JP2009133823A - 放射線画像検出器および放射線位相画像撮影装置 - Google Patents

放射線画像検出器および放射線位相画像撮影装置 Download PDF

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    • A61B6/48Diagnostic techniques
    • A61B6/484Diagnostic techniques involving phase contrast X-ray imaging

Abstract

【課題】タルボ干渉計を利用した放射線位相画像撮影装置において、より製造を容易化するとともに、装置を簡略化してコストの削減を図る。
【解決手段】放射線源11と、回折格子30と、放射線の照射を受けて電荷を発生する電荷発生層とその電荷を収集する電荷収集電極とを備えた放射線画像検出器あって、電荷収集電極が、一定の周期で配列された線状電極を互いに電気的に接続した線状電極群が互いに位相が異なるように配置されたものである放射線画像検出器40とから放射線位相画像撮影装置を構成し、従来の振幅型回折格子を設けないようにする。
【選択図】図1

Description

本発明は、タルボ干渉計を利用した放射線位相画像撮影方法および装置並びにその放射線位相画像撮影装置に用いられる放射線画像検出器に関するものである。
従来、回折格子によりタルボ効果を生じさせ、さらにもう一枚の回折格子を併用してモアレ縞を生成するタルボ干渉計をX線分野に適用することが研究されている(たとえば、特許文献1および特許文献2参照)。
そして、たとえば、特許文献2には、X線源、2つの回折格子およびX線画像検出器から構成されたタルボ干渉計を利用したX線撮像装置が提案されている。
また、たとえば、特許文献3には、主にX線リソグラフィーを用いて樹脂に深い溝を形成することにより振幅型回折格子を作成することを開示している。
また、たとえば、特許文献4は、位相格子の格子線に対して平行に向いた多数の縦長の検出条帯からなる検出素子を備えたX線装置が記載されており、このX線装置によれば、各ビームで単に一回の測定を実行するだけで位相画像を取得することができ、必要な測定回数を減らすことができる。
米国特許第5812629号明細書 国際公開WO2004/058070号公報 特開2006−259264号公報 特開2007−203063号公報
しかしながら、特許文献2に記載のX線撮像装置においては、被検体と同等のサイズの回折格子を2つ設ける必要があり、その分のコストがかかる。また、2つの回折格子のうちの検出器側のものは、振幅型回折格子であることが望ましいが、そのためには金属からなる回折部材の幅が2〜10μmであるのに対して厚さが25〜100μmであるアスペクト比が非常に高く細かいピッチの回折格子を形成する必要がある。そして、そのような形状の回折格子を形成するには、たとえば、特許文献3に記載されているような特殊な製造方法を用いる必要があり、均一な構造の回折格子の製造が非常に困難であった。
また、特許文献4に記載のX線装置のように多数の縦長の検出条帯を設けるようにした場合には、位相画像の数が多くなると、1つ検出条帯の幅をより狭くする必要があり、やはり製造上、実現が困難となる。
本発明は、上記の事情に鑑み、より製造が容易であり、より簡易な構成とすることができる放射線位相画像撮像装置、その放射線位相画像撮像装置において用いられる放射線画像検出器を提供することを目的とする。
本発明の放射線画像検出器は、放射線画像を担持した放射線の照射を受けて電荷を発生する電荷発生層と、電荷発生層において発生した電荷を収集する電荷収集電極とを備えた放射線画像検出器において、電荷収集電極が、互いに電気的に独立した複数の線状電極群によって構成されるとともに、その線状電極群のそれぞれは、一定の周期で配列され、電気的に接続された複数の線状電極からなり、複数の線状電極群が、互いに位相が異なるように配置されている特徴とする。
また、複数の線状電極群は、配列周期の位相が互いに逆位相となるように交互に配列された2つの線状電極群の組を2つまたは3つ備えることができる。
また、線状電極群の組において、線状電極の長さを、線状電極群の組の長さ方向に直交する方向の幅よりも大きくすることができる。
また、電荷収集電極とほぼ同電位の電位とされる定電位線状電極を、線状電極群の組の一つ一つ囲むように設けることができる。
また、複数の線状電極群の組とほぼ同電位の電位とされる定電位線状電極を、画素単位毎に複数の線状電極群の組を囲むように設けることができる。
本発明の放射線位相画像撮影装置は、放射線源と、放射線源から射出された放射線が照射される回折格子と、回折格子を通過した放射線が照射される、上記本発明の放射線画像検出器とを備え、回折格子が、放射線の照射によりタルボ効果を生じるように構成されており、放射線画像検出器が、位相成分に対応する信号を検出するものであることを特徴とする。
また、上記本発明の放射線位相画像撮影装置においては、上記回折格子および放射線画像検出器のうちの少なくとも放射線画像検出器を、放射線源を通り回折格子の回折部材の長さ方向に延びる直線を中心軸とする円筒面に沿って形成するようにすることができる。
また、回折格子を、位相型回折格子とするとともに、回折格子による円筒面への投影像が等間隔の格子縞となるように構成することができる。
また、回折格子を、放射線源を通り回折格子の回折部材の長さ方向に延びる直線を中心軸とする円筒面に沿って形成することができる。
また、位相成分に対応する信号を検出する際、回折格子と放射線画像検出器を相対的に移動させることなく位相画像の形成に必要な位相成分の情報を得るようにすることができる。
また、放射線画像検出器により検出された周期情報に基づく画像データに対し、その画像データが回折格子により回折された放射線が所定の平面上に投影されたときの放射線画像を表すものとなるような画像処理を施して出力する放射線画像出力部をさらに設けるようにすることができる。
また、放射線源と放射線画像検出器との間に配置された被検体に対して、放射線源、回折格子および放射線画像検出器を一体的に移動させる移動機構と、移動機構による移動に伴って放射線画像検出器により検出された被検体の複数の画像データに基づいて被検体の3次元画像を構成する3次元画像構成部とをさらに設けるようにすることができる。
本発明の放射線画像検出器によれば、電荷収集電極が、一定の周期で配列され、電気的に接続された複数の線状電極からなる互いに独立した複数の電荷収集電極群によって構成されており、複数の線状電極群が、互いに位相が異なるように配置されているので、タルボ干渉計を利用した放射線位相画像撮影装置に用いるようにすれば、従来の放射線位相画像撮影装置のように振幅型回折格子を設ける必要がなく、製造が容易となり、装置を簡略化することができるとともに、コストの削減を図ることができる。
さらに、その複数の線状電極群によって一度の撮影で複数の位相成分の画像信号を取得することができる。
また、複数の線状電極群が、配列周期の位相が互いに逆位相となるように交互に配列された2つの線状電極群の組を2つまたは3つ備えている場合には、一度の撮影で少なくとも4つの位相成分の画像信号を取得することができる。また、この2つの線状電極群の組を平面的に2つまたは3つ配置している場合は、4つあるは6つの位相成分に対応する情報を取得する各線状電極を順番に並べたもの(6つの位相成分に対応する線状電極群の構成を示した図11参照)のように線状電極の幅を極端に狭くしなくてもよいので製造が容易である。
また、線状電極群の組において線状電極の長さを、線状電極群の組の長さ方向に直交する方向の幅よりも大きくするようにした場合には、線状電極群における線状電極の接続部分の占める面積を相対的に小さくすることができるので、画像形成に有効な検出面を広く取れて有利である。
また、電荷収集電極とほぼ同電位の電位とされる定電位線状電極を、線状電極群の組を囲むように設けるようにしたり、また、画素単位毎に複数の線状電極群の組を囲むように設けるようにしたりした場合には、線状電極により電荷発生層内に形成される電界を安定化させることができ、後述する位相成分のコンタミを防止することができる。
本発明の放射線位相画像撮影装置によれば、放射線源と、放射線源から射出された放射線が照射される回折格子と、回折格子を通過した放射線が照射される、上記本発明の放射線画像検出器とを備え、回折格子を、放射線の照射によりタルボ効果を生じるように構成し、放射線画像検出器を、位相成分に対応する信号を検出するものとしたので、従来の放射線位相画像撮影装置のように振幅型回折格子を設けることなく、タルボ干渉計を利用した放射線位相画像撮影装置を構成することができ、製造が容易となり、装置を簡略化することができるとともに、コストの削減を図ることができる。
