JP2009134987A - 燃料電池システム - Google Patents

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純司 森田
Yasushi Sugawara
靖 菅原
Takayuki Urata
隆行 浦田
Takahiro Umeda
孝裕 梅田
Kiichi Shibata
礎一 柴田
Naotsugu Koashi
直嗣 小足
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Abstract

【課題】燃料電池のアノードの発電性能の低下を抑制できる構成を有する燃料電池システムを提供することを目的とする。
【解決手段】混合ガス供給マニホールド群と、触媒をそれぞれ含むアノード2a及びカソード2bと燃料ガス流路6と酸化剤ガス流路7とを有する複数のセルが積層されたセル積層体50と、セル積層体50に所定数のセルの間隔でセルの境界部に形成された冷却水流路8と、を有する燃料電池101と、エアブリードガス供給機構と、を備え、セル積層体50の積層方向に3分した3つの部分のうち、両側の部分は、その燃料ガス流路6の上流端から第1混合ガスが供給される第1セル20のみで構成されており、残りの部分は、その燃料ガス流路6の上流端から第2混合ガスが供給されるように接続されている第2セル30を含んで構成されている、燃料電池システム。
【選択図】図1

Description

本発明は、燃料電池システムに関し、特に、アノードにおける触媒の耐CO被毒性の低下防止を図った燃料電池システムに関する。
高分子電解質形燃料電池は、(以下、PEFCという)は、都市ガスなどの原料ガスを改質し水素を含む燃料ガスと空気など酸素を含有する酸化剤ガスを電気化学的に反応させることで、電気と熱を同時に発生させるものである。PEFCの単電池(セル)は、電解質層及び一対のガス拡散電極から構成されるMEA(Membrane−Electrode−Assembly:電解質層−電極積層体)と、ガスケットと、導電性のセパレータと、を有している。セパレータには、ガス拡散電極と当接する主面に燃料ガス又は酸化剤ガス(これらを反応ガスという)を流すための溝状のガス流路が設けられている。そして、周縁部にガスケットが配置されたMEAが一対のセパレータで挟まれて、セルが構成されている。燃料電池スタックは、このセルを複数積層し、積層されたセルの両端を端板で挟み、該端板とセルとを締結具により締結することにより、形成される。
このようなPEFCに使用される燃料ガスである水素ガスは、インフラが整備されていないので、家庭用の燃料電池には、一般に燃料処理器が併設される。この燃料処理器は、一般には、インフラが整備された都市ガスを水素リッチな改質ガスに改質する改質器を備えている。しかし、この改質ガスは副生物として一酸化炭素(以下、COという)を多く含むため、通常は、改質器の下流に変成器及び浄化器が設置されて、そのCO濃度が10ppm以下に低減され、これが燃料ガスとして燃料電池のアノードに供給される。
一方、アノードに含まれる触媒の材料としては、一般に白金が用いられるが、この白金は、燃料電池の動作温度領域において、COにより被毒し、その触媒活性が低下する。このため、アノードの触媒は、通常、白金−ルテニウム合金等の耐CO被毒性を有する材料で構成される。
しかしながら、このような耐CO被毒性を有する材料でアノードの触媒を構成しても、燃料ガス中には、COが含まれているため、アノードの触媒活性の低下を完全に防止することができない。
このため、一定の割合の酸化剤ガスを混入した燃料ガスをアノードに供給するエアブリードを行い、この酸化剤ガスによってアノードに吸着された一酸化炭素を酸化除去する燃料電池システムが知られている(例えば、特許文献1)。特許文献1に開示されている燃料電池システムでは、酸化剤ガスの圧力を高めてから燃料極(アノード)に酸化剤ガスを混入してエアブリードを行うため、燃料供給ラインに確実に酸化剤ガスを供給することができる
特開2004−24539号公報
しかしながら、上記従来の燃料電池システムであっても、燃料電池スタックのアノードの発電性能の低下を充分に防止するという観点からは、未だ改善の余地があった。
本発明は、上記従来技術の課題を鑑みてなされたものであり、燃料電池スタックのアノードの発電性能の低下を抑制できる燃料電池及び燃料電池システムを提供することを目的とする。
本発明者等は、上記従来技術の課題を解決するために鋭意検討を重ねた結果、以下の点を見出した。
上記従来の燃料電池システムのようにエアブリードを行う場合、燃料ガス中の酸化剤ガスの濃度は、アノードのCO被毒が進行している程度に合わせ、最適な酸化剤ガス濃度に調整する必要がある。すなわち、CO被毒しているアノードにおいて、酸化剤ガスが不足すると、アノードに吸着している一酸化炭素の酸化除去が充分行うことができない。一方、酸化剤ガスが過剰であると、アノードで燃料ガスと酸化剤ガスとの燃焼反応が起こり、アノードの触媒がさらに劣化することや、燃料ガスが燃焼することで燃料ガスがアノードでの発電反応以外に使用され、燃料ガスの発電への寄与率(発電効率)が低下することとなる。
ところで、燃料電池スタックは、その内部のセル毎に温度の分布を有していることが知られている。具体的には、燃料電池スタックの両端側は、その主面が外気に近いため、熱が放熱されやすく、中央側に比べて、その温度が低い。本発明者等は、各セルのアノード毎にCO被毒が進行している程度が異なっており、CO被毒が比較的進行しているアノードと、CO被毒が比較的進行していないアノードとが、燃料電池スタック内に存在するということを見出し、燃料ガス中の酸化剤ガスの濃度を一定にしてアノードに供給した場合、酸化剤ガスが比較的不足しているアノードと、酸化剤ガスが比較的過剰であるアノードが存在するという知見を得た。そして、燃料電池スタック内の温度分布とアノードのCO被毒の程度との間に相関性を有するということを見出した。
本発明者等は、これらの知見に基づき、以下に記載する構成を採用することが、上記本発明の目的を達成する上で極めて有効であるということを見出し、本発明に到達した。
すなわち、上記従来の課題を解決するために、本発明に係る燃料電池システムは、燃料ガス及びエアブリードガスを所定の割合(以下、第1の割合)で含む第1混合ガス、並びに、燃料ガス及びエアブリードガスを前記第1の割合以上である第2の割合で含む第2混合ガスをそれぞれ取りだすことが可能な態様で燃料ガス及びエアブリードガスを供給する混合ガス供給マニホールド群と、触媒をそれぞれ含むアノード及びカソードと前記アノード及び前記カソードの間に配置されている高分子電解質膜と前記アノードに接触しながら燃料ガスが流れるように形成された燃料ガス流路と前記カソードに接触しながら酸化剤ガスが流れるように形成された酸化剤ガス流路とを有する複数のセルが積層されたセル積層体と、前記セル積層体に所定数のセルの間隔で前記セルの境界部に形成された冷却水流路と、を有する燃料電池と、前記混合ガス供給マニホールド群に、前記エアブリードガスを供給するためのエアブリードガス供給機構と、を備え、前記セル積層体の積層方向に3分した3つの部分のうち、両側の部分は、前記第1混合ガスが供給されるように、その燃料ガス流路の上流端が前記混合ガス供給マニホールド群に接続されているセル(以下、第1セル)のみで構成されており、残りの部分は、前記第2混合ガスが供給されるように、その燃料ガス流路の上流端が前記混合ガス供給マニホールド群に接続されているセル(以下、第2セル)を含んで構成されている。
これにより、セル積層体において、その両側の部分に対し、相対的にアノードのCO被毒化が進行している、その残りの部分(中央部分)にエアブリードガスを多く供給することができる。その結果、燃料電池スタックのアノードの発電性能の低下を抑制することができる。
また、本発明に係る燃料電池システムでは、前記混合ガス供給マニホールド群は、前記第1混合ガスを供給するための第1混合ガス供給マニホールドと前記第2混合ガスを供給するための第2混合ガス供給マニホールドとから構成され、前記第1セルの前記燃料ガス流路の上流端は、前記第1混合ガス供給マニホールドに接続され、前記第2セルの前記燃料ガス流路の上流端は、前記第2混合ガス供給マニホールドに接続されていてもよい。
