JP2009154300A - 記録媒体加熱装置、記録装置および記録媒体加熱方法 - Google Patents

記録媒体加熱装置、記録装置および記録媒体加熱方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2009154300A
JP2009154300A JP2007331599A JP2007331599A JP2009154300A JP 2009154300 A JP2009154300 A JP 2009154300A JP 2007331599 A JP2007331599 A JP 2007331599A JP 2007331599 A JP2007331599 A JP 2007331599A JP 2009154300 A JP2009154300 A JP 2009154300A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
irradiation
frequency
unit
high frequency
paper
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007331599A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5380836B2 (ja
Inventor
Osamu Shinkawa
修 新川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2007331599A priority Critical patent/JP5380836B2/ja
Priority to US12/340,974 priority patent/US8287115B2/en
Publication of JP2009154300A publication Critical patent/JP2009154300A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5380836B2 publication Critical patent/JP5380836B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J11/00Devices or arrangements  of selective printing mechanisms, e.g. ink-jet printers or thermal printers, for supporting or handling copy material in sheet or web form
    • B41J11/0015Devices or arrangements  of selective printing mechanisms, e.g. ink-jet printers or thermal printers, for supporting or handling copy material in sheet or web form for treating before, during or after printing or for uniform coating or laminating the copy material before or after printing
    • B41J11/002Curing or drying the ink on the copy materials, e.g. by heating or irradiating
    • B41J11/0021Curing or drying the ink on the copy materials, e.g. by heating or irradiating using irradiation
    • B41J11/00212Controlling the irradiation means, e.g. image-based controlling of the irradiation zone or control of the duration or intensity of the irradiation
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J11/00Devices or arrangements  of selective printing mechanisms, e.g. ink-jet printers or thermal printers, for supporting or handling copy material in sheet or web form
    • B41J11/0015Devices or arrangements  of selective printing mechanisms, e.g. ink-jet printers or thermal printers, for supporting or handling copy material in sheet or web form for treating before, during or after printing or for uniform coating or laminating the copy material before or after printing
    • B41J11/002Curing or drying the ink on the copy materials, e.g. by heating or irradiating
    • B41J11/0021Curing or drying the ink on the copy materials, e.g. by heating or irradiating using irradiation
    • B41J11/00216Curing or drying the ink on the copy materials, e.g. by heating or irradiating using irradiation using infrared [IR] radiation or microwaves

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Toxicology (AREA)
  • Ink Jet (AREA)

Abstract

【課題】 記録紙の乾燥度合(濡れ度合)に拘らず、記録紙を適切な乾燥度合に乾燥させることができる記録媒体加熱装置、記録装置および記録媒体加熱方法を提供すること。
【解決手段】 記録紙Pに対して高周波を照射する高周波照射部36と、記録紙Pから反射される高周波を受信する高周波入射部37と、高周波入射部37の受信度に基づいて記録紙Pの乾燥度合を判断し、乾燥度合に応じて高周波照射部37が照射する高周波の照射量または照射強度を制御する高周波照射制御手段(CPU25)とを備えること。
【選択図】 図1

