JP2009146190A - 画像処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】基準画像と参照画像との間の複数の点で位置ずれを演算するためにハード化した場合に回路規模を削減できしかも高速処理が可能な画像処理装置を提供する。
【解決手段】この画像処理装置10は、基準画像と参照画像との間の複数の点で位置ずれを演算するものであって、基準画像及び参照画像についてそれぞれ解像度の異なる複数の画像A〜Dからなるピラミッド画像を生成する画像生成手段と、ピラミッド画像の内の低解像度の画像から位置ずれ量を演算し、その演算結果を用いてその解像度よりも高い解像度の画像から位置ずれ量を演算するようにしてより高い解像度の画像まで順に位置ずれ量を演算する演算手段と、を備え、演算手段は複数の演算ユニット1,2,3を有し、各演算ユニットは位置ずれ量の演算を並列的に行う。
【選択図】図7

Description

本発明は、基準画像と参照画像との間の複数の点で位置ずれを演算する画像処理装置に関する。
特許文献1は、計算機に負荷をかけないよう比較的単純な処理によって精度の高い動きデータを算出することを課題とし、以下のような画像処理装置を開示する。基準画像と比較画像の多重解像度画像を作成し、解像度の低い画像に対しては、まず全範囲マッチングを行って、画像間の2次元のずれを検出し、解像度の比較的高い画像に対しては、ブロックマッチングによって、ブロックごとのずれを検出する。また、最低解像度から順に高解像度に対して、前段階で求めた動きデータを初期値として用いて、その動きデータをより高解像度の画像によって補正することによって、精度の高いものにしていく(要約、図1参照)。
特許文献2は、画像処理に必要な演算量を削減し、十分な追跡精度を保ちながら合成画像を作成することを課題とし、以下のような画像合成装置を開示する。元画像の所定縮小サイズを最上位のレイヤとして、合成対象となる各画像を段階的に縮小してピラミッド階層を構成する。そして、最下位のレイヤから順番に最上位のレイヤに向けて特徴点を追跡する。その際、特徴点の動きを示すベクトルに所定の係数を乗じてその特徴点の動きを収束させる。これにより、特徴点を追跡する際に元画像サイズでの画像処理を不要として演算量の削減化を図れる。また、特徴点の動きベクトルに所定の係数を乗じることで収束性を高め、十分な追跡精度を保ちながら合成画像を作成することができる、と記載されている(要約、図1〜図3参照)。
特許文献3は、迅速に画像のマスク領域の補完をする方法及び装置並びにプログラムを提供することを課題とし、以下のような解決手段を開示する。入力画像とマスク画像に繰り返しダウンサンプリングを施して複数レベルのガウシアンピラミッドを構築する。次に、最も粗い第nレベルの画像において全領域で探索を行い、ターゲットフラグメントと類似する最適フラグメントの位置を得る。1段下のレベルにおいて、そのレベルのターゲットフラグメントと類似度が最小(最も類似している)のフラグメントを探索する。この探索においては、1段階上の最適フラグメントの位置の近傍に探索範囲を限定している。この探索範囲の限定によって探索効率を向上させて、計算速度を向上させている。以下、同様に各レベルにおける探索を行い、原入力画像のレベルにおける類似度が最も小さい(最も似ている)フラグメントを求めることができる。この結果、処理速度の向上した画像補完方法・装置が得られる(要約、図1参照)。
特開2007−226643号公報 特開2007−49545号公報 特開2006−332785号公報
特許文献1は、ピラミッド画像を使用した追跡技術に関し、カメラ等の撮像装置の手ぶれ補正に適用され、ソフト処理により行うものである。特許文献2は、ピラミッド画像を使用した追跡技術及びデジタルカメラの手ぶれ補正技術に関し、ソフト処理により行い、演算ユニットを1つしかもたない。特許文献3は、ピラミッド画像(入力画像とマスク画像)を用いるもので、ソフト処理により行う。
以上のように、各特許文献が開示する従来技術はソフト処理による順序処理であり、ハード化(デジタル回路化)した場合の効果的な構成にはなっておらず、回路規模の増大化及び高速処理に対応するものではない。
