JP2009149110A - ハイブリッド車およびその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】燃費優先モードが選択されたときの燃費の向上を図る。
【解決手段】エンジンの燃料カットを実行する際に(S120)、エコスイッチ信号ESWがオンとなる燃費優先モードが選択されているときには(S210)、燃料カットにより駆動軸としてのリングギヤ軸に作用するトルクショックを抑制するためのトルクとしてモータMG2が電力消費を伴って力行駆動する方向の補正トルクTfcを出力しないようにする(S140,S170)。これにより、燃費優先モードが選択されたときの燃費の向上を図ることができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、ハイブリッド車およびその制御方法に関し、詳しくは、内燃機関と、動力を入出力可能な発電機と、車軸に連結された駆動軸と内燃機関の出力軸と発電機の回転軸とに3つの回転要素が接続された遊星歯車機構と、駆動軸に動力を入出力可能な電動機と、発電機および電動機と電力のやり取りが可能な蓄電手段と、を備えるハイブリッド車およびその制御方法に関する。
従来、この種のハイブリッド車としては、エンジンと、エンジンの出力軸と駆動軸とにそれぞれキャリアとリングギヤとが接続されたプラネタリギヤと、プラネタリギヤのサンギヤに接続された第1モータと、駆動軸に接続された第2モータと、第1モータおよび第2モータに接続されたバッテリとを備えるハイブリッド車が提案されている(特許文献1参照)。このハイブリッド車では、エンジンへの燃料噴射を停止するときに、エンジンの回転数に基づく山形トルクを第2モータから出力することにより、駆動軸に生じ得るトルクショックを打ち消すものとしている。
特開平10−248114号公報
上述のハイブリッド車では、車両の運転モードとして燃費を優先する燃費優先モードを選択可能なものがあるが、燃費優先モードが選択されているときに、燃料カットに伴う駆動軸のトルクショックを抑制するためのトルクを第2モータから出力すると、そのトルクによるエネルギ分だけ燃費が悪化する場合がある。このため、燃費優先モードでは更なる燃費の向上が望まれる。
本発明のハイブリッド車およびその制御方法は、燃費優先モードが選択されたときの燃費の向上を図ることを主目的とする。
本発明のハイブリッド車およびその制御方法は、少なくとも上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明のハイブリッド車は、
内燃機関と、動力を入出力可能な発電機と、車軸に連結された駆動軸と前記内燃機関の出力軸と前記発電機の回転軸とに3つの回転要素が接続された遊星歯車機構と、前記駆動軸に動力を入出力可能な電動機と、前記発電機および前記電動機と電力のやり取りが可能な蓄電手段と、を備えるハイブリッド車であって、
燃費を優先する燃費優先モードを選択可能な燃費優先モード選択手段と、
走行に要求される要求駆動力を設定する要求駆動力設定手段と、
前記内燃機関の運転を伴って走行している最中に前記内燃機関の燃料カットが指示されたとき、前記燃費優先モードが選択されていないときには前記内燃機関の燃料カットに伴う前記駆動軸のトルクショックを抑制するための所定の補正トルクと前記設定された要求駆動力に基づく前記電動機から出力すべき電動機トルクとの和のトルクが前記電動機から出力されると共に前記内燃機関の燃料カットを伴って前記設定された要求駆動力により走行するよう前記内燃機関と前記発電機と前記電動機とを制御し、前記燃費優先モードが選択されているときには前記所定の補正トルクより小さいトルクと前記電動機トルクとの和のトルクが前記電動機から出力されると共に前記内燃機関の燃料カットを伴って前記設定された要求駆動力により走行するよう前記内燃機関と前記発電機と前記電動機とを制御する制御手段と、
を備えることを要旨とする。
この本発明のハイブリッド車では、内燃機関の運転を伴って走行している最中に内燃機関の燃料カットが指示されたとき、燃費を優先する燃費優先モードが選択されていないときには内燃機関の燃料カットに伴う駆動軸のトルクショックを抑制するための所定の補正トルクと走行に要求される要求駆動力に基づく電動機から出力すべき電動機トルクとの和のトルクが電動機から出力されると共に内燃機関の燃料カットを伴って要求駆動力により走行するよう内燃機関と発電機と電動機とを制御し、燃費優先モードが選択されているときには所定の補正トルクより小さいトルクと電動機トルクとの和のトルクが電動機から出力されると共に内燃機関の燃料カットを伴って要求駆動力により走行するよう内燃機関と発電機と電動機とを制御する。これにより、燃費優先モードが選択されたときの燃費の向上を図ることができる。ここで、「所定の補正トルク」としては、前記電動機により電力を消費する方向のトルクなどが含まれる。
こうした本発明のハイブリッド車において、前記制御手段は、前記燃費優先モードが選択されているときには前記電動機トルクのみが前記電動機から出力されるよう該電動機を制御する手段であるものとすることもできる。こうすれば、電動機からは所定の補正トルクが出力されないから、燃費優先モードが選択されたときの更なる燃費の向上を図ることができる。
また、本発明のハイブリッド車において、前記制御手段は、前記内燃機関が該内燃機関の目標回転数で運転されるよう前記発電機から出力すべき発電機トルクを設定し、該設定した発電機トルクと前記設定された要求駆動力とに基づいて前記電動機トルクを設定する手段であるものとすることもできる。こうすれば、要求駆動力により走行するのをより確実に行なうことができる。
本発明のハイブリッド車の制御方法は、
