JP2009125932A - 射出成形装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】光学的に均一な光学レンズを得ることが可能な射出成形装置を提供する。
【解決手段】射出成形装置1は、液状シリコーン基剤及び硬化剤を事前に十分混合攪拌して均一になるように処理された液状シリコーン樹脂を供給する供給部2と、液状シリコーン樹脂を搬送する搬送部3と、搬送部3により搬送された液状シリコーン樹脂を射出する射出部4と、射出部4により射出された液状シリコーン樹脂で成形体を形成する成形部5と、を備えている。供給部2は、液状シリコーン樹脂を冷却して温度制御する機能を持つジャケット23を有する。搬送部3も、同じ機能を持つジャケット34を有する。射出部4もまた、同じ機能を持つジャケット46を有する。
【選択図】図1
【解決手段】射出成形装置1は、液状シリコーン基剤及び硬化剤を事前に十分混合攪拌して均一になるように処理された液状シリコーン樹脂を供給する供給部2と、液状シリコーン樹脂を搬送する搬送部3と、搬送部3により搬送された液状シリコーン樹脂を射出する射出部4と、射出部4により射出された液状シリコーン樹脂で成形体を形成する成形部5と、を備えている。供給部2は、液状シリコーン樹脂を冷却して温度制御する機能を持つジャケット23を有する。搬送部3も、同じ機能を持つジャケット34を有する。射出部4もまた、同じ機能を持つジャケット46を有する。
【選択図】図1
Description
本発明は、例えば光学レンズなどの成形に用いられる射出成形装置に関するものである。
量産化やコストダウンの観点から、近年、射出成形による光学レンズの製造が盛んに行われている。特に、携帯機器に組み込まれる小型カメラやLED(Light Emitting Diode)発光装置に組み込まれる光学レンズは、主に射出成形により製造されている。従来では、アクリル樹脂やポリカーボネート樹脂等の熱可塑性樹脂を用いて光学レンズの成形が行われていたが、最近のLEDは高出力化される傾向にあり、また、レンズを含む光学部品を回路基板に半田付けするために耐熱性及び耐変色性の要求レベルが高くなっていることに対応すべく、液状シリコーン樹脂を成形材料に用いることが提案されている(例えば特許文献1及び特許文献2参照)。
このような液状シリコーン樹脂を成形材料に用いる場合には、通常、液状シリコーン基剤と硬化剤とを主に含む原料組成物が用いられるが、光学的に均一な光学レンズを得るためには、各材料が均一に混合されること、硬化が均一に行われることが重要である。
特許文献1では、二液型シリコーン樹脂組成物の主剤と副剤とを製造ライン上で連続的に混合して金型に押し出す方法が開示され、また、特許文献2では、シリコーン系基剤と架橋剤とをバッチ式で混合した物を缶体から供給して金型に押し出す成形装置が開示されている。
特許文献1では、二液型シリコーン樹脂組成物の主剤と副剤とを製造ライン上で連続的に混合して金型に押し出す方法が開示され、また、特許文献2では、シリコーン系基剤と架橋剤とをバッチ式で混合した物を缶体から供給して金型に押し出す成形装置が開示されている。
ここで、小型の光学レンズの成形に当たっては、1回の成形に用いられる組成物の量が2〜3cc、大型のものでも10cc未満であり、成形装置での組成物の単位時間当たりの移動量が少ない。一方、通常の成型品である車載部品、電気部品はこの量の数倍〜数百倍を使用する。そして、小型の光学レンズの1回の成形にかかる時間は、通常の成型品とさほど変わりがない。そのため、成形装置の冷却されない部分が存在すると、硬化の均一性が損なわれる結果、光学的に均一な光学レンズを製造することが困難になる。
より具体的に説明すると、例えば、製造ライン上で主剤と副剤とを混合する混合装置を冷却しないと、混合後の硬化反応に伴う増粘により混合が不均一になって硬化の均一性も損なわれる場合が考えられる。また、例えば、シリコーン系基剤と架橋剤とを混合した組成物を輸送するフレキシブル配管を冷却しないと、組成物の配管中での滞在時間が長くなって冷却されていないために組成物が増粘して、輸送が困難になり、硬化の均一性が損なわれる場合が考えられる。
本発明は、光学的に均一な光学レンズを得ることが可能な射出成形装置を提供することを目的とする。
本発明が適用される射出成形装置は、液状体を供給する供給部と、前記供給部により供給される前記液状体を搬送する搬送部と、加熱される金型に前記搬送部により搬送される前記液状体を射出する射出部と、を含み、前記供給部、前記搬送部及び前記射出部のいずれもが冷却機能部を備えることを特徴とするものである。