また、上記本発明の放射線位相画像撮影装置において、上記回折格子および放射線画像検出器のうちの少なくとも放射線画像検出器を、放射線源を通り回折格子の回折部材の長さ方向に延びる直線を中心軸とする円筒面に沿って形成するようにした場合には、回折格子または放射線画像検出器の中心部分以外の部分についてもタルボ干渉の条件を同様に満たすことができ、大サイズの放射線位相イメージングが可能である。また、回折格子を球面形状にする場合と比較するとより簡易に製造することができる。
また、回折格子を、位相型回折格子とするとともに、回折格子による円筒面への投影像が等間隔の格子縞となるように構成するようにした場合には、回折格子を必ずしも円筒面に沿って形成する必要がない。特に、平面上に形成される場合はその製造がより容易である。
また、回折格子が、放射線源を通り回折格子の回折部材の長さ方向に延びる直線を中心軸とする円筒面に沿って形成されていても良い。この場合は、振幅型の回折格子を用いることも可能となり、それを被検体と放射線源との間に配置した系においては被曝線量のいっそうの低減とコントラストの向上が期待できる。
また、放射線画像検出器により検出された周期情報に基づく画像データに対し、その画像データが回折格子により回折された放射線が所定の平面上に投影されたときの放射線画像を表すものとなるような画像処理を施して出力するようにした場合には、従来の平面形状の放射線画像検出器により撮像された放射線画像に近づけることができるので、医師としては従来から見慣れた形状の放射線画像により診断を行なうことができる。
また、複数の線状電極群が、配列周期の位相が互いに逆位相となるように交互に配列された2つの線状電極群の組を2つ以上備えている場合には、一度の撮影で少なくとも4つの位相成分の画像信号を取得することができ、回折格子と放射線画像検出器を相対的に移動させることなく位相画像の形成に必要な位相成分の情報を得ることができる。
また、放射線源と放射線画像検出器との間に配置された被検体に対して、放射線源、回折格子および放射線画像検出器を一体的に移動させ、その移動に伴って放射線画像検出器により検出された被検体の複数の画像データに基づいて被検体の任意の断層画像もしくは3次元画像を構成するようにした場合には、たとえば、放射線位相トモシンセシス装置や放射線位相CT装置への適用も可能である。
以下、図面を参照して本発明の放射線画像検出器を用いた放射線位相画像撮像装置の第1の実施形態について説明する。第1の実施形態の放射線位相画像撮像装置は、TFT読取方式の放射線画像検出器を用いたものである。図1に第1の実施形態の放射線位相画像撮像装置1の概略構成を示す。
放射線位相画像撮像装置1は、図1に示すように、放射線を被検体20に向かって照射する放射線照射部10と、放射線照射部10から射出され、被検体20を透過した放射線が照射される回折格子30と、回折格子30によって回折された放射線を検出する放射線画像検出器40とを備えている。
放射線照射部10は、図1に示すように、放射線を射出する放射線源11と、放射線源11から射出された放射線が通過するマルチスリット12とを備えている。放射線照射部10の詳細な構成は、たとえば、“Franz Pfeiffer, Timm Weikamp, Oliver Bunk, Christian David, Nature Physics 2, 258-261(01 Apr 2006)Letters, Phase retrieval and differential phase-contrast imaging with low-brilliance X-ray sources”に記されている。
ここで、図2に本実施形態の放射線位相画像撮像装置1の各構成要素の配置関係を示す。
放射線照射部10におけるマルチスリット12のスリットピッチPは以下の式を満たすような大きさとする必要がある。
=P×L/Z
なお、Pは放射線画像検出器40における線状電極のピッチであるが、詳細は後で説明する。
また、放射線照射部10としては上記のような構成に限らず、マイクロフォーカスX線管を利用することもできる。また、マイクロフォーカスX線管と上記マルチスリットとを併用してもよい。
また、たとえば、“L. M. Chen, et al., Phase-contrast x-ray imaging with intense Ar K αradiation from femtosecond-laser-driven gas target, APPLIED PHYSICS LETTERS 90, 211501(2007)”に示されているプラズマX線源も利用することができる。このプラズマ線源は極めて小さな焦点サイズ(たとえば、12μm)とすることができるので、上記のようなマルチスリット12は不要となる。
回折格子30は、図3に示すように、基板31と、この基板31に取り付けられた複数の回折部材32とを備えている。基板31は、たとえばガラスで形成すればよい。複数の回折部材32は、いずれも一方向(図3中紙面の厚さ方向)に延びる線状とされている。複数の回折部材32の配列ピッチ(つまり回折格子の周期)Pは、本実施形態では、一定である。
そして、本実施形態の放射線位相画像撮像装置1は、回折格子30におけるタルボ効果を利用して被検体の放射線位相情報を取得するものであるが、そのためには以下の式を満たすように回折格子30の配置と回折部材32の配列ピッチPを設定する必要がある。
Z=(m+1/2)P /λ
ただし、mは0か正の整数、λは放射線の波長である。
また、回折格子30の複数の回折部材32の素材としては、たとえば金を用いることができる。そして、回折部材32としては、照射される放射線に対して約80°〜100°(より好ましくは90°)の位相変調を与える、いわゆる位相型回折格子を構成するものであることが好ましい。つまり、回折部材32は、その部分に照射させた放射線の位相速度を変化させていることになる。
次に、本実施形態の放射線位相画像撮影装置1における放射線画像検出器40の構成について詳細に説明する。図4は放射線画像検出器40の一部断面図である。
放射線画像検出器40は、図4に示すように、アクティブマトリクス基板70と、このアクティブマトリクス基板70上に積層され、アクティブマトリクス基板70上の略全面に形成された半導体層60と、上部電極50とを備えている。
半導体層60は、電磁波導電性を有するものであり、放射線が照射されると内部に電荷を発生するものである。半導体層60としては、たとえば、セレンを主成分とする膜厚10〜1500μmの非晶質Se膜を用いることができるが、それに限定されることなく、PbI、HgI、Cd(Zn)Te、Bi12TiO20、Bi12SiO20、Bi12GeO20などでもよい。上記半導体層60は、アクティブマトリクス基板70上に真空蒸着法などによって形成される。
上部電極50は、Au、Alなどの低抵抗の導電材料で形成され、照射された放射線を透過する厚さで形成されている。なお、上部電極50と半導体層60の間に、電極からの電荷注入を防止する一方で発生した電荷のうち注入されるのとは反対の極性の電荷が上部電極50に到達できるようにするための電荷輸送層や、非晶質Seの結晶化を防止するための結晶化防止層などの中間層を設けることができる。
アクティブマトリクス基板70は、図4に示すように、被検体の放射線画像を構成する画素に対応する電荷収集電極とスイッチ素子などを含む単位素子72が、ガラス基板71上に2次元状に多数配列されたものである。
ここで、放射線画像検出器40における各画素単位あるいはサブ画素ごとの構造の詳細について以下に説明する。なお、本実施形態でサブ画素とは、配列周期の位相が互いに逆位相となるように交互に配列された2つの線状電極群の組のことをいう。図5は放射線画像検出器40の平面図、図6は図5に示す放射線画像検出器40の6−6線断面図、図7は図5に示す放射線画像検出器40の7−7線断面図である。
放射線画像検出器40は、半導体層60において発生した電荷を収集する第1の線状電極群81aと第2の線状電極群81bとから構成される電荷収集電極と、第1の線状電極群81aによって収集された電荷を蓄積する第1の蓄積容量41aと、第2の線状電極群81bによって収集された電荷を蓄積する第2の蓄積容量41bと、第1の蓄積容量41aに蓄積された電荷を読み出すための第1のTFTスイッチ42aと、第2の蓄積容量41bに蓄積された電荷を読み出すための第2のTFTスイッチ42bとを備えている。
図8に、4画素に対応する単位素子72の第1の線状電極群81aと第2の線状電極群81bとの模式図を示す。第1の線状電極群81aと第2の線状電極群81bとは、ともに多数の線状電極をピッチPで周期的に配列したものである。そして、第1の線状電極群81aの線状電極間に、第2の線状電極81bの線状電極が配置されるように形成され、第1の線状電極81aの線状電極の配列周期の位相と第2の線状電極群81bの線状電極の配列周期の位相とがπ(180°= ピッチの半分に相当)だけずれるように形成されている。また、図8に示すように、第1の線状電極群81aの線状電極どうしは接続されており、第2の線状電極群81bの線状電極どうしも接続されている。なお、線状電極間の接続線が電極として機能しないように、接続線を線状電極とは異なる面に配置する方が望ましいが、接続線の幅が狭ければ実質的な影響を問題にならないレベルに抑えることができる。
