JP2009158532A - 炭素質電極材およびこれを用いた蓄電装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】蓄電装置用の炭素質電極材におけるメソ細孔の孔径およびその比表面積として好適な値を特定することにより、蓄電装置の性能をより向上させる。
【解決手段】蓄電装置1用の電極(12)として用いられかつ表面にメソ細孔が形成された多孔性の炭素質材料からなる炭素質電極材において、上記メソ細孔のうち2nm以上3nm未満の孔径を有する細孔の比表面積を180m2/g以上とする。
【選択図】図3
【解決手段】蓄電装置1用の電極(12)として用いられかつ表面にメソ細孔が形成された多孔性の炭素質材料からなる炭素質電極材において、上記メソ細孔のうち2nm以上3nm未満の孔径を有する細孔の比表面積を180m2/g以上とする。
【選択図】図3
Description
本発明は、蓄電装置用の電極として用いられかつ表面にメソ細孔が形成された多孔性の炭素質材料からなる炭素質電極材およびこれを用いた蓄電装置に関する。
正極および負極が電解液中でセパレータを介して対向配置されることにより構成された蓄電装置は、大電流での充放電が可能なため、特に充放電頻度の高い蓄電装置、例えば、ハイブリッド自動車や電気自動車、もしくは太陽電池補助電源等に用いられる蓄電装置としての利用が期待されている。そして、このような構造の蓄電装置においては、従来から、より大きなエネルギー密度を得るために、比表面積が大きい炭素質材料を電極として用いることが提案されている。
例えば、下記特許文献1に開示された蓄電装置においては、負極の材料として、炭素網面の面間隔(d002)が0.337nm未満の黒鉛質を含有する炭素質材料が用いられるとともに、電解液として、γ−ブチロラクトンを50容積%以上含有する有機溶媒系電解液が用いられている。
また、下記特許文献2に開示された蓄電装置においては、正極の材料として、ホウ素またはホウ素化合物を含有する炭素材料を熱処理して得られた黒鉛が用いられ、負極の材料として活性炭が用いられている。
さらに、下記特許文献3には、電気二重層キャパシタの電極に用いられる炭素質材料として、孔径10〜20Åの範囲の細孔の容積が全細孔容積の10〜60%を占め、孔径20〜200Åの範囲の細孔の容積が全細孔容積の20〜70%を占め、かつ孔径200Åを超える細孔の容積が全細孔容積の20%以下を占めるとともに、単位質量あたりの全細孔容積が0.3〜2.0cm3/gで、かつ全細孔の比表面積が1000〜2500m2/gである炭素質材料が開示されている。
さらにまた、下記特許文献4には、同じく電気二重層キャパシタの電極に用いられる炭素質材料として、孔径20Å以上の細孔の比表面積が1000m2/g以上で、かつこの値と全細孔の比表面積(全比表面積)との比が0.45以上とされた活性炭が開示されている。
これら各特許文献において、蓄電装置等の電極として、黒鉛等を含有する層構造の炭素質材料が用いられるのは、電解液中のカチオンまたはアニオンの電極に対するインターカレーションを促進するためであり、また、上記電極として多孔性の活性炭が用いられるのは、電解液中のカチオンまたはアニオンの電極に対する吸着を促進するためである。そして、蓄電装置においては、これらの材料を適切に組み合わせて使用することにより、用途に応じた電池特性を得ることが可能である。
特開平4−337247号公報
特開2004−134658号公報
特開2001−89119号公報
特開平8−119614号公報
ところで、上記各特許文献等において、蓄電装置用の電極として活性炭を用いる場合には、カチオンまたはアニオンの吸着性の点から、できるだけ比表面積が大きい(つまり細孔構造がより密な)活性炭を使用することが望まれる。
