JP2009152852A - 画像処理装置、画像処理システム及び画像処理プログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】画像処理装置の記憶手段は、データが表現された情報画像を複数含む基準画像の前記情報画像の数を記憶し、画像受付手段は、前記情報画像を含む画像を受け付け、検出手段は、前記画像受付手段によって受け付けられた画像から情報画像を検出し、制御手段は、前記検出手段により検出された情報画像の数と前記記憶手段に記憶されている情報画像の数に基づき、前記画像の複写動作に関する制御を行う。
【選択図】図1
Description
その複合機は、セキュリティ・ポリシーに従った動作を行う状態であるセキュリティ・ポリシー連携モードでは、読取った画像データから、コードを検出し、検出したコードを復号して埋め込まれている文書IDを検出する。そして、その文書IDに対応するセキュリティ・ポリシーをサーバーに問い合わせ、複写が許可されている場合には複写動作(スキャン動作を含む)を行い、複写が不許可の場合には複写動作を中止するものである。
本願請求項1記載の発明は、データが表現された情報画像を複数含む基準画像の前記情報画像の数を記憶する記憶手段と、前記情報画像を含む画像を受け付ける画像受付手段と、前記画像受付手段によって受け付けられた画像から情報画像を検出する検出手段と、前記検出手段により検出された情報画像の数と前記記憶手段に記憶されている情報画像の数に基づき、前記画像の複写動作に関する制御を行う制御手段を具備することを特徴とする画像処理装置である。
図1は、本実施の形態の構成例についての概念的なモジュール構成図を示している。
なお、モジュールとは、一般的に論理的に分離可能なソフトウェア(コンピュータ・プログラム)、ハードウェア等の部品を指す。したがって、本実施の形態におけるモジュールはコンピュータ・プログラムにおけるモジュールのことだけでなく、ハードウェア構成におけるモジュールも指す。それゆえ、本実施の形態は、コンピュータ・プログラム、システム及び方法の説明をも兼ねている。ただし、説明の都合上、「記憶する」、「記憶させる」、これらと同等の文言を用いるが、これらの文言は、実施の形態がコンピュータ・プログラムの場合は、記憶装置に記憶させる、又は記憶装置に記憶させるように制御するの意である。また、モジュールは機能にほぼ一対一に対応しているが、実装においては、1モジュールを1プログラムで構成してもよいし、複数モジュールを1プログラムで構成してもよく、逆に1モジュールを複数プログラムで構成してもよい。また、複数モジュールは1コンピュータによって実行されてもよいし、分散又は並列環境におけるコンピュータによって1モジュールが複数コンピュータで実行されてもよい。なお、1つのモジュールに他のモジュールが含まれていてもよい。また、以下、「接続」とは物理的な接続の他、論理的な接続(データの授受、指示、データ間の参照関係等)を含む。
また、システム又は装置とは、複数のコンピュータ、ハードウェア、装置等がネットワーク(一対一対応の通信接続を含む)等の通信手段で接続されて構成されるほか、1つのコンピュータ、ハードウェア、装置等によって実現される場合も含まれる。「装置」と「システム」とは、互いに同義の用語として用いる。
「情報画像」とは、データを表現した画像であり、光学的に読み取ることによりそのデータを読み取れるものである。本実施の形態では、コードと称しており、図3〜5等を用いて説明する。コードには文書識別情報(文書ID:IDentification number)等が表現されている。
また、「管理」という用語を用いるが、これは文脈に応じて、制御する、マネジメントする、制御又はマネジメントするためのデータを記憶するの意で用い、その役割又は動作を指す。
また、「所定」という用語は、予め定められた又はそれ以前の状況に応じて定められたの意で用いる。
画像読取り装置150は画像処理装置110内のパターン検出モジュール115とスキャン画像処理モジュール117に接続されており、文書媒体を光学的に読み取ることによって画像データ(例えば、1画素がRGB(Red、Green、Blue)で表されているデータ)を取得し、パターン検出モジュール115、スキャン画像処理モジュール117へ渡す。例えば、スキャナによって画像を入力すること、ファックスによって通信回線を介して外部機器から画像を入力すること等がある。文書媒体には、文書IDを表現しているコードが印刷されているものを含み、もちろんのことながらその画像データにはそのコードの画像が含まれている。1つの画像に含まれているコードは複数であり、そのコード間が所定距離で配置されているものもある。
