JP2009153371A - モータ - Google Patents

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Abstract

【課題】コギングやリプルの低減を同時に実現することができるモータを提供する。
【解決手段】特定方向に等間隔でティース21が複数形成された固定子2と、固定子2に対して前記特定方向へ移動自在に支持された可動子3とを備え、可動子3とティース21との間に形成された各ギャップGに順次磁束を発生させて、可動子3を固定子2に対して相対移動させるモータ1において、各ティース21に、隣接するティース21間の間隙であるスロット22に連通してティース21の断面形状を部分的に狭める切り欠き部21bを形成した。
【選択図】図1

Description

本発明は、リニアモータや回転式のモータ等のモータ(発動機)に関するものである。
本出願人はこれまで、固定子に所定間隔で特定方向に沿ってティース(歯部)を複数形成し、この固定子に対して可動子を磁束発生部として固定子におけるティースの整列方向へ移動自在に支持させたリニアモータ等のモータに関する発明を行ってきている(例えば、特許文献1、2参照)。これらのモータでは、固定子における各ティースと対面する可動子の各端面に隣接するティース同士の間隔の半分の間隔で極歯と溝部とを交互に形成し、この各溝部に隣同士の極性が互いに逆方向となるように永久磁石を挿入配置し、可動子のコイルが巻回された各磁極と固定子の各ティースとの間に形成されたギャップ(間隙)に順次磁束を発生させることにより、可動子を固定子に対して相対移動させるように構成している。
このようなリニアモータも含むモータ全般に関しては、コギングや駆動時の推力リプルを如何に低減するか、という問題がある。コギングやリプルの低減に関する技術については種々発案されてきているが、例えば回転式のモータにおいて、回転子と対面する固定子界磁鉄心におけるティースのギャップ面に所定の角度間隔で補助溝を形成することによってコギングトルクやトルクリプルを低減する、という技術が開示されている(例えば、特許文献3参照)。
他にも、モータにおいては、特に固定子には隣接するティース同士の間に一定間隔のスロット(隙間)が存在するものがあるが、狭い開口幅のスロットが多数整列した構成となっているため、特にスロットが上向きに開口しているリニアモータでは、このスロットに埃や破損したワークが落ちるとそれらの除去が困難となるという問題があった。ただし、このようにティース間のスロットに埃等が落ち込むと除去しにくいという問題は、リニアモータに限らず回転式のモータにおいても同様に生じ得るものである。そこで従来は、例えばリニアモータにおいては、固定子におけるスロットに溶融したエポキシ樹脂等の樹脂材料を流し込み硬化させることで樹脂モールドとし、外観上ティース間の深い溝であるスロットを埋めることによって斯かる問題を解消してきている(例えば、非特許文献1、第2頁等参照)。
特公平7−59144号公報 特開平10−174419号公報 特開平10−042531号公報 「神鋼HDモータ」カタログ、神鋼電機株式会社、2005年発行
ところが、特許文献3に記載されるようなティースのギャップ面に補助溝を形成した場合、或いはこのような技術を例えばリニアモータの固定子に転用して、固定子におけるティースのギャップ面に補助溝を形成した場合、コギングやリプルの低減は実現されるとも考えられるが、これら回転式のモータやリニアモータにおいて更なるコギングやリプルの低減化が望まれている。また、磁気抵抗によって推力が低減してしまうと考えられる。
また、ティースのギャップ面に形成した補助溝に埃や破損したワークが落ちると除去しにくいという問題が生じ得る。そこで、非特許文献1に記載のように、ティースのギャップ面に形成される補助溝を樹脂モールドにより埋めるという方法も考えられるが、この方法では、スロットに溶融した樹脂を流し込み硬化させるというモールド工程に長時間を要するだけでなく、樹脂の種類によっては、モールド時に歪んで例えば膨出する場合がある。このときには、ティースのギャップ面よりも膨出した樹脂を研磨等により十分に除去しなければ、固定子と可動子との間の小さいギャップを十分に確保することができず、ギャップの寸法管理が困難である、という諸問題が存在する場合がある。この場合、非特許文献1に記載のように、リニアモータの固定子のティース間におけるスロットを樹脂モールドで埋めるという技術では、時間的な損失やコストアップを招来することとなっていた。特に、固定子の表裏両面にティースを形成したタイプのリニアモータにあっては、固定子の一方の面側のティース間のスロットに樹脂を流し込んで硬化を待ち、その後他方の面側のティース間のスロットに樹脂を流し込んで再び硬化を待つという、長時間を要する工程を経なければならないため、とりわけ時間的なロスが大きいといえる。また、ティースが片面のみにあるか両面にあるかを問わず、固定子の廃棄時には、金属部材である固定子の本体と樹脂部材であるモールドとを分離する手間やコストが多大となり、リサイクル性が比較的低いという問題もあった。
