JP2009134137A - 薄型画像表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 前面板両面の外部光反射による表示画像の品質低下を防ぐと共に、正面からの衝撃に対してパネルの破損防止構造を提供し、更にパネルの画像中心とベゼル開口部中心の位置ずれを防ぐ構造を提供する。
【解決手段】 表示パネル1を支持するシャーシ2の質量を下げ、搭載する回路基板類9、10を別シャーシ4に移動してパネルユニット20を軽量化した。更に異物の衝突時に該パネルユニット20が後方へ移動して衝撃エネルギーを吸収する構造を設けた。該パネルユニット20は別シャーシ4に備えるガイド5で位置決めする構造とした。
【選択図】 図1

Description

テレビ、コンピュータの端末、広告媒体、標識などの用途に、電子放出素子を用いた表示装置、プラズマ放電を用いた表示装置、液晶を用いた表示装置、蛍光表示管を用いた表示装置などの薄型平面型画像表示装置が用いられている。更に近年注目されているのが、画面サイズ40型以上の壁掛けテレビであり、それは薄型の画像表示装置の特徴を生かすものである。これらの薄型画像表示装置の基本構造は画像表示部、電気回路部、それらを支持する構造部、更に外装部から成っている。
従来の薄型平面型画像表示装置のより詳細な構造について以下に述べる。
図10は、従来例1として説明する、電子放出素子を用いた代表的な薄型平面型画像表示装置の縦断面図である。
同図において、101は2枚の向い合うガラス基板と周辺を枠部材(図示せず)で真空容器を構成した画像表示パネルであり、背面側のガラス基板にはX方向とY方向の配線と該配線の交点付近に電子放出素子が形成されている。一方の前面側のガラス基板には前記電子放出素子に対向する位置にRGBの蛍光膜とガラス基板全面を覆う導電性膜が形成されている。102は前記画像表示パネル101を支持するための接着層であり、背面側のガラス基板上の特定範囲に塗布された厚さ1〜2mmの樹脂からなる層である。103は前記画像表示パネル101や後述の電気回路類を支持するために十分な剛性を有するシャーシであり、プレス加工した鋼板に補強用の梁材やリブ材(図示せず)をカシメ結合して製作した。前面側には前記接着層102を介して画像表示パネル101を支持し、背面側には雌ねじを有する多数のボスを備えている。104は前記画像表示パネル101のガラス基板上のY方向配線端部と、後述の信号発生源とを電気的に接続するためのFPC(Flexible Printed Circuit)であり、狭ピッチの配線パターンが印刷された上に絶縁被覆で構成されている。105は選択信号で前記画像表示パネル101を駆動する(信号発生源)ためのドライブ回路であり、上下に分割して配置されて各々がFPC104と接続されて信号を出力している。また、前記シャーシ103に形成されたボスに密着してねじ(図示せず)で固定されている。106はこの薄型平面型画像表示装置の電気回路全体の制御をつかさどるところの制御回路であり、前記シャーシ103に形成されたボスに密着してねじ(図示せず)で固定されている。107はこの薄型平面型画像表示装置の電気回路全体へ電気を供給するための電源回路であり、他の電気回路同様に、前記シャーシ103に形成されたボスに密着してねじ(図示せず)で固定されている。108は前記ドライブ回路105と制御回路106を接続するケーブルであり、両端は着脱自在のコネクターにより電気的機械的に接続されている。109は画像表示パネル101の前方で向かい合う位置に配置された前面板であり、ガラス板の両面に反射を押さえる処理と透過率を制御する処理が施されている。110は前記前面板を締結する構造を内部に有し、外部は外観性を意識した表面状態を形成してなる樹脂製のベゼルであり、先の前面板109と一体となって前記画像表示パネル101の前面側から側面にかけて、塵埃の進入や異物の衝突から保護する役目を果たしている。111は前記電気回路類の後方で前記シャーシ103に向かい合うように配置した板金製のリアカバーであり、周辺部を前記ベゼル110とねじ(図示せず)で締結し、内部構造体の後方側からの塵埃の進入や異物の衝突から保護する役目を果たしている。112は以上説明した画像表示パネルを含む筐体全体を支持するためのスタンド支柱であり、上部を前記シャーシ103とネジ(図示せず)により固定している。該スタンド支柱112は本薄型平面型画像表示装置が転倒しないように、正面より見た場合重心に対して左右均等に2個配置されている。113は前記スタンド支柱112の下端に溶接によって締結された剛性を有するスタンドベースであり、本薄型平面型画像表示装置の転倒を防ぐため、前後に張り出した形状となっている。
