JP2009157499A - 運転支援装置及び運転支援システム - Google Patents

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Abstract

【課題】周囲の他車両の車両認識状態を推定し、推定した車両認識状態に基づいて運転支援を適切に行える運転支援装置及び運転支援システムを提供する。
【解決手段】自車両5の周囲に存在する他車両の情報に基づいて自車両5の運転を支援する運転支援装置であって、他車両からみて自車両5が存在しないと仮定して他車両の第1走行軌跡を予測し(S10)、自車両5が存在すると仮定して他車両の第2走行軌跡を予測し(S12)、第1走行軌跡、第2走行軌跡と実際の走行軌跡とを比較し(S16)、比較結果に基づいて他車両が自車両5の存在を認識しているか否かを推定することで(S24)、他車両が手動運転や通信を行えない車両等である場合であっても、他車両が自車両5を認識しているか否かを推定し、自車両5の運転支援を適切に行うことが可能となる。
【選択図】図2

Description

本発明は、運転支援装置及び運転支援システムに関するものである。
従来、車両の運転を支援する装置として、自動走行する他車両の行動を報知するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1の装置は、自動走行する他車両の走行計画を車車間通信で受信し、他車両が次に取る行動を運転者に報知する装置である。
特開平10−105885号公報
しかしながら、従来の運転支援装置にあっては、他車両が自動走行し通信する車両であることが前提であるので、他車両が、例えば、手動走行の車両である場合や、自動走行であっても通信を行うことができない等の車両である場合には、他車両の行動計画を取得することができない。このため、他車両が自車両を認識しているのか、あるいは他車両同士が互いに認識しているのかが不明となり、例えば安全性を向上させる運転支援を適切に行うことが困難となる。
そこで、本発明はこのような技術課題を解決するためになされたものであって、周囲の他車両の車両認識状態を推定し、推定した車両認識状態に基づいて運転支援を適切に行える運転支援装置及び運転支援システムを提供することを目的とする。
すなわち本発明に係る運転支援装置は、自車両の周囲に存在する他車両の情報に基づいて自車両の運転支援する運転支援装置であって、自車両が存在しないと仮定して他車両の第1走行軌跡を予測する第1走行予測部と、又は/及び、自車両が存在すると仮定して他車両の第2走行軌跡を予測する第2走行予測部と、第1走行軌跡と他車両の実際の走行軌跡とを比較する、又は/及び、第2走行軌跡と他車両の実際の走行軌跡とを比較する比較判定部と、比較判定部の比較結果に基づいて他車両が自車両の存在を認識しているか否かを推定する認識推定部とを備えて構成される。
この発明によれば、自車両の周囲に存在する他車両からみて、自車両が存在しないと仮定して他車両の第1走行軌跡を予測し、又は/及び、自車両が存在すると仮定して他車両の第2走行軌跡を予測し、第1走行軌跡と実際の走行軌跡とを比較し、又は/及び、第2走行軌跡と実際の走行軌跡とを比較し、比較結果に基づいて他車両が自車両の存在を認識しているか否かを推定する。よって、他車両が手動運転や通信を行えない車両等である場合であっても、他車両が自車両を認識しているか否かを推定できるので、推定結果を用いて車両の運転支援を適切に行うことが可能となる。
ここで、運転支援装置において、認識判定部によって他車両が自車両の存在を認識していないと推定した場合には、自車両の存在を認識していないと推定された他車両と自車両との距離を大きくして走行するように自車両の走行計画を生成する第1走行計画部を備えることが好適である。
自車両の存在を認識していない他車両は、自車両の存在を認識している他車両に比べて、自車両にとって安全が低い走行をする可能性が高いといえる。このため、生成した走行計画により自車両の存在を認識していない他車両と自車両との距離を大きくするように走行支援することにより、衝突等の危険を回避し、より安全な運転支援を行うことができる。
また、運転支援装置は、第1走行予測部と第2走行予測部とを備える場合において、第1走行軌跡と第2走行軌跡とを比較して大きな差異が無い場合には、差異が大きくなるように自車両の走行計画を生成する第2走行計画部とを備えることが好適である。
このように構成することで、自車両の存在の有無に関わらず他車両の予測走行軌跡に大きな差異が無く、自車両の存在を認識しているか否かを推定することができない状況であっても、例えば自車両の操舵や加減速等によって他車両の行動が変化することが期待できる場合には、生成した走行計画により自車両の操舵や加減速等をあえて実行し、自車両の存在を認識しているか否かの判断ができる状況を意図的に作り出すことができる。このため、他車両が自車両の存在を認識しているか否かを積極的に確認し、車両の運転支援を一層適切に行うことが可能となる。
さらに、運転支援装置において、認識判定部によって自車両の存在を認識していると推定された他車両の周囲を優先的に走行するように自車両の走行計画を生成する第3走行計画部を備えることが好適である。
自車両の存在を認識している他車両は、自車両の存在を認識していない他車両に比べて、自車両にとって安全性の低い走行をする可能性が低いといえる。このため、生成した走行計画で自車両の存在を認識している他車両の周囲を走行することで、より安全な運転支援を行うことができる。
また、本発明に係る運転支援装置は、第1の他車両からみて第2の他車両が存在しないと仮定して、第1の他車両の第3走行軌跡を予測する第3走行予測部と、又は/及び、第1の他車両からみて第2の他車両が存在すると仮定して、第1の他車両の第4走行軌跡を予測する第4走行予測部と、自車両の走行計画を生成する第4走行計画部と、を備え、比較判定部は、第3走行軌跡と第1の他車両の実際の走行軌跡とを比較し、又は/及び、第4走行軌跡と第1の他車両の実際の走行軌跡とを比較し、認識推定部は、比較判定部の比較結果に基づいて、第1の他車両と第2の他車両とが互いに存在を認識しているか否かを推定する認識推定部と、第4走行計画部は、第1の他車両と第2の他車両とが互いに存在を認識していると推定した場合には、第1の他車両及び第2の他車両の周囲を優先的に走行するように自車両の走行計画を生成することが好適である。
このように構成することで、生成した走行計画により互いに存在を認識していない他車両よりも、互いに存在を認識している他車両の周囲を走行することができるので、例えば他車両同士の接触等に巻き込まれる等の危険を回避し、一層安全な運転支援を行うことが可能となる。
また、本発明に係る運転支援システムは、任意の車両の周囲に存在する他車両の情報に基づいて任意の車両の運転支援する運転支援システムであって、任意の車両が存在しないと仮定して他車両の第1走行軌跡を予測する第1走行予測部と、又は/及び、任意の車両が存在すると仮定して他車両の第2走行軌跡を予測する第2走行予測手段と、第1走行軌跡と他車両の実際の走行軌跡とを比較する、又は/及び、第2走行軌跡と他車両の実際の走行軌跡とを比較する比較判定手段と、比較判定部の比較結果に基づいて他車両が任意の車両の存在を認識しているか否かを推定する認識推定手段と、認識推定部の推定結果に基づいて他車両の行動を予測する行動予測手段とを備えて構成される。
ここで、運転支援システムは、認識判定手段によって他車両が自車両の存在を認識していないと推定した場合には、自車両の存在を認識していないと推定された他車両と自車両との距離を大きくして走行するように自車両の走行計画を生成する第1走行計画手段を備えることが好適である。
また、運転支援システムは、第1走行予測手段と第2走行予測手段とを備える場合において、第1走行軌跡と第2走行軌跡とを比較して大きな差異が無い場合には、差が大きくなるように自車両の走行計画を生成する第2走行計画手段とを備えることが好適である。
さらに、運転支援システムは、認識判定手段によって自車両の存在を認識していると推定された他車両の周囲を優先的に走行するように自車両の走行計画を生成する第3走行計画手段を備えることが好適である。
また、本発明に係る運転支援システムは、第1の他車両からみて第2の他車両が存在しないと仮定して、第1の他車両の第3走行軌跡を予測する第3走行予測手段と、又は/及び、第1の他車両からみて第2の他車両が存在すると仮定して、第1の他車両の第4走行軌跡を予測する第4走行予測手段と、自車両の走行計画を生成する第4走行計画手段と、
