JP2009147462A - 移動ノードおよびネットワークシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】他の移動ノードとの通信が途絶えたときに通信障害が生じた位置を推定することができる移動ノードを得ること。
【解決手段】自己の位置情報を取得する情報取得部1と、情報取得部で取得した位置情報および他の移動ノードから受信した位置情報を移動ノード毎に記憶する記憶部30と、位置情報を他の移動ノードに宛てて発信する無線通信部3と、自己に無線接続している他の移動ノードとの通信が途絶えたときに、記憶部に格納されている位置情報を用いて通信障害が生じた位置を推定する障害発生位置推定部14とを移動ノード50bに設ける。
【選択図】 図2

Description

この発明は、移動ノードおよび該移動ノードを用いたネットワークシステムに関するものである。
大規模な自然災害あるいは人為的災害により既存のネットワークシステムが機能しなくなった場合や、ネットワークシステムが未だ構築されていない地域または海域で大規模な自然災害あるいは人為的災害が起こった場合でも救援活動を効率よく行ううえからは、救援者が現場で互いに連絡を取り合える連絡体制を築くことが望まれる。例えば、基地局や中継局を介することなく互いに直接通信することができる複数台の無線通信装置(以下、個々の無線通信装置を「移動ノード」という)を用いれば、上記の連絡体制を築くことが可能である。
しかしながら、基地局や中継局を介することなく互いに直接通信する従来の移動ノードでは、操作者が通信相手に無線で説明しない限り、その位置を通信相手に伝えることができない。このため、例えば救援者が二次災害にあって自分の位置を他の救援者に伝えることができない等の通信障害が生じた場合には、連絡がとれない救援者の捜索に手間取ることがある。
この発明は上記の事情に鑑みてなされたものであり、他の移動ノードとの通信が途絶えたときに通信障害が生じた位置を推定することができる移動ノード、および該移動ノードを用いたネットワークシステムを得ることを目的とする。
上記の目的を達成するこの発明の移動ノードは、自己の位置情報を取得する情報取得部と、情報取得部で取得した位置情報および他の移動ノードから受信した位置情報を移動ノード毎に記憶する記憶部と、位置情報を他の移動ノードに宛てて発信する無線通信部と、自己に無線接続している他の移動ノードとの通信が途絶えたときに、記憶部に格納されている位置情報を用いて通信障害が生じた位置を推定する障害発生位置推定部とを有することを特徴とするものである。
また、上記の目的を達成するこの発明のネットワークシステムは、複数の移動ノードにより構築されたネットワークシステムであって、複数の移動ノードの各々は、自己の位置情報を取得する情報取得部と、情報取得部で取得した位置情報および他の移動ノードから受信した位置情報を移動ノード毎に記憶部に格納するデータ蓄積部と、位置情報を他の移動ノードに宛てて発信する無線通信部と、自己に無線接続している他の移動ノードとの通信が途絶えたときに、記憶部に格納されている位置情報を用いて通信障害が生じた位置を推定する障害発生位置推定部とを有することを特徴とするものである。
この発明の移動ノードおよびネットワークシステムでは、通信が途絶えた移動ノードがあったときに、通信障害が生じた位置を障害発生位置推定部により推定することができるので、通信が途絶えた移動ノードの捜索を効率よく行うことが容易になる。そのため、大規模な自然災害あるいは人為的災害が生じたときの救援活動をより安全に行うことが可能になる。
以下、この発明の移動ノードおよびネットワークシステムそれぞれの実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、この発明は以下に説明する実施の形態に限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、ネットワークシステムの一例を示す概略図である。同図に示すネットワークシステム60は、7つの移動ノード50a〜50gにより構築されたものである。個々の移動ノード50a〜50gは、その使用時にヒト、車輌、船舶等の移動体に装備されてその位置を変位させる。
これら移動ノード50a〜50gの各々は、自己の無線通信可能範囲内にある他の移動ノードに基地局や中継局を介することなく直接無線接続して、ネットワークシステム60を形成している。個々の移動ノード50a〜50gは中継機能を有しており、7つの移動ノード50a〜50gのうちの5つの移動ノード50b〜50fが中継機としても機能することで、全ての移動ノード50a〜50g間での情報の授受が可能になっている。なお、図1においては、隣り合う移動ノード間の無線接続を両端に矢印が付いた実線で表している。また、同図中に一点鎖線で描いた格子は、各移動ノード50a〜50gの相対的な位置を判り易くするための経緯線である。縦線が経線を示し、横線が緯線を示す。
図2は、図1に示したネットワークシステムを構成している移動ノードの一例を概略的に示すブロック図である。同図は、図1に示した移動ノード50bの一例を示している。図示の移動ノード50bは、情報取得部1、無線通信部3、受信処理部5、送信処理部7、演算・制御部20、記憶部30、操作部40、および表示部45を備え、自己の移動経路を特定する位置情報および他の情報(例えば気象情報、通信感度情報等)を取得して当該情報を記憶部30に順次格納することで地図データベース25を更新する。また、情報取得部1が取得した上記の位置情報および上記他の情報を自己の現況情報として他の移動ノードに送信する。
上記の情報取得部1は、移動ノード50bの位置情報および他の情報を定期的にまたは連続的に取得する。位置情報は、例えば経度情報、緯度情報、高度情報、および時刻情報を含み、他の情報は、例えば気象情報、通信先移動ノードの識別情報、および通信感度情報等を含む。例えば、経度計、緯度計、高度計、および時計により位置情報を取得し、温度計により気象情報を取得する。経度情報、緯度情報、および高度情報は、全地球測位システム(GPS)での受信装置としての機能を情報取得部1にもたせることでも取得可能である。情報取得部1が取得したこれらの情報(現況情報)は、演算・制御部20に送られる。
