JP2009146486A - レンズユニット、収差補正用素子、及び収差補正用素子の設計方法 - Google Patents

レンズユニット、収差補正用素子、及び収差補正用素子の設計方法 Download PDF

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Abstract

【課題】光ピックアップ対物レンズの温度が変化したことにより硝材の屈折率が変化しても、光ピックアップ対物レンズにおいて発生する波面収差を低減することができるレンズユニット、収差補正用素子、及び収差補正用素子の設計方法を提供する。
【解決手段】ピックアップレンズ15と、ピックアップレンズ15の光源11側に配置され、複数の輪帯段差を有する収差補正用素子14とを有し、複数の輪帯段差は、ピックアップレンズ15の温度が変化した場合にピックアップレンズ15で発生する収差を低減するようにレーザ光に位相差を発生させる段差量を有するように構成した。
【選択図】図1

Description

本発明は、BD又はHD−DVD等の光ディスク装置における対物レンズを含むレンズユニット、当該対物レンズの収差を補正する収差補正用素子及びその設計方法に関する。
光ディスク装置に使用される光ピックアップ対物レンズの硝材として、従来、ガラス又はプラスティックが使用されている。光ピックアップ対物レンズは、成形により製作される。そして、ガラスは、プラスティックより硬く、融点・軟化点が高いため、金型の製作コスト、成形コストが高いという問題点がある。即ち、ガラス製光ピックアップ対物レンズの金型として超硬材料を使用するため、ガラス製光ピックアップ対物レンズの金型の製作コストが高価となる。また、ガラス製光ピックアップ対物レンズの成形においては、金型温度をガラスの融点・軟化点まで上昇させる必要があり、金型温度の上げ下げに時間がかかる。
ところで、ガラス及びプラスティックは、当該ガラス及びプラスティックの温度が変化することにより、当該ガラス及びプラスティックの屈折率が変化する。また、光ピックアップ対物レンズの温度は、アクチュエータの動作により上昇する。そのため、ガラス又はプラスティックにより製作された光ピックアップ対物レンズの屈折率は、光ピックアップ対物レンズの温度変化に伴って、変化する。そして、光ピックアップ対物レンズの屈折率が変化することにより、光ピックアップ対物レンズにおいて発生する波面収差が増加する。
ガラス製光ピックアップ対物レンズの屈折率の変化による波面収差の増加は、プラスティック製光ピックアップ対物レンズの屈折率の変化による波面収差の増加より小さい。図19に示す表に、プラスティック製光ピックアップ対物レンズの温度が0℃、30℃、60℃である場合に光ピックアップ対物レンズにおいて発生する波面収差を示す。図19に示すように、硝材としてプラスティックを使用した場合、当該プラスティックの温度が30℃から±30℃変化することにより、光ピックアップ対物レンズにおいて発生する波面収差はマレシャル限界を超えてしまう。
従来、光ピックアップ対物レンズの収差補正方法として2つの方法がよく使用されている。1つ目は、コリメータレンズにより収差を補正する方法である。2つ目は、対物レンズ自身で収差を補正する方法である。
コリメータレンズにより収差補正を行う場合、コリメータレンズの片側の面に回折構造を設ける。そして、当該回折構造による回折を利用して収差を補正する。
また、対物レンズ自身により収差補正を行う場合、対物レンズの片側の面に複数の回折構造を設ける。そして、当該回折構造による回折を利用して収差を補正する。
また、特許文献1には、色収差を補正する色収差補正用光学素子が開示されている。この色収差補正用光学素子は、550nm以下の波長の光を発生する光源と、d線のアッベ数が95.0以下である材料から形成された対物レンズとの間の光路中に配置される。そして、この色収差補正用光学素子は、少なくとも1つの面上に複数の輪帯段差からなる回折構造を有する。そして、当該回折構造は、P<P<Pを満たす(P:光源が発生する光の波長λにおける色収差補正用光学素子のトータルの近軸パワー(mm−1)、P:波長λより10nm短い波長λにおける色収差補正用光学素子のトータルの近軸パワー(mm−1)、P:波長λより10nm長い波長λにおける色収差補正用光学素子のトータルの近軸パワー(mm−1))。
特開2003−167190号公報
また、上記特許文献1に記載の色収差補正用光学素子は、上述のような対物レンズの屈折率の温度依存性を考慮して設計されていない。そのため、特許文献1に記載の技術は、プラスティックで光ピックアップ対物レンズを形成した場合に、当該プラスティック材の温度上昇により、当該光ピックアップ対物レンズにおいて発生する波面収差がマレシャル限界を超えてしまうという問題を解決できない。
本発明は、このような問題点を解決するためになされたものであり、光ピックアップ対物レンズの温度が変化したことにより硝材の屈折率が変化しても、光ピックアップ対物レンズにおいて発生する波面収差を低減することができるレンズユニット、収差補正用素子、及び収差補正用素子の設計方法を提供することを目的とする。
本発明にかかるレンズユニットは、光ピックアップ対物レンズと、前記光ピックアップ対物レンズのレーザ光源側に配置され、少なくとも一方の表面に複数の輪帯段差を有する平板とを有し、前記複数の輪帯段差は、前記光ピックアップ対物レンズの温度が変化した場合に前記光ピックアップ対物レンズで発生する収差を低減するようにレーザ光に位相差を発生させる段差量を有するものである。
