JP2009159594A - サブフロー設定方法及びそのための移動通信システム - Google Patents

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Abstract

【課題】無線接続網でサブフロー(sub−flows)を設定する方法及びそのための移動通信システムを提供すること。
【解決手段】本発明によれば、無線網制御器(RNC)が端末から伝送された無線資源制御(RRC)連結要請メッセージを受信して端末のバージョンを確認し、RRC連結要請メッセージに応答してRRC連結設定メッセージを端末に伝送する。そして、‘端末がRRC連結設定メッセージに応答して伝送したRRC連結設定完了メッセージ(この時、RRC連結設定完了メッセージには映像呼に対する端末の多重サブフロー支援の如何を示すパラメータが含まれる)’を受信し、RRC連結設定完了メッセージに含まれたパラメータを確認して映像呼に対するサブフローを設定する。
【選択図】図4

Description

本発明は、移動通信システムに関し、特に、UMTS(Universal Mobile Telecommunication System)無線接続網で円滑な映像サービス及びSCUDIF(Service Change and Unrestricted Digital Interface Fallback)機能を提供することができるサブフロー設定方法及びそのための移動通信システムに関する。
UMTS無線接続網(UTRAN:UMTS Terrestrial Radio Access Network)で無線網制御器(RNC:Radio Network Controller)は自分が管理する各基地局(Node−B)に対して無線資源(radio resource)を割り当て、各基地局は割り当てられた無線資源を端末(UE:User Equipment)に提供する。無線資源はセル(Cell)別に構成されており、各基地局が提供する無線資源は該当基地局が管理する特定セルに関する無線資源を意味する。端末は基地局が管理する特定セルに関する無線資源を用いて無線チャネル(無線ベアラ)を設定し、設定された無線チャネルを通じてデータ(例えば、音声呼、映像呼等)を送受信する。
無線接続プロトコルで音声呼は、3つのサブフロー(sub−flow)で構成される(3つの無線ベアラが設定される)。映像呼に対して、単一サブフロー(single sub−flow)は全ての端末に必須でサポートされているが、多重サブフロー(例えば、3つのサブフロー)はバージョンがREL(Release)−5以後の端末に対してのみ選択的にサポートされている。
一方、音声及び映像サービスの間に一時的に切替を所望の場合、ユーザが電話を切り、再びダイヤルを回してモードを切替える問題を解決するために、SCUDIF(Service Change and Unrestricted Digital Interface Fallback)機能がバージョンREL−5プロトコルに統合された。SCUDIFは、映像サービスと音声サービスとの間の切替が可能な機能であり、映像サービスが音声サービスと同一の3つのサブフローを用いる場合にはサブフローを修正して用いることができるので、途切れないサービスが可能であるが、映像サービスが1つのサブフローを用いる場合には該当映像サービスを解除して音声サービスを再設定しなければならないので、サービス切替の時に途切れが発生することがある。
従来は、無線網制御器(RNC)が端末(UE)で映像呼に対する多重サブフロー(例えば、3つのサブフロー)をサポートするかどうかを分からないため、REL−5バージョンの以後の端末で多重サブフローがサポートされなくても(即ち、REL−5バージョン以後の端末が単一フローのみをサポートする場合に)、映像呼に対して優先的に多重サブフロー(例えば、3つのサブフロー)を用いるので、呼設定失敗によってサービス連結のための再試図が必要である。また、音声サービス設定の後にSCUDIF機能により映像サービスに転換する時に、音声サービスを解除した後、映像サービスを設定しなければならないので、呼品質が低下する問題がある。
本発明は、前述した問題を解決するためのものであって、RRC連結設定完了(RRC connection setup complete)メッセージ及び端末容量情報(UE capability information)メッセージ内の端末無線アクセス容量(UE radio access capability)に端末の多重サブフロー(multiple sub−flow)の支援を確認することができるパラメータを追加して端末の多重サブフロー支援の如何に従って無線接続網のサブフローを設定する方法及びそのための移動通信システムを提供する。
