JP2009129044A - 画像検出装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 外乱光の影響を低減して正確な検出が行われるようにする。
【解決手段】 光ファイバ10群を束ねてセンサユニット8に検出光Lを導光する少なくとも2個以上の第1導光ジガイド体9Aと第2導光ガイド体9Bを平行状態に並べて配列し、これら第1導光ガイド体と第2導光ガイド体が、検出開口部6に対して所定の傾斜角度を付した状態でこれらそれぞれの光ファイバ群を互いに異なる傾斜角を付して束ね、第1導光ガイド体と第2導光ガイド体による透過光の光量差異により外乱光の検出が行われるようにする。
【選択図】 図4
【解決手段】 光ファイバ10群を束ねてセンサユニット8に検出光Lを導光する少なくとも2個以上の第1導光ジガイド体9Aと第2導光ガイド体9Bを平行状態に並べて配列し、これら第1導光ガイド体と第2導光ガイド体が、検出開口部6に対して所定の傾斜角度を付した状態でこれらそれぞれの光ファイバ群を互いに異なる傾斜角を付して束ね、第1導光ガイド体と第2導光ガイド体による透過光の光量差異により外乱光の検出が行われるようにする。
【選択図】 図4
Description
本発明は、多数本の光ファイバを束ねて同一面を構成する上端部を検出面とするとともに同一面を構成する下端部を出射面とした導光ガイド体を備える画像検出装置に関し、例えば指先を検出面に押し当てることにより指紋識別を行う指紋識別センサとして用いられる画像検出装置に関する。
画像検出装置は、近年セキュリティの観点から、コンピュータ等の電子機器、携帯電話等の通信機器に用いられて個人認証のために手の指の指紋を識別する指紋センサとしても採用される。指紋センサは、指紋画像を得るための光の観点から、指の表面で反射した光を利用する方式と、指の内部で散乱して指の表面から出る指内散乱光を利用する方式とに大別される。指紋センサとしては、信頼性が十分で製造コストが低いことの他に、例えば携帯通信機器のように小型の機器にも組み込めるように、サイズが出来るだけ小さいことが要求される。
また、指紋センサは、画画像である指紋画像の取得の方式の観点から、受光素子をマトリクス状に配列して指先を押し付けることにより画画像を得るエリア型指紋センサと、受光素子を直線上に配列して指先を押し付けつつスライドさせることによって、各時点で得る線画像から画画像を得るライン型指紋センサとがある。
指内散乱光方式の指内センサは、一般に、指先に当てる光を出射する光源と、光センサと、指先からの光を光センサに導く導光イメージガイド部材(導光ガイド体)を有する構成である。導光イメージガイド部材は、多数本の光ファイバを束ねて一端側を指先が押し付けられる検出面とし、この検出面が指先の全体に対応する大きさとされる。
従来の指紋センサは、導光イメージガイド部材が、検出面を標準的な指先の全体に対応する大きさに形成されることからサイズが大きくなり上述した携帯通信機器のような小型の機器に組み込むことが困難であった。出願人は、特許文献1或いは特許文献2に開示されるように、導光イメージガイド部材を構成する多数本の光ファイバを、検出面に押し付ける指の長手方向に傾斜して束ねるとともに他端側に設けた光センサと対向させて配列することにより導光イメージガイド部材の幅方向の寸法を短縮して小型化を図った指紋センサを提供した。
特開2005−202320号公報
特開2005−202877号公報
先願の指紋センサにおいては、導光イメージガイド部材を構成する光ファイバを傾斜角を付して束ねたことにより、検出面に押し付けた指内からの光と検出処理を妨げる外部光(外乱光)とを判別して外乱光の影響が低減されるようにしている。しかしながら、指紋センサにおいては、光ファイバに付す傾斜角が外乱光を完全に全反射させる角度に設定されてはおらず、傾斜角と平行な角度から入射される強い外乱光が導光イメージガイド部材を通過させてしまう。指紋センサにおいては、待機状態において傾斜角と平行な角度からの外乱光があった場合にその光量変化により指が押し当てられたと誤検出してしまうことがあった。