Description

本発明は、記録媒体加熱装置、記録装置および記録媒体加熱方法に関する。
水性インクを用いてインクジェットプリンタにより記録紙に記録を行った場合、インクが乾く前にインクに手指が触れると記録部が擦れ汚れてしまったり、また記録された記録紙に他の記録紙を重ねると他の記録紙にインクが付着してしまうという問題がある。特に、ラインヘッド型のインクジェットプリンタの場合には、例えば記録紙1枚につき1秒前後で記録が行われる。そのため、記録が行われ排紙された記録紙が用紙スタッカに重ねられたとき、インクが乾く前に次の記録紙が重ねられてしまうため、下側の記録紙のインクが重ねられた記録紙に付着してしまうという問題が起こり易い。
かかる問題を解決するため、記録が終わった記録紙に対し高周波を照射しインクを加熱することでインクの乾燥時間の短縮を図る手段が、例えば、特許文献1に開示されている。
特開2006−10889号
しかしながら、特許文献1に開示される手段の場合、塗布されたインクの乾燥度合にかかわらず高周波の照射量あるいは照射強度が一定である。そのため、この一定の照射量あるいは照射強度に対してインクの塗布量が少なく濡れ量が少ない場合には、過熱状態となり記録紙が発火したり高熱で劣化してしまうという問題がある。逆にインクの塗布量が少なく濡れ量が多い場合には、十分な乾燥を行うことができないという問題がある。
そこで、本発明は、記録紙の乾燥度合(濡れ度合)に拘らず、記録紙を適切な乾燥度合に乾燥させることができる記録媒体加熱装置、記録装置および記録媒体加熱方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の記録媒体加熱装置は、記録媒体に対して高周波を照射する高周波照射手段と、記録媒体から反射される高周波を受信する高周波受信手段と、高周波受信手段の受信度に基づいて記録媒体の乾燥度合を判断し、高周波照射手段が照射する高周波の照射量または照射強度を乾燥度合に応じて制御する高周波照射制御手段と、を備えることとする。
記録媒体加熱装置をこのように構成した場合には、記録媒体の乾燥度合に拘らず、記録媒体を適切な乾燥度合に乾燥させることができる。
また、他の発明は、上述の発明に加えて、高周波照射手段は記録媒体の複数箇所に対して高周波を照射し、高周波受信手段は複数箇所から反射された高周波を受信し、高周波照射制御手段は、高周波受信手段の受信度に基づいて複数箇所毎に記録媒体の乾燥度合を判断し高周波照射手段が照射する高周波の照射量または照射強度を制御することとする。記録媒体加熱装置をこのように構成した場合には、記録媒体の部分毎に異なる乾燥度合に応じ、各部分を適切な乾燥度合に乾燥させることができる。
また、他の発明は、上述の発明に加えて、高周波照射手段は複数箇所に対応して複数備えられることとする。記録媒体加熱装置をこのように構成した場合には、記録媒体の部分毎に異なる乾燥度合に応じ、各部分をより適切な乾燥度合に乾燥させることができる。
また、他の発明は、上述の発明に加えて、乾燥度合の判断は、記録媒体で反射する高周波の反射率に基づいて判断することとする。記録媒体加熱装置をこのように構成した場合には、乾燥度合を的確に判断することができる。
上記課題を解決するために、本発明の記録装置は、上述の記録媒体加熱装置を備えることとする。
記録装置をこのように構成した場合には、記録媒体の乾燥度合に拘らず、記録媒体を適切な乾燥度合に乾燥させることができる。
上記課題を解決するために、本発明の記録媒体加熱方法は、記録媒体に対して高周波を照射するステップと、記録媒体から反射される高周波を受信するステップと、高周波の受信度に基づいて記録媒体の乾燥度合を判断し、乾燥度合に応じて高周波の照射量または照射強度を制御するステップと、を備えることとする。
記録媒体加熱方法をこのような処理とした場合には、記録媒体の乾燥度合に拘らず、記録媒体を適切な乾燥度合に乾燥させることができる。
(第1の実施の形態)
本発明にかかる記録装置の第1の実施の形態であるインクジェットプリンタ100(以下、単にプリンタと言う。)について図1から図6を参照して説明する。なお、記録媒体加熱装置については、プリンタ100の構成に併せて説明し、また、記録媒体加熱方法については、プリンタ100の動作に併せて説明する。
図1は、プリンタ100の概略の構成を示す概略構成図である。以下の説明において、図中矢印X1の方向を前方(前側)、矢印X2の方向を後方(後側)、また矢印Y1の方向を上方(上側)、矢印Y2の方向を下方(下側)、そして後方から前方に向かって右手側を右方(右側)、左手側を左方(左側)として説明を行う。図2は、プリンタ100の電気的な構成を概略的に示す回路ブロック図である。
(全体構成)
プリンタ100は、記録媒体である記録紙Pに記録を行う記録部1と、記録部1から排紙された記録紙Pを加熱する記録媒体加熱装置を構成する加熱部2と、記録部1および加熱部2を制御するシステム制御部3等とを有する。
記録部1では記録紙Pにインクを噴射することで記録紙Pに記録を行う。このため、記録部1から排紙される記録紙Pはインクの溶媒である水分で濡れた状態となっている。この濡れた状態の記録紙Pを加熱部2に搬送し、この加熱部2において記録紙Pに高周波を照射する。この高周波の照射により、塗布されたインクの水分が加熱されるため蒸発が促され、短時間で記録紙Pが乾燥させられる。加熱部2は、後述するように記録紙Pの濡れ度合、すなわち乾燥度合に応じて高周波の照射量(または照射強度)を制御する構成となっている。つまり、加熱部2は、この加熱部2で加熱される記録紙Pが過熱状態となり焦げたり、高熱で劣化してしまったり、あるいは逆に乾燥が不十分になってしまうことを防止することができる構成となっている。
(記録部1の構成)
先ず、記録部1の構成について説明する。記録部1は、記録紙Pに対しインクを噴射する記録ヘッド4と、記録紙Pを記録ヘッド4の下方を後方から前方に向かって搬送する紙搬送部5と、紙搬送部5に記録紙Pを給紙する給紙部6等とを有する。
(給紙部6の構成)
給紙部6は、給紙モータ7と、この給紙モータ7により回転駆動される給紙ローラ8と、この給紙ローラ8と対を成す従動ローラ9等とを有する。給紙ローラ8および従動ローラ9は、記録紙Pの左右幅よりやや長い長さとなっている。また、従動ローラ9は、記録紙Pを給紙ローラ8と従動ローラ9の間に挿入した状態で、記録紙Pを給紙ローラ8の側に押圧する。したがって、記録紙Pは給紙ローラ8の回転を受け、前方の紙搬送部5に送られる。従動ローラ9は、記録紙Pの移動に従って回転する。
(紙搬送部5の構成)
紙搬送部5は、紙搬送モータ10と、紙搬送ローラ11と、従動ローラ12と、紙搬送ベルト13等とを有する。紙搬送ローラ11は、記録ヘッド4の前方に配設され、紙搬送モータ10により回転駆動される。また、従動ローラ12は、記録ヘッド4を挟んで紙搬送ローラ11の後方に配設される。そして、無端の紙搬送ベルト13は、紙搬送ローラ11と従動ローラ12とに掛け渡されている。
紙搬送ローラ11と従動ローラ12の間の下方には、紙搬送ベルト13にテンションを付与するテンションローラ14が備えられている。紙搬送ベルト13は、記録紙Pの左右幅よりやや長い長さとなっている。従動ローラ12の上方には紙押えローラ15が配設されている。
給紙部6から紙搬送部5に給紙される記録紙Pは、紙押えローラ15と紙搬送ベルト13との間に入り込むように送られてくる。紙押えローラ15は、記録紙Pに対して紙搬送ベルト13に向かって押圧力を作用させる。紙搬送ローラ11は、図面に向かって左周り(図中矢印J方向)に回転し、この回転を受けて、紙搬送ベルト13は、紙搬送ローラ11と従動ローラ12の上側に掛け渡される部分(記録紙Pを載置する部分)が後方から前方に移動する。したがって、給紙部6から紙搬送ベルト13と紙押えローラ15との間に送り込まれた記録紙Pは、紙搬送ベルト13の上に載せられた状態で後方から前方に搬送される。
紙搬送ベルト13は、PET等の容易に帯電される素材から形成されている。そして、従動ローラ12の後方には、紙搬送ベルト13に接し、紙搬送ベルト13を帯電させる帯電ローラ16が備えられ、この帯電ローラ16により紙搬送ベルト13は帯電させられている。紙搬送ベルト13が帯電ローラ16により帯電させられことにより、紙搬送ベルト13上を搬送される記録紙Pは紙搬送ベルト13に静電吸着される。記録紙Pは、上述のように紙押えローラ15により紙搬送ベルト13に押圧されるため、紙搬送ベルト13に確実に静電吸着される。
(紙検出センサ17、回転量検出センサ18の構成)
従動ローラ12の前方には、紙搬送ベルト13における記録紙Pの有無を検出する紙検出センサ17と、紙搬送ベルト13の回転を検出する回転量検出センサ18とが備えられている。
紙検出センサ17は、図示を省略する投光部と受光部を備えており、例えば黒色に設けられている紙搬送ベルト13上に、例えば白色の記録紙Pが有るときと無いときの反射光量の違いで、紙搬送ベルト13上の記録紙Pの有無を検出可能となっている。回転量検出センサ18は、紙搬送ベルト13の左端縁に紙搬送ベルト13の全周に亘って備えられる図示を省略するリニアスケールと共に光学エンコーダを構成する。これら紙検出センサ17および回転量検出センサ18での検出に基づいて、紙搬送部5による記録紙Pの搬送量が測定可能となる。
(記録ヘッド4の構成)
記録ヘッド4は、記録紙Pの左右方向の幅に亘って一度にインクを噴射できる記録幅を有するライン型記録ヘッドであり、ブラック、シアン、マゼンダ、イエロのインク色に対応する記録ヘッド4B,4C,4M,4Yが前後方向に配列されている。記録ヘッド4は、ヘッドドライバ19からの駆動信号受けて、紙搬送ベルト13により前方に向けて搬送される記録紙Pに対し各インク色のインクを所定の箇所に噴射し、これにより、記録紙Pに所定の画像、文字等を記録する。
(記録部1の動作)
続いて、図2等を参照しながら、記録部1の動作について説明する。プリンタ100のシステム制御部3は、ホストコンピュータHPCから入力された画像形成データ等を受け取るインターフェース部(I/Fc)20と、制御部21と、給紙モータ7を駆動制御する給紙モータドライバ22と、紙搬送モータ10を駆動制御する紙搬送モータドライバ23と、記録ヘッド4を駆動制御する記録ヘッドドライバ19等を有し、また、システム制御部3からの制御信号を記録部1側に出力したり、紙検出センサ17および回転量検出センサ18からの信号を受け取るインターフェース部(I/Fd)24が備えられている。
制御部21は、ホストコンピュータHPCから送られてくる画像形成データ等に基づいて記録ヘッド4の噴射制御や給紙モータ7や紙搬送モータ10の駆動制御および帯電ローラ16の帯電制御の他、プリンタ100の様々な動作制御を司るCPU(Central Processing Unit)25と、プリンタ100の各種動作に係る処理プログラムが記憶されているPROM(Programmable Read−Only Memory)26と、作業用のメモリであるRAM(Random Access Memory)27と、ホストコンピュータHPCからインターフェース部(I/Fc)20を介して入力される画像形成データ等を格納するEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read−Only Memory)28等を備える。
そして、制御部21は、画像形成データと紙検出センサ17および回転量検出センサ18の検出信号とに基づいて、給紙モータ7および紙搬送モータ10の回転速度を制御し、また、記録紙Pの所定位置に所定色のインクが噴射するように記録ヘッド4の駆動を制御することで、記録紙Pに対し画像等の記録を行う。そして、記録が行われた記録紙Pは、次に説明する加熱部2に向けて、紙搬送部5により搬送させられる。
(加熱部2の構成)
次に、加熱部2の構成について説明する。加熱部2は、記録紙Pを後方から前方に向かって搬送する移動手段としての紙搬送部29と、記録紙Pに対し高周波を照射する高周波照射ユニット30と、排紙部31等とを有する。
(紙搬送部29の構成)
紙搬送部29は、紙搬送モータ32と、紙搬送ローラ33と、従動ローラ34と、紙搬送ベルト35等とを有する。紙搬送ローラ33は、高周波照射ユニット30に備えられる高周波照射部36と高周波入射部37の前方に配設され、紙搬送モータ32により回転駆動される。また、従動ローラ34は、高周波照射部36と高周波入射部37を挟んで紙搬送ローラ33の後方に配設される。そして、無端の紙搬送ベルト35は、紙搬送ローラ33と従動ローラ34とに掛け渡されている。
紙搬送ローラ33と従動ローラ34の間の下方には、紙搬送ベルト35にテンションを付与するテンションローラ38が備えられている。紙搬送ベルト35は、記録紙Pに対して左右方の幅に亘って接触できるように、記録紙Pの左右幅よりやや長い長さとなっている。紙搬送ローラ33は、図面に向かって左周り(図中矢印J方向)に回転し、この回転を受けて、紙搬送ベルト35は、紙搬送ローラ33と従動ローラ34の上側に掛け渡される部分(記録紙Pを載置する部分9が後方から前方に移動する。したがって、紙搬送部5から加熱部2に送り出された記録紙Pは、紙搬送部29の紙搬送ベルト35の上に載せられた状態で後方から前方に搬送される。
