JP2005326323A - 画質検査装置 - Google Patents

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JP2005326323A JP2004145787A JP2004145787A JP2005326323A JP 2005326323 A JP2005326323 A JP 2005326323A JP 2004145787 A JP2004145787 A JP 2004145787A JP 2004145787 A JP2004145787 A JP 2004145787A JP 2005326323 A JP2005326323 A JP 2005326323A
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Takahito Kishi
卓人 岸
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Abstract

【課題】 欠陥強度として客観的な数値出力が可能でパラメータの調整工数を低減することが可能な画質検査装置を実現する。
【解決手段】 撮像装置、表示装置及び投影装置の欠陥を検出する画質検査装置において、表示装置や投影装置の検査対象物の画像を撮影したり、撮像装置からの画像データを直接取り込む画像取込手段と、画像取込手段で撮影された画像データから欠陥候補を抽出し、2次元に拡張された振幅伝達関数特性を用いて欠陥強度の計算及び欠陥であるか否かの判断をする演算制御手段とを設ける。
【選択図】 図1

Description

本発明は、CCD(Charge-Coupled Devices)やCMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)等の撮像装置、LCD(Liquid Crystal Display)、PDP(Plasma Display Panel)や有機EL(ElectroLuminescent Display)等の表示装置及びプロジェクタ等の投影装置の欠陥を検出する画質検査装置に関し、特に欠陥強度として客観的な数値出力が可能でパラメータの調整工数を低減することが可能な画質検査装置に関する。
従来の撮像装置、表示装置及び投影装置の撮影された画像を処理して点欠陥等の欠陥を検出する画質検査装置に関連する先行技術文献としては次のようなものがある。
特開平05−172759号公報 特開平05−333314号公報 特開平07−318506号公報 特開2000−105203号公報 特開2000−223541号公報 特開2004−028706号公報
図21はこのような従来の画質検査装置の一例を示す構成ブロック図である。図21において1は表示装置や投影装置等の検査対象物の画像を撮影したり、撮像装置からの画像データを直接取り込む画像取込手段、2はRAM(Random Access Memory)やハードディスク等に記憶手段を有するCPU(Central Processing Unit)等の演算制御手段、3は検査結果を表示させるためのCRT(Cathode Ray Tube)等の表示手段である。
画像取込手段1の出力は演算制御手段2に接続され、演算制御手段2の出力が表示手段3に接続される。
画像取込手段1は、図21中”OB01”に示す検査対象物の画像を撮影等して画像データを取得し、取得された画像データは演算制御手段2において欠陥抽出等の画像処理がなされ、検査対象物の検査結果が表示手段3に表示される。
ここで、図21に示す従来例の動作を図22、図23、図24及び図25を用いてさらに詳細に説明する。図22は演算制御手段2の詳細を説明する構成ブロック図、図23は演算制御手段2の動作を説明するフロー図、図24は点欠陥等の欠陥の一例を示す説明図、図25はパラメータの調整作業を説明するフロー図である。
図22において4は入力される画像データから欠陥候補を抽出する欠陥候補抽出機能、5は抽出された欠陥候補の面積、体積、コントラスト等の特徴量を計算する特徴量計算機能、6は計算された特徴量と予め設定された閾値とを比較して欠陥であるか否かを判断する判定機能である。また、欠陥候補抽出機能4,特徴量計算機能5及び判定機能6は演算制御手段2を構成している。
画像取込手段1(図22に図示せず。)の出力は欠陥候補抽出機能4に接続され、欠陥候補抽出機能4の出力は特徴量計算機能5に接続される。また、特徴量計算機能5の出力は判定機能6に接続され、判定機能6の出力は表示手段3(図22に図示せず。)に接続される。
図23中”S001”において演算制御手段2、具体的には、欠陥候補抽出機能4は、前処理として、画像取込手段1から入力された画像データに対して、光学特性の補正、欠陥サイズへの対応及び高周波ノイズ除去等のため、シェーディング補正、縮小処理及び平滑化処理等を行うと共に、欠陥候補抽出機能4は、ラプラシアン型、ソーベル型、射影等の強調フィルタにより欠陥候補の輝度差を強調する。
そして、図23中”S002”において欠陥候補抽出機能4は、輝度差が強調された画像を予め設定されている閾値で2値化し、当該閾値を超過した部分を欠陥候補として抽出して出力する。
