JP2007052421A - プラズマ表示装置 - Google Patents

Abstract

【課題】本発明は、価格低減、重さ低減、工程と部品数の低減、及び騷音低減と共に、作業性を向上させ、金属薄板及び接地薄板を使用して回路部とパネルとの電気的連結及び接地を向上させたプラズマ表示装置を提供する。
【解決手段】画像を表示するパネルと、合成樹脂材からなって前記パネルを支持するシャーシベースと、前記シャーシベースの背面に設けられて前記パネルと電気的に接続される回路部と、前記シャーシベースの前面に設けられて前記回路部の接地機能をする金属薄板と、前記プラズマパネルの上部面に装着される直装着フィルタと、を含んで構成され、必要によって前記金属薄板の長さを延長形成して前記直装着フィルタと連結する。
【選択図】図２

Description

本発明は、プラズマ表示装置に関し、より詳しくは、アルミニウムなどの金属材質のシャーシベースを合成樹脂材に取り替えて、価格低減、重さ低減、工程と部品数の低減、及び騷音低減と共に、作業性を向上させ、金属薄板及び接地薄板を使用して回路部とパネルとの電気的連結及び接地を向上させたプラズマ表示装置に関する。

最近、陰極線管（CRT ; Cathode Ray Tube）に替わる多くの平板型表示装置（flat display device）が開発されている。このような平板型表示装置の代表的な例として、液晶表示装置（LCD ; Liquid Crystal Display Device）、エレクトロルミネセンス表示装置（ELD ; Electro-Luminescence Display Device）、電界放出表示装置（FED ; Field Emission Display Device）及びプラズマディスプレイパネル（ＰＤＰ ; Plasma Display Panel）が挙げられる。

このような平板型表示装置のうち、ＰＤＰはプラズマ放電により画像を表示するが、完全なディジタル具現化が可能であり、大画面具現が他の平板型表示装置に比べて相対的に容易であるという長所がある。

このようなＰＤＰは、前／後面ケースの内部に収容されるフィルタ組立体、パネル、熱伝導シート、シャーシベース、回路部、連結部材、保護プレート及び各種付加装置からなる。

このうち、シャーシベースは、その前方に位置した画像を表示するパネルを支持すると共に、その後方にパネルを駆動させる回路部を固定する役割をする。このようなシャーシベースは、前述した支持材としての役割を遂行すると共に、パネルと回路部から発生する熱を外部に放熱し、また回路部の接地のために普通の金属材質であるアルミニウムからなる。最近ではＰＤＰが薄型化される趨勢によって、シャーシベースの厚さも薄くなることが要求されているが、シャーシベースの厚さが薄くなればパネルを支持する機能が弱くなることになる。したがって、シャーシベースの厚さが薄くなることにつれて発生するおそれのあるシャーシベースの歪みや曲げを防止するために、シャーシベースの背面に補強材を設けてシャーシベースの強度を補強することになる。

一方、最近は、回路とパネル設計の発展により、ＰＤＰモジュールの消耗電力が低減されながらＥＭＩ（Electro Magnetic Interference）及び発熱量が減少しつつある趨勢であり、これと共に高価のアルミニウム材質のシャーシベースを低価の合成樹脂材のシャーシベースに取り替えようとする努力がなされている。材料費用の利点の他に、合成樹脂材のシャーシベースは射出による成型で工程費用が低減され、工程が簡単であり、モジュールの重さ及び騷音が低減されるという利点がある。

しかしながら、支持及び放熱の問題が、ある程度解消されると仮定する場合にも、合成樹脂材のシャーシベースがアルミニウム材質のシャーシベースを完璧に取り替えるには、回路部の接地を確保するための方案が検討されなければならない。

このような問題を勘案して案出した本発明は、アルミニウムなどの金属材質のシャーシベースを合成樹脂材に取り替えて、価格低減、重さ低減、工程と部品数の低減、及び騷音低減と共に、作業性を向上させ、金属薄板及び接地薄板を使用して回路部とパネルとの電気的連結及び接地を向上させたプラズマ表示装置を提供することをその目的とする。

