JP2009156548A - 蓄熱式電気ボイラー - Google Patents

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Abstract

【課題】防錆および軽量化を両立しうる一戸建て住宅用の蓄熱式電気ボイラーを提供すること。
【解決手段】最大貯湯容量が1500〜2500Lの範囲内である貯湯タンクと、前記貯湯タンクを覆う断熱材と、前記貯湯タンク内の温水を電力を利用して加熱する熱源部と、前記熱源部により加熱された温水を熱源として被加熱体を加熱する熱交換部とを有し、前記貯湯タンクは、厚さ1.0〜2.5mmのステンレス鋼で形成され、かつその内部空間が外気と連通している構成とする。本発明の蓄熱式電気ボイラーは、省スペースかつ低ランニングコストを実現することができるため、一戸建て住宅用の蓄熱式電気ボイラーとして有用である。
【選択図】図2

Description

本発明は、蓄熱式電気ボイラーに関し、特に一戸建て住宅の敷地内の地中に配置可能な蓄熱式電気ボイラーに関する。
近年、調理や暖房、給湯、融雪などの家庭で使用するエネルギーのすべてを電気のみでまかなうオール電化の普及が急速に進んでいる。オール電化を実現する機器としては、IHクッキングヒーター(調理)、電気ボイラー(暖房)、電気温水器(給湯)、電気融雪システム(融雪)などがよく知られている。例えば、特許文献1には暖房用の蓄熱式電気ボイラーが開示されている。
特許文献1に記載の蓄熱式電気ボイラーは、蓄熱タンクを厚さ4mmの鋼板を用いて角型に形成することで、家の片隅(例えば、住宅の軒下)に設置できるようにしている。また、鉄製の蓄熱タンクを完全密閉型とすることで錆の発生を防止している。
また、特許文献2には、蓄熱式電気ボイラーおよび熱交換器を用いて暖房、給湯および融雪を実現しうる熱エネルギー利用システムが開示されている。
実用新案登録第3082356号公報 特開2004−108759号公報
しかしながら、上記従来の蓄熱式電気ボイラーには、重量が大きく設置が困難であるという問題があった。
すなわち、上記従来の蓄熱式電気ボイラーは、防錆のために蓄熱タンクを完全密閉型としており、耐圧性を確保するために4mmもの厚さの鋼板を用いて蓄熱タンクを形成しているため、蓄熱タンクの重量が大きくなってしまうのである。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、防錆および軽量化を両立しうる蓄熱式電気ボイラーを提供することを目的とする。
本発明者は、鋭意研究を行った結果、貯湯タンクを開放型でかつステンレス鋼製とすることで上記課題を解決しうることを見出し、さらに検討を加えて本発明を完成させた。
すなわち、本発明は、以下の蓄熱式電気ボイラーに関する。
[1]最大貯湯容量が1500〜2500Lの範囲内である貯湯タンクと、前記貯湯タンクを覆う断熱材と、前記貯湯タンク内の温水を電力を利用して加熱する熱源部と、前記熱源部により加熱された温水を熱源として被加熱体を加熱する熱交換器と、前記貯湯タンク内の温水を前記熱交換器を経由して前記貯湯タンク内に供給する循環水路および循環ポンプと、を有する蓄熱式電気ボイラーであって、前記貯湯タンクは、厚さ1.0〜2.5mmのステンレス鋼で形成され、かつその内部空間が外気と連通している、蓄熱式電気ボイラー。
[2]最大貯湯容量が1500〜2500Lの範囲内である貯湯タンクと、前記貯湯タンクを覆う断熱材と、前記貯湯タンク内の温水を電力を利用して加熱する熱源部と、前記貯湯タンク内に配置され、前記熱源部により加熱された温水を熱源として管内を流れる被加熱体を加熱する熱交換管と、を有する蓄熱式電気ボイラーであって、前記貯湯タンクは、厚さ1.0〜2.5mmのステンレス鋼で形成され、かつその内部空間が外気と連通している、蓄熱式電気ボイラー。