前記目的を達成するために本発明のサブフロー(sub−flow)設定方法は、端末から伝送された無線資源制御(RRC)連結要請メッセージを受信して前記端末のバージョンを確認する段階と、前記RRC連結要請メッセージに応答してRRC連結設定メッセージを前記端末に伝送する段階と、‘前記端末が前記RRC連結設定メッセージに応答して伝送したRRC連結設定完了メッセージ’を受信する段階−前記RRC連結設定完了メッセージには映像呼に対する前記端末の多重サブフロー支援の如何を示すパラメータが含まれる−と、前記RRC連結設定完了メッセージに含まれた前記パラメータを確認して映像呼に対するサブフローを設定する段階と
を備える。
本発明による移動通信システムの無線網制御器(RNC)は、端末から伝送された無線資源制御(RRC)連結要請メッセージを受信して前記端末のバージョンを確認する手段と、前記RRC連結要請メッセージに応答してRRC連結設定メッセージを前記端末に伝送するように動作する手段と、‘前記端末が前記RRC連結設定メッセージに応答して伝送したRRC連結設定完了メッセージ’を受信し、前記RRC連結設定完了メッセージに含まれた‘映像呼に対する前記端末の多重サブフロー支援の如何を示すパラメータ’を確認して映像呼に対するサブフローを設定するように動作する手段とを備える。
本発明による移動通信システムの端末(UE)は、制御チャネル設定要請のための無線資源制御(RRC)連結要請メッセージに端末のバージョン情報を含んで無線網制御器(RNC)に伝送するように動作する手段と、前記RNCが伝送したRRC連結設定メッセージに応答してRRC連結設定完了メッセージに‘映像呼に対する前記端末の多重サブフロー支援の如何を示すパラメータ’を含んで前記RNCに伝送するように動作する手段とを備える。
本発明による移動通信システムは、 制御チャネル設定要請のための無線資源制御(RRC)連結要請メッセージに端末のバージョン情報を含んで無線網制御器(RNC)に伝送し、前記RNCから伝送されたRRC連結設定メッセージに応答してRRC連結設定完了メッセージに‘映像呼に対する前記端末の多重サブフロー支援の如何を示すパラメータ’を含んで前記RNCに伝送する端末と、前記RRC連結要請メッセージを受信して前記端末のバージョンを確認し、前記RRC連結要請メッセージに応答して前記RRC連結設定メッセージを前記端末に伝送し、前記RRC連結設定完了メッセージに含まれた前記パラメータを確認して映像呼に対するサブフローを設定する無線網制御器とを備える。
本発明は、さらに以下の手段を提供する。
(項目1)
無線接続網の無線網制御器(RNC)でサブフロー(sub−flow)を設定する方法であって、
端末から伝送された無線資源制御(RRC)連結要請メッセージを受信して上記端末のバージョンを確認する段階と、
上記RRC連結要請メッセージに応答してRRC連結設定メッセージを上記端末に伝送する段階と、
‘上記端末が上記RRC連結設定メッセージに応答して伝送したRRC連結設定完了メッセージ’を受信する段階−上記RRC連結設定完了メッセージには映像呼に対する上記端末の多重サブフロー支援の如何を示すパラメータが含まれる−と、
上記RRC連結設定完了メッセージに含まれた上記パラメータを確認して映像呼に対するサブフローを設定する段階と
を備えることを特徴とするサブフロー設定方法。
(項目2)
上記端末は、映像呼に対して多重サブフローを選択的にサポートできる端末であることを特徴とする項目1に記載のサブフロー設定方法。
(項目3)
上記RNCは、上記パラメータを確認するに従って、上記端末が多重サブフローをサポートすると映像呼に対して多重サブフローを設定し、上記端末が多重サブフローをサポートしないと映像呼に対して単一サブフローを設定することを特徴とする項目2に記載のサブフロー設定方法。
(項目4)
上記RNCは、上記パラメータを確認するに従って、上記端末が多重サブフローをサポートすると、音声呼に対するサブフロー設定後に映像呼にサービス切替時に多重サブフローを設定して切替えることを特徴とする項目2に記載のサブフロー設定方法。
(項目5)
上記RNCは、上記パラメータを確認するに従って、上記端末が多重サブフローをサポートすると、映像呼に対するサブフロー設定後に音声呼にサービス切替時に多重サブフローを設定して切替えることを特徴とする項目2に記載のサブフロー設定方法。