本発明においては、平板の少なくとも一方の表面に複数の輪帯段差が設けられ、複数の輪帯段差は、光ピックアップ対物レンズの温度が変化した場合に光ピックアップ対物レンズで発生する収差を低減するようにレーザ光に位相差を発生させる段差量を有する。これにより、光ピックアップ対物レンズの温度が変化した場合、当該輪帯を透過したレーザ光に光ピックアップ対物レンズで発生する収差を低減するような位相差が発生する。そして、当該位相差により、光ピックアップ対物レンズの温度変化により発生する収差が低減される。そのため、光ピックアップ対物レンズの温度が変化したことにより硝材の屈折率が変化しても、光ピックアップ対物レンズにおいて発生する波面収差を低減することができる。
また、前記複数の輪帯段差は、通常時における透過光の位相が輪帯相互に波長の略整数倍異なる段差であって、光ピックアップ対物レンズの温度が変化した場合に前記光ピックアップ対物レンズで発生する収差を低減するようにレーザ光に位相差を発生させる段差量を有することが好ましい。
これにより、光ピックアップ対物レンズの温度が変化したことにより硝材の屈折率が変化した場合に、光ピックアップ対物レンズで発生する収差を低減するような位相差がレーザ光に発生する。そのため、光ピックアップ対物レンズの温度が変化したことにより硝材の屈折率が変化しても、光ピックアップ対物レンズにおいて発生する波面収差を低減することができる。
ここで、「略整数倍」とは、好ましくは、「整数の0.999〜1.001倍」である。しかし、「整数の0.995〜1.005倍」であっても、光ピックアップ対物レンズの温度が変化したときの葉面収差の低減は可能である。なお、「整数の0.999〜1.001倍」とは、例えば、「波長の略10倍」であって、10×0.999=9.99、10×1.001=10.01より、「波長の9.99倍〜10.01倍」という意味である。
さらに、前記平板は、前記光ピックアップ対物レンズと同一の材料からなることが好ましい。
また、本発明にかかる光ピックアップ対物レンズは、BD及び/又はHD−DVD用の記録再生装置に使用される。
これにより、例えば、本発明にかかるレンズユニットをBDとHD−DVD兼用の記録再生装置に取り付ければ、1つの平板でBDとHD−DVDの両方の収差を補正することができる。
また、本発明にかかる他のレンズユニットは、光束分割素子及び光ピックアップ対物レンズを有し、波長λの光束を厚さt1の透明基板を有する第1の光記録媒体の情報記録面上に集光させ、且つ、波長λの光束を厚さt2(t1<t2)の透明基板を有する第2の光記録媒体の情報記録面上に集光させるレンズユニットであって、少なくとも前記光束分割素子の一面は、透過する光束を第1の光記録媒体の情報記録面上に集光させるための第1の光記録媒体用領域と、透過する光束を第2の光記録媒体の情報記録面上に集光させるための第2の光記録媒体用領域に分割され、前記第1の光記録媒体用領域は、複数の輪帯段差を有し、前記複数の輪帯段差は、前記光ピックアップ対物レンズの温度が変化した場合に前記光ピックアップ対物レンズで発生する収差を低減するようにレーザ光に位相差を発生させる段差量を有するものである。
本発明においては、基板厚さの異なる2種類の光記録媒体の記録・再生を行う記録再生装置においても使用することができる。
また、通常時における透過光の位相が輪帯相互に波長の略整数倍異なる段差であって、前記光ピックアップ対物レンズの温度が変化した場合に前記光ピックアップ対物レンズで発生する収差を低減するようにレーザ光に位相差を発生させる段差量を有することが好ましい。
本発明にかかる収差補正用素子は、レーザ光源とプラスティック製の光ピックアップ対物レンズとの間に配置される収差補正用素子であって、前記光ピックアップ対物レンズの温度が変化した場合に前記光ピックアップ対物レンズで発生する収差を低減するようにレーザ光に位相差を発生させる段差量を有する複数の輪帯段差を有するものである。
本発明にかかる収差補正用素子の設計方法は、レーザ光源とプラスティック製の光ピックアップ対物レンズとの間に配置される収差補正用素子の設計方法であって、前記収差補正用素子の少なくとも一方の表面に複数の輪帯段差を形成し、前記複数の輪帯段差は、前記光ピックアップ対物レンズの温度が変化した場合に前記光ピックアップ対物レンズで発生する収差を低減するようにレーザ光に位相差を発生させる段差量を有するものである。
また、前記複数の輪帯段差は、通常時における透過光の位相が輪帯相互に波長の略整数倍異なる段差であって、前記光ピックアップ対物レンズの温度が変化した場合に前記光ピックアップ対物レンズで発生する収差を低減するようにレーザ光に位相差を発生させる段差量を有することが好ましい。
本発明により、光ピックアップ対物レンズの温度が変化したことにより硝材の屈折率が変化しても、光ピックアップ対物レンズにおいて発生する波面収差を低減することができる。
以下、本発明を適用した具体的な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本発明は、以下の実施の形態に限定されるものではない。
図1は、本発明の実施の形態にかかる光ピックアップ装置1の一例を示したものである。光ピックアップ装置1は、レンズユニット10、光源11(レーザ光源)、ビームスプリッタ12、コリメータレンズ13、検出系17等を備えている。レンズユニット10は、収差補正用素子14(平板)、ピックアップレンズ15等を備えている。
