JP2009144672A - 二重管式黒煙除去装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】DPFでPMを燃焼させる場合、DPFの内部と外周部との間に温度差の発生を回避して、該温度差によって発生する熱応力を低減し、該熱応力によるDPFの破損を回避した二重管式DPF装置を提供する。
【解決手段】排気ガス通路の排気ガスを濾過する多孔性部材と、該多孔性部材の下流に設けられて排気ガス中の微小固形物を除去するDPF(黒煙除去装置)とを備えたDPF装置において、前記多孔性部材に連設して、前記DPFの外周を覆う外周空間及びDPFの背部を覆う背部空間を形成するDPF外側ケーシングでDPFを囲尭するとともに、前記多孔性部材及びDPF内をこの順に通った排気ガスが、前記DPF外側ケーシング内の前記背部空間及び外周空間を通ってから、排気出口管に排出されるように構成されたことを特徴とする。
【選択図】図1
【解決手段】排気ガス通路の排気ガスを濾過する多孔性部材と、該多孔性部材の下流に設けられて排気ガス中の微小固形物を除去するDPF(黒煙除去装置)とを備えたDPF装置において、前記多孔性部材に連設して、前記DPFの外周を覆う外周空間及びDPFの背部を覆う背部空間を形成するDPF外側ケーシングでDPFを囲尭するとともに、前記多孔性部材及びDPF内をこの順に通った排気ガスが、前記DPF外側ケーシング内の前記背部空間及び外周空間を通ってから、排気出口管に排出されるように構成されたことを特徴とする。
【選択図】図1
Description
本発明は、ディーゼルエンジンの排気ガス処理装置に適用され、エンジンからの排気ガス通路に設けられて排気ガス中の微小固形物を除去するDPF(黒煙除去装置)と該DPFの入口部に排気ガスを濾過する多孔性部材を配置した二重管式黒煙除去装置に関する。
ディーゼルエンジンの排気ガス中のパティキュレート(微小固形物、以下PMという)を除去する黒煙除去装置(以下DPFという)が設けられているエンジンにおいては、DPFにおけるPMの堆積量が増加して該DPF出入口間の排気ガスの差圧が増加すると、DPF差圧の上昇によるエンジン出力の低下や排気温度の過大な上昇等の問題点が発生する。
かかる問題を回避するため、限界範囲内で捕集されたPMを燃焼させて除去する手段、つまりPMの強制再生手段が多く用いられている。
前記PMの強制再生手段では、一般に、筒内燃料噴射や排気管内の燃料添加により、排気ガス後処理装置即ちDPFに未燃成分を供給し、触媒反応によってDPFの入口温度を昇温させ、DPFにおいて捕集されたPMを燃焼させて除去している。
前記PMの強制再生手段では、一般に、筒内燃料噴射や排気管内の燃料添加により、排気ガス後処理装置即ちDPFに未燃成分を供給し、触媒反応によってDPFの入口温度を昇温させ、DPFにおいて捕集されたPMを燃焼させて除去している。
かかるPMの強制再生手段として、DPFにPMが不均一に堆積した場合であっても、その堆積量を精度よく求める方法として特許文献1(特開2006−2672号公報)の技術が提供されている。
かかる技術においては、エンジンからの排気ガスの空燃比を検出し、その空燃比とエンジン回転数とにもとづいて排気ガスにおけるPM発生量を算出する。そしてPM発生量を積算することによってDPFにおけるPM堆積量を求める。従って、排気ガスの空燃比に基づいてその排気ガスにおけるPM発生量を算出すれば、DPFにおけるPM堆積状態が均一か不均一かに係らず、PM堆積量を精度よく求めることができる。
かかる技術においては、エンジンからの排気ガスの空燃比を検出し、その空燃比とエンジン回転数とにもとづいて排気ガスにおけるPM発生量を算出する。そしてPM発生量を積算することによってDPFにおけるPM堆積量を求める。従って、排気ガスの空燃比に基づいてその排気ガスにおけるPM発生量を算出すれば、DPFにおけるPM堆積状態が均一か不均一かに係らず、PM堆積量を精度よく求めることができる。
特に、排気ガス通路に排気ガス中のPMを除去するDPFが設けられているエンジンにおいては、前記のようなPMの強制再生手段が多く用いられ、かかるPMの強制再生手段では、筒内燃料噴射や排気管内の燃料添加により、排気ガス後処理装置即ちDPFに未燃成分を供給し、触媒反応によってDPFの入口温度を昇温させ、DPFにおいて捕集されたPMを燃焼させて除去している。
