JP2009143433A - 車両挙動制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】走行状況に応じて応答性を向上させることができる車両挙動制御装置を提供すること。
【解決手段】車両挙動情報を検出する車両挙動センサ23、24、25と、車両挙動情報と閾値の関係に応じて車両の姿勢制御を実行する制御部30と、制御部30が制御する車載装置26、27と、を有する車両挙動制御装置100であって、走行レーンを区切る車線区分線を撮影する撮影手段11と、撮影手段11により撮影された画像データから車線区分線を認識する車線区分線認識手段21と、走行レーンの逸脱を予測又は検出する走行レーン逸脱検出手段31と、走行レーンの逸脱が予測又は検出された場合、閾値33を下げる閾値調整手段32と、を有することを特徴とする。
【選択図】図4
【解決手段】車両挙動情報を検出する車両挙動センサ23、24、25と、車両挙動情報と閾値の関係に応じて車両の姿勢制御を実行する制御部30と、制御部30が制御する車載装置26、27と、を有する車両挙動制御装置100であって、走行レーンを区切る車線区分線を撮影する撮影手段11と、撮影手段11により撮影された画像データから車線区分線を認識する車線区分線認識手段21と、走行レーンの逸脱を予測又は検出する走行レーン逸脱検出手段31と、走行レーンの逸脱が予測又は検出された場合、閾値33を下げる閾値調整手段32と、を有することを特徴とする。
【選択図】図4
Description
本発明は、車両挙動を制御する車両挙動制御装置に関し、特に、横滑りを防止して車両挙動を安定に保つ車両挙動制御装置に関する。
車両挙動を安定に保つことで運転者の車両操作を支援する運転支援制御が実現されている(例えば、特許文献1参照。)。特許文献1には、車両の旋回状態量が予め定めた減速開始閾値を超えた場合に自車両を減速する旋回制御装置において、減速開始閾値を自車両の走行状態に応じて可変とする。例えば、運転者がステアリングホイールを素早く操作する場合、素早い減速が必要であると判定し減速開始閾値を小さな値に設定する。
また運転支援制御として、旋回走行時等に車両のオーバーステア及びアンダーステアを低減し横滑りを防止するESC(Electronic Stability Control)が知られている。ESCは車両に横滑りが生じると、エンジン出力及び各輪のブレーキ圧を制御してオーバーステア状態又はアンダーステア状態を抑制し車両挙動を安定に保つ。
特開2005−343399号公報
しかしながら、従来、ESCは走行状況に応じて作動を早めるなどの応答性を向上させることができないという問題があった。例えば、車両が走行レーンを逸脱した場合、運転者はそれを回避しようとハンドルを素早く操作すると考えられるが、かかる操作は車両の横滑りを生じさせやすい。したがって、走行レーンを逸脱するような走行状況ではESCの応答性を向上させることで、早期に横滑りを抑制することができるようになる。
本発明は、上記課題に鑑み、走行状況に応じて応答性を向上させることができる車両挙動制御装置を提供することを目的とする。
上記課題に鑑み、本発明は、車両挙動情報を検出する車両挙動センサ(例えば、ヨーレートセンサ23、操舵角センサ24、加速度センサ25)と、車両挙動情報と閾値の関係に応じて車両の姿勢制御を実行する制御部(例えば、ブレーキECU30)と、制御部が制御する車載装置(例えば、ブレーキACT26、エンジンECU27)と、を有する車両挙動制御装置であって、走行レーンを区切る車線区分線を撮影する撮影手段と、撮影手段により撮影された画像データから車線区分線を認識する車線区分線認識手段と、走行レーンの逸脱を予測又は検出する走行レーン逸脱検出手段と、走行レーンの逸脱が予測又は検出された場合、閾値を下げる閾値調整手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、運転者が走行レーン逸脱を回避しようと急ハンドル操作を行い横滑りしやすくなると予想し、それに備えてESC作動閾値を下げるのでESCの応答性を向上させることができる。
走行状況に応じて応答性を向上させることができる車両挙動制御装置を提供することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を参照しながら説明する。
本実施形態の車両挙動制御装置100は、次のように作動する。
