JP2009128469A - 画像表示装置および画像表示装置の駆動方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】サブフィールド毎に複数の放電セルを選択的に放電させて画像を階調表示する表示パネルを有する画像表示装置において、階調表現数を増やすことを可能とする。
【解決手段】1フィールドを時間的に複数に分割したサブフィールド毎に複数の放電セル10を選択的に放電させて画像を階調表示するPDP6を有する画像表示装置において、PDP6の選択された放電セル10に駆動パルスを印加することによって、第1の放電を発生させた後に第2の放電を発生させるY電極駆動回路4およびX電極駆動回路5と、Y電極駆動回路4およびX電極駆動回路5を制御するSF生成回路2と、サブフィールド毎に、1つの駆動パルスに対して第1の放電のみ発生させる場合と、1つの駆動パルスに対して第1および第2の放電を発生させる場合との切り替えを行う回収率切替回路22とを有する。
【選択図】図1
【解決手段】1フィールドを時間的に複数に分割したサブフィールド毎に複数の放電セル10を選択的に放電させて画像を階調表示するPDP6を有する画像表示装置において、PDP6の選択された放電セル10に駆動パルスを印加することによって、第1の放電を発生させた後に第2の放電を発生させるY電極駆動回路4およびX電極駆動回路5と、Y電極駆動回路4およびX電極駆動回路5を制御するSF生成回路2と、サブフィールド毎に、1つの駆動パルスに対して第1の放電のみ発生させる場合と、1つの駆動パルスに対して第1および第2の放電を発生させる場合との切り替えを行う回収率切替回路22とを有する。
【選択図】図1
Description
本発明は、プラズマディスプレイパネル(Plasma Display Panel:以下、PDPと称する)等を用いた画像表示装置における高画質化に適用して有効な技術に関するものである。
近年、PDPを用いたプラズマテレビ(PDP−TV)が大画面テレビ市場で急速に普及している。
PDPの発光の原理は、X、Y電極間に印加する駆動パルスであるサステインパルスによって放電セルにおいて維持放電を起こし、励起された放電ガスから発生する紫外線を蛍光体によって可視光に変換するというものである。PDPで階調表現をする場合、1フィールドを複数のサブフィールドに時間的に分割し、各サブフィールドに重み付けされた値に応じた回数のサステインパルスが印加されることにより、パルス数に応じた明るさ(輝度)で放電セルが発光する。
各サブフィールドは、リセット期間、アドレス期間、サステイン期間に分離される。リセット期間において各サブフィールドのリセット処理が行われ、アドレス期間において点灯される放電セルを選択するためのアドレス放電が行われ、サステイン期間においてサステインパルスによる表示のための維持放電が行われる。
従来の放電セルの駆動方法では、1つのサステインパルスに対して放電セルを1度だけ放電させ、次のサステインパルスが印加されるまで放電を停止させている。この1回の放電では、放電に必要な電流が十分供給されるが、放電電流に対して紫外線が飽和し、さらに紫外線に対しても可視光強度が飽和するため、放電電流を大きくしても輝度はほとんど増加しない。
また、輝度の飽和が発生しないような低い電流レベルで放電セルを駆動すると、放電自体が不安定となり、繰り返し安定に放電を行うことができない。また、PDPでは様々な画像表示のため点灯率(表示率または負荷率)を変化させる必要があり、必要な放電電流も変化する。このため、低い電流レベルで放電セルを駆動すると、放電がより不安定になる。
放電セルの点灯率が変化しても安定に放電を繰り返し行うとともに発光効率を向上させる技術としては、特開2002−132215号(特許文献1)に開示されている技術がある。特許文献1に開示されている技術では、Y電極に2段階の電圧を印加して、第1の放電を発生させた後に第2の放電を発生させる。さらに、点灯率に応じてサステインパルスが再び立ち上がるタイミングを変化させ、また、サステインパルスの周期を変化させる。また、点灯率に応じてサステインパルスの波形を変化させる際の輝度連続性を保つために、パルス数を微妙に増減させる。
