JP2009147909A - 共振伝送最小値を有する音響結合共振子 - Google Patents

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Abstract

【課題】増強された近接周波数阻止特性を有し、所望周波数又は周波数範囲を阻止する為にフィルタ減衰特性を調整する様に設計され得る音響共振子フィルタの提供。
【解決手段】帯域通過フィルタは、入力端子505及び出力端子555と、第1、第2の音響共振子510,520と、音響結合層530とを含む。第1の音響共振子510は、第1、第2の電極512,514とこれら第1及び第2の電極間の圧電層516とを含む。第1の音響共振子の第1の電極は入力端子に接続され、第2の音響共振子520は、第1、第2の電極522,524と、これら第1及び第2の電極間の圧電層526とを含む。音響結合は、第1の音響共振子の第2の電極と第2の音響共振子の第1の電極間に与えられ、出力端子は第2の音響共振子の第2の電極に接続される。入力端子と出力端子間にはコンデンサ550が延びる構成で、フィルタの周波数応答は少なくとも2つの伝送ゼロを含む。
【選択図】図5

Description

種々の異なる周波数帯域に亘って動作できる通信装置の益々増加する需要が存在する。例えば多数の周波数帯域で動作できる携帯電話または移動電話の益々増加する需要が存在する。このような装置では一般に、各送信および受信周波数帯域のために別々の送信および受信フィルタが使用される。実際には適当な用途で、バルク音響波(BAW)フィルタ、表面音響波(SAW)フィルタ、薄膜バルク音響共振子(FBAR)フィルタ、および結合共振子フィルタ(CRF)が使用され得る。
音響共振子の典型的な実現形態は、2つの金属電極の間に配置された圧電材料の層を備える。一般的な圧電材料は、例えば窒化アルミニウム(AlN)と酸化亜鉛(ZnO)とを含む。
図1は以下、圧電層12と呼ばれ、第1の電極あるいは上部電極Tと第2の電極あるいは下部電極Bとの間に配置される圧電材料の層を備える例示的な共振子10を示す。上部電極および下部電極という名称は単に定義目的のためであって、音響共振子の空間的配置および位置決めに関するいかなる限定も表さない。
音響共振子10の第1の電極Tと第2の電極Bとの間に電界が印加されると、双方向または逆方向の圧電効果が音響共振子10を機械的に膨張または収縮させるが、膨張または収縮の事例は圧電材料の分極に依存する。これは、電界がTおよびB電極の間に逆方向に印加された場合に反対の事例が当てはまることを意味する。交番電界の場合には、圧電層12に音波が生成され、音響共振子10の実現形態に依存してこの音波は例えば、縦波として電界と平行に、あるいは横波として電界を横断して伝播し、また例えば圧電層12の界面で反射する。縦波の場合、圧電層12の厚さdと上部および下部電極の厚さが音波の波長λの半分の整数倍に等しいときは何時でも共振状態および/または音響共振振動が発生する。各音響材料は音波に関して異なる伝播速度を有するので、基本共振周波数すなわち最低共振周波数FRESは共振子層のすべての厚さの重み付け合計に逆比例する。
音響共振子の圧電特性、従ってまた共振特性は、種々の要因に、例えば圧電材料、製造方法、製造時に圧電材料に与えられる分極、および結晶のサイズに依存する。上記に言及されたように、共振子の全厚さに依存するのは、特に共振周波数である。
図2は、バルク音響波(BAW)装置または薄膜バルク音響共振子(FBAR)のモデルを示す。図2のモデルは、修正バターワース−バン・ダイク(Butterworth−Van Dyke)モデル(MBVDモデル)である。高品質共振子の場合、抵抗値Rs、RoおよびRmは小さく、この場合、これらの抵抗値は対象の周波数において無視できる。この場合、単純化のために装置は、キャパシタンスCoと並列の、LmおよびCmの直列共振結合によってモデル化され得る。このモデルの周波数応答は帯域通過応答であって、この通過帯域より低い周波数は、コンデンサCmおよびCoによって減衰させられ、この通過帯域より高い周波数は、インダクタンスLmによって減衰させられる。
上記のように音響共振子は、電気フィルタで使用され、特に無線周波(RF)フィルタおよびマイクロ波フィルタで使用され得る。これらの共振子は、種々のフィルタ構成を作り出すために種々の方法で結合され得る。1つの特定の構成は、結合層が2つの音響共振子の音響動作を結合し、これが帯域通過フィルタ伝達関数につながる結合共振子フィルタ(CRF)である。