光源11は、HD−DVD、及びBD用に用いられる青色レーザーダイオード等を備えている。
光源11から出射されたレーザ光の光路上にビームスプリッタ12が設けられている。
ビームスプリッタ12より出射したレーザ光の光路上にコリメータレンズ13が設けられている。コリメータレンズ13は、光源11から出射されたレーザ光を発散光から略平行光に変換する。
コリメータレンズ13を透過したレーザ光の光路上に収差補正用素子14、及び収差補正用素子14の透過光が入射するピックアップレンズ15が設けられている。
収差補正用素子14は、ピックアップレンズ15の光源11側に配置される平板状の素子である。また、収差補正用素子14は、ピックアップレンズ15側の表面に、複数の輪帯段差を有する。また、収差補正用素子14は、ピックアップレンズ15と同一のプラスティック素材から形成されている。
後述するように、収差補正用素子14に形成された複数の輪帯段差の厚さは、通常時(ピックアップレンズ15の温度が変化していない場合)に透過したレーザ光の位相が隣接する輪帯相互に波長の整数倍異なるように設定されている。 また、収差補正用素子14に形成された複数の輪帯段差は、ピックアップレンズ15の温度が変化した場合にピックアップレンズ15において発生する収差を低減するように設定されている。
ピックアップレンズ15は、プラスティック素材からなり、入射された光を光ディスク16の情報記録面に回折限界近くまで集光させる機能を有する。ピックアップレンズ15は、さらに、光ディスク16の情報記録面で反射されたレーザ光を検出系17に導く機能も有する。
フォーカスサーボ時、及びトラッキングサーボ時には、ピックアップレンズ15と収差補正用素子14とが一体となって図示されないアクチュエータにより動作すされる。そして、アクチュエータの動作に伴う発熱などによって、ピックアップレンズ15及び収差補正用素子14の温度が上昇する。
ピックアップレンズ15、収差補正用素子14の温度変化により屈折率も変化する。そのため、ピックアップレンズ15において発生する収差が増大する。しかし、レーザ光が、温度変化によって屈折率が変化した収差補正用素子14を透過することにより、レーザ光にピックアップレンズ15において発生する収差を低減するような位相差が発生する。そのため、ピックアップレンズ15の温度が変化しても、ピックアップレンズ15において発生する収差が低減される。
なお、本実施の形態では、HD−DVD用、BD用の光ディスク16の透明基板はポリカーボネイト(PC)とし、HD−DVD用、BD用の光ディスク16の透明基板厚は、それぞれ0.6mm、0.0875mmとした。
次に、光源11から出射されたレーザ光が光ディスク16の情報記録面で反射され検出系17に検出されるまでの挙動について説明する。光源11から出射されたレーザ光はビームスプリッタ12を透過してコリメータレンズ13に入射する。
コリメータレンズ13は、光源11から出射されたレーザ光を発散光から略平行光に変換する。
コリメータレンズ13を透過したレーザ光は収差補正用素子14に入射される。ここで、本実施の形態においては、ピックアップレンズ15の温度が変化した場合、この収差補正用素子14は、ピックアップレンズ15において発生する収差を低減するようにレーザ光の位相を補正する。そして、補正後のレーザ光はピックアップレンズ15に入射される。ピックアップレンズ15は、入射されたレーザ光を光ディスク16の情報記録面に回折限界近くまで集光させる。光ディスク16の情報記録面で反射されたレーザ光は、ピックアップレンズ15を介して検出系17に入射し、検出される。検出系17は、当該レーザ光を検出し、光電変換することによって、フォーカスサーボ信号、トラックサーボ信号、再生信号などを生成する。
次に、本発明の実施の形態にかかる光ピックアップ装置1のレンズユニット10において用いられる収差補正用素子14について詳細に説明する。図2は、本実施の形態にかかる光ピックアップ装置1における収差補正用素子14を示す図である。図2(a)は、通常時におけるレーザ光の波面(位相)を示し、図2(b)は、収差補正用素子14及びピックアップレンズ15の温度が低くなった場合におけるレーザ光の波面(位相)を示し、図2(c)は、収差補正用素子14及びピックアップレンズ15の温度が高くなった場合におけるレーザ光の波面(位相)を示している。ピックアップレンズ15の光源11側に、図2に示す輪帯段差付プラスティック製の平板からなる収差補正用素子14を組み合わせる。収差補正用素子14は、上述したように、複数の輪帯段差を有する平板状の素子である。本実施の形態においては、ピックアップレンズ15と同一素材のプラスティックからなる。そして、収差補正用素子14の輪帯段差の厚さは、通常時において透過したレーザ光の位相が隣接する輪帯相互に波長の整数倍異なるように設定されている。また、収差補正用素子14の輪帯段差は、収差補正用素子14及びピックアップレンズ15の温度が変化した場合にピックアップレンズ15において発生する収差を低減するようにレーザ光に位相差を発生させる段差量を有する。