[3]前記貯湯タンクは、45〜75Lの容量の膨張水用空間をその内部に有する、[1]または[2]に記載の蓄熱式電気ボイラー。
[4]一戸建て住宅の敷地内の地中に配置された、[1]〜[3]に記載の蓄熱式電気ボイラー。
本発明によれば、防錆および軽量化を両立しうる蓄熱式電気ボイラーを提供することができる。本発明の蓄熱式電気ボイラーは、軽量であるため、例えば一戸建て住宅の敷地内の地中に容易に配置することができる。また、本発明の蓄熱式電気ボイラーは、従来の蓄熱式電気ボイラーのように大きな密閉膨張タンクを住居内に設置することなく使用することができる。
本発明の蓄熱式電気ボイラーは、貯湯タンク、断熱材、熱源部および熱交換部を有し、貯湯タンクを開放型でかつステンレス鋼製とすることを主たる特徴とする。
貯湯タンクは、蓄熱体である水(温水)を内部に保持する容器である。貯湯タンクの最大貯湯容量は、1500〜2500Lの範囲内であることが好ましい。後述する熱源部に深夜電力を1日1回5時間通電することで、一般的な一戸建て住宅(40坪程度)に全室暖房および給湯を終日提供しうる熱エネルギー(60000〜100000kcal程度)を水(温水)に蓄積しうるからである。貯湯タンクの最大貯湯容量が1500L未満の場合は、水(温水)の蓄熱可能量が不足し、水(温水)に1日分の熱エネルギーを蓄熱することができない。また、貯湯タンクの最大貯湯容量が2500Lを超える場合は、サイズが大きくなりすぎて一般的な一戸建て住宅の敷地内に設置するのが困難となる可能性がある。貯湯タンクの形状は、特に限定されず、設置場所などに応じて適宜設定すればよい。
前述の通り、貯湯タンクは、開放型でかつステンレス鋼製であることを特徴とする。貯湯タンクを開放型、すなわち内部空間と外気とを連通させる構成とすることにより、タンク内外の圧力差が生じなくなるため、タンクを構成するステンレス鋼の厚さを1.0〜2.5mm程度まで薄くすることができる。結果として、貯湯タンクを従来の蓄熱式電気ボイラーのタンクに比べて大幅に軽量化することができる。このように貯湯タンクを開放型とすると、タンク内から排出された水蒸気が貯湯タンクの錆の原因となりうるため、本発明の蓄熱式電気ボイラーは、貯湯タンクをステンレス鋼製としている。ステンレス鋼は、耐食性に優れかつ高強度であるため、貯湯タンクを形成する素材として優れている。ステンレス鋼の種類は、当業者に公知のものを適宜選択することが可能である。
また、貯湯タンクは、貯湯用空間(1500〜2500L)とは別に、外気と連通する膨張水用空間を有することが好ましい。膨張水用空間は、後述する熱源部による加熱により生じた膨張水を吸収するための空間である。貯湯タンク内の水が膨張すると、膨張水の体積分だけこの空間内の空気が外部に排出されるため、貯湯タンクに負荷をかけることなく膨張水をタンク内に保持することができる。膨張水用空間の容量は、貯湯タンクの最大貯湯容量の3%程度であればよい。具体的には、貯湯タンクの最大貯湯容量が1500〜2500Lの範囲内である場合は、膨張水用空間の容量は45〜75L程度であればよい。膨張水用空間を貯湯タンク内に設けるには、貯湯タンクの最大貯湯容量を貯湯タンクの全容量の97%程度に設定したり、貯湯タンクの上部(外気と連通している部分)に膨張水用空間のための突起部(図1(A)および図2(A)の120参照)を設けたりすればよい。
貯湯タンクを覆う断熱材は、貯湯タンク内外の熱伝導を抑制し、貯湯タンク内の温水に蓄積された熱エネルギーの損失を防ぐための部材である。断熱材は、当業者に公知のものを適宜選択することが可能であり、例えば難燃性ポリスチレンフォームや難燃性ポリウレタンフォームなどである。断熱材の厚さは、特に限定されず、断熱材の種類や周囲の環境に応じて適宜設定すればよい。