紙搬送ベルト35の内周側、すなわち、紙搬送ローラ33と従動ローラ34の上側に掛け渡される部分の下側にはサクション部39が備えられている。サクション部39は図示を省略する吸気孔が、紙搬送ベルト35に対向するように配置されている。一方、紙搬送ベルト35には、縦横に所定の間隔で小孔(例えば直径1mm)が複数形成されている。そのため、サクション部39が吸引動作を行うと、紙搬送ベルト35に形成される小孔を介して、紙搬送ベルト35の外周面側に吸引力を作用させることができる。したがって、紙搬送ベルト35上を搬送される記録紙Pは、サクション部39の吸引力により紙搬送ベルト35側に吸引される。
サクション部39の吸気孔は、紙搬送ローラ33から従動ローラ34の間のほぼ全域に亘るように備えられている。そのため、記録紙Pは紙搬送ベルト35上の搬送される際に、搬送時の風圧で浮き揚がってしまったり、また、記録紙P自身が波打ったり湾曲(カール)することなく、紙搬送ベルト35の平面度に応じて平面状態が維持されて搬送される。
従動ローラ34の前方には、紙搬送ベルト35における記録紙Pの有無を検出する紙検出センサ40と紙搬送ベルト35の回転を検出する回転量検出センサ41とが備えられている。
(紙検出センサ40、回転量検出センサ41の構成)
紙検出センサ40は、紙検出センサ17と同一の構成となっている。すなわち、図示を省略する投光部と受光部を備え、紙搬送ベルト35上に記録紙Pが有るときと無いときの反射光量の違いにより、紙搬送ベルト35上の記録紙Pの有無を検出する。回転量検出センサ41も、回転量検出センサ18と同一の構成となっている。つまり、紙搬送ベルト35の左端縁には紙搬送ベルト35の全周に亘って図示を省略するリニアスケールが備えられ、リニアスケールが移動することによる遮光・通過をカウントすることにより紙搬送ベルト35の回転量を測定する。
したがって、紙搬送ベルト35上を搬送される記録紙Pの先端部の検出を紙検出センサ40により行い、先端部が検出されてからの紙搬送ベルト35の回転量を回転量検出センサ41により検出することにより、記録紙Pの搬送量を測定することができる。
記録紙Pは紙搬送部29から排紙部31に送られ、排紙部31の前方に備えられる図示を省略するスタッカに排出される。排紙部31は、排紙モータ42と、この排紙モータ42により回転駆動される排紙ローラ43と、この排紙ローラ43と対を成す従動ローラ44とを有する。これら排紙ローラ43および従動ローラ44により、紙搬送部29から送り出された記録紙Pは、スタッカ(図示省略)に送られる。
(高周波照射ユニット30の構成)
加熱部2には高周波照射ユニット30が複数備えられ、各高周波照射ユニット30毎に、高周波を照射する高周波照射手段としての高周波発振回路45および高周波照射部36と、高周波発振回路45と高周波照射部36を繋ぐ導波管46と、高周波を受信する高周波受信手段としての高周波入射部37および高周波受信回路47と、高周波入射部37と高周波受信回路47を繋ぐ導波管48と、高周波制御回路49等とを有している。
本実施の形態では高周波照射ユニット30は21台備えられ、高周波照射部36と高周波入射部37も21組備えられている。21組の高周波照射部36と高周波入射部37は、図3に模式的に示すように、サクション部39の上側に在る紙搬送ベルト35の搬送面に沿って左右方向に7列、前後方向に3列に配列されている。なお、前後方向に配列される高周波照射部36と高周波入射部37の組は、前後方向、すなわち記録紙Pの搬送方向に沿って配列されている。図1では、前後方向に3列に配設されている状態が示されているが、各列毎に紙面の裏方向、すなわち右方向に7組の高周波照射部36と高周波入射部37が配置されている。なお、以下の説明において、前後方向に配設される各列の7組の高周波照射部36と高周波入射部37に対応する高周波照射ユニット30を1つのブロックとして、後方の列から順に第1ブロック50、第2ブロック51、そして第3ブロック52として説明する。
各ブロック50,51,52の高周波照射部36と高周波入射部37の上方には高周波吸収板53が備えられている。図4は、第1ブロック50の高周波照射部36と高周波入射部37を斜め下方から見た下方斜視図である。第2ブロック51,第3ブロック52についても同様の構成となっている。
高周波吸収板53は、半円筒形のドーム状を呈し、開口部54を下側に向け、円筒の母線方向を左右方向に向けて配設されている。また、半円筒の内部には仕切板55が設けられ、筒の内部は、仕切板55により等間隔の7つの空間56に仕切られている。そして、各空間56に1組の高周波照射部36と高周波入射部37が備えられている。
高周波吸収板53および仕切板55は、例えば黒色の塗装が為された金属板等の高周波を遮蔽または吸収する材質から構成されている。それにより、高周波照射部36で照射された高周波が、異なる組の高周波入射部37に入射しないよう、シールドされている。また、高周波吸収板53および仕切板55は、高周波を反射または遮蔽するものであれば、その他の材質から構成されていても良い。なお、金属板に対する黒色の塗装は、仕切板55のみに施すようにしても良い。
紙搬送部29および各ブロック50,51,52の全体は、例えば黒色の塗装が施された金属板等から構成される高周波シールド筐体57により覆われていて、高周波照射部36から照射された高周波が、高周波シールド筐体57外に漏れない構成となっている。
高周波照射部36には導波管46を介して高周波を発振する高周波発振回路45が接続され、高周波入射部37には導波管48を介して高周波を受信する高周波受信回路47が接続されている。また、高周波発振回路45と高周波受信回路47には高周波制御回路49が接続されている。
高周波発振回路45には図示を省略するマグネトロンが備えられ、このマグネトロンに電圧を供給することでマグネトロンから高周波が発振させられる。そして、マグネトロンで発振した高周波は導波管46を伝播し高周波照射部36から記録紙Pに向けて照射させられる。各高周波照射部36は、紙搬送ベルト35上を搬送される記録紙Pに対して互いに異なる部分に高周波を照射するように配設されている。
また、各高周波入射部37は、組みとなっている高周波照射部36から記録紙Pに照射され記録紙Pで反射された高周波が入射されるように配設されている。各高周波照射部36から記録紙Pに対して出射された高周波の一部は記録紙Pで反射し、組みとなっている高周波入射部37に入射する。各高周波入射部37に入射した高周波は、導波管48を伝播し高周波受信回路47の高周波受信部に受信される。各高周波受信回路47では、受信された高周波の量に応じた電圧値に変換し、受信された高周波の量に応じた電圧値を高周波制御回路49に出力する。
各高周波制御回路49は、高周波照射制御手段としてのシステム制御部3から指示に従って高周波を発振する。また、各高周波受信回路47で受信された高周波の受信量はシステム制御部3側に出力される。したがって、システム制御部3はこの受信量に基づいて高周波発振回路45の高周波の発振を制御することができる。なお、高周波照射制御手段は、CPU25に、PROM26に記憶されている制御プログラムが読み込まれることにより機能的に実現されることになる。
(加熱部2の動作)
続いて、加熱部2の動作について説明する。
システム制御部3は、上述した記録部1の制御に関わる給紙モータドライバ22等の他に、加熱部2を制御するための手段として、紙搬送モータ32を駆動制御する紙搬送モータドライバ58と、排紙モータ42を駆動制御する排紙モータドライバ59等を有する。インターフェース部(I/Fd)24は、システム制御部3からの制御信号を加熱部2側に出力する。また、紙検出センサ40、回転量検出センサ41および高周波照射ユニット30からの信号はインターフェース部(I/Fd)24を介してシステム制御部3に入力される。
制御部21は、紙検出センサ40および回転量検出センサ41から送られてくる信号に基づいて、記録紙Pの位置や搬送量を演算する。また、制御部21は、サクション部39を動作させ、加熱部2から排紙部31に送られる記録紙Pを紙搬送ベルト35に吸引させる。さらに、制御部21は、各高周波受信回路47における高周波の受信量に基づいて所定の高周波を発振するように各高周波制御回路49に制御指令を出す。
加熱部2の動作を図5のフローを参照しながら説明する。
(加熱部2の動作の概要)
加熱部2の動作の概要を説明すると次のようになる。加熱部2では、記録部1から送り出されて来た記録済みの記録紙Pを所定位置まで搬送する。記録部1から送り出されて来た記録紙Pはインクが塗布された直後のものであるため、インクの溶媒で濡れた状態となっている。先ず、所定位置に搬送された濡れた状態の記録紙Pに対し各高周波照射部36から所定量の高周波を初期照射として照射する。この初期照射の高周波が記録紙Pで反射された反射量を高周波受信回路47で検出し、この反射量に基づいて記録紙Pの乾燥度合(濡れ度合)を判断する。そして、この乾燥度合の記録紙Pを所定の乾燥度合とするのに必要な高周波の照射量をCPU25において算出し、この必要照射量の高周波を記録紙Pに照射する。この必要照射量の高周波の照射により記録紙Pを加熱し、記録紙Pの乾燥を促す。このように、加熱部2では、記録紙Pの乾燥度合を検出し、乾燥度合に応じた照射量の高周波を照射することで記録紙Pの過熱を防止しながら記録紙Pの乾燥を促すことができる。
ここで、図6を参照しながら、記録紙Pの乾燥度合(濡れ度合)と高周波の反射量の関係について説明する。図6の(A)は、記録紙Pに多くの水分W1を含んでいる状態を模式的に示す図である。一方、図6の(B)は、(A)に示す状態よりも記録紙Pに含まれる水分W2の量が少なく乾燥が進んだ状態を示している。
高周波は、水分に吸収されその吸収量に応じて熱量に変化する特性を有する。つまり、図6(A),(B)に示す乾燥度合の記録紙Pに同じ照射量M1の高周波を照射した場合、(A)の反射量M2と(B)の反射量M3を比べるとM2<M3となる。すなわち、水分量が多い部分に高周波が照射されたときは、水分に吸収される高周波の量が多くなり反射される量は少なくなる。逆に水分量が少ない部分に高周波が照射されたときは、水分に吸収される高周波の量は少ないため反射される高周波の量が多くなる。
このように高周波が照射された部分の水分量に応じて反射量が変わることから、照射する高周波の量と反射される高周波の量とから、高周波の照射を受ける被照射部で吸収される高周波の量を知ることで、被照射部の乾燥度合を知ることができる。言い換えれば、照射する高周波の照射量と反射される高周波の反射量の比率である反射率から被照射部の乾燥度合を知ることができる。そこで、加熱部2では、被照射部における高周波の反射率から、高周波が照射された部分の乾燥度合を知り、乾燥度合に応じた照射量の高周波を照射することで被照射部が過熱されることを防ぐこととしている。
(加熱部2の動作の詳細)
以下に加熱部2の動作について詳しく説明する。
プリンタ100は、図示を省略する電源スイッチのオンにより記録部1と共に加熱部2についても通電が開始される。加熱部2では、先ず、後述する目標反射率Ra(ステップS90参照)を設定する(ステップS10参照)。そして、記録部1の記録動作の開始に併せて紙搬送部29の駆動を開始する(ステップS20)。すなわち、給紙モータ7および紙搬送モータ10の駆動開始に併せて、紙搬送モータ32およびサクション部39の駆動を開始する。したがって、記録部1において記録が行われ加熱部2の側に排紙された記録紙Pは、紙搬送ベルト35により前方に搬送される。
そして、紙搬送ベルト35上を搬送される記録紙Pの搬送位置を紙検出センサ40および回転量検出センサ41からの出力に基づいて検出し、記録紙Pの先端部が第1ブロック50の高周波照射部36による高周波の照射エリアAr3に到達した所定位置まで搬送されたかどうかを判断する(ステップS30)。
記録紙Pが所定位置まで搬送されたら(ステップS30においてYes)記録紙Pの搬送を停止する(ステップS40)。そして、CPU25は、各高周波照射ユニット30毎に後述する初期照射(ステップS60参照)を行うための照射量S1を設定する(ステップS50)。この初期照射のための照射量として、初期照射される高周波の電界強度H1と照射時間T1の設定を行う。そして、各高周波照射ユニット30から記録紙Pに電界強度H1の高周波を所定時間T1照射する初期照射を行う(ステップS60)。
上述したように本実施の形態では、各ブロック50,51,52にそれぞれ7個ずつの高周波照射ユニット30が備えられ、加熱部2には合計21個の高周波照射ユニット30が備えられている。そして、各高周波照射ユニット30は、記録紙Pが所定位置(記録紙Pの先端部が照射エリアAr3に到達した位置)に搬送されたときに、それぞれ、記録紙Pの異なる部分を照射し、各高周波照射ユニット30がそれぞれ所定の部分を照射することで記録紙Pの全面を照射するように高周波の照射方向が設定されている。つまり、所定位置に搬送された記録紙Pを、21個の高周波照射部36が、それぞれ異なる所定の部分に高周波を照射することで、記録紙Pの全面に高周波を照射することができるように各高周波照射部36の高周波の照射方向が設定されている。
