JP2009134460A - リスク抽出支援装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】開発プロジェクトにおけるリスクの抽出漏れを防止することが可能なリスク抽出支援装置を得ること。
【解決手段】リスクの評価対象であるプロジェクトから抽出された抽出リスクに関する複数種類の分類項目を前記複数種類の分類項目間で対応づけたリスク分類項目対応情報を生成する対応情報生成手段と、予め設定されたリスクに関する複数種類の分類項目の組み合わせのリストである第1のリスク分類項目情報リストと、前記リスク分類項目対応情報と、に基づいて、前記第1のリスク情報リストに含まれる前記複数種類の分類項目の組み合わせのうち、前記プロジェクトから抽出された抽出リスクに関する複数種類の分類項目と、前記プロジェクトから抽出されていないリスクに関する分類項目と、を識別可能に管理する第2のリスク分類項目情報リストを生成する第2のリスク情報リスト生成手段と、を備えることを特徴とするリスク抽出支援装置。
【選択図】 図1
【解決手段】リスクの評価対象であるプロジェクトから抽出された抽出リスクに関する複数種類の分類項目を前記複数種類の分類項目間で対応づけたリスク分類項目対応情報を生成する対応情報生成手段と、予め設定されたリスクに関する複数種類の分類項目の組み合わせのリストである第1のリスク分類項目情報リストと、前記リスク分類項目対応情報と、に基づいて、前記第1のリスク情報リストに含まれる前記複数種類の分類項目の組み合わせのうち、前記プロジェクトから抽出された抽出リスクに関する複数種類の分類項目と、前記プロジェクトから抽出されていないリスクに関する分類項目と、を識別可能に管理する第2のリスク分類項目情報リストを生成する第2のリスク情報リスト生成手段と、を備えることを特徴とするリスク抽出支援装置。
【選択図】 図1
Description
本発明は、リスク抽出支援装置に関するものであり、特に、プロジェクトの管理を行う際にプロジェクトの計画段階で抽出したリスクが網羅的に抽出できているかの検討に用いる、リスク抽出を支援するためのリスク抽出支援装置に関する。
近年、ソフトウェア製品などの開発においては、各種製品における機能の複雑化や高度化により、ソフトウェア製品開発プロジェクトなどの各種プロジェクトの規模は増大している。また、製品を素早く世の中に送り出すために、開発期間の短縮が求められている。このような傾向により、開発者のスキルや生産性だけでなく、プロジェクトの管理手法やリスクの評価方法によっても、プロジェクトの成否が決定されるようになってきている。
このような流れの中で、特に、プロジェクトの性質や状況を正確に把握し、問題点や課題を明確にするとともに、プロジェクトに影響を与えるリスクを抽出・評価し、素早く対策を実施するようなプロジェクトの進め方が必要になってきている。
例えば、過去プロジェクトの性質(開発期間、規模、人数、開発メンバのスキル、場所の制約など)や状況(予定工数、実績工数、成果物実績、発生障害件数など)などをリスク(重要度、影響度、発生可能性)や対策(有効度、コスト、課題、実施結果)と関連付けて格納し、さらに、これら過去プロジェクトのデータと現在プロジェクトとの類似性を比較することにより、類似性の高い過去プロジェクトのデータを基にリスクを抽出し、そのリスクの発生確率を考慮して評価を行う技術が提案されている(たとえば、特許文献1参照)。
しかしながら、上記特許文献1に記載された技術においては、過去プロジェクトの上記データ(性質、状況、リスク、対策)を基に、開発プロジェクトのリスクを抽出しており、開発プロジェクト特有の性質や状況などによるリスクまでは考慮されていない。このため、リスクの抽出漏れが発生する可能性がある。