JP2009123370A - ハーネス製作支援装置、およびハーネス製作支援方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】1つのハーネスボードで複数種類のハーネを製作することができると共に、配線忘れや、配線間違いをなくすことができ、かつ、配線長さに融通性を持たせることができる、ハーネス製作支援装置を提供する。
【解決手段】ハーネスボード11上の各ピン12ごとに、該ピン12に接近した位置に発光ダイオード表示器13を配置する。また、ハーネスボード11上に、円筒ガイド16と、該円筒ガイド16に接近した位置に発光ダイオード表示器17を配置する。そして、ハーネスボード制御部2は、製作対象となるワイヤハーネスを構成する各電線3の配線の進行に伴い、各電線3の始点位置と終点位置と、円筒ガイド16を経由することの有無とを、発光ダイオード表示器13、17を点灯して案内(ガイド)する。
【選択図】図1
【解決手段】ハーネスボード11上の各ピン12ごとに、該ピン12に接近した位置に発光ダイオード表示器13を配置する。また、ハーネスボード11上に、円筒ガイド16と、該円筒ガイド16に接近した位置に発光ダイオード表示器17を配置する。そして、ハーネスボード制御部2は、製作対象となるワイヤハーネスを構成する各電線3の配線の進行に伴い、各電線3の始点位置と終点位置と、円筒ガイド16を経由することの有無とを、発光ダイオード表示器13、17を点灯して案内(ガイド)する。
【選択図】図1
Description
本発明は、電気機器の組み立ての際に、配線作業の効率化を図るために使用されるハーネスの製作を支援する、ハーネス製作支援装置、およびハーネス製作支援方法に関する。
ハーネスを製作するためのハーネスボードとして、従来は、ワイヤハーネスの布線経路に合わせてボード上に釘を打ったものを使用していた。ワイヤハーネス布線作業は、この釘に沿ってワイヤを這わせてハーネスを形作り、束線作業およびワイヤ線端の加工を行っていた。
この方法は、1つのハーネスボードにより1種類のハーネスを製作する方法であり、製作するハーネスの種類が少なく、かつ配線本数の少な場合には有効な方法である。しかしながら、例えば、モータ制御ユニットなど、多様な仕様(正転、正逆転、回生の有無など)に応じて複数の種類のパワー部と制御部等とを組み合わせて製作する必要がある場合には、ワイヤハーネス(以下、単に「ハーネス」とも呼ぶ)の種類と、配線本数とが増大するとともに、配線も複雑となり、従来のハーネスボードを使用する方法では対応できなかった。
例えば、ハーネスボードを作っても配線ルートが分かりにくく、配線忘れや、配線間違いを生じやすくなるという問題があり、また、初心者と熟練者によってハーネスの製作の時間差が大きくなるという問題があり、さらには、作業者によって電線を通す場所が変わってしまうという問題があった。
このような問題を解決するための従来技術の電線束組立支援装置がある(例えば、特許文献1を参照)。この従来技術の電線束組立支援装置は、多種類の電線束に対応でき、作業効率が高く、さらに電線の布線誤りを低減することのできる電線束組立支援装置を提供することを目的としている。そのために、電線束の種類毎に複数の電線の配線経路をハーネスボードの座標データとして記憶装置に記憶しておき、組み立てるべき電線束に対応する電線の配線経路を示す座標データを記憶装置から読み出し、その座標データに対応する保持棒(例えば、配線経路を規定するためのピン等)を突出させ、かつ、その座標データに対応する発光ダイオード(LED)のみを発光させることにより電線の配線経路をハーネスボード上に可視表示している。
また、配線の端部の位置を規定するためのピンをLEDにより可視表示する例として、図12に示すようなハーネス製作支援装置1Aがある。
このハーネス製作支援装置1Aでは、ハーネスボード11Aにおいて、製作対象となるワイヤハーネスを構成する各電線の始点と終点に対応する位置に導電性のピン12と発光ダイオード表示器13が配置される。そして、製作対象となるワイヤハーネスの各配線の進行に伴い、ワイヤハーネスを構成する各電線の始点位置と終点位置とを、発光ダイオード表示器13を順次に点灯させて案内する。そして、圧着端子4により線端処理し、ワイヤマーカ5により線番(X123等)を付した電線3により、案内されたピン12間を配線する。各電線3の配線が完了すると、インシュロックマーカ14の位置において、インシュロックタイ15により配線を結束する。
これにより、配線ルートを発光ダイオード表示器でガイドでき、配線忘れや、配線間違いをなくすことができるようになる。また、1つのハーネスボードで複数種類のハーネスを製作することができるようになる。
特開平10−283856号公報
しかしながら、例えば、図12に示すハーネス製作支援装置1Aにおいて、導電性のピンの位置は、器具に手配線した電線束をハーネスボード上に展開して位置決めしている。器具表面に沿って三次元的に成形された電線束を二次元表面上に展開するため、電線長さに誤差が生じる。このため、配線が短いと器具に取り付けたときに接続端子に届かなかったり、配線が長すぎると、配線がだぶついて見映え悪くなる(雑然と配線された印象を与える)という不具合が生じることがあった。
本発明は、斯かる実情に鑑みなされたものであり、本発明の目的は、1つのハーネスボードで複数種類のハーネスを製作することができると共に、配線忘れや、配線間違いをなくすことができ、かつ、配線長さに融通性を持たせることができる、ハーネス製作支援装置、およびハーネス製作支方法を提供することにある。
