JP2009146105A - 無線機能付き携帯端末システム、無線機能付き携帯端末装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】サーバが携帯端末装置にアトラクションの経路誘導と予約特権情報の送信を行なうシステムにおいて、携帯端末装置間で予約特権情報を交換することはできなかった。
【解決手段】一の携帯端末装置4aで、入手済の予約特権情報を交換を希望する旨の入力があったとき、入手済の予約特権情報を交換希望情報として一の携帯端末装置4aに記憶し、一の携帯端末装置4aがアトラクションの待ち行列に並んだときに、他の携帯端末装置4b、4cに対して交換希望情報を自動的かつ一斉に無線送信し、他の携帯端末装置4cが受信した交換希望情報と、他の携帯端末装置に予め登録しておいた予約変更希望情報を対比して、他の携帯端末装置が交換すると判断したとき、一の携帯端末装置4aで交換する旨の入力があると、一の携帯端末装置4aと他の携帯端末装置4cとの間で交換を成立させる処理を行い、交換成立情報をサーバ1に送信する。
【選択図】図6
【解決手段】一の携帯端末装置4aで、入手済の予約特権情報を交換を希望する旨の入力があったとき、入手済の予約特権情報を交換希望情報として一の携帯端末装置4aに記憶し、一の携帯端末装置4aがアトラクションの待ち行列に並んだときに、他の携帯端末装置4b、4cに対して交換希望情報を自動的かつ一斉に無線送信し、他の携帯端末装置4cが受信した交換希望情報と、他の携帯端末装置に予め登録しておいた予約変更希望情報を対比して、他の携帯端末装置が交換すると判断したとき、一の携帯端末装置4aで交換する旨の入力があると、一の携帯端末装置4aと他の携帯端末装置4cとの間で交換を成立させる処理を行い、交換成立情報をサーバ1に送信する。
【選択図】図6
Description
本発明はテーマパーク等の大規模な遊園地等で用いる無線機能付き携帯端末システムおよび無線機能付き携帯端末装置に関する。特に、ほぼ待ち時間なくアトラクションを楽しむために一の携帯端末装置が取得したフアストパスと言われるような予約特権情報を、他の携帯端末装置が取得した予約特権情報と交換できるようにした無線機能付き携帯端末システムおよび無線機能付き携帯端末装置に関する。
テーマパークといわれるような大規模な遊園地等では、園内の人気アトラクションに常に長い待ち行列が発生する。そこで混雑防止対策の一つとして、ファストパスと称して所定時間に来れば優先的に入場できる予約特権を予め与える、いわゆるファストパスシステムを採用しているところがある。
ファストパスシステムを利用する入園者は、予め多数のアトラクションの中から入場したいアトラクションを選択し、選択した複数のアトラクションに入場する順番をつけ、一日のスケジュールを考慮して、アトラクションごとにどの時間帯のファストパスを入手するかを決めておく。そして開園と同時に目的とするアトラクションのファストパス発行所に行って、ファストパスを獲得する。ファストパスを獲得した入園者は、ゆったりと効率よく人気アトラクションに入場することができる。
しかし、せっかくファストパスを獲得したものの、所定時間までに目的のアトラクション入り口に着かないことがある。このような場合、ファストパスを獲得した努力が無意味になってしまう。
そこで従来、ナビゲーションシステム技術の一つとして、入場を希望するアトラクション施設、終了時間、をユーザに入力させて、混雑状況に合わせた経路を決定し、アトラクション施設案内を行う携帯端末システムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
図10に従来のナビゲーションシステムのシステム図を示す。従来のナビゲーションシステムでは、遊園地のセンタ装置60がネットワーク接続部61でネットワーク62につながっており、ネットワーク62を経由して、各アトラクションのファストパス管理装置であるアトラクションA部63a、アトラクションB部63b、アトラクションC部63c、アトラクションD部63dとつながり、フアストパス情報を共有するようにしている。
センタ装置60は各アトラクションの利用時間を設定して管理する利用時間設定部64と天候センサ65を持っている。センタ装置60のデータ蓄積部67には、天候に応じた各アトラクションの混雑傾向や、人の平均移動時間などのデータを蓄積するほか、その日の各アトラクションのフアストパス情報を蓄積する。なお、66はセンタ装置を制御するセンタ装置制御部であり、68は経路探索部、69はセンタ側送受信部である。