(項目6)
上記端末が映像呼に対して単一サブフローのみをサポートする端末であれば、上記RNCが映像呼に対して単一サブフローを設定することを特徴とする項目1に記載のサブフロー設定方法。
(項目7)
RRC連結完了後、RNCが再割当される場合、ターゲットRNCがソースRNCから端末容量情報が伝送されたかどうかを確認する段階と、
上記確認に応答し、上記ターゲットRNCが上記端末に端末容量情報を要請する段階と、
上記ターゲットRNCが‘上記端末が上記要請に応答して伝送した端末容量情報メッセージ’を受信する段階−上記端末容量情報メッセージには映像呼に対する上記端末の多重サブフロー支援の如何を示すパラメータが含まれる−と、
上記ターゲットRNCが上記端末容量情報メッセージに含まれた上記パラメータを確認して映像呼に対するサブフローを設定する段階と
をさらに備えることを特徴とする項目1〜6のうちのいずれか一項に記載のサブフロー設定方法。
(項目8)
上記端末が映像呼に対して多重サブフローを選択的にサポートすることができる端末の場合、上記ターゲットRNCが上記パラメータを確認するに従って、上記端末が多重サブフローをサポートすると映像呼に対して多重サブフローを設定し、上記端末が多重サブフローをサポートしないと映像呼に対して単一サブフローを設定し、
上記端末が映像呼に対して単一サブフローのみをサポートする端末の場合、上記ターゲットRNCが映像呼に対して単一サブフローを設定することを特徴とする項目7に記載のサブフロー設定方法。
(項目9)
移動通信システムの無線網制御器(RNC)であって、
端末から伝送された無線資源制御(RRC)連結要請メッセージを受信して上記端末のバージョンを確認するように動作する手段と、
上記RRC連結要請メッセージに応答してRRC連結設定メッセージを上記端末に伝送するように動作する手段と、
‘上記端末が上記RRC連結設定メッセージに応答して伝送したRRC連結設定完了メッセージ’を受信し、上記RRC連結設定完了メッセージに含まれた‘映像呼に対する上記端末の多重サブフロー支援の如何を示すパラメータ’を確認して映像呼に対するサブフローを設定するように動作する手段と
を備えることを特徴とする移動通信システムの無線網制御器。
(項目10)
RRC連結完了の後、RNCが再割当される場合、ソースRNCから端末容量情報が伝送されるかどうかを確認するように動作する手段と、
上記確認に応答し、上記端末に端末容量情報を要請するように動作する手段と、
‘上記端末が上記要請に応答して伝送した端末容量情報メッセージ’を受信し、上記端末容量情報メッセージに含まれた‘映像呼に対する上記端末の多重サブフロー支援の如何を示すパラメータ’を確認して映像呼に対するサブフローを設定するように動作する手段と
をさらに備えることを特徴とする項目9に記載の移動通信システムの無線網制御器。
(項目11)
上記端末が映像呼に対して多重サブフローを選択的にサポートすることができる端末の場合、上記パラメータを確認するに従って、上記端末が多重サブフローをサポートすると映像呼に対して多重サブフローを設定し、上記端末が多重サブフローをサポートしないと映像呼に対して単一サブフローを設定し、
上記端末が映像呼に対して単一サブフローのみをサポートする端末の場合、映像呼に対して単一サブフローを設定することを特徴とする項目9または項目10に記載の移動通信システムの無線網制御器。
(項目12)
移動通信システムの端末(UE)であって、
制御チャネル設定要請のための無線資源制御(RRC)連結要請メッセージに端末のバージョン情報を含んで無線網制御器(RNC)に伝送するように動作する手段と、
上記RNCが伝送したRRC連結設定メッセージに応答してRRC連結設定完了メッセージに‘映像呼に対する上記端末の多重サブフロー支援の如何を示すパラメータ’を含んで上記RNCに伝送するように動作する手段と
を備えることを特徴とする移動通信システムの端末。
(項目13)
RRC連結完了の後、RNCが再割当される場合、ターゲットRNCからの要請に応答して上記パラメータが含まれた端末容量情報メッセージを上記ターゲットRNCに伝送するように動作する手段をさらに備えることを特徴とする項目12に記載の移動通信システムの端末。
(項目14)
移動通信システムであって、
制御チャネル設定要請のための無線資源制御(RRC)連結要請メッセージに端末のバージョン情報を含んで無線網制御器(RNC)に伝送し、上記RNCから伝送されたRRC連結設定メッセージに応答してRRC連結設定完了メッセージに‘映像呼に対する上記端末の多重サブフロー支援の如何を示すパラメータ’を含んで上記RNCに伝送する端末と、