そして、開発プロジェクトの計画段階で、新たなリスクの抽出漏れの有無を十分検討しないまま開発が進んだ場合には、開発の後工程等で、リスクの抽出漏れにより予期せぬ問題が発生し、プロジェクトの遂行が妨げられる虞がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、開発プロジェクトにおけるリスクの抽出漏れを防止することが可能なリスク抽出支援装置を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかるリスク抽出支援装置は、リスクの評価対象であるプロジェクトから抽出された抽出リスクに関する複数種類の分類項目を前記複数種類の分類項目間で対応づけたリスク分類項目対応情報を生成する対応情報生成手段と、予め設定されたリスクに関する複数種類の分類項目の組み合わせのリストである第1のリスク分類項目情報リストと、前記リスク分類項目対応情報と、に基づいて、前記第1のリスク情報リストに含まれる前記複数種類の分類項目の組み合わせのうち、前記プロジェクトから抽出された抽出リスクに関する複数種類の分類項目と、前記プロジェクトから抽出されていないリスクに関する分類項目と、を識別可能に管理する第2のリスク分類項目情報リストを生成する第2のリスク情報リスト生成手段と、を備えることを特徴とする。
この発明によれば、現在開発中のプロジェクトのリスクを抽出した際に、リスクの抽出漏れの有無を確認すべき箇所を明確にすることができるため、効率的にリスク抽出の網羅性を向上させることが可能であり、開発プロジェクトにおけるリスクの抽出漏れを防止することが可能なリスク抽出支援装置を得ることができる、という効果を奏する。
以下に、本発明にかかるリスク抽出支援装置の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本発明は以下の記述に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
実施の形態
図1は、本発明の実施の形態にかかるリスク抽出支援装置1の構成を示すブロック図である。図1に示すように、本実施の形態にかかるリスク抽出支援装置1は、入出力部2と、プロジェクトデータ格納部3と、プロジェクトデータ処理部4と、で構成されている。
プロジェクトデータ格納部3とプロジェクトデータ処理部4とは、例えばCPUなどの演算装置と、演算装置が解釈するプログラムが格納されているハードディスクなどの記憶装置、また、演算に必要なメモリ装置などにより構成される。また、入出力部2は、リスク抽出支援装置1と利用者との間のインタフェース(I/F)であり、ディスプレイやキーボード、マウス、プリンタなどから構成される。このようなリスク抽出支援装置1は、専用の装置としても良く、またパソコン上において動作するアプリケーション(プログラム)として構成しても良い。
図1は、本発明の実施の形態にかかるリスク抽出支援装置1の構成を示すブロック図である。図1に示すように、本実施の形態にかかるリスク抽出支援装置1は、入出力部2と、プロジェクトデータ格納部3と、プロジェクトデータ処理部4と、で構成されている。
プロジェクトデータ格納部3とプロジェクトデータ処理部4とは、例えばCPUなどの演算装置と、演算装置が解釈するプログラムが格納されているハードディスクなどの記憶装置、また、演算に必要なメモリ装置などにより構成される。また、入出力部2は、リスク抽出支援装置1と利用者との間のインタフェース(I/F)であり、ディスプレイやキーボード、マウス、プリンタなどから構成される。このようなリスク抽出支援装置1は、専用の装置としても良く、またパソコン上において動作するアプリケーション(プログラム)として構成しても良い。
プロジェクトデータ格納部3は、開発プロジェクト(以下、単にプロジェクトと呼ぶ)から抽出したリスク内容、リスク出所、リスク区分の情報を格納したプロジェクトのリスク管理表11(以下、リスク管理表11と呼ぶ)と、リスク管理表11から抽出したリスク出所とリスク区分に関する情報を格納したプロジェクトのリスク出所/区分の対応表12(以下、リスク出所/区分の対応表12と呼ぶ)と、プロジェクトで抽出したリスクの網羅性を確認するためのテンプレートであるリスク網羅性確認マトリクスチェックテンプレートシート13と、リスク出所/区分の対応表12を基に、リスク網羅性確認マトリクスチェックテンプレートシート13を用いて、プロジェクトで抽出したリスクの網羅性を確認した結果を示すプロジェクトのリスク網羅性確認マトリクスチェック結果シート14(以下、リスク網羅性確認マトリクスチェック結果シート14と呼ぶ)と、を格納する。
