以下、本発明の最良形態を説明する。尚、以下の最良形態は、従来の第1種パチンコ遊技機を二つ混在させたような機種であるが、これに限定されず、例えば他の遊技機(例えば、従来の第1種、従来の第1種の機能を二つと従来の第2種の機能を一つ有する遊技機)に応用された場合も本発明の範囲内である。また、あくまで最良の形態であり、各手段が存在する場所や機能等、各種処理に関しての各ステップの順序、フラグのオン・オフのタイミング、各ステップの処理を担う手段名等に関し、以下の態様に限定されるものではない。
まず、図1を参照しながら、本最良形態に係るパチンコ遊技機の前面側の基本構造を説明する。パチンコ遊技機は、主に遊技機枠と遊技盤で構成される。以下、これらを順に説明する。
はじめに、パチンコ遊技機の遊技機枠は、外枠102、前枠104、透明板106、扉108、上球皿110、下球皿112及び発射ハンドル116を含む。まず、外枠102は、パチンコ遊技機を設置すべき位置に固定するための枠体である。前枠104は、外枠102の開口部分に整合する枠体であり、図示しないヒンジ機構を介して外枠102に開閉可能に取り付けられる。前枠104は、遊技球を発射する機構、遊技盤を着脱可能に収容させるための機構、遊技球を誘導又は回収するための機構等を含む。透明板106は、ガラス等により形成され、扉108により支持される。扉108は、図示しないヒンジ機構を介して前枠104に開閉可能に取り付けられる。上球皿110は、遊技球の貯留、発射レールへの遊技球の送り出し、下球皿112への遊技球の抜き取り等の機構を有する。下球皿112は、遊技球の貯留、抜き取り等の機構を有する。また、上球皿110と下球皿112の間にはスピーカ114が設けられており、遊技状態等に応じた効果音が出力される。
次に、遊技盤は、外レール122と内レール124とにより区画された遊技領域120が形成されている。そして、当該遊技領域120には、図示しない複数の遊技釘及び風車等の機構や各種一般入賞口の他、第1特図始動口2210、第2特図始動口2110、普図入球口2410、第1大入賞口2120、第2大入賞口2220、第1特別図柄表示装置2130、第2特別図柄表示装置2230、演出表示装置2310、普通図柄表示装置2420、センター飾り192及びアウト口142が設置されている。以下、各要素を順番に詳述する。
まず、第1特図始動口2210は、第1遊技に対応する始動入賞口として設置されている。具体的構成としては、第1特図始動口2210は、第1入球検出装置2211を備える。ここで、第1入球検出装置2211は、第1特図始動口2210への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す第1特図始動口入球情報を生成する。
次に、第2特図始動口2110は、第2遊技に対応する始動入賞口として設置されている。具体的構成としては、第2特図始動口2110は、第2入球検出装置2111と、電動役物2112と、電動役物2112を開閉させるための電動役物ソレノイド132とを備える。ここで、第2入球検出装置2111は、第2特図始動口2110への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す第2特図始動口入球情報を生成する。次に、電動役物2112は、第2特図始動口2110に遊技球が入賞し難い閉鎖状態と当該通常状態よりも遊技球が入賞し易い開放状態に可変する。
ここで、図1に示すように、第1特図始動口2210と第2特図始動口2110とは、上下に重なる位置に配されており、通常時は第1特図始動口2210の存在により、第2特図始動口2110の上部が塞がれている。そして、後述するように、通常遊技時には、第2特図始動口2110へは殆ど遊技球が入球しないように構成されている。
次に、普図入球口2410は、入球検出装置2411を備える。ここで、入球検出装置2411は、普図入球口2410への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す普図入球口入球情報を生成する。尚、普図入球口2410への遊技球の入球は、第2特図始動口2110の電動役物2112を拡開させるための抽選の契機となる。
次に、第1大入賞口2120及び第2大入賞口2220は、第1特別図柄又は第2特別図柄)が所定態様で停止した場合、「大当たり」として開状態となる、横長方形状を成しアウト口142の左上方(右上方)に位置した入賞口である。具体的構成としては、第1大入賞口2120(第2大入賞口2220)は、遊技球の入球を検出するための第1入賞検出装置2121(第2入賞検出装置2221)と、第1電動役物2122(第2電動役物2222)と、第1電動役物2122(第2電動役物2222)を開閉させるための大入賞口ソレノイド2330(大入賞口ソレノイド12330)とを備える。ここで、第1入賞検出装置2121(第2入賞検出装置2221)は、第1大入賞口2120(第2大入賞口2220)への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す第1大入賞口入球情報(第2大入賞口入球情報)を生成する。第1電動役物2122(第2電動役物2222)は、第1大入賞口2120(第2大入賞口2220)に遊技球が入賞不能又は入賞困難な通常状態と遊技球が入賞し易い開放状態に第1大入賞口2120(第2大入賞口2220)を可変させる。尚、本最良形態では、大入賞口は二つ存在するが、第1遊技に基づく特別遊技と第2遊技に基づく特別遊技を一つの大入賞口で実行するよう構成してもよい。
次に、第1特別図柄表示装置2130(第2特別図柄表示装置2230)は、第1遊技(第2遊技)に対応する第1特別図柄(第2特別図柄)の変動表示及び停止表示を行う。具体的構成としては、第1特別図柄表示装置2130(第2特別図柄表示装置2230)は、第1特図表示部2131(第2特図表示部2231)と、第1特図保留表示部2132(第2特図保留表示部2232)とを備える。ここで、第1特図保留表示部2132(第2特図保留表示部2232)は、4個のランプから構成され、当該ランプの点灯個数が、第1遊技(第2遊技)に係る乱数の保留数(実行されていない特別図柄の変動数)に相当する。尚、第1特別図柄表示装置2130(第2特別図柄表示装置2230)は、例えば7セグメントLEDで構成され、第1特別図柄(第2特別図柄)は、「0」〜「9」の10種類の数字及びハズレの「−」で表示される。
尚、第1特別図柄(第2特別図柄)は必ずしも演出的な役割を持つ必要が無いため、本最良形態では、第1特別図柄表示装置2130(第2特別図柄表示装置2230)の大きさは、目立たない程度に設定されている。しかしながら、第1特別図柄(第2特別図柄)自体に演出的な役割を持たせて第1装飾図柄(第2装飾図柄)を表示させないような手法を採用する場合には、後述する演出表示装置2310のような液晶ディスプレーに、第1特別図柄(第2特別図柄)を表示させるように構成してもよい。
次に、演出表示装置2310は、主として、第1特別図柄・第2特別図柄と連動して変動・停止する装飾図柄を含む演出画像の変動表示及び停止表示が行われる。具体的には、表示制御手段2323の表示制御により、画面上に、装飾図柄の演出表示領域と、両図柄に関連した保留球数表示領域とが形成される。尚、演出表示装置2310は、本最良形態では液晶ディスプレーで構成されているが、機械式のドラムやLED等の他の表示手段で構成されていてもよい。
次に、普通図柄表示装置2420は、普通図柄の変動表示及び停止表示が行われる。具体的構成としては、普通図柄表示装置2420は、普図表示部2421と、普図保留表示部2422とを備える。ここで、普図保留表示部2422は、4個のランプから構成され、当該ランプの点灯個数が、普通図柄変動の保留数(実行されていない普通図柄変動の数)に相当する。
最後に、センター飾り192は、演出表示装置2310の周囲に設置され、遊技球の流路、演出表示装置2310の保護、装飾等の機能を有する。また、遊技効果ランプ190は、遊技領域120に設けられ、点滅等することで演出の役割を果たす。
次に、図2を参照しながら、パチンコ遊技機の背面側における基本構造を説明する。パチンコ遊技機は、パチンコ遊技機の全体動作を制御し、特に第1特図始動口2210(第2特図始動口2110)へ入球したときの抽選等、遊技動作全般の制御(即ち、遊技者の利益と直接関係する制御)を行う主制御装置1000と、遊技内容に興趣性を付与する演出表示装置2310上での各種演出に係る表示制御を行う演出表示制御手段2320と、遊技の興趣性を高める演出が表示される演出表示装置2310と、賞球タンク212、賞球レール214及び各入賞口への入賞に応じて賞球タンク212から供給される遊技球を上球皿110へ払い出す払出ユニット216等を備える賞球払出機構(セット基盤)210と、払出ユニット216による払出動作を制御する賞球払出装置3000と、上球皿110の遊技球(貯留球)を遊技領域120へ1球ずつ発射する発射装置232と、発射装置232の発射動作を制御する発射制御基板230と、パチンコ遊技機の各部へ電力を供給する電源ユニット290と、パチンコ遊技機の電源をオンオフするスイッチである電源スイッチ292等が、前枠104裏面(遊技側と反対側)に設けられている。
次に、図3のブロック図を参照しながら、本最良形態に係るパチンコ遊技機の各種機能について説明する。はじめに、主制御装置1000は、遊技に係る遊技周辺機器2000と、主制御装置1000からの払出指示に基づき所定数の賞球の払出制御を行う賞球払出装置3000と情報伝達可能に接続されている。その他、図示しないが、各種遊技効果ランプ190(例えばサイドランプ)やスピーカ114等とも電気的に接続されている。尚、主制御装置1000は、ハードウエア的にはデータやプログラムを格納するROMやRAM、演算処理に用いるCPU等の素子等から構成される。尚、以下で主制御装置1000に含まれるとする各手段を周辺機器(例えば、遊技周辺機器2000)に搭載される形で構成してもよい。例えば、本最良形態では、主制御装置1000に払出制御機能を持たせているが、例えば賞球払出装置3000内に持たせるように構成してもよい。同様に、周辺機器(例えば、遊技周辺機器2000)に含まれるとする各手段を主制御装置1000に搭載される形で構成してもよい。以下、上記各手段(装置)の詳細を説明する。
まず、主制御装置1000は、第1遊技・第2遊技・特別遊技・補助遊技・一般遊技に関する主たる制御を司る遊技制御手段1100と、遊技周辺機器2000側に各種遊技情報{例えば、停止図柄情報、停止図柄の属性情報(例えば、確率変動大当たり、突然確率変動大当たり、突然時間短縮変動大当たり、小当たり、ハズレ)、変動態様に関する情報(例えば、変動時間)、特別遊技の開始信号・状態情報・終了信号、保留情報等}を送信するための情報送信手段1300と、各種入賞口への遊技球の入賞に基づき所定の賞球の払出を行うように賞球払出装置3000を制御する賞球払出決定手段1400とを有している。
