JP2009139522A - 液晶表示装置、およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易に製造可能な液晶表示装置、およびその製造方法を提供する。
【解決手段】導光機能を有するアクティブマトリックス基板11と対向基板12とで液晶21を挟み込む液晶表示パネル、および、液晶表示パネルに到達する光を供給するLED41、を含む液晶表示装置89では、アクティブマトリックス基板11には、LED41を埋没させる開孔HLが含まれる。
【選択図】図1

Description

本発明は、液晶表示装置、およびその製造方法に関する。
非発光型の液晶表示パネルを含む液晶表示装置は、通常、液晶表示パネルに対して光を供給するバックライトユニットも含む。そして、液晶表示パネルおよびバックライトユニットともに、種々の素子を含む。例えば、液晶表示パネルは、液晶の配向を制御するTFT(Thin Film Transistor)等のスイッチング素子を含む。一方、バックライトユニットは光を発するLED(Light Emitting Diode)または蛍光管のような光源を含む。
そして、一例として、図7Aの断面図および図7Bの分解斜視図に示すような、液晶表示装置189が挙げられる(特許文献1参照)。この液晶表示装置189では、不図示のスイッチング素子につながる外部接続端子191に接続するFPC(Flexible Printed Circuits)回路基板151に、バックライトユニット側に折り曲げられて配置されるLED実装基板152がつなげられる。そして、LED実装基板152に実装されたLED141は、ホルダ192に形成されたLED収納部193に収まるとともに、ホルダ192でLED実装基板152が押さえ付けられ、位置決め固定される。
このようになっていると、比較的簡単な作業で、LED141が導光板185の側面に対する所望位置に配置される(いわゆる、導光板に対する光源のアライメントが容易になる)とともに、安定して固定される。
特開2004−177876号公報
しかしながら、特許文献1の液晶表示装置189では、LED141を位置決め固定するためのホルダ192が必要となる。
本発明は、前記の状況を鑑みてなされたものである。そして、本発明の目的は、光源の位置決めに用いられる部材を削減した液晶表示装置、およびその製造方法を提供することにある。
液晶表示装置は、導光機能を有する第1基板と第1基板に対向して配置する第2基板とで液晶を挟み込む液晶表示パネル、および、液晶表示パネルに到達する光を供給する光源、を含む。そして、この液晶表示装置では、第1基板には、光源を埋没させる開孔が含まれる。
このようになっていると、光源が第1基板に形成された開孔に嵌るだけで、導光機能を有する第1基板に対しての光源の位置合わせが行われる。そのため、この液晶表示装置では、光源の位置合わせのための特別な部材が不要となる。
また、光を受光する開孔の内壁面のうちの一面を受光面とし、第2基板に向いた第1基板の一面を第1挟持面とすると、開孔は、受光面以外の内壁面を傾斜させることで、第1挟持面から離れるにつれて先細りすると望ましい。
光源を埋没させる開孔が先細っている場合、開孔にて傾斜した内壁面は、光源から離れるように傾斜することになる。すると、光源が開孔に収まろうとする場合、その光源と傾斜する内壁面(特に、開孔の入口付近の内壁面)とはぶつかりにくい。そのため、光源および第1基板ともに傷つきにくい。
また、開孔の受光面は、光源の発光面に対して平行であると望ましい。このようになっていると、発光面からの光の多くが、反射することなく、開孔の受光面を通じて第1基板の内部に進入する。そのため、液晶表示装置の輝度低下が起きにくい。
また、開孔の受光面は粗面であると望ましい。このようになっていると、開孔の受光面から光は拡散しつつ第1基板に進入する。そのため、第1基板内部で光が行き渡りやすく、輝度ムラの起きにくい液晶表示装置が実現する。なお、このような粗面は、ローレット加工で形成されると望ましい。
また、第1基板の開孔の形状は、特に限定されず、第1基板を貫く貫通状、または、第1基板に対して凹んだ窪み状であってもよい。