そこで本発明は、このような問題に鑑みて、コギングやリプルの低減を実現することができ、また固定子におけるティース間のスロットへの埃やワークの落下を効率的に防止することもできるモータの提供を主たる目的とするものである。
すなわち本発明に係るモータは、特定方向に沿って等間隔でティースが複数形成された固定子と、当該固定子に対して特定方向へ移動自在に支持された可動子とを備え、可動子と固定子の各ティースとの間に形成された各ギャップに順次磁束を発生させることにより、可動子を固定子に対して相対移動させるモータにおいて、固定子の各ティースに、隣接するティース間の間隙であるスロットに連通して特定方向に沿ったティースの断面形状を部分的に狭める切り欠き部を形成したことを特徴とするものである。
ここで、本発明が適用されるモータには、磁界と電流の相互作用による力を利用して直線運動を得るリニアモータや、回転運動を出力する回転式モータ等が挙げられる。なお、本発明のモータにおいては、可動子側の磁極にコイルを巻回して磁束発生部とするか、固定子側の各ティースにコイルを巻回して磁束発生部とするかは任意に選択することができる。固定子に形成されるティースの整列方向である前記特定方向とは、リニアモータの場合には所定の直線方向であり、回転式モータの場合には可動子の回転中心を中心とする所定の円の周方向である。また、固定子の各ティースに形成される切り欠き部については、ティースをこの特定方向に沿った断面形状を部分的に狭めるものであるという条件を満たせば、形状や特定方向への深さ等は適宜に設定することができ、各ティースごとの切り欠き部の数も1つ以上であれば複数形成しても構わない。
このように本発明に係るモータは、固定子のティースに上述のような切り欠き部を形成することによって、作用機序は必ずしも明らかではないが、従来よりモータにおいて課題とされていたコギングの低減、リプルの低減、磁気吸引力の低減、インダクタンスの低減を、モータの推力を低下させることなく実現することができることが認められた。
また、本発明のモータは、非磁性又は弱磁性材料からなり固定子に取り付けられて隣接するティース間の間隙であるスロットを蓋封するカバー部材をさらに具備するものとして、カバー部材を、切り欠き部内に位置付けられる突端部と、当該切り欠き部と連通しているスロットを蓋封する蓋部とを具備するものとしている。カバー部材を構成し得る非磁性材料には、例えば樹脂、木材、アルミ、SUS(ステンレス鋼)、ガラス、セラミック、カーボン、ガラスエポキシ等から選択される適宜の材料を、弱磁性材料には、マグネットウエッジや弱磁性SUS等から選択される適宜の材料を、目的や利便性等に応じて利用することができる。
上述のような構成の本発明に係るモータにおいては、固定子の各ティースに、当該ティースと隣接するスロットに連通する切り欠き部を形成するという、簡易な構造を採用することにより、当該切り欠き部に固定子とは別部材であるカバー部材の突端部を位置付けて取り付けることにより、このカバー部材の蓋部によってスロットを蓋封することができる。このため、スロットへの埃や破損したワークの落ち込みを効率的に防止することが可能となることから、従来行われていたスロットを塞ぐための樹脂モールドの形成を不要とすることができる。その結果、樹脂モールドを形成するために要していた工程をなくして工程の短縮化、コスト削減、モータの軽量化を図るとともに、固定子と可動子との間のギャップの寸法管理も容易に行うことができるようになる。特にリニアモータにおいては、ティース間のスロットが上方に向けて開口している態様が通例であるため、樹脂モールドなしでスロットへの埃等の進入を防止できるという本発明の作用効果は顕著であり、さらに固定子の表裏両面にティースを有するタイプのリニアモータにおいては、樹脂モールドの工程を省くことができる本発明の作用効果が顕著である。また、回転式モータの場合においても、スロットへの埃や破損したワークの進入防止効果が有用であるのはもちろんである。さらに、固定子のスロットに樹脂モールドを施していた従来の構成では、固定子の本体と樹脂モールドとの分別が困難であったが、本発明によれば、固定子からカバー部材を取り外せば両者の分別を行うことができるため、廃棄時の作業性やリサイクル性能を向上することも可能である。したがって本発明は、上述のような構成とすることにより、コギングやリプル等の低減、モータ性能の向上という上記諸効果同時に、樹脂モールドレスに代えてカバー部材を固定子に取り付けることによる上記諸効果とを得ることができる従前にない優れたモータであるといえる。
また、カバー部材における蓋部を、そのカバー部材により蓋封されるスロットを挟む一対のティースにおいてギャップに面するギャップ面と略面一に当該スロットを蓋封するもとすれば、カバー部材の蓋部によってスロットを略完全に塞ぎ、隣接するティースのギャップ面同士の間に段差が殆ど形成されなくなることから、スロットへの埃等の落ち込みを略完全に抑制することができる。なお、カバー部材をこのような構成とせず、隣接するティースのギャップ面よりもやや低い位置に蓋部を位置付けるようにカバー部材を構成しておけば、スロットのうちギャップに露出する部分はごく浅いものとなるので、その部分に埃等が入っても、その埃等の除去は、スロットが完全に露出している場合と比較してはるかに容易となる。