プロジェクトデータ処理部4は、リスク管理表11からリスク出所とリスク区分の情報を抽出するリスク出所/区分のデータ抽出処理部15と、リスク出所/区分の対応表12を基に、リスク網羅性確認マトリクスチェックテンプレートシート13を用いて、プロジェクトのリスク網羅性確認マトリクスチェック結果シート14を生成するリスク網羅性確認マトリクスチェック結果シート生成処理部16と、を備える。
リスク管理表11は、リスクの評価対象である開発プロジェクトの全リスク情報を保持しており、プロジェクトの各リスクに、それぞれのリスクの分類項目を対応付けて格納する。たとえば、プロジェクトの各リスクに、リスクの出所(分類項目)とリスクの区分(分類項目)を対応付けて格納する。このリスク管理表11は、少なくとも、リスク内容、リスク出所、リスク区分の情報を保持した表である必要がある。
ここで、リスク出所とは、プロジェクト内または組織内でリスクを発生させる根本的な決定要因のことであり、抽出するリスクの網羅性を向上するために考慮すべき観点として使用する。リスク区分とは、体系的にリスクを識別するために効果的な構造を定義した区分であり、影響を及ぼすプロセス、フェーズや担当者を特定し、リスク軽減対策の統合を行うために使用する。
例えば、リスク出所を以下の3つに分類し、定義しておく。これにより、各リスクの出所を明確にすることができる。この分類については、プロジェクト内または組織内で、必要に応じて項目を定義して構わない。
(リスク出所の定義例)
(1)実現可能性(前例がない作業、見積もりできない作業、実現不可能な設計、利用不可能な技術、非現実的なスケジュールの見積もり、または割り当てなど)
(2)変更可能性(変わる可能性のある要件、変わる可能性のある、または不十分な外注能力、変わる可能性のある、または不十分なベンダ能力など)
(3)資源不足(不十分な人員配置およびスキル、費用または資金提供の課題など)
(リスク出所の定義例)
(1)実現可能性(前例がない作業、見積もりできない作業、実現不可能な設計、利用不可能な技術、非現実的なスケジュールの見積もり、または割り当てなど)
(2)変更可能性(変わる可能性のある要件、変わる可能性のある、または不十分な外注能力、変わる可能性のある、または不十分なベンダ能力など)
(3)資源不足(不十分な人員配置およびスキル、費用または資金提供の課題など)
また、例えばリスク区分を、以下の4つの大項目とそれに対応する小項目(括弧内)に分類し、定義しておく。これにより、各リスクの区分を明確にすることができる。この分類については、プロジェクト内または組織内で、必要に応じて項目を定義して構わない。
(リスク区分の定義例)
(1)技術(要求、技術、複雑度、性能、信頼性、品質)
(2)外部(規則、市場、顧客)
(3)組織(プロジェクト依存関係、要員、資金、優先順位)
(4)プロジェクトマネージメント(計画、コミュニケーション)
(リスク区分の定義例)
(1)技術(要求、技術、複雑度、性能、信頼性、品質)
(2)外部(規則、市場、顧客)
(3)組織(プロジェクト依存関係、要員、資金、優先順位)
(4)プロジェクトマネージメント(計画、コミュニケーション)
上記のようにリスク出所とリスク区分とを定義した場合のリスク管理表11の例を図2に示す。図2は、リスク管理表11の例を示す図である。
リスク出所/区分のデータ抽出処理部15は、リスク管理表11を基に、リスク出所/区分の対応表12(リスク分類項目対応情報)を生成する対応情報生成手段である。生成されたリスク出所/区分の対応表12は、プロジェクトデータ格納部3に格納され、また、入出力部2を介してユーザに提示可能である。