また、第1基板は外部接続端子を含み、その外部接続端子に接続する回路基板には光源が実装しており、回路基板の実装面は、第2基板に向いた第1基板の一面である第1挟持面に位置し、開孔に光源を埋没させると望ましい。
このようになっていると、第1基板の一部に位置する外部接続端子に、回路基板の実装面が覆い被さり、外部接続端子と回路基板とが接続できる。そのため、この回路基板は、外部接続端子への接続のために折れ曲がらない。したがって、この液晶表示装置の製造は一層容易である。
ところで、液晶表示パネルに含まれる第1基板に対して、回路基板の実装面上に位置する光源を埋没させるための開孔は、第1基板を貫く切れ込みが環状に形成され、その環状内部の第1基板の一部をくり抜くことで形成される。
このような加工は、開孔の全体積分に相当する第1基板の一部に対して施す加工に比べて、少ない負担ですむ。一例をあげると、切れ込みがレーザ照射で形成されている場合、開孔の全体積分に相当する第1基板の一部に対してレーザが照射されるよりも、開孔の外周に相当する第1基板の一部に対してのみにレーザが照射されるほうが、加工は容易である。
ところで、開孔の形状は特に限定されないが先細りしていると望ましい。このようなテーパ状の開孔の場合、先細りした部分が光源を収容可能な大きさになっていれば、根元側の部分は光源よりもはるかに大きな大きさになる。そのため、光源の嵌りやすい開孔が完成する。また、光源が開孔に収まろうとする場合、その光源と傾斜する内壁面(特に、開孔の入口付近の内壁面)とはぶつかりにくく、光源および第1基板ともに傷つきにくい。
また、切れ込みがレーザ照射で形成されるときには、開孔の内壁面のうち、第1基板の面内方向に対して垂直な内壁面である第1内壁面にもなる切れ込みを形成する場合に面内方向に対するレーザの入射角を第1入射角δ1、第1内壁面以外のその他の内壁面にもなる切れ込みを形成する場合に面内方向に対するレーザの入射角を第2入射角δ2、とすると、第1入射角δ1と第2入射角δ2とが、δ1<δ2の関係であると望ましい。
本発明によれば、光源が第1基板に形成された開孔に嵌るだけで、導光機能を有する第1基板に対しての光源の位置合わせが行われるので、光源の位置合わせのための特別な部材が不要となる。
[実施の形態1]
実施の一形態について、図面に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、理解を容易にすべく、平面図であってもハッチングを付すこともある。また、便宜上、部材符号およびハッチングを省略する場合もあるが、かかる場合、他の図面を参照するものとする。
(液晶表示装置の構造について)
図1の2面図は、液晶表示装置89に含まれる各種部材を示す断面図および平面図である(なお、断面図は平面図におけるA−A’線矢視断面図である)。この図1に示すように、液晶表示装置89は、アクティブマトリックス基板(第1基板)11、対向基板(第2基板)12、液晶21、偏光膜31・32、LED(光源)41、FPC基板(回路基板)51、反射板61、遮光板62を含む。
対向基板12は、不図示のカラーフィルタや共通電極を含む基板である。そして、この対向基板12は、アクティブマトリックス基板11とともに、封止材22を介して液晶21を挟み込む。
アクティブマトリックス基板11は、不図示のTFT(Thin Film Transistor)等のスイッチング素子や画素電極を含む基板である。また、アクティブマトリックス基板11は、対向基板12に重ならないアクティブマトリックス基板11の張り出し部15に開孔HLを有するとともに、開孔HLに埋没する光源41からの光を内部で屈折進行させる導光機能を有する。
液晶(液晶層)21は、画素電極と共通電極との間における電圧に対応して配向を変化させる高分子材料である。なお、液晶21は、向かい合うアクティブマトリックス基板11と対向基板12とで挟み込まれているので、以降では、対向関係にあるアクティブマトリックス基板11の一面は第1挟持面11Dと称す一方、対向基板12の一面は第2挟持面12Dと称す。
