JP2009128083A - 画質検査装置および画質検査方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 CCDカメラ1から出力されるRGB撮像画像データは、画質検査装置2に入力される。画質検査装置2は、検査対象となる二次元画像の検査領域に対して後述する補正を行う補正手段21と、補正手段21により補正された後の上記二次元画像の反対色成分を取得する反対色成分取得手段22と、反対色成分取得手段22により取得された反対色成分を用いて、欠陥候補を抽出する欠陥候補抽出手段23と、欠陥候補抽出手段23で抽出された領域について欠陥強度を算出する欠陥強度算出手段24と、欠陥強度算出手段24により算出された欠陥強度に基づいて欠陥の有無を判定する判定手段25と、を備える。
【選択図】図1
Description
で表され、また、認識限界(CJND、JND:just noticeable difference)コントラストは、感知できる最小輝度変化を“ΔL“、背景輝度を“LBG“とした場合、
で表される。そして、式(1)と式(2)の逆数の関係がMTF特性“SMTF“となる。
“SMTF(u(h,v),LBG,X,Y,φ)“
を計算する。
“SMTF(u(h,v),LBG,X,Y,φ)“
とから、次式により欠陥形状に対する認識限界コントラスト“CJND“を計算する。
Semu=CX/CJND ・・・式(4)
Cwk=Δwk/BGwk×100 ・・・式(6)
Crg=Δrg/BGrg×100 ・・・式(7)
Cby=Δby/BGby×100 ・・・式(8)
で表される。
反対色成分における欠陥強度は、反対色成分における欠陥のコントラスト(Cwk、Crg、Cby)と、それぞれ対応する反対色成分のMTFによって得られる認識限界コントラスト(CJNDwk、CJNDrg、CJNDby)により以下の式で算出される。
Semuwk=Cwk/CJNDwk ・・・式(9)
Semurg=Crg/CJNDrg ・・・式(10)
Semuby=Cby/CJNDby ・・・式(11)
(1)反対色成分のうち、r/g成分、b/y成分は、図12に示すように、負値をとる場合がある。そのため、r/g成分、b/y成分の背景値が0近傍をとる場合、符号変化により、算出されるコントラストが著しく変動してしまう。例えば、正弦状の輝度分布の円欠陥に対し、JNDコントラストを実験的に求め、式(6)〜(9)の算出式でコントラストを計算すると、b/y成分において、正負にばらつき傾向を得ることができない。
(2)色ムラは、反対色成分が複雑に混合したものといえ、1つの成分だけでなく他の成分の背景値の影響が現れる。現状の1つの成分の背景値のみを考慮し欠陥強度を算出する手法では、反対色成分が複雑に混合した欠陥の強度を客観的に表現することは困難である。
(3)Semu値はそれぞれの反対色成分のJNDコントラストに対する比で定量化しているが、ある成分での比と別の成分での比が同じ値でも、反対色成分により、その比と目立ち具合との関係は異なる。各反対色成分で同一のSEMU値を示す場合でも、同一の目立ち具合とはならない。言い換えると、各反対色成分で、1つの成分のみ変化させた際、同じ目立ち具合になった状態でのSemu値を算出した場合、等しいSemu値とはならない。
(4)色ムラは、反対色成分が複雑に混合したものといえ、現状のように1つの成分に対する欠陥強度だけでは、反対色成分が複雑に混合した結果初めて目立って見えるような欠陥の強度を客観的に表現することは困難である。
この画質検査装置によれば、複数の反対色成分を用いて特定の反対色成分についての欠陥強度を算出するので、高精度かつ安定に欠陥強度を算出できる。
この画質検査方法によれば、複数の反対色成分を用いて特定の反対色成分についての欠陥強度を算出するので、高精度かつ安定に欠陥強度を算出できる。
Poweri(uh,uv)
を抽出する。ここで、iは各反対色成分w/k.、r/g、b/yである。
Cwk=Δwk/BGwk×100 ・・・式(13)
Crg=Δrg/BGwk×100 ・・・式(14)
Cby=Δby/BGwk×100 ・・・式(15)
f(Semui)=Semui α ・・・式(17)
などを用い、総合欠陥強度関数g(Semuwk,Semurg,Semuby)として、
Semu=Semuwk α×Semurg β×Semuby γ ・・・式(18)
などを用いる。
(1)画像圧縮性能評価
圧縮前後の画像を画像データA,Bに設定することにより行う。
(2)画像伝送性能評価
伝送前後の画像を画像データA,Bに設定することにより行う。
(3)印刷物変化の検査
マスタの印刷物を撮像した画像を画像データAに、その後印刷したものを撮像した画像を画像Bに設定することにより行う。
(4)塗装物変化の検査
照明条件、対象物位置精度を安定させ、あるいは、画像処理による照明条件補正機能、対象物位置補正機能を付加し、マスタとなる塗装物を撮像した画像を画像データAに、その後塗装したものを撮像した画像を画像Bに設定することにより行う。
(1)シアン、マゼンタ、イエローの各波長帯域の光をそれぞれ透過させるフィルタとモノクロカメラを組み合わせ、各波長帯域の光から反対色成分を演算して取得してもよい。
(2)XYZ等色関数の
具備する構成をとることを特徴とする検査装置
(3)xy表色系などで示される色度図上の独立した少なくとも3点の色度フィルタとモノクロカメラを組み合わせ、各波長帯域の光から反対色成分を演算して取得してもよい。
(4)撮像素子と撮影レンズの間に複屈折素子を具備し、モアレを除去又は軽減するようにしてもよい。
22 反対色成分取得手段
23 欠陥候補抽出手段
24 欠陥強度算出手段
25 判定手段
62a 反対色成分取得手段
63a 欠陥候補抽出手段
64a 欠陥強度算出手段
62b 反対色成分取得手段
63b 欠陥候補抽出手段