特に上記のように、このようなフィルタは多数の周波数帯域で動作できる携帯電話または移動電話で使用されることが多い。このような装置では、1つの特定の周波数帯域(「通過帯域」)を通すように意図されたフィルタは、阻止されるべき信号を含む他の近接周波数帯域で高いレベルの減衰を有するべきであることが重要である。具体的には、フィルタによって阻止されるべき比較的大きな振幅の信号を含む1つ以上の周波数または周波数帯域が通過帯域の近くに存在する場合がある。このような場合、たとえ他の周波数または周波数帯域における阻止が同じレベルの阻止を受けないとしても、これら特定の周波数または周波数帯域におけるフィルタの阻止特性を強化し得ることは有益である。
従って必要とされるものは、増強された近接周波数阻止特性を有する、特に所望の特定周波数において増強された阻止特性を示す音響共振子フィルタ構造である。同様に必要とされるものは、1つ以上の所望周波数または周波数範囲を阻止するためにフィルタの減衰特性を調整するように設計され得る音響共振子フィルタ構造である。
一例示的実施形態では、信号処理装置は、入力信号を受信するように適合された入力端子と;第1の電極と、第2の電極と、該第1の電極と該第2の電極との間に延びる圧電層と、を有する第1の音響共振子であって、該第1の音響共振子の前記第1の電極は前記入力端子に接続される、第1の音響共振子と;第1の電極と、第2の電極と、該第1の電極と該第2の電極との間に延びる圧電層と、を有する第2の音響共振子と;前記第1の音響共振子の第2の電極に接続された第1の面と、前記第2の音響共振子の第1の電極に接続された、前記第1の面とは反対側の第2の面と、を有する音響結合層であって、前記第1の音響共振子から前記第2の音響共振子に音響エネルギーを結合するように適合された音響結合層と;前記第2の音響共振子の第2の電極に接続された出力端子と;前記入力端子と前記出力端子との間に延びるコンデンサと;を備える。入力端子から出力端子への伝送経路は、通過帯域と、中心通過帯域周波数と、少なくとも2つの伝送ゼロと、を示す周波数応答を有する。第1の伝送ゼロは、中心通過帯域周波数より低い、そして中心通過帯域周波数の少なくとも10%である周波数にあり、また第2の伝送ゼロは、中心通過帯域周波数より高い、そして中心通過帯域周波数の1000%より高くない周波数にある。
もう1つの例示的実施形態では、無線周波フィルタは、入力端子と;出力端子と;音響結合層と;前記入力端子と前記音響結合層との間に配置された第1の音響共振子と;前記音響結合層と前記出力端子との間に配置された第2の音響共振子と;前記入力端子と前記出力端子との間に延びるコンデンサとを備える。
更にもう1つの例示的実施形態では帯域通過フィルタは、音響結合層によって第2の音響共振子に結合された第1の音響共振子を有する結合共振子構造を備え、このフィルタは通過帯域と、中心通過帯域周波数と、周波数応答における少なくとも2つの伝送ゼロと、を有する。
例示的実施形態は、付属図面の図と共に読まれるとき下記の詳細説明から最もよく理解される。種々の特徴が必ずしも原寸に比例して描かれていないことは強調される。実際にこれらの寸法は、論議の明瞭さのために任意に拡大または縮小されている可能性がある。適用可能で実用的であればどこにおいても、同様の符号は同様の要素を指している。
下記の詳細な説明では限定ではなく説明の目的で、本教示による実施形態の十分な理解を与えるために、特定の詳細を開示する例示的実施形態が説明される。しかしながら、本明細書で開示される特定の詳細から逸脱する本教示による他の実施形態が付属の特許請求の範囲内に留まることは、本開示の利益を有する当業者には明らかである。更に、周知の装置と方法の説明は、例示的実施形態の説明を不明確にしないために省略されることがある。このような方法と装置は、明らかに本教示の範囲内にある。
図3は、2つの共振子間に音響結合層330を有する2つの音響結合型音響共振子310、320を含む装置300を示す。
装置300は、第1の音響共振子310に接続された入力端子305に印加された入力信号を受信して、帯域濾波された出力信号を出力端子355に与える帯域通過フィルタとして動作し得る。
1つの一般的用途では帯域通過フィルタは、携帯電話あるいは移動電話で使用される。移動電話は、1つ以上の周波数帯域で動作し得る。しかしながら任意の所与時刻に、移動電話は近接周波数帯域内の多数の強い信号の存在時に動作する可能性がある。移動電話の適切な動作のために、帯域通過フィルタが近接周波数帯域上の信号の高いレベルの阻止を与えながら、同時に移動電話が動作する周波数帯域において信号を通すことが必要である。
図3に示された構成は、帯域通過フィルタとしての使用のために従来技術で知られているが、図4に関して説明されるように、この構成は多くの用途に関して不十分な近接帯域阻止に悩まされている。