ここで、第1の放電は、PDPの容量電流をコンデンサに回収、放出する電力回収回路に含まれるコイルのインダクタンスとパネル容量とによるLC共振を利用する。すなわち、第1の放電は、このLC共振により電圧が上昇して極大値から極小値へ降下する過程で発生する。電圧が極大値から極小値に降下する過程で、第1の放電が弱まり始めた瞬間から電流制限により紫外線放出量の飽和が緩和され始め、その後、放電電流に対する紫外線の飽和が少なくなるために発光効率が向上する。
特開2002−132215号公報(図4)
PDPを用いた画像表示装置では、サブフィールドの分割数によって階調表現数が決定される。階調表現を上げるためにはサブフィールドの分割数を増やす必要があり、そのためにはアドレス期間、サステイン期間などを短縮する必要がある。しかしながら、放電セルではパルス電圧が印加されて発光(放電)するまでには一定の時間が掛かる。これは一般的に放電遅延と呼ばれる。この放電遅延のため、リセット期間、アドレス期間、サステイン期間を短縮することは困難であった。
そこで本発明の目的は、サブフィールド毎に複数の放電セルを選択的に放電させて画像を階調表示する表示パネルを有する画像表示装置において、階調表現数を増やすことを可能とすることにある。
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次のとおりである。
本発明の代表的な実施の形態による画像表示装置は、1フィールドを時間的に複数に分割したサブフィールド毎に複数の放電セルを選択的に放電させて画像を階調表示する表示パネルを有する画像表示装置であって、前記表示パネルの選択された放電セルに駆動パルスを印加することによって、第1の放電を発生させた後に第2の放電を発生させる駆動手段と、前記駆動手段を制御する制御手段と、サブフィールド毎に、1つの駆動パルスに対して第1の放電のみ発生させる場合と、1つの駆動パルスに対して第1および第2の放電を発生させる場合との切り替えを行う選択手段とを有することを特徴とするものである。
本願において開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば以下のとおりである。
本発明の代表的な実施の形態によれば、サブフィールド単位で発光状態を切り替えることで、階調表現数を増やすことが可能となり高画質な画像が表示可能となる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一部には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。また、以下においては、画像表示装置の例としてPDPを用いたプラズマディスプレイ装置について、本発明の特徴を分かり易くするために、従来の技術と比較して説明する。
<概要>
まず、従来のPDP装置の基本構成およびその駆動方法について説明する。図11は、PDPを駆動するプラズマディスプレイ装置の基本構成を示すブロック図である。プラズマディスプレイ装置は、信号処理回路1、サブフィールド(以下SF)生成回路2、アドレス電極駆動回路3、Y電極駆動回路4、X電極駆動回路5、PDP6、Y電極7、X電極8、アドレス電極9、放電セル10で構成される。
まず、従来のPDP装置の基本構成およびその駆動方法について説明する。図11は、PDPを駆動するプラズマディスプレイ装置の基本構成を示すブロック図である。プラズマディスプレイ装置は、信号処理回路1、サブフィールド(以下SF)生成回路2、アドレス電極駆動回路3、Y電極駆動回路4、X電極駆動回路5、PDP6、Y電極7、X電極8、アドレス電極9、放電セル10で構成される。
信号処理回路1では、映像信号をPDP6の解像度に合わせる解像度変換が行われるほか、コントラストやブライト、ガンマ補正など、ユーザの好みに合わせた画質調整が行われる。次に、SF生成回路2では、1フィールドを複数のサブフィールドに分割し、各サブフィールドにおいて映像信号に応じて各放電セル10の点灯、不点灯を制御するとともに、Y電極駆動回路4、X電極駆動回路5の制御信号を発生する。