上記RRC連結要請メッセージを受信して上記端末のバージョンを確認し、上記RRC連結要請メッセージに応答して上記RRC連結設定メッセージを上記端末に伝送し、上記RRC連結設定完了メッセージに含まれた上記パラメータを確認して映像呼に対するサブフローを設定する無線網制御器と
を備えることを特徴とする移動通信システム。
(項目15)
上記RNCは、
上記端末が映像呼に対して多重サブフローを選択的にサポートできる端末の場合、上記パラメータを確認するに従って、上記端末が多重サブフローをサポートすると映像呼に対して多重サブフローを設定し、上記端末が多重サブフローをサポートしないと映像呼に対して単一サブフローを設定し、
上記端末が映像呼に対して単一サブフローのみをサポートする端末の場合、映像呼に対して単一サブフローを設定することを特徴とする項目14に記載の移動通信システム。
(摘要)
無線接続網でサブフロー(sub−flows)を設定する方法及びそのための移動通信システムが開示される。本発明によれば、無線網制御器(RNC)が端末から伝送された無線資源制御(RRC)連結要請メッセージを受信して端末のバージョンを確認し、RRC連結要請メッセージに応答してRRC連結設定メッセージを端末に伝送する。そして、‘端末がRRC連結設定メッセージに応答して伝送したRRC連結設定完了メッセージ(この時、RRC連結設定完了メッセージには映像呼に対する端末の多重サブフロー支援の如何を示すパラメータが含まれる)’を受信し、RRC連結設定完了メッセージに含まれたパラメータを確認して映像呼に対するサブフローを設定する。もし、端末が映像呼に対して多重サブフローを選択的にサポートすることができる端末の場合、パラメータを確認するに従って、端末が多重サブフローをサポートすると映像呼に対して多重サブフローを設定し、端末が多重サブフローをサポートしないと映像呼に対して単一サブフローを設定する。しかし、端末が映像呼に対して単一サブフローのみをサポートする端末の場合、映像呼に対して単一サブフローを設定する。
前述したようになされる本発明は、端末にサポートされるサブフローを確認することができるので映像サービスを失敗なくサポートすることができ、SCUDIF機能を用いて音声サービスと映像サービス間のサービス切替時に端末のサブフローの設定エラーによるサービス切替失敗を防止することができる。また、UMTS網内でローミングなどを通じて流入する加入者に映像サービスを失敗なくサポートすることができる。
図1はUMTS(Universal Mobile Telecommunication System)の構成を概略的に示すブロック図である。図1を参照すれば、UMTSは端末(UE)、UMTS無線接続網(UTRAN:UMTS Terrestrial Radio Access Network)及び無線通信コア網(Core Network)間に有機的に連結されて構成される。
UTRANは、無線通信コア網に連結された一つ以上の無線網サブシステム(RNS:Radio Network Subsystems)を備える。RNSは無線網制御器(RNC)と一つ以上の基地局(Node−B)で構成される。各Node−Bは一つ以上のセル(Cell)を管理して、RNCと連結される。
RNCは、Node−Bそれぞれの無線資源を制御する。RNCは自身が管理するNode−Bに対して無線資源を割り当て、Node−BはRNSで割り当てられた無線資源をUEに提供する。無線資源はセル(Cell)別に構成されており、各Node−Bが提供する無線資源は該当Node−Bが管理する特定セルに関する無線資源を意味する。UEはNode−Bが管理する特定セルに関する無線資源を用いて無線チャネルを設定し、設定された無線チャネル(無線ベアラ)を通じてデータ(例えば、音声呼、映像呼)を送受信する。
図2は、音声呼に対して設定された無線接続プロトコルの構造を概略的に示す。図2に示された通り、コーデック(Codec、図示せず)で適応的多重レート(Adaptive multi rate)で圧縮された音声データに対して3つのトラフィック無線ベアラ(TRB:Traffic Radio Bearer)が設定され、3つのサブフロー(sub1〜sub3)を用いて音声データが伝送される。図2でシグナルリング無線ベアラ(SRB:Signaling Radio Bearer)は制御平面(control plane)データを伝送する無線ベアラを示す。