を備え、比較判定手段は、第3走行軌跡と第1の他車両の実際の走行軌跡とを比較し、又は/及び、第4走行軌跡と第1の他車両の実際の走行軌跡とを比較し、認識推定手段は、比較判定手段の比較結果に基づいて、第1の他車両と第2の他車両とが互いに存在を認識しているか否かを推定する認識推定手段と、第4走行計画手段は、第1の他車両と第2の他車両とが互いに存在を認識していると推定した場合には、第1の他車両及び第2の他車両の周囲を優先的に走行するように自車両の走行計画を生成することが好適である。
各運転支援システムでは、任意の車両間の関係でも上記の各運転支援装置と同様の作用効果を奏する。
本発明によれば、周囲の他車両の車両認識状態を推定し、推定した車両認識状態に基づいて運転支援を適切に行える。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態について説明する。なお、各図において同一又は相当部分には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
(第1実施形態)
第1実施形態に係る運転支援装置は、車両の運転を支援する装置であって、例えば、自動運転機能を備えた車両や、追従運転や車線維持運転などの運転者支援システムを搭載した車両に好適に採用されるものである。
最初に、本実施形態に係る運転支援装置(運転支援部)の構成を説明する。図1は本発明の実施形態に係る運転支援装置を備えた車両の構成を示すブロック図である。
図1に示す車両5は、自動運転機能あるいは運転者支援システムを備えた車両であって、GPS受信機30、センサ31、操作部32、ナビゲーションシステム33、ECU2、操舵アクチュエータ40、スロットルアクチュエータ41及びブレーキアクチュエータ42を備えている。ここで、ECU(Electronic Control Unit)とは、電子制御する自動車デバイスのコンピュータであり、CPU(CentralProcessing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、および入出力インターフェイスなどを備えて構成されている。
GPS受信機30は、例えば、運転者の位置情報を受信する機能を有している。ここで、GPS(Global Positioning System)とは、衛星を用いた計測システムのことであり、自車両の現在位置の把握に好適に用いられるものである。また、GPS受信機30は、位置情報をECU2へ出力する機能を有している。
センサ31は、車両5の周囲の他車両に関する情報や走行環境に関する情報、車両5の走行状態に関する情報を取得する機能を有している。センサ31としては、例えば、車両5が走行する道路のレーンを認識するためのレーン認識センサや画像センサ、車両5の周辺障害物を検知すると共に距離情報を取得する電磁波センサやミリ波センサ、車両5のヨーレートを計測するヨーレートセンサ、車両5のハンドル舵角及びタイヤ角を検知する舵角センサ、車両5の加速度を検出する加速度センサ、車両5の車輪速を計測する車輪速センサ等が用いられる。また、センサ31は、取得した情報をECU2へ出力する機能を有している。
操作部32は、運転者の車両操作情報を入力する機能を有している。操作部32としては、例えば、ハンドルやアクセルペダル、ブレーキペダル等が用いられる。また、操作部32は、入力した情報をECU2へ出力する機能を有している。
ナビゲーションシステム33は、主に目的地までの経路案内等を行う機能を有している。また、ナビゲーションシステム33は、例えば地図データベースから現在走行中の道路の形状情報を読み出し、その道路形状情報をナビ信号としてECU2へ出力する機能を有している。車両5は、ナビゲーションシステムの代わりとして、道路形状情報を格納したデータベースを備え、そのデータベースに格納された道路形状情報をECU2へ出力する機能を有する構成としてもよい。また、通信を介して道路形状情報を参照し、参照した道路形状情報をECU2へ出力する機能を有する構成としてもよい。
ECU2は、第1走行予測部(第1走行予測手段)10、第2走行予測部(第2走行予測手段)11、比較判定部(比較判定手段)12、認識推定部(認識推定手段)13、第1走行計画部(第1走行計画手段)14、車両運動制御部27、操舵制御部28及び加減速制御部29を備えている。
第1走行予測部10は、センサ31が検知した車両5の周囲に存在する他車両について、走行軌跡を予測する機能を有している。特に、第1走行予測部10は、他車両からみて自車両である車両5が存在しないと仮定して他車両の走行軌跡(第1走行軌跡)を予測する機能を有している。ここで、予測する走行軌跡は、例えば、すくなくとも位置情報を含んでおり、位置情報の他に、速度パターン、加速度パターン、ヨー角、ヨーレートなどの車両の走行に必要なパラメータを含んでもよい。また、第1走行予測部10は、予測した第1走行軌跡を比較判定部12へ出力する機能を有している。
第2走行予測部11は、センサ31が検知した車両5の周囲に存在する他車両について、走行軌跡を予測する機能を有している。特に、第2走行予測部11は、他車両からみて自車両である車両5が存在すると仮定して他車両の走行軌跡(第2走行軌跡)を予測する機能を有している。予測する走行軌跡は、第1走行予測部10と同様の情報を含んでいる。また、第2走行予測部11は、予測した第2走行軌跡を比較判定部12へ出力する機能を有している。
比較判定部12は、センサ31が出力した他車両に関する情報から実際の走行軌跡(実走行軌跡)を取得すると共に、第1走行予測部10が出力した第1走行軌跡、及び第2走行予測部11が出力した第2走行軌跡と、実走行軌跡とをそれぞれ比較する機能を有している。具体的には、比較判定部12は、実走行軌跡の各点と第1走行軌跡の各点との間の距離、及び実走行軌跡の各点と第2走行軌跡の各点との間の距離を演算し、演算した距離の大きさに基づいて比較する機能を有している。そして、比較判定部12は、演算した比較結果を認識推定部13へ出力する機能を有している。
認識推定部13は、比較判定部12が出力した判定結果に基づいて、他車両が自車両を認識しているか否かを推定する機能を有している。また、認識推定部13は、推定結果を第1走行計画部14へ出力する機能を有している。
第1走行計画部14は、認識推定部13が出力した推定結果に基づいて、車両5の走行計画を生成する機能を有している。例えば、第1走行計画部14は、推定結果に基づいて、自車両である車両5を認識している他車両と、自車両である車両5を認識していない他車両とを区別した走行計画を生成する機能を有している。具体的には、GPS受信機30及びナビゲーションシステム33が出力した位置情報や道路情報を考慮しながら、他車両との関係において、例えばより安全な走行となるように自車両の走行計画を生成する機能を有している。そして、第1走行計画部14は、生成した走行計画を車両運動制御部27へ出力する機能を有している。
車両運動制御部27は、第1走行計画部14が出力した走行計画、センサ31が取得した周囲の走行環境や車両5の走行状態、及び、操作部32が出力した操作情報等に基づいて、操舵制御情報や加減速制御情報を算出する機能を有している。そして、車両運動制御部27は、算出した操舵制御情報を操舵制御部28へ、算出した加減速制御情報を加減速制御部29へ出力する機能を有している。
操舵制御部28は、車両運動制御部27が出力した操舵制御情報に基づいて操舵アクチュエータ40を制御するための信号を生成し、生成した制御信号を操舵アクチュエータ40へ出力する機能を有している。なお、操舵アクチュエータ40は、車両の走行を制御する機械的な構成要素であり、例えば、操舵角制御モータ等である。
加減速制御部29は、車両運動制御部27が出力した加減速制御情報に基づいてスロットルアクチュエータ41及びブレーキアクチュエータ42を制御するための信号を生成し、生成した制御信号をスロットルアクチュエータ41及びブレーキアクチュエータ42へ出力する機能を有している。スロットルアクチュエータ41は、車両の走行を制御する機械的な構成要素であり、例えば電子スロットル等である。また、ブレーキアクチュエータ42は、例えば油圧式ブレーキの場合には、各車輪のブレーキ油圧の調整を行うバルブ等である。