PDP6は、サブフィールド毎に複数の放電セル10を選択的に放電させて画像を階調表示する表示パネルであり、複数のY電極7、X電極8、アドレス電極9で構成される。アドレス電極9は画面の垂直方向に配列され、Y電極7およびX電極8は画面の水平方向に配列されており、さらにX電極8は共通に接続されている。Y電極7、X電極8、アドレス電極9の各交点には、放電セル10が形成され、各放電セル10が画面上の画素を構成する。アドレス電極駆動回路3は、PDP6の複数のアドレス電極9に接続され、後述するアドレス期間において、該当するアドレス電極9に書き込みパルスを印加する。
Y電極駆動回路4は、各Y電極7ごとに設けられた後述する駆動回路を備え、その各駆動回路がY電極7に接続され、アドレス期間においてY電極7に書き込みパルスを順に印加する。これにより、該当する放電セル10においてアドレス放電が行われる。また、Y電極駆動回路4は、後述するサステイン期間において、Y電極7に周期的な駆動パルスであるサステインパルスを同時に印加する。一方、X電極駆動回路5は、X電極8に接続され、サステイン期間においてX電極8に、各Y電極7のサステインパルスに対して180°位相のずれたサステインパルスを同時に印加する。これにより、該当する放電セル10おいて維持放電が行われ、映像が表示される。
図12は、従来のPDP装置における階調表示方式を示した図である。PDPで階調表示する場合、1フィールド(1/60秒≒16.67ms)を複数のサブフィールドに時間的に分割する。例えば、8ビットで256階調表示を行う場合には、1フィールドを8つのサブフィールドSF1〜SF8に分割する。また、各サブフィールドSF1〜SF8は、それぞれリセット期間、アドレス期間、サステイン期間に分離される。リセット期間において各サブフィールドのリセット処理が行われ、アドレス期間において点灯される放電セル10を選択するためのアドレス放電が行われ、サステイン期間において表示のための維持放電が行われる。
リセット期間においては、Y電極7にそれぞれ単一パルスが加えられ、X電極8にも単一パルスが加えられる。これにより予備放電が行われる。アドレス期間においては、Y電極7が順次走査され、アドレス電極9からパルスを受けた放電セル10だけに所定の書き込み処理が行われる。これによりアドレス放電が行われる。
サステイン期間においては、各サブフィールドSF1〜SF8に重み付けされた値に応じた数のサステインパルスがY電極7およびX電極8へ出力される。例えば、図12において、サブフィールドSF1では、Y電極7にサステインパルスが1回印加され、X電極8にサステインパルスが1回印加され、アドレス期間において選択された放電セル10が2回維持放電を行う。また、サブフィールドSF4では、Y電極7にサステインパルスが4回印加され、X電極8にサステインパルスが4回印加され、アドレス期間において選択された放電セル10が8回維持放電を行う。
上記のように、各サブフィールドSF1〜SF8では、Y電極7およびX電極8にそれぞれ1回、2回、4回、8回、16回、32回、64回、128回のサステインパルスが印加され、パルス数に応じた明るさ(輝度)で放電セル10が発光する。すなわち、サステイン期間は、アドレス期間で選択された放電セル10が明るさの重み付け量に応じた回数で放電する期間である。
このように、サブフィールドSF1〜SF8では、それぞれ1、2、4、8、16、32、64、128の明るさの重み付けがなされ、これらのサブフィールドSF1〜SF8を組み合わせることにより、明るさのレベルを0〜255までの256段階で調整することができる。なお、サブフィールドの分割数および重み付け値等は、上記の例に特に限定されず、種々の変更が可能である。例えば、動画疑似輪郭を低減するために、サブフィールドSF8を二つに分割して二つのサブフィールドの重み付け値を64に設定してもよい。
<実施の形態1>
以下に、本発明の実施の形態1であるプラズマディスプレイ装置について説明する。図1は、本実施の形態のプラズマディスプレイ装置の基本構成を示すブロック図である。前述の図11の基本構成に対応する部分には同一符号を付している。本実施の形態のプラズマディスプレイ装置の特徴は、映像信号のヒストグラムを検出し、それに応じてサブフィールド単位で発光状態を切り替えることで、階調表現数を増やすことにある。
以下に、本発明の実施の形態1であるプラズマディスプレイ装置について説明する。図1は、本実施の形態のプラズマディスプレイ装置の基本構成を示すブロック図である。前述の図11の基本構成に対応する部分には同一符号を付している。本実施の形態のプラズマディスプレイ装置の特徴は、映像信号のヒストグラムを検出し、それに応じてサブフィールド単位で発光状態を切り替えることで、階調表現数を増やすことにある。
