JP2009137111A - 樹脂成形品及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】樹脂製の基材36の表面に表皮材38が被覆されており、基材36と表皮材38がそれらの間に注入された発泡樹脂40により接合一体化されているドアトリム10のアッパーベース12であって、基材36は複数の基材36a、36bに分割されており、その分割された基材36a、36b同士の接合部50に弾性材料からなるシール部材46が挟まれていることを特徴とするドアトリム10のアッパーベース12。シール部材46としては、スラブウレタンからなる部材を用いるのが好ましい。
【選択図】図6
Description
従来の樹脂成形品100においては、基材102と表皮材104の間に発泡樹脂106を注入した際に、複数に分割された基材102a、102bの接合部108から発泡樹脂106が漏れ出すことがあった。このため、図7に示すように、複数に分割された基材102a、102bの接合部108を覆うようにして、漏れ防止用のテープ110を貼着していた。
第1発明は、樹脂製の基材の表面に表皮材が被覆されており、前記基材と前記表皮材がそれらの間に注入された発泡樹脂により接合一体化されている樹脂成形品であって、前記基材は複数に分割されており、その分割された基材同士の接合部に弾性材料からなるシール部材が挟まれていることを特徴とする樹脂成形品である。
第2発明は、第1発明の樹脂成形品であって、前記シール部材がスラブウレタンからなる部材であることを特徴とする樹脂成形品である。
第3発明は、第1発明または第2発明の樹脂成形品であって、前記樹脂成形品が車両のドアトリムのアッパーベースであることを特徴とする樹脂成形品である。
第5発明は、第4発明の樹脂成形品の製造方法であって、前記シール部材がスラブウレタンからなる部材であることを特徴とする樹脂成形品の製造方法である。
第6発明は、第4発明または第5発明の樹脂成形品の製造方法であって、前記樹脂成形品が車両用のドアトリムのアッパーベースであることを特徴とする樹脂成形品の製造方法である。
また、第1発明または第4発明によれば、シール部材がテープのように容易に剥がれてしまうことがなく、基材同士の接合部から発泡樹脂が漏れ出すことをより確実に防止することが可能である。
図1は、ドアトリム10の全体構成を示す斜視図である。図2は、同じくドアトリム10の斜視図であり、ドアトリム10の上縁部を構成するアッパーベース12を取り外した状態を示している。ドアトリム10は、車両用内装材の一種であり、車両用ドアの車室内側に取り付けられて使用される。
まず、図5に示すように、下型52の上面に基材36をセットし、上型54の下面に表皮材38をセットし、基材36及び表皮材38を所定の間隔だけ離間させた状態で保持する。なお、上型54の下面にセットする表皮材38としては、織布、不織布、樹脂製シート、皮革等を用いることが可能である。
なお、シール部材46は従来のテープ110のように容易に剥がれてしまうことがなく、接合部50からの発泡樹脂40の漏れ出しをより確実に防止することが可能となっている。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)上記実施形態では、シール部材46としてスラブウレタンを用いた例を示したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、スラブウレタン以外の発泡樹脂、ゴム等、その他の弾性材料を用いることも可能である。
(2)上記実施形態では、基材36が2つの基材36a、36bに分割されている例を示したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、基材36が3つ以上に分割されている場合であっても、本発明を適用することが可能である。
(3)上記実施形態では、「樹脂成形品」がドアトリム10のアッパーベース12である例を示したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、ミドルボード26、ロアボード28、あるいはオーナメント30を製造する場合であっても、本発明を適用することが可能である。
(4)上記実施形態では、車両用内装材の一種であるドアトリム10を例にとって説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、コンソールリッド、インストルメントパネル、ルーフトリム、ピラーガーニッシュ、デッキボード、パッケージトレイ等の車両用内装材を製造する場合であっても、本発明を適用することが可能である。
12…アッパーベース(樹脂成形品)
36…基材
36a、36b…分割された基材
38…表皮材
40…発泡樹脂
46…シール部材
50…接合部
Claims (6)
- 樹脂製の基材の表面に表皮材が被覆されており、前記基材と前記表皮材がそれらの間に注入された発泡樹脂により接合一体化されている樹脂成形品であって、
前記基材は複数に分割されており、その分割された基材同士の接合部に弾性材料からなるシール部材が挟まれていることを特徴とする樹脂成形品。 - 請求項1に記載の樹脂成形品であって、
前記シール部材がスラブウレタンからなる部材であることを特徴とする樹脂成形品。 - 請求項1または請求項2に記載の樹脂成形品であって、
前記樹脂成形品が車両のドアトリムのアッパーベースであることを特徴とする樹脂成形品。 - 樹脂製の基材の表面に表皮材が被覆されており、前記基材と前記表皮材がそれらの間に注入された発泡樹脂により接合一体化されている樹脂成形品の製造方法であって、
前記基材が複数に分割されており、その分割された基材同士の接合部に弾性材料からなるシール部材を挟む工程を有することを特徴とする樹脂成形品の製造方法。 - 請求項4に記載の樹脂成形品の製造方法であって、
前記シール部材がスラブウレタンからなる部材であることを特徴とする樹脂成形品の製造方法。 - 請求項4または請求項5に記載の樹脂成形品の製造方法であって、
前記樹脂成形品が車両用のドアトリムのアッパーベースであることを特徴とする樹脂成形品の製造方法。
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2007
- 2007-12-05 JP JP2007314704A patent/JP2009137111A/ja active Pending
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