内燃機関と、動力を入出力可能な発電機と、車軸に連結された駆動軸と前記内燃機関の出力軸と前記発電機の回転軸とに3つの回転要素が接続された遊星歯車機構と、前記駆動軸に動力を入出力可能な電動機と、前記発電機および前記電動機と電力のやり取りが可能な蓄電手段と、を備えるハイブリッド車の制御方法であって、
前記内燃機関の運転を伴って走行している最中に前記内燃機関の燃料カットが指示されたとき、燃費を優先する燃費優先モードが選択されていないときには前記内燃機関の燃料カットに伴う前記駆動軸のトルクショックを抑制するための所定の補正トルクと走行に要求される要求駆動力に基づく前記電動機から出力すべき電動機トルクとの和のトルクが前記電動機から出力されると共に前記内燃機関の燃料カットを伴って前記要求駆動力により走行するよう前記内燃機関と前記発電機と前記電動機とを制御し、前記燃費優先モードが選択されているときには前記所定の補正トルクより小さいトルクと前記電動機トルクとの和のトルクが前記電動機から出力されると共に前記内燃機関の燃料カットを伴って前記要求駆動力により走行するよう前記内燃機関と前記発電機と前記電動機とを制御する、
ことを特徴とする。
この本発明のハイブリッド車の制御方法では、内燃機関の運転を伴って走行している最中に内燃機関の燃料カットが指示されたとき、燃費を優先する燃費優先モードが選択されていないときには内燃機関の燃料カットに伴う駆動軸のトルクショックを抑制するための所定の補正トルクと走行に要求される要求駆動力に基づく電動機から出力すべき電動機トルクとの和のトルクが電動機から出力されると共に内燃機関の燃料カットを伴って要求駆動力により走行するよう内燃機関と発電機と電動機とを制御し、燃費優先モードが選択されているときには所定の補正トルクより小さいトルクと電動機トルクとの和のトルクが電動機から出力されると共に内燃機関の燃料カットを伴って要求駆動力により走行するよう内燃機関と発電機と電動機とを制御する。これにより、燃費優先モードが選択されたときの燃費の向上を図ることができる。ここで、「所定の補正トルク」としては、前記電動機により電力を消費する方向のトルクなどが含まれる。
次に、本発明を実施するための最良の形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例としてのハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。実施例のハイブリッド自動車20は、図示するように、エンジン22と、エンジン22の出力軸としてのクランクシャフト26にダンパ28を介して接続された3軸式の動力分配統合機構30と、動力分配統合機構30に接続された発電可能なモータMG1と、動力分配統合機構30に接続された駆動軸としてのリングギヤ軸32aに取り付けられた減速ギヤ35と、この減速ギヤ35に接続されたモータMG2と、車両全体をコントロールするハイブリッド用電子制御ユニット70とを備える。
エンジン22は、ガソリンまたは軽油などの炭化水素系の燃料により動力を出力する内
燃機関であり、エンジン22の運転状態を検出する各種センサから信号を入力するエンジン用電子制御ユニット(以下、エンジンECUという)24により燃料噴射制御や点火制御,吸入空気量調節制御などの運転制御を受けている。エンジンECU24は、ハイブリッド用電子制御ユニット70と通信しており、ハイブリッド用電子制御ユニット70からの制御信号によりエンジン22を運転制御すると共に必要に応じてエンジン22の運転状態に関するデータをハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。なお、エンジンECU24は、クランクシャフト26に取り付けられた図示しないクランクポジションセンサからの信号に基づいてクランクシャフト26の回転数、即ちエンジン22の回転数Neも演算している。
動力分配統合機構30は、外歯歯車のサンギヤ31と、このサンギヤ31と同心円上に配置された内歯歯車のリングギヤ32と、サンギヤ31に噛合すると共にリングギヤ32に噛合する複数のピニオンギヤ33と、複数のピニオンギヤ33を自転かつ公転自在に保持するキャリア34とを備え、サンギヤ31とリングギヤ32とキャリア34とを回転要素として差動作用を行なう遊星歯車機構として構成されている。動力分配統合機構30は、キャリア34にはエンジン22のクランクシャフト26が、サンギヤ31にはモータMG1が、リングギヤ32にはリングギヤ軸32aを介して減速ギヤ35がそれぞれ連結されており、モータMG1が発電機として機能するときにはキャリア34から入力されるエンジン22からの動力をサンギヤ31側とリングギヤ32側にそのギヤ比に応じて分配し、モータMG1が電動機として機能するときにはキャリア34から入力されるエンジン22からの動力とサンギヤ31から入力されるモータMG1からの動力を統合してリングギヤ32側に出力する。リングギヤ32に出力された動力は、リングギヤ軸32aからギヤ機構60およびデファレンシャルギヤ62を介して、最終的には車両の駆動輪63a,63bに出力される。