この点に関する研究として、最近では、多孔性の電極に備わる細孔のうち、孔径が2nm未満のミクロ細孔、2nm以上50nm未満のメソ細孔、および50nmを超えるマクロ細孔が、蓄電装置の性能にそれぞれ与える影響について研究が進められ、その結果、特にメソ細孔が蓄電装置の性能に大きな影響を与えることが分かってきている。しかしながら、その詳細については未だ明確になっていないのが現状である。
本発明は、上記のような事情に鑑みてなされたものであり、蓄電装置用の炭素質電極材におけるメソ細孔の孔径およびその比表面積として好適な値を特定することにより、蓄電装置の性能をより向上させることを目的とする。
上記課題を解決するためのものとして、本願の請求項1にかかる発明は、蓄電装置用の電極として用いられかつ表面にメソ細孔が形成された多孔性の炭素質材料からなる炭素質電極材であって、上記メソ細孔のうち2nm以上3nm未満の孔径を有する細孔の比表面積が180m2/g以上であることを特徴とするものである。
本発明によれば、電極の表面に形成されたメソ細孔の孔径として、カチオン等の電極への吸着に好適な値を特定し、このような孔径を有するメソ細孔の比表面積を比較的大きく確保することにより、カチオン等の吸着量を増大させて蓄電装置の性能をより効果的に向上させることができる。
上記炭素質電極材としては、例えば、植物由来原料の活性炭を賦活処理することにより得られたものが好適である。また、上記賦活処理は、例えば、CO2ガス流通下で850℃以上950℃以下の温度範囲に昇温することで、良好に行うことができる(請求項2,3)。
また、請求項4にかかる発明は、蓄電装置用の電極として用いられかつ表面にメソ細孔およびミクロ細孔が形成された多孔性の炭素質材料からなる炭素質電極材であって、上記両細孔の比表面積を合計した全比表面積が少なくとも1000m2/gであり、上記メソ細孔のうち、電解液中のカチオンのイオン半径に対し4倍以上15倍以下の孔径を有する細孔の比表面積が、上記全比表面積の15%以上であることを特徴とするものである。
さらにまた、請求項5にかかる発明は、有機電解質およびこれを溶解した溶媒からなる電解液と、この電解液中に浸漬された正極および負極と、これら両電極の間に設けられたセパレータ材とを備えた蓄電装置であって、上記有機電解質に含まれるカチオンのイオン半径が0.2nm以上0.5nm以下であり、上記負極は、2nm以上3nm未満の孔径を有する細孔が表面に形成された炭素質材料からなり、かつ当該細孔の比表面積が180m2/g以上であることを特徴とするものである。
これら請求項4または5にかかる発明によれば、上記請求項1にかかる発明と同様の効果を得ることができる。
上記請求項5にかかる発明において、上記カチオンの種類は、イオン半径が0.2nm以上0.5nm以下であるものであれば特に問わないが、上記カチオンとして好適なイオンは、例えば、1−n−ブチルピリジニウムイオン、テトラエチルアンモニウムイオン、テトラメチルアンモニウムイオン、テトラブチルアンモニウムイオン、トリエチルメチルアンモニウムイオン、ブチルメチルイミダゾールイオンから選ばれる少なくとも1種である(請求項6)。
以上説明したように、本発明によれば、蓄電装置用の炭素質電極材におけるメソ細孔の孔径およびその比表面積として好適な値を特定することにより、蓄電装置の性能をより向上させることができる。
図1は、本発明の一実施形態にかかる蓄電装置1の概略構成を示す図である。本図に示すように、蓄電装置1は、電解液16中に浸漬された一対の正極10および負極12と、これら両電極10,12の間に設けられたセパレータ材14とを有している。そして、電解液16中に含まれるカチオンおよびアニオンが上記両電極10,12に対し吸着もしくはインターカレートされ、またはそこから放出されることにより、上記蓄電装置1の充放電が行われるようになっている。
上記電解液16は、例えば1−nブチルピリジニウムヘキサフルオロホスフェート(nBPPF6)等の有機電解質をプロピレンカーボネート(PC)やエチルメチルカーボネート(EMC)等の溶媒に溶解させた非水電解液により構成されている。
