初期状態においては給電板6に接触せず、集電ピン61が給電板6との摺接による磨耗によって所定長以上短くなったときに給電板6に接触するように位置決めされた追加的な検知ピン61cを備える。
【選択図】 図6
【解決手段】 所定の走行面7sと平行な面内に敷設された給電板6に複数の集電ピン61を摺接させて給電板6からの給電を受ける集電装置60において、集電ピン61のうちの少なくとも1の集電ピンである特定ピン61bを、給電板6との摺接による磨耗によって、他の集電ピンである一般ピン61aよりも早く給電板6と接触不良になるように構成し、又は、初期状態においては給電板6に接触せず、集電ピン61が給電板6との摺接による磨耗によって所定長以上短くなったときに給電板6に接触するように位置決めされた追加的な検知ピン61cを備える。
【選択図】 図6
Description
本発明は、1又は複数の走行体が所定の走行面を走行するゲーム装置及びその走行体に搭載される集電装置に関し、特に、1又は複数の走行体が、走行面に平行な面内に敷設された給電板から電力の供給を受ける集電装置を備えるゲーム装置及び集電装置に関する。
特許文献1は、複数の模型体が配置される上方走行面と、複数の走行体が走行する下方走行面を備えるゲーム装置を開示している。このゲーム装置では、下方走行面を走行する走行体が磁力などを用いて上方走行面の模型体を牽引して走行させるよう構成されているため、上方走行面に設けられた所定のトラック内において、各模型体をある程度自由に走行コースを変えつつ走行させることが可能であり、走行距離が最短となる内側の有利なコース取りを狙って模型体が競り合って密集するなど、より高い迫力で、或いは、より高いリアリティをもって模型体を走行させることが可能である。
ところで、上記ゲーム装置では、下方走行面の天井面(上方走行面の下面)に電源に接続された給電板が敷設されるとともに、各走行体はバネなどの付勢手段による上方への付勢力を受ける複数の集電ピンを有する集電装置を搭載しており、各走行体は、その集電ピンを給電板に摺接させることによって走行等に必要な電力の供給を受ける構成となっている。
また、集電ピンが給電板に摺接する際の摩擦による給電板の磨耗やこれによるゴミの発生等を防ぐため、集電ピンの先端にアールを付けることで摩擦の低減が図られている。
しかし、走行体が走行するうちに、やがては集電ピンの先端が削れてアールは失われていく。そしてアールが失われると、給電板との摩擦は増大し、給電板や集電ピンの先端の磨耗速度は急激に増大することになる。
このため、給電板にすり切れが生じて、その位置では走行体に給電が出来なくなり、又は、給電板の削りかすが下方走行面上に溜まって走行体の走行や位置検出に支障を来たし、又は、集電ピンが短くなって給電板への摺接力が弱くなり、給電板からの受電が不安定になる、等々の現象を生じ、場合によっては、予定した速度で走行体を走行させることが出来なくなったり、ゲームの進行中に走行体が停止してしまうなどの不具合を生じることになる。
上記のような不具合を防ぐには、ゲーム装置を設置する遊戯店舗の従業員などのメンテナンス要員が集電ピンの磨耗状態を日々チェックし、ある程度磨耗が進んでいると判断した時点で新しい集電ピン又は集電装置を発注してその交換をすることが必要である。
しかし、目視によって集電ピンの磨耗状態を適切に判断することは困難であり、ゲーム装置によっては、5〜10台など、多数の走行体が使用される場合があり、遊戯店舗は、磨耗状態のチェックのために相当程度の作業負担を強いられることになる。
また、磨耗状態の判断が適切に出来なかったなどのために集電ピンの交換時期が遅れると、場合によっては、給電板の損傷が大きくなって給電板の取り替えなどの大幅な修理が必要となり、或いは、走行体が停止するなどの不具合を生じて、部品交換までの期間ゲーム装置を稼働できなくなり、遊戯店舗の収益に影響を与えるなどの問題を生じる。
特開平10−216355号公報
本発明は、上述の状況に鑑みてなされたものであり、下記のいずれか一以上の目的を達成するものである。
即ち、本発明の目的は、集電ピンの磨耗状態に基づいて集電ピンの交換時期を告知する手段を設けることにより、メンテナンス要員が集電ピンの磨耗状態をチェックする場合に必要となる作業負担を軽減又は解消することが可能なゲーム装置及び集電装置を提供することにある。
本発明の他の目的は、交換時期の遅れによる大幅な修理やゲーム装置の稼働停止などの問題を防止するために、集電ピンの交換時期を適切に告知することを可能としたゲーム装置及び集電装置を提供することにある。
本発明は、上記問題を解決したものであり、
走行面と、
前記走行面と平行な面内に敷設された給電板と、
前記走行面上を走行する走行体であって、前記給電板に複数の集電ピンを摺接させて前記給電板からの給電を受ける集電装置を搭載した走行体とを備えるゲーム装置であって、
前記複数の集電ピンのうちの少なくとも1の集電ピンは、前記給電板との摺接による磨耗によって、他の集電ピンである一般ピンよりも早く前記給電板と接触不良になるように構成された特定ピンであり、
前記特定ピンの前記給電板への接触状態に基づいて交換時期の到来を告知する交換時期告知手段を更に備えることを特徴とするゲーム装置(請求項1)、又は、
所定の走行面上を走行する走行体に搭載され、前記走行面と平行な面内に敷設された給電板に複数の集電ピンを摺接させて前記給電板からの給電を受ける集電装置であって、
前記複数の集電ピンのうちの少なくとも1の集電ピンは、前記給電板との摺接による磨耗によって、他の集電ピンである一般ピンよりも早く前記給電板と接触不良になるように構成された特定ピンであることを特徴とする集電装置(請求項9)である。
走行面と、
前記走行面と平行な面内に敷設された給電板と、
前記走行面上を走行する走行体であって、前記給電板に複数の集電ピンを摺接させて前記給電板からの給電を受ける集電装置を搭載した走行体とを備えるゲーム装置であって、
前記複数の集電ピンのうちの少なくとも1の集電ピンは、前記給電板との摺接による磨耗によって、他の集電ピンである一般ピンよりも早く前記給電板と接触不良になるように構成された特定ピンであり、
前記特定ピンの前記給電板への接触状態に基づいて交換時期の到来を告知する交換時期告知手段を更に備えることを特徴とするゲーム装置(請求項1)、又は、
所定の走行面上を走行する走行体に搭載され、前記走行面と平行な面内に敷設された給電板に複数の集電ピンを摺接させて前記給電板からの給電を受ける集電装置であって、
前記複数の集電ピンのうちの少なくとも1の集電ピンは、前記給電板との摺接による磨耗によって、他の集電ピンである一般ピンよりも早く前記給電板と接触不良になるように構成された特定ピンであることを特徴とする集電装置(請求項9)である。
本発明では、特定ピンが一般ピンよりも早く給電板と接触不良となるように構成され、特定ピンと給電板との接触状態に基づいて交換時期の到来を告知する交換時期告知手段を備えるため、メンテナンス要員などが目視によって集電ピンの磨耗状態をチェックするなどの作業負荷を軽減又は解消することが可能である。
また、特定ピンが給電板と接触不良になる早さを調整することにより、一般ピンと給電板との接触状態が良好に保たれている十分に早い段階で交換時期の到来が告知されるようにすることが可能であり、従って、集電ピンとの摩擦により給電板に大きな損傷が生じることを防止し、或いは、走行体の走行が不能になるなどの不具合を防止することが可能となる。
本発明における「接触状態」は、集電ピンと給電板(の電極)との電気的な接触の状態であり、「接触不良」は、集電ピンと給電板との電気的な接触が失われた状態や、走行中における集電ピンと給電板との電気的な接触が断続的であり、断線の頻度が一定以上となった状態又は断線が一定時間を越えて継続する状態などとすることができる。
本発明における交換時期告知手段は、特定ピンと給電板の接触状態に基づいて集電ピンの交換時期の到来を告知するものであるが、上記定義における「接触不良」が発生した場合に交換時期の到来を告知することも可能であり、或いは、「接触不良」に至る前の特定の状態を検知した場合に交換時期の到来を告知することも可能である。