熱源部は、貯湯タンク内の水(温水)を電力を利用して加熱するヒーターである。温度が低い水(温水)は貯湯タンク内の下部に位置するため、熱源部は、通常、貯湯タンク内の下部に配置される。熱源部の消費電力は、特に限定されないが、28〜38kW程度が好ましい。深夜電力を1日1回5時間通電することで、一般的な一戸建て住宅に全室暖房および給湯を終日提供しうる熱エネルギー(60000〜100000kcal程度)を蓄熱体(1500〜2500Lの水)に蓄積しうるからである。熱源部は、当業者に公知のものを適宜選択することが可能であり、例えばシーズヒーターなどである。
熱交換部は、貯湯タンク内の温水を熱源として、被加熱体(例えば、低温水パネル暖房用の水や給湯用の水道水など)を加熱する。熱交換部は、例えば、貯湯タンク外に配置された熱交換器(実施の形態1参照)であったり、貯湯タンク内に配置された熱交換管(実施の形態2参照)であったりすればよい。
以上のように、本発明の蓄熱式電気ボイラーは、貯湯タンクを開放型でかつステンレス鋼製としているため、防錆および軽量化を両立することができる。これにより、本発明の蓄熱式電気ボイラーは、一戸建て住宅の敷地内の地中に設置することができるため、従来の蓄熱式電気ボイラーに比べて省スペース化を実現することができる。本発明の蓄熱式電気ボイラーを地中に設置する方法は特に限定されず、例えば、地中にコンクリート壁により囲まれた空間(地下室)を形成して、本発明の蓄熱式電気ボイラーをその空間(地下室)内に配置してもよいし、本発明の蓄熱式電気ボイラーを地中に直接埋設してもよい。なお、貯湯タンク内の水(温水)が蒸発して減少した場合は、適宜給水すればよい。
また、本発明の蓄熱式電気ボイラーは、開放型のため、貯湯タンクおよび配管内部の圧力を大気圧と同程度に維持することができる。これにより、本発明の蓄熱式電気ボイラーは、大きな密閉膨張タンクを住居内に設置することなく使用することができるため、従来の密閉型の蓄熱式電気ボイラーに比べて省スペース化を実現することができる。
さらに、本発明の蓄熱式電気ボイラーは、深夜電力にも対応することが可能であるため、一戸建て住宅の給湯および暖房を低ランニングコストにて実現することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明するが、本発明の範囲はこれらに限定されない。
(実施の形態1)
実施の形態1は、貯湯タンク内の温水と被加熱体との間の熱交換を貯湯タンク外に設置した熱交換器で行う態様の例を示す。本実施の形態は、一戸建て住宅用の地中埋設型の蓄熱式電気ボイラーに適用した例である。
図1は、本発明の実施の形態1に係る蓄熱式電気ボイラーの構成を示す図であり、(A)は正面図、(B)は平面図、(C)は左側面図である。
図1において、蓄熱式電気ボイラー100は、貯湯タンク110、通気管130、断熱材140、熱源部150、熱交換器160、循環水路(送水管170および還水管180)、循環ポンプ190、被加熱体導入管200、被加熱体導出管210および被加熱体用ポンプ220を有する。蓄熱式電気ボイラー100は、上記構成要素の他にも、電源部、過昇温防止装置、空焚き防止装置、漏電防止装置などを有していることが好ましいが、説明の便宜上ここでは省略する。
貯湯タンク110は、最大貯湯容量が2000Lの容器であり、厚さ1.5mmのステンレス鋼板(例えば、SUS444)により形成されている。貯湯タンク110は、貯湯用空間(2000L)とは別に60Lの膨張水用空間120(貯湯タンク110の上部に膨らんだ部分)を有する。
通気管130は、貯湯タンク110内の膨張水用空間120と外気とを連通している管である。通気管130の外気側の開放口は、住居の排水管に接続されていることが好ましい。例えば、通気管130は内径20mmの耐熱ポリ塩化ビニル管(HT管)である。
断熱材140は、貯湯タンク110を覆い、貯湯タンク110内の温水に蓄積された熱エネルギーの損失を防ぐ。例えば、断熱材140は、厚さ50mmの難燃性ポリスチレンフォームである。