上記正極10および負極12は、集電体2,4と、この集電体2,4上に形成された導電性材料層6,8とをそれぞれ有している。このうち、正極10の導電性材料層6は、主にグラファイトによって構成されており、一方の負極12の導電性材料層8は、主に活性炭によって構成されている。
図2は、上記蓄電装置1の性能を測定するための性能試験装置20を概略的に示す図である。本図に示すように、この性能試験装置20は、内部に蓄電装置1が収納された収納容器22と、この収納容器22内の蓄電装置1を上から押さえ付けるように装着された円筒状のプラスチック容器24と、このプラスチック容器24の内周面に形成された雌ねじ部と螺合することにより当該容器24の開口を上側から閉止する円柱状の蓋部材26とを有している。上記プラスチック容器24は、例えばポリテトラフルオロエチレン(PTFE)製であり、上記収納容器22に設けられた凹部22a内に下端部が嵌合された状態で当該容器22に対し固定されている。一方、上記収納容器22および蓋部材26はステンレス鋼で構成され、両者の間には、電源回路28を介して所定の電圧が印加されるようになっている。
以上のように構成された性能試験装置20を製造するには、まず、蓄電装置1用の正極10および負極12を作製する。まず、負極12の作製手順について説明する。当実施形態において、この負極12の導電性材料層8には、所定の賦活処理を施した活性炭を主原料として使用する(その詳細な特性については後述する性能試験の中で説明する)。そして、この活性炭に、導電材としてのアセチレンブラック(AB)と、バインダーとしてのポリテトラフルオロエチレン(PTFE)とを、活性炭:AB:PTFE=90:7.5:2.5(質量比)となるように加え、エタノールを若干量滴下しながら混合する。そして、このようにして得られた混合物を、集電体4としてのステンメッシュ上に塗布し、プレス機にて5MPa程度の圧力を加えることにより両者を圧着する。その後、真空中で約160℃程度に加熱し、その状態で2時間以上乾燥させる。以上の工程により、負極12の作製が完了する。
一方、上記正極10の導電性材料層6には、その主原料としてグラファイト(例えばロンザ社製 KS6)を使用する。この正極10の作製は、上記負極12を作製するときと同様、上記グラファイトにABやPTFE等を混ぜてステンメッシュ上に塗布する等の工程を経ることにより行う。
次に、このようにして得られた正極10および負極12を、性能試験装置20内で組み立てることにより、二極式半開放型セルを作製する。これら各電極10,12の組み立ては、Ar(アルゴン)雰囲気のグローブボックス内で行う。
具体的には、まず負極12を、その集電体4側の面が収納容器22の底面に接触する状態で当該容器22内に収納する。そして、負極12の導電性材料層8側の面(図例では上面)に電解液16を滴下し、その上にガラス繊維ろ紙(例えばアドバンテック社製、FILTER PAPER GA−100)を載置する。
次いで、上記ガラス繊維ろ紙の上に、セパレータ材14(例えばダイセル化学社製、セルガード2502)を載置する。そして、収納容器22の凹部22aにプラスチック容器24を嵌合させ、その底面を利用して上記セパレータ材14を収納容器22内に押し付けることにより、上記負極12とセパレータ材14とを電解液16およびガラス繊維ろ紙を介して相互に密着させる。
次いで、上記セパレータ材14の上に上記と同様のガラス繊維ろ紙を載置するとともに電解液16を滴下し、その上から、上記正極10を、導電性材料層6側の面が上記セパレータ材14側に向く状態で載置する。そして最後に、蓋部材26をプラスチック容器24にねじ込み、蓋部材26の下面を正極10の集電体2に押し付けることにより、上記正極10とセパレータ材14とを電解液16およびガラス繊維ろ紙を介して相互に密着させる。以上の工程により、蓄電装置1を含んだ性能試験装置20が完成する。
このようにして製造された性能試験装置20において、その内部の蓄電装置1に対し充電を行うには、正極10と負極12との間の電圧値を0Vから3.5Vまで徐々に上昇させ、かつ両者の間の電流値を1mAに維持しながら、上記両電極10,12の間に所定時間にわたって電圧を印加する。
