JP2009139038A - 熱交換器用のファンシュラウド取付構造 - Google Patents

熱交換器用のファンシュラウド取付構造 Download PDF

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Abstract

【課題】誤組付を防止し、かつ、容易に製造することができる熱交換器のファンシュラウド取付構造を提供する。
【解決手段】取付部(4)の形成位置は各熱交換装置(1)において共通であり、任意の第1熱交換装置(1)の第1熱交換器(2)に形成される第1熱交換器側取付部(16)および第1熱交換装置(1)の第1ファンシュラウド(3)に形成されて第1熱交換器側取付部(16)に取り付けされる第1シュラウド側取付部(23)のうち少なくとも一方には、入れ子による打ち分けにより被干渉部(37)が成形され、別の熱交換装置の他の熱交換器または他のファンシュラウド(3B)のうち、被干渉部(37)が形成されない方の構成部材に形成される他の熱交換器側取付部および他のシュラウド側取付部(23B)のうち少なくとも一方には、入れ子(51,52)による打ち分けにより被干渉部(37)に干渉する干渉部(44)が成形されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、熱交換器用のファンシュラウド取付構造に関する。
ラジエータのファンシュラウド取付構造として、例えば、特許文献1に示されるように、全体矩形状をなすファンシュラウドの四隅にフランジ部を形成し、このフランジ部とラジエータ(熱交換器)のタンク部に形成されたタンク側取付部とをボルトで締結した構造が知られている。
タンク側取付部には角ナットが収容されており、ボルトを挿入するための挿通孔が形成されている。一方、フランジ部には貫通孔が形成されており、貫通孔と挿通孔とを位置合わせした後、ボルトをナットに挿通させて締結固定することによってファンシュラウドをラジエータに取り付けるようにしている。
特開2005−315151号公報
ところで、こうした取付構造において、例えばファンやファンの中心に設けられるモータの仕様が異なる場合に、ファンシュラウドとラジエータタンク部の基本金型はできれば流用したいという要請がある。
そこで、流用に際して誤組付を防止するために、取付部のピッチ(配置)を製品ごとに異なるように設定し、取付部の部分のみを交換可能な型(入れ子)で調整することで、各製品に対応するシュラウドおよびタンク部を製造するようにしていた。
しかし、こうした構造においては、角ナットが挿入されるタンク側の容器体状の取付部の位置を移動させる必要があり、この移動に伴う金型の変更に際しては複数の入れ子(例えば、上下方向の抜き型に加え横(スライド)方向の抜き型)による調整が必要であった。したがって、結果として大幅な型改造は余儀なくされており、ファンシュラウドやラジエータタンクの製造が煩雑になるという問題が生じていた。
上記問題に鑑み、本発明は、誤組付を防止し、かつ、容易に製造することができる熱交換器のファンシュラウド取付構造を提供することにある。
本発明は上記目的を達成するために、以下の技術的手段を採用する。
請求項1に記載の発明では、熱交換器(2)と熱交換器(2)のコア部(11)に対向させて取り付けされるファンシュラウド(3)とを有して構成される複数種類の熱交換装置(1)を、複数の取付部(4)を介してそれぞれ対応する熱交換器(2)とファンシュラウド(3)とで取り付けするための熱交換器用のファンシュラウド取付構造であって、取付部(4)の形成位置は、各熱交換装置(1)において共通であり、取付部(4)は、金型により樹脂成形される熱交換器(2)のタンク部(12)に形成される熱交換器側取付部(16)と、ファンシュラウド(3)に形成されて熱交換器側取付部(16)に取り付けされるシュラウド側取付部(23)とを有し、任意の熱交換装置(1)である第1熱交換装置(1)を構成する第1熱交換器(2)に形成される第1熱交換器側取付部(16)および第1熱交換装置(1)を構成する第1ファンシュラウド(3)に形成されて第1熱交換器側取付部(16)に取り付けされる第1シュラウド側取付部(23)のうち少なくとも一方には、入れ子による打ち分けにより成形される被干渉部(37)が形成され、第1熱交換装置(1)とは別の熱交換装置を構成する他の熱交換器または他のファンシュラウド(3B)のうち、被干渉部(37)が形成されない方の構成部材に形成される他の熱交換器側取付部および他のシュラウド側取付部(23B)のうち少なくとも一方には、入れ子(51,52)による打ち分けにより成形されて被干渉部(37)に接して干渉する干渉部(44)が形成されていることを特徴とする。