無線通信部3は、他の移動ノード50a,50c〜50gから発信された無線波を受信したときには当該無線波を所定の電気信号に変換して受信処理部5に送り、発信時には送信処理部7から送られてくる電気信号を所定の無線波に変換して発信する。受信処理部5は、無線通信部3から送られてくる電気信号から情報や指令等を抽出して演算・制御部7に送り、送信処理部7は、演算・制御部20から送られてくる情報や指令等を基に所定の電気信号を生成して無線通信部3に送る。
演算・制御部20は、記憶部30に格納されている制御プログラムや操作部40から入力された指令、あるいは無線通信部3から受信処理部5を介して送られてくる他の移動ノード50a,50c〜50gからの指令等に従って情報取得部1、無線通信部3、受信処理部5、送信処理部7、および表示部45それぞれの動作を制御する。また、自己の現況情報を地図データベース25に格納したり、他の移動ノードの現況情報を当該移動ノードの識別情報と共に地図データベース25に格納したりする。さらには、移動ノード50bに直接無線接続している移動ノード、例えば移動ノード50aとの通信が途絶えたときに、通信障害が発生した位置を推定して捜索の際の移動経路を選定する。
これらの役割を果たすために、演算・制御部20はデータ蓄積部11、通信制御部12、データ取得部13、障害発生位置推定部14、移動経路選定部15、表示制御部16、および動作モード制御部17を有している。
上記のデータ蓄積部11は、自己の現況情報が情報取得部1から送られてきたときに、当該現況情報を地図データベース25に格納する。このとき、現況情報のうちの位置情報が予め定められた時間以上に亘って実質的に変化しないときには、当該現況情報をコネクタ(点)情報として地図データベース25に格納し、上記位置情報が時間と共に変位しているときにはリンク(線分)情報として地図データベース25に格納する。なお、各移動ノード50a〜50g(図1参照)は、自己の現況情報を例えば定期的に他の移動ノードの各々に宛てて送信する。
また、データ蓄積部11は、受信処理部5から移動ノード50b宛の現況情報を含んだ電気信号、すなわち他の移動ノード50a,50c〜50gの現況情報を含んだ電気信号が演算・制御部20に送られてきたときに当該現況情報を抽出し、送信元の移動ノードの識別情報と共に地図データベース25に格納する。したがって、地図データベースには移動ノード50a〜50g毎に現況情報が格納される。後述するように、地図データベース25には、ネットワークシステム60(図1参照)が構築される地域または海域の地図データないし海図データが予め格納されている。
通信制御部12は、無線通信部3、受信処理部5、送信処理部7、およびデータ取得部13の動作を制御する。例えば、中継すべき情報を含んだ電気信号が受信処理部5から送られてきたときには、送信処理部7および無線通信部3の動作を制御してこれらに上記情報の中継処理を行わせる。応答を要求する指令を含んだ電気信号が受信処理部5から送られてきたときには、送信処理部7および無線通信部3の動作を制御してこれらに応答信号を発信させる。そして、移動ノード50b宛の情報を含んだ電気信号が受信処理部5から送られてきたときには、当該情報が他の移動ノード50a,50c〜50gの現況情報であるか他の移動ノード50a,50c〜50gからの指令であるかに応じて所定の処理を行う。
一方、移動ノード50bの現況情報を他の移動ノード50a,50c〜50gに宛てて発信するときには、データ取得部13の動作を制御して記憶部30から自己の現況情報を読み出させ、当該現況情報を送信処理部7に送って無線通信部3から発信させる。また、後述する移動経路選定部15が移動経路を選定したときには、当該選定結果の情報を送信処理部7に送って無線通信部3から他の移動ノードに宛てて発信させる。
障害発生位置推定部14は、移動ノード50bに直接無線接続している移動ノード、例えば移動ノード50aとの通信が途絶えたときに、地図データベース25に格納されている移動ノード50aの現況情報、具体的には位置情報を用いて通信障害(以下、単に「障害」という)の発生位置を推定する。また、移動経路選定部15は、障害発生位置推定部13の推定結果と地図データベース25に格納されている地図データとを用いて、通信が途絶えた移動ノードを捜索する際の移動経路を選定する。
表示制御部16は表示部45の動作を制御して、例えば記憶部30に格納されている位置情報に基づいて移動ノード50bおよび他の移動ノード50a,50c〜50g(図1参照)の位置を表示部45に表示させたり、障害発生位置推定部14の推定結果や移動経路選定部16の選定結果等を表示部45に表示させたりする。動作モード制御部17は、移動ノード50bの動作モードを制御する。
移動ノード50bの動作モードは、通信が途絶えた他の移動ノードを捜索する際の捜索モードとそれ以外の通常モードとに大別され、当該動作モードは、操作部40から入力される所定の指令に応じて切り替わる。上述した障害発生位置推定部14および移動経路選定部15は捜索モードのときにのみ動作し、通常モード下では動作しない。また、捜索モードになると、通信制御部12が送信処理部7および無線通信部3の動作を制御して、応答を要求する応答要求信号を無線通信部3から捜索対象の移動ノード宛に周期的に発信させる。
記憶部30には、演算・制御部20の動作を制御する制御プログラムが格納されている。また、当該記憶部30中の地図データベース25には、ネットワークシステム60(図1参照)が構築される地域または海域の地図データないし海図データが予め格納されている。地図データベース25は、前述のように、移動ノード50bの現況情報や他の移動ノード50a,50c〜50gの現況情報を基に更新される。