上記のように両電極10,12間に電圧を印加すると、電解液16中に存在するカチオン(例えばピリジニウムイオンを主成分とするもの)が、負極12の導電性材料層8の表面に吸着する。一方、正極10においては、電解液16中のフッ素系イオン等を主成分とするアニオンが、主にグラファイト等からなる上記正極10の結晶層間に侵入する、いわゆるインターカレーションが起きる。そして、このようなカチオンおよびアニオンの吸着およびインターカレーションが進行することにより、蓄電装置1に対する充電が行われるようになっている。
一方、充電された蓄電装置1を放電させると、上記両電極10,12からカチオンまたはアニオンが放出されることにより、両電極10,12間の電圧が緩やかに降下する。なお、当実施形態では、以下に説明するように、この放電開始時の放電容量を初期放電容量(mAh/g)として測定することにより、蓄電装置1の性能判断を行う。すなわち、初期放電容量が大きいほど、カチオン等の吸着量がより多かったことになり、蓄電装置1のエネルギー貯蔵能力がより大きいということが分かる。なお、このような初期放電容量の測定は、例えば充放電測定装置(ナガノ社製)を用いて行うことが可能である。
次に、以上のような性能試験装置20を用いた蓄電装置1の性能試験を、その負極12の導電性材料層8の材質を種々変化させながら行った結果について説明する。この性能試験では、負極12の導電性材料層8として、植物由来原料の活性炭を賦活処理したものを主原料として用いた複数のサンプルを用意し、これら各サンプルに対し同様の性能試験(初期放電容量を測定する試験)を行うことにより、負極12の材質特性が蓄電装置1の性能に及ぼす影響について調べた。
具体的に、当実施形態では、上記性能試験に用いるサンプルとして、市販の竹炭もしくはヤシガラ炭からなるベース材に、条件の異なる種々の賦活処理を施したものを主原料として用いた6種類のサンプルを用意した。ここで、賦活処理とは、活性炭に新たに細孔構造を形成し、または活性炭が有する細孔構造をより成長・発達させることにより、その比表面積を増大させる処理であり、このような処理は、弱酸化性の賦活ガス(当実施形態ではCO2を用いる)の流通下で試料を所定の温度範囲内に加熱することにより行うことが可能である。
そして、上記のような賦活処理の条件を種々変化させることにより、各サンプルにおける細孔構造の成長度合いを制御し、以下に示す6種類のサンプルを得た。具体的に、当実施形態では、ベース材(竹炭もしくはヤシガラ炭)を数μm〜数十μmに粉砕した状態で賦活処理を行い、この賦活処理後の活性炭を用いて、上記負極12の導電性材料層8を生成し、以下のサンプルを得た。また、当実施形態では、各サンプルの性能を比較するための比較サンプルも作製しており、この比較サンプルについても以下に併せて記載する。なお、下記サンプルNo.1〜6および比較サンプル作製時における賦活処理条件は、いずれも、サンプル量3.0g、CO2ガス濃度100%、サンプル1gあたりのCO2ガス流量17ml/min、昇温速度20℃/minである。
・サンプルNo.1
竹炭からなるベース材を、CO2ガス流通下、950℃まで加熱して5時間反応させたもの。
竹炭からなるベース材を、CO2ガス流通下、950℃まで加熱して5時間反応させたもの。
・サンプルNo.2
竹炭からなるベース材を、CO2ガス流通下、900℃まで加熱して5時間反応させたもの。
竹炭からなるベース材を、CO2ガス流通下、900℃まで加熱して5時間反応させたもの。
・サンプルNo.3
竹炭からなるベース材を、CO2ガス流通下、850℃まで加熱して5時間反応させたもの。
竹炭からなるベース材を、CO2ガス流通下、850℃まで加熱して5時間反応させたもの。
・サンプルNo.4
ヤシガラ炭からなるベース材を、CO2ガス流通下、950℃まで加熱して5時間反応させたもの。