熱源部150は、貯湯タンク110内の下部に配置されたヒーターである。例えば、熱源部150は、消費電力が33kWのシーズヒーターである。
熱交換器160は、貯湯タンク110内の温水を熱源として、被加熱体(低温水パネル暖房用の水や給湯用の水道水など)を加熱する。熱交換器160は、当業者に公知のものを適宜選択することが可能であり、例えば渦巻管式熱交換器やタンクコイル式熱交換器などである。
送水管170は、貯湯タンク110の側面上部に設けられた送水口と熱交換器160の導入口とを接続する管である。同様に、還水管180は、熱交換器160の導出口と貯湯タンク110の側面下部に設けられた還水口とを接続する管である。例えば、送水管170および還水管180は内径20mmの銅管である。
循環ポンプ190は、循環水路(送水管170および還水管180)の任意の位置に配置されたポンプであり、貯湯タンク110内上部の温水を熱交換器160を経由して貯湯タンク110内下部に供給する。
被加熱体導入管200は、熱交換器160により加熱される被加熱体(低温水パネル暖房用の水や給湯用の水道水など)を熱交換器160に供給する管である。同様に、被加熱体導出管210は、熱交換器160により加熱された被加熱体を所定の設備(パネル暖房や蛇口など)に供給する管である。例えば、被加熱体導入管200および被加熱体導出管210は内径20mmの銅管である。被加熱体導出管210には温度制御のための三方弁を配置し、被加熱体導入管200からのバイパス流路を設けることが好ましい。このようにすることで、熱交換器160で加熱された被加熱体の温度が高すぎた場合に、バイパス流路を介して低温の被加熱体を取り込ませることで被加熱体導出管210内の被加熱体の温度を低下させることができる。
被加熱体用ポンプ220は、被加熱体導入管200または被加熱体導出管210の任意の位置に配置されており、被加熱体を熱交換器160に供給するとともに、熱交換器160により加熱された被加熱体を所定の設備に供給する。
上述のように構成された蓄熱式電気ボイラー100の重量は250kg程度(貯湯タンク110内の温水を除く)であり、従来の蓄熱式電気ボイラー(同程度の貯湯容量のもの)に比べて大幅な軽量化が達成されている。
以下、上述のように構成された蓄熱式電気ボイラー100の動作の一例を説明する。ここでは、貯湯タンク110の貯湯用空間(2000L)に蓄熱体である温水(約50℃)が満たされているものとし、深夜電力(5時間)を利用して暖房および給湯用の熱エネルギーを温水に蓄積するものとする。
まず、夜間に、熱源部150は、深夜電力を利用して貯湯タンク110内の温水(約50℃)を90℃程度まで加熱する。これにより、一般的な一戸建て住宅に全室暖房および給湯を終日提供しうる熱エネルギー(80000kcal程度)を温水に蓄積することができる。この加熱により貯湯タンク110内の温水が膨張するが、貯湯タンク110内に膨張水用空間120が設けられているため、膨張水が溢れることはない。また、貯湯タンク110内は通気管130を通じて外気に連通しているため、貯湯タンク110内の圧力は常に大気圧と同じ圧力である。以後、蓄熱式電気ボイラー100はユーザーが熱エネルギーを利用(暖房または給湯を利用)するまで待機状態となるが、貯湯タンク110を覆う断熱材140により、温水に蓄積された熱エネルギーの損失は最小限度に抑えられる。
ユーザーが熱エネルギーを利用(暖房または給湯を利用)しようとしたとき、熱交換器160は、貯湯タンク110内の温水を熱源として、被加熱体導入管200を通して届けられた被加熱体(低温水パネル暖房用の水や給湯用の水道水など)を加熱してユーザーが利用する熱エネルギーを被加熱体に移す。具体的には、循環ポンプ190が貯湯タンク110内の温水(90℃程度)を送水管170を通して熱交換器160に供給するとともに、被加熱体用ポンプ220が被加熱体(室温程度)を被加熱体導入管200を通して熱交換器160に供給する。熱交換器160では、被加熱体が貯湯タンク110からの温水を熱源として加熱される。被加熱体は、被加熱体用ポンプ220により被加熱体導出管210を通して所定の設備(パネル暖房や蛇口など)に供給され、ユーザーに利用される。一方、熱源として使用され温度が低下した温水は、循環ポンプ190により還水管180を通して貯湯タンク110内に戻される。一日の使用により、貯湯タンク110内の温水は、50℃程度まで低下する。