上述した第1走行予測部10、第2走行予測部11、比較判定部12、認識推定部13及び第1走行計画部14によって、運転支援部1が構成されている。なお、第1走行予測部10及び第2走行予測部11は、各車両に要求される性能等に応じて、何れか一方を備える場合でもよい。このように何れか一方を備えて走行軌跡を1つだけ予測する場合には、比較判定部12は、実走行軌跡の各点と予測した走行軌跡の各点との間の距離に基づいて、予測した走行軌跡にどの程度近いのかを判定する機能を有すればよい。
次に、第1実施形態に係る運転支援部1の動作について説明する。図2は、第1実施形態に係る運転支援部1の動作を示すフローチャートである。また、図3は第1実施形態に係る運転支援部1の動作を説明するための概要図である。図3は、自車両5がレーン3からレーン2へレーンチェンジしようとしており、方向指示器を点滅させた場面であるとする。なお、以下では、他車両は手動運転されているものとし、自車両は通信を介して他車両の走行計画を取得することができないものとして説明する。
図2に示す制御処理は、例えばイグニッションオンされてから所定のタイミングで繰り返し実行される。
図2に示す制御処理が開始されると、運転支援部1は、走行軌跡予測処理から開始する(S10)。S10の処理は、第2走行予測部11が実行し、他車両からみて自車両5が存在すると仮定して、他車両の走行計画を予測し第2走行軌跡を生成する処理である。第2走行予測部11は、例えば図3に示すように、センサ31が出力した情報に基づいて自車両5の周囲に存在する他車両A,Aを認識する。そして、自車両5が存在すると仮定した場合に、他車両A,Aがどのような行動をするのかを予測する。以下では車両Aを例に説明する。まず、第2走行予測部11は、一定時刻(例えば10秒)過去における、速度、加速度、走行レーン等の車両Aの走行状態と、前方に車両Aが存在し右前方に自車両5が存在すること、道路形状が直線であること等の車両Aの周辺条件とを、自車両5がセンサ31やナビゲーションシステム33によって検知・取得する。そして、これらの走行状態及び周辺条件で特定される車両Aの状況を把握する。第2走行予測部11は、例えば、ある状況においてどのような事象が発生し得るかを発生頻度と併せて予め学習しておき、車両Aが置かれている状況と学習したその状況の発生頻度とを利用することで車両Aの行動を予測する。なお、以下では、説明理解の容易性を考慮して、車両Aの先頭車両である車両Aは、速度が車両Aに比べて遅く、車両Aはレーン1からレーン2へレーンチェンジして車両Aを追い越すという行動予測がされたものとして説明する。
第2走行予測部11は、車両Aがレーンチェンジすると行動予測した場合、車両Aがレーンチェンジする走行軌跡を生成する。例えば、図3に示すように、自車両5の存在を意識して自車両5から距離を置いてレーンチェンジする第2走行軌跡Rが予測される走行軌跡として生成される。この走行軌跡は、車両Aの速度、加速度、ヨーレート、道路形状や道路状況、車両5や他車両Aとの位置関係等を勘案して、一般的な最適化手法で生成することができる。第2走行予測部11が、第2走行軌跡Rを生成すると、S10の処理は終了し、走行軌跡予測処理へ移行する(S12)。
S12の処理は、第1走行予測部10が実行し、他車両からみて自車両が存在しないと仮定して、他車両の走行計画を予測し第1走行軌跡を生成する処理である。第1走行予測部10は、S10の処理と同様に、センサ31が出力した情報に基づいて自車両5の周囲に存在する他車両A,Aを認識する。そして、自車両5が存在しないと仮定した場合に、他車両A,Aがどのような行動をするのかを予測する。S10の処理と同様に、車両Aを例として説明する。第1走行予測部10は、一定時刻(例えば10秒)過去における、速度、加速度、走行レーン等の車両Aの走行状態と、前方に車両Aが存在すること等の車両Aの周辺条件とを、自車両5がセンサ31やナビゲーションシステム33から取得する。そして、走行状態及び周辺条件で特定される車両Aの状況を把握する。このとき、自車両5は車両Aからみて存在していないものとして車両Aの状況を把握する。そして、S10の処理と同様に、ある状況においてどのような事象が発生し得るかを発生頻度と併せて予め学習しておき、車両Aの状況と学習したその状況の発生頻度とを利用することで車両Aの行動を予測する。
第1走行予測部10は、車両Aがレーンチェンジすると行動予測した場合、車両Aがレーンチェンジする走行軌跡を生成する。例えば、図3に示すように、自車両5の存在を意識しないで最適なレーンチェンジとなるように走行軌跡が生成されるため、第2走行軌跡Rに比べて自車両5に接近するようにレーンチェンジする第1走行軌跡Rが予測される走行軌跡として生成される。この走行軌跡は、S10の処理と同様に、車両Aの速度、加速度、ヨーレート、道路状況、他車両との位置関係等を勘案して、一般的な最適化手法で生成することができる。第1走行予測部10が、第1走行軌跡Rを生成すると、S12の処理は終了し、実走行取得処理へ移行する(S14)。
S14の処理は、比較判定部12が実行し、センサ31により他車両が走行した実際の走行軌跡(実走行軌跡)を取得する処理である。第1走行予測部10は、例えば図3に示す状況において、車両A、Aの一定時間(例えば10秒)の実際の走行軌跡を、車両5に備わるセンサ31によって取得する。S14の処理が終了すると、認識評価情報生成処理へ移行する(S16)。
S16の処理は、比較判定部12が実行し、S14の処理で取得した実走行軌跡とS10の処理で予測した第2走行軌跡との間の距離、S14の処理で取得した実走行軌跡とS12の処理で予測した第1走行軌跡との間の距離とを算出し、演算した距離の大きさに基づいて、実走行軌跡が第1走行軌跡と第2走行軌跡のどちらにどの程度近いのかを演算する処理である。ここで、予測走行軌跡が実際の走行軌跡に類似するほど、予測するために設定した条件(自車両の存在の有無)が正しいということになる。よって、上述した実走行軌跡が第1走行軌跡と第2走行軌跡のどちらにどの程度近いのかを表す数値は、他車両Aが自車両5を認識している程度を示すものとみなすことができ、この程度を認識度合いC(i:整数)とする。例えば、図3に示すように、第1走行軌跡Rの所定の各点iから最も短い第2走行軌跡Rの点までの距離をL、実走行軌跡Rの所定の点iから最も短い第1走行軌跡Rの点までの距離をN、実走行軌跡Rの所定の点iから最も短い第2走行軌跡Rの点までの距離をMとすると、認識度合いCは、以下の(1)式で表すことができる。
=N/L …(1)
認識度合いCは、実走行軌跡Rが第1走行軌跡Rと重なる場合には0、実走行軌跡Rが第2走行軌跡Rと重なる場合には1となる。ここで、実走行軌跡Rが第1走行軌跡Rより自車両5側になる場合(認識度合いCが負の場合)には0、実走行軌跡Rが第2走行軌跡Rより自車両から遠くなる場合(認識度合いCが1より大きい場合)には1とする。このように設定することで、認識度合いCが0に近くなるほど、他車両が自車両を認識していないことを示し、認識度合いCが1に近くなるほど、他車両が自車両を認識していることを示すことができる。そして、信頼性が高いデータを抽出すべく、距離Lが所定の距離(例えば1m)以上の点に関する認識度合いCを抽出して平均する。この平均値を自車両認識見込み平均Eとする。比較判定部12が、比較結果として、自車両認識見込み平均Eを算出すると、S16の処理は終了し、信頼性評価情報生成処理へ移行する(S18)。
S18の処理は、認識推定部13が実行し、S16の処理で算出した比較結果、すなわち、認識度合いC及び自車両認識見込み平均Eの信頼性を評価するために、第1走行軌跡Rの所定の各点iから最も短い第2走行軌跡Rの点までの距離Lを積算する処理である。この積算値を認識見込み信頼度Fとする。認識見込み信頼度Fの値は、大きいほど第1走行軌跡Rと第2走行軌跡Rとの差が大きいことを示す。すなわち、認識見込み信頼度Fの値が大きいほど、実走行軌跡と第1走行軌跡Rとの比較結果と、実走行軌跡と第2走行軌跡Rとの比較結果とに明確な差を見出すことができるため、比較結果の信頼性が高い。S18の処理が終了すると、全車両確認処理へ移行する(S20)。
S20の処理は、ECU2が実行し、S14からS18の処理を、全ての他車両について実行したか否かを判定する処理である。S20の処理において、全ての他車両について実行していないと判定した場合には、実走行軌跡取得処理へ移行し(S14)、残りの他車両について処理を行う。一方、全ての他車両について実行したと判定した場合には、信頼性の確認処理へ移行する(S22)。
