JP2009143994A - 炭焼装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】近年地球温暖化が進んでいるが、温暖化の原因である二酸化炭素,メタンガス,発熱の削減には至っていない炭の原料を炭に焼くことで、地球上の二酸化炭素の源である炭素の循環を止めることができる。地球温暖化効果削減のための炭焼であるため、二酸化炭素と熱の発生を極力抑えての炭焼きが必要であり、また大量の炭焼きが必要とされる。
【解決手段】電動機に駆動される搬送機によって載置搬送された炭の原料を酸素の補給を極力抑えながら加熱機にて炭を焼くことにより、二酸化炭素および熱の発生を極力抑えて大量の炭の原料を連続して大量に焼くことを特徴とする加熱機による炭焼装置である。
【選択図】図1

Description

本発明は、地球温暖化効果である二酸化炭素および熱の発生を極力抑えて大量の炭の原料を、連続して加熱機により炭に焼く炭焼装置に関するものである。
近年地球温暖化現象が色々と問題になっている温暖化の原因は、空気中の温暖化効果ガスである二酸化炭素が原因とされている。
温暖化防止対策として化石燃料の使用量を抑える目的でトウモロコシ,サトウキビ等を発酵させてエタノールを造って、エタノールを使用する量だけ化石燃料の使用量を減らすことができ、また今現在の地球上の作物よりエタノールを造って使用するために温暖化効果ガスである二酸化炭素の総量は化石燃料を使用しなかったために削減されたとの発想のもとでのエタノール造りが普及している。
また樹木を植えて樹木に二酸化炭素を吸収させることによって二酸化炭素が削減されるとの発想のもとでの植樹が行なわれている。
また各企業においては節電および化石燃料使用の節約によって二酸化炭素が削減されるとの発想のもとでの省エネルギーおよび節電を目的で技術革新が行なわれている。
しかし、上記の発想はいずれも地球上の二酸化炭素を根本的に削減はできていないのであり、炭素を循環させたにすぎないのである。トウモロコシを利用してエタノールを造って燃料として使用すれば化石燃料の使用量をエタノールを使った量だけ減らすことができるとの発想のもとでエタノールが造られているのであるが、トウモロコシを発酵させる時に利用するトウモロコシは、トウモロコシ1本の内で3〜4個しか実が実らないのであり、その実の種子以外の茎,葉,根および種子の芯は当然燃やされて二酸化炭素や熱を発生させているのである。そしてトウモロコシ1本の総量の数パーセントの種子のみを使ってのエタノール造りである。最近では残りの茎,葉からもエタノールが造れるようになったともいわれている。しかし、トウモロコシの茎,葉,根および種子の芯の総量全体がエタノールにはできず、どうしてもカスはできるのであり、そのカスは燃やされて二酸化炭素や熱が発生するのである。
そして、トウモロコシの澱粉や糖質が酵母によって発酵してエタノールが造られるのであるが、その発酵の過程で二酸化炭素が発生するのであり、またそのエタノール造りの施設作りの材料や動力源のエネルギーは化石燃料を利用してのエネルギーであり、二酸化炭素および熱の発生源である。
トウモロコシからエタノールを造るということは、トウモロコシが蓄えた構成材料の大半が炭素である澱粉や糖質を利用して炭素の化合物であるエタノールを造ったのである。そのためにエタノールを燃やすと二酸化炭素と熱が発生するのである。そして、そのトウモロコシの1本の総量の数パーセントの利用のために施設作りの動力源や発酵過程,根・葉・茎・芯および絞りカスの焼き捨て等で二酸化炭素の発生とエタノールを燃焼させての二酸化炭素が発生するのである。二酸化炭素を削減するのが目的であるのに逆に増やしているのであり、今現在の地球上の植生物で造った燃料を利用して化石燃料を使用しないので二酸化炭素が削減されるとの発想は成立しないで、逆に二酸化炭素の総量は増加しているのであり、循環の中での二酸化炭素が増加しているのである。それはトウモロコシに含まれる炭素の総量が決まっているからであり、エタノールを造って燃焼させてもトウモロコシを燃やしてもトウモロコシより発生する二酸化炭素である炭素の総量は減らすことはできないのである。