本発明において走行体が集電装置により受電する電力は、走行体の走行駆動に使用することが可能であり、或いは、走行体の走行位置の検出その他の情報処理に使用することも可能である。
本発明のゲーム装置は、単一又は複数の走行体が走行面を走行することでゲームが進行するものとすることが可能であり、或いは、単一又は複数の走行体に追従して他の走行面を模型体が走行することでゲームが進行するものとすることも可能である。
本発明では、前記集電ピンが、シースと、前記シース内に部分的に収容され、所定のストロークをもって進退運動することで前記シースからの突出長を変化させることが可能なコンタクト部材と、前記コンタクト部材を突出させる方向に付勢力を作用させる付勢部材とを有し、前記集電ピンは、前記付勢部材による付勢力によって前記コンタクト部材を前記給電板に摺接させるものとすること(請求項2)が可能である。
かかる発明では、コンタクト部材が付勢部材による付勢力をもって給電板に摺接するため、集電ピンと給電板の接触状態をより良好に保つことが可能である。
本発明では、前記特定ピンの長さ寸法を、前記一般ピンの長さ寸法よりも短くすること(請求項3)が可能である。
かかる発明では、特定ピンと一般ピンの磨耗速度が同じであるとすれば、特定ピンの長さ寸法が一般ピンのそれよりも短いため、特定ピンは一般ピンよりも先に給電板との接触状態が悪化することになる。
仮に、一般ピンの方が特定ピンよりも磨耗速度が早いとしても、特定ピンと一般ピンの寸法関係等を適宜調整することで、特定ピンが一般ピンよりも先に給電板との接触状態を悪化させるようにすることは可能である。
従って、特定ピンと給電板との断線頻度が一定以上となった場合や、断線が一定時間以上に渡って継続した場合などに交換時期告知手段が交換時期の到来を告知するものとすることで、ある程度磨耗が進行したけれども、一般ピンと給電板との接触状態は良好に保たれている段階などの適切な段階で交換時期の到来を告知することが可能である。
本発明では、前記特定ピンを前記一般ピンよりも前記給電板から離間した位置に取り付けること(請求項4)が可能である。
かかる発明では、特定ピンと一般ピンの磨耗速度が同じであるとすれば、特定ピンが一般ピンよりも給電板から離間した位置に取り付けられているため、特定ピンは一般ピンよりも先に給電板との接触状態が悪化することになる。
仮に、一般ピンの方が特定ピンよりも磨耗速度が早いとしても、特定ピンの取付位置と、一般ピンの取付位置の位置関係(給電板からの距離)等を適宜調整することで、特定ピンが一般ピンよりも先に給電板との接触状態を悪化させるようにすることは可能である。
従って、特定ピンと給電板との断線頻度が一定以上となった場合や、断線が一定時間以上に渡って継続した場合などに交換時期告知手段が交換時期の到来を告知するものとすることで、ある程度磨耗が進行したけれども、一般ピンと給電板との接触状態は良好に保たれている段階などの適切な段階で交換時期の到来を告知することが可能である。
本発明では、一般ピンと特定ピンの仕様を同一にすることも可能であるため、集電装置の製造に係るコストを低減することが可能である。
本発明では、前記特定ピンの前記ストロークが、前記一般ピンの前記ストロークよりも短くなるよう構成すること(請求項5)が可能である。
かかる発明では、特定ピンと一般ピンの磨耗速度が同じであるとすれば、特定ピンのストロークが一般ピンのそれよりも短いため、特定ピンは一般ピンよりも先に給電板との接触状態が悪化することになる。
仮に、一般ピンの方が特定ピンよりも磨耗速度が早いとしても、特定ピンと一般ピンのストロークの長短関係等を適宜調整することで、特定ピンが一般ピンよりも先に給電板との接触状態を悪化させるようにすることは可能である。
従って、特定ピンと給電板との断線頻度が一定以上となった場合や、断線が一定時間以上に渡って継続した場合などに交換時期告知手段が交換時期の到来を告知するものとすることで、ある程度磨耗が進行したけれども、一般ピンと給電板との接触状態は良好に保たれている段階などの適切な段階で交換時期の到来を告知することが可能である。
本発明では、前記特定ピンの前記付勢部材が、前記一般ピンの前記付勢部材よりも、強い付勢力を前記コンタクト部材に作用させるよう構成すること(請求項6)が可能である。
かかる発明では、例えば、特定ピンと一般ピンの寸法、形状、素材、走行体上での取付位置等を同一とした場合、特定ピンのコンタクト部材は、一般ピンのコンタクト部材よりも強い付勢力をもって給電板に摺接するために、特定ピンの方が一般ピンよりも早く磨耗し、一般ピンよりも先に給電板との接触状態が悪化することになる。
従って、特定ピンと給電板との断線頻度が一定以上となった場合や、断線が一定時間以上に渡って継続した場合などに交換時期告知手段が交換時期の到来を告知するものとすることで、ある程度磨耗が進行したけれども、一般ピンと給電板との接触状態は良好に保たれている段階などの適切な段階で交換時期の到来を告知することが可能である。
本発明では、前記特定ピンの前記コンタクト部材を、前記一般ピンの前記コンタクト部材よりも、磨耗し易い素材により形成すること(請求項7)が可能である。
かかる発明では、例えば、特定ピンのコンタクト部材と一般ピンのコンタクト部材が同じ強さの付勢力をもって給電板に摺接するように構成した場合、特定ピンのコンタクト部材の方が一般ピンのコンタクト部材よりも早く磨耗するために、特定ピンは一般ピンよりも先に給電板との接触状態が悪化することになる。
従って、特定ピンと給電板との断線頻度が一定以上となった場合や、断線が一定時間以上に渡って継続した場合などに交換時期告知手段が交換時期の到来を告知するものとすることで、ある程度磨耗が進行したけれども、一般ピンと給電板との接触状態は良好に保たれている段階などの適切な段階で交換時期の到来を告知することが可能である。
本発明におけるコンタクト部材の素材としては、特定ピンにおいては真鍮やニッケルを使用し、一般ピンにおいてはタングステンを使用する組み合わせを例示することができる。
本発明は、
走行面と、
前記走行面と平行な面内に敷設された給電板と、
前記走行面上を走行する走行体であって、前記給電板に複数の集電ピンを摺接させて前記給電板からの給電を受ける集電装置を搭載した走行体とを備えるゲーム装置であって、
前記走行体は、
初期状態においては前記給電板に接触せず、
前記集電ピンが前記給電板との摺接による磨耗によって所定長以上短くなったときに前記給電板に接触するように位置決めされた磨耗検知ピンと、
前記磨耗検知ピンの前記給電板への接触状態に基づいて交換時期の到来を告知する交換時期告知手段とを更に備えることを特徴とするゲーム装置(請求項8)、又は、
所定の走行面上を走行する走行体に搭載され、前記走行面と平行な面内に敷設された給電板に複数の集電ピンを摺接させて前記給電板からの給電を受ける集電装置であって、
初期状態においては前記給電板に接触せず、
前記集電ピンが前記給電板との摺接による磨耗によって所定長以上短くなったときに前記給電板に接触するように位置決めされた磨耗検知ピンを更に備えることを特徴とする集電装置(請求項10)とすることが可能である。
走行面と、
前記走行面と平行な面内に敷設された給電板と、
前記走行面上を走行する走行体であって、前記給電板に複数の集電ピンを摺接させて前記給電板からの給電を受ける集電装置を搭載した走行体とを備えるゲーム装置であって、
前記走行体は、
初期状態においては前記給電板に接触せず、
前記集電ピンが前記給電板との摺接による磨耗によって所定長以上短くなったときに前記給電板に接触するように位置決めされた磨耗検知ピンと、
前記磨耗検知ピンの前記給電板への接触状態に基づいて交換時期の到来を告知する交換時期告知手段とを更に備えることを特徴とするゲーム装置(請求項8)、又は、
所定の走行面上を走行する走行体に搭載され、前記走行面と平行な面内に敷設された給電板に複数の集電ピンを摺接させて前記給電板からの給電を受ける集電装置であって、
初期状態においては前記給電板に接触せず、
前記集電ピンが前記給電板との摺接による磨耗によって所定長以上短くなったときに前記給電板に接触するように位置決めされた磨耗検知ピンを更に備えることを特徴とする集電装置(請求項10)とすることが可能である。