すなわち、通常時にレーザ光が収差補正用素子14を透過した場合、各輪帯段差を透過したレーザ光の位相は相互に波長の整数倍だけ異なる。従って、図2(a)に示されるように、通常時には、異なる輪帯段差を透過したレーザ光には位相差が発生しない。そのため、収差補正用素子14に入射したレーザ光は、同一位相のまま、出射し、後段に設けられたピックアップレンズ15(図示せず)に入射する。従って、通常時において、ピックアップレンズ15において発生する収差は収差補正用素子14が無い場合と略同じとなる。
他方、図2(b)、(c)に示されるように、アクチュエータの動作による発熱等により収差補正用素子14及びピックアップレンズ15の温度が変化し、屈折率が変化した収差補正用素子14をレーザ光が透過した場合、各輪帯段差を透過したレーザ光の位相の違いは波長の整数倍とならない。従って、図2(b)、(c)に示されるように、収差補正用素子14及びピックアップレンズ15の温度が変化した場合には、異なる輪帯段差を透過したレーザ光に位相差が発生する。そして、本発明においては、当該位相差は、ピックアップレンズ15において発生する収差を低減するように調節する大きさとなっている。そのため、ピックアップレンズ15の温度が変化した場合、従来ではピックアップレンズ15において発生する収差が増大してしまうが、本発明においては、収差補正用素子14を透過したレーザ光の位相差により、ピックアップレンズ15の温度変化に伴う収差の増大が抑制される。そして、ピックアップレンズ15において発生する収差が低減される。
図3にピックアップレンズ15の温度が0℃である場合にピックアップレンズ15において発生するrms波面収差を示し、図4にピックアップレンズ15の温度が60℃である場合にピックアップレンズ15において発生するrms波面収差を示す。なお、通常時におけるピックアップレンズ15の温度は30℃である。また、光源11とピックアップレンズ15との間に収差補正用素子14を設けない場合のrms波面収差を図3(a)、図4(a)に示し、光源11とピックアップレンズ15との間に収差補正用素子14を設けた場合のrms波面収差を図3(b)、図4(b)に示す。なお、図3、図4において、縦軸はrms波面収差の大きさを表し、横軸はピックアップレンズ15の径方向における位置を表す。
図3(a)、図4(a)に示すように、ピックアップレンズ15の温度が0℃、60℃である場合、収差補正用素子14を設けないと、rms波面収差は非常に大きくなる。
一方、図3(b)、図4(b)に示すように、ピックアップレンズ15の温度が0℃、60℃であっても、収差補正用素子14を設けると、rms波面収差を小さく抑えることが出来る。具体的には、図3(b)、図4(b)に示すように、収差補正用素子14に形成された輪帯段差によって各輪帯段差を透過したレーザ光に位相差が発生する。そして、当該位相差が、ピックアップレンズ15において発生する収差を低減する。これにより、ピックアップレンズ15の温度が30℃を中心に±30℃変化しても、ピックアップレンズ15において発生する収差は低減される。従って、ピックアップレンズ15より出射したレーザ光は、光ディスク16の情報記録面に良好に集光する。
このように構成された本実施の形態にかかるレンズユニット10によれば、複数の輪帯段差を有する収差補正用素子14が設けられ、複数の輪帯段差は、ピックアップレンズ15の温度が変化した場合にピックアップレンズ15において発生する収差を低減するような位相差を発生させる段差量を有する。これにより、収差補正用素子14を透過したレーザ光にピックアップレンズ15において発生する収差を低減するような位相差が発生する。そして、当該位相差により、ピックアップレンズ15の温度変化に伴う収差を低減することができる。
具体的には、複数の輪帯段差は、通常時における透過光の位相が輪帯相互に波長の整数倍異なる厚さであって、ピックアップレンズ15の温度が変化した場合にピックアップレンズ15において発生する収差を低減するようにレーザ光に位相差を発生させる段差量を有する。
これにより、ピックアップレンズ15の温度が変化した場合に、ピックアップレンズ15において発生する収差を低減するような位相差がレーザ光に発生する。そのため、ピックアップレンズ15の温度変化に伴う収差を低減することができる。
さらに、収差補正用素子14は、ピックアップレンズ15と同一の材料から形成される。
また、本発明にかかるレンズユニット10は、BD及びHD−DVD用の光ピックアップ装置1に使用される。
これにより、例えば、本発明にかかる収差補正用素子14をBDとHD−DVD兼用ピックアップレンズ15に取り付ければ、1つの収差補正用素子14でBDとHD−DVDの両方の収差を補正することができる。
なお、本実施の形態において、収差補正用素子14は、プラスティック素材からなるとしたが、ガラス素材により形成されてもよい。
次に、本発明の実施例1について、本発明範囲から外れる比較例1と比較して説明する。実施例1では、図5に示すように、ピックアップレンズ15の光源11(図示せず)側に収差補正用素子14を設けた。収差補正用素子14は、複数の輪帯段差を有するプラスティック製の平板状の素子である。図13に示す表に、本実施例1にかかる収差補正用素子14の輪帯番号、輪帯位置(光軸OA(後述)に垂直な方向における輪帯が形成される位置)、及び板厚変化量を示す。図13に示すように、輪帯段差は、中心から外縁部に向かって3輪帯分の範囲において、収差補正用素子14の厚さが0.007786mmずつ薄くなるように、形成されている。また、輪帯段差は、中心から外縁部に向かって4輪帯以降の範囲において、収差補正用素子14の厚さが0.007786mmずつ厚くなるように、形成されている。また、輪帯段差の数は17である。そして、当該輪帯段差の段差量は、収差補正用素子14及びピックアップレンズ15の温度が変化していない場合に、隣り合う輪帯段差を透過したレーザ光の位相が波長の整数倍異なるように設計されている。