このような目的を達成するために、本発明に係るプラズマ表示装置は、画像を表示するパネルと、合成樹脂材からなって前記パネルを支持するシャーシベースと、シャーシベースの背面に設けられてパネルの電極に連結されてパネルの電極を駆動させる回路部と、シャーシベースの前面に設けられ、前記回路部の接地端と連結されて回路部の接地機能を行う金属薄板と、パネルの前面に装着される通電可能な直装着フィルタと、を含んで構成されることを特徴とする。

この際、金属薄板の少なくとも一側が延長形成されて直装着フィルタと連結されることができる。また、金属薄板はパネルの側面を離隔するように覆いかぶせる形態で延長形成されることができ、金属薄板は直装着フィルタの上面を一側端から内側に一定の範囲覆ってかぶせた形態で直装着フィルタと連結されることができる。

また、金属薄板は、金属材質で形成されて、シャーシベースに貫通されるように設けられたボスを介して回路部と電気的に接続されることができ、０．１ｍｍ程度の厚さを有するアルミニウムからなることができる。

シャーシベースの材質は、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂またはポリカーボネート樹脂のうち、いずれか１つからなることができ、直装着フィルタの幅はパネルの幅より小さいものが好ましい。

本発明に係るプラズマ表示装置は、第１に、合成樹脂材のシャーシベースを使用することによって、材料費用及び成型費用が低減され、工程が簡単であり、モジュールの重さ及び騷音が低減されることができる。

第２に、パネルの上部面には直装着フィルタを装着し、それと一定の距離で離隔するように設けられたシャーシベースの上部面に金属薄板を装着して、前記金属薄板が直装着フィルタと連結されて接地機能を遂行することによって、回路部の接地を確保してＰＤＰモジュールの安定性を向上させることができる。

以下、添付の図面を参照しつつ本発明の好ましい実施形態を詳細に説明する。

図１は、本発明の実施形態に係るＰＤＰの概略的な分解斜視図である。

図面を参照すれば、プラズマ表示装置１００は、パネル１０３、接着部材１０８、シャーシベース１０９、回路部１１０、保護プレート１２０、連結部材１３０、金属薄板１４０、及び直装着フィルタ１６０を備える。

パネル１０３は、回路部１１０に形成された回路素子から提供される駆動信号により発生される放電により画像を表示する。このために、パネル１０３は２枚の基板１０３ａ、１０３ｂ間に隔壁、電極、蛍光体、誘電体及び保護膜などを形成して、放電が起こる空間、即ち放電セルを形成する。また、この放電セルには放電時に蛍光体を励起させる波長帯域の紫外線を放出する不活性ガスが充填される。このようなパネル１０３は、ＦＰＣ（Flexible Printed Circuit）や一部の駆動チップが実装されたチップオンフィルム形態のＴＣＰ（Tape Carrier Package）により回路部１１０と連結される。

接着部材１０８は、パネル１０３をシャーシベース１０９の前面に装着された金属薄板１４０に固定する。このために、接着部材１０８は、図１でのように、パネル１０３の縁部及び中間部分に帯形態または額縁型形態で形成されて、パネル１０３をシャーシベース１０９の上に装着された金属薄板１４０に固定させることになる。このような接着部材１０８としては、接着剤、接着シート及び接着テープが用いられる。接着部材１０８は、シャーシベース１０９の特性によって、装着方法及び接着部材１０８の厚さと形態を異にすることが好ましい。本発明のように、熱伝導及び放熱特性のよくない合成樹脂材のシャーシベースを使用する場合、接着部材１０８間に間隔を置くことが好ましい。接着部材１０８を所定の間隔で離隔する理由は、接着部材１０８間の空間を通じて空気が流通されるようにして内部の放熱が容易になされるようにするためである。また、内部の放熱を向上させるために、接着部材１０８の厚さを厚くして空気の流通が可能な隙間を形成することが好ましい。

シャーシベース１０９は、前面に金属薄板１４０を装着し、接着部材１０８を用いてパネル１０３を金属薄板１４０に固定し、またボス１５０及びスクリューのような締結部材を貫通させて回路部１１０を支持及び固定する。本発明では、合成樹脂材のシャーシベース１０９が使用されて、これによって回路部１１０の接地確保手段が問題となるが、これに対しては後述する。