例えば、図2のようなリスク管理表11が存在する場合、リスク出所/区分のデータ抽出処理部15が図3に示すような処理を行うことによって、図4−1に示すようなリスク出所/区分の対応表12が生成される。以下、図3に示す処理について、図2のリスク管理表11と図4−1〜図4−4のリスク出所/区分の対応表12とを参照して説明する。
まず、リスク出所/区分のデータ抽出処理部15は、図2のリスク管理表の行:S=2(2行目)を処理対象に設定して処理を開始する(ステップS100)。つぎに、リスク出所/区分のデータ抽出処理部15は、図2のリスク管理表の行:S=2(No.1)の「リスク内容:リスクA」における「リスク出所:実現可能性」と「リスク区分:要求」とが、すでに、図4−2のリスク出所/区分の対応表12に存在するかどうかを判定する(ステップS110)。なお、図4−2のリスク出所/区分の対応表12は、まだ「リスク出所:実現可能性」と「リスク区分:要求」とが追加されていない空の状態のリスク出所/区分の対応表12である。
図2のリスク管理表の行:S=2(No.1)の「リスク内容:リスクA」における「リスク出所:実現可能性」と「リスク区分:要求」とが、すでに、図4−2のリスク出所/区分の対応表12に存在する場合は(ステップS110肯定)、リスク出所/区分のデータ抽出処理部15は、処理対象とする図2のリスク管理表11の行:Sを1つ増加させて(S=S+1)(ステップS160)、ステップS110に戻る。
ここでは、図2のリスク管理表11の行:S=2(No.1)の「リスク内容:リスクA」は、このリスク管理表11の一番最初に記載されているリスクのため、図4−2のリスク出所/区分の対応表には、リスク出所とリスク区分の対応データが存在しない(ステップS110否定)。そこで、リスク出所/区分のデータ抽出処理部15は、「リスク内容:リスクA」における「リスク出所:実現可能性」と、「リスク区分:要求」と、を図4−2のリスク出所/区分の対応表12の2行目(No.1)に追加する(ステップS120)。この状態のリスク出所/区分の対応表12を図4−3に示す。
次に、リスク出所/区分のデータ抽出処理部15は、処理対象とする図2のリスク管理表11の行:Sを1つ増加させ(S=S+1)、図2のリスク管理表11の行:S=S+1(2+1=3行目)を処理対象に設定する(ステップS130)。そして、リスク出所/区分のデータ抽出処理部15は、図2のリスク管理表11の行:S=3(No.2)に、「リスク出所」と「リスク区分」との情報が存在するかどうかを判定する(ステップS140)。
図2のリスク管理表11の行:S=3(3行目)に「リスク出所」と「リスク区分」とが存在する場合は(ステップS140肯定)、ステップS110に戻る。図2のリスク管理表11の例では、行:S=3(No.2)に、「リスク内容:リスクB」における「リスク出所:変更可能性」と「リスク区分:信頼性」とが存在する。したがって、リスク出所/区分のデータ抽出処理部15は、ステップS110に戻って処理を行う。
リスク出所/区分のデータ抽出処理部15は、図2のリスク管理表11の行:S=3(No.2)の「リスク内容:リスクB」における「リスク出所:変更可能性」と「リスク区分:信頼性」とが、すでに、図4−3のリスク出所/区分の対応表12に存在するかどうかを判定する(ステップS110)。
ここで、図4−3のリスク出所/区分の対応表12の2行目(No.1)に「リスク出所:実現可能性」と「リスク区分:要求」が存在するが、「リスク出所:変更可能性」と「リスク区分:信頼性」は存在しないため(ステップS110否定)、リスク出所/区分のデータ抽出処理部15は、図4−3のリスク出所/区分の対応表12に、「リスク出所:実現可能性」と「リスク区分:信頼性」とを追加する(ステップS120)。そして、リスク出所/区分のデータ抽出処理部15は、ステップS130の処理に移る。リスク出所/区分のデータ抽出処理部15は、このような処理を繰り返し実施する。