本構成によれば、第1熱交換器(2)に、他の熱交換装置を構成する他のファンシュラウド(3B)を組み付けようとした場合には、第1熱交換装置(1)を構成する構成部材(第1熱交換器(2)、第1ファンシュラウド(3))に形成された被干渉部(37)に、別の熱交換装置を構成する構成部材に形成された干渉部(44)が干渉して組み付けすることができない。
すなわち、本構成によれば、取付部(4)の位置は各熱交換装置(1)(タンク部(12))において同一のままで、被干渉部(37)および干渉部(44)を付け加えるのみで、熱交換器(2)とファンシュラウド(3,3B)との誤組み付けを防止しつつ、組み付け作業性を向上させることができる。
被干渉部(37)および干渉部(44)を成形するにあたっての金型変更は、例えば、単純な構成の入れ子(51,52)の交換のみで対応できるため、複雑な入れ子の交換をする必要がなく大幅な型改造を行う必要がない。例えば、複数の熱交換装置(1)において、共通するタンク本体やシュラウド本体の主な金型の構成は流用することができ、熱交換器(2)やファンシュラウド(3,3B)の製造が容易であって、かつ、各熱交換装置(1)を誤ることなく組み付けすることができる。
請求項2に記載の発明では、被干渉部(37)または干渉部(44)のうちいずれか一方は、対応する熱交換器(2)とファンシュラウド(3)との組み合わせにおいて熱交換器側取付部(16)とシュラウド側取付部(23)とが当接する当接面(33a,42a)から他方側へ突出するように形成されており、被干渉部(37)または干渉部(44)のうちいずれか他方は、当接面(33a,42a)の延長上に形成されていることを特徴とする。
本構成によれば、互いに対応しない熱交換器(2)とファンシュラウド(3B)との組み合わせで、ファンシュラウド(3B)を熱交換器(2)に取り付けようとした場合に、当接面(33a,42a)から他方側へ突出する部位(被干渉部(37)または干渉部(44)のうち一方)と、当接面(33a,42a)の延長上へ突出する部位(被干渉部(37)または干渉部(44)のうち他方)とがぶつかり合うことになる。そして、正しい組み合わせにおいては本来当接すべき当接面同士(熱交換器側取付部(16)の当接面(33a)、シュラウド側取付部(23)の当接面(42a))が離間するため、誤った組み合わせで組み付けすることが不可能となり、こうした簡単な構成により誤組み付けを防止することができる。
請求項3に記載の発明では、熱交換器側取付部(16)には容器体状のナット収容部(35)が形成され、ナット収容部(35)に収容されるナット(30)とシュラウド側取付部(23)を貫通してナット収容部(35)まで挿入されるボルト(40)との締結により熱交換器(2)とファンシュラウド(3)とが取付固定されることを特徴とする。
ナット収容部(35)の位置を変更する(ずらす)ことは、一般にナット収容部(35)を成形するにあたり複数のスライド(入れ子)が必要な点からも、煩雑かつ大幅な金型変更となってしまう。本構成によれば、こうした複雑な金型構造を有する熱交換器(2)においても、熱交換装置(1)(タンク部(12))ごとにナット収容部(35)の位置を変更する必要がなく、干渉部(44)および被干渉部(37)を取付部(4)に付け加えるのみで熱交換器(2)とファンシュラウド(3B)との誤組み付けを防止することができる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態における熱交換装置1(第1熱交換装置)の全体を示す斜視図である。熱交換装置1は、ラジエータ2(第1熱交換器)とファンシュラウド3(第1ファンシュラウド)とから構成され、複数(本実施形態では4箇所)の取付部4(図2参照)を介して組み付けされている。
