JP2007300532A - 無線通信装置、無線通信方法、無線通信システム、およびコンピュータプログラム - Google Patents

無線通信装置、無線通信方法、無線通信システム、およびコンピュータプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 ワイヤレスUSB規格に基づいて動作する無線通信装置が、ホストとなる機器に接続された無線通信装置の存在を把握できるようにする。
【解決手段】 複数の物理チャネルをスキャンして1または複数のホスト通信装置が送信する所定の信号を受信し、自己がデバイス通信装置として接続可能な1または複数のホスト通信装置を検出し、自己がデバイス通信装置として接続するホスト通信装置を選定し、その選定したホスト通信装置と同じネットワーククラスタを形成することを特徴とする。所定の期間にわたり受信動作を行うことで、ホストとなる無線通信装置の存在を把握できる。そして、受信した所定のワイヤレスUSBコマンドフレーム情報に記載されたホストの識別子より、ホストとなる無線通信装置の存在する物理チャネルを検索する方法が得られる。
【選択図】 図10

Description

本発明は無線通信装置、無線通信方法、無線通信システム、およびコンピュータプログラムにかかり、特に、ワイヤレスUSB(Wireless Universal Serial Bus:WUSB)規格にて定義されたシリアルバス伝送路上で所定の信号を無線で送受信する無線通信装置、無線通信方法、無線通信システム、およびコンピュータプログラムに関する。
高速ユニバーサルシリアルバス(USB)規格にて定義されたシリアルバス伝送路上で、所定の信号を送受信することでデータを伝送する方法が一般的に知られている。このシリアルバス伝送路上を伝送されるデータを無線で送受信する方法として、ワイヤレスUSB規格が定義されている。
ワイヤレスUSB規格においては、デバイスが接続できるホストの情報を、予め所定のアソシエーションモデルによって交換しておき、デバイスがホストを検索することになっている。これにより、ワイヤレスUSB規格では、ホストとなる機器に接続または内蔵された無線通信装置が動作する物理チャネルで、デバイスとなる機器に接続または内蔵された無線通信装置が動作する必要がある。
このワイヤレスUSB規格は、マルチバンドOFDM方式のウルトラワイドバンド無線通信技術を用いて、無線伝送される構成になっている。マルチバンドOFDM方式のウルトラワイドバンド無線通信では、528MHz幅のOFDMサブチャネルを3つ用いて所定の時間間隔で周波数ホッピングする構成になっており、このホッピングパターンの違いで複数の物理チャネルが構成されている。
また、マルチバンドOFDM方式のウルトラワイドバンド無線通信システムは、WiMedia Allianceにおいて定義されたDistributed
MAC規格書に準拠して動作することが求められている。このDistributed MAC規格書によると、ワイヤレスUSB規格にて定義されたホストもデバイスも、電源投入直後には、周囲に存在する他の通信装置の存在を把握し、自律分散的に動作する方法が定義されている。
関連技術として、特開2004−362544号公報に開示された技術がある。同文献には、USBのホスト側で、USBデバイスを検出するためのデバイスディスカバリモジュールを含む構成が開示されている。具体的には、特定のPHYチャネルでアソシエーション(Association)動作を経た後に、USBデバイスディスクリプタの交換を行う構成が示されている。
特開2004−362544号公報
ところで、ワイヤレスUSB規格に用いられるマルチバンドOFDM方式のウルトラワイドバンド無線通信システムにおいては、物理チャネルが異なると、そこで動作する他の通信装置を直接検出できなくなる。
このため、ワイヤレスUSB規格のシステムにおいて、デバイスとなる機器に接続または内蔵された無線通信装置は、ホストとなる機器に接続または内蔵された無線通信装置の存在する物理チャネルを探し出さなければならない。
また、デバイスとなる機器に接続または内蔵された無線通信装置は、ホストとなる機器に接続または内蔵された無線通信装置の存在するネットワークに参入しなければならない。
ワイヤレスUSB規格においてデバイスとなる無線通信装置であっても、Distributed MAC規格書の記載では、周囲に存在する通信装置の中から、ワイヤレスUSB規格のホストとなる無線通信装置の存在を検出する処理が必要となっていた。
特開2004−362544号に記載された構成では、USBホストとデバイスの双方で利用する特定の物理チャネルが決定していないと、ホストとデバイスで同じ物理チャネルを利用できないという問題があった。また特開2004−362544号には、USBデバイスを検出するためのデバイスディスカバリモジュールについて記載されているが、新規にPAN(ネットワーク)に参入した無線通信装置がUSBデバイスであるかをホストが確認しなければならなかった。
具体的には、USBディスカバリのためのマルチキャストやブロードキャストのチャネル時間の割当てが必要となっており、さらに新規参入デバイスがPNCで認識されると、USB_FCSLにおいて、コントロール転送でデバイスディスクリプタを読み取る複雑な方法が必要となっていた。
本発明は、従来の無線通信技術が有する上記問題点に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、ワイヤレスUSB規格に基づいて動作する無線通信装置が、ホストとなる機器に接続された無線通信装置の存在を把握することの可能な、新規かつ改良された無線通信装置、無線通信方法、無線通信システム、およびコンピュータプログラムを提供することである。