なお、図2のリスク管理表11の5行目(No.4)にある「リスク内容:リスクD」における「リスク出所:実現可能性」と「リスク区分:要求」とは、5行目(No.4)の処理を行う時点で、すでにリスク出所/区分の対応表12の2行目(No.1)に存在することとなるため(図4−4参照)、リスク出所/区分の対応表12には追記せず、次の行に処理が移ることになる。これにより、リスク出所/区分の対応表12に、同じ「リスク出所」と「リスク区分」の対応データが複数存在することはない。
また、ステップS140に戻って、図2のリスク管理表11の行:S=S+1に「リスク出所」と「リスク区分」とが存在しない場合は(ステップS140否定)、リスク出所/リスク区分のデータ抽出処理を終了する(ステップS150)。すなわち、図2のリスク管理表の7行目(No.6)の「リスク内容:リスクF」における「リスク出所」と「リスク区分」との情報をリスク出所/区分の対応表12に追記した後、リスク出所/区分のデータ抽出処理部15は図2のリスク管理表の8行目に処理を移すが、リスク管理表11の8行目には「リスク内容」、「リスク出所」、「リスク区分」の対応データが存在しない。このため、ここでリスク出所/区分の対応表12への追加処理は完了する。これにより、最終的に、図4−1に示すようなリスク出所/区分の対応表12が生成される。
なお、リスク出所/区分対応表12は、付随情報としてリスク管理表11の各リスクの「リスク出所」と「リスク区分」との対応関係のパターンを保持しており、このリスク出所/区分対応表12には、同じ「リスク出所」と「リスク区分」の対応関係のパターンは、複数存在しない。
リスク網羅性確認マトリクスチェックテンプレートシート13は、予め設定されたリスクに関する複数種類の分類項目の組み合わせのリスト(第1のリスク分類項目情報リスト)であり、たとえば「リスク出所」の分類項目と「リスク区分」の分類項目とがそれぞれ行と列に配置されて保持されている。なお、このリスク網羅性確認マトリクスチェックテンプレートシート13の「リスク出所」と「リスク区分」との分類項目は、プロジェクト内や開発組織内で個別に定義してもよい。また、プロジェクトの計画時に、プロジェクトの性質や状況にあわせて、分類項目を定義し直してもよい。
このリスク網羅性確認マトリクスチェックテンプレートシート13は、「リスク出所」と「リスク区分」との分類項目を確認しながらリスクを抽出するために使用するのではなく、抽出したリスクに偏りがないかを確認して、検討の漏れている分類項目の再検討を行うために使用するものである。
例えば、上記の(リスク出所の定義例)および(リスク区分の定義例)のように「リスク出所」と「リスク区分」とを分類して定義した場合、図5に示すようなリスク網羅性確認マトリクスチェックテンプレートシート13が必要になる。また、プロジェクト内もしくは開発組織内で「リスク出所」と「リスク区分」との分類項目の定義が変更になった場合は、リスク網羅性確認マトリクスチェックテンプレートシート13を修正する必要がある。
リスク網羅性確認マトリクスチェック結果シート生成処理部16は、リスク出所/区分の対応表12を基に、リスク網羅性確認マトリクスチェックテンプレートシート13を用いて、プロジェクトのリスク網羅性確認マトリクスチェック結果シート14(第2のリスク分類項目情報リスト)を生成する。プロジェクトのリスク網羅性確認マトリクスチェック結果シート14は、リスク網羅性確認マトリクスチェックテンプレートシート13(第1のリスク情報リスト)に含まれる、リスクに関する複数種類の分類項目の組み合わせのうち、プロジェクトから抽出された抽出リスクに関する複数種類の分類項目と、プロジェクトから抽出されていないリスクに関する分類項目と、を識別可能に管理するリストである。生成されたプロジェクトのリスク網羅性確認マトリクスチェック結果シート14は、プロジェクトデータ格納部3に格納され、また、入出力部2を介してユーザに提示可能である。
例えば、図4−1に示すようなリスク出所/区分の対応表12と図5に示すようなリスク網羅性確認マトリクスチェックテンプレートシート13とが存在する場合には、図6に示すような処理を行うことによって、図7に示すようなプロジェクトのリスク網羅性確認マトリクスチェック結果シート14が生成される。以下、図6に示す処理について、図4−1に示すリスク出所/区分の対応表12と図5に示すリスク網羅性確認マトリクスチェックテンプレートシート13を参照して説明する。