また、本発明が適用される射出成形装置は、液状原料を含む複数の原料を所定の比率で供給する供給部と、前記供給部により供給される複数の原料を互いに混合しながら搬送する搬送部と、加熱される金型に前記搬送部により混合されて成る混合原料を射出する射出部と、を含み、前記供給部、前記搬送部及び前記射出部のいずれもが冷却機能部を備えることを特徴とするものである。
ここで、前記射出部、前記供給部及び前記搬送部のいずれもが備える前記冷却機能部は、その一部又は全部が取り外し可能に構成されていることを特徴とすることができる。また、前記射出部、前記供給部及び前記搬送部のいずれもが備える前記冷却機能部は、一体に構成されていることを特徴とすることができる。
また、本発明が適用される射出成形装置は、液状体が充填される充填部と、前記充填部から前記液状体が供給され、当該液状体を搬送する搬送部と、前記搬送部により搬送された前記液状体を加熱される金型に射出する射出部と、を含み、前記充填部から前記射出部までの全区間で前記液状体を冷却する冷却手段と、を含むものである。
また、本発明が適用される射出成形装置は、液状体の複数の原料の各々が充填される充填部と、前記充填部から所定の比率で前記複数の原料が供給され、当該複数の原料を混合して前記液状体として搬送する搬送部と、前記搬送部により搬送された前記液状体を加熱される金型に射出する射出部と、を含み、前記充填部から前記射出部までの全区間で前記複数の原料及び前記液状体を冷却する冷却手段と、を含むものである。
本発明によれば、液状体ないし混合原料の硬化の均一性を確保することにより、光学的に均一な光学レンズを得ることが可能な射出成形装置を提供することが可能になる。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
〔第1の実施の形態〕
図1は、第1の実施の形態に係る射出成形装置1を示す概略構成図である。
図1に示す射出成形装置1は、液状シリコーン基剤(主剤)及び硬化剤を含む原料液を互いに混合してなる原料混合液(バッチ混合液)を押し出して成形体を形成するものである。この射出成形装置1は、原料混合液を供給する供給部2と、原料混合液を搬送する搬送部(連結部)3と、搬送部3により搬送された原料混合液を射出する射出部4と、射出部4により射出された原料混合液で成形体を形成する成形部5と、を備えている。なお、この射出成形装置1による成形体は、例えば極小型の光学レンズである。したがって、射出成形1回当たりの原料混合液の使用量は極少量である。
〔第1の実施の形態〕
図1は、第1の実施の形態に係る射出成形装置1を示す概略構成図である。
図1に示す射出成形装置1は、液状シリコーン基剤(主剤)及び硬化剤を含む原料液を互いに混合してなる原料混合液(バッチ混合液)を押し出して成形体を形成するものである。この射出成形装置1は、原料混合液を供給する供給部2と、原料混合液を搬送する搬送部(連結部)3と、搬送部3により搬送された原料混合液を射出する射出部4と、射出部4により射出された原料混合液で成形体を形成する成形部5と、を備えている。なお、この射出成形装置1による成形体は、例えば極小型の光学レンズである。したがって、射出成形1回当たりの原料混合液の使用量は極少量である。
供給部2は、原料混合液としての液状シリコーン樹脂(熱硬化性樹脂)が入れられる容器21と、容器21に入れられた液状シリコーン樹脂を搬送部3に押し出すピストン22と、容器21に入れられた液状シリコーン樹脂を冷却して温度制御する機能を持つジャケット23と、を有する。容器21に入れられる液状シリコーン樹脂は、液状シリコーン基剤及び硬化剤を事前に十分混合攪拌して均一になるように処理される。
搬送部3は、供給部2と射出部4とをつなぐように連通連結されて構成されている。具体的には、搬送部3は、容器21から延びる配管31と、配管31内で回転可能に配設され、自ら回転することで液状シリコーン樹脂を下流側に移送するスクリュ32と、を有する。また、搬送部3は、スクリュ32を回転させるためのモータ33と、配管31内の液状シリコーン樹脂を冷却して温度制御する機能を持つジャケット34と、を有する。なお、モータ33は、図示しない制御部により制御されている。
射出部4は、液状シリコーン樹脂用の流路としての内部空間を持つスクリュシリンダ41と、スクリュシリンダ41の流路の下流側に取り付けられ、液状シリコーン樹脂を成形部5に注入するノズル42と、スクリュシリンダ41の流路内で液状シリコーン樹脂をノズル42の方向に送り出すように回転するスクリュ43と、を有する。また、射出部4は、スクリュ43を回転させるためのモータ44と、スクリュ43を押し出す射出シリンダ45と、スクリュシリンダ41内の液状シリコーン樹脂を冷却して温度制御する機能を持つジャケット46と、を有する。なお、モータ44は、図示しない制御部により制御されている。