また、本発明に係る燃料電池システムでは、前記混合ガス供給マニホールド群は、前記第1混合ガスを供給するための第1混合ガス供給マニホールドと燃料ガス及びエアブリードガスを含む混合ガスを供給するための第2混合ガス供給マニホールドとから構成され、前記第1セルの前記燃料ガス流路の上流端は、前記第1混合ガス供給マニホールドに接続され、前記第2セルの前記燃料ガス流路の上流端は、前記第1混合ガス供給マニホールドと前記第2混合ガス供給マニホールドとの両方に接続されていてもよい。
また、本発明に係る燃料電池システムでは、前記混合ガス供給マニホールド群は、前記第1混合ガスを供給するための第1混合ガス供給マニホールドとエアブリードガスを供給するためのエアブリードガス供給マニホールドとから構成され、前記第1セルの前記燃料ガス流路の上流端は、前記第1混合ガス供給マニホールドに接続され、前記第2セルの前記燃料ガス流路の上流端は、前記第1混合ガス供給マニホールドと前記エアブリードガス供給マニホールドとの両方に接続されていてもよい。
また、本発明に係る燃料電池システムでは、前記セル積層体の前記残りの部分は、前記第2セルのみで構成されていてもよい。
また、本発明に係る燃料電池システムでは、1セル間隔で前記セルの境界部に、前記冷却水流路が形成されていてもよい。
また、本発明に係る燃料電池システムでは、前記セル積層体の前記残りの部分は、前記第1セルと前記第2セルが交互に積層されて構成されていてもよい。
また、本発明に係る燃料電池システムでは、2セル間隔で前記セルの境界部に、前記冷却水流路が形成されていてもよい。
また、本発明に係る燃料電池システムでは、前記セル積層体の両側の部分は、該セル積層体の両端から2セル以下のセルで構成されていてもよい。
また、本発明に係る燃料電池システムでは、前記第1混合ガス供給マニホールドにその下流端が連通する第1混合ガス供給路と、前記第2混合ガス供給マニホールドにその下流端が連通する第2混合ガス供給路と、前記第1及び第2混合ガス供給路に前記燃料ガスを供給するための燃料ガス供給機構と、を備え、前記エアブリードガス供給機構は、エアブリードガス供給器と、その上流端が前記エアブリードガス供給器に接続され、その下流端が前記第1混合ガス供給路に連通する第1エアブリードガス供給路と、前記第1エアブリードガス供給路に設けられ、該第1エアブリードガス供給路を通流するエアブリードガスの流量を調整するための第1流量調整器と、その上流端が前記エアブリードガス供給器に接続され、その下流端が前記第2混合ガス供給マニホールドに連通する第2エアブリードガス供給路と、前記第2エアブリードガス供給路に設けられ、該第2エアブリードガス供給路を通流するエアブリードガスの流量を調整するための第2流量調整器と、を有していてもよい。
また、本発明に係る燃料電池システムでは、前記第1混合ガス供給マニホールドにその下流端が連通する第1混合ガス供給路と、前記第1混合ガス供給路に前記燃料ガスを供給するための燃料ガス供給機構と、を備え、前記エアブリードガス供給機構は、エアブリードガス供給器と、その上流端が前記エアブリードガス供給器に接続され、その下流端が前記第1混合ガス供給路に連通する第1エアブリードガス供給路と、前記第1エアブリードガス供給路に設けられ、該第1エアブリードガス供給路を通流するエアブリードガスの流量を調整するための第1流量調整器と、その上流端が前記エアブリードガス供給器に接続され、その下流端が前記エアブリードガス供給マニホールドに連通する第3エアブリードガス供給路と、前記第3エアブリードガス供給路に設けられ、該前記第3エアブリードガス供給路を通流するエアブリードガスの流量を調整するための第3流量調整器と、を有していてもよい。
また、本発明に係る燃料電池システムでは、前記酸化剤ガス供給マニホールドにその下流端が連通する酸化剤ガス供給路と、前記酸化剤ガス供給路の上流端に接続され該酸化剤ガス供給路を通じて前記酸化剤ガス流路に酸化剤ガスを供給するための酸化剤ガス供給器と、を備え、前記第1エアブリードガス供給路の上流端は、前記酸化剤ガス供給路と連通し、前記第2エアブリードガス供給路の上流端は、前記酸化剤ガス供給路と連通し、前記エアブリード供給器は、前記酸化剤ガス供給器であってもよい。
また、本発明に係る燃料電池システムでは、前記酸化剤ガス供給マニホールドにその下流端が連通する酸化剤ガス供給路と、前記酸化剤ガス供給路の上流端に接続され該酸化剤ガス供給路を通じて前記酸化剤ガス流路に酸化剤ガスを供給するための酸化剤ガス供給器と、を備え、前記第1エアブリードガス供給路の上流端は、前記酸化剤ガス供給路と連通し、前記第3エアブリードガス供給路の上流端は、前記酸化剤ガス供給路と連通し、前記エアブリード供給器は、前記酸化剤ガス供給器であってもよい。
また、本発明に係る燃料電池システムでは、前記第2の割合が前記第1の割合以上になるように、前記エアブリードガス供給機構を制御する制御器を有していてもよい。
また、本発明に係る燃料電池システムでは、前記第2の割合が前記第1の割合以上になるように、前記第1及び第2流量調整器を制御する制御器を有していてもよい。
また、本発明に係る燃料電池システムでは、前記第2の割合が前記第1の割合以上になるように、前記第1及び第3流量調整器を制御する制御器を有していてもよい。
また、本発明に係る燃料電池システムでは、制御器と、前記第1及び第2セルの電圧値を検出する電圧検出器を備え、前記制御器は、前記電圧検出器で検出された第1及び第2セルの電圧値に基づいて、前記第1及び第2流量調整器を制御してもよい。
また、本発明に係る燃料電池システムでは、制御器と、前記第1及び第2セルの電圧値を検出する電圧検出器を備え、前記制御器は、前記電圧検出器で検出された第1及び第2セルの電圧値に基づいて、前記第1及び第3流量調整器を制御してもよい。
本発明の燃料電池システムでは、燃料電池スタックの各セルのアノード毎のCO被毒が進行している程度に合わせて、燃料ガス中のエアブリードガスの流量(濃度)を異ならせることにより、アノードの発電性能の低下を抑制することができ、燃料電池システムの運転の安全性及び信頼性を向上させることができる。
以下、本発明の好ましい実施の形態を、図面を参照しながら説明する。なお、全ての図面において、同一または相当部分には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
(実施の形態1)
[燃料電池システムの構成]
図1は、本発明の実施の形態1に係る燃料電池システムの概略構成を示した模式図である。なお、図1では、本発明を説明するために必要な構成要素のみを記載し、その他の構成要素については記載を省略している。
図1に示すように、本発明の実施の形態1に係る燃料電池システム100は、燃料電池101、燃料処理器102、酸化剤ガス供給器103、冷却水タンク104、及び制御器105を備えており、燃料電池101で、燃料処理器102から供給された燃料ガスと酸化剤ガス供給器103から供給された酸化剤ガスとを反応させることにより、熱と電力が生成されるように構成されている。
まず、燃料電池101について、図2を参照しながら説明する。
図2は、図1に示す燃料電池101の概略構成を模式的に示す斜視図である。
燃料電池101は、ここでは、高分子電解質形燃料電池で構成されている。そして、図2に示すように、燃料電池101は、板状の全体形状を有する第1及び第2セル20、30が、その厚み方向に積層されてなるセル積層体50と、該セル積層体50の両端に配置された一対の端板40a、40bと、セル積層体50と端板40a、40bとの間に配置された集電板及び絶縁板(図示せず)と、端板40a、40b、集電板、絶縁板、及びセル積層体50を締結する締結具(図示せず)と、を有するセルスタック(燃料電池スタック)で構成されている。