スキャン画像処理モジュール117は、画像読取り装置150、スキャン画像バッファ118と接続されており、画像読取り装置150によって読み取られた画像を受け取り、その画像に対して画像形成装置160で画像を形成するのに適したものとするための画像処理を行う。例えば、色空間の変換(RGBからCMYKへの変換)、ノイズ除去、画像の拡大・縮小処理等がある。そして、画像処理した画像をスキャン画像バッファ118へ記憶させる。
スキャン画像バッファ118は、スキャン画像処理モジュール117、画像合成モジュール121と接続されており、スキャン画像処理モジュール117によって画像処理された画像を一時的に記憶して、画像合成モジュール121からアクセスされたときに記憶している画像を渡す。
ネットワークI/Fモジュール113は、制御モジュール111、ネットワーク170と接続されており、制御モジュール111からの送受信指示を受け取り、ネットワーク170を介して他の装置へ送信する。又はネットワーク170を介して送信されてきたデータ等を受信し、制御モジュール111へ渡すものである。
複写禁止コード検出モジュール114は、パターン検出モジュール115、制御モジュール111と接続されており、パターン検出モジュール115によって検出されたパターンデータを受け取り、そのパターンデータ内に複写禁止コードを検出する。より具体的には、図7を用いて説明する。
パターンデータバッファ116は、パターン検出モジュール115、制御モジュール111と接続されており、パターン検出モジュール115によって検出されたパターンデータを一時的に記憶して、制御モジュール111からアクセスされたときに記憶しているパターンデータを渡す。
背景画像バッファ120は、制御モジュール111、画像合成モジュール121と接続されており、制御モジュール111によって生成された背景画像を一時的に記憶して、画像合成モジュール121からアクセスされたときに記憶している背景画像を渡す。
なお、バッファとあるのは、メモリでもよく、またハードディスクであってもよい。
さらに、検出されたコードの数が、記憶モジュールに記憶されているコードの数よりも多い場合に、前記画像の複写を禁止するように制御してもよい。
また、記憶モジュールは、更に前記基準画像に含まれる複数のコード間の距離を更に記憶しておき、制御モジュール111は、検出されたコードの数が、記憶モジュールに記憶されているコードの数と同数であって、該検出されたコード間の距離が、記憶モジュールに記憶されている距離よりも離れていない場合に、前記画像の複写を禁止するように制御してもよい。
また、コードで表現されているデータは文書IDを含み、前記記憶モジュールは、更に文書IDの数を記憶しておき、検出されたコードから文書IDを復号し、制御モジュール111は、復号された文書IDの数が、記憶モジュールに記憶されている文書IDの数よりも多い場合に、前記画像の複写を禁止するように制御してもよい。
また、コードで表現されているデータは文書IDを含み、検出されたコードから文書IDを復号し、制御モジュール111は、復号された文書IDに異なるものが含まれていた場合に、前記画像の複写を禁止するように制御してもよい。
また、制御モジュール111は、画像読取り装置150によって受け付けられた画像内の複数のコードを復号することによって文書IDを抽出し、該復号した文書IDをセキュリティポリシーサーバー210に送信し、セキュリティポリシーサーバー210から文書IDに対応するセキュリティ情報(そのユーザーに対応した、その文書の複製許可又は不許可)を受信し、セキュリティ情報の1つ以上が複写不許可である場合、前記画像の複写を禁止するように制御してもよい。
複合機200、セキュリティポリシーサーバー210、クライアントPC220、ログ管理サーバー230は、ネットワーク170を介してそれぞれ接続されている。
複合機200は、図1に示した画像読取り装置150、画像処理装置110、画像形成装置160を含んでいる。
セキュリティポリシーサーバー210は、文書毎に設定されたセキュリティ・ポリシーを管理するものである。具体的には、文書毎に文書に対応する文書ID、利用者又はグループ(1人以上の利用者からなる集団であり、その集団を利用者と同等に扱える)毎の文書に対する権限を対応付けて管理している。また、文書の用紙サイズ等を対応付けて管理するようにしてもよい。また、複合機200と連携してセキュリティ・ポリシーにしたがった運用を行う。