本発明は、上述のような従来技術の問題に鑑み、基準画像と参照画像との間の複数の点で位置ずれを演算するためにハード化した場合に回路規模を削減でき、高速処理が可能な画像処理装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本実施形態による画像処理装置は、基準画像と参照画像との間の複数の点で位置ずれを演算する画像処理装置であって、前記基準画像及び前記参照画像についてそれぞれ解像度の異なる複数の画像からなるピラミッド画像を生成する画像生成手段と、前記ピラミッド画像の内の低解像度の画像から位置ずれ量を演算し、その演算結果を用いてその解像度よりも高い解像度の画像から位置ずれ量を演算するようにしてより高い解像度の画像まで順に位置ずれ量を演算する演算手段と、を備え、前記演算手段は複数の演算ユニットを有し、前記各演算ユニットは前記位置ずれ量の演算を並列的に行うことを特徴とする。
この画像処理装置によれば、演算手段の複数の演算ユニットにより、ピラミッド画像の内の低解像度の画像から演算した位置ずれ量の演算結果を用いてその解像度よりも高い解像度の画像から位置ずれ量を演算するようにしてより高い解像度の画像まで順に位置ずれ量を演算する場合に、各演算ユニットは位置ずれ量の演算を並列的に行うので、各演算ユニットで効率的に演算を行わせることができ、このため、画像処理装置としてハード化した場合に回路規模を削減できしかも高速処理が可能となる。
上記画像処理装置において前記複数の演算ユニットは、最も解像度の高い画像または最も演算量の多い解像度の画像についての位置ずれの演算量に基づいて割り当てられることが好ましい。
この場合、前記最も解像度の高い画像または最も演算量の多い解像度の画像についての位置ずれの演算をZ個(Z:正の整数)の演算ユニットに割り当てる場合、他の解像度の画像についての位置ずれの演算を前記Z個の演算ユニットの各1つが担う位置ずれの演算量に基づいて他の演算ユニットに割り当てることが好ましい。
なお、Z個の演算ユニットのそれぞれが等しい演算量を担う場合、その演算量は、最も解像度の高い画像または最も演算量の多い解像度の画像についての位置ずれの演算量をWとすると、W/Zである。また、位置ずれの演算量は、位置ずれの演算の対象となる画素の数によって決まる。
また、前記複数の演算ユニットの少なくとも1つが解像度の異なる複数の画像について位置ずれの演算を行うとき、前記位置ずれの各演算量の1/R(R:正の整数)ずつ各演算を行い、前記各演算をR回繰り返すことが好ましい。これにより、1つの演算ユニットにおいて解像度の異なる複数の画像についての位置ずれの各演算を高速処理できる。
本実施形態による別の画像処理装置は、基準画像と参照画像との間の複数の点で位置ずれを演算する画像処理装置であって、前記基準画像及び前記参照画像についてそれぞれ解像度の異なる複数の画像からなるピラミッド画像を生成する画像生成手段と、前記ピラミッド画像の内の低解像度の画像から位置ずれ量を演算し、その演算結果を用いてその解像度よりも高い解像度の画像から位置ずれ量を演算するようにしてより高い解像度の画像まで順に位置ずれ量を演算する演算手段と、を備え、前記演算手段は1つの演算ユニットを有し、前記演算ユニットは前記位置ずれの各演算量の1/R(R:正の整数)ずつ各演算を行い、前記各演算をR回繰り返すことを特徴とする。
この画像処理装置によれば、演算手段の演算ユニットにより、ピラミッド画像の内の低解像度の画像から演算した位置ずれ量の演算結果を用いてその解像度よりも高い解像度の画像から位置ずれ量を演算するようにしてより高い解像度の画像まで順に位置ずれ量を演算する場合に、演算ユニットが位置ずれの各演算量の1/R(R:正の整数)ずつ各演算を行い、各演算をR回繰り返すことで、効率的にすべての解像度の異なる複数の画像についての位置ずれの演算を効率的に行うことができ、画像処理装置におけて高速処理が可能となる。
本発明の画像処理装置によれば、基準画像と参照画像との間の複数の点で位置ずれを演算するためにハード化した場合に回路規模を削減でき、高速処理が可能となる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を用いて説明する。図1は本実施の形態によるピラミッド画像のパターンマッチングの原理を説明するための図である。図2は図1の原理を説明するために基準画像(a)及び参照画像(b)における探索順序を模式的に示す図である。