かかる発明では、集電ピンが一定長以上磨耗したときに磨耗検知ピンが給電板と接触するように構成されているために、集電ピンの磨耗状態を磨耗検知ピンと給電板との接触状態に基づいて検知し、集電ピンの交換時期の到来を告知することが可能である。
なお、本発明の交換時期告知手段は、磨耗検知ピンと給電板との通電を検知した時点で交換時期の到来を告知するものとすることが可能であり、或いは、一定以上の頻度、又は、一定時間以上に渡る連続的な通電を検知したときに交換時期の到来を告知するものとすることも可能である。
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照して説明する。
なお、本発明は、走行面と平行な面内に敷設された給電板から集電ピンを介して給電を受ける1又は複数の走行体が走行面上を走行する任意のゲーム装置に適用されるものであるが、以下の実施形態では、本発明を、第2走行面を走行する複数の走行体による牽引駆動によって第1走行面を複数の模型体が走行することでレース(競馬ゲーム)が展開されるゲーム装置に適用した場合について説明する。
図1(a)は、本発明の第1の実施形態に係る競馬ゲーム装置1の外観構成を示す斜視説明図である。
図示されるように、この競馬ゲーム装置1は、後述の主制御基板21(図9参照)などが収容される筐体中央の略円柱状の装置本体部2と、装置本体部2の周囲に配置され、通信ケーブルなどを介して上記主制御基板21と電気的に接続される複数のサテライト(ゲーム端末)80とを主体に構成されている。
なお、図1(a)では、簡略のために手前の3台のサテライト80のみが示されているが、本実施形態の競馬ゲーム装置1においては、12台のサテライト80が装置本体部2の周囲に配置されているものとする。
図1(b)は、装置本体部2の構成を示す斜視説明図である。
図示されるように、装置本体部2は、円筒状の外側筐体3と、当該外側筐体3の内側に収容され、上下に離間して配置された上面板4と下面板7とからなる2階建て構造とを備えている。
上面板4は、概略円形の形状を有する板状の部材であり、その上側表面である第1走行面4sはサテライト80に位置する遊戯客などから視認することが可能である。第1走行面4sには、レースにおいて複数の模型体30が着順を競って走行する走路であるトラック5が形成されている他、当該トラック5上の模型体30を撮影する複数のフィールドカメラ22a及びゴールカメラ22b、各カメラ22a、22bにより撮影された画像やレースの案内などの情報を表示するモニタ装置23などが配置されている。また、本実施形態では、競馬場の外観をリアルに再現するために、トラック5及びその周辺には、緑色の粉末や繊維等を加工した人工芝材などが敷き詰められている。
なお、図には示されていないが、本実施形態では、各レースにおいてトラック5上を走行する模型体30の台数変更を可能にするために、装置本体部2は、上面板4の外周部等の適宜の箇所に模型体30を収容する収容部を備えることが可能である。
更に、装置本体部2は、現実の競馬と同様のスタートシーンを再現するために、各レースの開始時にスタート地点に配置され、レース中には上面板4の外周部等の適宜の箇所に退避収容される出走ゲートを更に備えることが可能である。この場合の出走ゲートは、特許文献1に開示される出走ゲートと同様の構成とすることができる。
図2(a)は、上面板4から所定距離下方に離間した位置に配置される下面板7を平面視で示す説明図であり、図2(b)は、下面板7の表面における2次元コードCの配列の様子を示す説明図である。
図示されるように、下面板7は、上面板4と同様円形形状を有する板状の部材であり、その上側表面である第2走行面7sのトラック5に対応する領域は、レースにおいて複数の走行体40が走行する走路8とされている。
第2走行面7sの全体又は少なくとも走路8の表面は、第2走行面7sに固定された直交座標であるグローバル座標上における位置座標を記録した多数の2次元コードCが配置された情報配置面とされている。なお、本実施形態では、2次元コードCとしてQRコード(JIS−X−0510)が使用されている。
ここで、QRコードCは、図2(b)に示すように、グローバル座標のXg軸及びYg軸方向にそれぞれ一定間隔をもって行列状に配列されるとともに、各QRコードCは、QRコードC上の直交座標であるQR座標上のXqr軸及びYqr軸方向が、グローバル座標上のXg軸及びYg軸方向と一致する角度で配置されている。
QRコードCは、走行体40に搭載されるカメラ装置46の撮影角及びカメラ装置46から第2走行面7sまでの距離を考慮して、走路8上のどの位置に走行体40が位置する場合でも、カメラ装置46の画角(撮影視野)V内に常に1以上のQRコードCの全体が含まれるサイズ及び間隔で配置されており、後述の走行体制御基板71は、カメラ装置46による撮影画像中のQRコードCに記録された位置情報と、カメラ装置46により撮影された画像に固定された座標系であるカメラ座標(Xc、Yc)上でのそのQRコードCの位置及び角度とに基づいて、グローバル座標上における走行体40の基準点(例えば、中央輪44a、44bの車軸中央位置)Rの位置座標及び角度(進行方向)Fを導出する。なお、撮影画像中における一のQRコードCからの位置情報の取得に失敗した場合における他のQRコードCからの位置情報の取得を可能にするべく、QRコードCは、カメラ装置46の画角V内に常に2以上のQRコードCの全体が含まれるサイズ及び間隔で配置されていることが好ましい。
QRコードCは、例えばポリカーボネイトなどの透明薄板9(図3参照)の一面に上記QRコードCを印刷し、その印刷面を下にした透明薄板9を下面板7上に敷設することにより配置することが好ましく、これにより、走行体40の走行によるQRコードCの毀損等を防ぐことができる。
本実施形態では、QRコードCが配置される情報配置面は、外側筐体3及び上面板4に覆われて、サテライト80に着座した遊戯者からは見えない構造とされており、QRコードCを可視のインクを用いて形成したとしても、装置のデザイン、外観には何らの影響も与えない。従って、可視のインク等により可視のQRコードCを形成することで、印刷等に係る費用を低減し、QRコードCの検査や修復等のメンテナンスを容易化し、及び/又は、赤外線用のカメラ装置を用いる場合と比較してより安価なカメラ装置46を使用することが可能になる。
更に、外側筐体3及び上面板4を遮光性の部材により構成することで、競馬ゲーム装置1が設置される遊戯場における照明などが、カメラ装置46による撮影に影響を与えないようにすることも可能であり、これにより、QRコードCに記録された位置情報の読取安定性を高めることが可能である。
図3は、第1走行面4s及び第2走行面7sに配置された模型体30及び走行体40を側面視で示す説明図である。
図示されるように、模型体30は、台車31と、台車31上に支持柱36を介して取り付けられた模型部分37とから構成されている。
台車31は、前後輪32、33と、台車31の両側部に軸支された中央輪34a、34bとにより第1走行面4s上を走行可能とされており、台車31の下面には、第1走行面4sから若干の間隔をもって2つの回転磁石35a、35bが取り付けられている。
回転磁石35a、35bは、後述の走行体40の回転磁石55a、55bと磁気的に結合し、第2走行面7s上を走行する走行体40に追従して(走行体40と所定の位置関係を保った状態で)模型体30が第1走行面4s上を走行することを可能にする。
また、回転磁石35a、35bは、鉛直方向の軸を中心に回転可能とされ、後述の走行体40の支持台50上に設置された模型制御モータ56a、56bによる回転磁石55a、55bの回転に同期して回転する。回転磁石35a、35bの回転は、支持柱36及び不図示のギア機構を介して模型部分37に伝達される。
模型部分37は、馬(競走馬)及び騎手を象った模型であり、馬の脚や騎手の手足はそれぞれの関節軸の周りに揺動可能とされており、回転磁石35aの回転が支持柱36を介して伝達されると騎手の手足が揺動動作し、回転磁石35bの回転が支持柱36を介して伝達されると馬の前後脚が揺動動作するようになっている。