そして、トウモロコシ1本の総量の内の茎,葉,根および種子の芯に対して、種子はほんの数パーセントしか利用することができず、またその数パーセントのトウモロコシの種子のために、小麦畑をトウモロコシ畑に転作してエタノールを造るためにトウモロコシの主食人種および家畜の食料の高騰を招いているのであり、また小麦および小麦を利用した材料迄もが高騰を招いているのである。
また、樹木を植えて樹木に二酸化炭素を吸収させることにより、二酸化炭素を削減させるということについては、樹木が生育中に二酸化炭素を吸収して削減はできているかも知れないが、樹木を材木として利用した場合は、材木収穫後の枝葉は燃やすか、放置により二酸化炭素およびメタンガスと熱を発生するのである。そして、材木もいつまでも建築材として利用できず、台風や地震災害時、また建物の建替時には産業廃棄物として燃やされるか、放置により二酸化炭素およびメタンガスと熱を発生するのである。
今現在の地球上での経済の発展のためには、節電および化石燃料使用節約による二酸化炭素削減には無理がある。また、エタノールを造っての二酸化炭素削減にも無理がある。上記の方法ではどのようにしても二酸化炭素の削減はできないのであり、二酸化炭素の源である炭素の循環は止められないのであり、元素記号Cの炭素は消滅も削減もできないのである。
ここで、二酸化炭素の説明をすると、二酸化炭素とは炭素と酸素の化合物である。樹木および草木は二酸化炭素の気体を吸収して炭素を取り込んで酸素を放出しているのである。その取り込まれた炭素は植生物の体内で構成材料の大半が炭素である蛋白質,脂質,炭水化物に変えられて植生物に蓄えられるのである。そして、その蓄えられた構成材料が炭素の大半である蛋白質,脂質,炭水化物を動生物が栄養素として取り込むのである。それゆえに動生物も樹木や草木と同じように、蛋白質,脂質,炭水化物の構成材料の大半である炭素を蓄えて生育しているのである。植物も動物も体内に炭素を蓄えているために燃やすことによって、蓄えられた炭素と酸素が結合して二酸化炭素と熱が発生するのである。木の葉一枚,草の一本迄が燃えるということは木の葉一枚,草の一本迄もが炭素の貯蔵庫なのである。
有機物である炭の原料が燃えて二酸化炭素と熱が発生するということは、炭の原料中の炭素と酸素が結合して二酸化炭素と熱が発生するのである。炭素がないと着火しないのである。炭とは元素記号Cの炭素そのものであり、地球温暖化防止のためには炭を焼いて炭素の固定が必要であり、炭の原料としては燃やすことのできる物の全てであるが、例として、竹,木,材木を収穫した後の枝葉,草刈後の草木,家畜の排泄物,建物取り壊し時の材木,家庭から集められた燃えるゴミ,農家の稲麦の刈り取り後の藁および籾殻,果実野菜の茎および枝葉,台風地震災害時の木材,川,海,ダム等の流木等々の燃やすことのできるもの全てである。これより以後は炭の原料と表わす。
有機物とは、樹木や草木が取り込んだ構成材料の大半が炭素である蛋白質,炭水化物,脂質等なのである。構成材料の大半が炭素である蛋白質,炭水化物,脂質等がある場合のみ着火するのである。たとえばタバコに火を着けると二酸化炭素と熱が発生するが、それを途中で火を消すと炭とタバコの葉の残りと灰ができる。炭とタバコの葉の残りには火を着けることができるが、灰は二度と火を着けることができない。それは、灰の中にはもう炭素がないからなのである。
炭の原料を燃やすと二酸化炭素と熱が発生してその二酸化炭素を樹木や草木が吸収して酸素を放出して炭素を体内に取り込む。またそれを燃やすか放置されることにより、二酸化炭素を発生するという繰り返しが起っている。それは二酸化炭素の循環である。二酸化炭素の循環とは、炭素の循環なのである。炭素は地球上で多様な状態で海,陸,生物圏,大気圏を循環していて年間の総移動量は約2,000億トンと見積られているそうである。
世の中の有機物である炭の原料の全てが炭素を取り込んだ植生物および植生物を取り込んだ動生物から形成されている。全ての有機物は、炭素が大半の構成材料であるために、燃やすことによって酸素と炭素が結合して二酸化炭素と熱が発生して大気中に放出されるのであるが、地球温暖化が増進するのは、太古の昔に植生物が蓄えた化石炭素を、今現時代において急激に燃やすために二酸化炭素が増えるのであり、地球温暖化が増進するのである。