上記課題を解決するため、本発明の第1の観点によれば、無線のシリアルバス伝送路上で信号を送受信する無線通信装置が提供される。本発明の無線通信装置(800)は、1または複数のホスト通信装置(ホストに接続または内蔵された無線通信装置)が送信する所定の信号(コマンド)を受信することで、自己がデバイス通信装置(デバイスに接続または内蔵された無線通信装置)として接続可能な1または複数のホスト通信装置を検出するホスト検出部(807)と、前記ホスト検出部で検出したホスト通信装置の識別子により、自己がデバイス通信装置として接続するホスト通信装置を選定するホスト選定部(818)と、前記ホスト選定部が選定したホスト通信装置と同じネットワーク(ネットワーククラスタ)を形成するネットワーク形成部(818)と、を備えたことを特徴とする。
かかる構成によれば、デバイスとなる無線通信装置において、所定の期間にわたり受信動作を行うことで、ホストとなる無線通信装置の存在を把握できる。そして、受信した所定の情報(ワイヤレスUSBコマンドフレーム情報)に記載されたホストの識別子より、ホストとなる無線通信装置の存在する物理チャネルを検索する方法が得られるという効果を奏する。なお上記において、構成要素に付随して括弧書きで記した参照符号は、理解を容易にするため、後述の実施形態および図面における対応する構成要素を一例として記したに過ぎず、本発明がこれに限定されるものではない。以下も同様である。
本発明の無線通信装置において、様々な応用が可能である。
例えば、前記ホスト検出部は、複数の物理チャネルをスキャンするようにしてもよい。物理チャネルを変えてスキャンを行うことにより、他のチャネルに存在する無線通信装置の存在を把握することができるという効果を奏する。
前記ネットワーク形成部は、前記ホスト選定部が選定したホスト通信装置と同じネットワークを形成するために、前記ホスト通信装置と同じ物理チャネルで所定のビーコンを送受信するようにしてもよい。ホストが存在する物理チャネルでビーコン信号を交換しあうことによって、ホストとなる機器に接続された無線通信装置のネットワーククラスタへ参入する方法が得られるという効果を奏する。
前記ホスト検出部は、自己がデバイス通信装置として接続可能なホスト通信装置の識別子を事前に収集するようにしてもよい。そして、前記ホスト選定部は、前記事前に収集されたホスト通信装置の識別子と、前記ホスト検出部が検出したホスト通信装置の識別子とを比較して、自己がデバイス通信装置として接続するホスト通信装置を選定するようにしてもよい。事前にアソシエーション処理によりホスト識別子を取得しておくことで、ホストの存在する物理チャネルを容易に検出する方法が得られるという効果を奏する。
前記ホスト選定部は、前記ホスト検出部が複数のホスト通信装置を検出した場合には、自己がデバイス通信装置として接続可能な複数のホスト通信装置の情報を利用者に表示し、利用者が選択したホスト通信装置を自己がデバイス通信装置として接続するホスト通信装置として選定するようにしてもよい。自己デバイスと接続可能なホストを複数検出した場合は、接続可能なホスト情報を表示し、利用者が選択したホストの存在する物理チャネルを選定することで、利用者の意図するホストへ接続することができるという効果を奏する。
前記ホスト選定部は、前記ホスト検出部がホスト通信装置を検出できなかった場合には、他のホスト通信装置が存在する物理チャネルを選定するようにしてもよい。自己デバイスと接続可能なホストを検出できなかった場合には、他のUSBホストが存在する物理チャネルを選定することで、新たなホストと認証関係を得ることができるという効果を奏する。
上記課題を解決するため、本発明の第2の観点によれば、無線のシリアルバス伝送路上で信号を送受信する無線通信方法が提供される。本発明の無線通信方法は、複数の物理チャネルをスキャンして1または複数のホスト通信装置(ホストに接続または内蔵された無線通信装置)が送信する所定の信号(コマンド)を受信する工程と、前記所定の信号により、自己がデバイス通信装置(デバイスに接続または内蔵された無線通信装置)として接続可能な1または複数のホスト通信装置を検出する工程と、前記検出したホスト通信装置の識別子により、自己がデバイス通信装置として接続するホスト通信装置を選定する工程と、前記選定したホスト通信装置と同じネットワーク(ネットワーククラスタ)を形成する工程と、を含むことを特徴とする。
上記課題を解決するため、本発明の第3の観点によれば、1または複数のホスト通信装置と、前記ホスト通信装置のいずれかと同じネットワークを形成する無線通信装置とを含み、無線のシリアルバス伝送路上で信号を送受信する無線通信システムが提供される。本発明の無線通信システムにおいて、前記各ホスト通信装置は所定の信号(コマンド)を送信している。前記デバイス通信装置は、複数の物理チャネルをスキャンして前記ホスト通信装置が送信する所定の信号を受信することで、自己がデバイス通信装置(デバイスに接続または内蔵された無線通信装置)として接続可能な1または複数のホスト通信装置を検出するホスト検出部(807)と、前記ホスト検出部で検出したホスト通信装置の識別子により、自己がデバイス通信装置として接続するホスト通信装置を選定するホスト選定部(818)と、前記ホスト選定部が選定したホスト通信装置と同じネットワーク(ネットワーククラスタ)を形成するネットワーク形成部(818)と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明の他の観点によれば、コンピュータを、上記第1の観点にかかる無線通信装置として機能させるためのコンピュータプログラムが提供される。より具体的には、本発明のコンピュータプログラムは、前記コンピュータに、複数の物理チャネルをスキャンして1または複数のホスト通信装置(ホストに接続または内蔵された無線通信装置)が送信する所定の信号(コマンド)を受信することで、自己がデバイス通信装置(デバイスに接続または内蔵された無線通信装置)として接続可能な1または複数のホスト通信装置を検出するホスト検出機能(807)と、前記ホスト検出部で検出したホスト通信装置の識別子により、自己がデバイス通信装置として接続するホスト通信装置を選定するホスト選定機能(818)と、前記ホスト選定部が選定したホスト通信装置と同じネットワーク(ネットワーククラスタ)を形成するネットワーク形成機能(818)と、を実行させることを特徴とする。