例えば、欠陥候補抽出機能4は、図24中”DF11”、”DF12”及び”DF13”に示すような点欠陥、スジ欠陥及びムラ欠陥等を各種前処理や2値化により欠陥の可能性がある欠陥候補を抽出して出力する。
図23中”S003”において演算制御手段2、具体的には、特徴量抽出機能5は、欠陥候補抽出機能4で抽出された欠陥候補の面積、体積、コントラスト等の特徴量を計算して出力する。
例えば、特徴量抽出機能5及び欠陥候補抽出機能4は、図24中”DF11”、”DF12”及び”DF13”に示すような点欠陥、スジ欠陥及びムラ欠陥等の欠陥毎に異なる抽出アルゴリズムを備えておき、当該複数のアルゴリズムを用いることにより、欠陥候補の特徴量を計算して出力する。
最後に、図23中”S004”において演算制御手段2、具体的には、判定機能6は、特徴量計算機能5で計算された特徴量と予め設定された閾値とを比較して欠陥であるか否かを判断し、もし、欠陥であると判断された場合には、図23中”S005”において判定機能6は、検出された欠陥の情報を表示手段(図示せず。)に出力する。
一方、このように図21に示す従来の画質検査装置での検査結果が人間の目視による官能検査(目視検査)に一致するように、各種アルゴリズムで用いられるパラメータの調整を行う必要性がある。
すなわち、図25中”S101”において人間の目による目視検査を実行すると共に図25中”S102”において画質検査装置による画質検査を実行させる。
そして、図25中”S103”において画質検査装置による検査結果と目視検査の結果とを比較し、図25中”S104”において結果が一致しているか否かを判断し、もし、結果が一致していなければ図25中”S105”において画質検査装置の各種アルゴリズムで用いられるパラメータの値を調整して、図25中”S102”のステップに戻る。
このように、画質検査装置の各種アルゴリズムで用いられるパラメータの値を調整することにより、画質検査装置での検査結果が人間の目視による官能検査(目視検査)に一致するようにする。
また、図21に示す従来例では検出される欠陥についての定量的な表現方法に共通の基準がないので、欠陥の強度は主観によって決まってしまい客観性に欠けていた。このため、2002年にSEMIスタンダードにおいて計算単位”Semu”が提案された。
計算単位”Semu”は、感度限界(JND:just noticeable Defferencd)におけるコントラストを”CJND(%)”、計量対象欠陥の平均コントラストを”Cx(%)”、計量対象欠陥の面積を”Sx(mm)"とした場合に、
Semu=|Cx|/CJND
=|Cx|/F(Sx)
=|Cx|/{1.97・(1/Sx0.33)+0.72} (1)
で記述される。
すなわち、このような計算単位”Semu”を用いて、特徴量計算機能で特徴量の計算をさせることにより、欠陥の強度を主観的にではなく客観性に決定することが可能になった。
しかし、図21に示す従来例では、前述のように欠陥の強度は主観によって決まってしまい客観性に欠けているといった問題点があった。
また、図21に示す従来例では、点欠陥、スジ欠陥及びムラ欠陥等の欠陥毎に異なる抽出アルゴリズムを備えておき、当該複数のアルゴリズムを用いることにより、欠陥候補の特徴量を計算して出力する構成であるため、存在するパラメータの数が極めて多く、目視検査との結果を一致させるためのパラメータの調整工数が膨大になってしまうといった問題点があった。
一方、計算単位”Semu”を用いた場合には、欠陥の強度を主観的にではなく客観性に決定することが可能になるものの、計算単位”Semu”は輝度変化が矩形状の欠陥モデルに対する実験から得られたものであり、適用範囲が輝度変化が矩形状の欠陥に限定されてしまうといった問題点があった。
従って本発明が解決しようとする課題は、欠陥強度として客観的な数値出力が可能でパラメータの調整工数を低減することが可能な画質検査装置を実現することにある。
このような課題を達成するために、本発明のうち請求項1記載の発明は、
撮像装置、表示装置及び投影装置の欠陥を検出する画質検査装置において、
表示装置や投影装置の検査対象物の画像を撮影したり、撮像装置からの画像データを直接取り込む画像取込手段と、前記画像取込手段で撮影された画像データから欠陥候補を抽出し、2次元に拡張された振幅伝達関数特性を用いて欠陥強度の計算及び欠陥であるか否かの判断をする演算制御手段とを備えたことにより、実験による感度限界コントラストから大きく外れることがなくなりパラメータの調整工数を低減し、欠陥のコントラストを感度限界コントラストで除算して定量化された欠陥強度を求めることにより客観的な数値出力が可能になる。
請求項2記載の発明は、
請求項1記載の発明である画質検査装置において、
前記演算制御手段が、
前記画像取込手段から入力される画像データから欠陥候補を抽出する欠陥候補抽出機能と、抽出された欠陥候補に基づき2次元に拡張された振幅伝達関数特性を用いて欠陥強度を求める特徴量計算機能と、欠陥強度に基づき欠陥であるか否かを判断する判定機能とから構成されたことにより、実験による感度限界コントラストから大きく外れることがなくなりパラメータの調整工数を低減し、欠陥のコントラストを感度限界コントラストで除算して定量化された欠陥強度を求めることにより客観的な数値出力が可能になる。
請求項3記載の発明は、
請求項1記載の発明である画質検査装置において、
前記演算制御手段が、