セル積層体50には、積層方向に貫通するように、第1混合ガス供給マニホールド51、第2混合ガス供給マニホールド52、混合ガス排出マニホールド53、酸化剤ガス供給マニホールド54、酸化剤ガス排出マニホールド55、冷却水供給マニホールド56、及び冷却水排出マニホールド57が設けられている。また、第1の端板40aには、厚み方向に貫通する貫通孔が、第1混合ガス供給マニホールド51、第2混合ガス供給マニホールド52、酸化剤ガス供給マニホールド54、及び冷却水排出マニホールド57とそれぞれ連通するように設けられており、該貫通孔には、それぞれ、第1混合ガス供給路61、第2混合ガス供給路62、酸化剤ガス供給路64、及び冷却水排出路67が接続されている。同様に、第2端板40bには、厚み方向に貫通する貫通孔が、混合ガス排出マニホールド53、酸化剤ガス排出マニホールド55、及び冷却水供給マニホールド56とそれぞれ連通するように設けられており、該貫通孔には、それぞれ、混合ガス排出路63、酸化剤ガス排出路65、及び冷却水供給路66が接続されている。
また、セル積層体50は、上述したように第1セル20と第2セル30とを有しており、本実施の形態においては、第1セル20が、複数の第2セル30が積層された積層体の両端側に配置されている。換言すると、セル積層体50の両端側に第1セル20が、配置されている。なお、セル積層体50の両端側に配置されているとは、セル積層体50の積層方向における両端から2セル以下のセルが配置されていることをいう。
ここで、第1セル20及び第2セル30について、図3を参照しながら説明する。
図3は、図2に示す燃料電池101におけるセル積層体50の概略構成を模式的に示す断面図である。
図3に示すように、第1セル20と第2セル30は、基本的構成は同じであるため、まず、共通する構成について説明する。
第1及び第2セル20、30は、MEA(Membrane−Electrode−Assembly:電解質層−電極積層体)3と、ガスケット4と、アノードセパレータ5aと、カソードセパレータ5bと、を有している。
MEA3は、水素イオンを選択的に輸送する高分子電解質膜(電解質層)1とアノード2aとカソード2bを有している。高分子電解質膜1の両面には、その周縁部より内方に位置するようにアノード2aとカソード2b(これらを、ガス拡散電極という)がそれぞれ設けられている。アノード2aは、高分子電解質膜1の一方の主面上に設けられ、白金触媒にルテニウムを添加し、耐CO被毒性を付与した触媒を担持したカーボン粉末を主成分とするアノード触媒層と、アノード触媒層の上に設けられ、ガス通気性と導電性を兼ね備えたアノードガス拡散層と、を有している。同様に、カソード2bは、高分子電解質膜1の他方の主面上に設けられ、白金触媒を担持したカーボン粉末を主成分とするカソード触媒層と、カソード触媒層の上に設けられ、ガス通気性と導電性を兼ね備えたカソードガス拡散層と、を有している。
アノード2a及びカソード2bの周囲には、高分子電解質膜1を挟んで一対の略矩形のリング状に形成されたフッ素ゴム製のガスケット4が配設されている。これにより、燃料ガス、空気や酸化剤ガスが電池外にリークされることが防止され、また、セル11内でこれらのガスが互いに混合されることが防止される。
そして、MEA3とガスケット4を挟むように、導電性のアノードセパレータ5aとカソードセパレータ5bが配設されている。これらのセパレータ5a、5bは、黒鉛板に、フェノール樹脂が含浸され硬化された樹脂含浸黒鉛板が用いられる。また、SUS等の金属材料からなるものを用いてもよい。アノードセパレータ5aとカソードセパレータ5bにより、MEA3が機械的に固定されるとともに、隣接するMEA3同士が互いに電気的に直列に接続される。
また、アノードセパレータ5aのMEA3と当接する一方の主面(以下、内面という)には、燃料ガスを流すための溝状の燃料ガス流路6が形成されている。一方、アノードセパレータ5aの他方の主面(以下、外面)には、冷却水を流すための溝状の冷却水流路9が形成されている。同様に、カソードセパレータ5bのMEA3と当接する一方の主面(以下、内面)には、酸化剤ガスを流すための溝状の酸化剤ガス流路7が形成されており、その外面には、冷却水を流すための溝状の冷却水流路9が形成されている。
なお、高分子電解質膜1、ガスケット4、アノードセパレータ5a、及びカソードセパレータ5bの周縁部には、燃料ガス供給マニホールド孔等の各マニホールド孔が設けられている(図3において、図示せず)。
次に、第1及び第2セル20、30におけるアノードセパレータ5aについて、図4及び図5を参照しながら詳細に説明する。図4は、図3に示すセル積層体50における第1セル20のアノードセパレータ5aの内面の概略構成を示す模式図であり、図5は、図3に示すセル積層体50における第2セル30のアノードセパレータ5aの内面の概略構成を示す模式図である。なお、図4及び図5において、アノードセパレータ5aにおける上下方向を図における上下方向として表している。
図4に示すように、第1セル20のアノードセパレータ5aの周縁部には、厚み方向の貫通孔からなる第1混合ガス供給マニホールド孔21、第2混合ガス供給マニホールド孔22、混合ガス排出マニホールド孔23、酸化剤ガス供給マニホールド孔24、酸化剤ガス排出マニホールド孔25、冷却水供給マニホールド孔26及び冷却水排出マニホールド孔27が設けられている。具体的には、アノードセパレータ5aの一方の側部(図面左側の側部:以下、第1の側部という)の上部には、冷却水供給マニホールド孔26が設けられ、その下部には、酸化剤ガス排出マニホールド孔25が設けられている。また、冷却水供給マニホールド孔26の上部の内側には、第2混合ガス供給マニホールド孔22が設けられ、さらに、その上部には、第1混合ガス供給マニホールド孔21が設けられている。一方、アノードセパレータ5aの他方の側部(以下、第2の側部という)の上部には、酸化剤ガス供給マニホールド孔24が設けられ、その下部には、冷却水排出マニホールド孔27が設けられている。また、冷却水排出マニホールド孔27の下部の内側には、混合ガス排出マニホールド孔23が設けられている。なお、ここでは、第2混合ガス供給マニホールド孔22は、第1混合ガス供給マニホールド孔21よりも、その開口面積が小さくなるように形成されている。
そして、第1セル20のアノードセパレータ5aの内面には、第1混合ガス供給マニホールド孔21と混合ガス排出マニホールド孔23とを結ぶようにして、サーペンタイン状に燃料ガス流路6が形成されている。燃料ガス流路6は、第1接続部6a、本体部6b、及び第2接続部6cを有しており、第1接続部6aは、第1混合ガス供給マニホールド孔21と本体部6bの上流端とを接続するように形成されている。また、第2接続部6cは、本体部6bの下流端と混合ガス排出マニホールド孔23とを接続するように構成されている。本体部6bは、水平方向に延びる水平部と鉛直方向に延びる鉛直部から構成されている。
また、図5に示すように、第2セル30のアノードセパレータ5aには、第1セル20のアノードセパレータ5aと同様に、第1混合ガス供給マニホールド孔21等の各マニホールド孔が設けられている。そして、第2セル30のアノードセパレータ5aにおける燃料ガス流路6は、第2混合ガス供給マニホールド孔22と混合ガス排出マニホールド孔23とを結ぶようにサーペンタイン状に形成されている。具体的には、第1接続部6aは、第2混合ガス供給マニホールド孔22と本体部6bの上流端とを接続し、第2接続部6cは、本体部6bの下流端と混合ガス排出マニホールド孔23とを接続するように形成されている。
なお、本実施の形態では、第2混合ガス供給マニホールド孔22は、第1混合ガス供給マニホールド孔21よりも、その開口面積が小さくなるように形成されているが、これに限定されず、第1混合ガス供給マニホールド孔21及び第2混合ガス供給マニホールド孔22のそれぞれに供給される第1混合ガス及び第2混合ガスの流量に応じて、任意に設計することができる。例えば、第2混合ガス供給マニホールド孔22及び第1混合ガス供給マニホールド孔21は、その開口面積が略同一となるように形成されていてもよい。また、第2混合ガス供給マニホールド孔22は、第1混合ガス供給マニホールド孔21よりも、その開口面積が大きくなるように形成されていてもよい。