クライアントPC220は、利用者によって操作され、クライアントPC220に組み込まれているプリンタドライバ等を利用して、文書作成アプリケーション等で作成されたファイル、画像データ等の印刷要求を複合機200に対して行う。
ログ管理サーバー230は、文書毎に対応付けて印刷等の操作ログ等を管理するものである。
(1)利用者は、クライアントPC220を用いて、文書を開き、プリンタ(複合機200)を選択してプリント指示をする。その際に、ドライバ画面等から、セキュリティ・ポリシー(どの利用者やグループに、複写操作を許可するか)を設定する。
(2)ドライバが、指定されたポリシーとユーザーIDをセキュリティポリシーサーバー210へ登録し、セキュリティポリシーサーバー210が発行する文書IDを取得する。セキュリティポリシーサーバー210は、文書IDと関連付けてポリシー設定(セキュリティ・ポリシー)を格納する。
(3)ドライバは、文書IDを含むコード付加命令を印刷データ(PDL:Page Description Language)に付加して、クライアントPC220へ送信する。
(4)クライアントPC220は、受信した印刷データに基づき、コードの画像を生成し、文書画像に付加して、印刷出力する。
(1)複合機200は、利用者に対してユーザー認証を行う。例えば、ユーザーIDとパスワードを受け付け、その確認、又はICカードなどを用いた認証を行う。
(2)利用者は、複合機200に文書媒体を置き、複写ボタンを押す。
(3)複合機200は、文書媒体を読み取り、読み取った画像中からコードを検出し、コードを復号し、復号データから文書IDを抽出する。
(4)複合機200は、セキュリティポリシーサーバー210と連携してセキュリティ・ポリシーに関する処理を行う。つまり、複合機200は、セキュリティポリシーサーバー210へユーザーID、文書IDを送信し、複写動作が許可されているか否かを問い合わせる。許可されていれば、読み込んだ画像を出力する。不許可であれば、複写動作を中止する。
また、前述のプリント動作や複写動作の履歴を、ログ管理サーバー230に蓄積するようにシステムを構成してもよい。
また、複合機200は、セキュリティポリシーサーバー210又はログ管理サーバー230の機能を有するようにしてもよい。すなわち、複合機200は基準画像におけるコードの数、コード間の距離、複写動作が許可されている文書ID等を記憶しておき、複合機200が単独で、画像の複写動作を制御するようにしてもよい。
画像300は、デジタルコード311、デジタルコード312、複写禁止コード321、複写禁止コード322を有している。つまり、デジタルコードと複写禁止コードの2種類が付されている。また、デジタルコードは、1個でもよいが、複数であってもよい。複数ある場合は、その配置関係(デジタルコードが所定距離以上離れていること等)を予め定めておく。例えば、図3に示すように、画像300の上下に2個配置するようにしてもよい。文書媒体が2枚重なった場合に、それぞれの文書媒体のデジタルコード間の距離は、所定距離よりも短くなってしまう場合が多いので、その用紙サイズにおいて距離が最も長くなるように配置するのがよい。
1枚目の文書媒体410は、A3サイズでありその利用者は複写権限がある。その利用者には複写権限があることをデジタルコード411、デジタルコード412は表現している。
2枚目の文書媒体420は、A4サイズでありその利用者には複写権限がない。その利用者には複写権限がないことをデジタルコード421、デジタルコード422は表現している。
そして、文書媒体410、文書媒体420を複写する場合に、図4(a)に示すように文書媒体410と文書媒体420が重なってしまうことが発生し得る。
つまり、図4(a)に示す状態で複写動作が行われた場合、その画像430は図4(b)に示すように、デジタルコード431、デジタルコード432、デジタルコード433、デジタルコード434を有していることになる。この場合に、最初に発見されたデジタルコードのセキュリティ・ポリシーにしたがって、複写動作が判定されると、画像430のデジタルコード431によって判定されてしまい、複写動作が許可となり、文書媒体420の内容までも複写されてしまうことになる。
また、図4(c)、(d)に示す状態で複写動作が行われること、つまり文書媒体440に対して斜めに文書媒体450が2枚重ねで読み込まれる場合(図4(c))、又は文書媒体460に対して文書媒体470の一部が折りたたまれた状態で読み込まれる場合(図4(d))もあり得る。このような場合に、一方の文書に対して複写権限はあるが、他方にはない利用者が複写しようとしたとき、2枚とも複写してしまうことはセキュリティ上問題となる。