そして、第1の線状電極群81aの線状電極の配列ピッチPと、第2の線状電極群81bの線状電極の配列ピッチPは、2μm以上15μm以下とされる。なお、上述したように、この配列ピッチPの大きさが、放射線照射部10におけるマルチスリット12のスリットピッチPを決定する条件の一つとなる。なお、第1の線状電極群81aの各線状電極の幅と第2の線状電極群81bの各線状電極の幅は、1μm以上14μm以下である。
また、第1の線状電極群81aと第2の線状電極群81bとは、たとえば、非晶質透明導電酸化膜から形成するようにすればよい。
また、第1の線状電極群81aおよび第2の線状電極群81bと半導体層60との間に電極からの電荷注入を防止する一方で、半導体層60で発生した電荷を第1の線状電極群81aおよび第2の線状電極群81bで収集するための電荷輸送層や非晶質Seの結晶化を防止する結晶化防止層などの中間層を設けても良い。
第1の蓄積容量41aは、接続電極83aとゲート絶縁膜85と電荷蓄積容量電極84とから構成され、ゲート絶縁膜85が誘電体として作用し、接続電極83aと電荷蓄積容量電極84との間に電荷が蓄積される。また、第2の蓄積容量41bは、接続電極83bとゲート絶縁膜85と電荷蓄積容量電極84とから構成され、ゲート絶縁膜85が誘電体として作用し、接続電極83bと電荷蓄積容量電極84との間に電荷が蓄積される。
第1のTFT42aは、後述する走査配線73から延伸して形成されたゲート電極43aと、接続電極83aから延伸して形成されたドレイン電極43bと、後述するデータ配線74から延伸して形成されたソース電極43cと、ゲート絶縁膜85と、半導体膜88aなどから構成されている。また、第2のTFT42bは、走査配線73から延伸して形成されたゲート電極44aと、接続電極83bから延伸して形成されたドレイン電極44bと、データ配線74から延伸して形成されたソース電極44cと、ゲート絶縁膜85と、半導体膜88bなどから構成されている。ゲート絶縁膜85は、たとえば、SiNや、SiOなどから形成される。また、半導体膜88a,88bは、第1および第2のTFTスイッチ42a,42bのチャネル部であり、データ配線74と接続電極83a,83bとを結ぶ電流の通路である。
そして、絶縁保護膜87が、第1の蓄積容量41aと第2の蓄積容量41b、第1のTFTスイッチ42aと第2のTFTスイッチ42b、およびデータ配線74などを覆うように形成されている。絶縁保護膜87には、第1の線状電極群81aと接続電極83aの接続部分および第2の線状電極群81bと接続電極83bの接続部分において、コンタクトホール86が形成されている。
そして、絶縁保護膜87の上面に層間絶縁膜82が形成されており、層間絶縁膜82には、コンタクトホール86が貫通しており、そのコンタクトホール86を介して第1の線状電極群81aと接続電極83aとが接続され、第2の線状電極群81bと接続電極83bとが接続されている。層間絶縁膜82は、有機絶縁膜であり、第1および第2のTFTスイッチ42a,42bの電気的な絶縁分離を図っている。有機絶縁膜の材料としては、たとえば、アクリル樹脂を用いることができる。
走査配線73およびデータ配線74は、図5に示すように、格子状に配列された電極配線であり、その交点近傍に第1のTFTスイッチ42aおよび第2のTFTスイッチ42bが形成されている。そして、第1のTFTスイッチ42aと第2のTFTスイッチ42bとには、それぞれ別の走査配線73が接続されており、第1のTFTスイッチ42aと第2のTFTスイッチ42bとは別個にON/OFF制御されるように構成されている。
そして、データ配線74の終端には、データ配線74に流れ出した信号電荷を検出するアンプからなる読出回路(図示省略)が接続され、走査配線73には、第1のTFTスイッチ42aおよび第2のTFTスイッチ42bをそれぞれ独立にON/OFF制御するための制御信号を出力するゲートドライバ(図示省略)が接続されている。
次に、上記実施形態の放射線位相画像撮像装置による放射線画像検出器への放射線画像の記録および読取りの作用について説明する。
まず、放射線照射部10と回折格子30との間に被検体20が配置される(図1参照)。なお、本実施形態の放射線位相画像撮影装置においては、放射線照射部10と回折格子30との間に被検体20を配置するようにしたが、回折格子30と放射線画像検出器40との間に配置するようにしてもよい。その場合、被検体から放射線画像検出器40までの距離が近くなるとともに、拡大率が小さくなるので既存の放射線撮影室内に設置し易くなる。
そして、放射線照射部10の放射線源11から放射線が射出され、その放射線はマルチスリット12を通過して被検体20に照射される。そして、被検体20を透過した放射線は回折格子30に照射される。ついで、回折格子30に照射された放射線は、回折格子30を通過するが、このとき、回折格子30ではタルボ効果を生じる。ここで、タルボ効果とは、平面波が回折格子を通過したとき、位相型回折格子の場合、上述した距離Zで与えられる距離において回折格子の自己像を形成することをいう。上記の場合、被検体20による放射線の位相のずれがあるので、回折格子30に入射する放射線の波面が歪んでいる。したがって、回折格子30の自己像はそれに依存して変形している。
そして、電圧源によって放射線画像検出器40の上部電極50に正の電圧を印加した状態において、上記のようにして回折格子30のタルボ効果によって形成された自己像を担持した放射線が、放射線画像検出器40の上部電極50側から照射される。なお、本実施形態の放射線位相画像撮影装置1においては、放射線画像検出器40は、上部電極50が放射線照射部10側を向くように配置されているとともに、アクティブマトリクス基板70の第1および第2の線状電極群81a,81bの各線状電極の長さ方向が、回折格子30の回折部材32の長さ方向とが同じ方向になるように配置されている。
そして、放射線画像検出器40に照射された放射線は、上部電極50を透過し、半導体層60に照射される。そして、その放射線の照射によって半導体層60において電荷対が発生し、そのうち負の電荷は上部電極50に帯電した正の電荷と結合して消滅し、正の電荷は各単位素子72の第1および第2の線状電極群81a,81bに収集され、第1および第2の蓄積容量41a,41bに蓄積される。
ここで、本放射線位相画像撮影装置の放射線画像検出器40においては、半導体層60において発生した電荷を収集する電荷収集電極が、第1の線状電極群81aと第2の線状電極群81bとから構成されている。したがって、上記のようにして上部電極50に電圧を印加すると、図9の点線矢印で示すように、半導体層60内に、第1および第2の線状電極群81a,81bの各線状電極に向かってほぼ平行な、すなわち上部電極50の面にほぼ垂直な電界が形成される。半導体層60内に発生した電荷はその電界に沿って拡散することなく各線状電極に収集されるので、第1および第2の線状電極群81a,81bは、実質的に振幅型回折格子とその後に設置された検出器の組合せと同等の機能を果たすことになる。したがって、第1の蓄積容量41aには、上記変形した回折格子30の自己像と第1の線状電極群81aによって形成される実質的な回折格子との重ね合わせにより生成された画像コントラストを表す電荷が蓄積され、第2の蓄積容量41bには、上記変形した回折格子30の自己像と第2の線状電極群81bによって形成される実質的な回折格子との重ね合わせにより生成された画像コントラストを表す電荷が蓄積される。上記画像コントラストは、一般にモアレ縞となっている。そして、第1の線状電極群81aと第2の線状電極群81bとは、上述したように互いにπだけ位相がずれているので、互いにπだけ位相がずれた2種類の位相成分に対応する信号が放射線画像検出器40により検出される。
そして、次に、図示省略したゲートドライバから第1のTFTスイッチ42aに接続された各走査配線73に第1のTFTスイッチ42aをONするための制御信号が順次出力される。そして、ゲートドライバから出力された制御信号に応じて第1のTFTスイッチ42aがONし、各単位素子72の第1の蓄積容量41aからデータ配線74に蓄積電荷が読み出される。そして、データ配線74に流れ出した電荷信号は、図示省略した読出回路のチャージアンプにより第1の位相成分に対応する画像信号として検出される。
ついで、図示省略したゲートドライバから第2のTFTスイッチ42bに接続された各走査配線73に第2のTFTスイッチ42bをONするための制御信号が順次出力される。そして、ゲートドライバから出力された制御信号に応じて第2のTFTスイッチ42bがONし、各単位素子72の第2の蓄積容量41bからデータ配線74に蓄積電荷が読み出される。そして、データ配線74に流れ出した電荷信号は、図示省略した読出回路のチャージアンプにより第2の位相成分に対応する画像信号として検出される。
