JP2009129100A - ダブルワークのタッチパッド - Google Patents
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Abstract
【課題】コンデンサー式タッチパッド及び抵抗式タッチパッドのタッチ誘導インタフェースと、タッチ誘導信号の受信処理の装置を同時に具えたダブルワークのタッチパッドの提供。
【解決手段】ダブルワークのタッチパッドは、コンデンサー誘導式タッチパッドユニットと抵抗誘導式タッチパッドユニットを重ねて結合し一つの複合式プレート体を形成し、該複合式タッチパッドに、コンデンサー式タッチパッド及び抵抗式タッチパッドのタッチ誘導インタフェースを同時に具えさせており、該複合式タッチパッドの二つのタッチパッドユニットのタッチ誘導信号を信号処理ユニットに伝送、該信号処理ユニットは最低一つの信号判別回路を有し、前述のコンデンサー誘導式タッチパッドユニット及び/または抵抗誘導式タッチパッドユニットが伝送して来たタッチ誘導信号の種類を判別し適当な信号処理モードを自動選択して信号処理ステップを実行する。
【選択図】図1
【解決手段】ダブルワークのタッチパッドは、コンデンサー誘導式タッチパッドユニットと抵抗誘導式タッチパッドユニットを重ねて結合し一つの複合式プレート体を形成し、該複合式タッチパッドに、コンデンサー式タッチパッド及び抵抗式タッチパッドのタッチ誘導インタフェースを同時に具えさせており、該複合式タッチパッドの二つのタッチパッドユニットのタッチ誘導信号を信号処理ユニットに伝送、該信号処理ユニットは最低一つの信号判別回路を有し、前述のコンデンサー誘導式タッチパッドユニット及び/または抵抗誘導式タッチパッドユニットが伝送して来たタッチ誘導信号の種類を判別し適当な信号処理モードを自動選択して信号処理ステップを実行する。
【選択図】図1
Description
本発明は、ダブルワークのタッチパッドに関するものであり、特に、コンデンサー式タッチパッド及び抵抗式タッチパッドのタッチ誘導インタフェースと、タッチ誘導信号の受信処理の装置を同時に具えたものである。
電子製品モニターフレーム上に配置して使用されるタッチ誘導装置の製品製造技術は、近年非常に成熟した傾向にあり、関連部品製品の効果及び品質もまた伸び続け、価格は更に大幅低下、これにより、促進されている各種タッチ誘導装置は、既に各種電子製品上に広範に応用されている。一般に言えば、タッチ誘導装置は、概ね、コンデンサー式タッチパッドと、抵抗式タッチパッドと、電磁式タッチパッドの三種類に分けられる。それらタッチパッドは各々機能特徴と長短所を持っている故、現在、発展応用されている対象も異なる。例えば、抵抗式タッチパッドがよく使われるのは、携帯情報端末(PDA)、電子辞書、携帯電話、MP3デジタルプレイヤー、全地球測位システム(GPS)等の小型電子製品のディスプレイ上である。また、コンデンサー式タッチパッドの多くは、ノートパソコンのマウスパッド、仮想タッチキー等に応用されている。
また、抵抗式タッチパッドの構造は主に、2枚の面状の透明導電フィルムを含み、それは一定間隔を空けて対向配置されている。上方の導電フィルムは可撓性のある透明薄膜の表面に設置され、下方の導電フィルムは硬質材料を具えた透明ガラス基板の表面に設置され、二つの導電フィルムを一つのプレート体内に密封している。この種の抵抗式タッチパッドの上・下導電フィルムとプレート体は全て透明材料であり、よって、電子製品ディスプレイ前への配置に適している。ユーザーがディスプレイ画面上の指示に従い、パネルの必要箇所に軽くタッチすることにより、入力機能を実行する。また、一般のペン先等で位置を正確にタッチ操作することも可能である。このようにして、比較的小さい使用面積または比較的高精度のポイント入力に応用することができ、特に、多画数のものや、形の複雑な文字の識別入力操作に適している。しかし、前述した抵抗式タッチパッドのパネル接触による入力操作方式は、プレート内部の導電フィルムが繰返し応力や歪みを受けて損傷する為、使用寿命が制限され、且つ、指や先太の道具を使用して入力した場合、不正確な入力結果が得られることも常にあり、よって、入力道具の採用にも多くの制限が設けられる。