1.白線を認識する
2.走行レーンの逸脱を検出又は予測する
3.ESC(Electronic Stability Control)作動閾値を下げる
走行レーンの逸脱を予測した車両挙動制御装置100は、運転者がそれを回避しようと急ハンドル操作を行うため横滑りしやすくなると予想し、それに備えてESC作動閾値を下げる。これにより、急ハンドル操作により生じる車両の横滑りを検出しやすくできるので、ESCの応答性を向上させることができる。
本実施形態の車両挙動制御装置100は、次のように作動する。
1.白線を認識する
2.走行レーンの逸脱を検出又は予測する
3.ESC(Electronic Stability Control)作動閾値を下げる
走行レーンの逸脱を予測した車両挙動制御装置100は、運転者がそれを回避しようと急ハンドル操作を行うため横滑りしやすくなると予想し、それに備えてESC作動閾値を下げる。これにより、急ハンドル操作により生じる車両の横滑りを検出しやすくできるので、ESCの応答性を向上させることができる。
図1は、車両挙動制御装置100のブロック図を示す。車両挙動制御装置100は、画像処理部21、車速センサ22、ヨーレートセンサ23、操舵角センサ24、加速度センサ25、ブレーキアクチュエータ(以下、ACTという)26及びエンジンECU27が、CAN(Controller Area Network)又は専用線を介してブレーキECU(electronic control unit)30と接続された構成を有する。
ブレーキECU30は各センサの検出信号に基づきブレーキACT26を制御し、エンジンECU27と協働して、ESC制御、ABS(Anti Lock Braking System)制御及びTRC(Traction Control)制御等を実現する。なお、ブレーキECU30及びエンジンECU27は、CPU、RAM、ROM、不揮発メモリ及び入出力インターフェイスを備えたコンピュータである。ブレーキECU30は、CPUがプログラムを実行して実現する、車両が走行レーンを逸脱するか否かを検出する走行レーン逸脱検出部31及びESC作動閾値33を増減する閾値調整部32を有し、また、不揮発メモリにESC作動閾値33を記憶している。
画像処理部21は後方カメラ11が撮影する車両後方の画像データから走行レーンを区切る車線区分線(以下、白線という)を検出する。後方カメラ11は例えばCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)やCCD(Charge Coupled Device)の撮像素子を有し、車両後方の水平方向よりもやや下向きに光軸を有し所定角範囲で広がる領域を撮影する。車両後方から入射した光は撮像素子により光電変換され、蓄積された電荷の電圧として読み出された後増幅され、A/D変換により所定の輝度階調(例えば、256階調)のデジタル画像(以下、後方画像という)に変換される。後方カメラ11は例えば30〜60回/秒程度のフレームレートで後方画像を撮影し、順次、画像処理部21に送出する。
図2(a)は、後方画像の一例を示す。後方カメラ11の画角から後方画像に白線が撮影された場合には既に白線を逸脱している場合が多いので、後方画像から白線が認識されたことをもって白線を逸脱したことを検出できる。したがって、画像処理の負荷を低減できる。なお、後方カメラ11でなく車両前方を撮影した前方画像から白線を認識してもよい。
画像処理部21は後方画像から白線を認識し認識結果を白線情報としてブレーキECU30に出力する。画像処理部21は、水平方向の輝度の変化量を後方画像の下から上に向けて検出し白線を検出する。1本の白線は両端に高周波成分たるエッジを有するので、車両後方の画像データの輝度値を水平方向に微分すると、白線の両端にピークが得られそれを垂直方向に結んだエッジ線が推定できる。推定した複数のエッジ線から一対となる複数組の白線候補線を抽出し、複数組の白線候補線のなかから、輝度や路面とのコントラストから定められる閾値や白線幅の閾値等から白線と認められる1本の白線を選定する。自車両から見た左右の白線をそれぞれ後方カメラ11を原点にしたモデル式に表現することで、左右の2本の白線の消失点(交点)の座標が算出できる。後方カメラ11の路面からの高さ及び路面に対する光軸のなす角は既知であるので、これらと消失点の座標から白線情報(道路曲率、ヨー角Yaw、幅員W、目標走行線Oからのオフセット量D)を算出する。