以後、夜間の深夜電力を利用した蓄熱を毎日繰り返すことで、ユーザーは一日中熱エネルギーを利用(暖房または給湯を利用)することができる。
以上のように、本実施の形態の蓄熱式電気ボイラーは、貯湯タンクを開放型でかつステンレス鋼製としているため、防錆および軽量化を両立することができる。また、本実施の形態の蓄熱式電気ボイラーは、通気管を設けているため、貯湯タンクの内部空間を離れた箇所の外気と連通させることができる。これにより、本発明の蓄熱式電気ボイラーは、一戸建て住宅の敷地内の地中に設置することができるため、従来の蓄熱式電気ボイラーに比べて省スペース化を実現することができる。
また、本実施の形態の蓄熱式電気ボイラーは、開放型のため、貯湯タンクおよび循環水路内の圧力を大気圧と同程度に維持することができる。これにより、本実施の形態の蓄熱式電気ボイラーは、大きな密閉膨張タンクを住居内に設置することなく使用することができるため、従来の密閉型の蓄熱式電気ボイラーに比べて省スペース化を実現することができる。
さらに、本実施の形態の蓄熱式電気ボイラーは、深夜電力にも対応することが可能であるため、一戸建て住宅の給湯および暖房を低ランニングコストにて実現することができる。
(実施の形態2)
実施の形態2は、貯湯タンク内の温水と被加熱体との間の熱交換を貯湯タンク内に設置した熱交換管で行う態様の例を示す。本実施の形態は、一戸建て住宅用の地中埋設型の蓄熱式電気ボイラーに適用した例である。
図2は、本発明の実施の形態2に係る蓄熱式電気ボイラーの構成を示す図であり、(A)は正面図、(B)は平面図、(C)は左側面図である。
図2において、蓄熱式電気ボイラー300は、貯湯タンク110、通気管130、断熱材140、熱源部150、熱交換管310、被加熱体導入管200、被加熱体導出管210および被加熱体用ポンプ220を有する。実施の形態1に係る蓄熱式電気ボイラーと同じ構成要素については同一の符号を付し、重複箇所の説明を省略する。
熱交換管310は、貯湯タンク110内の上部に水平に配置されており、貯湯タンク110内の温水を熱源として管内を流れる被加熱体(低温水パネル暖房用の水や給湯用の水道水など)を加熱する。熱交換管310は、当業者に公知のものを適宜選択することが可能であり、例えば内径20mmの銅管である。
被加熱体導入管200は、熱交換管310により加熱される被加熱体(低温水パネル暖房用の水や給湯用の水道水など)を熱交換管310に供給する管である。同様に、被加熱体導出管210は、熱交換管310により加熱された被加熱体を所定の設備(パネル暖房や蛇口など)に供給する管である。例えば、被加熱体導入管200および被加熱体導出管210は内径20mmの銅管である。被加熱体導出管210には温度制御のための三方弁を配置し、被加熱体導入管200からのバイパス流路を設けることが好ましい。このようにすることで、熱交換管310で加熱された被加熱体の温度が高すぎた場合に、バイパス流路を介して低温の被加熱体を取り込ませることで被加熱体導出管210内の被加熱体の温度を低下させることができる。
被加熱体用ポンプ220は、被加熱体導入管200または被加熱体導出管210の任意の位置に配置されており、被加熱体を熱交換管310に供給するとともに、熱交換管310により加熱された被加熱体を所定の設備に供給する。
上述のように構成された蓄熱式電気ボイラー300の重量は250kg程度(貯湯タンク110内の温水を除く)であり、従来の蓄熱式電気ボイラー(同程度の貯湯容量のもの)に比べて大幅な軽量化が達成されている。