また、図14、図15に示す表に、本実施例1にかかる光学系のデータを示す。図14において、対物レンズR1面とは、ピックアップレンズ15の光源11側の面である。また、対物レンズR2面とは、ピックアップレンズ15の光ディスク16側の面である。図14に示すように、ピックアップレンズ15としてプラスティック製レンズを使用した。また、図14において、位相板R1面とは、収差補正用素子14の光源11側の面である。また、位相板R2面とは、収差補正用素子14のピックアップレンズ15側の面である。また、図14に示すように、収差補正用素子14は、プラスティックにより形成される。また、図15に示す係数の値は、ピックアップレンズ15の面形状を規定する数式(1)、数式(2)で用いられる係数の値である。なお、図15において、面番号4(即ち、ピックアップレンズ15の光源11側の面)の係数の値は、ピックアップレンズ15の光源11側の面形状を規定するものである。また、図15において、面番号5(即ち、ピックアップレンズ15の光ディスク16側の面)の係数の値は、ピックアップレンズ15の光ディスク16側の面形状を規定するものである。
図6を用いて、数式(1)、数式(2)を説明する。図6は、ピックアップレンズの一例を示す側面図である。
まず、ピックアップレンズの光出射面R2(対物レンズR2面)の面形状について説明する。図6において、光線の高さをh、対物レンズ1の光出射面R2の頂点をe、頂点eと接する接面上における光線高さhの点をc、この点cから光軸OAに平行な方向での光出射面R2上の点をdとすると、任意の光線高さhに対する点c,d間の距離Z
Figure 2009146486
で表される。
そして、数式(1)と図15に示す面番号5の係数の値とにより、ピックアップレンズ15の光ディスク16側の面形状が規定される。
なお、数式(1)に、上記係数C,K,A,A,A,A10,A12,A14,A16の値を代入して任意の光線高さh(≠0)に対する距離Zを求め、その値が負の値となった場合は、点dが、光出射面R2の光軸OAが通る面頂点eよりも出射面側(図6での左側)に位置することを示している。距離Zが正の値である場合には、点dが頂点eよりも右側に位置することを示している。
次に、ピックアップレンズの光入射面R1(対物レンズR1面)の面形状について説明する。図6において、対物レンズ1の光入射面R1の頂点をf、頂点fと接する接面上における光線高さhの点をa、この点aから光軸OAに平行な方向での光入射面R1上の点をbとすると、任意の光線高さhに対する点a,b間の距離Z
Figure 2009146486
で表される。
そして、数式(2)と図15に示す面番号4の係数の値とにより、ピックアップレンズ15の光源11側の面形状が規定される。
これに対し、ピックアップレンズ15の光源11側に収差補正用素子14を設けない例を比較例1とする。図7(a)に、比較例1においてピックアップレンズ15の温度が0℃である場合のrms波面収差を示し、図7(b)に、比較例1においてピックアップレンズ15の温度が30℃である場合のrms波面収差を示し、図7(c)に、比較例1においてピックアップレンズ15の温度が60℃である場合のrms波面収差を示す。縦軸のスケールは0.5λである。
図7に示すように、ピックアップレンズ15の光源11側に収差補正用素子14を設けない場合、ピックアップレンズ15の温度が0℃、30℃、60℃である場合、光ディスク16の情報記録面に形成された光スポットのrms波面収差は、それぞれ、176.0mλ、2.0mλ、162.1mλとなる。
また、比較例1において、ピックアップレンズ15の温度が0℃、60℃である場合、レーザ光の収束位置の合焦点位置(光ディスク16の情報記録面)からのずれ量は、それぞれ、−8.361μm、+8.162μmとなる。
一方、図8(a)に、実施例1においてピックアップレンズ15の温度が0℃である場合のrms波面収差を示し、図8(b)に、実施例1においてピックアップレンズ15の温度が30℃である場合のrms波面収差を示し、図8(c)に、実施例1においてピックアップレンズ15の温度が60℃である場合のrms波面収差を示す。縦軸のスケールは0.2λである。
図8に示すように、ピックアップレンズ15の光源11側に収差補正用素子14を設けた場合、ピックアップレンズ15の温度が0℃、30℃、60℃である場合、光ディスク16の情報記録面に形成された光スポットのrms波面収差は、それぞれ、20.1mλ、2.0mλ、18.4mλとなる。
また、実施例1において、ピックアップレンズ15の温度が0℃、60℃である場合、レーザ光の収束位置の合焦点位置(光ディスク16の情報記録面)からのずれ量は、それぞれ、−7.981μm、+7.708μmとなる。
比較例1においては、図7に示すように、ピックアップレンズ15の温度が30℃から±30℃変化することにより、ピックアップレンズ15において発生する収差が大きくなり、マレシャル限界を超えてしまう。
これに対して、実施例1においては、図8に示すように、ピックアップレンズ15の温度が30℃から±30℃変化しても、ピックアップレンズ15において発生する収差は、マレシャル限界を超えない。
