JP2009129999A - 表面処理装置及び方法 - Google Patents

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理 西川
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光秀 野上
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Abstract

【課題】アッシングやエッチング等の表面処理における処理効率を向上させ、処理ガスのロスを抑制する。
【解決手段】表面処理装置10に一対(複数)の噴出部44を設ける。これら噴出部44を被処理物90と直交する方向から見て被処理位置P1に対し互いに別方向に離して配置する。これら噴出部44からの処理ガスを被処理位置P1及びその周辺上でぶつかり合うようにする。
【選択図】図1

Description

この発明は、被処理物に処理ガスを噴き付けて表面処理する装置及び方法に関する。
例えば特許文献1の表面処理装置では、噴出部と吸引部が被処理物の周縁部の接線方向に沿って互いに対向して配置されている。処理ガスが噴出部から上記接線方向に沿って噴き出され、被処理物の周縁部の不要物に接触してエッチングした後、そのまま上記接線方向に流れて吸引部に吸い込まれるようになっている。
特開2006−156945号公報
上掲先行文献の装置では、処理ガスを被処理物の周縁部に沿って長距離流すことで被処理物との接触時間を確保している。一方、被処理物の各被処理位置においては処理ガスが噴出時のままの速さで流れて来て流れ去って行くため、処理ガス中の反応成分の各分子との接触時間が十分に確保されないことも考えられる。また、ガス流速が早い場合、反応副生成物を含んだガスを吸引部で捕集するのが容易でなく、拡散のおそれがある。
本発明は、上記事情に鑑みて提案されたものであり、被処理物に処理ガスを噴き付けて表面処理する装置であって、前記被処理物が配置されるべき仮想面上の被処理位置に向けて局所的に前記処理ガスを噴出する複数の噴出部と、吸引部を備え、前記複数の噴出部が、前記仮想面と直交する方向から見て前記被処理位置に対し互いに別方向に離れて配置されていることを特徴とする。また、処理ガスを用いて被処理物を表面処理する方法であって、前記被処理物と直交する方向から見て前記被処理物上の被処理位置に対し互いに別方向に離れた複数の噴出位置から前記被処理位置に向けて局所的に前記処理ガスを噴出することを特徴とする。
これによって、被処理位置及びその周辺上で1つの噴出部(又は噴出位置)からの処理ガス流と他の噴出部(又は噴出位置)からの処理ガス流とがぶつかり合うようにでき、処理ガスが一時的に滞留するようにすることができる。したがって、処理ガス中の反応成分の各分子と被処理物との接触時間ひいては反応時間を十分に確保でき、処理効率を高めることができるとともに、反応成分のロスを抑制することができる。また、処理ガス流どうしのぶつかり合いによりガスの流速を低下させ吸引部から確実に吸引されるようにできる。したがって、反応副生成物を確実に捕集して拡散を防止でき、ひいてはパーティクルとして被処理物に付着するのを防止できる。
前記複数の噴出部の配置位置(噴出位置)が、前記仮想面ないしは被処理物と直交する方向から見てほぼ対称になっていることが好ましい。ここで、「対称」とは、前記被処理位置に関して点対称ないしは回転対称でもよく、前記被処理位置を通る前記仮想面ないしは被処理物と平行な線に関して線対象でもよい。前記仮想面ないしは被処理物上の線は、前記被処理位置を通る他、少なくとも1つの噴出部(噴出位置)を通るものであってもよく、隣り合う2つの噴出部(噴出位置)の中間を通るものであってもよい。前記噴出部(噴出位置)が一対である場合、これら噴出部(噴出位置)が、前記仮想面と直交する方向から見て前記被処理位置を挟んで互いに対向するように配置されていることが好ましい。
これによって、複数の噴出部(噴出位置)からの処理ガスどうしが被処理位置及びその周辺上で確実にぶつかり合うようにでき、確実に一時滞留させることができる。ひいては、処理効率を確実に高めることができるとともに、反応成分のロスを十分に抑制することができる。
移動手段によって、前記被処理物を前記噴出部(噴出位置)に対し相対移動させることが好ましい。
前記被処理位置を前記被処理物の外周部上に設定し、この被処理位置が被処理物の外周部に沿って移動するように前記被処理物を前記噴出部(噴出位置)に対し相対移動させることにしてもよい。そうすると、被処理物の外周部に沿って表面処理を行うことができる。
前記噴出部(噴出位置)が一対である場合、前記被処理物を前記一対の噴出部に対しこれら噴出部の対向方向に沿って相対移動させることにしてもよく、前記被処理物を前記一対の噴出部に対しこれら噴出部の対向方向と交差(直交)する方向に沿って相対移動させることにしてもよい。
前記吸引部によって、前記被処理位置の近傍のガスを局所的に吸引するのが好ましい。これによって、反応副生成物等を含む処理済みのガスを被処理位置の近傍から速やかに排出することができる。
前記吸引部は、1つに限られず、前記被処理位置の近傍に複数配置されていてもよい。1又は複数の吸引部(吸引位置)が、1つの噴出部を基準にして一定の位置関係になるよう配置されるとともに、他の1つの噴出部を基準にしても上記と同じ位置関係になるよう配置されていることが好ましい。これにより、各噴出位置からのガス流を互いにほぼ対等な方向に吸引することができる。
前記被処理位置が被処理物の外周部に位置している場合、前記吸引部が、前記被処理位置の近傍であって前記仮想面と直交する方向から見て前記被処理物の外側において、前記噴出部に対し位置固定されているのが好ましく、前記被処理位置の近傍のガスを前記被処理物と直交する方向から見て被処理物の外側方向に局所的に吸引することが好ましい。これによって、処理済みガスを被処理物の外側方向に吸い込むことができ、反応副生成物を含んだガスが被処理物の中央部へ向けて拡散するのを防止でき、反応副生成物がパーティクルとして被処理物に付着することを抑制できる。
前記噴出部と吸引部が1つのノズル部材に形成されていることが好ましい。
これによって、複数ないしは一対の噴出部と吸引部とをユニット化してコンパクト化を図ることができ、部品点数を削減することができる。
輻射熱照射手段によって、前記被処理位置に向けて局所的に輻射熱を照射することにしてもよい。
これによって、前記被処理物の被処理位置及びその周辺の部分を局所的に輻射加熱樹脂等の有機物をアッシング(又はエッチング)する場合、処理効率を高めることができる。
本発明によれば、処理ガスと被処理物との処理反応時間を十分に確保でき、処理効率を高めることができるとともに、処理ガスのロスを抑制することができる。また、処理ガスを吸引部から確実に吸引でき、反応副生成物がパーティクルとして被処理物に付着するのを防止できる。
以下、本発明の実施形態を図面にしたがって説明する。
図1〜図5は、本発明の第1実施形態を示したものである。この実施形態の被処理物は、液晶パネル90である。液晶パネル90は、四角形の平板状の石英ガラスを基板91とし、その上面に電極となる導電層(図示せず)やポリイミド等の樹脂層92(有機物層)が形成されている。図示は省略するが、液晶パネル90の端部には、異方性導電膜を介してTABやTCP等の駆動用回路基板が接続される。本実施形態の表面処理装置10は、駆動用回路基板の接続工程に先立ち、液晶パネル90の端部の樹脂層92をアッシングして除去するのに用いられる。
図4に示すように、表面処理装置10は、ハウジング11と、輻射加熱系30と、ガス供給系40と、吸引排気系50とを備えている。ハウジング11の内部は、処理室12になっている。ハウジング11の天井部にはファンフィルタユニット13が設けられている。ファンフィルタユニット13によってフィルタリングされたクリーンエアが処理室12内に送り込まれるようになっている。処理室12の床部には排気口14が設けられ、この排気口14から排気ダクト15が延びている。
処理室12内にステージ16が設置され、その上方に架台(図示省略)に支持された処理ヘッド17が配置されている。図5に示すように、ステージ16は、平面視四角形のプレート状になっている。ステージ16の上面に、処理すべき液晶パネル90が設置されている。ステージ16の外周部には、液晶パネル90を位置決めするための位置決め凸部16aが設けられている。
ステージ16は、移動手段20に連結されている。移動手段20は、ステージ16をX(左右)及びy(前後)方向に移動させるXY駆動部21と、ステージ16を中心軸線のまわりに回転させる回転駆動部22とを含んでいる。これにより、ステージ16ひいては被処理物の液晶パネル90が、固定系の処理ヘッド17に対し移動されるようになっている。
ステージ16が固定される一方、処理ヘッド17が移動手段20に接続されて移動されるようになっていてもよい。
上記輻射加熱系30について説明する。
ハウジング11の外部にレーザ発振器31(輻射熱源)が配置されている。レーザ発振器31にてレーザ(熱光線)が発振される。レーザの種類には特に限定が無く、半導体レーザ、炭酸ガスレーザ、ヘリウムネオンレーザ、アルゴンレーザ、YAGレーザ等の種々のレーザを用いることができるが、アッシング対象の樹脂層92の吸収帯域の波長を有していることが好ましい。
レーザ発振器31には冷却用のチラー34が接続されている。
処理ヘッド17の内部には照射ユニット33(輻射熱照射手段)が配置されている。照射ユニット33は、光ファイバー32(光伝送手段)を介してレーザ発振器31に光学的に接続されている。レーザ発振器31からのレーザが光ファイバー32を経て照射ユニット33に送られる。照射ユニット33にはレンズ等の光学部材(図示省略)が内蔵されており、これら光学部材によってレーザ35を収束させて垂直下方へ出射するようになっている。図2に示すように、このレーザ35が、ステージ16上の液晶パネル90の上面外周部の一箇所P1(被処理位置)に局所的に照射されるようになっている。局所照射箇所P1は、例えば直径2mm程度のスポット状(点状)になっている。
図5に示すように、照射ユニット33には焦点調節機構36が接続されている。この焦点調節機構36によって照射ユニット33を昇降させるなどして焦点を調節できるようになっている。
次に、上記ガス供給系40について説明する。
図4に示すように、ハウジング11の外部には処理ガス源41が設けられている。処理ガス源41は、処理対象に応じた反応成分を含む処理ガスを生成し、ないしは貯留している。例えば、ポリイミド等の樹脂層92のアッシングの場合、処理ガス源41としてオゾナイザーが用いられる。オゾナイザーは、酸素(O)を原料にしてオゾン(O)を生成する。また、上記照射ユニット33などにより処理対象を十分加熱できる場合は、処理ガスとしてオゾンではなく酸素(O)を用いてもよい。処理ガス源41としてプラズマ生成装置を用いてもよい。プラズマ生成装置は、少なくとも一対の電極を有し、これら電極間でプラズマを生成し、原料ガスをプラズマ化して反応成分を生成する。無機成分を除去したりエッチングしたりする場合には、CFなどのハロゲン系ガスを用いてもよい。プラズマは大気圧近傍下で生成するのが好ましい。ここで、大気圧近傍とは、1.013×104〜50.663×104Paの範囲を言い、圧力調整の容易化や装置構成の簡便化を考慮すると、1.333×104〜10.664×104Paが好ましく、9.331×104〜10.397×104Paがより好ましい。
図4及び図5に示すように、処理ヘッド17の内部には、一対の噴出ノズル43,43が設けられている。処理ガス源41からガス供給路42が延びるとともに、このガス供給路42が2つに分岐し、一対の噴出ノズル43,43の基端部にそれぞれ連なっている。
図1に示すように、各噴出ノズル43は、細い管状をなし、x軸(左右方向)に沿って延びるとともに、その先端部分44(噴出部)は、最先端の噴出口45に向かうにしたがって下に傾けられている。この噴出ノズル43の先端部分44の延長線上であって噴出口45(噴出位置)の近傍に被処理位置P1がほぼ位置されるようになっている。
図2に示すように、一対の噴出ノズル43,43の先端部分44,44どうしは、平面視で(被処理物90ないしは仮想面Phと直交する方向から見て)被処理位置P1に対し互いに別方向に離れて配置されている。具体的には、噴出ノズル43,43の先端部分44,44どうしは、平面視で被処理位置P1を挟んでx軸(左右方向)と平行な一直線上に対向するように配置されている。さらに言い換えると、一対の噴出ノズル43,43の先端部分44,44どうしは、平面視で被処理位置P1に関して点対称、ないしは180度回転対称、ないしは被処理位置P1を通りy軸と平行な線に関して線対称になっている。
次に、上記吸引排気系50について説明する。
図4及び図5に示すように、処理ヘッド17の内部には、吸引ノズル54が設けられている。吸引ノズル54は、正面視(図1)において一対の噴出ノズル43,43の間の中央部であって、平面視(図2)において液晶パネル90の後方の外側(図2において上側)に配置されている。吸引ノズル54は、噴出ノズル43より大径の管にて構成されている。図3に示すように、吸引ノズル54の先端部分55(吸引部)は、最先端の吸引口56に向かうにしたがって下に傾けられている。この吸引ノズル54の先端部分55の延長線上であって吸引口56(吸引位置)の近傍に被処理位置P1がほぼ位置されるようになっている。
図2に示すように、平面視において、吸引ノズル54は、噴出ノズル43どうしの対向方向と直交するようにy軸(前後方向)と平行に延び、左右の噴出ノズル43に対しそれぞれ90度の位置関係になっている。
図4に示すように、吸引ノズル54の基端部は、ステージ16の外側に延び出るとともに、そこから吸引排気路53が延び、この吸引排気路53がスクラバ等の無害化手段52を介して吸引ポンプ51に接続されている。
上記構成の表面処理装置10を用いて液晶パネル90の外周部の樹脂層92をアッシングする方法を説明する。
液晶パネル90をステージ16にセットし、その外周部が処理ヘッド17の直下に位置するよう位置決めする。レーザ発振器31からのレーザ35を、光ファイバー32を介して照射ユニット33から液晶パネル90へ収束照射する。これにより、被処理位置P1に局所的に輻射熱を供給でき、被処理位置P1の樹脂層92を非接触で局所的に加熱することができる。
併行して、処理ガス源41からの処理ガス(オゾン含有ガス)をガス供給路42を介して一対の噴出ノズル43,43に分流し、噴出口45,45から噴出する。左右の噴出口45,45からの噴出流量は互いにほぼ等しく、各噴出口45からの噴出流量は全体の所要流量の半分である。したがって、噴出ガス流Fの流速を小さくすることができる。
図1に示すように、二方向からの噴出ガス流Fは、被処理位置P1の周辺上で互いにぶつかり合いながら被処理位置P1の樹脂層92に局所的に接触する。これにより、被処理位置P1の樹脂層92を局所的にアッシングして除去することができる。2つの噴出ガス流F,Fは、互いにぶつかり合うことにより一時的に被処理位置P1の周辺上に滞留する。これによって、被処理位置P1の樹脂層92との反応時間を十分に確保でき、処理効率を高めることができ、処理ガスのロスを抑制することができる。また、各噴出ノズル43からの噴出流量を、噴出ノズルが1つしかない場合の半分程度にできる。したがって、各噴出ガス流Fの流速を小さくでき、反応時間を一層確保できるだけでなく、周辺の雰囲気ガスの巻き込みを抑え、オゾン(反応成分)の濃度を維持でき、一層の処理効率向上を図ることができる。さらには、反応副生成物を含んだガスが遠くへ拡散するのを抑えることができ、液晶パネル90上にパーティクルが付着するのを防止することができる。
更に、吸引ポンプ51を駆動し、吸引ノズル54によって被処理位置P1の近傍の局所吸引を行なう。これにより、反応副生成物を含む処理済みのガスが各噴出ガス流Fの流れ方向とは略90度向きを変え、液晶パネル90の外側へ流れて吸引口56に吸引される。したがって、処理ガスが液晶パネル90の中央部分へ拡散するのを防止できる。この結果、液晶パネル90へのパーティクル付着を確実に防止することができる。吸引ノズル54が正面視(図1)で一対の噴射ノズル43,43のちょうど中間に位置しているため、両噴射ノズル43,43からの噴出ガス流を偏り無く互いに均等に吸引することができる。吸引されたガスは、吸引排気路53を経て無害化手段52で無害化され、吸引ポンプ51から排出される。
更に、図2の白抜き矢印に示すように、移動手段20のXY駆動部21によってステージ16を右方向(噴出口45の対向方向)に移動させる。これにより、被処理位置P1が液晶パネル90の後端側(図2において上側)の縁に沿って移動し、後端側の樹脂層92をアッシングすることができる。被処理位置P1が液晶パネル90の角に達したときは、移動手段20の回転駆動部22でステージ16を90度回転させるとともに、XY駆動部21によって回転によるずれを修正した後、液晶パネル90のもう1つの縁の樹脂層92をアッシングする。このようにして、液晶パネル90の4つの縁の樹脂層92をアッシングし除去する。
次に、本発明の他の実施形態を説明する。以下の実施形態において既述の形態と重複する構成に関しては図面に同一符号を付して説明を省略する。
図6〜図8は、本発明の第2実施形態を示したものである。この実施形態では、噴出ノズル43及び吸引ノズル54に代えてノズルプレート60(ノズル部材)が用いられている。図6に示すように、ノズルプレート60は、ステンレス等の金属で構成され、平面視で四角形になっている。ノズルプレート60には、平面視で三重の逆U字状をなして前側(図6において下)の縁の中央部から後方(同図において上)へ延びる切欠凹部61が形成されている。図7に示すように、切欠凹部61の内周面は、三段の階段状になっており、上側の段ほど広くなっている。
図6に示すように、切欠凹部61の中央部の真下に被処理位置P1が配置されるようになっている。
図7及び図8に示すように、切欠凹部61の真上に照射ユニット33が配置されている。照射ユニット33からのレーザ35が切欠凹部61の内部を通過して被処理位置P1の樹脂層92に照射されるようになっている。
図6に示すように、ノズルプレート60の左右端面の後側部分には、それぞれガス供給ポート46が設けられている。ガス供給ポート46に処理ガス供給源からのガス供給路42が接続されている。
ノズルプレート60の内部には、左右一対の噴出ノズル通路63,63と、1つの吸引ノズル通路65が形成されている。左右の噴出ノズル通路63,63は、左右対称になっている。各噴出ノズル通路63は、ガス供給ポート46からノズルプレート60の奥へ向かう短いポート接続路63aと、このポート接続路63aの奥端部に連なるとともに前方(図6において下)へ延びる縦通路63bと、この縦通路63bの先端部から切欠凹部61に向けて延びる横通路63cと、さらにこの横通路63cの先端部から延びる噴出路63d(噴出部)を含んでいる。
図7に示すように、噴出路63dは、先端に向かってノズルプレート60の左右中央部に近づくとともに下に傾き、その先端が、ノズルプレート60の下面に達して開口され、噴出口63eとなっている。この噴出口63eは、切欠凹部61の下端部の左右の縁とほぼ接するように配置されている。
左右の噴出路63d,63dは、正面視(図7)で互いに逆ハ字状をなし、先端に向かうにしたがって互いに接近されるとともに、平面視(図6)で被処理位置P1を挟んで左右に一直線に対向し、180度対称に配置されている。
図8に示すように、ノズルプレート60の下面の後側部には、ステージ16より離れた位置に吸引ポート57が設けられている。この吸引ポート57に吸引ノズル通路65(吸引部)の基端部が連なっている。吸引ノズル通路65は、ノズルプレート60の左右方向の中心線に沿ってまっすぐ前方(図8において左)へ延びている。吸引ノズル通路65の先端は、切欠凹部61の二段目の内端面に達して開口され、吸引口65aを構成している。
ガス供給路42からの処理ガスは、ガス供給ポート46を介して、ポート接続路63a、縦通路63b、横通路63cを順次経て、噴出路63dから斜めに噴出される。左右の各噴出路63dからの噴出ガス流Fが被処理位置P1の周辺上で互いにぶつかり合うことにより、処理効率を向上させることができる。
処理済みのガスは、切欠凹部61の内部から吸引ノズル通路65に吸い込まれ、吸引ポート57を経て吸引排気路53へ導出される。
一対の噴出部と吸引部が1つのプレート60にユニット化されているため、コンパクト化を図ることができる。
図9(a)及び(b)は、ノズルプレート60の変形例を示したものである。このノズルプレート60の前側(図9(a)において下側)の左右中央部には、図6の前端縁に達する切欠凹部61に代えて、前端縁に達しない孔部66が形成されている。孔部66は、平面視で前側が直線状をなし後側が逆U字状をなしてノズルプレート60を厚さ方向に貫通している。孔部66の逆U字状の部分の内端面は、上側が広く下側が狭い二段の階段状になっている。この孔部66の内端面の後側(図9(a)において上側)の中央部に、吸引ノズル通路65が達して開口されている。
なお、孔部66の形状は、平面視で真円形や長円形などの他の形状になっていてもよい。
孔部66の上方に照射ユニット33が配置されている。照射ユニット33からのレーザ35が孔部66を通して被処理位置P1に照射される、被処理位置P1の樹脂層92を局所加熱するようになっている。
この変形例によれば、孔部66の前側部分が閉じており、ノズルプレート60の前端縁に達していないため、ノズルプレート60の前側の雰囲気ガスが孔部66に吸い込まれないようにすることができる。その分だけ、被処理位置P1からの反応副生成物を含む処理済みガスを孔部66の下面開口から孔部66内に確実に取り込むことができ、そこから吸引ノズル通路65へ確実に吸引し排出することができる。
図10は、ノズルプレート60の吸引ノズル通路65の変形例を示したものである。この吸引ノズル通路65の先端部は、切欠凹部61まで達しておらず、切欠凹部61の近傍で止まっている。この吸引ノズル通路65の先端部から吸引路67(吸引部)が延びている。吸引路67は、先端に向かうにしたがって前方(図10において左)かつ下側へ斜めに延び、先端が切欠凹部61の下端部に連なるとともにノズルプレート60の下面に達して開口されている。
この実施形態においても、周囲の雰囲気ガスの吸い込みを低減できるため、反応副生成物を含む処理済みのガスを吸引口67の下端開口(吸引口)から吸引路67に確実に吸い込むことができ、吸引ノズル通路65を経て確実に排出することができる。
図11は、本発明の第3実施形態を示したものである。同図(a)に示すように、この実施形態では、左右一対の噴出ノズル43,43が第1実施形態(図1)と同様に平面視で互いに向き合うように配置されるとともに、左右の各噴出ノズル43の前後(Y軸方向)の両側に一対の吸引ノズル54,54が設けられている。前側(図11(a)において下)の左右の吸引ノズル54,54どうしが平面視で互いに対向するように配置され、後側(図11(a)において上)の左右の吸引ノズル54,54どうしが平面視で互いに対向するように配置されている。
図11(b)に示すように、各ノズル43,54の先端部分44,55は、最先端側へ向かうにしたがって下に傾いている。左側の噴出ノズル43と左側の吸引ノズル54の先端部分55どうしは正面視で互いに重なり合うように平行になっている。右側の噴出ノズル43と右側の吸引ノズル54の先端部分55どうしは正面視で互いに重なり合うように平行になっている。
左右の各噴出ノズル43の先端部分44の延長線上に被処理位置P1が配置されている。この被処理位置P1の樹脂層92に照射ユニット33からのレーザ35が照射されるようになっている。
左右の噴出ノズル43,43からの噴出ガス流F,Fは、被処理位置P1の周辺上で互いにぶつかり合うとともに被処理位置P1の樹脂層92と接触してアッシング反応を起こす。その後、ガスは前後両側へ分かれるとともに、さらに左右に分かれ、前後左右の吸引ノズル54,54,54,54に吸引され、排出される。
図12は、本発明の第4実施形態を示したものである。同図(b)に示すように、この実施形態では、照射ユニット33を挟んで左右両側に一対の噴出ノズル43,43が設けられている。これら噴出ノズル43,43は、照射ユニット33より下方へ延びるとともに、先端部分44は、折曲して最先端へ向かうにしたがって互いに接近するように垂直方向に対し傾けられている。各噴出ノズル43の先端部分44の延長線上に被処理位置P1が配置されている。したがって、同図(a)に示すように、これら噴出ノズル43,43の先端部分44,44を平面視すると、互いに被処理位置P1を挟んで左右に一直線に対向している。
吸引ノズル54は、左右に一対設けられている。左側の吸引ノズル54の先端部分55は、図12(a)に示すように、平面視で左側の噴出ノズル43の下側に重なるように配置され、右側の吸引ノズル54Bの先端部分は、平面視で右側の噴出ノズル43の下側に重なるように配置されている。図12(b)に示すように、これら左右の吸引ノズル54,54の先端部分55,55は、最先端側に向かうにしたがってそれぞれ下へ傾けられるとともに互いに接近されている。左側の吸引ノズル54の吸引口56は、左側の噴出ノズル43の噴出口45より左外側に配置され、右側の吸引ノズル54の吸引口56は、右側の噴出ノズル43の噴出口45より右外側に配置されている。
左右の噴出ノズル43,43からの噴出ガス流F,Fは、被処理位置P1の周辺上で互いにぶつかり合うとともに被処理位置P1の樹脂層92と接触してアッシング反応を起こす。その後、ガスは左右外側へ流れ、左右の吸引ノズル54,54に吸引され、排出される。
本発明は、上記実施形態に限定されるものでなく、当業者に自明の範囲で種々の改変をなすことができる。
例えば、2つの噴射部44,44(63d,63d)は、被処理物90と直交する方向から見て、必ずしも完全に一直線上に対向している必要はなく、互いに平行をなして少しずれていてもよく、互いの延長線が被処理位置P1上またはその近傍で交差するように少し角度が付いていてもよい。
噴出部は2つ(一対)に限られず、3つ以上あってもよい。例えば図13に示すように、3つまたはそれ以上の噴出部が、平面視で被処理位置P1を中心にしてほぼ均等な角度置きに回転対称状(被処理位置P1に関して対称)に配置されていてもよく、平面視で被処理位置P1を通る水平線Lに関して互いにほぼ対称になっていてもよい。
1つの噴出部44(63d)からの噴出流量と、他の1つの噴出部44(63d)からの噴出流量が、互いに異なっていてもよい。
実施形態を互いに組み合わせてもよい。例えば、第2実施形態のノズルプレート60の噴出口63e及び吸引口65aの配置及び数を、第3実施形態又は第4実施形態の噴出口45及び吸引口56の配置及び数と同様になるようにしてもよい。
アッシング(又はエッチング)の対象物は、液晶パネル90の樹脂層92に限られず、例えばFEDや有機ELパネルの絶縁層であってもよく、レチクルのペリクル除去時に残った接着層であってもよく、ウェハにフォトレジストをスピンコートにて被膜する際にウェハ外周部に形成される不要膜であってもよく、樹脂(有機物)に限られず、SiOやSiN等の無機物であってもよい。
処理対象が無機物等で構成されていて加熱を要しない場合、輻射加熱系30は省略してもよい。
さらには、アッシングやエッチングに限られず、成膜、洗浄、表面改質、その他の表面処理にも適用可能である。
本発明は、例えば画像表示装置用等の半導体装置の製造工程における表面処理に適用可能である。
本発明の第1実施形態に係る表面処理装置の処理ヘッドの主要構成部を図2のI−I線に沿って示した正面断面図である。 上記処理ヘッドの主要構成部の平面図である。 図2のIII-III 線に沿う上記処理ヘッドの主要構成部の側面断面図である。 上記表面処理装置の全体構成を示す解説側面図である。 上記表面処理装置の処理室内の概略構成を示す斜視図である。 本発明の第2実施形態に係る表面処理装置のノズルプレートを一部断面で示す平面図である。 図6のVII-VII線に沿うノズルプレート及び被処理物の正面断面図である。 図6のVIII-VIII線に沿うノズルプレート及び被処理物の側面断面図である。 ノズルプレートの変形例を一部断面で示す平面図である。 図9(a)のIXb-IXb線に沿う側面断面図である。 ノズルプレートの変形例を示す側面断面図である。 本発明の第3実施形態を示す平面図である。 本発明の第3実施形態を示し、図11(a)のXIb-XIb線に沿う正面断面図である。 本発明の第4実施形態を示す平面図である。 本発明の第4実施形態を示し、図12(a)のXIIb-XIIb線に沿う正面断面図である。 噴出ノズルの数及び配置の変形例を示す平面図である。
符号の説明
F 噴出ガス流
Ph 仮想面
P1 被処理位置
10 表面処理装置
11 ハウジング
12 処理室
13 ファンフィルタユニット
14 排気口
15 排気ダクト
16 ステージ
16a 凸部
17 処理ヘッド
20 移動手段
21 XY駆動部
22 回転駆動部
30 輻射加熱系
31 レーザ発振器(熱光線源)
32 光ファイバー(光伝送手段)
33 照射ユニット(輻射熱照射手段)
34 チラー
35 レーザ
36 焦点調節機構
40 ガス供給系
41 処理ガス源
42 ガス供給路
43 噴出ノズル
44 噴出ノズル先端部分(噴出部)
45 噴出口
46 ガス供給ポート
50 吸引排気系
51 吸引ポンプ
52 無害化手段
53 吸引排気路
54 吸引ノズル
55 吸引ノズル先端部分(吸引部)
56 吸引口
57 吸引ポート
60 ノズルプレート(ノズル部材)
61 切欠凹部
63 噴出ノズル通路
63a ポート接続路
63b 縦通路
63c 横通路
63d 噴射路(噴出部)
63e 噴出口
65 吸引ノズル通路(吸引部)
65a 吸引口
66 孔部
67 吸引路(吸引部)
90 液晶パネル(被処理物)
91 ガラス基板
92 樹脂層

Claims (9)

  1. 被処理物に処理ガスを噴き付けて表面処理する装置であって、
    前記被処理物が配置されるべき仮想面上の被処理位置に向けて局所的に前記処理ガスを噴出する複数の噴出部と、
    前記被処理位置の近傍のガスを局所的に吸引する吸引部と、
    を備え、前記複数の噴出部が、前記仮想面と直交する方向から見て前記被処理位置に対し互いに別方向に離れて配置されていることを特徴とする表面処理装置。
  2. 前記複数の噴出部の配置位置が、前記仮想面と直交する方向から見て、前記被処理位置に関して又は被処理位置を通る前記仮想面上の線に関して互いにほぼ対称になっていることを特徴とする請求項1に記載の表面処理装置。
  3. 被処理物に処理ガスを噴き付けて表面処理する装置であって、
    前記被処理物が配置されるべき仮想面上の被処理位置に向けて局所的に前記処理ガスを噴出する一対の噴出部と、
    前記被処理位置の近傍のガスを局所的に吸引する吸引部と、
    を備え、前記一対の噴出部が、前記仮想面と直交する方向から見て前記被処理位置を挟んで互いに対向するように配置されていることを特徴とする表面処理装置。
  4. 前記被処理位置が前記被処理物の外周部に沿って移動するように前記被処理物を前記噴出部及び吸引部に対し相対移動させる移動手段を更に備えたことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の表面処理装置。
  5. 前記吸引部が、前記仮想面と直交する方向から見て前記被処理位置の近傍のガスを前記被処理物の外側方向に吸引することを特徴とする請求項4に記載の表面処理装置。
  6. 1つのノズル部材を備え、このノズル部材に前記噴出部と吸引部が形成されていることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の表面処理装置。
  7. 前記被処理位置に向けて局所的に輻射熱を照射する輻射熱照射手段を更に備えたことを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載の表面処理装置。
  8. 処理ガスを用いて被処理物を表面処理する方法であって、
    前記被処理物と直交する方向から見て前記被処理物上の被処理位置に対し互いに別方向に離れた複数の噴出位置から前記被処理位置に向けて局所的に前記処理ガスを噴出し、
    前記被処理位置の近傍のガスを局所的に吸引することを特徴とする表面処理方法。
  9. 前記被処理位置が前記被処理物の外周部に沿って移動するように前記被処理物を前記噴出位置に対し相対移動させ、
    前記被処理位置の近傍のガスを前記被処理物と直交する方向から見て被処理物の外側方向に局所的に吸引することを特徴とする請求項8に記載の表面処理方法。
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