無線リンク制御(RLC:Radio link control)階層は各無線ベアラ(TRB、SRB)のQoS(Quality of Service)に対する保障とこれによるデータの伝送を担当する。RLCは無線ベアラ固有のQoSを保障するために無線ベアラごとに一つまたは二つの独立したRLC個体(entity)をおいており、多様なQoSをサポートするために透明モード(TM:Transparent Mode)、無応答モード(UM:Unacknowledged Mode)及び応答モード(AM:Acknowledged Mode)の3種類のRLCモードを提供する。
論理チャネル(logical channel)は、RLC階層と下位階層である媒体アクセス制御(MAC:Medium Access Control)階層を連結する。論理チャネルにはFDD(Frequency Division Duplex)用として多様な論理的チャネルを用いている。例えば、論理チャネルには制御平面の情報を伝送する専用制御チャネル(DCCH:Dedicated Control Channel)とユーザ平面(user plane)の情報、即ち、音声データを伝送する専用トラフィックチャネル(DTCH:Dedicated Traffic Channel)などがある。
MAC階層は、論理チャネルと伝送チャネルとの間のマッピングを担当する。MAC階層は、RLC階層で伝達されたデータを伝送するために適切な伝送チャネルを選択し、必要な制御情報をMAC PDU(Protocol Data Unit)のヘッダに追加する。MAC階層には多様な副層(sublayer)があって、その中からMAC−D副層は特定端末に対する専用チャネル(DCH:Dedicated Channel)の管理を担当する。
第1の階層である物理(PHY)階層は、MAC階層と伝送チャネルを通じて連結され、多様な無線伝送技術を用いてデータを無線区間に伝送する役割をする。
図3a及び図3bは、映像呼に対して単一サブフローを用いる無線接続プロトコルの構造と多重サブフローを用いる無線接続プロトコルの構造をそれぞれ示す。図3aに示された通り、映像データに対して1つのトラフィック無線ベアラ(TRB)が設定(set−up)され、単一サブフローを用いて映像データが伝送される。または、図3bに示された通り、映像データに対して3つのトラフィック無線ベアラが設定され、多重サブフローを用いて映像データが伝送される。
無線接続プロトコルでサブフロー、即ち、設定される無線ベアラの数は端末のバージョンに基づいてなされる。映像呼に対しては全ての端末で図3aの単一サブフロー(single sub−flow)を必須でサポートするが、図3bの多重サブフロー(例えば、3つのサブフロー)はバージョンがREL(Release)−5以後の端末でのみ選択的にサポートされている。参考までに、REL−5以前バージョン(例えば、R99/R4)では映像サービス設定時に単一フローを用いる。
端末(UE)のバージョン確認は、RRC連結手続(RRC connection establishment)時に確認することができる。端末がRRC(Radio Resource Control)連結のために図4に示された通りRRC連結要請(10.2.39 RRC connection request)メッセージをRNCに伝送すれば、RNCはRRC連結要請メッセージで「Access stratum release indicator」パラメータを確認して端末のバージョンを確認する。確認結果、RNCは端末のバージョンがREL−5以後であれば、映像サービス設定時に多重サブフロー(例えば、3つのサブフロー)を用いるように制御し、バージョンがREL−5以前のバージョン(例えば、R99/R4)であれば、単一サブフローを用いるように制御する。
図5は、本発明の実施例によってUMTS無線接続網(UTRAN)で端末の多重サブフロー支援の如何を確認する方法を示す図面である。
図5を参照すれば、端末(UE)はアイドルモード(510)で上位階層から無線接続網ノードとのシグナルリング連結(signaling connection)を設定することの要請を受ければ、無線網制御器(RNC)にRRC連結要請メッセージ(図4参照)を伝送する(520)。これは端末(UE)がRNCに制御チャネル設定を要請するためである。端末(UE)からRRC連結要請メッセージを受信したRNCはRRC連結要請メッセージで「Access stratum release indicator」パラメータを確認して、端末(UE)のバージョンを確認する(530)。本実施例では端末(UE)のバージョンがREL−5以後なのかあるいはREL−5以前のバージョン(例えば、R99/R4)なのかを確認する。