モータMG1およびモータMG2は、いずれも発電機として駆動することができると共に電動機として駆動できる周知の同期発電電動機として構成されており、インバータ41,42を介してバッテリ50と電力のやりとりを行なう。インバータ41,42とバッテリ50とを接続する電力ライン54は、各インバータ41,42が共用する正極母線および負極母線として構成されており、モータMG1,MG2のいずれかで発電される電力を他のモータで消費することができるようになっている。したがって、バッテリ50は、モータMG1,MG2のいずれかから生じた電力や不足する電力により充放電されることになる。なお、モータMG1,MG2により電力収支のバランスをとるものとすれば、バッテリ50は充放電されない。モータMG1,MG2は、いずれもモータ用電子制御ユニット(以下、モータECUという)40により駆動制御されている。モータECU40には、モータMG1,MG2を駆動制御するために必要な信号、例えばモータMG1,MG2の回転子の回転位置を検出する回転位置検出センサ43,44からの信号や図示しない電流センサにより検出されるモータMG1,MG2に印加される相電流などが入力されており、モータECU40からは、インバータ41,42へのスイッチング制御信号が出力されている。モータECU40は、ハイブリッド用電子制御ユニット70と通信しており、ハイブリッド用電子制御ユニット70からの制御信号によってモータMG1,MG2を駆動制御すると共に必要に応じてモータMG1,MG2の運転状態に関するデータをハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。なお、モータECU40は、回転位置検出センサ43,44からの信号に基づいてモータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2も演算している。
バッテリ50は、バッテリ用電子制御ユニット(以下、バッテリECUという)52によって管理されている。バッテリECU52には、バッテリ50を管理するのに必要な信号、例えば、バッテリ50の端子間に設置された図示しない電圧センサからの端子間電圧,バッテリ50の出力端子に接続された電力ライン54に取り付けられた図示しない電流センサからの充放電電流,バッテリ50に取り付けられた温度センサ51からの電池温度Tbなどが入力されており、必要に応じてバッテリ50の状態に関するデータを通信によりハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。また、バッテリECU52は、バッテリ50を管理するために電流センサにより検出された充放電電流の積算値に基づいて残容量(SOC)を演算したり、演算した残容量(SOC)と電池温度Tbとに基づいてバッテリ50を充放電してもよい最大許容電力である入出力制限Win,Woutを演算している。なお、バッテリ50の入出力制限Win,Woutは、電池温度Tbに基づいて入出力制限Win,Woutの基本値を設定し、バッテリ50の残容量(SOC)に基づいて出力制限用補正係数と入力制限用補正係数とを設定し、設定した入出力制限Win,Woutの基本値に補正係数を乗じることにより設定することができる。
ハイブリッド用電子制御ユニット70は、CPU72を中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPU72の他に処理プログラムを記憶するROM74と、データを一時的に記憶するRAM76と、図示しない入出力ポートおよび通信ポートとを備える。ハイブリッド用電子制御ユニット70には、イグニッションスイッチ80からのイグニッション信号,シフトレバー81の操作位置を検出するシフトポジションセンサ82からのシフトポジションSP,アクセルペダル83の踏み込み量を検出するアクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Acc,ブレーキペダル85の踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサ86からのブレーキペダルポジションBP,車速センサ88からの車速V,車両の燃費を優先する旨を指示するエコスイッチ89からのエコスイッチ信号ESWなどが入力ポートを介して入力されている。ハイブリッド用電子制御ユニット70は、前述したように、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52と通信ポートを介して接続されており、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52と各種制御信号やデータのやりとりを行なっている。
こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20は、運転者によるアクセルペダル83の踏み込み量に対応するアクセル開度Accと車速Vとに基づいて駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力すべき要求トルクを計算し、この要求トルクに対応する要求動力がリングギヤ軸32aに出力されるように、エンジン22とモータMG1とモータMG2とが運転制御される。エンジン22とモータMG1とモータMG2の運転制御としては、要求動力に見合う動力がエンジン22から出力されるようにエンジン22を運転制御すると共にエンジン22から出力される動力のすべてが動力分配統合機構30とモータMG1とモータMG2とによってトルク変換されてリングギヤ軸32aに出力されるようモータMG1およびモータMG2を駆動制御するトルク変換運転モードや要求動力とバッテリ50の充放電に必要な電力との和に見合う動力がエンジン22から出力されるようにエンジン22を運転制御すると共にバッテリ50の充放電を伴ってエンジン22から出力される動力の全部またはその一部が動力分配統合機構30とモータMG1とモータMG2とによるトルク変換を伴って要求動力がリングギヤ軸32aに出力されるようモータMG1およびモータMG2を駆動制御する充放電運転モード、エンジン22の運転を停止してモータMG2からの要求動力に見合う動力をリングギヤ軸32aに出力するよう運転制御するモータ運転モードなどがある。
