JP2009159382A - イメージキャンセル型ミキサ回路、送信機およびイメージキャンセル方法 - Google Patents

イメージキャンセル型ミキサ回路、送信機およびイメージキャンセル方法 Download PDF

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【課題】ローパスフィルタを付加することなく、RF信号帯の不要波成分のリークを抑圧する。
【解決手段】イメージキャンセル型ミキサ回路は、局部発振周波数(LO)信号入力ポート6に入力されるLO信号についてはポート7,8に同位相で分配し、ポート6に入力されるRF信号帯の成分についてはポート8における位相がポート7における位相に対して90°遅れる位相差を与える分配器1と、位相が90°異なる第1の送信信号と第2の送信信号を出力する90°ハイブリッド回路2と、ポート7のLO信号と第1の送信信号とを混合するミキサ3と、ポート8のLO信号と第2の送信信号とを混合するミキサ4と、ミキサ3から出力されたRF信号に対してミキサ4から出力されたRF信号に90°遅れる位相差を与え、RF信号を加算する90°ハイブリッド回路5とを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、マイクロ波帯の送信機に係り、特に送信信号を無線周波数帯へアップコンバートする際に用いるイメージキャンセル型ミキサ回路に関するものである。
通信に用いられるマイクロ波帯の送信機においては、一般に直交変調を用いて送信信号を無線周波数帯へアップコンバートした後に送信している。また、直交変調回路において、送信信号にイメージ成分(妨害成分)が含まれる場合、このイメージ成分が受信機の受信特性に劣化をもたらすため、イメージキャンセル型(あるいはイメージリジェクション型)ミキサ回路を用いて、ミキサで発生するイメージ成分を抑圧するようにしている。
マイクロ波帯の送信機における、ハーモニックミキサを用いた一般的なイメージキャンセル型ミキサ回路を図4に示す。このイメージキャンセル型ミキサ回路は、局部発振周波数(LO)信号帯の同位相均等分配回路101と、中間周波数(IF)信号帯の90°ハイブリッド回路102と、ミキサ103,104と、無線周波数(RF)信号帯の90°ハイブリッド回路105とから構成される。図4において、106はLO信号入力ポート、107,108は同位相均等分配回路101の出力ポート、109はIF信号入力ポート、110,111は90°ハイブリッド回路102の出力ポート、112,113は90°ハイブリッド回路105の入力ポート、114はRF信号出力ポートである。
同位相均等分配回路101は、ポート106に入力されるLO信号をポート107と108に同位相同振幅で均等に分配して出力する。
90°ハイブリッド回路102は、ポート109に入力されるIF信号の位相を変えることにより、位相が90°異なるIF信号をポート110と111に出力する。ポート110から出力されるIF信号は、ポート109に入力されるIF信号と同位相(0°)のIF信号、ポート111から出力されるIF信号は、ポート110から出力されるIF信号に対して位相が90°遅れるIF信号である。
ミキサ103,104は、同等の特性を持つハーモニックミキサである。ミキサ103は、ポート107から出力されたLO信号とポート110から出力されたIF信号とを混合することにより、IF信号をRF信号にアップコンバートする。同様に、ミキサ104は、ポート108から出力されたLO信号とポート111から出力されたIF信号とを混合することにより、IF信号をRF信号にアップコンバートする。
90°ハイブリッド回路105は、ミキサ103から出力されポート112に入力されるRF信号とミキサ104から出力されポート113に入力されるRF信号との間に90°の位相差を与えて、これらのRF信号を加算する。すなわち、ポート113に入力されるRF信号は、ポート112に入力されるRF信号に対して位相が90°遅れて、ポート114に出力される。
