JP2009133511A - 通信システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】各主器材及び各サブ器材にはそれぞれを識別することが可能な識別情報が設けられ、主器材は自己に所属するサブ器材の識別情報を登録して管理し、サブ器材は自己が所属する主器材の識別情報を登録して管理する。また、主器材とサブ器材とが無線により通信することが可能な最大の距離が規定されており、サブ器材は無線により通信することが可能な距離に存在する主器材に所属するように自己が所属する主器材を変更する。
【選択図】 図1
Description
従来技術の一例として、特許文献1には射撃シミュレーション装置が開示されており、本発明は同様なものに適用することが可能である。
すなわち、通信システムは、互いに無線により通信することが可能な主器材とサブ器材を有する。そして、サブ器材が所定の動作の発生時に要求データを無線送信し、要求データを受信した主器材が応答データを無線送信し、応答データを受信したサブ器材が当該応答データに基づいて動作を行う。
このような構成において、各主器材及び各サブ器材には、それぞれを識別することが可能な識別情報が設けられる。
主器材では、所属サブ器材管理手段が、自己(当該主器材)に所属するサブ器材の識別情報を登録して管理する。
サブ器材では、所属主器材管理手段が、自己(当該サブ器材)が所属する主器材の識別情報を登録して管理する。
また、サブ器材としては、例えば、複数のサブ器材が設けられる。
また、主器材やサブ器材としては、それぞれ、例えば、無線通信機能を有する種々な構成のものが用いられてもよい。
また、サブ器材で発生する所定の動作としては、種々な動作が用いられてもよい。
また、主器材とサブ器材との間で通信される各種の信号(データ)の内容としては、種々なものが用いられてもよい。
例えば、応答データには、サブ器材で行われる動作に必要な情報を含めることができ、具体例として、位置に関する情報や、動作の停止に関する情報などを含めることが可能である。
また、所属サブ器材管理手段や、所属主器材管理手段としては、それぞれ、例えば、所属の関係にある器材の識別情報をメモリに記憶する記憶手段を用いて構成することができる。
また、例えば、1つの主器材は複数のサブ器材に所属されることが可能であり、1つのサブ器材は1つの主器材に所属する。
すなわち、主器材とサブ器材とが無線により通信することが可能な最大の距離が規定されている。
サブ器材では、所属主器材変更手段が、無線により通信することが可能な距離に存在する主器材に所属するように、自己(当該サブ器材)が所属する主器材を変更する。
また、所属主器材変更手段は、例えば、サブ器材が所属する主器材を変更することが必要な場合にその変更の処理を行い、変更が不要である場合には変更の処理を行わなくてよい。
すなわち、サブ器材では、要求データ送信手段が、自己(当該サブ器材)が所属する主器材の識別情報を含む要求データを無線送信する。
主器材では、要求データ受信手段が、要求データを受信し、また、応答データ送信手段が、受信された要求データに含まれる主器材の識別情報と自己(自己の主器材)の識別情報との差に応じて応答データを送信するタイミングをずらして、応答データを送信する。
また、2つの番号の差を検出する場合に、例えば、各番号の下位の所定数のビットのみの差を検出するような態様が用いられてもよい。
また、主器材の識別情報の差に応じた送信タイミングのずれの大きさとしては、種々な態様で設定されてもよく、例えば、主器材の識別情報の差(数値)に比例した時間を応答時間の時差(送信タイミングのずれの大きさ)として設定するような態様を用いることができる。
本発明の一実施例に係る通信システムでは、主器材とサブ器材との区別がある器材を用いており、主器材対サブ器材の関係が1対N(Nは、1以上の自然数)で成り立ち、サブ器材にとって主器材が固定ではなく、サブ器材や主器材が移動していく構成において、主器材とサブ器材との関係を変更していくことが可能な通信の方式を実現する。
また、主器材には複数のサブ器材が所属することが可能であり、主器材は各々のサブ器材と通信することが可能である。本例の通信システム内には、例えば、複数の主器材が存在する。サブ器材は、1つの主器材に属し、必要時に情報を主器材から取得して動作する。
また、本例の通信システム内では、主器材もサブ器材も位置が固定ではなく、互いに移動することが可能であるため、サブ器材が属していた主器材から離れてしまうことも発生する。この場合には、サブ器材は新たな主器材を探していく必要がある。
なお、通常時は、サブ器材は、主器材に付随し、常にその周辺に存在する。
本例では、サブ器材が主器材に付随して常にその周辺に存在するという関係を保つための通信方式を実現する。
図1(a)に示される状態と図1(b)に示される状態とでは、器材の移動により、複数の器材A、B、Z1〜Z4の位置関係が変化している。
主器材A、Bとサブ器材Z1〜Z4との間で無線通信により受け渡す情報としては、主に、位置情報と停止情報がある。