利用者端末70は、利用者が遊園地入口で購入した利用者IDカードの利用者情報を、カードインターフェイス71から読み込む。また、データ入力部72に、入場を希望するアトラクション名、見たい順番、終了時間、を入力すると、利用者端末制御部73が位置データ算出部75を起動して、GPS衛星80から位置情報を得て現在位置を算出する。そして、利用者ID情報と現在位置、見たいアトラクション名、見たい順番、終了時間を端末側送受信部76からセンタ装置60のセンタ側送受信部69に送信する。
センタ装置60は、天候センサ65からの気象情報を得、データ蓄積部67から混雑状況を読み出し、経路検索部68で、効率的かつゆとりのある経路案内情報と、その効率的かつゆとりのある経路案内順に見るために必要なフアストパス情報を提示する。
利用者端末70で、データ入力部72から経路案内を了承するとともにフアストパスを入手したい旨の入力がされると、センタ装置60は、各アトラクションのファストパス管理装置であるアトラクションA部63a、アトラクションB部63b、アトラクションC部63c、アトラクションD部63dの中の該当するファストパス管理装置にフアストパス予約情報を送信する。各アトラクションのファストパス管理装置は、送信されてきたフアストパス予約情報を記憶して、ファストパスによる入場管理に用いる。
しかし、上記従来のナビゲーションシステムでは、混雑状況情報、気象情報、そしてフアストパス予約情報等を基に推奨経路データを算出している。そのため、希望アトラクションがすでに予約いっぱいの場合は、キャンセルされない限り予約することができない。その結果、希望アトラクションが推奨経路から外されてしまう。これでは、推奨経路データを入手した途端、その日の経路は、希望アトラクションが体験できないという内容で決まってしまう。
また、運よく予約特権情報を入手できたアトラクションについても、簡単に予約変更ができず、所定時刻にそのアトラクションの場所に着かなければ、みすみす予約特権情報を捨ててしまうことになる。
もし、予約特権情報を入手した後に、入手できていない他の希望アトラクションの予約特権情報と交換できるシステムがあれば便利である。かといって、遊園地のセンタ側のサーバが予約特権情報の交換仲介サービスをするとしても、数千人から数万人規模の入場者のある遊園地などではシステムが複雑となり、とても対応しきれるものではない。
特開2003−315435号公報
本発明は、従来、遊園地が携帯端末システムとして提供できなかった予約特権情報の交換サービス機能について、園内の他の携帯端末に対して入手していない予約特権情報と既に入手済の予約特権情報とを相手の顔を見ることなく交換できる無線機能付き携帯端末システム、および無線機能付き携帯端末装置を実現することを課題としている。
本発明は、予約特権情報を登録したデータ蓄積部とサーバ制御部とサーバ用ネットワーク接続手段を有し予約特権情報の提供と登録管理を行なうサーバと、予約交換処理手段とデータ入力部と端末制御部と近距離無線通信を行なうための端末用ネットワーク接続手段を有する複数の無線機能付き携帯端末装置と、複数の無線機能付き携帯端末装置と通信する近距離無線通信手段を有し所定の近距離無線通信領域内に入った無線機能付き携帯端末装置にESSID(Extended Service Set IDentification)を送信するとともに、サーバのサーバ用ネットワーク接続手段に接続され、複数の無線機能付き携帯端末装置とサーバとの通信を仲介するアクセスポイントとからなり、複数の無線機能付き携帯端末装置がアクセスポイントを介してサーバから予約特権情報の提供を受けた後、データ入力部から交換希望情報が入力されたときに、複数の無線機能付き携帯端末装置の内、同じESSIDを受信している無線機能付き携帯端末装置であって交換希望情報が合致した場合には、予約特権情報を近距離無線通信によって交換し、予約特権情報を交換した無線機能付き携帯端末装置が交換結果情報を、アクセスポイントを介してサーバに送信し、サーバのサーバ制御部がデータ蓄積部の登録内容を更新するように構成している。
この構成により、同じESSIDを受信している限られた無線機能付き携帯端末装置を対象として予約特権情報の交換希望情報を照合するので、迅速に予約特権情報を交換することができる。また、複数の無線機能付き携帯端末装置の間で予約特権情報の交換処理が行なわれ、交換結果情報だけがサーバに送信されるので、サーバ側の負担が少なくてすむという効果がある。
本発明は、センタ側のサーバが無線機能付き携帯端末装置に対してアトラクションの経路誘導と予約特権情報の送信を行なう無線機能付き携帯端末システムにおいて、以下の7つのステップを実行することにより課題を解決している。