デジタルコードは、縦棒(ビット値1)、横棒(ビット値0)の2種類のパターンの配列で構成される。これによって、複写権限に関する属性データ(例えば、文書ID、ユーザーID等であり、複写権限をセキュリティポリシーサーバー210へ問い合わせるためのデータ)を表現する。
複写禁止コードは、右斜め斜線(/)のみで構成される第1複写禁止コードと、左斜め斜線(\)のみで構成される第2複写禁止コード、の2種類がある。複写禁止の場合には、必ず2種類の複写禁止コードを付加するようになっている。図3の複写禁止コード321は、図5(b)、(c)に示す2種類の複写禁止コードを複数個連結して配置されている例を示す。
画像中からデジタルコードと複写禁止コードとを区別して検出するために、デジタルコードを構成しているコードパターン(縦棒、横棒)は複写禁止コードのコードパターン(右斜め斜線、左斜め斜線)とは異なる。
パターン検出モジュール115は、2値化処理モジュール610、ノイズ除去処理モジュール620、パターンマッチングモジュール630を有しており、読み取った画像データ(スキャン画像)から、コードを構成する微小なコードパターンを検出する。そして、検出結果(パターンデータ)が、パターンデータバッファ116へ出力され格納される。
2値化処理モジュール610は、ノイズ除去処理モジュール620と接続されており、画像読取り装置150によって読み取られた画像を2値化処理する。2値化画像をノイズ除去処理モジュール620へ渡す。
ノイズ除去処理モジュール620は、2値化処理モジュール610、パターンマッチングモジュール630と接続されており、2値化処理モジュール610から2値化画像を受け取り、ノイズ除去を行う。そして、ノイズ除去した画像をパターンマッチングモジュール630へ渡す。
パターンマッチングモジュール630は、ノイズ除去処理モジュール620と接続されており、ノイズ除去処理モジュール620により2値化されノイズ除去された画像の各画素に対して、4種類のパターンテンプレート(パターン番号0:左斜め斜線、パターン番号1:右斜め斜線、パターン番号2:縦棒、パターン番号3:横棒、図9参照)を当てはめてパターンマッチングを行う。そしてマッチングしたパターンテンプレートに対応するパターン番号及び検出された位置座標を、パターンデータとして出力する。
複写禁止コード検出モジュール114は、ブロック化処理モジュール710、個数算出モジュール720、比率算出モジュール730、判定処理モジュール740を有しており、パターン検出モジュール115から出力されるパターンデータを入力し、複写禁止情報の検出結果を出力する。
ブロック化処理モジュール710は、個数算出モジュール720と接続されており、パターンデータを入力し、そのパターンデータを図5に示したコードよりも小さいブロックとする。ブロック化したパターンデータを個数算出モジュール720へ渡す。
個数算出モジュール720は、ブロック化処理モジュール710、比率算出モジュール730、判定処理モジュール740と接続されている。ブロック化処理モジュール710からブロック化されたパターンデータを受け取り、各ブロック毎に、パターン個数N(ブロック内のパターンデータ個数)を算出する。そして、パターン個数Nを比率算出モジュール730、判定処理モジュール740へ渡す。
判定処理モジュール740は、個数算出モジュール720、比率算出モジュール730と接続されており、個数算出モジュール720からパターン個数N、比率算出モジュール730からパターンビット値比率Rを受け取り、複写禁止情報を検出する。つまり、ブロック内のパターン個数と比率をそれぞれ所定の閾値TH1、TH2(例えば0.95)と比較することで、当該ブロックが複写禁止コードに含まれるブロックであるか否かを判定する。
より具体的には、次のように判定する。
(1)N>TH1 かつ R>TH2 であるならば、第1複写禁止ブロックと判定する。
(2)N>TH1 かつ R>1.0−TH2 であるならば、第2複写禁止ブロックと判定する。
そして、第1の複写禁止ブロック、第2の複写禁止ブロックと判定されたブロックの個数をそれぞれカウントし、両方のカウント値がそれぞれ閾値TH3を越えたら、複写禁止コードを含む画像であると判定し、判定結果を制御モジュール111へ渡す。
ステップS1002では、制御モジュール111が、ネットワーク170、ネットワークI/Fモジュール113を介してクライアントPC220から送信されてきた印刷データを受信する。