走行体40は、台車41及び支持台50から構成されている。
台車41には、前後輪42、43と、左右の中央輪44a、44bと、当該中央輪44a、44bをそれぞれ駆動する走行モータ45a、45bとが搭載されており、駆動制御基板76に制御された走行モータ45a、45bが左右の中央輪をそれぞれ独立に駆動することにより、進行方向を変更自在に走行体40を第2走行面7s上で自力走行(自走)させる。
台車41には、更に、下面開口Oを有する空洞部Sの上部において第2走行面7sを垂直に撮影する態様で取り付けられたCCDカメラなどのカメラ装置46と、カメラ装置46の両側部に取り付けられ、カメラ装置46の画角Vを照明する白色LED47と、無線LANによる装置本体部2との通信を行うためのアンテナ48などの機構部品を備えている。
支持台50は、スプリング51による上方への付勢力を受けた状態で台車41の上方に取り付けられている。
支持台50の上面には、前後輪52、53と、左右の中央輪54a、54bとが取り付けられ、これら車輪52〜54は、スプリング51の付勢力により上面板4の下面に当接する。従って、走行体40は、下部の車輪42〜44と、上部の車輪52〜54に挟まれて、上面板4と下面板7の間の走行空間を直立姿勢を維持しながら安定に走行することができる。
支持台50の上部には、回転磁石55a、55b及び模型制御モータ56a、56bが更に取り付けられている
回転磁石55a、55bは、それぞれ模型体30の回転磁石35a、35bに対応する配置をもって上面板4から若干の間隔をもって取り付けられ、模型制御モータ56a、56bの駆動により、鉛直方向の軸を中心に回転動作を行うようになっている。回転磁石55a、55bは、回転磁石35a、35bと磁気的に結合し、走行体40の走行により上面板4上の模型体30を牽引するとともに、回転磁石35a、35bを回転させることによって模型体30の模型部分37における馬の脚や騎手の手足を揺動動作させる。
支持台50には、更に、上述の走行モータ45a、45bや模型制御モータ56a、56b、或いは、後述の走行体制御基板71、撮影制御基板72、LED制御基板73、画像処理基板74、画像メモリ75、駆動制御基板76、模型制御基板77、無線LAN装置78などへの給電を行うための電源基板79が取り付けられており、当該電源基板79には、スプリング51の付勢力によって給電板6に摺接し、これから電力を受電して電源基板79に給電する集電装置60が接続されている。
図4(a)、(b)は、それぞれ、本実施形態の集電装置60に使用される一般ピン61a及び特定ピン61bの一部を切り欠いてその構成を示す説明図である。
図4(a)に示すように、一般ピン61aは、上部の開口62aに連通する中空の内部空間を有する円筒状のシース62と、段差部63aを堺に大径部と小径部とを有し、先端に半球状のアール加工を施され、図上の上下方向に進退移動可能にシース62の内部空間内に部分的に収容された2段円筒状のコンタクト部材63と、コンタクト部材63を上方に向けて付勢するスプリング64と、スプリング64を基端側で固定するストッパー65と、上端においてシース62を嵌合収容し、下端において電源基板79に設けられたソケット式端子に嵌合して接続する端子部材66を有している。
一方、特定ピン61bは、図4(b)に示すように、一般ピン61aと同様のシース62、コンタクト部材63、スプリング64、ストッパー65及び端子部材66から構成されているが、端子部材66へのシース62の収容長が一般ピン61aよりも長くなっているために、特定ピン61bの長さ寸法は一般ピン61aよりも所定寸法D1だけ短くなっている。
なお、上記一般ピン61a及び特定ピン61bを構成する各部材のうち、少なくともコンタクト部材63及び端子部材66には導電性の材料が使用されている。
図5(a)、(b)には、それぞれ、一般ピン61a及び特定ピン61bが、無負荷のときの伸長状態(左側)及び上方からの負荷を受けたときの収縮状態(右側)で示されている。
各図の左側に示すように、一般ピン61a、特定ピン61bともに、無負荷の状態では、スプリング64の付勢力によって段差部63aがシース62の開口62aに当接する位置までコンタクト部材63が押し上げられて大径部のみがシース62に収容された状態となっているが、上方からの負荷を加えることにより、各図の右側に示すように、スプリング64を収縮させて、コンタクト部材63の小径部の全部又は大部分がシース62に収容される位置までコンタクト部材63を移動させることが可能である。なお、本実施形態の一般ピン61a及び特定ピン61bでは、伸長状態(各図の左側)から収縮状態(各図の右側)までのコンタクト部材63の移動可能な距離であるストロークSが、一般ピン61aと特定ピン61bの寸法差D1よりも大きくなるように、コンタクト部材63やスプリング64などの寸法が設定されている。
図6(a)、(b)は、それぞれ、本実施形態の集電装置60を斜視及び側面視で示す説明図である。
図示されるように、集電装置60は、ネジ穴67aへのネジ止めなどの適宜の方法によって支持台50に固定される支持体67と、支持体67に挿通固定された8本の一般ピン61a及び1本の特定ピン61bから構成されている。ここで、8本の一般ピン61a及び1本の特定ピン61bは、それぞれの端子部材66の下端位置を揃えるようにして支持体67に固定されているため、伸長状態(無負荷状態)では特定ピン61bの先端は、一般ピン61aよりも両者の寸法差(D1)だけ低い位置となる。
なお、図示の集電装置60では、2本以上の一般ピン61aが給電板の正負両電極と常に接触を保つことができるようにするために、8本の一般ピン61aが正八角形の頂点位置にそれぞれ配置され、特定ピン61bはその正八角形の中央位置に配置された場合が示されているが、一般ピン61a及び特定ピン61bの本数や配置は、上記以外とすることも可能である。
図7は、走行体40が第2走行面7sに配置されたときの集電ピン61の給電板6への摺接状態を示す説明図であり、図7(a)には、集電装置60の使用開始時点(未磨耗状態)における摺接状態が、図7(b)には、長時間走行体40を走行させることでコンタクト部材63が磨耗して短くなった時点(磨耗状態)における摺接状態が示されている。
図7(a)に示すように、走行体40が第2走行面7s上に配置されると、一般ピン61aの先端が給電板6に当接する。このとき、給電板6への当接力によって一般ピン61aのスプリング64は、ストロークSの範囲内で所定長D2だけ収縮する。このときの収縮長D2が、一般ピン61aと特定ピン61bの寸法差D1よりも大きくなるように走行体40の高さ寸法やスプリング51の強度等を調節しておけば、初期状態において特定ピン61bは、一般ピン61aの場合よりも短い所定長D3(=D2−D1)だけスプリング64を収縮させた状態でその先端を給電板6に当接させることになる。
一方、図7(a)に示す状態で長時間に渡って走行体40を走行させると、コンタクト部材63が先端から徐々に磨耗し、これに伴って、一般ピン61a及び特定ピン61bのスプリング64の収縮長D2、D3が短くなっていき、やがては、図7(b)に示すように、特定ピン61bのスプリング64の収縮長がゼロまたはそれに近い状態(段差部63aが開口62aに接触又は近接した状態)となり、そのために、特定ピン61bと給電板6が断線となる頻度が高くなり、或いは、断線状態が継続する時間が長くなるなど、特定ピン61bと給電板6の接触状態が不安定化する。
従って、上記のような特定ピン61bの不安定な接触状態(所定頻度以上での断線や所定時間以上に渡って継続する断線など)が検知されたことを契機に集電ピン61の交換を促す告知を行うことで、図7(b)の状態、或いはそれ以上にコンタクト部材63が磨耗した状態で走行体40が使用されないようにすることが可能になる。
なお、図7(b)の状態においても、一般ピン61aのスプリング64の収縮長D2は有限の値であり、一般ピン61aの給電板6への接触状態は安定に保たれている。