それと二酸化炭素が発生するのには炭の原料を燃やす以外にももう一つの過程がある。それは、有機物が細菌や微生物等により分解される時にも、地球温暖化効果のある二酸化炭素やメタンガスおよび熱を発生するのである。たとえば、人間の排泄物の浄化槽でのべると、浄化槽で細菌や微生物等で分解されながら二酸化炭素とメタンガスおよび熱を発生しながら分解され、大気中に放出されているのである。それと水に溶け込んだ二酸化炭素および炭素の化合物も排水されて河川,湖沼,海に流されるのである。たとえば、構成材料の大半が炭素である砂糖が水に溶けるように、他の化合物も水に溶け込んで水に流されるのである。
それは、炭素が河川,湖沼,海および大気中に二酸化炭素および炭素の化合物として放出されただけであり、排泄物中の炭素は消滅したのではないのである。そして、炭の原料の放置も上記のように細菌や微生物によって、二酸化炭素やメタンガスおよび熱が発生して放出されているのである。
そして、上記による炭の原料を燃やしたり浄化や放置により発生した炭素である二酸化炭素は、植生物に吸収されて地球上の循環を起こしているのである。
そして、メタンガスも燃やすことにより二酸化炭素が発生するのは、炭素の化合物であるからである。
温暖化ガスとして二酸化炭素が一般的に問題視されているが、温室効果ガスとして二酸化炭素を1とするとメタンガスは21倍の温室効果があるとされている。
炭の原料を燃やすことにより、二酸化炭素と熱が発生するのであるが、燃やさずに放置されることにより細菌や微生物によって分解されながら、二酸化炭素と熱を発生する。そしてもっと腐敗が進むことにより、二酸化炭素の21倍の温室効果のあるメタンガスが発生するのである。
そのために地球温暖化効果削減のためには、炭の原料はメタンガスの発生を防止するために絶対に放置は止めなければならないのである。
地球温暖化防止対策として、酸素と炭の原料内の炭素との結合により発生する、炭素の化合物である二酸化炭素の循環を止めることによって、二酸化炭素の源である炭素を削減することができるのである。それは炭を作ることである。樹木や草木が蓄えた元素記号Cである炭素を炭に焼くことで、炭として炭素を固定したことになり、炭素の循環を止めたことになり、二酸化炭素の循環を止めたことになり、削減できたことになるのである。炭を燃やさないかぎりは、その炭を燃やして発生する二酸化炭素と熱の発生を止めたことになり、地球温暖化効果を削減したことになるのである。
地球温暖化効果削減のための炭焼きには二酸化炭素および熱の発生を極力抑えての炭焼きが必要である。
昔から炭は焼かれているが、一般的な炭焼きは炭の原料に火を着けて可燃ガスを燃焼させてしまった後に、火を消しての炭焼きの方法がある。
そして、炭を作るにはもう一つの方法がある。それは、酸素の補給なしで着火させずに熱気のみでの炭を作る方法がある。酸素の補給なしで熱気のみで炭を焼くことにより、炭の原料自体から二酸化炭素と熱の発生を極力抑えての炭焼きができる。それは一般的に言われている蒸し焼きである。
今日現在上記の炭の原料は、全て放置や燃やされていて地球温暖化効果の原因である
二酸化炭素や熱またはメタンガスとして大気中に放出されているのである。
しかし、燃えるもの全てを炭に焼くことができるのであるが、プラスチック製品および塩化ビニール製品等は焼成温度が低いため、ダイオキシン等の有害物質が発生するので炭に焼くことは止めることが望ましい。
従来の炭焼装置は炭焼窯の中へ炭の原料を並べて焚口より火を着けて炭焼窯の中の炭の原料全体に着火および発火をさせて、炭の原料より発生する可燃ガスを燃やし切った後に消火しての炭焼きであるために、炭の原料の総量の20パーセントが燃えて、80パーセントの炭ができるとされている。炭の原料から発生する可燃ガスの有無は煙突より出てくる煙の色が白色から無色となったことを見定めて、可燃ガスが無くなったことを判断して消火を行って炭を作る炭焼装置がある。そしてその炭焼は炭の原料を窯に並べて炭になる迄に約一週間程掛るのである。
また、特開2000−121014号公報「ゴミ焼却炉と炭焼窯の二つの機能を備えた単独の燃焼設備」に見られる燃焼設備も炭の原料を燃焼させての炭焼窯が提供されている。