成形部5は、固定側と移動側とに分割可能であり、かつ、液状シリコーン樹脂が射出されて成形体を形成するためのキャビティを固定側と移動側とで構成する金型51を有する。また、成形部5は、金型51を所定温度に加熱するヒータ52と、金型51の固定側を取付ける取付盤である固定盤53と、金型51の可動側を取付ける型開閉の動作側の取付盤である可動盤54と、を有する。
このように、射出成形装置1では、供給部2にジャケット23を設置し、搬送部3にジャケット34を設置し、射出部4にジャケット46を設置している。すなわち、射出成形装置1では、供給部2、搬送部3及び射出部4のいずれもが冷却機構を備えている。言い換えると、射出成形装置1では、成形部5に至るまでの液状シリコーン樹脂の搬送路の全長にわたって冷却制御している。
更に説明すると、これらジャケット23,34,46としては、従来から周知慣用の技術を用いて構成することが可能であり、例えば、冷却水(例えば約10℃の水道水)で所定の温度に冷却(保冷)制御することが考えられる。また、射出成形装置1では3つのジャケット23,34,46を用いているが、これらのジャケット23,34,46の一部又は全部を一体として構成したものを用いることも考えられる。
また、ジャケット23は容器21と一体に構成し、ジャケット34は配管31と一体に構成し、ジャケット46は、スクリュシリンダ41と一体に構成することも考えられる。すなわち、ジャケット23,34,46を取り外し不可能に構成することも考えられる。
ここで、ジャケット23,34,46を個別に取り外す(交換すること)ことが可能なように構成して、メンテナンス性を向上させることも考えられる。
図2は、ジャケット34の取り付け構造例を示す図である。なお、図2では、ジャケット23,34,46を代表してジャケット34の取り付け構造例を示しており、他のジャケット23,46も同様に構成することは可能である。
図2に示す取り付け構造例では、ジャケット34を複数の構成部分で構成し、その複数の構成部分の各々は、配管31から取り外し可能である。すなわち、ジャケット34は、配管31の右半分(図2の手前側)を覆うジャケット部分34aと、配管31の左半分(図2の奥側)を覆うジャケット部分34bと、から構成されている。なお、ジャケット部分34a,34bを配管31に取り付ける構造及びジャケット部分34a,34b同士を互いに連結する構造は、従来から用いられている技術を用いることができる。例えば、ジャケット部分34a,34bに図示しないフランジ部を形成し、互いにねじ締結することで、ジャケット部分34a,34b同士を締結すると共に、配管31に固定する技術である。
図2は、ジャケット34の取り付け構造例を示す図である。なお、図2では、ジャケット23,34,46を代表してジャケット34の取り付け構造例を示しており、他のジャケット23,46も同様に構成することは可能である。
図2に示す取り付け構造例では、ジャケット34を複数の構成部分で構成し、その複数の構成部分の各々は、配管31から取り外し可能である。すなわち、ジャケット34は、配管31の右半分(図2の手前側)を覆うジャケット部分34aと、配管31の左半分(図2の奥側)を覆うジャケット部分34bと、から構成されている。なお、ジャケット部分34a,34bを配管31に取り付ける構造及びジャケット部分34a,34b同士を互いに連結する構造は、従来から用いられている技術を用いることができる。例えば、ジャケット部分34a,34bに図示しないフランジ部を形成し、互いにねじ締結することで、ジャケット部分34a,34b同士を締結すると共に、配管31に固定する技術である。
ジャケット部分34aは、例えば水道水等の入り口34a1及び出口34a2を有し、ジャケット部分34bは、例えば水道水等の入り口34b1及び出口34b2を有する。ジャケット部分34aにおいては、入り口34a1から水道水が常時供給され、供給された水道水はジャケット部分34aの内部を通って出口34a2から排水される。また、ジャケット部分34bにおいては、入り口34b1から水道水が常時供給され、供給された水道水はジャケット部分34bの内部を通って出口34b2から排水される。
ジャケット部分34a,34bの各々が配管31に取り付けられ、水道水がジャケット部分34a,34bに供給されると、一体として配管31を冷却し、これにより、配管31内で搬送される液状シリコーン樹脂が冷却される。