操作部40は、移動ノード50aの操作者が指令等を入力する際の入力装置として機能し、表示部45は、前述のように表示制御部16により動作を制御されて、移動ノード50bおよび他の移動ノード50a,50c〜50g(図1参照)の位置を表示したり、障害発生位置推定部14の推定結果や移動経路選定部16の選定結果等を表示したりする。なお、図1に示した移動ノード50a,50c〜50gの各々も、上述した移動ノード50bと同様の構成にすることができる。
各移動ノード50a〜50gが上述のように構成されるネットワークシステム60(図1参照)では、個々の移動ノード50a〜50gが自己の位置を例えば定期的に特定して、位置情報を含んだ現況情報を記憶部30(図2参照)に格納すると共に、当該現況情報を他の移動ノードの各々に宛てて自動的に発信するので、各移動ノード50a〜50gは自己の現況情報と他の移動ノードそれぞれの現況情報とを常に保有する。
そのため、各移動ノード50a〜50gは、他の移動ノードとの通信が途絶えたときに、当該通信が途絶えた移動ノードの現況情報を用いて障害の発生位置を推定することができる。この推定は、前述したように、障害発生位置推定部14(図2参照)が行う。また、障害発生位置推定部14の推定結果に基づいて捜索活動を行う際には、そのときの移動経路を移動経路選定部15により選定することができる。
したがって、ネットワークシステム60によれば、例えば大規模な自然災害あるいは人為的災害が生じて救援活動を行っている救援者が二次災害にあって自分の位置を移動ノードにより他の救援者に伝えることができなくなった場合でも、当該二次災害にあった救援者の捜索を効率よく行うことが容易になる。大規模な自然災害あるいは人為的災害が生じたときの救援活動をより安全に行うことが可能になる。
また、各移動ノード50a〜50gの現況情報は現地の実際の地図データとなるものであるので、大規模な自然災害あるいは人為的災害により地形が変わってしまっていたときでも、救助に向かった救援者が二次災害、三次災害にあうのを防止し易い。
このような技術的効果を奏するネットワークシステム60について、以下、図1または図2で用いた参照符号を適宜引用しつつ図3〜図11を参照して更に具体的に説明する。
図3は、個々の移動ノードが取得する自己の現況情報の一例を示す概略図である。同図は、ネットワークシステム60を構成している移動ノード50aの現況情報の一例を示している。移動ノード50aは、地点P1から地点P2まで移動して該地点P2で一定時間以上停止した後、地点P2から地点P3に移動して該地点P3で一定時間以上停止している。
上記の移動ノード50aが地点P1,P2,P3の各々にいるとき、その現況情報はコネクタ(点)情報として当該移動ノード50aの記憶部30(図2参照)に格納される。個々のコネクタ情報は、移動ノード50aを特定する識別情報(ノードID)と、その地点にいたときの時刻情報と、その地点の緯度、経度、および高度(標高)それぞれの情報と、通信相手の移動ノード(この場合は移動ノード50b)との通信感度情報と、現在いる地点の通行のし易さを示す通行可不可コードと、温度(気温)情報と、通信相手の移動ノードを特定する相手ノード番号等の情報も含んでいる。
一方、移動ノード50aが地点P1から地点P2に移動するまでの間の現況情報、および地点P2から地点P3に移動するまでの間の現況情報は情報取得部1(図2参照)により例えば定期的に取得され、リンク(線分)情報として当該移動ノード50aの記憶部30(図2参照)に格納される。個々のリンク情報は、移動ノード50aを特定する識別情報(ノードID)と、移動を開始したときの時刻、緯度、経度、および高度(標高)それぞれの情報と、移動を終了したときの時刻、緯度、経度、および高度(標高)それぞれの情報と、通信相手の移動ノード(この場合移動ノード50b)との通信感度情報と、移動してきた経路の通行のし易さを示す通行可不可コードと、温度(気温)情報と、通信相手の移動ノードを特定する相手ノード番号等の情報を含んでいる。
移動ノード50aが取得した上述のコネクタ情報およびリンク情報の各々は、記憶部30に格納される他に、当該コネクタ情報またはリンク情報を取得するたびに他の移動ノード50b〜50g(ただし、移動ノード50e〜50gについては図1参照)に宛てて発信される。この情報を受信した他の移動ノード50b〜50gは、当該コネクタ情報またはリンク情報を移動ノード50aの識別情報と関連付けて自己の記憶部に格納する。
同様に、移動ノード50a以外の移動ノード50b〜50gの各々もコネクタ情報およびリンク情報を取得して自己の記憶部に格納すると共に、当該コネクタ情報またはリンク情報を取得するたびに他の移動ノードに宛てて発信する。この情報を受信した他の移動ノードは、当該コネクタ情報またはリンク情報を発信元の移動ノードの識別情報と関連付けて自己の記憶部に格納する。
したがって、各移動ノード50a〜50gは、自己の現況情報と他の移動ノードの現況情報とを時系列で保有する。個々の移動ノード50a〜50gがそれまでに移動してきた経路の情報が各移動ノード50a〜50gにより共有されるので、移動ノード50a〜50gの各々は自己が移動していない箇所についても高度情報や気象情報を得ることになる。通信相手の移動ノートとの通信が途絶えたときには、通信が途絶えた移動ノードの現況情報、具体的には位置情報を用いて障害の発生位置を推定し、効率よく捜索活動を行うことができる。
次に、通信が途絶えた移動ノードの捜索方法の一例について、図1または図2で用いた参照符号を適宜引用しつつ図4〜図8を参照して具体的に説明する。
図4は、ネットワークシステムを構成している或る移動ノードとの通信が途絶えてから当該移動ノードの捜索が開始されるまでの状況変化の一例を示す概念図であり、図5は、捜索を開始した移動ノードが障害発生位置を推定する際に行われる手順の一例を示すフローチャートである。図4に示す例は、ネットワークシステム60を構成している移動ノード50aとの通信が途絶えてから当該移動ノード50aの捜索を移動ノード50bが開始するまでの状況変化を4段階に分けて示しており、図5に示す例は、図4に示す状況変化が起きたときに通信障害(以下、単に「障害」という)の発生位置を推定する際の手順の一例を示している。