S22の処理は、認識推定部13が実行し、S18の処理で算出した認識見込み信頼度Fを用いて、認識度合いC及び自車両認識見込み平均Eの信頼性を評価する処理である。例えば、認識推定部13は、認識見込み信頼度Fが所定値(例えば10m)以上であれば、算出した認識度合いCには誤差があっても許容できる範囲であるとし、自車両認識見込み平均Eの値も信頼性が高いとする。他方、認識推定部13は、認識見込み信頼度Fが所定値(例えば10m)より小さければ、算出した認識度合いCには測定誤差等が大きく影響するとして、自車両認識見込み平均Eの値には信頼性が低いとする。S22の処理において、自車両認識見込み平均Eの信頼性が低いと判定した場合には、図2に示す制御処理を終了する。そして、図2に示す制御処理を終了後、通常の走行計画を生成して運転支援を行う。一方、S22の処理において、自車両認識見込み平均Eの信頼性が高いと判定した場合には、認識判定処理へ移行する(S24)。
S24の処理は、認識推定部13が実行し、S16の処理で算出した自車両認識見込み平均Eの値から車両Aが自車両5を認識しているか否かを推定する処理である。例えば、自車両認識見込み平均Eが所定値(例えば0.2)以下の場合には、車両Aの車両実走行軌跡が、自車両5が存在しないと仮定して導出した走行軌跡に近いと判定し、車両Aは自車両5を認識していないと推定する。他方、自車両認識見込み平均Eが所定値(例えば0.2)より大きい場合には、車両Aの車両実走行軌跡が、自車両5が存在すると仮定して導出した走行軌跡に近いと判定し、車両Aは自車両5を認識していると推定する。S24の処理において、車両Aは自車両5を認識していると推定した場合には、図2に示す制御処理を終了する。そして、図2に示す制御処理を終了後、通常の走行計画を生成して運転支援を行う。一方、S24の処理において、車両Aは自車両5を認識していないと推定した場合には、走行計画生成処理へ移行する(S26)。
S26の処理は、第1走行計画部14が実行し、自車両5の走行をより安全な走行とするための走行計画を生成する処理である。第1走行計画部14は、例えば、車両Aが自車両5を認識していない可能性が高いので、レーン3からレーン2へレーンチェンジした後、車両Aとの必要車間時間が長くなるように走行計画を生成する。例えば、必要車間時間を3秒とした走行計画を生成する。S26の処理が終了すると、図2に示す制御処理が終了する。
以上のように、第1実施形態に係る運転支援部1によれば、自車両5の周囲に存在する他車両A,Aからみて、自車両5が存在しないと仮定して他車両A,Aの第1走行軌跡Rを予測し、及び、自車両5が存在すると仮定して他車両A,Aの第2走行軌跡Rを予測し、第1走行軌跡Rと実走行軌跡Rとを比較し、及び、第2走行軌跡Rと実走行軌跡Rとを比較し、比較結果として生成した自車両認識見込み平均Eに基づいて他車両A,Aが自車両5の存在を認識しているか否かを推定する。よって、他車両A,Aが手動運転や通信を行えない車両等である場合であっても、他車両A,Aが自車両5を認識しているか否かを推定できるので、推定結果を用いて適切な走行計画を生成できる。
また、第1実施形態に係る運転支援部1によれば、生成した走行計画により自車両5の存在を認識していない他車両A,Aと自車両5との距離を大きくするように走行支援することにより、衝突等の危険を回避し、より安全な運転支援を行うことができる。
(第2実施形態)
第2実施形態に係る運転支援装置(運転支援部)6は、第1実施形態に係る運転支援部1とほぼ同様に構成されるものであって、運転支援部1と比べ、第2走行計画部(第2走行計画手段)を備える点で相違する。本実施形態に係る運転支援部6は、第1実施形態の運転支援部1において、他車両の情報の信頼性が低い場合には、より信頼性が高い情報を取得できるように走行計画を生成する機能を有している。また、本実施形態に係る運転支援部6が備わる車両の構成は、第1実施形態に係る運転支援部1が備わる車両5と同様である。なお、第2実施形態においては、第1実施形態と重複する部分は説明を省略し、相違点を中心に説明する。
最初に、本実施形態に係る運転支援部の構成について図4を用いて説明する。図4は、第2実施形態に係る運転支援部6を備える車両の構成概要を示すブロック図である。図4に示すように、本実施形態に係る運転支援部6には、ECU2に第2走行計画部15が備わっており、認識推定部13が出力した認識結果に基づいて、自車両5の走行計画(走行軌跡)を生成する機能を有している。そして、第2走行計画部15は、生成した走行計画が周囲の他車両の走行に影響するか否かを判定する機能を有している。さらに、生成した走行計画を車両運動制御部27へ出力する機能を有している。
次に、第2実施形態に係る運転支援部6の動作について説明する。図5は、第2実施形態に係る運転支援部6の動作を示すフローチャートである。また、図6は第2実施形態に係る運転支援部6の動作を説明するための概要図である。図6では、二車線の道路において、自車両である自車両5がレーン2を走行し、左側を他車両A、左後方に他車両Aが走行している場面を示している。なお、以下では、他車両は手動運転されているものとし、自車両は通信を介して他車両の走行計画を取得することができないものとして説明する。
図5に示す制御処理は、例えばイグニッションオンされてから所定のタイミングで繰り返し実行される。
図5に示す制御処理が開始されると、運転支援部6は、第1支援処理から開始する(S30)。S30の処理は、運転支援部6が実行し、図2に示す第1実施形態の運転支援部1の制御処理と同様の処理である。S30の処理が終了すると、信頼性の確認処理へ移行する(S32)。
S32の処理は、認識推定部13が実行し、図2に示すS18の処理で生成した認識見込み信頼度Fを用いて、認識度合いC及び自車両認識見込み平均Eの信頼度を評価する処理である。例えば、認識推定部13は、認識見込み信頼度Fが所定値(例えば10m)以上であれば、図2に示すS16の処理で算出した認識度合いCには誤差があっても許容できる範囲であるとし、認識度合いC及び自車両認識見込み平均Eの値も信頼性が高いとする。この場合には、S30の処理において、他車両が認識しているか否かを信頼性のある情報を用いて既に判定しているため、積極的に他車両Aの挙動を変化させるように自車両を走行制御する必要はなく、図5に示す制御処理を終了する。そして、図2のS26の処理で生成した走行計画を用いて、或いは、図5に示す制御処理を終了後通常の走行計画を生成して運転支援を行う。一方、認識見込み信頼度Fが所定値(例えば10m)より小さい場合には、図2に示すS16の処理で算出した認識度合いCには許容できない誤差があるとし、自車両認識見込み平均Eの値は信頼性が低いとする。この場合には、暫定走行計画生成処理へ移行する(S34)。
S34の処理は、第2走行計画部15が実行し、暫定的な走行計画を生成する処理である。この走行計画は、自車両5の存在の有無によって他車両の挙動が変化するように、自車両5を走行させることを目標として生成される。なお、生成した走行計画に基づいて走行したとしても、自車両5の存在の有無によって他車両の挙動が変化するか否かは不明であるので、第2走行計画部15は、暫定的な走行計画を生成し、当該暫定走行計画に基づいた走行を行った場合を仮定して目標を達成できるか否かを後述する処理で検討する。生成する暫定的な走行計画としては、例えば自車両の走行の安全性が向上する走行計画を暫定的な走行計画とする。具体的には、第2走行計画部15は、例えば図6に示すように、自車両5の左側を他車両A、左後方に他車両Aが走行している場面において、他車両Aについての認識見込み信頼度Fが低い場合には、他車両Aがレーン1からレーン2へレーンチェンジできるように、減速によって前方車間を拡大する走行計画を自車両5の暫定的な走行計画とする。第2走行計画部15が暫定的な走行計画を生成すると、S34の処理は終了し、他車両の走行軌跡予測処理へ移行する(S36)。
S36の処理は、第2走行予測部11が実行し、図2に示すS10の処理と同様に、他車両からみて自車両5が存在すると仮定して、他車両の走行計画を予測し、第2走行軌跡を生成する処理である。特に、第2走行予測部11は、S34の処理で生成した暫定走行計画を実行すると仮定した場合において、他車両の走行計画を予測し第2走行軌跡を生成する。生成方法は第1実施形態と同様である。第2走行予測部11が、第2走行軌跡Rを生成すると、S36の処理が終了し、他車両の走行軌跡予測処理へ移行する(S38)。