ここで、コンピュータプログラムはいかなるプログラム言語により記述されていてもよい。また、コンピュータプログラムを記録した、コンピュータにより読み取り可能な記録媒体としては、例えば、CD−ROM、DVD−ROM、フレキシブルディスクなど、コンピュータプログラムを記録可能な記録媒体として現在一般に用いられている記録媒体、あるいは将来用いられるいかなる記録媒体をも採用することができる。
以上のように、本発明によれば、所定の期間にわたり受信動作を行うことで、ホストとなる無線通信装置の存在を把握できる。そして、受信した所定のワイヤレスUSBコマンドフレーム情報に記載されたホストの識別子より、ホストとなる無線通信装置の存在する物理チャネルを検索する方法が得られるという効果を奏する。その他の本発明の効果については、以下の発明を実施するための最良の形態の項においても詳述する。
以下に添付図面を参照しながら、本発明にかかる無線通信装置、無線通信方法、無線通信システム、およびコンピュータプログラムの好適な実施形態について詳細に説明する。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
(1)ワイヤレスUSBのシステム構成例(図1、図2)
図1に、ワイヤレスUSBのシステム構成例を示す。
図1では、ワイヤレスUSBの無線ネットワーク(以下、ワイヤレスUSBネットワークという)として、ホスト機能を備える無線通信装置(以下、ホスト通信装置という。)と、ホスト通信装置に接続されるデバイス側の無線通信装置(以下、デバイス通信装置という)を含むシステム構成例を示す。ワイヤレスUSBネットワーク100は、ホスト通信装置110を中心に、その電波到達範囲内に存在するデバイス通信装置121〜124を端末として接続することで無線ネットワークが形成されている。
このワイヤレスUSBの無線ネットワーク100がUSBネットワークシステムの1つの接続形態として存在していることを、図2を参照しながら説明する。
ここで上流のUSBホストとなるホストコンピュータ130から、USB2.0等のケーブルを介してホスト通信装置110が接続され、さらに、下流のUSBとなるデバイス通信装置121に、USB2.0等のケーブルを介してモニターTV131が接続され、デバイス通信装置122に、USB2.0等のケーブルを介してデジタルカメラ132が接続され、デバイス通信装置123に、USB2.0等のケーブルを用いてビデオレコーダ133とビデオカムコーダ134が接続され、デバイス通信装置124に、USB2.0等のケーブルを介してプリンタ135が接続されている。なお図2において、ホスト通信装置110とホストコンピュータ130間、あるいは、デバイス通信装置121〜124と機器131〜135間の接続は、USB2.0等のケーブルに限らず任意に設計変更可能である。
このように、USBのネットワークは、ホストを中心にスター型のトポロジーを持ったネットワーク構造を形成する。
(2)スーパーフレームの構成例(図3)
図3に、スーパーフレームの構成例を示す。
図3では、所定の時間でスーパーフレーム周期が定義され、さらにMAS−0からMAS−255までの256個のメディアアクセススロット(MAS)に細分化されている状態を示している。スーパーフレーム内には、管理領域としてのビーコン期間(Beacon Period)と、データ伝送領域が配置されている。
ビーコン期間には、所定の間隔でビーコンスロット(Beacon Slot)が設定されており、無線通信装置ごとに固有のビーコンスロットを利用して周囲の無線通信装置との間でパラメータが交換される構成になっている。このビーコン期間の長さは、その時の周囲に存在する無線通信装置数に依存して、必要な長さが決定される。本実施形態では、メディアアクセススロットMAS−0〜MAS−3を用いて、ビーコンスロットBS0〜BS11までの計12個のビーコンスロットが用意されている。
(3)ビーコンスロットの利用設定例(図4)
図4に、ビーコンスロットの利用設定例を示す。
図4では、1つのネットワークグループを構成する各無線通信装置が、周囲の無線通信装置との間で利用されていないビーコンスロットを通知しあうことで、自己の利用するビーコンスロットを選定した結果を示している。
図4に示した一例では、無線通信装置#1はビーコンスロット2(BS2)で自己のビーコン(図中、ビーコンを“B”で示す。以下も同様である。)を送信し、無線通信装置#2はビーコンスロット3(BS3)で自己のビーコンを送信し、無線通信装置#3はビーコンスロット4(BS4)で自己のビーコンを送信し、無線通信装置#4はビーコンスロット5(BS5)で自己のビーコンを送信し、無線通信装置#5はビーコンスロット6(BS6)で自己のビーコンを送信している状態を示している。
なお、このネットワークグループに新規参入する無線通信装置のため、必要に応じてビーコンスロット0(BS0)、ビーコンスロット1(BS1)、ビーコンスロット7(BS7)、ビーコンスロット8(BS8)が確保されている。
(4)DRP_MASの設定例(図5)
図5に、DRP_MASの設定例を示す。
図5は、ビーコンで付加されるDRP予約や、DRP利用可能なMASをビットマップ形式で示した図である。
DRP_MASの指定(DRP
Allocation)は、図5に示したように、16MASごとに1つのゾーンを示すゾーンビットマップ(0〜15)と、ゾーン毎にMASのビットを示すMASビットマップ(0〜15)を、組み合わせることによって指定される構成になっている。
例えば、ゾーンビットマップがオール1で、MASビットマップのビット15のみが1に設定されていると、図中太枠Xで囲ったMAS15、31、47、63、79、111、127、143、159、175、191、207、223、239、255の利用が設定されていることを示す。
(5)DRP_MASの中でのアクセス制御(図6)
図6は、利用を設定したDRP_MASの中でのアクセス制御の実施例である。