このように、DPFでPMを燃焼させる場合、燃焼熱はDPFの内部方向から外周部に伝達されるが、PMが限界値近くまで蓄積している場合や、DPFで断面中央部への蓄積が著しい場合には、DPFの内部と外周部との間に温度差が発生し、かかる温度差が大きくなると、該温度差によって発生する熱応力でDPFが破損するという問題が発生する。
前記特許文献1の技術においては、排気ガスの空燃比に基づいてその排気ガスにおけるPM発生量を算出すれば、DPFにおけるPM堆積状態が均一か不均一かに係らずPM堆積量を精度よく求めることができる手段が、提供されているにとどまり、温度差によって発生する熱応力でDPFが破損するという問題の解決には触れられていない。
前記特許文献1の技術においては、排気ガスの空燃比に基づいてその排気ガスにおけるPM発生量を算出すれば、DPFにおけるPM堆積状態が均一か不均一かに係らずPM堆積量を精度よく求めることができる手段が、提供されているにとどまり、温度差によって発生する熱応力でDPFが破損するという問題の解決には触れられていない。
本発明はかかる従来技術の課題に鑑み、DPFでPMを燃焼させる場合、DPFの内部と外周部との間に温度差の発生を回避して、該温度差によって発生する熱応力を低減し、該熱応力によるDPFの破損を回避した二重管式DPF装置を提供することを目的とする。
本発明はかかる課題を解決するもので、排気ガス中の微小固形物を除去するDPF(黒煙除去装置)を備えたDPF装置において、前記DPFの外周を覆う外周空間及びDPFの背部を覆う背部空間を形成するDPF外側ケーシングでDPFを囲尭するとともに、前記DPF内を通った排気ガスが、前記DPF外側ケーシング内の前記背部空間及び外周空間を通ってから、排気出口管に排出されるように構成されたことを特徴とする(請求項1)。
かかる発明において、具体的には、前記DPF外側ケーシングは、前記DPFの下流部に前記背部空間を配置し、前記DPFの外周部に前記外周空間を配置し、該DPF外側ケーシングの外壁に前記排気出口管を接続して構成し、前記DPFを貫流した排気ガスが、前記背部空間を通ってから前記外周空間をこの順に通り、前記排気出口管に到達するように構成されるのが好ましい(請求項2)。
かかる発明において、具体的には、前記DPF外側ケーシングは、前記DPFの下流部に前記背部空間を配置し、前記DPFの外周部に前記外周空間を配置し、該DPF外側ケーシングの外壁に前記排気出口管を接続して構成し、前記DPFを貫流した排気ガスが、前記背部空間を通ってから前記外周空間をこの順に通り、前記排気出口管に到達するように構成されるのが好ましい(請求項2)。
また、本発明は、前記DPF外側ケーシングの外周を覆うように環状の集合管を設け、前記DPF外側ケーシングの外周と前記集合管の内側とを連結する複数個のパイプヘッダーを設けて、各パイプヘッダーは、前記DPF外側ケーシングの内部と前記集合管の内部とを連通してなることを特徴とする(請求項3)。
本発明によれば、DPFの外周を覆う外周空間及びDPFの背部を覆う背部空間を形成するDPF外側ケーシングでDPFを囲尭するとともに、DPF内を通った排気ガスが、前記DPF外側ケーシング内の前記背部空間及び外周空間を通ってから、排気出口管に排出され(請求項1)、
さらに具体的には、DPFの下流部に背部空間を配置し、DPFの外周部に外周空間を配置し、DPFを貫流した排気ガスが背部空間を通ってから外周空間を通り、前記排気出口管に到達するように構成されるので(請求項2)、
DPF内で未燃成分の触媒反応やPMの燃焼によって昇温された排気ガスが、DPFの外周及び背部を覆うDPF外側ケーシングの内部のDPF背部に形成された背部空間に入って、該背部空間でDPFの背部外周部位を加熱し、次いで前記背部空間で加熱された排気ガスはDPF外側ケーシングの内部のDPF外周部に形成された該外周空間でDPFの外周部位を加熱してから、排気出口管に到達する。
さらに具体的には、DPFの下流部に背部空間を配置し、DPFの外周部に外周空間を配置し、DPFを貫流した排気ガスが背部空間を通ってから外周空間を通り、前記排気出口管に到達するように構成されるので(請求項2)、
DPF内で未燃成分の触媒反応やPMの燃焼によって昇温された排気ガスが、DPFの外周及び背部を覆うDPF外側ケーシングの内部のDPF背部に形成された背部空間に入って、該背部空間でDPFの背部外周部位を加熱し、次いで前記背部空間で加熱された排気ガスはDPF外側ケーシングの内部のDPF外周部に形成された該外周空間でDPFの外周部位を加熱してから、排気出口管に到達する。