ヤシガラ炭からなるベース材を、CO2ガス流通下、950℃まで加熱して5時間反応させたもの。
・サンプルNo.5
ヤシガラ炭からなるベース材を、CO2ガス流通下、900℃まで加熱して5時間反応させたもの。
ヤシガラ炭からなるベース材を、CO2ガス流通下、900℃まで加熱して5時間反応させたもの。
・サンプルNo.6
ヤシガラ炭からなるベース材を、CO2ガス流通下、850℃まで加熱して5時間反応させたもの。
ヤシガラ炭からなるベース材を、CO2ガス流通下、850℃まで加熱して5時間反応させたもの。
・比較サンプル
カーボンナノパウダー(Aldrich製)からなるベース材を、CO2ガス流通下、950℃まで加熱して5時間反応させたもの。
カーボンナノパウダー(Aldrich製)からなるベース材を、CO2ガス流通下、950℃まで加熱して5時間反応させたもの。
そして、以上のようにして得られた各サンプル(サンプルNo.1〜6および比較サンプル)につき、その細孔構造の詳細を特定すべく、各サンプルの表面に形成された細孔の比表面積を測定する実験を行った。この比表面積の測定は、粉体状の試料の表面に吸着占有面積のわかった窒素分子を吸着させ、その吸着量から試料の比表面積を求める窒素ガス吸着法により行った。また、この方法による比表面積の測定には、島津製作所社製、自動比表面積/細孔分布測定装置を用いた。
具体的に、当実施形態では、上記窒素ガス吸着法を用いて、各サンプルの表面に形成された細孔の全比表面積と、その中で孔径が2nm以上50nm未満であるもの(メソ細孔)の比表面積と、さらにその中で孔径が2nm以上3nm未満であるものの比表面積とをそれぞれ測定した。なお、ここでいう「全比表面積」とは、孔径が2nm未満のミクロ細孔の比表面積と、2nm以上50nm未満のメソ細孔の比表面積とを合計したもののことである。
以上のようにして得られた各サンプルごとの比表面積のデータを図3の表に示す。また図3では、上記各サンプルを作製する元になったベース材(賦活処理前のもの)に対する比表面積のデータも合わせて示している。なお表中で、「2〜3nm細孔の比表面積」とは、孔径が2nm以上3nm未満である細孔の比表面積のことを指しており、「2〜3nm細孔の面積比率」とは、上記2〜3nm細孔の比表面積を、全比表面積(ミクロ細孔およびメソ細孔の比表面積の合計)で割った値のことである。また、表中の横棒(−)は、データの測定を行っていないことを表わしている。
そして、負極12の導電性材料層8を、以上のような各サンプル材によって構成し、それによって得られた複数種類の負極12を用いて、蓄電装置1の初期放電容量を測定する試験を行った。また、この性能測定試験では、蓄電装置1内の電解液16として、2種類の有機電解質、より具体的には、1−nブチルピリジニウムヘキサフルオロホスフェート(nBPPF6)およびテトラエチルアンモニウムヘキサフルオロホスフェート(TEAPF6)のうちいずれかを含む電解液を用意し、これら各電解液16を用いてそれぞれ初期放電容量の測定を行った。その結果を、上記図3の表と、図4および図5のグラフに示す。なお、図3の表において、nBP系初期放電容量とは、電解液16として1−nブチルピリジニウムヘキサフルオロホスフェート(nBPPF6)を含む電解液を用いた場合の初期放電容量の測定値であり、TEA系初期放電容量とは、電解液16としてテトラエチルアンモニウムヘキサフルオロホスフェート(TEAPF6)を含む電解液を用いた場合の初期放電容量の測定値である。また、図4および図5では、上記nBP系またはTEA系の各初期放電容量の測定値を縦軸に、各サンプルにおける2〜3nm細孔の比表面積を横軸にとることにより、当該細孔の比表面積が初期放電容量に与える影響が分かるようにした。