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、本発明のハーネス製作支援装置は、製作対象となるワイヤハーネスを構成する各電線の始点と終点に対応する位置に配した導電性のピンと、前記ピン間に配線される電線を掛け渡して経由させるための配線案内部とを設けたハーネスボードを備えたハーネス製作支援装置であって、前記各ピンの近傍および前記配線案内部の近傍にそれぞれ配した発光表示器と、前記発光表示器の点灯を制御するハーネスボード制御部とを具備し、前記ハーネスボード制御部は、前記ワイヤハーネスを構成する各電線の始点位置と終点位置に相当するピンの位置情報と、前記配線案内部を経由することの有無を示す経由情報とを前記ワイヤハーネスごとに記憶する記憶部と、前記複数種類のワイヤハーネスから製作対象として選択されたワイヤハーネスに対応する位置情報と経由情報とを前記記憶部から読み出し、当該位置情報と経由情報とに従って前記発光表示器を点灯して案内する点灯制御部と、を備えることを特徴とする。
上記構成からなる本発明のハーネス製作支援装置では、ハーネスボードにおいて、製作対象となるワイヤハーネスを構成する各電線の始点と終点に対応する位置に導電性のピンと発光表示器とを配置し、また、ピン間に配線される電線を掛け渡して経由させるための配線案内部を配置すると共に、該配線案内部に接近した位置に発光表示器を配置し、製作するワイヤハーネスの各配線の進行に伴い、ワイヤハーネスを構成する各電線の始点位置と終点位置と、配線案内部を経由することの有無を示す経由情報とに従って、発光表示器を順次に点灯させて案内する。
これにより、配線ルートおよび配線案内部を経由することの有無とを発光表示器でガイドでき、配線忘れや、配線間違いをなくすことができるようになる。また、配線案内部を用いることにより、配線長さに融通性を持たせることができる。さらに、1つのハーネスボードで複数種類のハーネスを製作することができる。
上記構成からなる本発明のハーネス製作支援装置では、ハーネスボードにおいて、製作対象となるワイヤハーネスを構成する各電線の始点と終点に対応する位置に導電性のピンと発光表示器とを配置し、また、ピン間に配線される電線を掛け渡して経由させるための配線案内部を配置すると共に、該配線案内部に接近した位置に発光表示器を配置し、製作するワイヤハーネスの各配線の進行に伴い、ワイヤハーネスを構成する各電線の始点位置と終点位置と、配線案内部を経由することの有無を示す経由情報とに従って、発光表示器を順次に点灯させて案内する。
これにより、配線ルートおよび配線案内部を経由することの有無とを発光表示器でガイドでき、配線忘れや、配線間違いをなくすことができるようになる。また、配線案内部を用いることにより、配線長さに融通性を持たせることができる。さらに、1つのハーネスボードで複数種類のハーネスを製作することができる。
また、本発明のハーネス製作支援装置は、前記配線案内部が、弾性体で形成されていることを特徴とする。
上記構成からなる本発明のハーネス製作支援装置では、前記配線案内部が、弾性体(例えば、スポンジやコイル等の弾性体)で形成されているので、電線の長さを厳密に測定しておかなくてもすみ、前記配線案内部が弾性体でないものに比して配線に融通が利くという効果が有る。
上記構成からなる本発明のハーネス製作支援装置では、前記配線案内部が、弾性体(例えば、スポンジやコイル等の弾性体)で形成されているので、電線の長さを厳密に測定しておかなくてもすみ、前記配線案内部が弾性体でないものに比して配線に融通が利くという効果が有る。
また、前記ハーネス製作支援装置は、前記配線案内部が、透明または半透明であること、を特徴とする。
これにより、配線案内部を透明または半透明でない素材で形成した場合と比較して、配線案内部のいずれの方向から見ても、該配線案内部を経由することを指示する発光ダイオード表示器の点灯を確認できる。透明または半透明の配線案内部としては、例えば、アクリル樹脂、塩化ビニル、ガラス等を用いることができる。
これにより、配線案内部を透明または半透明でない素材で形成した場合と比較して、配線案内部のいずれの方向から見ても、該配線案内部を経由することを指示する発光ダイオード表示器の点灯を確認できる。透明または半透明の配線案内部としては、例えば、アクリル樹脂、塩化ビニル、ガラス等を用いることができる。
また、本発明のハーネス製作支援装置は、前記ハーネスボード制御部の指示に従って情報を表示する表示部を有し、前記ハーネスボード制御部は、前記ハーネスボードを使用して配線を行う配線モードの際に、ハーネスボード上の各ピン間の導通検出を行う導通検出部を備え、前記電線の端部が圧着端子を含む配線用端子により端末処理されると共に、前記電線の端部が2つのピンに掛止されるように配線された場合に、前記導通検出部により前記2つのピン間の導通検出を行い、当該検出結果を前記表示部に表示させることを特徴とする。
上記構成からなる本発明のハーネス製作支援装置では、ハーネスボード上の各ピン間の導通検出を行う導通検出部を備え、この導通検出部により配線された2つのピン間の導通検出を行い、判定結果を表示部に表示する。
これにより、配線ルートを発光表示器でガイドできる効果に加えて、配線間違いを確実になくすことができるようになる。
上記構成からなる本発明のハーネス製作支援装置では、ハーネスボード上の各ピン間の導通検出を行う導通検出部を備え、この導通検出部により配線された2つのピン間の導通検出を行い、判定結果を表示部に表示する。
これにより、配線ルートを発光表示器でガイドできる効果に加えて、配線間違いを確実になくすことができるようになる。