このため、DPFは、前記背部空間で触媒反応や燃焼によって昇温された排気ガスによりDPFの背部部位の温度が上昇し、次いで前記外周空間で前記排気ガスにより加熱されて、DPFの外周部位の温度が上昇することとなり、DPFは背部外周部位から外周部位に至る全面で触媒反応や燃焼によって昇温された排気ガスにより加熱されることにより、DPF外周部位の温度が上昇して、高温のDPF中央部位と該DPF外周部位との温度差が小さくなる。
従って、かかる温度差が小さくなることによって、該温度差によって発生する熱応力が抑制され、DPFの破損が回避できる。
従って、かかる温度差が小さくなることによって、該温度差によって発生する熱応力が抑制され、DPFの破損が回避できる。
また、本発明は、DPF外側ケーシングの外周を覆うように環状の集合管を設け、DPF外側ケーシングの外周と集合管の内側とを連結する複数個のパイプヘッダーを設け、各パイプヘッダーは、DPF外側ケーシングの内部と集合管の内部とを連通したので(請求項3)、
DPF外側ケーシングの内部と集合管の内部とを連通するパイプヘッダーを、好ましくは円周方向等間隔に設けることにより、前記外周空間で前記排気ガスにより加熱されるDPFの外周部位の温度が万遍なく上昇することにより、さらに温度差の低減効果が大きくなり、熱応力の抑制効果も大きくなる。
DPF外側ケーシングの内部と集合管の内部とを連通するパイプヘッダーを、好ましくは円周方向等間隔に設けることにより、前記外周空間で前記排気ガスにより加熱されるDPFの外周部位の温度が万遍なく上昇することにより、さらに温度差の低減効果が大きくなり、熱応力の抑制効果も大きくなる。
以下、本発明を図に示した実施例を用いて詳細に説明する。但し、この実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは特に特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
図4は本発明が適用される4サイクルディーゼルエンジンの概略構成図である。
図4において、100はエンジン(4サイクルディーゼルエンジン)、1はエンジン100のシリンダ1内に形成された燃焼室、2はピストン、3はクランク軸である。
4は各シリンダヘッドに形成された吸気ポート、5は各吸気ポート4を開閉する吸気弁、12は前記各吸気ポート4への吸気が集合する吸気マニホールド、6は各シリンダヘッドに形成された排気ポート、7は前記各排気ポート6を開閉する排気弁、11は前記各排気ポート6からの排気ガスが集合する排気マニホールドである。
図4において、100はエンジン(4サイクルディーゼルエンジン)、1はエンジン100のシリンダ1内に形成された燃焼室、2はピストン、3はクランク軸である。
4は各シリンダヘッドに形成された吸気ポート、5は各吸気ポート4を開閉する吸気弁、12は前記各吸気ポート4への吸気が集合する吸気マニホールド、6は各シリンダヘッドに形成された排気ポート、7は前記各排気ポート6を開閉する排気弁、11は前記各排気ポート6からの排気ガスが集合する排気マニホールドである。
10は過給機で、前記排気マニホールド11及び排気管30を通った排気ガスにより駆動されるタービン10a、及び該タービン10aにより直結駆動されて前記吸気マニホールド12側に吸気を圧送するコンプレッサ10bをそなえている。
前記過給機10のコンプレッサ10bによって圧送された給気は、給気冷却器20で冷却された後、スロットル弁21で流量を調整され、吸気マニホールド12及び吸気ポート6を経て、吸気弁5の開弁により燃焼室1内に供給され、燃焼に供される。
そして、前記各燃焼室1での着火燃焼後の排気ガスは、排気弁7の開弁により排気ポート6を通って排気マニホールド11に溜められてから、排気管30を通って過給機10に送り込まれて該過給機10のタービン10aを駆動する。
前記過給機10のコンプレッサ10bによって圧送された給気は、給気冷却器20で冷却された後、スロットル弁21で流量を調整され、吸気マニホールド12及び吸気ポート6を経て、吸気弁5の開弁により燃焼室1内に供給され、燃焼に供される。
そして、前記各燃焼室1での着火燃焼後の排気ガスは、排気弁7の開弁により排気ポート6を通って排気マニホールド11に溜められてから、排気管30を通って過給機10に送り込まれて該過給機10のタービン10aを駆動する。