まず、ラジエータ2およびファンシュラウド3の概略構成について順に説明する。なお、説明の便宜上、ラジエータ2に対するファンシュラウド3側を正面側とし、正面側から見た上下左右方向を上下左右として以下説明する。
ラジエータ2は、略直方体形状をなしており、車両の走行風を受けやすい場所、例えばエンジンルーム内の最前部、フロングリルの後側に配設される。ラジエータ2は、熱交換部であるコア部11と、コア部11の上側に位置するアッパタンク12(タンク部)、コア部11の下側に位置するロワタンク13(タンク部)とを備えている。
コア部11は、複数のチューブ、フィン(いずれも図示略)を有して構成されている。チューブは、断面扁平状をなす細長の管部材であり、長手方向が上下を向くようにして、ラジエータ2の長手(左右)方向に所定のチューブピッチを持って並べられて列をなしている。さらに、その列に対して垂直方向にも列が複数並ぶように配置されている。フィンは、薄肉板材から形成され、各チューブの外壁面に接合されている。
アッパタンク12、ロワタンク13は、共に縦断面形状がU字形状をなす容器体として形成されており、チューブの長手方向端部側に配設されている。より詳しくは、アッパタンク12は、そのU字形状における開口部をコア部11の上端部に対向させて配置され、ロワタンク13は、そのU字形状における開口部をコア部11の下端部に対向させて配置されている。
各タンク12,13において、チューブの上端部および下端部に対応する位置には、チューブ孔(図示省略)が穿設されている。そして、複数のチューブの長手方向両端部は、それぞれ各タンク12,13のチューブ孔に接合されており、複数のチューブは、各タンク12,13内と連通している。
各タンク12,13は、例えばガラス繊維を含有するポリアミド材のような耐熱性、耐強度性に優れる樹脂材により成形されている。なお、コア部11は、強度特性、耐腐食性等の特性に優れるアルミニウム合金により成形されている。 アッパタンク12には、その長手方向に交差して正面側に突出する入口パイプ部14、冷却水を注入するための注水口15、ファンシュラウド3を取り付けるための2つのタンク側取付部16(第1ラジエータ側取付部)が一体で形成されている。
同様に、ロワタンク13には、その長手方向に交差して正面側に突出する出口パイプ部17、ファンシュラウド3を取り付けるための2つのタンク側取付部18(第1ラジエータ側取付部)が一体で形成されている。
そして、各パイプ部14,17には、エンジンホース(図示略)が挿入され、車両エンジンからのエンジン冷却水が入口パイプ部14からアッパタンク12、コア部11に流入して、コア部11において外部流体である空気との熱交換により冷却される。その後、冷却水はロワタンク13の出口パイプ部17から外部に流出し、再び、エンジンに戻るようになっている。
なお、各タンク12,13に形成されるタンク側取付部16,18の構成は、本発明の要部であるため、後述するシュラウド側取付部23,24(第1シュラウド側取付部)の構成と合わせて、後述するものとする。
ファンシュラウド3は、冷却ファン21を保持して、これにより送風装置を構成すると共に、ラジエータ2に取り付けられて、これにより冷却ファン21とラジエータ2との間をダクト化して空気流路を形成する送風ガイドとして機能する。ファンシュラウド3の外形形状は、ラジエータ2と略同じ形状の略矩形状をなしている。また、冷却ファン21は、複数の羽根部22を備えており、ラジエータ2に空気を吸い込んで流通させる軸流ファンである。
ファンシュラウド3の上端部および下端部には、タンク側取付部16,18に対応する位置にシュラウド側取付部23,24が形成されている。
次に、本発明の要部である取付部4の構造について詳述する。本実施形態において、取付部4は、各タンク12,13の左右両側部にそれぞれ形成されており、合計4箇所の取付部4によってファンシュラウド3をラジエータ2に固定するようになっている。
4つの取付部4は、略同じ構成であるため、例として、右上端部の取付部4に着目して説明する。図2は、取付部4を示す拡大斜視図であり、図3は、タンク側取付部16を示す正面図、図4は、シュラウド側取付部23を示す正面図である。なお、図4において二点鎖線で示す部分は成形時の型の一部である入れ子を説明するための図であり、詳細は後述する。