ここで、遊技制御手段1100は、各入球口(始動口等)への遊技球の流入を判定するための入球判定手段1110と、各乱数の取得可否を判定し、当該判定結果に基づき当該各乱数を取得するための乱数取得手段1120と、変動表示中における各始動口への入球を保留球として上限個数以内で一時記憶するための保留制御手段1130と、後述する遊技内容決定乱数(当選乱数)に基づき当たりであるか否かを抽選する当否抽選手段1135と、各乱数に基づき、各図柄の停止図柄及び変動態様(変動時間等)を決定するための図柄内容決定手段1140と、各図柄の変動及び停止表示する制御を行うための表示制御手段1150と、第2特図始動口2110の電動役物2112の開閉決定に直接関連する各種処理を行うための電チュー開閉制御手段1160と、通常遊技よりも遊技者に有利な各特別遊技に関する制御を司る特別遊技制御手段1170と、第1遊技及び第2遊技に関し、現在の遊技状態をどの遊技状態に移行させるかの決定と、当該決定に基づき遊技状態を移行させる処理を行うための特定遊技制御手段1180と、現在の遊技状態{例えば、主遊技に関する状態(通常遊技状態、確率変動遊技状態、時間短縮遊技状態、特別遊技状態)、補助遊技に関する状態(易開放状態、非易開放状態)、特別図柄に係る停止図柄及び変動態様情報、各種フラグのオンオフ状況、特別遊技中の遊技状態(例えばラウンド数や入賞個数情報)}等を一時記憶するための遊技状態一時記憶手段1190とを有している。以下、各手段について詳述する。
まず、入球判定手段1110は、第1特図始動口2210へ遊技球が入球したか否かを判定する第1特図始動口入球判定手段1111と、第2特図始動口2110へ遊技球が入球したか否かを判定する第2特図始動口入球判定手段1112と、普図入球口2410に遊技球が流入したか否かを判定する普図入球口入球判定手段1113とを有している。
次に、乱数取得手段1120は、第1特図始動口2210への遊技球の入球に基づき遊技内容決定乱数(第1乱数)を取得するか否かを判定すると共に、判定結果に応じて当該乱数(例えば、当選乱数、変動態様決定乱数、特別図柄決定乱数等)を取得する第1特図乱数取得判定実行手段1121と、第2特図始動口2110への遊技球の入球に基づき遊技内容決定乱数(第2乱数)を取得するか否かを判定すると共に、判定結果に応じて当該乱数(例えば、当選乱数、変動態様決定乱数、特別図柄決定乱数等)を取得する第2特図乱数取得判定実行手段1122と、普通図柄当選乱数の取得の可否を判定し、当該判定結果に基づき当該乱数を取得するための普図乱数取得判定実行手段1123とを有している。
ここで、上記を含め本特許請求の範囲及び本明細書における「乱数」は、例えば、乱数の種類により割り振られた「0」〜「65535」(当選乱数)や「0」〜「255」(変動態様決定乱数)といった所定範囲からランダムに選択された値である。また、乱数としては、数学的に発生させる乱数でなくともよく、ハードウエア乱数やソフトウエア乱数等により発生させる擬似乱数でもよい。例えば、乱数にある夫々の値の発現方式が、乱数の数列に沿って順々に値を発現させる方式(プラスワン方式)、乱数の数列の最終値が発現したときの次の値(初期値)を偶然性のある値によって定める方式(初期値更新方式)、これらの組み合わせ等を挙げることができる。
次に、保留制御手段1130は、第1特別図柄変動許可が下りていない状況で取得した当該遊技内容決定乱数を一時記憶するか否かを判定し、当該判定結果に基づき前記乱数を図柄変動許可が下りるまで第1特図保留情報一時記憶手段1131aに保留するための第1特図保留手段1131と、第2特別図柄変動許可が下りていない状況で取得した当該遊技内容決定乱数を一時記憶するか否かを判定し、当該判定結果に基づき前記乱数を図柄変動許可が下りるまで第2特図保留情報一時記憶手段1132aに保留するための第2特図保留手段1132と、普通図柄変動許可が下りていない状況で取得した普通図柄当選乱数を一時記憶するか否かを判定し、当該判定結果に基づき当該乱数を図柄変動許可が下りるまで保留するための普図保留手段1133とを有している。ここで、第1特図保留手段1131、第2特図保留手段1132及び普図保留手段1133は、最大4個まで記憶可能な、前記乱数を保留順序と結合した形で一時記憶するための、第1特図保留情報一時記憶手段1131a、第2特図保留情報一時記憶手段1132a及び普図保留情報一時記憶手段1133aを夫々有している。
次に、当否抽選手段1135は、当否抽選の結果、当たりである場合に特別遊技への移行決定をする(例えば、内部的に当たりフラグをオンにする)特別遊技移行決定手段1135aと、当否抽選を行う際に参照される当否抽選用テーブル1135bとを、有している。ここで、当否抽選用テーブル1135bは、第1特別図柄に関しての大当たり抽選を行う際に参照される第1特図用大当たり抽選テーブル1135b−1と、第1特別図柄に関しての小当たり抽選を行う際に参照される第1特図用小当たり抽選テーブル1135b−2と、第2特別図柄に関しての大当たり抽選を行う際に参照される第2特図用大当たり抽選テーブル1135b−3と、第2特別図柄に関しての小当たり抽選を行う際に参照される第2特図用小当たり抽選テーブル1135b−4と、を有している。尚、本最良形態においては、遊技状態及び図柄の種類に関わらず、大当たり及び小当たりの当選確率が同一に構成されている。
次に、図柄内容決定手段1140は、取得した遊技内容決定乱数(第1乱数)に基づき、第1特別図柄の停止図柄と変動態様(変動時間等)を決定する第1特図内容決定手段1141と、取得した遊技内容決定乱数(第2乱数)に基づき、第2特別図柄の停止図柄と変動態様(変動時間等)を決定する第2特図内容決定手段1142と、取得した普通図柄当選乱数に基づき普通図柄の停止図柄を決定する普図内容決定手段1143とを有している。
ここで、第1特図内容決定手段1141は、第1特別図柄に係る停止図柄や変動態様を決定する際に参照される第1特図内容決定用抽選テーブル1141aを有しており、当該第1特図内容決定用抽選テーブル1141aは、当否結果・遊技状態・保留球数に応じて異なる各種抽選テーブルを備えている(例えば、遊技状態に関しては、通常遊技→第1特図通常遊技状態用抽選テーブル1141a−1、確率変動遊技→第1特図確率変動遊技状態用抽選テーブル1141a−2、時間短縮遊技→第1特図時間短縮遊技状態用抽選テーブル1141a−3)。また、第2特図内容決定手段1142は、第2特別図柄に係る停止図柄や変動態様を決定する際に参照される第2特図内容決定用抽選テーブル1142aを有しており、当該第2特図内容決定用抽選テーブル1142aは、当否結果・遊技状態・保留球数に応じて異なる各種抽選テーブルを備えている(例えば、遊技状態に関しては、通常遊技→第2特図通常遊技状態用抽選テーブル1142a−1、確率変動遊技→第2特図確率変動遊技状態用抽選テーブル1142a−2、時間短縮遊技→第2特図時間短縮遊技状態用抽選テーブル1142a−3)。更に、普図内容決定手段1143は、普通図柄に係る停止図柄を決定する際に参照される普図内容決定用抽選テーブル1143aを有しており、当該普図内容決定用抽選テーブル1143aは、遊技状態に応じて異なる各種当選テーブルを備えている(通常遊技→普図通常用抽選テーブル1143a−1、確率変動遊技及び時間短縮遊技→普図時間短縮用抽選テーブル1143a−2)。
ここで、表1(a)は、当たり時・通常遊技状態時の第1特図内容決定用抽選テーブル1141a及び第2特図内容決定用抽選テーブル1142aの内容例であり、表1(b)は、当たり時・確率変動遊技状態時の第1特図内容決定用抽選テーブル1141a及び第2特図内容決定用抽選テーブル1142aの内容例であり、表1(c)は、当たり時・時間短縮遊技状態時の第1特図内容決定用抽選テーブル1141a及び第2特図内容決定用抽選テーブル1142aの内容例である。ここでこれらを比較すると、まず、どのような遊技状態であっても、また、いずれの図柄に関しても、大当たり属性の振分率は同一である。具体的には、どのような場合でも、60%が確率変動大当たり、20%が突然確率変動大当たり、20%が突然時間短縮変動大当たり、という一定の振分率で振り分けられる。次に、突然確率変動大当たり、突然時間短縮大当たり及び小当たりの場合、第1特図内容決定用抽選テーブル1141aでは、どのような遊技状態であっても、出球がある大当たり(確率変動大当たり)と比較して相対的に短い変動時間が選択されるが、第2特図内容決定用抽選テーブル1142aでは、確率変動遊技状態においては、出球がある大当たり(確率変動大当たり)と略同一の変動時間が選択される。更に、第1特別図柄及び第2特別図柄共、遊技状態にかかわらず、同一図柄であれば同一の大当たり属性が割り振られる。具体的には、第1特別図柄の停止図柄として「A1」が選択された場合、通常遊技状態・確率変動遊技状態・時間短縮遊技状態のいずれで選択されたときであっても、その属性として出球を獲得できる確率変動大当たりが割り振られる。
次に、表示制御手段1150は、第1特別図柄表示装置2130の第1特図表示部2131上で、所定時間第1特別図柄を変動させた後に停止表示する制御を行う第1特図制御手段1151と、第2特別図柄表示装置2230の第2特図表示部2231上で、所定時間第2特別図柄を変動させた後に停止表示する制御を行う第2特図制御手段1152と、第1特図保留情報一時記憶手段1131a及び第2特図保留情報一時記憶手段1132aのいずれにも乱数が一時記憶されている場合には、いずれの乱数保留手段に一時記憶された乱数に基づく特別図柄の変動を優先するかを決定する特図保留解除制御手段1154と、普通図柄表示装置2420の普図表示部2421上で、所定時間普通図柄を変動させた後に停止表示する制御を行う普図制御手段1153とを有している。
ここで、第1特図制御手段1151は、前記第1特図内容決定手段1141により決定された変動態様に係る変動時間を管理するための第1特図変動時間管理手段1151aを更に有している。また、第1特図変動時間管理手段1151aは、ゼロクリア可能な第1特図変動管理用タイマ1151a−1(デクリメントカウンタ)を更に有している。次に、第2特図制御手段1152は、前記第2特図内容決定手段1142により決定された変動態様に係る変動時間を管理するための第2特図変動時間管理手段1152aを更に有している。また、第2特図変動時間管理手段1152aは、ゼロクリア可能な第2特図変動管理用タイマ1152a−1(デクリメントカウンタ)を更に有している。更に、普図制御手段1153は、普通図柄表示装置2420の普図表示部2421上での普通図柄の変動時間を管理するための普図変動時間管理手段1153aを有している。また、普図変動時間管理手段1153aは、時間を計測可能な普図変動管理用タイマ1153a−1を更に備えている。