また、停止情報は、例えば、主器材A、Bが様々な処理を行う際に所定の判定を行い、その主器材A、Bに属するサブ器材Z1〜Z4の動作を一定期間停止する状況が発生したことを判定した場合に、その主器材A、Bからその主器材A、Bに属するサブ器材Z1〜Z4へ送信される。
しかしながら、主器材A、Bとサブ器材Z1〜Z4との位置関係は、各々が移動することから、固定ではなく、流動的である。このため、本例では、各サブ器材Z1〜Z4は、自己が属していた主器材A、Bが通信することができる距離に存在しなくなった場合には、別の主器材A、Bに属するように動作する。
本例では、主器材A、Bとサブ器材Z1〜Z4との間で通信するデータには、常に、自己の番号と、通信相手の番号を搭載する。通信相手の番号としては、自己がサブ器材Z1〜Z4である場合には所属している主器材A、Bの番号となり、自己が主器材A、Bである場合には自己に所属する(通信相手となる)サブ器材Z1〜Z4の番号となる。
要求データを発したサブ器材Z1〜Z4は、主器材A、Bからの応答データを受信して、その受信結果に基づいて、例えば移譲の判定などの諸動作を行う。その後、このサブ器材Z1〜Z4は、応答データを送信した主器材A、Bに対して、動作完了を通知するデータ(通知データ)を送信し、主器材A、Bが当該通知データを受信する。
また、主器材A、Bは、自己の番号がデータ内になくても、サブ器材Z1〜Z4から情報を要求するデータ(要求データ)を受信した場合には、所定の時差を付けて応答する。つまり、このような主器材A、Bでは、要求データの受信タイミングと応答データの送信タイミングとの間に所定の時差を設ける。
このような時差が付けられて応答が行われることにより、サブ器材Z1〜Z4では、自己が所属する主器材A、Bが通信可能な位置に存在しなくなっていても、他の主器材A、Bが応答を返すことから、自己の周辺に存在する主器材A、Bを認識することができ、次に自己が所属することが可能な主器材A、Bを探すことができる。
一例として、各主器材A、Bでは、自己の番号の下位2ビットと受信したデータ内の番号の下位2ビットとを比較して、その差に対応する分だけ時差を付けて応答データを送信する。
具体的には、図3では、あるサブ器材が所属している主器材では当該サブ器材が送信した要求データ内の主器材の番号と自己の番号との差分が下位2ビットの比較で0となるため時差が0となり、主器材Aでは主器材の番号が下位2ビットの比較で1ずれているため時差が(1t)となり、主器材Bでは主器材の番号が下位2ビットの比較で2ずれているため時差が(2t)となり、主器材Cでは主器材の番号が下位2ビットの比較で3ずれているため時差が(3t)となり、主器材Dでは主器材の番号が下位2ビットの比較で4ずれているため時差が(4t)となる。
サブ器材Z1〜Z4は、応答データを受信した後に通知データを送信するときには、自己が所属する主器材Aの番号を通知データに載せ、このとき、自己が所属する主器材Aが変更になった場合には、その変更後の主器材Bの番号を通知データに載せる。この通知データを受信することにより、この変更後の主器材Bでは、このサブ器材Z1〜Z4が自己に所属することになったことを把握することができ、このサブ器材Z1〜Z4の番号をメモリに記憶して管理する。
なお、本例では、主器材A、Bの番号の下位の数ビットで差分をとることから差分が重なる場合も発生するため、この点だけを考えれば、差分は多く取れる方がよい。
図4には、無線の到達範囲の一例を示してある。
具体的には、無線の到達距離Lと主器材A、Bが取るエリアWに対して、差分の応答数xとの関係は、例えば、{4πL2/W<x}となる。これにより、差分の応答数xから無線の到達距離Lがおおよそ決定される。或いは、逆に、無線の到達距離Lから差分の応答数xが決められても構わない。
本例においては、主器材A、Bからサブ器材Z1〜Z4へ通信(送受信)するデータが位置情報であることから、実際の主器材A、Bと異なっても位置は(実用上では)一緒であるため(例えば、無線の到達距離として60cm程度を用いる)、問題はなく、また、停止情報については、主器材A、Bが動き回ることから、異なる主器材A、Bに所属しても、長い時間をかけずに移動により実際の主器材A、Bに所属することができるため、タイムラグでの問題は無い(又は、小さい)と考えられる。
また、本例では、サブ器材Z1〜Z4が(例えば、できるだけ)早く動作するように、主器材A、Bでは下位の数ビットでの判定で時差を設け、サブ器材Z1〜Z4では最初に受信した応答データに対応した主器材A、Bに所属する構成としたが、他の構成例として、時差の判定に使用する番号のビット数としては任意であってよく、番号の全てを時差の判定に使用してもよく、また、サブ器材Z1〜Z4が、全ての応答データを受信した後に、一番小さい番号などの所定の番号或いは前に所属していた主器材の番号に(例えば、最も)近い番号を選択して、選択した番号に対応した主器材A、Bに所属するような構成とすることもできる。また、このような構成は、システムに応じて、自由に変更されてもよい。