このような本発明のモータにおいては、固定子のティースに形成される切り欠き部は、各ティースの開放端側である先端部に形成することが望ましい。各ティースの先端部のうち、ギャップに面する先端に切り欠き部を形成する場合には、切り欠き部がティースと固定子との間のギャップに開口することとなるため、カバー部材の突端部をその切り欠き部に載置して適宜固定子に対して取り付ければよく、ギャップの寸法を狭めないようにカバー部材の蓋部の配置や形状を設定すればよい。また、各ティースの先端部のうち、ティースの基端から先端(開放端)までの間の略中央部から先端側においてギャップには露出しない領域に切り欠き部を形成する場合には、カバー部材の突端部を切り欠き部に係合させることによって、カバー部材を固定子に取り付けることも可能となる。
また、各ティースに形成される切り欠き部を、そのティースを挟む一対のスロットにそれぞれ連通させて形成している場合、すなわち、1つのスロットにはその両側のティースに少なくとも1つずつの切り欠き部が形成されて連通している場合、カバー部材の突端部を両側の切り欠き部に取り付けるという構成が可能となって、カバー部材の固定子に対する取付状態を安定化することができることとなる。
また、カバー部材には、複数のティースにおける各切り欠き部にそれぞれ取り付けられる突端部を複数形成して、さらに複数のスロットをそれぞれ蓋封する蓋部を複数形成し、これら複数の突端部及び蓋部を一体的に備えた構成のものを採用することもできる。この場合には、カバー部材を固定子に取り付ける1回の操作で同時に複数のスロットを塞ぐことができるため、カバー部材の取付作業の効率を向上することができる。
また、上述したような本発明において、カバー部材を固定子に対して着脱可能なものとすれば、モータの使用開始後にカバー部材に損傷が生じた場合の交換や、廃棄時の固定子とカバー部材との分別を容易なものとすることができる。
本発明に係るモータによれば、固定子のティースにこのような切り欠き部を形成する結果として、各種のモータにおいて課題とされるコギングやリプルの低減、磁気吸引力やインダクタンスの低減を、モータ本来の推進力の低下を招くことなく実現することができる。さらに、固定子のティースにスロットに連通する切り欠き部を形成し、この切り欠き部を利用してカバー部材を取り付けるという簡易な構成とすることにより、スロットを樹脂モールドで塞ぐ代わりにカバー部材で塞ぐことができるため、固定子の軽量化や固定子製造の工程短縮や部材分別の容易化、固定子のティースと可動子との間のギャップの寸法管理の容易化を図りつつ、従来と同様にスロットへの埃や破損したワークの落ち込み防止を実現することができる。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。図1は、本発明のモータの一実施形態に係るリニアモータ1の概略を示す縦断面図である。まず、同図を用いて、このリニアモータ1の概略を説明する。リニアモータ1は、3相リニアパルスモータの一例であって、主としてスライダ3を直線的に相対移動させる床面等に固定された固定子であるスケール2と、このスケール2に沿って直線的に相対移動可能とされた可動子であるスライダ3と、スケール2に取り付けられたカバー部材であるスロットカバー4とから構成される。
スケール2は、図1、図2(スケール2の概略的な斜視図)、図3(スケール2の概略的な平面図)、図4(図3のA−A線断面図)に示すように、床面等に沿って一方向に長尺な部材であり、その上面中央部には長手方向Mに沿ってティース(歯部)21が所定ピッチで複数形成されている。ここで、隣接するティース21,21同士の間隙をスロット22と称し、各ティース21の上面をスライダ3との間の一定の隙間であるギャップGに面するギャップ面21aと称するものとする。このスケール2には、スロット22を蓋封するスロットカバー4を取り付けている。その取付のための構造として、図5に拡大縦断面図として示すように、スケール2の各ティース21には、その上端部においてギャップ面21aには露出しない位置に、スケール2の長手方向Mと直交する方向(換言すれば各ティース21の長手方向)に、各ティース21の肉厚を狭めるように前後一対の切り欠き部21b,21bを形成している。本実施形態では、両切り欠き部21b,21bは、側断面視コ字型をなし、当該ティース21において略同一高さ位置に形成されている。このような切り欠き部21bを隣接するティース21,21間のスロット22との関係で見ると、1つのスロット22には前後のティース21,21に形成された切り欠き部21b,21bがそれぞれ連通していることになる。