次に、こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20の動作、特にエンジン22の運転中に燃料カットする際の動作について説明する。図2はハイブリッド用電子制御ユニット70により実行される駆動制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、エンジン22の運転中に所定時間毎(例えば数msec毎)に繰り返し実行される。
駆動制御ルーチンが実行されると、ハイブリッド用電子制御ユニット70のCPU72は、まず、アクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Accや車速センサ88からの車速V,エコスイッチ89からのエコスイッチ信号ESW,エンジン22の回転数Ne,モータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2,バッテリ50の入出力制限Win,Woutなど制御に必要なデータを入力する処理を実行する(ステップS100)。ここで、エンジン22の回転数Neはクランクポジションセンサからの信号に基づいて演算されたものをエンジンECU24から通信により入力するものとした。また、モータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2は、回転位置検出センサ43,44により検出されたモータMG1,MG2の回転子の回転位置に基づいて演算されたものをモータECU40から通信により入力するものとした。さらに、バッテリ50の入出力制限Win,Woutは、バッテリ50の電池温度Tbとバッテリ50の残容量(SOC)とに基づいて設定されたものをバッテリECU52から通信により入力するものとした。
こうしてデータを入力すると、入力したアクセル開度Accと車速Vとに基づいて車両に要求されるトルクとして駆動輪63a,63bに連結された駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力すべき要求トルクTr*とエンジン22に要求される要求パワーPe*とを設定する(ステップS110)。要求トルクTr*は、実施例では、アクセル開度Accと車速Vと要求トルクTr*との関係を予め定めて要求トルク設定用マップとしてROM74に記憶しておき、アクセル開度Accと車速Vとが与えられると記憶したマップから対応する要求トルクTr*を導出して設定するものとした。図3に要求トルク設定用マップの一例を示す。要求パワーPe*は、設定した要求トルクTr*にリングギヤ軸32aの回転数Nrを乗じたものとバッテリ50が要求する充放電要求パワーPb*とロスLossとの和として計算することができる。なお、リングギヤ軸32aの回転数Nrは、車速Vに換算係数kを乗じること(Nr=k・V)によって求めたり、モータMG2の回転数Nm2を減速ギヤ35のギヤ比Grで割ること(Nr=Nm2/Gr)によって求めることができる。
続いて、エンジン22の燃料カットを実行するか否かを判定する(ステップS120)。エンジン22の燃料カットは、実施例では、エンジン22の運転中に所定の燃料カット条件が成立したときに燃料カットの指示がなされたものとして実行するものとした。所定の燃料カット条件としては、アクセルオフかつエンジン22の回転数Neが閾値Nref(例えば、1600rpmや1800rpmなど)以上となる条件などを用いることができる。
エンジン22の燃料カットを実行しないと判定されたときには、設定した要求パワーPe*に基づいてエンジン22を運転すべき運転ポイントとしての目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを設定し(ステップS130)、エンジン22の燃料カットにより駆動軸としてのリングギヤ軸32aに作用するトルクショックを抑制するための補正トルクTfcに値0を設定する(ステップS140)。エンジン22の目標回転数Ne*と目標トルクTe*との設定は、エンジン22を効率よく動作させる動作ラインと要求パワーPe*とに基づいて行なわれる。エンジン22の動作ラインの一例と目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを設定する様子を図4に示す。図示するように、目標回転数Ne*と目標トルクTe*は、動作ラインと要求パワーPe*(Ne*×Te*)が一定の曲線との交点により求めることができる。
次に、設定した目標回転数Ne*とリングギヤ軸32aの回転数Nr(Nm2/Gr)と動力分配統合機構30のギヤ比ρとを用いて次式(1)によりモータMG1の目標回転数Nm1*を計算すると共に計算した目標回転数Nm1*と現在の回転数Nm1とに基づいて式(2)によりモータMG1のトルク指令Tm1*を計算する(ステップS150)。ここで、式(1)は、動力分配統合機構30の回転要素に対する力学的な関係式である。動力分配統合機構30の回転要素における回転数とトルクとの力学的な関係を示す共線図を図5に示す。図中、左のS軸はモータMG1の回転数Nm1であるサンギヤ31の回転数を示し、C軸はエンジン22の回転数Neであるキャリア34の回転数を示し、R軸はモータMG2の回転数Nm2を減速ギヤ35のギヤ比Grで除したリングギヤ32の回転数Nrを示す。式(1)は、この共線図を用いれば容易に導くことができる。なお、R軸上の2つの太線矢印は、モータMG1から出力されたトルクTm1がリングギヤ軸32aに作用するトルクと、モータMG2から出力されるトルクTm2が減速ギヤ35を介してリングギヤ軸32aに作用するトルクとを示す。また、式(2)は、モータMG1を目標回転数Nm1*で回転させるためのフィードバック制御における関係式であり、式(2)中、右辺第2項の「k1」は比例項のゲインであり、右辺第3項の「k2」は積分項のゲインである。
Nm1*=Ne*・(1+ρ)/ρ-Nm2/(Gr・ρ) (1)