また、本実施の形態では、燃料ガス流路6は、3つの流路で形成されているが、これに限定されず、本発明の効果を損なわない範囲で任意に設計することができる。また、燃料ガス流路6は、サーペンタイン状に限られず、流路の一方の主流路と他方の主流路との間に複数の支流路を形成するような構成としてもよく、複数の流路が互いに並走するような構成としてもよい。また、カソードセパレータ5bは、その内面に、酸化剤ガス供給マニホールド孔24と酸化剤ガス排出マニホールド孔25とを接続するように酸化剤ガス流路7が形成されている点以外は、アノードセパレータ5aと同様に構成されているので、その詳細な説明は省略する。
このように形成した第2セル30をその厚み方向に積層し、その両端に第1セル20を2セル積層することにより、セル積層体50が形成される。このとき、アノードセパレータ5a、カソードセパレータ5b、高分子電解質膜1及びガスケット4に設けられた第1混合ガス供給マニホールド孔21等の各マニホールド孔は、第1及び第2セル20、30を積層したときに厚み方向につながって、第1混合ガス供給マニホールド51等の各マニホールドが、それぞれ形成される(図2参照)。なお、各セパレータ5a、5bの外面に設けられた冷却水流路8は、セル11が積層されたとき互いに接合するように形成されており、両者で1つの冷却水流路が形成されている。また、各セパレータ5a、5bの外面には、冷却水が燃料ガス供給マニホールド孔21等にリークしないように、Oリング等のシール部材が配設され、それにより冷却水流路等がシールされている。
次に、燃料電池システム100について、図1を参照しながら詳細に説明する。
燃料処理器102は、バーナ102a、改質器、変成器、及び浄化器(図示せず)を有しており、図示されない原料供給器から供給された原料ガス(例えば、メタンガス)と別途供給された水とを反応させて水素を生成するように構成されている。具体的には、改質器で、原料ガスと水とを改質反応させて、水素リッチな改質ガスが生成される。この改質ガスには、一酸化炭素(以下、CO)が含まれているため、変成器及び浄化器で、変成反応及び選択反応させることにより、COが数ppm〜数十ppm程度まで低減された燃料ガスが生成される。また、バーナ102aには、原料ガス又は燃料電池101で使用されなかった燃料ガス(以下、オフガスという)が供給される。そして、バーナ102aでは、これらのガスを燃焼させて燃焼ガスが生成され、生成された燃焼ガスの伝熱を利用して、改質器、変成器及び浄化器が加熱される。
燃料処理器102には、第1混合ガス供給路61の上流端が接続されており、その下流端は、燃料電池101の第1混合ガス供給マニホールド51に接続されている(図2参照)。また、第1混合ガス供給路61の途中には、第2混合ガス供給路62の上流端が接続されており、第2混合ガス供給路62の下流端は、燃料電池101の第2混合ガス供給マニホールド52と接続されている(図2参照)。換言すると、第2混合ガス供給路62は、第1混合ガス供給路61から分岐されている。さらに、燃料電池101の混合ガス排出マニホールド53には、混合ガス排出路63の上流端が接続されており(図2参照)、その下流端は、燃料処理器102のバーナ102aに接続されている。
これにより、燃料処理器102で生成された燃料ガスが、第1混合ガス供給路61、第1混合ガス供給マニホールド51、及び燃料ガス流路6、又は、第2混合ガス供給路62、第2混合ガス供給マニホールド52、及び燃料ガス流路6を通流して各第1及び第2セル20、30のアノード2aに供給される。また、燃料電池101で使用されなかった燃料ガスが、混合ガス排出路63を介してオフガスとしてバーナ102aに供給される。
酸化剤ガス供給器103は、ここでは、ブロアで構成されており、燃料電池101の各第1及び第2セル20、30のカソード2bに酸化剤ガス(空気)を供給する。具体的には、酸化剤ガス供給器103には、酸化剤ガス供給路64の上流端が接続されており、その下流端は、燃料電池101の酸化剤ガス供給マニホールド54に接続されている(図2参照)。また、燃料電池101の酸化剤ガス排出マニホールド55には、酸化剤ガス排出路65の上流端が接続されており(図2参照)、その下流端は、大気に開放されている。そして、酸化剤ガス供給路64の第2エアブリードガス供給路64の接続点より下流側と酸化剤ガス排出路65とに跨って全熱交換器106が設けられている。
これにより、酸化剤ガス供給器103から酸化剤ガス供給路64に供給された酸化剤ガス(以下、供給酸化剤ガス)は、全熱交換器106を通流するときに、燃料電池101から排出された酸化剤ガス(以下、排出酸化剤ガス)と熱及び水分交換を行い、所定の温度及び湿度を有するように加熱及び加湿される。そして、この所定の温度及び湿度を有する酸化剤ガスが、酸化剤ガス供給マニホールド54及び酸化剤ガス流路7を通流して、各第1及び第2セル20、30のカソード2bに供給される。
また、酸化剤ガス供給器103は、各第1及び第2セル20、30のアノード2aにエアブリードガス(空気)を供給する。具体的には、酸化剤ガス供給路64の途中に、第1エアブリードガス供給路68の上流端が接続されており、その下流端は、第1混合ガス供給路61の第2混合ガス供給路62が分岐する点より下流側と接続されている。また、酸化剤ガス供給路64の第1エアブリードガス供給路68との接続点より下流側には、第2エアブリードガス供給路69の上流端が接続されており、その下流端は、第2混合ガス供給路62に接続されている。そして、第1及び第2エアブリードガス供給路68、69の途中には、第1及び第2流量調整器107、108及びガスの逆流を防止するための逆止弁(図示せず)が設けられている。第1及び第2流量調整器107、108は、ここでは、開調弁を使用しているが、これに限定されず、第1及び第2エアブリードガス供給路68、69を通流するガスの流量を調整することができればよい。例えば、ニードルバルブを使用してもよい。
このように、本実施の形態においては、酸化剤ガス供給器103が、エアブリードガス供給器として使用され、エアブリードガス供給機構は、酸化剤ガス供給器103、第1混合ガス供給路61、第2混合ガス供給路62、第1エアブリードガス供給路68、第2エアブリードガス供給路69、第1流量調整器107、及び第2流量調整器108により構成される。
これにより、エアブリードガスが、酸化剤ガス供給路64、第1エアブリードガス供給路68、第1混合ガス供給マニホールド51及び第1セル20の燃料ガス流路6を通流して、第1セル20のアノード2aに供給され、同様に、酸化剤ガス供給路64、第2エアブリードガス供給路69、第2混合ガス供給マニホールド52及び第2セル30の燃料ガス流路6を通流して、第2セル30のアノード2aに供給される。このとき、第1又は第2流量調整器107、108が、第1又は第2エアブリードガス供給路68、69を通流するエアブリードガスの流量を調整することにより、第1又は第2セル20、30のアノード2aに供給されるエアブリードガスの流量が調整される。
なお、第1及び第2エアブリードガス供給路68、69は、酸化剤ガス供給路64の全熱交換器106の上流側で接続されているため、第1及び第2混合ガス供給路61、62には、加湿されていない空気が供給される。また、本実施の形態においては、第1エアブリードガス供給路68の下流端を第1混合ガス供給路61の第2混合ガス供給路62が分岐する点より下流側に接続する構成としたが、これに限定されず、第1混合ガス供給路61の第2混合ガス供給路62が分岐する点より上流側に接続するような構成としてもよい。
また、燃料電池101の冷却水排出マニホールド57には、冷却水排出路67の上流端が接続されており(図2参照)、その下流端は冷却水タンク104に接続されている。また、冷却水タンク104には、冷却水供給路66の上流端が接続されており、その下流端は、燃料電池101の冷却水供給マニホールド56と接続されている(図2参照)。冷却水供給路66の途中には、ポンプ109と冷却水供給路66を通流する冷却水を所定の温度に調整するための温度調整器(図示せず)が設けられている。