また、本発明のハーネス製作支援装置は、前記ハーネスボード制御部の指示に従って情報を表示する表示部を有し、前記ハーネスボード制御部は、前記ワイヤハーネスを構成する配線の製作開始から終了までを計測する配線時間計測部を備え、前記配線時間計測部により計測された時間を、配線作業時間として前記記憶部に保存すると共に、前記表示部に表示させることを特徴とする。
上記構成からなる本発明のハーネス製作支援装置では、ワイヤハーネスの製作開始から終了までの時間を計測し、計測した時間を配線作業時間として保存すると共に、表示部に表示する。
これにより、ハーネス製作の所要時間を把握することができ、ハーネス製作に必要なコスト算定資料を得ることができる。
上記構成からなる本発明のハーネス製作支援装置では、ワイヤハーネスの製作開始から終了までの時間を計測し、計測した時間を配線作業時間として保存すると共に、表示部に表示する。
これにより、ハーネス製作の所要時間を把握することができ、ハーネス製作に必要なコスト算定資料を得ることができる。
本発明のハーネス製作支援装置によれば、配線忘れや、配線間違いをなくすことができるようになる。また、配線案内部を用いることにより、配線長さに融通性を持たせることができる。さらに、1つのハーネスボードで複数種類のハーネスを製作することができる。
以下、本発明の実施の形態を添付図面を参照して説明する。
本発明のハーネス製作支援装置では、ハーネスボードを使用して配線を行う配線モードと、ハーネスの配線情報を記録部に登録する記録モードとを備えている。以下、「第1の実施の形態」の項で、ハーネス製作支援装置の概要と配線モードにより配線を行う例について説明し、「第2の実施の形態」の項で、記録モードにより記憶部に配線情報を登録する例について説明する。
[第1の実施の形態]
(ハーネス製作支援装置およびハーネスボードの説明)
図1は、本発明の実施の形態に係わるハーネス製作支援装置の構成を示す図である。図1に示すように、本発明のハーネス製作支援装置1は、ハーネス製作支援装置のハーネスボード制御部2と、ハーネスボード11と、コントロールボックス(操作ボックス)41と、表示パネル51とで構成される。ハーネスボード制御部2は、コンピュータシステム(例えば、シーケンスコントローラ等)で構成され、ハーネスボード11と、コントロールボックス(操作ボックス)41と、表示パネル(表示部)51を統括して制御する。
(ハーネス製作支援装置およびハーネスボードの説明)
図1は、本発明の実施の形態に係わるハーネス製作支援装置の構成を示す図である。図1に示すように、本発明のハーネス製作支援装置1は、ハーネス製作支援装置のハーネスボード制御部2と、ハーネスボード11と、コントロールボックス(操作ボックス)41と、表示パネル51とで構成される。ハーネスボード制御部2は、コンピュータシステム(例えば、シーケンスコントローラ等)で構成され、ハーネスボード11と、コントロールボックス(操作ボックス)41と、表示パネル(表示部)51を統括して制御する。
また、ハーネスボード11上には、ハーネスを形成する電線3の始端と終端の位置を指示(案内)するためのピン12が設けられている。各ピン12は導電材料で形成されたものであり、各ピン12に近接して、当該ピン12に位置を指標する発光ダイオード表示器13が設けられている。この発光ダイオード表示器13は、電線3の始端と終端(配線ルート)を指示するための表示器であり、ハーネスを形成する各電線3ごとに、作業者(ハーネスを製作する作業者)に対し、配線の始端と終端位置をガイド(案内)するものである。
また、ハーネスボード11上には、配線案内部となる円筒ガイド16が設けられており、この円筒ガイド16にハーネスを構成する各電線の中間部分を円弧状に巻き付ける(掛け渡す)ことにより、配線の長さに融通性を持たせるようにしたものである。また、円筒ガイド16の近傍には、緑色の発光ダイオード表示器17が設けられている。なお、円筒ガイド16は、弾性を付与するために、例えば、プラスチック材料や金属材料等でコイルバネ状に形成されたものであるが、後述する透明アクリル樹脂製の円筒ガイドを使用してもよい(図3を参照)。
この場合に、配線の始端側(FROM側)の発光ダイオード表示器13は、赤色LEDが点滅表示するように構成され、終端側(TO側)の発光ダイオード表示器13は、赤色LEDが点灯表示するように構成されている。また円筒ガイド16を経由して(配線を円筒ガイド16に円弧状に巻き付けて)配線を行うことを作業者に指示する場合は、発光ダイオード表示器(緑色LED)17が点灯表示するように構成されている。
また、この発光ダイオード表示器13、17は、配線の製作の進行に従い、各配線のルートをガイドするように点灯する。例えば、1つの配線が終了すると、ハーネスボード制御部2の動作により、配線が行われたピン12間の導通チェックが行われ(各ピン間の導通チェックは常時行われている)、この導通チェックが完了すると、チャイムを鳴らすと共に、次の配線の開始位置と終了位置を発光ダイオード表示器13の点灯により指示し、また、円筒ガイド経由の有無を発光ダイオード表示器17の点灯により指示するように構成されている。
なお、図1に示す例では、電線3の始端と終端を圧着端子4により線端処理を行い、また、電線3をワイヤマーカ5に通し、線番(X123等)を表示する例を示しているが、電線3の一方の端部がコネクタで構成される場合もある(この場合は、ハーネスボード上にコネクタの受け端子を設ける)。
なお、円筒ガイド16について補足して説明すると、この円筒ガイド(配線ガイド)16はコイルバネ状に形成されたものであり、この円筒ガイド16に近接した位置に発光ダイオード表示器(緑色LED)17が設けられている。この円筒ガイド16を経由して配線を行うことを作業者に指示する場合に、発光ダイオード表示器(緑色LED)17が点灯する。