偏光膜31・32は、染料成分を配列させたものを含み、光を偏光させるように機能する。そして、偏光膜31はアクティブマトリックス基板11の第1挟持面11Dを覆い、偏光膜32は対向基板12の第2挟持面12Dを覆う(要は、偏光膜31・32は、液晶21を挟むように位置する)。
なお、以上のアクティブマトリックス基板11と対向基板12との間では、例えば、アクティブマトリックス基板11から対向基板12に向かって積み重なるように、画素電極,偏光膜31,配向膜(不図示),液晶21,配向膜(不図示),共通電極,偏光膜32,カラーフィルタが積層している。
LED(Light Emitting Diode)41は、光を発する素子(発光素子、点状光源)であり、FPC基板51に実装される。FPC(Flexible Printed Circuits)基板51は、可撓性を有する回路基板であり、不図示の電源からの電流を供給する。したがって、LED41は、FPC基板51を介して電流を供給される。また、LED41は、アクティブマトリックス基板11の開孔HLに埋没し、LED41からの光は導光板の機能をなすアクティブマトリックス基板11の内部を屈折進行する。
また、FPC基板51は、アクティブマトリックス基板11の一部、詳説すると、対向基板12に重ならないアクティブマトリックス基板11の張り出し部15に含まれる不図示の外部接続端子に導電性フィルム(不図示)を介して接続する。そして、この接続により、アクティブマトリックス基板11のTFT等は、FPC基板51を介して電流を供給される。したがって、FPC基板51は、LED41およびTFT等への電力供給に併用される回路基板といえる。
なお、FPC基板51は、張り出し部15の第1挟持面11Dとの間に介在する両面テープ(不図示)によって、その第1挟持面11Dに取り付けられる(なお、張り出し部15以外で、液晶21と重なり合うアクティブマトリックス基板11の一部を、以降では主領域部16と称す)。
反射板61は、第1挟持面11Dの裏側面である第1裏面11Bと、側面11Sとを覆う反射材である。そして、この反射板61は、第1裏面11Bおよび側面11Sから漏れ出る光を、アクティブマトリックス基板11に戻すように反射させる。
遮光板62は、アクティブマトリックス基板11の張り出し部15を覆う遮光材であり、LED41からの上方への光漏れを遮光する。
そして、以上のような液晶表示装置89では、LED41は供給される電流によって、光を発する。かかる光は、アクティブマトリックス基板11内に進入し、直接、液晶21に到達する、もしくは、反射板61にて反射した後に再度アクティブマトリックス基板11内に進入してから液晶21に到達する。そして、液晶21は、TFT等で配向を制御される。すると、液晶21を透過する光量が変化し、その変化によって、画像表示が実現する。
ここで、アクティブマトリックス基板11の開孔HL、この開孔HLに収まるLED41、およびLED41を実装するFPC基板51について図1〜図3を用いて詳説する。図2の3面図は、図1の断面図における点線領域の拡大断面図、その拡大断面図に対応する平面図、およびその平面図でのB−B’線矢視断面図を示す(ただし、平面図ではFPC基板51および遮光板62を省略)。図3の3面図は、図2に示されるアクティブマトリックス基板11のみを図示したものである。
図1〜図3に示されるように、アクティブマトリックス基板11を貫く開孔HLは、4つの内壁面IW(IW1〜IW4)を含む。そして、これら4つの内壁面IW1〜IW4)のうち、面全体を主領域部16に向け、かつ主領域部16に最も近い第1内壁面IW1は、第1挟持面11D(アクティブマトリックス基板11の面内方向)に対して垂直である。一方、他の3つの内壁面IW(第2内壁面IW2〜第4内壁面IW4)は、第1裏面11Bに進むにつれて、互いに近づくように傾斜する。そのため、この開孔HLは、アクティブマトリックス基板11の第1挟持面11Dから離れるにしたがって先細る(逆に、開孔HLは第1挟持面11Dに近づくにつれて先太りするともいえる)。