また、特開2005−320460号「炭焼窯」に見られる容器内の炭の原料を容器外部での熱気および熱の通過により容器内の炭の原料を蒸し焼きにする炭焼装置が開示されている。
特開2000−121014号公報 特開2005−320460号公報
しかし、上記のような炭焼装置はいずれも地球温暖化防止目的のための炭焼には、二酸化炭素および熱の発生量が多大でまた時間が掛り膨大な量の炭の原料を炭に焼くには無理がある。昔ながらの炭焼き工程の一週間は時間が掛りすぎなのである。
地球温暖化防止には、炭の原料を燃やすことによる二酸化炭素と熱の発生、また炭の原料の放置による腐敗での二酸化炭素発生、メタンガス発生および発熱を防止する目的の炭焼が大事である。
炭は燃やさないかぎりは二酸化炭素も熱も発生せずに腐ることもなく、何十年,何千年後も炭のままで変化しないのである。従って、炭の原料を炭化させることで炭素を固定したことになるので、地球温暖化効果を削減したことになり、また二酸化炭素の循環を止めたことになる。そのためには二酸化炭素の削減のための炭焼きが必要なのである。
地球温暖化防止対策として酸素と炭の原料内の炭素との結合により発生する二酸化炭素である炭素の循環を止めることによって、地球上の二酸化炭素である炭素を削減することができるのである。それは炭を作ることである。樹木や草木が蓄えた炭素を炭に焼くことで炭素を固定したことになり、炭素の循環を止めたことになり、二酸化炭素の循環を止めたことになり、削減できたことになるのである。炭を燃やさないかぎりはその炭を燃やして発生する二酸化炭素と熱の発生を止めたことになり、地球温暖化効果を削減したことになるのである。そのための二酸化炭素および熱の発生を極力抑えて膨大な量の炭の原料を炭に焼くことを目的とするものである。
炭の原料の供給が可能なストックケースを焼成炉の一端に装備し、該焼成炉に加熱機を取付け、該焼成炉内に電動機により駆動される搬送機を備え、該搬送機により載置搬送された炭の原料を連続して炭を焼くことを特徴とする炭焼装置である。
上記焼成炉に可動形の空気遮断板により加熱機によって焼かれた高温の炭の空気接触による着火や発火を抑えることを特徴とする請求項1記載の炭焼装置である。
上記搬送機を多段に装備することを特徴とする請求項1および2記載のいずれかの炭焼装置である。
上記ストックケースと冷却室との間を連結する冷却通気管を装備し、焼き揚った炭を冷やすとともに炭の原料を加温乾燥することを特徴とする請求項1,2および3記載のいずれかの炭焼装置である。
上記ストックケースと焼成炉との間を連結する酢液採取通気管を装備し、酢液を取出すことを特徴とする請求項1,2,3および4記載のいずれかの炭焼装置である。
本発明によれば、炭の原料を電動機により駆動される搬送機によって連続に載置搬送することができ、また電熱ヒーターあるいは電磁波発生機等加熱機により焼成し、搬送機によって炭の原料を連続して供給させることができるので大量の炭焼きができて、大量の炭素を固定できる。
また現在トウモロコシよりエタノールを造る場合に茎,葉,根および種子の芯等、大半がカスとして発生するが、これらのカスを原料として炭焼きすれば二酸化炭素削減のためにトウモロコシを100パーセント活用することができる。
焼成炉内の電動機により駆動される搬送機により載置搬送されながら炭の原料は加熱機によって炭に焼かれる。該炭の原料は加熱機により酸素に接触すると着火や発火を発生する迄温度が上昇する。該酸素の接触を抑えて炭の原料自体からの温暖化効果のある二酸化炭素および熱の発生を抑えるための炭の搬出口附近に可動形の空気遮断板を装備することにより炭の原料の着火や発火を抑えての炭焼きができる。
電動機によって駆動される載置搬送機を多段にすることにより、炭の原料に含まれる水分を蒸発させ、該原料の乾燥を促進することができ、また炭の原料の予備焼きができて炭焼きの工程時間が短縮できる。
ストックケースと冷却室との間を連結する冷却通気管および冷却通気扇により強制的に焼き揚った炭より発生する冷却室内の熱気を、ストックケース内へ強制循環させることにより焼き揚った炭を着火や発火を抑える迄に温度を下げることができ、またストックケース内の炭の原料の加温乾燥することができ加熱機によって発生させた熱気を無駄なく効率的に利用できる。