スロットカバー4は、本実施形態では一例として、非磁性材料からなる矩形板状の部材を適用している。非磁性材料には、樹脂、木材、アルミ、SUS、ガラス、セラミック、カーボン、ガラスエポキシ等から選択される磁性を有さない適宜の材料を用いることができる。図5に拡大して示すように、スケール2の長手方向に沿ったスロットカバー4の幅寸法は、1つのスロット22の開口幅寸法と2つの切り欠き部21b,21bの切り欠き深さの合計に略対応している。また、ティース21の高さ方向に沿ったスロットカバー4の肉厚は、各切り欠き部21bの切り欠き高さ寸法に略対応している。さらにスロットカバー4の長手寸法は、スケール2のティース21の長手寸法に略対応させている。このようなスロットカバー4をスケール2に取り付ける際には、スロットカバー4を1つのスロット22に位置付け、当該スロット22に連通し対向して開口する一対の切り欠き部21b,21bに方向Mにおけるスロットカバー4の両端部41,41を挿入し係合させる。すなわち、スロットカバー4の方向Mにおける両端部41,41は、切り欠き部21b,21b内に位置付けられて取り付けられる突端部として機能し、スロットカバー4の当該両端部41、41以外の領域は、スロット22をその上端部側において蓋封する蓋部42として機能することとなる。斯かる構成でスロットカバー4をスケール2に取り付けた場合、スロットカバー4の上面、すなわち蓋部42のギャップGに面する上面42aは、各ティース21のギャップ面21aよりも若干低く位置付けられる。すなわち、スロット4はその上端部側の一部をごく浅くギャップGに露出していることとなる。
また、スロットカバー4の両端部41,41を切り欠き部21b,21bに挿入係合させて隣接する一対のティース21,21に取り付けている場合には、スロットカバー4のスケール2に対する更なる安定化は特に必要とされないが、念入りに安定化を図る必要があれば、両端部41,41を対応する切り欠き部21b,21b内に接着等の手段で固定すればよい。また、スロットカバー4の素材が比較的硬質であれば、スロットカバー4の取付作業はスケール2の側方(ティース21の長手方向)から行えばよいが、比較的柔軟な場合には、スロットカバー4を撓めることでティース21のギャップ面21a側から取り付けることも可能である。
なお、上述したティース21の切り欠き部21bに対応するスロットカバー4の変形例としては、図6に拡大して示すようなものを採用することも可能である。この変形例に係るスロットカバー4’は、断面形状が冂字型をなし前記スロットカバー4と同等の長手寸法を有し、1つのスロット22に嵌め込まれる部材であって、スケール2のスロット22の深さ寸法と略等しい高さ寸法を有する一対の脚部41’,41’と、これら脚部41’,41’の上端部を繋ぎスロット22の開口幅寸法に略対応させた平板状の蓋部42’とを一体に形成したものである。一対の脚部41’,41’には、このスロットカバー4’により蓋封されるスロット22を挟む一対のティース21の各切り欠き部21b,21bに挿入係合される位置に、外側へ突出させた小突起である突端部41a’,41a’をそれぞれ形成している。このようなスロットカバー4’をスロット22内に嵌め込み、各突端部41a’,41a’をそれぞれ切り欠き部21b,21b内に位置付けて取り付けると、前述のスロットカバー4とは異なり、蓋部42’の上面42a’は隣接する一対のティース21,21の各ギャップ面21a,21aと略面一となるため、スロット22をギャップGに露出させることなく略完全に蓋封することが可能である。
スライダ3は、図1に示すように、一次側磁束発生部としての機能を有しており、ローラ等の図示しない支持機構によってスケール2の長手方向Mへ移動自在に支持されている。このスライダ3は、A相磁極31Aと、B相磁極31Bと、C相磁極31Cとを有する鉄心31と、各磁極31A,31B,31Cにそれぞれ巻回されたコイル32A,32B,32Cとから構成されている。そして、各磁極31A,31B,31Cにおいてスケール2のティース21と対向する端面には、一定間隔P/2で極歯31Aa,31Ba,31Caと凹溝(符号省略)とが形成され、各凹溝には、永久磁石31Ab,31Bb,31Cbが隣り合うもの同士の極性が互いに逆方向となるようにそれぞれ挿入配置されている。この場合、各磁極31A,31B,31Cは、一側部に位置する磁極31A、中央部に位置する磁極31B、他側部に位置する磁極31Cの順に、スケール2の長手方向Mへ順次距離P/3ずつ変位して配置されている。これにより、A相磁極31Aの各極歯31Aaがスケール2のティース21と対向している状態において、B相磁極31Bの各極歯31Baがティース21から方向Mへ距離P/3変位し、C相磁極31Cの各極歯31Caがティース21から方向Mへ距離2・P/3変位する位置関係となる。
