JP2009154895A - 園芸用結束機 - Google Patents
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Abstract
【課題】結束機本体とクリンチャアームとの間の空間部内に取り込んだ被結束物を、確実に弛み戻しできる位置に位置決めして保持する。
【解決手段】結束機本体1に設けられたテープリール収納部4内の結束テープTを引き出して結束機本体1の先端と結束機本体1に対して開き作動したクリンチャアームの先端との間に張架し、張架された結束テープTの外側から結束機本体1とクリンチャアームとの間の空間部Sに被結束物Pを取り込んでクリンチャアームを閉じ作動させて結束テープTを被結束物Pに掛け回したときに空間部Sにガイド部材21のガイド部25を突出させ、被結束物Pに係合させて位置決めするガイド機構Aを設けた。
【選択図】図6
【解決手段】結束機本体1に設けられたテープリール収納部4内の結束テープTを引き出して結束機本体1の先端と結束機本体1に対して開き作動したクリンチャアームの先端との間に張架し、張架された結束テープTの外側から結束機本体1とクリンチャアームとの間の空間部Sに被結束物Pを取り込んでクリンチャアームを閉じ作動させて結束テープTを被結束物Pに掛け回したときに空間部Sにガイド部材21のガイド部25を突出させ、被結束物Pに係合させて位置決めするガイド機構Aを設けた。
【選択図】図6
Description
本発明は、園芸用結束機に関するものであり、特に被結束物を位置決めし、被結束物の回りに結束テープを弛みのない状態で掛け回して結束する園芸用結束機に関するものである。
園芸用結束機は、手動式のステープラと同様の機構を備える手持ち工具であり、葡萄、胡瓜等の蔓性農作物の蔓や枝を支柱等に結束する工具である(例えば特許文献1参照)。
このような結束機では、テープリールとステープルマガジンを備えた結束機本体に対してクリンチャアームを開閉操作して結束作業を行う。クリンチャアームを一回閉じるとピッキングプレートのストッパ機構が解除され、ピッキングプレートがテープリールから結束機本体の先端に引き出されている結束テープに突き刺さる。そして、結束機本体とクリンチャアームとを開くと、同時に結束機本体側からテープが引き出され、結束機本体とクリンチャアームの先端間に結束テープが張架された状態になる。
次に、この状態で園芸用結束機を前方に押し出して結束機本体とクリンチャアームとの間の空間部に農作物の蔓等と支柱のような被結束物を取り込んで結束テープを被結束物にU字状に掛け回す。その後、クリンチャアームを閉じると結束テープの先端部が後続部に重なりループ状となる。
最後に、結束機本体とクリンチャアームとを強く閉じることにより、ステープルマガジンからステープルが打ち出されて結束テープの重なり部分がステープル留めされるとともに、カッター刃も突出して結束テープが切断される。クリンチャアームを開いて被結束物を取り出すと1サイクルの結束処理が完了する。
ところが、結束機本体とクリンチャアームの間の空間部に被結束物を取り込んで結束テープを掛け回す際に、空間部の奥に被結束物を押し込み過ぎると結束テープが余分に引き出されてたるんだ状態で掛け回されてしまい、被結束物と結束テープとの間に弛みが生じてしまうという問題があった。
そこで、余分に引き出されたテープを引き戻して結束前にテープのたるみを取り去ることにより、被結束物とテープの間の隙間をなくし、結束後に被結束物同士をずれにくくすることを可能とする機構を備えた結束機が開発されている(特許文献2参照)。
特開2003−341613号公報
特開2007−117055号公報
しかしながら、上記弛み戻し機構では、結束テープを引き戻す際、結束機本体とクリンチャアームとの間の空間部内に被結束物を取り込んでも、被結束物を確実に弛み戻しできる位置に追い込んで位置決めするのが難しく、結束テープを引き戻しても、被結束物と結束テープとの間に余分な空間が生まれて弛みが解消されない可能性がある。
本発明は上記問題点を解消し、結束機本体とクリンチャアームとの間の空間部内に取り込んだ被結束物を、確実に弛み戻しできる位置に位置決めして保持することができ、しかも上記空間部内に被結束物を取り込むのに障害になることがない園芸用結束機を提供することをその課題とする。
前記課題を解決するため、請求項1に係る発明は、結束機本体に設けられたテープリールに巻き回された結束テープを引き出して上記結束機本体の先端と上記結束機本体に対して開き作動したクリンチャアームの先端との間に張架し、当該張架された結束テープの外側から上記結束機本体と上記クリンチャアームとの間の空間部に被結束物を取り込んで上記クリンチャアームを閉じ作動させて上記結束テープを上記被結束物に掛け回し、上記クリンチャアームの先端が上記結束機本体の先端と当接する直前に引き戻し機構により上記掛け回した結束テープを引き戻して上記被結束物に掛け回した際に生じた弛みを戻した後に上記結束テープの重なり合った部分をステープル留めし、上記結束テープをカッター刃により切断する園芸用結束機において、上記結束テープを上記被結束物に掛け回したときに上記空間部に突出するガイド部材を上記被結束物に係合させて上記被結束物を位置決めするガイド機構を設けたことを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1において、上記ガイド機構は、上記結束機本体の回動軸に回動自在に設けられて回動時に上記空間部に突出して上記被結束物に係合可