この円筒ガイド(配線ガイド)16は、以下のような理由により使用される。
例えば、図12に示すハーネスボードを利用してハーネスを製作した場合に、配線の長さが短かったり、長すぎたりすることがある。線が短いと、器具に組付けたときに接続端子に届かないことがあり、長いと、線がだぶついて見映えが悪いことがある。見映えの悪いだぶついた線は見えない裏面に押し込むことにより表面はきれいに見えるが、線がまとまらなくなり、裏面の配線が無秩序になるなどの問題が生じる。このため、裏面になる所へ円筒ガイド(配線ガイド)16を設けている。この円筒ガイド16により、ハーネスを器具へ組み付けて配線の長さが足りない場合は、電線を引っ張って裏面配線の余長を使うことができる。また、裏面の配線を円筒ガイド16の大きさにまとめることができる。
例えば、図12に示すハーネスボードを利用してハーネスを製作した場合に、配線の長さが短かったり、長すぎたりすることがある。線が短いと、器具に組付けたときに接続端子に届かないことがあり、長いと、線がだぶついて見映えが悪いことがある。見映えの悪いだぶついた線は見えない裏面に押し込むことにより表面はきれいに見えるが、線がまとまらなくなり、裏面の配線が無秩序になるなどの問題が生じる。このため、裏面になる所へ円筒ガイド(配線ガイド)16を設けている。この円筒ガイド16により、ハーネスを器具へ組み付けて配線の長さが足りない場合は、電線を引っ張って裏面配線の余長を使うことができる。また、裏面の配線を円筒ガイド16の大きさにまとめることができる。
なお、図2(A)は、円筒ガイド16を使用せずに配線を行う例を示し、図2(B)は円筒ガイド16を使用して配線を行う例を示している。図2(B)に示すように、円筒ガイド16を使用する場合は、円筒ガイド16に電線3を円弧状に巻きつけて配線し、その後、配線が完了すると、インシュロックマーカ14の位置において、インシュロックタイ15で複数の電線3を結束してハーネスを製作する。
また、図1に示す例では、配線案内部(円筒ガイド16)を素材(例えば、プラスチック材料や、金属材料等)をコイルバネ状に形成して弾性を付与して使用しているが、この他に、透明(または半透明)な素材(アクリル樹脂等)で配線案内部を形成することもできる。例えば、図3(A)に示すように、アクリル製円筒ガイド16Aを使用することもできる。この場合は、アクリル樹脂を円筒形状(または円柱形状)に形成する。これにより、透明でない素材で形成した場合と比較して、配線案内部(アクリル製円筒ガイド16A)のいずれの方向から見ても、発光ダイオード表示器17の点灯を確認できるようになる。
さらに、図3(B)に示すように、ゴムを円筒形状(または円柱形状)に形成したゴム製円筒ガイド16Bや、スポンジを円筒形状(または円柱形状)に形成したスポンジ製円筒ガイド16Cのように弾性体を素材として使用することができる。これにより、弾性体でないものと比較して、配線に融通性を持たせることができるようになる。
なお、配線案内部は円筒形状(または円柱形状)に限定されず、配線を傷つけないように面取りした角型形状のものであってもよい。
(ハーネス製作支援装置の操作パネルの説明)
図4は、本発明のハーネス製作支援装置におけるコントロールボックス(操作スイッチが配置されたボックス)の例を示す図である。
図4は、本発明のハーネス製作支援装置におけるコントロールボックス(操作スイッチが配置されたボックス)の例を示す図である。
図4に示すように、コントロールボックス41上には、照光式の押しボタンスイッチPBL01〜PBL29が配置されている。この照光式の押しボタンスイッチPBL01〜PBL29は、ランプ表示機能と押しボタンスイッチ機能を備えたものである。
押しボタンスイッチPBL14〜PBL21は、製作しようとするハーネスの型式(回路形式)を選択するための押しボタンスイッチである。押しボタンスイッチPBL22〜PBL28は予備用の押しボタンスイッチである。PBL29は、ハーネス製作支援装置に不具合が生じた場合に、作業者が責任者(職長等)に通報するための押しボタンスイッチである。
PBL05〜PBL07は配線スタートボタンであり、PBL05は、配線の開始時に、ハーネスを製作する作業者が押す押しボタンスイッチである。PBL06は、配線中であることを表示するための押しボタンスイッチである。PBL07は、配線が終了したことを表示するための押しボタンスイッチである。なお、押しボタンスイッチPBL01〜PBL10は、後述する第2の実施の形態における記録モードにおいて使用される押しボタンスイッチであり、これらの機能については後述する。
また、図5は、ハーネス製作支援装置の表示パネルを示す図である。図に示すように、表示パネル上には、製作するハーネスの型式を表示する3桁の7セグメント表示器52と、工程数を表示する3桁の7セグメント表示器53と、作業時間を計数して表示(カウントアップ表示)する5桁の7セグメント表示器54(時間1桁、分2桁、秒1桁)を備えている。また、コントロールボックス41上の押しボタンスイッチにより、ST「標準時間」、RES「前回作業時間」、FAS「最短時間」を選択表示する7セグメント表示器55を備えている。
なお、図6は、ハーネス製作支援装置のハーネスボード制御部2に記憶される配線情報テーブル36の例である。図に示すように配線情報テーブル36には、配線順序を示す配線番号Nと、この配線番号Nに対応付けて、配線開始位置と、配線終了位置と、中間経由の有無(円筒ガイド16を経由するかどうか)の情報が記録されている。なお、この配線情報テーブル36は、製作対象となるハーネスごとに用意されるものである。
次に、上記構成のハーネス製作支援装置1を使用してハーネスを製作する場合の作業手順について説明する。