例えば2.0GHzおよび/または2.8GHzに近い周波数の信号を阻止しながら、2.4GHz付近に中心を有する周波数帯域の信号を通すことが望ましい用途を考える。図4は、約2.4GHzの中心通過帯域周波数を有するように設計された装置300の実施形態の伝送周波数応答400を示す。見られるように、周波数応答400は、2.0GHzでは約36dBのみの阻止を与え、2.8GHzでは約33dBの阻止を与える。しかしながらこのレベルの近接帯域阻止は、多くの用途では不十分である。
この欠点に取り組むために図5は、以下更に詳細に説明されるように周波数スペクトルにおいて所望の周波数に配置され得る伝送ゼロ(または局部的伝送最小値)を与える信号処理装置500の一実施形態を示す。
装置500は、入力端子505と出力端子555と結合共振子フィルタ(CRF)525とコンデンサ550とを含む。CRF525は、第1の音響共振子510と第2の音響共振子520と音響結合層530とを含む。
第1の共振子510は、第1の電極512と第2の電極514と、第1および第2の電極512および514の間に延びる圧電層516とを含む。第1の電極512は入力端子505に接続される。一実施形態では第1の共振子510は薄膜バルク音響共振子(FBAR)である。一実施形態では第1および第2の電極512および514はモリブデンで作られ、圧電層516は窒化アルミニウム(AlN)で作られる。
第2の共振子520は、第1の電極522と第2の電極524と、第1および第2の電極522および524の間に延びる圧電層526とを含む。第2の電極524は出力端子555に接続される。一実施形態では第2の共振子520は薄膜バルク音響共振子(FBAR)である。一実施形態では第1および第2の電極522および524はモリブデンで作られ、圧電層526は窒化アルミニウム(AlN)で作られる。
音響結合層530は、第1の共振子510と第2の音響共振子520との間に設けられる。音響結合層530は、第1の音響共振子510の第2の電極514に接続された第1の面を有し、また第2の音響共振子520の第1の電極522に接続された、第1の面とは反対側の第2の面を有する。音響結合層530は、第1の音響共振子510から第2の音響共振子520に音響エネルギーを結合する。この結合を容易にするために、音響結合層530の音響インピーダンスは、第1の音響共振子510の第2の電極514の音響インピーダンスより小さく、また第2の音響共振子520の第1の電極522の音響インピーダンスより小さい。一実施形態では音響結合層530は、低誘電率(「低k」)シリコン材料層を備える。例えば対象の周波数で音響結合層は、5メガレイル(megarayls)未満の、例えば2〜3メガレイルの音響インピーダンスを有し得る。これに対して第1の音響共振子510の第2の電極514と第2の音響共振子520の第1の電極522(これらの各々は例えばモリブデンで作られ得る)は、65メガレイルの音響インピーダンスを有し得る。音響共振子電極514/522と音響結合層530との間の音響インピーダンスの高い比率は,音響結合層530による音響共振子510および520間の音響エネルギーの結合を容易にする。
コンデンサ550は、入力端子505と出力端子555との間に延びる。言い換えればコンデンサ550は、第1の音響共振子510の第1の電極512と第2の音響共振子520の第2の電極524との間に延びる。以下更に詳細に説明されるようにコンデンサ550は、装置500の伝送周波数応答において1対の伝送ゼロ(あるいは局部的伝送最小値)を与えるように選択され得る。
特に有益なことに、あるいくつかの実施形態ではコンデンサ550は、これがCRF525自体のレイアウトに実現され得るほど十分に小さく、従って外部要素を必要としない。
信号処理装置500の周波数応答における伝送ゼロ(あるいは局部的伝送最小値)の周波数がどのようにして決定されるかをよりよく理解するために、図6は信号処理装置500の詳細な電気的モデル600を示す。図6のモデルでは音響共振子510および520の各々に関して「薄い電極」近似が行われる。また装置500は、S11=S22であるような対称構造を有すると想定されている。
図6において、
は各音響共振子の平行板キャパシタンスを表し;
zは各音響共振子のための圧電層の音響インピーダンスを表し;
は音響結合層の音響インピーダンスを表し;
−jzは対象の周波数における各音響共振子の平行板キャパシタンスのインピーダンスを表し;
Figure 2009147909
ここでKt≒0.065であり、fは信号処理装置500の中心通過帯域周波数であり;
θとθはそれぞれ、圧電層516/526と音響結合層530とに関する位相角を表す。
θとθは、下記のように計算され得る。
Figure 2009147909