回路部１１０は、ＰＤＰを駆動するための多数片の基板に分けられて形成される。即ち、回路部１１０は、電源供給部、ロジック回路部、アドレス回路部、スキャン回路部、サステイン回路部及び駆動バッファーボードを含む。電源供給部は、駆動回路とパネルに電源を供給する部分であって、外部から入る交流電圧を直流電圧に変換するＡＣ／ＤＣコンバータが実装されている。ロジック回路部は、映像信号を受けてアドレス回路部、スキャン回路部、サステイン回路部に送る信号を分離及び制御し、電力も自動に調節する。各回路部はロジック回路の信号を受けて各駆動チップに伝達し、各駆動チップはロジック回路の命令を各電極に配分する。駆動バッファーボードは各回路部とパネル１０３との間に設けられ、各回路部からの駆動信号はこの駆動バッファーボードを経由してパネル１０３に提供される。併せて、この駆動バッファーボードはＴＣＰやＦＰＣのような連結部材１３０によりパネル１０３と連結される。

回路部１１０ではパネル１０３の内部に装着されている多数の電極に電圧を印加するために高い電圧を必要とするので、これを安定的に接地する必要性があるが、合成樹脂材のシャーシベース１０９を使用することによって問題となる接地確保手段については後述する。

保護プレート１２０は前面ケース及び後面ケースと一緒に連結部材１３０を外部の衝撃から保護し、連結部材１３０から発生する熱を放熱部材（図示していない）に伝達すると共に、熱の一部を直接放熱して連結部材１３０の破損及び誤動作を防止する。

金属薄板１４０は本発明の実施形態によって、シャーシベース１０９の前面に装着されてボス１５０により回路部１１０の接地部と電気的に接続されることによって接地機能を遂行するが、これについては後述する。

直装着フィルタ１６０は、本発明の実施形態によってパネル１０３の前面に装着されて前記金属薄板１４０と電気的に接続されて薄板接地機能を補強するが、これについては後述する。

図２は、本発明の実施形態に係る回路部１１０、金属薄板１４０、及び直装着フィルタ１６０間の電気的連結方案を示す概略断面図である。

図面を参照すれば、本発明の実施形態に係るプラズマ表示装置のパネル１０３はその背面に装着された接着部材１０８により合成樹脂材のシャーシベース１０９の上部面に装着された金属薄板１４０に固定され、回路部１１０は金属薄板１４０に固定されてシャーシベース１０９を貫通するボス１５０により支持される。

前記回路部１１０と電気的に接続されている金属薄板１４０は、パネル１０３の上部面に装着された直装着フィルタ１６０に連結されて電気的連結及び接地機能を提供して、薄板接地機能を強化させる。

ここで、シャーシベース１０９の材料である合成樹脂材は、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂またはポリカーボネート樹脂でありうる。このうち、ポリエステル樹脂は、一般的にガラス繊維で強化されるため、繊維強化プラスチック（ＦＲＰ ; Fiber Reinforced Plastics）という。最近に発達した成型法を使用すれば鋼鉄のような強度を有するＦＲＰも作ることができる。また、ポリカーボネート樹脂は、透明で、優れる機械的性質及び耐熱性を揃えており、無毒で、自己消火性（self-extinguishing）もある工業用合成樹脂材である。但し、ここで上記の合成樹脂材の種類に限るのではない。

本発明でのように、シャーシベース１０９の材質が合成樹脂であるので、熱伝導特性と放熱特性のよくない場合、パネル１０３とシャーシベース１０９は接着部材１０８を用いることと同様に所定の間隔を置くように設けられる。

また、シャーシベース１０９の前面に装着された金属薄板１４０は、回路部１１０に形成された接地部と電気的に接続されて接地役割を遂行するが、このような電気的連結方案を考察すれば次の通りである。

金属薄板１４０に一端が固定されたボス１５０は、その他端がシャーシベース１０９を貫通して回路部１１０の接地部と電気的に接続され、このボス１５０の前記一端と前記他端の電気的連結を通じて前記金属薄板１４０に電気が印加されて接地機能を遂行することになる。