これにより、燃料電池101に供給された冷却水が、燃料電池101から排熱を回収するため、燃料電池101が所定の温度に保たれる。また、回収した排熱は、冷却水タンク104に蓄積され、所定の用途に利用される。
また、燃料電池101には、第1セル20及び第2セル30の電圧値を検出するための電圧検出器110が設けられている。具体的には、電圧検出器110は、第1及び第2セル20、30のセパレータ5a、5bに設けられた電気出力端子(図示せず)間に接続され、電圧を検出する。そして、電圧検出器110は、検出した電圧値を制御器105に伝達する。なお、電圧検出器110として、ここでは、マイコンのアナログポートによる読み込み方式を使用しているが、これに限定されず、セルの電圧を検出することができれば、ADコンバータを使用してもよい。
次に、制御器105について説明する。
制御器105は、マイコン等のコンピュータによって構成されており、CPU等からなる演算処理部、メモリ等からなる記憶部、モニター等の表示部、キーボード等の操作入力部、及びカレンダー機能を有する時計部を有している(いずれも図示せず)。演算処理部は、記憶部に格納された所定の制御プログラムを読み出し、これを実行することにより、燃料電池システム100に関する各種の制御を行う。また、演算処理部は、記憶部に記憶されたデータや操作入力部から入力されたデータを処理し、特に、電圧検出器110から伝達された燃料電池101の第1及び第2セル20、30の電圧値情報を基にアノード2aに供給されるエアブリードガスの流量を調整する。
ここで、本明細書において、制御器とは、単独の制御器だけでなく、複数の制御器が協働して燃料電池システムの制御を実行する制御器群をも意味する。このため、制御器105は、単独の制御器から構成される必要はなく、複数の制御器が分散配置され、それらが協働して燃料電池システムを制御するように構成されていてもよい。
[燃料電池システムの動作]
次に、本実施の形態1に係る燃料電池システム100の一般的動作(運転方法)について説明する。なお、以下の諸動作は、制御器105が燃料電池システム100を制御することにより遂行される。
まず、燃料処理器102のバーナ102aに原料ガス、又はオフガスが供給され、これらのガスがバーナ102aで燃焼されて燃焼ガスが生成される。この燃焼ガスによって、燃料処理器102の改質器、変成器、及び浄化器が、それぞれ加熱される。そして、燃料処理器102の改質器に原料ガスと水が供給され、改質器では、原料ガスと水とを改質反応させて、水素を含む改質ガスが生成される。ついで、この改質ガスが、変成器に供給されて、変成器では、改質ガス中に含まれるCOと水とを変成反応させて、水素と二酸化炭素を生成させる。次に、この変成反応後のガスが、浄化器に供給される。浄化器では、変成反応後のガス中に含まれるCOと別途供給された空気(酸素)とを選択反応させて、二酸化炭素が生成され、COが数ppm〜数十ppm程度で低減された燃料ガスが生成される。
そして、この生成された燃料ガスが、第1混合ガス供給路61、第1混合ガス供給マニホールド51、及び第1セル20のアノードセパレータ5aに設けられた燃料ガス流路6を順に通流し、第1セル20のアノード2aに供給される。また、同様に、第2セル30のアノード2aに、燃料ガスが、第2混合ガス供給路62、第2混合ガス供給マニホールド52、及び第2セル30のアノードセパレータ5aに設けられた燃料ガス流路6を順に通流して、供給される。
一方、酸化剤ガス供給器103から、酸化剤ガスが、酸化剤ガス供給路64、酸化剤ガス供給マニホールド54、第1及び第2セル20、30に設けられた酸化剤ガス流路7を順に通流して、第1及び第2セル20、30のカソード2bに供給される。このとき、酸化剤ガス供給路64を通流する酸化剤ガスの一部が、エアブリードガスとして、第1及び第2エアブリードガス供給路68、69を通流して、第1及び第2混合ガス供給路61、62に供給される。なお、第1混合ガス供給マニホールド51に供給される燃料ガス及びエアブリードガスを第1混合ガスといい、第2混合ガス供給マニホールド52に供給される燃料ガス及びエアブリードガスを第2混合ガスという。
このとき、制御器105は、第1及び第2流量調整器107、108に流量調整指令を出力し、第1及び第2流量調整器107、108は、それぞれ、第1及び第2エアブリードガス供給路68、69を通流するエアブリードガスの流量を調整して、第2混合ガス中に含まれるエアブリードガスの割合(以下、第2の割合)が、第1混合ガス中に含まれるエアブリードガスの割合(以下、第1の割合)以上となるように調整する。そして、このエアブリードガスは、第1及び第2混合ガス供給路61、62から、それぞれ第1及び第2セル20、30のアノード2aに供給される。なお、エアブリードガスの流量の調整、すなわち、第1及び第2セル20、30に供給される第1及び第2混合ガス中のエアブリードガスの割合の調整については、後述する。
燃料電池101では、アノード2aに供給された燃料ガスと、カソード2bに供給された酸化剤ガスとが電気化学的に反応して、電気と熱が生成される。また、燃料ガス中に僅かに含まれるCOにより、アノード2aの触媒が被毒されて(アノード2aの触媒にCOが吸着して)、アノード2aが分極して発電性能が低減するが、本実施の形態においては、アノード2aに供給されたエアブリードガスが吸着したCOと反応して、アノード2aの発電性能が回復する。
そして、燃料電池101で使用されなかった燃料ガスは、混合ガス排出マニホールド53及び混合ガス排出路63を通流して、燃料処理器102のバーナ102aにオフガスとして供給される。また、燃料電池101で使用されなかった酸化剤ガスは、酸化剤ガス排出マニホールド55及び酸化剤ガス排出路65を通流して、燃料電池システム100外に排出される。なお、酸化剤ガス排出路65を通流する排出酸化剤ガスは、全熱交換器106で、酸化剤ガス供給路64を通流する供給酸化剤ガスと熱及び水分交換を行う。
また、燃料電池101(正確には、冷却水供給マニホールド56の入口)には、冷却タンク104から冷却水が、冷却水供給路66を介して供給される。燃料電池101に供給された冷却水は、冷却水供給マニホールド56及び冷却水流路8を通流し、燃料電池101で生成された熱を回収する。冷却水流路8を通流した冷却水は、冷却水排出マニホールド57及び冷却水排出路67を通流して冷却水タンク104に供給される。これにより、燃料電池101に供給された冷却水が、燃料電池101から排熱を回収するため、燃料電池101が所定の温度に保たれる。
次に、本実施の形態1に係る燃料電池システム100のエアブリードガス流量の調整について、図6を参照しながら説明する。
図6は、本実施の形態1に係る燃料電池システム100における制御器105の記憶部に格納されたエアブリードガス流量調整プログラムを概略的に示すフローチャートである。本エアブリードガス流量調整プログラムは、燃料電池システム100の水素生成装置102の起動とともに、起動され、また、水素生成装置102の停止とともに停止される。
まず、本実施の形態1に係る燃料電池システム100が、未だ運転を開始したことがないとする。この場合、フラグFが0に設定されている。また、第1及び第2流量調整器107、108に流量調整の指令を出力した回数Nが記憶されている。
ステップS1では、制御器105の演算処理部は、記憶部に記憶されているフラッグFが1であるかを判断する。本実施の形態1に係る燃料電池システム100が、初めて運転を開始されたときは、フラグFが0であるため、ステップS2に進む。ステップS2では、演算処理部は、記憶部に記憶されている流量調整指令回数Nを0にリセットする(ステップS2)。ついで、演算処理部は、フラグFを1にする(ステップS3)。
次に、制御器105の演算処理部は、電圧検出器110から第1セル20の電圧値V1及び第2セル30の電圧値V2をそれぞれ取得する(ステップS4)。そして、演算処理部は、ステップS4で取得した電圧値V1と電圧値V2との差を算出し、この電圧値V1と電圧値V2との差が、記憶部に記憶されている閾値Vth(例えば、10mV)以上であるか否かを判定する(ステップS5)。閾値Vth以上である場合には、ステップS6に進み、閾値より小さい場合には、ステップS1に戻る。