すなわち、第一ステップとして、第一の無線機能付き携帯端末装置で、入手済の予約特権情報について交換を希望する旨の入力があったとき、入手済の予約特権情報を交換希望情報として第一の無線機能付き携帯端末装置に記憶するステップと、
第二のステップとして、第一の無線機能付き携帯端末装置がアトラクションの待ち行列に並んだときに、アトラクションの待ち行列にいる他の無線機能付き携帯端末装置に対して、交換希望情報を自動的かつ一斉に無線送信するステップと、
第三のステップとして、他の無線機能付き携帯端末装置が受信した交換希望情報と、他の無線機能付き携帯端末装置に予め登録しておいた交換希望情報を対比して、他の無線機能付き携帯端末装置が交換するか否かを判断するステップと、
第四のステップとして、他の無線機能付き携帯端末装置が交換すると判断した場合に、交換希望情報を無線送信した第一の無線機能付き携帯端末装置に通知するステップと、
第五のステップとして、第一の無線機能付き携帯端末装置で、他の無線機能付き携帯端末装置から交換する旨の返信を受信した場合、交換するかどうかの最終判断を提示するステップと、
第六のステップとして、第一の無線機能付き携帯端末装置で、交換する旨の入力があると、第一の無線機能付き携帯端末装置と他の無線機能付き携帯端末装置との間で予約特権情報の交換を成立させる処理を行い、交換が成立したという交換成立情報をサーバに送信するステップと、
第七のステップとして、サーバは交換成立情報をもとに該当するアトラクションの予約特権情報と無線機能付き携帯端末装置との関係を変更するステップを実行している。
第二のステップとして、第一の無線機能付き携帯端末装置がアトラクションの待ち行列に並んだときに、アトラクションの待ち行列にいる他の無線機能付き携帯端末装置に対して、交換希望情報を自動的かつ一斉に無線送信するステップと、
第三のステップとして、他の無線機能付き携帯端末装置が受信した交換希望情報と、他の無線機能付き携帯端末装置に予め登録しておいた交換希望情報を対比して、他の無線機能付き携帯端末装置が交換するか否かを判断するステップと、
第四のステップとして、他の無線機能付き携帯端末装置が交換すると判断した場合に、交換希望情報を無線送信した第一の無線機能付き携帯端末装置に通知するステップと、
第五のステップとして、第一の無線機能付き携帯端末装置で、他の無線機能付き携帯端末装置から交換する旨の返信を受信した場合、交換するかどうかの最終判断を提示するステップと、
第六のステップとして、第一の無線機能付き携帯端末装置で、交換する旨の入力があると、第一の無線機能付き携帯端末装置と他の無線機能付き携帯端末装置との間で予約特権情報の交換を成立させる処理を行い、交換が成立したという交換成立情報をサーバに送信するステップと、
第七のステップとして、サーバは交換成立情報をもとに該当するアトラクションの予約特権情報と無線機能付き携帯端末装置との関係を変更するステップを実行している。
以上のステップを実行することにより、ナビシステムを利用している無線機能付き携帯端末装置がいるアトラクションの待ち行列内という狭い範囲内の他の無線機能付き携帯端末装置と予約特権情報を交換することができ、交換が成立したという交換成立情報をセンタ側のサーバに送信して、センタ側のサーバに該当するアトラクションの予約特権情報を変更させることができる。
本発明によれば、予約がいっぱいのアトラクションの予約特権情報でも、無線機能付き携帯端末装置から予約特権情報を交換したいという交換希望情報を送信すれば、その無線機能付き携帯端末装置が属している待ち行列内にいる他の無線機能付き携帯端末装置と予約特権情報を無線で交換することができる。そして、他の無線機能付き携帯端末装置が入手した予約特権情報を自分の予約特権情報に交換したという交換成立情報をセンタ装置に通知して、お互いの顔を見ずに予約特権情報の交換作業を完了することができる。
本発明では、一つのアトラクションの待ち行列内にいる無線機能付き携帯端末装置同士という狭い範囲内で予約特権情報を交換するため、交換希望情報を照合する無線機能付き携帯端末装置の数が膨大にならず、結果が早く得られるという効果がある。
また同じアトラクションに並んでいるという共通した境遇にいる利用者の無線機能付き携帯端末装置間のやりとりであるため、それぞれの推奨経路データが類似している可能性が高く、予約特権情報を交換できるチャンスが大いに期待できるという効果がある。
更に、交換に関する嗜好情報、つまり交換を希望するという交換希望情報に基づいて予約特権情報が交換されるため、希望に沿った条件および希望内容の予約特権情報の交換ができる。