また、例えば、サブ器材Z1〜Z4の分散具合(主器材A、Bの数とサブ器材Z1〜Z4の数の分散具合)からおおよそ1つの主器材A、Bにはm(例えば、m=5など)個以下のサブ器材Z1〜Z4が所属するということが把握されているような場合には、主器材A、Bが、自己に所属するサブ器材Z1〜Z4の数がm個を超えると、最も古いサブ器材Z1〜Z4(最も所属したときが古いサブ器材Z1〜Z4)を所属対象から外す処理を行うような構成とすることもできる。
なお、本例では、要求データや応答データや通知データの信号の長さがX[ms]であるとしてある。
図5(b)に示されるように、サブ器材で処理が終了されるときには、サブ器材から通知データが無線送信され、主器材により当該通知データが受信されてそのデータが取得される。
なお、本例では、要求データや応答データや通知データの信号の長さがX[ms]であるとしてある。
また、本例では、複数の主器材が、番号1を有する主器材A、番号2を有する主器材B、番号3を有する主器材Cであるとしてある。また、サブ器材は、番号1を有する主器材Aに所属しているとする。
なお、各主器材A、B、Cでは、他の主器材A、B、Cからの応答データが無線により受信され得るが、受信した場合にはそのデータを破棄する。
具体的には、本例の主器材A、Bは、射撃の訓練者(人)の身に付けられる装置であり、一例として、特許文献1の図1に示されるように、訓練者の背中側にある送受信器及びGPSからなる装置に相当する。
また、本例のサブ器材Z1〜Z4は、射撃の訓練者(人)により携帯される装置であり、一例として、特許文献1の図1に示されるように、訓練者により携帯される模擬銃などに相当する。この場合、訓練者は、携帯するサブ器材Z1〜Z4(模擬銃など)の動作ボタンを押すことなどにより、模擬的な攻撃(模擬銃の発射など)を行うことができる。また、1人の訓練者が複数のサブ器材Z1〜Z4(複数の模擬武器など)を携帯してもよい。
また、本例のサブ器材Z1〜Z4では、自己が所属する主器材A、Bの識別情報(本例では、番号)をメモリに記憶して管理する機能により所属主器材管理手段が構成されており、必要に応じて自己が所属する主器材A、Bを変更する機能により所属主器材変更手段が構成されており、要求データを送信する機能により要求データ送信手段が構成されており、応答データを受信する機能により応答データ受信手段が構成されており、通知データを送信する機能により通知データ送信手段が構成されており、所定の種々な動作を行う機能により動作実行手段が構成されている。
また、本発明の適用分野としては、必ずしも以上に示したものに限られず、本発明は、種々な分野に適用することが可能なものである。
また、本発明に係るシステムや装置(器材)などにおいて行われる各種の処理としては、例えばプロセッサやメモリ等を備えたハードウエア資源においてプロセッサがROM(Read Only Memory)に格納された制御プログラムを実行することにより制御される構成が用いられてもよく、また、例えば当該処理を実行するための各機能手段が独立したハードウエア回路として構成されてもよい。
また、本発明は上記の制御プログラムを格納したフロッピー(登録商標)ディスクやCD(Compact Disc)−ROM等のコンピュータにより読み取り可能な記録媒体や当該プログラム(自体)として把握することもでき、当該制御プログラムを当該記録媒体からコンピュータに入力してプロセッサに実行させることにより、本発明に係る処理を遂行させることができる。
Claims (3)
- 互いに無線により通信することが可能な主器材とサブ器材を有し、サブ器材が所定の動作の発生時に要求データを無線送信し、要求データを受信した主器材が応答データを無線送信し、応答データを受信したサブ器材が当該応答データに基づいて動作を行う通信システムであって、
各主器材及び各サブ器材には、それぞれを識別することが可能な識別情報が設けられ、
主器材は、自己に所属するサブ器材の識別情報を登録して管理する所属サブ器材管理手段を備え、
サブ器材は、自己が所属する主器材の識別情報を登録して管理する所属主器材管理手段を備えた、
ことを特徴とする通信システム。 - 請求項1に記載の通信システムにおいて、
主器材とサブ器材とが無線により通信することが可能な最大の距離が規定されており、
サブ器材は、無線により通信することが可能な距離に存在する主器材に所属するように、自己が所属する主器材を変更する所属主器材変更手段を備えた、
ことを特徴とする通信システム。 - 請求項1又は請求項2に記載の通信システムにおいて、
サブ器材は、自己が所属する主器材の識別情報を含む要求データを無線送信する要求データ送信手段を備え、
主器材は、要求データを受信する要求データ受信手段と、受信された要求データに含まれる主器材の識別情報と自己の識別情報との差に応じて応答データを送信するタイミングをずらして応答データを送信する応答データ送信手段と、を備えた、
ことを特徴とする通信システム。
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