以上の構成において、図7に示すような励磁シーケンスで、A相コイル32Aと、B相コイル32Bと、C相コイル32Cに磁性が反転するパルス電流を供給し、いわゆるバイポーラ駆動する場合の動作について説明する。図8は、スライダ3の各磁極31A,31B,31Cとスケール2の各ティース21との間に発生する推力ベクトルを示す図である。同図において、AはA相コイル32Aに正方向に駆動電流を供給した場合に生じる推力ベクトルを示し、A’はA相コイル32Aに負方向に駆動電流を供給した場合に生じる推力ベクトルを示す。同様に、同図中B及びCは、B相コイル32B及びC相コイル32Cに正方向に駆動電流を供給した場合にそれぞれ生じる推力ベクトルを示し、B’及びC’はB相コイル32B及びC相コイル32Cに負方向に駆動電流を供給した場合にそれぞれ生じる推力ベクトルを示す。そして、図7に(1)で示す期間においては、A相コイル32Aに正方向へ駆動電流が供給され、B相コイル32BとC相コイル32Cには負方向へ駆動電流が供給されており、図8に示すように、ベクトルAとベクトルB’とベクトルC’とを合成したベクトルが推力ベクトルとなって、スケール2とスライダ3間に作用する。その後、(2)→(3)→…→(6)で示す順序で各コイル32A,32B,32Cに駆動電流を供給すると、スライダ3の各磁極31A,31B,31Cとスケール2の各ティース21との間に発生する推力ベクトルが図8に(2)→(3)→…→(6)で示す順序で変化し、スケール2に対するスライダ3の磁気的安定点が移り変わる。このように、(1)→(2)→(3)→…→(6)の各励磁モードの順、又は(6)→(5)→…→(2)→(1)の各励磁モードの順にパルス励磁を繰り返すことによって、スライダ3が移動することとなる。
ここで、本実施形態のリニアモータ1における推力リプルの低減効果を検証した結果を図9に示す。同図は、磁界解析による推力リプルの変化を示すグラフであり、横軸はスライダ3の移動位置を電気角で示し、縦軸は推力を示している。この試験では、スライダ3の移動によって磁極位置が変化し、この変化に同期して、実効値一定の三相電流を流した時の推力値を求めた。同図における実線は、本実施形態のリニアモータ1による測定結果であり、破線は、比較として適用した従来のリニアモータ1による測定結果である。この従来のリニアモータは、本実施形態のリニアモータ1のようにスケール2のティース21には切り欠き部21bを形成しておらず、当該リニアモータにおけるスケールの長手方向に沿った断面形状は、ティースが長方形状をなしている。同図に示されるように、従来のリニアモータでは、電気角(スライダの移動位置)の変化に応じて推力リプル(脈動)が大きく生じているのに対して、本実施形態のリニアモータ1では、従来のリニアモータと推力値自体はほとんど変わらないが、推力リプルが大幅に抑えられている。このように、推力リプルを低減することができる機序については必ずしも明らかではないが、スケール2のティース21に本実施形態のような切り欠き部21bを形成することによって推力を低減させずにリプルを低減させることができることが、現象として確認されている。
以上に説明したように、本実施形態のリニアモータ1によれば、固定子であるスケール2のティース21に切り欠き部21bを形成することで、リニアモータ1本来の推進力を低下させることなく、推力リプルの低減を図ることができる。また、その他の優れた効果としては、コギングの低減や、磁気吸引力やインダクタンスの低減といった現象も確認されたことからも、本実施形態はこの種のリニアモータ1として極めて有用なものであるといえる。さらに加えて、固定子であるスケール2のティース21にスロット22に連通する切り欠き部21bを形成したうえで、この切り欠き部21bにスロットカバー4に形成した端部41を挿入し係合させて蓋部42でスロット2を塞ぐという簡易な構成を取ることで、スケール2のスロット22がギャップGに対して開放されていた従来技術と比較すれば、スロット22への埃やワークの破片等が入り込んだ場合にそれらの除去が困難であったという問題を抑制でき、特に、スロットカバー4の変形例である上述のスロットカバー4’を用いる場合には、蓋部42’の上面42a’がティース21のギャップ面21aと略面一になることから、斯かる問題を解消することができる。またスロット22を樹脂モールドで塞いでいた従来技術と比較すれば、スケール2側を軽量化したり、スケール2の製造工程を短縮したり、スケール2とスロットカバー4とを容易に分別したりすることができるというメリットが得られる上に、スケール2のティース21と可動子であるスライダ3との間のギャップGの寸法管理も容易なものとすることができる。
なお、本発明においては、固定子であるスケールのティースに形成される切り欠き部の形状や数、ティース及びスロットの形状等は上述した実施形態に限られるものではなく、またそれらに対応してスケールに取り付けられるスロットカバーの構成についても同実施形態には限られない。ここで図10〜図19に、種々の構成のスケール(固定子)の例を示す。なお、図10〜図13に示すスケールの例では、スケールの全体的な構成については上記実施形態と同様であるので説明を省略する。