図1に示す射出成形装置1は、上述した構成部材が相互作用することによって次のように動作する。
まず供給部2において、液状シリコーン樹脂が容器21に充填されると、液状シリコーン樹脂は、ジャケット23により所定温度以下に冷却制御される。なお、液状シリコーン樹脂は、容器21に充填される前の段階で既に、液状シリコーン基剤と硬化剤とが予め均一に混合され、かつ、所定の温度以下に冷却された状態である。
まず供給部2において、液状シリコーン樹脂が容器21に充填されると、液状シリコーン樹脂は、ジャケット23により所定温度以下に冷却制御される。なお、液状シリコーン樹脂は、容器21に充填される前の段階で既に、液状シリコーン基剤と硬化剤とが予め均一に混合され、かつ、所定の温度以下に冷却された状態である。
容器21に充填された液状シリコーン樹脂は、ピストン22により加圧されることで、搬送部3の配管31に押し出される。そして、配管31では、スクリュ32がモータの駆動力により回転することで、液状シリコーン樹脂は配管31の下流方向に進んでいく。搬送部3では、液状シリコーン樹脂は、ジャケット34により所定温度以下に冷却制御される。
配管31内の液状シリコーン樹脂は、やがて射出部4のスクリュシリンダ41へ押し出されていく。射出部4でも、液状シリコーン樹脂は、ジャケット46により所定温度以下に冷却制御される。
そして、スクリュシリンダ41の流路が液状シリコーン樹脂で満たされた後に、射出シリンダ45及びモータ44が作動することでスクリュ43が動作する。これにより、所定量の液状シリコーン樹脂がノズル42から金型51のキャビティ内に射出される。金型51のキャビティに射出された液状シリコーン樹脂は、ヒータ52により所定時間加熱され成形品が形成される。その後、可動盤54が可動して型開きされ、成形品が取り出される。
なお、液状シリコーン樹脂がノズル42から射出される時には、スクリュシリンダ41の流路内の圧力が高まり、その圧力が上流側である配管31側にも伝達されるが、配管31内のスクリュ32の下流端が弁の代わりになり、配管31側への圧力伝達を抑制することが可能になる。
このように、本実施の形態では、予め攪拌されて均一に混合された原料混合液である液状シリコーン樹脂が、供給部2の容器21から成形部5の金型51に移動するまでには、常に温度調節機能(冷却機能)を持つジャケット23,34,46によって一定温度に保たれ、特性変化を最小限に抑えている。更に説明すると、原料混合液が所定以上の温度に上昇した場合には、原料混合液に混合させている硬化剤の影響により、原料混合液の粘度や密度などの特性が変化するが、本実施の形態の構成によれば、原料混合液が暖まる区間がなく、射出成形の過程で、途中での樹脂の特性変化が起こらず、射出成形が行うことができるようになる。これにより、成形物の硬化にムラの問題を防止することができ、光学的な不均一、成形品の割れなどの不良が発生することが無くなり、製品の品質が向上し安定する。
〔第2の実施の形態〕
図3は、第2の実施の形態に係る射出成形装置6を示す概略構成図である。
図3に示す射出成形装置6は、液状シリコーン基剤と硬化剤とを成形機内で混合する構成を採用している。この射出成形装置6は、図1に示す射出成形装置1と基本的構成が同じであるので、共通部分についてはその説明を省略することがある。以下相違する部分について主に説明する。また、共通部分については同じ符号を用いることとする。
図3は、第2の実施の形態に係る射出成形装置6を示す概略構成図である。
図3に示す射出成形装置6は、液状シリコーン基剤と硬化剤とを成形機内で混合する構成を採用している。この射出成形装置6は、図1に示す射出成形装置1と基本的構成が同じであるので、共通部分についてはその説明を省略することがある。以下相違する部分について主に説明する。また、共通部分については同じ符号を用いることとする。
この射出成形装置6は、液状シリコーン基剤を供給すると共に液状シリコーン基剤とは別に硬化剤を供給する供給部7と、原料混合液(混合原料)としての液状シリコーン樹脂を製造するために、供給部7により供給された液状シリコーン基剤及び硬化剤を搬送しながら混合する混合部(搬送部)8と、を備えている。また、射出成形装置6は、混合部8による原料混合液(ライン混合液)を射出する射出部4と、射出部4により射出された原料混合液で成形体を形成する成形部5と、を備えている。