ストックケースと焼成炉との間を連結する酢液採取通気管および酢液採取通気扇を装備することによって、炭の原料を加熱することによって発生する可燃ガスと水蒸気を一般的な昔ながらの炭焼きのように煙として煙突より排出するのではなくて、煙を循環させることにより、煙より発生する酢液を効率的に採取することができる。
図1は本発明による炭焼装置の概要を示す側面図である。
同図において、1は二酸化炭素および熱の発生を極力抑えて大量の炭の原料を連続して加熱機によって炭に焼く炭焼装置である。
該炭焼装置1は焼成炉2,電動機3,該電動機3により駆動される搬送機4,電熱ヒーター又は電磁波発生機等の加熱機5,ストックケース6とから構成されている。
焼成炉2は箱形の形状とし、該焼成炉2の一端にはストックケース6が装備されており、該ストックケース6より調節機14で供給量を調節されながら炭の原料7が搬送機4に供給される。
この炭の原料7は電動機3により駆動される搬送機4に載置され、搬送される過程で焼成炉2の天井部、側部または底部等の周囲に装備された加熱機5によって焼成されながら、搬出口12附近に達する迄に炭8に焼かれるのである。
電動機3は焼成炉2内に図示されているが、電動機3は焼成炉2の加熱機5の熱気16を受けないように、焼成炉2外部に装備されており、シャフト等で駆動している。
なお、焼成炉2は箱形の形状に限定するものではなく、該焼成炉2の天井側の形状を供給した炭の原料7に加熱機5の熱気16を均等に照射できるように、また加熱機5の取付が可能なように、天井面の形状をドーム形,円形,三角形等のいずれの形状にしても支障はない。
調節機14は炭の原料7の供給量を調節するものであるが、炭の原料7の形状は大小長短の様々であり、形状の小さいものや粉状に近い物は供給口より大量に供給される可能性がある。
そこで、ストックケース6と焼成炉2の連結部附近に調節機14を装備して小さいものや粉状に近い炭の原料7の大量供給を調節できるようにしたものである。該調節機14は手動式または電動式のいずれでも良く、供給口を広げたり狭めたりすることにより、供給量を調節できるものである。
そして、ストックケース6より供給量の調節機14によって調節された炭の原料7は、電動機3により駆動される搬送機4に載置搬送されながら、加熱機5によって炭8に焼かれるのである。しかし、炭8の搬出口12より搬出された炭8は高熱のため、外部に放出されると、酸素に触れるために着火や発火しているために、水13をかけて消火または冷やすことが望ましい。
そして炭の原料7は燃えるもの全てではあるが、何メートルもある竹,木等の長いものや太いものは調節機14より供給できるように破砕することが望ましい。また、破砕しておくことにより、炭の原料7の炭化をより促進させることができる。
また、焼成炉2には加熱機5が装備され、搬送機4によって連続して載置搬送される炭の原料7は、該加熱機5によって連続して炭8に焼くことができる。本実施例では該加熱機5は、焼成炉2の上部に一箇所だけの図示であるが、炭の原料7の量によっては上部および側部または底部等周囲に増設して装備することが望ましい。また、炭の原料7の量によっては加熱機5の数は数箇所装備することが望ましい。
焼成炉2の内部にストックケース6より調節機14によって調節されながら供給した炭の原料7が、電動機3に駆動される搬送機4に載置され搬送されながら炭に焼くのであるが、炭の原料7に加熱機5の熱を均等に照射できるように加熱機5を焼成炉2の底部に装備する時は、搬送機4の炭の原料7の載置箇所は熱を受けやすくするために、耐熱性のある材料で金網形状とすることが望ましい。
また、地球温暖化効果削減のために集められる膨大な量の炭の原料7を炭8に焼くのには、連続して大量の炭8を焼くことが必要である。従来の炭8の焼き方の一度着火や発火をさせた後に消火しての炭焼きでは、短時間でのまたは大量の炭焼きには無理がある。
本発明によると電動機3に駆動される搬送機4によって次々載置搬送される、炭の原料7を加熱機5によって炭に連続して大量に焼くことができる。