次に、電チュー開閉制御手段1160は、第2特図始動口2110の電動役物2112を開閉する処理を行うための条件を充足しているか否かを判定するための条件判定手段1161と、第2特図始動口2110の電動役物2112の駆動(開放)時間を計測する開放タイマ1162とを有している。
次に、特別遊技制御手段1170は、特別遊技に移行するための条件を充足しているか否か、具体的には、当たりに当選している(当たりフラグが発生している)か否かの判定と共に、第1特別図柄が所定態様(所定態様「A1」〜「A11」)で停止したか否か又は第2特別図柄が所定態様(所定態様「B1」〜「B11」)で停止したか否かを判定する条件判定手段1171と、特別遊技移行条件を充足している場合、当該特別遊技の内容(具体的には、開状態とする大入賞口、ラウンド数、ラウンド間時間等)を特別遊技関連情報一時記憶手段1194中にセットする特別遊技内容決定手段1172と、第1大入賞口2122又は第2大入賞口2220を所定条件で開状態にするという特別遊技を実行するための特別遊技実行手段1173と、特別遊技に関する各種処理の時間管理を行うための特別遊技時間管理手段1174とを有している。ここで、特別遊技時間管理手段1174は、時間を計測可能な特別遊技用タイマ1174aを更に有している。また、特別遊技内容決定手段1172は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194中にセットされるべき前記特別遊技の内容を特定する際に参照される特別遊技内容参照テーブル1172aを更に有している。
ここで、表2は、本最良形態で用いられる特別遊技内容参照テーブル1172aの一例である。ここで、特に本発明に関連がある箇所は、所定態様「B4」及び「B6」で大当たりした場合である。これについて詳述すると、まず、所定態様「B4」及び「B6」に起因した特別遊技は、通常遊技状態時は殆ど入球することが無く、特定遊技状態(確率変動遊技状態時、時間短縮遊技状態時)に入球し易い第2特図始動口2110への遊技球の入球に基づくものである。具体的に説明すると、まず、所定態様「B6」に起因した特別遊技に当選した場合は、前半の1ラウンドが低利益特別遊技(例えば、所定態様「A7」〜「A11」及び「B7」〜「B11」)と略同一であり(大入賞口の見た目上の開閉態様が同一)、1ラウンド/2ラウンド間に長いラウンド間時間を挟んだ後(10秒)、2ラウンド以後(残りの15ラウンド)は、もともと16ラウンドである所定態様「A1」及び「B1」等と同様(ラウンド時間、ラウンド間時間等)の高利益特別遊技が実行される。そして、所定態様「B4」に起因した特別遊技に当選した場合は、前半の5ラウンドが高利益特別遊技(所定態様「A5」及び「B5」)と略同一であり(ラウンド時間、ラウンド間時間等)、5ラウンド/6ラウンド間に長いラウンド間時間を挟んだ後(10秒)、6ラウンド以後(残りの11ラウンド)は、もともと16ラウンドである所定態様「A1」及び「B1」等と同様(ラウンド時間、ラウンド間時間等)の高利益特別遊技が実行される。但し、このような構成はあくまで例示に過ぎず、どのような構成にしてもよい。
次に、特定遊技制御手段1180は、特定遊技状態の終了条件を充足しているか否かを判定する特定遊技終了条件判定手段1181を有している。ここで、特定遊技終了条件判定手段1181は、時短回数をカウント可能な時短回数カウンタ1181aを更に有している。ここで、「特定遊技」とは、例えば、特別遊技への抽選確率が通常遊技時よりも高い確率変動遊技や、特別図柄の変動時間が通常遊技時よりも相対的に短い時間短縮遊技を指す。
ここで、本最良形態においては、時短中には、非時短中と比較して、第1特別図柄及び第2特別図柄の変動時間が相対的に短縮される(時間短縮機能)。更に、普通図柄の変動時間も相対的に短縮されると共に、第2特図始動口2110の電動役物2112の開放延長時間が相対的に延長される(開放時間延長機能)。また、本最良形態における時短は、第1特別図柄の変動回数と第2特別図柄の変動回数の合計値が所定回数を超えた場合に終了する。即ち、時短回数は、第1特別図柄及び第2特別図柄の変動(停止)毎に減算される。尚、上記の特定遊技終了条件判定手段1181は、例えば、回数制限付きの確率変動遊技において終了回数に到達したか否かを判定する機能を有していたり(回数制限付確率変動遊技機能を有するパチンコ遊技機の場合)、図柄変動の度に所定確率で特定遊技(例えば確率変動遊技や時間短縮遊技)から通常遊技への移行抽選を行う機能を有していてもよい(転落抽選機能を有するパチンコ遊技機の場合)。
次に、遊技状態一時記憶手段1190は、第1遊技(第1特別図柄の変動から停止に至るまでの遊技)における現在の遊技状態を一時記憶するための第1遊技状態一時記憶手段1191と、第2遊技(第2特別図柄の変動から停止に至るまでの遊技)における現在の遊技状態を一時記憶するための第2遊技状態一時記憶手段1192と、補助遊技における現在の遊技状態を一時記憶するための補助遊技状態一時記憶手段1193と、特別遊技における現在の遊技状態(例えば、ラウンド数、任意のラウンドにおける遊技球の入賞個数、特別遊技に関する各種フラグのオンオフ等)を一時記憶するための特別遊技関連情報一時記憶手段1194とを有している。
ここで、第1遊技状態一時記憶手段1191は、第1遊技に関する各種遊技状態における各種フラグのオンオフ情報を一時記憶するための第1フラグ一時記憶手段1191aと、現在変動中の第1特別図柄(変動開始条件が成立した第1特別図柄)に係る停止図柄及び変動態様情報を一時記憶するための第1特図情報一時記憶手段1191bとを有している。
また、第2遊技状態一時記憶手段1192は、第2遊技に関する各種遊技状態における各種フラグのオンオフ情報を一時記憶するための第2フラグ一時記憶手段1192aと、現在変動中の第2特別図柄(変動開始条件が成立した第2特別図柄)に係る停止図柄及び変動態様情報を一時記憶するための第2特図情報一時記憶手段1192bとを有している。
また、補助遊技状態一時記憶手段1193は、補助遊技に関する情報(例えば、普通図柄当選フラグ・開放延長フラグ・時間短縮フラグ等の各種フラグのオンオフ情報)を一時記憶するための補助遊技関連情報一時記憶手段1193aと、現在変動中の普通図柄(変動開始条件が成立した普通図柄)に係る停止図柄等の情報を一時記憶するための普図情報一時記憶手段1193bとを有している。
次に、遊技周辺機器2000について説明する。尚、一部の周辺機器については既に詳細構成を述べたので、残る構成について簡潔に説明する。まず、遊技周辺機器2000は、第1遊技側の周辺機器である第1遊技周辺機器2100と、第2遊技側の周辺機器である第2遊技周辺機器2200と、第1遊技側と第2遊技側の共用周辺機器である第1・第2遊技共用周辺機器2300と、補助遊技に関する補助遊技周辺機器2400とを有している。以下、これらの周辺機器を順番に説明する。
まず、第1遊技周辺機器は、特別遊技移行の契機となる第1特図始動口2210と、第1特別図柄の停止表示及び変動表示が可能な第1特別図柄表示装置2130とを有している。
次に、第2遊技周辺機器は、特別遊技移行の契機となる第2特図始動口2110と、第2特別図柄の停止表示及び変動表示が可能な第2特別図柄表示装置2230とを有している。
次に、第1・第2遊技共用周辺機器2300は、通常遊技の際には閉状態にあり、特別遊技の際には所定条件下で開状態となる第1大入賞口2120と、通常遊技の際には閉状態にあり、特別遊技の際には所定条件下で開状態となる第2大入賞口2220と、装飾図柄の停止表示及び変動表示や特別遊技中の遊技進行状況を示す表示を含め、演出に係る表示を行う演出表示装置2310と、演出に係る一切の表示制御を司る演出表示制御手段2320とを有する。尚、演出は、第1特別図柄及び第2特別図柄の変動と時間的に同期の取れた形での装飾図柄の変動を含め、遊技の結果に影響を与えない情報のみの表示に係るものである。
ここで、演出表示制御手段2320は、主制御装置1000側からの各種情報を受信するための表示情報受信手段2321と、装飾図柄の変動態様や停止図柄を含め、主制御装置1000側からの前記情報に基づき、演出内容を決定するための表示内容決定手段2322と、前記表示内容決定手段2322の決定内容に従い、演出表示装置2310での演出表示制御を行う表示制御手段2323とを有している。以下、上記各手段を詳述する。
まず、表示情報受信手段2321は、主制御装置1000側からの第1遊技及び第2遊技に関する図柄情報を一時記憶するためのメイン側情報一時記憶手段2321aを有している。
次に、表示内容決定手段2322は、上記したことの他、特に本発明との関係では、特別遊技中のラウンド間演出や、特別遊技におけるすべての単位遊技が終了した後の全ラウンド終了後演出の内容をも決定する。尚、表示内容決定手段2322は、演出表示装置2310上での演出内容を決定する際に参照するための装図表示内容決定用テーブル2322aと、演出表示装置2310上での特別遊技中の演出内容を決定する際に参照するための特別遊技中表示内容決定用テーブル2322bと、を有している。
ここで、表3は、本最良形態における、当たり時・確率変動遊技状態時の装図表示内容決定用テーブル2322aの一例である。表3から分かるように、第1特別図柄に対応した第1装飾図柄に関しては、出球のある大当たり(確率変動大当たりに係る特別図柄「A1」〜「A6」)のみ、変動態様=リーチ演出、停止図柄=三つ揃いの図柄、が選択され、出球の無い大当たり(突然確率変動大当たり・突然時間短縮変動大当たり・小当たりに係る特別図柄「A7」〜「A11」)については、変動態様=非リーチ演出、停止図柄=3つ揃いでない図柄(ハズレリーチ図柄を除く)、が選択される。他方、第2特別図柄に対応した第2装飾図柄に関しては、出球のある大当たり及び出球の無い大当たりに関わらず、変動態様=非リーチ演出が選択される。但し、出球のある大当たりに関しては、停止図柄=三つ揃いの図柄が選択され、出球の無い大当たりに関しては、停止図柄=ハズレリーチ図柄が選択される。尚、第2特別図柄に対応した第2装飾図柄に関しては、リーチ演出として「バトル系演出」が実行される(後述の作用参照)。ここで、「バトル系演出」の演出内容は、前段(共通バトル演出)と後段(バトル勝利演出、バトル敗北演出、バトル引き分け演出)とに分かれている。そして、第2特別図柄が所定態様「B1」〜「B5」である場合にはバトル勝利演出が実行され、第2特別図柄が所定態様「B6」〜「B10」である場合にはバトル敗北演出が実行され、第2特別図柄が所定態様「B11」である場合にはバトル引き分け演出が実行される。
次に、表4は、本最良形態における、特別遊技中表示内容決定用テーブル2322bの一例(抜粋)である。表4から分かるように、当該表は、特別遊技中に行われるバトル系演出(「バトル勝利演出」、「バトル敗北演出」)の表示タイミング(開始時期)を示している。例えば、第2特別図柄が所定態様「B4」で大当たりとなった場合には、5ラウンドと6ラウンドの間(ラウンド間)に、「バトル勝利演出」を行うことを示している。尚、「バトル勝利演出」及び「バトル敗北演出」は、図柄変動中における「バトル勝利演出」及び「バトル敗北演出」と同一(演出内容、データ共に)である。