これら図3〜図5によれば、蓄電装置1の初期放電容量は、2〜3nm細孔の比表面積が大きいサンプルを負極12の導電性材料層8として用いた場合ほど大きくなる(つまり、2〜3nm細孔の比表面積に比例して初期放電容量が増大する)ことが分かる。また、サンプルNo.1〜6と比較サンプルとを比べると、2〜3nm細孔の比表面積が最低でも180m2/g(表4のサンプルNo.3参照)であるサンプルNo.1〜6を用いた場合の方が、同比表面積がこれより小さい93m2/gである比較サンプルを用いた場合よりも、初期放電容量としていずれも優れた値が測定されていることが分かる。
しかも、図3の表に示すように、上記2〜3nm細孔の比表面積は、全比表面積または全メソ細孔の比表面積の値に必ずしも比例しないことから、上記蓄電装置1の初期放電容量の値には、上記2〜3nm細孔の比表面積が特に大きく影響していることが分かる。例えば、図3においてサンプルNo.1とNo.2とを比較すると、全メソ細孔の比表面積(メソ細孔比表面積)はサンプルNo.1の方が大きいにもかかわらず、2〜3nm細孔の比表面積は、反対にサンプルNo.2の方が大きい。そして、これら各サンプルNo.1,2に対する初期放電容量の測定値を比較すると、2〜3nm細孔の比表面積が大きいサンプルNo.2の方が、全メソ細孔の比表面積については値が小さいにもかかわらず、サンプルNo.1よりも初期放電容量の測定値が大きいことが分かる。したがって、上記蓄電装置1の初期放電容量には、負極12の表面に形成されたメソ細孔の中でも、孔径が2nm以上3nm未満である細孔の比表面積の値が大きく影響しており、この2〜3nm細孔の比表面積を増大させることが、上記初期放電容量を向上させるのにより効果的であると言える。
ここで、上記2〜3nm細孔の比表面積が初期放電容量に大きく影響する理由について説明する。まず、初期放電容量が大きいということは、負極12へのカチオンの吸着量が多いということであるから、2〜3nm細孔の比表面積が初期放電容量に大きく影響するということは、このような大きさの細孔にカチオンがより吸着し易いということが考えられる。
以上のような観点から推察すると、上記2〜3nm細孔(孔径が2nm以上3nm未満である細孔)は、電解液16中のカチオンが比較的吸着し易い大きさであると予想できる。このことから、当実施形態で用いた電解液16中のカチオンの大きさに着目すると、電解液16中の有機電解質として1−nブチルピリジニウムヘキサフルオロホスフェート(nBPPF6)を用いた場合のカチオン、つまりn−ブチルピリジニウムイオン(nBP+)の大きさは0.401nmであり、また、上記有機電解質としてテトラエチルアンモニウムヘキサフルオロホスフェート(TEAPF6)を用いた場合のカチオン、つまりテトラエチルアンモニウムイオン(TEA+)の大きさは0.343nmである。なお、実験結果としての図示は省略しているが、電解液16として他の種類のカチオン、例えばテトラメチルアンモニウムイオン(TMA+)、トリエチルメチルアンモニウムイオン(TEMA+)、テトラブチルアンモニウムイオン(TBA+)、ブチルメチルイミダゾールイオン(BMI+)が含まれた電解液を用いた場合でも、上記図3〜図5に示した結果と同様の結果が得られているため、これら各カチオンの大きさについても着目すると、そのイオン半径は、順に、0.280nm、0.327nm、0.415nm、0.330nmである。
図6に、これら4種類のカチオンのイオン半径と、当実施形態で用いた2種類のカチオンのイオン半径とをまとめて示す。なお、これら各カチオンのイオン半径の値は文献値である(例えば、西野敦/直井勝彦 監修「電気化学キャパシタの開発と応用」(シーエムシー出版)等)。本図によれば、カチオンのイオン半径は概ね0.2nm以上0.5nm以下ということができ、上記2〜3nm細孔の大きさ(孔径2〜3nm)は、このイオン半径の4倍以上15倍以下になる。このことから、負極12へのカチオンの吸着性に起因した初期放電容量の値は、カチオンのイオン半径の4〜15倍の孔径を有するメソ細孔の比表面積が重要であるということが分かる。