例えば、道路の中央を走行した場合に目標走行線O(幅員の中央)が後方画像の中央になるよう後方カメラ21をキャリブレーションしておけば、左右いずれかの白線から目標走行線Oまでの距離と後方画像の中央までの距離の差がオフセット量Dとなる。また、例えば、目標走行線Oの方向から車両のヨー角Yawが検出される。走行レーン逸脱検出部31はこのオフセット量D及びヨー角Yawから車両が走行レーンを逸脱したか又は逸脱するおそれがあるかを判定する。
車速センサ22は例えば自車両の各輪に備えられたロータの円周上に定間隔で設置された凸部が通過する際の磁束の変化をパルスとして計測するMRセンサであり、単位時間あたりのパルス数に基づき各輪毎に車輪速を計測する。ヨーレートセンサ23は、マイクロマシニングで形成された震動片型ジャイロセンサであり、車軸に垂直な軸が路面に水平に回転する角速度を検出し、また、検出結果を積分することでヨー角すなわち進行方向に変換する。操舵角センサ24は、ステアリングシャフトの回転角を光エンコーダ等で検出してステアリングホイールの操舵角(回転角度)を検出する。加速度センサ25は自車両の車両前後方向及び車幅方向に作用する加速度を検出するセンサである。
ブレーキACT26について図3に基づき説明する。ブレーキACT26は、運転者によるブレーキ操作に応じたブレーキ液圧を発生するブレーキ液圧発生部400と一体に構成されている。ブレーキ液圧発生部400は、ブレーキペダル51の操作により応動するバキュームブースタ52と、バキュームブースタ52に連結されたマスタシリンダ54と、余分なブレーキ圧を収容するリザーバタンク53とから構成されている。
マスタシリンダ54は、リザーバタンク53からのブレーキ液の供給を受けて、バキュームブースタ52により助勢された操作力に応じたマスタシリンダ圧を発生する。マスタシリンダ54は2系統の供給ライン47と48と連結されている。
ブレーキACT26は、車輪RR,FL,FR,RLにそれぞれ配置されたホイルシリンダ37rr、37fl、37fr、37rlに供給するブレーキ液をそれぞれ調整可能な液圧調整部200〜203と、還流するブレーキ液を供給する環流液供給部300を有する。
マスタシリンダ54に連結された供給ライン47は車輪RR,FLに係わる系統と連結され、常開弁43を介して液圧調整部200及び液圧調整部201が連結されている。同様に、供給ライン48は車輪RL、FRに係わる系統と連結され、常開弁43を介して液圧調整部202及び液圧調整部203が連結されている。
液圧調整部200は、2位置切換型の常開弁である増圧弁46Aと、2位置切換型の常閉弁である減圧弁46Bとから構成されている。増圧弁46Aは、液圧調整部200の上流部とホイルシリンダ37rrとを連通又は遮断できるようになっている。減圧弁46Bは、ホイルシリンダ37rrとリザーバ44とを連通又は遮断できるようになっている。この結果、増圧弁46A及び減圧弁46Bを制御することでホイルシリンダ37rrのホイルシリンダ圧が増圧・保持・減圧され得るようになっている。
また、増圧弁46Aにはホイルシリンダ37rr側から液圧調整部200の上流部へブレーキ液の一方向のみの流れを許容する逆止弁45が並列に配設されていて、これにより、操作されているブレーキペダル51が開放されたときホイルシリンダ圧が迅速に減圧される。
液圧調整部201〜203の構成は液圧調整部200と同じである。すなわち、液圧調整部201〜203は、それぞれ、増圧弁46A及び減圧弁46Bから構成されていて、増圧弁46A及び減圧弁46Bがそれぞれ独立に制御されることにより、ホイルシリンダ37fl,37fr、37rlのホイルシリンダ圧をそれぞれ増圧、保持、減圧できるようになっている。なお、液圧調整部201〜203も増圧弁46Aに逆止弁45がそれぞれ並列に配設されている。
また、常開弁43には、マスタシリンダ54からのブレーキ液が、液圧調整部200及び201への一方向の流れのみを許容する逆止弁39が並列に配設されている。これにより、常開弁43が閉状態にある場合でも、ブレーキペダル51の操作力に応じたブレーキ
液圧がホイルシリンダ37rr,37flに供給されるようになっている。供給ライン48に接続された常開弁43にも同様に逆止弁39が並列に配設されている。
液圧がホイルシリンダ37rr,37flに供給されるようになっている。供給ライン48に接続された常開弁43にも同様に逆止弁39が並列に配設されている。