次に、表示制御手段2323は、演出表示装置2310上での装飾図柄の変動表示や停止表示に関する制御、演出表示装置2310上での装飾図柄に係る保留情報の表示処理、演出に関連した各種情報(例えば、変動中の装飾図柄に関する各種情報、各種フラグのオンオフ情報)の一時記憶等の実行を司る。
最後に、補助遊技周辺機器2400は、第2特図始動口2110の電動役物2112の開放の契機となる普図入球口2410と、普通図柄の停止表示及び変動表示が可能な普通図柄表示装置2420とを有している。
尚、第1特別図柄表示装置2130、第2特別図柄表示装置2230及び普通図柄表示装置2420が、主制御装置1000と情報伝達可能に接続されており、残る演出表示装置2310が、演出表示制御手段2320と情報伝達可能に接続されている。即ち、第1特別図柄表示装置2130、第2特別図柄表示装置2230及び普通図柄表示装置2420は、主制御装置1000により制御され、演出表示装置2310は、演出表示制御手段2320により制御されることを意味する。尚、主制御装置1000と片方向通信により制御される他の周辺機器を介して、別の周辺機器を制御するように構成してもよい。
次に、本最良形態に係る処理の流れを説明する。まず、図4は、主制御装置1000が行う一般的な処理の流れを示したメインフローチャートである。図4に示すように、まず、ステップ10で、主制御装置1000は、特別遊技移行に係る始動口(間接的に寄与する普図入球口も含む)への入賞に関する処理を行う入賞処理10を実行する。次に、ステップ12で、主制御装置1000は、特別遊技中でないか否か{即ち、特別遊技関連フラグ(特別遊技移行許可フラグ、特別遊技内容決定フラグ、特別遊技実行フラグ)がオフであるか否か}を判定する。ステップ12でYesの場合、ステップ14で、主制御装置1000は、通常遊技制御処理を実行し、ステップ5000に移行する。他方、ステップ12でNoの場合、ステップ16で、主制御装置1000は、特別遊技制御処理を実行し、ステップ5000に移行する。そして、ステップ5000で、主制御装置1000(特に賞球払出決定手段1400)は、遊技球が入賞した入賞口に基づき、賞球払出装置3000を駆動して所定の賞球数の払出処理を行い、再びステップ10に戻る。
次に、図5は、図4におけるステップ10のサブルーチンに係る、入賞処理のフローチャートである。まず、ステップ1100で、主制御装置1000は、普通図柄当選乱数取得処理を実行する。そして、ステップ1300で、主制御装置1000は、特別遊技内容決定乱数取得処理を実行する。
次に、図6は、図5におけるステップ1100のサブルーチンに係る、普通図柄当選乱数取得処理のフローチャートである。まず、ステップ1102で、普図入球口入球判定手段1113は、普図入球口2410に遊技球が入球(流入、通過)したか否かを判定する。ステップ1102でYesの場合、ステップ1104で、普図乱数取得判定実行手段1123は、普図保留情報一時記憶手段1133aを参照し、保留球が上限(例えば4個)でないか否かを判定する。ステップ1104でYesの場合、ステップ1106で、普図乱数取得判定実行手段1123は、普通図柄当選乱数を取得する。次に、ステップ1108で、普図保留手段1133は、何個目の保留であるかという情報と共に、当該乱数を普図保留情報一時記憶手段1133aにセットする形で保留球を1加算し、次の処理(遊技内容決定乱数取得処理1300)に移行する。尚、ステップ1102及びステップ1104でNoの場合も、次の処理(遊技内容決定乱数取得処理1300)に移行する。
次に、図7は、図5におけるステップ1300のサブルーチンに係る、遊技内容決定乱数取得処理のフローチャートである。まず、ステップ1302で、第1特図始動口入球判定手段1111は、第1特図始動口2210の第1入球検出装置2211から第1特図始動口入球情報を受信したか否かを判定する。ステップ1302でYesの場合、ステップ1304で、第1特図乱数取得判定実行手段1121は、第1特図保留情報一時記憶手段1131aを参照し、保留球が上限(例えば4個)でないか否かを判定する。ステップ1304でYesの場合、ステップ1306で、第1特図乱数取得判定実行手段1121は、遊技内容決定乱数(第1乱数)を取得する。次に、ステップ1312で、第1特図保留手段1131は、当該遊技内容決定乱数を第1特図保留情報一時記憶手段1131aに記憶する。次に、ステップ1314で、第2特図始動口入球判定手段1112は、第2特図始動口2110の第2入球検出装置2111から第2特図始動口入球情報を受信したか否かを判定する。ステップ1314でYesの場合、ステップ1316で、第2特図乱数取得判定実行手段1122は、第2特図保留情報一時記憶手段1132aを参照し、保留球が上限(例えば4個)でないか否かを判定する。ステップ1316でYesの場合、ステップ1318で、第2特図乱数取得判定実行手段1122は、遊技内容決定乱数(第2乱数)を取得する。次に、ステップ1324で、第2特図保留手段1132は、当該遊技内容決定乱数を第2特図保留情報一時記憶手段1132aに記憶し、次の処理(ステップ12)に移行する。尚、ステップ1302及びステップ1304でNoの場合にはステップ1314に移行し、ステップ1314及びステップ1316でNoの場合には次の処理(ステップ12)に移行する。
次に、図8は、図4におけるステップ14のサブルーチンに係る、通常遊技制御処理のフローチャートである。まず、ステップ102で、特図保留解除制御手段1154は、第2特図保留情報一時記憶手段1132aを参照し、第2特別図柄の保留が存在していないか否かを確認する。ステップ102でYesの場合、ステップ1400(2)で、主制御装置1000は、後述の第1特別図柄表示処理を実行し、ステップ1500に移行する。他方、ステップ102でNoの場合、ステップ1400(1)で、主制御装置1000は、後述の第2特別図柄表示処理を実行し、ステップ1500に移行する。このように、本最良形態においては、第2特別図柄の保留球が存在する場合には、第1特別図柄の保留球の存在に係らず(たとえ入賞順序が第1特別図柄の保留の方が先でも)、第2特別図柄の保留消化を優先して実行する。但し、そのような優先消化で無く、入賞した順に保留が消化されるように構成してもよい。
次に、ステップ1500で、主制御装置1000は、後述の特別遊技作動条件判定処理を実行する。次に、ステップ1200で、主制御装置1000は、後述の電チュー駆動判定処理を実行し、次の処理(ステップ5000の賞球払出処理)に移行する。
次に、図9は、図8におけるステップ1400(1){ステップ1400(2)}のサブルーチンに係る、第1特別図柄表示処理(第2特別図柄表示処理)のフローチャートである。まず、ステップ1402で、第1特図内容決定手段1141(第2特図内容決定手段1142)は、変動開始条件が成立しているか否かを判定する。ここで、この変動開始条件は、特別遊技中や図柄変動中でないことが条件となる。
ステップ1402でYesの場合、ステップ1414で、第1特図内容決定手段1141(第2特図内容決定手段1142)は、第1特図保留情報一時記憶手段1131a(第2特図保留情報一時記憶手段1132a)に一時記憶されている、今回の図柄変動に係る遊技内容決定乱数を読み出す。次に、ステップ1403で、当否抽選手段1135は、第1特図用大当たり抽選テーブル1135b−1及び第1特図用小当たり抽選テーブル1135b−2(第2特図用大当たり抽選テーブル1135b−3及び第2特図用小当たり抽選テーブル1135b−4)を参照し、遊技内容決定乱数(当選乱数)に基づき、特別図柄当否抽選を実行する。尚、当否抽選に際しては、先に大当たり抽選テーブルを参照して大当たり抽選を実行し、大当たり抽選にはずれた場合、更に小当たり抽選テーブルを参照して小当たり抽選を実行する。そして、ステップ1417で、特別遊技移行決定手段1135aは、抽選結果が当たりか否かを判定する。ステップ1417でYesの場合、ステップ1418で、特別遊技移行決定手段1135aは、第1フラグ一時記憶手段1191a(第2フラグ一時記憶手段1192a)中の「当たりフラグ」をオンにする。他方、ステップ1417でNoの場合には、ステップ1418をスキップする。
次に、ステップ1404で、第1特図内容決定手段1141(第2特図内容決定手段1142)は、第1フラグ一時記憶手段1191a(第2フラグ一時記憶手段1192a)を参照して、確率変動フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1404でYesの場合、ステップ1406で、第1特図内容決定手段1141(第2特図内容決定手段1142)は、参照テーブルとして第1特図確率変動遊技状態用抽選テーブル1141a−2(第2特図確率変動遊技状態用抽選テーブル1142a−2)をセットし、ステップ1416に移行する。尚、セットされるテーブルは、当否・保留数に基づいて決定される(以下も同様)。また、当たりに関しては、大当たりと小当たりがあるが、これらが区別された形で停止図柄及び変動態様が選択されるよう構成されている限り、それぞれ別々のテーブルを用いて表示内容を決定するよう構成しても、同一テーブルを用いて表示内容を決定するよう構成してもよい(以下も同様)。
他方、ステップ1404でNoの場合、ステップ1408で、第1特図内容決定手段1141(第2特図内容決定手段1142)は、第1フラグ一時記憶手段1191a(第2フラグ一時記憶手段1192a)を参照して、時間短縮フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1408でYesの場合、ステップ1410で、第1特図内容決定手段1141(第2特図内容決定手段1142)は、参照テーブルとして第1特図時間短縮遊技状態用抽選テーブル1141a−3(第2特図時間短縮遊技状態用抽選テーブル1142a−3)をセットし、ステップ1416に移行する。
他方、ステップ1408でNoの場合、ステップ1412で、第1特図内容決定手段1141(第2特図内容決定手段1142)は、参照テーブルとして第1特図通常遊技状態用抽選テーブル1141a−1(第2特図通常遊技状態用抽選テーブル1142a−1)をセットし、ステップ1416に移行する。