ここで、上記のようにして生成されたモアレ縞は、被検体20により変調を受けており、その変調量は、被検体20による屈折効果によって放射線が曲げられた角度に比例している。したがって、上記のようにして放射線画像検出器40によって検出された第1の位相成分に対応する画像信号と第2の位相成分に対応する画像信号とを解析することにより、被検体20およびその内部の構造を検出することができる。
次に、上記第1の実施形態の放射線位相画像撮影装置における放射線画像検出器40の変形例について説明する。
図8に示した放射線画像検出器40の第1の線状電極群81aおよび第2の線状電極群81bに加えて、図10に示すように、各単位素子72の第1および第2の線状電極群81a,81bからなる電荷収集電極を囲むように、格子状に定電位線状電極90を設けるようにしてもよい。電荷収集電極間に隙間があると電界が曲げられ、線状電極がない部分からも電荷が集まり、位相成分のコンタミが起こる。そこで、上述したように定電位が印加される定電位線状電極90を設けることによって、電界を安定させることができ、上記のようなコンタミの発生を防止することができる。定電位線状電極90には、周囲の電荷収集電極との間の電位差が大きくならないような電位が印加される。つまり、電荷収集電極とほぼ同電位の電位とされ、具体的には、接地またはそれに近い電位とされる。なお、上記のように定電位線状電極90を設ける場合には、第1の線状電極群81aと第2の線状電極群81bは、図10に示すように構成および配置することが望ましい。
また、上記実施形態の放射線画像検出器40においては、各単位素子72に、電荷収集電極として、互いにπだけ位相のずれた第1の線状電極群81aと第2の線状電極群81bとを設けるようにしたが、電荷収集電極の形状としてはこれに限らない。
たとえば、図11に示すように、線状電極をピッチPで多数配列した第1〜第6の線状電極群101〜106を、各線状電極群の線状電極の配列周期の位相がπ/3ずつずれるように配置するようにしてもよい。具体的には、第1の線状電極群101の位相を0とすると、第2の線状電極群102の位相はπ/3、第3の線状電極群103の位相は2π/3、第4の線状電極群104の位相はπ、第5の線状電極群105の位相は4π/3、第6の線状電極群106の位相は5π/3となるように配置するようにしてもよい。
図11に示すように電荷収集電極を構成し、第1〜第6の線状電極群101〜106によって収集された電荷を各線状電極群毎に読み出すようにすることによって、一度の放射線画像の撮影により、互いに位相の異なる6種類の位相成分に対応する画像信号を取得することができる。
また、図12に示すように、1つの単位素子72に対応する画素を複数(ここでは、3つ)のサブ画素に区分し、このサブ画素毎に、互いに位相の異なる線状電極群を配置するようにしてもよい。なお、上記サブ画素は、前述したように配列周期の位相が互いに逆位相となるように交互に配列された2つの線状電極群の組を意味している。具体的には、図12に示す変形例では、サブ画素SP1に、線状電極がピッチPで配列された第1の線状電極群111と第2の線状電極群112とを互いに位相がπだけずれるように配置し、サブ画素SP2に、線状電極がピッチPで配列された第3の線状電極群113と第4の線状電極群114とを互いに位相がπだけずれるように配置し、サブ画素SP3に、線状電極がピッチPで配列された第5の線状電極群115と第6の線状電極群116とを互いに位相がπだけずれるように配置している。そして、サブ画素SP1とサブ画素SP2の隣接する線状電極群がピッチ(7/6)・Pだけ離れるように配置し、サブ画素SP2とサブ画素SP3の隣接する線状電極群がピッチ(7/6)・Pだけ離れるように配置することによってサブ画素間で位相が4π/3ずれるように配置している。図12に示すように1画素の中に線状電極群を配置することによって、第1の線状電極群111の位相を0とすると、第2の線状電極群112の位相はπ、第3の線状電極群113の位相は4π/3、第4の線状電極群114の位相はπ/3、第5の線状電極群115の位相は2π/3、第6の線状電極群116の位相は5π/3となる。なお、線状電極群117と線状電極群118は、隣接画素の線状電極群である。
図12に示すように電荷収集電極を構成し、第1〜第6の線状電極群111〜116によって収集された電荷を各線状電極群毎に読み出すようにすることによって、一度の放射線画像の撮影により、互いに異なる6種類の位相成分に対応する画像信号を取得することができる。図11に示す電荷収集電極の構成でも6種類の位相成分に対応する画像信号を取得することができるが、図12に示すように電荷収集電極を構成することによって、線状電極の幅を図11の場合に比べて広くすることができる。図12に示す構成とすると空間分解能は低下するが、線状電極の接続も容易である。
また、図12に示した第1〜第6の線状電極群111〜116に加えて、図13に示すように、各単位素子72の第1〜第6の線状電極群111〜116からなる電荷収集電極を囲むように、格子状に定電位線状電極119を設けるようにしてもよい。この定電位線状電極119の作用効果は、図10における説明と同様である。定電位線状電極119にも、周囲の電荷収集電極との間の電位差が大きくならないような電位が印加される。つまり、電荷収集電極とほぼ同電位の電位とされ、具体的には、接地またはそれに近い電位とされる。なお、図13に示すように、定電位線状電極119を設ける場合には、線状電極に直交する方向に隣接する画素間の線状電極群、具体的には、線状電極群116と線状電極群117とのピッチは(10/6)・Pとされる。
また、図13に示すように定電位電極119を各画素を囲むように設けるのではなく、図14に示すように定電位電極120を各サブ画素を囲むように設けるようにしてもよい。
また、図15に示すように、1つの検出素子72に対応する画素を2つのサブ画素に区分し、このサブ画素毎に、互いに位相の異なる線状電極群を配置するようにしてもよい。具体的には、図15に示す変形例では、サブ画素SP1に、線状電極がピッチPで配列された第1の線状電極群131と第2の線状電極群132とを互いに位相がπだけずれるように配置し、サブ画素SP2に、線状電極がピッチPで配列された第3の線状電極群133と第4の線状電極群134とを互いに位相がπだけずれるように配置している。そして、サブ画素SP1とサブ画素SP2の隣接する線状電極群がピッチ5P/4だけ離れるように配置すると、第1の線状電極群131の位相を0とすると、第2の線状電極群132の位相はπ、第3の線状電極群133の位相は3π/2、第4の線状電極群134の位相はπ/2となり、第1〜第4の線状電極群はπ/2ずつ異なる位相に対応した線状電極群となる。なお、線状電極群135〜138は、隣接画素の線状電極群であり、線状電極群135が、第1の線状電極群131と同じ位相の信号を検出するものであり、線状電極群136が、第2の線状電極群132と同じ位相の信号を検出するものであり、線状電極群137が、第3の線状電極群133と同じ位相の信号を検出するものであり、線状電極群138が、第4の線状電極群134と同じ位相の信号を検出するものである。
図15に示すように電荷収集電極を構成し、第1〜第4の線状電極群131〜134によって収集された電荷を各線状電極群毎に読み出すようにすることによって、一度の放射線画像の撮影により、互いに異なる4種類の位相成分に対応する画像信号を取得することができる。
また、図12および図15では、1つの検出素子72に対応する画素を3つまたは2つのサブ画素に区分した場合を示したが、これに限らず、n個(n≧4)のサブ画素に区分してもよい。この場合、隣接するサブ画素における隣接する線状電極群間のピッチを、(2n+1)P/2nにするとπ/nずつ異なる位相に対応した線状電極群とすることができる。
2つ〜3つ程度のサブ画素に区分すれば4つ〜6つの位相成分のデータが一度の撮影で得られ、好ましい位相画像を取得することができる。また、サブ画素に分割しないで4つ〜6つの位相成分のデータを一度の撮影で得るためには図11の構成が考えられるが、各線状電極の幅が狭くなり、製造上の問題が生じるおそれがあり実用的でない。一方、画素サイズを維持したままn≧4とすると、個々の線状電極群の線状電極の数が少なくなり、位相成分のデータとして精度が低下することになる。
また、上記のように複数のサブ画素に区分する場合には、図12〜図15に示すように、サブ画素内の線状電極群の組の線状電極の長さ方向についての幅を、線状電極群の組の長さ方向に直交する方向についての幅よりも大きくすることが望ましい。