また、コンデンサー式タッチパッドの構造は主に、X軸誘導層(X trace)と、Y軸誘導層(Y trace)を含み、X、Y軸誘導層は絶縁されて該タッチパッド内に設置され、並びに、X、Y軸誘導層を制御回路に各々接地し接続する。操作時に、指や導体がタッチパネル表面に触れるか、軽くスライドした場合、即ち、ユーザーの指や導体がタッチした瞬間にコンデンサー効果を起こす。よって、制御回路は、コンデンサー値の変化に基づき、指または導体の接触位置を確定する。コンデンサー式タッチパッドは、指での入力が可能で、入力操作が便利であり、その入力操作には圧力をかける必要がない故、タッチパッドに繰返し応力や変形による損傷を与える欠点がない。また、該種のタッチパッドを構成する構造は簡単で、部品が少なく、製品良品率が高く、大量生産によるコストダウンに適する。また、該種のタッチパッドは、多ポイント誘導効果を有しており、これは、この種のタッチ誘導装置がマルチ制御機能を具えていることを意味する。それ故、ハイレベルの制御操作に運用できる。例えば、コンピュータゲームの操作上に応用された場合、コントロールされる仮想体は、その動作をより機敏にし、更なる多様性のある表現機能を持たせることができる。しかし、コンデンサー式タッチパッドにおいて、指を使った入力は非常に便利であるが、指入力方式の感知正確度は高くなく、誤操作が起き易く、使用上の困難を引き起こしている。特に、文字識別に用いる入力において、中国文字のように画数が多く形の複雑な文字は、認識率が極めて低くなり、実用と言える程度を達成させるのはやはり難しい。前述問題は特製のタッチペンを使用することで克服できるが、小面積のタッチパッド上での使用や高精度のポイント入力には、やはりまだ限界がある。また、専用タッチペンの使用においては、ペンの未携帯や紛失時にユーザーが非常な不便を感じることも常である。この他、近年、コンデンサー式タッチパッドには、ポリエチレンテレフタラート(Polyethylene terephthalate:PET)等の光透過性絶縁材料を基材として、銀接着剤等の低抵抗の透明導電材料を使った誘導層を組み合わせて透明性コンデンサー式タッチパッドを構成するものもある。よってこれは、電子製品のディスプレイ前への配置に適しており、ユーザーは、モニター上の指示に従ってパネルの必要位置を軽くタッチしたりプッシュしたりして、機能の入力を行う。この種の公知の透明性コンデンサー式タッチパッドにおいて、誘導層の銀接着導電材料が完全に透明でなく、且つ、該誘導層は各々エッチングして菱形格子網状模様のトレース(Trace)を成す故、タッチパッドの操作面積上に光透過率の異なるトレース部と非トレース部(即ち窪み部分)が形成される。公知の透明性コンデンサー式タッチパッド上において光透過率の異なるトレース部と非トレース部の区切りがはっきりしている故、透明タッチパッド底部のディスプレイの映像光線屈折が不均一となり、画像のぼやけやエイリアシング問題を招く。
前述説明においてわかるとおり、現在の各種公知のコンデンサー式タッチパッド及び抵抗式タッチパッドは各々の機能特徴と長短所を有しており、よって、本発明は、前述二種のタッチパッドの機能と長所を整合したタッチパッドの提供を課題とする。
本発明は主に、次のダブルワークのタッチパッドを提供する。それは、コンデンサー式タッチパッドと抵抗式タッチパッドを整合した一つのプレート体として使用するものであり、並びに、前述二種のタッチパッドの機能と長所を兼ね具え、且つ、そのプレート体は、均一の光透過率を有し、該タッチパッド底部のディスプレイ画像のぼやけやエイリアシング問題を改善する。