図1のように、ピラミッド画像のパターンマッチングは、基準画像Sについて解像度の異なる複数の画像S1,S2,S3(解像度:S1<S2<S3)からなるピラミッド画像を生成し、参照画像Tについて基準画像Sの各解像度に対応して解像度の異なる複数の画像T1,T2,T3(解像度:T1<T2<T3)からなるピラミッド画像を生成し、基準画像及び参照画像の低解像度画像でマッチングをとり、その結果を用いて次のより高解像度画像でマッチングをとるようにして、低解像度画像で大まかに探索し、高解像度画像で細かく探索するようにしたものである。
すなわち、図2のように、基準画像Sの低解像度の画像S1の探索領域(ウインドウ)W1と参照画像Tの低解像度の画像T1の探索領域(ウインドウ)W1’との間で位置ずれをPOC(Phase Only Correlation/位相限定相関)法等の手法により演算し、次に、その参照画像の画像T1の結果を用いて、次の参照画像のより解像度の高い画像T2にウインドウW2’を設定し、基準画像のより高い解像度の画像S2のウインドウW2との間で位置ずれを演算し、次に、その参照画像の画像T2の結果を用いて、次の参照画像のより高い解像度の画像T3のウインドウW3’を設定し、基準画像のより高い解像度の画像S3のウインドウW3との間で位置ずれを演算する。
上述のようにして演算することで、より解像度の高い各参照画像T2,T3にウインドウW2’,W3’を適切な位置にかつ適切なサイズで設定できるので、余分な演算が不要となり、処理速度が向上する。
次に、本実施の形態による画像処理装置について図3〜図6を参照して説明する。図3は本実施の形態による画像処理装置の概略的構成を示すブロック図である。
図3に示すように、画像処理装置10は、画像入力部11と、ピラミッド画像生成部12と、画像保持部13と、複数の演算ユニット1,2,3を有する位置ずれ演算部14と、位置ずれ量一時保持部15と、出力部16と、各部11〜16を制御する制御部17と、を備える。制御部17は集積回路から構成されるが、CPU(中央演算処理回路)から構成してもよい。
図3の画像処理装置10は、画像入力部11に入力した画像に基づいてピラミッド画像生成部12で基準画像と参照画像に対して同一の解像度変換手法でピラミッド画像を生成し、位置ずれ演算部14で基準画像と参照画像との間の画像位置ずれ量(位置ずれベクトル)を算出する。
図3の画像入力部11に例えば図3の破線で示すようにCCDやCMOS等のイメージセンサからなる一対の撮像素子8,9から基準画像と参照画像が入力するように構成することで、画像処理装置10は位置ずれ演算部14での位置ずれ量算出結果に基づいて得られた視差により距離計測を行うことができる。
図3のピラミッド画像生成部12は、例えば、解像度a(画像サイズa)の画像を、画像縦サイズ1/b倍・画像横サイズ1/b倍の解像度変換で、解像度a÷(b×b)の画像を生成する。ここで、bは1以上の正の数である。
次に、解像度a÷(b×b)の画像を、画像縦サイズ1/c倍・画像横サイズ1/c倍の解像度変換で、解像度a÷(b×b×c×c)の画像を生成する。ここで、cは1以上の正の数である。これをピラミッド段数分だけ行い、ある解像度d(最低解像度)まで画像を生成する。なお、上述のピラミッド画像生成部12における解像度変換手法は、平均化や間引きやその他の手段を用いることができる。
位置ずれ演算部14は、解像度Aの基準画像において、a×α個の画素における、解像度aの参照画像との位置ずれベクトル(位置ずれ量)を算出する。さらに、解像度a÷(b×b)の基準画像において、a÷(b×b)×α個の画素における、解像度a÷(b×b)の参照画像との位置ずれベクトル(位置ずれ量)を算出する。
位置ずれ演算部14の各演算ユニット1,2,3は、それぞれ、例えば、フィルタリング→合成・相関演算→ピーク関数導出→位置ずれ量算出のような順で演算を実行するようになっている。