また、上述した変形例は、各単位素子72に複数の線状電極群を設けるようにした例であるが、たとえば、図16に示すように、各単位素子72に、線状電極がピッチPで配列された線状電極群121を1つだけ設けるようしてもよい。なお、図16は隣接する4つの単位素子72の線状電極群121を示している。なお、図16に示すように、単位素子72の電荷収集電極を1つの線状電極群によって構成するとともに、互いに異なる複数種類の位相成分に対応する画像信号を取得する場合には、放射線画像検出器40および回折格子30をそれぞれの面に沿って線状電極と直交する方向(図16の矢印A方向)に相対的に移動させる移動機構を設け、その移動機構による移動にともなって放射線画像の撮影を複数回行なうようにすればよい。たとえば、ピッチPの1/3ずつ動かして、それぞれの位置での放射線画像の撮影を行なうことにより3種類の位相成分に対応する画像信号が取得でき、また、ピッチPの1/6ずつ動かして、それぞれの位置で放射線画像の撮影を行なうことにより6種類の位相成分に対応する画像信号が取得できる。
また、図16に示す線状電極群121からなる電荷収集電極に、さらに、図17に示すように、定電位線状電極122を設けるようにしてもよい。定電位線状電極122は、線状電極群121の各線状電極間に配置されるとともに、各単位素子72を囲むように格子状に配置されている。この定電位線状電極122の作用効果は、図10における説明と同様である。定電位線状電極122にも、周囲の電荷収集電極との間の電位差が大きくならないような電位が印加される。つまり、電荷収集電極とほぼ同電位の電位とされ、具体的には、接地またはそれに近い電位とされる。
また、図8に示すように、各単位素子72に線状電極群を2つだけ設けるとともに、放射線画像検出器40および回折格子30をそれぞれの面に沿って線状電極と直交する方向に相対的に移動させる移動機構を設け、その移動機構による移動にともなって放射線画像の撮影を複数回行なうようにしてもよい。たとえば、ピッチPの1/3ずつ動かして、それぞれの位置で放射線画像の撮影を行なうことにより6種類の位相成分に対応する画像信号が取得できる。
また、図8においては、各単位素子72に、互いに位相がπだけずれた第1の線状電極群81aと第2の線状電極群81bとを設ける場合について説明したが、これに限らず、たとえば、各単位素子72に位相が2π/3ずつずれた3つの線状電極群を設けるようにしてもよい。このように電荷収集電極を構成することにより、1回の放射線画像の撮影で3種類の位相成分に対応する画像信号を取得することができる。つまり、各単位素子72に線状電極群を1つだけ設けた放射線画像検出器を用いた場合と比較すると、放射線画像の撮影回数を1/3にすることができる。また、各単位素子72の電荷収集電極を、上記のように3つの線状電極群から構成するとともに、放射線画像検出器および回折格子を上述したように相対的に移動させる移動機構を設け、たとえば、ピッチPの1/2ずつ動かして、それぞれの位置で放射線画像の撮影を行なうことにより6種類の位相成分に対応する画像信号が取得できる。
なお、上記第1の実施形態の放射線位相画像撮影装置においては、TFTスイッチを備えた放射線画像検出器を用いるようにしたが、スイッチ素子としてはTFTだけでなく、CMOSやCCDなどを利用するようにしてもよい。
また、上記第1の実施形態の放射線位相画像撮影装置においては、放射線画像の記録時に正電圧が印加される放射線画像検出器40を用いるようにしたが、これに限らず、放射線画像の記録時に負の電圧が印加されるTFT読取方式の放射線画像検出器を用いるようにしてもよい。
次に、本発明の放射線画像検出器を用いた放射線位相画像撮影装置の第2の実施形態について説明する。第2の実施形態の放射線位相画像撮影装置は、光読取方式の放射線画像検出器を用いたものである。第2の実施形態の放射線位相画像撮影装置は、第1の実施形態の放射線位相画像撮影装置と放射線画像検出器の構成のみが異なるものであるため、以下のその放射縁画像検出器の構成について説明する。図18(A)は放射線画像検出器の斜視図、図18(B)は図18(A)に示す放射線画像検出器のXZ面断面図、図18(C)は図18(A)に示す放射線画像検出器のXY面断面図である。
第2の実施形態の放射線位相画像撮影装置における放射線画像検出器200は、図18(A)〜(C)に示すように、放射線を透過する第1の電極層201、第1の電極層201を透過した放射線の照射を受けることにより電荷を発生する記録用光導電層202、記録用光導電層202において発生した電荷のうち一方の極性の電荷に対しては絶縁体として作用し、且つ他方の極性の電荷に対しては導電体として作用する電荷輸送層204、読取光の照射を受けることにより電荷を発生する読取用光導電層205、および第2の電極層206をこの順に積層してなるものである。記録用光導電層202と電荷輸送層204との界面近傍には、記録用光導電層202内で発生した電荷を蓄積する蓄電部203が形成される。なお、上記各層は、ガラス基板207上に第2の電極層206から順に形成されている。
第1の電極層1としては、放射線を透過するものであればよく、たとえば、ネサ皮膜(SnO2)、ITO(Indium Tin Oxide)、IZO(Indium Zinc Oxide)、アモルファス状光透過性酸化膜であるIDIXO(Idemitsu Indium X-metal Oxide ;出光興産(株))などを50〜200nm厚にして用いることができ、また、100nm厚のAlやAuなども用いることもできる。
第2の電極層206は、読取光を透過する複数の透明線状電極206aと読取光を遮光する複数の遮光線状電極206bとを有するものである。透明線状電極206aと遮光線状電極206bとは、放射線画像検出器200の画像形成領域の一方の端部から他方の端部まで連続して直線状に延びるものである。そして、透明線状電極206aと遮光線状電極206bとは、図18(A),(B)に示すように、所定の間隔を空けて交互に平行に配列されている。
透明線状電極206aは読取光を透過するとともに、導電性を有する材料から形成されている。たとえば、第1の電極層1と同様に、ITO、IZOやIDIXOを用いることができる。そして、その厚さは100〜200nm程度である。
遮光線状電極206bは読取光を遮光するとともに、導電性を有する材料から形成されている。消去光は透過することが望ましいので、たとえば、上記の透明導電材料とカラーフィルターを組み合せて用いることができる。透明導電材料の厚さは100〜200nm程度である。
そして、後述するように隣接する透明線状電極206aと遮光線状電極206bを1組として画像信号が読み出されるが、本実施形態の放射線画像検出器200においては、図19に示すように、透明線状電極206aと遮光線状電極206bの組が、放射線画像を構成する1画素単位に対応する幅の中に20組配置されるように構成されている。つまり、1画素単位に対応する幅の中に第1の線状電極組211、第2の線状電極組212、第3の線状電極組213、第4の線状電極組214、・・・など第20の線状電極組までが配置されている。ここで、本発明においては、第2の実施形態の「画素単位」は線状電極と垂直方向の区分のみを意味するものとする。そして、図18に示すように、第1の線状電極組211と第3の線状電極組213との間隔と、第2の線状電極組212と第4の線状電極組214との間隔、など1組おきの間隔がそれぞれピッチPとなるように配置されている。このピッチPは2μm以上15μm以下に設定される。そして、第2n−1(nは1以上10以下の整数)の線状電極組から第1の線状電極群が構成され、第2n(nは1以上10以下の整数)の線状電極組から第2の線状電極群が構成される。そして、上述した1画素幅内の第1および第2の線状電極群が、線状電極の長さ方向に直交する方向に繰り返して配置される。この場合、第1の線状電極群と第2の線状電極群とは、線状電極組の配列周期の位相がπだけずれるように配置されていることになる。なお、図示していないが、第1の線状電極群の透明線状電極206aどうしは導線などの接続線により物理的に接続されており、第2の線状電極群の透明線状電極206aどうしも導線などの接続線により物理的に接続されている。
記録用光導電層202は、放射線の照射を受けることにより電荷を発生するものであればよく、放射線に対して比較的量子効率が高く、また暗抵抗が高いなどの点で優れているa−Seを主成分とするものを使用する。厚さは10μm以上1500μm以下が適切である。また、特にマンモグラフィ用途である場合には、150μm以上250μm以下であることが好ましく、一般撮影用途である場合には、500μm以上1200μm以下であることが好ましい。
電荷輸送層204としては、たとえば、放射線画像の記録の際に第1の電極層201に帯電する電荷の移動度と、その逆極性となる電荷の移動度の差が大きい程良く(例えば10以上、望ましくは10以上)、たとえば、ポリN−ビニルカルバゾール(PVK)、N,N'−ジフェニル−N,N'−ビス(3−メチルフェニル)−〔1,1'−ビフェニル〕−4,4'−ジアミン(TPD)やディスコティック液晶等の有機系化合物、或いはTPDのポリマー(ポリカーボネート、ポリスチレン、PVK)分散物,Clを10〜200ppmドープしたa−Se、AsSe等の半導体物質が適当である。厚さは0.2〜2μm程度が適切である。