PDP装置の基本駆動方式は、前述した従来のPDP装置の例と同じであるため省略する。異なる点は、SF生成回路2がヒストグラム検出回路21と回収率切替回路22を有するところである。以下に、ヒストグラム検出回路21と回収率切替回路22の動作について図2〜図5を用いて説明する。
図2は、SF生成回路2と、これにより制御されるY電極駆動回路4の構成例を示した図である。Y電極駆動回路4は、PDP6の選択された放電セル10に第1の放電を発生させた後に第2の放電を発生させる駆動手段であり、スイッチ41、42、43、44、ダイオード45、46、回収コンデンサ47および回収コイル48で構成される。
また、SF生成回路2は、Y電極駆動回路4およびX電極駆動回路5を制御する制御手段であり、回収率切替回路22、ヒストグラム検出回路21で構成される。さらに、回収率切替回路22は、1つのサステインパルスに対して第1の放電のみ発生させる場合と、1つのサステインパルスに対して第1および第2の放電を発生させる場合との切り替えを行う選択手段であり、回収幅1設定回路23、回収幅2設定回路24、スイッチ25で構成される。
まずY電極駆動回路4の動作について説明する。スイッチ43は、電源端子VsとノードN1との間に接続され、スイッチ44は、ノードN1と接地端子との間に接続されている。ノードN1はY電極7に接続される。Y電極7の先には、複数のY電極7とX電極8との間の全容量に相当するパネル容量Cpが示されている。回収コンデンサ47は、ノードN3と接地端子との間に接続されている。ノードN3とノードN2との間には、スイッチ41およびダイオード45が直列に接続され、さらにダイオード46およびスイッチ42も直列に接続されている。回収コイル48は、ノードN2とノードN1との間に接続されている。
図3は、図2のY電極駆動回路4におけるサステイン期間の動作を示すタイミング図である。まず、スイッチ41がオンし、スイッチ44がオフする。このとき、スイッチ42、43はオフしている。これにより、回収コイル48およびパネル容量CpによるLC共振により、ノードN1の電圧が緩やかに上昇する。なお、スイッチ41がオンしている期間を回収幅1とする。回収幅1の時間は回収幅1設定回路23により定義されている。
次に、スイッチ41がオフし、スイッチ43がオンする。これにより、ノードN1の電圧が急激に上昇し、ノードN1の電圧がVsに固定され、電源端子Vsから供給される放電電流により維持放電が1回発生する。次に、スイッチ43がオフし、スイッチ42がオンする。これにより、回収コイル48およびパネル容量CpによるLC共振により、ノードN1の電圧が緩やかに降下する。その後、スイッチ42がオフし、スイッチ44がオンする。これにより、ノードN1の電圧が急激に降下し、接地電位に固定される。
図4は、図2のY電極駆動回路4におけるサステイン期間の別の動作を示すタイミング図である。スイッチ41〜44の基本動作は、図3における説明で前述したものと同様であるが、スイッチ41がオンしている期間が図3の場合より長く、回収幅2となっている。回収幅2の時間は回収幅2設定回路24により定義されている。
スイッチ41がオンし、回収コイル48およびパネル容量CpによるLC共振により、ノードN1の電圧が緩やかに上昇するが、回収幅2が図3の回収幅1より長くなっているため放電開始電圧を越え、放電セル10において第1の維持放電が発生する。その後、第1の維持放電がある程度大きくなり、必要とされる放電電流が回収コンデンサ47と回収コイル48で構成される回路の電流供給能力を越えると、ノードN1の電圧が降下し、第1の維持放電が弱まる。
次に、スイッチ41がオフし、スイッチ43がオンする。これにより、ノードN1の電圧が上昇し、再び放電開始電圧を越えると、放電セル10において第2の維持放電が発生する。第2の維持放電時には、第1の維持放電により放電空間に残留する荷電粒子および励起原子等のプライミング効果により放電し易い状態となり、第2の維持放電を安定に行うことができる。このように、スイッチ41のオン期間を長くすることにより、放電セル10の発光回数を2回に制御することが可能となる。