図6では、DRP予約された領域の最初に、ワイヤレスUSBのホストから、コマンドであるMMCが送信される。このMMCには、ホストを識別するための情報や、ホストからあるデバイスへの下りデータの開始時間、デバイスからホストへの上りデータの開始時間、次のMMC送信時間のパラメータが記載されている。このため、デバイスは、このMMCを受信することにより、ホストに関する各種の情報を取得し、当該ホストとの間においてデータの授受を行うことが可能となるのである。
例えば、MMC51を受信すると、以降の上りデータ52、下りデータ53、上りACK54、次回のMMC55のタイミングを設定することができる。同様に、次のMMC55を受信すると、以降の上りデータ56、下りデータ57、上りACK58、次回のMMC(図示せず)のタイミングが判断できる構成になっている。
(6)ビーコンフレームの構成例(図7)
図7に、ビーコンフレームの構成例を示す。
このビーコンフレームは、自身の送信用ビーコンスロット期間に送信され、また、ビーコン期間に、周囲の無線通信装置が送信するビーコンフレームを受信することによって、周囲の無線通信装置との間でパラメータが交換される。
ビーコンフレーム60は、図7に示したように、MACヘッダ情報61と、ヘッダチェックシーケンス(HCS)62と、ビーコンペイロード情報63と、フレームチェックシーケンス(FCS)64とで構成される。
MACヘッダ情報61は、フレーム制御情報601と、受信先無線通信装置を識別する届け先アドレス602と、送信元無線通信装置を識別する送り元アドレス603と、シーケンス番号などのシーケンス制御情報604と、アクセス制御に必要なパラメータが記載されたアクセス制御情報605とから構成されている。
また、ビーコンペイロード情報63は、無線通信装置固有のパラメータである固有情報606と、ビーコンスロットの利用を示したビーコン利用情報607と、無線通信装置のケーパビリティを示す能力情報608と、ハイバネーションモードで動作する場合に付加される休眠モード情報609と、DRP予約をしているMAS位置を報知するDRP予約情報610と、DRP予約に利用可能なMAS位置を示したDRP利用情報611と、PCA通信に利用する可能性のあるMAS位置を示したPCA利用情報612と、受信先無線通信装置に送信するデータが存在することを示す送信表示613などから構成されている。
なお、これらの各情報エレメントは、必要に応じて追加、削除が行われてビーコンフレームが構成されてもよい。
(7)MMCコマンドフレームの構成例(図8)
図8に、MMCコマンドフレームの構成例を示す。
このMMCコマンドフレームは、利用が設定されたDRP_MASにおいて、ホストからデバイスに向けて送信され、ホストの識別や、DRP_MAS内の時分割多重アクセス制御に利用される。
MMCコマンドフレーム70は、図8に示したように、MACヘッダ情報71と、ヘッダチェックシーケンス(HCS)72と、MMCペイロード情報73と、フレームチェックシーケンス(FCS)74とで構成される。ここで、MACヘッダ情報71は、図7に示したビーコンフレームのMACヘッダ情報61と同じ構成となるものが利用される。
MMCペイロード情報73は、このフレームがワイヤレスUSBのフレームであることを示すWUSBコード701と、MMCコマンドフレームであることを示すMMCコード702と、次のMMCまでの時間を示す次回MMC情報703と、将来の拡張のための予約(Reserved)情報704と、ワイヤレスUSBの同期時間情報(タイムスタンプ)のWUSB時刻情報705と、ワイヤレスUSBのホスト識別子であるWUSBホスト情報エレメント706と、DRP_MAS内の時分割多重アクセス制御時間が記載されたWUSB時間割当エレメント707などから構成されている。
なお、これらの各情報エレメントは、必要に応じて追加、削除が行われてMMCコマンドフレームが構成されてもよい。
(8)ワイヤレスUSBで定義されているコントロール転送(図9)
図9に、ワイヤレスUSBで定義されているコントロール転送の一例を示す。
図9では、ワイヤレスUSBのホストとデバイスの間で、接続が確保されるまでに交換されるコントロール転送を示している。
まず、デバイスがホストに対して、DNコネクト(DN_Connect)と呼ばれる、デバイスからの接続を通知し(S102)、ホストからデバイスにその確認として所定のMMCフレームにコネクトACK(Connect_ACK)と呼ばれる接続の確認を含める(S104)。
さらに、所定の認証処理が行われ、ホストからデバイスにMMCフレームのセットキー(Set_Key)というコントロール転送によって通知を行って(S106)、GTKというグループ鍵情報を送り(S108)、デバイスはホストにその受領確認(ACK)を返送する(S110)。
その後、ホストからデバイスにデバイスのアドレス0を設定するMMCフレームを送り(S112)、デバイスはホストにその受領確認(ACK)を返送する(S114)。
そして、ホストからデバイスにデバイスのディスクリプタ(ディスクリプタ−1)を獲得するためのMMCフレームを送り(S116)、デバイスはその要求に従って、ディスクリプタをホストに返送する(S118)。
なおこのとき、ホストはデバイスに対して、その受領確認(ACK)を返送することができるが(S120)、次の命令を続けて送るようにしても良い。デバイスは再びディスクリプタ(ディスクリプタ−2)を獲得するための要求がされれば(S122)、その要求に従ったディスクリプタをホストに返送する(S124)。このときも、ホストはデバイスに対して、その受領確認(ACK)を返送することができる(S126)。
こうして、ホストがそのデバイスのディスクリプタの記載事項を確認して認証した場合に、ホストからデバイスに固有のアドレスNを設定するMMCフレームを送り(S128)、デバイスはホストにその受領確認(ACK)を返送する(S130)。