読取用光導電層205としては、読取光の照射を受けることにより導電性を呈するものであればよく、たとえば、a−Se、Se−Te、Se−As−Te、無金属フタロシアニン、金属フタロシアニン、MgPc(Magnesium phtalocyanine),VoPc(phaseII of Vanadyl phthalocyanine)、CuPc(Cupper phtalocyanine)などのうち少なくとも1つを主成分とする光導電性物質が好適である。厚さは5〜20μm程度が適切である。
次に、上記第2の実施形態の放射線画像装置の放射線画像検出器への放射線画像の記録および読取りの作用について説明する。
放射線照射部10からの放射線の射出から回折格子30による自己像の形成までは上記第1の実施形態の放射線位相画像撮影装置の作用と同様であるので説明を省略する。
そして、図20(A)に示すように高圧電源300によって放射線画像検出器200の第1の電極層201に負の電圧を印加した状態において、回折格子30のタルボ効果によって形成された自己像を担持した放射線が、放射線画像検出器200の第1の電極層201側から照射される。
そして、放射線画像検出器200に照射された放射線は、第1の電極層201を透過し、記録用光導電層202に照射される。そして、その放射線の照射によって記録用光導電層202において電荷対が発生し、そのうち正の電荷は第1の電極層201に帯電した負の電荷と結合して消滅し、負の電荷は潜像電荷として記録用光導電層202と電荷輸送層204との界面に形成される蓄電部203に蓄積される(図20(B)参照)。
ここで、本放射線位相画像撮影装置の放射線画像検出器200においては、記録用光導電層202において発生した電荷を蓄電部203に収集するために用いられる第2の電極層206が、透明線状電極206aと遮光線状電極206bとから構成されている。したがって、上記のようにして第1の電極層201に電圧を印加すると、記録用光導電層202内に、透明線状電極206aおよび遮光線状電極206bの各線状電極から第1の電極層201に向かってほぼ平行な、すなわち第1の電極層201の面にほぼ垂直な電界が形成される。記録用光導電層202内に発生した負電荷はその電界に沿って拡散することなく各線状電極方向に移動して蓄電部203に収集されるので、透明線状電極206aおよび遮光線状電極206bは、その後に設置された検出器の組合せと実質的に振幅型回折格子と同等の機能を果たすことになる。したがって、図18に示した第2n−1(nは1以上10以下の整数)の線状電極組からなる第1の線状電極群の上部の蓄電部203には、変形した回折格子30の自己像と上記第1の線状電極群によって形成される実質的な回折格子との重ね合わせにより生成された画像コントラストを表す電荷が蓄積され、図18に示した第2n(nは1以上10以下の整数)の線状電極組からなる第2の線状電極群の上部の蓄電部203には、変形した回折格子30の自己像と上記第2の線状電極群によって形成される実質的な回折格子との重ね合わせにより生成された画像コントラストを表す電荷が蓄積される。上記画像コントラストは、一般にモアレ縞となっている。そして、第1の線状電極群と第2の線状電極群とは、上述したように互いにπだけ位相がずれているので、互いにπだけ位相がずれた2種類の位相成分に対応する画像信号が放射線画像検出器200により検出される。
そして、次に、図21に示すように、第1の電極層201が接地された状態において、第2の電極層206側から読取光L1が照射され、読取光L1は透明線状電極206aを透過して読取用光導電層205に照射される。読取光L1の照射により読取用光導電層205において発生した正の電荷が蓄電部204における潜像電荷と結合するとともに、負の電荷が、遮光線状電極206bに接続されたチャージアンプ305を介して遮光線状電極206bに帯電した正の電荷と結合する。
そして、読取用光導電層205において発生した負の電荷と遮光線状電極206bに帯電した正の電荷との結合によって、チャージアンプ305に電流が流れ、この電流が積分されて画像信号として検出される。
このとき、図19に示す第1の線状電極組211と第3の線状電極組213からなる第1の線状電極群から流れ出した電荷はチャージアンプ305により第1の位相成分に対応する画像信号として検出される。一方、図18に示す第2の線状電極組212と第4の線状電極組214からなる第2の線状電極群から流れ出した電荷はチャージアンプ305により第2の位相成分に対応する画像信号として検出される。
そして、上記のようにして放射線画像検出器200によって検出された第1の位相成分に対応する画像信号と第2の位相成分に対応する画像信号とを解析することにより、被検体20およびその内部の構造を検出することができる。
なお、上記第2の実施形態の放射線位相画像撮影装置において、放射線画像検出器200および回折格子30をそれぞれの面に沿って線状電極と直交する方向に相対的に移動させる移動機構を設け、その移動機構による移動にともなって放射線画像の撮影を複数回行なうようにしてもよい。たとえば、ピッチPの1/3ずつ動かして、それぞれの位置で放射線画像の撮影を行なうことにより6種類の位相成分に対応する画像信号が取得できる。
また、上記第1の実施形態の場合と同様に第2の実施形態においても、それぞれの線状電極群に属する線状電極群が順番に配列された線状電極群の組を異なる位置に互いに位相が異なるように配置することができる。そのようにすることによって上述した移動機構がなくても位相画像を形成するのに十分な数の位相成分に対応する画像を同時に取得することができる。
また、上記第2の実施形態の放射線位相画像撮影装置においては、放射線画像の記録時に負電圧が印加される放射線画像検出器200を用いるようにしたが、これに限らず、放射線画像の記録時に正の電圧が印加される光読取方式の放射線画像検出器を用いるようにしてもよい。
また、上記第1および第2の実施形態の放射線位相画像撮影装置において、複数の位相成分に対応する画像信号を取得するようにした場合には、これらの画像信号を用いて位相シフト微分像(被検体による屈折効果によって放射線が曲げられる角度の分布像)や、位相シフト像(位相シフト微分を積分したもの)を演算することができ、これらも撮像の目的に応じて利用することができる。位相シフト微分像や位相シフト像の演算方法については、たとえば、国際公開WO2004/058070号公報に示されている。
また、上記第1および第2の実施形態の放射線位相画像撮影装置においては、被検体または放射線位相画像撮影装置(放射線照射部10、回折格子30および放射線画像検出器40,200)のいずれかを回転させたり、移動させたりして複数の投影方向で画像を取得し、それらに演算処理を施すことにより、被検体およびその内部構造を立体的に観察することができる。なお、この場合、従来のトモグラフィやトモシンセシスとは異なり、屈折率分布により立体像が形成されることになり、従来のトモグラフィやトモシンセシスの感度では描出しにくい構造を描出することができる。
また、上記第1および第2の実施形態の放射線位相画像撮影装置において、取得した複数の位相成分に対応する信号から3次元画像を構成してもよいし、その3次元画像から任意の断層画像を生成するようにしてもよい。
次に、本発明の第3の実施形態の放射線位相画像撮影装置について説明する。図22に第3の実施形態の放射線位相画像撮影装置の概略構成を示す。図23に図22に示す放射線位相画像撮影装置の上面図を示す。なお、図23における紙面厚さ方向が図22におけるY方向に相当する。
第3の実施形態の放射線位相画像撮影装置は、図22に示すように、放射線を被検体10に向かって照射する放射線源301と、放射線源301から射出された放射線が照射され、その照射によりタルボ効果を生じるように構成された回折格子320と、回折格子320により回折された放射線を検出する放射線画像検出器300とを備えている。
放射線源301は、回折格子320に放射線を照射したとき、タルボ効果を発生させうるだけの空間的干渉性を有するものとする。たとえば、放射線の発光点のサイズ(つまり、放射線源の開口径)を30ミクロン程度とし、その放射線源から約5メートル以上の位置での空間的干渉性がそれに相当する。また、放射線源301としては、マイクロフォーカスX線管やプラズマX線源を利用することもできる。比較的サイズの大きな通常の放射線源を用いる場合は、放射線が通過するマルチスリットを放射線の射出側に設置して使用することができる。この場合の詳細な構成は、たとえば、“Franz Pfeiffer, Timm Weikamp, Oliver Bunk, Christian David, Nature Physics 2, 258-261(01 Apr 2006)Letters, Phase retrieval and differential phase-contrast imaging with low-brilliance X-ray sources”に記されているが、そのマルチスリットのピッチPは以下の式を満たすような大きさとする必要がある。