64b 欠陥強度算出手段
65 判定手段
Claims (12)
- 二次元画像の画質を検査する画質検査装置において、
検査対象となる二次元画像の反対色成分を取得する反対色成分取得手段と、
前記反対色成分取得手段により取得された反対色成分を用いて、前記二次元画像の欠陥強度を認識限界コントラストとの比として算出する欠陥強度算出手段と、
を備え、
前記欠陥強度算出手段は、複数の反対色成分を用いて特定の反対色成分についての欠陥強度を算出することを特徴とする画質検査装置。 - 前記欠陥強度算出手段により算出された前記欠陥強度に基づいて前記二次元画像の画質を判定する判定手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の画質検査装置。
- 前記欠陥強度算出手段は、検査対象となる第1の二次元画像の前記反対色成分取得手段により取得された反対色成分を用いて第1の欠陥強度を算出するとともに、検査対象となる第2の二次元画像の前記反対色成分取得手段により取得された反対色成分を用いて第2の欠陥強度を算出し、
前記判定手段は、前記欠陥強度算出手段で算出された前記第1の欠陥強度および前記第2の欠陥強度を比較することで前記第1の二次元画像および前記第2の二次元画像の画像差分を判定することを特徴とする請求項2に記載の画質検査装置。 - 前記欠陥強度算出手段は、特定の反対色成分の前記欠陥強度を算出するに際して、すべての反対色成分の背景値を使用することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の画質検査装置。
- 前記欠陥強度算出手段は、特定の反対色成分の前記欠陥強度を算出するのに必要な欠陥コントラストの算出に際して、当該特定の反対色成分での欠陥領域と背景の差分を輝度成分での背景値で除算することにより当該欠陥コントラストを算出することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の画質検査装置。
- 前記欠陥強度算出手段は、各反対色成分について算出された欠陥強度に重み付けすることで総合的な欠陥強度を算出することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の画質検査装置。
- 前記反対色成分取得手段により取得された反対色成分を用いて欠陥候補を抽出する欠陥候補抽出手段を備え、
前記欠陥候補抽出手段は、すべての反対色成分に基づく抽出結果の論理和を、前記欠陥強度算出手段による前記欠陥強度の算出対象となる欠陥候補として抽出することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の画質検査装置。 - 二次元画像の画質を検査する画質検査方法において、
検査対象となる二次元画像の反対色成分を取得するステップと、
前記反対色成分を取得するステップにより取得された反対色成分を用いて、前記二次元画像の欠陥強度を認識限界コントラストとの比として算出するステップと、
を備え、
前記欠陥強度を算出するステップでは、複数の反対色成分を用いて特定の反対色成分についての欠陥強度を算出することを特徴とする画質検査方法。 - 前記欠陥強度を算出するステップでは、特定の反対色成分の前記欠陥強度を算出するに際して、すべての反対色成分の背景値を使用することを特徴とする請求項8に記載の画質検査方法。
- 前記欠陥強度を算出するステップでは、特定の反対色成分の前記欠陥強度を算出するのに必要な欠陥コントラストの算出に際して、当該特定の反対色成分での欠陥領域と背景の差分を輝度成分での背景値で除算することにより当該欠陥コントラストを算出することを特徴とする請求項8または9に記載の画質検査方法。
- 前記欠陥強度を算出するステップでは、各反対色成分について算出された欠陥強度に重み付けすることで総合的な欠陥強度を算出することを特徴とする請求項8〜10のいずれか1項に記載の画質検査方法。
- 前記反対色成分を取得するステップにより取得された反対色成分を用いて欠陥候補を抽出するステップを備え、
前記欠陥候補を抽出するステップでは、すべての反対色成分に基づく抽出結果の論理和を、前記欠陥強度算出手段による前記欠陥強度の算出対象となる欠陥候補として抽出することを特徴とする請求項8〜11のいずれか1項に記載の画質検査方法。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2012251988A (ja) * | 2011-05-12 | 2012-12-20 | Yokogawa Electric Corp | 地合検査装置及び地合検査方法 |
US9958265B2 (en) | 2014-08-05 | 2018-05-01 | Ricoh Company, Ltd. | Specimen measuring device and computer program product |
JP2021122009A (ja) * | 2013-02-18 | 2021-08-26 | カティーバ, インコーポレイテッド | 印刷インク液滴測定および精密な公差内で流体を堆積する制御のための技法 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005326323A (ja) * | 2004-05-17 | 2005-11-24 | Yokogawa Electric Corp | 画質検査装置 |
JP2007172512A (ja) * | 2005-12-26 | 2007-07-05 | Fujifilm Corp | 画像品質定量評価方法及びその装置並びに画像品質定量評価値を計算するプログラム |
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