次に、発光回数を制御して階調表現数を動的に変更する方式について説明する。図5は、サブフィールド毎に発光回数を制御するパターンの例を示した図である。ここでは、表示映像の階調分布状態で制御を分けている。ここで、階調分布とは、表示映像の各画素の輝度が階調(例えば8ビットでの256階調)のどの範囲にあるかの分布を表したものである。本実施の形態では、階調分布をヒストグラム検出回路21によりヒストグラムとして検出している。
図5では、表示映像の階調分布が全体的に低い場合を「低階調側画像」、高い場合を「高階調側画像」としている。例えば、映画ソースは「低階調側画像」、放送波の情報番組は「高階調側画像」が多いとされている。なお、階調分布が「低階調側」であるか「高階調側」であるかの判断基準は任意に設定することができる。
また、各サブフィールドで選択する回収幅に○印を付けるとともに、括弧内にその階調数を表示している。階調数はSF1の回収幅2(維持放電2回)を1とし、回収幅1(維持放電1回)は階調数0.5とする。これは放電回数と輝度は略比例している関係があるためである。
「高階調側画像」では、階調より輝度重視とした方が高画質となると考えられるため、全サブフィールドで回収幅2(維持放電2回)を選択するようになっている。一方、「低階調側画像」では階調重視とするため、SF1〜SF3までは回収幅1(維持放電1回)を選択するようになっている。SF1で0.5の階調数を表現できるので、SF1〜SF8により実質512階調の表現が可能となり、映画ソースなどでなめらかな階調表現を実現できる。なお、図5の例では、SF1〜SF3までは回収幅1を選択するようになっているが、これに限られるものではない。
また、回収幅1、2の選択は、図2のスイッチ25によって行うが、スイッチ25はハードウェアである必要はなく、マイコン内のソフトウェア処理であってもよい。また、図2によってY電極駆動回路4の構成の例を説明したが、X電極駆動回路5も図2と同様の構成でよい。さらに、図2の構成では、LC共振による電力回収・放出により発光状態を決定していたが、これに限るものではなく、例えば、Vs電源の他に別のレベル固定電源を供給し、発光状態を制御する方式でもよい。
また、図5では、「低階調側画像」のSF1〜3において回収幅1として固定しているが、これに限らず、「低階調側画像」の同じサブフィールドであってもフィールド毎に回収幅1と2を切り替えてもよい。図6は、同一のサブフィールドにおいて回収幅1と2とを切り替えて、発光回数を制御するパターンの例を示した図である。同一のサブフィールドにおいて一連のフィールドにおける回収幅1と2の使用比率を動的に切り替えることで、一連の「低階調側画像」において、例えば図6の例ではSF1で0.5から1の間の階調数を表現することも可能となり、実質512階調以上の階調表現も可能となる。SF1以外についても同様である。
また、本実施の形態では、回収幅1と回収幅2をサブフィールド毎に切り替え、サブフィールド内における全てのサステインパルスについて同じ回収幅を用いているが、回収幅1と回収幅2をサブフィールド内のサステインパルス毎に切り替えるように制御することも可能である。
図7は、回収幅の切り替えによる維持放電の例を示した図である。例えばサブフィールド内の4つのサステインパルスに対して、当該サブフィールドにおいて回収幅1を選択した場合(a)は、全てのサステインパルスに対応して1回の維持放電が行われ、当該サブフィールドにおいて回収幅2を選択した場合(b)は、全てのサステインパルスに対応して2回の維持放電が行われる。
これに対し、当該サブフィールド内のサステインパルス毎に回収幅1と回収幅2を切り替えた場合(c)は、サステインパルス毎に維持放電の回数が1回のものと2回のものとを混在させることができる。これにより、さらにきめ細かい階調表現も可能となる。なお、サブフィールド内における回収幅1と回収幅2との使用比率は図7に示した例に限られず、種々のパターンとすることができる。
以上に説明したように、本実施の形態のプラズマディスプレイ装置によれば、ヒストグラム検出回路21により検出した映像信号のヒストグラムに基づいて、階調分布により回収率切替回路22にてサブフィールド毎またはサステインパルス毎に回収幅1と回収幅2とを動的に切り替える。これにより、1つのサステインパルスに対して第1の維持放電のみ発生させる場合と第1および第2の維持放電を発生させる場合とを切り替え、映像信号の階調分布に応じて発光状態を切り替えることで階調表現数を増やすことが可能となり、高画質な画像が表示可能となる。