前記画像取込手段から入力された画像データに対して前処理を行う共に欠陥候補の輝度差を強調し、輝度差が強調された画像を予め設定されている閾値で2値化して当該閾値を超過した部分を欠陥候補として抽出し、抽出された欠陥候補内部の最大輝度と欠陥候補周辺の輝度から正規化して正規化された欠陥形状を生成し、正規化された欠陥形状に対して2次元フーリエ変換等の処理を行い欠陥形状を形成する周波数成分を抽出し、空間周波数、背景輝度、欠陥の大きさ及び角度方向をそれぞれパラメータとして2次元に拡張された振幅伝達関数特性を計算し、前記周波数成分及び2次元に拡張された前記振幅伝達関数特性に基づき感度限界コントラストを計算し、感度限界コントラストと欠陥のコントラストに基づき定量化された欠陥強度を計算して当該欠陥強度に基づき欠陥であるか否かの判断を行うことにより客観的な数値出力が可能になる。
請求項4記載の発明は、
請求項3記載の発明である画質検査装置において、
前記演算制御手段が、
シェーディング補正、縮小処理、若しくは、平滑化処理を行うことにより前記前処理を行うことにより、欠陥候補の領域を制度よく抽出でき実験による感度限界コントラストから大きく外れることがなくなりパラメータの調整工数を低減し、欠陥のコントラストを感度限界コントラストで除算して定量化された欠陥強度を求めることにより客観的な数値出力が可能になる。
請求項5記載の発明は、
請求項3記載の発明である画質検査装置において、
前記演算制御手段が、
ラプラシアン型、ソーベル型、若しくは、射影の強調フィルタにより欠陥候補の輝度差を強調することにより、欠陥候補の領域を制度よく抽出でき実験による感度限界コントラストから大きく外れることがなくなりパラメータの調整工数を低減し、欠陥のコントラストを感度限界コントラストで除算して定量化された欠陥強度を求めることにより客観的な数値出力が可能になる。
請求項6記載の発明は、
請求項2記載の発明である画質検査装置において、
前記演算制御手段が、
前記特徴量抽出機能で計算された他の物理量と前記欠陥強度を組み合わせて欠陥であるか否かの判断を行うことにより、欠陥強度でだけでは捕捉しきれない欠陥を検出することが可能になる。
請求項7記載の発明は、
請求項2記載の発明である画質検査装置において、
前記演算制御手段が、
前記特徴量抽出機能で計算された他の物理量及び欠陥候補周辺領域の特徴量と前記欠陥強度を組み合わせて欠陥であるか否かの判断を行うことにより、欠陥強度でだけでは捕捉しきれない欠陥を検出することが可能になる。
請求項8記載の発明は、
請求項2記載の発明である画質検査装置において、
前記演算制御手段が、
画素値−輝度変換テーブルを備え、或いは、外部から入力された画素値−輝度変換テーブルに基づき画像データから欠陥候補を抽出し、2次元に拡張された振幅伝達関数特性を用いて欠陥強度の計算及び欠陥であるか否かの判断を行うことにより、精度良く欠陥強度を求めることが可能になる。
請求項9記載の発明は、
請求項2記載の発明である画質検査装置において、
前記演算制御手段が、
リアルタイムに測定された前記検査対象物の輝度に基づき画像データから欠陥候補を抽出し、2次元に拡張された振幅伝達関数特性を用いて欠陥強度の計算及び欠陥であるか否かの判断を行うことにより、検査対象物間のばらつきや経時変化にも対応して欠陥強度を計算することが可能になる。
請求項10記載の発明は、
請求項2記載の発明である画質検査装置において、
前記演算制御手段が、
感知限界モデルパラメータを備え、或いは、外部から入力された感知限界モデルパラメータに基づき画像データから欠陥候補を抽出し、2次元に拡張された振幅伝達関数特性を用いて欠陥強度の計算及び欠陥であるか否かの判断を行うことにより、精度良く欠陥強度を求めることが可能になる。
請求項11記載の発明は、
請求項2記載の発明である画質検査装置において、
前記演算制御手段が、
リアルタイムに測定された検査対象物の特性から感知限界モデルパラメータを生成し、生成された感知限界モデルパラメータに基づき画像データから欠陥候補を抽出し、2次元に拡張された振幅伝達関数特性を用いて欠陥強度の計算及び欠陥であるか否かの判断を行うことにより、検査対象物間のばらつきや経時変化にも対応して欠陥強度を計算することが可能になる。
請求項12記載の発明は、
請求項2記載の発明である画質検査装置において、
前記演算制御手段が、
前記画像取込手段から入力される画像データをRGBに色分解して個々の色の画像データに対して、それぞれの色に対する振幅伝達関数特性を用いて欠陥強度を求めることにより、精度良く欠陥強度を求めることが可能になる。
請求項13記載の発明は、
請求項2記載の発明である画質検査装置において、
前記演算制御手段が、
前記画像取込手段から入力される画像データを輝度及び反対色に分解して個々の輝度及び反対色の画像データに対して、それぞれの輝度及び反対色に対する振幅伝達関数特性を用いて欠陥強度を求めることにより、精度良く欠陥強度を求めることが可能になる。
請求項14記載の発明は、
請求項2記載の発明である画質検査装置において、
前記演算制御手段が、
画像データと、変換された画像との欠陥強度をそれぞれ比較することにより、個々の形状に対する劣化を評価することが可能になる。
請求項15記載の発明は、
請求項14記載の発明である画質検査装置において、