Tm1*=前回Tm1*+k1(Nm1*-Nm1)+k2∫(Nm1*-Nm1)dt (2)
こうしてモータMG1の目標回転数Nm1*とトルク指令Tm1*とを計算すると、バッテリ50の入出力制限Win,Woutと計算したモータMG1のトルク指令Tm1*に現在のモータMG1の回転数Nm1を乗じて得られるモータMG1の消費電力(発電電力)との偏差をモータMG2の回転数Nm2で割ることによりモータMG2から出力してもよいトルクの上下限としてのトルク制限Tmin,Tmaxを次式(3)および式(4)により計算すると共に(ステップS160)、要求トルクTr*とトルク指令Tm1*と動力分配統合機構30のギヤ比ρとを用いて計算される走行用のトルクと上述の補正トルクTfc(ここでは、値0)との和のトルクとしてのモータMG2から出力すべきトルクの仮の値である仮トルクTm2tmpを式(5)により計算し(ステップS170)、計算したトルク制限Tmin,Tmaxで仮トルクTm2tmpを制限した値としてモータMG2のトルク指令Tm2*を設定する(ステップS180)。ここで、式(5)は、前述した図5の共線図から容易に導き出すことができる。
Tmin=(Win-Tm1*・Nm1)/Nm2 (3)
Tmax=(Wout-Tm1*・Nm1)/Nm2 (4)
Tm2tmp=(Tr*+Tm1*/ρ)/Gr + Tfc (5)
こうしてエンジン22の目標回転数Ne*や目標トルクTe*,モータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*を設定すると、エンジン22の目標回転数Ne*と目標トルクTe*についてはエンジンECU24に、モータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*についてはモータECU40にそれぞれ送信して(ステップS190)、駆動制御ルーチンを終了する。目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを受信したエンジンECU24は、エンジン22が目標回転数Ne*と目標トルクTe*とによって示される運転ポイントで運転されるようにエンジン22における燃料噴射制御や点火制御などの制御を行なう。また、トルク指令Tm1*,Tm2*を受信したモータECU40は、トルク指令Tm1*でモータMG1が駆動されると共にトルク指令Tm2*でモータMG2が駆動されるようインバータ41,42のスイッチング素子のスイッチング制御を行なう。こうした制御により、エンジン22の燃料カットを実行しないときには、バッテリ50の入出力制限Win,Woutの範囲内でエンジン22を効率よく運転して駆動軸としてのリングギヤ軸32aに要求トルクTr*を出力して走行することができる。
ステップS120でエンジン22の燃料カットを実行すると判定されたときには、入力した車速Vに基づいてエンジン22の目標回転数Ne*を設定すると共に燃料カットが行なわれるよう目標トルクTe*に値0を設定し(ステップS200)、入力したエコスイッチ信号ESWのオンオフを判定する(ステップS210)。エンジン22の目標回転数Ne*は、実施例では、アクセルオフにより燃料カットしたエンジン22をモータMG1により強制的に回転させることによりエンジン22のフリクショントルクをリングギヤ軸32aに作用させる、即ちエンジンブレーキを作用させるために設定するものであり、車速Vが大きいほど大きくなる傾向に設定することなどができる。
エンジン22の燃料カットを実行する際に、エコスイッチ信号ESWがオフのときには、車両の燃費を優先する燃費優先モードが選択されていないと判断して、ハイブリッド用電子制御ユニット70の図示しないタイマをスタートしていないときにはスタートし(ステップS220)、エンジン22の回転数Neとタイマをスタートしてからの経過時間tとに基づいて燃料カットによるトルクショックを抑制するための補正トルクTfcを設定し(ステップS230)、設定した目標回転数Ne*や目標トルクTe*,補正トルクTfcを用いてステップS150〜S190の処理を実行して、駆動制御ルーチンを終了する。値0の目標トルクTe*を受信したエンジンECU24は、エンジン22への燃料噴射を停止する。エンジン22の燃料カットを実行した直後の過渡時には、モータMG1がエンジン22の目標回転数Ne*に対応する目標回転数Nm1*で駆動制御されている状態でエンジン22のフリクションによりエンジン22から出力されるトルクが急激に減少するため、この急減を妨げる方向のトルクがショックとなってリングギヤ軸32aに作用する。補正トルクTfcは、エンジン22の燃料カットによってリングギヤ軸32aに作用するトルクショックをキャンセルするために必要なトルクであり、実施例では、エンジン22の回転数Neと経過時間tと補正トルクTfcとの関係を実験等により予め求めて補正トルク設定用マップとしてROM74に記憶しておき、回転数Neと経過時間tとが与えられるとマップから対応する補正トルクTfcを導出して設定するものとした。図6に補正トルク設定用マップの一例を示す。図示するように、補正トルクTfcは、回転数Neが大きいほど最大トルクが大きくなる傾向のトルクとして設定され、経過時間tに応じたトルクショックの波形に対応するトルクとして設定される。これは、回転数Neが大きいときには比較的早いタイミングで大きなトルクショックが生じ、回転数Neが小さいときには比較的遅いタイミングで小さなトルクショックが生じることに基づく。こうした制御により、エンジン22の燃料カットを実行する際に燃費優先モードが選択されていないときには、モータMG2からの補正トルクTfcによって燃料カットによる駆動軸としてのリングギヤ軸32aのトルクショックを抑制し、エンジン22の燃料カットを伴ってリングギヤ軸32aにエンジンブレーキを作用させながらバッテリ50の入出力制限Win,Woutの範囲内で要求トルクTr*を出力して走行することができる。