=P×L/Z
なお、Pは放射線画像検出器300の線状電極のピッチ(円筒面に沿った距離)、Lは放射線源301(マルチスリットを用いる場合はマルチスリットの位置)から回折格子320までの距離、Zは回折格子320から放射線画像検出器300までの距離である。
回折格子320は、図24に示すように、基板321と、この基板321に取り付けられた複数の回折部材322とを備えている。複数の回折部材322は、いずれも一方向(図24中紙面の厚さ方向)に延びる線状形状で形成されている。複数の回折部材322どうしの間隔(つまり、回折格子の周期)Pは、この実施形態では一定とされている(これを円筒面上に曲げて配置する場合を想定)。複数の回折部材322の素材としては、たとえば、金を用いることができる。回折部材322としては、照射される放射線に対して約80°〜100°(理想的には90°)の位相変調を与える、いわゆる位相型回折格子を構成するものであることが望ましい。通常の医療診断用のX線エネルギー領域において必要な金の厚さは1μm〜数μm程度になる。
ここで、回折格子320は、図24においては見易くするため平面形状として表しているが、本実施形態の放射線位相画像撮影装置においては、図23に示すように、曲面を形成している。具体的には、回折格子320は、放射線源301を通り回折格子320の回折部材322の長さ方向に延びる直線(図23における放射線源301を通り紙面厚さ方向に延びる直線)を中心軸とする円筒面に沿って形成されている。上記のように回折格子320を形成するには、たとえば、基板321として透明なフレキシブル基板を用い、そのフレキシブル基板上に回折部材322を形成した後、上記円筒面を有する基材に貼り合わせるようにすればよい。また、基板321としてプラスチックフィルムを貼りあわせて補強して薄いガラス基板を用い、その補強したガラス基板上に回折部材322を形成した後、上記円筒面を有する基材に貼り合わせるようにしてもよい。
放射線画像検出器300は、上記第1および第2の実施形態およびその変形例で説明した構成の検出器を利用することができるが、本実施形態で利用する放射線画像検出器300は、さらに図23に示すように曲面を形成している。具体的には、放射線画像検出器300は、放射線源301を通り回折格子320の回折部材322の長さ方向に延びる直線(図23における放射線源301を通り紙面厚さ方向に延びる直線)を中心軸とする円筒面に沿って形成されている。上記のように放射線画像検出器300を形成するには、たとえば、アクティブマトリクス基板70の基板71として透明なフレキシブル基板を用い、そのフレキシブル基板上に単位素子72を形成した後、上記円筒面を有する基材に貼り合わせ、その後、アクティブマトリクス基板71上に半導体層60および上部電極50を形成するようにすればよい。なお、フレキシブル基板上に単位素子72を形成し、アクティブマトリクス基板71上に半導体層60および上部電極50を形成した後、上記円筒面を有する基材に貼り合わせるようにしてもよいが、半導体層60が厚い場合は割れたり剥離したりしやすくなる。
また、基板71として、上記フレキシブル基板の代わりにプラスチックフィルムを貼りあわせて補強した薄いガラス基板を用いるようにしてもよい。なお、基板側から光照射を行う場合は透明基板および透明基材を用いることが望ましい。
次に、回折格子320と放射線画像検出器300がタルボ干渉計を構成する条件を説明する。まず、可干渉距離lは、次のようになる。
Figure 2009133823
ただし、
λ:放射線の波長(通常は中心波長)
a:回折部材にほぼ直交する方向における放射線源の開口径
L:放射線源(マルチスリットを用いる場合はマルチスリットの位置)から回折格子320までの距離(図23参照)
:回折格子320から放射線画像検出器300までの距離(図23参照)
である。
また、回折格子320から放射線画像検出器300までの距離Zは、回折格子320が位相型回折格子であることを前提にすれば、次の条件をほぼ満たさなければならない。
Figure 2009133823
ただし、mは0か正の整数、λは放射線の波長である。
なお、回折格子320が振幅型回折格子である場合の条件は次のようになる。
Figure 2009133823
ただし、mは0か正の整数、λは放射線の波長である。
上記第3の実施形態の放射線位相画像撮影装置の作用については、上記第1および第2の実施形態の放射線位相画像撮影装置と同様である。
なお、上記第3の実施形態の放射線位相画像撮影装置においても、放射線画像検出器300および回折格子320をそれぞれの面に沿って線状電極と直交する方向に相対的に移動させる移動機構を設け、その移動機構による移動にともなって放射線画像の撮影を複数回行なうようにしてもよい。たとえば、ピッチPの1/3ずつ動かして、それぞれの位置で放射線画像の撮影を行なうことにより6種類の位相成分に対応する画像信号が取得できる。
また、上記第3の実施形態の放射線位相画像撮影装置において、回折格子320として、いわゆる位相型回折格子を用いるようにした場合には、回折部材322の厚さが薄いので、放射線が斜めから入射してもそのビームが回折部材322により遮断されることがない。したがって、上記第3の実施形態のように必ずしも曲面で形成する必要はなく、平面形状で形成するようにしてもよい。ただし、回折格子320を平面形状で形成するようにした場合には、回折格子320の中心からの距離が離れるにつれて、回折部材322の間隔を広げるようにすることが望ましい。
ここで、放射線ビームの中心軸Cと回折格子320との交点Qから回折部材と垂直方向に距離xだけ離れた場所(r,x)におけるピッチP(x)の算出方法について説明する。
ピッチP(x)は下式(4)のように表すことができる(図25参照。図25は、図22に示す放射線位相画像撮影装置の上面図であり、紙面垂直方向が図22のY方向に相当する。)
Figure 2009133823
ただし、rは放射線源301(マルチスリットを用いる場合はマルチスリットの位置)から回折格子320までの距離であり、rΔθは放射線ビームの中心軸Cと回折格子320との交点Qにおけるピッチである。
そして、x/r=tanθであるので、これを式(4)に代入すると、P(x)は下式(5)で表すことができる。
Figure 2009133823
また、回折格子320の形状は、上述したような円筒面に沿った形状あるいは平面形状に限らず、回折格子320による円筒面への投影像が等間隔の格子縞となるような形状であれば如何なる形状でもよい。具体的には、楕円柱面,放物線柱面、双曲線柱面、などが考えられる。これらの中では平面がもっとも簡便であり、望ましいが、回折格子320を移動させる場合は円筒面でないとわずかながら誤差を生じる。
また、上記第3の実施形態の放射線位相画像撮影装置においては、放射線画像検出器300を円筒形状に構成するようにしたので、この放射線画像検出器300により取得された周期情報に基づく画像データにより再生される放射線画像は、放射線の広がりを考慮した被検体の情報をより忠実に表したものとなる。しかしながら、画像診断を行なう医師としては、放射線の広がりを考慮していない従来の放射線位相画像撮影装置により取得された形状の放射線画像の方が見慣れていて、診断し易い場合が考えられる。
そこで、図26に示すように、画像処理部302を設け、その画像処理部302において放射線画像検出器300により検出された周期情報に基づく画像データに対し、その画像データが回折格子320により回折された放射線が所定の平面上に投影されたときの放射線画像を表すものとなるような画像処理を施すようにしてもよい。具体的には、たとえば、放射線画像の中心から離れるにつれて放射線画像が拡大されるような処理を施すようにすればよい。そして、その処理済画像データに基づいて記録部303により所定の記録媒体に放射線画像を再生したり、表示部304により放射線画像を表示したりするようにすれば、医師に対して診断し易い放射線画像を提供することができる。
また、上記第3の実施形態の放射線位相画像撮影装置を、X線位相CT装置に適用するようにしてもよい。具体的には、図27に示すように、放射線源301と放射線画像検出器300との間に配置された被検体310に対して、放射線源301、回折格子320および放射線画像検出器300を図27の矢印方向に一体的に回転させる回転機構を設け、その回転機構による移動に伴って放射線画像検出器300により検出された被検体310の複数の画像データに基づいて、3次元画像構成部400において被検体310の3次元画像を構成するようにしてもよい。