能なガイド部材と、上記ガイド部材の側に一端側が連結されるとともに上記クリンチャアームの側に他端側が連結されて上記クリンチャアームの閉じ作動に応動して上記ガイド部材を上記空間部に対して突出又は退避作動させる作動プレートとを備えたことを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項2において、上記ガイド部材は、先端側が屈曲形成されてなるガイド部と、中間部に形成されたガイド溝と、上記結束機本体に設けられた回動軸に回動自在に設けられている基部とを備え、上記作動プレートは、上記一端側が上記ガイド溝に係合し、中間部に形成された長溝に上記回動軸が係合するとともに、上記他端側が上記クリンチャアームに回動自在に連結されて設けられ、上記クリンチャアームが閉じ作動するときには上記作動プレートが上記回動軸を中心に回動して上記ガイド部材を上記回動軸を中心に回動させて上記ガイド部を上記空間部に突出させることを特徴とする。
請求項4に係る発明は、請求項3において、上記作動プレートの上記一端側に設けられて上記ガイド溝に遊びをもって係合する係合軸と、上記ガイド部材のガイド部が上記空間部に突出するときに上記ガイド部材を付勢して移動させる弾性部材とを備えることを特徴とする、請求項3に記載の園芸用結束機。
請求項5に係る発明は、請求項4において、上記弾性部材は一端が上記ガイド部材の中間部に、他端が上記結束機本体の上記回動軸をはさんで上記一端と対向する側にそれぞれ係止されて、上記ガイド部材が上記空間部から退避しているときは上記回動軸よりも退避側に位置するとともに、上記ガイド部材の先端が上記空間部に突出する途中からは上記回動軸よりも突出側に位置するように張架される
ことを特徴とする。
ことを特徴とする。
請求項6に係る発明は、請求項1〜5において、上記引き戻し機構は、上記結束テープに係合するとともに上記結束機本体に設けられた結束テープの弛め位置と引き締め位置との間で移動可能に設けられた可動軸と、上記テープリールに巻き回された結束テープを引き出す際の上記クリンチャアームの閉じ作動に応動して上記可動軸を上記引き締め位置から上記弛め位置に移動させてロックするとともに、上記引き出して張架した上記結束テープを被結束物に掛け回す際の上記クリンチャアームの閉じ作動に応動して上記結束テープをステープル留めする直前に上記ロックを解除するトリガ手段と、上記可動軸を上記引き締め位置の側に付勢する付勢手段とを有することを特徴とする。
請求項7に係る発明は、上記結束機本体には、上記可動軸を上記弛め位置と上記引き締め位置とに案内するとともに上記弛め位置に形成された屈曲部を備える第1の案内溝と、上記可動軸に係合可能なフックを案内する第2の案内溝とが形成され、上記トリガ手段は、中間部を上記結束機本体に揺動自在に支持されたトリガプレートと、当該トリガプレートの一端に形成された係合溝と、当該トリガプレートの他端に形成されて上記クリンチャアームの先端に当接可能な当接部とを備えて、上記揺動にともなって上記係合溝が上記屈曲部内に位置する可動軸を上記ロックするロック位置と上記第1の案内溝に開放する解除位置のいずれかに移動するとともに、上記フックと上記クリンチャアームとを作動連結するガイドリンクを備え、上記テープリールに巻き回された結束テープを引き出す際の上記クリンチャアームの閉じ作動に応動して上記ガイドリンクが上記フックを上記第2の案内溝に沿って移動させると同時に、上記フックに係合した可動軸を上記第1の案内溝に沿って上記屈曲部に移動させて上記トリガプレートの上記係合溝に係合させることにより結束テープを上記弛め位置にロックし、上記掛け回す際の上記クリンチャアームの閉じ作動に応動して、上記結束テープをステープル留めする直前に、上記クリンチャアームの先端で上記トリガプレートの当接部を押し込んで上記トリガプレートを揺動させることにより上記係合溝が上記ロック位置から上記解除位置へ変位し、上記可動軸を上記付勢手段により上記引き締め位置の側に移動させることを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、結束機本体には、結束テープを被結束物に掛け回したときに、結束機本体とクリンチャアームとの間の空間部に突出するガイド部材を被結束物に係合させて被結束物を位置決めするガイド機構が設けられているので、被結束物を、確実に弛み戻しできる位置に位置決めして保持することができる。したがって、結束テープを余分に引き出した場合であっても、被結束物にテープを密着させて結束することができ、良好な結束状態を得ることができる。
請求項2に係る発明によれば、上記ガイド機構は、結束機本体の回動軸に回動自在に設けられて回動時に上記空間部に突出して被結束物に係合可能なガイド部材と、上記ガイド部材の側に一端側が連結されるとともに上記クリンチャアームの側に他端側が連結されてクリンチャアームの閉じ作動に応動してガイド部材を上記空間部に対して突出又は退避作動させる作動プレートとを備えているから、上記空間部内に被結束物を取り込んで結束テープを掛け回した後、クリンチャアームを閉じるときにガイド部に被結束物を係合させて位置決めすることができる。これにより、結束テープのみを弛みを容易に戻して被結束物にテープを密着させて結束することができる。また、空間部内に被結束物を取り込むときは、ガイド部材は空間部から退避した退避位置にあるので、取り込み作業時に障害になることがない。