また、本実施形態の集電装置60では、一般ピン61aのスプリング64の方が特定ピン61bのスプリング64よりも収縮長が大きく、従って、一般ピン61aの方が特定ピン61bよりもコンタクト部材63の給電板6への当接力は大きくなるため、一般ピン61aのコンタクト部材63の方が特定ピン61bのコンタクト部材63よりも速い速度で磨耗していくことになるが、一般ピン61aと特定ピン61bの寸法差D1や未磨耗状態におけるスプリング64の収縮長D2(D3)、コンタクト部材63の材質等を適切に選定することにより、所定長の磨耗が生じたときに、図7(b)に示す状態となるようにすることは可能である。
また、図7では、一般ピン61a及び特定ピン61bのコンタクト部材63の半球状のアールの殆どが消失した時点で特定ピン61bと給電板6の接触状態が不安定化する場合が示されているが、ストロークSや一般ピン61aと特定ピン61bの寸法差D1等を適宜調整することで、どの程度の磨耗が生じたときに特定ピン61bと給電板6の接触状態が不安定化するかを調整することが可能であり、より磨耗の程度が軽い段階で交換時期の到来を告知することが可能である。
図8(a)は、給電板6の全体を平面視で示す説明図である。
図8(a)に示されるように、本実施形態の給電板6は、トラック5の形状に合わせて形成された多数の(図ではA〜Fの6枚)給電板パネル6aが敷き詰められて構成されている。
これらの給電パネル6aの下面には、図8(b)に示されるように、所定の方向に延在するストライプ状の正電極パターンPEと負電極パターンNEが、それぞれ所定の間隔を置いて平行に配列されており、隣接する給電パネル6aの正電極パターンPEと正電極パターンPE、負電極パターンNEと負電極パターンNEは、それぞれ、トラックの両縁で給電パネルをまたぐジャンパー線Jによって電気的に接続されている。また、給電パネル6aの上面には、下面の正負電極パターンPE、NEと直交する方向に、それぞれ1又は複数のストライプ状の正電極パターンと負電極パターンが配列されている。下面の各正電極パターンPEと上面の正電極パターンは不図示のスルーホールによって電気的に接続され、下面の各負電極パターンNEと上面の負電極パターンは不図示のスルーホールによって電気的に接続されている。従って、給電板6の少なくとも一つの給電パネル6aにおける正電極パターンPE及び負電極パターンNEにそれぞれ正負の電源を接続することにより、給電板6を構成する全ての給電パネル6aにおいて下面の正負電極パターンPE、NEから正負の電源電圧を供給することが可能である。
図1(a)に戻って、各サテライト80は、それぞれ同一の構成を有しており、図示されるように、アミューズメントセンターなどの遊戯場の床面に設置され、図示省略の椅子などに腰掛けた遊戯者の足や荷物を乗せる台部材から上方に向って立設される脚部82と、その脚部の上端側で支持されるテーブル部84とを主体に構成されている。
そして、脚部82には、メダル払出口83が設けられており、テーブル部84には、レースの進行に関する各種情報等を表示するとともに遊戯者によるタッチ操作を検出するタッチパネル式モニタ85、実況放送やファンファーレ、BGMなどの各種演出用の音響を出力するスピーカ86、メダルを投入するためのメダル投入口87及び獲得したメダルの払い出しを行うペイアウトボタン88などが設けられている。また、各サテライト80の内部には、上記メダル払出口83にメダルを払い出すためのメダル払出装置83aや、メダル投入口87から投入されたメダルを検出してその枚数をカウントするメダルセンサ87a等の機構部品が収容されている。
各サテライト80では、レースにおいてトラック5を走行する模型体30の着順などについての投票がタッチパネル式モニタ85への操作によって受け付けられ、その投票が当選となって配当を受け取る権利が発生した場合には、獲得したメダル枚数をクレジットメダル枚数値として記憶管理するようにされており、そのクレジットメダルを用いてベットすることが可能である。また、メダルを受け取りたい場合には、ペイアウトボタン88を押下することでクレジットメダル枚数値に対応した枚数のメダルをメダル払出口83から払い出させることが可能である。
また、図1(a)に示すように、装置本体部2の側部には4本の支柱部材10が立設され、その上端にはリング状の天井部材11が取り付けられている。支柱部材10及び天井部材11には、上方からトラック5の俯瞰映像を撮影する天井カメラ24、実況放送やファンファーレやBGMなどの各種演出用の音響を出力するスピーカ25、各種演出用の発光を行う照明装置26などが設けられている。
なお、本実施形態では、上面板4に形成されたトラック5が、サテライト80に着席した遊戯者から見下ろすことができるように、テーブル部84よりも下方位置に配置されており、各サテライト80に着席した遊戯者は、現実の競馬場のゴンドラ席からトラックを見下ろす感覚と同様の感覚をもってレースを観戦することが可能である。
また、図1(b)に示すように、装置本体部2の側面には、収容扉2aが設けられている。この収容扉2a内には、この競馬ゲーム装置1の各種保守点検用に係るスイッチや表示器などを備えたメンテナンスパネル29が収容されている。
図1(c)は、メンテナンスパネル29の構成を示す説明図である。
図示されるように、このメンテナンスパネル29には、保守点検用の種々のスイッチや表示器が設けられており、特に、本実施形態では、集電装置60乃至集電ピン61の交換時期の到来を告知するための告知器29aが設けられている。
本実施形態の告知器29aは、例えば、LEDなどで構成される複数の発光部n1〜n10を備えている。発光部n1〜n10の個数は、競馬ゲーム装置1で使用可能な走行体40の最大数(例えば10台)と同数とすることができ、個々の走行体40に識別用の番号(例えば「1」〜「10」)を付したラベルを貼着し、各発光部n1〜n10は、それぞれ対応する番号の走行体40において特定ピン61bの給電板6に対する接触状態の不安定化が検出された場合に点灯するように構成することで、どの走行体40について交換時期が到来したかを一目で判るようにすることが可能である。
図9は、競馬ゲーム装置1のハードウェアの概略構成を示す説明図である。
図示されるように、本実施形態の競馬ゲーム装置1では、装置本体部2が主制御基板21を備え、各走行体40が走行体制御基板71を備え、各サテライト80がサテライト制御基板81を備えており、配線ケーブルや無線LAN回線などによって主制御基板21、各走行体制御基板71及び各サテライト制御基板81の間でのデータの送受信が可能とされている。なお、主制御基板21、走行体制御基板71及びサテライト制御基板81は、それぞれ、CPUや、ROM、RAM、ハードディスクなどの記録装置を備える情報処理装置である。
主制御基板21には、フィールドカメラ22a、ゴールカメラ22b、モニタ装置23、天井カメラ24、スピーカ25、照明装置26、通信装置27、無線LAN装置28、メンテナンスパネル29などが接続されており、主制御基板21は、レースの進行に合わせてこれらの装置を駆動制御するとともに、その記録装置に記録される馬データに基づいて、各走行体40についての走行データの生成やオッズの決定を行い、各走行体制御基板71から送信される走行体40の位置データに基づいて着順を決定するなどの処理を行うことにより、競馬ゲームの進行を制御する。
ここで、上記馬データは、複数の競走馬の名称(馬名)やレースの強さに関するパラメータである走行能力値などのデータから構成される。馬名は、実在の競走馬と同一の名称を使用しても良いが、本実施形態では、現実の競馬に余り詳しくない遊戯者にも遊戯を楽しんで貰えるように、各競走馬にはオリジナル(架空)の馬名が使用されている。走行能力値は、レースによらず各競走馬について固定の値を用いても良く、或いは、走行コースの長短、各レースについて設定される天候、馬場条件との適性などに応じて走行能力値を増減させることで、レース毎のレース展開の多様性を高めることが可能である。また、競馬ゲーム装置1で頻繁に遊戯を行う遊戯者がより適切な予想を出来るようにするために、過去の戦績に応じて走行能力値を増減させるなども可能である。
馬データには、トラック5上に配置される模型体30の台数(例えば、6〜10)と同数の競走馬についてのデータを記録しても良いが、それよりも多数(例えば、100頭)の競走馬についてのデータを記録しておけば、レース毎に異なる競走馬を出走させる(模型体30に割り当てる)ことにより、レースの多様性を高めることができる。