また、センタ側のサーバは、予約特権情報の交換の仲介作業をすることなく、交換成立情報のみを得てアトラクションの予約特権情報を変更するだけですむ。そのため、センタ側のサーバの作業量が膨大にならず、システムが安定する効果もある。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、大規模遊園地内で用いられる無線機能付き携帯端末システム、および無線機能付き携帯端末装置を例として、図面とともに説明する。
(実施の形態1)
図1に、本発明の実施の形態1に係る無線機能付き携帯端末システムである大規模遊園地内のナビゲーションシステムのシステム図を示す。大規模遊園地内には、サーバ1とサーバ1と有線2で接続している複数のアクセスポイント3がある。なお、説明を簡単にするため、図1ではアクセスポイント3を一つだけ示し、他のアクセスポイントは省略している。アクセスポイント3は、所定の範囲内で無線機能付き携帯端末装置4a、4b、4c等とブルートゥース(登録商標)や赤外線通信などの近距離無線通信を行なう近距離無線通信領域5を持っている。なお、図1では無線機能付き携帯端末装置4a、4bをブロック図で示し、無線機能付き携帯端末装置4cを外観図で示している。
図1に、本発明の実施の形態1に係る無線機能付き携帯端末システムである大規模遊園地内のナビゲーションシステムのシステム図を示す。大規模遊園地内には、サーバ1とサーバ1と有線2で接続している複数のアクセスポイント3がある。なお、説明を簡単にするため、図1ではアクセスポイント3を一つだけ示し、他のアクセスポイントは省略している。アクセスポイント3は、所定の範囲内で無線機能付き携帯端末装置4a、4b、4c等とブルートゥース(登録商標)や赤外線通信などの近距離無線通信を行なう近距離無線通信領域5を持っている。なお、図1では無線機能付き携帯端末装置4a、4bをブロック図で示し、無線機能付き携帯端末装置4cを外観図で示している。
近距離無線通信領域5内に無線機能付き携帯端末装置4a、4b、4cが入ると、アクセスポイント3が、無線機能付き携帯端末装置4a、4b、4cに対して近距離無線通信領域5内に帰属したことを示すESSID、すなわち、無線LANで、個々のネットワークの識別に使うID信号を太い折れ線6のように送信する。ESSIDを受信した無線機能付き携帯端末装置4a、4b、4cは、ESSIDをお互いの認証信号として利用する。ESSIDを受信した無線機能付き携帯端末装置は、直接相互間で細い折れ線7のように、近距離無線通信を行なうことができる。
サーバ1は、天候センサ部11、データ蓄積部12、利用時間推定部13、経路検索部14とサーバ制御部15、そしてサーバ用ネットワーク接続部16を持っている。天候センサ部11は遊園地内に配置した複数の気象センサから気象情報を収集するとともに、天候の変化を予測する。データ蓄積部12は、遊園地内の各アトラクションの開始時間、終了時間などの基本的な情報とともに、フアストパス予約情報などのその他の管理情報を蓄積する。また、図示しないネットワークを経由して、各アトラクションの刻々と変化する混雑情報、例えば「何分待ち。」という情報を入手して、データ蓄積部12の情報を随時更新するようにしている。
利用時間推定部13は、各アトラクションの入口付近で並び始めてから出口を出るまでの所要時間を推定する。経路検索部14は、各無線機能付き携帯端末装置から送信されてきた検索条件に基づいて、どのような経路で遊園地内の各アトラクションを巡回すれば最も効率的かを検索して検索結果を出力する。サーバ制御部15は無線機能付き携帯端末装置4a等から要求が有り、かつ、予約定員に余裕があれば、そのアトラクションのファストパス情報、つまり予約特権情報を経路検索結果とともに無線機能付き携帯端末装置4a等に送信する。無線機能付き携帯端末装置4a等は、経路検索結果とファストパス情報、つまり予約特権情報を受信して、図示しない内部メモリに記憶する。
無線機能付き携帯端末装置4a等は、端末用ネットワーク接続部21、端末制御部22、データ入力部23、データ出力部24と予約交換処理部25を持っている。端末用ネットワーク接続部21はアクセスポイント3と近距離無線通信で接続する機能と、同じアクセスポイント3の近距離無線通信領域5内にある他の無線機能付き携帯端末装置と近距離無線通信で接続する機能を果たす。端末制御部22はデータ入力部23から入力された検索条件などの入力データを端末用ネットワーク接続部21からアクセスポイント3を経由して、サーバ1に送信する制御を行なう。また、サーバ1から送信されてきた経路検索結果やファストパス情報、つまり予約特権情報を受信して、データ出力部24に出力する。
予約交換処理部25は、データ入力部23から入力された交換希望情報を蓄積する。そして、無線機能付き携帯端末装置がアクセスポイント3の近距離無線通信領域5内に入って、アクセスポイント3からESSIDを受信すると、アクセスポイント3の近距離無線通信領域5内にいる他の無線機能付き携帯端末装置に対して、交換希望情報を送信する。