一方、各高周波入射部37は、各高周波入射部37と組になっている高周波照射部36から照射され記録紙Pで反射された高周波が入射する位置に配設されている。したがって、各高周波照射部36から記録紙Pに初期照射が行われると(ステップS60)、各高周波入射部37には、それぞれ組になっている高周波照射部36から照射され記録紙Pで反射された高周波が入射する。
各高周波照射ユニット30は、高周波制御回路49において高周波入射部37に入射する高周波の反射量を測定し、その測定量を制御部21に送出する(ステップS70)。CPU25は、高周波入射部37に入射した高周波の反射量と、高周波照射部36から初期照射として出射された高周波の出射量とから記録紙Pに入射しそして反射する高周波の反射率Ra1を算出する(ステップS80)。この反射率Ra1は各高周波照射ユニット30毎に算出される。反射率Ra1は、高周波が照射された被照射部の水分量に応じた値となっている。つまり、例えばインクの塗布量が多く水分が多い部分については高周波の水分への吸収量が多く反射率Ra1は小さく、逆に、インクの塗布量が少なく水分が少ない部分については高周波の水分への吸収量が少なく反射率Ra1は大きくなる。すなわち、初期照射(ステップS60)を行うことにより被検出部の乾燥度合を反射率Ra1として測定することができる。なお、高周波照射部36から出射した高周波の初期照射量は、EEPROM28に記憶されている。
続いて、この反射率Ra1と目標反射率Raとの差である反射率差Da1(=Ra−Ra1)をCPU25において各高周波照射ユニット30毎に算出する(ステップS90)。目標反射率Raは、所定の乾燥度合、例えば、インクが塗布された記録部に触ってもインクが擦れない程度まで乾燥した状態となっている記録部に高周波を照射したときの反射率とする。この目標反射率Raは、予め記録紙Pやインクの種類等に応じて実験的に求められた値を使用する。CPU25において反射率差Da1に基づき、各高周波照射ユニット30に対応する被照射部を所定の乾燥度合にするために必要な高周波の照射量を求め、この必要照射量に対応する電界強度と照射時間の高周波を各高周波照射部36から記録紙Pに照射する(ステップS100)。
必要照射量は例えば次のようにして求めることができる。反射率差Da1が0以下のときは、被照射部は所定の乾燥度合以上に乾燥している状態と判断できる。したがって、この場合はもはや高周波を照射する必要はなく、また、高周波を照射すると過熱を招く虞があるので、高周波の照射量は0とする。特に、例えば、インクが塗布されていない部分については、所定の乾燥度合以上に乾燥している部分であり高周波を照射する必要がない。
反射率差Da1が0より大きいときは、被照射部は所定の乾燥度合に達していない状態と判断できる。反射率差Da1と初期照射時の高周波の照射量から、被照射部の水分に吸収された高周波の量を知ることができ、また、吸収された高周波の量と被照射部に含まれる水分量とは対応している。つまり、反射率差Da1と反射率差Da1の被照射部に含まれる水分量、すなわち乾燥度合とは対応している。したがって、必要照射量は、例えば、予め、反射率差Da1と反射率差Da1の被照射部を所定の乾燥度合にするのに必要な高周波の量(電界強度と照射時間)の関係を実験的に求め、この関係をテーブルとしてPROM26に記憶しておく。そして、このテーブルに基づいて反射率差Da1に対応する必要照射量を求めることができる。
各高周波照射ユニット30について、各高周波照射ユニット30に対応する被照射部を所定の乾燥度合とするための必要照射量を求め、この必要照射量の高周波を記録紙Pに照射することで(ステップS100)、各高周波照射ユニット30に対応する被照射部を過熱することなく所定の乾燥度合に乾燥させることができる。そして、この所定の必要照射量の高周波の照射が行われた後、紙搬送部29の駆動を再開すると共に排紙部31の駆動を開始し、記録紙Pをスタッカ(図示省略)に排紙する(ステップS110)。
なお、初期照射(ステップS60)は上述したように、被照射部の乾燥度合を検出することを主な目的とするものであり、初期照射を行う際には被照射部の乾燥度合が判っていない。したがって、この初期照射において照射量を多くすると、乾燥度合が高い被照射部では過熱状態となってしまし、記録紙Pが発火したり高熱で劣化してしまう虞がある。そこで、初期照射における高周波の照射量は、被照射部が比較的乾燥している状態を想定し、少なめの照射量とすることが好ましい。
プリンタ100の加熱部2は、複数の高周波照射部36を備え、各高周波照射部36は常に同一部分に対し高周波を照射し、また、各高周波照射部36がそれぞれの部分を照射することで記録紙Pの全面に高周波を照射することができるように構成されている。これに対し、高周波照射部36の高周波の照射方向を変化させ、高周波照射部36から出射する高周波が記録紙Pの紙面上を走査する構成としてもよい。このように構成することで、高周波照射部36の個数を減らすことができ、加熱部2の小型化等を図ることができる。
(第2の実施の形態)
次に、本発明にかかる記録装置の第2の実施の形態にかかるプリンタ200ついて説明する。プリンタ200は、プリンタ100の加熱部2の動作を除いてプリンタ100と同様の構成となっている。すなわち、プリンタ200は図1、図2に示すプリンタ100の構成と同様の構成であり、加熱部2の動作がプリンタ100と異なっている。したがって、プリンタ200の説明として、以下にプリンタ200の加熱部2の動作について説明する。
上述の第1の実施の形態に係るプリンタ100は、初期照射の後に、この初期照射で求められた反射率差Da1に対応する必要照射量の高周波の照射を1回行い、この1回の高周波の照射で所定の乾燥度合に乾いていない被照射部を所定の乾燥度合まで乾燥させるものである。これに対し、第2の実施の形態に係るプリンタ200は、1回の照射で所定の乾燥度合にすることができる必要照射量よりも少ない照射量の高周波を何回か照射し、被照射部を徐々に所定の乾燥度合に近づけていくものである。第2の実施の形態にかかるプリンタ200の加熱部2の動作を図7のフローチャートに示す。ステップS10からステップS90に説明する動作はプリンタ100と同様の動作であるためその説明を省略する。
プリンタ200においては、初期照射を行い(ステップS60)、反射量検出(ステップS70)および反射率Ra1の算出(ステップS80)を行い、反射率差Da1(=Ra−Ra1)を算出(ステップS90)した後、CPU25において、各高周波照射ユニット30について、反射率差Da1≦0であるかどうかを判断する(ステップS210)。そして、全高周波照射ユニット30において反射率差Da1≦0である場合には(ステップS210においてYes)、各高周波照射ユニット30に対応した被照射部が所定の乾燥度合になっていると判断し、紙搬送部29の駆動を再開すると共に排紙部31の駆動を開始し、記録紙Pをスタッカ(図示省略)に排紙する(ステップS220)。
一方、高周波照射ユニット30の中に反射率差Da1>0の被照射部がある場合には(ステップS210においてNo)、反射率差Da1>0の高周波照射ユニット30に対応する被照射部は所定の乾燥度合になっていないと判断できる。そこで、反射率差Da1>0の被照射部についてさらに加熱を行い乾燥させるために所定の照射量の高周波を該被照射部に照射する(ステップS230)。この所定の照射量は次の式(1)に基づいて求めることができる。
S2=S1+k1・Da1・S1 … (1)
S1…初期照射量 S2…所定照射量 k1…正の比例定数 Da1…反射率差
式(1)に基づいて所定照射量S2の高周波を照射すると、所定の乾燥度合に達していない反射率差Da1>0の被照射部に対しては、初期照射量S1よりk1・Da1・S1多い照射量である所定照射量S2の高周波が照射される。なお、反射率差Da1≦0である被照射部は所定の乾燥度合以上に乾燥しているため、これ以上乾燥させる必要がないので、この部分に対しては高周波の照射を行わない。
なお、比例定数kは、初期照射量S1に対してさらに増加する、または減らす高周波の照射量の値を適正なものとするものである。例えば、所定照射量S2を、初期照射の初期照射量S1に対してさらに反射率差Da1の割合分だけ多い照射量、すなわち、S2=S1+Da1・S1とすることにした場合(k1=1の場合)に、被照射部に照射される高周波の照射量が多くなりすぎ被照射部が過熱する虞があるときは、比例定数k1に1未満の適切な値を選択する。これにより、所定照射量S2を被照射部が過熱してしまうことのない照射量として求めることができる。逆に、初期照射の初期照射量S1に対してさらに反射率差Da1の割合分だけ高い照射量(S1+Da1・S1)の高周波を照射しただけでは乾燥を十分に促すことができない場合には、比例定数k1に1より大きな適切な値を選択することで、乾燥を効率的に促すことができる。
比例定数k1は、例えば、予め、反射率差Da1と、この反射率差Da1の乾燥度合の被照射部を所定の乾燥度合にするのに必要な高周波の量(電界強度と照射時間)との関係を実験的に求め、この結果に基づいて決定しておくことができる。
なお、目標反射率Ra以上に乾燥している被照射部(反射率差Da1≦0の被反射部)については上述のように高周波を照射する必要はないが、過熱状態とならない範囲で式(1)に従った照射量の高周波を照射するようにしてもよい。このようにすることで、この目標反射率以上に乾燥しているが完全に乾燥していない被照射部の乾燥度合をより高いものにすることができる。
そして、所定の照射量S2の高周波を照射した後、この所定照射量S2の高周波が照射された被照射部における反射率差Da1を算出し(ステップS240)、さらに、反射率差Da1≦0であるかどうかを判断する(ステップS210)。そして、全高周波照射ユニット30において反射率差Da1≦0となった場合には(ステップS210においてYes)、各高周波照射ユニット30に対応した被照射部が所定の乾燥度合になっていると判断し、紙搬送部29の駆動を再開すると共に排紙部の駆動を開始し、記録紙Pをスタッカ(図示省略)に排紙する(ステップS220)。
一方、被照射部の中に反射率差Da1≦0となっていない被照射部がある場合には(ステップS210においてNo)、この被照射部に対し、さらに、上述したステップS230、ステップS240の処理を行う。全ての被照射部について反射率差Da1≦0となるまでステップS210、ステップS230およびステップS240の処理を繰り返し、全ての被照射部について反射率差Da1≦0となったときに(ステップS210においてYes)、排紙が行われる(ステップS220)。
所定の係数k1は、ステップS230における所定の照射量S2の照射を少なくとも2回行った状態で、反射率差Da1≦0となるように、反射率差Da1に応じて決定された値とする。所定係数k1をこのように決定することで、初期照射の後、被照射部を一度の照射で所定の乾燥度合にすることなく、複数回の照射によって徐々に所定の乾燥度合に近づけるように被照射部を加熱することができる。このため、記録紙Pが急激に乾燥する際に生ずる応力の発生を緩やかなものとすることができ、記録紙Pが波打ったり湾曲する等の変形を抑えることができる。また、被照射部を所定の乾燥度合にするのに必要な照射量の高周波を一度に大量に照射してしまうこととすると、被照射部の発火や高温による劣化を発生する虞があるが、該必要な照射量の高周波を分割して照射することで、被照射部が発火したり劣化を生じない程度の高温で被照射部を過熱することができる。
プリンタ200の加熱部2は、複数の高周波照射部36を備え、各高周波照射部36は常に同一部分に対し高周波を照射し、また、各高周波照射部36がそれぞれの部分を照射することで記録紙Pの全面に高周波を照射することができるように構成されている。これに対し、高周波照射部36の高周波の照射方向を変化させ、高周波照射部36から出射する高周波が記録紙Pの紙面上を走査する構成とし、同一箇所を複数回走査し、前回の走査時の反射率に基づいて今回の高周波の照射量を決定し照射するように構成してもよい。このように構成することで、高周波照射部36の個数を減らすことができ、加熱部2の小型化等を図ることができる。
(第3の実施の形態)
次に、本発明にかかる記録装置の第3の実施の形態にかかるプリンタ300ついて説明する。プリンタ300もプリンタ200と同様に、加熱部2の動作を除いてプリンタ100と同様の構成となっている。すなわち、プリンタ300は図1、図2に示すプリンタ100の構成と同様の構成であり、加熱部2の動作がプリンタ100と異なっている。したがって、プリンタ300の説明として、以下にプリンタ300の加熱部2の動作について説明する。
上述の第2の実施の形態に係るプリンタ200は、記録紙Pを所定位置(記録紙Pの先端部が照射エリアAr3に一致している位置)に停止させた状態で、各高周波照射ユニットは、対応する被照射部が所定の乾燥度合になるように所定照射量の高周波を照射している。つまり、各被照射部は、初期照射を受けてから所定の乾燥度合になるまで同一の高周波照射部36から高周波の照射を受ける構成となっている。これに対し、第3の実施の形態に係るプリンタ300は、高周波の照射時に記録紙Pの搬送を停止させることなく、被照射部が第1ブロック50から第3ブロック52の高周波照射部36を通過する際に、各ブロック50,51,52は、各ブロック50,51,52を通過する被記録部1の乾燥度合に応じた照射量の高周波を照射する構成となっている。したがって、被照射部は、第1ブロック50から第3ブロック52の高周波照射部36を通過する毎に徐々に所定の乾燥度合に近づけられていくことになる。