前記変換された画像が、
画像圧縮や画像転送後の画像であることにより、個々の形状に対する劣化を評価することが可能になる。
本発明によれば次のような効果がある。
請求項1,2,3,4及び請求項5の発明によれば、2次元に拡張された振幅伝達関数特性を用いて感度限界コントラストを求めることにより、実験による感度限界コントラストから大きく外れることがなくなりパラメータの調整工数を低減し、欠陥のコントラストを感度限界コントラストで除算して定量化された欠陥強度を求めることにより客観的な数値出力が可能になる。
また、請求項6及び請求項7の発明によれば、定量化された欠陥強度のみならず、他の物理量、或いは、他の物理量及び欠陥候補周辺領域の特徴量を組み合わせて欠陥であるか否かを判断することにより、欠陥強度でだけでは捕捉しきれない欠陥を検出することが可能になる。
また、請求項8,10,12及び請求項13の発明によれば、実際の画素値−輝度値変換テーブルや感知限界モデルパラメータに基づき欠陥強度を計算し、或いは、RGB等に色分解して個々の色の画像データに対して、それぞれの色に対する振幅伝達関数特性を用いて欠陥強度を求めることにより、精度の高い欠陥強度を計算することが可能になる。
また、請求項9及び請求項11の発明によれば、検査対象物の輝度をリアルタイムに測定して画質検査装置に入力し、或いは、検査対象物の特性をリアルタイムに測定し感知限界モデルパラメータを生成して画質検査装置に入力することにより、検査対象物間のばらつきや経時変化にも対応して欠陥強度を計算することが可能になる。
また、請求項14及び請求項15の発明によれば、画像データと、画像圧縮や画像転送後の画像等の変換された画像との欠陥強度をそれぞれ比較することにより、画像の劣化を視覚の感知限界感度に基づいた定量的な値である感度強度に基づき評価できるので、個々の形状に対する劣化を評価することが可能になる。
以下本発明を図面を用いて詳細に説明する。図1は本発明に係る2次元に拡張された振幅伝達関数特性(Modulation Trasfer Function:以下、MTF特性と呼ぶ。)を用いた画質検査装置の一実施例を示す構成ブロック図である。図1において7は表示装置や投影装置等の検査対象物の画像を撮影したり、撮像装置からの画像データを直接取り込む画像取込手段、8はRAMやハードディスク等に記憶手段を有するCPU等の演算制御手段、9は検査結果を表示させるためのCRT等の表示手段である。
画像取込手段7の出力は演算制御手段8に接続され、演算制御手段8の出力が表示手段9に接続される。
画像取込手段7は、図1中”OB21”に示す検査対象物の画像を撮影等して画像データを取得し、取得された画像データは演算制御手段8において欠陥抽出、2次元に拡張されたMTF特性を用いて欠陥強度の計算及び欠陥であるか否かの判断がなされ、検査対象物の検査結果が表示手段9に表示される。
ここで、図1に示す実施例の動作を図2、図3、図4、図5、図6、図7、図8、図9及び図10を用いてさらに詳細に説明する。図2は演算制御手段8の詳細を説明する構成ブロック図、図3、図4及び図5はMTF特性の概要を説明する説明図、図6は演算制御手段8の動作を説明するフロー図、図7は検査対象の画像データの一例を示す説明図、図8は抽出された欠陥形状の一例を示す説明図、図9は欠陥形状の周波数成分の一例を示す説明図、図10は周波数成分に対するMTF特性の一例を示す説明図である。
図2において10は入力される画像データから欠陥候補を抽出する欠陥候補抽出機能、11は抽出された欠陥候補に基づき2次元に拡張されたMTF特性を用いて欠陥強度を求める特徴量計算機能、12は計算された欠陥強度に基づき欠陥であるか否かを判断する判定機能である。また、欠陥候補抽出機能10,特徴量計算機能11及び判定機能12は演算制御手段8を構成している。
画像取込手段7(図2に図示せず。)の出力は欠陥候補抽出機能10に接続され、欠陥候補抽出機能10の出力は特徴量計算機能11に接続される。また、特徴量計算機能11の出力は判定機能12に接続され、判定機能12出力は表示手段9(図2に図示せず。)に接続される。
また、ここで、本発明に係る画質検査装置に用いるMTF特性の概要について説明する。MTF特性とは、図3に示すような明暗の正弦波状の縞パターンにおいて、人間が感知することのできる限界のコントラスト変化の逆数で表される感度特性であり、空間周波数に対する人間の視覚感度特性は図4に示すような或る周波数でピークを有する特性曲線となる。すなわち、図4に示すように人間の視覚は或る細かさに敏感であることを示している。
具体的には、図5に示すように或る視角の範囲にある波数の正弦波を表示させたとき、空間周波数は、
空間周波数(cpd)=波数/視角(°) (2)
で表され、また、感度限界(JND:just noticeable Defferencd)コントラストは、感知できる最小輝度変化を”ΔL”、背景輝度を”L”とした場合、
感度限界コントラスト=ΔL/L (3)
で表される。そして、式(2)と式(3)の逆数の関係がMTF特性”SMTF”となる。
但し、図3に示すような縞パターンから得られるMTF特性は1次元のMTF特性となり、画質検査に用いるためには、2次元のMTF特性への拡張が必要になる。