他の無線機能付き携帯端末装置は、交換希望情報を受信すると、自らの予約交換処理部25が予約特権情報の交換の可否を判定する。予約特権情報の交換が可能であれば、交換希望情報を送信してきた無線機能付き携帯端末装置にその旨を通知する。交換希望情報を送信した無線機能付き携帯端末装置では、交換することについて最終判断することをデータ出力部24に提示し、データ入力部23から交換するとの入力があると予約特権情報を交換する。交換した後、予約特権情報を交換したという交換成立情報を無線機能付き携帯端末装置に通知する。また、交換成立情報をアクセスポイント3経由で、サーバ1に送信する。サーバ1では、交換成立情報に基づき、ファストパス情報、つまり予約特権情報の管理情報を書き換える。このことにより、予約特権情報と予約特権情報を与えている無線機能付き携帯端末装置との組合せが交換後の新しい内容に書き換わる。
一つの無線機能付き携帯端末装置4aがサーバ1からフアストパス情報、つまり予約特権情報を獲得する手順を説明する。一つの無線機能付き携帯端末装置4aがアクセスポイント3の近距離無線通信領域5に入ると、アクセスポイント3は無線機能付き携帯端末装置4aに近距離無線通信領域5に入ったことを知らせるESSIDを送信する。無線機能付き携帯端末装置4aはESSIDを受信する。この状態で、無線機能付き携帯端末装置4aのデータ入力部23から、入場したいアトラクション名と入場したい順番と終了時間などの検索条件を入力すると、無線機能付き携帯端末装置4aは利用者ID情報と受信したESSIDをアクセスポイント3経由でサーバ1に送信する。
サーバ1は、検索条件と天候、混雑状況などをもとに効率的かつ快適に遊園地内を巡回できる経路探索を行い、検索結果と与えることができるアトラクションのフアストパス情報、つまり予約特権情報を無線機能付き携帯端末装置4aに送信する。無線機能付き携帯端末装置4aは、検索結果とアトラクションの予約特権情報を予約交換処理部25に登録する。
次に、図2から図5を用いて、一つの無線機能付き携帯端末装置4aがサーバ1から獲得したフアストパス情報、つまり予約特権情報を他の無線機能付き携帯端末装置4b、4c、4d、4eに対して交換希望情報として送信し、交換するときの動作を模式的に説明する。
無線機能付き携帯端末装置4aのデータ入力部23で、交換希望情報を図2のような内容で入力する。予約交換処理部25には交換希望情報が記録される。この交換希望情報は、一つだけであっても、複数であってもよい。図2では、2つの異なる時間帯について、それぞれの交換希望情報を入力して記憶させている。図2の交換希望情報(1)は、9時50分に入場するアトラクション「バイキング」のフアストパスを、同じく9時50分から11時までに入場する「観覧車」、「フリーホール」、「お化け屋敷」のどれかと交換希望であるという内容である。図2のように希望交換時間、アトラクション名を入力し登録する。交換希望情報(2)は、14時に入場するアトラクション「ゴーカート」のフアストパスを、同じく14時から14時30分までに入場するアトラクション「射的」、「バイキング」、「コースター」のどれかと交換希望であるという内容である。
このように、交換を希望するフアストパスの時間、アトラクション名を入力して登録ボタンを押して登録する。すると、図3のように、アクセスポイント3の近距離無線通信領域5の中にいる他の無線機能付き携帯端末装置4b、4c、4d、4eに対して、帰属するESSIDにより、アクセスポイント3の近距離無線通信領域5の中の待ち行列に並んだ無線機能付き携帯端末装置であることを確認できた無線機能付き携帯端末装置に対して交換希望情報を同時または順次に一斉に送信する。
交換希望情報を受信した他の無線機能付き携帯端末装置4b、4c、4d、4eは、自端末に登録してある交換希望情報の内容と照合し、交換可能であれば、例えば図4の無線機能付き携帯端末装置4bのように、交換希望情報を無線機能付き携帯端末装置4aに自動的に送信する。
なお、他の無線機能付き携帯端末装置4b、4c、4d、4eでは、受信した交換希望情報を一旦、データ出力部に出力し、データ入力部に「交換する」と入力されたことを待って交換希望情報を無線機能付き携帯端末装置4aに送信するようにしてもよい。