パターンマッチングは、位置ずれ演算部14の各演算ユニット1,2,3で、上述のフィルタリング→合成・相関演算→ピーク関数導出→位置ずれ量算出のような複数の処理ステップをパイプライン処理させることで行われる。この場合、図1,図2のように、ある解像度の処理におけるパターンマッチングは、その解像度より一段階低い解像度のパターンマッチング結果(位置ずれ量)に基づいて探索範囲(ウインドウ)が設定される。
上述のように、図3の画像処理装置10において画像入力部11に入力した画像に基づいてピラミッド画像生成部12で解像度の異なる複数の画像を生成し、位置ずれ演算部14で各解像度の複数の画像を用いて図1,図2のように位置ずれ量を算出することができるが、この場合、回路規模削減及び高速処理のために複数の演算ユニットを効率的に割り当てることについて図4,図5を参照して説明する。
図4は図3の画像処理装置においてピラミッド画像で解像度の異なる複数の画像がある場合に演算ユニットを割り当てるための第1例を説明するための図である。図5は同じく図3において演算ユニットを割り当てるための第2例を説明するための図(a)、(b)、(c)である。
図4のように、(F−x)番目の最低解像度から(F+y)番目までの最高解像度の複数の画像がある場合、全ての解像度で最も位置ずれ量算出個数の多い(F+y)番目の最高解像度の位置ずれ量算出個数がW個とすると、W個÷Z=E個(Z:正の整数)と、(F−x)番目の最低解像度から数えてF番目の解像度までの位置ずれ量算出個数の総和G個とを比較して、次式(1)の条件を満たす場合、最低解像度からF番目までの位置ずれ量算出の演算を1つの演算ユニット1または2または3で実行させる。
E≧G ・・・(1)
また、図5(a)のように、(F−x)番目の最低解像度から(F+y)番目までの最高解像度の複数の画像がある場合、F番目より1つ高解像度の(F+1)番目の解像度の位置ずれ量算出個数がI個で、(F+2)番目の解像度の位置ずれ量算出個数がJ個で、次式(2)の条件を満たす場合、(F+1)番目の解像度の位置ずれ量算出の演算を1つの演算ユニット1または2または3で実行させる。
I≦E≦(I+J) ・・・(2)
図5(b)のように、上記条件(2)に該当せず、図5(a)の(F+3)番目の解像度の位置ずれ量算出個数がK個で、次式(3)の条件を満たす場合、(F+1)番目と(F+2)番目の各解像度の位置ずれ量算出の演算を1つの演算ユニット1または2または3で実行させる。
(I+J)≦E≦(I+J+K) ・・・(3)
また、それ以上の解像度の演算についても同様に演算ユニットを配置する。ただし、図5(c)のように、図5(a)の(F+n)番目のある解像度の位置ずれ量算出個数L個で、次式(4)の条件を満たす場合、(F+n)番目の解像度の位置ずれ量算出の演算をM個の演算ユニットで実行させる。
E≦L≦M×E ・・・(4)
(M:正の整数)
次に、解像度の異なる複数の画像についての演算を1つの演算ユニットで行う場合に、高速処理させるための処理手順について図6のフローチャートを参照して説明する。図6は図3において解像度の異なる複数の画像についての各演算を1つの演算ユニットで実行させる場合に効率的な方法を説明するためのフローチャートである。
図6のように、F番目と(F+1)番目の各解像度の演算を同一の演算ユニット1または2または3で演算するとき、F番目の位置ずれ算出量がP個で、(F+1)番目の位置ずれ算出量がQ個とする(S01)。
F番目の解像度の位置ずれ算出をP÷R個に対して行う(S02)。次に、(F+1)番目の解像度の位置ずれ算出をQ÷R個に対して行う(S03)。ここで、Rは正の整数である。そして、次にF番目の解像度の位置ずれ算出をP÷R個に対して行い、次に(F+1)番目の解像度の位置ずれ算出をQ÷R個に対して行うようにして、ステップS02,S03を各解像度ですべての個数について各位置ずれ算出を終了するまで繰り返し(S04)、F番目のP個と(F+1)番目のQ個の位置ずれ量の結果を得る。
次に、図3の画像処理装置の具体例について図7を参照して説明する。図7は図3の画像処理装置の具体例の要部を示す要部ブロック図である。
図3,図7のように、ピラミッド画像生成部12は、複数の解像度変換部12a、12b、12cを有し、各解像度変換部12a〜12cは基準画像・参照画像のラインバッファのためのRAM等からなるメモリを含む。