そして、ステップ1416で、第1特図内容決定手段1141(第2特図内容決定手段1142)は、セットした各抽選テーブルを参照し、遊技内容決定乱数(例えば特別図柄決定乱数)に基づいて特別図柄に関する停止図柄を決定すると共に、遊技内容決定乱数(例えば変動態様決定乱数)に基づいて特別図柄の変動態様を決定し、これらを第1特図情報一時記憶手段1191b(第2特図情報一時記憶手段1192b)に一時記憶する。次に、ステップ1419で、情報送信手段1300は、ステップ1416で決定した特別図柄に関する図柄情報(停止図柄情報、停止図柄の属性情報、変動態様情報等)及び現在の遊技状態を演出表示制御手段2320側に送信する。次に、ステップ1420で、第1特図変動時間管理手段1151a(第2特図変動時間管理手段1152a)が、所定時間(前記ステップ1416で決定した変動態様に係る変動時間)を第1特図変動管理用タイマ1151a−1(第2特図変動管理用タイマ1152a−1)にセットする。そして、ステップ1422で、第1特図制御手段1151(第2特図制御手段1152)は、第1特別図柄表示装置2130(第2特別図柄表示装置2230)の第1特図表示部2131(第2特図表示部2231)上で、第1特図情報一時記憶手段1191b(第2特図情報一時記憶手段1192b)に記憶された変動態様に従い、特別図柄の変動表示を開始する。次に、ステップ1446で、第1特図制御手段1151(第2特図制御手段1152)は、第1フラグ一時記憶手段1191a(第2フラグ一時記憶手段1192a)中の変動中フラグをオンする。そして、ステップ1434で、第1特図変動時間管理手段1151a(第2特図変動時間管理手段1152a)が、前記所定時間に到達したか否かを判定する。ここで、ステップ1434でNoの場合には、次の処理(ステップ1500の特別遊技作動条件判定処理)に移行する。他方、ステップ1434でYesの場合、ステップ1436で、情報送信手段1300は、所定時間に到達した旨のコマンドを演出表示制御手段2320側に送信する。次に、ステップ1438で、第1特図制御手段1151(第2特図制御手段1152)は、第1特別図柄表示装置2130(第2特別図柄表示装置2230)の第1特図表示部2131(第2特図表示部2231)上での特別図柄の変動表示を停止し、第1特図情報一時記憶手段1191b(第2特図情報一時記憶手段1192b)に記憶されている停止図柄を確定停止図柄として表示制御する。次に、ステップ1440で、第1特図制御手段1151(第2特図制御手段1152)は、第1フラグ一時記憶手段1191a(第2フラグ一時記憶手段1192a)中の変動中フラグをオフにする。そして、ステップ1442で、第1特図変動時間管理手段1151a(第2特図変動時間管理手段1152a)は、第1特図変動管理用タイマ1151a−1(第2特図変動管理用タイマ1152a−1)をリセットする。次に、ステップ1450で、主制御装置1000は、後述の特定遊技終了判定処理を実行し、次の処理(ステップ1500の特別遊技作動条件判定処理)に移行する。
尚、ステップ1402でNoの場合には、ステップ1444で、第1特図制御手段1151(第2特図制御手段1152)は、第1フラグ一時記憶手段1191a(第2フラグ一時記憶手段1192a)を参照し、変動中フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1444でYesの場合にはステップ1434に移行し、Noの場合には次の処理(ステップ1500の特別遊技作動条件判定処理)に移行する。
次に、図10は、図9におけるステップ1450(1)及び(2)のサブルーチンに係る、特定遊技終了判定のフローチャートである。まず、ステップ1452で、特定遊技制御手段1180は、時短回数カウンタ1181aを参照して、時短回数カウンタ値が0よりも大きいか否かを判定する。ステップ1452でYesの場合、ステップ1454で、特定遊技制御手段1180は、時短回数カウンタ1181aの時短回数カウンタ値を1減算する。次に、ステップ1456で、特定遊技制御手段1180は、時短回数カウンタ1181aを参照して、時短回数が0であるか否かを判定する。ステップ1456でYesの場合、ステップ1460で、特定遊技制御手段1180は、第1フラグ一時記憶手段1191a中の時間短縮フラグ及び第2フラグ一時記憶手段1192a中の時間短縮フラグをオフにし、次の処理(特別遊技作動条件判定処理1500)に移行する。尚、ステップ1452及びステップ1456でNoの場合にも、次の処理(特別遊技作動条件判定処理1500)に移行する。
次に、図11は、図8におけるステップ1500のサブルーチンに係る、特別遊技作動条件判定処理のフローチャートである。まず、ステップ1502で、条件判定手段1171は、第1フラグ一時記憶手段1191a(第2フラグ一時記憶手段1192a)を参照し、当たりフラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1502でYesの場合、ステップ1504で、条件判定手段1171は、第1特別図柄表示装置2130(第2特別図柄表示装置2230)の第1特図表示部2131(第2特図表示部2231)上に表示された特別図柄が所定態様で停止したか否かを判定する。ステップ1504でYesの場合、ステップ1505で、特別遊技内容決定手段1172は、当該所定態様に基づき、特別遊技内容参照テーブル1172a(前出の表参照)を参照することにより、当該特別遊技の内容をセットする。次に、ステップ1551で、特定遊技制御手段1180は、当該所定態様が小当たり(「A11」又は「B11」)でないか否かを判定する。ステップ1551でYesの場合、ステップ1552及び1554で、特定遊技制御手段1180は、第1フラグ一時記憶手段1191a及び第2フラグ一時記憶手段1192a中の特定遊技フラグ(確率変動フラグ・時間短縮フラグ)を一旦オフにすると共に、時短回数カウンタ1181aをリセット(時短回数カウンタ値=0)する。そして、ステップ1506及びステップ1508で、条件判定手段1171は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194中の特別遊技移行許可フラグをオンにすると共に、第1フラグ一時記憶手段1191a(第2フラグ一時記憶手段1192a)中の当たりフラグをオフにし、次の処理(ステップ1200の電チュー駆動判定処理)に移行する。尚、ステップ1502及びステップ1504でNoの場合にも、次の処理(ステップ1200の電チュー駆動判定処理)に移行する。また、ステップ1551でNoの場合には、ステップ1506に移行する。
次に、図12は、図8におけるステップ1200のサブルーチンに係る、電チュー駆動判定処理のフローチャートである。まず、ステップ1202で、電チュー開閉制御手段1160は、補助遊技関連情報一時記憶手段1193aを参照して、電チュ−開放中フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ1202でYesの場合、ステップ1204で、普図制御手段1153は、補助遊技関連情報一時記憶手段1193aを参照して、普通図柄変動中フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ1204でYesの場合、ステップ1206で、普図内容決定手段1143は、普図保留情報一時記憶手段1133aにアクセスし、普通図柄に関する保留球があるか否かを判定する。ステップ1206でYesの場合、ステップ1210で、普図内容決定手段1143は、遊技状態一時記憶手段1190を参照して、現在の遊技状態が易開放状態中(時間短縮フラグオン)か否かを判定する。ステップ1210でYesの場合には、ステップ1212で、普図内容決定手段1143は、普図時間短縮用抽選テーブル1143a−2をセットし、他方、ステップ1210でNoの場合には、ステップ1214で、普図内容決定手段1143は、普図通常用抽選テーブル1143a−1をセットする。尚、普図時間短縮用抽選テーブル1143a−2は、普図通常用抽選テーブル1143a−1と比較し、当選確率が高く設定されている(例えば、前者の当選確率が9/10であり、後者の当選確率が1/10)。そして、ステップ1216で、普図内容決定手段1143は、当該保留球に基づく普通図柄乱数に基づき停止図柄を決定する。次に、ステップ1218で、普図変動時間管理手段1153aは、セットしたテーブルに基づき、普図変動管理用タイマ1153a−1に所定時間(例えば、時短遊技の場合には5秒、通常遊技の場合には30秒)をセットする。そして、ステップ1220で、普図制御手段1153は、補助遊技関連情報一時記憶手段1193a中の普通図柄変動中フラグをオンにする。次に、ステップ1222で、普図保留手段1133は、普通図柄に関する当該保留球を1減算した上で普図保留情報一時記憶手段1133aに記録されている保留情報を更新すると共に、普図制御手段1153は、普図変動管理用タイマ1153a−1をスタートした後、普図表示部2421上で普通図柄の変動表示を開始する。次に、ステップ1224で、普図変動時間管理手段1153aは、普図変動管理用タイマ1153a−1を参照して、前記所定時間に到達したか否かを判定する。ステップ1224でYesの場合、ステップ1226で、普図制御手段1153は、普図表示部2421上で、前記ステップ1216で普図内容決定手段1143が決定した停止図柄を確定表示する。そして、ステップ1228で、普図制御手段1153は、補助遊技関連情報一時記憶手段1193a中の普通図柄変動中フラグをオフにする。次に、ステップ1230で、条件判定手段1161は、当該停止図柄が「当たり」であるか否かを判定する。ステップ1230でYesの場合、ステップ1232で、電チュー開閉制御手段1160は、セットしたテーブルに基づき、開放タイマ1162に所定時間(例えば、時短遊技の場合には5秒、通常遊技の場合には0.5秒)セットする。次に、ステップ1234で、電チュー開閉制御手段1160は、補助遊技関連情報一時記憶手段1193a中の電チュ−開放中フラグをオンにする。そして、ステップ1236で、電チュー開閉制御手段1160は、第2特図始動口2110の電動役物2112を開放する。次に、ステップ1238で、電チュー開閉制御手段1160は、開放タイマ1162を参照して、前記所定時間に到達したか否かを判定する。ステップ1238でYesの場合、ステップ1240及びステップ1242で、電チュー開閉制御手段1160は、第2特図始動口2110の電動役物2112を閉鎖すると共に、補助遊技関連情報一時記憶手段1193a中の電チュ−開放中フラグをオフにし、次の処理(ステップ5000の賞球払出処理)に移行する。
尚、ステップ1202でNoの場合にはステップ1238に移行し、ステップ1204でNoの場合にはステップ1224に移行し、ステップ1206、ステップ1224、ステップ1230及びステップ1238でNoの場合には次の処理(ステップ5000の賞球払出処理)に移行する。