<実施の形態2>
以下に、本発明の実施の形態2であるプラズマディスプレイ装置について説明する。本実施の形態のプラズマディスプレイ装置の基本構成を示すブロック図は、実施の形態1の図1と同様であるため説明は省略する。
以下に、本発明の実施の形態2であるプラズマディスプレイ装置について説明する。本実施の形態のプラズマディスプレイ装置の基本構成を示すブロック図は、実施の形態1の図1と同様であるため説明は省略する。
図8は、SF生成回路2と、これにより制御されるY電極駆動回路4の構成例を示した図である。実施の形態1の図2におけるSF生成回路2とY電極駆動回路4の構成に対応する部分には同一符号を付している。実施の形態1の図2における構成との相違点は、回収率切替回路22によりオンとオフの時間幅を回収幅1と回収幅2とで切り替える対象となるスイッチが、スイッチ41ではなくスイッチ43となっている点である。
図9は、図8のY電極駆動回路4におけるサステイン期間の動作を示すタイミング図である。スイッチ41〜44の基本動作は、実施の形態1の図3における説明で前述したものとほぼ同様である。相違点は、回収幅1がスイッチ41がオンしている期間ではなく、スイッチ41がオンしてからスイッチ43がオンとなるまでの期間となっており、スイッチ43がオンとなってもスイッチ41が連動してオフとはならない点である。スイッチ41がオンしている期間は、回収幅1よりも長い所定の期間となっている。これにより、ノードN1の電圧の波形および発光波形としては実施の形態1の図3と同様のものを得ることができる。
また、図10は、図8のY電極駆動回路4におけるサステイン期間の別の動作を示すタイミング図である。これについても同様に、回収幅2がスイッチ41がオンしている期間ではなく、スイッチ41がオンしてからスイッチ43がオンとなるまでの期間となっており、スイッチ43がオンとなってもスイッチ41が連動してオフとはならない点である。スイッチ41がオンしている期間は、回収幅2よりも長い所定の期間となっている。これにより、ノードN1の電圧の波形および発光波形としては実施の形態1の図4と同様のものを得ることができる。
以上に説明したように、本実施の形態のプラズマディスプレイ装置によれば、回収幅1もしくは回収幅2の経過によりスイッチ41のオフとスイッチ43のオンとが連動しないような構成であっても、スイッチ43がオンとなるタイミングの制御のみによって、実施の形態1の場合と同様の効果を得ることが可能となる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
本発明は、プラズマディスプレイパネル等を用いた画像表示装置に利用可能である。
1…信号処理回路、2…サブフィールド(SF)生成回路、3…アドレス電極駆動回路、4…Y電極駆動回路、5…X電極駆動回路、6…PDP、7…Y電極、8…X電極、9…アドレス電極、10…放電セル、21…ヒストグラム検出回路、22…回収率切替回路、
23…回収幅1設定回路、24…回収幅2設定回路、25…スイッチ、41…スイッチ、42…スイッチ、43…スイッチ、44…スイッチ、45…ダイオード、46…ダイオード、47…回収コンデンサ、48…回収コイル。
23…回収幅1設定回路、24…回収幅2設定回路、25…スイッチ、41…スイッチ、42…スイッチ、43…スイッチ、44…スイッチ、45…ダイオード、46…ダイオード、47…回収コンデンサ、48…回収コイル。
Claims (12)
- 1フィールドを時間的に複数に分割したサブフィールド毎に複数の放電セルを選択的に放電させて画像を階調表示する表示パネルを有する画像表示装置において、
前記表示パネルの選択された放電セルに駆動パルスを印加することによって、第1の放電を発生させた後に第2の放電を発生させる駆動手段と、
前記駆動手段を制御する制御手段と、
1つの駆動パルスに対して第1の放電のみ発生させる場合と、1つの駆動パルスに対して第1および第2の放電を発生させる場合との切り替えを行う選択手段とを有し、