請求項3に係る発明によれば、クリンチャアームが閉じ作動するときには作動プレートが回動軸を中心に回動してガイド部材を回動軸を中心に回動させてガイド部材のガイド部を上記空間部に突出させるようにしたから、クリンチャアームを一方の手で閉じ作動すると、自動的にガイド部が突出作動するから、わざわざ他方の手でガイド部を動かす必要がない。
請求項4に係る発明によれば、作動プレートの一端側にはガイド部材のガイド溝に遊びをもって係合する係合軸が形成され、上記ガイド部材のガイド部が上記空間部に突出するときに弾性部材によって上記ガイド部材を付勢して移動させるので、クリンチャアームを閉じるときに遅滞なくガイド部に被結束物を係合させて迅速に位置決めすることができる。
請求項5に係る発明によれば、上記弾性部材はその一端が上記ガイド部材の中間部に、他端が上記結束機本体の上記回動軸をはさんで上記一端と対向する側にそれぞれ係止されて、ガイド部材が上記空間部から退避しているときは上記回動軸よりも退避側に位置するとともに、上記ガイド部材の先端が上記空間部に突出する途中からは上記回動軸よりも突出側に位置するよう張架されるようにしたから、簡単な構造によってガイド部材を付勢して移動させることができる。
請求項6に係る発明によれば、引き戻し機構は、結束テープに係合した可動軸と、テープリールに巻き回された結束テープを引き出す際の上記クリンチャアームの閉じ作動に応動して上記可動軸を引き締め位置から弛め位置に移動させてロックするとともに上記引き出して張架した結束テープを被結束物に掛け回す際のクリンチャアームの閉じ作動に応動して、結束テープをステープル留めする直前に上記ロックを解除するトリガ手段と、可動軸を引き締め位置の側に付勢する勢手段とを有するから、トリガ手段によって可動軸のロックが解除されると、可動軸が付勢手段の付勢によって引き締め位置に移動する。付勢力による可動軸の移動は高速で行われるから、結束テープの弛みは瞬間的に解消される。
請求項7に係る発明によれば、テープリールに巻き回された結束テープを引き出す際のクリンチャアームの閉じ作動に応動してガイドリンクがフックを第2の案内溝に沿って移動させると同時に、フックに係合した可動軸を第1の案内溝に沿って屈曲部に移動させてトリガプレートの係合溝に係合させることにより結束テープを弛め位置にロックし、結束テープを被結束物に掛け回す際のクリンチャアームの閉じ作動に応動して、結束テープをステープル留めする直前に、クリンチャアームの先端でトリガプレートの当接部を押し込んでトリガプレートを揺動させることにより上記係合溝が上記ロック位置から上記解除位置へ変位し、上記可動軸を上記付勢手段により引き締め位置の側に移動させるから、クリンチャアームを一方の手で閉じ作動するだけで、自動的に結束テープが引き戻されて被結束物に掛け回された結束テープの弛みが解消されるので、他方の手は自由に使うことができる。
以下、本発明の実施の一形態を図に従って説明する。
図1は、本発明の一実施形態を示す園芸用結束機の側面図である。
この結束機は、細長の結束機本体1とクリンチャアーム2とハンドルレバー3を組み合わせたもので、結束機本体1の後部にテープリール収納部4が取り付けられており、このテープリール収納部4の内部に収納されて設けられた不図示のテープリールから園芸用の結束テープTが引き出され、結束機本体1の先端のテープガイド部5から引き出し可能になっている。
また、結束機本体1の前部にはマガジン6が配置されている。マガジン6は通常のステープラと同様にステープル収納部の先端にステープル打ち出し部7を設けたもので、その後端は結束機本体1の中間部に設けられてクリンチャアーム2の基部を支持する支持軸8に回動可能に取り付けられている。マガジン6には門形のステープルを連結した連結ステープル(図示せず)が収納されている。
さらに、結束機本体1の前部には、図15(a)に示されるように、マガジン6の先頭のステープルを打ち出し部7から打ち出すドライバプレート10が設けられ、ドライバプレート10の外側(図示左手方向)にはカッター刃11が取り付けられ、その外側にはテープガイド部5が設けられている。さらにテープガイド部5の外側には係合板12が形成されている。
クリンチャアーム2の基部は、図1に示すように、支持軸8に軸支されているとともに、基部に近い屈曲部13には支軸14を介してハンドルレバー3が交差するように連結されている。ハンドルレバー3は操作部3aとリンク部3bとから構成され、リンク部3bは結束機本体1の側面に突出された固定軸19に係合するようになっている。そして、クリンチャアーム2は図示しないバネのバネ力により、常時は開き状態になるように付勢されている。
クリンチャアーム2の先端部には、図15(a)のように、内側から外側(図示右手方向から左手方向)にかけてクリンチャ溝15と受け板16とピッキングプレート17とが順に配置され、ピッキングプレート17の側部にはスイッチ板18が形成されている。ピッキングプレート17は揺動して受け板16の中央部の孔(図示せず)に差込み可能に設けられている。
なお、図2及び図15(a)に示されるように、結束機本体1の打ち出し部7とクリンチャアーム2のクリンチャ溝15とが、結束機本体1の係合板12とクリンチャアーム2のスイッチ板18とが、各々対応するように設けられている。