付言すると、供給部7は、第1の実施の形態に係る射出成形装置1の供給部2に対応するものであるが、その構成が異なる。また、混合部8は、供給部7と射出部4とに連結されて原材料を搬送する部分という点で、射出成形装置1の搬送部3に対応するものであるが、混合機能を有する点で相違する。また、射出部4及び成形部5は、第1の実施の形態に係る射出成形装置1の場合と同一の構成である。
供給部7は、複数の液状成形原料を混合部8に供給するものであり、本実施の形態では、複数の液状成形原料として、液状シリコーン基剤と硬化剤とを供給するように構成されている。具体的には、供給部7は、液状シリコーン基剤を混合部8に供給するハンドガン71と、硬化剤が入れられる容器72と、容器72に入れられた硬化剤を混合部8に押し出すピストン73と、ハンドガン71で供給される液状シリコーン基剤を冷却して温度制御する機能を持つジャケット74と、容器72に入れられた硬化剤を冷却して温度制御する機能を持つジャケット75と、を有する。このように、供給部7においては、液状シリコーン基剤及び硬化剤が各々単独では硬化しないようにハンドガン71及び容器72に充填される。
更に説明すると、供給部7は、ハンドガン71による供給量を制御すると共に容器72の硬化剤をピストン73が押し出す量を制御する図示しない制御機能部(押し出し制御機構部)を有する。この制御機能部により、混合部8で液状シリコーン基剤と硬化剤とを混合する際の混合割合を所定値に保つことが可能になる。
混合部8は、供給部7のハンドガン71から供給される液状シリコーン基剤と容器72から供給される硬化剤とを搬送する配管81と、配管81内で回転可能に配設され、自ら回転することで液状シリコーン基剤及び硬化剤を下流側に移送し、かつ、移送の際に液状シリコーン基剤と硬化剤とを攪拌混合するスクリュ(攪拌機、混合手段)82と、を有する。なお、配管81の途中に配設されるスクリュ82の代わりに、いわゆるスタティックミキサを用いることも考えられる。
また、混合部8は、図示しない制御部により制御されてスクリュ82を回転させるモータ83と、配管81内の液状シリコーン樹脂を冷却して温度制御する機能を持つジャケット84と、を有する。
なお、射出成形装置6では、供給部7が有するジャケット74,75、混合部8が有するジャケット84及び射出部4が有するジャケット46を別々に構成しているが、これらの一部又は全部を一体として構成することも考えられる。
本実施の形態に係る射出成形装置6は、次のように動作する。まず、供給部7において、液状シリコーン基剤がハンドガン71に充填されると、液状シリコーン基剤がジャケット74により所定温度以下に冷却制御される。また、硬化剤が容器72に充填されると、ジャケット75により所定温度以下に冷却制御される。
図示しない制御機能部により、所定量の液状シリコーン基剤がハンドガン71により混合部8の配管81に押し出され、かつ、所定量の硬化剤が容器72内でピストン73により加圧されることで、混合部8の配管81に押し出される。このようにして、液状シリコーン基剤と硬化剤は所定の比率で配管81に供給される。
配管81では、液状シリコーン基剤と硬化剤とが配管81を下流側に移動していく。配管81内ではスクリュ82がモータ83の駆動力により回転している。そして、液状シリコーン基剤及び硬化剤がスクリュ82により射出部側に移送される際に、攪拌されて互いに混合することで均一化されていく。液状シリコーン基剤及び硬化剤は、配管81においてジャケット84により所定の温度以下に冷却されている。
配管81では、液状シリコーン基剤と硬化剤とが配管81を下流側に移動していく。配管81内ではスクリュ82がモータ83の駆動力により回転している。そして、液状シリコーン基剤及び硬化剤がスクリュ82により射出部側に移送される際に、攪拌されて互いに混合することで均一化されていく。液状シリコーン基剤及び硬化剤は、配管81においてジャケット84により所定の温度以下に冷却されている。
液状シリコーン基剤及び硬化剤が配管81の下流端まで移送されると、これらが互いに混合して液状シリコーン樹脂になり、射出部4のスクリュシリンダ41に液状シリコーン樹脂が充填される。スクリュシリンダ41内の液状シリコーン樹脂は、ジャケット46により所定の温度以下に冷却されている。
そして、モータ44が作動してスクリュ43が動作すると、スクリュシリンダ41の液状シリコーン樹脂は加圧され、ノズル42を通じて成形部5の金型51に射出される。金型51では、液状シリコーン樹脂はヒータ52により所定時間加熱され、これにより、所定形状の成形品が形成される。