本発明の次の目的は、次に示す改善したダブルワークのタッチパッドを提供するものである。それは、コンデンサー誘導式タッチパッドユニットの第一軸方向トレースと第二軸方向トレースが交差したノード(Node)箇所に誘導拡張面を各々設置し、タッチパッド上の非トレース部(即ち窪み部分)の比率を減少させて光透過率の均一性を向上させ、並びに、ノード(Node)箇所のトレースの誘導面積を大きくすることにより、コンデンサー誘導式タッチパッドユニットの誘導機能の敏感度と正確度を向上させる。
本発明に基づき、該ダブルワークのタッチパッドは、コンデンサー誘導式タッチパッドユニット1と、抵抗誘導式タッチパッドユニット2と、信号処理ユニット3を含む。該コンデンサー誘導式タッチパッドユニット1と抵抗誘導式タッチパッドユニット2は重ねて結合され一つのプレート体となっている。並びに、二つのタッチパッドのタッチ誘導信号を信号処理ユニットへ伝送し、該信号処理ユニットは、最低一つの信号判別回路を有し、前述のコンデンサー式タッチパッドユニット、及び/または抵抗誘導式タッチパッドユニットが伝送してくるタッチ誘導信号の種類を判別し、適切な信号処理モードを自動選択し、これにより信号処理ステップを実行する。また、該コンデンサー式タッチパッドは、表面層と、第一軸誘導層と、絶縁層と、第二軸誘導層と、底基層を含む。前述各層は全て透明材料であり、各層は、順序に従い接着結合して重ねられて一つの透明プレート体を成す。また、第一軸誘導層は第一軸方向トレースを、第二軸誘導層は第二軸方向トレースを含み、並びに、第一軸誘導層と第二軸誘導層の間は絶縁層によって仕切り、第一軸方向トレースと第二軸方向トレースの二者は相互に垂直交差、且つ、互いに離れて対向配置されている。また、第一軸方向トレースと第二軸方向トレースには全てトレース接点を設け、プレートエッジに設置した銀導通パスに各々電気接続し、並びに、信号出力配線に導通接続することにより、該コンデンサー式タッチパッドの誘導信号は、該信号出力配線を経て後続の信号処理回路に伝送される。またその内、表面層及び底基層は、高光透過率の絶縁性薄層材料であり、それは例えば、ガラス、ポリカーボネート(Polycarbonate:PC)、ポリエチレンテレフタラート(Polyethylene terephthalate:PET)、メタクリル酸メチル樹脂(Polymethylmethacrylate:PMMA)、環状オレフィンコポリマー(Cyclic Olefin Copolymer)等の薄膜材料である。第一軸誘導層と第二軸誘導層は、良好な導電特性を有する酸化インジウムスズ(indium tin oxide: ITO)を使った透明薄膜エッチング作製である。第一軸方向トレースは、相互が等間隔平行配列された多数の透明トレースを有し、最良トレース幅は約0.05〜5mmである。また第二軸方向トレースは、相互が等間隔平行配列された多数の透明トレースを有し、最良トレース幅は約0.05〜5mmである。この他、該コンデンサー誘導式タッチパッドユニットは、第一軸方向トレースと第二軸方向トレースの交差するノード箇所に、つまりノード箇所の第一軸方向トレース及び第二軸方向トレース上に誘導拡張面を各々設ける。
請求項1の発明は、コンデンサー誘導式タッチパッドユニットと、抵抗誘導式タッチパッドユニットと、信号処理ユニットを含み、
該コンデンサー誘導式タッチパッドユニットと該抵抗誘導式タッチパッドユニットとは重ねて結合し一つのプレート体を形成しており、並びに二つのタッチパッドユニットのタッチ誘導信号を信号処理ユニットに伝送し、
該信号処理ユニットは、最低一つの信号判別回路を有し、コンデンサー誘導式タッチパッドユニット及び/または抵抗誘導式タッチパッドユニットが伝送して来たタッチ誘導信号の種類を判別、適当な信号処理モードを自動選択して信号処理ステップを実行するものであり、
また、表面層と第一軸誘導層と絶縁層と第二軸誘導層と底基層と信号出力配線を含むコンデンサー誘導式タッチパッドユニットにおいて、
該表面層は、可撓性を有し高光透過率の絶縁薄膜であり、