図6中”S201”において演算制御手段8、具体的には、欠陥候補抽出機能10は、前処理として、画像取込手段7から入力された画像データに対して、光学特性の補正、欠陥サイズへの対応及び高周波ノイズ辞去等のため、シェーディング補正、縮小処理及び平滑化処理等を行うと共に、欠陥候補抽出機能4は、ラプラシアン型、ソーベル型、射影等の強調フィルタにより欠陥候補の輝度差を強調する。
そして、図6中”S202”において欠陥候補抽出機能10は、輝度差が強調された画像を予め設定されている閾値で2値化し、当該閾値を超過した部分を欠陥候補として抽出して出力する。
例えば、欠陥候補抽出機能10は、図7中”VD31”に示す画像データ中に存在する図7中”DF31”、”DF32”,”DF33”及び”DF34”に示す欠陥候補から図7中”DF31”に示す欠陥候補を抽出する。
図6中”S203”において演算制御手段8、具体的には、特徴量抽出機能11は、欠陥候補抽出機能10で抽出された欠陥候補内部の最大輝度と欠陥候補周辺の輝度から正規化して図8に示すような正規化された欠陥形状を生成する。
そして、図6中”S204”において演算制御手段8、具体的には、特徴量抽出機能11は、正規化された欠陥形状に対して2次元フーリエ変換等の処理を行い、図9に示すような欠陥形状を形成する周波数成分”Power(u(h,v))”を抽出する。ここで、”u(h,v)”は空間周波数である。
一方、図6中”S205”において演算制御手段8、具体的には、特徴量抽出機能11は、空間周波数”u(h,v)”、背景輝度”LBG”、欠陥の大きさ”(X,Y)"及び角度方向”φ”等をそれぞれパラメータとして、図10に示すような2次元に拡張されたMTF特性”SMTF(u(h,v),LBG,X,Y,φ)"を計算する。
また、図6中”S206”において演算制御手段8、具体的には、特徴量抽出機能11は、次式により感度限界コントラスト”CJND”を計算する。
さらに、具体的には、各周波数”u(h,v)”に対する感度(MTF特性)”SMTF(u(h,v),LBG,X,Y,φ)”と周波数成分”Power(u(h,v))”を乗算することにより、各周波数における感度(MTF特性)を重み付けし、その欠陥形状における各周波数”u(h,v)”の補正感度を求め、2次元形状や、ピーク形状に対応するために、この補正感度を係数”a”により累乗したものを高周波成分(Nh,Nv)まで加算し、係数”b”により累乗根を取ることで感度を計算している。
最後に、図6中”S207”において演算制御手段8、具体的には、特徴量抽出機能11は、下記の式により定量化された欠陥強度を計算し、演算制御手段8、具体的には、判定機能12は、当該欠陥強度に基づき欠陥であるか否かの判断を行う。
欠陥強度=C/CJND (5)
但し、”C”は欠陥のコントラストである。
図11は1〜24個のピークフラットな円形或いは矩形の欠陥モデルの情報を示す表であり、図13はこのような欠陥モデルに対して図1に示す実施例で得られた感度限界コントラスト”CJND”、実験による感度限界コントラスト及び実験による感度限界コントラストの平均値±1標準偏差を網掛け表示させた特性曲線図である。
また、図12は1〜6個の円形のピーク傾斜欠陥モデルの情報を示す表であり、図14はこのような欠陥モデルに対して図1に示す実施例で得られた感度限界コントラスト”CJND”、実験による感度限界コントラスト及び実験による感度限界コントラストの平均値±1標準偏差を網掛け表示させた特性曲線図である。
一方、図15は図13に示すような欠陥モデルに対して”Semu”を用いて得られた感度限界コントラスト”CJND”、実験による感度限界コントラスト及び実験による感度限界コントラストの平均値±1標準偏差を網掛け表示させた特性曲線図である。
また、図16は図12に示すような欠陥モデルに対して”Semu”を用いて得られた感度限界コントラスト”CJND”、実験による感度限界コントラスト及び実験による感度限界コントラストの平均値±1標準偏差を網掛け表示させた特性曲線図である。
図13及び図14に示す特性曲線図から図1に示す実施例では得られた感度限界コントラスト”CJND”が、実験による感度限界コントラストの平均値±1標準偏差である網掛け領域に収まっているのに対して、図15及び図16に示す特性曲線図では、特に、図15におけるモデル番号7〜10、22〜24と、図16におけるモデルの全てが、実験による感度限界コントラストの平均値±1標準偏差である網掛け領域から大きく外れていることが分かる。
この結果、2次元に拡張されたMFT特性を用いて感度限界コントラスト”CJND"を求めることにより、実験による感度限界コントラストから大きく外れることがなくなりパラメータの調整工数を低減し、欠陥のコントラストを感度限界コントラスト”CJND"で除算して定量化された欠陥強度を求めることにより客観的な数値出力が可能になる。
なお、図1に示す実施例では検査対象物の検査結果を表示手段に表示させているが、勿論、検査結果データを外部に出力する形式であっても構わない。
また、図1に示す実施例では定量化された欠陥強度に基づき欠陥であるか否かの判断を行ってるが、特徴量抽出機能11で計算された他の物理量と欠陥強度を組み合わせて欠陥であるか否かの判断を行っても構わない。