このように、本実施の形態では、液状シリコーン基剤と硬化剤という複数の原料液を別々に供給部7から混合部8に供給し、混合部8では、搬送過程で均一になるように混合されて液状シリコーン樹脂にし、射出部4で液状シリコーン樹脂は加圧されて成形部5に射出されることで成形品が形成される。そして、本実施の形態においても、原料液である液状シリコーン基剤及び硬化剤のみならず、原料混合液である液状シリコーン樹脂についても、ジャケット74,75,84,46によって一定温度に保たれることで、特性変化を最小限に抑えている。
1,6…射出成形装置、2,7…供給部、21,72…容器、22,73…ピストン、23,34,46,74,75,84…ジャケット、3…搬送部、31,81…配管、32,43,82…スクリュ、33,44,83…モータ、4…射出部、41…スクリュシリンダ、42…ノズル、45…射出シリンダ、5…成形部、51…金型、52…ヒータ、53…固定盤、54…可動盤、71…ハンドガン、8…混合部
Claims (6)
- 液状体を供給する供給部と、
前記供給部により供給される前記液状体を搬送する搬送部と、
加熱される金型に前記搬送部により搬送される前記液状体を射出する射出部と、
を含み、
前記供給部、前記搬送部及び前記射出部のいずれもが冷却機能部を備えることを特徴とする射出成形装置。 - 液状原料を含む複数の原料を所定の比率で供給する供給部と、
前記供給部により供給される複数の原料を互いに混合しながら搬送する搬送部と、
加熱される金型に前記搬送部により混合されて成る混合原料を射出する射出部と、
を含み、
前記供給部、前記搬送部及び前記射出部のいずれもが冷却機能部を備えることを特徴とする射出成形装置。 - 前記射出部、前記供給部及び前記搬送部のいずれもが備える前記冷却機能部は、その一部又は全部が取り外し可能に構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の射出成形装置。
- 前記射出部、前記供給部及び前記搬送部のいずれもが備える前記冷却機能部は、一体に構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の射出成形装置。
- 液状体が充填される充填部と、
前記充填部から前記液状体が供給され、当該液状体を搬送する搬送部と、
前記搬送部により搬送された前記液状体を加熱される金型に射出する射出部と、
を含み、
前記充填部から前記射出部までの全区間で前記液状体を冷却する冷却手段と、
を含む射出成形装置。 - 液状体の複数の原料の各々が充填される充填部と、
前記充填部から所定の比率で前記複数の原料が供給され、当該複数の原料を混合して前記液状体として搬送する搬送部と、
前記搬送部により搬送された前記液状体を加熱される金型に射出する射出部と、
を含み、
前記充填部から前記射出部までの全区間で前記複数の原料及び前記液状体を冷却する冷却手段と、
を含む射出成形装置。
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JP2007299565A Pending JP2009125932A (ja) | 2007-11-19 | 2007-11-19 | 射出成形装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2009125932A (ja) |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01221210A (ja) * | 1988-03-01 | 1989-09-04 | Ebara Corp | レジンインジェクション成形装置におけるレジン補給装置及びレジン補給方法 |
JPH06122131A (ja) * | 1992-10-09 | 1994-05-06 | Mitsubishi Cable Ind Ltd | 液状シリコーンゴム射出成形装置 |
JPH1134126A (ja) * | 1997-07-11 | 1999-02-09 | Toshiba Silicone Co Ltd | コールドランナーによるlim成形方法 |
JP2006334974A (ja) * | 2005-06-03 | 2006-12-14 | Sodick Plastech Co Ltd | 液状樹脂成形機の射出装置 |
-
2007
- 2007-11-19 JP JP2007299565A patent/JP2009125932A/ja active Pending
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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