JP2009132631A - 農薬粒剤組成物 - Google Patents

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Yuji Yoshida
裕治 吉田
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Abstract

【課題】輸送時等の振動によっては崩壊しない硬度を有し、しかも水中に投入した時には速やかに崩壊拡散する農薬粒剤が得られる農薬粒剤組成物を提供する。
【解決手段】ポリビニルアルコールにビニルピロリドンがグラフト重合した重合体を含有してなる農薬粒剤組成物である。前記組成物は重合度が100〜4000、けん化度が70〜100mol%であるポリビニルアルコールにビニルピロリドンがグラフト重合した、K値が12〜150である重合体を含有することが好ましく、前記重合体は、ポリビニルアルコール溶液にビニルピロリドンを配合し、開始剤として過酸化水素、有機過酸化物又はアゾ化合物を用いて重合し得ることができる。
【選択図】なし

Description

本発明は、輸送時の振動等によっては崩壊しない硬度と水中に投入した時には速やかに崩壊拡散する水中崩壊性を有する農薬粒剤が得られる農薬粒剤組成物に関する。
農薬粒剤は、農薬原体を無機鉱物担体等と混合して製造される粒状形態の農薬であり、粉末の飛散が無く、取り扱いやすく、省力化が可能であることから、除草剤、殺虫剤などに広く使用されている。
農薬粒剤は、農薬原体、ベントナイト、炭酸カルシウム、クレー、タルク、カオリン等の無機鉱物を必須成分とし、粘結剤として、澱粉、ポリビニルアルコール、ゼラチン、カルボキシメチルセルロース、アルギン酸ソーダ等が、また、崩壊剤としては、トリポリリン酸ソーダ、ピロリン酸ソーダ等の無機塩、ポリエチレングリコールノニルフェニルエーテル(HLB=12〜14)、ジアルキルスルホコハク酸エステルソーダ塩等の界面活性剤が必要に応じて使用されている。
しかしながら、従来の農薬粒剤は、上記粘結剤、崩壊剤を使用しても、輸送時等の振動に対する耐崩壊性を得るための硬度と、水中に投入した時に速やかに崩壊拡散し農薬効果を発揮させる水中崩壊性とを両立させるには至っていない。
この問題に対して、水中崩壊性と硬度を改善した農薬粒剤組成物として、農薬原体と無機鉱物担体を必須成分とし、ポリビニルアルコールあるいはポリビニルアルコール変性物のモノクロール酢酸反応物を配合することが提案されているが(特許文献1)、硬度と水中崩壊性がなお不充分である。
特開昭57−154104号公報
本発明は上記に鑑みてなされたものであり、輸送時の振動や手荒な取扱いなどによっては崩壊しない硬度を有し、しかも水中に投入した時には速やかに崩壊拡散し、農薬効果を最大限に発揮する農薬粒剤が得られる農薬粒剤組成物を提供することを目的とする。
本発明者は、上記の課題を解決するべく鋭意検討した結果、ポリビニルアルコールにビニルピロリドンがグラフトした重合体が粘結性と水中崩壊性とを有し、目的とする農薬粒剤を製造する上で極めて有用であることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、ポリビニルアルコールにビニルピロリドンがグラフト重合した重合体を含有してなることを特徴とする農薬粒剤組成物である。
上記農薬粒剤組成物は、重合度が100〜4000であり、けん化度が70〜100mol%であるポリビニルアルコールにビニルピロリドンがグラフト重合した、K値が12〜150である重合体を含有することが好ましい。
本発明に係る農薬粒剤組成物は、前記ポリビニルアルコールにビニルピロリドンがグラフト重合した重合体が、ポリビニルアルコール溶液にビニルピロリドンを配合し、開始剤として過酸化水素、有機過酸化物又はアゾ化合物を用いて重合して得ることができる。
本発明の農薬粒剤組成物によれば、その粘結性と水中崩壊性により、輸送時等の振動によっては崩壊しない硬度を有し、しかも水中に投入した時には速やかに崩壊拡散し、農薬効果を最大限に発揮する農薬粒剤を得ることができる。
本発明の農薬粒剤組成物に含有される重合体は、ポリビニルアルコール(以下、PVAと表記する場合もある)にビニルピロリドン(N−ビニル−2−ピロリドン)(以下、NVPと表記する場合もある)をグラフト重合したものである。
本発明で用いるグラフト重合体の原料となるPVAは、重合度が100〜4000であることが好ましく、100〜3000であることがより好ましい。重合度が100未満であると十分な硬度が得られず耐崩壊性が低下し、4000を超えると農薬粒剤の水中崩壊性が悪くなる。
PVAのけん化度は70〜100mol%であることが好ましい。けん化度が70mol%未満では硬度が不十分となる場合がある。
グラフト重合体のK値は12〜150であることが好ましい。K値とは、ドイツの化学者フィケンチャーにより提案された重合度を表わす定数であり、K値が12未満では硬度が低くなり、150を超えると高粘度となり作業性が低下する。
グラフト重合体におけるNVPの量はPVAに対して5〜900重量%であることが好ましい。5重量%未満であると充分な水中崩壊性が得られず、900重量%を超えると、硬度が低下する傾向がある。
上記グラフト重合体は、PVA溶液にNVPを配合し、適当な開始剤を用いて重合する製造方法により得ることができる。開始剤としてはラジカル重合に通常用いられる過酸化水素、有機過酸化物又はアゾ系開始剤などを用いることができる。反応方法及び反応条件は一般的なラジカル重合の例に従って選択すればよい。