以降、必要に応じてホストからデバイスへSet_Configurationと呼ばれる環境の設定が行われる構成になっている。具体的には、ホストからデバイスに環境設定のMMCフレームを送り(S132)、デバイスはホストにその受領確認(ACK)を返送する(S134)。
(9)WUSBホスト検索シーケンス(図10)
図10に、本実施形態にかかるWUSBホスト検索シーケンスの実施例を示す。
図10では、デバイスの無線通信装置の電源投入後からのシーケンスを表わしている。
このWUSBホストの検索シーケンスは、USBデバイス側において実行される処理であり、以下に示すような本実施形態における特徴的な処理が含まれている。すなわち、本実施形態にかかるUSBデバイスにおいては、所定の周期(例えば、スーパーフレーム)毎にデバイス側におけるホッピングパターンを変化させる。周囲にUSBホストが存在する場合、ホストとのホッピングパターンが合致した時点で、MMCフレームが受信されることとなり、特にホッピングパターンをホストとの間で授受することなく、自身が設定すべき、ホッピングパターンを同定することが可能となる。
また、受信MMCに含まれるMMC情報と、事前取得したコネクションコンテキスト(以下、「CC」という)を比較することにより認証を実行し、認証に成功した場合には、当該MMCフレームの送信元ホストを通信可能ホストとして登録する。具体的な登録方法は任意であり、当該ホストと通信を行うためのホッピングパターン等を登録する構成としても良い。そして、かかる処理を通して、登録されたホスト中、実際に通信対象となるホストに合致するホッピングパターン(MMCフレームの受信時のホッピングパターンと同一)をPhyレイヤにおいて用いて通信を実行する。
以上の一連の処理を実行することにより、従来、WUSBのコントロール転送を用いて実現していたアソシエーション処理を簡略化し、通信効率を向上させることが可能となるのである。以下、かかる処理の具体的な内容について詳述する。
まず、ワイヤレスUSBにおける所定のアソシエーションの仕組みによって、事前にコネクションコンテキスト(CC)と呼ばれる情報を所定のアソシエーション処理にて交換をする(S202)。このCCの中に、接続が許可されたホストの情報がホストID(Host_ID)として組み込まれているものとする。
ここでCPUからホストを検索するための指示(ホストスキャン(Host Scan))が呼ばれ、MAC処理部がスキャンを行うための動作が起動される(S204)。
MAC処理部では、所定のスーパーフレームの時間にわたり、物理チャネル1(TFC Code 1)で動作するようにPHY処理部の設定を行い、受信処置を起動させる(S206)。図中の参照符号Tはタイマであり、物理チャネル1で動作する所定のスーパーフレームの時間を表している。タイマTについては他の物理チャネルについても同様であるが、それぞれのタイマTの時間は同一であってもよく、異なっていてもよい。
PHY処理部では、その物理チャネル1で受信を行い、何らかのフレーム受信があった場合に、MAC処理部に対して通知(Frame Indication)を行う(S208)。MAC処理部ではそのパラメータを解析し、MMCコマンドフレームであれば、CPUに情報を報告する(S210)。
CPUでは、MMCコマンドフレームから、所定のホストIDを抽出し(S212)、事前に格納されていたCCのホストIDと比較をして(S214)、その結果、この物理チャネルの状況を登録する(S216)。
また、MAC処理部では、物理チャネル1での受信動作が終了すると、所定のスーパーフレームの時間にわたり、物理チャネル2(TFC Code 2)で動作するようにPHY処理部の設定を行い、受信処置を起動させ、同様の処理を行う(S218)。
さらに、物理チャネル2での受信動作が終了すると、所定のスーパーフレームの時間にわたり、物理チャネル3(TFC Code 3)で動作するようにPHY処理部の設定を行い、受信処置を起動させ、同様の処理を行う(S220)。
ここでも、PHY処理部では、その物理チャネル3で受信を行い、何らかのフレーム受信があった場合に、MAC処理部に対して通知(Frame Indication)を行う(S222)。MAC処理部ではそのパラメータを解析し、MMCコマンドフレームであれば、CPUに情報を報告する(S224)。
CPUでは、MMCコマンドフレームから、所定のホストIDを抽出し(S226)、事前に格納されていたCCのホストIDと比較をして(S228)、その結果、この物理チャネルの状況を登録する(S230)。
また、物理チャネル3での受信動作が終了すると、所定のスーパーフレームの時間にわたり、物理チャネル4(TFC Code 4)で動作するようにPHY処理部の設定を行い、受信処置を起動させ、同様の処理を行う(S232)。なお、これ以外に周波数ホッピングを行わない物理チャネル5〜7も必要であれば、PHY処理部の設定を行い同様の処理を行っても良い。
このようにして全ての物理チャネルのスキャンが終了すると、MACはCPUにスキャン終了通知を出す(S234)。CPUでは、登録された各物理チャネルの状況から、利用可能なPHYチャネルを判定する(S236)。そして、実際に動作させるチャネルを選定すると、MACに対してホストと同じチャネルでの動作を設定する(S238)。
さらに、MAC処理部は、以降その物理チャネルで動作をするように、PHY処理部の設定を行うとともに、所定のスーパーフレームの時間にわたり、ホストのビーコン受信を行う(S240)。
PHY処理部では、その物理チャネルで受信を行い、何らかのフレーム受信があった場合に、MAC処理部に対して通知(Frame Indication)を行う(S242)。MAC処理部ではそのパラメータを解析し、ビーコンフレームであれば、CPUに情報を報告する(S244)。
CPUでは、ビーコンフレームの受信時間情報からスーパーフレームの開始時刻(BPST)を把握する(S246)。さらに自己の利用するビーコンスロットを特定し、送信するビーコンのパラメータを設定し、ビーコン送信指示をMACに伝える(S248)。さらに、ホストの存在をUSBデバイスに対して通知する(S250)。