次に、本発明の実施例2について、本発明範囲から外れる比較例2と比較して説明する。実施例2にかかるレンズユニット10は、図9に示すように、プラスティック製のピックアップレンズ15と光束分割素子18を備えている。具体的には、ピックアップレンズ15の光源11(図示せず)側に光束分割素子18を設け、BD/HD−DVD互換レンズを作成した。
実施例2にかかる光束分割素子18のピックアップレンズ15側の面は、透過する光束をBD(第1の光記録媒体)の情報記録面上に集光するためのBD領域(第1の光記録媒体用領域)と、透過する光束をHD−DVD(第2の光記録媒体)の情報記録面上に集光するためのHD領域(第2の光記録媒体用領域)に分割されている。BD領域とHD領域は、光束分割素子18において略交互に配置されている。図9では、BD領域を透過する光線のみを表示している。
また、実施例2にかかる光束分割素子18は収差補正機能を持つ。具体的には、光束分割素子18は、BD領域に複数の輪帯段差を有する。図16に示す表に、本実施例2にかかる光束分割素子18の輪帯番号、輪帯位置、及び板厚変化量を示す。図16に示すように、輪帯段差は、中心から外縁部に向かってBD領域3輪帯分の範囲において、収差補正用素子14の厚さが0.007786mmずつ薄くなるように、形成されている。また、輪帯段差は、中心から外縁部に向かってBD領域4輪帯目以降の範囲において、収差補正用素子14の厚さが0.007786mmずつ厚くなるように、形成されている。また、輪帯段差の数は13である。そして、当該輪帯段差の段差量は、光束分割素子18及びピックアップレンズ15の温度が変化していない場合に、隣り合う輪帯段差を透過したレーザ光の位相が波長の整数倍異なるように設計されている。また、光束分割素子18のHD領域のピックアップレンズ15側の面は、凹レンズ面となるような曲率半径を有する。そのため、実施例2にかかる光束分割素子18のピックアップレンズ15側の面は、全体として、略凹レンズ面となるような形状となっている。
また、図17に示す表に、本実施例2のBD領域における光学系のデータを示す。図17において、対物レンズR1面とは、ピックアップレンズ15の光源11側の面である。また、対物レンズR2面とは、ピックアップレンズ15の光ディスク16側の面である。また、図17において、位相板R1面とは、光束分割素子18の光源11側の面である。また、位相板R2面とは、光束分割素子18のピックアップレンズ15側の面である。
また、図18に示す表に、本実施例2のレンズユニット10の光学系のデータを示す。図18の面番号4の係数の値は、ピックアップレンズ15の光源11側の面形状を規定する数式(2)で用いられる係数の値である。また、図18の面番号5の係数の値は、ピックアップレンズ15の光ディスク16側の面形状を規定する数式(1)で用いられる係数の値である。
そして、数式(1)と図18に示す面番号5の係数の値とにより、ピックアップレンズ15の光ディスク16側の面全体の面形状が規定される。
また、数式(2)と、図18に示す面番号4の係数の値とにより、ピックアップレンズ15の光源11側の面形状が規定される。
また、光束分割素子18のHD領域の光源11側の面形状は、図18の面番号2の係数及び数式(2)により規定される。また、光束分割素子18のHD領域のピックアップレンズ15側の面形状は、図18の面番号3の係数及び数式(1)により規定される。
これに対し、比較例2にかかるレンズユニットは、図10に示すように、プラスティック製のピックアップレンズ15と光束分割素子19を備えている。具体的には、ピックアップレンズ15の光源11(図示せず)側に光束分割素子19を設け、BD/HD−DVD互換レンズを作成した。
比較例2にかかる光束分割素子19のピックアップレンズ15側の面は、実施例2にかかる光束分割素子18と同様に、BD領域とHD領域とに分割されている。BD領域とHD領域は、光束分割素子19において略交互に配置されている。図10では、BD領域を透過する光線のみを表示している。また、比較例2にかかる光束分割素子19は位相補正機能を持たない。即ち、実施例2にかかる光束分割素子18と異なり、光束分割素子19のBD領域では、輪帯間で輪帯段差を透過したレーザ光の位相は同じである。また、光束分割素子19のHD領域のピックアップレンズ15側の面は、凹レンズ面となるような面形状を有する。具体的には、光束分割素子19のHD領域のピックアップレンズ15側の面は、図18に示す表の面番号3の係数の値と数式(1)とにより規定される面形状を有する。また、光束分割素子19のHD領域の光源11側の面は、図18に示す表の面番号2の係数の値と数式(2)とにより規定される面形状を有する。また、光束分割素子19のBD領域のピックアップレンズ15側及び光源11側の面は、共に平板状の面形状を有する。そして、光束分割素子19のBD領域とHD領域とが異なる面形状を有することにより、BDに対してもHD−DVDに対してもそれぞれの光束は適切な位置に集光する。
なお、実施例2及び比較例2にかかるBD/HD−DVD互換レンズでは、入射光の光束分割を行っているため、超解像現象が起こり、スポット径が小さくなりすぎる。そのため、BDにおける通常のNA(開口数)は0.85であるが、実施例2及び比較例2では、NAを約0.79に補正している。