該第一軸誘導層は、良好な導電特性を有する透明薄膜であり、それに含まれる第一軸方向トレースは相互が等間隔に平行配列されている多数の透明トレースを有し、且つ、該軸方向トレース端にはトレース接点を設け、
該絶縁層は、光透過性のある絶縁性薄層であり、
該第二軸誘導層は、良好な導電特性を有する透明薄膜であり、それに含まれる第二軸方向トレースは相互が等間隔に平行配列されている多数の透明トレースを有し、且つ、該軸方向トレース端にはトレース接点を設け、
該底基層は、可撓性を有し高光透過率の絶縁性薄膜であり、
該信号出力配線は、配線上に若干の導通パスを設け、前述各層の間は順序に従いそれぞれが重なり接着結合されて一つの透明プレート体を成しており、該絶縁層は第一軸誘導層と第二軸誘導層の間を仕切り設置されており、並びに、第一軸方向トレースと第二軸方向トレースの二者を相互に垂直交差、且つ、互いに離れて対向配置させ、また、第一軸方向トレースと第二軸方向トレース上のトレース接点をプレートエッジに設置した銀導通パスに各々電気接続し、並びに、信号出力配線に接続することにより、誘導層の誘導信号は、該信号出力配線を経て後続の信号処理ユニットに伝送されることを特徴とするダブルワークのタッチパッドとしている。
請求項2の発明は、請求項1記載のダブルワークのタッチパッドにおいて、前記抵抗誘導式タッチパッドユニットは、コンデンサー誘導式タッチパッドユニットの下に重ねられて結合し、組み合わされて一つのプレート体を形成することを特徴とするダブルワークのタッチパッドとしている。
請求項3の発明は、請求項1記載のダブルワークのタッチパッドにおいて、前記コンデンサー誘導式タッチパッドユニットは、抵抗誘導式タッチパッドユニットの下に重ねられて結合し、組み合わされて一つのプレート体を形成することを特徴とするダブルワークのタッチパッドとしている。
請求項4の発明は、請求項1記載のダブルワークのタッチパッドにおいて、前記第一軸誘導層と第二軸誘導層は酸化インジウムスズの薄膜であることを特徴とするダブルワークのタッチパッドとしている。
請求項5の発明は、請求項1記載のダブルワークのタッチパッドにおいて、前記第一軸方向トレースと第二軸方向トレースのトレース幅は約0.05〜5mmであることを特徴とするダブルワークのタッチパッドとしている。
請求項6の発明は、請求項1記載のダブルワークのタッチパッドにおいて、前記第一軸方向トレースと第二軸方向トレースの交差するノード箇所にはそれぞれ誘導拡張面を設けることを特徴とするダブルワークのタッチパッドとしている。
該コンデンサー誘導式タッチパッドユニットと該抵抗誘導式タッチパッドユニットとは重ねて結合し一つのプレート体を形成しており、並びに二つのタッチパッドユニットのタッチ誘導信号を信号処理ユニットに伝送し、
該信号処理ユニットは、最低一つの信号判別回路を有し、コンデンサー誘導式タッチパッドユニット及び/または抵抗誘導式タッチパッドユニットが伝送して来たタッチ誘導信号の種類を判別、適当な信号処理モードを自動選択して信号処理ステップを実行するものであり、
また、表面層と第一軸誘導層と絶縁層と第二軸誘導層と底基層と信号出力配線を含むコンデンサー誘導式タッチパッドユニットにおいて、
該表面層は、可撓性を有し高光透過率の絶縁薄膜であり、
該第一軸誘導層は、良好な導電特性を有する透明薄膜であり、それに含まれる第一軸方向トレースは相互が等間隔に平行配列されている多数の透明トレースを有し、且つ、該軸方向トレース端にはトレース接点を設け、
該絶縁層は、光透過性のある絶縁性薄層であり、
該第二軸誘導層は、良好な導電特性を有する透明薄膜であり、それに含まれる第二軸方向トレースは相互が等間隔に平行配列されている多数の透明トレースを有し、且つ、該軸方向トレース端にはトレース接点を設け、
該底基層は、可撓性を有し高光透過率の絶縁性薄膜であり、