図13は、図4でのステップ16のサブルーチンに係る、特別遊技制御処理のフローチャートである。まず、ステップ2101で、特別遊技制御手段1170は、終了デモ演出継続中フラグがオフであるか否かを判定する。尚、「終了デモ演出継続中フラグ」は、当該特別遊技におけるすべての単位遊技が終了した後、所定時間が経過するまで(デモ演出が終了するまで)、オンになるフラグである(ステップ2174参照)。そして、ステップ2101でYesの場合には、ステップ2102で、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194を参照し、特別遊技移行許可フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ2102でYesの場合、ステップ2104で、情報送信手段1300は、演出表示制御手段2320側に特別遊技開始信号を送信する。次に、ステップ2106及びステップ2108で、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194中の特別遊技移行許可フラグをオフにすると共に特別遊技実行フラグをオンにする。そして、ステップ2109で、特別遊技実行手段1173は、ラウンド数として「1」をセットし、ステップ2112に移行する。他方、ステップ2102でNoの場合、ステップ2110で、特別遊技実行手段1173は、特別遊技実行フラグがオンであるか否かを判定する。そして、ステップ2110でYesの場合には、ステップ2112に移行する。尚、ステップ2110でNoの場合には、特別遊技実行手段1173は、特別遊技の許可が下りていないと判定し、次の処理(ステップ5000の賞球払出処理)に移行する。
次に、ステップ2112で、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194を参照し、ラウンド継続フラグがオンであるか否か、換言すれば、当該ラウンドが途中であるか否かを判定する。ステップ2112でYesの場合、即ち、当該ラウンドが途中である場合、以下で詳述するステップ2150〜2121の処理を行うことなく、ステップ2156に移行する。他方、ステップ2112でNoの場合、即ち、当該ラウンドの開始直前である場合、まず、ステップ2150で、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194を参照し、R間継続中フラグがオフであるか否かを判定する。ここで、「R間継続中フラグ」は、あるラウンドが終了してから次のラウンドが開始するまでの所定期間(大入賞口が閉状態にある所定期間)に「オン」になるフラグである(ステップ2154参照)。そして、ステップ2150でYesの場合、ステップ2152で、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194にセットされた当該ラウンド間時間情報を取得し、特別遊技用タイマ1174a(特にR間時間タイマ)に当該時間をセットする。例えば、今回の特別遊技の契機となった当たり図柄が、所定態様「B6」である場合を想定すると、例えば、2ラウンド開始前においては「10秒」をセットし、他のラウンド開始前においては「3秒」をセットする(表2参照)。そして、ステップ2154で、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194のR間継続中フラグをオンにする。次に、ステップ2156で、情報送信手段1300は、サブ側にR間開始信号を送信する。尚、サブ側では、当該信号を受けて、必要に応じてラウンド間演出を実行することになる。特に、所定態様「B6」で大当たりとなった際のラウンド1とラウンド2との間のラウンド間時間及び所定態様「B4」で大当たりとなった際のラウンド5とラウンド6との間のラウンド間時間においては、後述するように、特別遊技前の装飾図柄変動におけるバトル演出と同一の演出が実行される。次に、ステップ2158で、特別遊技実行手段1173は、特別遊技用タイマ1174a(特にR間時間タイマ)を参照し、セットしたR間時間がタイムアップしたか否かを判定する。ステップ2158でYesの場合、ステップ2160で、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194のR間継続中フラグをオフにし、ステップ2114に移行する。尚、ステップ2150でNoの場合には、ステップ2158に移行し、ステップ2158でNoの場合には、次の処理(賞球払出処理5000)に移行する。
そして、上述のR間時間が終了した後、ステップ2114で、特別遊技実行手段1173は、特別遊技用タイマ1174a(特に開放時間タイマ)をゼロクリアすると共に、特別遊技関連情報一時記憶手段1194にセットした当該ラウンドの最大開放時間(例えば、所定態様「B6」で大当たりとなった場合、例えば1ラウンド目であれば1.8秒、2ラウンド目であれば30秒)をセットする。次に、ステップ2115で、特別遊技実行手段1173は、当該ラウンドにおける開放パターン(例えば、開放し続ける開放パターン、開閉を行う開放パターン)をセットする。例えば、所定態様「B6」の1ラウンド目の開放パターンとしては、0.5秒開放→0.8秒閉鎖→0.5秒開放、という開放パターンをセットする。次に、ステップ2116で、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194中の入賞球カウンタをゼロクリアする。次に、ステップ2120で、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194中のラウンド継続フラグをオンにする。そして、ステップ2122で、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194を参照し、第1大入賞口2120及び第2大入賞口2220のいずれを開放するかを確認した上で、第1大入賞口2120又は第2大入賞口2220の第1電動役物2122又は第2電動役物2222を駆動して、第1大入賞口2120又は第2大入賞口2220を開放する。尚、本最良形態においては、第1特別図柄の当たりに関しては第1大入賞口2120を開放し、第2特別図柄の当たりに関しては第2大入賞口2220を開放するようにする。そして、ステップ2121で、情報送信手段1300は、サブ側にラウンド開始信号を送信し、ステップ2156に移行する。
次に、ステップ2156で、情報送信手段1300は、演出表示制御手段2320側に現在の遊技状態情報(例えば、現在のラウンド数や遊技球の入賞個数等)を送信する。そして、ステップ2124で、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194を参照し、当該ラウンドで所定球(例えば10球)の入賞球があったか否かを判定する。ステップ2124でYesの場合には、ステップ2128に移行する。他方、ステップ2124でNoの場合、ステップ2126で、特別遊技実行手段1173は、特別遊技用タイマ1174a(特に開放時間タイマ)を参照して所定時間が経過したか否かを判定する。ステップ2126でYesの場合にも、ステップ2128に移行し、Noの場合には、次の処理(賞球払出処理5000)に移行する。
次に、ステップ2128で、特別遊技実行手段1173は、第1大入賞口2120又は第2大入賞口2220の第1電動役物2122又は第2電動役物2222の駆動を停止して、第1大入賞口2120又は第2大入賞口2220を閉鎖する。そして、ステップ2130で、特別遊技実行手段1173は、特別遊技用タイマ1174aをリセットする。次に、ステップ2132で、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194中のラウンド継続フラグをオフにする。次に、ステップ2134で、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194を参照して、当該ラウンドが最終ラウンドであるか否かを判定する。ここで、ステップ2134でNoの場合には、ステップ2118で、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194中のラウンド数カウンタに1を加算し、次の処理(賞球払出処理5000)に移行する。
他方、ステップ2134でYesの場合、ステップ2170で、情報送信手段1300は、サブ側に終了デモ演出指示信号を送信する。尚、サブ側では、当該信号を受けて、所定条件下で特別遊技終了後の終了デモ演出を実行することになる。特に、所定態様「B5」及び「B7」〜「B11」で当たりとなった場合の当該当たり終了後の終了デモ演出の演出態様は、確率変動遊技状態時における第2特別図柄に関する特別遊技前の装飾図柄変動の際のバトル演出(例えば所定態様「B1」の場合)や、特別遊技中のバトル演出(例えば所定態様「B6」)と同じく、バトル演出である。但し、これらのバトル演出との違いは、前者はその結果が勝利であるのに対し、後者はその結果が敗北である点である。次に、ステップ2172で、特別遊技制御手段1170は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194にセットされた当該特別遊技終了後の終了デモ演出時間情報を取得し、特別遊技用タイマ1174a(特に終了デモ演出時間タイマ)に当該時間をセットする。例えば、今回の特別遊技の契機となった当たり図柄が所定態様「B7」である場合を想定すると、当該終了デモ演出時間として「10秒」をセットする(表2参照)。そして、ステップ2174で、特別遊技制御手段1170は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194の終了デモ演出継続中フラグをオンにする。次に、ステップ2176で、特別遊技制御手段1170は、特別遊技用タイマ1174a(特に終了デモ演出時間タイマ)を参照し、セットした終了デモ演出時間がタイムアップしたか否かを判定する。ステップ2176でYesの場合、ステップ2178で、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194の終了デモ演出継続中フラグをオフにし、ステップ2136に移行する。尚、ステップ2176でNoの場合には、次の処理(賞球払出処理5000)に移行する。
そして、特別遊技におけるすべての単位遊技が終了した後における終了デモ演出時間待機処理が終了した後、ステップ2136で、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194中の特別遊技実行フラグをオフにする。次に、ステップ2138で、情報送信手段1300は、演出表示制御手段2320側に特別遊技終了信号を送信する。そして、ステップ1650で、遊技制御手段1100は、後述の特別遊技終了後の遊技状態決定処理を実行し、次の処理(賞球払出処理5000)に移行する。