まず、タンク側取付部16の構成について説明する。タンク側取付部16は、アッパタンク12の前面に形成される2組のリブ(前後方向に延びる第1幅側リブ31、第2幅側リブ32および左右方向に延びる第1長手側リブ33、第2長手側リブ34)によって区画形成されるナット収容部35(ナット収容部)を備える。
このナット収容部35は、上方に開口した有底直方体形状をなしており、上方から角ナット30を挿入できるようになっている。また、正面側に位置する第1長手側リブ33には、ボルト挿通孔36が貫通形成されている。
ナット収容部35の左側(第1幅側リブ31)には、平面視L字形状をなす凸部37(被干渉部)が形成されている。凸部37は、ナット収容部35(第1長手側リブ33)から左方向に延びる第1延設部38と、第1延設部38から90度屈曲して正面側(手前側)に延びる第2延設部39とを有している。すなわち、第2延設部39は、第1長手側リブ33の前面33aより前側へ突出している。
なお、ナット収容部35(各リブ31,32,33,34)は、アッパタンク12の前面よりも突出して位置するように、第1長手側リブ33の下端両側部に接する2つの脚部41によって支持されている。
一方、シュラウド側取付部23は、正面視山型形状に形成された板状のフランジ部42を有している。フランジ部42の中央よりやや上側の中心部には、ボルト40を挿通させるためのボルト挿通孔43が貫通形成されている。そして、組み付け時には、タンク側取付部16の第1長手側リブ33とシュラウド側取付部23のフランジ部42とが接して設けられる。
次に、上記構成の取付部4における取付手順を説明する。まず、ナット収容部35に上方から角ナット30を挿入して収容する。そして、シュラウド側取付部23(フランジ部42)のボルト挿通孔43をタンク側取付部16(第1長手側リブ33)のボルト挿通孔36に位置合わせした状態で、ボルト40を、ボルト挿通孔43,36に挿通して角ナット30にねじ締めする。これにより、ファンシュラウド3がラジエータ2に取り付け固定される。
図5は、正しい組み付け態様における取付部4を示す平面図である。図5に示すように、本構成によれば、タンク側取付部16の凸部37は、シュラウド側取付部23のフランジ部42となんら干渉しないため、第1長手側リブ33の前面33a(当接面)とフランジ部42の後面42a(当接面)とが接して組み付けすることができるようになっている。
ここで、図6は、別の製品におけるシュラウド側取付部23Bを示す正面図である。なお、図6において二点鎖線で示す部分は成形時の型の一部である入れ子を説明するための図であり、詳細は後述する。図7は、このシュラウド側取付部23Bの構成を有するファンシュラウド3Bを上記実施形態のラジエータ2に組み付けようとした場合、すなわち、誤った組み付け態様における取付部を示す平面図である。
図6、図7に示すように、フランジ部42には、後面42aの延長上に左側に突出する直方体形状の凸部44(干渉部)が形成されている。そして、この形態のファンシュラウド3Bをラジエータ2に組み付けようとした場合、図7に示すように、タンク側取付部16の凸部37(第2延設部39の突出先端)とシュラウド側取付部23の凸部44とが互いに干渉し合って(ぶつかり合って)、第1長手側リブ33とフランジ部42とが接することができず離間してしまう。
すなわち、ファンシュラウド3Bをラジエータ2に組み付けすることができないため、本来別の製品として組み付けされるべきファンシュラウド3Bをラジエータ2に誤って組み付けしてしまうことを防止することができる。
より具体的に説明すると、例えば、熱交換装置として、A製品(熱交換装置1)、B製品という2つの製品がある場合を考える。A製品、B製品は共に、ラジエータおよびファンシュラウドの外形形状は略共通しており、組み付けされるファンやモータの仕様が異なるのみで、外観が非常に近似しているものとする。ここで、A製品を構成するラジエータ2のタンク側取付部16,18には上記凸部37を形成し、A製品を構成するファンシュラウド3のシュラウド側取付部23,24には凸部37に干渉する凸部44を形成しない。一方、B製品を構成するファンシュラウド3Bのシュラウド側取付部23Bには凸部44を形成しておく。