ここでdとdはそれぞれ、圧電層516/526と音響結合層530の厚さであり、またここでνとνはそれぞれ、圧電層516/526と音響結合層530の音速を表す。
信号処理装置500の電気的モデルの分析を容易にするために、図7は装置500の単純化された数学的等価回路700を示す。図7において信号処理装置500はキャパシタンスCpのない場合、マトリックス
Figure 2009147909
によって表される。
信号処理装置500の伝送周波数応答においてゼロが発生するための条件は式(1)によって定義されることが示され得る。
Figure 2009147909
従ってマトリックス
Figure 2009147909
のB係数が負で虚数であれば、式(3)は物理的に実現可能な(正の)値を作り出し、伝送最小値が発生し得る。あるいくつかの単純化仮定が行われると、第1および第2の伝送ゼロの周波数F1およびF2は下記のように計算され得ることが示され得る。
Figure 2009147909
従って式(4)および(5)から、第1および第2の音響共振子510および520と、音響結合層530と、コンデンサ530、の種々のパラメータの適切な選択によって、所望の周波数で信号処理装置500の周波数応答に伝送ゼロF1およびF2(実際には局部的伝送最小値として現れ得る)を配置することが可能であることを見ることができる。特に式(4)および(5)から、大抵の材料パラメータは一定であって、残り(Cpを除く)は、フィルタの通過帯域要件(帯域幅、中心周波数など)によって決定されることを見ることができる。このようにしてこれら2つの伝送ゼロF1、F2は独立ではなく、むしろこれらは値Cpが変化するときに一緒に動く。
動作に際して装置500は、帯域通過フィルタとして機能し得る。この場合、第1の音響共振子510の第2の電極514と第2の音響共振子520の第1の電極522は各々、図5に示されたようにグランドに接続される。第1の音響共振子510に接続された入力端子505には入力RFまたはマイクロ波信号が印加され、第2の音響共振子520に接続された出力端子555には、帯域濾波された出力信号が生成される。
図8は、図5の信号処理装置500の一実施形態の伝送周波数応答800を示す。特に図8は、約2.4GHzの中心通過帯域周波数を有するように設計された装置500の一実施形態の伝送周波数応答800を示す。図8に見られるように周波数応答800は、通過帯域特性を有し、また2.0GHzおよび2.8GHzそれぞれにおいて2つの伝送ゼロ820および830を含む。本実施形態ではコンデンサ550は、音響共振子510および520と音響結合層530の種々のパラメータ(例えば厚さ、音響インピーダンスなど)に関連して伝送ゼロが所望の周波数において生成されるように約30フェムトファラッドのキャパシタンスCpを有する。上記のようにこのような小さなキャパシタンス値に関して、一実施形態では、別個あるいは個別のコンデンサ要素を必要とせずにCRF525のレイアウトの適当な設計によって所望のキャパシタンスを実現することが可能である。
ある特定の実施形態では、第1の(低周波数)伝送ゼロは中心通過帯域周波数より低い周波数で生成されることが可能であり、また第2の伝送ゼロは中心通過帯域周波数より高い周波数で生成されることが可能である。特に、中心通過帯域周波数の少なくとも10%である周波数において「下方」伝送ゼロ(従って例えば、当然DCで発生し得るいかなる伝送ゼロも除外して)を生成すること望ましいことが多い。また、中心通過帯域周波数の1000%より高い周波数において「上方」伝送ゼロ(従って例えば、理論的には「無限大周波数」で発生し得るいかなる伝送ゼロも除外して)を生成することも望ましいことが多い。従って例えば、中心通過帯域周波数が2.0GHzである場合には、下方伝送ゼロの周波数は一般に200MHzより高くあるべきであり、また上方伝送ゼロの周波数は一般に20GHzより低くあるべきである。しかしながらこれらの範囲は、単に例示的であって限定的ではない。
本明細書では例示的実施形態が開示されているが、当業者は本教示に従っている多くの変形が可能であって付属の特許請求の範囲内に留まることを認めている。従ってこれらの実施形態は、付属の特許請求の範囲内を除いて制限されるべきではない。
例示的音響共振子を示す図である。 バルク音響波(BAW)共振子または薄膜バルク音響共振子(FBAR)の電気的モデルを示す図である。 2つの音響結合型音響共振子を示す図である。 図3の音響結合型共振子の伝送周波数応答を示す図である。 2つの音響結合型共振子を含む信号処理装置の一実施形態を示す図である。 図5の信号処理装置の等価電気的モデルを示す図である。 図6のモデルのABCDマトリックス記述等価回路を示す図である。 図5の信号処理装置の伝送周波数応答を示す図である。