RNCは、特定ダウンリンクチャネルを通じてRRC連結要請メッセージに対する応答メッセージであるRRC連結設定(RRC connection setup)メッセージを端末(UE)へ伝送する(540)。この時、RRC連結設定メッセージには制御チャネル情報が含まれる。端末(UE)は、RRC連結設定メッセージを受信すれば、RNCにRRC連結設定完了(RRC connection setup complete)メッセージを伝送する(550)。RNCは端末(UE)から受信したRRC連結設定完了メッセージ内で図6に示された端末アクセス容量(10.3.3.42 UE access capability)の中、本発明の実施例に従って追加された映像呼に対する多重サブフロー支援パラメータ、例えば「multiple sub−flows for VT support indicator」パラメータが「True」であれかまたは「False」であるかを確認する(560)。確認結果、「Multiple sub−flows for VT support indicator」パラメータが「True」であれば、端末(UE)が映像サービス設定時に単一サブフロー及び多重サブフロー(例えば、3つのサブフロー)を全てサポートすることを意味し、「False」であれば、端末(UE)が映像サービス設定時に単一サブフローのみをサポートすることを意味する。
従って、RNCは端末(UE)のバージョンがREL−5以後であり「Multiple sub−flows for VT support indicator」パラメータが「True」であれば、映像サービス設定時に多重サブフロー(例えば、3つのサブフロー)を用いる。端末(UE)が多重サブフローをサポートするので、呼設定失敗がなくなる(サブフロー遅延の如何の差による呼設定失敗がないので、呼設定のための再試図が必要ない)。また、音声サービス設定後に映像サービスに転換したり映像サービス設定後に音声サービスに転換する場合にも、多重サブフロー(例えば、3つのサブフロー)を用いて呼品質低下なくサービスを転換することができる。
反面、RNCは端末(UE)のバージョンがREL−5以後でありながら「Multiple sub−flows for VT support indicator」パラメータが「False」であれば、映像呼に対するサービス、即ち、CS(Circuit−switched)サービス設定時に単一サブフローを用いる。また、SCUDIF機能の駆動時に多重サブフローを用いないですぐに現在のサービスを削除して新たなサービスを設定することによって、サブフロー設定エラーによるサービス切替失敗を防止することができる。
一方、端末(UE)とRNCとの間のRRC連結完了の後、SRNC(Serving RNC)を再割当て(relocation)する場合、例えば、ソース(Source)RNCからターゲット(Target)RNCにSRNCを再割当する場合、ソースRNCからターゲットRNCに端末(UE)の情報が伝送されなければ、ターゲットRNCは端末(UE)に端末情報を要請するようになる。図7は本発明の実施例によってSRNC再割当て時に端末容量情報の確認手続を通じて端末の多重サブフロー支援の如何を確認する過程を示す。
図7を参照すれば、SRNC再割当て時にターゲットRNCはソースRNCから端末(UE)の情報(例えば、端末容量情報)が伝送されたのかを確認する(710)。確認結果、端末(UE)の情報が伝送されなければ、ターゲットRNCは端末(UE)に情報を要請する(720)。端末(UE)は情報要請に応答して専用制御チャネル(DCCH)を通じて端末容量情報(UE capability information)メッセージをターゲットRNCに伝送する(730)。RNCは受信された端末容量情報メッセージ内の端末無線アクセス容量(図6参照)の中、本発明の実施例に従って追加されたパラメータ、例えば「Multiple sub−flows for VT support indicator」パラメータが「True」であるかまたは「False」であるかを確認して(740)、端末(UE)が映像サービス設定時に多重サブフローをサポートするかを確認する。
引き続き、ターゲットRNCは、受信された端末容量情報メッセージの応答メッセージで端末容量情報確認(UE Capability Information Confirm)メッセージを端末(UE)に伝送して(750)、端末(UE)の容量に関する更新が成功的に行われたことを知らせる。