次に、演算処理部は、記憶部から流量調整指令回数N(ここでは、N=0)を取得する(ステップS6)。ついで、演算処理部は、記憶部に記憶されている流量調整指令回数−流量対比テーブルからステップS6で取得した流量調整指令回数Nに対応する第1の流量FR(例えば、燃料ガスに含まれる水素の0.5%)及び第2の流量FR(例えば、燃料ガスに含まれる水素の1.0%)を取得する(ステップS7)。なお、流量調整指令回数−流量対比テーブル内の第1及び第2の流量FRは、セル積層体50におけるセルの積層数、燃料電池101内の設定温度、及び燃料電池システム100の運転時間等によって異なるものであり、予め実験により求められたものである。また、このテーブルにおいて、流量FRは、流量調整指令回数Nが増大するに連れて、増大するようになっている。
次に、制御器105の演算処理部は、第1及び第2流量調整器107、108に第1及び第2混合ガス供給路61、62を通流するエアブリードガスが、それぞれ第1及び第2の流量FRになるように調整指令を出力する(ステップS8)。これにより、第1及び第2流量調整器107、108は、それぞれ、第1及び第2の流量FRになるように、弁の開度を調整する。
次に、演算処理部は、記憶部に記憶された流量調整指令回数Nを1インクリメントする。ここでは、N=1となる(ステップS9)。そして、ステップS1に戻る。
制御器105の演算処理部は、ステップS5又はステップS9からステップS1に戻った場合や本エアブリードガス流量調整プログラムが2回目以降に起動された場合には、フラグFが1であるため、ステップS1からステップS4に進む。これ以降、ステップS4〜S9、S1の処理が繰り返される。
このようにして、本実施の形態1に係る燃料電池システムでは、第1及び第2セル20、30の電圧値を検出することにより、セル積層体50の温度分布によって異なるCO被毒の分布を検出する。そして、燃料電池101のCO被毒がそれほど進行していない第1セル20のアノード2aには、燃料ガス流路6に供給される混合ガス中のエアブリードガスの割合が、所定の割合(第1の割合)となるように調整する。また、CO被毒が進行している第2セル30のアノード2aには、燃料ガス流路6に供給される混合ガス中のエアブリードガスの割合が、第1の割合以上である第2の割合となるように調整する。
これにより、第2セル30のアノード2aの発電性能の低下を充分に防止することができる。また、第1セル20のアノード2aに供給されるエアブリードガスが燃料ガスと燃焼反応を起こすことがなく、燃料ガスの発電への寄与率(発電効率)の低下を防止することができる。
なお、本実施の形態1では、第1及び第2セル20、30のアノードセパレータ5a及びカソードセパレータ5bのそれぞれに冷却水流路8を設ける構成としたが、これに限定されず、第1及び第2セル20、30のアノードセパレータ5aのみ、又は、第1及び第2セル20、30のカソードセパレータ5bのみに冷却水流路8を設ける構成としてもよい。
また、第1混合ガス中のエアブリードガスの割合(第1の割合)及び第2混合ガス中のエアブリードガスの割合(第2の割合)は、第1及び第2混合ガス供給路61、628正確には、第1及び第2混合ガス供給マニホールド51、52)を通流する燃料ガスの流量を実験等で求めておき、その流量を基に、第1及び第2混合ガス供給路61、62を通流するエアブリードガスの流量を調整してもよい。さらに、第1及び第2混合ガス供給路61、62を通流する燃料ガスの流量を流量検出器により検出して、その検出された流量を基に、第1及び第2混合ガス供給路61、62を通流するエアブリードガスの流量を調整してもよい。
次に、セル積層体50の3分した3つの部分のうちの両端の部分について、以下の実験例を基に説明する。
[実験例1]
まず、図2に示す燃料電池101の第2混合ガス供給マニホールドが設けられていないもの(すなわち、通常の燃料電池)を用いて、水素ガス(80%)と二酸化炭素(20%)からなる燃料ガスを供給したときの各セルの電圧値Vx及び水素ガス(80%)と二酸化炭素(20%)と一酸化炭素(10ppm)からなる燃料ガスを供給したときの各セルの電圧値Vcoをそれぞれ検出した。ついで、電圧低下量(Vx−Vco)をそれぞれ算出し、セル積層体50における一方の端部に位置するセルの電圧低下量を基準としたときの各セルの電圧検出低下量差を算出した。図7は、この実験例1の結果を示した表である。なお、図7において、セル積層体50における一方の端部に位置するセルをセルC1とし、セルの積層方向に順にセルC2、セルC3・・・とし、また、セル積層体50における他方の端部に位置するセルをセルA1とし、積層方向に順にセルA2、セルA3・・・としている。また、セルC1の電圧低下量を基準として、各セルの電圧検出低下量差を示している。
図7に示すように、セル積層体50の両端から2セル(セルC1、C2、A1、A2)では、セルC1を基準としたときの電圧低下量差が低く、セルのアノード2aにおける耐CO被毒性が維持されていることがわかる。一方、セル積層体50の残りのセル(セルC3〜セルA3)では、電圧低下量差が大きく、アノード2aにおける耐CO被毒性が低下していることがわかる。このため、本発明においては、セル積層体50の両端から2セル以下のセルをセル積層体50の3分した3つの部分のうちの両端の部分として定義することが好ましい。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2に係る燃料電池システムは、基本的構成は、実施の形態1に係る燃料電池システム100と同じであるが、燃料電池101におけるセル積層体50の構造が、いわゆる2セル毎冷却方式となっている点が異なる。
図8は、本実施の形態2に係る燃料電池システムの燃料電池におけるセル積層体の概略構成を模式的に示す断面図である。
図8に示すように、本実施の形態2におけるセル積層体50では、セル積層体50の3分した3つの部分のうち両側の部分が、第1セル20が2セル積層されて構成されており、その残りの部分(中央部分)が、第1セル20と第2セル30とが交互に積層されて構成されている。また、第1セル20のアノードセパレータ5aのみに冷却水流路が設けられている。
このような本実施の形態2においても、実施の形態1と同様の作用効果を奏する。なお、本実施の形態においては、冷却水流路8を第1セル20のアノードセパレータ5aのみに設ける構成としたが、これに限定されず、第1セル20のカソードセパレータ5bのみに設ける構成としてもよく、また、第1セル20のアノードセパレータ5a及びカソードセパレータ5bの両方に設ける構成としてもよい。また、本実施の形態においては、セル積層体50の3分した3つの部分のうち両側の部分を、第1セル20が2セル積層される構成としたが、これに限定されず、第1セル20が、1セル積層される構成としてもよい。
(実施の形態3)
本発明の実施の形態3に係る燃料電池システムは、基本的構成は、実施の形態1に係る燃料電池システム100と同じであるが、燃料電池101における第2セル30のアノードセパレータ5aの内面に設けられている燃料ガス流路6が、図9に示すように構成されている。ここで、第2セル30のアノードセパレータ5aの内面の構成について、図9を参照しながら説明する。
図9は、本実施の形態3の第2セル30のアノードセパレータ5aの内面の概略構成を示す模式図である。
図9に示すように、本実施の形態3の第2セル30のアノードセパレータ5aの内面には、燃料ガス流路6が設けられている。燃料ガス流路6は、第1接続部6a、本体部6b、及び第2接続部6cで構成されており、第1接続部6aは、第1混合ガス接続部161と第2混合ガス接続部162を有している。第1混合ガス接続部161は、第1混合ガス供給マニホールド孔21と本体部6bの上流端とを接続するように配設されている。また、第2混合ガス接続部162は、第1混合ガス接続部161と第2混合ガス供給マニホールド孔22とを接続するように配設されている。そして、第1接続部6aは、第1混合ガス供給マニホールド51を通流する第1混合ガスと、第2混合ガス供給マニホールド52を通流する第2混合ガスと、が、均一に混合されるように構成されている。