ステップS1004では、制御モジュール111が、受信したデータのヘッダー(制御用情報)を点検する。
ステップS1006では、そのヘッダー内に付加情報(文書IDを含むコード付加命令を含む)があるか否かを判定する。ある場合はステップS1008へ進み、それ以外の場合はステップS1010へ進む。
ステップS1008では、制御モジュール111が、付加情報に基づいて背景画像を生成し、その背景画像を背景画像バッファ120に格納する。詳細について図11に示すフローチャートを用いて説明する。
ステップS1012では、制御モジュール111が、画像形成装置160に対して画像の出力を指示する。画像形成装置160は出力準備を行って待機状態となる。
ステップS1014では、画像合成モジュール121が、文書画像バッファ119、背景画像バッファ120にアクセスし、両者の画像を合成して画像形成装置160へ渡し、画像形成装置160は印刷を行う。
ステップS1016では、制御モジュール111が、ネットワークI/Fモジュール113、ネットワーク170を介して、ログ管理サーバー230へ印刷された文書ID、印刷指示した利用者を示すユーザーID、その日時、セキュリティ・ポリシー等を送信し、ログ管理サーバー230はログとして記憶する。
ステップS1102では、制御モジュール111が、ステップS1002で受信した印刷データ内の付加情報を、複写禁止情報、文書ID情報に分割する。
ステップS1104では、制御モジュール111が、背景画像として、図3に示すように画像上下の領域に複写禁止コード、デジタルコードを生成する。
ステップS1106では、制御モジュール111が、生成した背景画像を背景画像バッファ120へ格納する。
ステップS1202では、制御モジュール111が、画像処理装置110を用いる利用者をユーザー認証する。
ステップS1204では、利用者の複写操作に応じて、画像読取り装置150が文書媒体を読み込む。
ステップS1206では、ステップS1204で読み取った画像に対して、パターン検出モジュール115、複写禁止コード検出モジュール114による処理を行い、複写禁止コードを検出する。
ステップS1208で複写禁止コードを検出した場合はステップS1210へ進み、それ以外の場合はステップS1218へ進む。
ステップS1210では、制御モジュール111が、パターンデータバッファ116にアクセスしてパターンデータを取り出す。
ステップS1212では、制御モジュール111が、その文書について複写が許可されているか否かを判定する。判定処理の詳細について図13〜17に示すフローチャートを用いて説明する。
ステップS1214では、ステップS1212での判定結果で複写が許可されている場合はステップS1218へ進み、それ以外の場合はステップS1216へ進む。
ステップS1216では、その利用者にその文書の複写は許可されていない場合であるので、制御モジュール111は複写処理を中止する。また、その旨を画像処理装置110のパネルにコントロールパネルモジュール112を介して提示するようにしてもよい。
ステップS1218では、制御モジュール111が、スキャン画像バッファ118からスキャン画像を画像合成モジュール121を介して画像形成装置160へ渡し、複写動作を行う。
ステップS1220では、制御モジュール111が、ネットワークI/Fモジュール113、ネットワーク170を介して、ログ管理サーバー230へ複写された文書ID、複写指示した利用者を示すユーザーID、その日時、複写されたか否か等を送信し、ログ管理サーバー230はログとして記憶する。
図13は、画像処理装置110の制御モジュール111による複写許可判定処理の第1の例を示すフローチャートである。本処理は、スキャン画像に含まれるデジタルコードの個数によって、文書媒体が複数枚重なっているか否かを判定するものである。
デジタルコードの個数の検出手順((1)〜(5))は以下の通りである。
(1)1ページ分のスキャン画像をブロックに分割する。
(2)各ブロック内の、パターン番号2又はパターン番号3の個数N2及び全パターン個数(パターン番号1から4)に占めるパターン番号2またはパターン番号3の個数の比率R2を求める。
(3)N2>TH4 かつ R2>TH5 であれば、デジタルコードに含まれるブロックと判定する。なお、TH4、TH5は所定の閾値である。
(4)デジタルコードに含まれるブロックが隣接している場合、同一のデジタルコードと判定し、デジタルコードブロック塊として結合する。
(5)スキャン画像1ページに含まれるデジタルコードブロック塊の個数を算出する。この個数がスキャン画像内のデジタルコードの個数である。