符号の説明
500 信号処理装置
505 入力端子
510 第1の音響共振子
512 第1の電極
514 第2の電極
516 圧電層
520 第2の音響共振子
522 第1の電極
524 第2の電極
525 結合共振子フィルタ(CRF)
526 圧電層
530 音響結合層
550 コンデンサ
555 出力端子

Claims (17)

  1. 入力信号を受信するように適合された入力端子と、
    第1の電極と、第2の電極と、該第1の電極と該第2の電極との間に延びる音響伝播層と、を有する第1の音響共振子であって、該第1の音響共振子の前記第1の電極は前記入力端子に接続される、第1の音響共振子と、
    第1の電極と、第2の電極と、該第1の電極と該第2の電極との間に延びる圧電層と、を有する第2の音響共振子と、
    前記第1の音響共振子の第2の電極に接続された第1の面と、前記第2の音響共振子の第1の電極に接続された、前記第1の面とは反対側の第2の面と、を有する音響結合層であって、前記第1の音響共振子から前記第2の音響共振子に音響エネルギーを結合するように適合された、音響結合層と、
    前記第2の音響共振子の第2の電極に接続された出力端子と、
    前記入力端子と前記出力端子との間に延びるコンデンサと、
    を備える信号処理装置であって、
    前記入力端子から前記出力端子への伝送経路は、通過帯域と、中心通過帯域周波数と、少なくとも2つの伝送ゼロと、を示す周波数応答を有し、第1の伝送ゼロは、前記中心通過帯域周波数より低い、そして前記中心通過帯域周波数の少なくとも10%である周波数にあり、第2の伝送ゼロは、前記中心通過帯域周波数より高い、そして前記中心通過帯域周波数の1000%より高くない周波数にある、信号処理装置。
  2. 前記音響結合層が、前記第1の音響共振子の第2の電極の音響インピーダンスより小さい、そして前記第2の音響共振子の第1の電極の音響インピーダンスより小さい音響インピーダンスを有する、請求項1に記載の装置。
  3. 前記第1の音響共振子の第2の電極の音響インピーダンス対前記音響結合層の音響インピーダンスの比は10:1より大きく、そして前記第2の音響共振子の第1の電極の音響インピーダンス対前記音響結合層の音響インピーダンスの比も10:1より大きい、請求項2に記載の装置。
  4. 前記コンデンサが、前記入力端子と前記出力端子との間の前記伝送経路の周波数応答が約2.0GHzと約2.8GHzとにおいて伝送ゼロを示すような値を有する、請求項1に記載の装置。
  5. 前記コンデンサが、約30fFの値を有する、請求項1に記載の装置。
  6. 前記音響結合層が、低誘電率を有するシリコン材料を含む、請求項1に記載の装置。
  7. 前記第1の音響共振子の第2の電極と前記第2の音響共振子の第1の電極とは、それぞれ接地される、請求項1に記載の装置。
  8. 入力端子と、
    出力端子と、
    音響結合層と、
    前記入力端子と前記音響結合層との間に配置された第1の音響共振子と、
    前記音響結合層と前記出力端子との間に配置された第2の音響共振子と、
    前記入力端子と前記出力端子との間に延びるコンデンサと、
    を備えている無線周波フィルタ。
  9. 前記コンデンサが、前記入力端子と前記出力端子との間の伝送経路の周波数応答が、約2.0GHzと約2.8GHzとにおいて伝送ゼロを示すような値を有する、請求項8に記載のフィルタ。
  10. 前記コンデンサが、約30fFの値を有する、請求項8に記載のフィルタ。
  11. 前記音響結合層が、低誘電率を有するシリコン材料を含む、請求項8に記載のフィルタ。
  12. 前記第1の音響共振子の電極と前記第2の音響共振子の電極が、それぞれ接地される、請求項8に記載のフィルタ。
  13. 音響結合層によって第2の音響共振子に結合された第1の音響共振子を有する結合共振子構造を備え、通過帯域と、中心通過帯域周波数と、周波数応答における少なくとも2つの伝送ゼロと、を有する帯域通過フィルタ。
  14. 前記結合共振子構造に亘るキャパシタンスを更に備えている、請求項13に記載のフィルタ。
  15. 前記キャパシタンスが、前記2つの伝送ゼロが約2.0GHzと約2.8GHzとに配置されるような値を有する、請求項14に記載のフィルタ。
  16. 前記キャパシタンスが、約30fFの値を有する、請求項14に記載のフィルタ。
  17. 前記音響結合層が、低誘電率を有するシリコン材料を含む、請求項13に記載のフィルタ。
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