ピラミッド画像生成部12の解像度変換部12aは、画像入力部11から画像Dの画像データが入力すると、そのメモリに一時的に保存し随時出力し、画像Dをダウンサンプリングし解像度の低い画像Cを生成する。
解像度変換部12bは、解像度変換部12aから画像Cの画像データが入力すると、そのメモリに一時的に保存し随時出力し、画像Cをダウンサンプリングし、解像度の低い画像Bを生成する。
解像度変換部12cは、解像度変換部12bから画像Bの画像データが入力すると、そのメモリに一時的に保存し随時出力し、画像Bをダウンサンプリングし、解像度の低い画像Aを生成する。
画像保持部13は、上述の各画像D,C,B,Aをそれぞれ保持し基準画像・参照画像のフレームバッファのためのRAM等からなる複数のメモリ13a,13b,13c,13dを備える。
位置ずれ演算部14は、演算ユニット1と、演算ユニット2と、演算ユニット3と、を有するが、演算ユニット1は、例えば、後述の図8のようにメモリ13b,13c,13dから画像A,B,Cの各画像データが入力するように割り当てられ、各解像度の画像A,B,Cの位置ずれを演算する。演算された位置ずれ量は、RAM等のメモリからなる位置ずれ量一時保持部15にいったん保持され随時出力して、より解像度の高い画像による位置ずれの演算に用いられるようになっている。
演算ユニット2及び演算ユニット3は、例えば、解像度が高くサイズの最も大きい画像Dについての位置ずれの演算量がそれぞれ1/2ずつになるように割り当てられ、後述の図8のようにメモリ13aから画像Dの画像データがそれぞれ入力し、画像Dについてそれぞれ1/2ずつ位置ずれ量を演算する。この演算ユニット2,3の演算のとき、演算ユニット1から入力した位置ずれ量が用いられるようになっている。
図3,図7の画像処理装置における動作及びずれ量算出の演算を行う演算ユニットの割り当ての例について図8を参照して説明する。図8は図7における複数の画像D〜Aからなり4段階の解像度を有するピラミッド画像のパターンマッチングを説明するために複数の画像D〜Aを模式的に示す図である。
図3,図7の画像入力部11に画像Dが入力すると、解像度変換部12a、12b、12cにおいて、画像Dのダウンサンプリングで画像Cを作成し、画像Cのダウンサンプリングで画像Bを作成し、画像Bのダウンサンプリングで画像Aを生成する。例えば、図8のように、画像D(画像サイズ:160×120)を縦と横をそれぞれ1/2のサイズにして画像C(画像サイズ:80×60)を生成し、画像Cを縦と横をそれぞれ1/2のサイズにして画像B(画像サイズ:40×30)を生成し、画像Bを縦と横をそれぞれ1/2のサイズにして画像A(画像サイズ:20×15)を生成する。
次に、位置ずれ演算部14において、画像Aのパターンマッチング結果(位置ずれ量)を使って、画像Bのパターンマッチングを行う。画像Bのパターンマッチング結果(位置ずれ量)を使って、画像Cのパターンマッチングを行う。画像Cのパターンマッチング結果(位置ずれ量)を使って、画像Dのパターンマッチングを行う(図1,図2参照)。
上述の位置ずれ量算出において、図8のように、最もずれ量算出個数が多いのは画像Dであり、160×120=19200個(図4においてW=19200)である。この画像Dに演算ユニットを2つ割り当てるとすると(図4においてZ=2)、各演算ユニットが演算を担う個数E(図4)は、19200÷2=9600個である。
一方、画像Cと画像Bと画像Aとの位置ずれ量算出個数の総和G(図4)は、4800+1200+300=6300個であり、9600個(E)よりも少ないので、画像C,B,Aの各位置ずれ量算出のために演算ユニットを1つ割り当てる。
上述のようにして、図8のようなピラミッド画像の場合、図7の位置ずれ演算部14の演算ユニット1,2,3は、演算ユニット1が画像C,B,Aについての各位置ずれ量算出の演算を行い、演算ユニット2,3が画像Dについての位置ずれ量算出を1/2ずつ行うように割り当てられる。
次に、図8の場合を例にして図7の演算ユニット1,2,3における動作について図9〜図11を参照して説明する。
図9は図7の演算ユニット1における演算ステップを説明するためのフローチャートである。図10は図7の演算ユニット2における演算ステップを説明するためのフローチャートである。図11は図7の演算ユニット3における演算ステップを説明するためのフローチャートである。