以降MACは、スーパーフレームの先頭(BPST)が到来したらビーコン受信を開始し、自身のビーコン送信時間が到来したらビーコン送信を行う(S252)。
(10)周波数ホッピングの実施例(図11)
図11は、周波数ホッピングの実施例を示す。
図11は、マルチバンドOFDM方式のウルトラワイドバンド無線通信システムにおいて規定された、サブバンドの周波数ホッピングの実施例を示したものである。
まずサブバンド1で所定のシンボル間に情報ビットが送信され、次にサブバンド2で所定のシンボル間に情報ビットが送信され、さらにサブバンド3で所定のシンボル間に情報ビットが送信され、この動作をくり返すことで、連続的に情報が送信されることを示している。
(11)PHYチャネルの構成例(図12)
図12は、マルチバンドOFDM方式におけるPHYチャネルの構成例を示す。
図12では、TFCと呼ばれるコードによって、周波数ホッピングを行うパターンが異なることによって、各物理チャネルが定義されている様子を示している。
TFC:1は、サブバンド1→サブバンド2→サブバンド3→サブバンド1→サブバンド2→サブバンド3→・・・と順番に利用するサブバンドが変化する。
TFC:2は、サブバンド1→サブバンド3→サブバンド2→サブバンド1→サブバンド3→サブバンド2→・・・と順番に利用するサブバンドが変化する。
TFC:3は、サブバンド1→サブバンド1→サブバンド2→サブバンド2→サブバンド3→サブバンド3→・・・と順番に利用するサブバンドが変化する。
TFC:4は、サブバンド1→サブバンド1→サブバンド3→サブバンド3→サブバンド2→サブバンド2→・・・と順番に利用するサブバンドが変化する。
さらに、マルチバンドOFDM方式におけるTFCコードでは、周波数ホッピングを行わないパターンも用意されている。
TFC:5は、サブバンド1のみを連続的に利用し、TFC:6は、サブバンド2のみを連続的に利用し、TFC:7は、サブバンド3のみを連続的に利用するものである。
このようなTFCの設定に応じて、利用される物理チャネルが設定される構成になっている。
また、図12に示した一例では、バンドグループ1というサブバンド1〜サブバンド3を利用したものであるが、将来、より高い周波数帯であるバンドグループ2が利用されると、同様にしてサブバンド4〜サブバンド6が利用され、バンドグループ3が利用されると、同様にしてサブバンド7〜サブバンド9が利用されていく。なお、これらバンドグループ2や3も、バンドグループ1と併用してPHYチャネルが構成されるようにしてもよい。
(12)無線通信装置の構成例(図13)
図13は、本実施形態にかかる無線通信装置の構成例を示している。
無線通信装置800は、図13に示したように、所定の高周波無線信号を無線媒体上に送受信するためのアンテナ801と、受信した高周波信号を増幅し受信信号に変換し、送信する信号を増幅し高周波信号に変換する高周波無線処置部802と、所望の受信信号を所定の復調処理を施して情報ビットを構築し、送信する情報ビットを変調処理して送信信号する物理層ベースバンド部803と、を備えて構成されている。
さらに無線通信装置800は、利用するPHYチャネルを設定するためのPHYチャネル設定部804と、ホストが利用しているPHYチャネルを検索するためのスキャン設定部805と、そのPHYチャネルの信号を検出するチャネル検出部806と、検出した信号の中からホストのMMCフレームを抽出するホスト検出部807と、自己と接続可能なホストの情報を管理するたホスト情報管理部808と、を備えて構成されている。ホスト検出部807は本発明のホスト検出部の一例であり、自己がデバイスとして接続可能な1または複数のホストを検出する。
さらに無線通信装置800は、周囲に存在する通信装置のビーコンを解析するビーコン信号解析部809と、受信したビーコンに記載された情報を管理するビーコン情報管理部810と、自己が送信をするビーコンを生成するビーコン生成部811と、を備えて構成されている。
さらに無線通信装置800は、所定のワイヤレスUSBアソシエーション手順によって、ワイヤレスUSBデバイスが、接続可能となるホストの識別子などの情報交換処理を行うアソシエーション処理部812を備えて構成されている。
さらに無線通信装置800は、ホストと接続完了後、ビーコンに記載された予約情報から送受信に利用するタイムスロット(MAS)を設定する利用DRP_MAS管理部813と、そのDRP_MASでホストから送られてくるMMCコマンドフレームを解析するMMCコマンド解析部814と、MMCコマンドフレームで指定されたタイミングにデータの送受信動作を行うデータ送受信設定部815と、を備えて構成されている。
さらに無線通信装置800は、送信するデータや受信したデータを格納するデータバッファ816と、この無線通信装置に接続される機器との間でデータの受け渡しを行うアプリケーションインタフェース817と、無線通信装置における一連の動作を指示するためのソフトウェア818と、通信装置の状態を表わしたり、動作の設定を行ったりするユーザインタフェース819と、を備えて構成されている。
ソフトウェア818には、コンピュータ稼働形式の実行命令形式で動作プログラム818aが記述され、アソシエーション処理で獲得したホストID818bが記憶され、所定の暗号処理を行うための暗号情報818cも格納され、データバッファ816を管理するバッファ管理情報818dも記憶されている。CPU818は、この無線通信装置800における様々な処理を実行するとともに、他の構成要素(機能部)に処理を実行させる。CPU800は、本発明のホスト選定部およびネットワーク形成部818として機能する。すなわち、CPU800は、ホスト検出部807で検出したホストの識別子により、無線通信装置800がデバイスとして接続するホストを選定する。また、選定したホストと同じネットワーク(ネットワーククラスタ)を形成する。