S38の処理は、第1走行予測部10が実行し、図2に示すS12の処理と同様に、他車両からみて自車両5が存在しないと仮定して、他車両の走行計画を予測し第1走行軌跡を生成する処理である。第1走行予測部10が、第1走行軌跡Rを生成すると、信頼性評価情報生成処理へ移行する(S40)。
S40の処理は、認識推定部13が実行し、図2に示すS18の処理と同様に、自車両認識見込み平均Eの信頼性を評価するために、S36の処理で生成した第1走行軌跡Rの所定の各点iから、S38の処理で生成した第2走行軌跡Rの点までの最も短い距離Lを積算する処理である。S40の処理が終了すると、信頼性の確認処理へ移行する(S42)。
S42の処理は、認識推定部13が実行し、S40の処理で算出した認識見込み信頼度Fを用いて、認識度合いC及び自車両認識見込み平均Eの信頼度を評価する処理である。評価方法は、S32の処理と同様である。S42の処理において、自車両認識見込み平均Eの信頼性が低いと判定した場合には、これ以上の予測処理は行わないものとし、図5に示す制御処理を終了する。そして、図5に示す制御処理を終了後通常の走行計画を生成して運転支援を行う。一方、S42の処理において、自車両認識見込み平均Eの信頼性が高いと判定した場合には、走行計画採用処理へ移行する(S44)。
S44の処理は、第2走行計画部15が実行し、走行計画を決定する処理である。S42の処理において、S34の処理で生成した暫定的な走行計画を自車両5が実行することにより、他車両の挙動が変化し、高い信頼性の情報を得られることが判明したため、第2走行計画部15は、S34の処理で生成した暫定的な走行計画を採用し、自車両5の走行計画とする。S44の処理が終了すると、認識評価情報生成処理へ移行する(S46)。
S46の処理は、比較判定部12が実行し、S44の処理で決定した走行計画で自車両5が走行した際の他車両の走行軌跡をセンサ31で取得し、図2に示すS16の処理と同様に、取得した実走行軌跡とS36の処理で予測した第2走行軌跡との間の距離、取得した実走行軌跡とS38の処理で予測した第1走行軌跡との間の距離とを算出し、演算した距離の大きさに基づいて、実走行軌跡が第1走行軌跡と第2走行軌跡のどちらにどの程度近いのかを比較する処理である。比較判定部12が、比較結果として、自車両認識見込み平均Eを算出すると、S46の処理は終了し、認識判定処理へ移行する(S48)。
S48の処理は、認識推定部13が実行し、図2に示すS24の処理と同様に、S46の処理で算出した自車両認識見込み平均Eの値から車両Aが自車両5を認識しているか否かを推定する処理である。S48の処理において、車両Aは自車両5を認識していると推定した場合には、図5に示す制御処理を終了する。そして、図5に示す制御処理を終了後、通常の走行計画を生成して運転支援を行う。一方、S48の処理において、車両Aは自車両5を認識していないと推定した場合には、走行計画生成処理へ移行する(S50)。
S50の処理は、第2走行計画部15が実行し、図2に示すS26の処理と同様に、自車両5の走行をより安全な走行とするための走行計画を生成する処理である。第2走行計画部15は、例えば、車両Aが自車両5を認識していない可能性が高いので、レーン3からレーン2へレーンチェンジした後、車両Aとの必要車間時間が長くなるように走行計画を生成する。例えば、必要車間時間を3秒とした走行計画を生成する。S50の処理が終了すると、図5に示す制御処理が終了する。
以上で、図5に示す制御処理は終了する。図5に示す制御処理を繰り返し実行することによって、他車両が自車両5を認識しているか否かを判定するための情報が低い信頼性であっても、今後の走行において安全性の高い走行計画を採用することによりと信頼性が高い情報を取得できることが判明した場合には、当該走行計画を採用し自車両5を制御することで積極的に情報収集できる。例えば、図6において、車両Aは車両Aに比べて速度が小さく、レーンチェンジしたいと考えているとする。このとき、自車両5の存在の有無に関わらず他車両Aの走行軌跡に変更が無い場合には、自車両5は、あえて速度を落として他車両Aがレーンチェンジする空間を空ける。その後、他車両Aの実際の動作を取得して予測と比べることで、他車両Aが自車両5を認識しているか否かを確認することができ、認識していない場合には、車間距離を大きくする等の走行計画を採用して走行の安全性を向上させることができる。
上述した通り、第2実施形態に係る運転支援装置6によれば、自車両5の存在の有無に関わらず他車両Aの第1走行軌跡Rと第2走行軌跡Rとに大きな差異が無く、自車両5の存在を認識しているか否かを推定することができない状況であっても、例えば自車両5の操舵や加減速等によって他車両Aの行動が変化することが期待できる場合には、生成した走行計画により自車両5の操舵や加減速等をあえて実行し、自車両5の存在を認識しているか否かの判断ができる状況を意図的に作り出すことができる。このため、他車両Aが自車両5の存在を認識しているか否かを積極的に確認し、車両の運転支援を一層適切に行うことが可能となる。
(第3実施形態)
第3実施形態に係る運転支援装置(運転支援部)7は、第1実施形態に係る運転支援部1とほぼ同様に構成されるものであって、運転支援部1と比べ、第1走行計画部14の代わりに第3走行計画部(第3走行計画手段)16を備える点で相違する。本実施形態に係る運転支援部7は、自車両を認識している他車両の周囲を走行する走行計画を生成する機能を有している。また、本実施形態に係る運転支援部7が備わる車両の構成は、第1実施形態に係る運転支援部1が備わる車両5と同様である。なお、第3実施形態においては、第1実施形態と重複する部分は説明を省略し、相違点を中心に説明する。
最初に、本実施形態に係る運転支援部の構成について図7を用いて説明する。図7は、第3実施形態に係る運転支援部7を備える車両の構成概要を示すブロック図である。図7に示すように、本実施形態に係る運転支援部7には、ECU2に第3走行計画部16が備わっており、認識推定部13が出力した認識結果に基づいて、自車両5の走行計画(走行軌跡)を生成する機能を有している。具体的には、第3走行計画部16は、認識推定部13が出力した認識結果を、自車両周囲の認識結果としてマップ化し、当該マップ(認識マップ)に基づいて走行計画を生成する機能を有している。さらに、生成した走行計画を車両運動制御部27へ出力する機能を有している。
次に、第3実施形態に係る運転支援部7の動作について説明する。図8,9は、第3実施形態に係る運転支援部7の動作を示すフローチャートである。また、図10は第3実施形態に係る運転支援部7の動作を説明するための概要図である。図10では、3車線の道路において、自車両である自車両5が中央の車線を走行し、左右の車線を他車両A,A,A,Aが走行している場面を示している。なお、以下では、他車両は手動運転されているものとし、自車両は通信を介して他車両の走行計画を取得することができないものとして説明する。
図8に示す制御処理は、例えばイグニッションオンされてから所定のタイミングで繰り返し実行される。
図8に示す制御処理が開始されると、運転支援部7は、走行軌跡予測処理から開始する(S60)。S60の処理は、図2のS10の処理と同様であり、第2走行予測部11が実行し、他車両からみて自車両5が存在すると仮定して、他車両の走行計画を予測し第2走行軌跡を生成する処理である。例えば、図10に示すように、自車両5の周囲に他車両A,A,A,Aが走行している場合において、第2走行予測部11が他車両A,A,A,Aの第2走行軌跡Rをそれぞれ生成する。S60の処理が終了すると、走行軌跡予測処理へ移行する(S62)。
S62の処理は、図2のS12の処理と同様であり、第1走行予測部10が実行し、他車両からみて自車両が存在しないと仮定して、他車両の走行計画を予測し第1走行軌跡を生成する処理である。例えば、図10に示す状況において、第1走行予測部10が他車両A,A,A,Aの第1走行軌跡Rをそれぞれ生成する。S62の処理が終了すると、走行軌跡予測処理へ移行する(S64)。
S64の処理は、図2のS14の処理と同様であり、比較判定部12が実行し、センサ31により他車両が走行した実際の走行軌跡(実走行軌跡)を取得する処理である。S64の処理が終了すると、認識評価情報生成処理へ移行する(S66)。
S66の処理は、図2のS16の処理と同様であり、比較判定部12が実行し、実走行軌跡が第1走行軌跡と第2走行軌跡のどちらにどの程度近いのかを演算する処理である。比較判定部12が、比較結果として、自車両認識見込み平均Eを算出すると、S66の処理は終了し、信頼性評価情報生成処理へ移行する(S68)。