図7の演算ユニット1は、図6のようにして複数の解像度の演算を行うが、この場合、図6において例えばR=15と設定する。すなわち、図9のように、i=0とし(S11)、図7のメモリ13dから読み出した画像Aの20個(300÷15=20)の位置ずれ量を演算し(S12)、その演算結果を位置ずれ量一時保持部15に保持する。
次に、図7のメモリ13cから読み出した画像Bの80個(1200÷15=80)の位置ずれ量を演算し(S13)、その演算結果を位置ずれ量一時保持部15に保持する。この演算のとき、位置ずれ量一時保持部15から読み出した画像Aの位置ずれ量の演算結果を用いる。
次に、図7のメモリ13bから読み出した画像Cの320個(4800÷15=320)の位置ずれ量を演算し(S14)、その演算結果を位置ずれ量一時保持部15に保持するか、または、演算ユニット2,3に直接出力する。この演算のとき、位置ずれ量一時保持部15から読み出した画像Bの位置ずれ量の演算結果を用いる。次に、i=i+1とする(S15)。
上記ステップS12〜S15をi=15となるまで繰り返す(S16)。これにより、1つの演算ユニット1において解像度の異なる画像A,B,Cのすべての個数について各位置ずれ算出の演算を終了する。
図7の演算ユニット2は、図10のように、メモリ13aから読み出した画像Dの9600個の位置ずれ量を演算する(S21)。同様に、演算ユニット3は、図11のように、メモリ13aから読み出した画像Dの9600個の位置ずれ量を演算する(S31)。図7のように、演算ユニット2,3による画像Dの位置ずれ量の演算結果は出力部16から外部に出力する。
上述の図10,図11のステップS21,S31において、図9のステップS14における画像Cの位置ずれ量の演算結果を用いて画像Dの位置ずれ量の演算を行う。
以上のように、本実施の形態の画像処理装置10によれば、複数の演算ユニット1,2,3が解像度の異なる各画像A〜Dの位置ずれ量の各演算を並列的に行うことができるように複数の演算ユニット1,2,3に割り当てるので、効果的な演算の分割が可能となり、高速に演算処理ができる。このため、演算ユニットの数を削減でき、位置ずれ演算部14を少ない回路規模で構成できる。これにより、ピラミッド画像からなる基準画像と参照画像との間の複数の点で位置ずれを演算するためにハード化(デジタル回路化)した場合に回路規模を削減できしかも高速処理が可能となる。
また、1つの演算ユニット1で解像度の異なる複数の画像A,B,Cについて位置ずれ量を演算する場合、図6,図9のように、各画像A,B,Cにおける位置ずれ算出の各総個数、例えば、300,1200,4800を整数分の一ずつ、例えば、20,80,320個に分割してその整数回だけ繰り返して演算することで、全体の処理時間を短縮して演算することができ、高速処理が可能となる。
次に、図3,図7において演算ユニットが1つの場合の画像処理装置について図12を参照して説明する。図12は演算ユニットが1つの場合の画像処理装置の具体例の要部を示す要部ブロック図である。
図12の画像処理装置10’は、図3,図7の画像処理装置10において演算ユニット2,3を省略し、1つの演算ユニット1で解像度の異なる複数の画像A〜Dについての位置ずれの演算を行うようにしたものである。
図12の演算ユニット1は、図6,図9と同様に、各画像A,B,C,Dにおける位置ずれ算出の各総個数を整数分の一ずつ分割してその整数回だけ繰り返して演算することで、全体の処理時間を短縮して演算することができ、高速処理が可能となる。
以上のように本発明を実施するための最良の形態について説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で各種の変形が可能である。例えば、画像処理装置10,10’は、位置ずれ量算出結果に基づく視差による距離計測装置に適用できるが、本発明はこれに限定されず、基準画像と参照画像(比較画像)との間の位置ずれ量を用いる他の装置に適用可能であり、例えばカメラの手ぶれ補正処理等に適用できる。