前記選択手段は、1つの駆動パルスに対して第1の放電のみ発生させる場合と、1つの駆動パルスに対して第1および第2の放電を発生させる場合との切り替えを、サブフィールド毎に行うことを特徴とする画像表示装置。 - 請求項1記載の画像表示装置において、
前記選択手段は、1つの駆動パルスに対して第1の放電のみ発生させる場合と、1つの駆動パルスに対して第1および第2の放電を発生させる場合との切り替えを、該画像表示装置に入力される映像信号の階調分布に応じてサブフィールド毎に行うことを特徴とする画像表示装置。 - 請求項2記載の画像表示装置において、
前記選択手段は、該画像表示装置に入力される映像信号の階調分布が低階調側である場合における放電回数の少ない側のサブフィールドについては、1つの駆動パルスに対して第1の放電のみ発生させ、それ以外のサブフィールドについては、1つの駆動パルスに対して第1および第2の放電を発生させるように切り替えることを特徴とする画像表示装置。 - 請求項2記載の画像表示装置において、
前記選択手段は、該画像表示装置に入力される映像信号の階調分布が低階調側である場合における放電回数の少ない側のサブフィールドについては、1つの駆動パルスに対して第1の放電のみ発生させる場合と、1つの駆動パルスに対して第1および第2の放電を発生させる場合とをフィールド単位で切り替え、それ以外のサブフィールドについては、1つの駆動パルスに対して第1および第2の放電を発生させるように切り替えることを特徴とする画像表示装置。 - 請求項2記載の画像表示装置において、
該画像表示装置に入力される映像信号の階調分布をヒストグラムとして検出するヒストグラム検出手段を有することを特徴とする画像表示装置。 - 請求項1記載の画像表示装置において、
前記選択手段は、1つの駆動パルスに対して第1の放電のみ発生させる場合と、1つの駆動パルスに対して第1および第2の放電を発生させる場合との切り替えを、駆動パルス毎に行うことを特徴とする画像表示装置。 - 1フィールドを時間的に複数に分割したサブフィールド毎に複数の放電セルを選択的に放電させて画像を階調表示する表示パネルを有する画像表示装置の駆動方法であって、
前記表示パネルの選択された放電セルに駆動パルスを印加することによって放電を発生させる際に、1つの駆動パルスに対して第1の放電のみ発生させる場合と、1つの駆動パルスに対して第1および第2の放電を発生させる場合とを、サブフィールド毎に切り替えることを特徴とする画像表示装置の駆動方法。 - 請求項7記載の画像表示装置の駆動方法において、
1つの駆動パルスに対して第1の放電のみ発生させる場合と、1つの駆動パルスに対して第1および第2の放電を発生させる場合との切り替えを、該画像表示装置に入力される映像信号の階調分布に応じてサブフィールド毎に行うことを特徴とする画像表示装置の駆動方法。 - 請求項8記載の画像表示装置の駆動方法において、
該画像表示装置に入力される映像信号の階調分布が低階調側である場合における放電回数の少ない側のサブフィールドについては、1つの駆動パルスに対して第1の放電のみ発生させ、それ以外のサブフィールドについては、1つの駆動パルスに対して第1および第2の放電を発生させるように切り替えることを特徴とする画像表示装置の駆動方法。 - 請求項8記載の画像表示装置の駆動方法において、
該画像表示装置に入力される映像信号の階調分布が低階調側である場合における放電回数の少ない側のサブフィールドについては、1つの駆動パルスに対して第1の放電のみ発生させる場合と、1つの駆動パルスに対して第1および第2の放電を発生させる場合とをフィールド単位で切り替え、それ以外のサブフィールドについては、1つの駆動パルスに対して第1および第2の放電を発生させるように切り替えることを特徴とする画像表示装置の駆動方法。 - 請求項8記載の画像表示装置の駆動方法において、
該画像表示装置に入力される映像信号の階調分布をヒストグラムとして検出することを特徴とする画像表示装置の駆動方法。 - 請求項7記載の画像表示装置の駆動方法において、
1つの駆動パルスに対して第1の放電のみ発生させる場合と、1つの駆動パルスに対して第1および第2の放電を発生させる場合との切り替えを、駆動パルス毎に行うことを特徴とする画像表示装置の駆動方法。
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