まず、リスク網羅性確認マトリクスチェック結果シート生成処理部16は、図4−1のリスク出所/区分の対応表12の行:S=2(2行目)(No.1)を処理対象に設定する(ステップS200)。つぎに、リスク網羅性確認マトリクスチェック結果シート生成処理部16は、図4−1のリスク出所/区分の対応表12の2行目(No.1)の「リスク出所:実現可能性」と「リスク区分:要求」との対応するデータを基に、図5のリスク網羅性確認マトリクスチェックテンプレートシート13の該当セル(四角枠:□)にチェック(レ)を追記する(ステップS210)。
つぎに、リスク網羅性確認マトリクスチェック結果シート生成処理部16は、処理対象とする図4−1のリスク出所/区分の対応表12の行:Sを1つ増加させ(S=S+1)、図4−1のリスク出所/区分の対応表12の行:S=S+1(2+1=3行目)を処理対象に設定する(ステップS220)。
そして、リスク網羅性確認マトリクスチェック結果シート生成処理部16は、図4−1のリスク出所/区分の対応表12の行:S=3(No.2)に、「リスク出所」と「リスク区分」との情報が存在するかどうかを判定する(ステップS230)。図4−1のリスク出所/区分の対応表12の行:S=3(No.2)に、「リスク出所」と「リスク区分」との情報が存在する場合は(ステップS230肯定)、ステップS210に戻る。
図4−1のリスク出所/区分の対応表12の例では、行:S=3(No.2)に、「リスク出所:変更可能性」と「リスク区分:信頼性」とが存在する。したがって、リスク網羅性確認マトリクスチェック結果シート生成処理部16は、ステップS210に戻って処理を行う。すなわち、リスク網羅性確認マトリクスチェック結果シート生成処理部16は、図5のリスク網羅性確認マトリクスチェックテンプレートシート13の該当セル(四角枠:□)にチェック(レ)を追記する。そして、リスク網羅性確認マトリクスチェック結果シート生成処理部16は、ステップS220の処理に移る。リスク網羅性確認マトリクスチェック結果シート生成処理部16は、このような処理を繰り返し実施する。
また、ステップS230に戻って、図4−1のリスク出所/区分の対応表12の行:S=3(No.2)に、「リスク出所」と「リスク区分」との情報が存在しない場合は(ステップS230否定)、「リスク出所」と「リスク区分」のリスク網羅性確認マトリクスチェックテンプレートシート13への追記処理を終了する(ステップS240)。
すなわち、図4−1のリスク出所/区分の対応表12の6行目(No.5)の「リスク出所」と「リスク区分」との情報を図5のリスク網羅性確認マトリクスチェックテンプレートシート13の該当セル(四角枠:□)にチェック(レ)を追記した後、リスク網羅性確認マトリクスチェック結果シート生成処理部16は、図4−1のリスク出所/区分の対応表12の7行目に処理を移すが、図4−1のリスク出所/区分の対応表12の7行目には「リスク出所」、「リスク区分」の対応データが存在しない。このため、ここで「リスク出所」と「リスク区分」のリスク網羅性確認マトリクスチェックテンプレートシート13への追記処理は完了する。これにより、最終的に、図7に示すようなリスク網羅性確認マトリクスチェック結果シート14が生成される。生成されたリスク網羅性確認マトリクスチェック結果シート14は、プロジェクトデータ格納部3に格納され、入出力部2を介してユーザに提示される。
リスク網羅性確認マトリクスチェック結果シート14は、プロジェクトで抽出された全リスク情報における「リスク出所」と「リスク区分」との対応関係のパターン結果を保持している。