以上説明した構成において、本薄型平面型画像表示装置の内部構造である画像表示パネル101は、前方からの異物の衝突に対して前面板109により保護されている。しかしながら、画質的には外光が反射する面が前面板109の両面に存在するため、反射を抑える処理はあるものの画像表示パネル101で表示される画像品質の低下が発生する。
また、別の従来例2として図11を用いて説明を加える。
120は2枚のガラスを貼り合せた構造でプラズマ放電により画像を表示するパネル、121は前記パネル120の前方に貼り合せた保護フィルタであり、表面側より低反射層、衝撃吸収層、色調整層及び赤外線吸収層と4層構造となっている。122はパネル120の背後に配置した緩衝部であり弾性率1x103〜1x106[Pa]の樹脂材からなり、123は前記緩衝部122の背後に配置した金属製のシャーシである。124は前記シャーシ123の背後に搭載した駆動制御回路であり、125は前記シャーシ123を支持するモジュール取り付け部である。126は以上の内部構造を保護し、前記モジュール取り付け部125と締結しているカバーである。
以上説明した構成において、保護フィルター121とパネル120の間に空気層が介在しないため従来例1のような画像品質の低下が起きない。更にパネル120の表示面側に物体が衝突すると緩衝部122が衝撃力のエネルギを吸収しながら後方へ変形して、パネル120の破損を防ぐことが可能である。
上記の例として、下記特許文献1をあげることが出来る。
特開2003−195773号公報
以上説明したように、従来例1においては正面からの衝撃に対して前面板によりパネルの破損は防止できるが、前面板両面の外部光反射による表示画像の品質低下という課題を抱えている。一方従来例2においては、外部光反射による表示画像の品質低下は発生し難い構成である代わりに、正面からの衝撃に対してパネルの破損防止対策が十分でない、という課題を抱えていた。つまり緩衝部がパネルの位置決め機能を兼ねているため、衝撃力の吸収効果を高めるために緩衝部の弾性率を下げると、カバーに対するパネルの位置がずれてしまう。逆にカバーに対するパネル位置を保持しようと緩衝部の弾性率を上げると衝撃力の吸収効果が薄れてしまうために結果として、緩衝部の弾性率の上限と下限の幅に制約が生じてしまう。
そこで、本発明は前面板を廃止して表示画像の品質低下を防止すると共に、正面からの衝撃に対してそのエネルギー吸収構造によりパネルの破損を防止し、更にパネルのガイド構造を有してパネルとカバーの位置ずれを防ぐ構成を提供することを目的としている。
上記課題を解決するため、本発明の薄型画像表示装置は、
画像表示パネルを支持するシャーシにはドライブ回路のみ搭載して画像表示パネルと共に表示パネルユニットを構成し、残りの電気回路である制御回路や電源回路などを表示パネルユニット支持部材に搭載した。表示パネルユニットと表示パネルユニット支持部材は向い合わせとなる位置に置き、更に前記表示パネルユニットは前方からの衝突時に表示パネルユニット支持部材方向へ移動可能なガイドを設けた。具体的には表示パネルユニット支持部材の4角部に前方へ向かう軸を構成し、表示パネルユニットのシャーシには前記軸と摺動可能に嵌合する貫通部を設けた。更に表示パネルユニットと表示パネルユニット支持部材の空隙に衝突エネルギーを吸収する構造を設けた。具体的にはコイルばねと空気ばねを併用した構造である。
尚、通常の使用時は前記ガイド先端部の移動範囲制限部とコイルばねと空気ばねの押し力により表示パネルユニットは前方端に保持される。
本発明によれば、
1.画像を表示する画像表示パネルを筐体内に有する画像表示装置において、画像表示パネルに前方から荷重が掛かった場合、画像表示パネルと可動シャーシで構成した表示パネルユニットは後方へ移動しながら荷重のエネルギーを吸収するため、画像表示パネルの破損の可能性が低減できる。