したがって、本発明は、外乱光の影響を低減して正確な検出が行われるようにする画像
検出装置を提供することを目的に提案されたものである。
検出装置を提供することを目的に提案されたものである。
上述した目的を達成する本発明にかかる画像検出装置は、多数本の光ファイバを束ねて同一面を構成する上端部を検出面とするとともに同一面を構成する下端部を出射面とした導光ガイド体と、この導光ガイド体の出射面に対向して配置され検出面から入射されて出射面から出射される検出光を検出する多数個のセンサユニットを有する検出ユニットを備える。画像検出装置は、光ファイバ群を検出面と出射面とが長手方向に対して位置を異にするように所定の傾斜角度を付した状態で束ねた少なくとも2個以上の導光ガイド体を備える。画像検出装置は、対をなす第1導光ガイド体と第2導光ガイド体を平行状態に並べて配列し、これら第1導光ガイド体と第2導光ガイド体が、それぞれ傾斜角度を異にして束ねた光ファイバ群を備える。
また、本発明にかかる画像検出装置は、第1導光ガイド体と第2導光ガイド体が、それぞれの光ファイバ群を垂直方向に対して対称となる傾斜角度を付して束ねて構成したことを特徴とする。本発明にかかる画像検出装置は、第1導光ガイド体と第2導光ガイド体が対をなして検出部を構成することを特徴とする。本発明にかかる画像検出装置は、対をなす第1導光ガイド体と第2導光ガイド体を複数組み備え、各組みを互いに平行状態に並べて配列して検出部を構成することを特徴とする。
本発明にかかる画像検出装置においては、導光ガイド体が多数本の光ファイバを検出面に対して出射面が長手方向に位置を異にするように所定の傾斜角度を付して束ねて構成したことにより、幅方向の寸法を短縮化して2個以上の導光ガイド体を平行状態に並べて検出部を構成しても大型化が抑制されるとともに、検出面に押し付けた指内からの光と外乱光とを判別して外乱光の影響が低減されるようにする。画像検出装置においては、多数本の光ファイバが検出面に対して互いに異なる傾斜角を付されて束ねられた第1導光ガイド体と第2導光ガイド体を備えることにより、待機状態において強い外乱光が当たっても第1導光ガイド体と第2導光ガイド体が外乱光の入射を規制して全体を通過する光量が異なるようにする。画像検出装置においては、第1導光ガイド体と第2導光ガイド体による検出光量の差異に基づいて、差異が大きい場合には外乱光の影響と判断して検出動作を行わずに待機状態が保持されるようにするとともに差異が小さい場合に検出面に指先が押し当てられたとして検出動作が行われる。
以上のように構成された本発明にかかる画像検出装置によれば、多数本の光ファイバをそれぞれ検出面に対して異なる傾斜角度を付して束ねた一対の導光ガイド体を備えることにより、各待機状態において変化する外乱光が入射される状態が生じても各導光ガイド体毎に外乱光の入射を規制することによる受光量の差異に基づいて外乱光による変化と検出面に指先が押し当てられたことによる変化とを検出することにより外乱光の影響を排除して高精度の検出を行うことが可能となる。
以下、本発明の実施の形態として図面に示した指紋センサ1について詳細に説明する。指紋センサ1は、指内散乱光方式の指紋センサであり、図1に示すようにインタポーザ2の主面上に、詳細を後述する検出ユニット3と光源ユニット4を搭載し、全体を遮光樹脂材により形成した遮光樹脂ブロック5により封止して構成する。指紋センサ1は、遮光樹脂ブロック5に検出ユニット3の上面を外方に臨ませる矩形のスリットからなる検出開口部6が形成され、この検出開口部6の幅方向に沿って指先がスライドされることによる光量変化により指紋検出を行う。なお、本発明は、かかる指紋センサ1に限定されないことは勿論であり、表面反射方式の指紋センサにも適用可能であるとともに、指紋センサ以外
にも適用可能である。
にも適用可能である。