該信号出力配線は、配線上に若干の導通パスを設け、前述各層の間は順序に従いそれぞれが重なり接着結合されて一つの透明プレート体を成しており、該絶縁層は第一軸誘導層と第二軸誘導層の間を仕切り設置されており、並びに、第一軸方向トレースと第二軸方向トレースの二者を相互に垂直交差、且つ、互いに離れて対向配置させ、また、第一軸方向トレースと第二軸方向トレース上のトレース接点をプレートエッジに設置した銀導通パスに各々電気接続し、並びに、信号出力配線に接続することにより、誘導層の誘導信号は、該信号出力配線を経て後続の信号処理ユニットに伝送されることを特徴とするダブルワークのタッチパッドとしている。
請求項2の発明は、請求項1記載のダブルワークのタッチパッドにおいて、前記抵抗誘導式タッチパッドユニットは、コンデンサー誘導式タッチパッドユニットの下に重ねられて結合し、組み合わされて一つのプレート体を形成することを特徴とするダブルワークのタッチパッドとしている。
請求項3の発明は、請求項1記載のダブルワークのタッチパッドにおいて、前記コンデンサー誘導式タッチパッドユニットは、抵抗誘導式タッチパッドユニットの下に重ねられて結合し、組み合わされて一つのプレート体を形成することを特徴とするダブルワークのタッチパッドとしている。
請求項4の発明は、請求項1記載のダブルワークのタッチパッドにおいて、前記第一軸誘導層と第二軸誘導層は酸化インジウムスズの薄膜であることを特徴とするダブルワークのタッチパッドとしている。
請求項5の発明は、請求項1記載のダブルワークのタッチパッドにおいて、前記第一軸方向トレースと第二軸方向トレースのトレース幅は約0.05〜5mmであることを特徴とするダブルワークのタッチパッドとしている。
請求項6の発明は、請求項1記載のダブルワークのタッチパッドにおいて、前記第一軸方向トレースと第二軸方向トレースの交差するノード箇所にはそれぞれ誘導拡張面を設けることを特徴とするダブルワークのタッチパッドとしている。
本発明は、コンデンサー式タッチパッドと抵抗式タッチパッドを整合した一つのプレート体として使用するものであり、並びに、前述二種のタッチパッドの機能と長所を兼ね具え、且つ、そのプレート体は均一の光透過率を有し、該タッチパッド底部のディスプレイ画像のぼやけやエイリアシング問題を改善し、また、コンデンサー誘導式タッチパッドユニットの第一軸方向トレースと第二軸方向トレースが交差したノード箇所に誘導拡張面を各々設置し、タッチパッド上の非トレース部(即ち窪み部分)の比率を減少させて光透過率の均一性を向上させ、並びに、ノード箇所のトレースの誘導面積を大きくすることにより、コンデンサー誘導式タッチパッドユニットの誘導機能の敏感度と正確度を向上させることを特徴とする。
図1から図2に示す本発明の実施例は、コンデンサー誘導式タッチパッドユニット1と、抵抗誘導式タッチパッドユニット2と、信号処理ユニット3により構成される。その内、該コンデンサー誘導式タッチパッドユニット1は、表面層11とX軸誘導層12とY軸誘導層13と絶縁層14と底基層15と第一信号出力配線16を含む。その内、表面層11と底基層15は、高光透過率の絶縁性薄層材料であり、ガラス、ポリカーボネート(Polycarbonate:PC)、ポリエチレンテレフタラート(Polyethylene terephthalate:PET)、メタクリル酸メチル樹脂(Polymethylmethacrylate:PMMA)、環状オレフィンコポリマー(Cyclic Olefin Copolymer)の薄膜材料から選択される。また、表面層11の上表面には、ハードコート(Hard coat)処理を行い、作業表面硬度を強化し引っかき傷や磨耗を防止する。また、X軸誘導層12とY軸誘導層13は、導電特性の良好な透明薄膜、低抵抗の導電材料を選択する。例えば酸化インジウムスズ(indium tin oxide: 略称ITO)薄膜である。該絶縁層14は、X軸誘導層12、Y軸誘導層13間の絶縁を成し、それは誘電率が2〜4、且つ、高光透過率の絶縁性薄層材料を使用する。例えばインクや高光透過率のポリエチレンテレフタラート(PET)薄膜である。第一信号出力配線16はフレキシブルプリント基板(FPC)を選択可能であり、且つ、配線上に若干の導通パスを設ける。