エンジン22の燃料カットを実行する際に、エコスイッチ信号ESWがオンのときには、燃費優先モードが選択されていると判断して、燃料カットによるトルクショックを抑制するための補正トルクTfcに値0を設定し(ステップS140)、設定した目標回転数Ne*や目標トルクTe*,値0の補正トルクTfcを用いてステップS150〜S190の処理を実行して、駆動制御ルーチンを終了する。図7に、エンジン22の燃料カットを実行する際のエンジン22からキャリア34に作用するトルクTeとモータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*とリングギヤ軸32aに作用するトルクTrとの時間変化の一例を示す。図中、実線は燃費優先モードが選択されているときの例を示し、破線は燃費優先モードが選択されていないときの例を示す。燃料カットによるリングギヤ軸32aのトルクショックは、エンジン22からのトルクTeの急減を妨げる方向に作用するから、このトルクショックをモータMG2からの補正トルクTfcでキャンセルしようとすると、補正トルクTfcは、図中の破線で示すように、モータMG2が電力消費を伴って力行駆動する方向のトルクとして設定されるものとなる。このため、燃費優先モードが選択されているときには、補正トルクTfcに値0を設定することにより、リングギヤ軸32aのトルクショックを許容してモータMG2による電力消費が行なわれないように制御するのである。こうした制御により、エンジン22の燃料カットを実行する際に燃費優先モードが選択されているときには、燃費の向上を図ることができる。もとより、エンジン22の燃料カットを伴ってリングギヤ軸32aにエンジンブレーキを作用させながらバッテリ50の入出力制限Win,Woutの範囲内で要求トルクTr*を出力して走行することができる。
以上説明した実施例のハイブリッド自動車20によれば、エンジン22の燃料カットを実行する際に燃費優先モードが選択されているときには、モータMG2が電力消費を伴って力行駆動する方向の補正トルクTfcを出力しないようにするから、燃費優先モードが選択されたときの燃費の向上を図ることができる。また、車速Vに基づいて設定したエンジン22の目標回転数Ne*でエンジン22が運転されるようモータMG1のトルク指令Tm1*を設定すると共に設定したモータMG1のトルク指令Tm1*とリングギヤ軸32aに要求される要求トルクTr*とに基づいてモータMG2のトルク指令Tm2*を設定するから、要求トルクTr*により走行するのをより確実に行なうことができる。
実施例のハイブリッド自動車20では、エンジン22の燃料カットを実行する際に燃費優先モードが選択されているときには、リングギヤ軸32aのトルクショックを抑制する補正トルクTfcに値0を設定するものとしたが、燃費優先モードが選択されていないときの補正トルクTfcに値1未満の正の係数αを乗じたトルクを設定するなど、燃費優先モードが選択されていないときより小さい補正トルクTfcを設定するものであれば値0より大きい補正トルクTfcを設定するものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、エンジン22の燃料カットを実行する際のモータMG2のトルク指令Tm2*を、要求トルクTr*とモータMG1のトルク指令Tm1*と動力分配統合機構30のギヤ比ρとを用いて計算される走行用のトルクと補正トルクTfcとの和のトルクとして計算して設定するものとしたが、モータMG1のトルク指令Tm1*に代えてエンジン22からのトルクTeを用いて計算して設定するものとしてもよい。この場合、式(5)に代えて、次式(6)または式(7)により計算したモータMG2の仮トルクTm2tmpを用いて設定することができる。式(6)および式(7)中、エンジン22からのトルクTeは車速Vに基づくエンジン22の目標回転数Ne*に対応するトルクとして予め定めたマップを用いて設定することなどができ、式(7)中、トルクTefcは、燃料カットに伴って生じるエンジン22のトルクショックに相当する負のトルクとしてエンジン22の回転数Neに基づいて予め定めたマップを用いて設定することなどができる。式(7)を用いる場合、エコスイッチ信号ESWがオンのときにはトルクTefcを値0にして仮トルクTm2tmpを計算するものとすればよい。
Tm2tmp=(Tr*−Te/(1+ρ))/Gr + Tfc (6)
Tm2tmp=(Tr*−(Te + Tefc)/(1+ρ))/Gr (7)
実施例のハイブリッド自動車20では、エンジン22の燃料カットを実行する際に、モータMG1によりエンジン22を強制的に回転させるものとしたが、エンジン22の運転を停止するものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、モータMG2の動力を減速ギヤ35により変速してリングギヤ軸32aに出力するものとしたが、図8の変形例のハイブリッド自動車120に例示するように、モータMG2の動力をリングギヤ軸32aが接続された車軸(駆動輪63a,63bが接続された車軸)とは異なる車軸(図8における車輪64a,64bに接続された車軸)に接続するものとしてもよい。
また、こうしたハイブリッド自動車に適用するものに限定されるものではなく、自動車以外の列車などのハイブリッド車の形態やこうしたハイブリッド車の制御方法の形態としても構わない。