初めに、ハーネス製作支援装置1の電源を入れ、コントロールボックス41から、製作するハーネスの型式を選択した後に、配線スタートの押しボタンスイッチPBL05(図4を参照)を押す。
次に、電線サオの端から電線を1本取り、電線のFROM側端子を発光ダイオード表示器(赤色LED)13が点滅しているピンにかける。また、円筒ガイド16の発光ダイオード表示器(緑色LED)17が点灯している場合は、円筒ガイド16へ配線を巻きつける。なお、電線の線端が圧着端子により予め加工されていない場合は、圧着端子により線端加工を行うと共に、ワイヤマーカ(線番表示マーカ)を取り付ける。
それから、電線のTO側端子を発光ダイオード表示器(赤色LED)13が点灯しているピン12にかける。これにより、2つのピン間の導通チェックが行われる。この配線手順を繰り返し最後まで配線する。完成押しボタンスイッチPBL07が点灯したら、このボタンを押す。それから、インシュロックマーク14が付された部分をインシュロックタイ15により結束する。続いて、円筒ガイド16を使用している場合は、これを取り外して電線を取り外す。
このような作業手順により、配線ルートを発光ダイオード表示器13でガイドし、かつ、1ステップごとに電線の導通チェックを行うようにしたので、これにより、配線忘れや、配線間違いをなくすことができる。また、配線案内部(円筒ガイド16)を用いることにより、配線長さに融通性を持たせることができる。
(ハーネス製作支援装置の制御部の構成の説明)
図7は、本発明の第1の実施の形態におけるハーネスボード制御部の構成例を示す図である。なお、このハーネスボード制御部2には、CPUユットおよび入出ユニット等で構成されるシーケンスコントローラを使用することができる。
図7は、本発明の第1の実施の形態におけるハーネスボード制御部の構成例を示す図である。なお、このハーネスボード制御部2には、CPUユットおよび入出ユニット等で構成されるシーケンスコントローラを使用することができる。
図7に示すハーネスボード制御部2内の主制御部21はCPUやRAM等を有しており、ハーネスボード制御部2内の各処理部を統括して制御する制御部である。
コントロールボックス制御部22は、コントロールボックス41を制御する制御部であり、コントロールボックス41内の押しボタンスイッチ(照光式押しボタンスイッチ)へのランプ表示信号を出力すると共に、コントロールボックス41の押しボタンスイッチの接点のオン・オフ信号を入力する。
表示パネル制御部23は、表示パネル51内の7セグメント表示器に対し表示データを出力するための制御部である。
配線モード選択部24は、作業者がハーネスボードを使用して配線を行う配線モードを選択した場合に、ハーネスボード制御部2を配線モードに移行させるための処理部である。この配線モードの選択は、コントロールボックス41の押しボタンスイッチPBL05を使用して行われる。
ワイヤハーネス選択部25は、配線モードにおいて、複数種類のワイヤハーネスから製作対象となるワイヤハーネスを選択するための処理部である。このワイヤハーネスの選択は、コントロールボックス41の押しボタンスイッチを使用して行われる。
発光ダイオード点灯制御部26は、ワイヤハーネス選択部25により選択されたワイヤハーネスについて、配線の進行に伴い、ワイヤハーネスを構成する各電線の始点位置と終点位置と、円筒ガイド16を経由することの有無とを、発光ダイオード表示器13を点灯して案内(ガイド)するための処理部である。
導通チェック部27は、ハーネスボード11上の各ピン間の導通チェックを常時行っており、2つのピン間に導通が生じた場合に、この2つのピン間に配線が行われたと判定し、記憶部に保存された配線情報を基に、当該配線を判別するとともに、この配線の正当性を判定するための処理部である。
配線時間計測部28は、ワイヤハーネスを構成する配線の製作開始から終了までを計測するための処理部である。この配線時間計測部28により計測された時間は配線作業時間として表示パネル51に表示される。
なお、記憶部35には、配線情報テーブル36と、配線実績情報37とが記録される。配線情報テーブル36は、図6に例示したものであり、各ハーネスごとに設けられる配線情報のテーブルである。配線実績情報37は、ハーネスの製作に要した実績時間を記録したものであり、この中には、標準作業時間、最短作業時間、最長作業時間の情報も含まれる。
(配線モードにおける配線処理の流れの説明)
図8は、本発明のハーネス製作支援装置のハーネスボード制御部2における配線処理の流れを示すフローチャートである。以下、図8を参照して、その処理の流れについて説明する。
図8は、本発明のハーネス製作支援装置のハーネスボード制御部2における配線処理の流れを示すフローチャートである。以下、図8を参照して、その処理の流れについて説明する。
作業者がコントロールボックス41の配線スタート押しボタンスイッチPBL05(図4を参照)を押して、ハーネス製作の開始指示が入力されると(ステップS101)、ハーネスボード制御部2では、配線開始時刻tsを記録し(ステップS102)、配線順を示す配線番号Nに‘1’を代入する(ステップS103)。
次に、配線情報テーブル36を参照して、配線番号Nに対応する配線の「配線開始位置」、「配線終了位置」、「配線終了位置」、「円筒ガイド経由有無」の情報を記憶部35の配線情報テーブル36から読み出す(ステップS104)。
それから、配線の始点(配線開始位置)の発光ダイオード表示器(赤色LED)を点滅させ、終点(配線終了位置)の発光ダイオード表示器(赤色LED)を点灯させる(ステップS105)。また、円筒ガイド16経由の有無を判定し(ステップS106)、円筒ガイド経由ありの場合には(ステップS106:YES)、円筒ガイド経由を示す発光ダイオード表示器(緑色LED)17を点灯させる(ステップS107)。