第3の実施の形態にかかるプリンタ300の加熱部2の動作を図8,図9のフローチャートに示す。図10は、記録紙Pの加熱部2における搬送位置を時間経過に従って示すものである。
プリンタ300は、図示を省略する電源スイッチのオンにより記録部1と共に加熱部2についても通電が開始される。加熱部2では、先ず、後述する目標反射率Rb(ステップS380参照)を設定する(ステップS310)。そして、記録部1の記録動作の開始に併せて紙搬送部29の駆動を開始する(ステップS320)。したがって、記録部1において記録が行われ加熱部2の側に排紙された記録紙Pは、紙搬送ベルト35により前方に搬送される。
そして、紙搬送ベルト35上を搬送される記録紙Pの搬送位置を紙検出センサ40および回転量検出センサ41からの出力に基づいて検出し、記録紙Pが図10(A)に示す所定位置L1まで搬送されたかどうかを判断する(ステップS330)。
所定位置L1は、図10(A)に示すように、記録紙Pの先端部が第1ブロック50の高周波照射部36による高周波の照射エリアAr1に到達した位置となっている。記録紙Pが所定位置L1まで搬送されると(ステップS330においてYes)、第1ブロック50の各高周波照射ユニット30について後述する第1照射(ステップS350)を行うための高周波の照射量(電界強度H2)を設定する(ステップS340)。このステップS340における高周波の照射量は、被照射部に塗布されたインク量が少なく被照射部の乾燥度合が高い場合を想定し、高周波が照射されても記録紙Pが発火したり高熱で劣化してしまうことがない程度に低い照射量に設定されている。そして、第1ブロック50の各高周波照射部36から記録紙Pに対し、上述のステップS340で設定した照射量の高周波を第1照射として照射する(ステップS350)。
第1ブロック50の各高周波照射部36から第1照射(ステップS350)として記録紙Pに照射された高周波は、その一部が被照射部で反射され、第1照射を行った高周波照射部36と組になっている高周波入射部37に入射する。第1ブロック50の各高周波照射ユニット30は、各高周波入射部37に入射する高周波の反射量を測定し、その測定量を制御部21に送る(ステップS360)。そして、CPU25は、第1ブロック50の高周波入射部37に入射した高周波の反射量と、高周波照射部36から第1照射として照射された高周波の照射量とから被照射部における高周波の反射率Rb1を算出する(ステップS370)。この反射率Rb1は第1ブロック50の高周波照射ユニット30毎に算出される。
そして、反射率Rb1と目標反射率Rbとの差である反射率差Db1(=Rb−Rb1)を算出しEEPROM28に記憶する(ステップS380)。目標反射率Rbは、上述の目標反射率Raと同様に、例えば、インクが塗布された記録部に触ってもインクが擦れない程度まで乾燥した状態の記録部に高周波を照射したときの反射率であり実験的に求められた値を使用する。なお、目標反射率Rbは、被照射部が第1照射を受けた後、排紙されるまでの時間に乾燥度合が進むことを考慮して、所定の乾燥度合の反射率よりやや低めに設定してもよい。
以上に説明したステップS350からステップS380までの処理を記録紙Pが図8(B)に示す所定位置L2に搬送されるまで繰り返す。つまり、照射エリアAr1を通過する被照射範囲P1に対し、ステップS350からステップS380の処理が実行される。つまり、第1ブロック50の各高周波照射ユニット30は、照射エリアAr1を通過する記録紙Pに対し継続して第1照射を行い、したがって、第1ブロック50の高周波入射部37には、照射エリアAr1を通過する被照射部で反射される第1照射の高周波が継続して入射することになる。なお、所定位置L2は、記録紙Pの先端部が第2ブロック51の高周波照射部36の高周波の照射エリアAr2に到達した位置となっている。
第1ブロック50の中の任意の1組の高周波照射部36と高周波入射部37に着目して、照射エリアAr1を通過する被照射部(任意の1組の高周波照射部36と高周波入射部37の高周波照射部36からの高周波が照射される部分)について第1照射の高周波の照射量(電界強度H2)とこの第1照射によって照射される該被照射部の反射率Rb1との関係を示すと、例えば、図11(A1),(A2)のようになる。
図11(A1)に示すように、記録紙Pが所定位置L1から所定位置L2に搬送されるまでの間に行われる第1照射は一定の電界強度H2の高周波の照射として行われる。一方、反射率Rb1は、図11(A2)に示すように照射エリアAr1を通過する被記録部の乾燥度合に応じて変化する。図11(A2)に示すPa1からPa4の反射率Rb1は、記録紙Pの照射エリアAr1を通過した被照射範囲P1についての反射率の変化を示す例である。乾燥度合は、例えば、被記録部に塗布されたインク量の違いによるインク溶媒の水分量の違い等に起因する。
図11(A2)に示す例では、記録紙Pの先端部に対応するPa1から後方に向かったPa2までは、反射率Rb1が目標反射率Rbよりも低くなっている。つまり、Pa1からPa2の範囲は所定の乾燥度合に比べて濡れた状態となっている。Pa2からPa3の範囲は、反射率Rb1が目標反射率Rb以上に高くなっている。つまり、Pa2からPa3の範囲は所定の乾燥度合以上に乾いた状態となっている。そして、Pa3からPa4の範囲は、反射率Rb1が目標反射率Rbよりも低くなっている。つまり、Pa3からPa4の範囲は所定の乾燥度合に比べて濡れた状態となっている。
反射率差Db1は、図11(A2)に示す反射率Rb1の場合には、Pa1からPa2の範囲は0より大きな正値であり、Pa2からPa3の範囲は0以下の負値であり、Pa3からからPa4の範囲は0より大きな正値となる。
記録紙Pが所定位置L1から所定位置L2まで搬送される間(ステップS330からステップS390)、上述したステップS340からステップS380までの処理を繰り返し、照射エリアAr1を通過する記録紙Pの被照射部の位置に対応した反射率差Db1を第1ブロック50の各高周波照射ユニット30毎に算出し、この反射率差Db1をEEPROM28に記憶する。
続いて、記録紙Pが、図10(B)に示すように記録紙Pが所定位置L2まで搬送されたことが検出された後(ステップS390においてYes)、さらに記録紙Pが図10(C)に示す所定位置L3まで搬送されるまでの間、第1ブロック50については、上述したステップS350からS380の処理と同様の処理を行う(ステップS400)。つまり、被照射範囲P1に続いて照射エリアAr1を通過する被照射範囲P2に対してステップS350からステップS380と同様の処理が実行される。また、第2ブロック51については、以下のステップS410からS440の処理を実行する。なお、所定位置L3は、図10(C)に示すように、記録紙Pの先端部が第3ブロック52の高周波照射部36による高周波の照射エリアAr3に到達した位置となっている。
第1から第3ブロック50,51,52の各ブロックの中で組となっている高周波照射部36と高周波入射部37は、上述したように前後方向に3組配列されているものが左右方向に7列に配列されている。したがって、前後方向の同列上に配列されている各ブロック同士の高周波照射部36と高周波入射部37は、後方から前方に搬送される記録紙Pの同一の部分に対し高周波を照射し、そして、この同一部分で反射された高周波を受信する。つまり、第2ブロック51の各高周波照射部36と高周波入射部37の組は、この各高周波照射部36と高周波入射部37の組と前後方向で同列上にある第1ブロック50の中の各高周波照射部36と高周波入射部37の組により高周波が照射され、そして、この高周波を反射した被照射部に対して、高周波を照射し、また、この高周波が反射された高周波を受信することになる。
ステップS410からS440の処理が実行される第2ブロック51においては、まず、EEPROM28に記憶されているスッテプS380で算出した反射率差Db1に基づいて、照射エリアAr2に位置する被照射部に対し第2照射を行う(ステップS410)。この第2照射は、照射エリアAr2に位置する被照射部に対して第1ブロック50において測定された反射率差Db1に基づいて、所定の照射量(電界強度H3)の高周波を照射する照射である。所定の照射量(電界強度H3)は式(2)に基づいて求めることができる。
H3=H2+k2・Db1・H2 ・・・ (2)
H2…第1照射の照射量 H3…所定照射量 k2…正の比例定数 Db1…反射率差
反射率差Da1>0のときは、被照射部は所定の乾燥度合に達していない状態と判断できる。したがって、反射率差Da1>0の被照射部に対しては、式(2)に基づいて、第1照射の照射量(電界強度H2)よりさらに高い電界強度H3の所定照射量(電界強度H3)の高周波が反射率差Da1に応じて照射される。なお、比例定数k2は、第1照射量H2に対してさらに増加する、または減らす高周波の照射量の値を適正なものとするものである。一方、反射率差Da1≦0である被照射部は所定の乾燥度合以上に乾燥している状態である。このため、これ以上乾燥させる必要がないので、この部分に対しては高周波の照射を行わない。
図11(A1),(A2)の説明の対象となった第1ブロック50の中の任意の1組の高周波照射部36と高周波入射部37に対し前方向の同列上にある第2ブロック51の中の1組の高周波出射部36と高周波入射部37について、ステップS410における所定照射量を図11(B1)を参照して説明する。
図11(A2)のPa1からPa2の範囲については、反射率差Db1>0であり所定の乾燥度合よりも濡れている状態となっている。そこで、Pa1からPa2の範囲に対応する被照射部に対して、式(2)に基づき、Qa1からQa2に示すように、第1照射の照射量(電界強度H2)にさらにk2・Da1・H2を加えた電界強度H3の高周波を照射し、Pa1からPa2の範囲に対応する被照射部の乾燥を促している。
一方、図11(A2)のPa2からPa3の範囲については、反射率差Db1≦0であり所定の乾燥度合以上に乾燥している状態となっている。この反射率差Da1≦0である被照射部は所定の乾燥度合以上に乾燥しているため、これ以上乾燥させる必要がないので、この部分に対しては高周波の照射を行わない。したがって、Qa2からQa3に示すように、高周波の照射を行わない。
そして、図11(A2)のPa3からPa4の範囲に対応する被照射部ついては、反射率差Db1>0であり所定の乾燥度合よりも濡れている状態となっている。したがって、式(2)に基づき、Qa3からQa4に示すように、第1照射の照射量(電界強度H2)にk2・Da1・H2を加えた電界強度H3の高周波を照射し、Pa3からPa4の範囲に対応する被照射部の乾燥を促している。
なお、Pa2からPa3の範囲については、所定の乾燥度合以上に乾燥しているため、上述のように高周波を照射する必要はないが、過熱状態とならない範囲で式(2)に従った照射量の高周波を照射するようにしてもよい。このようにすることで、この目標反射率以上に乾燥しているが完全に乾燥していない被照射部の乾燥度合をより高いものにすることができる。
第2ブロック51の各高周波照射ユニット30は、第2照射(ステップS410)で照射された高周波が被照射部で反射され高周波入射部37に入射する高周波の照射量を測定し、その測定量を制御部21に送出する(ステップS420)。そして、CPU25は、高周波入射部37に入射した高周波の反射量と、高周波照射部36から第2照射として照射された高周波の照射量とから被照射部における高周波の反射率Rb2を算出する(ステップS430)。この反射率Rb2は第2ブロック51の各高周波照射ユニット30毎に算出される。そして、反射率Rb2と目標反射率Rbとの差である反射率差Db2(=Rb−Rb2)を算出しEEPROM28に記憶する(ステップS440)
第2照射によって高周波が照射される被照射部の反射率Rb2について、上述の図11(B1)に示す照射量の高周波が照射された被照射部の反射率Rb2を示す図11(B2)を参照して説明する。
図11(A2)に示すPa1からPa2に対応する被照射部は、図11(B1)に示すQa1からQa2の照射量の高周波が照射されて、被照射部は、図11(B2)に示すようにPb1からPb2に示す反射率の乾燥状態となっている。図11(A2)に示すPa2からPa3に対応する被照射部は、所定の乾燥状態であるので図11(B1)のQa2からQa3に示すように高周波の照射は行われず、したがって、図11(B2)のPb2からPb3に示すように高周波は反射されない。図11(A2)に示すPa3からPa4に対応する被照射部に対しては図11(B1)に示すQa3からQa4の照射量の高周波が照射されて、図11(B2)に示すようにPb3からPb4に示す反射率の乾燥状態となっている。
記録紙Pが所定位置L2から所定位置L3まで搬送される間(ステップS390からステップS450)、上述したステップ400からステップS440までの処理を繰り返し、第1ブロック50の各高周波照射ユニット30について、反射率Rb1と目標反射率Rbとの差である反射率差Db1を算出し、EEPROM28に記憶する(ステップS400)。また、第2ブロック51の各高周波照射ユニット30については、反射率Rb2と目標反射率Rbとの差である反射率差Db2(=Rb−Rb1)を算出しEEPROM28に記憶する(ステップS440)。