また、主制御基板21は、トラック5上に配置される各模型体30に馬データとして記録されるいずれかの競走馬を割り当てるとともに、割り当てた競走馬についての走行能力値やレース展開を多様化するための乱数などを用いた適宜のアルゴリズムに従って走行データを生成する。この走行データは、レース開始からゴールまでの経過時間に対する各走行体40の走路8上における位置座標を指定するものとすることができる。
模型体30の着順は、各走行体40から送信される各走行体40の時々刻々の第2走行面7s上における位置座標に基づいて、各模型体30がゴールした時刻の先後を特定することにより決定される。ここで、上記走行データに基づいて着順を決定するのではなく、現実の走行体40の走行位置データに基づいて着順を決定するものとしたのは、何らかの原因により走行データと異なる着順で各模型体30がゴールした場合におけるトラブル等の発生を回避するためである。
サテライト制御基板81には、メダル払出装置83a、タッチパネル式モニタ85、スピーカ86、メダルセンサ87a、ペイアウトボタン88、通信装置89などが接続されており、サテライト制御基板81は、タッチパネル式モニタ85における画像表示並びに遊戯者によるタッチ入力の検出、スピーカ86における音声出力、メダル投入口87に投入されたメダルのメダルセンサ87aにおける計数処理、配当の払い出しやペイアウトボタン88の操作に基づくメダル払出のためのメダル払出装置83aの制御などの処理を実行する。
より具体的には、サテライト制御基板81は、主制御基板21から送信されるデータに基づいて、各レースについて主制御基板21が各模型体30に割り当てた競走馬の馬名やオッズなどをタッチパネル式モニタ85に表示させ、タッチパネル式モニタ85に対する遊戯者の操作を検出して投票の受付を実行し、各レースの終了後に主制御基板21から送信される着順データが投票において指定された着順と一致しているか否かにより当選の有無を判定し、当選している場合には、当選となった投票において対価とされたメダル枚数やオッズなどに基づいて算出される枚数のメダルを配当としてメダル払出口83から払い出し、或いは、クレジットメダル計数値を増分するなどの処理を実行する。
各走行体制御基板71には、撮影制御基板72、LED制御基板73、画像処理基板(FPGA)74、画像メモリ75、駆動制御基板76、模型制御基板77、無線LAN装置78、電源基板79などが接続されている。
撮影制御基板72は、カメラ装置46による撮影動作の制御を行うものであり、本実施形態では、撮影制御基板72の制御により、カメラ装置46は、1秒間に2〜200回程度の頻度で情報配置面である第2走行面7s上のQRコードCを高速撮影する。
LED制御基板73は、白色LED47を点灯制御し、カメラ装置46の撮影に必要な照明光を情報配置面に照射する処理を実行する。
画像処理基板74は、カメラ装置46により撮影された各画像を走査することで、各画像に含まれる各QRコードCの3頂点に配置されたマーカーを抽出する処理を実行し、また、走行体制御基板71により抽出された撮影画像中のQRコードCをデコードする処理を実行する。
画像メモリ75は、カメラ装置46により撮影された画像を一時的に記録するものである。
駆動制御基板76及び模型制御基板77は、走行体制御基板71からの制御信号に従って、それぞれ走行モータ45a、45b及び模型制御モータ56a、56bの駆動制御を行うものである。
走行体制御基板71は、画像処理基板74が抽出したマーカーからQRコードCを抽出する処理を行うとともに、そのQRコードCから取得されるグローバル座標上での位置座標と、そのQRコードのカメラ座標上での位置及び角度とに基づいて、グローバル座標上での走行体40の基準点Rの位置座標及び角度Fを特定し、当該位置座標及び角度Fを用いて主制御基板から受信した走行データに従った正確な走行コースで走行体40を走行させるべく、駆動制御基板76に所定の制御信号を送信する。
無線LAN装置78は、各レース実行前の所定のタイミングで主制御基板21において生成された走行データを受信し、レース中において走行体制御基板71が導出する走行体40の基準点Rのグローバル座標上での位置座標、又は、当該位置座標及び角度Fを主制御基板21に送信するなどの処理を実行する。
電源基板79は、集電装置60を介して給電板6から受電した電力を走行モータ45a、45bや模型制御モータ56a、56b、或いは、走行体制御基板71、撮影制御基板72、LED制御基板73、画像処理基板74、画像メモリ75、駆動制御基板76、模型制御基板77、無線LAN装置78などに供給する。
また、電源基板79は、特定ピン61bの電圧値(特定ピン61bと正又は負電極パターンPE、NEとの電位差)を計測するための電圧センサーを備えており、走行制御基板61から計測信号を受信したタイミングでの特定ピン61bの電圧値を走行制御基板61に通知する処理を実行する。
図10は、主制御基板21及び各走行体制御基板71が、それぞれの記録装置に記録されたプログラムを実行することにより実現される集電装置60乃至集電ピン61の交換時期の告知を行うための機能ブロックを示す説明図である。
図示されるように、本実施形態の競馬ゲーム装置1は、各走行体40で実現される交換時期検出部90と、装置本体部2で実現される交換時期告知部95を備えている。
交換時期検出部90は、電圧計測部91、設定値記憶部92、交換時期判定部93、信号送信部94を備えている。
ここで、電圧計測部91は、走行体制御基板71が内蔵するタイマーにより計測される所定時間(例えば、1〜500mm秒など)毎に電源基板79に計測信号を送信し、電源基板79において計測される特定ピン61bの電圧値を取得する処理を実行する。
設定値記憶部92は、特定ピン61bと給電板6の接触状態の不安定化を判定するために使用する基準電圧値+RV及び−RV、並びに、基準回数RNを記憶するものである。なお、本実施形態における基準電圧値+RV及び−RVには、それぞれ、正負電極パターンPE、NEに印加される電源電圧値の1/2程度の値が使用され、基準回数RNには5〜100程度の適宜の値が使用される。なお、装置本体部2の適宜の箇所に設定部を設け、基準電圧値+RV、−RV及び/又は基準回数RNの値を遊戯店舗等において調整できるようにすることも可能である。
交換時期判定部93は、上記電圧計測部91により取得された特定ピン61bの電圧値が−RV〜+RVの範囲内にあるか否か、即ち、特定ピン61bが断線状態と見なせるか否かの電圧値判定と、電圧値判定における断線状態の判定が基準回数RN以上に渡って連続して計測されたか否か、即ち、特定ピン61bの接触状態が不安定になったと見なせるか否かの回数判定を反復して実行する。
信号送信部94は、交換時期判定部93において接触状態の不安定が判定された場合に当該判定の結果及び走行体40を識別するための情報を無線LAN装置78を介して交換時期告知部95に送信する処理を実行する。
交換時期告知部95は、走行体40から上記情報を受信した場合に動作し、当該信号により識別される走行体40に対応する発光部n1〜n10を点灯させる処理を実行する。
図11は、各走行体40の交換時期検出部90及び交換時期告知部95において実行される交換時期告知手順を示すフローチャートである。
図示のように、交換時期検出手順は、例えば、競馬ゲーム装置1の電源が投入されて稼動状態になった場合に開始され、カウンタCの初期化処理(ステップS10)が実行された後に、ステップS11及びステップS12において、電圧計測部91が、所定時間が経過する毎に特定ピン61bの電圧値Vを取得する。
続くステップS13では、交換時期判定部93が動作し、上記ステップS12で取得された電圧値Vを設定値記憶部92に記憶されている基準電圧値+RV、−RVと比較する電圧値判定を実行し、当該電圧値Vが−RV<V<+RVを満たしている場合には処理をステップS14に移行させ、そうでなければ処理をステップS10に復帰させる。