図10と図13との関係について、図13に示した構成要素のうち、アンテナ801、高周波無線処置部802、および物理層ベースバンド部803は、図10のPHYに相当する。また、図13のPHYチャネル設定部804、チャネル検出部806、ビーコン信号解析部809、ビーコン生成部811、MMCコマンド解析部814、およびデータ送受信設定部815は、図10のMACに相当する(後述の図14の説明において、これら構成要素をMAC処理部と称する。)。また、図13のスキャン設定部805、ホスト検出部807、ビーコン情報管理部810、利用DPR_MAS管理部813、およびソフトウェア818は、図10のCPUに相当する。また、図13のホスト情報管理部808およびアソシエーション処理部812は、図10のWUSBに相当する。
(13)無線通信装置の動作(図14)
図14に、本実施形態にかかる無線通信装置の動作フローチャートを示す。
図14に示した動作フローチャートにおいて、S302〜S316およびS308から分岐したS326、328についてはMAC処理部における処理であり、その他のS318〜S324、S330〜S344についてはCPUにおける処理である。
無線通信装置は電源が投入されると、MAC処理部は、ホスト検索処理のために、所定の物理チャネルの設定(S302)と、スキャン時間の設定(S304)を行う。
その後、MAC処理部は、MMCコマンドフレームの受信処理(S306)を、スキャン時間内に渡って継続し(S308)、何らかの受信があれば(S310)、利用チャネルとして登録をし(S312)、MMCコマンドフレームを受信していれば(S314)、WUSBチャネルとして登録を行う(S316)。そしてCPUは、受信したMMCコマンドフレームに記載されるホストID情報を抽出し(S318)、すでにアソシエーション処理により獲得してあるホストID情報を獲得した上で(S320)、登録のあるホストIDであれば(S322)、ホストチャネルとしてその物理チャネルを登録しておく(S324)。
上記処理の完了後、またはフレームの受信のない場合、MMCコマンドフレーム以外であった場合、登録のあるホストIDでなかった場合も、それぞれS306に戻り、一連のスキャン処理を継続する。
スキャン時間が経過した場合(S308のNoの分岐)には、MAC処理部は物理チャネルを変更し(S326)、全てのチャネルのスキャンが完了していれば(S328)、チャネル設定処理に移行する。全てのチャネルのスキャンが完了していなければ、S302に移行し、次の物理チャネルの設定でスキャン動作をくり返す構成になっている。
CPUによるチャネル設定処理では、今までホストチャネルとして登録された物理チャネルがあって(S330)、それが唯一のホストチャネルであれば(S332)、その物理チャネルを動作チャネルとして設定する(S334)。
しかし、複数の物理チャネルがホストチャネルとして登録されていれば(S332のNoの分岐)、CPUはホストの物理チャネルが複数存在することを、例えばユーザインタフェースを用いて表示を行って(S336)、その後、利用チャネルが指定された場合には(S338)、その物理チャネルを動作チャネルとして設定する(S334)。
また、ホストチャネルがない場合(S330のNoの分岐)で、WUSBチャネルがあれば(S340)、CPUはそのWUSBチャネルの任意のチャネルを選定し(S342)、その物理チャネルを動作チャネルとして設定する(S334)。他方、WUSBチャネルがなければ(S340のNoの分岐)、CPUは例えばユーザインタフェースを用いて、USBチャネルやホストチャネルが存在しない旨の表示を行う(S344)。
以上、本実施形態にかかる無線通信装置800の構成および動作について説明した。かかる無線通信装置800は、コンピュータに上記機能を実現するためのコンピュータプログラムを組み込むことで、コンピュータを無線通信装置800として機能させることが可能である。かかるコンピュータプログラムは、所定の記録媒体(例えば、CD−ROM)に記録された形で、あるいは、電子ネットワークを介したダウンロードの形で市場を流通させることが可能である。
(本実施形態の効果)
以上説明したように、本実施形態によれば、デバイスとなる無線通信装置において、所定の期間にわたり受信動作を行うことで、ホストとなる無線通信装置の存在を把握できるという効果を奏する。
物理チャネルを変えてスキャンを行うことにより、他のチャネルに存在する無線通信装置の存在を把握することができるという効果を奏する。
また、受信した所定のワイヤレスUSBコマンドフレーム情報に記載されたホストの識別子より、ホストとなる無線通信装置の存在する物理チャネルを検索する方法が得られるという効果を奏する。
また、ホストが存在する物理チャネルでビーコン信号を交換しあうことによって、ホストとなる機器に接続された無線通信装置のネットワーククラスタへ参入する方法が得られるという効果を奏する。
また、事前にアソシエーション処理によりホスト識別子を取得しておくことで、ホストの存在する物理チャネルを容易に検出する方法が得られるという効果を奏する。
また、自己デバイスと接続可能なホストを複数検出した場合は、接続可能なホスト情報を表示し、利用者が選択したホストの存在する物理チャネルを選定することで、利用者の意図するホストへ接続することができるという効果を奏する。
また、自己デバイスと接続可能なホストを検出できなかった場合には、他のUSBホストが存在する物理チャネルを選定することで、新たなホストと認証関係を得ることができるという効果を奏する。
以上、添付図面を参照しながら本発明にかかる無線通信装置、無線通信方法、無線通信システム、およびコンピュータプログラムの好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
(産業上の利用可能性)
本発明は無線通信装置、無線通信方法、無線通信システム、およびコンピュータプログラムに利用可能であり、特に、ワイヤレスUSB(Wireless Universal Serial Bus:WUSB)規格にて定義されたシリアルバス伝送路上で所定の信号を無線で送受信する無線通信装置、無線通信方法、無線通信システム、およびコンピュータプログラムに利用可能である。