前記過給機10のタービン10a出口に接続される出口側の排気管13の管路中には、排気ガス中のパティキュレート(微小固形物、以下PMという)を除去するDPF(黒煙除去装置)14が設けられている。
前記タービン10a駆動後の排気ガスは前記出口側の排気管13を通って前記DPF14に入り、ここでPMを除去されて図示しない排ガス浄化触媒装置で浄化されて外気中に排出される。
前記タービン10a駆動後の排気ガスは前記出口側の排気管13を通って前記DPF14に入り、ここでPMを除去されて図示しない排ガス浄化触媒装置で浄化されて外気中に排出される。
本発明は、以上のような4サイクルディーゼルエンジンにPMを除去するDPFの改良に関するものである。
図1は本発明の第1実施例にかかるDPFの側面斜視図である。
図1において、50はDPF装置で次のように構成されている。
55は入口管、53は加熱膨張性マットである。前記DPF14は該加熱膨張性マット53に連結されており、該加熱膨張性マット53の外径は前記DPF14の外径よりも大きくなっている。即ち前記両者間には段差14aが形成される。
図1において、50はDPF装置で次のように構成されている。
55は入口管、53は加熱膨張性マットである。前記DPF14は該加熱膨張性マット53に連結されており、該加熱膨張性マット53の外径は前記DPF14の外径よりも大きくなっている。即ち前記両者間には段差14aが形成される。
前記加熱膨張性マット53の下流側にはDPF外側ケーシング52が連設されている。該DPF外側ケーシング52の外径は前記加熱膨張性マット53と略同一で、従って、前記DPF14の外径と前記DPF外側ケーシング52の内径との間に前記段差14aが形成されることとなる。
したがって、前記DPF14の外径と前記DPF外側ケーシング52の内径との間には、環状の外周空間56が形成されることとなる。
また、前記DPF14の背面と前記DPF外側ケーシング52の背面57aとの間には、背部空間57が形成される。
したがって、前記DPF14の外径と前記DPF外側ケーシング52の内径との間には、環状の外周空間56が形成されることとなる。
また、前記DPF14の背面と前記DPF外側ケーシング52の背面57aとの間には、背部空間57が形成される。
従って、前記DPF14は前記DPF外側ケーシング52で、間に外周空間56及び背部空間57を形成して囲尭されることとなる。
そして、前記DPF外側ケーシング52の外壁の、加熱膨張性マット53の近傍に、対を成す排気出口管54,54が接続される。
そして、前記DPF外側ケーシング52の外壁の、加熱膨張性マット53の近傍に、対を成す排気出口管54,54が接続される。
かかる二重管式DPF装置において、PMの強制再生時には、筒内燃料噴射や排気管内の燃料添加により未燃成分が前記DPF14に供給され、該DPF14で触媒反応や燃焼によって前記未燃成分やPMが燃焼して、DPF14の中央部の温度が総じて上昇し、この排気ガス58が、図1の矢印のように流れる。
即ちDPF14内で昇温した排気ガス58は、図1の矢印のように流れ、DPF14の前記DPF外側ケーシング52の内部のDPF14背部に形成された背部空間57に入って、該背部空間57でDPF14の背部の外周部位を加熱する。
次いで、排気ガス58は、DPF外側ケーシング52の内部のDPF14外周部に形成された外周空間56でDPF14の外周部位を加熱してから、排気出口管54,54に到達し、該排気出口管54,54から外部に排出される。
即ちDPF14内で昇温した排気ガス58は、図1の矢印のように流れ、DPF14の前記DPF外側ケーシング52の内部のDPF14背部に形成された背部空間57に入って、該背部空間57でDPF14の背部の外周部位を加熱する。
次いで、排気ガス58は、DPF外側ケーシング52の内部のDPF14外周部に形成された外周空間56でDPF14の外周部位を加熱してから、排気出口管54,54に到達し、該排気出口管54,54から外部に排出される。
このため、DPF14は、触媒反応やPMの燃焼により昇温された排気ガス58により加熱されて、DPF14の背部部位の温度が上昇し、次いで前記外周空間56で前記排気ガス58により加熱されてDPF14の外周部位の温度が上昇することとなり、DPF14は背部部位から外周部位に至る全面で触媒反応や燃焼によって昇温された排気ガス58により加熱されることとなる。