ここで、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施例では、エンジン22が「内燃機関」に相当し、モータMG1が「発電機」に相当し、動力分配統合機構30が「遊星歯車機構」に相当し、モータMG2が「電動機」に相当し、バッテリ50が「蓄電手段」に相当し、エコスイッチ89が「燃費優先モード選択手段」に相当し、アクセル開度Accと車速Vとに基づいて要求トルクTr*を設定する図2の駆動制御ルーチンのステップS110の処理を実行するハイブリッド用電子制御ユニット70が「要求駆動力設定手段」に相当し、エンジン22の運転中に燃料カットを実行する際にエンジン22の燃料カットが行なわれるよう値0の目標トルクTe*を設定してエンジン22が設定した目標回転数Ne*で運転されるようモータMG1のトルク指令Tm1*を設定すると共にエコスイッチ信号ESWがオフのときには燃料カットによるリングギヤ軸32aのトルクショックを抑制するよう設定された補正トルクTfcと要求トルクTr*やモータMG1のトルク指令Tm1*を用いて計算される走行用のトルクとの和のトルクがモータMG2から出力されるようトルク指令Tm2*を設定しエコスイッチ信号ESWがオンのときには補正トルクTfcに値0を設定して走行用のトルクがモータMG2から出力されるようトルク指令Tm2*を設定する図2の駆動制御ルーチンのステップS120〜S230の処理を実行するハイブリッド用電子制御ユニット70と値0の目標トルクTe*を受けてエンジン22への燃料噴射を停止するエンジンECU24とトルク指令Tm1*,Tm2*でモータMG1,MG2を制御するモータECU40とが「制御手段」に相当する。ここで、「内燃機関」としては、ガソリンまたは軽油などの炭化水素系の燃料により動力を出力する内燃機関に限定されるものではなく、水素エンジンなど如何なるタイプの内燃機関であっても構わない。「発電機」としては、同期発電電動機として構成されたモータMG1に限定されるものではなく、誘導電動機など、動力を入出力可能なものであれば如何なるタイプの発電機としても構わない。「遊星歯車機構」としては、上述の動力分配統合機構30に限定されるものではなく、ダブルピニオン式の遊星歯車機構を用いるものや複数の遊星歯車機構を組み合わせて4以上の軸に接続されるものなど、車軸に連結された駆動軸と内燃機関の出力軸と発電機の回転軸とに3つの回転要素が接続されたものであれば如何なるものとしても構わない。「電動機」としては、同期発電電動機として構成されたモータMG2に限定されるものではなく、誘導電動機など、駆動軸に動力を入出力可能なものであれば如何なるタイプの電動機であっても構わない。「蓄電手段」としては、二次電池としてのバッテリ50に限定されるものではなく、キャパシタなど、発電機および電動機と電力のやりとりが可能であれば如何なるものとしても構わない。「燃費優先モード選択手段」としては、エコスイッチ89に限定されるものではなく、燃費を優先するモードを選択可能なものであれば如何なるものとしても構わない。「要求駆動力設定手段」としては、アクセル開度Accと車速Vとに基づいて要求トルクTr*を設定するものに限定されるものではなく、アクセル開度Accだけに基づいて要求トルクを設定するものや走行経路が予め設定されているものにあっては走行経路における走行位置に基づいて要求トルクを設定するものなど、走行に要求される要求駆動力を設定するものであれば如何なるものとしても構わない。「制御手段」としては、ハイブリッド用電子制御ユニット70とエンジンECU24とモータECU40とからなる組み合わせに限定されるものではなく単一の電子制御ユニットにより構成されるなどとしてもよい。また、「制御手段」としては、エンジン22の運転中に燃料カットを実行する際にエンジン22の燃料カットが行なわれるよう値0の目標トルクTe*を設定してエンジン22への燃料噴射を停止しエンジン22が設定した目標回転数Ne*で運転されるようモータMG1のトルク指令Tm1*を設定すると共にエコスイッチ信号ESWがオフのときには燃料カットによるリングギヤ軸32aのトルクショックを抑制するよう設定された補正トルクTfcと要求トルクTr*やモータMG1のトルク指令Tm1*を用いて計算される走行用のトルクとの和のトルクがモータMG2から出力されるようトルク指令Tm2*を設定しエコスイッチ信号ESWがオンのときには補正トルクTfcを値0として走行用のトルクがモータMG2から出力されるようトルク指令Tm2*を設定して設定したトルク指令Tm1*,Tm2*でモータMG1,MG2を制御するものに限定されるものではなく、内燃機関の運転を伴って走行している最中に内燃機関の燃料カットが指示されたとき、燃費優先モードが選択されていないときには内燃機関の燃料カットに伴う駆動軸のトルクショックを抑制するための所定の補正トルクと設定された要求駆動力に基づく電動機から出力すべき電動機トルクとの和のトルクが電動機から出力されると共に内燃機関の燃料カットを伴って設定された要求駆動力により走行するよう内燃機関と発電機と電動機とを制御し、燃費優先モードが選択されているときには所定の補正トルクより小さいトルクと電動機トルクとの和のトルクが電動機から出力されると共に内燃機関の燃料カットを伴って設定された要求駆動力により走行するよう内燃機関と発電機と電動機とを制御するものであれば如何なるものとしても構わない。なお、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための最良の形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
以上、本発明を実施するための最良の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、ハイブリッド車の製造産業などに利用可能である。