また、イメージキャンセル型ミキサ回路の別の構成として、特許文献1に開示されたものがある。図5は特許文献1に開示されたイメージキャンセル型ミキサ回路の構成を示すブロック図である。
局部発振部201は、周波数シンセサイザ等の発振回路であり、生成したLO信号を移相器202へ出力する。
移相器202は、局部発振部201から入力されたLO信号の位相を変化させることにより、互いに位相が90度異なる第1のLO信号と第2のLO信号を生成してイメージ抑圧型ミキサ203へ出力する。
イメージ抑圧型ミキサ203のポート206,207には、直交変調された互いに位相が90度異なる第1のIF信号、第2のIF信号が入力される。イメージ抑圧型ミキサ203は、例えばアナログ信号処理のミキサ回路であり、ポート206,207に入力された第1のIF信号、第2のIF信号とポート204,205に入力された第1のLO信号、第2のLO信号とを混合して加算または減算することにより、IF信号をRF信号にアップコンバートしてポート208に出力すると共に、不要成分であるイメージ成分のレベルを抑圧する。
特開2004−349789号公報
図4に示したイメージキャンセル型ミキサ回路では、ポート106にRF信号帯の不要波成分が入力された場合、この不要波成分がRF信号の出力ポート114に漏れてしまうという問題点があった。RF信号帯の不要波成分が出力ポート114に漏れ出してしまうと、この不要波成分の周波数がRF信号付近であるために、外部のフィルターによる抑圧が難しい。このRF信号帯の不要波成分を抑圧するためには、同位相均等分配回路101の前にローパスフィルタを挿入しなければならなかった。
例えば図4で記載していない局部発振部のアンプが飽和状態にあり、このアンプがLO信号とLO信号の2倍の周波数の信号(2×LO信号)をポート106に出力した場合、2×LO信号はそのままポート114へ不要波成分として漏れ出してしまう。この2×LO信号は周波数がRF信号付近の信号であるため、外部のフィルターによる抑圧が難しい。したがって、図4に示したイメージキャンセル型ミキサ回路では、LO信号を通過させ2×LO信号を抑圧するというローパスフィルタを、局部発振部と同位相均等分配回路101との間に付加しなければならなので、回路規模が大きくなってしまうという問題点があった。
同様に、図5に示したイメージキャンセル型ミキサ回路においても、局部発振部201からRF信号帯の不要波成分が出力されると、この不要波成分が出力ポート208に漏れてしまうという問題点があった。この不要波成分を抑圧するためには、LO信号を通過させ不要波成分を抑圧するというローパスフィルタを、局部発振部201と移相器202との間に付加しなければならなので、回路規模が大きくなってしまう。
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、ローパスフィルタを付加することなく、RF信号帯の不要波成分のリークを抑圧することができるイメージキャンセル型ミキサ回路、送信機およびイメージキャンセル方法を提供することを目的とする。
本発明は、送信信号を無線周波数(RF)帯の信号に変換する際にイメージ成分を抑圧するイメージキャンセル型ミキサ回路において、局部発振周波数(LO)信号入力ポートに入力されるLO信号については第1の出力ポートと第2の出力ポートに同位相同振幅で分配し、前記LO信号入力ポートに入力されるRF信号帯の成分については前記第2の出力ポートにおける位相が前記第1の出力ポートにおける位相に対して90°遅れる位相差を与える分配手段と、第1の送信信号とこの第1の送信信号に対して位相が90°遅れる第2の送信信号とを出力する送信信号出力手段と、前記第1の出力ポートに出力されたLO信号と前記第1の送信信号とを混合して、前記第1の送信信号をRF信号に変換する第1の混合手段と、前記第2の出力ポートに出力されたLO信号と前記第2の送信信号とを混合して、前記第2の送信信号をRF信号に変換する第2の混合手段と、前記第1の混合手段から出力されたRF信号に対して前記第2の混合手段から出力されたRF信号に90°遅れる位相差を与え、これらのRF信号を加算して出力する加算手段とを備えるものである。