次に、図14は、図13におけるステップ1650のサブルーチンに係る、特別遊技終了後の遊技状態決定処理のフローチャートである。まず、ステップ1656で、特定遊技制御手段1180は、遊技状態一時記憶手段1191を参照して、今回の特別遊技が所定態様「A1」〜「A8」及び「B1」〜「B8」のいずれかの当たり図柄(確率変動当たり)であったことに起因したものであったか否かを判定する。ステップ1656でYesの場合、ステップ1660及びステップ1662で、特定遊技制御手段1180は、第1フラグ一時記憶手段1191a及び第2フラグ一時記憶手段1192a中の確率変動フラグと時間短縮フラグとを夫々オンにし、次の処理(ステップ5000の賞球払出処理)に移行する。尚、特定遊技フラグ(確率変動フラグ・時間短縮フラグ)を第1遊技側及び第2遊技側夫々にセットする理由は、第1遊技と第2遊技とを同じ遊技状態にすることを担保するためである。即ち、第1遊技及び第2遊技が通常遊技状態の場合において、第1遊技側で確率変動当たりとなった場合は、当該特別遊技終了後に第2遊技側も確率変動遊技状態となる。
他方、ステップ1656でNoの場合、ステップ1670で、特定遊技制御手段1180は、今回の特別遊技が所定態様A9・10及びB9・10のいずれかの当たり図柄(時間短縮変動遊技当たり)であったことに起因したものであるか否かを判定する。ステップ1670でYesの場合、ステップ1680及びステップ1682で、特定遊技制御手段1180は、第1フラグ一時記憶手段1191a及び第2フラグ一時記憶手段1192a中の時間短縮フラグをオンにすると共に、補助遊技関連情報一時記憶手段1193a中の時短回数カウンタ値として「10回」をセットし、次の処理(ステップ5000の賞球払出処理)に移行する。尚、ステップ1670でNoの場合(小当たり)には、次の処理(ステップ5000の賞球払出処理)に移行する。
次に、図15〜図18を参照して、サブ基板側で実行される制御処理を説明する。まず、図15は、本最良形態に係るパチンコ遊技機における、サブ基板側のメインフローチャートである。まず、ステップ6200で、演出表示制御手段2320は、後述する装飾図柄表示内容決定処理を実行する。次に、ステップ6700で、演出表示制御手段2320は、後述する装飾図柄表示制御処理を実行する。次に、ステップ6900で、演出表示制御手段2320は、後述する特別遊技中表示制御処理を実行し、ステップ6100に戻る処理を繰り返す。
図16は、図15でのステップ6200のサブルーチンに係る、装飾図柄の図柄表示内容決定処理のフローチャートである。まず、ステップ6202で、演出表示制御手段2320は、メイン側情報一時記憶手段を参照し、主制御装置1000側から新たな図柄情報を受信したか否かを判定する。ステップ6202でYesの場合、ステップ6204で、表示内容決定手段2322は、メイン側情報一時記憶手段内に一時記憶された主制御装置1000側からの図柄情報に基づき、装図表示内容決定用テーブル2322aを参照して、装飾図柄の変動態様{例えば、確率変動遊技状態時に所定態様「B6」で大当たりとなる場合には、バトル演出(共通)を行った後、バトル敗北演出を行う変動態様}と停止図柄を決定すると共に、演出表示制御手段2320は、当該決定情報を演出表示関連情報一時記憶手段の対応するエリアに一時記憶する。
尚、主制御装置1000側からの停止図柄・変動態様(即ち、特別図柄の停止図柄・変動態様)と演出表示制御手段2320側で決定する停止図柄・変動態様(即ち、装飾図柄の停止図柄・変動態様)とは1対1対応でなくともよく、例えば、演出表示制御手段2320側での変動態様の比率を主制御装置1000側からの一変動態様に対して複数パターン持っていてもよい。次に、ステップ6206で、演出表示制御手段2320は、演出表示関連情報一時記憶手段のフラグエリア中の「図柄内容決定フラグ」をオンにし、次の処理に移行する。尚、ステップ6202でNoの場合にも、次の処理に移行する。
図17は、図15でのステップ6700のサブルーチンに係る、装飾図柄表示制御処理のフローチャートである。まず、ステップ6702で、演出表示制御手段2320は、演出表示関連情報一時記憶手段のフラグエリアを参照し、「図柄変動中フラグ」がオフであるか否かを判定する。ステップ6702でYesの場合、ステップ6704で、演出表示制御手段2320は、演出表示関連情報一時記憶手段のフラグエリアを参照し、「図柄内容決定フラグ」がオンであるか否かを判定する。ステップ6704でYesの場合、ステップ6706及びステップ6708で、演出表示制御手段2320は、演出表示関連情報一時記憶手段のフラグエリア内の「図柄変動中フラグ」をオンにすると共に、「図柄内容決定フラグ」をオフにする。次に、ステップ6710で、演出表示制御手段2320は、演出表示関連情報一時記憶手段の装飾図柄情報エリア内に一時記憶された決定内容に従い、演出表示装置2310上で装飾図柄の変動表示を開始する。
そして、ステップ6730で、演出表示制御手段2320は、メイン側情報一時記憶手段を参照し、主制御装置1000側から確定表示コマンドを受信したか否かを判定する。ステップ6730でYesの場合、ステップ6732で、演出表示制御手段2320は、演出表示関連情報一時記憶手段の装飾図柄情報エリア内に一時記憶された決定内容(停止図柄)に従い、装飾図柄の停止図柄を確定表示する。そして、ステップ6734で、演出表示制御手段2320は、演出表示関連情報一時記憶手段のフラグエリア内の「図柄変動中フラグ」をオフにし、次の処理(特別遊技中表示制御処理6900)に移行する。
尚、ステップ6702でNoの場合にはステップ6730に移行し、ステップ6704及びステップ6730でNoの場合には次の処理(特別遊技中表示制御処理6900)に移行する。
図18は、図15でのステップ6900のサブルーチンに係る、特別遊技中表示制御処理のフローチャートである。まず、ステップ6902で、表示制御手段2323は、演出表示関連情報一時記憶手段のフラグエリアを参照し、「特別遊技中フラグ」がオフであるか否かを判定する。ステップ6902でYesの場合、ステップ6904で、表示制御手段2323は、メイン側情報一時記憶手段を参照し、主制御装置1000側から特別遊技開始信号(図13のステップ2104参照)を受信したか否かを判定する。ステップ6904でYesの場合、ステップ6906及びステップ6908で、表示制御手段2323は、演出表示関連情報一時記憶手段のフラグエリア内の「特別遊技中フラグ」をオンにすると共に、演出表示装置2310上で大当たり開始表示を行う。
次に、ステップ6930で、表示制御手段2323は、メイン側情報一時記憶手段2321aを参照し、主制御装置1000側からR間開始信号(図13のステップ2156参照)を受信したか否かを判定する。ステップ6930でYesの場合、ステップ6932で、表示制御手段2323は、所定態様「B4」、「B6」以外で当たりとなったか否かを判定する。ステップ6932でYesの場合、ステップ6334で、表示制御手段2323は、演出表示装置2310上で所定のR間デモ演出表示を行い、ステップ6944に移行する。
他方、ステップ6932でNoの場合、ステップ6936で、表示制御手段2323は、所定態様「B4」で大当たりとなったか否かを判定する。ステップ6936でYesの場合、ステップ6938で、表示制御手段2323は、これから開始されるラウンドが6ラウンド目であるか否か(即ち、現在5ラウンド終了後〜6ラウンド開始前であるか否か)を判定する。ステップ6938でYesの場合、ステップ6940で、表示制御手段2323は、演出表示装置2310上で「バトル演出(勝利Ver)」を行い、ステップ6944に移行する。
他方、ステップ6936でNoの場合、即ち、所定態様「B6」で大当たりとなった場合、ステップ6942で、表示制御手段2323は、これから開始されるラウンドが2ラウンド目であるか否か(即ち、現在1ラウンド終了後〜2ラウンド開始前であるか否か)を判定する。ステップ6942でYesの場合、ステップ6940に移行する。ここで、所定態様「B4」及び「B6」で大当たりとなった場合の、当該大当たり中に実行される当該「バトル演出(勝利Ver)」は、確率変動遊技状態時に所定態様「B1」等で大当たりとなる場合における装飾図柄変動に係る「バトル演出(勝利Ver)」と同一である。
次に、ステップ6944で、表示制御手段2323は、メイン側情報一時記憶手段2321aを参照し、主制御装置1000側から終了デモ演出指示信号を受信(図13のステップ2170参照)したか否かを判定する。ステップ6944でYesの場合、ステップ6946で、表示制御手段2323は、所定態様「B5」及び「B7」〜「B11」以外で大当たりとなったか否かを判定する。ステップ6946でYesの場合、ステップ6948で、表示制御手段2323は、演出表示装置2310上で所定の終了デモ演出表示を行い、ステップ6912に移行する。他方、ステップ6946でNoの場合、ステップ6950で、表示制御手段2323は、演出表示装置2310上で「バトル演出(敗北Ver)」を行い、ステップ6912に移行する。ここで、所定態様「B5」及び「B7」〜「B11」で当たりとなった場合の当該「バトル演出(敗北Ver)」は、確率変動遊技状態時の所定態様「B6」〜「B11」で当たりとなる場合における装飾図柄変動中の「バトル演出(敗北Ver)」と同一である。
次に、ステップ6912で、表示制御手段2323は、メイン側情報一時記憶手段を参照し、主制御装置1000側から特別遊技終了信号を受信したか否かを判定する。ステップ6912でYesの場合、ステップ6914で、表示制御手段2323は、演出表示装置2310上で、大当たり終了表示を行う。そして、ステップ6916で、表示制御手段2323は、演出表示関連情報一時記憶手段のフラグエリア内の「特別遊技中フラグ」をオフにし、次の処理(装飾図柄表示内容決定処理6200)に移行する。
尚、ステップ6902でNoの場合はステップ6930に移行し、ステップ6904及びステップ6912でNoの場合は次の処理(装飾図柄表示内容決定処理6200)に移行し、ステップ6930でNoの場合はステップ6944に移行し、ステップ6938及びステップ6942でNoの場合はステップ6934に移行し、ステップ6944でNoの場合はステップ6912に移行する。また、当該フローチャートには示されていないが、大当たり中のラウンド表示、当該ラウンドにおける入賞個数の表示処理も実行される。