この場合には、得られた欠陥強度が小さい場合であっても、欠陥の種類や発生位置によっては欠陥として判断したい場合に対応する。すなわち、他の物理量や発生位置により欠陥種類を特定し、欠陥強度が目に見えるレベル以上の場合に欠陥として判定することが可能になる。
また、定量化された欠陥強度のみならず、他の物理量及び欠陥候補周辺領域の特徴量を組み合わせて欠陥であるか否かを判断しても構わない。この場合には、背景全体がざらついている等の場合であっても欠陥候補周辺領域の特徴量を加味することにより、欠陥強度でだけでは捕捉しきれない欠陥を検出することが可能になる。
また、画素値−輝度変換テーブルを備え、或いは、外部から入力しても構わない。図17はこのような本発明に係る2次元に拡張されたMTF特性を用いた画質検査装置の演算制御手段の詳細を説明する構成ブロック図である。
図17において13は入力される画像データから欠陥候補を抽出する欠陥候補抽出機能、14は抽出された欠陥候補に基づき2次元に拡張されたMTF特性を用いて欠陥強度を求める特徴量計算機能、15は計算された欠陥強度に基づき欠陥であるか否かを判断する判定機能、16は画素値−輝度値変換テーブルである。
また、欠陥候補抽出機能13,特徴量計算機能14、判定機能15、画素値−輝度値変換テーブル16は演算制御手段17を構成している。
画像取込手段7(図17に図示せず。)の出力は欠陥候補抽出機能13に接続され、欠陥候補抽出機能13の出力は特徴量計算機能14に接続される。また、特徴量計算機能14の出力は判定機能15に接続され、判定機能15出力は表示手段9(図17に図示せず。)に接続される。
また、画素値−輝度値変換テーブル16は欠陥候補抽出機能13,特徴量計算機能14及び判定機能15にそれぞれ接続される。但し、基本的な動作に関しては図1に示す実施例と同様であるので説明は省略する。
この場合、実際の輝度値に関する情報に基づき欠陥強度を計算することにより、精度良く欠陥強度を求めることが可能になる。また、検査対象物の輝度をリアルタイムに測定して画質検査装置に入力することにより、検査対象物間のばらつきや経時変化にも対応して欠陥強度を計算することが可能になる。
また、感知限界モデルパラメータを備え、或いは、外部から入力しても構わない。図18はこのような本発明に係る2次元に拡張されたMTF特性を用いた画質検査装置の演算制御手段の詳細を説明する構成ブロック図である。
図18において18は入力される画像データから欠陥候補を抽出する欠陥候補抽出機能、19は抽出された欠陥候補に基づき2次元に拡張されたMTF特性を用いて欠陥強度を求める特徴量計算機能、20は計算された欠陥強度に基づき欠陥であるか否かを判断する判定機能、21は感知限界モデルパラメータである。
また、欠陥候補抽出機能18,特徴量計算機能19、判定機能20、感知限界モデルパラメータ21は演算制御手段22を構成している。
画像取込手段7(図18に図示せず。)の出力は欠陥候補抽出機能18に接続され、欠陥候補抽出機能18の出力は特徴量計算機能19に接続される。また、特徴量計算機能19の出力は判定機能20に接続され、判定機能20出力は表示手段9(図18に図示せず。)に接続される。
また、感知限界モデルパラメータ21は欠陥候補抽出機能18,特徴量計算機能19及び判定機能20にそれぞれ接続される。但し、基本的な動作に関しては図1に示す実施例と同様であるので説明は省略する。
この場合、実際の感知限界モデルパラメータに基づき欠陥強度を計算することにより、精度良く欠陥強度を求めることが可能になる。また、検査対象物の特性をリアルタイムに測定し感知限界モデルパラメータを生成して画質検査装置に入力することにより、検査対象物間のばらつきや経時変化にも対応して欠陥強度を計算することが可能になる。
また、画素値−輝度変換テーブル及び感知限界モデルパラメータの双方を備え、或いは、外部から入力しても構わない。図19はこのような本発明に係る2次元に拡張されたMTF特性を用いた画質検査装置の演算制御手段の詳細を説明する構成ブロック図である。
図19において23は入力される画像データから欠陥候補を抽出する欠陥候補抽出機能、24は抽出された欠陥候補に基づき2次元に拡張されたMTF特性を用いて欠陥強度を求める特徴量計算機能、25は計算された欠陥強度に基づき欠陥であるか否かを判断する判定機能、26は画素値−輝度値変換テーブル、27は感知限界モデルパラメータである。
また、欠陥候補抽出機能23,特徴量計算機能24、判定機能25、画素値−輝度値変換テーブル26及び感知限界モデルパラメータ27は演算制御手段28を構成している。
画像取込手段7(図19に図示せず。)の出力は欠陥候補抽出機能23に接続され、欠陥候補抽出機能23の出力は特徴量計算機能24に接続される。また、特徴量計算機能24の出力は判定機能25に接続され、判定機能25出力は表示手段9(図19に図示せず。)に接続される。
また、画素値−輝度値変換テーブル26及び感知限界モデルパラメータ27はそれぞれ欠陥候補抽出機能23,特徴量計算機能24及び判定機能25にそれぞれ接続される。但し、基本的な動作に関しては図1に示す実施例と同様であるので説明は省略する。
この場合、実際の輝度値に関する情報及び実際の感知限界モデルパラメータを入力等することにより、精度良く欠陥強度を求めることが可能になる。また、検査対象物の輝度をリアルタイムに測定して画質検査装置に入力し、検査対象物の特性をリアルタイムに測定し感知限界モデルパラメータを生成して画質検査装置に入力することにより、検査対象物間のばらつきや経時変化にも対応して欠陥強度を計算することが可能になる。