指紋センサ1は、図2に示すように電子・通信機器等(以下、機器という。)の筐体7に対してスリット7Aから検出開口部6を外方に臨ませて遮光樹脂ブロック5を固定して組み付けられ、図示を省略するがインタポーザ2に形成した出力端子にケーブル付きコネクタを結合して機器本体側の制御部と接続される。機器は、制御部において指紋センサ1から出力される検出信号を処理して指紋情報を生成し、この指紋情報と予め登録された指紋情報との照合を行って指紋認識を行う。
指紋センサ1は、図3に示すように遮光樹脂ブロック5の上面に指先を押し付け、検出開口部6の幅方向に沿ってスライド操作させることにより指紋検出を行う。なお、指紋センサ1は、検出開口部6が、その長さ方向を標準的な大人の指幅よりもやや大きな長さ寸法、例えば15mm〜20mmとし、その幅方向を約1mm〜2mmとして形成する。
指紋センサ1は、図2及び図3に示すように、検出ユニット3が積層状態に組み合わせたセンサユニット8と導光ガイド体9とから構成され、図1に示すように2組の検出ユニット3A、3Bが互いに平行状態に並べられてインタポーザ2上に搭載される。指紋センサ1は、詳細を後述するように各検出ユニット3が、それぞれ対をなす第1センサユニット8A及び第2センサユニット8Bと第1導光ガイド体9A及び第2導光ガイド体9Bとを組み合わせて構成される。
検出ユニット3は、互いに同等に構成された第1センサユニット8Aと第2センサユニット8Bによりセンサユニット8を構成し、詳細を後述するように一部の構成を異にした第1導光ガイド体9Aと第2導光ガイド体9Bにより導光ガイド体9を構成する。センサユニット8は、多数個のCCD素子やCMOS素子等の光学センサ素子(受光素子)を備えており、これら光学センサ素子を詳細を省略するが上述した検出開口部6に対向してインタポーザ2の主面上に長さ方向に並んで形成した多数個のランドにそれぞれ実装して構成される。センサユニット8は、後述するように導光ガイド体9内を導光された検出光を光学センサ素子が検出し、受光光量に応じた検出信号を出力する。指紋センサ1は、センサユニット8の各光学センサ素子から出力されるバラツキのある検出信号を処理して指紋検出を行う。
導光ガイド体9は、第1導光ガイド体9Aと第2導光ガイド体9Bが基本的な構成を同等としており、それぞれが多数本の光ファイバ10を束ねて構成される。光ファイバ10は、周知のように中心にコアを有し、このコアの周囲にクラッドを有し、更にクラッドの周囲に光を吸収する光吸収層を有する構造であり、一端部から入射した光を外周部から漏出させることなく他端部へと効率よく導光して出射する。
光ファイバ10は、例えば直径が10〜40μmであり、光吸収層がガラスを主成分とする材料により例えば厚さが1μm〜5μmに形成され、コアの屈折率が例えば1.62であり、クラッドの屈折率n2が例えば1.52に形成される。光ファイバ10は、大径のファイバを線引きし(一次線引)、線引きして細くなった光ファイバを束ねて再度線引きし(二次線引)、細くなった光ファイバ束を束ねて再度線引きし(三次線引)、無数の極細い光ファイバ束を製作する。光ファイバ10は、この光ファイバ束に対して所定角度の斜め切断処理を施して光ファイバプレートを製作し、このプレートを適宜ダイシングすることによって製作される。なお、光ファイバ10は、かかる製作方法に限定されないことは勿論であり、従来から実施される適宜の方法により製作される。
導光ガイド体9は、多数本の光ファイバ10が、それぞれの両端部10A、10Bにおいて互いに同一面を構成するようにして束ねられる。導光ガイド体9は、束ねられた光フ
ァイバ10群の第1端部10Aにより構成された同一面を検出面11とするとともに、第2端部10Bにより構成された同一面を出射面12とする。導光ガイド体9は、多数本の光ファイバ10を長さ方向に対して検出面11と出射面12の位置が異なるように所定の傾斜角度θを付して束ねて構成する。導光ガイド体9は、後述するように対をなす第1導光ガイド体9Aと第2導光ガイド体9Bとが、それぞれの光ファイバ10の傾斜角度θを異にしたものが用いられる。