すなわち、被照射範囲P1の次に照射エリアAr1を通過する被照射範囲P2に対してステップS340からステップS380の処理と同一の処理(ステップS400)を実行し、また、被照射範囲P1に対して、ステップS410からステップS440の処理を実行する。
続いて、図10(C)に示すように記録紙Pが所定位置L3まで搬送されたことが検出された後(ステップS450においてYes)、さらに記録紙Pが図10(D)に示す所定位置L4まで搬送されるまでの間、第1ブロック50については、上述したステップS350からS380の処理と同様の処理を行う(ステップS460)。つまり、被照射範囲P2の次に照射エリアAr1を通過する被照射範囲P2に対してステップS340からステップS380の処理と同一の処理(ステップS460)を実行する。なお、所定位置L4は、図10(D)に示すように、記録紙Pの後端部が第1ブロック50の照射エリアAr1に到達した位置となっている。
第2ブロック51については、上述したステップS400の処理の結果として算出される反射率差Db1に基づいて、上述したステップS410からS440の処理と同様の処理を行う(ステップS470)。つまり、被照射範囲P1の次に照射エリアAr2を通過する被照射範囲P2に対して、ステップS410からステップS440の処理を実行する。
第3ブロック52については、以下のステップS480の処理を実行する。
まず、EEPROM28に記憶されているスッテプS440で算出した反射率差Db2に基づいて、照射エリアAr3に位置する被照射部に対し第3照射を行う(ステップS480)。この第3照射は、照射エリアAr3に位置する被照射部に対して第2ブロック51において測定された反射率差Db2に基づいて、所定の照射量(電界強度H4)の高周波を照射する照射である。高周波の所定の照射量は式(3)に基づいて求めることができる。
H4=H3+k3・Db2・H3 ・・・ (3)
H3…第2照射の照射量 H4…所定照射量 k3…正の比例定数 Db2…反射率差
以上に説明したステップS460からステップS480までの処理を記録紙Pが図10(D)に示す所定位置L4に搬送されるまで繰り返す。
上述の図11(B1),(B2)の説明の対象となった第2ブロック51の中の任意の1組の高周波照射部36と高周波入射部37に対して同列上にある第3ブロック52の中の高周波照射部36と高周波入射部37について、ステップS480におけるこの所定照射量は、図11(C1)に示すようになる。
図11(B2)のPb1からP2そしてPb3の範囲に対応する被照射部は所定の乾燥度合以上に乾燥しているので、該被照射部に対してはQb1からQb3に示すように、第2照射の照射量(電界強度H3)からk3・Da2・H3低い電界強度H4の高周波を照射している。Da1=0の被照射部に対しては、電界強度H3の高周波が照射される。
図11(B2)のPb1からPb2の範囲は、目標反射率Rb以上の反射率であるので、反射率差Db2≦0であり、所定の乾燥度合以上に乾燥している。したがって、Pb1からPb2の範囲に対応する被照射部についてはこれ以上乾燥させる必要がないので、Qb1からQb2に示すように高周波の照射を行わない。
図11(B2)のPb2からPb3の範囲は、第1ブロック50における第1照射の際に既に所定の乾燥状態となっている。したがって、反射率差Db2≦0であり、Pb2からPb3の範囲に対応する被照射部に対してはQb2からQb3に示すように高周波の照射を行わない。
一方、図11(B2)のPb3からPb4の範囲に対応する被照射部は所定の乾燥度合まで乾燥していないので、該被照射部に対して、式(3)に基づき、図11(C1)のQb3からQb4に示すように、第2照射の照射量(電界強度H3)にさらにk3・Da2・H3を加えた電界強度H4の高周波を照射し、Pb3からPb4の範囲に対応する被照射部の乾燥を促している。
そして、図11(B2)のPb3からPb4の範囲に対応する被照射部は、図11(C1)のQb3からQb4に示す高周波を受けて図11(C2)のPc3からPc4に示すように所定の乾燥度合になり、反射率Rb3は目標反射率Rbになっている。なお、図11(B2)に示すPb1からPb2に対応する被照射部は、所定の乾燥状態であるので図11(C1)のQb1からQb2に示すように、高周波の照射は行われず、したがって、図11(C2)のPc1からPc2に示すように高周波は反射されない。また、図11(B2)に示すPb2からPb3に対応する被照射部も、所定の乾燥状態であるので図11(C1)のQb2からQb3に示すように、高周波の照射は行われず、したがって、図11(C2)のPc2からPc3に示すように高周波は反射されない。したがって、被照射範囲P1については、全範囲に亘って所定の乾燥度合となっている。
記録紙Pが所定位置L3から所定位置L4まで搬送される間(ステップS450からステップS490)、上述したステップ460からステップS480までの処理を繰り返す。
第1ブロック50の各高周波照射ユニット30については、反射率Rb1と目標反射率Rbとの差である反射率差Db1を算出し、EEPROM28に記憶する(ステップS460)。また、第2ブロック51の各高周波照射ユニット30については、反射率Rb2と目標反射率Rbとの差である反射率差Db2(=Rb−Rb1)を算出しEEPROM28に記憶する(ステップS470)。
続いて、記録紙Pが、図10(D)に示すように所定位置L4まで搬送されたことが検出された後(ステップS490においてYes)、さらに記録紙Pが図10(E)に示す所定位置L5まで搬送されるまでの間、第2ブロック51については、被照射範囲P3に対し、上述したステップS460の処理の結果として算出される反射率差Db1に基づいて、上述したステップS410からS440の処理と同様の処理を行う(ステップS500)。なお、所定位置L5は、図10(E)に示すように、記録紙Pの後端部が第2ブロック51の高周波照射部36による高周波の照射エリアAr2に到達した位置となっている。
また、第3ブロック52については、被照射範囲P2に対し、上述したステップS470の処理の結果として算出される反射率差Db1に基づいて、上述したステップS480の処理と同様の処理を行う(ステップS510)。なお、第1ブロック50については、記録紙Pが照射エリアAr1の通過を終了しているため、高周波の照射は行われない。
以上に説明したステップS500からステップS510までの処理を記録紙Pが図10(E)に示す所定位置L5に搬送されるまで繰り返す。
そしてさらに、記録紙Pが、図10(E)に示すように所定位置L5まで搬送されたことが検出され(ステップS520においてYes)、記録紙Pが図10(F)に示すように所定位置L6まで搬送されるまでの間、第3ブロック52については、被照射範囲P3に対し、上述したステップS500の処理の結果として算出される反射率差Db2に基づいて、上述したステップS480の処理と同様の処理を行う(ステップS530)。なお、所定位置L6は、図10(F)に示すように、記録紙Pの後端部が第3ブロック52の高周波照射部36による高周波の照射エリアAr3に到達した位置であり、記録紙Pに加熱が終了した位置である。
第1ブロック50、第2ブロック51については、記録紙Pが照射エリアAr1および照射エリアAr2の通過を終了しているため、高周波の照射は行われない。ステップS530の処理を記録紙Pが図10(F)に示す所定位置L6に搬送されるまで(ステップS540においてYes)繰り返した後、排紙される(ステップS550)。
このように、記録紙Pを移動させながら、第1から第3の各ブロック50,51,52を通過する被記録部1の乾燥度合に応じた照射量の高周波を照射することで、被照射部は、第1から第3の各ブロック50,51,52の照射エリアAr1,Ar2,Ar3を通過する毎に徐々に所定の乾燥度合に近づけられていくことになる。そのため、記録紙Pが急激に乾燥する際に生ずる応力の発生を緩やかなものとすることができ、記録紙Pが波打ったり湾曲する等の変形を抑えることができる。また、被照射部を所定の乾燥度合にするのに必要な照射量の高周波を分割して照射することで、被照射部が発火したり劣化を生じない程度の高温で被照射部を過熱することができる。また、記録紙Pの搬送は継続しているので、記録紙Pが加熱部2を通過する時間を短縮させることができる。特に、記録ヘッド4として、ライン型記録ヘッドが使用されている場合には、記録部1における記録が短時間で行われ、記録紙Pの搬送速度も速いものとなる。したがって、加熱部2における記録紙Pの搬送を停止することなく搬送を継続させたまま記録紙Pの加熱することで、プリンタ300の記録動作および加熱動作を含めた処理速度を向上させることができる。
なお、プリンタ300の構成として、高周波の照射量を電界強度として説明したが、この照射量は、記録紙Pの搬送速度と電界強度とによって決まる量である。ところで、第2照射(ステップS410)および第3照射(ステップS480)における高周波の照射量を決定するための反射率差Db1,Db2は、同一の目標反射率Rbを基準に決定している。したがって、反射率差Db1,Db2>0の被照射部(所定の乾燥度合に達していない部分)については、前回の照射量よりも多い照射量の高周波が照射されることになる。しかしながら、高周波の照射回数が進むほどに被照射部の乾燥度合は高いものになる。したがって、照射回数が後になるほど、照射量を少なくする方が好ましい場合がある。そこで、第2照射を行う際の目標反射率を、第1照射を行う際の目標反射率よりも低くい適切な値に設定することで、第3照射を行う際に、反射率差Db2>0の被照射部に対して、前回(第2照射)の照射量よりも低い照射量の高周波を照射することができる。第2照射を行う際の目標反射率の決定は、例えば、予め記録紙Pやインクの種類等に応じて実験的に求める。
なお、所定位置6に移動したときに、記録紙Pの乾燥度合が所定の乾燥度合になっていないと判断される場合には、その旨の表示を行うようにしてもよい。この表示がされる場合は、記録紙Pが所定の乾燥度合に乾いていない場合があるので、この記録紙Pの上に後から記録された記録紙Pが重ねられてしまうことは適当でない。したがって、この表示がされる場合は、プリンタ300の動作を停止することが好ましい。また、プリンタ300においては、記録紙Pを第1から第3の各ブロック50,51,52に対して移動する構成としたが、第1から第3の各ブロック50,51,52を記録紙Pに対して移動する構成としてもよい。また、プリンタ300においては、各ブロック50,51,52における高周波の照射タイミングを記録紙Pの先端部が高周波吸収板53の中央付近である照射エリアAr1,Ar2,Ar3に到達したときとしているが、記録紙Pの先端部が各ブロック50,51,52に少しでも差し掛かったときとしても良い。
上述の各実施の形態においては、高周波照射部36から照射され記録紙Pで反射された高周波の反射率、または、この反射率と所定の反射率(目標反射率)との差である反射率差に基づいて、必要照射量、または所定照射量を算出することとしているが、反射率を求めることなく、高周波の反射量から乾燥度合を測定することで必要照射量、または所定照射量を算出することとしてもよい。
また、乾燥度合を高周波照射部36から照射され記録紙Pで反射された高周波に基づいて測定することに替えて、赤外線センサにより記録部Pの温度を測定し、これに基づいて乾燥度合を判断するようにしてもよい。
ところで、高周波は、上述したように水分に対して吸収性を示す他、カーボンに対して高い吸収性を示す。したがって、ブラックインク等のカーボンの含有率が高いインクで記録された記録部を有する被照射部に高周波を照射した場合には、該被照射部は、水分だけの場合に比べて短時間で高温になる虞があり、発火や記録紙Pの劣化を招き易い。しかしながら、各実施の形態で説明したように、被記録部での高周波の吸収量(反射量)を測定し、この測定結果に基づいて高周波の照射量を制御することで、発火や記録紙Pの劣化を防止することができる。
本発明の実施の形態に係るプリンタの概略の構成を示す概略構成図である。 図1に示すプリンタの電気的な構成を示すブロック図である。 高周波照射ユニットの配列を模式的に示す図である。 第1ブロックを斜め下方から見た下方斜視図である。 第1の実施の形態にかかる加熱部の動作を示すフローチャートである。 記録紙の乾燥度合(濡れ度合)と高周波の反射量の関係を示す図。 第2の実施の形態にかかる加熱部の動作を示すフローチャートである。 第3の実施の形態にかかる加熱部の動作を示すフローチャートである。 第3の実施の形態にかかる加熱部の動作を示すフローチャートである。 第3の実施の形態における記録紙の搬送位置を示す図である。 第3の実施の形態における高周波の照射量と反射率を示す図である。
符号の説明
P…記録媒体 100,200,300…プリンタ(記録装置) 2…加熱部(記録媒体加熱装置) 25…CPU(高周波照射制御手段) 36…高周波照射部(高周波照射手段) 37…高周波入射部(高周波受信手段) 45…高周波発振回路(高周波照射手段) 46…高周波受信回路(高周波受信手段)