次に、結束機の基本的な結束動作について説明すると、まず結束機本体1に対してハンドルレバー3の操作部3aを握り締めることにより、クリンチャアーム2が閉じ作動し、図15(b)のように、その先端のスイッチ板18が結束機本体1の先端部の係合板12に当接して停止するが、少し力を加えると、図15(c)に示されるようにスイッチ板18が係合板12に押圧されて沈み込むとともにピッキングプレート17が揺動して受け板16の手前に垂れ下がった結束テープTの先端を突き抜けて受け板16の孔に差し込まれて結束テープTの端部を掴む。この状態でハンドルレバー3を開放すると、クリンチャアーム2が開き、図3に示されるように、結束テープTはテープガイド部5から引き出されて結束機本体1とクリンチャアーム2との間の開口部に張架される。図4に示すように、被結束物P(一例としては農作物の蔓と支柱)を結束テープTの外側(図示左手側)から取り込んで結束機本体1とクリンチャアーム2との間の空間部Sに導入し、再びハンドルレバー3を握り締めてクリンチャアーム2を閉じ作動させると、図5に示すように、結束テープTは被結束物Pのまわりに掛け回されてクリンチャ溝15の上で重なるとともに、図15(d)のように、先の閉じ作動で沈み込んだスイッチ板18は結束機本体1の係合板12に押圧されてさらに沈み込み、これに連動してピッキングプレート17は結束テープTから離反して元の位置に戻ると同時に、マガジン6は押し上げられて回動するので、相対的にドライバプレート10とカッター刃11が突出してドライバプレート10はステープルを打ち出して結束テープTの重なり部分を綴じると同時に、カッター刃11が結束テープTの綴じ部分の元側を切断する。さらに図1のようにハンドルレバー3を開放してクリンチャアーム2を開き作動させて結束テープTにより結束された被結束物Pを外すことにより、結束作業が終了するとともに、次の結束作業が準備される。
なお、上述のように、スイッチ板18は2段階で沈み込み、1段目ではピッキングプレート17が受け板16に向けて飛び出すとともに、スイッチ板18はその位置に保持され、さらに2段目の沈み込みではピッキングプレート17が受け板16から離反するとともに、スイッチ板18は元の位置に復帰するように構成されている。
次に、上記結束機には、上記結束機本体1の先端とクリンチャアーム2との間に張架された結束テープTを被結束物Pに掛け回す際に上記空間部Sにガイド部材21を突出させ、上記被結束物Pにガイド部材21を係合させて位置決めするガイド機構Aが設けられているとともに、結束テープTを被結束物Pに掛け回した後に結束テープTを引き出し方向と逆方向へ引き戻して結束テープTの弛みを戻す引き戻し機構Bが設けられている。結束テープTの引き戻しは、予め被結束物Pを所定の位置にガイドして位置決めした状態で行うのが好ましい。したがって、以下には被結束物Pのガイド機構Aについて述べた後、結束テープTの引き戻し機構Bにつき順次説明する。
ガイド機構Aは、詳しくは図6及び図7に示されるように、結束機本体1の(固定軸19と同軸の)回動軸20に回動自在に設けられたガイド部材21と、このガイド部材21を、クリンチャアーム2の回動に応動して上記空間部Sに対して出没作動させる作動プレート22とから構成され、また、ガイド部材21と結束機本体1との間には、ガイド部材21の先端が上記空間部Sに突出するときにはその作動を付勢させる弾性部材の一例としての引っ張りバネ23が設けられている。
ガイド部材21の中間部にはガイド溝24が形成されている。ガイド溝24の基部側の端部は先端に比べて幅広に形成されている。また、ガイド部材21の先端部にはL字状に屈曲したガイド部25が形成されている。
作動プレート22は細長の直状部材で、その中間部には長手方向に沿う長溝26が形成され、この長溝26にはガイド部材21を支持する回動軸20が係合している。作動プレート22の他端側は上記クリンチャアーム2に設けた回動軸27に回動自在に連結され、一端側には係合軸28が固定され、係合軸28はガイド部材21のガイド溝24に摺動自在に係合している。これにより、ガイド部材21は回動軸20を中心として回動するが、クリンチャアーム2の回動に応動して移動する係合軸28がガイド溝24内を移動できる範囲内で自由に動けるようになっている。そして、ガイド部材21は、クリンチャアーム2が図6のように支持軸8を中心にして回動して開き状態になっているときは、結束機本体1とクリンチャアーム2との間に形成される空間部Sから退避し、図7のようにクリンチャアーム2が閉じ状態になっているときは、ガイド部25が空間部Sに突出するように回動する。このように、クリンチャアーム2の開閉作動に応動してガイド部材21のガイド部25は空間部Sに対して出没作動する。
なお、上述のように、ガイド溝24と作動プレート22の係合軸28との間には遊びが設けられ、ガイド部材21のガイド部25が空間部Sに突出するときは、引っ張りバネ23によってガイド部材21の作動を付勢するように構成されている。すなわち、引っ張りバネ23の一端はガイド部材21の中間部の下縁部に設けられた係止軸30に係止され、他端は結束機本体1に設けられた係止軸31に係止されている。上記2つの係止軸30、31はガイド部材21の基部の回動軸20をはさんで互いに対向するように配置されている。そして、図6のようにガイド部材21のガイド部25が上記空間部Sから退避する退避位置にあるときは、2つの係止軸30、31を結ぶ引っ張りバネ23は回動軸20よりも退避側に位置するように張架され、ガイド部材21のガイド部25が空間部Sに突出する途中からは引っ張りバネ23は回動軸20を越えてガイド部材21の先端が突出する側である空間部S側に位置するように張架されるように設定されている。