図5に示すように、他の無線機能付き携帯端末装置4b、4c、4d、4eから交換希望情報の返信を受けた無線機能付き携帯端末装置4aでは、他の無線機能付き携帯端末装置4b等から受信した交換希望情報を一旦、データ出力部に出力し、データ入力部に「交換する」という最終確認の入力があると予約特権情報の交換が行なわれる。そして、交換に応じた無線機能付き携帯端末装置4bに交換が成立したことが通知される。また、無線機能付き携帯端末装置4aから交換が成立したアトラクションのフアストパス情報が交換成立情報としてサーバ1に通知される。サーバ1では、交換が成立したアトラクションのフアストパス情報と対応する無線機能付き携帯端末装置の利用者IDを書き換える。
以上の動作手順を踏むことにより、サーバ1から入手したフアストパス情報、つまり予約特権情報を、一つのアクセスポイント3の近距離無線通信領域5にいた他の無線機能付き携帯端末装置の予約特権情報と、相手の顔を見ずに交換することができる。一つのアクセスポイント3の近距離無線通信領域5にいる無線機能付き携帯端末装置の持ち主が巡回する予定のアトラクションはお互いに似ていることが多いので、遊園地内にいる全ての無線機能付き携帯端末装置に対して交換を呼びかけるよりも、交換が成立する可能性が高く見込めるというメリットがある。また、一つのアトラクションの前に並び、そのアクセスポイントの近距離無線通信領域5の待ち行列に並んでいる数十分の待ち時間に、交換ができるので、待ち時間を有効に使えるというメリットもある。
図6に、複数の無線機能付き携帯端末装置4a、4b、4cとサーバ1の通信プロトコルの内容を示す。図6では、予約特権情報の交換を希望している無線機能付き携帯端末装置を「自端末」と表示し、予約特権情報の交換を持ちかけられる無線機能付き携帯端末装置を「他端末」と表示して説明する。
無線機能付き携帯端末装置4aに交換希望情報を登録する(S01)。無線機能付き携帯端末装置4aがアクセスポイント3に近づき、ESSIDを受信し、待ち行列にならんだことを確認する(S02)。無線機能付き携帯端末装置4aは、アクセスポイントの近距離無線通信領域5にいる無線機能付き携帯端末装置4bに交換希望情報を自動配信する(S03)。無線機能付き携帯端末装置4bでは、自らの予約交換処理部に登録されている交換希望情報と照合して条件が合わないとき、つまり交換したくないときは、何もしない(S04)。無線機能付き携帯端末装置4aは、無線機能付き携帯端末装置4bから応答がないと、更にほかの無線機能付き携帯端末装置4cに交換希望情報を自動配信する(S05)。無線機能付き携帯端末装置4cで自らの予約交換処理部に登録されている交換希望情報と照合して条件が合うと、つまり交換したいときは(S06)、無線機能付き携帯端末装置4aに対して交換したい旨の予約情報を自動的に返信する(S07)。
無線機能付き携帯端末装置4aは、交換したい旨の予約情報を受信すると、データ出力部に出力する。そして、データ入力部に「交換する」という最終確認の入力があったことを確認すると、予約特権情報交換を行なう(S08)。そして、交換したい旨の予約情報を自動的に返信してきた無線機能付き携帯端末装置4cに予約を交換したという結果、つまり交換成立情報である予約交換結果を自動送信する(S09)。また、無線機能付き携帯端末装置4aは、サーバ1に無線機能付き携帯端末装置4cに送信したのと同じ交換成立情報である予約交換結果を自動送信する(S10)。そして、サーバ1は予約交換結果を登録する。
なお、上記では交換が成立するまで、アクセスポイントの近距離無線通信領域5にいる無線機能付き携帯端末装置の全てに交換希望情報を自動配信するとして説明した。しかし、データ入力部から交換希望情報を入力した無線機能付き携帯端末装置は交換を希望する無線機能付き携帯端末装置であるとして扱い、データ入力部から交換希望情報を入力しなかった無線機能付き携帯端末装置は交換を希望しない無線機能付き携帯端末装置であるとして区別して扱ってもよい。両者を区別することにより、交換を希望する無線機能付き携帯端末装置についてのみ交換希望情報を自動配信することができる。
図7に、無線機能付き携帯端末装置4aの交換判断動作の詳細をフローチャートとして示す。無線機能付き携帯端末装置4aで、アクセスポイントの近距離無線通信領域5にいる他の無線機能付き携帯端末装置に交換希望情報の自動配信を開始する(S21)。無線機能付き携帯端末装置4aは、交換したい旨の予約情報を受信すると(S22)、入場時間、アトラクション施設の交換条件が合っているかをチェックする(S23)。交換条件が合っていれば、一つの無線機能付き携帯端末装置から受信したのか、複数の無線機能付き携帯端末装置から受信したのかをチェックし(S24)、複数の無線機能付き携帯端末装置から受信したのであれば、アクセスポイントに到着した順番などの予めつけられている優先順位に従ってどの無線機能付き携帯端末装置と交換するかを判断する(S25)。そして、データ出力部に出力し、データ入力部に「交換する」という最終確認の入力がされると予約交換結果を送信する(S26)。なお、ステップS24で交換したい旨の予約情報を一つの無線機能付き携帯端末装置から受信していたときは(S24のNO)、データ出力部に出力し、データ入力部に「交換する」という最終確認の入力がされると予約交換結果を送信する(S26)。また、ステップS23で交換条件が合っていなければ、誤った交換予約情報であるとして判断を終了する(S27)。