ァイバ10群の第1端部10Aにより構成された同一面を検出面11とするとともに、第2端部10Bにより構成された同一面を出射面12とする。導光ガイド体9は、多数本の光ファイバ10を長さ方向に対して検出面11と出射面12の位置が異なるように所定の傾斜角度θを付して束ねて構成する。導光ガイド体9は、後述するように対をなす第1導光ガイド体9Aと第2導光ガイド体9Bとが、それぞれの光ファイバ10の傾斜角度θを異にしたものが用いられる。
導光ガイド体9は、検出面11を上述した遮光樹脂ブロック5の検出開口部6を介して外方に臨ませられるとともに、検出面11を相対する光学センサ素子と対向させてセンサユニット8上に接合される。導光ガイド体9は、詳細を後述するが、検出操作に際して外部光や指先17により外方へと散乱された後に検出面に達する検出光Lの一部をカットし、指先17により散乱されて直接検出面に達する検出光Lの一部のみを内部に導光してセンサユニット8へと導光するように構成される。導光ガイド体9は、外部光とともに外方へと散乱された後の検出光Lの一部をノイズとしてカットすることにより、安定した検出面への直接入射光のみをセンサユニット8に導光して安定かつ精度の高い検出が行われるようにする。
指紋センサ1は、図1及び図2に示すようにインタポーザ2上に、上述した検出ユニット3に並んで光源ユニット4が搭載される。光源ユニット4は、図1及び図2に示すように多数個の発光素子(LED)13と、その駆動回路を構成するコンデンサチップ、抵抗素子及びトランジスタ等の電子部品により構成される。光源ユニット4は、これら発光素子13や電子部品が、インタポーザ2の主面上に形成した多数個のランドにそれぞれ実装される。光源ユニット4は、各発光素子13が、インタポーザ2に対して検出ユニット3に沿って長さ方向に配列して形成したランドに実装される。
光源ユニット4は、図2に示すように各発光素子13を覆うようにして光透過性を有する接着剤層14により、光透過性を有する合成樹脂により形成された導光ブロック部材15が接合される。導光ブロック部材14は、底面を発光素子13の出射面と対向させるとともに、上面を遮光樹脂ブロック5に形成した検出光の出射開口16を介して外方に臨ませられる。
光源ユニット4は、図3に示すように各発光素子13から検出光Lが出射され、この検出光Lが接着剤層14と導光ブロック部材15内を導光されて出射開口16から外部へと出射されるようにする。光源ユニット4は、遮光樹脂ブロック5により発光素子13の周囲や接着剤層14及び導光ブロック部材15を封止して遮光することから、検出光Lが出射開口16から効率よく出射される。光源ユニット4は、遮光樹脂ブロック5により検出光Lが検出ユニット3側に漏出してセンサユニット8を誤動作させることは無い。
以上のように構成された指紋センサ1においては、光源ユニット4から出射された検出光Lが接着剤層14と導光ブロック部材15内を導光されて出射開口16から外部へと出射された待機状態で指先17が押し当てられることにより指紋検出を行う。指紋センサ1においては、図3に示すように指先17を機器筐体7に形成したスリット7Aから露出した遮光樹脂ブロック5の上面に押し当てながら検出開口部6を幅方向に横断するようにスライドする。指紋センサ1においては、指先17により検出光Lが散乱されてこの指先17の表面を明るくさせる。
指紋センサ1においては、指先17のうち検出面11に接触している部分の表面で反射して生じる指内散乱光のうち、指紋の凹部分で反射される検出光Lがその光路を変化されることにより検出面11から導光ガイド体9への導光がカットされる。指紋センサ1においては、指内散乱光のうち、指紋による凸部分で反射される検出光Lの一部が検出面11
から導光ガイド体9へと導光される。指紋センサ1においては、導光ガイド体9内に導光された検出光Lの一部がセンサユニット8により検出される。
から導光ガイド体9へと導光される。指紋センサ1においては、導光ガイド体9内に導光された検出光Lの一部がセンサユニット8により検出される。
指紋センサ1においては、指先17のスライド操作により指紋の凹凸位置が変化することで、センサユニット8からその変化に応じた検出出力を機器本体側の制御部へと刻々と出力する。指紋センサ1においては、この検出出力に基づいて、上述したように機器本体側において指紋認識が行われるようにする。