なお、引っ張りバネ23はこれに限定されない。ガイド部材21のガイド部25が退避位置にあるときは、よりガイド部25を退避させる方向へ付勢力が作用し、ガイド部材21のガイド部25が空間部S側の位置にあるときは、よりガイド部25を突出させる方向へ付勢力が作用するように設けられていればよい。
次に、上記被結束物Pのガイド機構Aの作動態様について説明すると、まず図7のようにハンドルレバー3を握り締めてクリンチャアーム2を閉じ作動させてクリンチャアーム2の先端に結束テープの先端を掴ませた後に、ハンドルレバー3を開放してクリンチャアーム2を開き作動させると、図3に示されるように、結束テープTは結束機本体1とクリンチャアーム2の先端部間に張架される。このとき、クリンチャアーム2の開き作動と連動して、作動プレート22の回動軸27が結束機本体1から離間するように移動するので、作動プレート22は結束機本体1に対して起き上がるように、図6の如く下方に回動する。これにより、引っ張りバネ23は回動軸20よりも退避側にあるので、ガイド部材21のガイド部25が退避方向に付勢され、同図の位置に保持される。
そこで、図7に示されるように、被結束物Pを結束テープの外側から内側に取り込んで結束機本体1とクリンチャアーム2との間の空間部Sに導入し、再び結束機本体1とハンドルレバー3とを握り締めてクリンチャアーム2を閉じ作動させてマガジン6とクリンチャアーム2の先端とを当接させると、図4、図5のように結束テープTは被結束物Pのまわりに掛け回され、さらに結束テープTの先端側と元側とはクリンチャ溝15の上で重なり合う。ところで、クリンチャアーム2の閉じ作動に応動して、作動プレート22の回動軸27が結束機本体1に接近するように移動するので、作動プレート22は図7のように回動軸20を中心に結束機本体1と平行となる方向に回動する。このとき、作動プレート22の係合軸28はガイド部材21のガイド溝24の下縁に沿って移動するので、係合軸28とガイド溝24の上縁との間には余裕の遊びスペースがある。そして、引っ張りバネ23が回動軸20を越えて空間部S側に移動すると、ガイド部材21は引っ張りバネ23のバネ力によって空間部Sに突出するように付勢され、遊びスペースによって自由に回動できるようになっているので、ガイド部材21の回動は加速され、ガイド部25は迅速に突出する。ガイド部25が突出したガイド部材21は基部の回動軸20と作動プレート22の係合軸28とによって動かないように図7の位置に保持される。そこで、被結束物Pをガイド部材21の先端部のガイド部25に係合させて所定の位置に位置決めする。
上述のように、結束機本体1とクリンチャアーム2との間の空間部S内に取り込んだ被結束物Pは、ガイド部材21によって確実に弛み戻しできる位置に位置決めして保持することができる。また、空間部S内に被結束物Pを取り込むときは、ガイド部材21は空間部Sから退避した退避位置にあるので、取り込み作業時に障害になることがない。
次に、上記結束テープTを被結束物Pに掛け回し、ガイド機構Aにより所定の位置に位置決めした後に、結束機本体1のマガジン6とクリンチャアーム2の先端とが当接する直前に、引き戻し機構Bにより結束テープTを引き戻して被結束物Pに掛け回した際に生じた弛みを戻した後に重なり合った結束テープTをステープル留めし、カッター刃11により切断する。
結束テープの引き戻し機構Bは、図8、図9に示されるように、結束テープTに係合するとともに結束機本体1に設けられた結束テープTの弛め位置と引き締め位置との間で移動可能に設けられた可動軸33と、この可動軸33を引き締め位置から弛め位置に移動させてロックし、その後結束テープTをステープル留めする直前に可動軸33のロックを解除するトリガプレート(トリガ手段)34と、可動軸33を引き締め位置の側に付勢する付勢手段の一例としての引っ張りバネ35とから構成されている。付勢手段は、一例として引っ張りバネ35によって構成されるが、これに限らず後述する係止プレート44とアジャストボルト41との間に引っ張り力を作用させ得るものであればよい。
すなわち、結束機本体1の上部にはバネホルダ36が固定されている。バネホルダ36の基部には第1の案内溝37と第2の案内溝38とが結束機本体1の長手方向に略平行に形成されている。第1の案内溝37の先端には上方に屈曲する屈曲部40が形成されている。
また、上記バネホルダ36とテープリール収納部4との間には結束機本体1の上面に沿って摺動可能なテープガイド43が設けられている。テープリール収納部4から引き出された結束テープTはテープガイド43の下部を通り、テープガイド43の先端から可動軸33に巻き掛けるようにしたうえでテープガイド部5へ引き回している。なお、テープガイド43は作業開始当初は図1の位置よりも結束テープTの引き回し作業をしやすいテープリール収納部4側にスライドさせておき、ここで結束テープTをテープガイド43の先端部と可動軸33とに巻き掛けて係合させた後にテープガイド43を図1に示す位置にスライドさせて結束テープTを図1の位置に移動させている。
可動軸33は第1の案内溝37に摺動自在に係合されている。可動軸33には結束テープTが巻き掛けられている。したがって、可動軸33が第1の案内溝37に沿って屈曲部40に移動するときは、結束テープTは弛み状態にあり、可動軸33が第1の案内溝37に沿って結束機本体1の後端側(テープリール収納部4側)に移動するときは、結束テープTは引き締め状態となる。したがって、第1の案内溝37の前端(図1、図8等に示す位置)は弛め位置であり、後端(図5、図11等に示す位置)は引き締め位置となる。