図2は本発明による炭焼装置の概要を示す側面図である。同図において1は二酸化炭素および熱の発生を極力抑えて大量の炭の原料を連続して加熱機によって炭の原料を炭に焼く炭焼装置であり、該炭焼装置に可動形の空気遮断板を装備して炭の原料および炭の自然着火や発火を極力抑えるようにした炭焼装置である。
焼成炉2内の電動機3に駆動される搬送機4に載置搬送されながら炭の原料7は加熱機5によって加熱されながら搬出口12附近までに炭8に焼かれるのであるが、搬出口12より空気の進入があれば炭の原料7や炭8は酸素に接触して着火や発火が起るのである。
地球温暖化効果削減のための炭焼きであるためには炭の原料7や炭8自体からの二酸化炭素や熱の発生を搬出口12附近に可動形の遮断板9を装備するとともに炭の原料7の投入口10のフタ11を閉じることによって空気の進入を極力抑えて焼成炉2内での着火や発火を極力抑えての炭焼きができる。
遮断板9は電動機3により駆動される搬送機4に載置搬送される炭の原料7および炭8の量によって高低が生じるが遮断板9を可動形にすることにより載置搬送される炭の原料7および炭8の表面を添わせるように可動させることにより空気の進入を極力抑えることができる。なお、遮断板9は1個所のみの図示であるが複数枚装備することにより、空気の進入をよりいっそう抑えられることはいうまでもなく、また遮断板9は板状ではなく暖簾のように縦形に裂けた形状として高低のある炭8の表面を添わせることが望ましい。また遮断板9は不燃性の材質であることが望ましい。
図3は本発明の炭焼装置の焼成炉内の電動機に駆動される載置搬送機を多段に装備した概要を示す側面図である。
同図において1は二酸化炭素および熱の発生を極力抑えて、大量の炭の原料を連続して加熱機によって炭に焼く炭焼装置である。
該炭焼装置1は焼成炉2,電動機3,該電動機3により駆動される搬送機4,電熱ヒーター又は電磁発生機等加熱機5,ストックケース6,空気遮断板9,酢液採取通気管15,酢液採取通気扇17とから構成されている。
ストックケース6の上部と焼成炉2の側部間を接続する酢液採取通気管15を装備しており、上記酢液採取通気扇17はストックケース6の上部の酢液採取通気管15に装備されている。該酢液採取通気扇17を作動させることにより、焼成炉2の加熱機5において炭の原料7を炭8に焼いた余熱である熱気16を炭の原料7の隙間を通過循環させることによって炭の原料7に含まれる水分を蒸発させ、該原料7を乾燥させることができる。
なお、酢液採取通気管15は焼成炉2の側部の図示であるが、焼成炉2の底部に接続しても熱気16の循環には支障はない。また酢液採取通気扇17は酢液採取通気管15のどの位置に装備しても熱気16の循環には支障はない。
そして余熱である熱気16を最大限に利用可能にするために焼成炉2内の電動機3に駆動される載置搬送機4を複数基上下多段に装備することにより炭の原料7を長時間余熱である熱気16に接触させることで炭の原料7内の水分を早く蒸発させることができ、また炭の原料7の予備焼きができて、炭8焼きに要する時間短縮ができる。
また図示では電動機3に駆動される載置搬送機4は3基しか図示されていないが、載置搬送機は台数の多い程水分蒸発および予備焼きをより増進させることができるため、多数の複数基の装備が望ましい。
また電動機3により駆動される載置搬送機4は余熱である熱気16を炭の原料7の隙間の通過を可能にするために載置搬送機4の載置部分は不燃性の金網形状とすることが望ましい。
また電動機3に駆動される搬送機4は一段ごとに回転を逆方向にすることによって余熱である熱気16をより多く炭の原料7に接触させることができて、水分の蒸発および予備焼きをより増進させることができるために、一段ごとに回転を逆方向にすることが望ましい。
なお電動機3は焼成炉2内に図示されているが、電動機3は焼成炉2の加熱機5の熱気16を受けないように、焼成炉2外部に装備されており、シャフト等で駆動している。
図4は本発明の炭焼装置に焼き揚った炭の冷却装置を装備した概要を示す側面図である。
同図において1は二酸化炭素および熱の発生を極力抑えて、大量の炭の原料を連続して加熱機によって炭に焼く炭焼装置1であり、該炭焼装置1における焼き揚った炭の冷却装置22である。