指紋センサ1においては、上述したように検出ユニット3を構成する導光ガイド体9が第1導光ガイド体9Aと第2導光ガイド体9Bとにより構成することにより、待機状態において検出処理に影響を及ぼす強い外部光(外乱光が検出開口部6から入射された場合でも、検出面11における指先17の誤検出が防止されるようにして精度の高い検出が行われるようにする。
指紋センサ1においては、上述したように導光ガイド体9を第1導光ガイド体9Aと第2導光ガイド体9Bとにより構成するとともに、これら第1導光ガイド体9Aと第2導光ガイド体9Bが多数本の光ファイバ10を束ねてそれぞれの両端部10A、10Bにおいて検出面11と出射面12とを構成する。導光ガイド体9は、光ファイバ10を長手方向に対して所定の傾斜角度θを付して束ねて構成するが、図4に示すように第1導光ガイド体9Aと第2導光ガイド体9Bにおいてそれぞれの傾斜角度θA、θBが互いに異なる角度により設定される。
導光ガイド体9は、第1導光ガイド体9Aと第2導光ガイド体9Bについて、基本的な原理を同等にしてそれぞれの光ファイバ10に対して傾斜角度θを付して束ねるようにする。すなわち、導光ガイド体9は、光ファイバ10に付す傾斜角度θを、外部から第1端部10Aを介してコア内に入射された検出光Lを境界層の界面で全反射されないように設定する。光ファイバ10は、傾斜角度θが、指先1で散乱されて第1端部10Aに対して垂直に近い方向からコア内に入射する検出光Lは勿論、第1端部10Aと略平行な方向からコア内に入射する検出光Lも境界層の界面で屈折してコア内に導かれて光吸収層に導光されるように設定される。また、光ファイバ10は、傾斜角度θが、指の光学的屈折率nが1.5〜1.7程度であることから、指先17で錯乱されてコアとクラッドとの界面における臨界角よりも大きな角度で入射される検出光Lの一部が境界層の界面で全反射されてコア内に導かれて光吸収層に導光されるように設定される。
導光ガイド体9は、第1導光ガイド体9Aと第2導光ガイド体9Bについて、それぞれの光ファイバ10を上述した傾斜角度θの設定条件を満たして図4に示すように指先17のスライド方向と直交する垂直面に対して対称となる傾斜角度を付したものが備えられるようにする。導光ガイド体9は、上述した製作方法により製作した光ファイバ10を、例えば上下逆にして組み合わせることにより第1導光ガイド体9Aと第2導光ガイド体9Bを構成することが可能である。
指紋センサ1においては、待機状態において開放された検出開口部6から、変化する外乱光LRが検出ユニット3に入射されることがある。指紋センサ1においては、上述したように検出ユニット3を構成して検出光Lをセンサユニット8へと導光する導光ガイド体9が、傾斜角度θを異にして束ねられた光ファイバ10を有する第1導光ガイド体9Aと第2導光ガイド体9Bとにより構成される。
指紋センサ1においては、図4に示すように例えば第1導光ガイド体9Aの光ファイバ10の傾斜角度と略同方向から検出開口部6に入射される外乱光LRに対して、第1導光ガイド体9Aではこの外乱光LRを第1センサユニット8Aへと導光するが第2導光ガイ
ド体9Bにおいては外乱光LRをカット若しくは入射光量を制限して第2センサユニット8Bへと導光する。指紋センサ1においては、このように指向性を有する外乱光LRが存在する場合に、第1導光ガイド体9A或いは第2導光ガイド体9Bのいずれか一方がこの外乱光LRをセンサユニット8へと導光するとともに、他方が外乱光LRをカットする。
ド体9Bにおいては外乱光LRをカット若しくは入射光量を制限して第2センサユニット8Bへと導光する。指紋センサ1においては、このように指向性を有する外乱光LRが存在する場合に、第1導光ガイド体9A或いは第2導光ガイド体9Bのいずれか一方がこの外乱光LRをセンサユニット8へと導光するとともに、他方が外乱光LRをカットする。