シュラウド3,3Bにおける凸部44の形成有無は、例えば、以下の入れ子51(図4参照),52(図6参照)によって対応するようにしている。すなわち、A製品、B製品におけるシュラウド3,3Bの基本形状は同一であって、1つの基本金型で対応するものとしている。そして、基本金型のシュラウド側取付部23に隣設する部位に入れ替え可能な入れ子51,52を準備する。図4に示すように、入れ子51は、除肉部のないブロック部材であり、図6に示すように、入れ子52は凸部44に対応する除肉部53が形成されるブロック部材である。
基本金型に入れ子51をセットして樹脂材を充填することで凸部44のないシュラウド3(シュラウド側取付部23)が成形される。また、基本金型に入れ子52をセットして樹脂材を充填することで除肉部53にも樹脂材がまわり、凸部44を有するシュラウド3B(シュラウド側取付部23B)が成形される。
この場合、A製品のラジエータ2にA製品のファンシュラウド3を組み付けようとした場合、凸部37に干渉する凸部がないため組み付けすることができる。一方、A製品のラジエータ2にB製品のファンシュラウド3Bを組み付けしようとした場合、凸部37と凸部44とが干渉し合って組み付けすることができない。すなわち、凸部37および凸部44の有無のみで、誤組み付けの防止を図ることができる。
そして、凸部37および凸部44を成形するにあたってアッパタンク12やファンシュラウド3,3Bの金型は、上記のようにそれぞれの凸部37,44に該当する部位の入れ子を交換することのみで変更できるため、A製品、B製品とで大幅な型改造を行う必要がない。すなわち、ラジエータ2(アッパタンク12、ロワタンク13)およびファンシュラウド3,3Bの製造が容易であるとともに、コストも削減することができる。
また、それぞれの凸部37,44に該当する部位の入れ子については、凸部37,44の形状および形成位置を考慮することで、スライド機構を必要としない構成に調整することができる。例えば、上記構成の凸部37を形成するのであれば、上型に、全体が直方体形状をなしL字形状がくり抜かれた入れ子を用いることができる。これによれば、通常、アッパタンク12の金型は上下割りであるため、余分なスライド機構を必要としない。同様に、凸部44についても、上記詳述したように該当部位を入れ子構成(51,52)にしておくことで、入れ子51,52を上下方向に移動させて交換するだけで、容易に凸部44を成形することができるとともに、凸部37,44を有さないタイプも容易に製造することができる。
また、製品ごとに取付部4の配置が共通であるため、ボルト40とナット30の締結時の取り付け作業性を向上させることができる。
上記構成では、4つの全てのタンク側取付部16,18に凸部37が形成される構成として説明したが、例えば4つの取付部4のうちの1箇所のみに凸部37を形成するようにしても良い。そして、対応しないファンシュラウド3Bのシュラウド側取付部23Bのうち、凸部37が形成される取付部4と対応する1つのシュラウド側取付部23Bに凸部44を形成するようにしても良い。
この場合であっても、凸部37,44が形成された1箇所の取付部4において誤組付を防止することができる。また、上記構成では、取付部4を全部で4箇所設ける構成としたが、取付部4の設置個数についても適宜設定変更が可能である。
すなわち、取付部4や凸部37,44の数を、製品(熱交換装置)の種類数に応じて適宜設定変更することで、複数の熱交換装置を誤ることなく正しく組み付けすることができる。
(その他の実施形態)
上記実施形態では、取付部4をボルト40と角ナット30の締結による取付構造としたが、掛け止めや嵌合タイプその他の取り付け構造でも良い。
上記実施形態では、ラジエータ2側に平面視L字形状の凸部37を設ける構成としたが、ファンシュラウド3側の凸部44を平面視L字形状をなす凸部として形成し、ラジエータ2側の凸部37を第1延設部38のみで形成しても良い。
また、不適当なラジエータ2とファンシュラウド3の組み合わせの際に、互いに干渉し合って組み付けができないものとする構成であれば良く、凸部37,44の形状は種々の形態が可能である。
上記実施形態では、熱交換器をラジエータ2に具体化した実施形態について述べたが、その他、コンデンサ、インタークーラー等の熱交換器に本発明を具体化しても良い。