また、図1等に示す実施例では画像データをそのまま用いて処理しているが、RGB(Red(赤)/Green(緑)/Blue(青)の3原色をもとに画像を表示する出力画像信号方式。)に色分解して個々の色の画像データに対して、それぞれの色に対するMTF特性を用いて欠陥強度を求めても構わない。この場合には、分解された色毎の精度の高い欠陥強度を計算することが可能になる。
また、この場合には、欠陥候補抽出機能,特徴量計算機能及び判定機能を並列に備えて並列処理しても、1つの欠陥候補抽出機能,特徴量計算機能及び判定機能を時分割等で処理しても特に処理方法には限定されるものではない。
また、RGBに色分解するのではなく、輝度(w/k)及び反対色(r/g、b/y)に分解して輝度及び反対色の画像データに対して、それぞれの輝度及び反対色に対するMTF特性を用いて欠陥強度を求めても構わない。この場合には、分解された輝度及び反対色毎の精度の高い欠陥強度を計算することが可能になる。
また、この場合には、欠陥候補抽出機能,特徴量計算機能及び判定機能を並列に備えて並列処理しても、1つの欠陥候補抽出機能,特徴量計算機能及び判定機能を時分割等で処理しても特に処理方法には限定されるものではない。
画像データと、画像圧縮や画像転送後の画像等の変換された画像との欠陥強度をそれぞれ比較しても構わない。図20はこのような本発明に係る2次元に拡張されたMTF特性を用いた画質検査装置の演算制御手段の詳細を説明する構成ブロック図である。
図20において29及び31は入力される画像データから欠陥候補を抽出する欠陥候補抽出機能、30及び32は抽出された欠陥候補に基づき2次元に拡張されたMTF特性を用いて欠陥強度を求める特徴量計算機能、33は計算された欠陥強度に比較する比較判定機能である。
また、欠陥候補抽出機能29及び31,特徴量計算機能30及び32、比較判定機能33は演算制御手段34を構成している。
画像取込手段7(図20に図示せず。)の出力は欠陥候補抽出機能29及び31に接続され、欠陥候補抽出機能29及び31の出力は特徴量計算機能30及び32にそれぞれ接続される。また、特徴量計算機能30及び32の出力はそれぞれ比較判定機能33に接続され、判定機能33出力は表示手段9(図20に図示せず。)に接続される。但し、基本的な動作に関しては図1に示す実施例と同様であるので説明は省略する。
この場合、画像の劣化を視覚の感知限界感度に基づいた定量的な値である感度強度に基づき評価できるので、個々の形状に対する劣化を評価することが可能になる。
本発明に係る2次元に拡張されたMTF特性を用いた画質検査装置の一実施例を示す構成ブロック図である。 演算制御手段の詳細を説明する構成ブロック図である。 MTF特性の概要を説明する説明図である。 MTF特性の概要を説明する説明図である。 MTF特性の概要を説明する説明図である。 演算制御手段の動作を説明するフロー図である。 検査対象の画像データの一例を示す説明図である。 抽出された欠陥形状の一例を示す説明図である。 欠陥形状の周波数成分の一例を示す説明図である。 周波数成分に対するMTF特性の一例を示す説明図である。 ピークフラットな円形或いは矩形の欠陥モデルの情報の表である。 円形のピーク傾斜欠陥モデルの情報の表である。 実施例で得られた感度限界コントラスト、実験による感度限界コントラスト及び実験による感度限界コントラストの平均値±1標準偏差を網掛け表示させた特性曲線図である。 実施例で得られた感度限界コントラスト、実験による感度限界コントラスト及び実験による感度限界コントラストの平均値±1標準偏差を網掛け表示させた特性曲線図である。 ”Semu”を用いて得られた感度限界コントラスト、実験による感度限界コントラスト及び実験による感度限界コントラストの平均値±1標準偏差を網掛け表示させた特性曲線図である。 ”Semu”を用いて得られた感度限界コントラスト、実験による感度限界コントラスト及び実験による感度限界コントラストの平均値±1標準偏差を網掛け表示させた特性曲線図である。 本発明に係る2次元に拡張されたMTF特性を用いた画質検査装置の演算制御手段の詳細を説明する構成ブロック図である。 本発明に係る2次元に拡張されたMTF特性を用いた画質検査装置の演算制御手段の詳細を説明する構成ブロック図である。 本発明に係る2次元に拡張されたMTF特性を用いた画質検査装置の演算制御手段の詳細を説明する構成ブロック図である。 本発明に係る2次元に拡張されたMTF特性を用いた画質検査装置の演算制御手段の詳細を説明する構成ブロック図である。 従来の画質検査装置の一例を示す構成ブロック図である。 演算制御手段の詳細を説明する構成ブロック図である。 演算制御手段の動作を説明するフロー図である。 点欠陥等の欠陥の一例を示す説明図である。 パラメータの調整作業を説明するフロー図である。
符号の説明
1,7 画像取込手段
2,8,17,22,28,34 演算制御手段
3,9 表示手段
4,10,13,18,23,29,31 欠陥候補抽出機能
5,11,14,19,24,30,32 特徴量計算機能
6,12,15、20,25,33 判定機能
16,26 画素値−輝度値変換テーブル