次に、ハーネスボード制御部2では、配線の始点と終点のピン12が配線を通して導通したかどうかをチェックする(ステップS108)。配線が完了し、配線の始点のピン12と終点のピン12とが導通したと判定された場合は(ステップS108:YES)、配線が正しく行われたことを作業者に告知するためにチャイムを鳴らす(ステップS108A)。このチャイムは配線の1工程ごとに鳴るよう設定されている。続いて、始点のピン12と終点のピン12に該当する発光ダイオード表示器13を消灯し(ステップS109)、配線番号Nに‘1’を加算し、配線番号Nを次の配線の番号とする(ステップS110)。
続いて、配線番号Nが「N>Nmax(配線終了か)」を判定する(ステップS111)。配線が終了していない場合は(ステップS111:NO)は、ステップS104に戻り、次の配線を行う。
配線が終了した場合は(ステップS111:YES)、終了時刻teを記録し(ステップS112)、作業時間(終了時刻te−開始時刻ts)を求め、表示パネル51に表示する(ステップS113)。
上記処理手順により、ハーネスの種類に応じて配線ルートを発光ダイオード表示器でガイドし、かつ、1ステップごとに電線の導通チェックを行うことができ、配線忘れや、配線間違いをなくすことができる。すなわち、配線忘れや配線間違いといった配線作業ミスをなくすことができる。また、配線案内部(円筒ガイド)を用いることにより、配線長さに融通性を持たせることができる。さたに、1つのハーネスボードで複数種類のハーネスを製作することができる。
[第2の実施の形態]
図1乃至図8により説明した本発明のハーネス製作支援装置の第1の実施の形態では、ハーネスボード制御部2の記憶部35に保存された配線情報テーブル36に、配線番号Nに対応付けて、「配線開始位置」、「配線終了位置」、および「円筒ガイド経由の有無」の情報が、配線情報として予め登録されており、この配線情報テーブル36に記録された情報を基に配線を行う「配線モード」について説明したが、本発明の第2の実施の形態では、配線情報テーブル36への配線情報の登録をテーチィング方式(教示方式)を用いて登録する「記録モード」について説明する。
図1乃至図8により説明した本発明のハーネス製作支援装置の第1の実施の形態では、ハーネスボード制御部2の記憶部35に保存された配線情報テーブル36に、配線番号Nに対応付けて、「配線開始位置」、「配線終了位置」、および「円筒ガイド経由の有無」の情報が、配線情報として予め登録されており、この配線情報テーブル36に記録された情報を基に配線を行う「配線モード」について説明したが、本発明の第2の実施の形態では、配線情報テーブル36への配線情報の登録をテーチィング方式(教示方式)を用いて登録する「記録モード」について説明する。
(記録モードにおける作業手順の説明)
図9に示すコントロールボックス41、および表示パネル51を参照して、記録モードにおける作業手順について説明する。
図9に示すコントロールボックス41、および表示パネル51を参照して、記録モードにおける作業手順について説明する。
コントロールボックス41において、「記録スタート」PBL08の押しボタンスイッチを押すと、「記録中」PBL09、「−」PBL02、「+」PBL03、「Enter」PBL04が点灯し、「記録スタート」PBL08は消灯する。
また、表示パネル51の7セグメント表示器55に空きエリア番号が表示される。この空きエリア番号は、配線情報テーブルに登録可能な配線パターンの数(例えば、1〜16)に対応して設けられたエリア番号であって、未使用のエリア番号の内の最小の空きエリア番号が表示される。「−」PBL02、「+」PBL03により、保存したいエリア番号を表示させて、「Enter」PBL04により確定させる。
上記操作により、「←」PBL11、「→」PBL12が点灯する。「−」PBL02、「+」PBL03、「←」PBL11、「→」PBL12により、7セグメント表示器52に表示される形式記号を選択し、「Enter」PBL04により登録する。登録すると、「−」PBL02、「+」PBL03、「←」PBL11、「→」PBL12が消灯し、表示パネル51の7セグメント表示器54の計測時間の表示が開始する。
続いて、配線記録を開始する。
配線の始点、終点となるピン12にクリップをつけて配線する(両端にクリップを備えた線で接続する)。ハーネスボード制御部ではハーネスボード上のピン12の導通チェックを行い、クリップ配線されたピン間の読み取り(導通判定)ができると「記録」PBL10が点灯する。この場合、ハーネスボード上の該当する始点は発光ダイオード表示器(赤色LED)は点滅し、終点の発光ダイオード表示器(赤色LED)は点灯する。なお、円筒ガイド16を経由することを指示したい場合は、その指示機能を、いずれかのPBL(例えば、PBL20等)に割り付けておき、当該PBLを押すことにより指示する。その後、「記録」PBL10を押して、1つの配線の情報が記録され、「完成」PBL07が点灯する。
配線の始点、終点となるピン12にクリップをつけて配線する(両端にクリップを備えた線で接続する)。ハーネスボード制御部ではハーネスボード上のピン12の導通チェックを行い、クリップ配線されたピン間の読み取り(導通判定)ができると「記録」PBL10が点灯する。この場合、ハーネスボード上の該当する始点は発光ダイオード表示器(赤色LED)は点滅し、終点の発光ダイオード表示器(赤色LED)は点灯する。なお、円筒ガイド16を経由することを指示したい場合は、その指示機能を、いずれかのPBL(例えば、PBL20等)に割り付けておき、当該PBLを押すことにより指示する。その後、「記録」PBL10を押して、1つの配線の情報が記録され、「完成」PBL07が点灯する。