また、本発明のイメージキャンセル型ミキサ回路の1構成例において、前記分配手段は、分布定数回路からなるものである。
また、本発明のイメージキャンセル型ミキサ回路の1構成例において、前記分配手段は、第1の端子が前記LO信号入力ポートに接続された第1、第2の線路と、前記第1の線路の第2の端子と前記第2の線路の第2の端子との間に接続された抵抗と、第1の端子が前記第1の線路の第2の端子に接続され、第2の端子が前記第1の出力ポートに接続された第1のコイルと、第1の端子が前記第2の線路の第2の端子に接続され、第2の端子が前記第2の出力ポートに接続された第2のコイルと、第1の端子が前記第2のコイルの第1の端子に接続された第3の線路と、第1の端子が前記第3の線路の第2の端子に接続されたコンデンサと、第1の端子が前記コンデンサの第2の端子に接続され、第2の端子が前記第2のコイルの第2の端子に接続された第4の線路とからなるものである。
また、本発明の送信機は、前記イメージキャンセル型ミキサ回路を備えることを特徴とするものである。
また、本発明のイメージキャンセル方法は、局部発振周波数(LO)信号入力ポートに入力されるLO信号については第1の出力ポートと第2の出力ポートに同位相同振幅で分配し、前記LO信号入力ポートに入力されるRF信号帯の成分については前記第2の出力ポートにおける位相が前記第1の出力ポートにおける位相に対して90°遅れる位相差を与える分配手順と、第1の送信信号とこの第1の送信信号に対して位相が90°遅れる第2の送信信号とを出力する送信信号出力手順と、前記第1の出力ポートに出力されたLO信号と前記第1の送信信号とを混合して、前記第1の送信信号をRF信号に変換する第1の混合手順と、前記第2の出力ポートに出力されたLO信号と前記第2の送信信号とを混合して、前記第2の送信信号をRF信号に変換する第2の混合手順と、前記第1の混合手順で得られたRF信号に対して前記第2の混合手順で得られたRF信号に90°遅れる位相差を与え、これらのRF信号を加算して出力する加算手順とを備えるものである。
本発明によれば、分配手段が、LO信号を同位相同振幅で分配すると共に、RF信号帯の成分を位相差が90°となるように分配し、加算手段が、第1の混合手段から出力されたRF信号に対して第2の混合手段から出力されたRF信号に90°遅れる位相差を与えることにより、第1、第2の混合手段から出力されるRF信号帯の不要波成分が互いに打ち消しあうように合成されるので、分配手段の前にローパスフィルタを付加することなく、LO信号入力ポートから入力されるRF信号帯の不要波成分のリークを抑圧することができる。その結果、本発明では、回路規模を増大させることなく、不要波成分のリークを抑圧することが可能である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は本発明の実施の形態に係るイメージキャンセル型ミキサ回路の構成を示すブロック図である。本実施の形態のイメージキャンセル型ミキサ回路は、分配器1と、中間周波数(IF)信号帯の90°ハイブリッド回路2と、ミキサ3,4と、無線周波数(RF)信号帯の90°ハイブリッド回路5とから構成される。図4において、6は局部発振周波数(LO)信号入力ポート、7,8は分配器1の出力ポート、9はIF信号入力ポート、10,11は90°ハイブリッド回路2の出力ポート、12,13は90°ハイブリッド回路5の入力ポート、14はRF信号出力ポートである。
本実施の形態の特徴である分配器1は、LO信号入力ポート6に入力されるLO信号については出力ポート7と8において同位相同振幅となり、LO信号入力ポート6に入力されるRF信号帯の不要波成分については出力ポート8における位相が出力ポート7における位相に対して90°遅れるような位相差を作る回路である。すなわち、分配器1は、90°ハイブリッド回路5のポート12に入力されるRF信号帯の不要波成分の位相に対して、ポート13に入力されるRF信号帯の不要波成分の位相が90°遅れるようにする。