図4に示す第1段階では、移動ノード50bとの無線接続を確立したまま移動ノード50aが地点P11から地点P12に移動している。また、第2段階では、移動ノード50bとの無線接続を確立したまま移動ノード50aが地点P12から地点P13に移動している。移動ノード50aは、地点P11から地点P13に移動するまでの間、自己の現況情報すなわちコネクタ(点)情報およびリンク(線分)情報を他の移動ノード50b〜50g(ただし、移動ノード50e〜50gについては図1参照)に発信している。以下、地点P11,P12,P13の各々で移動ノード50aから発信されたコネクタ(点)情報での時刻をt1,t2,t3とする。
図4に示す第3段階では、移動ノード50aが地点P13を出発した後の時刻t4に当該移動ノード50aと移動ノード50bとの無線通信を妨げる障害F1が生じて、移動ノード50aと移動ノード50bとの通信が途絶えている。各移動ノード50a〜50gは、情報取得部1(図2参照)が取得した現況情報を基に障害F1が生じたと判断された時刻、すなわち通信相手との通信感度がなくなって通信が途絶えたと判断された時刻を記憶部30(図2参照)に記録する機能を有している。第4段階では、移動ノード50bの動作モードが操作者により通常モードから捜索モードに切り替えられ、捜索モードに切り替えられた移動ノード50bが移動ノード50aの捜索を開始する。捜索を開始した移動ノード50bは、まず、障害F1の発生位置を推定する。
図5に示す例では、捜索を開始した移動ノードがステップS1〜S7を行って障害の発生位置を推定する。具体的には、捜索を開始した移動ノード50bがステップS1〜S7を行って障害F1(図4参照)の発生位置を推定する。
最初に行われるステップS1では、移動ノード50bの障害発生位置推定部14が記憶部30(図2参照)を検索して、移動ノード50aから受信した最新の現況情報、すなわち時刻t3での移動ノード50aのコネクタ情報を取り出す。次に行われるステップS2では、移動ノード50bの障害発生位置推定部14が記憶部30(図2参照)を検索して、移動ノード50aから受信した2番目に新しい現況情報、すなわち時刻t2から時刻t3にかけての移動ノード50aのリンク情報を取り出す。
上記のリンク情報を取りだした障害発生位置推定部14は、時刻t2から時刻t3にかけての移動ノード50aの移動速度をステップS3で算出する。続いて行われステップS4では、移動ノード50aが地点P3を出発したと思われる時刻t3と障害F1の発生時刻t4との時差から、移動ノード50aが地点P3から障害F1の発生箇所まで移動したときの所要時間を障害発生位置推定部14が算出する。
次いで行われるステップS5では、ステップS4で算出した所要時間とステップS3で算出した移動速度との積の値を半径とする円形領域または球形領域を求めることで、地点P3を出発した移動ノード50aが時刻t4までの間に移動し得る移動可能範囲を障害発生位置推定部14が算出する。この後、該ステップS5で算出した移動可能範囲と時刻t4での移動ノード50bの通信可能範囲とのAND条件領域、すなわち上記移動可能範囲と上記通信可能範囲とが重なる領域を障害発生位置推定部14が算出するステップS6と、上記移動可能範囲内でかつ上記AND条件領域の外縁に沿った領域を障害F1の発生位置として障害発生位置推定部14が特定するステップS7とがこの順番で行われる。
このようにして移動ノード50bが障害F1の発生位置を推定し、特定すると、当該移動ノード50bの移動経路選定部15は、移動ノード50aを捜索する際の移動経路を選定する。このときの移動経路の選定は、記憶部30に格納されている地図データないし海図データと上記障害F1の発生位置とを基に障害F1の発生位置を回避するようにして行われ、選定された移動経路は表示部45(図2参照)に表示される。また、移動ノード50bが選定した移動経路についての情報は、当該移動ノード50bから移動ノード50cに発信される。
移動ノード50bから移動経路についての情報を受信した移動ノード50cは、当該情報と移動ノード50bとの通信感度情報とを用いて、移動ノード50bとの通信が途絶えない範囲で、捜索の際の自己の移動経路を移動経路選定部により選定し、当該移動経路についての情報を移動ノード50dに発信する。以下、同様にして、移動ノード50d〜50gの各々が捜索の際の自己の移動経路を順次選定する。
自己の移動経路を選定し終わった各移動ノード50b〜50gは、所定の移動ノードからの開始指令、例えば移動ノード50bからの開始指令を待って、捜索活動を開始する。以下、当該捜索活動について、図1または図2で用いた参照符号を適宜引用しつつ図6〜図8を参照して具体的に説明する。
図6は、或る移動ノードとの通信が途絶えたネットワークシステムを示す概念図であり、図7は、通信が途絶えた移動ノードの捜索活動を開始した各移動ノードの移動経路の一例を示す概略図であり、図8は、通信が途絶えた移動ノードの捜索過程の一例を示す概念図である。
図6に示す例では、移動ノード50aと移動ノード50bとの間で障害F1が生じて移動ノード50aと移動ノード50b〜50gとの通信が途絶えている。移動ノード50b〜50gの各々は上述のようにして自己の移動経路を選定して、例えば図7に示すように移動する。
図7に示す例では、移動ノード50aの捜索を開始した各移動ノード50b〜50gのうちの移動ノード50b〜50dの各々が、障害F1の発生位置を回避するようにしてその位置を初期位置DPから第1捜索位置SP1、第2捜索位置SP2へと順次変えている。勿論、各移動ノード50b〜50dは、当該移動ノード50b,50cまたは50dを装備した移動体が移動することでその位置を変える。