次に、図19〜図22を参照しながら、本最良形態に係るパチンコ遊技機の作用について説明する。まず、図19は、通常遊技状態時に第1特別図柄で当選した場合における、第1装飾図柄の演出態様と、当該特別遊技中の演出態様・大入賞口開放パターンを示した図である。尚、この図19は、以下で説明する図20の場合と対比するために示した図であり、従来技術と理解すべきである。まず、所定態様「A1」〜「A6」{(1)及び(2)参照}に関しては、第1特別図柄及び第1装飾図柄がシンクロして変動を開始する。そして、第1装飾図柄に関しては、リーチ図柄で停止し(例えば「3↓3」)、所定のリーチ演出が実行された後、第1特別図柄及び第1装飾図柄共確定図柄で停止し(例えば前者が「A6」で後者が「333」、しばらくして特別遊技が実行される。そして、当該特別遊技においては、所定時間(例えば30秒)を上限として所定数(例えば10球)に達した場合に終了する、出球を獲得できる単位遊技が、所定回数実行される。例えば、所定態様「A1」{(1)参照}に関しては16回、所定態様「A5」{(2)参照}に関しては5回の単位遊技が実行される。他方、所定態様「A7」〜「A11」{(3)〜(5)参照}に関しても、第1特別図柄及び第1装飾図柄がシンクロして変動を開始する。但し、前述の場合と異なり、第1装飾図柄に関しては、リーチ図柄で停止すること無く(例えば「3↓7」)、第1特別図柄及び第1装飾図柄共確定図柄で停止し(例えば前者が「A7」で後者が「357」、しばらくして特別遊技が実行される。そして、当該特別遊技においては、所定時間を上限として所定数(例えば10球)に達した場合に終了する、出球を実質的に獲得できない単位遊技が、所定回数実行される。例えば、所定態様「A7」〜「A10」{(3)及び(4)参照}に関しては0.5秒開放からなる単位遊技が2回実行され、所定態様「A11」{(5)参照}に関しては0.5秒開放×2回からなる単位遊技が1回実行される。
次に、図20は、確率変動遊技状態時に第2特別図柄で当選した場合における、第2装飾図柄の演出態様と、当該特別遊技中の演出態様・大入賞口開放パターンを示した図である。当該図は、本発明の特徴に係る作用図である。まず、特別遊技移行前の図柄変動演出を説明し、次に特別遊技移行後の演出や大入賞口の開放パターンについて説明する。
はじめに、特別遊技移行前の図柄変動演出から説明すると、確率変動遊技状態時に第2特別図柄で当選(大当たり、小当たり)する場合には、常にリーチ演出であるバトル演出(図21及び22参照)が実行される。具体的には、所定態様「B1」〜「B11」{図20(1)〜(6)参照}のいずれに関しても、第2特別図柄及び第2装飾図柄がシンクロして変動を開始する。そして、第2装飾図柄に関しては、リーチ図柄で停止し(例えば「3↓3」)、バトル演出であるリーチ演出が実行される。ここで、図20から分かるように、いずれの所定態様に関してもバトル演出の前半は共通である。具体的には、図21及び図22の(a)及び(b)である。したがって、当該部分の画像データは共通化できる。そして、バトル演出の後半は、その後の特別遊技における出球期待度によって内容が変わる。具体的には、出球を獲得できる単位遊技が実行されるような、利益状態の高い所定態様「B1」〜「B5」{図20(1)、(4)及び(5)参照}の場合には、バトル演出の結果が「勝ち」となる演出が実行される{図21(c)及び(d)}。他方、出球を実質的に獲得できない単位遊技でありかつ転落(確率変動遊技状態→時間短縮遊技状態)の可能性がある、利益状態の低い所定態様「B7」〜「B10」{図20(2)参照}の場合には、バトル演出の結果が「負け」となる演出が実行される{図22(c)及び(d)}。加えて、所定態様「B6」{図20(6)参照}は、内部的には出球を獲得できる当たりであるが、当該特別遊技の冒頭が出球を実質的に獲得できない特別遊技と略同一であるため、これらの当たりと区別できなくするよう、所定態様「B6」についてもバトル演出の結果が「負け」となる演出が実行される。最後に、所定態様「B11」{図20(3)参照}に関しては、出球を実質的に獲得できない当たりではあるが、特別遊技終了後も現在の遊技状態が維持されるタイプの当たりであるため、バトル演出の結果が「引き分け」となる演出が実行される(図示せず)。このように、バトル演出が終了した後、第2特別図柄及び第2装飾図柄共確定図柄で停止し(例えば前者が「B6」で後者が「333」)、しばらくして特別遊技が実行される。
次に、特別遊技移行後の演出及び大入賞口の開放パターンについて説明する。まず、所定態様「B1」〜「B3」{図20(1)参照}に関しては、既に出球を獲得できる単位遊技が最大数(16回)継続することが確定しているので、特別遊技中及び特別遊技終了後にはバトル演出は実行されない。また、所定態様「B11」{図20(3)参照}に関しても、既に図柄変動時のバトルで「引き分け」となり小当たりであることが確定しているので、特別遊技中及び特別遊技終了後にはバトル演出は実行されない。
次に、所定態様「B4」{図20(5)参照}に関しては、内部的には出球を獲得できる単位遊技が最大数に継続することが確定しているものの、特別遊技移行時の表示上は「5回」と表示されているので、まずはこの5回の単位遊技(出球を獲得できる単位遊技)が実行される。その後、特別遊技中の5ラウンド及び6ラウンド目にバトル演出が実行される{図21(c)以降}。この際、遊技者の立場からは、ラウンド間演出なのか特別遊技終了後演出なのか不明な状況である。ここで、当該ラウンド間隔は他のラウンド間隔と異なり長く構成されており(当該ラウンド間隔=10秒、他のラウンド間隔=3秒)、かつ、後述する全ラウンド終了後デモ時間と略同一に設定されている。そのため、バトル演出が可能となると共に、前述したようにラウンド間演出なのか特別遊技終了後演出なのか分かり難い状況が構築されている。ここで、当該所定態様は内部的には16ラウンド継続することが確定しているため、当該バトル演出の結果は「勝ち」となる{図21(d)}。尚、このバトル演出の画像データは、確率変動遊技状態時における所定態様「B1」〜「B5」の後半のバトル演出データ(勝ちVer)と同一である。そして、当該バトル演出の後、残りのラウンドが実行される。尚、本所定態様に関しても、最大数の単位遊技を実行したので、最終ラウンドが終了した後にはバトル演出は実行されない。
次に、所定態様「B6」{図20(6)参照}に関しては、内部的には出球を獲得できる単位遊技が最大数に継続することが確定しているものの、特別遊技移行時の表示上は「1回」又は「2回」と表示されている(尚、「2回」という表示は、内部的な単位遊技数と合致しないが、突然確率変動又は突然時間短縮変動であると錯覚させるためにはそのようにすることが好適である)ので、まずはこの1回の単位遊技(出球を実質的に獲得できない単位遊技)が実行される。その後は、前述した所定態様「B4」の場合と同様である。
最後に、所定態様「B5」及び「B7」〜「B10」{図20(2)及び(4)参照}に関しては、それぞれ所定回数の単位遊技が所定条件で実行された後、全ラウンド終了後デモの時間となる。当該時間においてバトル演出が実行される{図21(c)以降}。この際、遊技者の立場からは、前述のように、ラウンド間演出なのか特別遊技終了後演出なのか不明な状況である。ここで、当該状況下では既に予定していたすべての単位遊技が実行されているので、当該バトル演出の結果は「負け」となる{図21(d)}。尚、このバトル演出の画像データは、確率変動遊技状態時における所定態様「B6」〜「B10」の後半のバトル演出データ(負けVer)と同一である。そして、当該バトル演出の後、特別遊技が終了する。
尚、上記の最良形態においては、第二識別情報(第二特別図柄)の特定遊技移行用大当たり(突然確率変動大当たり及び突然時間短縮変動大当たり)及び復活系大当たりに関しては、いずれもリーチ演出を実行するよう構成したが、これには限定されず、いずれも非リーチ演出を実行するよう構成してもよい。更には、上記の最良形態においては、特別遊技移行抽選と特定遊技移行抽選とを略同タイミングで行うよう構成したが、これには限定されず、例えば特別遊技実行中に特定遊技移行抽選を行う等、特別遊技移行抽選と特定遊技移行抽選とを異なるタイミングで行うよう構成してもよい。
本最良形態によれば、第一識別情報と第二識別情報に分けた上で、第一識別情報に係る第一始動口は通常遊技状態時に主に入球し、第二識別情報に係る第二始動口は特定遊技状態時に主に入球するように構成し、かつ、第二識別情報にのみ復活系通常大当たりを持たせるように構成されているので、実質的に特定遊技状態時のみ復活系通常大当たりが実行される状況を構築できるという効果を奏する。更には、第二識別情報側での復活系通常大当たりと遊技状態移行用大当たりにおける演出態様を略同一としたので、特定遊技時において、復活系通常大当たりであるか遊技状態移行用大当たりであるかの区別がつかない状況を担保することが可能になるという効果を奏する。
更に、第二識別情報側のみで復活系通常大当たりが発生するよう構成されているので、第一識別情報側と第二識別情報側でのゲーム性が大きく変わる結果、遊技の興趣性をより高めることが可能になるという効果を奏する。
更に、第二識別情報に係る当たり演出の大部分又はすべてを同一演出とするよう構成したので、第二識別情報の当たり変動に係る演出データを、出球のある通常大当たりと出球の無い遊技状態移行用大当たりとで共通化できる結果、演出のパターン構成の簡略化を図ることが可能になるという効果をも奏する。
更に、通常の特別遊技及び擬似突然確変の特別遊技の単位遊技数が互いに同一であるよう構成されているので、同じ単位遊技数内での当たり態様のバリエーションが増加することにより遊技の興趣性をより高めることが可能になるという効果を奏する。更には、出球の無い突然確変を一まとめにして一回の単位遊技として構成したので、出球の無い単位遊技を極力減少させた結果、遊技者に付与される利益をより高めることができるという効果をも奏する。
更に、出球のある通常大当たりの中にも、少ない単位遊技数の低利益通常大当たりと、多い単位遊技数の高利益通常大当たりを設け、後者の内少なくとも一部に関しては、その特別遊技を時間的に分割し、その前半において低利益通常大当たりの特別遊技を実施し、その後半において高利益通常大当たりの残りの特別遊技を実施するよう構成されているので、当たり態様のバリエーションが増えることにより、遊技の興趣性をより高めることが可能になるという効果を奏する。
更に、第一識別情報及び第二識別情報のいずれで当選した場合であってもその利益状態は大きく変わらないよう構成されているので、遊技内容の複雑化をより回避することが可能となるという効果を奏する。
尚、本最良形態においては、特別遊技の冒頭に低利益特別遊技を擬似的に実行する高利益特別遊技として、2回の短時間開閉態様(例えば0.5秒×2回)からなる擬似的な低利益特別遊技を1回の単位遊技で実行し、その後に残りの回数分長時間開閉態様(例えば30秒×15回)を実行する内容(表2の所定態様B6)を例示したが、これには限定されず、例えば、1回の短時間開閉態様(例えば0.5秒)を1回の単位遊技で実行しそれを更にもう1回繰り返した後(ここまでの内容が擬似的低利益特別遊技に相当)、その後に残りの回数分長時間開閉態様(例えば30秒×14回)実行する内容であってもよい。このような構成を採った場合であっても、上記と同様の効果を奏することができる。