第1実施形態における熱交換装置の全体を示す斜視図である。 取付部を示す拡大斜視図である。 タンク側取付部を示す正面図である。 シュラウド側取付部を示す正面図である。 正しい組み付け態様における取付部を示す平面図である。 別の製品におけるシュラウド側取付部を示す正面図である。 誤った組み付け態様における取付部を示す平面図である。
符号の説明
1 熱交換装置
2 ラジエータ(熱交換器)
3,3B ファンシュラウド
4 取付部(取付構造)
11 コア部
16,18 ラジエータ側取付部(第1熱交換器側取付部)
23,23B,24 シュラウド側取付部(第1シュラウド側取付部)
30 角ナット(ナット)
37 凸部(被干渉部)
40 ボルト
44 凸部(干渉部)
33a 前面(当接面)
35 ナット収容部
42a 後面(当接面)
51,52 入れ子

Claims (3)

  1. 熱交換器(2)と当該熱交換器(2)のコア部(11)に対向させて取り付けされるファンシュラウド(3)とを有して構成される複数種類の熱交換装置(1)を、複数の取付部(4)を介してそれぞれ対応する熱交換器(2)とファンシュラウド(3)とで取り付けするための熱交換器用のファンシュラウド取付構造であって、
    前記取付部(4)の形成位置は、前記各熱交換装置(1)において共通であり、
    前記取付部(4)は、金型により樹脂成形される前記熱交換器(2)のタンク部(12)に形成される熱交換器側取付部(16)と、前記ファンシュラウド(3)に形成されて前記熱交換器側取付部(16)に取り付けされるシュラウド側取付部(23)とを有し、
    任意の熱交換装置(1)である第1熱交換装置(1)を構成する第1熱交換器(2)に形成される第1熱交換器側取付部(16)および第1熱交換装置(1)を構成する第1ファンシュラウド(3)に形成されて前記第1熱交換器側取付部(16)に取り付けされる第1シュラウド側取付部(23)のうち少なくとも一方には、入れ子による打ち分けにより成形される被干渉部(37)が形成され、
    前記第1熱交換装置(1)とは別の熱交換装置を構成する他の熱交換器または他のファンシュラウド(3B)のうち、前記被干渉部(37)が形成されない方の構成部材に形成される他の熱交換器側取付部および他のシュラウド側取付部(23B)のうち少なくとも一方には、入れ子(51,52)による打ち分けにより成形されて前記被干渉部(37)に接して干渉する干渉部(44)が形成されていることを特徴とする熱交換器用のファンシュラウド取付構造。
  2. 前記被干渉部(37)または前記干渉部(44)のうちいずれか一方は、対応する前記熱交換器(2)と前記ファンシュラウド(3)との組み合わせにおいて前記熱交換器側取付部(16)と前記シュラウド側取付部(23)とが当接する当接面(33a,42a)から他方側へ突出するように形成されており、
    前記被干渉部(37)または前記干渉部(44)のうちいずれか他方は、前記当接面(33a,42a)の延長上に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の熱交換器用のファンシュラウド取付構造。
  3. 前記熱交換器側取付部(16)には容器体状のナット収容部(35)が形成され、当該ナット収容部(35)に収容されるナット(30)と前記シュラウド側取付部(23)を貫通して前記ナット収容部(35)まで挿入されるボルト(40)との締結により前記熱交換器(2)と前記ファンシュラウド(3)とが取付固定されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の熱交換器用のファンシュラウド取付構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101855890B1 (ko) 2012-06-20 2018-05-10 한온시스템 주식회사 쿨링모듈
US10293677B2 (en) 2016-09-20 2019-05-21 Denso International America, Inc. Heat exchanger and structure for mounting external component to heat exchanger

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