図8に一つのアクセスポイントの近距離無線通信領域5にいる他の無線機能付き携帯端末装置から受信した交換希望情報の内容を模式的に示す。図8では、縦軸にアトラクション名801を優先度順に示し、横軸に入場時間802を優先度順に示した一覧表として、交換したい旨の予約情報を返信してきた無線機能付き携帯端末装置名を示している。例えば、10時00分からの入場時間については、観覧車のアトラクションと交換したい旨の予約情報を無線機能付き携帯端末装置Bと無線機能付き携帯端末装置Hが送信してきたことを示している。この場合のように、交換可能な無線機能付き携帯端末装置が複数存在するときは、アクセスポイントの近距離無線通信領域5に入った順番に、先着の無線機能付き携帯端末装置と交換処理を行なうようにしている。
図9に、予約特権情報の交換を持ちかけられる側の無線機能付き携帯端末装置に登録した内容の他の例を示している。図9では、アトラクション名901と交換希望時間902をワンセットにして登録してあるが、具体的にどのアトラクションと交換することについては登録していない。ファストパス情報を入手したものの、欲しい人はどうぞという交換の仕方をするときは、このように提供可能なアトラクション名と交換希望時間をワンセットにして登録しておけばよい。
以上説明したように、本発明によれば、携帯端末システムとして、これまで交換することができなかったフアストパス情報、つまり予約特権情報を一つのアクセスポイントの近距離無線通信領域内に入った無線機能付き携帯端末装置間で、容易かつ相手の顔を見ることなく交換することができる。そして、他の無線機能付き携帯端末装置が入手した予約特権情報を自分の予約特権情報に交換したことをセンタ装置に通知して、お互いの顔を見ずに予約特権情報の交換作業を完了することができる。
本発明は、一つのアクセスポイントの近距離無線通信領域に複数の無線機能付き携帯端末装置が到着したとき、交換可能な予約特権情報を自動的に交換するシステムであり、大規模な遊園地でフアストパス情報のような予約特権情報を相手の顔を見ることなく交換することができる。このシステムは、大規模な遊園地以外に、例えば、自動車教習所の待合コーナーのようなそれほど広くない場所において、予約特権情報を入手した複数の無線機能付き携帯端末装置が到着したときに、自動車教習時間と乗車予定の教習車というワンセットの予約特権情報を相手の顔を見ることなく交換することができるシステムなどに応用することもできる。
1 サーバ
3 アクセスポイント
4a,4b,4c,4d 無線機能付き携帯端末装置
5 アクセスポイントの近距離無線通信領域
12 データ蓄積部
13 利用時間推定部
14 経路検索部
15 サーバ制御部
16 サーバ用ネットワーク接続部
22 端末制御部
23 データ入力部
24 データ出力部
25 予約交換処理部
3 アクセスポイント
4a,4b,4c,4d 無線機能付き携帯端末装置
5 アクセスポイントの近距離無線通信領域
12 データ蓄積部
13 利用時間推定部
14 経路検索部
15 サーバ制御部
16 サーバ用ネットワーク接続部
22 端末制御部
23 データ入力部
24 データ出力部
25 予約交換処理部
Claims (5)
- 予約特権情報を登録したデータ蓄積部と、サーバ制御部と、サーバ用ネットワーク接続手段を有し、前記予約特権情報の提供と登録管理を行なうサーバと、
予約交換処理手段と、データ入力部と、端末制御部と、近距離無線通信を行なうための端末用ネットワーク接続手段を有する複数の無線機能付き携帯端末装置と、
前記複数の無線機能付き携帯端末装置と通信する近距離無線通信手段を有し、所定の近距離無線通信領域内に入った無線機能付き携帯端末装置にESSID(Extended Service Set IDentification)を送信するとともに、前記サーバのサーバ用ネットワーク接続手段に接続され、前記複数の無線機能付き携帯端末装置とサーバとの通信を仲介するアクセスポイントとから構成され、
前記複数の無線機能付き携帯端末装置が前記アクセスポイントを介して前記サーバから予約特権情報の提供を受けた後、前記データ入力部から交換希望情報が入力されたときに、