指紋センサ1においては、変化する外乱光LRの第1導光ガイド体9Aによる導光により第1センサユニット8Aの検出動作が行われて検出信号を機器本体側の制御部へと出力する。一方、指紋センサ1においては、第2導光ガイド体9Bが外乱光LRをカットすることにより第2センサユニット8Bにおいて検出動作が行われず、検出信号は出力されない。したがって、指紋センサ1においては、第1センサユニット8Aと第2センサユニット8Bによる検出光量に大きな差異が生じることで、外乱光LRを検出して検出面11に指先17が置かれていないことを検出して待機状態を継続する。
指紋センサ1においては、待機状態から指先17が押し当てられて検出開口部6をスライド操作されると、第1導光ガイド体9Aと第2導光ガイド体9Bのそれぞれの検出面11から指先17により散乱された検出光Lの一部がそれぞれ入射される。指紋センサ1においては、検出開口部6が指先17により覆われることで外乱光LRはカットされて第1導光ガイド体9Aや第2導光ガイド体9Bに導光され無い。
指紋センサ1においては、検出光Lが第1導光ガイド体9Aにより第1センサユニット8Aへと導光されるとともに第2導光ガイド体9Bにより第2センサユニット8Bへと導光される。したがって、指紋センサ1においては、第1センサユニット8Aと第2センサユニット8Bから同等レベルの検出信号が出力され、機器本体側の制御部において指紋検出処理が行われるようにする。
なお、上述した指紋センサ1においては、第1導光ガイド体9Aと第2導光ガイド体9Bの光ファイバ10が、同一傾斜角度であるがスライド方向と直交する垂直面に対して対称となる傾斜角度θを付されるように構成したが、かかる第1導光ガイド体9Aと第2導光ガイド体9Bを備えることに限定されるものでは無い。指紋センサ1においては、第1導光ガイド体9Aと第2導光ガイド体9Bの光ファイバ10を検出開口部6に対して同一方向を向いているが互いに傾斜角度θを異にしたものを用いるようにしてもよい。指紋センサ1においては、この場合に少なくとも一方の導光ガイド体が、指先のスライド方向と平行な方向に所定の傾斜角度を付して光ファイバを束ねたものを用いることが好ましい。
指紋センサ1においては、上述したように異なる指向性を有する対をなす検出ユニット3A、3Bを組み合わせて検出ユニット3を構成したが、例えば機器にある程度の大型化が許容されさらに高精度の指紋検出を行う場合には複数組の検出ユニット3を備えるようにしてもよいことは勿論である。図5に変形例として示した指紋センサ20は、個々の構成をそれぞれ上述した検出ユニット3と同等とすることから同一符号を付して説明を省略する第1検出ユニット21と第2検出ユニット22を備える。
指紋センサ20は、第1検出ユニット21が、第1センサユニット8A−21と第1導光ガイド体9A−21を備える検出ユニット3A−21と、第2センサユニット8B−21と第2導光ガイド体9B−21を備える検出ユニット3B−21とから構成され、同様にして第2検出ユニット22も第1センサユニット8A−22と第1導光ガイド体9A−22を備える検出ユニット3A−22と、第2センサユニット8B−22と第2導光ガイド体9B−22を備える検出ユニット3B−22とから構成される。指紋センサ20は、第1検出ユニット21と第2検出ユニット22が互いに平行状態に並べて配列されるとともに、第1検出ユニット21の第1導光ガイド体9A−21及び第2導光ガイド体9B−21と、第2検出ユニット22の第1導光ガイド体9A−22と第2導光ガイド体9B−
22がそれぞれの検出面11が互いに同一面となるようにして検出部を構成する。
22がそれぞれの検出面11が互いに同一面となるようにして検出部を構成する。
指紋センサ20は、上述したように第1検出ユニット21と第2検出ユニット22を備えて構成することから、それぞれにおいて外乱光LRの影響が排除されてより正確な指紋検出を行うことが可能である。指紋センサ20は、対をなす検出ユニット3A、3Bからなる検出ユニット3をさらに多数組み備え、各組みを互いに平行状態に並べて配列して検出部を構成するようにしてもよい。