なお、上記第3の実施形態の放射線位相画像撮影装置を、X線位相CT装置に適用する場合には、放射線画像検出器の構成は、1回の撮影で必要な全ての位相情報が検出できるような構成であることが望ましい。
また、被検体310の配置は、図27に示すように、回折格子320と放射線画像検出器300と間にしてもよいし、図28に示すように、放射線源301と回折格子320との間にしてもよい。なお、図27および図28は、放射線源301、回折格子320、放射線画像検出器300および被検体310の位置関係を示しているだけであり、放射線源301と回折格子320との距離および回折格子320と放射線画像検出器300との距離を正確に表したものではない。放射線源301と回折格子320との距離および回折格子320と放射線画像検出器300との距離は、タルボ効果を得られるように上述した条件を満たすように設定される。
また、放射線画像検出器300により検出された被検体310の複数の画像データに基づいて3次元画像を構成する方法については、従来のX線CT装置と同様である。
本発明の放射線位相画像撮影装置の第1および第2の実施形態の概略構成図 第1および第2の実施形態の放射線位相画像撮影装置の各構成要素の配置関係を示す図 回折格子の概略構成図 第1および第3の実施形態の放射線位相画像撮影装置における放射線画像検出器の概略構成を示す断面図 アクティブマトリクス基板における検出素子の平面図 図5に示す検出素子の6−6線断面図 図5に示す検出素子の7−7線断面図 4画素に対応する検出素子の第1の線状電極群と第2の線状電極群との模式図 第1の線状電極群によって半導体層内に形成される電界を示す図 第1の実施形態の放射線位相画像撮影装置における放射線画像検出器の変形例を示す図 第1の実施形態の放射線位相画像撮影装置における放射線画像検出器の変形例を示す図 第1の実施形態の放射線位相画像撮影装置における放射線画像検出器の変形例を示す図 第1の実施形態の放射線位相画像撮影装置における放射線画像検出器の変形例を示す図 第1の実施形態の放射線位相画像撮影装置における放射線画像検出器の変形例を示す図 第1の実施形態の放射線位相画像撮影装置における放射線画像検出器の変形例を示す図 第1の実施形態の放射線位相画像撮影装置における放射線画像検出器の変形例を示す図 第1の実施形態の放射線位相画像撮影装置における放射線画像検出器の変形例を示す図 (A)本発明の放射線位相画像撮影装置の第2の実施形態における放射線画像検出器の概略構成を示す断面図、(B)(A)に示す放射線画像検出器のXZ面断面図、(C)(A)に示す放射線画像検出器のXY面断面図 本発明の放射線位相画像撮影装置の第2の実施形態における放射線画像検出器の線状電極の構成を説明するための図 本発明の放射線位相画像撮影装置の第2の実施形態における放射線画像検出器への放射線画像の記録の作用を説明するための図 本発明の放射線位相画像撮影装置の第2の実施形態における放射線画像検出器からの画像信号の読取りの作用を説明するための図 本発明の放射線位相画像撮影装置の第3の実施形態の概略構成図 図22に示す放射線位相画像撮影装置の上面図 回折格子の概略構成図 第3の実施形態の放射線位相画像撮影装置における回折格子の回折部材の配列ピッチの変更を説明するための図 本発明の放射線位相画像撮影装置の第3の実施形態に付加される画像処理部を説明するための図 本発明の放射線位相画像撮影装置の第3の実施形態をX線位相CT装置に適用した構成を示す図 本発明の放射線位相画像撮影装置の第3の実施形態をX線位相CT装置に適用した構成を示す図
符号の説明
10 放射線照射部
11 放射線源
12 スリット
20 被検体
30 回折格子
31 基板
32 回折部材
40 放射線画像検出器
41a 第1の蓄積容量
41b 第2の蓄積容量
42a 第1のTFTスイッチ
42b 第2のTFTスイッチ
43a,44a ゲート電極
43b,44b ドレイン電極
43c,44c ソース電極
50 上部電極
60 半導体層
70 アクティブマトリクス基板
71 ガラス基板
72 検出素子
73 走査配線
74 データ配線
81a 第1の線状電極群
81b 第2の線状電極群
82 層間絶縁膜
83a,83b 接続電極
84 電荷蓄積容量電極
85 ゲート絶縁膜
86 コンタクトホール
87 絶縁保護膜
88a,88b 半導体膜
90 定電位線状電極
101〜106 第1〜第6の線状電極群
111〜116 第1〜第6の線状電極群
119 定電位線状電極
120 定電位線状電極
121 線状電極群
122 定電位線状電極
131〜134 第1〜第4の線状電極群
200 放射線画像検出器
201 第1の電極層
202 記録用光導電層
203 蓄電部
204 電荷輸送層
205 読取用光導電層
206 第2の電極層
206a 透明線状電極
206b 遮光線状電極
211〜214 第1〜第4の線状電極組
305 チャージアンプ
300 放射線画像検出器
301 放射線源
310 被検体
320 回折格子
321 基板
322 回折部材

Claims (12)

  1. 放射線画像を担持した放射線の照射を受けて電荷を発生する電荷発生層と、該電荷発生層において発生した電荷を収集する電荷収集電極とを備えた放射線画像検出器において、
    前記電荷収集電極が、互いに電気的に独立した複数の線状電極群によって構成されるとともに、前記線状電極群のそれぞれは、一定の周期で配列され、電気的に接続された複数の線状電極からなり、
    前記複数の線状電極群が、互いに位相が異なるように配置されていることを特徴とする放射線画像検出器。
  2. 前記複数の線状電極群が、配列周期の位相が互いに逆位相となるように交互に配列された2つの前記線状電極群の組を2つまたは3つ備えていることを特徴とする請求項1記載の放射線画像検出器。
  3. 前記線状電極群の組において、前記線状電極の長さが、前記線状電極群の組の前記長さ方向に直交する方向の幅よりも大きいことを特徴とする請求項2記載の放射線画像検出器。
  4. 前記線状電極群の組の1つ1つを囲むように設けられ、前記電荷収集電極とほぼ同電位の電位とされる定電位線状電極をさらに備えたことを特徴とする請求項2または3記載の放射線画像検出器。
  5. 前記放射線画像を構成する画素単位毎に前記複数の線状電極群の組を囲むように設けられ、前記複数の線状電極群の組とほぼ同電位の電位とされる定電位線状電極をさらに備えたことを特徴とする請求項1から4いずれか1項記載の放射線画像検出器。
  6. 放射線源と、放射線源から射出された放射線が照射される回折格子と、該回折格子を通過した放射線が照射される、請求項1から5いずれか1項記載の放射線画像検出器とを備え、
    前記回折格子が、前記放射線の照射によりタルボ効果を生じるように構成されており、
    前記放射線画像検出器が、位相成分に対応する信号を検出するものであることを特徴とする放射線位相画像撮影装置。
  7. 前記回折格子および前記放射線画像検出器のうちの少なくとも前記放射線画像検出器が、前記放射線源を通り前記回折格子の回折部材の長さ方向に延びる直線を中心軸とする円筒面に沿って形成されていることを特徴とする請求項6記載の放射線位相画像撮影装置。
  8. 前記回折格子が、位相型回折格子であるとともに、前記回折格子による前記円筒面への投影像が等間隔の格子縞となるように構成されていることを特徴とする請求項7記載の放射線位相画像撮影装置。
  9. 前記回折格子が、前記放射線源を通り前記回折格子の回折部材の長さ方向に延びる直線を中心軸とする円筒面に沿って形成されていることを特徴とする請求項7記載の放射線位相画像撮影装置。
  10. 前記位相成分に対応する信号を検出する際、前記回折格子と前記放射線画像検出器を相対的に移動させることなく位相画像の形成に必要な位相成分の情報を得ることを特徴とする請求項6から9いずれか1項記載の放射線位相画像撮影装置。
  11. 前記放射線画像検出器により検出された周期情報に基づく画像データに対し、該画像データが前記回折格子により回折された放射線が所定の平面上に投影されたときの放射線画像を表すものとなるような画像処理を施して出力する放射線画像出力部をさらに備えたことを特徴とする請求項7から10いずれか1項記載の放射線位相画像撮影装置
  12. 前記放射線源と前記放射線画像検出器との間に配置された被検体に対して、前記放射線源、前記回折格子および前記放射線画像検出器を一体的に移動させる移動機構と、該移動機構による移動に伴って前記放射線画像検出器により検出された前記被検体の複数の画像データに基づいて前記被検体の任意の断層画像もしくは3次元画像を構成する画像構成部とをさらに備えたことを特徴とする請求項6から11いずれか1項記載の放射線位相画像撮影装置。
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