前述の各層材料の間はそれぞれが接着結合して重なり一つの透明プレート体を成す。また、図1、図2に示すとおり、X軸誘導層12は等間隔に配置され互いが平行配列されている多数の透明トレース121を含み、Y軸誘導層13もまた、等間隔に配置され互いが平行配列する多数の透明トレース131を含み、それらのトレース幅は、通常、約0.05〜5mmである。該X軸誘導層12とY軸誘導層13は、絶縁層14で仕切られ設置されており、該X軸方向トレース121とY軸方向トレース131の二者は、相互に垂直交差、且つ、互いに離れて対向配置されている。また、X軸方向トレース121の一線端にはトレース接点122を具え、Y軸方向トレース131の一線端にはトレース接点132を具え、それらのトレース接点122とトレース接点132は、パネルエッジに設置した銀導通パス161a、161bにそれぞれ電気接続、並びに、第一信号出力配線16に接続する。これにより、該X軸誘導層12とY軸誘導層13の誘導信号は、第一信号出力配線16を経て、後続する信号処理ユニット3に伝送される。前述構造の設置により、X軸誘導層12と銀導通パス161a間には、等価コンデンサーが形成され、Y軸誘導層13と銀導通パス161bの間にも等価コンデンサーが形成される。よって、指や導体でタッチパッド表面をタッチするか軽くスライドした場合、信号処理回路はコンデンサーの変化によって導体や指の接触位置を判断する。該コンデンサー誘導式タッチパッドユニットのX軸方向トレース121とY軸方向トレース131の二者が碁盤の目状に垂直交差配置されている故、それらのトレース線幅が細く小さいだけでなく、トレース配置様式も整列して規則があり、よって、プレート体の光透過率は均一となり、タッチパッドが引き起こすモニター映像のエイリアシング問題を改善する。図3に示したとおり、コンデンサー誘導式タッチパッドユニット1はまた、X軸方向トレース121とY軸方向トレース131の交差するノード(Node)箇所にそれぞれ誘導拡張面121a、131aを設置することも可能であり、この誘導拡張面121a、131aの設置によって、タッチパッドの作業面積上にある非トレース部(即ち窪み部分)の比率を減少させて、タッチパッドの作業面積の光透過率の均一性を向上させ、タッチパッドが引き起こすモニター映像のエイリアシング問題を改善、並びに、ノード(Node)箇所のトレースの誘導面積を拡大してタッチパッドの誘導効果の敏感度と正確度を高める。
また、抵抗誘導式タッチパッドユニット2は主に、トッププレート21と上方導電フィルム22と下方導電フィルム23と基板24と第二信号出力配線26により構成される。本実施例において、該トッププレート21は、前述コンデンサー誘導式タッチパッドユニット1の底基層15と同一のプレート材を共用しているが、例外においては、該トッププレート21と該底基層15はそれぞれ別々に、同一プレート材を共用せずそれぞれ独立したものでもよい。更に、該コンデンサー誘導式タッチパッドユニット1と該抵抗誘導式タッチパッドユニット2を重ねて結合し一つのプレート体を形成する場合、該トッププレート21は底基層15と接着結合して一つにする。該基板24は、硬質の透明プレート材料を使用しており、それは例えば透明ガラス、アクリル、ポリエチレンテレフタラート(Polyethylene terephthalate:PET)のプレートである。第二信号出力配線26には、フレキシブルプリント基板(FPC)を選択することも可能であり、且つ、該第二信号出力配線26上には若干の導通パスを設置する。また、該上方導電フィルム22は電子ノード(node)を設けた酸化インジウムスズ透明薄膜であり、且つ、該トッププレート21の底表面上に設けられる。該下方導電フィルム23は、電子ノード(node)を設けた酸化インジウムスズ透明薄膜であり、基板24の上表面に設置する。また、上方導電フィルム22と下方導電フィルム23の二者中間に、多数のスペーサー242を設け、それぞれが一定間隔を開けて対向配置されている。