移動ノード50bは、第1捜索位置SP1および第2捜索位置SP2の各々で、応答要求信号を移動ノード50aに宛てて無線通信部3(図2参照)から周期的に発信する。そして、第2捜索位置SP2に移動した移動ノード50bは、図8に示すように少しずつ移動を繰り返して、移動ノード50aとの通信を回復する。この間、移動ノード50e〜50gの各々は移動していないが、これらの移動ノード50e〜50gは捜索活動中の移動ノード50b〜50dの各々と通信可能な状態にある。
図8に示す例では、移動ノード50aの捜索を開始した移動ノード50bがその位置を3段階に変えて捜索を行って、移動ノード50aとの通信を回復している。第1段階では、移動ノード50bが図5に示した手順で障害発生位置を推定し、該推定結果に基づいてその位置を初期位置DPから第1捜索位置SP1、第2捜索位置SP2へと変えている。図中の参照符号MR1は、図5を参照して既に説明した移動ノード50aの移動可能範囲を示しており、参照符号CRは移動ノード50bの通信可能範囲を示している。また、参照符号PPで示す5個の丸は、移動ノード50bが推定した障害発生位置を示している。図示の例では、移動ノード50bが第1捜索位置SP1に移動しても地形的要因から移動ノード50aとの通信が回復しない。
第2段階では、第2捜索位置SP2に移動しても移動ノード50aとの通信を回復することができなかった移動ノード50bがその位置を少し変えて、第3捜索位置SP3に移動している。第3段階では、第3捜索位置SP3に移動しても移動ノード50aとの通信を回復することができなかった移動ノード50bがその位置を少し変えて、第4捜索位置SP4に移動している。そして、第4段階では、第4捜索位置SP4に移動した移動ノード50bが移動ノード50aとの通信を回復している。
移動ノード50bとの通信が回復した移動ノード50aは、自己の現況情報を各移動ノード50b〜50g(図6参照)に宛てて発信する。また、各移動ノード50b〜50gは、自己の現況情報を移動ノード50aに宛てて発信する。これにより、ネットワークシステム60(図6参照)が再構築される。
なお、移動ノード50aと移動ノード50bとの通信が途絶えたときに、移動ノード50aが移動ノード50bを捜索するのか移動ノード50bが移動ノード50aを捜索するのかについては、最初にネットワークシステム60を構築する前に予め定めておくことが好ましい。例えば、捜索活動時に二次災害や三次災害が発生するのを抑止するという観点からは、移動ノードを装備した移動体が単独で捜索活動を行わないように、互いに無線通信可能な移動ノードを装備した複数の移動体が捜索活動を行うように予め定めておくことが好ましい。
次に、1つのネットワークシステムにおいて同時に、または時を異にして複数の障害が生じたときの捜索活動について、図1または図2で用いた参照符号を適宜引用しつつ図9〜図11を参照して具体的に説明する。図9は、障害が2箇所で生じて或る移動ノードとの通信が途絶えたネットワークシステムを示す概念図であり、図10および図11は、それぞれ、通信が途絶えた移動ノードの捜索活動を開始した各移動ノードの移動経路の一例を示す概略図である。
図9に示す例では、ネットワークシステム60を構成している移動ノード50cと移動ノード50dとの間で障害F11が生じて当該移動ノード50c,50d間で通信が途絶えると共に、移動ノード50aと移動ノード50bとの間で障害F12が生じて当該移動ノード50a,50b間で通信が途絶えている。この状況下では、まず、無線接続可能な移動ノードの数が移動ノード50cにおけるよりも多い移動ノード50dが移動ノード50e〜50gと共に移動ノード50cを捜索する。このとき、移動ノード50dは、例えば図5を用いて説明した手順に従って障害F11の発生位置を推定し、捜索時の移動経路を選定して当該移動経路の情報を移動ノード50eに伝える。この後、移動ノード50e〜50gの各々が前述のように自己の移動経路を順次選定する。そして、移動経路を選定し終えた各移動ノード50d〜50gは、例えば図10に示すように移動して移動ノード50cを捜索する。
図10に示す例では、移動ノード50cの捜索を開始した各移動ノード50d〜50gが障害F11の発生位置を回避するようにしてその位置を初期位置DPから第1捜索位置SP11、第2捜索位置SP12へと順次変えている。勿論、各移動ノード50d〜50gは、当該移動ノード50d,50e,50fまたは50gを装備した移動体が移動することでその位置を変える。移動ノード50dは、第1捜索位置SP11および第2捜索位置SP12の各々で、応答要求信号を移動ノード50cに宛てて無線通信部3(図2参照)から周期的に発信する。そして、移動ノード50dが第2捜索位置SP12に移動したときに当該移動ノード50dと移動ノード50cとの通信が回復している。
移動ノード50dとの通信が回復した移動ノード50cは、自己の現況情報を各移動ノード50b〜50g(図6参照)に宛てて発信する。同様に、移動ノード50bも自己の現況情報を各移動ノード50d〜50gに宛てて発信する。また、各移動ノード50d〜50gは、自己の現況情報を移動ノード50b,50cに宛てて発信する。これにより、ネットワークシステム60(図6参照)が部分的に再構築される。
この後、各移動ノード50b〜50gが移動ノード50aの捜索を開始する。このとき、例えば図5を用いて説明した手順に従って移動ノード50bが障害F12の発生位置を推定して捜索時の移動経路を選定し、当該移動経路の情報を移動ノード50cに伝える。この後、移動ノード50c〜50gの各々が前述のように自己の移動経路を順次選定する。そして、移動経路を選定し終えた各移動ノード50b〜50gは、例えば図11に示すように移動して移動ノード50aを捜索する。