この際、金属薄板１４０は、その両側がシャーシベース１０９より長く延長形成され、パネル１０３の側面を離隔するように覆いかぶせる形態でなされ、パネル１０３の前面に装着された直装着フィルタ１６０の一端または両端を覆って連結される形態でなされる。

ここで、金属薄板１４０は、厚さが約０．１ｍｍであり、その材質においてはアルミニウム薄板からなることが好ましい。

金属薄板１４０と回路部１１０の接地部を電気的に接続しているボス１５０は、導電性材質からなることもでき、合成樹脂材からなることができる。但し、合成樹脂材からなる場合には、前・後に貫通されたボス１５０の内部にボス１５０の前記一端と前記他端を電気的に接続する導電性物質を形成したり、その他の方法を講じてボス１５０の両端が電気的に接続されなければならない。前記ボス１５０が合成樹脂材である際は、シャーシベース１０９と一体形成されることができるので、別途の固定手段が不要であり、工程費用及び時間が低減される利点がある。

前記直装着フィルタ１６０は、パネル１０３の前面に装着され、金属薄板１４０と連結され通電されて、それを通じてＰＤＰの電磁波（ＥＭＩ）差し引き効果を上昇させたり、パネルの表面の静電気防止の効果が得られる。

直装着フィルタ１６０の幅は、前記パネル１０３の幅より小さいものが好ましい。

導電性材質のボス１５０や一体形成されていない合成樹脂材のボス１５０は、合成樹脂材のシャーシベース１０９の射出時にインサート（insert）方式で成型してシャーシベース１０９に固定させたり、シャーシベース１０９の射出成型後、締結部材などを用いてシャーシベース１０９に結合固定させることができる。

本発明は、ＰＤＰを例として説明したが、本発明の内容は他の平板型表示装置にも適用されることができる。

本発明は、図示された実施形態を中心にして説明されたが、これは例示的なことに過ぎないものであり、本発明が本発明の技術分野で通常の知識を有する者がすることができる多様な変形及び均等な他の実施形態を包括することができることを理解するはずである。

本発明の実施形態に係るＰＤＰの概略的な分解斜視図である。 本発明の実施形態に係る回路部、金属薄板、及び直装着フィルタ間の電気的連結方案を示す概略断面図である。

符号の説明

１００ ＰＤＰ
１０３ パネル
１０８ 接着部材
１０９ シャーシベース
１１０ 回路部
１５０ ボス
１４０ 金属薄板
１６０ 直装着フィルタ

Claims (8)

1. 画像を表示するパネルと、
   合成樹脂材からなって前記パネルを支持するシャーシベースと、
   前記シャーシベースの背面に設けられる回路基板を含み、前記パネルに形成された電極を駆動させる回路部と、
   前記シャーシベースの前面に設けられて前記回路部の接地端と電気的に接続される金属薄板と、
   前記パネルの前面に装着される通電可能な直装着フィルタと、
   を含んで構成されることを特徴とするプラズマ表示装置。
2. 前記金属薄板の少なくとも一側が延長形成されて前記直装着フィルタと連結されるようになされることを特徴とする請求項１に記載のプラズマ表示装置。
3. 前記金属薄板は、前記シャーシベースに前記シャーシベースを貫通するように設けられた金属材質のボスを介して前記回路部と電気的に接続されることを特徴とする請求項１に記載のプラズマ表示装置。
4. 前記シャーシベースの材質は、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、ポリカーボネート樹脂のうち、いずれか１つからなることを特徴とする請求項１に記載のプラズマ表示装置。
5. 前記金属薄板は、前記パネルの少なくとも一側面を離隔したままで覆いかぶせる形態に延長形成されていることを特徴とする請求項２に記載のプラズマ表示装置。
6. 前記金属薄板は、前記直装着フィルタの上面を一側端から内側方向に一定幅覆いかぶせる形態で前記直装着フィルタと連結されることを特徴とする請求項２または５に記載のプラズマ表示装置。
7. 前記金属薄板は、０．１ｍｍ厚さのアルミニウムからなることを特徴とする請求項１に記載のプラズマ表示装置。
8. 前記直装着フィルタの幅は、前記パネルの幅より小さいことを特徴とする請求項１に記載のプラズマ表示装置。

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