ステップS1306では、ステップS1302で検出したデジタルコードを復号する。
ステップS1308では、ステップS1306での復号は成功したか否かを判定する。復号が成功した場合はステップS1310へ進み、それ以外の場合はステップS1316へ進む。
ステップS1312では、セキュリティポリシーサーバー210へステップS1310で抽出した文書ID、ステップS1202で認証されたユーザーIDを送信し、複写の許可/不許可を問い合わせ、その結果を得る。
ステップS1314では、セキュリティポリシーサーバー210からの回答が複写許可か否かを判定する。複写許可である場合はステップS1318へ進み、それ以外の場合はステップS1316へ進む。
ステップS1316では、複写不許可と判定する。
ステップS1318では、複写許可と判定する。
ステップS1402では、制御モジュール111が、パターンデータバッファ116内に格納されているパターンデータ800の個数を検出する。
ステップS1404では、個数と所定の閾値とを比較する。個数が閾値よりも多い場合はステップS1420へ進み、それ以外の場合はステップS1406へ進む。ここでの閾値は、1枚の画像内に含まれるべきコードパターンの数である。
ステップS1406では、パターンデータを検出する。
ステップS1408では、ステップS1406で検出したパターンデータ内のデジタルコードを復号する。
ステップS1412では、復号したデジタルコード内に表現されている文書IDを抽出する。
ステップS1414では、セキュリティポリシーサーバー210へステップS1412で抽出した文書ID、ステップS1202で認証されたユーザーIDを送信し、複写の許可/不許可を問い合わせ、その結果を得る。
ステップS1416では、セキュリティポリシーサーバー210からの回答が複写許可か否かを判定する。複写許可である場合はステップS1418へ進み、それ以外の場合はステップS1420へ進む。
ステップS1418では、複写許可と判定する。
ステップS1420では、複写不許可と判定する。
デジタルコードの位置の検出手順((1)〜(5))は以下の通りである。
(1)1ページ分のスキャン画像をブロックに分割する。
(2)各ブロック内の、パターン番号2又はパターン番号3の個数N2及び全パターン個数(パターン番号1から4)に占めるパターン番号2またはパターン番号3の個数の比率R2を求める。
(3)N2>TH4 かつ R2>TH5 であれば、デジタルコードに含まれるブロックと判定する。なお、TH4、TH5は所定の閾値である。
(4)デジタルコードに含まれるブロックが隣接している場合、同一のデジタルコードと判定し、デジタルコードブロック塊として結合する。
(5)スキャン画像1ページに含まれるデジタルコードブロック塊の位置座標及び個数を算出する。この位置座標及び個数がスキャン画像内のデジタルコードの位置座標及び個数である。
ステップS1506では、検出された2個のデジタルコード間の距離を計算する。
ステップS1508では、ステップS1506で計算された距離に応じて、デジタルコードは所定値以上離れているか否かを判定する。所定値以上離れている場合はステップS1510へ、それ以外の場合はステップS1520へ進む。
ステップS1512では、ステップS1510での復号は成功したか否かを判定する。復号が成功した場合はステップS1514へ進み、それ以外の場合はステップS1520へ進む。
ステップS1514では、復号したデジタルコード内に表現されている文書IDを抽出する。
ステップS1516では、セキュリティポリシーサーバー210へステップS1514で抽出した文書ID、ステップS1202で認証されたユーザーIDを送信し、複写の許可/不許可を問い合わせ、その結果を得る。
ステップS1518では、セキュリティポリシーサーバー210からの回答が複写許可か否かを判定する。複写許可である場合はステップS1522へ進み、それ以外の場合はステップS1520へ進む。
ステップS1520では、複写不許可と判定する。
ステップS1522では、複写許可と判定する。
ステップS1602では、画像読取り装置150によって読み取られたスキャン画像内のデジタルコードを検出する。
ステップS1604では、ステップS1602で検出した全てのデジタルコードを復号する。
ステップS1606では、ステップS1604での復号は成功したか否かを判定する。復号が成功した場合はステップS1608へ進み、それ以外の場合はステップS1612へ進む。