以下、上述のように構成された蓄熱式電気ボイラー300の動作の一例を説明する。実施の形態1と同様に、貯湯タンク110の貯湯用空間(2000L)に蓄熱体である温水(約50℃)が満たされているものとし、深夜電力(5時間)を利用して暖房および給湯用の熱エネルギーを温水に蓄積するものとする。
まず、夜間に、熱源部150は、深夜電力を利用して貯湯タンク110内の温水(約50℃)を90℃程度まで加熱する。以後、蓄熱式電気ボイラー300はユーザーが熱エネルギーを利用(暖房または給湯を利用)するまで待機状態となる。
ユーザーが熱エネルギーを利用(暖房または給湯を利用)しようとしたとき、被加熱体用ポンプ220は、被加熱体(低温水パネル暖房用の水や給湯用の水道水など)を熱交換管310に供給する。これにより、被加熱体は、貯湯タンク110内において温水を熱源として加熱される。加熱された被加熱体は、被加熱体用ポンプ220により被加熱体導出管210を通して所定の設備(パネル暖房や蛇口など)に供給され、ユーザーに利用される。貯湯タンク110内の温水は、一日の使用により50℃程度まで低下する。
以後、夜間の深夜電力を利用した蓄熱を毎日繰り返すことで、ユーザーは一日中熱エネルギーを利用(暖房または給湯を利用)することができる。
以上のように、本実施の形態の蓄熱式電気ボイラーは、実施の形態1の蓄熱式電気ボイラーと同様の効果に加えて、熱交換部を貯湯タンク内に配置しているため、さらなる省スペース化を実現することができる。
本発明の蓄熱式電気ボイラーは、省スペースかつ低ランニングコストを実現することができるため、一戸建て住宅用の蓄熱式電気ボイラーとして有用である。
実施の形態1の蓄熱式電気ボイラーの構成を示す図であり、(A)は正面図、(B)は平面図、(C)は左側面図である。 実施の形態2の蓄熱式電気ボイラーの構成を示す図であり、(A)は正面図、(B)は平面図、(C)は左側面図である。
符号の説明
100,300 蓄熱式電気ボイラー
110 貯湯タンク
120 膨張水用空間
130 通気管
140 断熱材
150 熱源部
160 熱交換器
170 送水管
180 還水管
190 循環ポンプ
200 被加熱体導入管
210 被加熱体導出管
220 被加熱体用ポンプ
310 熱交換管

Claims (4)

  1. 最大貯湯容量が1500〜2500Lの範囲内である貯湯タンクと、
    前記貯湯タンクを覆う断熱材と、
    前記貯湯タンク内の温水を電力を利用して加熱する熱源部と、
    前記熱源部により加熱された温水を熱源として被加熱体を加熱する熱交換器と、
    前記貯湯タンク内の温水を前記熱交換器を経由して前記貯湯タンク内に供給する循環水路および循環ポンプと、を有する蓄熱式電気ボイラーであって、
    前記貯湯タンクは、厚さ1.0〜2.5mmのステンレス鋼で形成され、かつその内部空間が外気と連通している、蓄熱式電気ボイラー。
  2. 最大貯湯容量が1500〜2500Lの範囲内である貯湯タンクと、
    前記貯湯タンクを覆う断熱材と、
    前記貯湯タンク内の温水を電力を利用して加熱する熱源部と、
    前記貯湯タンク内に配置され、前記熱源部により加熱された温水を熱源として管内を流れる被加熱体を加熱する熱交換管と、を有する蓄熱式電気ボイラーであって、
    前記貯湯タンクは、厚さ1.0〜2.5mmのステンレス鋼で形成され、かつその内部空間が外気と連通している、蓄熱式電気ボイラー。
  3. 前記貯湯タンクは、45〜75Lの容量の膨張水用空間をその内部に有する、請求項1または請求項2に記載の蓄熱式電気ボイラー。
  4. 一戸建て住宅の敷地内の地中に配置された、請求項1または請求項2に記載の蓄熱式電気ボイラー。
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