続いて、次の配線の始点、終点となるピンにクリップをつけ、上記操作を繰り返す。
全工程の登録が完成した場合は「完成」PBL07を押す。これにより、「完成」PBL07は点滅し、「−」PBL02、「+」PBL03、「Enter」PBL04は点灯する。また、表示パネル51の7セグメント表示器54に表示される時間は停止する。また文字‘NO’が7セグメント表示器55に表示される。「−」PBL02、「+」PBL03により‘YES’、‘NO’を選択し、「Enter」PBL04により確定させる。‘YES’が選択された場合は、登録された全データは記憶部に保存される。‘NO’が選択された場合は、次の工程の記録待ち状態へ戻る。
全工程の登録が完成した場合は「完成」PBL07を押す。これにより、「完成」PBL07は点滅し、「−」PBL02、「+」PBL03、「Enter」PBL04は点灯する。また、表示パネル51の7セグメント表示器54に表示される時間は停止する。また文字‘NO’が7セグメント表示器55に表示される。「−」PBL02、「+」PBL03により‘YES’、‘NO’を選択し、「Enter」PBL04により確定させる。‘YES’が選択された場合は、登録された全データは記憶部に保存される。‘NO’が選択された場合は、次の工程の記録待ち状態へ戻る。
なお、記録中の登録した前の工程に戻りたい場合は、「−」PBL02を押す。また、「記録中」PBL09の点灯状態で、「記録中」PBL09を押すと、「記録中」PBL09が点滅し、7セグメント表示器54の時計表示(時間計測表示)が一時停止する。再度「記録中」PBL09を押すと、「記録中」PBL09が点灯し、時間計測が再スタートする。また、途中で終了する場合は、「リセット」PBL13を5秒以上長押しする。この押しボタンスイッチPBL13は、上段にエラー表示ランプを備え、下段にリセット表示ランプを備えた押しボタンスイッチである。
(ハーネスボード制御部の構成例の説明)
図10は、本発明の第2の実施の形態におけるハーネスボード制御部の構成例を示す図である。なお、このハーネスボード制御部2Aには、CPUユットおよび入出ユニット等で構成されるシーケンスコントローラを使用することができる。
図10は、本発明の第2の実施の形態におけるハーネスボード制御部の構成例を示す図である。なお、このハーネスボード制御部2Aには、CPUユットおよび入出ユニット等で構成されるシーケンスコントローラを使用することができる。
図10に示すハーネスボード制御部2Aが、図7に示すハーネスボード制御部2と構成上異なるのは、図7に示すハーネスボード制御部2に、図10に示す記録モード選択部29と、ワイヤハーネス型式登録部30と、配線情報登録部31を新たに追加した点であり、他の構成は図7に示すハーネスボード制御部2と同様である。このため、同一の構成部分には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
図10において、記録モード選択部29は、記憶部35に配線情報を登録する記録モードを選択するため処理部である。この記録モードの選択はコントロールボックス41上の押しボタンスイッチPBL08を使用して行われる。
ワイヤハーネス型式登録部30は、記録モードにおいて、ワイヤハーネスの型式記号を登録するための処理部である。この型式記号の登録は、コントロールボックス41上の押しボタンスイッチおよび表示パネル51を使用して行われる。
配線情報登録部31は、ワイヤハーネス型式登録部29によりワイヤハーネスの型式が登録された後に、ハーネスボード上の2つのピン間がクリップ電線により配線され、該配線を登録するようにコントロールボックス41上の押しボタンスイッチにより指示された場合に、2つのピン間の導通チェックを行い、該2つのピンの位置情報を基に、該配線に配線番号を付与すると共に、配線の開始位置と終了位置の情報を、円筒ガイド16を経由することの有無を指示する情報と共に登録するための処理部である。
(配線情報の記録時の処理の流れの説明)
図11は、本発明のハーネス製作支援装置のハーネスボード制御部2Aにおける配線情報の記録(登録)の処理の流れを示すフローチャートである。以下、図11を参照して、その処理の流れについて説明する。
図11は、本発明のハーネス製作支援装置のハーネスボード制御部2Aにおける配線情報の記録(登録)の処理の流れを示すフローチャートである。以下、図11を参照して、その処理の流れについて説明する。
配線情報を記録(登録)する作業者がコントロールボックス41の記録スタート押しボタンスイッチPBL08(図9を参照)を押して、配線情報の記録の開始指示が入力されると(ステップS201:YES)、ハーネスボード制御部2Aでは、配線順を示す配線番号Nに‘1’を代入する(ステップS202)。
次に、ハーネスボード制御部2Aでは、ハーネスボード上のピン12間の導通チェックを行い。電気的に導通した区間(ピン12間)があるかどうかを判定する(ステップS203)。電気的に導通した区間があると判定した場合は(ステップS203:YES)。次に、コントロールボックス41により円筒ガイド16経由の指示がなされたどうかを判定する(ステップS204)。
ステップS204において、円筒ガイド16経由の指示があると判定された場合は(ステップS204:YES)、配線番号Nに対応付けて2点の位置(配線開始位置および配線終了位置)と、円筒ガイド16経由ありの情報を記憶部35の配線情報テーブル36に記録する(ステップS205)。