また、指紋センサ1においては、上述したように遮光樹脂ブロック5が、上面の検出開口部6に対して底面側に配列した検出ユニット4を相対するようにして導光ガイド体9を封止するようにしたが、かかる構成に限定されないことは勿論である。図6に変形例として示した指紋センサ30は、遮光樹脂ブロック31が導光ガイド体9を封止する導光ガイド体収納空間部32を、検出面11と出射面12が長さ方向に対して位置を異にするように所定の傾斜角度θを付された導光ガイド体9に合わせて、長さ方向に傾斜されて構成される。指紋センサ30は、検出開口部33から入射される光を導光ガイド体9により検出ユニット4へと効率よく導光されるようにする。
1 指紋センサ
2 インタポーザ
3 検出ユニット
4 光源ユニット
5 遮光樹脂ブロック
6 検出開口部
7 筐体
8 センサユニット
9 導光ガイド体
10 光ファイバ
11 検出面
12 出射面
13 発光素子
17 指先
20 指紋センサ
21 第1検出ユニット
22 第2検出ユニット
30 指紋センサ
31 遮光樹脂ブロック
32 導光ガイド体収納空間部
2 インタポーザ
3 検出ユニット
4 光源ユニット
5 遮光樹脂ブロック
6 検出開口部
7 筐体
8 センサユニット
9 導光ガイド体
10 光ファイバ
11 検出面
12 出射面
13 発光素子
17 指先
20 指紋センサ
21 第1検出ユニット
22 第2検出ユニット
30 指紋センサ
31 遮光樹脂ブロック
32 導光ガイド体収納空間部
Claims (4)
- 多数本の光ファイバを束ねて同一面を構成する上端部を検出面とするとともに同一面を構成する下端部を出射面とした導光ガイド体と、この導光ガイド体の前記出射面に対向して配置され前記検出面から入射されて前記出射面から出射される検出光を検出する多数個のセンサユニットを有する検出ユニットを備える画像検出装置において、
前記光ファイバ群を前記検出面と前記出射面とが長手方向に対して位置を異にするように所定の傾斜角度を付した状態で束ねた少なくとも2個以上の導光ガイド体を平行状態に並べて配列し、
対をなす第1導光ガイド体と第2導光ガイド体が、それぞれ傾斜角度を異にして束ねられた前記光ファイバ群を有することを特徴とする画像検出装置。 - 前記第1導光ガイド体と前記第2導光ガイド体が、それぞれの前記光ファイバ群を垂直方向に対して対称となる傾斜角度を付して束ねられていることを特徴とする請求項1に記載の画像検出装置。
- 前記第1導光ガイド体と前記第2導光ガイド体が対をなして前記検出ユニットの検出部を構成することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像検出装置。
- 対をなす前記第1導光ガイド体と前記第2導光ガイド体を複数組み備え、各組みを互いに平行状態に並べて配列して検出部を構成することを特徴とする請求項3に記載の画像検出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007301295A JP2009129044A (ja) | 2007-11-21 | 2007-11-21 | 画像検出装置 |
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JP2009129044A true JP2009129044A (ja) | 2009-06-11 |
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ID=40819927
Family Applications (1)
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JP2007301295A Pending JP2009129044A (ja) | 2007-11-21 | 2007-11-21 | 画像検出装置 |
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2007
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