従って、SRNCが再割当されても本発明の実施例によって端末無線アクセス容量(UE radio access capability)に追加されたパラメータ「Multiple sub−flows for VT support indicator」を用いてサブフロー設定の失敗を防止することができる。
本発明を望ましい実施例を通じて説明して例示したが、当業者であれば添付した特許請求の範囲の事項及び範疇を逸脱せず、様々な変形及び変更がなされることが分かる。
UMTS(Universal Mobile Telecommunication System)の構成を示すブロック図である。 音声呼に対して設定された無線接続プロトコルの構造を示す例示図である。 映像呼に対して単一サブフローを用いる無線接続プロトコルの構造を示す例示図である。 映像呼に対して多重サブフローを用いる無線接続プロトコルの構造を示す例示図である。 端末のバージョンを確認することができるRRC連結要請メッセージを示す例示図である。 本発明の実施例によってUMTS無線接続網(UTRAN)で端末の多重サブフロー支援の如何を確認する方法を示す図面である。 本発明の実施例による端末の無線接続容量メッセージの例を示す例示図である。 本発明の実施例によってSRNC再割当て時に端末容量情報の確認手続を通じて端末の多重サブフロー支援の如何を確認する過程を示す図面である。

Claims (15)

  1. 無線接続網の無線網制御器(RNC)でサブフロー(sub−flow)を設定する方法であって、
    端末から伝送された無線資源制御(RRC)連結要請メッセージを受信して前記端末のバージョンを確認する段階と、
    前記RRC連結要請メッセージに応答してRRC連結設定メッセージを前記端末に伝送する段階と、
    ‘前記端末が前記RRC連結設定メッセージに応答して伝送したRRC連結設定完了メッセージ’を受信する段階−前記RRC連結設定完了メッセージには映像呼に対する前記端末の多重サブフロー支援の如何を示すパラメータが含まれる−と、
    前記RRC連結設定完了メッセージに含まれた前記パラメータを確認して映像呼に対するサブフローを設定する段階と
    を備えることを特徴とするサブフロー設定方法。
  2. 前記端末は、映像呼に対して多重サブフローを選択的にサポートできる端末であることを特徴とする請求項1に記載のサブフロー設定方法。
  3. 前記RNCは、前記パラメータを確認するに従って、前記端末が多重サブフローをサポートすると映像呼に対して多重サブフローを設定し、前記端末が多重サブフローをサポートしないと映像呼に対して単一サブフローを設定することを特徴とする請求項2に記載のサブフロー設定方法。
  4. 前記RNCは、前記パラメータを確認するに従って、前記端末が多重サブフローをサポートすると、音声呼に対するサブフロー設定後に映像呼にサービス切替時に多重サブフローを設定して切替えることを特徴とする請求項2に記載のサブフロー設定方法。
  5. 前記RNCは、前記パラメータを確認するに従って、前記端末が多重サブフローをサポートすると、映像呼に対するサブフロー設定後に音声呼にサービス切替時に多重サブフローを設定して切替えることを特徴とする請求項2に記載のサブフロー設定方法。
  6. 前記端末が映像呼に対して単一サブフローのみをサポートする端末であれば、前記RNCが映像呼に対して単一サブフローを設定することを特徴とする請求項1に記載のサブフロー設定方法。
  7. RRC連結完了後、RNCが再割当される場合、ターゲットRNCがソースRNCから端末容量情報が伝送されたかどうかを確認する段階と、
    前記確認に応答し、前記ターゲットRNCが前記端末に端末容量情報を要請する段階と、
    前記ターゲットRNCが‘前記端末が前記要請に応答して伝送した端末容量情報メッセージ’を受信する段階−前記端末容量情報メッセージには映像呼に対する前記端末の多重サブフロー支援の如何を示すパラメータが含まれる−と、
    前記ターゲットRNCが前記端末容量情報メッセージに含まれた前記パラメータを確認して映像呼に対するサブフローを設定する段階と
    をさらに備えることを特徴とする請求項1〜6のうちのいずれか一項に記載のサブフロー設定方法。
  8. 前記端末が映像呼に対して多重サブフローを選択的にサポートすることができる端末の場合、前記ターゲットRNCが前記パラメータを確認するに従って、前記端末が多重サブフローをサポートすると映像呼に対して多重サブフローを設定し、前記端末が多重サブフローをサポートしないと映像呼に対して単一サブフローを設定し、