S68の処理は、図2のS18の処理と同様であり、認識推定部13が実行し、認識見込み信頼度Fを生成する処理である。S68の処理が終了すると、全車両確認処理へ移行する(S70)。
S70の処理は、図2のS20の処理と同様であり、ECU2が実行し、全車両についてS64〜S68の処理を実行したか否かを判定する処理である。S70の処理において、全ての他車両について実行していないと判定した場合には、実走行軌跡取得処理へ移行し(S64)、残りの車両について処理を行う。一方、全ての他車両について実行したと判定した場合には、メモリ確保処理へ移行する(S72)。
S72の処理は、ECU2が実行し、演算に必要な領域を確保し、初期化する処理である。例えば、ECU2は、自車両の周辺(例えば長さ30m、幅15m)を所定単位(例えば10cm)で分割し、分割した領域それぞれにおいて、処理結果を保存することができる程度の領域をECU2に備わるメモリ上に確保する。これにより、メモリ上に車両周辺の認識マップが形成される。そして、ECU2は、確保した領域を所定値で初期化する。所定値は、車両がいない地点を示す値とし、例えば1とする。S72の処理が終了すると、認識マップ作成処理へ移行する(S74)。
S74の処理は、第3走行計画部16が実行し、S72の処理で確保したメモリ領域の認識マップに対して演算結果を反映して、認識マップを作成する処理である。最初に、第3走行計画部16は、図9に示す暫定領域認識度算出処理から開始する(S90)。S90の処理を実行するにあたり、第3走行計画部16は、他車両の中から一台を処理対象として選択する。ここでは、他車両Aが最初に処理対象とされるものとして説明する。S90の処理は、直感的に状態を理解することを容易とするための数学的な変換処理であり、S66の処理で演算した自車両認識見込み平均Eの範囲を0〜1から−1〜1へ拡張する処理である。拡張後の値を暫定領域認識度Gとすると、暫定領域認識度Gは、以下の式(2)を用いて表される。
G=2E−1 …(2)
これにより、Gの値が1に近づくにつれて自車両5が他車両Aに認識されている可能性が高く、反対にGの値が−1に近づくにつれて自車両5が他車両Aに認識されている可能性が低くなる。第3走行計画部16が、他車両Aについて暫定領域認識度Gを生成すると、信頼性の確認処理へ移行する(S92)。
S92の処理は、図2のS22の処理とほぼ同様な処理であり、認識推定部13が実行し、S68の処理で算出した認識見込み信頼度Fを用いて、認識度合いC及び自車両認識見込み平均Eの信頼度を評価する処理である。S92の処理において、自車両認識見込み平均Eの信頼性が高いと判定した場合には、積算処理へ移行する(S96)。一方、S92の処理において、自車両認識見込み平均Eの信頼性が低いと判定した場合には、暫定領域認識度Gの代入処理へ移行する(S94)。
S94の処理は、S90の処理で生成した暫定領域認識度Gを0とする処理である。これにより、信頼性が低い情報については、その後の処理に影響が出ないようにすることができる。S94の処理が終了すると、積算処理へ移行する(S96)。
S96の処理は、S72の処理で確保したメモリ領域に、S90又はS94の処理で算出した暫定領域認識度Gを入力する処理である。具体的には、センサ31で入力した車両Aの地点及びその周辺(例えば10m)に対応する認識マップの領域に、暫定領域認識度Gを積算し、当該地点の認識度Gとする。これにより、認識マップ上において、自車両5の存在を認識している他車両が存在する地点の周囲、及び他車両が存在しない地点に対応する箇所の認識度Gは、正の値で表現され、自車両を認識していない他車両が存在する地点の周囲に対応する箇所の認識度Gは、負の値で表現される。S96の処理が終了すると、暫定領域認識度Gの判定処理へ移行する(S98)。
S98の処理は、自車両5を認識していない他車両であるか否かを判定する処理である。例えば、第3走行計画部16は、暫定領域認識度Gが負の値であるか否かを判定する。S98の処理において、暫定領域認識度Gが負の値でない場合には、当該他車両は自車両5を認識している車両であるとして図9に示す他車両Aに対応する認識マップ作成処理を終了する。他方、暫定領域認識度Gが負の値であれば、当該他車両は自車両を認識していない車両であるとして、死角領域積算処理へ移行する(S100)。
S100の処理は、自車両5を認識していない他車両の死角領域となる地点に対応するメモリ領域に、暫定領域認識度Gをさらに積算する処理である。死角領域は、例えば、車両に備わるミラーで確認できない後方地点等、あらかじめ設定しておけばよい。S100の処理により、自車両5を認識していない車両の死角となる地点は、負の暫定領域認識度Gをさらに積算されるため、絶対値が大きくなる。S100の処理が終了すると、図9に示す他車両Aに対応する認識マップ生成処理を終了する。このように、図9に示す処理において演算された積算値は、正の値が大きいほど他車両が自車両5を認識している可能性が大きく、反対に、負の値が大きいほど他車両が自車両5を認識している可能性が小さいものとなる。
図8に戻り、S74の認識マップ生成処理(図9)が終了すると、全車両確認処理へ移行する(S76)。S76の処理は、ECU2が実行し、S74の認識マップ生成処理が、自車両周囲に存在する全ての他車両に対して完了しているか否かを判定する処理である。S76の処理において、全車両に対して完了していないと判定した場合には、認識マップ生成処理へ再度移行し(S74)、残りの他車両について処理を行う。一方、S76の処理において、全車両に対して完了したと判定した場合には、安全地点の探索処理へ移行する(S78)。
S78の処理は、第3走行計画部16が実行し、メモリに格納された認識マップを参照して、安全な地点を決定する処理である。第3走行計画部16は、所定サイズ(例えば車両サイズ+10m)の領域をメモリから参照し、当該領域の積算値が最も大きな値となる領域を探索する。S78の処理が終了すると、走行計画生成処理へ移行する(S80)。
S80の処理は、第3走行計画部16が実行し、S78の処理で探索した領域に対して優先的に自車両5を進める走行計画を生成する。S80の処理が終了すると、図9に示す制御処理を終了する。
以上、図8,9の制御処理を行うことで、自車両5を認識していない他車両の周囲を走行することを回避し、自車両5を認識している他車両の周囲を走行することができるため、自車両5の走行の安全性を向上させることができる。例えば、図10において、他車両Aが自車両5を認識していないと判定し、他車両A,A,Aが自車両5を認識していると判定した場合には、認識マップ上は他車両Aの周囲が負の値で示されるため、自車両5は、当該負の値で示された領域を回避する走行計画に基づいて走行軌跡Rに示す走行を行うことで、走行の安全性を向上させることができる。
上述の通り、第3実施形態に係る運転支援装置7によれば、例えば自車両5の周囲が込み合っており、自車両5の移動する地点が制限されている場合等が発生しても、生成した走行計画で自車両5の存在を認識している他車両の周囲を走行することで、自車両を認識していない他車両からの衝突を回避し、より安全な運転支援を行うことができる。
(第4実施形態)
第4実施形態に係る運転支援装置(運転支援部)8は、第1実施形態に係る運転支援部1とほぼ同様に構成されるものであって、運転支援部1と比べ、第1走行予測部10、第2走行予測部11及び第1走行計画部14の代わりに、第3走行予測部(第3走行予測手段)17、第4走行予測部(第4走行予測手段)18及び第4走行計画部(第4走行計画手段)19を備える点で相違する。本実施形態に係る運転支援部8は、複数の他車両のうち、互いに認識している他車両の周囲を走行する走行計画を生成する機能を有している。また、本実施形態に係る運転支援部8が備わる車両の構成は、第1実施形態に係る運転支援部1が備わる車両5と同様である。なお、第4実施形態においては、第1,3実施形態と重複する部分は説明を省略し、相違点を中心に説明する。
最初に、本実施形態に係る運転支援部の構成について図11を用いて説明する。図11は、第4実施形態に係る運転支援部7を備える車両の構成概要を示すブロック図である。図11に示すように、本実施形態に係る運転支援部7には、ECU2に、第3走行予測部17、第4走行予測部18及び第4走行計画部19を備えている。