図10に示すスケールのティース121は、上記実施形態のティース21に形成した切り欠き部21bと同様の位置に、断面視三角形状をなす切り欠き部121bをギャップGには直接露出させないように形成したものである。本例では、切り欠き部121bの上面をギャップ面121aと略平行としている。スロット122には、その両側のティース121,121の各切り欠き部121b,121bが連通している。この場合、例えば上述したスロットカバー4’を用いてもよいが、同図に示すスロットカバー140のように、スロットカバー4’と同様の一対の脚部141,141と蓋部142とを有し、各脚部141,141には切り欠き部121bに対応した断面視三角形状の突端部141aをそれぞれ形成したものを適用することができる。このような構成によれば、スロットカバー140を一旦取り付けると、スケールからの脱落防止効果が高まる上に、スロットカバー140を弾性変形可能な材質としている場合には、突端部141aの下向きの傾斜面を利用して、スロットカバー140をギャップ面121a側からスロット122へ容易に挿入し、且つ突端部141aを切り欠き部121bへ弾性係合させることができる。
図11に示すスケールのティース221は、隣接するスロット222に連通させて部分円弧を2つ連接した蝶々の羽根型をなす断面形状の切り欠き部221bを形成したものである。このような構成のティース221に対して適用されるスロットカバー240の一例としては、スロット222にちょうど嵌入される中空の断面矩形状をなす板状部材において、その上壁を蓋部242としてギャップ面221aと面一とするとともに、起立壁241,241において切り欠き部221b,221bと対応する位置にそれらと対応する形状の突端部241a,241aを外方へ突出させて形成したものである。このような構成であっても、スケールに取り付けたスロットカバー242の脱落防止を有効に図ることができる。
図12に示すスケールのティース321は、これまで上述してきたティースとは異なり、上辺(ギャップ面321a)が短く底辺が長い断面視略台形状をなすものである。すなわちスロット322は、開口幅が長く底部の幅が短い断面形状となっている。各ティース321には、例えば上記実施形態のティース21と同様の切り欠き部321b,321bが形成されている。このようなスケールには、スロットカバー4と同様に矩形板状の部材を適用することも可能であるが、図示されるスロットカバー340のように、前述したスロットカバー4と同様に矩形板状のものを用いることもできる。すなわち、スロットカバー340の両端部341,341が切り欠き部321b,321bと係合する突端部として機能し、その間の領域が蓋部342として機能する。
また上述した以外にも、スケールに形成される切り欠き部は、ギャップGに直接露出するようにティースの上端に形成してもよい。一例として図13に示すスケールは、断面視凸形状をなすティース421を有している。すなわち、各ティース421におけるスロット422に面する側の上端部は、断面視矩形状に切除された形状となっており、この切除された部分を切り欠き部421b,421bとしている。すなわち、ギャップ面421aの幅寸法はティース421の底部の幅寸法よりも狭く、スロット422は両切り欠き部421b,421bと連通して見かけ上、上下を反転させた凸字形状をなしてギャップG(図示省略)に開口していることとなる。このようなスケールに対して、スロット422の上端部を挟んでそれに連通する一対の切り欠き部421b,421bにまたがる断面視矩形状に対応させて、スロットカバー440として例えば中空の凸字形状(上下を反転させている)のものを用いることができる。この場合、スロットカバー440の上壁のうち両端部441,441が切り欠き部421b,421bに載置されて突端部として機能し、両端部441,441を除く上壁の中央部の領域が蓋部442として機能する結果、スロット422を蓋封することができる。この場合、スケールに取り付けたスロットカバー440のズレや脱落防止を図るために、切り欠き部421bとそれに載置されるスロットカバー440の端部441とを接着等により固定することが好ましい。
図14〜図18に示すスケール520(なお、図14はスケール520の概略的な斜視図、図15はスケール520の概略的な平面図、図16はスケール520の側面図、図17は図15のB−B線断面図、図18は図15のC−C線断面図)は、各ティース521において、このスケール520の長手方向Mを向く各起立面に、それぞれ切り欠き部521b,521bを各ティース521の長手方向に亘って形成したものである。この切り欠き部521bは、上述したスケール2に形成された切り欠き部21bと同様に、ティース521の上端部に形成されたものであり、ティース521の長手方向の一端から他端に向けて深さを連続的に変化させて形成されている。具体的に切り欠き部521bは、ティース521の方向Mに沿った幅寸法の例えば約1/3の深さからティース521の起立面(深さ0)に至るまで、平断面視直角三角形状をなしている。このような切り欠き部521bを、各ティース521の両起立面に、それぞれ向きを逆にして形成している。その結果、各ティース521における切り欠き部521b,521bを形成した高さ位置では、ティース521の方向Mに沿った幅寸法は常に一定となり、この高さ位置においては、隣接するティース521間のスロット522とその両側の切り欠き部521bとが連続する空間は、平断面視平行四辺形状となる。そして、このような切り欠き部521b,521bに係合してスロット522を蓋封するスロットカバー540には、例えば図14に示すような細長い平行四辺形の板状の部材を適用することができる。このスロットカバー540においては、長辺側の両端部が、切り欠き部521b,521bに挿入されて係合する突端部541,541として機能し、その間の領域がスロット522を蓋封する蓋部522として機能する。