21,27 感知限界モデルパラメータ

Claims (15)

  1. 撮像装置、表示装置及び投影装置の欠陥を検出する画質検査装置において、
    表示装置や投影装置の検査対象物の画像を撮影したり、撮像装置からの画像データを直接取り込む画像取込手段と、
    前記画像取込手段で撮影された画像データから欠陥候補を抽出し、2次元に拡張された振幅伝達関数特性を用いて欠陥強度の計算及び欠陥であるか否かの判断をする演算制御手段と
    を備えたことを特徴とする画質検査装置。
  2. 前記演算制御手段が、
    前記画像取込手段から入力される画像データから欠陥候補を抽出する欠陥候補抽出機能と、
    抽出された欠陥候補に基づき2次元に拡張された振幅伝達関数特性を用いて欠陥強度を求める特徴量計算機能と、
    欠陥強度に基づき欠陥であるか否かを判断する判定機能とから構成されたことを特徴とする
    請求項1記載の画質検査装置。
  3. 前記演算制御手段が、
    前記画像取込手段から入力された画像データに対して前処理を行う共に欠陥候補の輝度差を強調し、
    輝度差が強調された画像を予め設定されている閾値で2値化して当該閾値を超過した部分を欠陥候補として抽出し、
    抽出された欠陥候補内部の最大輝度と欠陥候補周辺の輝度から正規化して正規化された欠陥形状を生成し、
    正規化された欠陥形状に対して2次元フーリエ変換等の処理を行い欠陥形状を形成する周波数成分を抽出し、
    空間周波数、背景輝度、欠陥の大きさ及び角度方向をそれぞれパラメータとして2次元に拡張された振幅伝達関数特性を計算し、
    前記周波数成分及び2次元に拡張された前記振幅伝達関数特性に基づき感度限界コントラストを計算し、
    感度限界コントラストと欠陥のコントラストに基づき定量化された欠陥強度を計算して当該欠陥強度に基づき欠陥であるか否かの判断を行うことを特徴とする
    請求項1記載の画質検査装置。
  4. 前記演算制御手段が、
    シェーディング補正、縮小処理、若しくは、平滑化処理を行うことにより前記前処理を行うことを特徴とする
    請求項3記載の画質検査装置。
  5. 前記演算制御手段が、
    ラプラシアン型、ソーベル型、若しくは、射影の強調フィルタにより欠陥候補の輝度差を強調することを特徴とする
    請求項3記載の画質検査装置。
  6. 前記演算制御手段が、
    前記特徴量抽出機能で計算された他の物理量と前記欠陥強度を組み合わせて欠陥であるか否かの判断を行うことを特徴とする
    請求項2記載の画質検査装置。
  7. 前記演算制御手段が、
    前記特徴量抽出機能で計算された他の物理量及び欠陥候補周辺領域の特徴量と前記欠陥強度を組み合わせて欠陥であるか否かの判断を行うことを特徴とする
    請求項2記載の画質検査装置。
  8. 前記演算制御手段が、
    画素値−輝度変換テーブルを備え、或いは、外部から入力された画素値−輝度変換テーブルに基づき画像データから欠陥候補を抽出し、2次元に拡張された振幅伝達関数特性を用いて欠陥強度の計算及び欠陥であるか否かの判断を行うことを特徴とする
    請求項2記載の画質検査装置。
  9. 前記演算制御手段が、
    リアルタイムに測定された前記検査対象物の輝度に基づき画像データから欠陥候補を抽出し、2次元に拡張された振幅伝達関数特性を用いて欠陥強度の計算及び欠陥であるか否かの判断を行うことを特徴とする
    請求項2記載の画質検査装置。
  10. 前記演算制御手段が、
    感知限界モデルパラメータを備え、或いは、外部から入力された感知限界モデルパラメータに基づき画像データから欠陥候補を抽出し、2次元に拡張された振幅伝達関数特性を用いて欠陥強度の計算及び欠陥であるか否かの判断を行うことを特徴とする
    請求項2記載の画質検査装置。
  11. 前記演算制御手段が、
    リアルタイムに測定された検査対象物の特性から感知限界モデルパラメータを生成し、生成された感知限界モデルパラメータに基づき画像データから欠陥候補を抽出し、2次元に拡張された振幅伝達関数特性を用いて欠陥強度の計算及び欠陥であるか否かの判断を行うことを特徴とする
    請求項2記載の画質検査装置。
  12. 前記演算制御手段が、
    前記画像取込手段から入力される画像データをRGBに色分解して個々の色の画像データに対して、それぞれの色に対する振幅伝達関数特性を用いて欠陥強度を求めることを特徴とする
    請求項2記載の画質検査装置。
  13. 前記演算制御手段が、
    前記画像取込手段から入力される画像データを輝度及び反対色に分解して個々の輝度及び反対色の画像データに対して、それぞれの輝度及び反対色に対する振幅伝達関数特性を用いて欠陥強度を求めることを特徴とする
    請求項2記載の画質検査装置。
  14. 前記演算制御手段が、
    画像データと、変換された画像との欠陥強度をそれぞれ比較することを特徴とする
    請求項2記載の画質検査装置。
  15. 前記変換された画像が、
    画像圧縮や画像転送後の画像であることを特徴とする
    請求項14記載の画質検査装置。
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