第3走行予測部17は、第1走行予測部10とほぼ同様の機能を有しており、自車両の周囲に第1の他車両及び第2の他車両が存在する場合において、第1の他車両からみて第2の他車両が存在しないと仮定して第1の他車両の走行軌跡(第3走行軌跡)を生成する機能を有している。すなわち、第1走行予測部10は、自車両と他車両との関係に基づいて走行軌跡(第1走行軌跡)を生成する機能を有するのに対して、第3走行予測部17は、他車両と他車両との関係に基づいて走行軌跡を生成する機能を有している点が相違する。
第4走行予測部18は、第2走行予測部11とほぼ同様の機能を有しており、自車両の周囲に第1の他車両及び第2の他車両が存在する場合において、第1の他車両からみて第2の他車両が存在すると仮定して第1の他車両の走行軌跡(第4走行軌跡)を生成する機能を有している。すなわち、第3走行予測部17と同様に、他車両と他車両との関係に基づいて走行軌跡を生成する機能を有している点が相違する。
第4走行計画部19は、ECU2に備わっており、認識推定部13が出力した認識結果に基づいて、自車両5の走行計画(走行軌跡)を生成する機能を有している。具体的には、第4走行計画部19は、第3実施形態の第3走行計画部16と同様に、認識推定部13が出力した認識結果を、自車両周囲の認識結果としてマップ化し、当該マップ(認識マップ)に基づいて走行計画を生成する機能を有している。さらに、生成した走行計画を車両運動制御部27へ出力する機能を有している。
次に、第4実施形態に係る運転支援部8の動作について説明する。図12は、第4実施形態に係る運転支援部8の動作を示すフローチャートである。また、図13は、第4実施形態に係る運転支援部8の動作を説明するための概要図である。図13では、3車線の道路において、自車両である自車両5が中央の車線を走行し、左右の車線を他車両A,A,A,Aが走行している場面を示している。なお、以下では、他車両は手動運転されているものとし、自車両は通信を介して他車両の走行計画を取得することができないものとして説明する。
図12に示す制御処理は、例えばイグニッションオンされてから所定のタイミングで繰り返し実行される。
図12に示す制御処理が開始されると、運転支援部は、走行軌跡予測処理から開始する(S110)。S110の処理は、第4走行予測部18が実行し、第1の他車両からみて第2の他車両が存在すると仮定して、第2の他車両の走行計画を予測し第2走行軌跡を生成する処理である。例えば、図13に示すように、自車両5の周囲に他車両A,A,A,Aが走行している場合、第4走行予測部18が他車両Aから見て他車両Aが存在すると仮定して第4走行軌跡Rを生成する。このように、第4走行予測部18は、自車両の周囲に存在する他車両A,A,A,Aのすべての組み合わせにおいて、第4走行軌跡Rを生成する。なお、第4走行軌跡Rの生成方法は、図2に示すS10の処理と同様である。S110の処理が終了すると、走行軌跡予測処理へ移行する(S112)。
S112の処理は、第3走行予測部17が実行し、第1の他車両からみて第2の他車両が存在しないと仮定して、第2の他車両の走行計画を予測し第3走行軌跡を生成する処理である。例えば、図13に示すように、自車両5の周囲に他車両A,A,A,Aが走行している場合、第3走行予測部17が他車両Aから見て他車両Aが存在しないと仮定して第1走行軌跡Rを生成する。このように、第3走行予測部17は、自車両の周囲に存在する他車両A,A,A,Aのすべての組み合わせにおいて、第3走行軌跡Rを生成する。なお、第3走行軌跡Rの生成方法は、図2に示すS12の処理と同様である。S112の処理が終了すると、走行軌跡予測処理へ移行する(S114)。
S114の処理は、図8のS64の処理と同様であり、比較判定部12が実行し、センサ31により他車両が走行した実際の走行軌跡(実走行軌跡)を取得する処理である。S114の処理が終了すると、認識評価情報生成処理へ移行する(S116)。
S116の処理は、図8のS66の処理とほぼ同様であり、比較判定部12が実行し、他車両間の認識関係を知るために、実走行軌跡が第3走行軌跡と第4走行軌跡のどちらにどの程度近いのかを比較する処理である。比較判定部12が、比較結果として、自車両認識見込み平均Eの算出用法と同様の方法で認識見込み平均Eを算出する。S116の処理が終了すると、信頼性評価情報生成処理へ移行する(S118)。
S118の処理は、図8のS68の処理と同様であり、認識推定部13が実行し、認識見込み信頼度Fを生成する処理である。S118の処理が終了すると、全車両確認処理へ移行する(S120)。
S120の処理は、図8のS70の処理と同様であり、ECU2が実行し、全車両においてS114〜S118の処理を実行したか否かを判定する処理である。S120の処理において、全ての他車両について実行していないと判定した場合には、実走行軌跡取得処理へ移行し(S114)、残りの車両の組み合わせについて処理を行う。処理回数は、他車両台数の2乗回となる。一方、全ての他車両の組み合わせについて実行したと判定した場合には、メモリ確保処理へ移行する(S122)。
S122の処理は、図8のS72の処理と同様であり、ECU2が実行し、ECU2に備わるメモリにおいて、演算に必要な領域を確保し、初期化する処理である。S122の処理が終了すると、データ整理処理へ移行する(S124)。
S124の処理は、第4走行計画部19が実行し、S116の処理で算出した認識見込み平均Eのうち、信頼性の低いデータを処理対象から除く処理である。例えば、他車両同士の距離が大きく離れているもの(例えば車間時間2秒以上)については、信頼性が低い可能性があり、認識マップに積算する対象から除くことにより、認識マップ全体の信頼性を向上させることができる。S124の処理が終了すると、認識マップ作成処理へ移行する(S126)。
S126の処理は、図8のS74の処理と同様であり、第4走行計画部19が実行し、認識マップを作成する処理である。S126の処理が終了すると、全車両確認処理へ移行する(S128)。
S128の処理は、図8のS76の処理と同様であり、ECU2が実行し、S126の認識マップ生成処理が、自車両周囲に存在する全ての他車両に対して完了しているか否かを判定する処理である。S128の処理において、全車両に対して完了していないと判定した場合には、認識マップ生成処理へ再度移行し(S124)、残りの他車両について処理を行う。一方、S128の処理において、全車両に対して完了したと判定した場合には、安全地点の探索処理へ移行する(S130)。
S130の処理は、図8のS78の処理と同様であり、第4走行計画部19が実行し、メモリに格納された認識マップを参照して、安全な地点を決定する処理である。S130の処理が終了すると、走行計画生成処理へ移行する(S132)。
S132の処理は、図8のS80の処理と同様であり、第4走行計画部19が実行し、S132の処理で探索した領域に対して優先的に自車両5を進める走行計画を生成する。S132の処理が終了すると、図12に示す制御処理を終了する。
以上、図12の制御処理を行うことで、認識されていない他車両の周囲を走行することを回避し、互いに認識している他車両同士の周囲を走行することができるため、自車両5の走行の安全性を向上させることができる。例えば、図13において、他車両A,A同士がお互いに認識していないと判定し、他車両A,Aがお互いに認識していると判定した場合には、認識マップ上は他車両A,Aの周囲が負の値で示されるため、自車両5は、当該負の値で示された領域を回避する走行計画に基づいて走行軌跡Rに示す走行を行うことで、走行の安全性を向上させることができる。
上述の通り、第4実施形態に係る運転支援装置8によれば、生成した走行計画により互いに存在を認識していない他車両よりも、互いに存在を認識している他車両の周囲を走行することができるので、例えば他車両同士の接触等に巻き込まれる等の危険を回避し、一層安全な運転支援を行うことが可能となる。
なお、上述した各実施形態は本発明に係る運転支援方法又は運転支援装置の一例を示すものである。本発明に係る運転支援方法又は運転支援装置は、各実施形態に係る運転支援方法又は運転支援装置に限られるものではなく、各請求項に記載した要旨を変更しない範囲で、各実施形態に係る運転支援方法又は運転支援装置を変形し、又は他のものに適用したものであってもよい。
例えば、上記実施形態においては、第1走行軌跡と第2走行軌跡の両方を生成し、それぞれの走行軌跡と実際の走行軌跡との比較を行う例を説明したが、第1走行軌跡と第2走行軌跡のどちらか一方を生成し、実際の走行軌跡と比較する構成としてもよい。