このような形状に切り欠き部521bを形成して、前述のようなスロットカバー540を取り付ければ、上記実施形態と同様に、スロット522への埃等の落ち込み防止等の同等の効果が得られることができるのはもちろんのこと、推力の低下を伴わずにリプルの低減効果が得られたり、またコギングの低減効果も得られる。
また、上述したスケール520の変形例としては、例えば図19に側面図を示すスケール(全体については符号を付した説明を省略する)のように、各ティース521’において、一方の起立面側には上記の切り欠き部521bと同様の切り欠き部521b’を形成し、他方の起立面側には上記実施形態のスケール2に形成した切り欠き部21bと同様の切り欠き部521b’’を形成したものを挙げることができる。このようなスケールには、図示しないが、例えば平面視台形状の板状部材からなるスロットカバーを適用することができる。
その他、スケールやスロットカバーをはじめとする各部の具体的構成についても上記実施形態や各種変形例に限られるものではなく、例えばスロットカバーの材質として弱磁性の素材を適用することも可能である。また、スロットカバーの形状も、上述した板状、冂字型、凸字型等に限られず、ロ字型、T字型、π字型、鳥居型等、種々の形状のものを採用することが可能である。また、複数のスロットを同時に蓋封するように、蓋部及び突端部の組を複数櫛歯状に設けたスロットカバーを適用することもでき、その場合は、スロットカバーをスケールに着脱する工数を減ずることができる。なお、カバー部材をスケールに取り付けずとも、スケールのティースに上述したような切り欠き部を形成することで、モータの推力を低下させずにコギングの低減、推力リプルの低減、磁気吸引力の低減、インダクタンスの低減等の諸効果を実現することができる。
さらに本発明は、上記実施形態のような3相リニアパルスモータに限らず、種々のリニアモータや回転式モータ等の各種のモータに適用して有用なものである。適用して有用なモータとしては、例えば可変リラクタンス型(VR型)やハイブリッド型のステッピングモータ(パルスモータ)やスイッチトリラクタンスモータ等のスケール(本発明における「固定子」に相当)の特定方向に沿って一定間隔でティースが形成されるモータが挙げられる。また回転式のモータに適用した場合の一例として、図20に示すモータX1、すなわち、円筒状をなして内周面に周方向に沿って等間隔でティースX21を複数形成した固定子たるステータX2と、ステータX2内で配設され磁束発生部として機能する可動子たるロータX3とを備えたものが挙げられる。ステータX2は、各ティースX21の所定箇所に(図示例ではギャップ面X21aの近傍箇所、つまりティースX21の先端部)にそれぞれ切り欠き部X21bを形成している。一方、ロータX3は、A相磁極X31A、B相磁極X31B、及びC相磁極X31Cの各磁極が形成された鉄心X31と、各磁極X31A,X31B,X31Cにそれぞれ巻回されたコイルX32A,X32B,X32Cとから構成され、各磁極X31A,X31B,X31CにおいてステータX2と対向する端面には、等間隔に極歯(符号省略)が形成され、各極歯の間の凹溝(符号省略)には、隣り合うもの同士の極性が互いに逆方向となるように永久磁石X31bがそれぞれ挿入配置されている。このようなロータX3がシャフトX5に支持されている。そして、ステータX2のティースX21に切り欠き部X21bを形成することにより、モータの推力を低下させずにコギングの低減を図ることができる等、上述した諸効果を得ることができる。また、切り欠き部X21bを利用して上記実施形態で示したものと同様のカバー部材(図示省略)をステータX2に取り付けることも可能であり、カバー部材を取り付けた場合には、各ティースX21の間のスロットX22を蓋封することができ、スロットX22への埃や破損したワークの落ち込みを効率的に防止することができる等、上記実施形態で述べたカバー部材(スロットカバー)を取り付けることによって得られる諸効果を得ることができる。なお、回転式のモータにおいても、ティースや切り欠き部、カバー部材の形状等に関して上述した各種変形例を適用してもよい。なお、アウターが可動子であり、インナーが固定子である回転式のモータであってもよく、この場合、固定子の外周面に周方向に沿って等間隔でティースを複数形成し、各ティースに切り欠き部を形成したものとすることにより、モータの推力を低下させずにコギングの低減を図ることができる等、上述した諸効果を得ることができる。