なお、第1挟持面11Dにおける開孔HLの周囲、および第1挟持面11Dの裏側の第1裏面11Bにおける開孔HLの周囲は、LED41の天面41U(すなわち、FPC基板51の実装面51Jに密着するLED41の底面41Bに対向する面)を包含する長さを有する。また、開孔HLの深さは、LED41の高さ(LED41天面41Uから底面41Bに至るまでの長さ)よりも長い。
LED41は、自身の天面41Uおよび底面41Bに挟まれる側面41Sから光を発する。そのため、LED41は、実装面51Jの面内方向に沿うようにして光を発する。なお、以降では、光を発するLED41側面41Sを発光面41Sと称す。
そして、以上のLED41は、先細りした開孔HLに嵌る。このようになっていると、LED41がアクティブマトリックス基板11に形成された開孔HLに嵌るだけで、導光機能を有するアクティブマトリックス基板11に対してのLED41の位置合わせが行われる。そのため、この液晶表示装置89では、LED41の位置合わせのための特別な部材も不要であり、さらに、LED41の取付も容易といえる。
また、FPC基板51の実装面51Jとアクティブマトリックス基板11の第1挟持面11Dとが向かい合って近づくことで(実装面51Jが第1挟持面11Dに重なることで)、実装面51J上のLED41が第1挟持面11Dに形成される開孔HLに嵌る。さらに、FPC基板51は、実装面51Jに覆われるアクティブマトリックス基板11の張り出し部15に位置する外部接続端子に配置して接続する(諸説すると、張り出し部15の第1挟持面11Dに位置する外部接続端子に接続する)。
このようになっていると、図1に示すように、FPC基板51は、曲がることなくアクティブマトリックス基板11における張り出し部15の第1挟持面11Dを覆い、外部接続端子およびLED41につながる。そして、この状態にて、FPC基板51を通じて流れる電流は、外部接続端子を介してTFT等に到達する。また、LED41に到達する電流も、FPC基板51を通じて流れてくる。つまり、FPC基板51は折り曲がることなく、容易に外部接続端子およびLED41につながり、それらに対して電流供給する。
そして、このようにFPC基板51が折り曲がらないのであれば、そのFPC基板51の取付作業の負担は軽くなり、ひいては液晶表示装置89の製造負担も軽くなる。また、導光機能を有するアクティブマトリックス基板11を含む液晶表示装置89は、導光板を含む液晶表示装置に比べて薄型である。そのため、この液晶表示装置89は、比較的軽い負担で製造され、さらに、薄型にもなる。
その上、LED41がFPC基板51に実装されていると、アクティブマトリックス基板11に対するFPC基板51の位置決めは容易である。なぜなら、FPC基板51上のLED41をアクティブマトリックス基板11の開孔HLに嵌め込むことにより、アクティブマトリックス基板11へのFPC基板51の配置が簡単になるためである。また、アクティブマトリックス基板11へのLED41の実装と外部接続端子へのFPC基板51の接続とが同時進行的に行え、効率的でもある。
また、図4の断面図および平面図に示すように、LED41を実装したFPC基板51が、実装面51Jをアクティブマトリックス基板11の第1挟持面11Dに向けつつ、その第1挟持面11Dに沿って移動する(スライドする)。特に、FPC基板51は、張り出し部15の第1挟持面11Dから主領域部16の第1挟持面11Dに向かうようにして移動する(白色矢印参照)。そして、その移動によって、LED41が開孔HLに重なるようになったところで、FPC基板51が第1挟持面11Dに近づく。すると、LED41は開孔HLに埋没する。
なお、開孔HLは第1挟持面11Dから離れるにつれて先細りしているので、第1挟持面11Dでの開孔HLの内周は、第1裏面11Bでの開孔HLの内周に比べて大きい(すなわち、開孔HL内の3つの第2内壁面IW2〜第4内壁面IW4は埋没してくるLED41に対して離れるように傾斜している)。そのため、LED41の埋没過程にて、そのLED41と第2内壁面IW2〜第4内壁面IW4、特に開孔HLの入口付近の第2内壁面IW2〜第4内壁面IW4(第1挟持面11Dと第2内壁面IW2〜第4内壁面IW4との交差部分)とが接触しにくく、その結果、両者は傷つきにくい。