並びに、二つの上方導電フィルム22と下方導電フィルム23の配置エリアエッジには絶縁接着結合層を設け、相互に接着結合されて一つ透明プレート体となっており、また、それらの導電フィルム上の誘導信号は、パネルエッジに設けた銀導通パス244を通して収集されて第二信号出力配線26に伝送された後、後続する信号処理ユニット3に伝送される。また、前述の構造説明のとおりであるなら、該コンデンサー誘導式タッチパッドユニット1の厚さは非常に薄い故、抵抗誘導式タッチパッドユニット2の上に取り付けたとしても、抵抗誘導式タッチパッドユニット2の接触感知の敏感度を損なうことはなく、却って前述の上方導電フィルム22の酸化インジウムスズ薄膜材料が受ける衝撃応力を緩和することとなり、尖ったエッジの歪みによる損傷を防ぎ、使用寿命を延ばすことができる。当然本発明は、抵抗誘導式タッチパッドユニット2をコンデンサー誘導式タッチパッドユニット1の上方に重ね取り付けることも可能である。このような設置により同様に、本発明は抵抗-コンデンサー両効果の誘導機能を同時に持つことができる。
信号処理ユニット3は信号判別回路を具えており、それは前述のコンデンサー誘導式タッチパッドユニット1及び/または抵抗誘導式タッチパッドユニット2が伝送して来たタッチ誘導信号の種類を判別し、適当な信号処理モードを自動選択し、これに基づき、信号処理ステップを実行する。例えば、ユーザーが指で本発明のダブルワークのタッチパッドに対し、入力操作を実行する場合、指によりコンデンサー誘導式タッチパッドユニット1のX軸誘導層12とY軸誘導層13に接触すると、コンデンサー誘導信号が生成されるが、指がプレート面に触圧応力を加えていない故、抵抗誘導式タッチパッドユニット2は何れの信号も発生することがない。この結果、コンデンサー誘導式タッチパッドユニット1のコンデンサー誘導信号が第一信号出力配線16を経て信号処理ユニット3に伝送される時、該信号処理ユニット3の信号判別回路は、これに基づいて自動判定し、コンデンサー式誘導信号処理モードの作動が選択される。該作動モードの下、信号処理ユニット3はコンデンサー誘導式タッチパッドユニット1の誘導信号だけを受信し処理する。並びに、抵抗誘導式タッチパッドユニット2の誘導信号を拒絶し受信しない。また、例えば、ユーザーがペン先で本発明のダブルワークタッチパッドに入力操作を行う場合、ペン先が表面層11の作業エリアを触圧すると、上方のコンデンサー誘導式タッチパッドユニット1が非常に細く薄い可撓性プレート材により構成されている故、ペン先の触圧応力は簡単にコンデンサー誘導式タッチパッドユニット1のプレート材を通して抵抗誘導式タッチパッドユニット2に作用する。ペン先の触圧応力によって作用位置の上方導電フィルム22と下方導電フィルム23に電気導通されると誘導信号が生成される。また、ペン先がプレート面上をスライドしたり接触した場合には、コンデンサー誘導信号を触発することはない故、コンデンサー誘導式タッチパッドユニット1は何れの信号も発生しない。この結果、抵抗誘導式タッチパッドユニット2の誘導信号が第二信号出力配線26を経て信号処理ユニット3に伝送される時、該信号処理ユニット3の信号判別回路は、これに基づき自動判定し、抵抗式誘導信号処理モードの作動を選択する。この作動モードにおいて、信号処理ユニット3は抵抗誘導式タッチパッドユニット2の誘導信号だけを受信処理し、コンデンサー誘導式タッチパッドユニット1からの誘導信号を拒絶し受信しない。
1 コンデンサー誘導式タッチパッドユニット
11 表面層
12 X軸誘導層
121 トレース
121a 誘導拡張面
122 トレース接点
13 Y軸誘導層
131 トレース
131a 誘導拡張面
132 トレース接点
14 絶縁層
15 底基層
16 第一信号出力配線
161a 銀導通パス
161b 銀導通パス
2 抵抗誘導式タッチパッドユニット
21 トッププレート
22 上方導電フィルム
23 下方導電フィルム
24 基板
242 スペーサー
244 銀導通パス