本実施の形態によるピラミッド画像のパターンマッチングの原理を説明するための図である。 図1の原理を説明するために基準画像(a)及び参照画像(b)における探索順序を模式的に示す図である。 本実施の形態による画像処理装置の概略的構成を示すブロック図である。 図3の画像処理装置においてピラミッド画像で解像度の異なる複数の画像がある場合に演算ユニットを割り当てるための第1例を説明するための図である。 図3において演算ユニットを割り当てるための第2例を説明するための図(a)、(b)、(c)である。 図3において解像度の異なる複数の画像についての各演算を1つの演算ユニットで実行させる場合に効率的な方法を説明するためのフローチャートである。 図3の画像処理装置の具体例の要部を示す要部ブロック図である。 図7における複数の画像D〜Aからなり4段階の解像度を有するピラミッド画像のパターンマッチングを説明するために複数の画像D〜Aを模式的に示す図である。 図7の演算ユニット1における演算ステップを説明するためのフローチャートである。 図7の演算ユニット2における演算ステップを説明するためのフローチャートである。 図7の演算ユニット3における演算ステップを説明するためのフローチャートである。 図3,図7において演算ユニットが1つの場合の画像処理装置の具体例の要部を示す要部ブロック図である。
符号の説明
1,2,3 演算ユニット
10,10’ 画像処理装置
12 ピラミッド画像生成部
12a,12b,12c 解像度変換部
13 画像保持部
13a,13b,13c,13d メモリ
14 位置ずれ演算部(演算手段)
15 位置ずれ量一時保持部
A,B,C,D 解像度の異なる複数の画像

Claims (5)

  1. 基準画像と参照画像との間の複数の点で位置ずれを演算する画像処理装置であって、
    前記基準画像及び前記参照画像についてそれぞれ解像度の異なる複数の画像からなるピラミッド画像を生成する画像生成手段と、
    前記ピラミッド画像の内の低解像度の画像から位置ずれ量を演算し、その演算結果を用いてその解像度よりも高い解像度の画像から位置ずれ量を演算するようにしてより高い解像度の画像まで順に位置ずれ量を演算する演算手段と、を備え、
    前記演算手段は複数の演算ユニットを有し、前記各演算ユニットは前記位置ずれ量の演算を並列的に行うことを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記複数の演算ユニットは最も解像度の高い画像または最も演算量の多い解像度の画像についての位置ずれの演算量に基づいて割り当てられて前記位置ずれ量の演算を行う請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記最も解像度の高い画像または最も演算量の多い解像度の画像についての位置ずれの演算をZ個(Z:正の整数)の演算ユニットに割り当てる場合、他の解像度の画像についての位置ずれの演算を前記Z個の演算ユニットの各1つが担う位置ずれの演算量に基づいて他の演算ユニットに割り当てる請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記複数の演算ユニットの少なくとも1つが解像度の異なる複数の画像について位置ずれの演算を行うとき、前記位置ずれの各演算量の1/R(R:正の整数)ずつ各演算を行い、前記各演算をR回繰り返す請求項1,2または3に記載の画像処理装置。
  5. 基準画像と参照画像との間の複数の点で位置ずれを演算する画像処理装置であって、
    前記基準画像及び前記参照画像についてそれぞれ解像度の異なる複数の画像からなるピラミッド画像を生成する画像生成手段と、
    前記ピラミッド画像の内の低解像度の画像から位置ずれ量を演算し、その演算結果を用いてその解像度よりも高い解像度の画像から位置ずれ量を演算するようにしてより高い解像度の画像まで順に位置ずれ量を演算する演算手段と、を備え、
    前記演算手段は1つの演算ユニットを有し、前記演算ユニットは前記位置ずれの各演算量の1/R(R:正の整数)ずつ各演算を行い、前記各演算をR回繰り返すことを特徴とする画像処理装置。
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