Claims (6)

  1. 記録媒体に対して高周波を照射する高周波照射手段と、
    上記記録媒体から反射される高周波を受信する高周波受信手段と、
    上記高周波受信手段の受信度に基づいて上記記録媒体の乾燥度合を判断し、上記高周波照射手段が照射する高周波の照射量または照射強度を上記乾燥度合に応じて制御する高周波照射制御手段と、
    を備えることを特徴とする記録媒体加熱装置。
  2. 前記高周波照射手段は前記記録媒体の複数箇所に対して高周波を照射し、
    前記高周波受信手段は上記複数箇所から反射された高周波を受信し、
    前記高周波照射制御手段は、前記高周波受信手段の受信度に基づいて上記複数箇所毎に前記記録媒体の乾燥度合を判断し前記高周波照射手段が照射する高周波の照射量または照射強度を制御すること、
    を特徴とする請求項1に記載の記録媒体加熱装置。
  3. 前記高周波照射手段は前記複数箇所に対応して複数備えられることを特徴とする請求項2に記載の記録媒体加熱装置。
  4. 前記乾燥度合の判断は、前記記録媒体で反射する高周波の反射率に基づいて判断することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の記録媒体加熱装置。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載の記録媒体加熱装置を備えることを特徴とする記録装置。
  6. 記録媒体に対して高周波を照射するステップと、
    上記記録媒体から反射される高周波を受信するステップと、
    上記高周波の受信度に基づいて上記記録媒体の乾燥度合を判断し、上記乾燥度合に応じて高周波の照射量または照射強度を制御するステップと、
    を備えることを特徴とする記録媒体加熱方法。
JP2007331599A 2007-12-25 2007-12-25 記録媒体加熱装置、記録装置および記録媒体加熱方法 Expired - Fee Related JP5380836B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007331599A JP5380836B2 (ja) 2007-12-25 2007-12-25 記録媒体加熱装置、記録装置および記録媒体加熱方法
US12/340,974 US8287115B2 (en) 2007-12-25 2008-12-22 Recording apparatus and method for heating recording medium