図11(a)に、比較例2においてピックアップレンズ15の温度が0℃である場合のrms波面収差を示し、図11(b)に、比較例2においてピックアップレンズ15の温度が30℃である場合のrms波面収差を示し、図11(c)に、比較例2においてピックアップレンズ15の温度が60℃である場合のrms波面収差を示す。縦軸のスケールは0.5λである。
図11に示すように、比較例2にかかる光束分割素子19を用いた場合では、ピックアップレンズ15の温度が0℃、30℃、60℃である場合に、光ディスク16の情報記録面に形成された光スポットのrms波面収差は、それぞれ、108.8mλ、2.0mλ、103.3mλとなる。
また、ピックアップレンズ15の温度が0℃、60℃である場合、比較例2では、レーザ光の収束位置の合焦点位置(光ディスク16の情報記録面)からのずれ量は、それぞれ、−8.012μm、+7.756μmとなる。
一方、図12(a)に、実施例2においてピックアップレンズ15の温度が0℃である場合のrms波面収差を示し、図12(b)に、実施例2においてピックアップレンズ15の温度が30℃である場合のrms波面収差を示し、図12(c)に、実施例2においてピックアップレンズ15の温度が60℃である場合のrms波面収差を示す。縦軸のスケールは0.2λである。
図12に示すように、実施例2にかかる光束分割素子18を用いる場合、ピックアップレンズ15の温度が0℃、30℃、60℃である場合、光ディスク16の情報記録面に形成された光スポットのrms波面収差は、それぞれ、16.9mλ、2.0mλ、17.0mλとなる。
また、ピックアップレンズ15の温度が0℃、60℃である場合、実施例2では、レーザ光の収束位置の合焦点位置(光ディスク16の情報記録面)からのずれ量は、それぞれ、−7.980μm、+7.730μmとなる。
比較例2においては、図11に示すように、ピックアップレンズ15の温度が30℃から±30℃変化することにより、ピックアップレンズ15において発生する収差が大きくなり、マレシャル限界を超えてしまう。
これに対して、実施例2においては、図12に示すように、ピックアップレンズ15の温度が30℃から±30℃変化しても、ピックアップレンズ15において発生する収差は、マレシャル限界を超えない。
なお、実施例1、2においては、光束分割素子18をプラスティック素材により形成したが、ガラス素材により形成しても同様の作用効果が得られる。
また、実施例2においては、光束分割素子18のBD領域にのみ収差補正機能を設けたが、HD領域にも同様に適宜収差を補正する機能を設ければよい。
上記実施例1においては、収差補正用素子14とピックアップレンズ15とを別体として構成しているが、収差補正用素子14の輪帯段差をピックアップレンズ15の表面上に設ければ、両者を一体化することも可能である。特に、ピックアップレンズ15がプラスティック素材により形成される場合には、ガラス素材により形成される場合に比べて、一体化しやすい。
本発明の実施の形態にかかる光ピックアップ装置の一例を示したものである。 通常時において本実施形態にかかる収差補正用素子を透過するレーザ光の波面(位相)を示す図(図2(a))であり、ピックアップレンズの温度が低くなった場合において本実施形態にかかる収差補正用素子を透過するレーザ光の波面(位相)を示す図(図2(b))、ピックアップレンズの温度が高くなった場合において本実施形態にかかる収差補正用素子を透過するレーザ光の波面(位相)を示す図(図2(c))である。 ピックアップレンズの温度が0℃であり、収差補正用素子を設けない場合にピックアップレンズおいて発生するrms波面収差を示す図(図3(a))、ピックアップレンズの温度が0℃であり、収差補正用素子を設ける場合にピックアップレンズおいて発生するrms波面収差を示す図(図3(b))である。 ピックアップレンズの温度が60℃であり、収差補正用素子を設けない場合にピックアップレンズおいて発生するrms波面収差を示す図(図4(a))、ピックアップレンズの温度が60℃であり、収差補正用素子を設ける場合にピックアップレンズおいて発生するrms波面収差を示す図(図4(b))である。 本発明の実施例1にかかるピックアップレンズを示す図である。 本発明にかかるピックアップレンズのレンズ面形状の一例を示す側面図である。 比較例1においてピックアップレンズの温度が0℃である場合にピックアップレンズおいて発生するrms波面収差を示す図(図7(a))、比較例1においてピックアップレンズの温度が30℃である場合にピックアップレンズにおいて発生するrms波面収差を示す図(図7(b))、比較例1においてピックアップレンズの温度が60℃である場合にピックアップレンズにおいて発生するrms波面収差を示す図(図7(c))である。 実施例1においてピックアップレンズの温度が0℃である場合にピックアップレンズにおいて発生するrms波面収差を示す図(図8(a))、実施例1においてピックアップレンズの温度が30℃である場合にピックアップレンズにおいて発生するrms波面収差を示す図(図8(b))、実施例1においてピックアップレンズの温度が60℃である場合にピックアップレンズにおいて発生するrms波面収差を示す図(図8(c))である。 本発明の実施例2にかかる光束分割素子を示す図である。 比較例2にかかる光束分割素子を示す図である。 