    前記端末が映像呼に対して単一サブフローのみをサポートする端末の場合、前記ターゲットRNCが映像呼に対して単一サブフローを設定することを特徴とする請求項7に記載のサブフロー設定方法。
  9. 移動通信システムの無線網制御器(RNC)であって、
    端末から伝送された無線資源制御(RRC)連結要請メッセージを受信して前記端末のバージョンを確認するように動作する手段と、
    前記RRC連結要請メッセージに応答してRRC連結設定メッセージを前記端末に伝送するように動作する手段と、
    ‘前記端末が前記RRC連結設定メッセージに応答して伝送したRRC連結設定完了メッセージ’を受信し、前記RRC連結設定完了メッセージに含まれた‘映像呼に対する前記端末の多重サブフロー支援の如何を示すパラメータ’を確認して映像呼に対するサブフローを設定するように動作する手段と
    を備えることを特徴とする移動通信システムの無線網制御器。
  10. RRC連結完了の後、RNCが再割当される場合、ソースRNCから端末容量情報が伝送されるかどうかを確認するように動作する手段と、
    前記確認に応答し、前記端末に端末容量情報を要請するように動作する手段と、
    ‘前記端末が前記要請に応答して伝送した端末容量情報メッセージ’を受信し、前記端末容量情報メッセージに含まれた‘映像呼に対する前記端末の多重サブフロー支援の如何を示すパラメータ’を確認して映像呼に対するサブフローを設定するように動作する手段と
    をさらに備えることを特徴とする請求項9に記載の移動通信システムの無線網制御器。
  11. 前記端末が映像呼に対して多重サブフローを選択的にサポートすることができる端末の場合、前記パラメータを確認するに従って、前記端末が多重サブフローをサポートすると映像呼に対して多重サブフローを設定し、前記端末が多重サブフローをサポートしないと映像呼に対して単一サブフローを設定し、
    前記端末が映像呼に対して単一サブフローのみをサポートする端末の場合、映像呼に対して単一サブフローを設定することを特徴とする請求項9または請求項10に記載の移動通信システムの無線網制御器。
  12. 移動通信システムの端末(UE)であって、
    制御チャネル設定要請のための無線資源制御(RRC)連結要請メッセージに端末のバージョン情報を含んで無線網制御器(RNC)に伝送するように動作する手段と、
    前記RNCが伝送したRRC連結設定メッセージに応答してRRC連結設定完了メッセージに‘映像呼に対する前記端末の多重サブフロー支援の如何を示すパラメータ’を含んで前記RNCに伝送するように動作する手段と
    を備えることを特徴とする移動通信システムの端末。
  13. RRC連結完了の後、RNCが再割当される場合、ターゲットRNCからの要請に応答して前記パラメータが含まれた端末容量情報メッセージを前記ターゲットRNCに伝送するように動作する手段をさらに備えることを特徴とする請求項12に記載の移動通信システムの端末。
  14. 移動通信システムであって、
    制御チャネル設定要請のための無線資源制御(RRC)連結要請メッセージに端末のバージョン情報を含んで無線網制御器(RNC)に伝送し、前記RNCから伝送されたRRC連結設定メッセージに応答してRRC連結設定完了メッセージに‘映像呼に対する前記端末の多重サブフロー支援の如何を示すパラメータ’を含んで前記RNCに伝送する端末と、
    前記RRC連結要請メッセージを受信して前記端末のバージョンを確認し、前記RRC連結要請メッセージに応答して前記RRC連結設定メッセージを前記端末に伝送し、前記RRC連結設定完了メッセージに含まれた前記パラメータを確認して映像呼に対するサブフローを設定する無線網制御器と
    を備えることを特徴とする移動通信システム。
  15. 前記RNCは、
    前記端末が映像呼に対して多重サブフローを選択的にサポートできる端末の場合、前記パラメータを確認するに従って、前記端末が多重サブフローをサポートすると映像呼に対して多重サブフローを設定し、前記端末が多重サブフローをサポートしないと映像呼に対して単一サブフローを設定し、
    前記端末が映像呼に対して単一サブフローのみをサポートする端末の場合、映像呼に対して単一サブフローを設定することを特徴とする請求項14に記載の移動通信システム。
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