環流液供給部300は、ポンプ35、ポンプ35を駆動するモータ36及び常閉弁42を有する。常閉弁42は、マスタシリンダ54とリザーバ44の間を連結するように配設されている。ポンプ35は、減圧弁46Bから還流されてきたリザーバ44内のブレーキ液を汲み上げ、逆止弁41を介して液圧調整部200〜203の上流部に供給する。
ブレーキECU30は増圧弁46A及び減圧弁46Bの開閉を制御して、車輪RR、FL、FR、RLのホイルシリンダ圧を独立に制御する。例えば、制動時、車速センサ22が検出する各輪の車輪速が所定のスリップ率(例えば20%)を超えるとブレーキECU30は、ABS制御の終了条件が成立するまで、当該車輪についてスリップ率が所定の範囲内になるよう、当該車輪のホイルシリンダ圧を減圧する(ABS制御)。具体的には、増圧弁46Aを閉弁し減圧弁46Bを開弁することで、ホイルシリンダ圧力を減圧する。
また、発進時等の加速時、車速センサ22が検出する駆動輪の車輪速が所定のスリップ率(例えば25%)を超えるとブレーキECU30は、TRC制御の終了条件が成立するまで、当該車輪についてスリップ率が所定の範囲内になるよう、当該車輪のホイルシリンダ圧を増圧する(TRC制御)。
ESC制御について図2(b)に基づき説明する。車両Aが右旋回する場合、前輪が横滑りすると車両Bのように走行レーンの外側に逸脱する傾向を示す。前輪横滑りの場合、走行レーンに沿った回転半径よりも実際の回転半径が大きくなるので、車両Bに作用するヨーレートγが前輪が横滑りしない場合よりも小さくなる。前輪が横滑りしない場合のヨーレートγ_idlは、車速センサ22が検出する車両Bの車輪速、操舵角センサ24が検出する操舵角から決定される。すなわち、ブレーキECU30は、車輪速と操舵角から決定されたヨーレートγ_idlとヨーレートセンサ23が検出したγを比較して、その差が閾値Th_γより大きければ、前輪に横滑りが発生したと判定する。
γ_idl − Th_γ >γ (前輪の横滑りが発生)
なお、閾値Th_γはγ_idlに対応づけて予めマップ状に設定され、ESC作動閾値33として記憶されている。γ_idlに対し可変とすることで、車速や操舵角に応じて適切に横滑りを検出できる。
なお、閾値Th_γはγ_idlに対応づけて予めマップ状に設定され、ESC作動閾値33として記憶されている。γ_idlに対し可変とすることで、車速や操舵角に応じて適切に横滑りを検出できる。
また、車両Aが右旋回する場合、後輪が横滑りすると、車両Cのヨー角は右方向に増大するのに対し、車両重心の進行方向はスリップの影響を受け車幅方向を含むようになる。このヨー角の向きと車両重心の進行方向の差分をスリップ角とすると、スリップ角が大きいほど後輪が横滑りしている傾向が強くなる。また、横滑り開始初期にはスリップ角は増大するのでスリップ角を時間微分したスリップ角速度が大きいほど後輪が横滑りする傾向が強いことになる。
すなわち、ブレーキECU30は、ヨーレートセンサ23が検出したヨーレートと加速度センサ25が検出した加速度からスリップ角度S及びスリップ角速度dSを検出し、少なくとも一方又は双方が閾値を超えた場合に、後輪の横滑りが発生したと判定する。
S > Th_s and/or dS > Th_ds (後輪の横滑りが発生)
なお、閾値Th_s及びTh_dsは例えばヨーレートに応じて予めマップ状に設定され、ESC作動閾値33として記憶されている。
なお、閾値Th_s及びTh_dsは例えばヨーレートに応じて予めマップ状に設定され、ESC作動閾値33として記憶されている。
上記の前輪又は横滑りの検出方法は一例であって、車両B又はCの実横加速度と推定横加速度に基づき検出してもよい。また、前輪と後輪の横滑りを同じ検出方法で検出してもよい。
ブレーキECU30は、前輪の横滑りが発生した場合、その傾向(例えば、「γ_idl − γ」)に応じて、エンジン出力を抑制するようエンジンECU27に要求する。エンジンECU27は例えばスロットルアクチュエータを制御してスロットル開度を低減する。また、ブレーキECU30は横滑りの傾向に応じて旋回内側の後輪に制動力を加える。図2(b)では右旋回なので車輪RRに制動力を加える。これにより、車両Bには横滑りを抑制するモーメント(旋回内側向きのモーメント)が作用するので、前輪横滑り傾向が抑制される。なお、旋回内側の後輪に加え、左右の前輪にも制動力を加えてもよい。