また、LED41は、自身の発光面41Sを、開孔HLの第1内壁面IW1に対向させる。そのため、この第1内壁面IW1がLED41からの光を受ける受光面IW1となる。そして、この受光面IW1は、LED41の発光面41Sに対して平行である。
このようになっていると、LED41からの光による受光面IW1への入射角が、臨界角よりも小さくなり、LED41からの光の大部分がアクティブマトリックス基板11内部に進入する。また、開孔HLの受光面IW1とLED41の発光面41Sとが平行でかつ密着していると、この両面IW1・41Sには空気が介在しにくくなり、空気に起因した屈折、ひいては光量漏れが起きにくくなる(高輝度な液晶表示装置189になる)。
また、開孔HLの受光面IW1はローレット加工によって、凹凸を有する面(粗面)になっていてもよい、このようになっていると、受光面IW1を介してアクティブマトリックス基板11内部に進入する光の発散度合いが高まる。そして、このような発散度合いの高い光がアクティブマトリックス基板11内部を行き渡り、液晶21を介して外部に向かって出射するならば、その光はムラ無く出射する。つまり、光量ムラの低減した液晶表示装置89が実現する。
(液晶表示装置の製造方法について)
次に、液晶表示装置の製造方法、詳説すると、アクティブマトリックス基板11における開孔HLの形成方法について図5を用いて説明する。この図5は、図3に示される開孔HLのために除去された部分RMを図示している(したがって、図5の平面図と断面図との関係は図3と同様である)。
開孔HLの形成には、レーザ加工、例えばフェムト秒レーザを用いたレーザ加工が行われる。このレーザ加工では、アクティブマトリックス基板11を貫く切れ込みSTが環状に形成され、その環状内部のアクティブマトリックス基板11の一部がくり抜かれることで、開孔HLが形成される。
切れ込みSTは、第1挟持面11Dにおける開孔HLの外周に合わせて、繰り返しレーザ照射されることで、そのレーザ照射された部分が改質および昇華して形成される。そして、この切れ込みSTの形状や幅(切れ込み幅)は、例えばレーザ照射の入射角に依存して変化する。
例えば、切れ込みST(ST1〜ST4)は、開孔HLの内壁面IW1〜IW4に対応する。そのため、受光面IW1となる第1内壁面IW1を形成する切れ込みST1と、その他の第2内壁面IW2〜第4内壁面IW4を形成する切れ込みST2〜ST4とで、レーザ照射の入射角が異なる。なぜなら、切れ込みST1により生じる第1内壁面IW1はアクティブマトリックス基板11の厚み方向に対して平行になるものの、その他の切れ込みST2〜ST4により生じる第2内壁面IW2〜第4内壁面IW4はアクティブマトリックス基板11の厚み方向に対して傾斜するためである。
ここで具体例を挙げて説明する。図5に示すような500μmの厚みTSを有するアクティブマトリックス基板11に対し、第1挟持面11Dで50μm程度の切れ込み幅WU、第1裏面11Bで10μm程度の切れ込み幅WBを有する切れ込みST1〜ST4で、開孔HLが形成される場合、以下のようになる。
すなわち、この場合、図6A(図5における平面図の拡大図)に示すように、開孔HLの第1内壁面IW1を生じさせるためのレーザは、第1挟持面11D(アクティブマトリックス基板11の面内方向)に対しておよそ0.23°の入射角(第1入射角δ1)となる。
このように入射角0°ではないもののそれに近い入射角δ1で入射するレーザであれば、アクティブマトリックス基板11の厚み方向に平行な面ST1aと、厚み方向に対して傾斜した面ST1bとから成る切れ込みST1が生じる(なお、面ST1bと第1裏面11Bとの成す角度θはおよそ85.4°である)。
また、図6Aおよび図6B(図5における平面図の拡大図)に示すように、開孔HLの第2内壁面IW2〜第4内壁面IW4を生じさせるための第一挟持面11Dに対するレーザの入射角(第2入射角δ2)は、第1入射角δ1よりも大きい。また、光の屈折を考慮すると、第一挟持面11Dに対するレーザの入射角は、45°以下が望ましい。
このような一定以上の入射角δ2で入射するレーザであれば、アクティブマトリックス基板11の厚み方向に対して傾斜し第2内壁面IW2〜第4内壁面IW4となる面ST2a〜ST4aと、その面ST2a〜ST4aに対向する面ST2b〜ST4bとから成る切れ込みST2〜ST4が生じる。