その他前記実施例と同じ符合のものは同一物を示し詳細な説明を省略する。
上記冷却装置22は冷却室23,遮断板9,冷却通気管24,冷却通気扇25とから構成されている。
炭焼装置1は炭の原料7を電動機3に駆動されながら加熱機5によって連続して炭8に焼くのであるが、酸素の供給を抑えての炭焼きであるために炭8の搬出口12附近においては炭8は高温のために酸素に接触しての発火や着火が起るのを防止するための冷却装置22である。
炭の原料7が電動機3により駆動される載置搬送機4によって搬送されながら加熱機5によって炭8になると、該炭8は搬出口12附近で可動形の遮断板9で仕切られた冷却室23にて冷却される。
該冷却装置22は、冷却室23の上部とストックケース6の下部にまた冷却室23の底部とストックケース6の上部のそれぞれに冷却通気管24を装備して冷却室23および焼き揚った炭8より発生する熱気16を冷却通気管24および冷却通気扇25によってストックケース6内の炭の原料7の隙間と冷却室23の間を通過循環させるものでる。炭8より発生する熱気16は、ストックケース6内の炭の原料7の隙間を通過する際に、熱を奪われ、また通気管24が外気で冷却される。その冷却された熱気16が、冷却室23に供給され、焼き揚がった炭8を冷却し、焼き揚った炭8の温度を酸素との接触による発火や着火を防ぐ迄に下げることができる。
なお、上記遮断板9は前記実施例と同様に複数装備することが望ましい。
また冷却通気管24および冷却通気扇25によりストックケース6内の炭の原料7の隙間を冷却室23で発生した熱気16を通過循環させることにより炭の原料7の乾燥および加熱加温ができて炭焼きに要する時間短縮ができる。
冷却通気管24に装備した冷却通気扇25は冷却通気管24のどの位置に装備しても熱気16の循環には支障はない。
また冷却通気管24および冷却通気扇25により熱気16の循環によりストックケース6内の炭の原料7の乾燥および加温のための熱気16の流れの方向は図示の通りの方が熱気16が温かいために自然に近い状態での循環が起りやすいのであるが、冷却通気扇25により強制的に熱気16の流れを図示とは逆方向にしても炭の原料7の乾燥や加温には支障はない。
また冷却室23上部に接続された冷却通気管24の一端は図示ではストックケース6の下部に接続されているが、焼成炉2内の加熱機5の手前での加熱機5による熱の照射を受けない調節機14附近に接続しても冷却通気管24および冷却通気扇25による熱気16の循環による冷却室22および炭8の冷却または炭の原料7の乾燥加温には支障はない。
また冷却室23とストックケース6間の熱気16の循環の冷却通気管24は冷却室23の上部と底部にそれぞれ単独の接続が図示されているが、どちらの冷却通気管24も共に冷却室23の上部,底部および側部に並べて装備しても冷却室23内の熱気16の循環および炭8の冷却には支障はない。
図5は本発明の炭焼装置に酢液採取装置を装備した概要を示す側面図である。
同図において1は二酸化炭素および熱の発生を極力抑えて、大量の炭の原料を連続して加熱機によって炭に焼く炭焼装置1であり該炭焼装置1における炭の原料より発生する酢液採取装置20である。その他前記実施例と同じ符号のものは同一物を示し、詳細な説明を省略する。
上記酢液採取装置20は酢液採取通気管15,酢液採取通気扇17,バルブ18とから構成されている。
酢液採取通気管15は酢液19を採取するためにストックケース6の上部と焼成炉2の側部間を接続したものであり、焼成炉2の加熱機5において炭の原料7を炭8に焼いた余熱である熱気16を炭の原料7の隙間を酢液採取通気扇17によって通過循環できるものである。なお酢液採取通気管15は焼成炉2の側部の図示であるが、焼成炉2の底部に接続しても酢液採取に支障はない。
酢液採取通気管15および酢液採取通気扇17によって焼成炉2およびストックケース6を接続することにより、加熱機5により炭の原料7を炭8に焼いた熱気16の余熱を炭の原料7の隙間を通過させることができて、ストックケース6および焼成炉2内の炭の原料7の供給口附近の炭の原料7に含まれる水分を蒸発させ、該原料7の乾燥を増進させることができる。図示では焼成炉2の側部に酢液採取通気管15を接続してあるが、焼成炉2の底部に接続しても熱気16の循環には支障はない。