また、ブレーキECU30は、後輪の横滑りが発生した場合、その傾向(例えば、「S−Th_s」又は「dS−Th_ds」)に応じて、旋回外輪の前輪と後輪に制動力を加える。図2(b)では右旋回なので、車輪FL、RLに制動力を加える。これにより、車両Cには旋回外向きのモーメントが作用するので後輪横滑りの傾向が抑制される。
以上の構成を用いて、車両挙動制御装置100がESC作動閾値33を可変とする手順について図4のフローチャート図及び図5を用いて説明する。図4のフローチャート図はイグニッションがオンになるとスタートし所定のサイクル時間毎に繰り返して実行される。
走行レーン逸脱検出部31は、白線情報に基づき車両が走行レーンを逸脱するか否かを判定する(S10)。走行レーンを実際に逸脱する前に逸脱を予測することが好適である。走行レーン逸脱検出部31は、オフセット量D又はヨー角Yawのいずれか所定以上の場合、走行レーンを逸脱すると判定する。
走行レーンを逸脱すると判定された場合(S10のYes)、閾値調整部32はESC作動閾値33を下げる(S20)。ESC作動閾値33としてTh_γ、Th_s及びTh_dsを例にしたが、閾値調整部32はこれらの閾値の全てを下げる。調整量は例えば10%〜50%程度である。調整量は固定としてもよいし、走行レーンの逸脱量、逸脱の可能性の大きさ、車速、ヨーレート等に応じて可変としてもよい。
ついで、ブレーキECU30は横滑りが発生したか否かを判定する(S30)。走行レーンを逸脱すると判定された場合、ESC作動閾値33が下げられているので、ステップS30はYesと判定されやすくなっている。
したがって、走行レーン逸脱により、運転者が急なハンドル操作をして車両が横滑りした場合、横滑りの検出を早めることができるので、ESC制御の応答性を向上させることができる。ESC制御が早期に作動すれば、大きな横滑りが生じる前に車両挙動を安定に保ちやすくすることができる。
なお、横滑りが検出された後ESC制御して横滑りが検出されなくなった場合、及び、ESC作動閾値33を下げたが横滑りが検出されずに所定時間経過した場合、閾値調整部32は閾値を元の値に戻す。ESCが作動しやすい状態が継続して、運転者に違和感を感じさせることを防止できる。
本実施形態の車両挙動制御装置100によれば、走行レーンの逸脱により運転者のハンドル操作を予測してESC作動閾値33を下げるので、ESC制御の応答性を向上させることができる。
11 後方カメラ
21 画像処理部
22 車速センサ
23 ヨーレートセンサ
24 操舵角センサ
25 加速度センサ
26 ブレーキアクチュエータ
27 エンジンECU
30 ブレーキECU
31 走行レーン逸脱検出部
32 閾値調整部
33 ESC作動閾値
100 車両挙動制御装置
21 画像処理部
22 車速センサ
23 ヨーレートセンサ
24 操舵角センサ
25 加速度センサ
26 ブレーキアクチュエータ
27 エンジンECU
30 ブレーキECU
31 走行レーン逸脱検出部
32 閾値調整部
33 ESC作動閾値
100 車両挙動制御装置
Claims (3)
- 車両挙動情報を検出する車両挙動センサと、車両挙動情報と閾値の関係に応じて車両の姿勢制御を実行する制御部と、前記制御部が制御する車載装置と、を有する車両挙動制御装置であって、
走行レーンを区切る車線区分線を撮影する撮影手段と、
前記撮影手段により撮影された画像データから車線区分線を認識する車線区分線認識手段と、
走行レーンの逸脱を予測又は検出する走行レーン逸脱検出手段と、
走行レーンの逸脱が予測又は検出された場合、前記閾値を下げる閾値調整手段と、
を有することを特徴とする車両挙動制御装置。 - 前記撮影手段は車両後方の走行レーンを撮影する、ことを特徴とする請求項1記載の車両挙動制御装置。
- 前記車載装置は、車両を駆動する駆動手段及び各輪毎に制動力を制御する制動手段であり、
前記制御部は、駆動手段及び制動手段を制御して車両の横滑りを抑制する、
ことを特徴とする請求項1又は2記載の車両挙動制御装置。
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- 2007-12-14 JP JP2007323544A patent/JP2009143433A/ja active Pending
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