そして、このような切れ込みST1〜ST4は環状になることから、その環状に囲まれる部分(除去片RM)は、アクティブマトリックス基板11から除去される。また、切れ込みST1〜ST4に対応する内壁面IW1〜IW4では、第1内壁面IW1(面ST1a)はアクティブマトリックス基板11の厚み方向に沿っているものの、その他の第2内壁面IW2〜第4内壁面IW4(面ST2a〜ST4a)は、第1裏面11Bに進むにつれて、互いに近づくように傾斜する。そのため、開孔HLは第1裏面11Bに進むにつれて先細りする。
このようなアクティブマトリックス基板11の一部をくり抜くことで、開孔HLが形成される場合、レーザのパルスエネルギー量は比較的少なくてすむ。例えばこのパルスエネルギー量は、開孔HLに相当するアクティブマトリックス基板11の体積分の全てを改質および昇華させる場合のパルスエネルギー量に比べて少ない。
そのため、アクティブマトリックス基板11の一部をくり抜いて開孔HLを形成するレーザ加工は、アクティブマトリックス基板11に対して過度の熱負荷をかけない。また、このレーザ加工であれば、レーザ照射する時間も短くてよいので、効率よく開孔HLが形成される。
なお、アクティブマトリックス基板11の厚み方向に対して平行な一面(第1内壁面IW1)を有しつつ先細りした開孔HLの形成にて、レーザの入射角δ1および入射角δ2の数値例が挙がっているが、これに限定されるものではない。このようなレーザの入射角の関係(δ1<δ2)は一例にすぎない。要は、テーパ状の開孔HLの形成のために、レーザの入射角が種々変わっていても構わない。
[その他の実施の形態]
なお、本発明は前記の実施の形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、種々の変更が可能である。
例えば、実施の形態1および2でのアクティブマトリックス基板11に形成される開孔HLは、そのアクティブマトリックス基板11を貫通するものであった。しかし、これに限定されるものではない。例えば、アクティブマトリックス基板11の一面(第1挟持面11Dおよび第1裏面11Bの少なくとも一方の面)から窪んだだけの開孔であってもよい。要は、LED41の光を、アクティブマトリックス基板11の内部に向かって照射できるような開孔であればよい。
また、液晶表示装置89に搭載されるLED41の個数は、図1に示すような2個に限定されず、1個であっても3個以上であってもよい。また、図1のLED41はアクティブマトリックス基板11の張り出し部15に取り付けられているが、この張り出し部15の対向位置に別の張り出し部が形成され、そこにLED41が取り付けられてもよい。すなわち、LED41が対向配置であってもよい。
その上、以上のようなLED41に代わって、蛍光管等の線状光源であっても、アクティブマトリックス基板11の開孔HLに嵌るようになっていれば、液晶表示装置89に採用できる。
また、アクティブマトリックス基板11および対向基板12の材質は、ガラスであっても樹脂であってもかまわない。ただし、アクティブマトリックス基板11は、開孔HLの形成に耐えられる強度を有する材質でなくてもならない。
また、アクティブマトリックス基板11には、光利用効率を向上させるための反射型ドット等が表面に形成されたものであってもかまわない。なお、導光機能を有する基板としては、アクティブマトリックス基板11を例に挙げたが、これに限定されることはなく、カラーフィルタを含む基板(例えば、対向基板12)が導光機能を有しても構わない。また、偏光膜32は、液晶表示パネル内に位置する必要はなく、表面側(第2表面12U)に位置してもよい。
また、以上では、FPC基板51に実装(接続)されたLED41が、アクティブマトリックス基板11の開孔HLに嵌っていたが、これに限定されるものではない。例えば、アクティブマトリックス基板11に含まれる配線(詳説すると、アクティブマトリックス基板11における第1挟持面11Dおよび第1裏面11Bの少なくとも一方に形成された配線)に、直接、LED41およびFPC基板51が接続していてもかまわない。