また加熱機5によって加熱されることにより炭の原料7より可燃ガスが発生するが、
該可燃ガスおよび炭の原料7に含まれる水分より蒸発した水蒸気は、酢液採取通気管15で冷やされることにより、酢液ができる。可燃ガスが冷やされることでできるものが一般的に言われているヤニであり、該ヤニが熱せられることにより炭の原料7より発生した水蒸気に溶け込んで酢液採取通気管15で冷やされることにより、該酢液採取通気管15に結露したものが酢液19である。酢液採取通気管15の底部にバルブ18を装備することにより、該バルブ18を開くことにより酢液採取通気管15内で結露落下して集まった酢液19を採取できるのである。また酢液採取通気管15の下部の一部に酢液19溜りを装備した場所にバルブ18を装備しておき、該バルブ18を開閉することにより、酢液を採取する。
なお、図示では酢液採取通気管15は直線形状管が図示されているが、冷気を受けやすくするために蛇腹形状管としても支障はない。
また酢液採取通気扇17は酢液採取通気管15のどの位置に装備しても熱気16の循環には支障はない。
また酢液採取通気管15および酢液採取通気扇17により熱気16の循環による酢液19採取および乾燥,予備焼きのための熱気16の流れの方向は図示の通りの方が熱気16が温かいために自然に近い状態での循環が起りやすいのであるが、酢液採取通気扇17により強制的に熱気16の流れを図示とは逆方向にしても酢液19採取や乾燥および予備焼きには支障はない。
なお酢液採取通気管15および酢液採取通気扇17により焼成炉2で発生した水蒸気および可燃ガスが酢液採取通気管15で冷やされて酢液19ができるのであるが、酢液19にならなかった余った可燃ガスの溶け込んだ水蒸気が煙として発生した場合、炭の原料7の投入口10とフタ11の間に隙間を明けて排出するかまた煙突を装備して排出することが望ましい。また、該排出する煙の量は調節できることが望ましい。
上記酢液採取装置20は実施例1を示す図2,3,4にも記載しながら詳細な説明をしていないが、同図のものも本実施例と同じ作用効果を有することは言うまでもない。
本発明による炭焼装置の最良の形態を示す概略説明図である。 本発明による炭焼装置に空気遮断板を装備した状態を示す概略説明図である。 本発明による炭焼装置を示し、電動機によって駆動される搬送機を多段に装備した概略説明図である。 本発明による炭焼装置に焼き揚った炭の冷却装置を装備した概略説明図である。 本発明の加熱機による炭焼装置に酢液採取装置を装備した概略説明図である。
符号の説明
1 炭焼装置
2 焼成炉
3 電動機
4 搬送機
5 加熱機
6 ストックケース
7 炭の原料
8 炭
9 遮断板
10 投入口
11 フタ
12 搬出口
13 水
14 調節機
15 酢液採取通気管
16 熱気
17 酢液採取通気扇
18 バルブ
19 酢液
20 酢液採取装置
22 冷却装置
23 冷却室
24 冷却通気管
25 冷却通気扇

Claims (5)

  1. 炭の原料の供給が可能なストックケースを焼成炉の一端に装備し、該焼成炉に加熱機を取付け、該焼成炉内に電動機により駆動される搬送機を備え、該搬送機により載置搬送された炭の原料を連続して炭を焼くことを特徴とする炭焼装置。
  2. 上記焼成炉に可動形の空気遮断板により加熱機によって焼かれた高温の炭の空気接触による着火や発火を抑えることを特徴とする請求項1記載の炭焼装置。
  3. 上記搬送機を多段に装備することを特徴とする請求項1および2記載のいずれかの炭焼装置。
  4. 上記ストックケースと冷却室との間を連結する冷却通気管を装備し、焼き揚った炭を冷やすとともに炭の原料を加温乾燥することを特徴とする請求項1,2および3記載のいずれかの炭焼装置。
  5. 上記ストックケースと焼成炉との間を連結する酢液採取通気管を装備し、酢液を取出すことを特徴とする請求項1,2,3および4記載のいずれかの炭焼装置。
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