前記複数の無線機能付き携帯端末装置の内、同じESSIDを受信している無線機能付き携帯端末装置であって前記交換希望情報が合致した場合には、前記予約特権情報を近距離無線通信によって交換し、
前記予約特権情報を交換した無線機能付き携帯端末装置が交換結果情報を、前記アクセスポイントを介して、前記サーバに送信し、前記サーバの前記サーバ制御部が前記データ蓄積部の登録内容を更新するように構成した無線機能付き携帯端末システム。 - 前記データ入力部から交換希望情報を入力した無線機能付き携帯端末装置は、交換を希望する無線機能付き携帯端末装置であるとして扱い、前記データ入力部から交換希望情報を入力しなかった無線機能付き携帯端末装置は、交換を希望しない無線機能付き携帯端末装置であるとして扱うよう構成した請求項1に記載の無線機能付き携帯端末システム。
- 前記無線機能付き携帯端末装置には、更にデータ出力部を備え、前記データ入力部で入力した交換希望情報を出力するとともに、他の無線機能付き携帯端末装置から受信した交換希望情報を出力するよう構成した請求項2に記載の無線機能付き携帯端末装置システムに用いる無線機能付き携帯端末装置。
- 前記無線機能付き携帯端末装置のデータ出力部に他の無線機能付き携帯端末装置から受信した交換希望情報を出力した後に、前記データ入力部から交換の可否を入力するように構成した請求項3に記載の無線機能付き携帯端末装置。
- センタ側のサーバが無線機能付き携帯端末装置に対して、アトラクションの経路誘導と、予約特権情報の送信を行なう無線機能付き携帯端末システムにおいて、
(1)第一の無線機能付き携帯端末装置で、入手済の予約特権情報について交換を希望する旨の入力があったとき、入手済の前記予約特権情報を交換希望情報として前記第一の無線機能付き携帯端末装置に記憶するステップと、
(2)前記第一の無線機能付き携帯端末装置がアトラクションの待ち行列に並んだときに、前記アトラクションの待ち行列にいる他の無線機能付き携帯端末装置に対して、前記交換希望情報を自動的かつ一斉に無線送信するステップと、
(3)前記他の無線機能付き携帯端末装置が受信した前記交換希望情報と、前記他の無線機能付き携帯端末装置に予め登録しておいた交換希望情報を対比して、前記他の無線機能付き携帯端末装置が交換するか否かを判断するステップと、
(4)前記他の無線機能付き携帯端末装置が交換すると判断した場合に、前記交換希望情報を無線送信した前記第一の無線機能付き携帯端末装置に通知するステップと、
(5)前記第一の無線機能付き携帯端末装置で、前記他の無線機能付き携帯端末装置から交換する旨の返信を受信した場合、交換するかどうかの最終判断を提示するステップと、
(6)前記第一の無線機能付き携帯端末装置で、交換する旨の入力があると、前記第一の無線機能付き携帯端末装置と前記他の無線機能付き携帯端末装置との間で前記予約特権情報の交換を成立させる処理を行い、交換が成立したという交換成立情報を前記サーバに送信するステップと、
(7)前記サーバは前記交換成立情報をもとに該当するアトラクションの予約特権情報と前記無線機能付き携帯端末装置との関係を変更するステップ
とを実行することとした無線機能付き携帯端末システム。
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JP2007321860A JP2009146105A (ja) | 2007-12-13 | 2007-12-13 | 無線機能付き携帯端末システム、無線機能付き携帯端末装置 |
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JP2007321860A Withdrawn JP2009146105A (ja) | 2007-12-13 | 2007-12-13 | 無線機能付き携帯端末システム、無線機能付き携帯端末装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2012256233A (ja) * | 2011-06-09 | 2012-12-27 | Nec Corp | 携帯端末、ポイント交換システム、ポイント交換方法およびポイント交換プログラム |
JP2013534653A (ja) * | 2010-05-27 | 2013-09-05 | グローバル ブルー ホールディングス アーベー | 位置を利用したサービスのための方法及びアプリケーション |
CN109615100A (zh) * | 2018-11-29 | 2019-04-12 | 合肥工业大学 | 一种基于大数据的政务服务预约系统 |
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