重合開始剤としての有機過酸化物の例としては、tert−ブチルハイドロパーオキシド、ジ−tert−ブチルパーオキシド、ベンゾイルパーオキシド等が挙げられる。アゾ化合物としては、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル、2,2’−アゾビス(2−メチルブチロニトリル)、2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)、2,2’−アゾビス(4−メトキシ−2,4−ジメチルバレロニトリル)等が挙げられる。
本発明の農薬粒剤組成物に含有される上記グラフト重合体の含有量は、特に制限されることはないが、農薬粒剤100重量部中に重合体の有効成分として0.1〜10重量部が含有されることが好ましい。含有量が0.1重量部未満では十分な硬度が得られず耐崩壊性が低下し、10重量部を超えると農薬粒剤の水中崩壊性が悪化する傾向を示すようになる。
本発明に係る農薬粒剤は、農薬原体、ベントナイト、炭酸カルシウム、クレー、タルク、カオリン等の無機鉱物担体を必須成分とし、従来よりの粘結剤、崩壊剤を使用してもよい。粘結剤として、澱粉、ポリビニルアルコール、ゼラチン、カルボキシメチルセルロース、アルギン酸ソーダ等、また、崩壊剤としては、トリポリリン酸ソーダ、ピロリン酸ソーダ等の無機塩、ポリエチレングリコールノニルフェニルエーテル(HLB=12〜14)、ジアルキルスルホコハク酸エステルソーダ塩等の界面活性剤が挙げられる。
また、粒剤の粒造方法は、従来よりの押し出し式造粒機、転動式造粒機で造粒することができる。
以下、本発明を実施例により具体的に説明するが、本発明の範囲はこれに限定されるものではない。
[重合物の製造(粘結剤)]
[重合物1]
純水800gにPVA(重合度200、ケン化度98−99mol%)190gを溶解させ、次いでNVP10g(対PVA 5.26wt%)を添加、混合し、窒素パージにより脱酸素を行った。続いて、反応系を70℃に温度調節した。これに1重量%硫酸銅10mg、28重量%アンモニア水1.0g及び30重量%過酸化水素水1.5gを添加し、重合を開始させた。重合中は温度を70〜80℃、アンモニアによりpH5.5〜6.5に維持し、30重量%過酸化水素水1.5gを15分おきに6回添加することで重合率は90%以上となった。続いて残存NVP処理工程として30重量%過酸化水素水4gを添加し、アンモニア水によりpH5以上に保持しながら合計210分間反応させ、K値23の重合物の20%水溶液を得た。
[重合物2]
PVA(重合度2400、ケン化度98−99mol%)にNVP(対PVA 42.9wt%)をグラフト重合したK値31の重合物の20%水溶液を得た。
[重合物3]
PVA(重合度500、ケン化度72.5−74.5mol%)にNVP(対PVA 150wt%)をグラフトしたK値40の重合物の20%水溶液を得た。
[重合物4]
PVA(重合度3500、ケン化度87−89mol%)にNVP(対PVA 900wt%)をグラフトしたK値94の重合物の20%水溶液を得た。
[重合物5]
PVA(重合度3500、ケン化度87−89mol%)の粉末。
[重合物6]
ポリビニルピロリドン(K−30、K値30)の粉末。
[農薬粒剤の製造]
クロルニトロフェン8重量部、ベントナイト30重量部、炭酸カルシウム60重量部、粘結剤(上記重合物1〜6)2重量部(固形分換算)に水を適量加え混練した後、押し出し式造粒機にて造粒した。造粒物を乾燥した後、以下の方法で硬度、水中崩壊性を評価した。結果を表1に示す。
[硬度測定試験]
得られた粒剤を32メッシュでふるい、ふるった粒剤100gを精秤し、内径100mm×内深100mm×外径120mmの円筒容器に磁製玉3個(計105g)と共に入れ、蓋をした。この円筒容器を、回転数75回/分で回転するローラー上に置き、15分後に内容物を取り出して32メッシュでふるい、残った粒剤の重量を正確に量り、これを硬度(%)とした。
[水中崩壊性試験]
直径25cm、深さ4cmのシャーレに標準硬水(5°)を深さ1cmになるように注入した。次いで両切りガラス管をシャーレの中心に立て、粒剤0.5gをガラス管に入れた。ガラス管を静かに引き上げ、粒剤の崩壊性を測定した。崩壊性は崩壊した粒剤が拡散した幅(cm)の最短値及び最長値を5分、10分、30分後に測定し、その平均を示した。
[総合評価]
上記のようにして調べた硬度および水中崩壊性から、下記の基準で粒剤の総合評価を行った。結果を表1に併せて示す。
◎:粒剤の硬度および水中崩壊性が極めて優れている。
○:粒剤の硬度および水中崩壊性が良好である。
×:粒剤の硬度および/又は水中崩壊性が極めて劣る。
Figure 2009132631
本発明の農薬粒剤組成物は、硬度と水中崩壊性に優れる農薬粒剤を製造することができる。

Claims (3)

  1. ポリビニルアルコールにビニルピロリドンがグラフト重合した重合体を含有してなることを特徴とする農薬粒剤組成物。
  2. 重合度が100〜4000であり、けん化度が70〜100mol%であるポリビニルアルコールにビニルピロリドンがグラフト重合した、K値が12〜150である重合体を含有することを特徴とする請求項1に記載の農薬粒剤組成物。
  3. 前記ポリビニルアルコールにビニルピロリドンがグラフト重合した重合体が、ポリビニルアルコール溶液にビニルピロリドンを配合し、開始剤として過酸化水素、有機過酸化物又はアゾ化合物を用いて重合して得られたものであることを特徴とする請求項1又は2に記載の農薬粒剤組成物。
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