図11に示す例では、移動ノード50aの捜索を開始した各移動ノード50b,50cが障害F12の発生位置を回避するようにしてその位置を初期位置DPから第1捜索位置SP21へと変えている。勿論、各移動ノード50b,50cは、当該移動ノード50bまたは50cを装備した移動体が移動することでその位置を変える。第1捜索位置SP21に移動した移動ノード50bは、応答要求信号を移動ノード50aに宛てて無線通信部3(図2参照)から周期的に発信する。そして、移動ノード50bが第1捜索位置SP21に移動したときに当該移動ノード50bと移動ノード50aとの通信が回復している。この間、移動ノード50d〜50gの各々は上述の第2捜索位置SP12から移動していないが、これらの移動ノード50d〜50gは捜索活動中の移動ノード50b,50cの各々と通信可能な状態にある。
移動ノード50bとの通信が回復した移動ノード50aは、自己の現況情報を各移動ノード50b〜50gに宛てて発信する。同様に、各移動ノード50b〜50gは、自己の現況情報を移動ノード50aに宛てて発信する。これにより、ネットワークシステム60が再構築される。
実施の形態2.
ネットワークシステムを構成する各移動ノードには、通信が途絶えた移動ノードについての1〜3番目に新しい現況情報、具体的には位置情報に基づいて障害の発生位置を推定する機能を付加することができる。上記の機能が付加された移動ノードの構成は、例えば図2に示した移動ノード50aの障害発生位置推定部14に上記の機能が付加された構成とすることができるので、ここではその図示を省略する。
図12は、移動ノードを搭載した移動体が移動困難になったために当該移動ノードと通信相手の移動ノードとの通信が途絶えたネットワークシステムの一例を示す概念図であり、図13は、上記の機能が付加された移動ノードによる障害発生位置の推定方法の一例を示す概念図である。
図12に示すネットワークシステム160は、7つの移動ノード150a〜150gにより構築されたものである。個々の移動ノード150a〜150gは、通信が途絶えた移動ノードについての1〜3番目に新しい現況情報、具体的には位置情報に基づいて障害の発生位置を推定する機能を有しているという点を除き、図2に示した移動ノード50aと同様の機能および構成を有している。
図示の例では、移動ノード150aを搭載した移動体が途中で故障あるいは損壊により移動困難になり、当該移動ノード150aとその通信相手である移動ノード150bとの距離が離れすぎて通信が途絶えている。すなわち、移動ノード150aを搭載した移動体に障害F21が生じている。移動ノード150aとの通信が途絶えた移動ノード150bは、例えば図13に示す方法により障害発生位置を推定して、他の移動ノード150c〜150gと共に移動ノード150aを捜索する。
図13に示す方法では、移動ノード150aについての1〜3番目に新しい現況情報を用いて移動ノード150bが障害の発生位置を推定し、捜索する。同図には、移動ノード150aの移動経路と、移動ノード150bによる障害発生位置の推定結果と、移動ノード150bの捜索経路とが示されている。
移動ノード150aは、時刻t1から時刻t2にかけて地点P21から地点P22に移動し、時刻t2から時刻t3にかけて地点P22から地点P23に移動した後、当該移動ノード150aを搭載した移動体に故障が生じて地点P23にとどまっている。この間、移動ノード150aは、各地点P21,P22,P23でのコネクタ情報と、地点P21から地点P22までのリンク情報と、地点P22から地点P23までのリンク情報とを移動ノード150bに発信しており、移動ノード150bはこれらの情報を受信している。
その後、地点P23にとどまっている移動ノード150aと移動を続けている移動ノード150bとの距離が開き過ぎて、時刻t4で移動ノード150a,150b間の通信が途絶えている。移動ノード150aとの通信が途絶えた移動ノード150bは、時刻t4で移動ノード150aの捜索を開始し、まず、移動ノード150aについての最新の現況情報と2番目に新しい現況情報、すなわち地点P23でのコネクタ情報と地点P22から地点P23までのリンク情報とを基に、図5を用いて説明した手順に従って障害発生位置PP1を推定する。次いで、初期位置DPから第1捜索位置SP31に移動して移動ノード50aを捜索する。
第1捜索位置SP31に移動しても移動ノード150aとの通信が回復しないときには、移動ノード150aについての2番目に新しい現況情報と3番目に新しい現況情報、すなわち地点P22から地点P23までのリンク情報と地点P22でのコネクタ情報とを基に図5を用いて説明した手順と同様の要領で障害発生位置PP2を推定する。そして、第1捜索位置SP31から第2捜索位置(図示せず)に移動して移動ノード50aを捜索する。このとき、障害発生位置PP2を推定するにあたって用いる移動ノード150bの通信可能範囲は、当該障害発生位置PP2を推定する時点での通信可能範囲とする。図示の例では、第2捜索位置に移動した移動ノード150bが移動ノード150aとの通信を回復している。
なお、図13においては、初期位置DPでの移動ノード150bを二点鎖線の円で示し、第1捜索位置SP31での移動ノード150bを実線の円で示している。また、参照符号MR11は、移動ノード150bが障害発生位置PP1を推定する際に用いられる移動ノード150aについての移動可能範囲、すなわち移動体に故障が生じなかったときに移動ノード150aが時刻t3から時刻t4にかけて移動可能と推定される範囲を示している。参照符号MR12は、移動ノード150bが障害発生位置PP2を推定する際に用いられる移動ノード150aについての移動可能範囲、すなわち時刻t2から時刻t3にかけて移動可能と推定される範囲を示している。そして、参照符号CRは、移動ノード150bの無線通信可能範囲を示している。
このように、通信が途絶えた移動ノードについての1〜3番目に新しい現況情報に基づいて障害の発生位置を推定する機能を各移動ノードに付加すると、移動ノードを装備した移動体が途中で移動困難になって通信相手との距離が開き過ぎたがために通信が途絶えた移動ノードについても、効率よく捜索することが容易になる。
実施の形態3.