また、上記各実施形態においては、運転支援装置が車載されている例を説明したが、路側等に配置され、路車間通信を介して各車両の認識度合いを判定する場合であってもよい。
また、上記各実施形態においては、自車両は自動運転する車両としたが、手動運転する車両であってもよい。この場合、車両に備わるディスプレイ等の表示部によって、他車両の認識度合いを運転者に報知する構成とすればよい。
また、上記各実施形態においては、他車両は手動運転する車両としたが、自動運転する車両であってもよい。このような場合であっても、何らかの要因により通信が行えない場合には本発明の効果を奏することができる。そして、他車両が自動運転の車両と手動運転の車両が混在する場合であっても同様である。
さらに、上記の第3実施形態においては、自車両と他車両との認識度について着目して認識マップを作成する例、第4実施形態においては、他車両間の認識度について着目して認識マップを作成する例を説明したが、自車両と他車両との認識度、及び、他車両間の認識度に基づいて認識度マップを作成する場合でもよい。
第1実施形態に係る運転支援部を備える車両の構成概要を示すブロック図である。 図1の運転支援部の動作を示すフローチャートである。 図1の運転支援部の動作を説明する概要図である。 第2実施形態に係る運転支援部を備える車両の構成概要を示すブロック図である。 第2実施形態に係る運転支援部の動作を示すフローチャートである。 第2実施形態に係る運転支援部の動作を説明する概要図である。 第3実施形態に係る運転支援部を備える車両の構成概要を示すブロック図である。 第3実施形態に係る運転支援部の動作を示すフローチャートである。 第3実施形態に係る運転支援部の動作を示すフローチャートである。 第3実施形態に係る運転支援部の動作を説明する概要図である。 第4実施形態に係る運転支援部を備える車両の構成概要を示すブロック図である。 第4実施形態に係る運転支援部の動作を示すフローチャートである。 第4実施形態に係る運転支援部の動作を説明する概要図である。
符号の説明
1,6,7,8…運転支援部(運転支援装置)、2…ECU、10…第1走行予測部(第1走行予測手段)、11…第2走行予測部(第2走行予測手段)、12…比較判定部(比較判定手段)、13…認識推定部(認識推定手段)、14…第1走行計画部(第1走行計画手段)、15…第2走行計画部(第2走行計画手段)、16…第3走行計画部(第3走行計画手段)、17…第3走行予測部(第3走行予測手段)、18…第4走行予測部(第4走行予測手段)、19…第4走行計画部(第4走行計画手段)。

Claims (10)

  1. 自車両の周囲に存在する他車両の情報に基づいて前記自車両の運転を支援する運転支援装置であって、
    前記自車両が存在しないと仮定して前記他車両の第1走行軌跡を予測する第1走行予測部と、又は/及び、前記自車両が存在すると仮定して前記他車両の第2走行軌跡を予測する第2走行予測部と、
    前記第1走行軌跡と前記他車両の実際の走行軌跡とを比較する、又は/及び、前記第2走行軌跡と前記他車両の実際の走行軌跡とを比較する比較判定部と、
    前記比較判定部の比較結果に基づいて前記他車両が前記自車両の存在を認識しているか否かを推定する認識推定部と、
    を備えることを特徴とする運転支援装置。
  2. 前記認識判定部によって前記他車両が前記自車両の存在を認識していないと推定した場合には、前記自車両の存在を認識していないと推定された前記他車両と前記自車両との距離を大きくして走行するように自車両の走行計画を生成する第1走行計画部を備えることを特徴とする請求項1に記載の運転支援装置。
  3. 前記第1走行予測部と前記第2走行予測部とを備える場合において、
    前記第1走行軌跡と前記第2走行軌跡とを比較して大きな差異が無い場合には、前記差異が大きくなるように自車両の走行計画を生成する第2走行計画部と、
    を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の運転支援装置。
  4. 前記認識判定部によって前記自車両の存在を認識していると推定された前記他車両の周囲を優先的に走行するように自車両の走行計画を生成する第3走行計画部を備えることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の運転支援装置。
  5. 第1の他車両からみて第2の他車両が存在しないと仮定して、前記第1の他車両の第3走行軌跡を予測する第3走行予測部と、又は/及び、第1の他車両からみて第2の他車両が存在すると仮定して、前記第1の他車両の第4走行軌跡を予測する第4走行予測部と、
    自車両の走行計画を生成する第4走行計画部と、
    を備え、
    前記比較判定部は、前記第3走行軌跡と前記第1の他車両の実際の走行軌跡とを比較し、又は/及び、前記第4走行軌跡と前記第1の他車両の実際の走行軌跡とを比較し、
    前記認識推定部は、前記比較判定部の比較結果に基づいて、前記第1の他車両と前記第2の他車両とが互いに存在を認識しているか否かを推定する認識推定部と、
    前記第4走行計画部は、前記第1の他車両と前記第2の他車両とが互いに存在を認識していると推定した場合には、前記第1の他車両及び前記第2の他車両の周囲を優先的に走行するように自車両の走行計画を生成すること、
    を特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の運転支援装置。
  6. 任意の車両の周囲に存在する他車両の情報に基づいて前記任意の車両の運転支援する運転支援システムであって、
    前記任意の車両が存在しないと仮定して前記他車両の第1走行軌跡を予測する第1走行予測手段と、又は/及び、前記任意の車両が存在すると仮定して前記他車両の第2走行軌跡を予測する第2走行予測手段と、
    前記第1走行軌跡と前記他車両の実際の走行軌跡とを比較する、又は/及び、前記第2走行軌跡と前記他車両の実際の走行軌跡とを比較する比較判定手段と、
    前記比較判定部の比較結果に基づいて前記他車両が前記任意の車両の存在を認識しているか否かを推定する認識推定手段と、
    を備えることを特徴とする運転支援システム。
  7. 前記認識判定手段によって前記他車両が前記自車両の存在を認識していないと推定した場合には、前記自車両の存在を認識していないと推定された前記他車両と前記自車両との距離を大きくして走行するように自車両の走行計画を生成する第1走行計画手段を備えることを特徴とする請求項6に記載の運転支援システム。
  8. 前記第1走行予測手段と前記第2走行予測手段とを備える場合において、
    前記第1走行軌跡と前記第2走行軌跡とを比較して大きな差異が無い場合には、前記差異が大きくなるように自車両の走行計画を生成する第2走行計画手段と、
    を備えることを特徴とする請求項6又は7に記載の運転支援システム。
  9. 前記認識判定手段によって前記自車両の存在を認識していると推定された前記他車両の周囲を優先的に走行するように自車両の走行計画を生成する第3走行計画手段を備えることを特徴とする請求項6〜8の何れか一項に記載の運転支援システム。
  10. 第1の他車両からみて第2の他車両が存在しないと仮定して、前記第1の他車両の第3走行軌跡を予測する第3走行予測手段と、又は/及び、第1の他車両からみて第2の他車両が存在すると仮定して、前記第1の他車両の第4走行軌跡を予測する第4走行予測手段と、
    自車両の走行計画を生成する第4走行計画手段と、
    を備え、
    前記比較判定手段は、前記第3走行軌跡と前記第1の他車両の実際の走行軌跡とを比較し、又は/及び、前記第4走行軌跡と前記第1の他車両の実際の走行軌跡とを比較し、
    前記認識推定手段は、前記比較判定手段の比較結果に基づいて、前記第1の他車両と前記第2の他車両とが互いに存在を認識しているか否かを推定する認識推定手段と、
    前記第4走行計画手段は、前記第1の他車両と前記第2の他車両とが互いに存在を認識していると推定した場合には、前記第1の他車両及び前記第2の他車両の周囲を優先的に走行するように自車両の走行計画を生成すること、
    を特徴とする請求項6〜9の何れか一項に記載の運転支援システム。
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