2.可動シャーシの軽量化と、主要な電気回路を固定シャーシへ分散配置したために表示パネルユニットの軽量化が実現し、荷重を受けた場合に画像表示パネルの破損の可能性が低減できる。
3.荷重のエネルギー吸収構造とは別に表示パネルユニットをガイドで位置決めする構造にしたため、画面中心とベゼルの前面開口部中心の位置ずれの経時変化は発生しない。
4.荷重のエネルギー吸収構造とは別に表示パネルユニットをガイドで位置決めする構造にしたため、画像表示装置を下方に傾けて取り付けた場合も画面中心とベゼルの前面開口部中心の位置ずれが発生しない。
次に、本発明の詳細を実施例の記述に従って説明する。
図1は本発明の第1の実施形態の特徴を最もよく表わす画像表示装置の縦断面図である。本図に示す形態の画像表示装置は、画像を表示する画像表示パネル(ディスプレイパネル)として、内部が真空で維持された表示パネル1を備える。表示パネル1は、ガラス基板上にRGBの蛍光体膜と前述のメタルバック膜の高電圧領域を有するフェースプレート、ガラス基板上にX方向配線とY方向配線および電子放出素子が形成されたリアプレート、および枠部材により構成されている。
表示パネル1の背面は可動シャーシ2に接着剤(図示せず)を介して固定されており、該可動シャーシ2はアルミニウム合金の厚さ2mm以下の薄板をプレス加工により所望の形状に形成している。
可動シャーシ2の背面の中央付近には全面をゴムで覆った弾性を有する容器の弾性部3が密着配置されている。該弾性部3の背面側は接着剤(図示せず)により固定シャーシ4に固定されており、該固定シャーシ4はアルミニウム合金の厚さ3mm以下の薄板をプレス加工により所望の形状に形成したものであり、更に図は省略するが補強のための梁やリブを備えているし、また複数の雌ねじ(図示せず)を加工したボスが形成されている。該固定シャーシ4の4箇所の角部にはカシメにより締結してなる前方へ向かったガイド5が伸びており、鋼棒を旋盤加工により円筒形に仕上げて表面には潤滑処理が施されている。該ガイド5の前方先端部分には雌ねじ(図示せず)が加工されていて、該雌ねじを利用して雄ねじ付きの金属製のストッパー6が締結されている。前記表示パネル1の背面側ガラス基板の上下端子部にはFPC7が導電性接着材により電気的機械的に接続されていて、該FPC7のもう一端部は可動シャーシ2を迂回して後方へ延びている。該FPC7の延びた端部はドライブ回路8に実装されているコネクター(図示せず)に着脱可能に接続されている。該ドライブ回路8は表示パネル1へ選択信号を出力する回路である。固定シャーシ4の複数のボスを利用して制御回路9と電源回路10がねじ(図示せず)により固定されている。該制御回路9は本画像表示装置の電気回路全体の制御をつかさどる機能を有していて、前記ドライブ回路8とはケーブル11を利用して接続される。また電源回路10は同じく本画像表示装置の電気回路全体へ電気を供給する機能を有していて、前記ドライブ回路8へケーブル12を利用して電気を供給している。尚、上記ケーブル11とケーブル12は両端部がすべて着脱可能なコネクター(図示せず)接続となっている。表示パネル1の前方から側面にかけて、全周にわたって囲むようにベゼル13が配置されている。該ベゼル13は表示パネル1を始めとする内臓物の保護の機能と、露出部分は外観性を保つための表面状態と色合いを樹脂の射出成形により実現している。該ベゼル13の後方端部には全周にわたって複数の雌ねじ(図示せず)が加工されていて、それを利用して金属製のリアカバー14が雄ねじ(図示せず)により固定されている。該リアカバー14は厚み0.5mmの鋼板を絞り加工で製作しており、先の制御回路9や電源回路10を始めとする電気部品類を後方から保護する機能、および内部で発生する熱を効率よく換気するための複数の小穴(図示せず)を底部付近と天部付近に密集配置している。固定シャーシ4の下方にはM6サイズの大きな雌ねじ(図示せず)が複数加工されていて、それを利用して支柱15が雄ねじ(図示せず)により締結されている。該支柱15は金属製の角材を二次加工して製作しており、本断面図では1本であるが、正面から見ると表示パネル1の画面中心を通る垂線を対称軸にして2本を有している。