ステップS204において、円筒ガイド16経由の指示がない判定された場合は(ステップS204:NO)、配線番号Nに対応付けて2点の位置(配線開始位置および配線終了位置)と、円筒ガイド16経由なし情報を記憶部35の配線情報テーブル36に記録する(ステップS206)。
続いて、配線番号Nに‘1’を加算し、配線番号Nを次の配線の番号とする(ステップS207)。そして、記録モードの終了指示があるまで、次の配線情報の登録を行う(ステップS208)。
上記処理手順により、複数種類ハーネスの配線パターン(回路パターン)をティーチング方式(教示方式)で記憶部35に登録することができ、配線パターンの登録を容易に行うことができる。
したがって、本発明の実施形態に係るハーネス製作支援装置によれば、1つのハーネスボードで複数種類のハーネスを製作できるとともに、配線忘れや、配線間違いをなくすことができるようになる。また、配線案内部を用いることにより、配線長さに融通性を持たせることができる。
なお、本発明の実施形態では、配線ルートの始端と終端の位置を示す発光表示器、及び円筒ガイド(配線案内部)の近傍に設けた発光表示器として、発光ダイオードを用いているが、これに限らず、発光表示機能を有する他の素子や部品(例えば、蛍光体や電球など)に置き換えてもよい。
なお、本発明の実施形態では、配線ルートの始端と終端の位置を示す発光表示器、及び円筒ガイド(配線案内部)の近傍に設けた発光表示器として、発光ダイオードを用いているが、これに限らず、発光表示機能を有する他の素子や部品(例えば、蛍光体や電球など)に置き換えてもよい。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明のハーネス製作支援装置は、上述の図示例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
1、1A・・・ハーネス製作支援装置、2、2A・・・ハーネスボード制御部、3・・・電線、4・・・圧着端子、5・・・ワイヤマーカ、11、11A・・・ハーネスボード、12・・・ピン、13、17・・・発光ダイオード表示器、14・・・インシュロックマーカ、15・・・インシュロックタイ、16・・・円筒ガイド、16A・・・アクリル製円筒ガイド、16B・・・ゴム製円筒ガイド、16C・・・スポンジ製円筒ガイド、21・・・主制御部、22・・・コントロールボックス制御部、23・・・表示パネル制御部、24・・・配線モード選択部、25・・・ワイヤハーネス選択部、26・・・発光ダイオード点灯制御部、27・・・導通チェック部、28・・・配線時間計測部、29・・・記録モード選択部、30・・ワイヤハーネス型式登録部、31・・・配線情報登録部、35・・・記憶部、36・・・配線情報テーブル、41・・・コントロールボックス、51・・・表示パネル、52、53、54、55・・・7セグメント表示器
Claims (5)
- 製作対象となるワイヤハーネスを構成する各電線の始点と終点に対応する位置に配した導電性のピンと、前記ピン間に配線される電線を掛け渡して経由させるための配線案内部とを設けたハーネスボードを備えたハーネス製作支援装置であって、
前記各ピンの近傍および前記配線案内部の近傍にそれぞれ配した発光表示器と、
前記発光表示器の点灯を制御するハーネスボード制御部とを具備し、
前記ハーネスボード制御部は、
前記ワイヤハーネスを構成する各電線の始点位置と終点位置に相当するピンの位置情報と、前記配線案内部を経由することの有無を示す経由情報とを前記ワイヤハーネスごとに記憶する記憶部と、
前記複数種類のワイヤハーネスから製作対象として選択されたワイヤハーネスに対応する位置情報と経由情報とを前記記憶部から読み出し、当該位置情報と経由情報とに従って前記発光表示器を点灯して案内する点灯制御部と、
を備えることを特徴とするハーネス製作支援装置。 - 前記配線案内部が、弾性体で形成されていることを特徴とする請求項1に記載のハーネス製作支援装置。
- 前記配線案内部が、透明または半透明であること、
を特徴とする請求項1または2に記載のハーネス製作支援装置。 - 前記ハーネスボード制御部の指示に従って情報を表示する表示部を有し、
前記ハーネスボード制御部は、
前記ハーネスボードを使用して配線を行う配線モードの際に、
ハーネスボード上の各ピン間の導通検出を行う導通検出部を備え、
前記電線の端部が圧着端子を含む配線用端子により端末処理されると共に、前記電線の端部が2つのピンに掛止されるように配線された場合に、
前記導通検出部により前記2つのピン間の導通検出を行い、当該検出結果を前記表示部に表示させることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のハーネス製作支援装置。 - 前記ハーネスボード制御部の指示に従って情報を表示する表示部を有し、
前記ハーネスボード制御部は、
前記ワイヤハーネスを構成する配線の製作開始から終了までを計測する配線時間計測部を備え、
前記配線時間計測部により計測された時間を、配線作業時間として前記記憶部に保存すると共に、前記表示部に表示させることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のハーネス製作支援装置。
Priority Applications (1)
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-
2007
- 2007-11-12 JP JP2007293197A patent/JP2009123370A/ja active Pending
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