ネットワークシステムを構成する各移動ノードには、他の移動ノードとの通信が途絶えたときに推定される障害発生位置およびその周辺を回避領域に指定し、通信が途絶えた移動ノードの捜索時に当該回避領域を避けて移動経路を選定する機能を付加することもできる。上記の機能が付加された移動ノードの構成は、例えば図2に示した移動ノード50aの移動経路選定部15に上記の機能が付加された構成とすることができるので、ここではその図示を省略する。
図14は、上記の機能が付加された移動ノードによる回避領域の設定方法の一例を示す概念図である。同図に示す例では、移動ノード250aとの通信が途絶えた移動ノード250bが図5を用いて説明した手順に従って障害発生位置PPを推定し、さらに、当該障害発生位置PPを含む円形ないし球形の領域を回避領域ARとして設定している。このとき、回避領域ARは、障害発生位置PPを含む最小の円形領域ないし最小の球形領域として設定することが好ましい。ただし、回避領域ARと移動ノード250bの通信可能領域CRとが部分的に重なる場合には、当該重なる部分を回避領域ARに含めないようにすることもできる。なお、図中の参照符号MRは、移動ノード250bが障害発生位置PPを推定する際に用いられる移動ノード250aについての移動可能範囲を示している。
上述の回避領域ARを設定した移動ノード250bは、回避領域ARを避けて移動経路を選定して、通信可能な他の移動ノードと共に移動ノード250aの捜索を行う。このようにして移動ノード250aの捜索を行うと、移動ノード250bと該移動ノード250bに無線接続された移動ノード250cとの通信が捜索活動中に途絶えてしまうのを防止し易くなるので、移動ノード250aの捜索時に二次災害や三次災害が生じるのを更に防止し易くなる。
以上、この発明の移動ノードおよびネットワークシステムについて実施の形態を挙げて説明したが、前述のように、この発明は上述の形態に限定されるものではない。例えば、移動ノードにおける移動経路選定部14(図2参照)は、任意の構成要素とすることもできる。ただし、通信が途絶えた移動ノードの捜索を効率よく行ううえからは、移動ノードに移動経路選定部を設けた方が好ましい。
また、記憶部には、この発明のネットワークシステムが構築される地域もしくは海域の地図データないし海図データ、またはこの発明の移動ノードが使用される地域もしくは海域の地図データないし海図データが予め格納されていることが好ましいが、当該地図データないし海図データは省略することも可能である。ただし、通信が途絶えた移動ノードを捜索する際の移動経路を効率よく選定するうえからは、上記地図データないし海図データを記憶部に予め格納しておくことが好ましい。
この発明の移動ノードおよびネットワークシステムは、大規模な自然災害あるいは人為的災害が起きた地域ないし海域で救援活動を行う際に有用である他に、紛争地域等で部隊が活動を行う際にも有用である。この発明の移動ノードおよびネットワークシステムの各々については、上述したもの以外にも種々の変形、修飾、組合せ等が可能である。
この発明のネットワークシステムの一例を示す概略図である。 図1に示したネットワークシステムを構成している移動ノードの一例を概略的に示すブロック図である。 図1に示したネットワークシステムを構成している個々の移動ノードが取得する自己の現況情報の一例を示す概略図である。 図1に示したネットワークシステムを構成している或る移動ノードとの通信が途絶えてから当該移動ノードの捜索が開始されるまでの状況変化の一例を示す概念図である。 図1に示したネットワークシステムにおいて、通信が途絶えた移動ノードの捜索を開始した移動ノードが障害発生位置を推定する際に行われる手順の一例を示すフローチャートである。 図1に示したネットワークシステムにおいて、通信が途絶えた移動ノードの捜索活動を開始した各移動ノードの移動経路の一例を示す概略図である。 図1に示したネットワークシステムにおいて、通信が途絶えた移動ノードの捜索過程の一例を示す概念図である。 図1に示したネットワークシステムにおいて、障害が2箇所で生じて或る移動ノードとの通信が途絶えた状態を示す概念図である。 図9に示した状態のネットワークシステムにおいて、通信が途絶えた移動ノードの捜索活動を開始した各移動ノードの移動経路の一例を示す概略図である。 図9に示した状態のネットワークシステムにおいて、通信が途絶えた移動ノードの捜索活動を開始した各移動ノードの移動経路の他の例を示す概略図である。 この発明のネットワークシステムにおいて、移動ノードを搭載した移動体が移動困難になったために当該移動ノードと通信相手の移動ノードとの通信が途絶えたときの状態の一例を示す概念図である。 この発明のネットワークシステムのうち、通信が途絶えた移動ノードについての1〜3番目に新しい現況情報に基づいて障害の発生位置を推定する機能が各移動ノードに付加されているものでの障害発生位置の推定方法の一例を示す概念図である。 この発明のネットワークシステムのうち、他の移動ノードとの通信が途絶えたときに推定される障害発生位置およびその周辺を回避領域に指定し、通信が途絶えた移動ノードの捜索時に当該回避領域を避けて移動経路を選定する機能が各移動ノードに付加されているものでの回避領域の設定方法の一例を示す概念図である。