該支柱15の下端部にはスタンドベース16が溶接により締結されている。該スタンドベース16は厚み3mmの鋼板をプレス加工によりリブ形状も形成して強度を高めている。尚、本図では省略したが、支柱15とスタンドベース16には外観性を有するカバーで覆われる構造である。前記固定シャーシ4の背面側にはカシメにより4本の壁掛けボス17が配置されており、背面側先端には雌ねじ(図示せず)が加工されていて、該雌ねじに対向する位置にはリアカバー14の貫通穴(図示せず)が形成されている。矢印で示す18は表示パネル1の画面中心、同じく19はベゼル13の開口部中心位置を表している。20は表示パネル1と可動シャーシ2を接着剤により一体化した表示パネルユニットを示している。
以上の構成において、本発明の特徴である衝撃吸収の仕組みについて詳述を加える。
図2は本発明の画像表示装置が前方から荷重を受けた場合の動作を示す縦断面図である。図3は弾性部3の内部構造を示す縦断面図、また図4は該弾性部3が衝撃を吸収する動作を示す縦断面図である。尚、図1と同一部品には同一番号を付与して重複する説明は省略する。
表示パネル1に荷重を受けると、固定シャーシ4に比較して質量の小さい表示パネルユニット20は、後方へ押し出される。可動シャーシ2は弾性部3を後方へ押す力が働くが、この時弾性部3内部のコイルばね3−cは圧縮動作を開始する。同時に該弾性部3の容器を構成するゴム製の密閉シート3−a内部に閉じ込められている空気層3−bは前後方向への圧縮力20が働いて前記密閉シート3−aが薄く変形すると共に、該空気層3−bは密閉シート3−aの側面部全周にわたって押し広げる力21に作用する。
以上説明した動作、つまりコイルばね3−cの圧縮と空気層3−bが密閉シート3−aを変形させる動作の二つにより表示パネル1が受けた荷重のエネルギーが吸収される。尚、弾性部3は接着部3−dにより固定シャーシ4に接着支持されている。
更にこの動作においては固定シャーシ4の4箇所の角部に配置されているガイド5に嵌合する穴を有する可動シャーシ2は、表示パネル1の画面中心18とベゼル13の前面開口部中心19との相対位置を変化させずに後方へ移動する。この時固定シャーシ4を貫通するケーブル11とケーブル12は柔軟性を持って変形して電気的接続を維持する。
この後表示パネル1に掛かる荷重が弱まると、上述した動作がすべて逆転する。すなわち弾性部3には押し広げる力21の向きが反転して密閉シート3−aの側面部が収縮し、空気層3−bが密閉シート3−aを圧縮力20と反対方向に押し出す。と同時に、コイルばね3−cは圧縮動作が反転して伸張動作に変わって可動シャーシ2を前方へ戻す力を働かせる。以上の動作によりガイド5に嵌合する穴を有する可動シャーシ2は、表示パネル1の画面中心18とベゼル13の前面開口部中心19との相対位置を変化させずに前方へ移動する。
可動シャーシ2はガイド5の先端に位置するストッパー6に当接したところで移動が停止する(通常の使用状態に復帰)。
尚、可動シャーシ2は常に剛体であるガイド5により位置決めされているため長期間に渡り、表示パネル1の画面中心18とベゼル13の前面開口部中心19との相対位置の変化が発生しない。また本画像表示装置を視聴する際に水平状態から下向きに角度を変化させても、表示パネル1の画面中心18とベゼル13の前面開口部中心19との相対位置の変化が発生しない。
以上説明したように本発明によれば、以下に述べる効果が得られる。
1.画像を表示する表示パネルを筐体内に有する画像表示装置において、表示パネルに前方から荷重が掛かった場合、表示パネルユニットは後方へ移動しながら荷重のエネルギーを吸収するため、表示パネルの破損の可能性が低減できる
2.上記エネルギーの吸収はコイルばね及び密閉シートにより閉じ込めた空気層の特性を組み合わせたことにより信頼性の高い構造を実現している。
3.可動シャーシをアルミニウム合金の厚さ2mm以下の薄板で構成し、更に主要な電気回路を固定シャーシへ分散配置したために表示パネルユニットの軽量化が実現し、荷重を受けた場合に表示パネルの破損の可能性が低減できる
4.可動シャーシを固定シャーシ側から延びるガイドで位置決めした構造であるため、画面中心とベゼルの前面開口部中心の位置ずれが長期にわたり発生しない。