本発明において、固定子に形成されるティースの整列方向である特定方向とは、リニアモータの場合には所定の直線方向であり、回転式モータの場合に可動子の回転中心を中心とする所定の円の周方向である。また、固定子におけるギャップ面からスロットの深さ方向が水平方向である態様であってもよい。この場合、固定子全体が起立姿勢をとり、各ティースは水平方向に突出したものとなる。このようなティースに切り込み部を形成することにより、モータの推力を低下させずにコギングの低減化を実現できる等、上述した諸効果を得ることができる。また、水平方向に突出したティースに形成した切り込み部にスロットカバーを取り付けた場合には、埃や破損したワークが固定子の側方からスロットへ進入することを防止できる。
また、固定子におけるティースが、鉄と磁石とを層状に重ねた積層体であっても構わない。なお、固定子の表裏両面にティースを形成したタイプのモータ、或いは固定子の一方の面にのみティースを形成したタイプのモータ、これら何れのタイプのモータであってもよい。さらには、固定子の各ティースにコイルを巻回して固定子が磁束発生部としての機能を有するモータであってもよい。その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
本発明の一実施形態に係るリニアモータの概略を示す縦断面図。 同リニアモータに適用されるスケールの概略を示す斜視図。 同スケールの概略を示す平面図。 同スケールの概略を示す側面図。 同スケールにスロットカバーを取り付けた状態の概略を示す拡大縦断面図。 同スケールに他のスロットカバーを取り付けた状態の概略を示す拡大断面図。 同リニアモータにおける励磁シーケンスの説明図。 同リニアモータの各励磁モードにおける推力ベクトルの説明図。 同リニアモータの推力リプルの低減効果をグラフとして示す図。 同リニアモータに適用されるティースとスロットカバーの一変形例を示す図。 同リニアモータに適用されるティースとスロットカバーの一変形例を示す図。 同リニアモータに適用されるティースとスロットカバーの一変形例を示す図。 同リニアモータに適用されるティースとスロットカバーの一変形例を示す図。 同リニアモータに適用されるスケールとスロットカバーの他の変形例を示す図。 同他の変形例におけるスケールの概略を示す平面図。 同スケールの概略を示す側面図。 同スケールの図15におけるB−B線断面図。 同スケールの図15におけるC−C線断面図。 同スケールのさらに変形例を示す側面図。 本発明の一実施形態に係るステッピングモータの概略を示す断面図。
符号の説明
1…リニアモータ
2,420,…固定子(スケール)
3…可動子(スライダ)
4,4’,140,240,340,440,540…カバー部材(スロットカバー)
21,121,221,321,421,521,521’…ティース
21a,121a,221a,321a,421a,521a…ギャップ面
21b,121b,221b,321b,421b,521b,521b’,521b’’…切り欠き部
22,122,222,322,422,522…スロット
41,41’,141a,241a,341a,441,541…突端部
42,42’,142,242,342,442,542…蓋部
G…ギャップ
X1…回転式モータ
X2…固定子(ステータ)
X3…可動子(ロータ)
X21…ティース
X21a…ギャップ面
X21b…切り欠き部
X22…スロット
XG…ギャップ

Claims (7)

  1. 特定方向に沿って等間隔でティースが複数形成された固定子と、当該固定子に対して前記特定方向へ移動自在に支持された可動子とを備え、前記可動子と、前記固定子の各ティースとの間に形成された各ギャップに順次磁束を発生させることにより、前記可動子を前記固定子に対して相対移動させるモータにおいて、
    前記固定子の各ティースに、隣接する前記ティース間の間隙であるスロットに連通して前記特定方向に沿ったティースの断面形状を部分的に狭める切り欠き部を形成したことを特徴とするモータ。
  2. 非磁性又は弱磁性材料からなり、前記固定子に取り付けられて前記スロットを蓋封するカバー部材をさらに具備し、当該カバー部材に、前記切り欠き部内に位置付けられる突端部と、当該切り欠き部と連通しているスロットを蓋封する蓋部とを設けている請求項1に記載のモータ。
  3. 前記カバー部材における蓋部が、当該カバー部材により蓋封される前記スロットを挟む一対のティースにおいて前記ギャップに面するギャップ面と略面一に当該スロットを蓋封するものである請求項2に記載のモータ。
  4. 前記切り欠き部を、前記各ティースの開放端側である先端部に形成している請求項1乃至3の何れかに記載のモータ。
  5. 前記各ティースにおいて、前記切り欠き部を当該各ティースを挟む一対のスロットにそれぞれ連通させて形成している請求項2乃至4の何れかに記載のモータ。
  6. 前記カバー部材に、複数の前記ティースにおける各切り欠き部にそれぞれ取り付けられる突端部を複数形成するとともに、複数の前記スロットをそれぞれ蓋封する蓋部を複数形成し、これら複数の突端部及び蓋部を一体的に備えている請求項2乃至5の何れかに記載のモータ。
  7. 前記カバー部材を、前記固定子に対して着脱可能としている請求項2乃至6の何れかに記載のモータ。
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