ステップS1608では、セキュリティポリシーサーバー210へステップS1604で復号したデジタルコード内の全ての文書ID、ステップS1202で認証されたユーザーIDを送信し、複写の許可/不許可を問い合わせ、その結果を得る。
ステップS1612では、複写不許可と判定する。
ステップS1614では、複写許可と判定する。
他の方法として、検出された全てのデジタルコードに含まれる文書IDを検出し、全ての文書IDが一致するか否かで、複写許可・不許可を判定するようにしてもよい。つまり、全ての文書IDが一致する場合は複写を許可し、文書IDに異なるものが含まれていた場合は複写を不許可(複写禁止)とする。文書IDに異なるものが含まれていた場合とは、いわゆる重走(1回のスキャンで予定外に複数枚を読み取った場合)が行われた場合に発生するものであるからである。
ステップS1704では、ステップS1702で検出した全てのデジタルコードを復号する。
ステップS1706では、ステップS1704での復号は成功したか否かを判定する。復号が成功した場合はステップS1708へ進み、それ以外の場合はステップS1710へ進む。
ステップS1708では、ステップS1704で復号して得た文書IDは全て同じ文書IDであるか否かを判断する。同じである場合はステップS1712へ進み、それ以外の場合はステップS1710へ進む。
ステップS1710では、複写不許可と判定する。
ステップS1712では、複写許可と判定する。
また、前記実施の形態では、文書媒体内のコードの位置を固定としているが、文書媒体の全面にコードを付するようにしてもよい。そして、コードは、不可視又は不可視と同等のものであってもよい。不可視又は不可視と同等のコードとは、肉眼ではそのコードがあることを判別できないコード又はそれに相当するコードのことである。つまり、人に意識されにくいコードである。
「プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、プログラムのインストール、実行、プログラムの流通などのために用いられる、プログラムが記録されたコンピュータで読み取り可能な記録媒体をいう。
なお、記録媒体としては、例えば、デジタル・バーサタイル・ディスク(DVD)であって、DVDフォーラムで策定された規格である「DVD−R、DVD−RW、DVD−RAM等」、DVD+RWで策定された規格である「DVD+R、DVD+RW等」、コンパクトディスク(CD)であって、読出し専用メモリ(CD−ROM)、CDレコーダブル(CD−R)、CDリライタブル(CD−RW)等、光磁気ディスク(MO)、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープ、ハードディスク、読出し専用メモリ(ROM)、電気的消去及び書換可能な読出し専用メモリ(EEPROM)、フラッシュ・メモリ、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)等が含まれる。
そして、前記のプログラム又はその一部は、前記記録媒体に記録して保存や流通等させてもよい。また、通信によって、例えば、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)、メトロポリタン・エリア・ネットワーク(MAN)、ワイド・エリア・ネットワーク(WAN)、インターネット、イントラネット、エクストラネット等に用いられる有線ネットワーク、あるいは無線通信ネットワーク、さらにこれらの組み合わせ等の伝送媒体を用いて伝送させてもよく、また、搬送波に乗せて搬送させてもよい。
さらに、前記のプログラムは、他のプログラムの一部分であってもよく、あるいは別個のプログラムと共に記録媒体に記録されていてもよい。また、複数の記録媒体に分割して
記録されていてもよい。また、圧縮や暗号化など、復元可能であればどのような態様で記録されていてもよい。
111…制御モジュール
112…コントロールパネルモジュール
113…ネットワークI/Fモジュール
114…複写禁止コード検出モジュール
115…パターン検出モジュール
116…パターンデータバッファ
117…スキャン画像処理モジュール
118…スキャン画像バッファ
119…文書画像バッファ
120…背景画像バッファ
121…画像合成モジュール
150…画像読取り装置
160…画像形成装置
170…ネットワーク
200…複合機
210…セキュリティポリシーサーバー
220…クライアントPC
230…ログ管理サーバー
610…2値化処理モジュール
620…ノイズ除去処理モジュール
630…パターンマッチングモジュール
710…ブロック化処理モジュール