ステップS14では、カウンタCの増分処理が実行され、その後、ステップS15において、交換時期判定部93がカウンタCを設定値記憶部92に記憶されている基準回数RNと比較する回数判定を実行し、カウンタCが基準回数RN以上の場合には、処理をステップS16に移行させ、そうでなければ処理をステップS11に復帰させる。
そして、ステップS16では、信号送信部94が交換時期が到来した旨を走行体40の識別情報とともに交換時期告知部95に通知する処理を実行し、ステップS17では、この通知を受けた交換時期告知部95が、該当する走行体40に対応する発光部n1〜n10を点灯させる処理を実行する。
図12(a)は、本発明の他の実施形態に係る集電装置60aを側面視で示す説明図である。
集電装置60aは、特定ピン61bを構成する各部材の材質、寸法等が一般ピン61aと同一とされる一方で、支持体67に対する特定ピン61bの取付位置が一般ピン61aよりも所定長D4だけ下方とされ、従って、給電板6からの距離が特定ピン61bの方が一般ピン61aよりも同寸法D4だけ大きくなっている点を除いて上記実施形態における集電装置60と同一の構成を有している。
集電装置60aでは、特定ピン61bの端子部材66の下端位置が一般ピン61aの端子部材66よりも位置が低くなっているため、電源基板79のソケット式端子をこれに適合した形状、配置とすることが必要ではあるが、給電板6からの距離が特定ピン61bの方が一般ピン61aよりも大きいために、給電板6との摺接による磨耗により、特定ピン61bの方が一般ピン61aよりも早く給電板6との接触状態を悪化させるようにすることが可能である。従って、集電装置60aは上記した実施形態における集電装置60と同様の態様で使用し、同様の効果を達成することが可能である。
図12(b)は、本発明の更に他の実施形態に係る集電装置60bの側面を一部切り欠いて示す説明図である。
集電装置60bは、特定ピン61bを構成するコンタクト部材63を除く各部材の材質、寸法が一般ピン61aと同一とされる一方で、特定ピン61bのコンタクト部材63における小径部の長さ寸法が一般ピン61aのコンタクト部材63よりも所定長D5だけ短くなっており、そのために、特定ピン61bのストロークが一般ピン61aのそれよりも同寸法D5だけ短くなっている点を除いて上記実施形態における集電装置60と同一の構成を有している。
集電装置60bでは、特定ピン61bのストロークが一般ピン61aのそれよりも短いために、給電板6との摺接による磨耗により、特定ピン61bの方が一般ピン61aよりも早く給電板6との接触状態を悪化させるようにすることが可能である。従って、集電装置60bは上記した実施形態における集電装置60と同様の態様で使用し、同様の効果を達成することが可能である。
図12(c)は、本発明の更に他の実施形態に係る集電装置60cの側面を一部切り欠いて示す説明図である。
集電装置60cは、特定ピン61bを構成するスプリング64を除く各部材の材質、寸法が一般ピン61aと同一とされる一方で、特定ピン61bのスプリング64に一般ピン61aのそれよりも強度(バネ定数)の大きいものが使用されている点を除いて上記実施形態における集電装置60と同一の構成を有している。
集電装置60cでは、特定ピン61bのスプリング64による付勢力が一般ピン61aのそれよりも大きいために、給電板6との摺動により特定ピン61bのコンタクト部材63が一般ピン61aのコンタクト部材63よりも早く磨耗し、特定ピン61bの方が一般ピン61aよりも早く給電板6との接触状態が悪化する。従って、集電装置60cは上記した実施形態における集電装置60と同様の態様で使用し、同様の効果を達成することが可能である。
図12(d)は、本発明の更に他の実施形態に係る集電装置60dの側面を一部切り欠いて示す説明図である。
集電装置60dは、特定ピン61bを構成するコンタクト部材63を除く各部材の材質、寸法が一般ピン61aと同一とされるとともに、一般ピン61aのコンタクト部材63がタングステンなどの耐磨耗性の高い素材で形成され、特定ピン61bのコンタクト部材63がそれよりも耐磨耗性に劣る真鍮やニッケルなどの素材で形成されている点を除いて上記実施形態における集電装置60と同一の構成を有している。
集電装置60dでは、給電板6との摺動により、特定ピン61bのコンタクト部材63が一般ピン61aのコンタクト部材63よりも早く磨耗していくため、特定ピン61bの方が一般ピン61aよりも早く給電板6との接触状態が悪化する。従って、集電装置60dは上記した実施形態における集電装置60と同様の態様で使用し、同様の効果を達成することが可能である。
図13(a)、(b)は、本発明の更に他の実施形態に係る集電装置60eの構成を斜視及び側面視で示す説明図である。
集電装置60eでは、集電装置60における特定ピン61bに代えて磨耗検知ピン61cが支持体67の中心位置に取り付けられているが、この磨耗検知ピン61cは、集電装置60の特定ピン61bよりも更に長さ寸法が小さくされている点を除いて、集電装置60の特定ピン61bと同一構成とすることが可能である。より具体的には、磨耗検知ピン61cと一般ピン61aの長さ寸法差D6は、初期状態で走行体40を第2走行面7s上に配置したときの一般ピン61aの収縮長D2に交換時期の到来を告知すべき時点における一般ピン61aの磨耗長を合算した値とすることができる。
集電装置60eでは、初期状態で走行体40を第2走行面7s上に配置した時点では、磨耗検知ピン61cと一般ピン61aの寸法差D6が、そのときの一般ピン61aの収縮長D2よりも大きいため、磨耗検知ピン61cは給電板6に接触しない。しかし、磨耗によって一般ピン61aの長さ寸法が短くなるにつれてその寸法差D6は小さくなっていき、やがては、磨耗検知ピン61cの先端が給電板6に接触することになる。
従って、磨耗検知ピン61cと給電板6との通電が検出された時点、或いは、一定以上の頻度で磨耗検知ピン61cと給電板6との通電が検出された時点などに交換時期判定部93が接触状態の不安定を判定するものとすれば、上記した実施形態と同様にして、集電装置60e又は集電ピン61の交換時期の到来を適切に通知することが可能である。
なお、集電装置60eでは、磨耗検知ピン61cは給電板6からの受電を目的とする部材ではないため、磨耗検知ピン61cの端子部材66は電源基板79において磨耗検知ピン61cの電圧値を計測するための電圧センサーにのみ接続され、走行モータ45a、45bその他の走行体40の機構部品への給電回路には接続されないものとすることが可能である。或いは、磨耗検知ピン61cの電圧値を計測するための電圧センサーを支持体67等に収容するのであれば、端子部材66を省略して磨耗検知ピン61cを構成することも可能である。
以上、例示的な実施形態に基づいて本発明を説明したが、本発明は上記実施形態により限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載内において種々の変更、改変を行うことが可能である。
例えば、上記した実施形態では、一般ピン61aと、それぞれ、長さ寸法、取付位置、ストローク、スプリングの強度及びコンタクト部材の素材のみが相違する特定ピン61bを使用した集電装置60、60a〜60dを例として説明したが、長さ寸法、取付位置、ストローク、スプリングの強度及びコンタクト部材の素材のうちの複数の要素が一般ピン61aと相違する特定ピン61bを使用した場合も上記した実施形態と同様の効果を達成する集電装置、走行体乃至ゲーム装置を実現することが可能である。
また、上記した実施形態では、特定ピン61bの電圧値が所定範囲内である場合に特定ピン61bと給電板6とが断線状態であるとの判定を行い、その判定が所定回数以上連続した場合に特定ピン61bと給電板6の接触状態が不安定化したものとして、交換時期の到来の告知を行う場合を例として説明したが、特定ピン61b又は磨耗検知ピン61cと給電板との接触状態に基づいて、集電装置乃至集電ピンの交換を行うことが好ましいと考えられる時点において交換時期の到来の告知がなされるものである限り、上記した実施形態と異なる他の任意の条件が成立したときに交換時期の到来の告知を行うものとすることが可能である。