可動軸33は係止プレート44に設けられている。これに対してバネホルダ36の傾斜上端にはアジャストボルト41が設けられ、係止プレート44とアジャストボルト41には引っ張りバネ35が係止されている。これにより、可動軸33は引っ張りバネ35により常時引き締め位置側に移動するように付勢されている。
なお、アジャストボルト41には調整ナット42が螺合され、これによって引っ張りバネ35の付勢力の一例としての張力を調整する付勢力調整機構としての張力調整機構が構成されている。調整ナット42を回転させることによりアジャストボルト41を螺進させて引っ張りバネ35の張力を調節することができる。
次に、第2の案内溝38にはフックホルダ45が摺動自在に配置されている。図12に示されるように、フックホルダ45の前部と後部には軸孔46、46が、後部にはフックの収納部が形成されている。軸孔46、46には、図9に示す平行ピン47、47を介してフック48とガイドリンクとしての作動リンク50が設けられている。フック48の先端はV字状に鋭角形状に形成され、可動軸33に係合可能に配置されているとともに、図示しないバネにより図9の時計方向に付勢され、常時はフックホルダ45の後部に形成された突壁51に係合している。
また、フックホルダ45と上記クリンチャアーム2とは作動リンク50を介して作動連結されている。作動リンク50の上端はフックホルダ45の前部の平行ピン47に、また下端はクリンチャアーム2の基部の回動軸27にそれぞれ回動自在に取り付けられている。
トリガプレート34は略「く」の字形に屈曲形成され、図8及び図13(a)(b)に示されるように、中間部が上記結束機本体1に設けられた揺動軸51に揺動自在に支持され、一端には係合溝52、他端には当接部としての突片53が形成されている。そして、揺動時には係合溝52がバネホルダ36の第1の案内溝37の前端から上方に屈曲した屈曲部40に臨んで屈曲部40内に移動した可動軸33をロックするロック位置(図13(a)の位置)と、可動軸33を第1の案内溝37に開放する解除位置(図13(b)の位置)との間を移動するように構成され、上記揺動軸51に取り付けられたねじりコイルバネ54により係合溝52が屈曲部40に臨むように付勢されている。また、突片53は結束機本体1の係合板12と略同じ位置で、通常は係合板12よりも下方に突出し、係合板12とともにクリンチャアーム2のスイッチ板18に当接可能に配置されている。これにより、突片53がスイッチ板18に当接した後、さらにクリンチャアーム2が閉じ方向に作動すると、ねじりコイルバネ54のバネ力に抗してトリガプレート34が揺動する。トリガプレート34が揺動した後にスイッチ板18が作動する。
次に、上記構成の結束テープ引き戻し機構Bの作動態様について説明する。まず、図2、図8に示すようにクリンチャアーム2を閉じ作動させると、これに応動する作動リンク50がフックホルダ45とともにフック48を第2の案内溝38に沿って移動させる。フック48は第1の案内溝37に位置する可動軸33に係合しているから、引っ張りバネ35の張力に抗して第1の案内溝37に沿って可動軸33を移動させる。可動軸33が最終的に図9のように、第1の案内溝37の前端の弛め位置に移動するのに先立って、トリガプレート34の突片53が図13(b)のようにクリンチャアーム2のスイッチ板18に当接して押し込まれるので、ねじりコイルバネ54のバネ力に抗してトリガプレート34が揺動し、図9のように第1の案内溝37の前端の弛め位置へ移動した可動軸33と、係合溝52が係合する。さらにクリンチャアーム2を閉じ方向に作動させると、図15(c)のようにスイッチ板18が係合板12に押圧されて沈み込んでピッキングプレート17が結束テープTを掴む。そして、図3及び図10に示すように、ハンドルレバー3を解放してクリンチャアーム2を開き作動させると、トリガプレート34の突片53も解放されるので、図13(a)のように、係合溝52が元の位置に揺動し、係合溝52に係合した可動軸33は屈曲部40に引き上げられてロック位置にロックされる。このとき、フック48の上端は可動軸33の下面に係合する(図9参照)。そして、図3、図10に示されるように、結束テープTは結束機本体1とクリンチャアーム2の先端部間に張架されるので、弛め位置の可動軸33に弛み状態で巻き掛けられた結束テープTは再び緊張状態となる。
さらに、被結束物Pを結束テープTの外側から内側に取り込んで結束機本体1とクリンチャアーム2との間の空間部Sに導入し(図4参照)、再び結束機本体1とハンドルレバー3とを握り締めてクリンチャアーム2を閉じ作動させると、結束テープTは被結束物Pのまわりに掛け回されるとともに、ガイド部材21のガイド部25が突出する(図7参照)ので、このガイド部25に被結束物Pを係合させて所定の位置に位置決めする。さらにハンドルレバー3を握り込むと、クリンチャアーム2の先端のスイッチ板18が図13(b)に示されるように、トリガプレート34の先端の突片53を押し上げるので、トリガプレート34が揺動し、係合溝52が下方の解除位置に移動して可動軸33を強制的に第1の案内溝37に開放する。このため、図11、図13(c)に示されるように、可動軸33は引っ張りバネ35のバネ力により高速で一気に引き戻し位置に引き戻される。結束テープTは可動軸33の前後で略平行となる。このとき、フック48は取り残され、可動軸33に係合した結束テープTも引き戻し方向に引っ張られるので、被結束物Pに掛け回された結束テープTの弛みが引き戻される。そこで、ハンドルレバー3をさらに強く握り締めると、ピッキングプレート17が初期位置に戻り、図15(d)に示されるように、ドライバプレート10とカッター刃11が突出して結束テープTの所定の部位を綴じると略同時に切断する。