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007331599A JP5380836B2 (ja) 2007-12-25 2007-12-25 記録媒体加熱装置、記録装置および記録媒体加熱方法

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013207063A Division JP2014004840A (ja) 2013-10-02 2013-10-02 記録媒体加熱装置、記録装置および記録媒体加熱方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009154300A true JP2009154300A (ja) 2009-07-16
JP5380836B2 JP5380836B2 (ja) 2014-01-08

Family

ID=40788099

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007331599A Expired - Fee Related JP5380836B2 (ja) 2007-12-25 2007-12-25 記録媒体加熱装置、記録装置および記録媒体加熱方法

Country Status (2)

Country Link
US (1) US8287115B2 (ja)
JP (1) JP5380836B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016112855A (ja) * 2014-12-17 2016-06-23 株式会社リコー 乾燥装置及びインクジェット画像形成装置

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5363434B2 (ja) * 2010-08-10 2013-12-11 富士フイルム株式会社 後付け式紫外線照射装置及び画像形成装置
JP6497004B2 (ja) * 2013-09-13 2019-04-10 株式会社リコー 印刷装置、印刷システムおよび印刷物の製造方法
US9744786B2 (en) * 2015-07-28 2017-08-29 Seiko Epson Corporation Liquid discharging apparatus
JP6907579B2 (ja) * 2017-02-16 2021-07-21 セイコーエプソン株式会社 印刷装置、及び印刷装置の印刷方法
US10065435B1 (en) 2017-02-26 2018-09-04 Ricoh Company, Ltd. Selectively powering multiple microwave energy sources of a dryer for a printing system
US10500872B2 (en) * 2018-03-23 2019-12-10 Xerox Corporation Printer and dryer for drying images on coated substrates in aqueous ink printers
JP6989876B2 (ja) 2019-02-28 2022-01-12 株式会社環境経営総合研究所 粉体燃料燃焼装置及び燃焼方法
JP7363243B2 (ja) * 2019-09-13 2023-10-18 セイコーエプソン株式会社 印刷装置、印刷制御装置、印刷装置の制御方法、及び、プログラム

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10112386A (ja) * 1996-10-03 1998-04-28 Toshiba Mechatronics Kk マイクロ波加熱装置
JPH11138756A (ja) * 1997-08-29 1999-05-25 Heidelberger Druckmas Ag ニス引きユニットとニス引きユニットの後ろに配置された乾燥機とを有する輪転印刷機
JP2001301131A (ja) * 2000-04-19 2001-10-30 Sharp Corp インクジェット記録装置
JP2003534164A (ja) * 2000-05-25 2003-11-18 エンキャド・インコーポレイテッド マイクロ波エネルギー・インク乾燥システムおよび方法
JP2004050546A (ja) * 2002-07-18 2004-02-19 Konica Minolta Holdings Inc インクジェットプリンタ及び画像形成方法
JP2006010889A (ja) * 2004-06-24 2006-01-12 Ricoh Co Ltd 高周波誘電加熱定着装置及びこれを用いた画像形成装置
JP2008183718A (ja) * 2007-01-26 2008-08-14 Fuji Xerox Co Ltd 超高速インク吐出装置

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6248804B1 (en) * 1997-02-27 2001-06-19 Acushnet Company Ultraviolet and or/ visible light curable inks with photoinitiators for game balls, golf balls and the like
US6508550B1 (en) * 2000-05-25 2003-01-21 Eastman Kodak Company Microwave energy ink drying method
US6425663B1 (en) * 2000-05-25 2002-07-30 Encad, Inc. Microwave energy ink drying system
DE10145003C2 (de) * 2000-12-22 2003-08-14 Nexpress Solutions Llc Verfahren und Einrichtung zur Erwärmung von Bedruckstoff und/oder Toner
US6508552B1 (en) * 2001-10-26 2003-01-21 Hewlett-Packard Co. Printer having precision ink drying capability and method of assembling the printer
US7030972B2 (en) * 2002-02-12 2006-04-18 Xerox Corporation System and method for identifying objects
US7298994B2 (en) * 2004-04-16 2007-11-20 Eastman Kodak Company Process and printing machine for the use of liquid print colors
US7913417B2 (en) * 2005-11-23 2011-03-29 The Sherwin-Williams Company System and method to control energy input to a material
US20080117273A1 (en) * 2006-11-16 2008-05-22 Fuji Xerox Co., Ltd. Image recording device and image recording method

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10112386A (ja) * 1996-10-03 1998-04-28 Toshiba Mechatronics Kk マイクロ波加熱装置
JPH11138756A (ja) * 1997-08-29 1999-05-25 Heidelberger Druckmas Ag ニス引きユニットとニス引きユニットの後ろに配置された乾燥機とを有する輪転印刷機
JP2001301131A (ja) * 2000-04-19 2001-10-30 Sharp Corp インクジェット記録装置
JP2003534164A (ja) * 2000-05-25 2003-11-18 エンキャド・インコーポレイテッド マイクロ波エネルギー・インク乾燥システムおよび方法
JP2004050546A (ja) * 2002-07-18 2004-02-19 Konica Minolta Holdings Inc インクジェットプリンタ及び画像形成方法
JP2006010889A (ja) * 2004-06-24 2006-01-12 Ricoh Co Ltd 高周波誘電加熱定着装置及びこれを用いた画像形成装置
JP2008183718A (ja) * 2007-01-26 2008-08-14 Fuji Xerox Co Ltd 超高速インク吐出装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016112855A (ja) * 2014-12-17 2016-06-23 株式会社リコー 乾燥装置及びインクジェット画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
US20090160925A1 (en) 2009-06-25
JP5380836B2 (ja) 2014-01-08
US8287115B2 (en) 2012-10-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5380836B2 (ja) 記録媒体加熱装置、記録装置および記録媒体加熱方法
US8721064B2 (en) Printing apparatus
JP5406086B2 (ja) 用紙浮き検出装置及びインクジェット記録装置
JP6453738B2 (ja) 乾燥装置、インクジェット記録装置、及び乾燥方法
JP6932331B2 (ja) 乾燥装置、印刷装置
JP6076848B2 (ja) インクジェット記録装置
US8757790B2 (en) Printing apparatus
EP1961576A2 (en) Ink jet printer
JP2014004840A (ja) 記録媒体加熱装置、記録装置および記録媒体加熱方法
JP2009154422A (ja) 記録媒体加熱装置、記録装置および記録媒体加熱方法
JP2005161814A (ja) インクジェット画像形成装置
JP2008179107A (ja) プリンタ、印刷方法
JP2009166450A (ja) 記録媒体加熱装置、印刷および記録媒体加熱方法
JP6354475B2 (ja) 画像記録装置
JP2017035851A (ja) 液体吐出装置
JP6572994B2 (ja) 画像記録装置
WO2010041631A1 (ja) インクジェットプリンタ
JP2021041597A (ja) 記録装置及びその制御方法
JP2017222135A (ja) 画像記録装置
US12005698B2 (en) Heating device and liquid discharge apparatus
US20230382133A1 (en) Inkjet Printing Apparatus, Sheet Drying Apparatus, and Sheet Drying Method
US20240042775A1 (en) Conveying device and image forming apparatus
JP7302212B2 (ja) 吐出状態検出装置、吐出状態検出方法およびインクジェット記録装置
US20230113997A1 (en) Heating device and liquid discharge apparatus
JP2018130828A (ja) 印刷装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20101208

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120515

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120516

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120709

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121204

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130204

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130402

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130515

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130903

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130916

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5380836

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees