JP2009129275A - グラフィックス処理装置およびグラフィックス処理方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】精度を低下させることなく高速なグラフィックス処理を行うことのできるグラフィックス処理装置およびグラフィックス処理方法の提供を図る。
【解決手段】複数のラインを1単位として、x方向およびy方向の画素走査を所定の規則に従って行う走査手段13,14,16と、該画素走査によって得られた第1画素の色もしくは濃淡に関する第1パラメータと、当該第1画素に隣接する第2画素の色もしくは濃淡に関する第2パラメータとの差分を取って当該第1画素のシェーディングを行うシェーディング手段11,12,15と、を備えるように構成する。
【選択図】図8
【解決手段】複数のラインを1単位として、x方向およびy方向の画素走査を所定の規則に従って行う走査手段13,14,16と、該画素走査によって得られた第1画素の色もしくは濃淡に関する第1パラメータと、当該第1画素に隣接する第2画素の色もしくは濃淡に関する第2パラメータとの差分を取って当該第1画素のシェーディングを行うシェーディング手段11,12,15と、を備えるように構成する。
【選択図】図8
Description
本発明は、グラフィックス処理装置およびグラフィックス処理方法に関し、特に、シェーダを有するコンピュータグラフィックス処理装置に関する。
従来、コンピュータグラフィックス処理において、ポリゴンにテクスチャを貼り付ける際の処理として「ミップマップ」と呼ばれる手法がある。このミップマップとは、同じ画像を徐々に低解像度にした、連続したテクスチャデータを用意し、視点から近いポリゴンには、高解像度のテクスチャ画像が使用され、ポリゴンが遠ざかるに従って、低解像度のテクスチャ画像が使用されるという処理である。
ミップマップでは、どの解像度のテクスチャを使用するかを決定するパラメータとして、LOD(level of detail)という値を用いる。
図1はLODと解像度の関係を説明するための図であり、また、図2はLODとテクスチャ座標の関係を説明するための図である。
図1に示されるように、LODが0の場合は、最も高解像度の画像を用い、LODが大きくなるに従って低解像度の画像を用いる。すなわち、LOD値が1増えるに従って、画像の解像度が半分になっていく。
図2に示されるように、LODは、通常(x,y)座標がそれぞれ1増える場合のテクスチャ座標(s,t)の変化値、ds/dx,ds/dy,dt/dx,dt/dyの4つのパラメータによって求められる。
従来のグラフィックス処理において、上記4つのパラメータは、通常のグラフィックス処理で行われる線形補間の過程で求めることが可能であった。
ところで、近年「プログラマブルシェーダ(以下、シェーダとも称する)」と呼ばれる回路がグラフィックス処理回路に搭載されるようになり、このシェーダによってテクスチャ座標がユーザープログラムにより自由に変更が可能なものとなった。
ここで、シェーダとは、グラフィックス処理を行うための演算器であり、画素の色調や濃淡をつける処理を行い、固定ハードで決まった処理しかできなかったのを、ユーザープログラムで自由に頂点や画素の処理を行えるようにするものである。
図3は従来のグラフィックス処理装置の一例を示すブロック図である。図3において、参照符号101はグラフィックス処理装置,102はラスタライザ,そして,103はテクスチャメモリを示している。
図3に示されるように、グラフィックス処理装置101は、ラスタライザ102からのラスタデータを受け取るピクセルシェーダ111、および、ピクセルシェーダ111からのデータを受け取ると共にテクスチャメモリ103との間でデータの授受を行ってLOD値を計算するLOD値計算部112を備える。ここで、画素間の差分値は、ピクセルシェーダ111の内部で計算するようになっている。
そして、ピクセルシェーダ111は、LOD値検出部112からのテクスチャデータを受け取って処理を行い、その処理が行われた画像データを出力する。
図4はシェーダによる処理を概念的に説明するための図である。
図4(a)に示されるように、従来、シェーダを持たないコンピュータによるグラフィックス処理では、例えば、回転および平行移動しか行うことができなかったのに対して、シェーダを有するコンピュータによるグラフィックス処理では、図4(b)に示されるように、図形の形を変形することが可能になった。
図4(a)に示されるように、従来、シェーダを持たないコンピュータによるグラフィックス処理では、例えば、回転および平行移動しか行うことができなかったのに対して、シェーダを有するコンピュータによるグラフィックス処理では、図4(b)に示されるように、図形の形を変形することが可能になった。
さらに、図4(c)に示されるように、従来は単色または線形補間での色表現しか行うことができなかったのが、シェーダにより画素の位置により色を設定するといったじゆう名表現を行うことが可能になった。
ここで、シェーダ内部では、LODの値を求めるために、テクスチャ座標を求めるのに用いる変数全ての変化量d/dx,d/dyの情報からテクスチャ座標の変化値を求める必要があるため、演算量の増加とシェーダへのデータ転送量の増大という問題を招いている。
具体的に、例えば、テクスチャ座標(s,t)は、シェーダによりパラメータA,B,C,Dから以下の様に計算される。
s=A2+C
t=B2+D
s=A2+C
t=B2+D
この場合、テクスチャ座標の変化値は、
ds/dx={(A+dA/dx)2+(C+dC/dx)}−(A2+C)
ds/dy={(A+dA/dy)2+(C+dC/dy)}−(A2+C)
dt/dx={(B+dB/dx)2+(D+dD/dx)}−(B2+D)
dt/dy={(B+dB/dy)2+(D+dD/dy)}−(B2+D)
という計算によって求めることができ、多くの演算量に加えて、dA/dx,dA/dy,dB/dx,dB/dy,dC/dx,dC/dy,dD/dx,dD/dyという8つものパラメータを必要とする。
ds/dx={(A+dA/dx)2+(C+dC/dx)}−(A2+C)
ds/dy={(A+dA/dy)2+(C+dC/dy)}−(A2+C)
dt/dx={(B+dB/dx)2+(D+dD/dx)}−(B2+D)
dt/dy={(B+dB/dy)2+(D+dD/dy)}−(B2+D)
という計算によって求めることができ、多くの演算量に加えて、dA/dx,dA/dy,dB/dx,dB/dy,dC/dx,dC/dy,dD/dx,dD/dyという8つものパラメータを必要とする。
ここで、テクスチャ座標(s,t)を求めるために必要なパラメータが多ければ多いほど、テクスチャ座標の変化量を求めるための演算量も増加し、必要なパラメータの変化量も増大することになる。
ところで、従来、テクスチャ座標の変化量を求めるための演算量を低減してシェーダ処理の高速化を行うものとして、4画素を1単位とし、4画素中での隣接画素の差分を計算することで変化量を求めるようにしたグラフィックス処理装置が提案されている(例えば、特許文献1および2参照)。
図5は従来のグラフィックス処理装置の他の例を示すブロック図であり、上述した4画素を1単位として処理を行うものを示している。図5において、参照符号201はグラフィックス処理装置,202はラスタライザ,そして,203はテクスチャメモリを示している。
図5に示されるように、グラフィックス処理装置201は、ピクセルシェーダ211、LOD値計算部212、2×2単位画素保持用RAM213、2×2画素情報保持用RAM214、および、差分値計算部215を備える。
2×2単位画素保持用RAM213は、ラスタライザ202からのラスタデータを受け取って保持し、また、ピクセルシェーダ211は、RAM213から2×2画素データを読み出し、さらに、2×2画素情報保持用RAM214は、ピクセルシェーダ211からの2×2画素データを保持する。そして、差分値検出部215は、2×2画素情報保持用RAM214に保持された2×2画素データと、ピクセルシェーダ211からの2×2画素データとを取り込んで差分値を検出し、また、LOD値検出部212は、差分値検出部215からの差分値データを受け取ると共にテクスチャメモリ203との間でデータの授受を行ってLOD値を計算する。
ピクセルシェーダ211は、LOD値検出部212からのテクスチャデータを受け取って処理を行い、その処理が行われた画像データを出力する。
図6は図5のグラフィックス処理装置における処理を説明するための図である。
図6に示されるように、図5に示す従来のグラフィックス処理装置は、4画素(2×2画素)を1単位とし、その4画素ごとにテクスチャ座標(s,t)を求め、4画素中での隣接画素の差分を計算して変化量を求めることで、演算量を削減するようになっている。
図6に示されるように、図5に示す従来のグラフィックス処理装置は、4画素(2×2画素)を1単位とし、その4画素ごとにテクスチャ座標(s,t)を求め、4画素中での隣接画素の差分を計算して変化量を求めることで、演算量を削減するようになっている。
しかしながら、図5に示す従来のグラフィックス処理装置は、確かに演算量を低減して高速な処理を行うことはできるが、2×2画素内でのテクスチャ座標の変化量しか求めることができない。すなわち、図5に示す従来のグラフィックス処理装置は、テクスチャ座標の値が急激に変化する場合でも、それを認識できず、適切でないLODが算出される可能性がある。
図7は図5のグラフィックス処理装置におけるテクスチャ座標の変化量を理想値と比較して示す図であり、例として、S=sin(x/10)とした場合のテクスチャ座標の変化量を示している。
図7から明らかなように、図5に示す従来のグラフィックス処理装置において、画像データ出力(テクスチャ座標)は、4画素単位で座標の変化量を求めることになるため階段状となり、理想値(微分値)との間に大きな誤差(2画素単位での階段状の誤差)が発生することになる。
本発明は、上述した従来技術が有する課題に鑑み、精度を低下させることなく高速なグラフィックス処理を行うことのできるグラフィックス処理装置およびグラフィックス処理方法の提供を目的とする。
本発明の第1の形態によれば、複数のラインを1単位として、x方向およびy方向の画素走査を所定の規則に従って行う走査手段と、該画素走査によって得られた第1画素の色もしくは濃淡に関する第1パラメータと、当該第1画素に隣接する第2画素の色もしくは濃淡に関する第2パラメータとの差分を取って当該第1画素のシェーディングを行うシェーディング手段と、を備えることを特徴とするグラフィックス処理装置が提供される。
本発明の第2の形態によれば、複数のラインを1単位として規定し、該1単位として規定された複数のラインにおけるx方向およびy方向の画素走査を所定の規則に従って行い、該画素走査によって得られた第1画素の色又は濃淡に関する第1パラメータと、当該第1画素に隣接する第2画素の色又は濃淡に関する第2パラメータとの差分を取って前記第1画素のシェーディング処理を行うことを特徴とするグラフィックス処理方法が提供される。
本発明の第3の形態によれば、コンピュータに、複数のラインを1単位として規定させる手順と、該1単位として規定された複数のラインにおけるx方向およびy方向の画素走査を所定の規則に従って行わせる手順と、該画素走査によって得られた第1画素の色又は濃淡に関する第1パラメータと、当該第1画素に隣接する第2画素の色又は濃淡に関する第2パラメータとの差分を取って前記第1画素のシェーディング処理を行わせる手順と、を実行させることを特徴とするグラフィックス処理プログラムが提供される。
本発明によれば、精度を低下させることなく高速なグラフィックス処理を行うことのできるグラフィックス処理装置およびグラフィックス処理方法を提供することができる。
以下、本発明に係るグラフィックス処理装置およびグラフィックス処理方法の実施例を、添付図面を参照して詳述する。
図8は本発明に係るグラフィックス処理装置の一実施例を示すブロック図である。図8において、参照符号1はグラフィックス処理装置,202はラスタライザ,そして,203はテクスチャメモリを示している。
図8に示されるように、グラフィックス処理装置1は、ピクセルシェーダ11、LOD値計算部12、出力順序変更回路13、前画素情報保持用RAM14、差分値計算部15、および、画素位置記憶判別ユニット16を備える。
出力順序変更回路13は、ラスタライザ2からの画像データを格納する画像データ保持用RAM131と、1単位として規定された複数のライン(例えば、2ラインまたは3ライン)中のどの位置の画素かを判別するライン位置判別部132と、ライン位置判別部132の出力を受け取り、上記1単位として規定された複数のラインにおけるx方向およびy方向の画素走査を所定の規則に従って行うためのアドレスを生成するアドレス生成部132と、を備える。
前画素情報保持用メモリ14は、ピクセルシェーダ11からの1つ前の画素のテクスチャデータを格納するものであり、差分値計算部15は、前画素情報保持用メモリ14からの1つ前の画素のテクスチャデータと、ピクセルシェーダ11からの現在の画素のテクスチャデータとの差分値を計算する。
画素位置記憶判別ユニット16は、ピクセルシェーダ11から1画素単位のテクスチャ座標処理終了信号を受け取ってカウントする座標カウンタ161と、その座標カウンタ161からライン中のy座標の値を受け取ってアドレス(前画素情報保持用メモリ14におけるアドレス)を生成するアドレス生成部162と、を備える。なお、前画素情報保持用メモリ14から差分値計算部15へ供給されるデータは、アドレス生成部162で生成されたアドレスに対応したテクスチャ座標のデータである。
LOD値計算部12は、差分値計算部15の出力からLOD値を計算するもので、得られたLOD値は、ピクセルシェーダ11へテクスチャデータとして供給され、ピクセルシェーダ11は、そのテクスチャデータ(LOD値)に応じて画像データのシェーディングを行うことになる。
すなわち、本実施例のグラフィックス処理装置においては、2ラインまたはそれ以上のラインを1セットとしてシェーディング処理を行い、x方向のテクスチャの変化値d(s,t)/dx=(対象画素のテクスチャ座標)−(対象画素の右側または左側の画素(隣接画素)のテクスチャ座標、または、右側と左側の画素(隣接画素)のテクスチャ座標平均値)とし、且つ、y方向のテクスチャの変化値d(s,t)/dy=(対象画素のテクスチャ座標)−(対象画素の上側または下側の画素(隣接画素)のテクスチャ座標、または上側と下側の画素(隣接画素)のテクスチャ座標平均値)としてテクスチャの変化値を求めるようになっている。
図9は図8のグラフィックス処理装置における2ライン単位での処理を説明するための図であり、図10は図9のグラフィックス処理装置における処理の一例を詳細に説明するための図である。
図9に示されるように、本実施例のグラフィックス処理装置における2ライン単位での処理としては、例えば、2ラインのうち、上ライン1画素(p1)→下ライン1画素(p2)→上ライン1画素(p3)→…というようにジグザグ(図9(a)参照)に、或いは、上ライン1画素→下ライン1画素→下ライン1画素→上ライン1画素→…というように蛇行(図9(b)参照)してテクスチャ座標を求めてテクスチャの傾き値を計算する。
例えば、2ラインでジグザグの走査を行う場合、図10(a)〜図10(f)のような処理を行う。具体的に、図10(c)に示されるように、例えば、画素p1のd(s,t)/d(x,y)が求められる。なお、図10(e)に示されるように、例えば、画素p3の左右に画素p1,p5が存在する場合、その左右の画素p1,p5の差分の半分を使用する。
すなわち、テクスチャ傾きを、d(s,t)/dx={(対象画素の右側の画素のテクスチャ座標)−(対象画素の左側の画素のテクスチャ座標)}/2、並びに、d(s,t)/dy=(対象画素のテクスチャ座標)−(対象画素の上側または下側の画素のテクスチャ座標)として計算する。
図11は図8のグラフィックス処理装置における3ライン単位での処理を説明するための図であり、図12は図11のグラフィックス処理装置における処理の一例を詳細に説明するための図である。
図11に示されるように、本実施例のグラフィックス処理装置における3ライン単位での処理としても、例えば、ジグザグ(図11(a)参照)に、蛇行(図11(b)参照)して、或いは、逆T字型(図11(c)参照)にテクスチャ座標を求めてテクスチャの傾き値を計算することができる。
例えば、3ラインのうち、上ライン1画素(P1)→下ライン1画素(P2)→下ライン1画素(P3)→上ライン1画素(P4)→…というようにジグザグの走査を行う場合、図12(a)〜図10(f)のような処理を行う。具体的に、図12(d)に示されるように、例えば、画素P1のd(s,t)/d(x,y)が求められる。なお、図10(e)に示されるように、例えば、画素P2の上下に画素P1,P3が存在する場合、その上下の画素P1,P3の差分の半分を使用し、また、図10(f)に示されるように、例えば、画素P4の左右に画素P1,P7が存在する場合、その左右の画素P1,P7の差分の半分を使用する。
すなわち、テクスチャ傾きを、d(s,t)/dx={(対象画素の右側の画素のテクスチャ座標)−(対象画素の左側の画素のテクスチャ座標)}/2、並びに、3ラインのうち中央のラインの画素の場合にはd(s,t)/dy={(対象画素の上側の画素のテクスチャ座標)−(対象画素の下側の画素のテクスチャ座標)}/2、および、3ラインのうち上端および下端の画素の場合にはd(s,t)/dy=(対象画素のテクスチャ座標)−(対象画素の上側または下側の画素のテクスチャ座標)として計算する。
図13は図8のグラフィックス処理装置におけるテクスチャ座標の変化量を理想値および従来例と比較して示す図である。
図13から明らかなように、本実施例のグラフィックス処理装置によれば、画素のx方向においては左右端の画素を除いて常に左右の画素を処理に用いることが可能なため、前述した図5の従来例における誤差が発生せず、ほぼ理想値(微分値)に一致させることができる。
図14は本発明に係るグラフィックス処理方法の一例の全体的な処理を示すフローチャートである。
図14に示されるように、グラフィックス処理が開始すると、ステップST1において、対象画素の座標y=0(x=0)としてステップST2に進み、座標y(x)がその最大値ymax(xmax)よりも小さいかどうかy<ymax?(x<xmax?)を判別する。
ステップST2において、座標y(x)がその最大値ymax(xmax)よりも小さいと判別されるとステップST3に進んで、座標位置移動処理を行い、さらに、ステップST4に進んで、座標y=y+単位ライン数(x=x+1)として、ステップST2に戻り、座標y(x)がその最大値ymax(xmax)よりも小さくないと判別されるまで同様の処理を繰り返す。そして、ステップST2において、座標y(x)がその最大値ymax(xmax)よりも小さくないと判別されると処理を終了する。
図15は図14のフローチャートにおける座標位置移動処理を説明するためのフローチャートである。
図15に示されるように、座標位置移動処理(ステップST3)が開始されると、ステップST31において、移動内容(例えば、ジグザグ,蛇行,逆T字型等)に応じてx,y座標を変化(±1)させ、さらに、ステップST32に進んで、座標および傾き計算処理を行う。
図16は図15のフローチャートにおける座標および傾き計算処理を説明するためのフローチャートである。
図16に示されるように、座標および傾き計算処理(ステップST32)が開始されると、ステップST320において、x座標は左端かどうかを判別する。ステップST320において、x座標が左端であると判別されると、ステップST321に進んで、注目画素の右側の画素のみを用いて、ds/dxおよびdt/dxを計算し、さらに、ステップST325に進む。一方、ステップST320において、x座標は左端ではないと判別されると、ステップST322に進んで、x座標は右端かどうかを判別する。
ステップST322において、x座標が右端であると判別されると、ステップST323に進んで、注目画素の左側の画素のみを用いて、ds/dxおよびdt/dxを計算し、さらに、ステップST325に進む。一方、ステップST322において、x座標は右端ではないと判別されると、ステップST324に進んで、注目画素の左右の画素を用いて、ds/dxおよびdt/dxを計算(d(s,t)/dx={(対象画素の右側の画素のテクスチャ座標)−(対象画素の左側の画素のテクスチャ座標)}/2)し、さらに、ステップST325に進む。
ステップST325では、y座標は上端かどうかを判別する。ステップST325において、y座標が上端であると判別されると、ステップST326に進んで、注目画素の下側の画素のみを用いて、ds/dyおよびdt/dyを計算して処理を終了する。一方、ステップST325において、y座標は上端ではないと判別されると、ステップST327に進んで、y座標は下端かどうかを判別する。
ステップST327において、y座標が下端であると判別されると、ステップST328に進んで、注目画素の上側の画素のみを用いて、ds/dyおよびdt/dyを計算して処理を終了する。一方、ステップST327において、y座標は下端ではないと判別されると、ステップST329に進んで、注目画素の上下の画素を用いて、ds/dyおよびdt/dyを計算(d(s,t)/dy={(対象画素の上側の画素のテクスチャ座標)−(対象画素の下側の画素のテクスチャ座標)}/2)して処理を終了する。
以上の説明においては、処理を行う1つの単位としてのライン数を2および3とし、また、x方向およびy方向の画素走査をジグザグ,蛇行および逆T字型とした場合を例として説明したが、1単位としてのライン数は2および3に限定されず複数であればよく、また、x方向およびy方向の画素走査も様々に変更することができる。
図17は本発明が適用されるグラフィックス処理プログラムを記録した媒体の例を説明するための図である。図17において、参照符号310はグラフィックス処理装置(コンピュータ)、320はプログラム(データ)提供者、そして、30は可搬型記録媒体を示している。
本発明は、例えば、図17に示すような処理装置310に対するプログラム(データ)として与えられ、処理装置310により実行される。処理装置310は、プロセッサを含む演算処理装置本体311、および、演算処理装置本体311に対してプログラム(データ)を与え或いは処理された結果を格納する処理装置側メモリ(例えば、RAM(Random Access Memory)やハードディスク)312等を備える。処理装置310に提供されたプログラムは、ローディングされて処理装置310のメインメモリ上で実行される。