その後、ハンドルレバー3を開放してクリンチャアーム2を開き作動させると、結束テープTにより結束された被結束物Pを外すことができ、結束作業が終了する。そして、クリンチャアーム2の開き作動と連動してフック48が第2の案内溝38に沿って初期位置に復帰移動するとき、フック48が引き締め位置にある可動軸33に当接する。そして、フック48の先端の傾斜面48aが可動軸33によって押し下げられるようにして、可動軸33の下面に沿って回動しながら再び可動軸33の後方にまわり込んだのち、図示しないバネによる付勢によってフック48が起立して突壁51に係合するとともに可動軸33と係合して、次の結束作業が準備される。
ところで、結束機本体1には、弛み防止のために結束テープTを引き戻すときにテープリール収納部4側から結束テープTが送り出されないようにする板バネ60が設けられている。板バネ60は、図14に示されるように、中央部には結束機本体1に固定される取付部55が形成され、その前側に逆止爪56が形成され、後側は上側に傾斜され、後端部57は下方に屈曲形成されている。そして、図10等に示されるように、結束機本体1のテープガイド部5・可動軸33間に張られた結束テープTとテープガイド43との間に配置され、取付部55はリベット等の適宜手段により結束機本体1に固定されている。これにより、図13(a)のように、板バネ60の逆止爪56は結束テープTに係合可能に、また板バネ60の後端部57はテープガイド43の先端の円弧面に係合可能に配置されている。これに対し、トリガプレート34には、板バネ60を上下方向に作動させるピン58と突起59とが設けられている。
上記構成によれば、クリンチャアーム2が閉じ作動し、可動軸33のロックが解除されて結束テープTを引き締め方向に引っ張るときは、図13(b)(c)に示されるように、既にトリガプレート34が揺動し、係合溝52が解除位置に変位し、トリガプレート34のピン58が板バネ60の前端側を結束テープTから離間するように押し下げて逆止爪56と結束テープTとの係合が解除され、これと同時にトリガプレート34の突起59が板バネ60の後端側を押し下げて屈曲形成された後端部57をテープガイド43の先端円弧面61に押し付けて結束テープTを強圧する。したがって、結束テープTの可動軸33より前側は引き戻し方向に移動することはできるが、可動軸33より後ろ側はテープリール4からの引き出しが規制されるから、結束テープTは被結束物Pに巻き掛けられて弛みが生じた部分のみが引き戻され、弛み戻しが有効に行われる。
なお、クリンチャアーム2が開き状態のときは、板バネ60は図13(a)に示す上部位置にあり、結束テープTが引き出し方向と逆方向(引き戻し方向)に移動するときは逆止爪56が結束テープTに噛み込んで逆方向に移動しないようにするとともに、テープリール収納部4からの引き出しも円滑に行われる。また、結束テープTの逆止爪56の手前部分は、結束機本体1の壁62により案内されて少し反るように張られている(図9等参照)。
上述のように、上記ガイド機構Aによれば、結束機本体1とクリンチャアーム2との間の空間部S内に取り込んだ被結束物Pを、確実に弛み戻しできる位置に位置決めして保持することができ、しかも上記空間部S内に被結束物Pを取り込むのに障害になることがない。したがって、結束テープの引き戻し機構Bを搭載することで、被結束物Pと結束テープTとの間に弛みがない際留めを確実に行うことができる。
また、結束テープTの引き戻し機構Bによれば、常に確実に結束時に結束テープTを引き戻して被結束物Pに巻き掛けた結束テープTの弛みをなくすることができる。
また、ガイド機構Aと引き戻し機構Bは通常の結束動作を行うことによって駆動することができるので、片手で操作することができ、取り扱いが楽である。
1 結束機本体
2 クリンチャアーム
3 ハンドルレバー
4 テープリール収納部
21 ガイド部材
22 作動プレート
24 ガイド溝
25 ガイド部
33 可動軸
35 引っ張りバネ
37 第1の案内溝
38 第2の案内溝
34 トリガプレート
48 フック
50 作動リンク
2 クリンチャアーム
3 ハンドルレバー
4 テープリール収納部
21 ガイド部材
22 作動プレート
24 ガイド溝
25 ガイド部
33 可動軸
35 引っ張りバネ
37 第1の案内溝
38 第2の案内溝
34 トリガプレート
48 フック
50 作動リンク
Claims (7)
- 結束機本体に設けられたテープリールに巻き回された結束テープを引き出して上記結束機本体の先端と上記結束機本体に対して開き作動したクリンチャアームの先端との間に張架し、当該張架された結束テープの外側から上記結束機本体と上記クリンチャアームとの間の空間部に被結束物を取り込んで上記クリンチャアームを閉じ作動させて上記結束テープを上記被結束物に掛け回し、上記クリンチャアームの先端が上記結束機本体の先端と当接する直前に引き戻し機構により上記掛け回した結束テープを引き戻して上記被結束物に掛け回した際に生じた弛みを戻した後に上記結束テープの重なり合った部分をステープル留めし、上記結束テープをカッター刃により切断する園芸用結束機において、