より具体的に、イオン半径が0.2〜0.5nmであるカチオンが、孔径が2〜3nmである細孔に吸着し易い理由について考察する。上記電解液16中のカチオン(溶質)は、溶媒であるプロピレンカーボネート(PC)やエチルメチルカーボネート(EMC)等の分子に取り囲まれた状態(溶媒和された状態)で負極12に吸着されており、当実施形態の場合、この溶媒和された状態におけるカチオンの大きさ(つまりカチオンとこれを取り囲む溶媒分子とからなる分子群の大きさ)は約1nmとなる。そして、この溶媒和されたカチオンの大きさとの比較において上記細孔のサイズを考えると、孔径が2nm未満のミクロ細孔では、上記溶媒和されたカチオンが容易に細孔の中に入り込むことができないためにカチオンの吸着が起こりにくく、一方、孔径が3nmを越えると、溶媒和されたカチオンの細孔内での自由度が高すぎ、やはりカチオンの吸着が起こりにくくなると考えられる。これに対し、孔径が2nm以上3nm未満である細孔では、溶媒和されたカチオンが細孔に入り込み易く、かつ入り込んだ状態での自由度も適度に抑制されるため、カチオンの吸着が容易に起きると考えられる。
次に、カチオンの吸着性に優れた上記サンプルNo.1〜6の特性に関し、別の視点からの考察を行う。ここでは、サンプルNo.1〜6について、ミクロ細孔およびメソ細孔の比表面積を合計した全比表面積と、この全比表面積に対する2〜3nm細孔の比表面積の比率とに着目した考察を行う。
このような視点で図3の表を見ると、上記サンプルNo.1〜6の全比表面積は最低でも1001m2/gであり、これに対する2〜3nm細孔の比表面積の比率(面積比率)は最低でも0.155であることが分かる。すなわち、上記サンプルNo.1〜6の特性を別の表現で言い換えると、これらサンプルNo.1〜6は、ミクロ細孔およびメソ細孔の比表面積を合計した全比表面積が少なくとも1000m2/gであり、かつ、上記メソ細孔のうち、電解液16中のカチオンのイオン半径に対し4倍以上15倍以下の孔径(当実施形態では2nm以上3nm未満の孔径)を有する細孔の比表面積が、上記全比表面積の15%以上とされた炭素質材料であるということができる。そして、このような特性を有する材質であれば、これを負極12として用いることにより、当実施形態で示した上記各サンプル材(サンプルNo.1〜6)を用いた場合に限らず、蓄電装置1の初期放電容量をより向上させることができると予想される。
また、図3の表への記載は省略するが、上記サンプルNo.1〜6における2〜3nm細孔の比表面積の値を、全メソ細孔(孔径2〜50nmの細孔)の比表面積と比較した場合の面積比率は、最低でも0.220(サンプルNo.1)である。したがって、上記サンプルNo.1〜6の特性をさらに別の表現で言い換えると、これらサンプルNo.1〜6は、ミクロ細孔およびメソ細孔の比表面積を合計した全比表面積が少なくとも1000m2/gであり、かつ、上記メソ細孔のうち、電解液16中のカチオンのイオン半径に対し4倍以上15倍以下の孔径(2nm以上3nm未満の孔径)を有する細孔の比表面積が、全メソ細孔の比表面積の20%以上とされた炭素質材料であるということができる。
以上説明したように、上記実施形態では、電解液16と、この電解液16中に浸漬された正極10および負極12と、これら両電極10,12の間に設けられたセパレータ材14とを備えた蓄電装置1において、上記負極12として賦活処理された活性炭等からなる炭素質材料を用い、その表面に形成されたメソ細孔のうち、カチオンが吸着し易い2nm以上3nm未満の孔径を有する細孔の比表面積を180m2/g以上に設定したため、カチオンの吸着量を増大させて蓄電装置1の性能をより効果的に向上させることができるという利点がある。
また、このような作用効果は、メソ細孔およびミクロ細孔の比表面積を合計した全比表面積が少なくとも1000m2/gであり、上記メソ細孔のうち、電解液中のカチオンのイオン半径に対し4倍以上15倍以下の孔径を有する細孔の比表面積が、上記全比表面積の15%以上である(または全メソ細孔の比表面積の20%以上である)炭素質材料を負極12として用いた場合にも、同様に得ることができる。