プログラム提供者320は、プログラムを格納する手段(回線先メモリ:例えば、DASD(Direct Access Storage Device))321を有し、例えば、インターネット等の回線を介してプログラムを処理装置310に提供し、或いは、CD−ROMやDVD等の光ディスクまたは磁気ディスクや磁気テープといった可搬型記録媒体330を介して処理装置310に提供する。本発明に係るグラフィックス処理プログラムを記録した媒体は、上記の処理装置側メモリ312、回線先メモリ321、および、可搬型記録媒体330等の様々なものを含むのはいうまでもない。なお、グラフィックス処理装置は、グラフィックボードとして提供され得るのはいうまでもない。
本発明は、例えば、グラフィックス処理装置および半導体集積回路装置に関するものであり、特に、シェーダを有するグラフィックス処理装置に対して幅広く適用することができる。
1,101,201 グラフィックス処理装置
11,111,211 ピクセルシェーダ
12,112、212 LOD値計算部
13 出力順序変更回路
14 前画素情報保持用メモリ(RAM)
15,215 差分値計算部
16 画素位置記憶判別ユニット
213 2×2単位画素保持用RAM
214 2×2画素情報保持用RAM
310 処理装置
311 演算処理装置本体
312 処理装置側メモリ
320 プログラム(データ)提供者
321 プログラムを格納する手段(回線先メモリ)
330 可搬型記録媒体
11,111,211 ピクセルシェーダ
12,112、212 LOD値計算部
13 出力順序変更回路
14 前画素情報保持用メモリ(RAM)
15,215 差分値計算部
16 画素位置記憶判別ユニット
213 2×2単位画素保持用RAM
214 2×2画素情報保持用RAM
310 処理装置
311 演算処理装置本体
312 処理装置側メモリ
320 プログラム(データ)提供者
321 プログラムを格納する手段(回線先メモリ)
330 可搬型記録媒体
Claims (5)
- 複数のラインを1単位として、x方向およびy方向の画素走査を所定の規則に従って行う走査手段と、
該画素走査によって得られた第1画素の色もしくは濃淡に関する第1パラメータと、当該第1画素に隣接する第2画素の色もしくは濃淡に関する第2パラメータとの差分を取って当該第1画素のシェーディングを行うシェーディング手段と、を備えることを特徴とするグラフィックス処理装置。 - 請求項1に記載のグラフィックス処理装置において、前記シェーディング手段は、
前記走査手段からの画像データをシェーディングするシェーダと、
該シェーダからの1つ前の画素のテクスチャデータを格納する前画素情報保持用メモリと、
該前画素情報保持用メモリからの1つ前の画素のテクスチャデータと、前記シェーダからの現在の画素のテクスチャデータとの差分値を計算する差分値計算部と、
該差分値計算部の出力からLOD値を計算するLOD値計算部と、を備え、前記シェーダは、前記LOD値計算部の出力に応じて前記画像データのシェーディングを行うことを特徴とするグラフィックス処理装置。 - 請求項1または2のグラフィックス処理装置において、
前記1単位とされた複数ラインでジグザグまたは蛇行の走査を行うことを特徴とするグラフィックス処理装置。 - 複数のラインを1単位として規定し、
該1単位として規定された複数のラインにおけるx方向およびy方向の画素走査を所定の規則に従って行い、
該画素走査によって得られた第1画素の色又は濃淡に関する第1パラメータと、当該第1画素に隣接する第2画素の色又は濃淡に関する第2パラメータとの差分を取って前記第1画素のシェーディング処理を行うことを特徴とするグラフィックス処理方法。 - コンピュータに、
複数のラインを1単位として規定させる手順と、
該1単位として規定された複数のラインにおけるx方向およびy方向の画素走査を所定の規則に従って行わせる手順と、
該画素走査によって得られた第1画素の色又は濃淡に関する第1パラメータと、当該第1画素に隣接する第2画素の色又は濃淡に関する第2パラメータとの差分を取って前記第1画素のシェーディング処理を行わせる手順と、を実行させることを特徴とするグラフィックス処理プログラム。
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