上記結束テープを上記被結束物に掛け回したときに上記空間部に突出するガイド部材を上記被結束物に係合させて上記被結束物を位置決めするガイド機構を設けたことを特徴とする園芸用結束機。 - 上記ガイド機構は、上記結束機本体の回動軸に回動自在に設けられて回動時に上記空間部に突出して上記被結束物に係合可能なガイド部材と、上記ガイド部材の側に一端側が連結されるとともに上記クリンチャアームの側に他端側が連結されて上記クリンチャアームの閉じ作動に応動して上記ガイド部材を上記空間部に対して突出又は退避作動させる作動プレートとを備えたことを特徴とする、請求項1に記載の園芸用結束機。
- 上記ガイド部材は、先端側が屈曲形成されてなるガイド部と、中間部に形成されたガイド溝と、上記結束機本体に設けられた回動軸に回動自在に設けられている基部とを備え、上記作動プレートは、上記一端側が上記ガイド溝に係合し、中間部に形成された長溝に上記回動軸が係合するとともに、上記他端側が上記クリンチャアームに回動自在に連結されて設けられ、上記クリンチャアームが閉じ作動するときには上記作動プレートが上記回動軸を中心に回動して上記ガイド部材を上記回動軸を中心に回動させて上記ガイド部を上記空間部に突出させることを特徴とする、請求項2に記載の園芸用結束機。
- 上記作動プレートの上記一端側に設けられて上記ガイド溝に遊びをもって係合する係合軸と、上記ガイド部材のガイド部が上記空間部に突出するときに上記ガイド部材を付勢して移動させる弾性部材とを備えることを特徴とする、請求項3に記載の園芸用結束機。
- 上記弾性部材は一端が上記ガイド部材の中間部に、他端が上記結束機本体の上記回動軸をはさんで上記一端と対向する側にそれぞれ係止されて、上記ガイド部材が上記空間部から退避しているときは上記回動軸よりも退避側に位置するとともに、上記ガイド部材の先端が上記空間部に突出する途中からは上記回動軸よりも突出側に位置するように張架される
ことを特徴とする、請求項4に記載の園芸用結束機。 - 上記引き戻し機構は、上記結束テープに係合するとともに上記結束機本体に設けられた結束テープの弛め位置と引き締め位置との間で移動可能に設けられた可動軸と、上記テープリールに巻き回された結束テープを引き出す際の上記クリンチャアームの閉じ作動に応動して上記可動軸を上記引き締め位置から上記弛め位置に移動させてロックするとともに、上記引き出して張架した上記結束テープを被結束物に掛け回す際の上記クリンチャアームの閉じ作動に応動して上記結束テープをステープル留めする直前に上記ロックを解除するトリガ手段と、上記可動軸を上記引き締め位置の側に付勢する付勢手段とを有することを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載の園芸用結束機。
- 上記結束機本体には、上記可動軸を上記弛め位置と上記引き締め位置とに案内するとともに上記弛め位置に形成された屈曲部を備える第1の案内溝と、上記可動軸に係合可能なフックを案内する第2の案内溝とが形成され、
上記トリガ手段は、中間部を上記結束機本体に揺動自在に支持されたトリガプレートと、当該トリガプレートの一端に形成された係合溝と、当該トリガプレートの他端に形成されて上記クリンチャアームの先端に当接可能な当接部とを備えて、上記揺動にともなって上記係合溝が上記屈曲部内に位置する可動軸を上記ロックするロック位置と上記第1の案内溝に開放する解除位置のいずれかに移動するとともに、
上記フックと上記クリンチャアームとを作動連結するガイドリンクを備え、
上記テープリールに巻き回された結束テープを引き出す際の上記クリンチャアームの閉じ作動に応動して上記ガイドリンクが上記フックを上記第2の案内溝に沿って移動させると同時に、上記フックに係合した可動軸を上記第1の案内溝に沿って上記屈曲部に移動させて上記トリガプレートの上記係合溝に係合させることにより結束テープを上記弛め位置にロックし、
上記掛け回す際の上記クリンチャアームの閉じ作動に応動して、上記結束テープをステープル留めする直前に、上記クリンチャアームの先端で上記トリガプレートの当接部を押し込んで上記トリガプレートを揺動させることにより上記係合溝が上記ロック位置から上記解除位置へ変位し、上記可動軸を上記付勢手段により上記引き締め位置の側に移動させる
ことを特徴とする、請求項6に記載の園芸用結束機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007333509A JP2009154895A (ja) | 2007-12-26 | 2007-12-26 | 園芸用結束機 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2007333509A JP2009154895A (ja) | 2007-12-26 | 2007-12-26 | 園芸用結束機 |
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Family
ID=40959342
Family Applications (1)
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JP2007333509A Pending JP2009154895A (ja) | 2007-12-26 | 2007-12-26 | 園芸用結束機 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
2007
- 2007-12-26 JP JP2007333509A patent/JP2009154895A/ja active Pending
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