符号の説明
1 情報取得部
3 無線通信部
11 データ蓄積部
13 データ取得部
14 障害発生位置推定部
15 移動経路選定部
30 記憶部
50a〜50g 移動ノード
60 ネットワークシステム
150a〜150g,250a〜250c 移動ノード
160 ネットワークシステム

Claims (10)

  1. 自己の位置情報を取得する情報取得部と、
    該情報取得部で取得した前記位置情報および他の移動ノードから受信した位置情報を移動ノード毎に記憶する記憶部と、
    前記位置情報を他の移動ノードに宛てて発信する無線通信部と、
    自己に無線接続している他の移動ノードとの通信が途絶えたときに、前記記憶部に格納されている位置情報を用いて通信障害が生じた位置を推定する障害発生位置推定部と、
    を有することを特徴とする移動ノード。
  2. 前記障害発生位置推定部の推定結果に基づいて前記通信が途絶えた移動ノードを捜索する際の移動経路を選定する移動経路選定部を更に有することを特徴とする請求項1に記載の移動ノード。
  3. 前記移動経路選定部は、前記障害発生位置推定部が推定した通信障害の発生位置およびその周辺を回避領域に指定し、前記通信が途絶えた移動ノードの捜索時に当該回避領域を避けて移動経路を選定することを特徴とする請求項2に記載の移動ノード。
  4. 複数の移動ノードにより構築されたネットワークシステムであって、
    前記複数の移動ノードの各々は、
    自己の位置情報を取得する情報取得部と、
    該情報取得部で取得した前記位置情報および他の移動ノードから受信した位置情報を移動ノード毎に記憶部に格納するデータ蓄積部と、
    前記位置情報を他の移動ノードに宛てて発信する無線通信部と、
    自己に無線接続している他の移動ノードとの通信が途絶えたときに、前記記憶部に格納されている位置情報を用いて通信障害が生じた位置を推定する障害発生位置推定部と、
    を有することを特徴とするネットワークシステム。
  5. 前記データ蓄積部は、移動ノードが実質的に移動していないときの位置情報を前記情報取得部が取得したときには該位置情報を点情報として前記記憶部に格納し、移動ノードが移動しているときの位置情報を前記情報取得部が取得したときには該位置情報を線分情報として前記記憶部に格納することを特徴とする請求項4に記載のネットワークシステム。
  6. 前記障害発生位置推定部は、前記通信が途絶えた移動ノードの位置情報のうちの最新の位置情報と2番目に新しい位置情報とを基に、前記通信障害が生じるまでの間に前記通信が途絶えた移動ノードが移動し得る移動可能範囲を推定し、該移動可能範囲と前記通信障害が生じたときの自己の移動ノードの無線通信可能範囲とに基づいて、前記通信障害が発生した第1の位置を推定することを特徴とする請求項4または5に記載のネットワークシステム。
  7. 前記障害発生位置推定部は、前記第1の位置で前記通信障害が生じていないと判断されたときには、前記通信が途絶えた移動ノードの位置情報のうちの2番目に新しい位置情報と3番目に新しい位置情報とを基に、前記最新の位置情報を取得するまでの間に前記通信が途絶えた移動ノードが移動し得る移動可能範囲を推定し、該移動可能範囲と前記第1の位置で前記通信障害が生じていないと判断された時点での自己の移動ノードの無線通信可能範囲とに基づいて、前記通信障害が発生した第2の位置を推定することを特徴とする請求項6に記載のネットワークシステム。
  8. 前記複数の移動ノードの各々は、前記障害発生位置推定部の推定結果に基づいて前記通信が途絶えた移動ノードを捜索する際の移動経路を選定する移動経路選定部を更に有することを特徴とする請求項4〜6のいずれか1つに記載のネットワークシステム。
  9. 前記移動経路選定部は、前記障害発生位置推定部が推定した通信障害の発生位置およびその周辺を回避領域に指定し、前記通信が途絶えた移動ノードの捜索時に当該回避領域を避けて移動経路を選定することを特徴とする請求項8に記載のネットワークシステム。
  10. 前記移動経路選定部は、前記障害発生位置推定部が前記通信障害の発生位置を推定した時点での自己の移動ノードの無線通信可能範囲を前記回避領域に含めないことを特徴とする請求項9に記載のネットワークシステム。
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