これにより、DPF14外周部位の温度が上昇して、DPF中央部位との温度差が小さくなる。
従って、かかる温度差が小さくなることにより、該温度差によって発生する熱応力が抑制され、これによりDPF14の破損が回避できる。
これにより、DPF14外周部位の温度が上昇して、DPF中央部位との温度差が小さくなる。
従って、かかる温度差が小さくなることにより、該温度差によって発生する熱応力が抑制され、これによりDPF14の破損が回避できる。
図2は本発明の第2実施例を示す図1対応図である。図3は図2のA−A線断面図である。
かかる第2実施例においては、前記DPF外側ケーシング52の外周を覆うように環状の集合管61を設け、前記DPF外側ケーシング52の外周と前記集合管61の内側とを連結する複数個(この例では円周方向等間隔に8個)のパイプヘッダー60を設けている。
そして前記各パイプヘッダー60は、前記DPF外側ケーシング52の内部即ち前記外周空間56と、前記集合管61の内部とを連通して構成されている。
その他の構成は、前記第1実施例と同様であり、これと同一の部材は同一の符号で示す。
かかる第2実施例においては、前記DPF外側ケーシング52の外周を覆うように環状の集合管61を設け、前記DPF外側ケーシング52の外周と前記集合管61の内側とを連結する複数個(この例では円周方向等間隔に8個)のパイプヘッダー60を設けている。
そして前記各パイプヘッダー60は、前記DPF外側ケーシング52の内部即ち前記外周空間56と、前記集合管61の内部とを連通して構成されている。
その他の構成は、前記第1実施例と同様であり、これと同一の部材は同一の符号で示す。
かかる第2実施例によれば、DPF外側ケーシング52の内部即ち前記外周空間56と、集合管61の内部とを連通するパイプヘッダー60を、円周方向等間隔8個に設けることにより、前記外周空間56で前記排気ガスにより加熱されるDPF14の外周部位の温度が万遍なく上昇することにより、さらに温度差の低減効果が大きくなり、熱応力の抑制効果も大きくなる。
本発明によれば、DPFでPMを燃焼させる場合、DPFの内部と外周部との間に温度差の発生を回避して、該温度差によって発生する熱応力を低減し、該熱応力によるDPFの破損を回避した二重管式DPF装置を提供できる。
1 燃焼室
2 ピストン
3 クランク軸
4 吸気ポート
5 吸気弁
6 排気ポート
7 排気弁
14 DPF
14a 段差
50 DPF装置
52 DPF外側ケーシング
53 加熱膨張性マット
54 排気出口管
56 外周空間
57 背部空間
60 パイプヘッダー
61 集合管
2 ピストン
3 クランク軸
4 吸気ポート
5 吸気弁
6 排気ポート
7 排気弁
14 DPF
14a 段差
50 DPF装置
52 DPF外側ケーシング
53 加熱膨張性マット
54 排気出口管
56 外周空間
57 背部空間
60 パイプヘッダー
61 集合管
Claims (3)
- 排気ガス中の微小固形物を除去するDPF等黒煙除去装置を備えた装置において、前記黒煙除去装置の外周を覆う外周空間及び黒煙除去装置の背部を覆う背部空間を形成する黒煙除去装置外側ケーシングで黒煙除去装置を囲尭するとともに、多孔性部材及び黒煙除去装置内をこの順に通った排気ガスが、前記黒煙除去装置外側ケーシング内の前記背部空間及び外周空間を通ってから、排気出口管に排出されるように構成されたことを特徴とする二重管式黒煙除去装置。
- 前記黒煙除去装置外側ケーシングは、前記黒煙除去装置の下流部に前記背部空間を配置し、前記黒煙除去装置の外周部に前記外周空間を配置し、該黒煙除去装置外側ケーシングの外壁に前記排気出口管を接続して構成し、前記黒煙除去装置を貫流した排気ガスが、前記背部空間を通ってから前記外周空間をこの順に通り、前記排気出口管に到達するように構成されたことを特徴とする請求項1記載の二重管式黒煙除去装置。
- 前記黒煙除去装置外側ケーシングの外周を覆うように環状の集合管を設け、前記黒煙除去装置外側ケーシングの外周と前記集合管の内側とを連結する複数個のパイプヘッダーを設けて、各パイプヘッダーは、前記黒煙除去装置外側ケーシングの内部と前記集合管の内部とを連通してなることを特徴とする請求項1記載の二重管式黒煙除去装置。
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