送信信号出力手段となる90°ハイブリッド回路2は、ポート9に入力されるIF信号の位相を変えることにより、位相が90°異なるIF信号をポート10と11に出力する。ポート10から出力されるIF信号(第1の送信信号)は、ポート9に入力されるIF信号と同位相(0°)のIF信号、ポート11から出力されるIF信号(第2の送信信号)は、ポート10から出力されるIF信号に対して位相が90°遅れるIF信号である。
混合手段となるミキサ3,4は、同等の特性を持つハーモニックミキサである。ミキサ3は、ポート7から出力されたLO信号とポート10から出力されたIF信号とを混合することにより、IF信号をRF信号にアップコンバートする。同様に、ミキサ4は、ポート8から出力されたLO信号とポート11から出力されたIF信号とを混合することにより、IF信号をRF信号にアップコンバートする。
加算手段となる90°ハイブリッド回路5は、ミキサ3から出力されポート12に入力されるRF信号とミキサ4から出力されポート13に入力されるRF信号との間に90°の位相差を与えて、これらのRF信号を加算する。すなわち、ポート13に入力されるRF信号は、ポート12に入力されるRF信号に対して位相が90°遅れて、ポート14に出力される。
以上のとおり、分配器1は、LO信号については同位相同振幅で分配する。したがって、図1の回路は、図4と同様にイメージキャンセル型ミキサ回路として動作する。
一方、分配器1は、LO信号入力ポート6に入力された不要波成分については90°の位相差を与えて分配する。つまり、ミキサ3に入力される不要波成分に対して90°遅れた不要波成分がミキサ4に入力される。「ポート7→ミキサ3→ポート12」間と「ポート8→ミキサ4→ポート13」間においては不要波成分の位相関係にずれは生じないので、ハイブリッド5のポート12に入力される不要波成分の位相に対して、ポート13に入力される不要波成分の位相は90°遅れたまま入力される。
ポート13に入力された不要波成分は、90°ハイブリッド回路5の働きにより、ポート12に入力された不要波成分に対して更に90°遅れる。よって、全体としては90°ハイブリッド回路5において、ポート13に入力された不要波成分の位相は、ポート12に入力された不要波成分に対して180°遅れることになる。「ポート6→分配器1→ポート7→ミキサ3→ポート12→ハイブリッド回路5」経由の不要波成分と、「ポート6→分配器1→ポート8→ミキサ4→ポート13→ハイブリッド回路5」経由の不要波成分との位相差が180°なので、これらの不要波成分は互いに打ち消しあった上でRF信号出力ポート14に出力される。
以上のように、本実施の形態では、LO信号入力ポート6に入力されるRF信号帯の不要波成分を、90°ハイブリッド回路5で合成される際に互いに打ち消しあうように、分配器1において位相差をつけて分配することにより、分配器1の前にローパスフィルタを付加することなく、不要波成分のリークの抑制が可能になる。
なお、本実施の形態のイメージキャンセル型ミキサ回路を例えばマイクロ波帯の送信機に用いる場合には、RF信号出力ポート14から出力されるRF信号を増幅器(不図示)で増幅した上で送信アンテナ(不図示)から送信することになる。
本実施の形態の特徴である分配器1の具体的な回路例を図2に示す。分配器1は、線路31,32,39,40と、抵抗33と、コイル36,37と、コンデンサ38とから構成される。
分配器1中の線路31,32および抵抗33は、LO信号およびRF信号帯の不要波成分に対して同位相均等分配回路を構成している。なお、端子34と35間において、LO信号およびRF信号帯の不要波成分のアイソレーションが十分取れているようにする。
コイル37のインダクタンスは、LO信号を通過させ、RF信号帯の不要波成分を通過させないように選択される。また、コンデンサ38の容量は、RF信号帯の不要波成分を通過させ、LO信号を通過させないように選択される。コイル36は、コイル37と同様のものでよい。
線路39,40の長さは、線路39,40を通過するRF信号帯の不要波成分の位相が、端子34とポート7との間を通過するRF信号帯の不要波成分の位相に対して90°遅れるように選択される。