26 第二信号出力配線
3 信号処理ユニット
11 表面層
12 X軸誘導層
121 トレース
121a 誘導拡張面
122 トレース接点
13 Y軸誘導層
131 トレース
131a 誘導拡張面
132 トレース接点
14 絶縁層
15 底基層
16 第一信号出力配線
161a 銀導通パス
161b 銀導通パス
2 抵抗誘導式タッチパッドユニット
21 トッププレート
22 上方導電フィルム
23 下方導電フィルム
24 基板
242 スペーサー
244 銀導通パス
26 第二信号出力配線
3 信号処理ユニット
Claims (6)
- コンデンサー誘導式タッチパッドユニットと、抵抗誘導式タッチパッドユニットと、信号処理ユニットを含み、
該コンデンサー誘導式タッチパッドユニットと該抵抗誘導式タッチパッドユニットとは重ねて結合し一つのプレート体を形成しており、並びに二つのタッチパッドユニットのタッチ誘導信号を信号処理ユニットに伝送し、
該信号処理ユニットは、最低一つの信号判別回路を有し、コンデンサー誘導式タッチパッドユニット及び/または抵抗誘導式タッチパッドユニットが伝送して来たタッチ誘導信号の種類を判別、適当な信号処理モードを自動選択して信号処理ステップを実行するものであり、
また、表面層と第一軸誘導層と絶縁層と第二軸誘導層と底基層と信号出力配線を含むコンデンサー誘導式タッチパッドユニットにおいて、
該表面層は、可撓性を有し高光透過率の絶縁薄膜であり、
該第一軸誘導層は、良好な導電特性を有する透明薄膜であり、それに含まれる第一軸方向トレースは相互が等間隔に平行配列されている多数の透明トレースを有し、且つ、該軸方向トレース端にはトレース接点を設け、
該絶縁層は、光透過性のある絶縁性薄層であり、
該第二軸誘導層は、良好な導電特性を有する透明薄膜であり、それに含まれる第二軸方向トレースは相互が等間隔に平行配列されている多数の透明トレースを有し、且つ、該軸方向トレース端にはトレース接点を設け、
該底基層は、可撓性を有し高光透過率の絶縁性薄膜であり、
該信号出力配線は、配線上に若干の導通パスを設け、前述各層の間は順序に従いそれぞれが重なり接着結合されて一つの透明プレート体を成しており、該絶縁層は第一軸誘導層と第二軸誘導層の間を仕切り設置されており、並びに、第一軸方向トレースと第二軸方向トレースの二者を相互に垂直交差、且つ、互いに離れて対向配置させ、また、第一軸方向トレースと第二軸方向トレース上のトレース接点をプレートエッジに設置した銀導通パスに各々電気接続し、並びに、信号出力配線に接続することにより、誘導層の誘導信号は、該信号出力配線を経て後続の信号処理ユニットに伝送されることを特徴とするダブルワークのタッチパッド。 - 請求項1記載のダブルワークのタッチパッドにおいて、前記抵抗誘導式タッチパッドユニットは、コンデンサー誘導式タッチパッドユニットの下に重ねられて結合し、組み合わされて一つのプレート体を形成することを特徴とするダブルワークのタッチパッド。
- 請求項1記載のダブルワークのタッチパッドにおいて、前記コンデンサー誘導式タッチパッドユニットは、抵抗誘導式タッチパッドユニットの下に重ねられて結合し、組み合わされて一つのプレート体を形成することを特徴とするダブルワークのタッチパッド。
- 請求項1記載のダブルワークのタッチパッドにおいて、前記第一軸誘導層と第二軸誘導層は酸化インジウムスズの薄膜であることを特徴とするダブルワークのタッチパッド。
- 請求項1記載のダブルワークのタッチパッドにおいて、前記第一軸方向トレースと第二軸方向トレースのトレース幅は約0.05〜5mmであることを特徴とするダブルワークのタッチパッド。
- 請求項1記載のダブルワークのタッチパッドにおいて、前記第一軸方向トレースと第二軸方向トレースの交差するノード箇所にはそれぞれ誘導拡張面を設けることを特徴とするダブルワークのタッチパッド。
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