本発明の一実施例であるハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。 実施例のハイブリッド用電子制御ユニット70により実行される駆動制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。 要求トルク設定用マップの一例を示す説明図である。 エンジン22の動作ラインの一例と目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを設定する様子を示す説明図である。 エンジン22からパワーを出力している状態で走行しているときの動力分配統合機構30の回転要素における回転数とトルクとの力学的な関係を示す共線図の一例を示す説明図である。 補正トルク設定用マップの一例を示す説明図である。 エンジン22の燃料カットを実行する際のエンジン22からのトルクTeとモータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*とリングギヤ軸32aに作用するトルクTrとの時間変化の一例を示す説明図である。 変形例のハイブリッド自動車120の構成の概略を示す構成図である。
符号の説明
20,120 ハイブリッド自動車、22 エンジン、24 エンジン用電子制御ユニット(エンジンECU)、26 クランクシャフト、28 ダンパ、30 動力分配統合機構、31 サンギヤ、32 リングギヤ、32a リングギヤ軸、33 ピニオンギヤ、34 キャリア、35 減速ギヤ、40 モータ用電子制御ユニット(モータECU)、41,42 インバータ、43,44 回転位置検出センサ、50 バッテリ、51 温度センサ、52 バッテリ用電子制御ユニット(バッテリECU)、54 電力ライン、60 ギヤ機構、62 デファレンシャルギヤ、63a,63b 駆動輪、64a,64b 車輪、70 ハイブリッド用電子制御ユニット、72 CPU、74 ROM、76 RAM、80 イグニッションスイッチ、81 シフトレバー、82 シフトポジションセンサ、83 アクセルペダル、84 アクセルペダルポジションセンサ、85 ブレーキペダル、86 ブレーキペダルポジションセンサ、88 車速センサ、89 エコスイッチ、MG1,MG2 モータ。

Claims (5)

  1. 内燃機関と、動力を入出力可能な発電機と、車軸に連結された駆動軸と前記内燃機関の出力軸と前記発電機の回転軸とに3つの回転要素が接続された遊星歯車機構と、前記駆動軸に動力を入出力可能な電動機と、前記発電機および前記電動機と電力のやり取りが可能な蓄電手段と、を備えるハイブリッド車であって、
    燃費を優先する燃費優先モードを選択可能な燃費優先モード選択手段と、
    走行に要求される要求駆動力を設定する要求駆動力設定手段と、
    前記内燃機関の運転を伴って走行している最中に前記内燃機関の燃料カットが指示されたとき、前記燃費優先モードが選択されていないときには前記内燃機関の燃料カットに伴う前記駆動軸のトルクショックを抑制するための所定の補正トルクと前記設定された要求駆動力に基づく前記電動機から出力すべき電動機トルクとの和のトルクが前記電動機から出力されると共に前記内燃機関の燃料カットを伴って前記設定された要求駆動力により走行するよう前記内燃機関と前記発電機と前記電動機とを制御し、前記燃費優先モードが選択されているときには前記所定の補正トルクより小さいトルクと前記電動機トルクとの和のトルクが前記電動機から出力されると共に前記内燃機関の燃料カットを伴って前記設定された要求駆動力により走行するよう前記内燃機関と前記発電機と前記電動機とを制御する制御手段と、
    を備えるハイブリッド車。
  2. 前記制御手段は、前記燃費優先モードが選択されているときには前記電動機トルクのみが前記電動機から出力されるよう該電動機を制御する手段である請求項1記載のハイブリッド車。
  3. 前記制御手段は、前記所定の補正トルクとして前記電動機により電力を消費する方向のトルクが前記電動機から出力されるよう該電動機を制御する手段である請求項1または2記載のハイブリッド車。
  4. 前記制御手段は、前記内燃機関が該内燃機関の目標回転数で運転されるよう前記発電機から出力すべき発電機トルクを設定し、該設定した発電機トルクと前記設定された要求駆動力とに基づいて前記電動機トルクを設定する手段である請求項1ないし3のいずれか1つの請求項に記載のハイブリッド車。
  5. 内燃機関と、動力を入出力可能な発電機と、車軸に連結された駆動軸と前記内燃機関の出力軸と前記発電機の回転軸とに3つの回転要素が接続された遊星歯車機構と、前記駆動軸に動力を入出力可能な電動機と、前記発電機および前記電動機と電力のやり取りが可能な蓄電手段と、を備えるハイブリッド車の制御方法であって、
    前記内燃機関の運転を伴って走行している最中に前記内燃機関の燃料カットが指示されたとき、燃費を優先する燃費優先モードが選択されていないときには前記内燃機関の燃料カットに伴う前記駆動軸のトルクショックを抑制するための所定の補正トルクと走行に要求される要求駆動力に基づく前記電動機から出力すべき電動機トルクとの和のトルクが前記電動機から出力されると共に前記内燃機関の燃料カットを伴って前記要求駆動力により走行するよう前記内燃機関と前記発電機と前記電動機とを制御し、前記燃費優先モードが選択されているときには前記所定の補正トルクより小さいトルクと前記電動機トルクとの和のトルクが前記電動機から出力されると共に前記内燃機関の燃料カットを伴って前記要求駆動力により走行するよう前記内燃機関と前記発電機と前記電動機とを制御する、
    ことを特徴とするハイブリッド車の制御方法。
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