90°ハイブリッド回路5のポート12に入力される不要波成分の位相に対して、ポート13に入力される不要波成分の位相が90°遅れるよう、分配器1とミキサ3,4と90°ハイブリッド回路5とを接続することにより、ローパスフィルタを付加することなく、LO信号入力ポート6に入力されるRF信号帯の不要波成分のリークを抑圧することができる。
以下、図2に示した分配器1の動作を説明する。図2において、LO信号入力ポート6から入力されたLO信号およびRF信号帯の不要波成分は、端子34および35においては同位相同振幅となっている。
図2中で回路41は、LO信号がコイル37側を通過するローパスフィルタとして機能すると同時に、RF信号帯の不要波成分がコンデンサ38側を通過するハイパスフィルタとして機能する。コンデンサ38側をLO信号が通過しないようにコイル37とコンデンサ38を選び、コイル36をコイル37と同様のものにすれば、端子34とポート7間と、端子35とポート8間でLO信号に位相差が生じることはない。
また、コイル37側をRF信号帯の不要波成分が通過しないようにコイル37とコンデンサ38を選び、線路39と40を合わせた線路長をRF信号帯の不要波成分の周波数に対して1/4波長に設定すれば、端子35とポート8間を通過する不要波成分の位相を、端子34とポート7間を通過する不要波成分の位相に対して90°遅らせることができる。よって、ポート7と8において、ポート6から入力されたLO信号は同位相となり、RF信号帯の不要波成分は90°の位相差がつく。
図2において、ポート8におけるRF信号帯の不要波成分の位相を、ポート7における不要波成分の位相から90°遅らせつつ、LO信号の位相をポート7と8で同位相となるようにすれば、RF信号出力ポート14において、イメージ成分と不要波成分の抑制が可能となる。
図4および本実施の形態のイメージキャンセル型ミキサ回路のLO信号入力ポート6に、RF信号帯の不要波成分として、LO信号の2倍の周波数の信号(2×LO信号)が入力された場合のRF信号出力ポート14における出力周波数スペクトラムを図3に示す。図3中の横軸は周波数、縦軸はRF信号出力ポート14における出力パワーである。
図3中の破線401,402,403は図4のイメージキャンセル型ミキサ回路の出力周波数スペクトラム、実線411,412,413は本実施の形態のイメージキャンセル型ミキサ回路の出力周波数スペクトラムである。また、401,411はRF信号のスペクトラム、402,412は2×LO信号のスペクトラム、403,413はイメージ信号のスペクトラムである。RF信号のスペクトラム401と411は同一周波数であり、2×LO信号のスペクトラム402と412は同一周波数であり、イメージ信号のスペクトラム403と413は同一周波数であるが、図3では表記上ずらして表示している。
なお、図3中の2×LO信号のスペクトラム402,412は、ミキサ3,4の不平衡によるものではなく、LO信号入力ポート6から入力された2×LO信号のリーク成分を示している。また、IF信号帯の90°ハイブリッド回路2におけるポート10と11の位相関係を逆にすれば、図3中のRF信号とイメージ信号の周波数関係を逆にできる。
図3中の2×LO信号のリーク成分のスペクトラム402と412を比較すると、412の方が抑圧されていることが分かる。すなわち、本実施の形態によれば、図4のイメージキャンセル型ミキサ回路に比べて、RF信号帯の不要波成分を抑圧することが可能である。なお、RF信号のスペクトラム401と411との間、およびイメージ信号のスペクトラム403と413との間には顕著な相違はない。
本発明は、マイクロ波帯の送信機等に適用することができる。
本発明の実施の形態に係るイメージキャンセル型ミキサ回路の構成を示すブロック図である。 図1のイメージキャンセル型ミキサ回路の分配器の1例を示す回路図である。 図1および図4のイメージキャンセル型ミキサ回路のLO信号入力ポートにRF信号帯の不要波成分が入力された場合のRF信号出力ポートにおける出力周波数スペクトラムを示す図である。 一般的なイメージキャンセル型ミキサ回路の構成を示すブロック図である。 イメージキャンセル型ミキサ回路の別の構成を示すブロック図である。