5.可動シャーシを固定シャーシ側から延びるガイドで位置決めした構造であるため、画像表示装置を下方に傾けて取り付けた場合も画面中心とベゼルの前面開口部中心の位置ずれが発生しない。
尚、本実施例では画像表示部に電子放出素子方式のパネルを用いたが、液晶やプラズマ放電を利用したパネル、有機ELを利用したパネルなど薄型の表示装置を用いた場合に同様の効果が得られる。
また、弾性部の構成は移動する表示パネルと可動シャーシの質量や想定される荷重を考慮した弾性率であれば、板バネや柔軟性のあるゴム材などを組み合わせることも可能である。
図5は本発明の第2の実施形態の特徴を最もよく表わす画像表示装置の縦断面図である。実施例1と同様な部品や機能は同じ番号を付与して説明を省略する。
固定シャーシ4の4箇所に配置されたガイド5にはコイルばね30が挿入されており、常に固定シャーシ4と可動シャーシ2に対して両者の距離を広げる力を働かせている。可動シャーシ2の背面の中央付近には全面をゴムで覆った弾性を有する容器の弾性部31が密着配置されている。
以上の構成において、本発明の特徴である衝撃吸収の仕組みについて詳述を加える。
図6は本発明の画像表示装置の弾性部31の内部構造を示す縦断面図、また図7は該弾性部31が前方からの衝撃を吸収する動作を示す縦断面図である。図8は本発明の画像表示装置のコイルばね30の縦断面図、また図9は前方からの衝撃を吸収する動作を示す縦断面図である。図5と同一部品には同一番号を付与して重複する説明は省略する。
表示パネル1に荷重を受けると、固定シャーシ4に比較して質量の小さい表示パネルユニット20は、後方へ押し出される。可動シャーシ2には弾性部31を後方へ押す力が働くが、この時容器を構成するゴム製の密閉シート31−a内部に閉じ込められている空気層31−bは前後方向への圧縮力32が働いて前記密閉シート31−aが薄く変形すると共に、該空気層31−bは密閉シート31−aの側面部全周にわたって押し広げる力33に作用する。一方ガイド5に挿入されたコイルばね30はシャーシ2から荷重34を受けて圧縮動作を開始する(4箇所同一)。
以上説明した動作、つまり空気層31−bが密閉シート31−aを変形させる動作とコイルばね30の圧縮動作の二つにより、表示パネル1が受けた荷重のエネルギーが吸収される。尚、弾性部31は接着部31−dにより固定シャーシ4に接着支持されている。
更にこの動作においてはガイド5に嵌合する穴を有する可動シャーシ2は、実施例1と同様に表示パネル1の画面中心18とベゼル13の前面開口部中心19との相対位置を変化させずに後方へ移動することができる。この時固定シャーシ4を貫通するケーブル11とケーブル12は柔軟性を持って変形して電気的接続を維持する。
この後表示パネル1に掛かる荷重が弱まると、上述した動作がすべて逆転する。すなわち弾性部31には押し広げる力33の向きが反転して密閉シート31−aの側面部が収縮し、空気層31−bが密閉シート31−aを圧縮力32と反対方向に押し出す。と同時に、コイルばね30は圧縮動作が反転して伸張動作に変わって可動シャーシ2を前方へ戻す力を働かせる。以上の動作によりガイド5に嵌合する穴を有する可動シャーシ2は、表示パネル1の画面中心18とベゼル13の前面開口部中心19との相対位置を変化させずに前方へ移動する。可動シャーシ2はガイド5の先端に位置するストッパー6に当接したところで移動が停止する(通常の使用状態に復帰)。
尚、可動シャーシ2は常に剛体であるガイド5により位置決めされているため長期間に渡り、表示パネル1の画面中心18とベゼル13の前面開口部中心19との相対位置の変化が発生しないことは実施例1と同様である。また本画像表示装置を視聴する際に水平状態から下向きに角度を変化させても、表示パネル1の画面中心18とベゼル13の前面開口部中心19との相対位置の変化が発生しないことも実施例1と同様である。
以上説明したように本発明によれば、以下に述べる効果が得られる。
1.画像を表示する表示パネルを筐体内に有する画像表示装置において、表示パネルに前方から荷重が掛かった場合、表示パネルユニットは後方へ移動しながら荷重のエネルギーを吸収するため、表示パネルの破損の可能性が低減できる。