なお、上記実施形態では、2〜3nm細孔の比表面積が180m2/g以上である上記負極12の素材を、竹炭もしくはヤシガラ炭からなる植物由来の活性炭を賦活処理することによって得たが、このような材質は上記負極12の好適な一例に過ぎず、上記と同様の細孔構造が得られるものであれば、上記負極12の材質は特に限定されない。
また、上記実施形態では、竹炭やヤシガラ炭等の原料に対する賦活処理を、CO2ガス流通下で850℃以上950℃以下の温度範囲に昇温することにより行ったが、これは賦活処理の好適な一例に過ぎず、同様の賦活効果が得られるものであれば、上記賦活処理の内容は特に限定されない。
また、上記実施形態では、電解液16として、1−nブチルピリジニウムヘキサフルオロホスフェート(nBPPF6)またはテトラエチルアンモニウムヘキサフルオロホスフェート(TEAPF6)を有機電解質として含む電解液を用いたが、上述したように、2〜3nm細孔の比表面積が180m2/g以上である炭素質材料を負極12の材質として採用した場合には、図6に示したようなカチオンの群、つまり、イオン半径が0.2nm以上0.5nm以下のカチオンの群から選ばれた少なくとも1種のイオンが含まれた有機電解質を上記電解液16中の電解質として用いることにより、上記実施形態と同様の作用効果を得ることが可能である。
また、上記実施形態では、電解液16中のカチオンが吸着される負極12の材質として賦活処理された活性炭を用いる一方、正極10の材質にグラファイトを用い、充電時にこのグラファイトの結晶層間にアニオンがインターカレートされるように構成したが、例えば正極10に対するアニオンの保持を吸着によって行う場合には、この正極10の材質として、上記負極12と同様の活性炭を用いることも可能である。
1 蓄電装置
10 正極
12 負極
14 セパレータ材
16 電解液
10 正極
12 負極
14 セパレータ材
16 電解液
Claims (6)
- 蓄電装置用の電極として用いられかつ表面にメソ細孔が形成された多孔性の炭素質材料からなる炭素質電極材であって、
上記メソ細孔のうち2nm以上3nm未満の孔径を有する細孔の比表面積が180m2/g以上であることを特徴とする炭素質電極材。 - 請求項1記載の炭素質電極材において、
上記炭素質電極材は、植物由来原料の活性炭を賦活処理することにより得られたものであることを特徴とする炭素質電極材。 - 請求項2記載の炭素質電極材において、
上記賦活処理は、CO2ガス流通下で850℃以上950℃以下の温度範囲に昇温する処理であることを特徴とする炭素質電極材。 - 蓄電装置用の電極として用いられかつ表面にメソ細孔およびミクロ細孔が形成された多孔性の炭素質材料からなる炭素質電極材であって、
上記両細孔の比表面積を合計した全比表面積が少なくとも1000m2/gであり、
上記メソ細孔のうち、電解液中のカチオンのイオン半径に対し4倍以上15倍以下の孔径を有する細孔の比表面積が、上記全比表面積の15%以上であることを特徴とする炭素質電極材。 - 有機電解質およびこれを溶解した溶媒からなる電解液と、この電解液中に浸漬された正極および負極と、これら両電極の間に設けられたセパレータ材とを備えた蓄電装置であって、
上記有機電解質に含まれるカチオンのイオン半径が0.2nm以上0.5nm以下であり、
上記負極は、2nm以上3nm未満の孔径を有する細孔が表面に形成された炭素質材料からなり、かつ当該細孔の比表面積が180m2/g以上であることを特徴とする蓄電装置。 - 請求項5記載の蓄電装置において、
上記カチオンは、1−n−ブチルピリジニウムイオン、テトラエチルアンモニウムイオン、テトラメチルアンモニウムイオン、テトラブチルアンモニウムイオン、トリエチルメチルアンモニウムイオン、ブチルメチルイミダゾールイオンから選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする蓄電装置。
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