は、2面図であり、液晶表示装置に含まれる各種部材を示す断面図および平面図である(なお、断面図は平面図でのA−A’線矢視断面図である)。 は、3面図であり、図1の断面図における点線領域の拡大断面図、その拡大断面図に対応する平面図、およびその平面図でのB−B’線矢視断面図を示す(ただし、平面図ではFPC基板および遮光部材を省略)。 は、3面図であり、図2に示されるアクティブマトリックス基板のみを図示したものである。 は、アクティブマトリックス基板の開孔に対してLEDを取り付ける過程を示す断面図および平面図である。 は、図3に示される開孔のために除去された部分を図示したアクティブマトリックス基板の断面図および平面図である。 では、(A)は図5に示される第1内壁面および第2内壁面を図示した断面図の拡大図であり、(B)は図5に示される第3内壁面および第4内壁面を図示した断面図の拡大図である。 では、(A)は従来の液晶表示装置の断面図であり、(B)は(A)に示される液晶表示装置の分解斜視図である。
符号の説明
11 アクティブマトリックス基板(第1基板)
HL 開孔
IW 内壁面
IW1 第1内壁面、受光面
ST 切れ込み
11D 第1挟持面
11B 第1裏面
12 対向基板(第2基板)
12D 第2挟持面
15 張り出し部
16 主領域部
21 液晶
31 偏光膜
32 偏光膜
41 LED(光源)
41S 発光面
51 FPC基板(回路基板)
51J 実装面
51N 非実装面
61 反射板
62 遮光板
89 液晶表示装置
δ1 第1入射角
δ2 第2入射角

Claims (10)

  1. 導光機能を有する第1基板と、前記第1基板に対向する第2基板とで液晶を挟み込む液晶表示パネル、および、前記液晶表示パネルに到達する光を供給する光源、を含む液晶表示装置にあって、
    前記第1基板には、前記光源を埋没させる開孔が含まれる液晶表示装置。
  2. 前記光を受光する前記開孔の内壁面のうちの一面を受光面とし、前記第2基板に向いた前記第1基板の一面を第1挟持面とすると、
    前記開孔は、前記受光面以外の前記内壁面を傾斜させることで、前記第1挟持面から離れるにつれて先細りする請求項1に記載の液晶表示装置。
  3. 前記受光面は、光源の発光面に対して平行である請求項2に記載の液晶表示装置。
  4. 前記受光面が粗面である請求項2または3に記載の液晶表示装置。
  5. 前記開孔は、前記第1基板を貫く貫通状、または、前記第1基板に対して凹んだ窪み状である請求項1〜4のいずれか1項に記載の液晶表示装置。
  6. 前記第1基板は外部接続端子を含み、その外部接続端子に接続する回路基板には前記光源が実装されており、
    前記回路基板の実装面は、前記第2基板に向いた前記第1基板の一面である第1挟持面に位置し、前記開孔に前記光源を埋没させる請求項1〜5のいずれか1項に記載の液晶表示装置。
  7. 液晶表示装置の製造方法にあって、
    液晶表示パネルに含まれる第1基板に対して、回路基板の実装面上に位置する光源を埋没させるための開孔は、前記第1基板を貫く切れ込みが環状に形成され、その環状内部の第1基板の一部をくり抜くことで形成される液晶表示装置の製造方法。
  8. 前記開孔を先細りさせている請求項7に記載の液晶表示装置の製造方法。
  9. 前記切れ込みは、レーザ照射で形成されており、
    前記開孔の内壁面のうち、前記第1基板の面内方向に対して垂直な内壁面である第1内壁面にもなる切れ込みを形成する場合に前記面内方向に対するレーザの入射角を第1入射角δ1、第1内壁面以外のその他の内壁面にもなる切れ込みを形成する場合に前記面内方向に対するレーザの入射角を第2入射角δ2、とすると、
    前記第1入射角δ1と前記第2入射角δ2とが、δ1<δ2の関係である請求項8に記載の液晶表示装置の製造方法。
  10. 前記の垂直な内壁面がローレット加工されている請求項7〜9のいずれか1項に記載の液晶表示装置の製造方法。
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