4.上記エネルギーの吸収はコイルばね及び密閉シートにより閉じ込めた空気層の特性を組み合わせたことにより信頼性の高い構造を実現している。
5.可動シャーシをアルミニウム合金の厚さ2mm以下の薄板で構成し、更に主要な電気回路を固定シャーシへ分散配置したために表示パネルユニットの軽量化が実現し、荷重を受けた場合に表示パネルの破損の可能性が低減できる。
6.可動シャーシを固定シャーシ側から延びるガイドで位置決めした構造であるため、画面中心とベゼルの前面開口部中心の位置ずれが長期にわたり発生しない。
5.可動シャーシを固定シャーシ側から延びるガイドで位置決めした構造であるため、画像表示装置を下方に傾けて取り付けた場合も画面中心とベゼルの前面開口部中心の位置ずれが発生しない。
本発明の第1の実施形態の特徴を最もよく表わす画像表示装置の縦断面図。 本発明の画像表示装置が前方から荷重を受けた場合の動作を示す縦断面図。 弾性部の内部構造を示す縦断面図。 弾性部が衝撃を吸収する動作を示す縦断面図。 本発明の第2の実施形態の特徴を最もよく表わす画像表示装置の縦断面図。 本発明の画像表示装置の弾性部の内部構造を示す縦断面図。 弾性部が前方からの衝撃を吸収する動作を示す縦断面図。 本発明の画像表示装置のコイルばねの縦断面図。 前方からの衝撃を吸収する動作を示すコイルばねの縦断面図。 従来例1の薄型画像表示装置の縦断面図。 従来例2の薄型画像表示装置の縦断面図。
符号の説明
1 表示パネル
2 可動シャーシ
3 弾性部
3−a 密閉シート
3−b 空気層
3−c コイルばね
3−d 接着部
4 固定シャーシ
5 ガイド
6 ストッパー
7 FPC
8 ドライブ回路
9 制御回路
10 電源回路
11 ケーブル
12 ケーブル
13 ベゼル
14 リアカバー
15 支柱
16 スタンドベース
17 壁掛けボス
18 画面中心
19 ベゼルの開口部中心
20 表示パネルユニット
30 コイルばね
31 弾性部
31−a 密閉シート
31−b 空気層
31−d 接着部
32 圧縮力
33 押し広げる力
34 荷重
101 画像表示パネル
102 接着層
103 シャーシ
104 FPC(Flexible Printed Circuit)
105 ドライブ回路
106 制御回路
107 電源回路
108 ケーブル
109 前面板
110 ベゼル
111 リアカバー
112 スタンド支柱
113 スタンドベース
120 パネル
121 保護フィルタ
122 緩衝部
123 シャーシ
124 駆動制御回路
125 モジュール取り付け部
126 カバー

Claims (4)

  1. 画像表示パネルと、該画像表示パネルの背面に配置されるパネル固定部材、該パネル固定部材に搭載される電気実装部材とにより構成される表示パネルユニットと、前記パネル固定部材と距離をおいて後方に配置された表示パネルユニット支持部材には電気実装部材が搭載されている筐体構造を備え、
    該表示パネルユニットと該表示パネルユニット支持部材との相対位置が可変可能なことを特徴とする薄型画像表示装置。
  2. 前記表示パネルユニットと表示パネルユニット支持部材との相対位置は、画像表示面から見て天地左右を嵌合手段により規制し、手前と奥方向は該表示パネルユニットと該表示パネルユニット支持部材との距離を開ける方向に力を働かせる手段と可動範囲制限手段を組み合わせて規制していることを特徴とする請求項1に記載の薄型画像表示装置。
  3. 前記表示パネルユニットと表示パネルユニット支持部材との距離を開ける方向に力を働かせる手段は、金属製の弾性構造体、空気を利用した弾性構造体、ゴムや樹脂の特性を利用した弾性構造体のいずれかであることを特徴とする請求項2に記載の薄型画像表示装置。
  4. 前記表示パネルユニットと表示パネルユニット支持部材との画像表示面から見て天地左右を位置決めする嵌合手段は、軸と貫通穴の組み合わせであることを特徴とする請求項2に記載の薄型画像表示装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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