これにより、第2セル30のアノードセパレータ5aの燃料ガス流路6には、第1混合ガスに含まれるエアブリードガスの割合以上のエアブリードガスが供給されるため、本実施の形態2に係る燃料電池システムは、実施の形態1に係る燃料電池システムと同様の作用効果を奏する。
なお、本実施の形態においては、実施の形態1のように、いわゆる1セル毎冷却方式としたが、これに限定されず、実施の形態2のように、2セル毎冷却方式としてもよい。
(実施の形態4)
本発明の実施の形態4に係る燃料電池システムは、基本的構成は、実施の形態1に係る燃料電池システム100と同じであるが、以下の点が異なる。
図10は、本実施の形態4に係る燃料電池システムの概略構成を示した模式図である。
図10に示すように、本実施の形態4に係る燃料電池システム100では、第2エアブリードガス供給路69に代えて、第3エアブリードガス供給路70が設けられている。第3エアブリードガス供給路70の上流端は、酸化剤ガス供給路64の第1エアブリードガス供給路68との接続点より下流側に接続されており、その下流端は、エアブリードガス供給マニホールドに連通している。また、第3エアブリードガス供給路70の途中には、第3流量調整器111が設けられている。さらに、第3エアブリードガス供給路70の途中には、第3流量調整器111及びガスの逆流を防止するための逆止弁(図示せず)が設けられている。なお、第3流量調整器111は、ここでは、開調弁を使用しているが、これに限定されず、第3エアブリードガス供給路70を通流するガスの流量を調整することができればよい。例えば、ニードルバルブを使用してもよい。
ここで、エアブリードガス供給マニホールドを構成するエアブリードガス供給マニホールド孔について、図11を参照しながら説明する。
図11は、本実施の形態4に係る燃料電池システムにおける第2セル30のアノードセパレータ5aの内面の概略構成を示す模式図である。
図11に示すように、本実施の形態4の第2セル30のアノードセパレータ5aは、図9に示す実施の形態3の第2セル30のアノードセパレータ5aと基本的構成は同じであるが、第2混合ガス供給マニホールド孔22に代えて、エアブリードガス供給マニホールド孔28が設けられている。そして、エアブリードガス供給マニホールド孔28は、第2混合ガス接続部162により第1混合ガス接続部161と接続されている。
これにより、第1接続部6aは、第1混合ガス供給マニホールド孔21(第1混合ガス供給マニホールド51)を通流する燃料ガス及びエアブリードガス(第1混合ガス)と、エアブリードガス供給マニホールド孔28を通流するエアブリードガスと、が、均一に混合され、第2混合ガスとして第2セル30のアノード2aに供給される。
なお、本実施の形態においては、第1セル20の燃料ガス流路6に供給されるエアブリードガスの流量と第2セル30の燃料ガスに供給されるエアブリードガスの流量が同じである場合には、第3流量調整器111は、弁を閉じて、エアブリードガス供給マニホールドにエアブリードガスを供給しないようにする。
また、本実施の形態においては、セル積層体50の積層方向に3分した3つの部分のうち、両側の部分以外の残りの部分は、実施の形態1のように第2セル30のみでもよく、また、実施の形態2のように第1セル20と第2セル30が交互に積層されてもよい。
このような構成とすることにより、第2セル30の燃料ガス流路6に供給される第2混合ガス中のエアブリードガスの割合(第2の割合)が、第1セル20の燃料ガス流路6に供給される第1混合ガス中のエアブリードガスの割合(第1の割合)以上になり、本実施の形態4に係る燃料電池システムによっても、実施の形態1に係る燃料電池システム100と同じ効果が得られる。
なお、上記実施の形態1〜4においては、第2の割合が第1の割合以上となるように調整するとしたが、本発明の効果を顕著に得るという観点から、第2の割合が第1の割合より大きくなるように調整することがより好ましい。
また、上記実施の形態1〜4においては、第1及び第2セル20、30の電圧値を検出して、エアブリードガスの流量を調整する構成としたが、これに限定されず、第1及び第2セルの温度を検出して、エアブリードガスの流量を調整してもよく、また、燃料電池システムの耐久試験の経験則から運転時間や起動停止回数によって、エアブリードガスの流量を調整してもよい。
また、上記実施の形態1〜4においては、酸化剤ガス供給器103からエアブリードガスを供給する構成としたが、これに限定されず、別途エアブリードガス供給器を設ける構成としてもよい。
さらに、上記実施の形態1〜4においては、燃料電池101内に2つの混合ガス供給マニホールドを設けて、エアブリードガスの流量を2種類に分けて供給する構成としたが、これに限定されず、燃料電池101内に混合ガス供給マニホールドを3以上設けてもよく、また、燃料電池101内の温度分布を両端側の部分とそれ以外の部分とに2つに分ける構成としたが、これに限定されず、燃料電池101内の温度分布を3以上に分割して、その分割した温度分布毎に流量を変更したエアブリードガスを供給するような構成としてもよい。
本発明に係る燃料電池システムは、燃料電池スタックのアノードの発電性能の低下を抑制できるので、燃料電池の技術分野で有用である。
本発明の実施の形態1に係る燃料電池システムの概略構成を示した模式図である。 図1に示す燃料電池の概略構成を模式的に示す斜視図である。 図2に示す燃料電池におけるセル積層体の概略構成を模式的に示す断面図である。 図3に示すセル積層体における第1セルのアノードセパレータの内面の概略構成を示す模式図である。 図3に示すセル積層体における第2セルのアノードセパレータの内面の概略構成を示す模式図である。 本実施の形態1に係る燃料電池システムにおける制御器の記憶部に格納されたエアブリードガス流量調整プログラムの概略的に示すフローチャートである。 実験例1の結果を示した表である。 本実施の形態2に係る燃料電池システムの燃料電池におけるセル積層体の概略構成を模式的に示す断面図である。 本実施の形態3の第2セルのアノードセパレータの内面の概略構成を示す模式図である。 本実施の形態4に係る燃料電池システムの概略構成を示した模式図である 本実施の形態4に係る燃料電池システムにおける第2セルのアノードセパレータの内面の概略構成を示す模式図である。
符号の説明
1 高分子電解質膜
2a アノード
2b カソード
3 MEA(Membrane−Electrode−Assembly:電解質層−電極積層体)
4 ガスケット
5a アノードセパレータ
5b カソードセパレータ
6 燃料ガス流路
6a 第1接続部
6b 本体部
6c 第2接続部
7 酸化剤ガス流路
8 冷却水流路
20 第1セル
21 第1混合ガス供給マニホールド孔
22 第2混合ガス供給マニホールド孔
23 混合ガス排出マニホールド孔
24 酸化剤ガス供給マニホールド孔
25 酸化剤ガス排出マニホールド孔
26 冷却水供給マニホールド孔
27 冷却水排出マニホールド孔
30 第2セル
40a 端板
40b 端板
50 セル積層体
51 第1混合ガス供給マニホールド
52 第2混合ガス供給マニホールド
53 混合ガス排出マニホールド
54 酸化剤ガス供給マニホールド
55 酸化剤ガス排出マニホールド
56 冷却水供給マニホールド
57 冷却水排出マニホールド
61 第1混合ガス供給路
62 第2混合ガス供給路
63 混合ガス排出路
64 酸化剤ガス供給路
65 酸化剤ガス排出路
66 冷却水供給路
67 冷却水排出路
100 燃料電池システム
101 燃料電池
102 燃料処理器
102a バーナ
103 酸化剤ガス供給器
104 冷却水タンク
105 制御器
106 全熱交換器
107 第1流量調整器
108 第2流量調整器
109 ポンプ
110 電圧検出器
111 第3流量調整器