また、上記実施形態では、走行体40が走行する走行空間の天井面に給電板6が敷設された場合を例として説明したが、給電板6は第2走行面7s上に敷設するなど、走行体40が走行する走行面(第2走行面7s)に平行な他の面に敷設することも可能である。
また、上記実施形態では、本発明を競馬ゲームに適用した場合を例として説明したが、本発明は、サッカーゲームやバスケットゲームなど、2つのチームに分かれてプレーヤーが自分の走行体を操縦して相手ゴールにボールを運ぶゲームに適用することも可能である。
その他、上記した実施形態における装置構成や機能構成、具体的な処理の内容、手順等は単なる例として記載したものであり、本発明はこれらにより限定されない。
1・・・競馬ゲーム装置、2・・・装置本体部、2a・・・収容扉、3・・・外側筐体、4・・・上面板、4s・・・第1走行面、5・・・トラック、6・・・給電板、6a、6b・・・給電板パネル、7・・・下面板、7s・・・第2走行面、8・・・走路、9・・・透明薄板、10・・・支柱部材、11・・・天井部材、21・・・主制御基板、22a・・・フィールドカメラ、22b・・・ゴールカメラ、23・・・モニタ装置、24・・・天井カメラ、25・・・スピーカ、26・・・照明装置、27・・・通信装置、28・・・無線LAN装置、29・・・メンテナンスパネル、29a・・・告知器、30・・・模型体、31・・・台車、32・・・前輪、33・・・後輪、34a、34b・・・中央輪、35a、35b・・・回転磁石、36・・・支持柱、37・・・模型部分、40・・・走行体、41・・・台車、42・・・前輪、43・・・後輪、44a、44b・・・中央輪、45a、45b・・・走行モータ、46・・・カメラ装置、47・・・白色LED、48・・・アンテナ、50・・・支持台、51・・・スプリング、52・・・前輪、53・・・後輪、54a、54b・・・中央輪、55a、55b・・・回転磁石、56a、56b・・・模型制御モータ、60、60a〜60e・・・集電装置、61・・・集電ピン、61a・・・一般ピン、61b・・・特定ピン、61c・・・磨耗検知ピン、62・・・シース、62a・・・開口、63・・・コンタクト部材、63a・・・段差部、64・・・スプリング、65・・・ストッパー、66・・・端子部材、67・・・支持体、67a・・・ネジ穴、71・・・走行体制御基板、72・・・撮影制御基板、73・・・LED制御基板、74・・・画像処理基板、75・・・画像メモリ、76・・・駆動制御基板、77・・・模型制御基板、78・・・無線LAN装置、79・・・電源基板、80・・・サテライト、81・・・サテライト制御基板、82・・・脚部、83・・・メダル払出口、83a・・・メダル払出装置、84・・・テーブル部、85・・・タッチパネル式モニタ、86・・・スピーカ、87・・・メダル投入口、87a・・・メダルセンサ、88・・・ペイアウトボタン、89・・・通信装置、90・・・交換時期検出部、91・・・電圧計測部、92・・・設定値記憶部、93・・・交換時期判定部、94・・・信号送信部、95・・・交換時期告知部
Claims (10)
- 走行面と、
前記走行面と平行な面内に敷設された給電板と、
前記走行面上を走行する走行体であって、前記給電板に複数の集電ピンを摺接させて前記給電板からの給電を受ける集電装置を搭載した走行体とを備えるゲーム装置であって、
前記複数の集電ピンのうちの少なくとも1の集電ピンは、前記給電板との摺接による磨耗によって、他の集電ピンである一般ピンよりも早く前記給電板と接触不良になるように構成された特定ピンであり、
前記特定ピンの前記給電板への接触状態に基づいて交換時期の到来を告知する交換時期告知手段を更に備えることを特徴とするゲーム装置。 - 前記集電ピンが、シースと、前記シース内に部分的に収容され、所定のストロークをもって進退運動することで前記シースからの突出長を変化させることが可能なコンタクト部材と、前記コンタクト部材を突出させる方向に付勢力を作用させる付勢部材とを有し、
前記集電ピンは、前記付勢部材による付勢力によって前記コンタクト部材を前記給電板に摺接させることを特徴とする請求項1に記載のゲーム装置。 - 前記特定ピンの長さ寸法が、前記一般ピンの長さ寸法よりも短いことを特徴とする請求項2に記載のゲーム装置。
- 前記特定ピンが、前記一般ピンよりも前記給電板から離間した位置に取り付けられていることを特徴とする請求項2又は3に記載のゲーム装置。
- 前記特定ピンの前記ストロークが、前記一般ピンの前記ストロークよりも短いことを特徴とする請求項2〜4のいずれか一項に記載のゲーム装置。
- 前記特定ピンの前記付勢部材が、前記一般ピンの前記付勢部材よりも、強い付勢力を前記コンタクト部材に作用させることを特徴とする請求項2〜5のいずれか一項に記載のゲーム装置。
- 前記特定ピンの前記コンタクト部材が、前記一般ピンの前記コンタクト部材よりも、磨耗し易い素材により形成されていることを特徴とする請求項2〜6のいずれか一項に記載のゲーム装置。
- 走行面と、
前記走行面と平行な面内に敷設された給電板と、
前記走行面上を走行する走行体であって、前記給電板に複数の集電ピンを摺接させて前記給電板からの給電を受ける集電装置を搭載した走行体とを備えるゲーム装置であって、
前記走行体は、
初期状態においては前記給電板に接触せず、
前記集電ピンが前記給電板との摺接による磨耗によって所定長以上短くなったときに前記給電板に接触するように位置決めされた磨耗検知ピンと、
前記磨耗検知ピンの前記給電板への接触状態に基づいて交換時期の到来を告知する交換時期告知手段とを更に備えることを特徴とするゲーム装置。 - 所定の走行面上を走行する走行体に搭載され、前記走行面と平行な面内に敷設された給電板に複数の集電ピンを摺接させて前記給電板からの給電を受ける集電装置であって、
前記複数の集電ピンのうちの少なくとも1の集電ピンは、前記給電板との摺接による磨耗によって、他の集電ピンである一般ピンよりも早く前記給電板と接触不良になるように構成された特定ピンであることを特徴とする集電装置。 - 所定の走行面上を走行する走行体に搭載され、前記走行面と平行な面内に敷設された給電板に複数の集電ピンを摺接させて前記給電板からの給電を受ける集電装置であって、
初期状態においては前記給電板に接触せず、
前記集電ピンが前記給電板との摺接による磨耗によって所定長以上短くなったときに前記給電板に接触するように位置決めされた磨耗検知ピンを更に備えることを特徴とする集電装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007340123A JP2009160069A (ja) | 2007-12-28 | 2007-12-28 | ゲーム装置及び集電装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2007340123A JP2009160069A (ja) | 2007-12-28 | 2007-12-28 | ゲーム装置及び集電装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2009160069A true JP2009160069A (ja) | 2009-07-23 |
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Family Applications (1)
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JP2007340123A Withdrawn JP2009160069A (ja) | 2007-12-28 | 2007-12-28 | ゲーム装置及び集電装置 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2009160069A (ja) |
-
2007
- 2007-12-28 JP JP2007340123A patent/JP2009160069A/ja not_active Withdrawn
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