符号の説明
1…分配器、2…90°ハイブリッド回路、3,4…ミキサ、5…90°ハイブリッド回路、31,32,39,40…線路、33…抵抗、36,37…コイル、38…コンデンサ。

Claims (5)

  1. 送信信号を無線周波数(RF)帯の信号に変換する際にイメージ成分を抑圧するイメージキャンセル型ミキサ回路において、
    局部発振周波数(LO)信号入力ポートに入力されるLO信号については第1の出力ポートと第2の出力ポートに同位相同振幅で分配し、前記LO信号入力ポートに入力されるRF信号帯の成分については前記第2の出力ポートにおける位相が前記第1の出力ポートにおける位相に対して90°遅れる位相差を与える分配手段と、
    第1の送信信号とこの第1の送信信号に対して位相が90°遅れる第2の送信信号とを出力する送信信号出力手段と、
    前記第1の出力ポートに出力されたLO信号と前記第1の送信信号とを混合して、前記第1の送信信号をRF信号に変換する第1の混合手段と、
    前記第2の出力ポートに出力されたLO信号と前記第2の送信信号とを混合して、前記第2の送信信号をRF信号に変換する第2の混合手段と、
    前記第1の混合手段から出力されたRF信号に対して前記第2の混合手段から出力されたRF信号に90°遅れる位相差を与え、これらのRF信号を加算して出力する加算手段とを備えることを特徴とするイメージキャンセル型ミキサ回路。
  2. 請求項1記載のイメージキャンセル型ミキサ回路において、
    前記分配手段は、分布定数回路からなることを特徴とするイメージキャンセル型ミキサ回路。
  3. 請求項2記載のイメージキャンセル型ミキサ回路において、
    前記分配手段は、
    第1の端子が前記LO信号入力ポートに接続された第1、第2の線路と、
    前記第1の線路の第2の端子と前記第2の線路の第2の端子との間に接続された抵抗と、
    第1の端子が前記第1の線路の第2の端子に接続され、第2の端子が前記第1の出力ポートに接続された第1のコイルと、
    第1の端子が前記第2の線路の第2の端子に接続され、第2の端子が前記第2の出力ポートに接続された第2のコイルと、
    第1の端子が前記第2のコイルの第1の端子に接続された第3の線路と、
    第1の端子が前記第3の線路の第2の端子に接続されたコンデンサと、
    第1の端子が前記コンデンサの第2の端子に接続され、第2の端子が前記第2のコイルの第2の端子に接続された第4の線路とからなることを特徴とするイメージキャンセル型ミキサ回路。
  4. 請求項1記載のイメージキャンセル型ミキサ回路を備えることを特徴とする送信機。
  5. 送信信号を無線周波数(RF)帯の信号に変換する際にイメージ成分を抑圧するイメージキャンセル方法において、
    局部発振周波数(LO)信号入力ポートに入力されるLO信号については第1の出力ポートと第2の出力ポートに同位相同振幅で分配し、前記LO信号入力ポートに入力されるRF信号帯の成分については前記第2の出力ポートにおける位相が前記第1の出力ポートにおける位相に対して90°遅れる位相差を与える分配手順と、
    第1の送信信号とこの第1の送信信号に対して位相が90°遅れる第2の送信信号とを出力する送信信号出力手順と、
    前記第1の出力ポートに出力されたLO信号と前記第1の送信信号とを混合して、前記第1の送信信号をRF信号に変換する第1の混合手順と、
    前記第2の出力ポートに出力されたLO信号と前記第2の送信信号とを混合して、前記第2の送信信号をRF信号に変換する第2の混合手順と、
    前記第1の混合手順で得られたRF信号に対して前記第2の混合手順で得られたRF信号に90°遅れる位相差を与え、これらのRF信号を加算して出力する加算手順とを備えることを特徴とするイメージキャンセル方法。
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