720…個数算出モジュール
730…比率算出モジュール
740…判定処理モジュール
Claims (8)
- データが表現された情報画像を複数含む基準画像の前記情報画像の数を記憶する記憶手段と、
前記情報画像を含む画像を受け付ける画像受付手段と、
前記画像受付手段によって受け付けられた画像から情報画像を検出する検出手段と、
前記検出手段により検出された情報画像の数と前記記憶手段に記憶されている情報画像の数に基づき、前記画像の複写動作に関する制御を行う制御手段
を具備することを特徴とする画像処理装置。 - 前記制御手段は、前記検出手段により検出された情報画像の数が、前記記憶手段に記憶されている情報画像の数よりも多い場合に、前記画像の複写を禁止するように制御する
ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。 - 前記記憶手段は、更に前記基準画像に含まれる複数の情報画像間の距離を更に記憶しておき、
前記制御手段は、前記検出手段により検出された情報画像の数が、前記記憶手段に記憶されている情報画像の数と同数であって、該検出された情報画像間の距離が、前記記憶手段に記憶されている距離よりも離れていない場合に、前記画像の複写を禁止するように制御する
ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。 - さらに、前記検出手段により検出された情報画像から文書識別情報を復号する復号手段
を具備し、
前記情報画像で表現されているデータは文書識別情報を含み、前記記憶手段は、更に前記文書識別情報の数を記憶しておき、
前記制御手段は、前記復号手段によって復号された文書識別情報の数が、前記記憶手段に記憶されている文書識別情報の数よりも多い場合に、前記画像の複写を禁止するように制御する
ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。 - さらに、前記検出手段により検出された情報画像から文書識別情報を復号する復号手段
を具備し、
前記情報画像で表現されているデータは文書識別情報を含み、
前記制御手段は、前記復号手段によって復号された文書識別情報に異なるものが含まれていた場合に、前記画像の複写を禁止するように制御する
ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。 - さらに、前記検出手段により検出された情報画像から文書識別情報を復号する復号手段
を具備し、
前記情報画像で表現されているデータは文書識別情報を含み、
前記制御手段は、前記復号手段によって復号された文書識別情報に対応する複写動作に関する情報を取り出し、該取り出した情報の1つ以上が複写不許可である場合に、前記画像の複写を禁止するように制御する
ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。 - データが表現された情報画像を含む画像を受け付ける画像受付手段と、
前記画像受付手段によって受け付けられた画像から情報画像を検出する検出手段と、
前記検出手段により検出された情報画像から文書識別情報を復号する復号手段と、
前記復号手段によって復号された文書識別情報を複写動作情報処理装置に送信し、該複写動作情報処理装置から該文書識別情報に対応する複写動作に関する情報を受信し、該受信した情報の1つ以上が複写不許可である場合に、前記画像の複写を禁止するように制御する制御手段
を有する画像処理装置と、
文書識別情報と該文書識別情報によって特定される文書に関する複写動作に関する情報を対応させて記憶する複写動作情報記憶手段と、
前記画像処理装置より受信した文書識別情報に基づいて、前記複写動作情報記憶手段に記憶されている対応する複写動作に関する情報を送信する複写動作情報送信手段
を有しており、前記画像処理装置と通信回線を介して接続されている複写動作情報処理装置
を具備することを特徴とする画像処理システム。 - コンピュータを、
データが表現された情報画像を複数含む基準画像の前記情報画像の数を記憶する記憶手段と、
前記情報画像を含む画像を受け付ける画像受付手段と、
前記画像受付手段によって受け付けられた画像から情報画像を検出する検出手段と、
前記検出手段により検出された情報画像の数と前記記憶手段に記憶されている情報画像の数に基づき、前記画像の複写動作に関する制御を行う制御手段
として機能させることを特徴とする画像処理プログラム。
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