161 第1混合ガス接続部
162 第2混合ガス接続部

Claims (18)

  1. 燃料ガス及びエアブリードガスを所定の割合(以下、第1の割合)で含む第1混合ガス、並びに、燃料ガス及びエアブリードガスを前記第1の割合以上である第2の割合で含む第2混合ガスをそれぞれ取りだすことが可能な態様で燃料ガス及びエアブリードガスを供給する混合ガス供給マニホールド群と、触媒をそれぞれ含むアノード及びカソードと前記アノード及び前記カソードの間に配置されている高分子電解質膜と前記アノードに接触しながら燃料ガスが流れるように形成された燃料ガス流路と前記カソードに接触しながら酸化剤ガスが流れるように形成された酸化剤ガス流路とを有する複数のセルが積層されたセル積層体と、前記セル積層体に所定数のセルの間隔で前記セルの境界部に形成された冷却水流路と、を有する燃料電池と、
    前記混合ガス供給マニホールド群に、前記エアブリードガスを供給するためのエアブリードガス供給機構と、を備え、
    前記セル積層体の積層方向に3分した3つの部分のうち、両側の部分は、前記第1混合ガスが供給されるように、その燃料ガス流路の上流端が前記混合ガス供給マニホールド群に接続されているセル(以下、第1セル)のみで構成されており、残りの部分は、前記第2混合ガスが供給されるように、その燃料ガス流路の上流端が前記混合ガス供給マニホールド群に接続されているセル(以下、第2セル)を含んで構成されている、燃料電池システム。
  2. 前記混合ガス供給マニホールド群は、前記第1混合ガスを供給するための第1混合ガス供給マニホールドと前記第2混合ガスを供給するための第2混合ガス供給マニホールドとから構成され、
    前記第1セルの前記燃料ガス流路の上流端は、前記第1混合ガス供給マニホールドに接続され、
    前記第2セルの前記燃料ガス流路の上流端は、前記第2混合ガス供給マニホールドに接続されている、請求項1に記載の燃料電池システム。
  3. 前記混合ガス供給マニホールド群は、前記第1混合ガスを供給するための第1混合ガス供給マニホールドと燃料ガス及びエアブリードガスを含む混合ガスを供給するための第2混合ガス供給マニホールドとから構成され、
    前記第1セルの前記燃料ガス流路の上流端は、前記第1混合ガス供給マニホールドに接続され、
    前記第2セルの前記燃料ガス流路の上流端は、前記第1混合ガス供給マニホールドと前記第2混合ガス供給マニホールドとの両方に接続されている、請求項1に記載の燃料電池システム。
  4. 前記混合ガス供給マニホールド群は、前記第1混合ガスを供給するための第1混合ガス供給マニホールドとエアブリードガスを供給するためのエアブリードガス供給マニホールドとから構成され、
    前記第1セルの前記燃料ガス流路の上流端は、前記第1混合ガス供給マニホールドに接続され、
    前記第2セルの前記燃料ガス流路の上流端は、前記第1混合ガス供給マニホールドと前記エアブリードガス供給マニホールドとの両方に接続されている、請求項1に記載の燃料電池システム。
  5. 前記セル積層体の前記残りの部分は、前記第2セルのみで構成されている、請求項1に記載の燃料電池システム。
  6. 1セル間隔で前記セルの境界部に、前記冷却水流路が形成されている、請求項5に記載の燃料電池システム
  7. 前記セル積層体の前記残りの部分は、前記第1セルと前記第2セルが交互に積層されて構成されている、請求項1に記載の燃料電池システム。
  8. 2セル間隔で前記セルの境界部に、前記冷却水流路が形成されている、請求項7に記載の燃料電池システム。
  9. 前記セル積層体の両側の部分は、該セル積層体の両端から2セル以下のセルで構成されている、請求項1に記載の燃料電池システム。
  10. 前記第1混合ガス供給マニホールドにその下流端が連通する第1混合ガス供給路と、
    前記第2混合ガス供給マニホールドにその下流端が連通する第2混合ガス供給路と、
    前記第1及び第2混合ガス供給路に前記燃料ガスを供給するための燃料ガス供給機構と、を備え、
    前記エアブリードガス供給機構は、エアブリードガス供給器と、その上流端が前記エアブリードガス供給器に接続され、その下流端が前記第1混合ガス供給路に連通する第1エアブリードガス供給路と、前記第1エアブリードガス供給路に設けられ、該第1エアブリードガス供給路を通流するエアブリードガスの流量を調整するための第1流量調整器と、その上流端が前記エアブリードガス供給器に接続され、その下流端が前記第2混合ガス供給マニホールドに連通する第2エアブリードガス供給路と、前記第2エアブリードガス供給路に設けられ、該第2エアブリードガス供給路を通流するエアブリードガスの流量を調整するための第2流量調整器と、を有している、請求項2及び3に記載の燃料電池システム。
  11. 前記第1混合ガス供給マニホールドにその下流端が連通する第1混合ガス供給路と、
    前記第1混合ガス供給路に前記燃料ガスを供給するための燃料ガス供給機構と、を備え、
    前記エアブリードガス供給機構は、エアブリードガス供給器と、その上流端が前記エアブリードガス供給器に接続され、その下流端が前記第1混合ガス供給路に連通する第1エアブリードガス供給路と、前記第1エアブリードガス供給路に設けられ、該第1エアブリードガス供給路を通流するエアブリードガスの流量を調整するための第1流量調整器と、その上流端が前記エアブリードガス供給器に接続され、その下流端が前記エアブリードガス供給マニホールドに連通する第3エアブリードガス供給路と、前記第3エアブリードガス供給路に設けられ、該前記第3エアブリードガス供給路を通流するエアブリードガスの流量を調整するための第3流量調整器と、を有している、請求項4に記載の燃料電池システム。
  12. 前記酸化剤ガス供給マニホールドにその下流端が連通する酸化剤ガス供給路と、
    前記酸化剤ガス供給路の上流端に接続され該酸化剤ガス供給路を通じて前記酸化剤ガス流路に酸化剤ガスを供給するための酸化剤ガス供給器と、を備え、
    前記第1エアブリードガス供給路の上流端は、前記酸化剤ガス供給路と連通し、
    前記第2エアブリードガス供給路の上流端は、前記酸化剤ガス供給路と連通し、
    前記エアブリード供給器は、前記酸化剤ガス供給器である、請求項10に記載の燃料電池システム。
  13. 前記酸化剤ガス供給マニホールドにその下流端が連通する酸化剤ガス供給路と、
    前記酸化剤ガス供給路の上流端に接続され該酸化剤ガス供給路を通じて前記酸化剤ガス流路に酸化剤ガスを供給するための酸化剤ガス供給器と、を備え、
    前記第1エアブリードガス供給路の上流端は、前記酸化剤ガス供給路と連通し、
    前記第3エアブリードガス供給路の上流端は、前記酸化剤ガス供給路と連通し、
    前記エアブリード供給器は、前記酸化剤ガス供給器である、請求項11に記載の燃料電池システム。
  14. 前記第2の割合が前記第1の割合以上になるように、前記エアブリードガス供給機構を制御する制御器を備える、請求項1に記載の燃料電池システム。
  15. 前記第2の割合が前記第1の割合以上になるように、前記第1及び第2流量調整器を制御する制御器を備える、請求項10に記載の燃料電池システム。
  16. 前記第2の割合が前記第1の割合以上になるように、前記第1及び第3流量調整器を制御する制御器を備える、請求項11に記載の燃料電池システム。
  17. 制御器と、
    前記第1及び第2セルの電圧値を検出する電圧検出器を備え、
    前記制御器は、前記電圧検出器で検出された第1及び第2セルの電圧値に基づいて、前記第1及び第2流量調整器を制御する、請求項10に記載の燃料電池システム。
  18. 制御器と、
    前記第1及び第2セルの電圧値を検出する電圧検出器を備え、
    前記制御器は、前記電圧検出器で検出された第1及び第2セルの電圧値に基づいて、前記第1及び第3流量調整器を制御する、請求項11に記載の燃料電池システム。
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