ワイヤレスUSBのシステム構成例を示す説明図である。 ワイヤレスUSBのシステム構成例を示す説明図である。 スーパーフレームの構成例を示す説明図である。 ビーコンスロットの利用設定例を示す説明図である。 DRP_MASの設定例を示す説明図である。 DRP_MASの中でのアクセス制御を示す説明図である。 ビーコンフレームの構成例を示す説明図である。 MMCコマンドフレームの構成例を示す説明図である。 ワイヤレスUSBで定義されているコントロール転送を示す説明図である。 WUSBホスト検索シーケンスを示す説明図である。 周波数ホッピングの実施例を示す説明図である。 PHYチャネルの構成例を示す説明図である。 無線通信装置の構成例を示す説明図である。 無線通信装置の動作フローを示す説明図である。
符号の説明
60 ビーコンフレーム
70 MMCコマンドフレーム
100 アドホックネットワーク
111、112、・・・、115 無線通信装置
121、121、・・・、125 電波到達範囲
800 無線通信装置
801 アンテナ
802 高周波無線処置部
803 物理層ベースバンド部
804 PHYチャネル設定部
805 スキャン設定部
806 チャネル検出部
807 ホスト検出部
808 ホスト情報管理部
809 ビーコン信号解析部
810 ビーコン情報管理部
811 ビーコン生成部
812 アソシエーション処理部
813 利用DPR_MAS管理部
814 MMCコマンド解析部
815 データ送受信設定部
816 データバッファ
817 アプリケーションインタフェース
818 ソフトウェア
819 ユーザインタフェース

Claims (9)

  1. 無線のシリアルバス伝送路上で信号を送受信する無線通信装置において、
    1または複数のホスト通信装置が送信する所定の信号を受信することで、自己がデバイス通信装置として接続可能な1または複数のホスト通信装置を検出するホスト検出部と、
    前記ホスト検出部で検出したホスト通信装置の識別子により、自己がデバイス通信装置として接続するホスト通信装置を選定するホスト選定部と、
    前記ホスト選定部が選定したホスト通信装置と同じネットワークを形成するネットワーク形成部と、
    を備えたことを特徴とする、無線通信装置。
  2. 前記ホスト検出部は、複数の物理チャネルをスキャンすることを特徴とする、請求項1に記載の無線通信装置。
  3. 前記ネットワーク形成部は、前記ホスト選定部が選定したホスト通信装置と同じネットワークを形成するために、前記ホスト通信装置と同じ物理チャネルで所定のビーコンを送受信することを特徴とする、請求項1に記載の無線通信装置。
  4. 前記ホスト検出部は、自己がデバイス通信装置として接続可能なホスト通信装置の識別子を事前に収集し、
    前記ホスト選定部は、前記事前に収集されたホスト通信装置の識別子と、前記ホスト検出部が検出したホスト通信装置の識別子とを比較して、自己がデバイス通信装置として接続するホスト通信装置を選定することを特徴とする、請求項1に記載の無線通信装置。
  5. 前記ホスト選定部は、前記ホスト検出部が複数のホスト通信装置を検出した場合には、自己がデバイス通信装置として接続可能な複数のホスト通信装置の情報を利用者に表示し、利用者が選択したホスト通信装置を自己がデバイス通信装置として接続するホスト通信装置として選定することを特徴とする、請求項1に記載の無線通信装置。
  6. 前記ホスト選定部は、前記ホスト検出部がホスト通信装置を検出できなかった場合には、他のホスト通信装置が存在する物理チャネルを選定することを特徴とする、請求項1に記載の無線通信装置。
  7. 無線のシリアルバス伝送路上で信号を送受信する無線通信方法において、
    複数の物理チャネルをスキャンして1または複数のホスト通信装置が送信する所定の信号を受信する工程と、
    前記所定の信号により、自己がデバイス通信装置として接続可能な1または複数のホスト通信装置を検出する工程と、
    前記検出したホスト通信装置の識別子により、自己がデバイス通信装置として接続するホスト通信装置を選定する工程と、
    前記選定したホスト通信装置と同じネットワークを形成する工程と、
    を含むことを特徴とする、無線通信方法。
  8. 1または複数のホスト通信装置と、前記ホスト通信装置のいずれかと同じネットワークを形成する無線通信装置とを含み、無線のシリアルバス伝送路上で信号を送受信する無線通信システムにおいて、
    前記各ホスト通信装置は所定の信号を送信しており、
    前記デバイス通信装置は、
    複数の物理チャネルをスキャンして前記ホスト通信装置が送信する所定の信号を受信することで、自己がデバイス通信装置として接続可能な1または複数のホスト通信装置を検出するホスト検出部と、
    前記ホスト検出部で検出したホスト通信装置の識別子により、自己がデバイス通信装置として接続するホスト通信装置を選定するホスト選定部と、
    前記ホスト選定部が選定したホスト通信装置と同じネットワークを形成するネットワーク形成部と、
    を備えたことを特徴とする、無線通信システム。
  9. コンピュータを、無線のシリアルバス伝送路上で信号を送受信する無線通信装置として機能させるためのコンピュータプログラムであって、
    前記コンピュータに、
    複数の物理チャネルをスキャンして1または複数のホスト通信装置が送信する所定の信号を受信することで、自己がデバイス通信装置として接続可能な1または複数のホスト通信装置を検出するホスト検出機能と、
    前記ホスト検出部で検出したホスト通信装置の識別子により、自己がデバイス通信装置として接続するホスト通信装置を選定するホスト選定機能と、
    前記ホスト選定部が選定したホスト通信装置と同じネットワークを形成するネットワーク形成機能と、
    を実行させることを特徴とする、コンピュータプログラム。
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