このようなリスク網羅性確認マトリクスチェック結果シート14により、リスクが抽出された箇所(チェック記号(レ)がある箇所)とリスクが抽出されていない箇所(チェック記号(レ)がない箇所)とが明確に識別することができる。そして、リスク網羅性確認マトリクスチェック結果シート14において、リスクが抽出されていない箇所(チェック記号(レ)がない箇所)を中心にリスクの抽出漏れ有無の確認を行うことにより、現在プロジェクト特有の性質や状況などを考慮したリスクの抽出を行うことができ、効率的にリスク抽出の網羅性を向上させることができる。これにより、開発プロジェクトにおけるリスクの抽出漏れを防止することが可能となる。
以上のように、本発明にかかるリスク抽出支援装置は、開発プロジェクトにおけるリスクの抽出漏れの防止に有用である。
1 リスク抽出支援装置
2 入出力部
3 プロジェクトデータ格納部
4 プロジェクトデータ処理部
11 プロジェクトのリスク管理表
12 プロジェクトのリスク出所/区分の対応表
13 リスク網羅性確認マトリクスチェックテンプレートシート
14 プロジェクトのリスク網羅性確認マトリクスチェック結果シート
15 リスク出所/区分のデータ抽出処理部
16 リスク網羅性確認マトリクスチェック結果シート生成処理部
2 入出力部
3 プロジェクトデータ格納部
4 プロジェクトデータ処理部
11 プロジェクトのリスク管理表
12 プロジェクトのリスク出所/区分の対応表
13 リスク網羅性確認マトリクスチェックテンプレートシート
14 プロジェクトのリスク網羅性確認マトリクスチェック結果シート
15 リスク出所/区分のデータ抽出処理部
16 リスク網羅性確認マトリクスチェック結果シート生成処理部
Claims (5)
- リスクの評価対象であるプロジェクトから抽出された抽出リスクに関する複数種類の分類項目を前記複数種類の分類項目間で対応づけたリスク分類項目対応情報を生成する対応情報生成手段と、
予め設定されたリスクに関する複数種類の分類項目の組み合わせのリストである第1のリスク分類項目情報リストと、前記リスク分類項目対応情報と、に基づいて、前記第1のリスク情報リストに含まれる前記複数種類の分類項目の組み合わせのうち、前記プロジェクトから抽出された抽出リスクに関する複数種類の分類項目と、前記プロジェクトから抽出されていないリスクに関する分類項目と、を識別可能に管理する第2のリスク分類項目情報リストを生成する第2のリスク情報リスト生成手段と、
を備えることを特徴とするリスク抽出支援装置。 - 前記プロジェクトから抽出された抽出リスクに関する情報を記憶する第1の記憶部を備え、
前記対応情報生成手段は、前記第1の記憶部に記憶した情報に基づいて前記リスク対応情報を生成すること、
を特徴とする請求項1に記載のリスク抽出支援装置。 - 前記リスク分類項目対応情報を記憶する第2の記憶部を備えること、
を特徴とする請求項1に記載のリスク抽出支援装置。 - 前記第1のリスク分類項目情報リストを記憶する第3の記憶部を備えること、
を特徴とする請求項1に記載のリスク抽出支援装置。 - 前記第2のリスク分類項目情報リストを記憶する第4の記憶部を備えること、
を特徴とする請求項1に記載のリスク抽出支援装置。
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JP2007309245A JP2009134460A (ja) | 2007-11-29 | 2007-11-29 | リスク抽出支援装置 |
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---|---|---|---|
JP2007309245A Pending JP2009134460A (ja) | 2007-11-29 | 2007-11-29 | リスク抽出支援装置 |
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-
2007
- 2007-11-29 JP JP2007309245A patent/JP2009134460A/ja active Pending
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