比較例2においてピックアップレンズの温度が0℃である場合にピックアップレンズにおいて発生するrms波面収差を示す図(図11(a))、比較例2においてピックアップレンズの温度が30℃である場合にピックアップレンズにおいて発生するrms波面収差を示す図(図11(b))、比較例2においてピックアップレンズの温度が60℃である場合にピックアップレンズにおいて発生するrms波面収差を示す図(図11(c))である。 実施例2においてピックアップレンズの温度が0℃である場合にピックアップレンズにおいて発生するrms波面収差を示す図(図12(a))、実施例2においてピックアップレンズの温度が30℃である場合にピックアップレンズにおいて発生するrms波面収差を示す図(図12(b))、実施例2においてピックアップレンズの温度が60℃である場合にピックアップレンズにおいて発生するrms波面収差を示す図(図12(c))である。 本発明の実施例1にかかる収差補正用素子の輪帯番号、輪帯位置、及び板厚変化量を示す表である。 本発明の実施例1にかかる光学系のデータを示す表である。 本発明の実施例1にかかる光学系のデータを示す表である。 本発明の実施例2にかかる光束分割素子の輪帯番号、輪帯位置、及び板厚変化量を示す表である。 本発明の実施例2のBD領域における光学系のデータを示す表である。 本発明の実施例2にかかる光学系のデータを示す表である。 硝材としてプラスティックを使用した場合に、ピックアップレンズの温度が0℃、30℃、60℃である際に発生する波面収差を示す表である。
符号の説明
1 光ピックアップ装置(記録再生装置)
10 レンズユニット
11 光源(レーザ光源)
14 収差補正用素子(平板)
15 ピックアップレンズ(光ピックアップ対物レンズ)
16 光ディスク(光記録媒体)
18 光束分割素子

Claims (9)

  1. 光ピックアップ対物レンズと、
    前記光ピックアップ対物レンズのレーザ光源側に配置され、少なくとも一方の表面に複数の輪帯段差を有する平板とを有し、
    前記複数の輪帯段差は、前記光ピックアップ対物レンズの温度が変化した場合に前記光ピックアップ対物レンズで発生する収差を低減するようにレーザ光に位相差を発生させる段差量を有する、レンズユニット。
  2. 前記複数の輪帯段差は、通常時における透過光の位相が輪帯相互に波長の略整数倍異なる段差であって、前記光ピックアップ対物レンズの温度が変化した場合に前記光ピックアップ対物レンズで発生する収差を低減するようにレーザ光に位相差を発生させる段差量を有する請求項1に記載のレンズユニット。
  3. 前記平板は、前記光ピックアップ対物レンズと同一の材料からなる請求項1又は2に記載のレンズユニット。
  4. BD及び/又はHD−DVD用の記録再生装置に使用される請求項1乃至3の何れか一項に記載のレンズユニット。
  5. 光束分割素子及び光ピックアップ対物レンズを有し、波長λの光束を厚さt1の透明基板を有する第1の光記録媒体の情報記録面上に集光させ、且つ、波長λの光束を厚さt2(t1<t2)の透明基板を有する第2の光記録媒体の情報記録面上に集光させるレンズユニットであって、
    少なくとも前記光束分割素子の一面は、透過する光束を第1の光記録媒体の情報記録面上に集光させるための第1の光記録媒体用領域と、透過する光束を第2の光記録媒体の情報記録面上に集光させるための第2の光記録媒体用領域に分割され、
    前記第1の光記録媒体用領域は、複数の輪帯段差を有し、
    前記複数の輪帯段差は、前記光ピックアップ対物レンズの温度が変化した場合に前記光ピックアップ対物レンズで発生する収差を低減するようにレーザ光に位相差を発生させる段差量を有するレンズユニット。
  6. 前記複数の輪帯段差は、通常時における透過光の位相が輪帯相互に波長の略整数倍異なる段差であって、前記光ピックアップ対物レンズの温度が変化した場合に前記光ピックアップ対物レンズで発生する収差を低減するようにレーザ光に位相差を発生させる段差量を有する請求項5に記載のレンズユニット。
  7. レーザ光源とプラスティック製の光ピックアップ対物レンズとの間に配置される収差補正用素子であって、
    前記光ピックアップ対物レンズの温度が変化した場合に前記光ピックアップ対物レンズで発生する収差を低減するようにレーザ光に位相差を発生させる段差量を有する複数の輪帯段差を有する収差補正用素子。
  8. レーザ光源とプラスティック製の光ピックアップ対物レンズとの間に配置される収差補正用素子の設計方法であって、
    前記収差補正用素子の少なくとも一方の表面に複数の輪帯段差を形成し、
    前記複数の輪帯段差は、前記光ピックアップ対物レンズの温度が変化した場合に前記光ピックアップ対物レンズで発生する収差を低減するようにレーザ光に位相差を発生させる段差量を有する収差補正用素子の設計方法。
  9. 前記複数の輪帯段差は、通常時における透過光の位相が輪帯相互に波長の略整数倍異なる段差であって、前記光ピックアップ対物レンズの温度が変化した場合に前記光ピックアップ対物レンズで発生する収差を低減するようにレーザ光に位相差を発生させる段差量を有する請求項8に記載の収差補正用素子の設計方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013171240A (ja) * 2012-02-22 2013-09-02 Kyocera Document Solutions Inc コリメータレンズ、光走査装置及びこれを用いた画像形成装置

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